JPS5811222B2 - 傷口排液器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、吸込器に関し、さらに詳細には、傷シロから
体液を自動的に除去する改良された装置に関する。

傷口から体液を除去する吸込器の使用は、この分野では
公知である。

この吸込器は、手術後、傷口まわりに普通留まる人体の
体液を減じたり、または除去したりするのに用いられる
。

傷口に溜まる人体の体液は、特に閉じた傷口にそのまま
残されていると、治療中に合併症を生じ、回復に影響を
与える。

乾いた傷口領域は、治療期を短縮するばかりでなく治癒
を促がす。

公知の代表的な吸込器は、以下列挙する各国の特許明細
書に開示され、かつ図示されている。

即ち、カナダ特許第８７９，８４９号、英国特許第１．
３０４，３２４号、第１，４００，１３９号、米国特許
第３，１１５，１３８号、第３，３７６．８６８号、第
７３．７４２，９５２号、第３，７７４，６１１号、第
３，７７９，２４９号、第３，８０９，０８６号、第３
，８０９，０８７号、第３，８７５，９４１号のそれぞ
れの明細書である。

カナダ特許に関して述べると、開示された吸込器は、拡
げられると容積を増大するベローズのひだをもった壁付
きの容器からなっている。

取脱し自在なばねコンパスは、ひだ付き壁を伸ばして容
器内の吸引力を生じさせる働きをしている。

ベローズのひだ付き壁には連続的に番号が符されて容器
が開放、伸張位置にあるときには、溜まった体液を測定
できるようにしている。

英国特許第１，３０４，３２４号明細書は、蛇腹で作動
する処理可能な吸引排液器を開示している。

逆上大口弁は、排液される傷口につないだ入口カーテル
から蛇腹に人体の体液を溜めるようにしている。

溜まった体液は、逆止出口弁を介して収納袋に排出され
る。

この収納袋には、目盛が施されて取出した体液を測定す
る。

英国特許第１，４００，１３９号明細書は、取外し自在
に取付けた水密プラスチック袋を有する弾性的に圧縮可
能な気密容器からなる吸引排液器を示している。

膨張後容器は、袋内部に体液を流動させる負圧を発生さ
せる。

らせんばねが容器内に用いられて容器を膨張させる。

米国特許第３，１１５，１３８号明細書は、流体密容器
からなる排液器を示している。

手で圧縮すると、容器は膨張して、容器の間にある別の
部材間に内方で位置するばねまたは弾性材料で作られた
容器いずれかによって吸引を行なう。

米国特許第３，３７６．８６８号明細書に開示された排
液器は、その記憶が壁を圧縮されない状態に戻す弾性物
質から作られた圧縮可能な容器からなっている。

容器頂部の弁タレットは、該頂部に連結されたプラグま
たは弾性膜の如きものによってシールされる入口と通気
口との両方を備える。

米国特許第３，７４２，９５２号明細書には、弾性的に
収縮、膨張する吸引容器からなる手術用吸引１組立体が
開示されている。

一方向プラグが設けられて、体液が容器にはいれるよう
にすると共に体液を引入れて容器から外に流れないよう
にしている。

米国特許第３，７７４，６１１号明細書は、出入口帯域
と、内部にある体液安定器とをもった圧縮膨張可能な容
器からなる汚染されない排液器を示している。

この汚染されない排液器はまた、米国特許第３．７７９
，２４９号明細書にも開示され、ここでは排液器は、両
方とも袋状のドレン入口と排出口の両方をもった圧縮膨
張可能な排液袋を備える。

