JPS58101686A - 新規な有機第一鉄化合物含有補血剤組成物の製造方法 - Google Patents

新規な有機第一鉄化合物含有補血剤組成物の製造方法

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JPS58101686A
JPS58101686A JP17868681A JP17868681A JPS58101686A JP S58101686 A JPS58101686 A JP S58101686A JP 17868681 A JP17868681 A JP 17868681A JP 17868681 A JP17868681 A JP 17868681A JP S58101686 A JPS58101686 A JP S58101686A
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Kentaro Tanaka
健太郎 田中
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  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な第−鉄化合物含有補血側組成物の製造方
法に関する。更に詳しくは、生体によく吸収され且つ化
学的に安定な第−鉄化合物含有補血側組成物を、鉄化合
物の存在下Gτ糖類含有栄養培地で酵母を培養すること
によって産生ずることを特徴とする新規な第−鉄化合物
含有補血側組成物の製造方法に関する。
鉄がヘモグロビンの主要構成要素であるところから、各
種の鉄化合物が補血剤として用いられている。これまで
胃腸から生体への鉄の吸収については非常して多くの研
究がなされて訃り、Fe++は人体によく吸収されるが
Fe4−++は吸収されないことが知られている。従っ
て、硫酸第一鉄のような二価の鉄化合物が最もしばしば
鉄剤として用いられている。しかし鉄剤として二価鉄化
合物を用いる場合は、二価鉄化合物は容易に酸化されて
三価鉄化合物になるため特殊な被覆等の薬剤上の特別な
技術が必要である。また有機酸、キレート剤、糖、アミ
ノ酸との鉄錯化合物等は無機鉄化合物に比べて生体内へ
の吸収が良いことも知られている。実際にフマル騒第−
鉄やコハク酸第−鉄等の二価法の有機酸塩又は二価法の
キレート化合物が貧血患者の治療に用いられている。し
かしこのような第一鉄化合物は貯蔵中や患者に投与した
後の人体中で酸化して対応する三価鉄化合物になりやす
いという欠点がある。
ところで、ブドウ酒は長い間貧血の治療に効果があると
言われていたが、ブドウ酒中の鉄分が、鉄剤として真に
有効であるか否か、また仮に有効である場合いかなる状
態で補血剤としての効果を発揮しているのかについては
明確にされていない。さらに、ブドウ酒中の鉄分の由来
も明確にされていす、市販のブドウ酒中の鉄分含量も全
くまちまちであり、ブドウ酒による鉄分摂取は確実なも
のとは言い難い。
本発明者はブドウ酒中の鉄分について鋭意研究を行なっ
た。具体的にはブドウ酒の原料(ブドウ果汁)中の鉄含
量を分析したところ、市販のブドウ酒中に含まれる鉄分
の原因となるべき量の鉄分は通常のブドウ酒原料には含
まれておらず、市販のブ、ドウ酒の鉄分の大部分11醸
造過程におけるコンタミネーションに起因することがわ
かった。更に本発明者tよ、鉄剤としての使用に効果的
なブドウ酒中の鉄分の状態を研究した。これらの知見、
研究及び、それに続く補血剤開発の研究に基づいて本発
明に到達したものである。
従って本発明の一つの目的は、生体に効率よく吸収され
且つ化学的に安定な有機筒−鉄化合物含有補血剤組成物
の製造方法を提供することである。
本発明の他の目的は、上記の製造方法にして容易に且つ
経(fi的に実施できる有機第−鉄化合物含有補血剤組
成物の製造方法を提供することである。
前記及びその他の諸口的、諸特徴及び諸利益は、添付図
面に参照して行なう次の詳細な記述より明らかになろう
本発明によれば、鉄化合物の存在下で糖類含有栄養培地
にて酵母を培養することを特徴とする有機第−鉄化合物
含有補血剤組成物の製造方法が提供される。
