JPS58113317A - 耐遅れ破壊性のすぐれた機械構造用強靭鋼の製造法 - Google Patents
耐遅れ破壊性のすぐれた機械構造用強靭鋼の製造法Info
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- JPS58113317A JPS58113317A JP21146881A JP21146881A JPS58113317A JP S58113317 A JPS58113317 A JP S58113317A JP 21146881 A JP21146881 A JP 21146881A JP 21146881 A JP21146881 A JP 21146881A JP S58113317 A JPS58113317 A JP S58113317A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
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- Organic Chemistry (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、125 kgf /m4以上の引張強さを
有し、かつ耐遅れ破壊性にすぐれた高張力ボルトやPC
鋼棒、さらに高張力鋼板などの機械構造用強靭鋼の製造
法に関するものである。
有し、かつ耐遅れ破壊性にすぐれた高張力ボルトやPC
鋼棒、さらに高張力鋼板などの機械構造用強靭鋼の製造
法に関するものである。
従来、一般に100に9f/−以上の引張強さを有する
機械構造用強靭鋼は、例えば0.35%C−1、O%
Cr−o、 2 ’%Mo(iり組成を有するJIs−
8CM435の低合金鋼や、031%C−18チNi−
0,8%cr−0,2%Moの組成を有するJ I S
−8N5−8NCの低合金鋼、さらに0.2 %C−0
,8%Cr−0002%Bの組成(以上重量%)を有す
るボロン鋼などの熱延材に焼入れ、焼戻し処理を施すこ
とによって製造されている。
機械構造用強靭鋼は、例えば0.35%C−1、O%
Cr−o、 2 ’%Mo(iり組成を有するJIs−
8CM435の低合金鋼や、031%C−18チNi−
0,8%cr−0,2%Moの組成を有するJ I S
−8N5−8NCの低合金鋼、さらに0.2 %C−0
,8%Cr−0002%Bの組成(以上重量%)を有す
るボロン鋼などの熱延材に焼入れ、焼戻し処理を施すこ
とによって製造されている。
しかし、これらの機械構造用強靭鋼を実用に供した場合
、125 kgi: /mm以上の引張強さを有するも
のにおいては、使用中に遅れ破壊を生じる場合があるこ
とから、高張力ボルトやPC鋼棒をはじめとして自動車
や土木機械の重要保安部品としては品質安定性に欠ける
という問題がちるものであった。なお、遅れ破壊とは、
静荷重下におかれた鋼が、ある時間経過後に突然脆性的
に破断する現象であり、外部環境から鋼中に侵入した水
素による一種の水素脆性とされている。
、125 kgi: /mm以上の引張強さを有するも
のにおいては、使用中に遅れ破壊を生じる場合があるこ
とから、高張力ボルトやPC鋼棒をはじめとして自動車
や土木機械の重要保安部品としては品質安定性に欠ける
という問題がちるものであった。なお、遅れ破壊とは、
静荷重下におかれた鋼が、ある時間経過後に突然脆性的
に破断する現象であり、外部環境から鋼中に侵入した水
素による一種の水素脆性とされている。
このようなことから上記の機械構造用強靭鋼においては
、その強度レベルが実用↓引張強さ−125kgf /
