JPS5810047Y2 - 編組パツキン - Google Patents

編組パツキン

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JPS5810047Y2
JPS5810047Y2 JP12214079U JP12214079U JPS5810047Y2 JP S5810047 Y2 JPS5810047 Y2 JP S5810047Y2 JP 12214079 U JP12214079 U JP 12214079U JP 12214079 U JP12214079 U JP 12214079U JP S5810047 Y2 JPS5810047 Y2 JP S5810047Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
braided
paraffin
polytetrafluoroethylene
packing
fine particles
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Expired
Application number
JP12214079U
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English (en)
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JPS5639657U (ja
Inventor
信三郎 鈴木
裕 下田
稔 荒木
Original Assignee
ニチアス株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、回転軸用編組パツキンの改良に関するもの
である。
従来、軸封用パツキンとして、繊維束と紐状に編組した
編組体をポリ四弗化エチレンあるいはパラフィンのディ
スパージョン中に浸漬し、それらの微粒子が繊維束の繊
維間隙と繊維表面および繊維束相互間の間隙に分散介在
された構造の編組パツキンが提案されている。
しかし上記構成による編組パツキンも、パツキンにとっ
て必須条件である柔軟な馴じみ性、シール性、耐久性の
すべて性1能に対して十分に満足できるものではない。
この考案は、上述した編組パツキンの性能を大巾に向上
するためになされたものである。
この考案による編組パツキンは、第1図および第2図に
示すように、ヤーンすなわち繊維束1で紐状に編組され
たパツキン主体Aに、ポリ四弗化エチレン、パラフィン
およびワセリンが含浸されていて、主体Aにおける前記
繊維束1の内部間隙は、主としてポリ四弗化エチレンの
微粒子Tおよびパラフィン微粒子Pで埋められ、繊維束
相互の間隙は、主としてワセリン微粒子Wで埋められ、
さらに主体1の全外表面は、ポリ四弗化エチレンの微粒
子Tおよびパラフィン微粒子Pで被覆されている構成に
特徴を有するものである。
上記編組パツキンに用いる繊維材料としては、無機繊維
および合成樹脂繊維が良く、とくにカーボン繊維、フェ
ノール繊維、芳香族ポリアミド繊維などが好適である。
上記の如く構成された編組パツキンによれば、パツキン
主体Aに含浸されているポリ四弗化エチレン、パラフィ
ンおよびワセリンが相乗的に作用し、優れた馴み性、ソ
ール性および耐久性が得られ、同時に、優れた耐酸性が
得られる。
上記編組パツキンの含浸材である四弗化エチレンは、元
来、固体潤滑材であるため潤滑性が十分ですく、シかも
柔軟性に乏しいので、これだけが含浸された繊維は硬く
なる傾向がある。
一方、パラフィンのみを含浸させたパツキンは、パラフ
ィン特有の結晶性物質で満たされるため、外観はロウ特
有の白濁結晶を呈し、パツキン自体が硬くなり、曲げる
とクラックが入るようになる。
ワセリンは、含油率が40〜50%と高いので、これを
含浸したパツキンは水に濡れたような状態を呈し、パツ
キン自体が極めて柔かくなる特徴を示す。
しかしこの考案においては、パツキン主体Aに前記ポリ
四弗化エチレン、パラフィンおよびワセリンが含浸され
ているので、その相乗的作用により、各含浸材の短所は
除去され、それぞれの長所が相まって、パツキンの性能
の改善ができるものである。
すなわち、ポリ四弗化エチレンの微粒子とパラフィン微
粒子とが混在する部分にあっては、四弗化エチレンの微
粒子かが目地効果をなし、それ自体が有する摩擦特性に
パラフィンの親和力が強く働き、四弗化エチレン微粒子
間にパラフィンが保持され、両者の特性が相まって優れ
た桁材性能が得られる。
とくにパツキン主体の全表面がポリ四弗化エチレンの微
粒子とパラフィン微粒子で被覆された構成(こあっては
、パラフィンのもつ潤滑性能と四部エチレンのもつ潤滑
性能とが適度に合わされ、その保持性が著しく高められ
るので、パツキンの耐久性向上に優れた効果がある。
またパツキン主体の全表面が耐酸性に優れたポリ四弗化
エチレン微粒子で被覆されたものによれば、パツキンの
耐酸性は格段と強化される。
しかして繊維束1相互の間隙が、融点が低く、含油率が
高いワセリンで埋められているものにあっては、パツキ
ン全体の柔軟性も格段と高められるので、低締付は圧で
軸への馴じみが簡単に得られる。
またパツキン主体Aは、前記ポリ四弗化エチレン微粒子
、パラフィン微粒子およびワセリン微粒子によって隙間
なく埋められ、全体は非常に緻密に構成されているので
、ソール性も著しく高められる。
