JPS5810080B2 - 2,5−ジケトグルコン酸の製造方法 - Google Patents
2,5−ジケトグルコン酸の製造方法Info
- Publication number
- JPS5810080B2 JPS5810080B2 JP55134155A JP13415580A JPS5810080B2 JP S5810080 B2 JPS5810080 B2 JP S5810080B2 JP 55134155 A JP55134155 A JP 55134155A JP 13415580 A JP13415580 A JP 13415580A JP S5810080 B2 JPS5810080 B2 JP S5810080B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- fermentation
- acetobacter
- glucose
- choline
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N1/00—Microorganisms, e.g. protozoa; Compositions thereof; Processes of propagating, maintaining or preserving microorganisms or compositions thereof; Processes of preparing or isolating a composition containing a microorganism; Culture media therefor
- C12N1/38—Chemical stimulation of growth or activity by addition of chemical compounds which are not essential growth factors; Stimulation of growth by removal of a chemical compound
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P7/00—Preparation of oxygen-containing organic compounds
- C12P7/40—Preparation of oxygen-containing organic compounds containing a carboxyl group including Peroxycarboxylic acids
- C12P7/58—Aldonic, ketoaldonic or saccharic acids
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Zoology (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Microbiology (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
- Virology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明はアスコルビン酸の製造のための中間体として
有用である2・5−ジケトグルコン酸の製造方法に関す
る。
有用である2・5−ジケトグルコン酸の製造方法に関す
る。
2・5−ジケトグルコン酸の溶液を選択的に還元して2
−ケトグロン酸とし、これをアスコルビン酸に転化する
。
−ケトグロン酸とし、これをアスコルビン酸に転化する
。
2・5−ジケトグルコン酸の還元は、米国特許第415
9990号に開示されたようにして水素化はう素アルカ
リ金属による還元あるいは米国特許第3922194号
、第3959076号および第3963574号等に記
載された発酵による還元によって行うことができる。
9990号に開示されたようにして水素化はう素アルカ
リ金属による還元あるいは米国特許第3922194号
、第3959076号および第3963574号等に記
載された発酵による還元によって行うことができる。
2・5−ジケトグルコン酸はたとえば米国特許第365
4316号に記載されたように酸の存在下加熱すること
によってコメン酸を製造スる際の中間体としても有用で
ある。
4316号に記載されたように酸の存在下加熱すること
によってコメン酸を製造スる際の中間体としても有用で
ある。
従来、2・5−ジケトグルコン酸はアセトバクター・メ