zll以下に制限されているのが現状であり、例えば高
力ボルトに関しては、JIS−B−11、86(197
9)の「摩擦接合用高力六角ボルト、六角ナツト、平座
金セット」において、FAT(引張強さ:80〜100
kgf/−)、FlOT(同100〜120 kgf/
++i ) 、およびF LIT(同110〜130k
gf/md)の3種に規定され、しかもF]、ITにつ
いては、なるべく使用しないことと注意事項が付されて
いる。壕だ、土木建設機械用として耐摩耗性の要求され
る鋼板においても引張強さが125 kgf/miを越
えるものでは使用中の遅れ破壊が問題とされている。
、その強度レベルが実用↓引張強さ−125kgf /
zll以下に制限されているのが現状であり、例えば高
力ボルトに関しては、JIS−B−11、86(197
9)の「摩擦接合用高力六角ボルト、六角ナツト、平座
金セット」において、FAT(引張強さ:80〜100
kgf/−)、FlOT(同100〜120 kgf/
++i ) 、およびF LIT(同110〜130k
gf/md)の3種に規定され、しかもF]、ITにつ
いては、なるべく使用しないことと注意事項が付されて
いる。壕だ、土木建設機械用として耐摩耗性の要求され
る鋼板においても引張強さが125 kgf/miを越
えるものでは使用中の遅れ破壊が問題とされている。
これに対して、上記の通常の低合金鋼より耐遅れ破壊性
のすぐれた鋼として、例えば18%Ni−75%Co−
5%Mo−0,5%Ti−0.1%/V、の組成を有す
る18%N1マルエージング鋼があシ、この鋼は、引張
強さが150 kgf/−程度のものまで遅れ破壊の発
生なく使用できるが、きわめて高価な鋼であるため、経
済性の点で一部のきわめて限られた用途にしか実用化さ
れておらず、機械構造用として広く使用されるには到っ
ていない。
のすぐれた鋼として、例えば18%Ni−75%Co−
5%Mo−0,5%Ti−0.1%/V、の組成を有す
る18%N1マルエージング鋼があシ、この鋼は、引張
強さが150 kgf/−程度のものまで遅れ破壊の発
生なく使用できるが、きわめて高価な鋼であるため、経
済性の点で一部のきわめて限られた用途にしか実用化さ
れておらず、機械構造用として広く使用されるには到っ
ていない。
一方、近年の構造物の大型化、並びに自動車やトラック
などの軽量化指向に伴って、機械構造部品の強度に対す
る要求が高まりつつあり、かかる点から高強度を有し、
かつ耐遅れ破壊性にすぐれた機械構造用鋼の開発が望ま
れている。
などの軽量化指向に伴って、機械構造部品の強度に対す
る要求が高まりつつあり、かかる点から高強度を有し、
かつ耐遅れ破壊性にすぐれた機械構造用鋼の開発が望ま
れている。
そこで、本発明者等は、上述のような観点から、125
kgf/nri以上の引張強さを有し、かつ耐遅れ破
壊性のすぐれた機械構造用強靭鋼を得べく研究を行なっ
た結果、鋼中の不可避不純物としてのPの含有量を0.
01.0%以下に下げると共に、熱間圧延後900℃以
上の仕上温度から焼入れすると、Pのオーステナイト粒
界への偏析が著しく抑制されるようになり、この結果遅
れ破壊の原因となるオーステナイト粒界の脆化が阻止さ
れるようになり、さらに引続いて合金成分としてCrを
05〜40%含有させた状態で、400〜450℃の温
度域で低温焼戻し処理を行なうと、例えばボルトの締め
付は力に不可欠の高い降伏点をもつようになるという知
見を得たのである。
kgf/nri以上の引張強さを有し、かつ耐遅れ破
壊性のすぐれた機械構造用強靭鋼を得べく研究を行なっ
た結果、鋼中の不可避不純物としてのPの含有量を0.
