JPS5810444Y2 - 畦立畦面被覆装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はタバコ栽培用高畦などを形成する畦立作業機に
、その畦の表面に合成樹脂シートを被覆するマルチング
作業機を連設すると共に、前記マルチング作業機にシー
ト埋込みドラムを備え、該ドラムによって前記シートの
両側縁を土中に押込む装置に関し、畦立作業機の畦盛成
形板両側部で前記埋込みドラム前方に切込み刃を取付け
ると共に、前記畦盛成形板後側に昇降揺動自在に連設さ
せて埋込みドラム等を設けるマルチング作業機の接地シ
ャーシ下面に補助刃を取付け、前記切込み刃稜側近傍に
接離自在に前記補助刃を位置させるもので、前記切込み
刃及び補助刃による多段的な切削によって畦を崩すこと
なくシート埋入溝を小さな牽引力で切開き得、特に従来
の一枚刃構造に比べて切込み刃の切削抵抗を小さくして
此の損傷を激減し得、前記切込み刃及び補助刃によって
希望する深さで任意の幅のシート埋入溝を容易に形成し
得ると共に、前記補助刃に負荷される抵抗の増減によっ
て補助刃を切込み刃に接離させて補助刃の切削力を略一
定に保ち得、前記補助刃の前後揺動振動作用によってシ
ート埋入溝を一層効率良く形威し得、豊た前記切込み刃
を土中に突入後に前記補助刃を土中に突入させることに
よってシート埋入溝形成作業を円滑に開始し得るように
した畦立畦面被覆装置を提供しようとするものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。

第１図は全体の概略側面図であり、図中１は農用トラク
タで、２はそのエンジン、３はミッションケース、４は
前輪、５は後輪、６は後車軸、７はｐＴＯ軸、８は運転
席、９は・・ンドル、１０はロワーリンク、１１みトッ
プリンク、１２はリフトアーム、１３は昇降用油圧装置
である。

図中１４はタバコ栽培用高畦１５を形成する畦立作業機
で、１６は内盛型畦盛成形板、１７は前記成形板１６に
耕土を供給するディスクロータ、１８はそのロータ１７
を前記ＰＴＯ軸７に連動連結する伝動軸であり、耕起・
整地した耕土の上をトラクタ１に装備した前記作業機１
４を懸引し、高畦１５を形成するように構成してなる。

図中１９は前記高畦１５に合成樹脂シート２０を被せる
マルチング作業機であり、前記畦立作業機１４の上面に
前端を固定する主枠２１と、畦立作業機１４の後面下部
に連結する接地シャーシ２２とを備えてなる。

第２図及び第３図に示す如く、上記主枠２１に一端を固
定する２組の水平枠２３．２４を左右に伸縮可能に延設
させ、左右の前部水平枠２３．２３両端間にシートロー
ル２０ａを懸架すると共に、左右の後部水平枠２４，２
４両端にシート受け２５．２５を設け、シートロール２
０ａから繰出すシート２０をそのシート受け２５．２５
で支えるように形成してなる。

前記主枠２１後端に垂直稈２６を垂下させ、シートガイ
ド棒２７の麦稈２８を前後方向に伸縮可能に前記稈２６
に取付けると共に、高畦１５の上面に添着させる鎮圧ロ
ール２８の支杆２９を高さ調節可能にピン３０．３０で
前記稈２６に係止してなる。

前記鎮圧ロール２８は、複数の遊転輪３１・・・と、各
輪３１の間に介在させるクッション材３２・・・とから
成り、これらを同軸に設けて高畦１５上面を遊転移動さ
せ、シート受け２５及びガイド棒２７を介して繰出され
るシート２０を高畦１５上面に鎮圧ロール２８を介して
添着するように形成してなる。

寸た、上記接地シャーシ２２の下面に上瞼は樽３３を形
成し、シャーシ２２の外側を水平に延長すると共に、シ
ャーシ２２の内側を高畦１５の側面傾斜に沿わせて延長
してシート案内板３４を形成し、シート２０を被せる高
畦１５の両側部に案内板３４を摺接させ、ガイド棒を介
して繰出すシート２０と高畦１５との間に案内板３４を
位置させるように構成する。

前記シャーシ２２の水平面に支柱３５を立設し、シート
２０両側縁を土中に押込む埋込みドラム３６を軸受する
揺動杵３７を支柱３５に軸支させ、上記橿３３の後方下
部の切欠き３３ａから前記ドラム３６下部を下方に若干
突出させると共に、前記ドラム３６を高畦１５の両側傾
斜に対して交叉する方向に傾け、埋込みドラム３６によ
ってシー１２０両側縁部を畦方向に折曲させて土中に押
込むように構成する。

