JPS5810554A - テトラシアノアントラキノジメタン誘導体の製造方法 - Google Patents

テトラシアノアントラキノジメタン誘導体の製造方法

Info

Publication number
JPS5810554A
JPS5810554A JP10859481A JP10859481A JPS5810554A JP S5810554 A JPS5810554 A JP S5810554A JP 10859481 A JP10859481 A JP 10859481A JP 10859481 A JP10859481 A JP 10859481A JP S5810554 A JPS5810554 A JP S5810554A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
derivative
reaction
groups
anthracene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10859481A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Hotta
収 堀田
Tomiji Hosaka
富治 保阪
Nobuo Sonoda
園田 信雄
Wataru Shimoma
下間 亘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10859481A priority Critical patent/JPS5810554A/ja
Publication of JPS5810554A publication Critical patent/JPS5810554A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は11,11,12,12−テトラシアノ−9,
1o−アントラキノジメタン誘導体の製造方法に関する
本発明で製造する11,11,12.12−テ(以下余
 白) (1) 式中、Z2.Z3.Z6およびZ7は水素原子、ノ・ロ
ゲン基、アルキル基、フェニケ基、アルキルフェニル基
、オキシアルキル基、カルボキシアルキル基、オキシ基
、アミン基あるいはカルボキシル基のいずれかである。
Zl、Z4.Z6およびZ8は水素原子、クロル基、オ
キシ基あるいはアミン基のいずれかである。
これらの置換基のうち、ハロゲン基とはフッ素基、クロ
ル基、ブロム基およびヨード基の総称で・ある。また、
アルキル基、アルキルフェニル基、オキシアルキル基お
よびカルボキシアルキル基ヲ構成する炭素原子数は1か
ら8までの自然数のうちのいずれかとする。これらの1
1.11,12゜12−テトラシアノ、−9,10−ア
ントラキノジメタン(以下、TCNAQと略する)誘導
体は有機半導体化合物として有用である。
これらの化合物のほかに従来、産業上有用な有機半導体
化合物として、7. 7. 8. 8−テトラシアノキ
ノジメタン(以後TCNQと略する)、9.9,10.
10−テトラシアノ−1,4−ナツタキノジメタン(以
後TCNNQと略する)およびそれらの誘導体が製造さ
れている。
(2)、 (3)および(4)式にそれぞれTCNQ、
TCNNQおよびTCNAQの分子式を示す。ここで、
TCNQ、TCNNQやTCNAQおよびそ打らの誘導
体は(5)式によって示されるテトラシアノキノジメタ
ン骨格をもっており、それぞれの化合物の特性を決定し
ている。
(以下余 白) (2)                 (3)ここ
で、テトラシアノキノジメタン骨格とは、TCNQの分
子を構成する炭素原子および窒素原子とから成る骨格構
造のことを言う。
これらの化合物のうちTCNQおよびその誘導体の製造
方法は、たとえばD 、 S 、Acker 、 et
 、ロム。
J 、Am、Chem、Soc、、 84.3370 
(1964)、R、C、Whe7and、 et 、a
t、、 J 、Org、 Chem、、 40(21L