この排液器はまた、袋からの体液排出完了後間じること
により袋の汚染を防ぐ磁気による一方排出弁を備える。

米国特許第３，８０９，０８６号明細書開示のものは、
容器壁にシールされる弾性薄膜をもった容器からなる傷
口吸引器に関している。

作動手段付きの板による薄膜の移動により、作動手段の
解放後吸引力を発生させる容器の体積が減じる。

弾性薄膜を移動させたままにしておく位置に作動手段を
係止するようになっている。

米国特許第３，８０９，０８７号明細書に開示の吸引装
置は、一方が押圧されて他方から離れていく板材に両面
で取付けられた折畳み袋を備える。

この抑圧手段は、ばねとゴム帯とからなっている。

米国箱３８７，５９１号明細書開示の排液機構は弾性物
質で作られた弾性のベローズ状の側壁をもった蛇腹式の
容器からなっている。

容器の初期吸収は、弾性のベローズ状の側壁によって行
なわれる。

それ以上の吸引は、溜まった体液の付加重量によって生
じる。

この排液機構の作動には、蛇腹式の容器が垂直位置に取
付け、排液管系を容器の頂部に取付けることが要求され
る。

前述した特許明細書に開示のものは、それぞれ色々な点
で有用ではあるが、次に述べるいくつかの不利益をも伴
っている。

すなわち、使用直前の起動の必要性、作業の容易性の欠
除、弾性容器または構成部材の必要性、複雑な構造、負
圧をほぼ一定に保てないなどである。

米国特許第３，８０９，０８６号を除く全ての前述した
特許には、取扱者によって受容できる予起動または圧縮
状態にある装置が記載されることはない。

これらの装置は、取扱者が使用前に蛇腹または容器を折
畳んで装置を起動させなければならない。

この場合、英国特許第１，３０４，３２４号の装置、カ
ナダ特許第８７９，８４９号の排液器、米国特許第３，
８７５，９４１号の装置は作動に際し特に困難を伴う。

取扱者が適切に装置を傷口と蓄液袋に連結させなければ
ならない方向性をもった多素子弁機構を示している。

この多様子複合弁機構は、また米国特許第３，７４２，
９５２号の弁装置と米国特許第３７７．９２９号の磁気
排出弁にも採用されている。

カナダ特許第８７９，８４９号の排液器は、使用者がベ
ローズ状のひだ付き壁を押して空気を排液器から排気す
るばかりでなく、外部のばねコンパスを取付けなければ
ならないので作動を複雑にしている。

米国特許第３，８７５，９４１号の装置は、適正作動の
ために装置を真直ぐに保つ必要から困難を生じている。

英国第１，３０４，３２４号、米国特許第３，７４２，
９５２号、第３，７７９，２４９号に開示の多様子また
は複合弁機構は、作動または構成にコストがかかり過ぎ
、また米国特許第１．３０４，３２４号、第１，４００
，１３９号のものでは、別に蓄液器を必要とするので、
これもコストがかかる。

前述の特許の大半には、それぞれの形式の弾性の保持容
器または構成部材が示されている。

米国箱３，１１５，１３８号、第３，７７９，２４９号
、第３，８０９，０８７号には、複式ばね構成をとって
いる複合構造が示され、米国特許第３，７７４，６１１
号には、体液安定器の必要が示されている。

このような複合構造は、コストの増加を招くばかりでな
く構成を複雑にしている。

前述の特許には、いずれも実質的に一定の吸収を作動範
囲にわたって行なう装置を示していない。

カナダ特許第８７９，８４９号、英国特許第１，４００
，１３９号、米国特許第３．１１５，１３８号、米国特
許第３，７７９，２４９号、第３，８０９，０８７号に
開示のはね装置も一定の吸引作用を可能にすることはな
い。