01.0%以下に下げると共に、熱間圧延後900℃以
上の仕上温度から焼入れすると、Pのオーステナイト粒
界への偏析が著しく抑制されるようになり、この結果遅
れ破壊の原因となるオーステナイト粒界の脆化が阻止さ
れるようになり、さらに引続いて合金成分としてCrを
05〜40%含有させた状態で、400〜450℃の温
度域で低温焼戻し処理を行なうと、例えばボルトの締め
付は力に不可欠の高い降伏点をもつようになるという知
見を得たのである。
この発明は、上記知見にもとづいてなされたものであっ
て、C:0.18〜0.28%、Si:0.5%9 ト
’ 、 lAn ’、 0.5〜2.5%、 Cr ;
0.5〜4.0%、P:0O10L%以下を含有し、さ
らに必要に応じてNb:01チ以下、V:0.3%以下
、B :0.003%以下、およびTi:0.05%以
下のうちの1種または2種以上を含有し、残シがFeと
不可避不純物からなる組成(以上重量%)を有する鋼を
、仕上温度が900℃以上となる条件で熱間圧延した後
、前記仕上温度から急冷し、引続いて400〜450℃
の温度範囲内の温度で低温焼戻し処理を行なうことによ
って、125 kgf/z、3以上の引張強さを有し、
かつ耐遅れ破壊性にすぐれた機械構造用強靭鋼を製造す
ることに特徴を有するものである。
て、C:0.18〜0.28%、Si:0.5%9 ト
’ 、 lAn ’、 0.5〜2.5%、 Cr ;
0.5〜4.0%、P:0O10L%以下を含有し、さ
らに必要に応じてNb:01チ以下、V:0.3%以下
、B :0.003%以下、およびTi:0.05%以
下のうちの1種または2種以上を含有し、残シがFeと
不可避不純物からなる組成(以上重量%)を有する鋼を
、仕上温度が900℃以上となる条件で熱間圧延した後
、前記仕上温度から急冷し、引続いて400〜450℃
の温度範囲内の温度で低温焼戻し処理を行なうことによ
って、125 kgf/z、3以上の引張強さを有し、
かつ耐遅れ破壊性にすぐれた機械構造用強靭鋼を製造す
ることに特徴を有するものである。
つぎに、この発明の方法において、成分組成および熱処
理条件を上記の通りに限定した理由を説明する。
理条件を上記の通りに限定した理由を説明する。
A、成分組成
(a) C
C成分には鋼に強度を付与する作用があるが、その含有
量が0.18%未満では所望の強度を確保することがで
きず、一方0.28%を越えて含有させると、他の合金
成分と関連して靭性が劣化するようになることから、そ
の含有量を0.18〜028チと定めた。
量が0.18%未満では所望の強度を確保することがで
きず、一方0.28%を越えて含有させると、他の合金
成分と関連して靭性が劣化するようになることから、そ
の含有量を0.18〜028チと定めた。
(b) Si
旧は鋼の脱酸のために必要な成分であるが、その含有量
が0.5%を越えると鋼の脆化が著しくなることから、
その上限値を05%と定めた。
が0.5%を越えると鋼の脆化が著しくなることから、
その上限値を05%と定めた。
(c) Mn
鋼を十分に脱酸し、脱硫するだめには05%以上のMn
を含有させる必要がちるが、Mnの含有量が25%を越
えると鋼の加工性が著しく劣化するようになることから
、その含有量を05〜2.5%と定めた。
を含有させる必要がちるが、Mnの含有量が25%を越
えると鋼の加工性が著しく劣化するようになることから
、その含有量を05〜2.5%と定めた。
(d) Cr
Cr成分には鋼の強度および焼入性を向上させ、かつ鋼
に焼戻軟化抵抗を付与する作用があるが、その含有量が
0.5%未満では前記作用に所望の効果が得られず、一
方4.0%を越えて含有させても前記作用により一層の
向上効果は得られず、経済性を考慮し、その含有量を0
5〜40%と定めた。
に焼戻軟化抵抗を付与する作用があるが、その含有量が
0.5%未満では前記作用に所望の効果が得られず、一
方4.0%を越えて含有させても前記作用により一層の
向上効果は得られず、経済性を考慮し、その含有量を0
5〜40%と定めた。
(el P
Pの含有量が0.010%を越えると、熱間圧延後の鋼
に如何なる条件の焼入れ・焼戻し処理を施しことから、
その上限値を0010%と定めた。
に如何なる条件の焼入れ・焼戻し処理を施しことから、
その上限値を0010%と定めた。
(fl NbおよびV
これらの成分には、鋼を細粒化あるいは析出硬化させて
鋼の強度を向上させる作用があるので、より高い強度が
要求される場合に必要に応じて含有されるが、Nb:0
.1%、V:0.3%をそれぞれ越えて含有させても、
よシ一層の強度向上効果は得られないことから、それぞ
れNb:0.1%以下。
鋼の強度を向上させる作用があるので、より高い強度が
要求される場合に必要に応じて含有されるが、Nb:0
.1%、V:0.3%をそれぞれ越えて含有させても、
よシ一層の強度向上効果は得られないことから、それぞ
れNb:0.1%以下。
v;03チ以下と定めた。
(g) BおよびT1
これらの成分には鋼の焼入性を一段と向上させる作用が
あるので、特に鋼寸法が大きい場合に高強度を確保する
目的で必要に応じて含有されるが、それぞれB:0゜0
03係およびTi:0.05%を越えて含有させると、
鋼の靭性が劣化するようになり、かつT1においては被
剛性も劣化するようになることから、それぞれB:0.