前記揺動枠３７中間に固定した軸棒３８先端にシート案
内ローラ３９を遊転軸支する。

上記埋込みドラム３６の前段に案内ローラ３９を近接さ
せて設け、該ローラ３９をドラム３６に比べて比較的幅
広の二輪ゴム車によって形成し、また前記軸棒３８に補
助ガイドアーム４０を連設させ、前記シート２０両側縁
をその案内ローラ３９を介して埋込みドラム３６に送出
するように構成してなる。

また、前記ドラム３６を押下げる方向に揺動杵３７にス
プリング４１を附勢すると共に、埋込みドラム３６を持
上げるレバー４２を揺動杵３Ｔに連設してなる。

上記シャーシ２２水平面に口形フレーム４３を立設して
なり、前記埋込みドラム３６によって土中に押込んだシ
ート２０側縁部に土を被せる覆土板４４と、この板４４
によってシート２０側縁に被せた土を押さえる加圧輪４
５とを後端側に設ける昇降アーム４６を前記フレーム４
３に取付ける。

前記加圧輪４５は埋込みドラム３６と同方向に傾けて設
け、該輪４５の外側前方に覆土板４４を位置させると共
に、これらを下方に押圧させるスプリング４７を前記ア
ーム４６に附勢し、捷た加圧輪４５などの降下を規制す
べくアーム４６に当てるストッパ４８をフレーム４３に
設ける。

なお、前記シャーシ２２、案内板３４、埋込みドラム３
６、案内ロール３９、覆土板４４、加圧輪４５は高畦１
５の左右に対称形に設け、シート２０の両側縁を同一手
段で同時に埋込むように形成してなる。

第２図及び第３図及び第４図に示す如く、上記ディスク
ロータ１７は畦盛成形板１６前方で、これを挾むように
対称形にロータリ軸４９に設けてなり、前記ロータ１γ
は複数の土寄せディスク刃ｓｏ 、 ｓｉから戒り、畦
盛成形板１６に近い内側のディスク刃５１の傾きαを犬
とし、外側のディスク刃５０の傾きβを小とし、各月５
０，５１による耕土送り量を異ならせ、高畦１５の内外
圧縮密度が略均等になるように形成する。

前記ディスクロータ１７の上面部、後面部、外側上部を
覆うロータカバー５２を設け、前記ロータリ軸４９及び
カバー５２を伝動ケース５３及びステー５４によって支
持すると共に、前記ケース５３及びステー５４を取付け
るメインビーム５５にヒンヂ５６，５６及び５Ｔ、５γ
を介して上記ロワーリンク１０及びトップリンク１１を
連結する。

前記ヒンヂ５７．５７にはデプスアジヤス−１ンドル５
８を有するデプスアジャストフレーム５９を連設し、こ
のフレーム５９に尾輪６０を支持させてなる。

また、前記ヒンヂ５６に一端を連結した補強フレーム６
１と、ロータカバー５２の背面に設けた垂直フレーム６
２とを六角シャフト６３で連結し、上記主枠２１の前端
を前記フレーム６１にボルト止めすると共に、前記フレ
ーム６２白方のロータカバ−５２背面を切欠いて内盛型
成形板１６を一体連設してなる。

前記垂直フレーム６２下端に蝶番部材６４を固定し、上
記シャーシ２２前端を回転可能にその部材６４に取付け
ると共に、シャーシ２２前端の立設板６５にアジャスト
スクリュー６６及びスプリング６７を介して引起しアー
ム６８を連結する。

上記六角シャフト６３に設けたヒンヂ６９に回転軸７０
を軸支させ、この軸７０に前記アーム６８を固定すると
共に、その軸７０に連設する引起しレバーγ１をトラク
タ１の運転席８後方部に延設し、トラクタ１の運転席８
でこの運転者が前記レバー７１を操作し、立設板６５及
び引起しアーム６８を介して蝶番部材６０を支点にシャ
ーシ２２を持上げ、シート２０両側縁の埋込み動作を中
断維持するように構成する。

前記垂直フレーム６２下端及び蝶番部材６４の下面に切
込み刃７２を固定し、埋込みドラム３６と略同じ傾きで
且つ畦盛成形板１６両側部に切込み刃７２を設け、埋込
みドラム３６によってシート２０両側縁を押込むシート
埋入溝７３を切込み刃７２によって高畦１５両側に形成
するように構成する。

