JPS58104222A - 炭素繊維の表面処理方法 - Google Patents

炭素繊維の表面処理方法

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JPS58104222A
JPS58104222A JP19842281A JP19842281A JPS58104222A JP S58104222 A JPS58104222 A JP S58104222A JP 19842281 A JP19842281 A JP 19842281A JP 19842281 A JP19842281 A JP 19842281A JP S58104222 A JPS58104222 A JP S58104222A
Authority
JP
Japan
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carbon fiber
fiber tow
contact
surface treatment
electrode
Prior art date
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Pending
Application number
JP19842281A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Anzai
安西 久雄
Toa Kobayashi
東亜 小林
Takeo Gomi
武夫 五味
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は炭素繊維の表面処理方法に関する。
近年、複合材料の強化材として炭素繊維が注目されてい
る。この炭素繊維は軽量であるうえに強度、弾性率等の
機械的特性に優れており、通常はエポキシ樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ナイロン樹脂等を
含浸したのち、成形加工して使用される。この場合に強
化材としての炭素繊維自体の性能が問題となるほかに、
マトリックス樹脂と炭素繊維の接着性が重要であり、こ
の接着性が不十分な場合には炭素繊維の優れた特性が生
かされないことになり、複合材料として性能の劣ったも
のしか得られない。
マトリックス樹脂と炭素繊維の接着性を向上させるため
の表面処理法としては、電極ローラを介して炭素繊維に
通電して電解液中で電解酸化する方法、酸化剤を含む液
中で酸化する方法、高温の空気中で酸化する方法、オゾ
ン中で酸化する方法等が知られている。これらの方法の
うち電解酸化法は表面処理効果、コントロール安定性及
び経済性の点で優れた方法である。
この電解酸化法は、通常は電極ローラを介して炭素繊維
に通電し、炭素繊維を陽極となし、これと電解液中に設
けた固定陰極との間で電気分解反応を行う方法である。
この際、炭素繊維表面で放出される発生期の酸素によっ
て表面の酸化処理が行われる。炭素繊維表面に発生する
酸素量は、炭素繊維を通って固定陰極に流れる電流量に
よって決定されるため、炭素繊維トウの一本一本の繊維
に均等に電流を流すことが均一な表面処理を行55えで
重要である。もし炭素繊維トウの繊維間に電流差がある
場合には、電流の不十分な繊維は表面処理が充分に行わ
れず、この炭素繊維トウを用いて複合材料を製造した場
合は満足する性能が得られない。
本発明者らは、炭素繊維トウへの均一通電による均一表
面処理の複合材料の性能に与える重要性を発見し、その
方法について鋭意研究の結果、本発明に到達した。
本発明は、電極ローラを介して炭素繊維トウに通電して
電解酸化により□表面処理するに際して、炭素繊維トウ
を電解液に入る直前及び電解液から出た直後に、該炭素
繊維トウな複数の電極ローラと接触させ、そして炭素繊
維トウの帯状に広がって°電極ローラ面に接する面と反
対側の面が、次の電極ローラにおいて該電極ローラ面に
接するように炭素繊維トウを配置することを特徴とする
、炭素繊維の表面処理方法である。
本発明に使用される炭素繊維は、通常1000〜200
0℃の温度で焼成される高強度の炭素繊維、又は200
0〜3000°Cで焼成され、通称黒鉛繊維と呼ばれる
高弾性の炭素繊維のいずれでもよい。
本発明方法においては、炭素繊維トウを電解液に入る直
前及び電解液から出た直後に複数の電極ローラと接触さ
せる。この際、帯状の炭素繊維トウの電極ローラに接触
する面とは反対側の面が、次の電極ローラに接触するよ
うに炭素繊維トウを配置することが必要である。この炭
素繊維トウを一定速度で走行移動させながら、電極ロー
ラと電解液中に固定された陰極板との間に直流電圧を印
加することによって、炭素繊維と固定陰極との間に所定
の電流を流し、電気分解反応を行わせる。
電解液としては、苛性ンーダ、苛性カリ、アンモニウム
塩類、硫酸、燐酸、硝酸等の電解質の水溶液が用いられ
る。電解質の濃度は数%ないし数十%(重量)が好まし
い。電解電流は炭素繊維の表面積1d当り、数Aないし
数十Aの範囲が好ましい。
本発明方法の実施態様を従来法と比較して以下図面によ
り説明する。第1図及び第2図は従来の表面処理方法を
、第3図及び第4図は本発明方法をそれぞれ説明するた
めの工程図である。
電解槽1に電解液2を入れ、電解槽1の上部に電極ロー
ラ6.3′を設け、電解槽1内には陰極板4及びガイド
ローラ5を固定する。炭素繊維トウ6は走行移動して、
電極ローラ6に接触したのち電解液2に導入され、電解