本発明の装置は、前述の装置に改良を施すと共に、これ
ら装置に見出される制約を解除したものである。

本発明の装置は、傷口から装置への体液の採集と蓄積を
全範囲にわたってほぼ一定の流ｉで行なうようにされて
いる。

本装置はまた、予め起動できる状態で使用者に提供され
る。

従って本装置は、前述した公知例の装置の殆んどに見ら
れる場合のように装置内の空気の排気を必要としない。

本装置によれば作動が簡単になり、一方の手が余計なこ
とに煩わされず同時に装置を起動させることができる。

本装置は、蓄液を一度に捨てたりまたは吸引したりどち
らかにして次の再使用のため再起動させることができる
ように作られる。

本発明の装置は、端壁と、一端に開口とをもったほぼ剛
性のハウジングからなる。

ハウジング内には、体液を集積する気密かつ水密の受動
容器がある。

容器の内部とハウジングの外部との間には、これらを連
通ずる手段が設けられる。

ハウジングのカバーに接して受動容器を支持する手段を
設けて受動容器を膨張させる実質的な固定点を与えてい
る。

受動容器を折畳んだり、これを折畳んだ状態にしておく
手段も設けられる。

受動容器の外部にある手段は、受動容器に自動膨張をさ
せて一定率の吸引を行なっている。

本発明の好適な実施例にあっては、容器は、受動蛇腹で
あり、膨張すなわち引き伸ばし手段は、一定力のばね組
立体である。

従って、本発明の目的は、排気を通じてほぼ一定の吸引
を行なう膨張すなわち引き伸ばし手段をもった傷口吸引
器すなわち排液器を提供するにある。

本発明の他の目的は、片方の手で容易に扱える傷口吸引
器すなわち排液器を提供するにある。

本発明の他の目的は、低床で使い拾でのできる傷口排液
器を提供するにある。

本発明の目的は、排気が可能で次の再使用のため再起動
する傷口排液器を提供することにある。

本発明のまた別の目的は、予め起動した状態または圧縮
状態で使用者に提供される傷口排液器を提供することに
ある。

以下、図面を参照して本発明の詳細について述べる。

第１図は、本発明に基づく傷口排液器１０を示している
。

第２図は、傷口排液器１０の展開図で各構成部材が示さ
れる。

傷口排液器１０は、一端を閉じ他端を開いたほぼ剛性の
円筒ハウジング２０と、この閉じた端部から順次に受動
蛇腹８０と、較動カラー６０、およびハウジング２０の
開放端にぴったりはまるベース４０のそれぞれを備える
。

一定力のばね組立体５０は、ベース４０内に収納される
。

ばね組立体５０も蛇腹８０も滑動カラー６０に取付けら
れる。

従って蛇腹８０は、ばね組二体５０によって生じる刀に
より膨張または一定膨張を支持している。

本排液器１０の円筒ハウジング２０は、その閉止端に一
体成形の端壁２２を有している。

この端壁２２は、ハウジング２０内の蛇腹８０と連通ず
るようになっている開口２４を備える。

２つのスリット２６がハウジング２０の側壁に対面して
設けられ、かつハウジング２０の長手方向軸線とほぼ一
致してする。

これらスリット２６は、第１位置から、ハウジング２０
の他端と一致する第２位置までのびている。

スリット２６は、第１位置において第１図と第２図に示
すように切欠部２８をもっている。

これらスリット２６と切欠部２８の目的は、以下に詳述
する。

ハウジング２０の他端は、ハウジング２０の外径より小
さい外径をもつリング２９に一体的にのびている。

蛇腹８０は、上端部８５と下端部８６とを備える。

蛇腹８０は、上端部８５を端壁２２に隣接させてハウジ
ング内におかれる。

蛇腹８０は、膨張してその容積を大きくするひだ付き部
８４をもっている。

蛇腹８０の下端８６には、開口８９をもった突設部８８
があり、以下に詳述するように蛇腹がハウジング２０内
の残りの構造と連結できるようにしている。

管８１は、上端部８５と一体にされ、かつ蛇腹８０の内
部と連通している。

管８１は、そのまわりに円錐台形のフランジ８２を備え
、またこのフランジ８２は、管８１が壁の開口２４を通
過できるようにはしているが、開口から戻ることができ
ないようにしである。

このようにして、蛇腹８０の上端部８５は、端壁２２に
接したままにされる。

蛇腹８０は、かくしてハウジング２０の他端に向けて下
方に伸びて拡がっている。

滑動カラー６０がまたハウジング２０内に納められてい
る。

このカラーはハウジング２０内を滑動する環状リング６
１からなっている。

環状リング６１の長手方向軸線は、ハウジング２０の長
手方向軸線と整合している。

滑動カラー６０は、環状リング６１の直径に沿って図示
しないみぞ穴におかれ、かつこの直径を超えて対向する
タブ６２までのびる横桁６４を備える。

これらのタブ６２は、スリット２６と係合するとハウジ
ング２０の側壁から突出する。

タブ６２は、ベース４０に向けである角度だけ削られ、
かつリブが、付けられているので指で容易に掴めるよう
になっている。

横桁６４は、第１開ロ６５と、この第１開ロ６５と、こ
の第１開ロ６５の下にある第２開口（図示しない）とを
もっている。

開口６５によって、蛇腹８０は、滑動カラー６０に取付
けられる。

蛇腹８０の開口８９を第１開ロ６５に整合させてボルト
６７を蛇腹の開口８９および横桁の第１開ロ６５を通し
てナツト６６により係合して蛇腹８０を滑動カラー６０
に取付ける。