酵母の種類は臨界的ではないが、発酵に通常用いられる
多種類の属の酵母を用いることができる。好ましく用い
られる属はサツカロマイセス(Saccharomyc
es)及びメチユニコライア(Mets−chniko
wia)である。好ましく用いることのできる酵母の種
類を第1表中に示す。
第  1  表 :    属         種      株  
  □1 荘:)第1表中の属及び種の酵母はすべて公昶のもので
ある。
上記酵母のうちサカロマイセスセレビシイエ(Sacc
haromyces cerevisiae)を用いる
と腸からの吸収が優れた多量のB分画区分(後述する)
が製造できるので、サカロマイセスセレビシイエ(Sa
ccharomyces cerevisiae)が最
も好ましい。
本発明に用いられる糖類含有栄養培地としては果汁、半
合成培地及び合成培地が含まれる。
果汁としてはブドウ果汁、リンコ゛果汁等が含まれる。
糖類のうち、ショ糖、グルコース、果糖等の糖がより好
ましく用いられる。
半合成培地及び合成培地で好ましく用いられるものを第
2表及び第3表にそれぞれ示す。
第  2  表 (半合成培地) 成分  1 1 1 D−グルコース   too、oyl(NH4)2
So45.O? KH2PO41,0!i’ MgSO4・7H200,50P N&C4O,10P CaC42’2H200,10P :酵母エキス     1.0  g。
:蒸留水 1000 mgj □□□     〕 (初期pi−16,0) ”          −391− 第  3  表 (合成培地) 1 組成   里 KH2PO410g− Mg504・71(200,5J’ NaC60,1051’ CaCA2・2H200,1’!’ H3BO3500μP 、 CuSO4’5H2040μ2 KI      100μy・ □ : FeC7,3・6H20242nQ  ’MnSO
4・H2O400μ7 Ma2Mo04・2H20200μ2 ビオチン       2μm ’ Z11SO4−7H20400μP:塩酸チアミン
    400  μI10− 勿論、人工・半巻培地は上記のものに限定されず、糖類
含有栄養培地を用いた通常の発酵に用いることができる
人工栄養培地組成物であればどんなものでも使用できる
鉄化合物としては、鉄がイオン化し得る化合物であれば
どのような鉄化合物でも用いることができる。例えば、
塩化第二鉄、硫酸第一鉄及び硫酸第二鉄などのような鉄
の無機酸塩、そしてくえん酸鉄、酒石酸鉄のような鉄の
有機酸塩が挙げられる。鉄粉も又使えるが、培地への溶
解に時間がかかるので不利である。溶解度、有用性及び
無毒性の点から考えて上記の鉄化合物が好ましい。この
ような鉄化合物は、三価の鉄である場合、発酵の過程に
変換されて第一鉄イオンが生成する。添加する鉄化合物
の量は臨界的ではないが、たとえ鉄の添加量を増やして
も、製品中の鉄量は必ずしも比例関係で増加しない。
あ−!り多量の鉄化合物を加えると逆に発酵を抑制する
ので不利である。また一方、鉄化合物の使用量があ壕り
少ないと、目的とする効果が得られない。一般に、鉄化
合物は鉄として約10〜約70ppm、好ましくは約3
0〜約50 ppmの濃度で栄養培地に用いることがで
きる。
本発明を実施する場合、用いられる培地の種類、例えば
果汁、半合成培地、あるい(は合成培地のいずれを用い
る場合にも、酵母を培地1−当り約5×105〜約3×
106の濃度で使用することができる。
発酵のための更に他の条件を下記に述べる。
(1)培地が果汁である場合、酵母の発酵は、ワインを
製造する際の常法により行うことができる。例えば、果
汁、例えばブドウ果汁ないしにリンゴ果汁、をそのまま
、あるいは果汁にグルコース、果糖ないし1はショ糖を
加えて屈折糖度を約20〜約25度としたのち、少量の
殺菌剤、例えば約100 ppmのメタ重亜・流酸カリ
ウムを添加処理し、野性雑酵母などの混入汚染微生物を
除去する。その後、通常室温〜30℃の温度で15日間
大気圧下で培養することができる。
(2)培地が半合成培地ないしは合成培地である場合、
約18〜約30℃で静置ないし1は嫌気性状態で培養す
