JPS5810443B2 - ばね材料及びばねの製造方法 - Google Patents
ばね材料及びばねの製造方法Info
- Publication number
- JPS5810443B2 JPS5810443B2 JP12855278A JP12855278A JPS5810443B2 JP S5810443 B2 JPS5810443 B2 JP S5810443B2 JP 12855278 A JP12855278 A JP 12855278A JP 12855278 A JP12855278 A JP 12855278A JP S5810443 B2 JPS5810443 B2 JP S5810443B2
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- temperature
- plate thickness
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/005—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment of ferrous alloys
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は電気、電子機器、カメラなどに使用される、小
物ばね材料およびばねの製造方法に関するもので、その
ばね性向上に対する低価格ならびに工程簡略化を図った
ものである。
物ばね材料およびばねの製造方法に関するもので、その
ばね性向上に対する低価格ならびに工程簡略化を図った
ものである。
従来、リレー、スイッチ、コネクタ等の通信機器には、
銅合金系、鉄鋼系の板はね、線ばね、角形ばねが数多く
用いられている。
銅合金系、鉄鋼系の板はね、線ばね、角形ばねが数多く
用いられている。
最近、これらのばねを用いる機器は、小形化、高信頼性
、長寿命化、経済化に伴って、その寸法は、ますます薄
く、かつ細い小物材料、すなわち0.2mm以下のもの
が主流となってきた。
、長寿命化、経済化に伴って、その寸法は、ますます薄
く、かつ細い小物材料、すなわち0.2mm以下のもの
が主流となってきた。
また、特性面からは疲れ強さが高く、かつクリープの小
さいものが要求されている。
さいものが要求されている。
従来、銅および鉄鋼系のばねのばね特性の付与は、冷間
加工後200〜500℃の温度における熱処理によって
行われていたが、ばねの寸法が薄くなることの加工処理
が必ずしも適当ではない。
加工後200〜500℃の温度における熱処理によって
行われていたが、ばねの寸法が薄くなることの加工処理
が必ずしも適当ではない。
とくに、冷間加工部の200℃以上の熱処理を施すと、
そのばね材料は大気中処理の場合には、表面に薄い酸化
膜を生じるため、真空または、不活性ガスのいわゆる非
酸化性雰囲気で処理される場合が多い。
そのばね材料は大気中処理の場合には、表面に薄い酸化
膜を生じるため、真空または、不活性ガスのいわゆる非
酸化性雰囲気で処理される場合が多い。
このような方法は、製造設備、作業性を複雑にし工数を
増大する。
増大する。
したがって、これらのばねを用いると機器の経済化を実
現することは難しい。
現することは難しい。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、板厚才
たは線径0.2 mm以下の銅合金、鉄鋼系ばねおよび
ばね個片の簡略な加工、熱処理方法を提案するもので、
これによれば熱処理によるばね表面の酸化膜の生成もな
く、きわめてばね特性が高く、かつ均質なばね材料を提
供するものである。
たは線径0.2 mm以下の銅合金、鉄鋼系ばねおよび
ばね個片の簡略な加工、熱処理方法を提案するもので、
これによれば熱処理によるばね表面の酸化膜の生成もな
く、きわめてばね特性が高く、かつ均質なばね材料を提
供するものである。
即ち、本発明は板厚または線径0.2 mm以下の冷間
加工度80%以上の強加工した銅および鉄鋼系ばね材料
を温度150℃以下50℃以上で熱処理したことを特徴
とするばね材料の製造方法及び板厚または線径0.2
mm以下の冷間加工度80%以上の強加工した銅および
鉄鋼系薄板または線材を所定のばね形状に加工した後、
温度150℃以下50℃以上で熱処理することを特徴と
するばねの製造方法である。
加工度80%以上の強加工した銅および鉄鋼系ばね材料
を温度150℃以下50℃以上で熱処理したことを特徴
とするばね材料の製造方法及び板厚または線径0.2
mm以下の冷間加工度80%以上の強加工した銅および
鉄鋼系薄板または線材を所定のばね形状に加工した後、
温度150℃以下50℃以上で熱処理することを特徴と
するばねの製造方法である。
以下図面を参照して本発明の詳細な説明する。
本発明において、ばねの板厚または線径を0.2朋以下
に限定したのは、後述するようにばねの特性は冷間加工
の大きさ、ならびに板または線の寸法によって大きく異
なることによる。