また、前記切込み刃７２と前後左右の傾きを若干異なら
せる補助刃Ｔ４をシャーシ２２前端下面に設けてなる。

上記ディスクロータ１７を覆うロータカバー５２にボル
ト７５，７５及び長孔７６．７６を介して左右に突出可
能にサイドカバー７７を設ける。

前記サイドカバー７１によってディスクロータ１Ｔの側
面後部を覆い、ロータカバー５２の側面下方からこの外
側方へ逃出する耕土をサイドカバー７７によって受止め
、ディスクロータ１７外側方への耕土の逃出を阻止する
ように構成する。

上記六角シャフト６３の外側端に着脱自在に車軸パイプ
７８を連設させ、このパイプ７８をディスクロータ１７
の外側前方に延長する。

そして、このパイプ７８先端に伸縮可能なロッド７９を
回転可能に枢着させ、そのロッド７９先端に土寄せディ
スク８０を回転自在に軸支する前記ディスク８０は、接
地させた状態で内側が若干前方に向き、ディスク８０を
回転悪用することにより、このディスク８０で受止めた
耕土がディスクロータ１７方向に送出させるように形成
してなる。

また、前記ロッド７９の後方への移動を規制する支え板
８１を前記パイプ７８下面に取付けると共に、不使用側
のディスク８０を持上げた状態でロッド７９を係合支持
させる鈎アーム８２を前記パイプ７８上面に設け、隣接
の既成形高畦１５との間の溝上を土寄せディスク８０に
よってディスクロータ１７へ送るように構成する。

なお、畦立作業機１４はデプスアジャストフレーム５９
を中心に左右対称に構成してなり、メインビーム５５の
中央にギヤボックス８３を設け、伝動軸１８をロータリ
軸４９にギヤ（図示省略）などを介して連動連結してな
る。

第５図に示す如くトラクタ１の前輪４よりも若干大径の
円板８４を前輪４外側に密着固定させ、前記円板８４の
外周縁を土中に喰込捷せ、走行時にむける前輪４の左右
への滑りをその円板８４によって阻止し、・・ンドル９
操作による前輪４の向きにのみトラクタ１を進行可能に
形成してなる。

第６図に示す如くロワーリンク１０及びトップリンク１
１の連結を体間継手８５，８５及び８６，８６を介して
行い、またリフトアーム１２をロワーリンク１０に連結
するターンバックル付リフトロッド８７とリフトアーム
１２とを体間継手８８を介して連結する。

また、前記リフトロッド８７下端に長孔８９を設け、ロ
ワーリンク１０に係止するピン９０を長孔８９に遊嵌挿
入させると共に、ビン９０端部にキ一部材９１を固定さ
せ、このキ一部材９１を係脱可能に係止させる突条９２
を長孔８９周縁に形成し、突条９２にキ一部材９１を固
定したとき、リフトロッド８７下端はロワーリンク１０
に一体連設され、従来の各リンク１０゜１１作用を得ら
れると共に、キ一部材９１の係合を解除し、ビン９０を
長孔８９に摺動可能に挿入しているとき、トラクタ１が
傾いても各リンク１０，１１，８７の継手８５．８６．
８８が各リンク１０，１１，８７の捩りを吸収し、且つ
リフトロンド８７の伸縮歪を長孔８９とピン９０の摺動
によって吸収し、各作業機１４．１９をトラクタ１の左
右揺動に関係なく、各リンク１０．１１を介して支持で
きるように形成してなるものである。

本考案は上記の如く構成しており、トラクタ１によって
畦立作業機１４及びマルチング作業機１９を悪用し、や
たトラクタ１のＰＴＯ軸７によってディスクロータ１７
を駆動させ、該ディスクロータ１γによって耕土を中央
に寄せ集め、畦盛成形板１６によって高畦１５を形威す
る。

また、トラクタ１を折返し運転する際、既成形畦に隣接
する側の土寄せディスク８０を接地させ、隣接する既成
形畦との間の溝上をその上寄せディスク８０によってデ
ィスクロータ１７に送る。

更に成形板１６によって高畦１５を形威するとき、該板
１６両側の切込み刃７２によって高畦１５両側にシート
埋入溝７３を形成する。

また、前部水平枠２３に装着したシートロール２０ａか
ら繰出すシート２０はこの後方のシート受け２５を介し
て下方前部に突出させるガイド棒２７に張設し、シート
２０中央部を鎮圧ロール２８下方に挿入する。

筐た、レバ−４２操作で埋込みドラム３６を持上げ、ガ
イド棒２７を介して繰出したシート２０の両側縁をシー
ト案内ロール３９を介して埋込みドラム３６下方に張設
し、シート２０側縁をシャーシ２２の櫓３３と埋込みド
ラム３６下部との間に挾１せる。