液中のガイドローラ5を経て電解液2から送出されたの
ち電極口゛−23′に接触する。
第1図は炭素繊維の表面処理を1回行い、第2図は表面
処理を3回行う場合を示すものである。
第1図及び第2図ではいずれも炭素繊維トウ6が電解液
2に入る直前及び電解液2から出た直後に単数の電極ロ
ーラ3.6′と接触し、かつ帯状の炭素繊維トウ6の電
極ローラ面に接する面は常に片面に限定される。この場
合、電極ローラ面に接しない面側に配置された繊維群は
、電極ローラ面に接した繊維群との接触により通電され
るが、接触抵抗があるために電極ローラ面から外側に遠
ざかる繊維はど中を通る電流量は低下し、そのために表
面部−理も不充分になり、この炭素繊維トウを複合材料
化した場合に優れた性能を発揮し得ない。
これに対し、本発明方法による第6図及び第4図の場合
は、帯状の炭素繊維トウ6の両面が電極ローラ面に接す
ることにより、トウ内各繊維に流れる電流の均一化が飛
躍的に向上し、表面処理が各繊維に均一に行われる。こ
のためくこの炭素繊維を強化材とする複合材料は、繊維
と樹脂の接着性が優れている。なお第6図は炭素繊維ト
ウ6が電解液2に入る直前及び電解液2から出た直後に
それぞれ2個ずつの電極ローラ3.6′と接触させる場
合第4図は同じく4個ずつの電極ローラ6.6′に接触
させる場合を示すものである。
実施例1 ポリアクリロニトリル系繊維(単糸デニール1.5、フ
ィラメント数12000)を空気中250℃で酸化し、
さらに窒素雰囲気中、最高温度1200℃で炭素化した
。この炭素繊維を用い、第3図に示す装置により45 
g/13のカセイソーダを有する水溶液中で表面処理を
行った。
電極ローラと陰極板との間に4.5■の直流電圧を印加
し、炭素繊維が電解槽内を通過する時間を1.5分とし
た。処理繊維を水洗したのち乾燥し、エポキシ樹脂(エ
ピコー)828)100重量部、メチルナジックハイミ
ック酸90重量部及びベンジルジメチルアミン2重量部
の混合液に含浸し、(型に充填したのち加熱硬化して複
合材料を作成した。
この複合材料について炭素繊維と樹脂との接着性を示す
層間剪断強度を測定したところ8.9に9 / mvt
2と優れたものであった。
比較例1 実施例1で得られた炭素繊維を用い、第1図の装置によ
り、実施例1と同様の方法により表面処理を行ったのち
複合材料を作成した。この複合材料について眉間剪断強
度を測定したところ7.8 kF! / 朋”と実施例
1の複合材料に比較して劣るものであった。
実施例2 ポリアクリロニトリル系繊維(単糸デニール1.5、フ
ィラメント数1200)を空気中、250℃で酸化し、
さらに窒素雰囲気中最高温度1200℃で炭素化した。
次いで窒素雰囲気中、最高温度2500℃で黒鉛化した
。この黒鉛化繊維を実施例1と全(同様の方法により、
表面処理したのち複合材料を作成し、その層間剪断強度
を測定したところ8.4 kg/ mrn 2と優れた
ものであった。
比較例2 実施例2で得られた黒鉛繊維を第1図の装置により、実
施例1と同様の方法により、表面処理したのち複合材料
を作成した。この複合材料について層間剪断強度を測定
したところ7.1 kg/i+N2と実施例2の複合材
料に比較して劣るものであった。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は従来の電解酸化表面処理方法を説明
するための工程図で、第1図は表面処理を1回行う例、
第2図は表面処理を6回行う例を示し、第6図及び第4
図は本発明方法を説明するための工程図で、第6図は炭
素繊維トウを2個ずつの電極ローラと接触させる例、第
4図は4個ずつの電極ローラと接触させる例を示す。図
中の記号1は電解槽、2は電解液、3及び6′は電極ロ
ーラ、4は陰極板、5はガイドローラ、6は炭素繊維ト
ウを示す。 出願人 三菱レイヨン株式会社 代理人 弁理士小 林 正 雄

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 電極ローラを介して炭素繊維トウに通電して電解酸化に
    より表面処理するに際して、炭素繊維トウを電解液に入
    る直前及び電解液から出た直後に、該炭素繊維トウを複
    数の電極ローラと接触させ−1そして炭素繊維トウの帯
    状に広がって電極ローラ面に接する面と反対側の面が、
    次の電極ローラにおいて該電極ローラ面に接するように
    炭素繊維トウを配置することを特徴とする、炭素繊維の
    表面処理方法。
JP19842281A 1981-12-11 1981-12-11 炭素繊維の表面処理方法 Pending JPS58104222A (ja)

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JPS58104222A true JPS58104222A (ja) 1983-06-21

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01152136A (ja) * 1987-12-10 1989-06-14 Nippon Oil Co Ltd 表面酸化処理された炭素繊維の接着力評価方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49106927A (ja) * 1973-02-17 1974-10-11

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