上述した編組パツキンは、たとえば繊維束を紐状に編組
した編組体にポリ四弗化エチレンとパラフィンのディス
パージョン含浸処理を施し、それを加熱乾燥(50〜6
0℃)し、次でその編組体にワセリン含浸処理を行い、
そのあと再びポリ四弗化エチレンとパラフィンのダイス
バージョン含浸処理を施し、加熱乾燥(50〜60℃)
し、ローラー仕上げをすることによって得られる。
前記ポリ四弗化エチレンとパラフィンとの混合割合は、
シール性および加工性を考慮して、固形分の比率で9:
1程度にしたものが好ましく、ワセリン含浸処理は、白
色ワセリンを110℃程度に加熱した液に約30分浸漬
する処理が適当である。
次(ここの考案の実施例を下記に示す。
実施例 l カーボン繊維からなる繊維集束(日本カイノール社製C
FYO204−3カーボンフアイバーヤーン)を16打
編組機にかけて9,5H角の紐状の編組体を形成し、こ
れを40%パラフィンディスパージョン(東邦化学工業
製バラックス40に−3)1部と、60%ポリ四弗化エ
チレンのディスパージョン(三井フロロケミカル製テフ
ロンディスパージョン30J ) 6部部の割合で混合
した液に1時間浸漬させた後、50〜60℃で乾燥し、
次に乾燥後の編組体をワセリン(来光理化製白色ワセリ
ン)を110°C程度に加熱した液に30分溶融浸漬さ
せ、浸漬後のパツキンを再び前記パラフィンとポリ四弗
化エチレンのディスパージョン混合液に同じ要領で浸漬
−乾燥させた後、ローラー仕上げを行って編組パツキン
とした。
実施例 2 フェノール繊維からなる繊維集束(日本カイノール社製
KY−K100カイノールヤーン)を2ブライにし、こ
れを16打編組機にかけて9.5 g角の紐状の編組体
を形成し、これを前記実施例1と同様に処理して編組パ
ツキンとした。
実施例 3 芳香族ポリアミド繊維からなる繊維集束(デュポン・フ
ァー・イースト社製ケブラー29アラミツドT−968
7100D)を16打編組機にかけて9.51uI角の
紐状の編組体を形成し、これを前記実施例1と同様(こ
処理して編組パツキンとした。
前記実施例に対する比較例として、前記編組体tこポリ
四弗化エチレンのみを含浸したもの、ならびに編組体に
ポリ四弗化エチレンとパラフィンとを含浸したものをそ
れぞれつくり、それぞれのパツキンについて、締付は圧
、漏れ量、耐久性(寿命)を試験した結果を下記の表に
示しである。
試験条件 パツキン寸法 50φX70φxtoHx5’Jング□
□□軸 径 50φ(%) 回 転 数 1750 rp−m(周速4.6rry’
s)水 圧 3.5 jcq f /crrl前
記表の前記材中の数値はパツキンに対する含浸材の重量
%を示し、Tはポリ四弗化エチレン、Pはパラフィン、
Wはワセリンを示す。
上記表に示されるよう【こ、この考案による編組パツキ
ンは、従来品(比較例のもの)と比べ、シール性が格段
と優れ、漏れ量が著しく減少することが確認された。
以上に述べたように、この考案によれば、繊維束を紐状
に編組してなるパツキン主体に、ポリ四弗化エチレン、
パラフィンおよびワセリンが含浸されていて、主体をこ
おける前記繊維束の内部間隙は、主としてポリ四弗化エ
チレン微粒子およびパラフィン微粒子で埋められ、繊維
束相互の間隙は、主としてワセリン微粒子で埋められ、
さらに主体の全外表面は、ポリ四弗化エチレン微粒子お
よびパラフィン微粒子で被覆されているので、従来のこ
の種の編組パツキンに比べ、その馴み性、シール性およ
び耐久性、ならびに耐酸性のすべての性能において、格
段の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す編組パツキンの斜視
図、第2図はパツキンに対する含浸材の含浸状態を示す
説明図である。 図中、1はパツキン主体、Tはポリ四弗化エチレン微粒
子、Pはパラフィン微粒子、Wはワセリン微粒子である

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)繊維束を紐状に編組してなるパツキン主体に、ポ
    リ四弗化エチレン、パラフィンおよびワセリンが含浸さ
    れていて、主体における前記繊維束の内部間隙は、主と
    してポリ四弗化エチレン微粒子およびパラフィン微粒子
    で埋められ、繊維束相互の間隙は、主としてワセリン微
    粒子で埋められ、さらに主体の全外表面は、ポリ四弗化
    エチレン微粒子およびパラフィン微粒子で被覆されてい
    ることを特徴とする編組パツキン。
  2. (2)前記繊維束の繊維材料として、フェノール樹脂繊
    維、カーボン繊維、芳香族ポリアミド繊維の1種または
    2種以上の組合わせのいずれかが用いられていることを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の編
    組パツキン。
JP12214079U 1979-09-04 1979-09-04 編組パツキン Expired JPS5810047Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS5639657U JPS5639657U (ja) 1981-04-13
JPS5810047Y2 true JPS5810047Y2 (ja) 1983-02-23

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