ラノゲヌム(Acetobacter melanog
enum)、アセトバクター・オーランチウム(Ace
tobacter aurantium) 、グル0ノ
アセトバクター°ルビジノスス(Gluconoace
tobacter rubiginosus)、グルコ
ノアセトバクター・リクイファシェンス(Glucon
oacetobacter 1iquifaciens
) およびシュードモナス・セサミ(Pseudomo
nas sesami)のような種々の異なる細菌によ
って生成された。
ラノゲヌム(Acetobacter melanog
enum)、アセトバクター・オーランチウム(Ace
tobacter aurantium) 、グル0ノ
アセトバクター°ルビジノスス(Gluconoace
tobacter rubiginosus)、グルコ
ノアセトバクター・リクイファシェンス(Glucon
oacetobacter 1iquifaciens
) およびシュードモナス・セサミ(Pseudomo
nas sesami)のような種々の異なる細菌によ
って生成された。
しかし、これらの微生物を使用することは工業上満足の
いくものではない。
いくものではない。
というのは2・5−ジケトグルコン酸の収量が比較的低
く、発酵時間が長く、培養副産物として茶色又は黄茶色
の色素が大量に生成して所望の2・5−ジケトグルコン
酸の純度が低下するからである。
く、発酵時間が長く、培養副産物として茶色又は黄茶色
の色素が大量に生成して所望の2・5−ジケトグルコン
酸の純度が低下するからである。
米国特許第3790444号は2・5−ジケトグルコン
酸をアセトバククー・フラブム (Acetobacter fragum)ATCCN
O,21409と呼ばれる新種によって茶色の顔料なし
に生成する方法に関する。
酸をアセトバククー・フラブム (Acetobacter fragum)ATCCN
O,21409と呼ばれる新種によって茶色の顔料なし
に生成する方法に関する。
1979年9月28日に出願された米国特許出願第79
668号はグルコース含有培地中でアセトバクター・セ
リヌス(Acetobacter cerinus)の
好気培養によって顔料生成することなく2・5−ジケト
グルコン酸を良好な収量で生成することに関する。
668号はグルコース含有培地中でアセトバクター・セ
リヌス(Acetobacter cerinus)の
好気培養によって顔料生成することなく2・5−ジケト
グルコン酸を良好な収量で生成することに関する。
総量の約2.5ないし約20型量/容量%のグルコース
を使用できるが、培地中の初期グルコース濃度が約15
%より犬であると微生物には耐えがたいことがわかった
。
を使用できるが、培地中の初期グルコース濃度が約15
%より犬であると微生物には耐えがたいことがわかった
。
したがって、グルコースは初期濃度約10ないし15重
量/容量%で発酵を行ない、その後、発酵の工程中でさ
らにグルコースを少しずつ加えることによってのみ総量
が約15型量/容量%を越えることが許されるが、いか
なる時も培地中のグルコース濃度が約15型量/容量%
を越えることはない。
量/容量%で発酵を行ない、その後、発酵の工程中でさ
らにグルコースを少しずつ加えることによってのみ総量
が約15型量/容量%を越えることが許されるが、いか
なる時も培地中のグルコース濃度が約15型量/容量%
を越えることはない。
したがって、従来2・5−ジケトグルコン酸の総濃度す
なわち生成能力は発酵培地に使用できる比較的低い当初
グルコース濃度に限定されてきた3上述の如く、2・5
−ジケトグルコン酸の製造のために他の微生物を使用す
る方法の生産性は発酵培地において比較的低い初期グル
コース濃度を必要とすることによって制限されている。
なわち生成能力は発酵培地に使用できる比較的低い当初
グルコース濃度に限定されてきた3上述の如く、2・5
−ジケトグルコン酸の製造のために他の微生物を使用す
る方法の生産性は発酵培地において比較的低い初期グル
コース濃度を必要とすることによって制限されている。
約15型量/容量%、特に20%より高い初期グルコー
ス濃度が2・5−ジケトグルコン酸製造用微生物によっ
て耐えられ、資化されている方法により充分な生産性増
大がもたらされ、操業上の充分な経済性がもたらされる
ことは明らかである5そのような方法はまた、発酵の途
中にグルコースをさらに少量ずつ加えることによって生
産性を高める場合に生じる発酵培地の汚染の可能性を避
けることができる。
ス濃度が2・5−ジケトグルコン酸製造用微生物によっ
て耐えられ、資化されている方法により充分な生産性増