ベース４０は、一体の頂部端壁４２と共に略円筒形の側
壁構造４１を備える。

頂部端壁４２は略矩形状の開口４４を有し、その下側に
は、第３図、第４ａ図、第４ｂ図に示すように略平行に
位置する２つのリブ４６と、さらにはリブ４６の両端で
、かつ矩形開口４４の一端に接しておかれる第４図示の
彎曲ぐさび４８を有する。

ばね組立体５０は、その一部が第３図示の如くリブ４６
によって画定された空間におかれるコイルばね５１から
なっている。

このばね組立体５０のコイルばね５１は、リブ４６の間
でくさび４８に圧接しておかれる。

ばね組立体５０の巻かれていない自由な部分５２は、頂
部端壁４２の矩形開口４４を通って開口（図示しない）
付きの自由端５４までのびている。

この自由端によって、蛇腹８０が滑動カラー６０に取付
けられるのと同じ要領でボルトナツト（図示しない）を
介して横桁６４の第２開口（図示しない）き整合させた
後、ばね組立体５０を滑動カラー６０に取付けている。

頂端壁４２はその上縁内で円周方向に、ハウジングのリ
ング２９を整合的に受入れるみぞ４３を形成している。

底端壁４９は、ベース４０内にあるばね組立体５０をシ
ールする。

蛇腹８０とベース４０とがそれぞれ前述したように滑動
カラー６０に取付けられた後の本排液器１０の組立は、
前述した構成部材の蛇腹８０を先ずハウジング２０内に
挿入してタブ６２がスリット２６内で滑動自在に係合す
るようにして行なう。

蛇腹８０は管８１にも先ず挿入される。

管８１のフランジ８２が端壁の開口２４を通過すると、
管８１は、ハウジング２０に戻っていくことはできない
。

さらに蛇腹８０の上端部は、従ってカバー２２に装した
ままにされ、かつばね組立体５０の力によって蛇腹８０
を伸び拡げる固定点として作用する。

組立は、ベース４０が、ハウジングの環状リング２９を
ベースのみぞ４３にはめ込むことによりハウジング２０
に固定されて完了する。

タブ６２ができるだけ第１位置に前進またはハウジング
２０に滑動していくと、第２図示の如く少なくとも部分
的にタブ６２を受入れるように寸法づけられた切欠部２
８にタブがねじ込まれてこれを適所に係止し、かつばね
組立体を押し拡げる。

スリット２６の第１位置は、タブ６２が切欠部２８内で
係合するとき蛇腹８０が完全に折畳まれるように選択さ
れるのが望ましい。

タブが切欠部２８内の係止位置から離脱すると、ばね組
立体５０の力は、使用者に何等の作用を与えることなく
自動的にハウジング２０の他端に向けて滑動カラー６０
を引張り、滑動カラー６０に取付けた蛇腹８０を同時に
かつ自動的に膨張させて蛇腹内に負圧を生じさせる。

第５図は、第２図の４−４線に沿った垂直断面図で、蛇
腹８０がハウジング２０内で折畳み状態または予起動状
態にあるときの排液器１０の構成部材の位置を示すもの
である。

第６ａ図、第６ｂ図は、滑動カラー６０の他の実施例を
示す。

横桁７４は、ばね組立体５０の自由端５４を受入れるよ
うに適当に寸法づけられた凹所７５を設けている。

この凹所７５内には、柄７６と拡大頭部７７とを備えた
嫡子７８を有する。

蛇腹８０と、ばね組立体の自由端５４とは、第５図示の
如く、蛇腹の開口８９と、ばね組立体の自由端の開口へ
拡大頭部７７と柄７６とを挿入することによって滑動カ
ラー６０に取付けられる。

ばね組立体５０によって加えられた力は、滑動カラー６
０に固着された蛇腹８０とばね組立体の自由端５４とを
支持する。

本排液器１０の組立は、それぞれの構成部材を接着させ
ることによって完了する。

ハウジング２０の他端のリング２９は、ベースと一体の
頂部端壁４２の上側のみぞ４３内に接着するのがよい。

横桁６４もまた、滑動カラー６０の環状リング６１の切
欠部（図示しない）に接着できる。

成るいはまた、側壁２２、頂部端壁４２および管８１は
、別々にされた構造体からそれぞれ作って一緒に接着さ
せることもできる。

望ましい組二法として、超音波溶接を用いてリング２９
をみぞ４３に取付けることもできる。

本除去器１０の組立は、接着や超音波溶接に限られるこ
となく、ねじ等の機械的手段に制約されることがなく当
業者にとって公知である手段によっても行なわれるもの
である。