003%以下、T1:0.05チ以下と定めた。
あるので、特に鋼寸法が大きい場合に高強度を確保する
目的で必要に応じて含有されるが、それぞれB:0゜0
03係およびTi:0.05%を越えて含有させると、
鋼の靭性が劣化するようになり、かつT1においては被
剛性も劣化するようになることから、それぞれB:0.
003%以下、T1:0.05チ以下と定めた。
B、熱処理条件
(al 焼入れ温度
従来、引張強さが100 kgf /miを越える強靭
鋼は通常の低合金鋼の熱延鋼棒あるいは熱延鋼板をA、
c3点以上に再加熱した後、焼入れし、引続いてAc1
点以下の温度で焼戻すことによシ製造されている。しか
し、このような従来法による再加熱・焼入れ・焼戻しの
熱処理では、鋼中のPのオーステナイト粒界への偏析が
促進し、鋼の耐遅れ破壊性が劣化するようになることは
前述の通シである。
鋼は通常の低合金鋼の熱延鋼棒あるいは熱延鋼板をA、
c3点以上に再加熱した後、焼入れし、引続いてAc1
点以下の温度で焼戻すことによシ製造されている。しか
し、このような従来法による再加熱・焼入れ・焼戻しの
熱処理では、鋼中のPのオーステナイト粒界への偏析が
促進し、鋼の耐遅れ破壊性が劣化するようになることは
前述の通シである。
そこで、この発明の方法では、熱間圧延を900℃以上
の仕上温度で終了し、そのまま直接焼入れを行なうこと
によって、Pのオーステナイト粒界への偏析を抑制し、
もって耐遅れ破壊性を改善するようにしたのである。し
たがって、熱間圧延における仕上温度が900℃未満、
すなわち焼入れ温度が900℃未満では、直接焼入れ焼
戻し後の鋼の機械的性質に異方性が顕著にあられれるば
かりでなく、耐遅れ破壊性も著しく劣化するようになる
ことから、直接焼入れ時の温度、すなわち熱間圧延にお
ける仕上温度を900℃以上と定めたのである。
の仕上温度で終了し、そのまま直接焼入れを行なうこと
によって、Pのオーステナイト粒界への偏析を抑制し、
もって耐遅れ破壊性を改善するようにしたのである。し
たがって、熱間圧延における仕上温度が900℃未満、
すなわち焼入れ温度が900℃未満では、直接焼入れ焼
戻し後の鋼の機械的性質に異方性が顕著にあられれるば
かりでなく、耐遅れ破壊性も著しく劣化するようになる
ことから、直接焼入れ時の温度、すなわち熱間圧延にお
ける仕上温度を900℃以上と定めたのである。
(b) 焼戻し温度。
一般に焼入れままの鋼は降伏点が低いので、機械構造用
として使用した場合、使用中の応力緩和の増大、例えば
ボルトであれば締め付は力が下がるという問題があシ、
さらに焼入れままの状態では靭性、被剛性、および加工
性などが良好でないという問題がある。したがって、鋼
に所定の強度および靭性などを付与するためには焼入れ
後、焼戻し処理を行なう必要がある。しかし、この発明
の方法においては1.焼戻し温度を400℃未満にする
と耐遅れ破壊性が劣化するようになシ、一方450℃を
越えた温度で焼戻しを行なうと、強度低下が著しいばか
りでなく、再び耐遅れ破壊性も同時に劣化するようにな
ることから、焼戻し温度を400〜450℃に定めたの
である。
として使用した場合、使用中の応力緩和の増大、例えば
ボルトであれば締め付は力が下がるという問題があシ、
さらに焼入れままの状態では靭性、被剛性、および加工
性などが良好でないという問題がある。したがって、鋼
に所定の強度および靭性などを付与するためには焼入れ
後、焼戻し処理を行なう必要がある。しかし、この発明
の方法においては1.焼戻し温度を400℃未満にする
と耐遅れ破壊性が劣化するようになシ、一方450℃を
越えた温度で焼戻しを行なうと、強度低下が著しいばか
りでなく、再び耐遅れ破壊性も同時に劣化するようにな