大がもたらされ、操業上の充分な経済性がもたらされる
ことは明らかである5そのような方法はまた、発酵の途
中にグルコースをさらに少量ずつ加えることによって生
産性を高める場合に生じる発酵培地の汚染の可能性を避
けることができる。
この発明によれば、発酵培地中20ないし約30型量/
容量%の初期グルコース濃度でも、少くとも0.04重
量%(培地中のD−グルコースの量にもとづいて)のコ
リンが培地に添加されればアセトバクター・セリマス(
Acejobacter cerinus)によって利
用でき、2・5−ジケトグルコン酸の製造を行なえるこ
とがわかった。
容量%の初期グルコース濃度でも、少くとも0.04重
量%(培地中のD−グルコースの量にもとづいて)のコ
リンが培地に添加されればアセトバクター・セリマス(
Acejobacter cerinus)によって利
用でき、2・5−ジケトグルコン酸の製造を行なえるこ
とがわかった。
さらに詳細には、この発明は、初期濃度約20ないし約
30型量/容量%のD−グルコースおよび培地中のD−
グルコースの量にもとづいて約0.4重量%のコリンを
含有する発酵培地中でアセトバクター°セリヌス(Ac
etobacter cerinus)を好気的に増殖
させることによって発酵培地中に2・5−ジケトグルコ
ン酸を高濃度で生成させる方法に関する。
30型量/容量%のD−グルコースおよび培地中のD−
グルコースの量にもとづいて約0.4重量%のコリンを
含有する発酵培地中でアセトバクター°セリヌス(Ac
etobacter cerinus)を好気的に増殖
させることによって発酵培地中に2・5−ジケトグルコ
ン酸を高濃度で生成させる方法に関する。
発酵培地中での初期グルコース濃度は好ましくは約25
ないし30重量/容量%である。
ないし30重量/容量%である。
増殖は好ましくは25〜30℃、pH約5〜6で行なわ
れる。
れる。
好適菌株はアセトバクター・セリヌス(Acetoba
cter cerinus)すなわちアセトバクター°
セリヌス(Acetobacter cerinus)
IF03263および3266である。
cter cerinus)すなわちアセトバクター°
セリヌス(Acetobacter cerinus)
IF03263および3266である。
2・5−ジケトグルコン酸は本発明の方法において有意
量の顔料の生成なしに比較的短い発酵時間で良好な収量
で製造される。
量の顔料の生成なしに比較的短い発酵時間で良好な収量
で製造される。
アセトバクター・セリヌス(Acetobacter
cerinus)IF03262(ATCC1203)
、IFO3263、IFO3264、IF03265、
IFO3266、IFO3267、IFO3268およ
びIFO3269は1954年から自由に分譲されてお
り、本発明の方法において2・5−ジケトグルコン酸製
造に使用できる。
cerinus)IF03262(ATCC1203)
、IFO3263、IFO3264、IF03265、
IFO3266、IFO3267、IFO3268およ
びIFO3269は1954年から自由に分譲されてお
り、本発明の方法において2・5−ジケトグルコン酸製
造に使用できる。
特に好適な菌株はIFO3263および3266である
。
。
これらの微生物を通常の方法、たとえばX線または紫外
線照射、ナイトロジエンマスタード等による処理によっ
て生ぜしめた変異株も本発明の方法で使用でき、本明細
書および特許請求の範囲に包含させ得る。
線照射、ナイトロジエンマスタード等による処理によっ
て生ぜしめた変異株も本発明の方法で使用でき、本明細
書および特許請求の範囲に包含させ得る。
アセトバクター・セリヌス(Acetobacter
cerinus)に主たる炭素源がD−グルコースであ
る培地中で培養される。
cerinus)に主たる炭素源がD−グルコースであ
る培地中で培養される。
従来の発酵技術に従い、発酵培地は窒素源、カリウム、
燐およびマグネシラム源も含有する。
燐およびマグネシラム源も含有する。
本明細書において゛発酵培地′とは上記化合物を含有す
る培地に限定される。
る培地に限定される。
この発明においてアセトバクター・セリヌス(Acet
obacter cerinus)を使用する場合、ペ
プトンまたは肉エキスのような高価な有機窒素源を使用
する必要はない。
obacter cerinus)を使用する場合、ペ
プトンまたは肉エキスのような高価な有機窒素源を使用
する必要はない。
窒素源は尿素、あるいは硫酸アンモニウム、硝酸アンモ
ニウム、リン酸アンモニウム等の塩のような無機窒素源