ることができる。栄養培地中の糖の量は臨界的でV!な
いが、所望の発酵をよりよく行うための条件の提供とい
う観点から、一般に栄養培地に対して5〜25重量係、
好壕しくは10〜15重量%の糖を栄養培地に含入せし
めることができる。
人工栄養培地のPH値は最初約6〜7であるが、発酵開
始後3〜4時間でPH値が急激に減少し3.6〜3.8
(その後PH値は変化しない)となり、そのあと発酵速
度が著しく増加する。
本発明によシ製造される補血剤組成物は、まず培養液の
形態で得られることができる。得られた培養液はその後
、例えば遠心分離などにより、沈殿物と上澄液とに分離
することができる。
得られた上澄液もまた本発明により製造される補血剤組
成物の一形態である。いずれの形態中にも、二価鉄の有
機錯体と推定さ九る水溶性有機第一鉄化合物が含有され
ている。この水溶性有機第一鉄化合物は、最初に添加さ
れた鉄化合物が培養あるいは発酵過程で化学変化を受け
て生成した発酵生成物であると信じられる。培養液およ
び上澄液の両方とも、そのまま服用できる。例えば、培
地がブドウ果汁である場合には、有機第一鉄含有フィン
として愛飲することができる。又、その代りに、上述の
培養液および上澄液のいずれも、30℃以下の温度で約
15〜20 mmHgの圧力下において減圧濃縮し、原
液の10〜20倍の濃度の濃縮物とすることができる。
得られた濃縮物は、例えば薬用アルコール性飲料(エリ
キシル)として提供されることができる。又濃縮物をさ
らに濃縮して乾固し、乾固物をそのまま、あるいは所望
によりビタミンCなどの還元性添加物とともに経口投与
に適した形態、例えば錠剤、カプセル、粉末、顆粒ない
しは微細顆粒の形態に裂創できる。所望により、これら
の投与形態は従来技術に準じて容易に製造することがで
き、通常用いられる賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑剤など
の製薬剤から成っている。賦形剤、結合剤および/ない
し崩壊剤として、例えば微ヰ結晶セルロース、小麦デン
プン、糖ラクトース、アラビアゴム、トラガカントゴム
、カルボキシメチルセルロースなトラ用いることができ
る。滑剤として、例えばステアリン酸マグネシウムやタ
ルクなどが用いられることができる。又、錠剤を常法に
準じて被覆してもよい。被覆材として、例えばシェラツ
ク、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、
ポリビニルピロリーン、二酸化チタニウムなどが好まし
く用いられる。投与量は患者の年令、疾病の程度、体重
などによって異なるが、本発明の方法によって得られる
補血剤組成物は通常成人に対して1日当り約5 m9〜
約100mg(鉄分を基準として)を、もし必要ならば
分割して、投与することができる。
本発明の方法により製造される補血剤組成物の活性成分
は、化学分析の結果、分子量が約102〜5×103、
元素Fe 、 C+ Hr Oのみから構成される二価
鉄含有有機錯化合物であると推定される。後述する実験
例から明らかなように、本発明により製造される補血剤
組成物中の有機第一鉄は従来の鉄剤に比して、人間や人
間以外の動物の生体への吸収性及びヘモグロビンへの取
り込みにおいて顕著に優れていることが判明した。しか
も、本発明により製造される補血剤組成物は、塩化第一
鉄、硫酸第一鉄、フマル酸第−鉄、琥珀酸第−鉄、酒石
酸第一鉄などの二価鉄化合物に比して極めて安定である
ことも判明した。
上述した上澄液を、例えばアンバーライトXAD −2
(Amberlite XAD−2) (米国ローム 
アンドハース社製)を用いてクロマトグラフ分別を行う
と、二つの分画区分すなわち分画区分Aと分画区分Bに
分離される。この分画区分Bは比較的低分子量であるが
、分画区分Aに比して、生体への吸収性が高い。
一方、酵母を鉄化合物の存在下で糖含有栄養培地で培養
することを特徴とする本発明により製造された有機第−
鉄含有補血剤組成物の適当量を患者に投与することによ
シ、血液中の鉄含有量を増加させることができる。