に限定したのは、後述するようにばねの特性は冷間加工
の大きさ、ならびに板または線の寸法によって大きく異
なることによる。
とくに、従来のばね材料の研究においては、使用寸法が
板厚または線径が0.2 rnm以上について検討され
たもので、それ以下のものについては対象外とされてい
た。
板厚または線径が0.2 rnm以上について検討され
たもので、それ以下のものについては対象外とされてい
た。
第1図および第2図は冷間加工度20〜90%すん青銅
板の焼純温度とばね限界値の関係を示したもので、図に
みられるように第1図の板厚0、25 rn7nについ
ては第2図の板厚0.12mmに比べてその特性は小さ
い。
板の焼純温度とばね限界値の関係を示したもので、図に
みられるように第1図の板厚0、25 rn7nについ
ては第2図の板厚0.12mmに比べてその特性は小さ
い。
いずれも方向90°である。このような寸法による変化
は同じ銅合金系の黄銅、洋白、銅−ニッケル合金系、さ
らにはステンレス鋼系でも同じで、線材および板材でも
同じ挙動を示す。
は同じ銅合金系の黄銅、洋白、銅−ニッケル合金系、さ
らにはステンレス鋼系でも同じで、線材および板材でも
同じ挙動を示す。
捷た、冷間加工度を80%以上に限定したのは、前述の
寸法と相関があり、これ以上の加工度になると、はね特
性は著しく増加する。
寸法と相関があり、これ以上の加工度になると、はね特
性は著しく増加する。
とくに、板厚が厚いと80%以上の冷間加工を施すこと
は量産上無理があるが寸法が0.2 mm以下のもので
は通常の製造工程において十分可能である。
は量産上無理があるが寸法が0.2 mm以下のもので
は通常の製造工程において十分可能である。
次に熱処理温度150°C以下50°C以上に限定した
のは、第2図、第3図に示すように強加工と寸法の組合
せにより従来言われているばね特性の向上する温度より
もはるかに低く、その最高温度が150℃であり、50
℃以上の熱処理によって、加工状態に比し第2図の冷間
加工度80%のりん青銅で5%以上、第3図の90%加
工0.1mm厚のBe−Cu合金で約30%ばね限界値
が改善される。
のは、第2図、第3図に示すように強加工と寸法の組合
せにより従来言われているばね特性の向上する温度より
もはるかに低く、その最高温度が150℃であり、50
℃以上の熱処理によって、加工状態に比し第2図の冷間
加工度80%のりん青銅で5%以上、第3図の90%加
工0.1mm厚のBe−Cu合金で約30%ばね限界値
が改善される。
第3図は材質Be−Cu合金、加工度90%90°方向
で、Aは板厚0.1mm1Bは板厚0.25 rnnで
ある。
で、Aは板厚0.1mm1Bは板厚0.25 rnnで
ある。
捷た、表1に示すように銅合金はね材料を大気中で熱処
理すると、150℃以下では表面に酸化膜の生成はない
が、それ以上の温度になると淡黄色から緑黄色に変化す
る。
理すると、150℃以下では表面に酸化膜の生成はない
が、それ以上の温度になると淡黄色から緑黄色に変化す
る。
したがって、温度150℃以下の熱処理であれば大気中
で十分で、とくに高価な真空または非酸化性雰囲気を用
いることはない。
で十分で、とくに高価な真空または非酸化性雰囲気を用
いることはない。
また、このような熱処理は必ずしも電気炉によるもので
なく、例えば、冷間加工によって仕上げた板のフープ材
または線材のコイル状態の11100℃以下の恒温槽の
中に連続放置することによって仕上げることができる。
なく、例えば、冷間加工によって仕上げた板のフープ材
または線材のコイル状態の11100℃以下の恒温槽の
中に連続放置することによって仕上げることができる。
この場合の熱処理温度は、ばねの寸法、冷間加工度によ
り異なり、一義的に決めることはできないが、同じ材質
で寸法が小さくなれば低い温度で長時間施せばその目的
は達成される。
り異なり、一義的に決めることはできないが、同じ材質
で寸法が小さくなれば低い温度で長時間施せばその目的
は達成される。
さらに、ばねの製造方法において限定しているのは、薄
板または線材を予め種々なばね形状に加工した後150
℃以下50℃以上で処理をすることによって、ばね性を
向上するものである。
板または線材を予め種々なばね形状に加工した後150
℃以下50℃以上で処理をすることによって、ばね性を
向上するものである。
次に本発明の実施例について説明する。
実施例 1
加工度90%に冷間加工した板厚0.12mmのりん青
銅板を温度150℃にて30分処理しばね材として仕上
げた。
銅板を温度150℃にて30分処理しばね材として仕上
げた。
その特性を表2に示す。実施例 2
加工度90%に冷間加工した板厚0.12mmのりん青
銅板を、その素材引張強さの約5%の引張力を与えなが
ら150℃温度中で連続処理をし、平坦性とはね特性の
高い薄板を得た。
銅板を、その素材引張強さの約5%の引張力を与えなが
ら150℃温度中で連続処理をし、平坦性とはね特性の
高い薄板を得た。
表3にその特性を示す。
実施例 3