 3101 (1976)や米国特許第3,115,5
08号明細書などの文献に記載されている。たとえば、
TCNQはコハク酸ジエチルを出発物質として1,4−
シクロヘキサンジオンを導き、これとマロンニトリルと
の反応から得ることができる。ここで、1,4−シクロ
ヘキサンジオンの合成はJ 、R,Vincent、 
et、aム、T、Org。
Chem、、 s、 eo3(1939)  に記載さ
れており、これから後の反応はAckerらの文献に記
載がある。
(6)式の一連の化学反応式によってこの方法にょるT
CNQの製造方法を示す。
(以下余 白) NU     UIN (6)式においてスクシノコハク酸ジエチルから1゜4
−シクロヘキサンジオンを導く際に、スクシノコハク酸
ジエチルの加水分解と脱炭酸ガス反応のために、196
〜2oo℃という非常に強い条件を必要とし々ければ々
らない。このために(ロ)式の一連の反応によってTC
NQを得ることに対して非常に大きな制約があった。
一方、Whe ta nd  らの文献にはTCNQ誘
導体を得る方法が記述されている。これはベンゼン誘導
体、p−キシレン誘導体あるいはテレフタル酸誘導体か
らp−キシレンハライドを導き、後に続く一連の反応に
よってTCNQ誘導体を得る方法である。−例としてベ
ンゼン誘導体からTCNQ誘導体を導く一連の反応を(
η式に示す。なお式中MeI′iメチル基を表す。
(以下余 白)  0 11 、ト。
(7)式においては、ベンゼン誘導体からT CNQ誘
導体を得る過程において8段階もの反応ステップが必要
である。
また、(6)式における1、4−ビス(ジシアノメチレ
ン)シクロヘキサンおよび(7)式における1゜4−ビ
ス(メトキシカルボニルジシアノメチル)ベンゼン誘導
体や1,4−ビス(ジシアノメチル)ベンゼン誘導体な
どは4つのシアン基の高い極性のために一般の溶媒にき
わめて溶解しにくい。このためにTCNQもしくはその
誘導体を得る最終の反応過程において多量の溶媒を必要
とする。
このように従来のTCNQもしくはその誘導体を得る製
造方法はきわめて強い条件のもとての反応過程もしくは
多段階の反応過程から成る工程ないしは多量の溶媒の消
費を必要としている。このため、反応時間9反応収率も
しくは反応を推進させるだめのエネルギーあるいは動力
ないしは多量の溶媒の消費などの面においてきわめて不
利であった。
 3 のTCNQ誘導体の製造方法にみられた上述のような欠
点を克服したきわめて有用なTCNAQ誘導体の製造方
法である。
ここで、本発明の構成の特徴を説明し、本発明の方法と
従来のTCNQもしくはその誘導体の製造方法とを比較
する。
本発明は次の3つの引き続いておこる反応過程から成り
立つTCNAQ誘導体の製造方法である。
a)アントラセン誘導体の9位および10位の位置の炭
素原子にホルミル基を導入(ホルミル化)シた後にホル
ミル基をジハロゲノメチル基にかえる。
b)a)によって得られた生成物質のジノ・ロゲノメチ
ル基をジシアノメチル基にかえる。
c)b)によって得られた生成物質のジシアノメチル基
を脱水素化してジシアノメチレン基にする。
ただし、a)の段階で用いられるアントラセン誘導体は
下の一般式(8)によって表される。
)了発明0TCNAQ誘導体0製造方法は・従来 4 (8) ココテ、zl、z2.Z3.z4.z5.z6.z7お
よびz8は(1)式と同じ置換基を表す。
また、C)の段階において(1)式によって表されるT
CNAQ誘導体が得られる。
本発明の方法の一例を(9)式の化学反応式によって示
す。
16 − CHo               CHCt2CH
(CN)2 N(、、CN NCCN これら一連の反応において、a)の過程のホルミル化の
反応は90〜100℃の加熱を要するが、それ以外の反
応過程はわずかな加熱あるいは室温もしくはそれ以下の
温度で進行する。このために反応を推進させるためのエ
ネルギーもしくは動力の消費がきわめて少ない。またa
