JPS5810795Y2 - タンク内吊下げ用の消臭剤容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、タンク内吊下げ用の消臭剤容器に係る。

近時水洗トイレのタンク内に消臭剤入り容器を吊下げて
おき、タンク内の水が流出するとき、該水内にとけた消
臭剤が共に流出するよう設けられている。

本案はこの種容器に係るもので、特にタンク内の水流出
に際して消臭剤がとけ易く、シかも消臭剤のとけ込んだ
水がタンク内にとどまることなく流出するよう設けたも
のである。

以下図面について説明すると、本案容器は本体と蓋体と
その内部に設けられた上下動部材とからなる。

本体１は底壁２周縁から周壁３を起立させたもので、該
本体に蓋体４を嵌着させて胴部５と底壁２と頂壁６とを
有する中空体７を形成させる。

その中空体の胴部５は図示のように本体周壁と蓋体周壁
とで形成させてもよく、又蓋体の周壁を短くしてほぼ本
体の周壁だけで形成させてもよい。

頂壁６の裏面からは、中空体のほぼ中間まで仕切壁８を
垂設させて該中空体内を仕切壁下端よりも下方の左右連
続空間９と仕切壁の左右に位置する左右空間１０．１１
とからなるものとする。

左右の空間１０．１１は一方を大に、他方を小に形成さ
せるとよく、図示例では中空体の横断面形状をほぼかま
ぼこ形としてその頂部内方に横断面円弧状の仕切壁８が
垂設させである。

左右空間１０．１１のうち、その一方には上下動部材１
２を設ける。

該部材は第１図のように中空体上方内に位置するときは
、その中空体内が左右雨空間１０．１１と下方の左右連
続空間９とで形成されるものとし、又同図二点鎖線が示
すように上下動部材の下端が底壁２に接した状態では左
右連続空間９はその上下動部材によって左右に区分され
、よって左右雨空間１０．１１をそれぞれ下方に延長し
た状態になるように設けておく。

又上下動部材の下端には流水溝としての縦割溝１３を設
けておく。

該上下動部材はその下降によって既述の仕切壁８を下方
に延長する機能を有するもので、その下降によって中空
体内は左右空間に区分され、その雨空間は縦割溝１３に
よってだけ連通ずることが望ましい。

左右雨空間１０．１１のうち、その一方の頂壁部分と他
方空間の胴部中間部分とにはそれぞれ通水孔１４．１５
を穿設させる。

その頂壁部分の通水孔１４を利用して吊下げ用の紐１６
を結縛しであるが、頂壁から吊下げ用フックを突出させ
てもよい。

左右両空間の広さを大小異るものとした場合は、胴部側
の通水孔１５を小空間側に、他の頂壁通水孔１４を大空
間側に設ける。

上記構成において、第１図のように消臭剤１７を中空体
のほぼ下半部内に予め充填させておき、その上面に下端
面を載置させて上下動部材１２を装着する。

このとき縦割溝１３は仕切壁８下端よりも下方に位置す
るものとなし、よって左右連続空間９内には消臭剤１７
が充填され、又左右空間１０゜１１は縦割溝１３によっ
て連通されるように設けておく。

このようにした容器をタンク１８内に吊下げ、該状態か
らタンク内に水を満たすと容器は水没する。

尚図示例では右空間１１内には空気が残ることとなるが
、その上方頂壁部分に空気抜き用の小透孔を設けてもよ
い。

該状態からタンク下方の弁を開くことで水を流出させる
と、左方空間川内の水は縦割溝１３を通って右方空間内
に入り、通水（Ｌ１５から排出され、又左方空間１０内
の水の減少によって頂壁側の通水孔から左方空間１０内
へタンク上方の水が流入する。

水面１９の降下によって容器が露出し、容器内の水面が
胴部側通水孔の位置まで下降することで縦割溝内での水
の通過も停止するが、水の通抜けの際、消臭剤１７の縦
割溝に近接する上面部分は水の流れによって削られ、水
中にとけ込むことで排出される。

タンク内水の排水の都度、縦割溝を通過する水によって
削られることで消臭剤は除々に減少するが、その減少に
伴い上下動部材１２も消臭剤上面に下端を載置させてい
るため下降し、よって消臭剤が無くなるまで排水の度に
消臭剤は排水と共に削られ流出することとなる。

本案は上記構成とするものであるから、タンク内の水を
流出させる度に縦割溝に近接する消臭剤１７の上面に沿
って水流を生じ、よってその都度確実にほぼ定量の消臭
剤が水流で削除溶解され排出されることとなり、又縦割
溝１３を有する上下動部材は消臭剤上に載置させるため
、消臭剤が減少するに従い下降し消臭剤がなくなるまで
その上面に沿って上記水流を生じさせることが出来る。

又構造も本体１と蓋体４とで沖空体７を形成させ、その
頂壁裏面から中空体中間まで仕切壁８を垂設させ、その
中の下端に縦割溝１３を有する上下動部材１２を、その
下降によって中空体内を縦割溝によって連通された左右
側空間に区分することが可能に設け、その一方の空間側
の胴部の中間部と他方空間側の頂壁部分とにそれぞれ通
水孔１５．１４を設けるだけでよいからその構造は極め
て簡易となり、廉価に製作することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案容器の縦断面図、第２図は第１図ＩＩ −
ＩＩ線の横断面図である。 １・・・・・・本体、４・・・・・・蓋体、７・・・・
・・中空体、１２・・・・・・上下動部材、１３・・・
・・・縦割溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体１に蓋体４を嵌着させて胴部５と、底壁２と、頂壁
   ６とを有する中空体７を形成させ、その頂壁６の裏面か
   らは中空体のほぼ中間まで仕切壁８を垂設させて該中空
   体内を仕切壁下端よりも下方の左右連続空間９と仕切壁
   の左右に位置する左右空間１０．１１とからなるものと
   しておき、又その左右空間の一方には上記仕切壁に沿っ
   て上下動して上昇時には上記二空間が形成されると共に
   下降時には上記左右連続空間を左右に区分して左右雨空
   間１０．１１を下方に延長させる上下動部材１２を設け
   、該上下動部材の下端には通水溝としての縦割溝１３を
   、又左右雨空間のうちその一方空間の上方の頂壁部分と
   他方空間の胴部中間部分とにはそれぞれ通水孔１４．１
   ５を穿設させたことを特徴とするタンク内吊下げ用の消
   臭剤容器。