加工度80チに冷間加工した板厚0.08mmの18−
8ステンレス鋼からはね個片を打抜き、130℃の恒温
槽にて10時間の連続放置をし、へたりの少ないばね個
片を得た。
8ステンレス鋼からはね個片を打抜き、130℃の恒温
槽にて10時間の連続放置をし、へたりの少ないばね個
片を得た。
以上述べたように、本発明は板厚または線径9.2mm
以下のはね特性改善のため、従来の方法とは1つたく異
なった低価格でかつばねの表面生成物のない処理方法を
提供するもので、この方法によれば、ばね材料およびば
ねは、均質になり、とくに機器の小形化に伴って要求さ
れる機械的強度、高信頼性、長寿命化、接続性、経済化
に役立ち、通信機器を問わず、各方面のばねに広く応用
できるものである。
以下のはね特性改善のため、従来の方法とは1つたく異
なった低価格でかつばねの表面生成物のない処理方法を
提供するもので、この方法によれば、ばね材料およびば
ねは、均質になり、とくに機器の小形化に伴って要求さ
れる機械的強度、高信頼性、長寿命化、接続性、経済化
に役立ち、通信機器を問わず、各方面のばねに広く応用
できるものである。
第1図は本発明に係る板厚0.25 rnmりん青銅の
焼純温度とばね限界値の関係を示す特性図、第2図は本
発明に係る板厚012mmりん青銅の焼純温度とはね限
界値の関係を示す特性図、第3図は本発明に係る板厚0
.1 mm、板厚0.25 mmBe−Cu合金の焼純
温度とはね限界値の関係を示す特性図で;ある。 A−・・・・・・板厚0.1 mm、加工度90%、9
0°方向のBe−Cu合金、B・・・・・・板厚0.2
5 mm、加工度90係、90彷向のBe−Cu合金。
焼純温度とばね限界値の関係を示す特性図、第2図は本
発明に係る板厚012mmりん青銅の焼純温度とはね限
界値の関係を示す特性図、第3図は本発明に係る板厚0
.1 mm、板厚0.25 mmBe−Cu合金の焼純
温度とはね限界値の関係を示す特性図で;ある。 A−・・・・・・板厚0.1 mm、加工度90%、9
0°方向のBe−Cu合金、B・・・・・・板厚0.2
5 mm、加工度90係、90彷向のBe−Cu合金。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 板厚捷たは線径0.2mm以下の冷間加工度80%
以上の強加工した銅および鉄鋼系ばね材料を温度150
℃以下50℃以上で熱処理したことを特徴とするばね材
料の製造方法。 2 板厚または線径0.2mm以下の冷間加工度80%
以上の強加工した銅および鉄鋼系薄板または線材を所定
のばね形状に加工した後、温度150℃以下50°C以
上で熱処理することを特徴とするばねの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12855278A JPS5810443B2 (ja) | 1978-10-20 | 1978-10-20 | ばね材料及びばねの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12855278A JPS5810443B2 (ja) | 1978-10-20 | 1978-10-20 | ばね材料及びばねの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5558327A JPS5558327A (en) | 1980-05-01 |
JPS5810443B2 true JPS5810443B2 (ja) | 1983-02-25 |
Family
ID=14987571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12855278A Expired JPS5810443B2 (ja) | 1978-10-20 | 1978-10-20 | ばね材料及びばねの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5810443B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107119242A (zh) * | 2017-04-27 | 2017-09-01 | 中南大学 | Cu‑Fe‑Ni‑Al‑Cr多组元合金的热处理方法 |
-
1978
- 1978-10-20 JP JP12855278A patent/JPS5810443B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107119242A (zh) * | 2017-04-27 | 2017-09-01 | 中南大学 | Cu‑Fe‑Ni‑Al‑Cr多组元合金的热处理方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5558327A (en) | 1980-05-01 |
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