)の過程のホルミル化反応以外はすべて単純な置換反応
もしくは脱離反応であシ、しかも本発明の全過程を通じ
て副反応はほとんど起こらない。さらに反応過程が3段
階と少ないために目的とするTCNAQ誘導体を高い収
率で得ることができる。ここに、第1段階は9,10−
ビス(ジハロゲノメチル)アントラセン誘導体を得る過
程、第2段階は9,10−ビス(ジシアノメチル)アン
トラセン誘導体、第3段階はTCNAQ誘導体をそれぞ
れ得る過程である。これらの反応過程は後に詳しく述べ
る。
また、b)の過程において生成した9、10−ビス(ジ
シアノメチル)アントラセン誘導体はテトラシアノキノ
ジメタン骨格の両端のベンゼン核もしくは置換されたベ
ンゼン核のためにシアン基 7 の高い極性が緩和されて溶媒に溶解しやすい形になって
いる。このためにC)の過程において少しの溶媒量を用
いるだけで多量のTCNAQ誘導体を製造することがで
きる。
一般に結晶性有機物質の溶媒に対する溶解性は両物質に
共通の官能基が存在していることおよびツルビリティ−
パラメータの値(sp値)が同程度であることが目安に
なる。第1表に一例として9.1o−ビス(ジシアノメ
チル)アントラセンと1,4−ビス(ジシアノメチレン
)シクロヘキサンおよびアセトニトリルのS m at
tの分子引力恒数から計算したsp値を掲げて比較する
。ここで、sp値は で計算される。ここで、 d :液体もしくは結晶の比重 ΣG=分子中の原子団の引力恒数の総和M :分子量 である。
 8 第 1 表   sp値の比較 9.10−ビス(ジシアノメチル)アントラセンのアセ
トニトリルに対する良好な溶解性と1゜4−ビス(ジシ
アノメチレン)シクロヘキサンのアセトニトリルに対す
る溶解性の悪さは第1表からも理解できる。
また、とくに出発物質としてアントラセンを用いる場合
、この化合物はコールタール中から多量かつきわめて安
価に得ることができるので、本発明の方法を用いればT
CNAQ誘導体をきわめて安価に製造しうる。
以下に、出発物質としてアントラセンを例にとシ、本発
明をおのおのの反応過程にわけて説明す冷O 19 a)の過程 ベンゼンなどを溶媒としてアントラセンを溶解させ、こ
の溶液に塩化ホスホリルとホルミル化剤とを溶解させて
90〜1oo℃に保って約1時間攪拌する。ここで、ホ
ルミル化剤とはアントラセンをホルミル化する化合物の
ことであり、たとえば、N、N−ジメチルホルムアミド
、N−メチルホルムアミドもしくはN−メチルホルムア
ニリドなどが用いられ、良好な結果を与える。この反応
はたとえば、L、F、Fieser、 et、al、、
 J、Am。
Chem、Soc、、60.2555 (1938) 
 などの文献に記載されている。
次いで反応溶液を同一温度に保ったまま、2ハロゲン化
炭酸を溶液に添加して約30分間攪拌する。2ハロゲン
化炭酸としてはたとえば2塩化炭酸(ホスゲン)、2臭
化炭酸あるいは一塩化一臭化炭酸などが用いられる。こ
の反応により″ホルミル基をジハロゲノメチル基にかえ
ることができる。
アセトアルデヒドとホスゲンとを用いた同様の反応がH
,Eckenroth、 Ber、 、 18 、51
8 (1885)に記載されている。
さらに、以上のホルミル化とジハロゲノメチル基の導入
の反応を繰り返せば、9,1o−ビス(ジハロゲノメチ
ル)アントラセンを得ることができる。ここで、適当な
溶媒あるいは混合溶媒を用いると、9,10−ビス(ジ
クロルメチル)アントラセンを導く段階壕での反応を連
続的に推進することができる。すなわち、溶媒上して(
9)式において生成する9−アントラセンカルバルデヒ
ド、9−ジハロゲノメチルアントラセンおよび9−ジハ
ロゲノメチル−10−アントラセンカルバルデヒドが溶
解するようなものを選べば、反応が中断されることがな
い。さらに、それぞれ9−アントラセンカルバルデヒド
および9−ジハロゲノメチル−10−アントラセンカル
バルデヒドと2ハロゲン化炭酸との反応によって生じる
副反応生成物は炭酸ガスのみであり、これは反応系外に