を通常発酵培地1リットル当り約0.11ないし2グの
量で使用し、ニコチン酸が生育因子として添加されてい
るときは一般に発酵培地1リットル当り約0.2ないし
10m9の量使用することによって経済的に提供できる
。
ニウム、リン酸アンモニウム等の塩のような無機窒素源
を通常発酵培地1リットル当り約0.11ないし2グの
量で使用し、ニコチン酸が生育因子として添加されてい
るときは一般に発酵培地1リットル当り約0.2ないし
10m9の量使用することによって経済的に提供できる
。
カリウム、マグネシウムおよび燐はリン酸カリウム、リ
ン酸アンモニウム、硫酸マグネシウム等の塩を一般に発
酵培地の1リットル当り約0.1ないし約11の量で添
加することによって容易に提供できる。
ン酸アンモニウム、硫酸マグネシウム等の塩を一般に発
酵培地の1リットル当り約0.1ないし約11の量で添
加することによって容易に提供できる。
しかし発酵培地の組成を相当変化させることができる。
他の適当な培地は当業者には明らかであろうし、本発明
の方法は上述の培地または実施例中の培地に限定される
ものではない。
の方法は上述の培地または実施例中の培地に限定される
ものではない。
本発明によれば発酵培地は以前可能であったより高い初
期濃度のD−グルコースを含有し、発酵に使用される微
生物に悪影響を及ぼすことはない。
期濃度のD−グルコースを含有し、発酵に使用される微
生物に悪影響を及ぼすことはない。
特に、この発明の方法に使用される発酵培地中の初期D
−グルコース濃度は約20ないし約30型量/容量%、
特に約25ないし30重量/容量%である。
−グルコース濃度は約20ないし約30型量/容量%、
特に約25ないし30重量/容量%である。
所望ならば、D−グルコースはセレロース(D−グルコ
ース−水和物)として添加できる。
ース−水和物)として添加できる。
発酵培地中のそのような高濃度グルコースに耐えて資化
し得るアセトバクター・セリヌス(Acetobact
er carinus)のために少くとも約0.04重
量%(発酵培地中の当初D−グルコース量にもとづいて
)のコリンを発酵培地に添加することが必要である。
し得るアセトバクター・セリヌス(Acetobact
er carinus)のために少くとも約0.04重
量%(発酵培地中の当初D−グルコース量にもとづいて
)のコリンを発酵培地に添加することが必要である。
所望ならば、比較的高レベルのコリン、たとえば発酵培
地中当初り一グルコース濃度にもとづいてたとえば約0
.05重量%のコリンを使用することができるが、約0
.1重量%より大量のコリンを使用しても何ら利点はな
い。
地中当初り一グルコース濃度にもとづいてたとえば約0
.05重量%のコリンを使用することができるが、約0
.1重量%より大量のコリンを使用しても何ら利点はな
い。
約0.04ないし約0.06重量%のコリンが一般的に
好ましい。
好ましい。
コリンは遊離塩基でも塩でも塩なく、たとえばコリンク
ロリド、重炭酸コリン、クエン酸コリン、グルコン酸コ
リン等の塩である。
ロリド、重炭酸コリン、クエン酸コリン、グルコン酸コ
リン等の塩である。
コリンクロリドが好ましい。
本発明において限定されたコリン濃度はコリン塩基とし
て計算されたものである。
て計算されたものである。
所望ならば発酵培地にコーンスチープリカーを添加する
ことによって必要なコリンの一部を提供できる。
ことによって必要なコリンの一部を提供できる。
ビタミンおよびミネラル源として発酵培地に使用される
コーンスチープリカーは一般にコーンメチ−プリカー1
?当り約0.5〜3mgのコリンを含んでいる。
コーンスチープリカーは一般にコーンメチ−プリカー1
?当り約0.5〜3mgのコリンを含んでいる。
しかし、コーンスチープリカーは着色体を含有するので
発酵培地1リットル当り約51以下のコーンスチープリ
カーを使用するに限り、51より多く添加すると2・5
−ジケトグルコン酸の回収および精製が困難になる。
発酵培地1リットル当り約51以下のコーンスチープリ
カーを使用するに限り、51より多く添加すると2・5
−ジケトグルコン酸の回収および精製が困難になる。
したがって、所望ならば、発酵に必要なコリンの少量供
給源としてのみコーンスチーブリカーを使用すべきで、
残り部分のコリンは上述のコリン塩基又は塩を添加すべ
きである。
給源としてのみコーンスチーブリカーを使用すべきで、
残り部分のコリンは上述のコリン塩基又は塩を添加すべ
きである。
一般に約20℃〜35℃1好ましくは25℃〜30℃、
より好ましくは約28℃前後の温度で発酵を行う。