そして高畦１５の形成開始時、運転者のレバ−７１操作
でシャーシ２２を上方に回動させ、埋込みドラム３６及
び加圧輪４５などを持上げ、畦盛成形板１６を速やかに
土中に突入させ、短距離で高畦１５を適正形状に形成で
きるように操作するもので、畦盛成形板１６によって規
定高さの高畦１５が形成されると、レバー７１を復動さ
せ、切込み刃７２によって形成したシート埋入溝１３に
横３３の一部と埋込みドラム３６下部を押込み、その溝
１３にシート２０側縁を差込んでこの上に覆土板４４で
土を被せ、加圧輪４５で鉄部を押さえるものである。

上述のように畦立作業機１４によって高畦１５を連続的
に形威し、マルチング作業機１９によってその高畦１５
にシート２０を被せるもので、隣接する既成形畦との間
の溝上を土寄せディスク８０によってディスクロータ１
７に送り込み、サイドカバー７７によってディスクロー
タ１７外側方への耕土の逃出を防ぎ、またディスク刃５
０゜５１による耕土送り量を異ならせ、タバコなどの育
成に最も適した高畦１５を得る一方、シート２０中央部
を鎮圧ロール２８で平面的に押圧し、高畦１５の密度を
適正な状態とし、シート２０を高畦１５に密着させると
共に、高畦１５の形成と同時にシート埋入溝７３を形成
し、畦１５方向にシート２０両側縁を折曲げて埋込みド
ラム３６で埋込み、風雨並びに温度変化などによるシー
ト２０の伸縮に抗してシート２０両側縁を土中に固着さ
せる。

また、各作業機１４．１９を一体的に連結しているので
、デプスアジャスト操作によってそれらの相対位置関係
は変化しない。

以上実施例に示す如く本考案は、畦立作業機１４にマル
チング作業機１９を連設すると共に、畦１５の表面に張
設するシート２０の両側縁を土中に押込みドラム３６を
備えてなる装置において、畦立作業機１４の畦盛成形板
１６両側部で前記埋込みドラム３６前方に切込み刃７２
を取付けると共に、前記畦盛成形板１６後側に昇降揺動
自在に連設させて埋込みドラム３６等を設けるマルチン
グ作業機１９の接地シャーシ２２下面に補助刃７４を取
付け、前記切込み刃７２後側近傍に接離自在に前記補助
刃７４を位置させるもので、前記切込み刃７２及び補助
刃７４による多段的な切削によって畦１５を崩すことな
くシート埋入溝７３を小さな牽引力で切開くことができ
、特に従来の一枚刃構造に比べて切込み刃７２の切削抵
抗を小さくして此の損傷を激減でき、前記切込み刃７２
及び補助刃７４によって希望する深さで任意の幅のシー
ト埋入溝７３を容易に形成できると共に、前記補助刃７
４に負荷される抵抗の増減によって補助刃７４を切込み
刃７２に接離させて補助刃７４の切削力を略一定に保つ
ことができ、前記補助刃１４の前後揺動振動作用によっ
てシート埋入溝７３を一層効率良く形成でき、ｌた前記
切込み刃７２を土中に突入後に前記補助刃７４を土中に
突入させることによってシート埋入溝７３形成作業を円
滑に開始でき、簡便に取扱えて頗る実用的である等の顕
著な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであり、第１図は全
体の概略側面図、第２図は要部側面図、第３図は要部背
面説明図、第４図は要部正面説明図、第５図はトラクタ
の概略正面図、第６図はトラクタと作業機を連結する三
点リンク機構の概略側面図である。 １４・・・畦立作業機、１５・・・高畦、１６・・・畦
盛酸：形板、１９・・・マルチン・グ作業機、２０・・
・シート、３３６・・・埋込みドラム、７２・・・切込
み刃、７３・・・シート埋入溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 畦立作業機１４にマルチング作業機１９を連設すると共
   に、畦１５の表面に張設するシート２０の両側縁を土中
   に押込みドラム３６を備えてなる装置において、畦立作
   業機１４の畦盛成形板１６両側部で前記埋込みドラム３
   ６前方に切込み刃７２を取付けると共に、前記畦盛形板
   １６後側に昇降揺動自在に連設させて埋込みドラム３６
   等を設けるマルチング作業機１９の接地シャーシ２２下
   面に補助刃７４を取付け、前記切込み刃７２後側近傍に
   接離自在に前記補助刃７４を位置させるように構成した
   ことを特徴とする畦立畦面被覆装置。