以下実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発
明の範囲は実施例に限定されるものではない。
実施例1 甲州種ブドウ果汁に砂糖を加え、屈折糖度を24度とし
たのち、メタ重亜硫酸カリウムを亜硫酸として100 
ppm添加した。次にF e C1−3を鉄として50
 pprn添加し、酵母サツカロマイセスセレビシェ(
Saccharomyces cerevisiae)
 OC−2を培養した酒母を果汁の3係(容量)加え、
約20℃で15日間発酵させた。これを濾過して得られ
たブドウ酒中の鉄含量は31 ppmであった。
実験例 本発明に係るブドウ酒中の鉄分の有効性を動物実験によ
り示す。
1)投与液の調製 (イ)本発明ブドウ酒 甲州厘ブドウ果汁に砂糖を加え屈折糖度を24度とした
後、メタ重亜硫酸カリウムを亜硫酸として100 pp
m添加した。次に F e CL3を塩化第二鉄のO,
l N塩酸溶液に比放射能が6.25μC1150μ%
Feとなるように加え0.IN水酸化ナトリウム水溶液
でpH3とした後、上述の果汁に鉄として50 ppm
添加した。この果汁に酵母サツカロマイセスセレビシェ
(Saccharomycescerevisiae)
 QC−2を培養した酒母を果汁の3係(容量)加え、
約20℃で発酵させた。主発酵終了後10.00 Or
pmで10分間遠心分離し、59Fe標識鉄の溶存する
ブドウ酒を得た。これを30℃で減圧濃縮してアルコー
ル分を除き、10.40.80及び250 μs’Fe
/−の鉄濃度の投与液とした。
(ロ)硫酸第一鉄溶液(対照) 59FeCtT、溶液(比放射能: 12.5 μCi
/μji’Fe )にアスコルビン酸を鉄1μyあたり
0.05μmolesを加えて二価鉄とした復硫酸第−
鉄水溶液と混ぜて5 μci710,40.80及び2
50 ttfFe/ml 。
pH3の投与液とした。
(ハ)塩化第二鉄溶液(対照) 59F e CAs溶液に塩化第二鉄水溶液を混ぜ水酸
化ナトリウム水溶液でI)H3とし、5μCi/10゜
40.80及び250μffFe/mlの投与液とした
に) ブドウ酒成分−硫酸第−鉄混合溶液(対照)F 
e C13を添加しない以外は、実施例1と同じ方法で
調類したブドウ酒(果汁由来の鉄が約lppm溶存する
)を1/4に濃縮し、上述の方法に従って調製した10
μCi /80117・Fe/mlの硫酸第一鉄の投与
液に1:1の容量で混ぜて5μCi/40μfFe/−
の投与液とした。
2)投与 雄のスプラグ−トウリー(Sprague −Dawl
y )系ラット(日本フレア)を5週令で入手し一週間
の予備飼育を行なった。
飼料:’−J、鉄を充分含むC31,5In9/100
 jil’ ) CA−1(日本フレア)を与え、水は
水道水を与えた。
予備飼育中、体重増加をチェックし6週令の時点で体重
が160ψ前後のラットを使用した。
動物は全実験期間を通じて代謝ケーク中で飼育し、投与
((先立ち18時間の絶食を行ない、水は蒸留水を与え
た。
このラットを一群5匹とし、上記の如く調製した投与液
を胃ゾンデを用いてラットの体重1601あたり17!
を直接胃内に投与した。投与して6時間後から飼料CA
−1を与えた。
3)生体試料の放射能測定 投与後、糞及び尿を経時的に採取し放射能測定試料とし
た。血液はヘパリン処理したキャピラリを用いて経時的
に尾静脈より50μLを採血し、3.OOOrpmで5
分間遠心分部して血漿と血球部に分けてそれぞれの放射
能を測定した。各鉄分の吸収率及びヘモグロビンへの取
り込み率を第4表に示す。
19− 第4表 含鉄ブドウ酒成分と無機第一、第二鉄との吸収
性の比較 (イ)69,4±1.448.0±1.869.2±1
.510      62.5     (ロ)   
 67.4±3.6  47.5±1.8 70.5±
25(ハ) 501±4.232.0±6.2163.
9±26(イ)    53.5±1.7 28.5±
2.3  53.3±25(イ) 35.5±4.6 
17.1±2.348.2±4530      50
0      (ロ)   200±4.0  10.
5±1.9 52.5±10.50′916.5±3.