より好ましくは約28℃前後の温度で発酵を行う。
培地の初期pHは約3.5〜7.5、好ましくは約5〜
6である。
6である。
発酵の間pHはこの範囲好ましくは約5.5に維持する
のが好ましい。
のが好ましい。
たとえばアルカリ金属水酸化物、好ましくは水酸化ナト
リウム溶液の添加によって維持する。
リウム溶液の添加によって維持する。
別法として、アルカリ金属炭酸塩またはアルカリ土金属
炭酸塩、好ましくは炭酸カルシウムをpHコントロール
に使用でき、所望のpHを与えるに充分量;一般に約2
0〜30f/100グのグルコースをオートクレーブ後
培地に加える。
炭酸塩、好ましくは炭酸カルシウムをpHコントロール
に使用でき、所望のpHを与えるに充分量;一般に約2
0〜30f/100グのグルコースをオートクレーブ後
培地に加える。
2・5−ジケトグルコン酸がそのような発酵培地中でナ
トリウム又はカルシウム塩のような相当するアルカリ金
属又はアルカリ士金属塩の形で生成され、そのような塩
は本明細書中では2・5−ジケトグルコン酸”なる用語
で包含せしめていることが理解されよう。
トリウム又はカルシウム塩のような相当するアルカリ金
属又はアルカリ士金属塩の形で生成され、そのような塩
は本明細書中では2・5−ジケトグルコン酸”なる用語
で包含せしめていることが理解されよう。
接種後;発酵培地を攪拌器等で攪拌し、好ましくは1分
間当り発酵ブロス/容量部当り約0.5〜1容量部の速
度で通気する。
間当り発酵ブロス/容量部当り約0.5〜1容量部の速
度で通気する。
もし望むならば、さらにグルコースを発酵工程中に加え
て発酵に使用されたグルコースのいくらかを置換して発
酵ブロス中に得られた2・5−ジケトグルコン酸の全潰
1度を増大せしめることができる。
て発酵に使用されたグルコースのいくらかを置換して発
酵ブロス中に得られた2・5−ジケトグルコン酸の全潰
1度を増大せしめることができる。
所望の収量が得られるまで発酵を続行する。
たとえばアセトバクター・セリヌス(Acetotac
ter cerinus)IFO3263または326
6を使用すると発酵時間は約40〜50時間でD−グル
コ−スにもとづいて約90〜95%の収率で2・5−ジ
ケトグルコン酸を生産する。
ter cerinus)IFO3263または326
6を使用すると発酵時間は約40〜50時間でD−グル
コ−スにもとづいて約90〜95%の収率で2・5−ジ
ケトグルコン酸を生産する。
しかし、微生物の特定菌株、発酵培地中のグルコース濃
度および培養温度に依って多少反応時間と収量が変化す
るであろう。
度および培養温度に依って多少反応時間と収量が変化す
るであろう。
下記機作に限定されるとは限らないが、グルコースから
2・5−ジケトグルコン酸への変換は下記式によって進
行すると信じられている。
2・5−ジケトグルコン酸への変換は下記式によって進
行すると信じられている。
中間体である2−ケトグルコン酸および5−ケトグルコ
ン酸ならびに2・5−ジケトグルコン酸はワットマンN
o、1および&4紙およびメチルエチルケトン:アセト
ン:ギ酸:水(80:6:2:12)の溶媒系を使用し
てペーパークロマトグラフィーによって分離できる。
ン酸ならびに2・5−ジケトグルコン酸はワットマンN
o、1および&4紙およびメチルエチルケトン:アセト
ン:ギ酸:水(80:6:2:12)の溶媒系を使用し
てペーパークロマトグラフィーによって分離できる。
これらの酸のスポットは1%硝酸を含有する0、2%O
−フェニレンジアミンエタノール溶液を噴霧し、約70
℃に加熱することによって位置がわかる。
−フェニレンジアミンエタノール溶液を噴霧し、約70
℃に加熱することによって位置がわかる。
(5−ケトグルコン酸−青;2−ケトグルコン酸−黄色
:2・5−ジケトグルコン酸−緑色)。
:2・5−ジケトグルコン酸−緑色)。
高速液体クロマトグラフィーも使用できる。
上記方法を使用することによって発酵の進行が追跡でき
る。
る。
2・5−ジケトグルコン酸は当業者に既知の従来方法に
よって最終発酵ブロスから分離回収できる。
よって最終発酵ブロスから分離回収できる。
たとえば、発酵ブロスを沢過し、水性涙液のpHを塩酸
のような鉱酸の添加によって約2〜2.5に調節し、溶
液を濃縮し、低級アルキルアルコール、好ましくはエタ
ノール又はメタノールを添加する。
のような鉱酸の添加によって約2〜2.5に調節し、溶
液を濃縮し、低級アルキルアルコール、好ましくはエタ
ノール又はメタノールを添加する。
静置すれば2・5−ジケトグルコン酸がカルシウム又は
ナトリウム塩の形で溶液から固体の形で析出する。