ることから、焼戻し温度を400〜450℃に定めたの
である。
また、これらの限定理由は、第1図に示される鋼のP含
有量と焼戻し温度との関係図からも明らかである。すな
わち、第1図は、P含有量の異る種々の鋼を950℃の
仕上温度で熱間圧延した後、前記仕上温度から直接水冷
して焼入れし、焼入れ後種々の温度で焼戻し処理を行な
い、この結果得られた鋼について、耐遅れ破壊性を評価
するだめの定荷重型片持ち曲げ試験を行なった結果をプ
ロットしたものである。
有量と焼戻し温度との関係図からも明らかである。すな
わち、第1図は、P含有量の異る種々の鋼を950℃の
仕上温度で熱間圧延した後、前記仕上温度から直接水冷
して焼入れし、焼入れ後種々の温度で焼戻し処理を行な
い、この結果得られた鋼について、耐遅れ破壊性を評価
するだめの定荷重型片持ち曲げ試験を行なった結果をプ
ロットしたものである。
なお、定荷重型片持ち曲げ試験は、第2図に正面図で示
される形状(外径:22 mmφ、膨出部外径:24朋
φ、膨出部長さ:60mm、全長:160■、α:60
°)の丸棒切欠付試験片を用い、切欠底に公称曲げ応カ
ニ 260 kgf/miを付加すると共に、切欠部に
常温水を滴下して行ない、この状態を保持しながら、前
記試験片が破断に到るまでの時間(以下t260という
)を測定1.た。第1図には、これらの結果を○印とX
印で示したが、○印はt260が100時間以上のもの
、X印はt26oが100時間未満のものをそれぞれ示
す。第1図に示される結果から、P含有量が0.01%
以下にして、焼戻し温度が400〜450℃の場合に、
すぐれた耐遅れ破壊性を示すことが明らかである。
される形状(外径:22 mmφ、膨出部外径:24朋
φ、膨出部長さ:60mm、全長:160■、α:60
°)の丸棒切欠付試験片を用い、切欠底に公称曲げ応カ
ニ 260 kgf/miを付加すると共に、切欠部に
常温水を滴下して行ない、この状態を保持しながら、前
記試験片が破断に到るまでの時間(以下t260という
)を測定1.た。第1図には、これらの結果を○印とX
印で示したが、○印はt260が100時間以上のもの
、X印はt26oが100時間未満のものをそれぞれ示
す。第1図に示される結果から、P含有量が0.01%
以下にして、焼戻し温度が400〜450℃の場合に、
すぐれた耐遅れ破壊性を示すことが明らかである。
つぎに、この発明の方法を実施例によシ比較例と対比し
ながら説明する。
ながら説明する。
実施例 1
通常の溶解法により、それぞれ第1表に示される成分組
成をもった鋼を溶製した後、直径:90mmφ×長さ:
1000mmの寸法をもったビレットに成形し、ついで
前記ビレットを温度:1200℃に1時間保持して加熱
した後、仕上温度が950℃となる条件で熱間圧延を行
ない、直径: 25.、φ×長さ:500mmの寸法を
もった棒材とし、引続いて前記仕上温度から直ちに水冷
による焼入れを行ない、さらに温度°425℃に1時間
保持後水冷の焼戻し処理を行なうことによって、本発明
鋼棒1〜9.およびいずれもP含有量がこの発明の範囲
から外れて高い比較鋼棒1〜6をそれぞれ製造した。
成をもった鋼を溶製した後、直径:90mmφ×長さ:
1000mmの寸法をもったビレットに成形し、ついで
前記ビレットを温度:1200℃に1時間保持して加熱
した後、仕上温度が950℃となる条件で熱間圧延を行
ない、直径: 25.、φ×長さ:500mmの寸法を
もった棒材とし、引続いて前記仕上温度から直ちに水冷
による焼入れを行ない、さらに温度°425℃に1時間
保持後水冷の焼戻し処理を行なうことによって、本発明
鋼棒1〜9.およびいずれもP含有量がこの発明の範囲
から外れて高い比較鋼棒1〜6をそれぞれ製造した。