ハウジング２０は、透明のプラスチックで作られ、また
第１図示の如く目盛１１０は腐食によるものが望ましい
。

使用者は、従って除去器１０の適切な働きを目で確かめ
ることができる。

さらに、使用者は、ハウジング２０の蛇腹の上端部８５
を抑えて体液の高さを目盛１１０と較べて溜まった体液
の量を測ることができる。

排液器１０には、保護外被（図示しない）をつけて蛇腹
８０が予起動状態にあるときタブ６２が不用意に係止位
置から離脱することのないようにしている。

保護外被は、使用者などに対して印刷することによって
所望の情報を提供するのに役立つ。

さらに使用者によって、底壁端４９に、患者や排液器１
０の特定使用に関連した適当なデータを識別するための
情報を印刷することもできる。

蛇腹８０、ベース４０、滑動カラー６０および管８１は
、適当なプラスチックを射出成形して作るのがよい。

ハウジング２０は実質的に剛性とすることによって排液
器１０上にある患者によって不用意に万−押されるよう
なことがないようにしている。

蛇腹の管８１には、必要とあれば、第１図示の如く、キ
ャップ１３０を設けることもできる。

キャップ１３０は、フランジ８２にプレスばめされたリ
ング１３４の周囲に取付けたひも１３２を介して連結さ
れるのがよい。

このよなにして、管８１は、キャップによりその外端で
カバーされ、使用前または使用後蛇腹８０内の体液をシ
ールして蛇腹８０内の無菌環境を維持する。

蛇腹の管８１はまた、必要とあれば、在来のＹ形接合具
（図示しない）を設けてもよい。

この在来のＹ形接合具の管路は、管８１に連接される。

別の管路が在来のウレタン管糸を介して、一端を傷口に
おいた傷口管系（図示しない）に連接された別のＹ形接
合具（図示しない）に連接される。

在来の逆止弁（図示しない）を管糸形状に沿っである位
置で挿入することもできる。

管８１に接続されたＹ形接合具の残りの管路には、キャ
ップ１３０と同様に構成されたキャップ（図示しない）
ひも１３２、および管８１のためのリング１３４を設け
てもよい。

通常、このキャップは、残りの管蕗をシールし、他方体
液は、傷口から従来の管糸を介して蛇腹８０に導かれる
。

しかしＹ形接合具の残りの管路からキャップを外すと、
第１位置にタブ６２を前進させて排液を行ない、これに
よって蛇腹８０を押圧する。

従って、体液は、全体が蛇腹８０から排液される。

この蛇腹は、かくして継続使用または再使用に備えるこ
とができ、成るいは又１体液は部分的に他の容器に排出
されて、傷口排液を行なう排液器１０を中断することな
く、研究、例えば病理研究用の体液移転を即座に行なう
。

本排液器１０は、器具全体を使い拾てにするか、または
体液を排出してから再び用いるかいずれかにしてもよい
。

完全に排液が行なわれてから、蛇腹８０は洗浄され、必
要とあれば、前述した排出手順を通じＹ形接合具によっ
て再び使用するため再起動させることもできる。

好適な実施例にあっては、ばね組立体５０は第３図示の
如く、また米国特許第２，６０９，１９１号、第２，６
０９，１９２号、第２，６０９，１９３号明細書に開示
、図示される如き帯状ばねである。