ナトリウム塩の形で溶液から固体の形で析出する。
2・5−ジケトグルコン酸は希鉱酸で処理し、スルホン
酸樹脂、たとえばダウエックス50(ダウケミカルカン
パニー)のようなカチオン交換樹脂によって処理するこ
とにより上記塩から得ることができる。
酸樹脂、たとえばダウエックス50(ダウケミカルカン
パニー)のようなカチオン交換樹脂によって処理するこ
とにより上記塩から得ることができる。
所望ならば、発酵ブロスを、米国特許第
3922194号、第3959076号、第39635
74号に記載されているように発酵により還元して形成
した2・5−ジケトグルコン酸を他の所望の酸に転化で
きる。
74号に記載されているように発酵により還元して形成
した2・5−ジケトグルコン酸を他の所望の酸に転化で
きる。
別法として、FAされた発酵ブロスを、米国特許第41
59990号に記載されたように水素化はう素アルカリ
金属との反応により2・5−ジケトグルコン酸を2−ケ
トグルコン酸含荷溶液に還元するのに適当な反応溶液と
して使用できる。
59990号に記載されたように水素化はう素アルカリ
金属との反応により2・5−ジケトグルコン酸を2−ケ
トグルコン酸含荷溶液に還元するのに適当な反応溶液と
して使用できる。
これらの反応において生成された2−ケトグルコン酸は
たとえばそのメチルエステルを塩基の存在下に加熱する
等の既知の方法によりアスコルビン酸に容易に転化され
る。
たとえばそのメチルエステルを塩基の存在下に加熱する
等の既知の方法によりアスコルビン酸に容易に転化され
る。
下記実施例は本発明を説明するものであって本発明を限
定するものではない。
定するものではない。
例1
下記水性種母培地を調製した・
1リツトルの培地を含有する振とうフラスコを30分間
121℃で加熱(オートクレーブ)した。
121℃で加熱(オートクレーブ)した。
栄養寒天斜面培地(20mlの滅菌水性懸濁液のうちの
5m1)から得られたアセトバクター・セリヌス(Ac
etobacter cerinus)IFO3263
をフラスコに添加し、これをロータリーンエイカーで約
28℃で約24時間振とうした。
5m1)から得られたアセトバクター・セリヌス(Ac
etobacter cerinus)IFO3263
をフラスコに添加し、これをロータリーンエイカーで約
28℃で約24時間振とうした。
冷却した培地のpHは5.0であった。
10容量/容量%の種母を提供するに充分な培養物の少
量を下記生産培地2リツトルを含有する4リツトルの攪
拌された発酵槽に加えた。
量を下記生産培地2リツトルを含有する4リツトルの攪
拌された発酵槽に加えた。
1700rpmで攪拌し、1容量/1容量のブロス/分
の速度で通気しながら28℃で発酵を行なった。
の速度で通気しながら28℃で発酵を行なった。
20%水酸化ナトリウム溶液を添加することによってp
Hを5.5に維持した。
Hを5.5に維持した。
48時間の発酵後2・5−ジケトグルコン酸をナトリウ
ム塩として収率95%で得た。
ム塩として収率95%で得た。
例2
下記種母培地を調製した:
1リツトルの培地を含有する振とうフラスコを121℃
で30分加熱(オートクレーブ)した。
で30分加熱(オートクレーブ)した。
栄養寒天斜面培地から得たアセトバクター・セリヌス(
Acetobacter cerinus)IF032
63の細胞(20mlの滅菌水性懸濁液のうち5m1)
をフラスコに加え、これをロータリーシェイカーで糺2
8℃で約24時間振とうした。
Acetobacter cerinus)IF032
63の細胞(20mlの滅菌水性懸濁液のうち5m1)
をフラスコに加え、これをロータリーシェイカーで糺2
8℃で約24時間振とうした。
冷却された培地のpHは5.0であった。
10容量/容量%の種母を提供するに充分な培養物の少
量を下記培地2リツトルを含有する4リツトルの攪拌さ
れた発酵槽に加えた: 第二段階は1700rpmで攪拌し1.0容量/ブロス
1容量/分の速度で通気しながら28℃で行なった。
量を下記培地2リツトルを含有する4リツトルの攪拌さ
れた発酵槽に加えた: 第二段階は1700rpmで攪拌し1.0容量/ブロス
1容量/分の速度で通気しながら28℃で行なった。
pHは20%水酸化ナトリウム溶液の添加によって5.
5に維持した。
5に維持した。
20時間後、10容量/容量%の種母を提供するに充分
な培養物の少量を6リツトルの下記生産培地を含有する
14リツトルの攪拌された発酵槽に加えたニ ア50rpmで攪拌し1.0容量/ブロス1容量/分の
速度で通気しながら28℃で発酵を行なった。