この結果得られた各種の鋼棒から、平行部直径:14關
φの引張試験片および第2図に示される上記した寸法の
定荷重型片持ち曲げ試験用試験片を切出し、常温引張強
さおよび上記した条件と同一の条件にて破断時間(t2
60)を測定した。これらの測定結果を第1表に合せて
示した。第1表の破断時間(t260)の欄における○
印は100時間以上の破断時間を示した場合を示し、同
×印は100時間未満の破断時間しか示さなかった場合
を示すものである。
φの引張試験片および第2図に示される上記した寸法の
定荷重型片持ち曲げ試験用試験片を切出し、常温引張強
さおよび上記した条件と同一の条件にて破断時間(t2
60)を測定した。これらの測定結果を第1表に合せて
示した。第1表の破断時間(t260)の欄における○
印は100時間以上の破断時間を示した場合を示し、同
×印は100時間未満の破断時間しか示さなかった場合
を示すものである。
第1表に示される結果から、本発明鋼棒1〜9は、いず
れも引張強さ: 130 kgf/7の高強度を有し、
かつt260も100時間以上のすぐれた耐遅れ破壊性
を示すのに対して、P含有量がこの発明の範囲から外れ
た比較鋼棒1〜5およびJIS・SCM 435に相当
する組成を有する比較鋼棒6は、引張強さ: 130
kgf/mi以上の高強度を示すものの、耐遅れ破壊性
はいずれも劣ったものであることが明らかである。
れも引張強さ: 130 kgf/7の高強度を有し、
かつt260も100時間以上のすぐれた耐遅れ破壊性
を示すのに対して、P含有量がこの発明の範囲から外れ
た比較鋼棒1〜5およびJIS・SCM 435に相当
する組成を有する比較鋼棒6は、引張強さ: 130
kgf/mi以上の高強度を示すものの、耐遅れ破壊性
はいずれも劣ったものであることが明らかである。
実施例 2
成分組成を第2表に示されるものとし、かつ板材の寸法
を厚さ、25朋X幅:10(1+i+X長さ。
を厚さ、25朋X幅:10(1+i+X長さ。
50(jsmとする以外は、実施例1におけると同一の
条件で本発明鋼板1〜3および比較鋼板1.2をそれぞ
れ製造した。なお、比較鋼板1.2はP含有量がこの発
明の範囲から外れて高い組成をもつものである。また、
第2表には、実施例1におけると同一の条件で測定した
引張強さおよびt260を示した。
条件で本発明鋼板1〜3および比較鋼板1.2をそれぞ
れ製造した。なお、比較鋼板1.2はP含有量がこの発
明の範囲から外れて高い組成をもつものである。また、
第2表には、実施例1におけると同一の条件で測定した
引張強さおよびt260を示した。
第2表に示される結果から、比較鋼板1.2に見られる
ように、焼入れ温度および焼戻し温度がこの発明の範囲
内にあっても、P含有量がこの発明の範囲から外れて高
くなると、高強度を示すものの耐遅れ破壊性の劣ったも
のになるのに対し゛て、本発明鋼板1〜3はいずれも高
強度とすぐれた耐遅れ破壊性をもつことが明らかである
。
ように、焼入れ温度および焼戻し温度がこの発明の範囲
内にあっても、P含有量がこの発明の範囲から外れて高
くなると、高強度を示すものの耐遅れ破壊性の劣ったも
のになるのに対し゛て、本発明鋼板1〜3はいずれも高
強度とすぐれた耐遅れ破壊性をもつことが明らかである
。
実施例 3
成分組成を、C:0゜23%、Si:0.20%、Mn
2106%、 P −0,004%、 Cr−1,’
76%からなるものとし、かつ熱間圧延後の熱処理条件
を第3表に示されるものとする以外は、実施例1におけ
ると同一の条件にて本発明鋼板10〜18および比較鋼
板7〜22をそれぞれ製造し、さらにこの結果得られた
鋼板について、同じ〈実施例1におけると同一の条件に
て引張強さと破断時間(t260 )を測定した。これ