数量されて次の段階の反応に全く悪影響を及ぼさないこ
ともこの連続反応に対する有利な要因である。
次にこの過程の反応をさらに具体的に説明する。
1 まず、アットラセンを溶解した溶液にホルミル化剤と塩
化ホスホリルとを加えてホルミル化を行なう。反応が完
結した後、反応溶液をそのままの状態に保ってさらに2
ハロゲン化炭酸を加えて炭酸ガスの発生と発生の停止と
を確認する。この後、上記と同じホルミル化とジハロゲ
ノメチル基の導入の反応を行なえば、9,10−ビス(
ジハロゲノメチル)アントラセンを得ることができる。
ここで、溶媒として9,1o−ビス(ジノ・ロゲノメチ
ル)アントラセンが溶解しないものもしくは溶解しにく
いものを選択すれば、2段階目の炭酸ガスの発生と同時
におこる9、1o−ビス(ジハロゲノメチル)アントラ
センの結晶の沈澱の生成によって反応の進行を知ること
ができる。
ここで、9−ジハロゲノメチル−10−アントラセンカ
ルバルデヒドから9,1o−ビス(ジハロゲノメチル)
アントラセンを導く反応において2つのジハロゲノメチ
ル基の導入によって極性が大きく上昇するので、このよ
うな溶媒を選択することは比較的に容易である。
2 ここで、反応のすべての段階を当量反応によって高収率
で行なうことができる。しかしながら、アントラセンに
対して当量より過剰のホルミル化剤を用いることもでき
る。この場合は2ノ・ロゲン化炭酸はホルミル化剤と反
応するので、ホルミル化剤に対して当量もしくはそれ以
上用いることが必要である。このようにして順次に起こ
るホルミル化反応とジハロゲノメチル基の導入において
ホルミル化剤と2ハロゲン化炭酸の量を交互に段階的に
増加することができる。
b)の過程 これはジハロゲノメチル基のハロゲン基をシアン化する
段階であり、シアン化ナトリウムなどを用いて通常の方
法で行なうことができる。
C)の段階 こ;iLは9.10−ビス(シアンメチル)アントラセ
ンを脱水素化してTCNAQを得る反応過程であるー。
これはたとえば、ハロゲンと水とによって容易に行なう
ことができ−る。これと同様の反応が前述のWheta
nd  らの文献に記載されている。
23 以上に出発物質としてアントラセンを例にとって説明し
た。これらの説明は出発物質として他のアントラセン誘
導体を用いる場合にも成シ立つ。
ただし、この場合は誘導体の種類に応じて反応に用いる
溶媒等を適宜かえる必要のあることはいうまでもない。
以下にTCNAQ誘導体の製造方法の実施例を挙げ、本
発明をさらに詳細に説明する。
実施例1 ベンゼン100m/にアントラセン0.2モルを溶解さ
せ、これにさらにそれぞれ0.2モルのN−メツメ チルホルムアニリドと塩化ホスホリシとを加えス90℃
に加熱して1時間攪拌した。
次いで反応溶液を同一温度に保ったまま0.2モルの2
臭化炭酸を添加して、30分間攪拌した。
この後、なおも反応溶液をそのままの状態に保ったまま
さらにそれぞれ0.2モルのN−メチルホルムアニリド
と塩化ホスホリルとを加えて2時間の間攪拌した。続い
て0.2モルの2臭化炭酸を添加してさらに攪拌を続け
ると9,10−ビス(ジブロモメチル)アントラセンの
結晶が析出してきた。このようにして1時間攪拌を続け
、結晶が析出しおわるのを確認してから加熱を止め、反
応容器を冷水で冷却しながら一昼夜放置した。
このようにして得られた結晶をクロルベンゼンから再結
晶して88.7Fの9,1o−ビス(ジブロモメチル)
アントラセンの結晶を得た(収率86%)。
次いで、9,1o−ビス(ジブロモメチル)アントラセ
ンを0.1モル(52,27)分取して200IPL/
Vのクロルベンゼンに溶解させた。この溶液に0.15
モルのシアン化カリウムの微粉末を懸濁させて60℃に
加熱しながら2時間攪拌した。この後、反応容器を冷水
で冷却しながら一昼夜放置した。このようにして得られ
た結晶をO−ジクロロベンゼンから再結晶して29.4
7の9,1o−ビス(ジシアノメチル)アントラセンの
結晶を得た(収率96係)。
さらに、9,1o−ビス(ジシアノメチル)アントラセ