1  7.2±2.043.6±31゜1〜 庄)AC吸収率)=100(1−(排泄された59Fe
量/総投与59Fe量)) 2O− B(ヘモグロビンへの取込ミ率): 168時間後の全血液中の59Fe含量各数値は平均上
S、Eである( S、Eは標準誤差を表す)。
第4表から明らかなように、鉄濃度が低い場合にid 
(1my/ A程度またはそれ以下)、本発明(で係る
有機鉄と無機鉄との吸収率の差はあまり大きくないが、
これは、この程度の鉄濃度では体内の還元力の範囲内に
あるためと考えられる。しかし鉄濃度が大きくなると、
含鉄ブドウ酒成分からの鉄分の吸収率はFeSO4+ 
FeCtsに比して抜群に高いことがわかる。また、二
価鉄である硫酸第一鉄とブドウ酒成分を混合したに過ぎ
ないもの(→の吸収率は硫酸第一鉄単味0−1の吸収率
と差がみられない。
実施例2 第2表の半合成培地を栄養培地として用いた以外(は実
施例1と実質的(C同様の操作を行なった。培養混合物
を30℃で15日間発酵させた。
これを涙過して鉄含量35 ppmの上澄液を得た〇得
られた有機第一鉄化合物含有の上澄液は極めて安定であ
り、貧血治療活性に秀れていた。
実施例3 第3表の合成培地を栄養培地として用いた以外は実施例
1と実質的に同様の操作を行なった。
培養混合物を30℃で15日間発酵させた。これを沢過
して鉄含量33 ppmの上澄液を得た。
得られた有機第一鉄化合物含有の上澄液は極めて安定で
あり、貧血治療活性に秀れていた。
第1図は、実施例2によ!ll得た上澄液から調製した
鉄含量250μfFe/mlの投与液をラット体重1 
kgあたシ250μfFe投与したラットについて、血
漿、骨髄、赤血球、小腸における鉄濃度の投与後の経時
変化を示す。第1図において、縦軸には全投与量に対す
る Fe含有率(イ)を対数目盛で示し、横軸に(は投
与後の経過時間(hr)を対数目盛で示しである。Pは
血漿、Bは骨髄、Eは赤血球、Sは小腸を意味し、Fe
含有率の01は検出限界である。本テストは前述の実験
方法と同様な方法で行い、血漿、骨髄、赤血球、小腸に
おける体内鉄濃度の膜力後経時変化は実験例中第2項、
第3項に従い測定した。第1図から明らかなように、ま
ず最初、血漿中の鉄濃度は急速に増大し、その後急速(
C減少して、投与後約168時間にはおよそゼロになる
。次に、血漿中の鉄濃度の減少とともに、骨髄中の鉄濃
度は増大し、投与後約20時間で減少に転じる。ついで
、赤血球中の鉄濃度は徐々に増大しプラトー域に到る。
(この時の鉄濃度は血漿、骨髄中で見られる鉄濃度より
犬となる。)一度このプラトー域に達した赤血球中の鉄
含有率はおよそ50日間変化せず一定値を示す。第1図
より、血漿中に吸収された鉄分は骨髄に移動し、さらに
赤血球中に吸収されることが推測される。また第1図か
ら、本願発明の方法によって得られる補血剤組成物中の
有機第一鉄化合物(d極めて安定に生体中に吸収され、
鉄のヘモグロビン中への吸収が極めて大きいことが認識
できる。この結果、本願発明の方法によって得られる補
血剤組成物は投与回数の減少をもたらすことができて有
利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法によって得られる補血剤組成物を
ラットに投与した時の、血漿、骨髄、赤血球、小腸(で
おける鉄濃度の投与後の経時変化を示すグラフである。 特許出願人  1)中 健太部 手続補正書(自発) 昭和58年 1月2f−日 特許庁長官若杉和夫殿 1、事件の表示 昭和56年特許願第178686号 2発明の名称 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所 山梨県甲府市美咲1丁目1の26明細書の発明の
詳細な説明の欄 5補正の内容 別紙の通υ 補 正 書(特願昭56−178686号)明細書の発
明の詳細な説明の欄ヲ次のとおシ補正する。 (1)明細書第8頁第1表第1項、 「セレビシイエ」ヲ「セレビシェ」に訂正する。 (2)  明細書第8頁下から4行目、「サカロマイセ