かかるばねは、伸張範囲を通じて殆んど一定の力を提供
する特徴を備えているので望ましいものとされている。

かくして、本排液器１０は、排液範囲を通じてほぼ一定
の吸収を行ない、また大半の医師が全く望ましいと認め
ている特徴を備えている。

さらに、かかるばね組Ｖ体は、本排液器１０を配向性に
対し鋭敏でなくしているので特定の配向は必要でなくな
る。

他の実施例では、前述したばね組立体５０とは違った一
定力の手段を設けてもよい。

本発明の趣旨を逸脱しない限り他の形状の構成をとるこ
ともできる。

例えば蛇腹８０を、ハウジング２０の他端に取付け、適
当な管糸や力手段でもってハウジングの端壁２２に向け
て伸び拡げてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に基づく装置の斜視図、第２）図は、
第１図の装置の展開図、第３図は、第２図の装置の底部
を切欠いて一定の力をもったばね組立体を示す斜視図、
第４ａ図は、第３図の底部の底面図、第４ｂ図は、第２
図の４−４線に沿つった第３図のばね組立体の底部の断
面図、第５図は、１第シ図の４−４線に沿った第１図の
装置の断面図、第６ａ図は、第５図の装置の滑りばめの
斜視図、第６ｂ図は、第６ａ図の滑りばめの頂面図であ
る。 １０……傷口排液器、２０……ハウジング。 ２６……スリツト、４０……ベース、５０……はンね組
立体、６０……滑動カラー、８１……管、８２……フラ
ンジ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 側壁と一端に開口を有する少くとも一つの端壁とを
   有するハウジングと、該ハウジング内に設けられ且つ上
   下端部を有して折畳みと引き伸しが可能な受動蛇腹と、
   該受動蛇腹の内部と連通ずる連通手段と、前記ハウジン
   グの端壁に接して受動蛇腹の上端部を支持する支持手段
   と、前記ハウジング内で受動蛇腹を折畳む折畳み手段と
   、排液の範囲全体を通じて実質的に一定の吸引率で傷口
   から流体を除去するために受動蛇腹をその折畳んだ状態
   から自動的に引伸ばして実質的に一定のレベルの負圧を
   受動蛇腹内に生じさせる引伸し手段とを備え、該引伸し
   手段は受動蛇腹の外側に配置され且つハウジングと受動
   蛇腹とに取付けられた一定力のばね組立体から成る傷口
   排液器。 ２ 連通手段が中空管から成り、該中空管は受動蛇腹の
   上端部と一体にされ且つ受動蛇腹に連通し更に端壁の開
   口を貫通することにより受動蛇腹の内部がハウジングの
   外部と連通ずる特許請求の範囲第１項の排液器。 ３ 支持手段が中空管上にあって且つ端壁の厚さより少
   くともやや大きい間隔をあけて受動蛇腹の上端部におか
   れたフランジからなり、該フランジは通常では前記中空
   管を端壁の開口を通してハウジング内からハウジング内
   に一方通過を行わせ、これにより受動蛇腹の上端部がハ
   ウジングの端壁に接したままにされる特許請求の範囲第
   １項の排液器。 ４ 受動蛇腹がこれを折畳み状態に保つ捏持手段を有し
   、ハウジングがその他端に整合して取付けられたベース
   を有し、ハウジングの側壁が略円筒状である特許請求の
   範囲第１項の排液器。 ５ ばね組立体が一定力の帯状ばねを有し、ハウジング
   が実質的に剛性である特許請求の範囲第１項の排液器。 ６ ハウジングが適当な巾をもった少なくとも１つのス
   リットを備え、このスリットは、ハウジングの側壁にあ
   ってハウジングの長手方向軸線と整合し、さらに受動蛇
   腹の下端部と一致する第１位置から、少なくとも部分的
   に折畳まれた状態でハウジングの他端と一致する第２位
   置までのび、折畳み手段は、ハウジングの他端と受動蛇
   腹の下端との間でハウジング内に滑動自在に係合したカ
   ラーからなり、このカラーは、受動蛇腹の下端に取付け
   られ、さらに半径方向にのびた少なくとも１つのタブを
   有し、このタブは、スリット内で滑動自在に係合し、か
   つスリットを超えて充分にのびこれによって第１位置へ
   向かうタブの移動が受動蛇腹を折畳むことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項の排液器。 ７ 第１位置は、タブが第１位置にあるとき受動蛇腹が
   充分に折畳まれるように適切に選択され、保持手段は、
   第１位置において少なくとも１つの切欠部をもったスリ
   ットを備え、切欠部は、タブが第１位置にあって切欠部
   内にねじこまれるときタブを収納するよう寸法づけられ
   、さらにタブを保持し、受動蛇腹を折畳み状態に支えて
   いる特許請求の範囲第６項記載の傷口排液器。 ８ 一定力のばね組立体は、ベース内に収納されさらに
   ハウジングの長手方向軸線に沿ってのびかつカラーに取
   付けた自由端を有し、これによってタブの切欠部からの
   離脱がばね組立体にハウジングの他端に向けてカラーを
   引張り受動蛇腹を引き伸ばし、そこに負圧を生じさせる
   特許請求の範囲第６項記載の傷口排液器。