ンをo、oeモル(18,2F)分取して10゜6 dの0−ジクロルベンゼンに溶解させた。この溶液に過
剰のブロム水を加えて室温において30分間攪拌した。
この後、反応容器を氷水で冷却しながら一昼夜放置し、
得られた結晶を0−ジクロルベンゼンから再結晶して1
7.3PのTCNAQの結晶を得た(収率96チ)。
実施例2 クロルベンゼン100dK2−1’ロロアントラセン0
.2モルを溶解させ、これにさらにそれぞれ0.25モ
ルのN、N−ジメチルホルムアミドと塩化ホスホリルと
を加えて100℃に加熱して1時間攪拌した。次いで反
応溶液を同一温度に保ったまま0.3モルのホスゲンを
添加して30分間攪拌した。
この後、なおも反応溶液をそのままの状態に保った1ま
さらにそれぞれ0.36モルのN、 N−ジメチルホル
ムアミドと塩化ホスホリルとを加えて90分間攪拌した
。続いて0.4モルのホスゲンを添加してさらに攪拌を
続けると2−クロロ−9゜1o−ビス(ジブロモメチル
)アントラセンの結6 晶が析出してきた。このようにして1時間攪拌して結晶
が析出しおわるのを確認してから加熱を停止し、反応容
器を冷水で冷却しながら一昼夜放置した。
このようにして得られた結晶を0−ジクロルベンゼンか
ら再結晶して104.65rの2−クロロ−9,10−
ビス(ジブ口、モメチル)アントラセンの結晶を得た(
収率94%)。
次いでこの化合物を0.1モル(55,7F)分取して
200dの0−ジクロロベンゼンに溶解させた。この溶
液に0.15モルのシアン化ナトリウムの微粉末を懸濁
させて50℃に加熱しながら2時間攪拌した。この後、
反応容器を冷水で冷却しながら一昼夜放置し、得られた
結晶をベンゾニトリルから再結晶して33.2Fの2−
クロロ−9,10−ビス(ジシアノメチル)アントラセ
ンの結晶を得た(収率98係)。
さらに、この化合物を0.06モル(20,49)分取
して100dのベンゾニトリルに溶解させ、さらに過剰
のブロム水を加えて室温において3027 分間攪拌した。この後、反応容器を氷水で冷却しながら
一昼夜放置し、得られた結晶をベンゾニトリルから再結
晶して19.6りの2−クロロ−TCNAQを得た(収
率96チ)。
ここに、2−クロロ−TCNAQとは2−クロロ−11
,11,12,12−テトラシアノ−9゜1o−アント
ラキノジメタンの略記であり、以下もこの記法を用いる
なお、実施例1,2において出発物質のアントラセン誘
導体を順次にホルミル化およびジハロゲノメチル基の導
入を行なう場合、N、N−ジメチルホルムアミド、N−
メチルホルムアミドおよびN−メチルホルムアニリドか
ら選ばれるホルミル化剤とホスゲン、−塩化−臭化炭酸
および2臭化炭酸のうちから選ばれる2ハロゲン化炭酸
の任意の組合わせによってどの場合でも収率よ<9.1
0−ビス(ジハロゲノメチル)アントラセン誘導体を得
ることができた。
さらに、実施例1と同じ反応溶媒および再結晶溶媒を用
いて2−メチルアントラセン、7−クロル−2−エチル
アントラセンおよび2−フェニルアントラセンを出発物
質としてそれぞれ2−メチル−TCNAQ、°7−クロ
ルー2エチルーTCNAQ鰺よび2−7エニルーTCN
AQを得た。
また、実施例2と同じ反応溶媒および再結晶溶媒を用い
て1−クロルアントラセン、1,4−ジクロルアントラ
セン、2,3−ジクロルアントラセン、2,3−ジブロ
ムアントラセンおよびアントラセン−2−カルボン酸を
出発物質としてそれぞれ1−クロル−TCNAQ、 1
. 4−ジクロル−TCNAQ、2,3−ジクロル−T
CNAQ、2゜3−ジブロム−TCNAQおよび2−カ
ルボキシ−TCNAQを得た。
さらに、実施例2と同じ反応溶媒および再結晶溶媒を用
いて1−アミノアントラセン、2−アミノアントラセン
、1−オキシアントラセン、2−オキシアントラセン、
1,6−ジオキシアントラセンおよび2,3−ジオキシ
アントラセンを出発物質としてそれぞれ1−アミノ−T
CNAQ、2−アミノ−TCNAQ、 1−オキシ−T