スセレビシイエ」を「サツカロマイセスセレビシェ」に
訂正スル。 (3)  明細書第8頁最下行、 「サカロマイセスセレビシイエ」ヲ「サッカロマイセス
セレビシェjK訂正fる。 (4)明細書第10頁第3表第12項、[Ma2MoO
4・2H20Jをr N a 2MOO4・2H20J
に訂正する。 (5)  明細書第17頁15行、 「実験例」を「実験例1」に訂正する。 (6)  明細書第17頁16行、 「本発明に係るブドウ酒」ヲ「上記の方法で得られる本
発明に係るブドウ酒」に訂正する。 (7)  明細書第22頁15行、 [吸収率と差がみられ々い。]の後に [実施例2 サツカロマイセスセレビシェ QC−2の代すニメチュ
ニコウイアプルチェリマ K−4’27e用いた以外は
実施例1と実質的に同様の操作を行なった。濾過して得
られたブドウ酒中の鉄含量は35 ppmであった。 実験例2 上記の方法で得られる本発明に係るブドウ酒中の鉄分の
有効性を動物実験により示す。 1)投与液の調製 (ホ)本発明ブドウ酒 甲州種ブドウ果汁に砂糖を加え屈折糖度を24度とした
後、メタ重亜硫酸カリウムを亜硫酸として100 pp
m添加した。次に FeC1−5k塩化第二鉄の0. 
I N塩酸溶液に比放射能が625μC1150μ、%
Feとなるように加え0. I N水酸化ナトリウム水
溶液でpH3とした後、上述の果汁に鉄として50 p
prn添加した。この果汁に酵母メチュニコウイアプル
チェリマ(Metschnikowiapulcher
rima ) K −427f培養した酒母を果汁の3
係(容量)加え、約20℃で発酵させた。主発酵終了後
10.00Orpmで10分間遠心分離し、59Fe標
識鉄の溶存するブPつ酒を得た。これを30℃で減圧濃
縮してアルコール分金除き、40μjiLFe/rnl
の鉄濃度の投与液とした。 (へ)上記(ホ)よシ分離した有機性鉄複合体上記本発
明ブドウ酒(ホ)を、30℃で減圧濃縮した後さらに減
圧下70℃で蒸発乾固させ有機外鉄複合体を得た。 (ト)硫酸第一鉄溶液(対照) 59F e CL 3溶液(比放射能: 12.5μc
i/μg−Fe)に硫酸第一鉄水溶液を混ぜ水酸化す)
 IJウム水溶液でpH3とし、5 、act/40 
μg−Fe/−の投与液とした。 (7)塩化第二鉄溶液(対照) 硫酸第一鉄水溶液の代りに塩化第二鉄水溶液を使用した
以外は、上記(ト)と同様の操作を行い塩化第二鉄投与
液を得た。 (す)アスコルビン酸鉄溶液(対照) 硫酸第一鉄水溶液の代υにアスコルビン酸鉄水溶液を使
用した以外は上記(ト)と同様の操作を行いアスコルビ
ン酸鉄投与液を得た。 し) オロトン酸鉄溶液(対照) 硫酸第一鉄水溶液の代りにオロトン酸鉄水溶液を使用し
た以外は上記(ト)と同様の操作を行いオロトン酸鉄投
与液を得た。 Qリ クエン酸第二鉄溶液(対照) 硫酸第一鉄水溶液の代りにクエン酸第二鉄水溶液を使用
した以外は上記(ト)と同様の操作を行いクエン酸第二
鉄投与液を得た。 2)投与 実験例1と同様の操作を行った。 3)生体試料の放射能測定 実験例1と同様の操作を行った。各鉄分の吸収率(Al
、ヘモグロビンへの取込率<B)、吸収された鉄の利用
率(B/A)、吸収鉄量、ヘモグロビン生成に使用され
た鉄量を第5表に示す。 5− 第5表から明らかなように、本発明に係る鉄含有ブドウ
酒、これよシ分離した本発明に係る有機性法覆合体から
の鉄分の吸収率は、無機第一鉄、無機第二鉄、アスコル
ビン酸鉄、オロトン酸鉄、クエン酸第二鉄などの有機酸
鉄に比して抜群に高いことがわかる。」 を挿入する。 (8)明細書第22頁16行、 「実施例2」を「実施例3」に訂正する。 (9)明細書第23頁3行、 「実施例3」を「実施例4」に訂正する。 (i  明細書第23頁10行、 「実施例2」を「実施例3」に訂正する。 (11)明細書第24頁1−2行、 「実験例中」を「実験例1中」に訂正する。 特許出願人 1)中 健太部 6−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1〕  鉄化合物の存在下に、糖類含有栄養培地中で