な培養物の少量を6リツトルの下記生産培地を含有する
14リツトルの攪拌された発酵槽に加えたニ ア50rpmで攪拌し1.0容量/ブロス1容量/分の
速度で通気しながら28℃で発酵を行なった。
20%水酸化ナトリウム溶液を添加することによつてp
Hを5.5に維持した。
Hを5.5に維持した。
65〜70時間の発酵後2・5−ジケトグルコン酸をナ
トリウム塩として95%の収率で得た。
トリウム塩として95%の収率で得た。
例3
例1の方法に従い、アセトバクター・セリヌス(Ace
tobacter cerinus)IF03262゜
3264.3265.3266.3267゜3268お
よび3269を各々試験した。
tobacter cerinus)IF03262゜
3264.3265.3266.3267゜3268お
よび3269を各々試験した。
各場合発酵生成物は2・5−ジケトグルコン酸を50%
を越える収率で含み、転化されない2−ケトグルコン酸
および5−ケトグルコン酸中間体もいく分含んでいた。
を越える収率で含み、転化されない2−ケトグルコン酸
および5−ケトグルコン酸中間体もいく分含んでいた。
これらのアセトバクター・セリヌス菌株を使用する場合
、もつと長時間発酵を続ければより高収率で所望の2・
5−ジケトグルコン酸が得られる。
、もつと長時間発酵を続ければより高収率で所望の2・
5−ジケトグルコン酸が得られる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 初期濃度約20ないし約30型量/容量%のD−グ
ルコースおよび該D−グルコースの初期量にもとづいて
少くとも約0.04重量%のコリンを含有する発酵培地
中でアセトバクター・セリヌス(Acetobacte
r cerinus)を好気的に増殖させることからな
る2・5−ジグトグルコン酸の製造方法。 2 D−グルコースの初期濃度が約25ないし30重量
/容量%である特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 培地が約0.04ないし0.1重量%のコリンを含
有している特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 増殖が約25℃ないし30℃の温度で行なわれる特
許請求の範囲第1項記載の方法。 5 増殖がpH約5ないし6で行なわれる特許請求の範
囲第1項記載の方法。 6 pHが水酸化ナトリウムの添加によって維持される
特許請求の範囲第5項記載の方法。 7 培地が約0.04ないし0.1重量%のコリンを含
有し、増殖が約25℃ないし30℃の温度およびpH約
5ないし6で行なわれる特許請求の範囲第1項記載の方
法。 8 アセトバクター°セリヌス(Acetobacte
r cerinus)がIFO3263菌株である特許
請求の範囲第1項または第7項記載の方法。 9 アセトバクター・セリヌス(Acetobacte
r cerinus)がIFO3266である特許請求
の範囲第1項または第7項記載の方法。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US7966579A | 1979-09-28 | 1979-09-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5658492A JPS5658492A (en) | 1981-05-21 |
JPS5810080B2 true JPS5810080B2 (ja) | 1983-02-24 |
Family
ID=22152019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55134155A Expired JPS5810080B2 (ja) | 1979-09-28 | 1980-09-26 | 2,5−ジケトグルコン酸の製造方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5810080B2 (ja) |
AU (1) | AU519340B2 (ja) |
BE (1) | BE885419A (ja) |
CS (1) | CS215140B2 (ja) |
ZA (1) | ZA805980B (ja) |
-
1979
- 1979-09-24 CS CS806448A patent/CS215140B2/cs unknown
-
1980
- 1980-09-26 AU AU62761/80A patent/AU519340B2/en not_active Expired - Fee Related