CNAQ。
9 2−オキシ−TCNAQ、1.5−ジオキシ−TCNA
Qおよび2,3−ジオキシ−TCNAQを得た。
ここで、アントラセンのアミン誘導体を出発物質とする
場合に反応前にあらかじめ塩化アセチルによってアミ7
基をアセチルアミノ基にかえて保護しておいてから実施
例2と同様の一連の反応を行ない、TCNAQ誘導体を
導いて、から最後にヒドラジンによってアセチルアミノ
基をアミン基に戻した。これと同様の操作はたとえば、
M、 Fujinaga、 st 、at、 、 Bu
lt、 Chem、 Soc。
Japan 、す、、185(1966)などの文献に
記載されている。
また、アントラセンのオキシ誘導体を出発物質とする場
合には反応前にあらかじめヨウ化メチルと酸化銀とによ
ってオキシ基をメトキシ基にかえて保護してから実施例
2と同様の一連の反応を行ない、TCNAQ誘導体を導
いてから最後に濃硫酸によってメトキシ基をオキシ基に
戻した。オキシ基の保護については同様な操作がたとえ
ば、0 J 、C,Lovie、et、a7.、J 、Chem
、Soc、、4139(1959)などの文献に記載さ
れている。また、メトキシ基をオキシ基に戻す操作はた
とえば、T 、A、Geisman、 et、at、 
、 J 、Am、Chem、 Sac、 。
73.5765(1951)などに記載がある。
また、実施例1と同じ反応溶媒と再結晶溶媒を用いて2
−(2−オキシエチル)アントラセン、2−(3−カル
ボキシプロピル)アントラセンおヨヒ2−(4−エチル
フェニル)アントラセンを出発物質としてそれぞれ2−
(2−オキシエチル)−TCNAQ、2−(3−カルボ
キシプロピル)−TCNAQおよび2−(4−エチルフ
ェニル)−TCNAQを得た。2−(2−オキシエチル
)アントラセンを出発物質とする場合はオキシ基をメト
キシ基にかえて保護し、反応が戻ってからオキシ基に戻
した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)下記の一般式へで表されるアントラセン誘導体の
    9位および10位の位置の炭素原子にホルミル基を導入
    した後にホルミル基をジハロゲノメチル基にかえ、次い
    でジハロゲノメチル基をジシアノメチル基にかえた後、
    さらにジシアノメチル基を脱水素化することによって、
    下記の一般式(B)で表される11,11,12,12
    −テトラシアノン誘導体の製造方法。 (式中、222  およびz7は水素原子、2’   
    3’  6 ハロケン基、アルキル基、フェニル基、アルキルフェニ
    ル基、オキシアルキル基、カルボキシアルキル基、オキ
    シ基、アミノ基あるいはカルボキシル基のいずれかであ
    り、zl、Z4.Z5およびz8は水素原子、クロル基
    、オキシ基あるいはアミノ基のいずれかである。これら
    の置換基のうち、ハロゲン基とはフッ素基、クロル基、
    ブロム基およびヨード基の総称である。また、アルキル
    基、アルキルフェニル基、オキシアルキル基およびカル
    ボキシアルキル基を構成する炭素原子数は1からs−4
    での自然数のうちのいずれかとする。)(ここで、−Z
    l、Z2.Z3.Z4.Z6.Z6.Z7およびZ8は
    前記式(八と同じ置換基を表す。)(2)前記ホルミル
    化をN、N−ジメチルホルムアミドもしくはN−メチル
    ホルムアミドまたはN−メチルホルムアニリドによって
    行なう特許請求の範囲第1項記載のテトラシアノアント
    ラキノジメタン誘導体の製造方法。 (3)前記脱水素化をノ・ロゲンと水とを用いて行なう
    特許請求の範囲第1項または第2項記載のテトラシアノ
    アントラキノジメタン誘導体の製造方法。