    酵母を培養することを特徴とする有機第−鉄化合物含有
    補血剤組成物の製造方法。 (2)該酵母がサツカロマイセス(Saccharom
    yces)属又はメチユニコライア(Metschni
    kowia)属である特許請求の範囲第(1)項に記載
    の有機第−鉄化合物含有補血剤組成物の製造方法。 (3)  該酵mがサラカミマイセスセレビシェ(Sa
    ccharomyces cerevisiae)、メ
    チュニコウイアゾルチェリマ(Metschnikow
    ia pulcherrirna) Xサツカロマイセ
    ス チェラリエリ(Saccharomycesche
    ralieri)\サツカロマイセス バイアナス(S
    accharomyces bayanus)、サツ力
    ロマイセスイタリカス(Saccharomyces 
    1talicus)X サツカロマイセス フェルメン
    タチ(Saccharomycesfermentat
    i)、サツカロマイ庵ス 。セイ(Saccharom
    yces rosei)又はサツカロマイセスへテロソ
    エニカス(Saccharomyces hetero
    ger+1cus)である特許請求の範囲第(2)項に
    記載の有濃第−鉄化合物含有補血剤組成物の製造方法。 (4)該糖類含有栄養培地が、果汁、半合成培地又(は
    合成培地である特許請求の範囲第(1)頃に記載の有機
    第−鉄化合物含有補血剤組成物の製造方法。 (5)該果汁が、ブドウ果汁又1−11. IJンゴ果
    汁である特許請求の範囲第(4)項に記載の有機第−鉄
    化合物含有補血剤組成物の製造方法。 (6)該培養が、酵#濃度約5X10〜約3×’ 06
    / ml (栄養培地)の栄養培地で行なわれる特許請
    求の範囲第(1)項に記載の有機第−鉄化合物含有補血
    剤組成物の製造方法。 (7)該鉄化合物が、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸第
    二鉄、くえん酸鉄又は酒石酸鉄である特許請求の範囲第
    (1)項(C記載の有機第−鉄化合物含有補血剤組成物
    の製造方法。 (8)該鉄化合物が、該栄養培地(C鉄として約10〜
    約70 ppm含まれている特許請求の範囲第(1)項
    〜第(7)頃のいずれかに記載の有機筒−鉄化合物含有
    補血剤組成物の製造方法。 (9)該栄養培地7′l;、半合成培地又(/j:合成
    培地であり、該栄養培地の糖類含量が5〜25重慣チで
    ある特許請求の範囲第(4)項に記載の有機筒−鉄化合
    物含有補血剤組成物の製造方法。 (10該培養を約]8〜約30℃の温度範囲で行なう特
    許請求の範囲第(1]項〜第(9)項のいずれか(C記
    載の有機筒−鉄化合物含有補血剤組成物の製造方法。 0])鉄化合物の存在下に、糖類含有栄養培地中で酵母
    を培養し、その結果得られる培養液を濃縮して容量で1
    /l 0−1720にするか又(・ス乾固することを特
    徴とする有磯第−鉄化合物含有補血剤組成物の製造方法
    。 (1の 鉄化合物の存在下に、糖類含有栄養培地中で酵
    母を培養し、その結朱得られる培養液を分離操作に付し
    、上澄液を分離することを特徴とする有機筒−鉄化合物
    含有補血剤組成物の製造方法。 (13該上澄液を濃縮して容量で1710〜1/20に
    するか又は乾固する特許請求の範囲第αつ項に記載の有
    機筒−鉄化合物含有補血剤組成物の製造方法。
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