JPS5810428Y2 - コンバイン等の籾受装置における籾袋掛棒の先端構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コンバイン等の籾受装置における籾袋掛棒の
先端構造に関する。

すなわち、籾袋の両孔部に両籾袋掛棒を挿通して支持す
るよう構成したコンバイン等の籾受装置において、籾袋
掛棒の先端部を直線状にして籾袋満量になると別に持上
げないでも労を要せず引出して取外すことができ、しか
も籾袋を支持している状態で確実に脱落しないよう支持
することができるよう、簡単な構造にして提供するもの
である。

次に、図面に示す実施例について説明する。

第１図はコンバインにおける籾受装置の斜視図を示し、
１は籾載台２上に載置する籾袋で、従来形同様に一端側
の口部１ａの両側隅部には、はとめでもって孔部３，３
をそれぞれ形成したものである。

籾載台２の上方には左右に２本ずつの籾袋掛棒Ａ、Ａ、
Ａ、Ａを配設するが、４本の籾袋掛棒の基部を屈折して
横方向の支持杆４の下部に溶接により固着し、両側方の
籾袋掛棒Ａ、Ａを支持杆４に対し直角方向に、また内側
の両籾袋掛棒Ａ、Ａ’を支持杆４に対し傾斜方向で相互
に倒・・字状にそれぞれ延設し、両籾袋掛棒Ａ、Ａの先
端部５，５を両籾袋掛棒Ａ、Ａの先端部５，５に対し平
行となるようそれぞれ内方に屈折するが、各先端部５を
上下方向にやや長いが前記孔部３に充分に挿通できる４
角状に形成するとともに、各籾袋掛棒Ａ。

Ａの水平姿勢と同じ方向で直線上となるよう形成する。

Ｂは係止具を示すが、該係止具Ｂはばね線材製でその一
端部を前記籾袋掛棒Ａ、Ａに対して直交する方向に屈曲
させ取付基部６を形成し、この取付基部６を籾袋掛棒の
各先端部５へ横方向に嵌挿して回動自由に取付ける。

そして、取付基部６に連なる部分は、第４図および第６
図にみられるように、係止姿勢における正面視で長日字
状を呈するように屈曲させて屈曲部１を形成し、この屈
曲部１を形成したばね線材の遊端部８は、籾袋掛棒先端
部の横側部に接しながらその上側面より突出する長さに
して、その延出端を環状に成形して構成し、係止具Ｂは
取付基部６中心に回動させて立秋にすると遊端部８卦よ
び屈曲部γが籾袋掛棒先端部５の上下方向に突出し、籾
袋掛棒と同方向に向く横倒しにすると先端部５の横ち・
よび前方にむいて孔部３内を挿通できるようになされる
のである。

また、両籾袋掛棒Ａ、Ａは長いので、補強板９゜９によ
り補強支持し、支持杆４は機体側からステー１０ 、１
０によシ支持し、コンバインの脱穀装置から延出する揚
穀筒１１の上部には分岐部１２を連設し、切換弁の操作
レバー１３を有する分岐部１２の両側下方にはそれぞれ
シュータ−１４゜１４を取付けて構成する。

しかして、籾袋１，１を取付げる場合には、各籾袋掛棒
Ａ、Ａの先端部５に訃ける係止具Ｂをその取付基部６を
中心に回動させて第９図に示すように、先端部５の上下
に突出しないよう係止具Ｂを横方向にして、籾袋１の孔
部３を押し込むと、孔部３は先端部５より内方に入シ、
そのまま取付基部６を中心にして係止具Ｂを９０度回動
させると、第４図ないし第６図に示すように、係止具Ｂ
の遊端部８および屈曲部Ｔが先端部５の上下に突出する
状態となり、その状態で第５図に示すように孔部３が矢
印イ方向に移動して脱落しようとしても係止具Ｂに引っ
かかり外れにくくなる。

したがって、両籾袋１，１は第１図ないし第３図に示す
ように、ハ字形に取付けられ、シュータ−１４，１４が
それぞれ口部１ａ、ｌａに挿入されて籾受作業が行なわ
れ、スペースが狭い籾載台２上で２枚の籾袋１，１によ
り籾受が行なわれる。

また、満量になった籾袋１を取外す場合には、第８図に
示すように各係止具Ｂを取付基部６中心に回動させて横
向きとなし、その１１道端部８を下方に押えて第９図に
示すように係止具Ｂを横向きとさせながら籾袋１を引出
すと、孔部３がその１１先端部５から抜き出て、籾袋１
を持上げないでも引出して取外すことができる。

このように本考案は、籾袋１の両孔部３，３を両籾袋掛
棒Ａ、Ａに挿通して籾袋を支持するよう構成したコンバ
イン等の籾受装置において、両籾袋掛棒Ａ、Ａの直線状
先端部に、籾袋の脱落を阻止する係止具Ｂ、Ｂを設置す
るに、同係止具Ｂはばね線材で形成して同ばね線材の一
端部を前記籾袋掛棒に対して直交する方向に屈曲させ取
付基部６を形成し、この取付基部６を籾袋掛棒に回動自
在に嵌挿し取付けるようなすとともに、取付基部に連な
る部分は、係止姿勢における正面視で長日字状を呈する
ように屈曲させ、さらに、ばね線材の遊端部８は籾袋掛
棒の横側部に接しながらその上側面に突出する長さにし
て形成し、該係止具Ｂがその姿勢変更により籾袋の孔部
内を通過できる態勢と、籾袋を脱落させないように係止
できる態勢とに切換セットできるように構成したから、
係止具を一端部中心に回動させることにより、籾袋の孔
部が先端部を通過できるようにするとともに、籾袋を持
上げないでも労を要せず籾袋を引出して取外すことがで
き、籾受中には係止具の延出端部を先端部の上下方向に
突出させて孔部が先端部から脱落しないようにして確実
に支持でき、係止具はばね線材を屈曲して簡単に形成で
きるとともに、一端部を先端部に嵌挿して簡単に取付け
ることができ、その弾力性を利用して操作が容易となり
、係止も良好に行なわせることができ、簡単な構造にし
て提供できる特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は籾受装置の斜視
図、第２図は要部の斜視図、第３図はその平面図、第４
図は要部の正面図、第５図はその側面図、第６図は第４
図の一部を示し、第１図は係止具の斜視図、第８図ふ・
よび第９図は作動説明図である。 １・・・籾袋、３・・・孔部、Ａ、Ａ・・・籾袋掛棒、
５−・・先端部、Ｂ・・・係止具、６・・・取付基部、
８・・・遊端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 籾袋１の両孔部３，３を両籾袋掛棒Ａ、Ａに挿通して籾
   袋を支持するよう構成したコンバイン等の籾受装置にお
   いて、両籾袋掛棒Ａ、Ａの直線状先端部に、籾袋の脱落
   を阻止する係止具Ｂ、Ｂを設置するに、同係止具Ｂはば
   ね線材で形成して同ばね線材の一端部を前記籾袋掛棒に
   対して直交する方向に屈曲させ取付基部６を形成し、こ
   の取付基部６を籾袋掛棒に回動自在に嵌挿し取付けるよ
   うなすとともに、取付基部に連なる部分は、係止姿勢に
   おける正面視で長日字状を呈するように屈曲させ、さら
   に、ばね線材の遊端部８は籾袋掛棒の横側部に接しなが
   らその上側面に突出する長さにして形成し、該係止具Ｂ
   がその姿勢変更により籾袋の孔部内を通過できる態勢と
   、籾袋を脱落させないように係止できる態勢とに切換セ
   ットできるように構成してなる籾袋掛棒の先端構造。