JP10859481A 1981-07-10 1981-07-10 テトラシアノアントラキノジメタン誘導体の製造方法 Pending JPS5810554A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10859481A JPS5810554A (ja) 1981-07-10 1981-07-10 テトラシアノアントラキノジメタン誘導体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10859481A JPS5810554A (ja) 1981-07-10 1981-07-10 テトラシアノアントラキノジメタン誘導体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS5810554A true JPS5810554A (ja) 1983-01-21

Family

ID=14488758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10859481A Pending JPS5810554A (ja) 1981-07-10 1981-07-10 テトラシアノアントラキノジメタン誘導体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5810554A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012116825A (ja) アセンジイミド化合物の製造方法
JPH0215036A (ja) 非対称ビアリール化合物の製造法
Ghedini et al. Fine-tuning the luminescent properties of metal-chelating 8-hydroxyquinolines through amido substituents in 5-position
US4478753A (en) Process for the production of 11,11,12,12-tetracyano-9,10-anthraquinodimehane _or its derivatives
JPS5810554A (ja) テトラシアノアントラキノジメタン誘導体の製造方法
JP3459892B2 (ja) フッ素系界面活性化合物及びその製造方法
JPH0256478A (ja) 2,3,4,5―テトラヒドロ―1―ベンズオキセピン―3,5―ジオン誘導体及びその製法
JP4159022B2 (ja) ジホスゲン及びトリホスゲンを使用したジアゾナフトキノンスルホニルクロリドの調製法
JPH02178260A (ja) ヒドロキシルアミン誘導体
JP2549555B2 (ja) 1,2ージスルホン化合物の製造方法
JP2003048873A (ja) 4−フタロニトリル誘導体の製造方法
JP4120239B2 (ja) 9,10−ジブロモアントラセン類の製造方法
US3887568A (en) Process for piperidine derivatives
JP3959994B2 (ja) 4−フタロニトリル誘導体の製造方法
JP2893906B2 (ja) 不飽和ケトン化合物の製造方法
JP2706554B2 (ja) 4―トリフルオロメチルアニリン誘導体及びその製造法
Hartmans Derivatives of 1‐chloro‐2‐cyano‐4‐nitrobenzene
JPH0673058A (ja) 5−デアザフラビン誘導体、その製造法
JPS63290849A (ja) 芳香族化合物のヨウ素化剤及びそれを用いたヨウ素化方法
JPH04120054A (ja) N―ニトロイソチオ尿素誘導体の製造法
JPS5810553A (ja) テトラシアノアントラキノジメタン誘導体の製造方法
JPS61268679A (ja) 2−チオクロメニリデンアセト酢酸エステルの製法
JP4776920B2 (ja) ベンゾヘキサフィリン誘導体
JPS61183255A (ja) フエニルケトンの製造方法
JPH01113354A (ja) 4−アジド−1−ナフトアルデヒド