- 1980-09-26 BE BE0/202245A patent/BE885419A/fr unknown
- 1980-09-26 JP JP55134155A patent/JPS5810080B2/ja not_active Expired
- 1980-09-26 ZA ZA00805980A patent/ZA805980B/xx unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
BE885419A (fr) | 1981-03-26 |
ZA805980B (en) | 1981-09-30 |
AU519340B2 (en) | 1981-11-26 |
CS215140B2 (cs) | 1982-07-30 |
AU6276180A (en) | 1981-04-09 |
JPS5658492A (en) | 1981-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0148132B1 (en) | Microbiological process for stereoselectively synthesizing l(-)-carnitine | |
US2314831A (en) | Preparation of d-tartaric acid by fermentation | |
EP0032830B1 (en) | Preparation of 2-keto-l-gulonic acid | |
JPH0346118B2 (ja) | ||
IE920299A1 (en) | Microbiological process for the preparation of 6-hydroxypicolinic acid | |
US4316960A (en) | Preparation of 2,5-diketogluconic acid | |
JPS5810080B2 (ja) | 2,5−ジケトグルコン酸の製造方法 | |
US4263402A (en) | Process for producing 2,5-diketogluconic | |
JPH09154589A (ja) | エリスリトールの製造方法 | |
US3296089A (en) | Process for the production of ribosylphosphates of 8-azapurine derivatives by fermentation | |
JPH0568576A (ja) | コハク酸の製造法 | |
FI77893C (fi) | Foerfarande foer framstaellning av indanylderivat. | |
JPS58201992A (ja) | 微生物によるβ−置換プロピオン酸またはそのアミドの製造法 | |
US3138540A (en) | Manufacture of glutamic acid by fermentation | |
US4859591A (en) | Transamination process for producing amino acids | |
US3703439A (en) | Process for the preparation of l-beta-(3,4-dihydroxyphenyl)-alpha-alanine by fermentation | |
JP2602927B2 (ja) | アデノシン−5’−三リン酸の製造法 | |
US3331750A (en) | Method for the preparation of salicylic acid | |
US4617268A (en) | Process for the preparation of adenosine-5'-triphosphate by fermentation | |
US4334021A (en) | Process for producing coproporphyrin III | |
US3369975A (en) | Method for the fermentative synthesis of 5'-uridylic acid | |
JPS635080B2 (ja) | ||
JP2872178B2 (ja) | L−アスパラギン酸の製造方法 | |
JPS5832877B2 (ja) | 発酵法による補酵素q↓1↓0の製法 | |
JPH0361435B2 (ja) |