らの測定結果も第3表に合せて示した。
2106%、 P −0,004%、 Cr−1,’
76%からなるものとし、かつ熱間圧延後の熱処理条件
を第3表に示されるものとする以外は、実施例1におけ
ると同一の条件にて本発明鋼板10〜18および比較鋼
板7〜22をそれぞれ製造し、さらにこの結果得られた
鋼板について、同じ〈実施例1におけると同一の条件に
て引張強さと破断時間(t260 )を測定した。これ
らの測定結果も第3表に合せて示した。
第3表において、比較鋼板13〜17に見られるように
仕上温度、すなわち焼入れ温度が900℃未満の場合、
同じく比較鋼板18〜22に見られるように仕上温度が
900℃以上でも熱間圧延後直ちに急冷しない場合には
、高強度が得られるものの、耐遅れ破壊性の劣ったもの
になっている。
仕上温度、すなわち焼入れ温度が900℃未満の場合、
同じく比較鋼板18〜22に見られるように仕上温度が
900℃以上でも熱間圧延後直ちに急冷しない場合には
、高強度が得られるものの、耐遅れ破壊性の劣ったもの
になっている。
このことは焼戻し温度がこの発明の範囲から外れた条件
で製造された比較鋼板7〜12においても同様である。
で製造された比較鋼板7〜12においても同様である。
これに対して、本発明鋼板10〜18は、いずれも高強
度とすぐれた耐遅れ破壊性を兼ね備えていることが明ら
かである。
度とすぐれた耐遅れ破壊性を兼ね備えていることが明ら
かである。
上述のように、この発明の方法によれば、引張強さ:
125kgf/−以上の高強度と、定荷重型片持ち曲げ
試験で破断時間が100時間を越えるすぐれた耐遅れ破
壊性を具備した機械構造用強靭鋼を製造することができ
、特にこれらの特性が要求される高張力ボルトの製造に
適する方法である。
125kgf/−以上の高強度と、定荷重型片持ち曲げ
試験で破断時間が100時間を越えるすぐれた耐遅れ破
壊性を具備した機械構造用強靭鋼を製造することができ
、特にこれらの特性が要求される高張力ボルトの製造に
適する方法である。
第1図は鋼のP含有量と焼戻し温度との関係図、第2図
は定荷重型片持ち曲げ試験用試験片の正面図である。 出願人 住友金属工業株式会社 代理人 富 1) 和 夫 $1 図 ρ含有量(wj%) 射2図
は定荷重型片持ち曲げ試験用試験片の正面図である。 出願人 住友金属工業株式会社 代理人 富 1) 和 夫 $1 図 ρ含有量(wj%) 射2図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1) C: 0.18〜0.28%、Si:0.5
%以下。 Mn: 0.5〜2.5 %、 cr : 0.5〜4
.O%、 P :0.01チ以下を含有し、残りがFe
と不可避不純物からなる組成(以上重量%)を有する鋼
を、仕上温度が900℃以上となる条件で熱間圧延した
後、前記仕上温度から急冷し、引続いて4・00〜45
0℃の温度範囲内の温度で焼戻し処理を行なうことを特
徴とする耐遅れ破壊性のすぐれた機械構造用強靭鋼の製
造法。 (2)C:0.18〜0.28チ、Si:0.5%以下
。 Mn: 0.5〜2.5%、 Cr: 0.5〜4.0
%、P:0.01チ以下を含有し、さらにNb:0.1
%以下、v:1− 0.3%以下、B:0.003%以下、およびTi:
0.05チ以下のうちの1種または2種以上を含有し、
残シがFeと不可避不純物からなる組成(以上重量%)
を有する鋼を、仕上温度が900℃以上となる条件で熱
間圧延した後、前記仕上温度から急冷し、引続いて40
0〜450℃の温度範囲内の温度で焼戻し処理を行なう
ことを特徴とする耐遅れ破壊性のすぐれた機械構造用強
靭鋼の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21146881A JPS58113317A (ja) | 1981-12-25 | 1981-12-25 | 耐遅れ破壊性のすぐれた機械構造用強靭鋼の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21146881A JPS58113317A (ja) | 1981-12-25 | 1981-12-25 | 耐遅れ破壊性のすぐれた機械構造用強靭鋼の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58113317A true JPS58113317A (ja) | 1983-07-06 |
Family
ID=16606432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21146881A Pending JPS58113317A (ja) | 1981-12-25 | 1981-12-25 | 耐遅れ破壊性のすぐれた機械構造用強靭鋼の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58113317A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61287872A (ja) * | 1985-06-14 | 1986-12-18 | Iseki & Co Ltd | 乗用型苗植機 |
JPS62136520A (ja) * | 1985-12-09 | 1987-06-19 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 耐遅れ破壊特性のすぐれた高張力鋼線の製法 |
JPH06228635A (ja) * | 1993-02-04 | 1994-08-16 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 高強度低降伏比鉄筋用鋼の製造方法 |
CN105132815A (zh) * | 2015-09-28 | 2015-12-09 | 邢台钢铁有限责任公司 | 高强度大尺寸螺栓用冷镦钢及其生产方法 |
-
1981
- 1981-12-25 JP JP21146881A patent/JPS58113317A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61287872A (ja) * | 1985-06-14 | 1986-12-18 | Iseki & Co Ltd | 乗用型苗植機 |
JPS62136520A (ja) * | 1985-12-09 | 1987-06-19 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 耐遅れ破壊特性のすぐれた高張力鋼線の製法 |
JPH0559967B2 (ja) * | 1985-12-09 | 1993-09-01 | Sumitomo Metal Ind | |
JPH06228635A (ja) * | 1993-02-04 | 1994-08-16 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 高強度低降伏比鉄筋用鋼の製造方法 |
CN105132815A (zh) * | 2015-09-28 | 2015-12-09 | 邢台钢铁有限责任公司 | 高强度大尺寸螺栓用冷镦钢及其生产方法 |
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