JPH119965A - 中空体と汚染物質の除去装置と除去方法 - Google Patents

中空体と汚染物質の除去装置と除去方法

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JPH119965A
JPH119965A JP9163976A JP16397697A JPH119965A JP H119965 A JPH119965 A JP H119965A JP 9163976 A JP9163976 A JP 9163976A JP 16397697 A JP16397697 A JP 16397697A JP H119965 A JPH119965 A JP H119965A
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JP
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photocatalyst
hollow body
solar cell
hollow
resin
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JP9163976A
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English (en)
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Kaoru Shimizu
薫 志水
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大気中、水中における汚染物質を分解できる
中空体をを提供する。 【解決手段】 中空体100の表面に光触媒層5備えた
構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光触媒を備えた中空
体,または太陽電池と光触媒とを備えた中空体と、汚染
物質の除去装置と除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】大気中の窒素酸化物、塩素化化物などの
汚染物質の分解、除去方法として光触媒を用いることが
提案されている。例えば、高速道路の外壁に光触媒を接
着材や塗料に含ませて配設する構成が提案されている。
また、特開平7−108138号公報により有害ガス除
去装置として提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成は固
定した壁面や建造物に光触媒を配設するものであって、
光触媒塗布物を自由に場所移動させにくい。また、なん
らかの設置スペース(地面)を占有する。
【0004】本発明は設置スペースを占有することな
く、空間内に浮遊、滞空できる中空体の表面に光触媒を
備えることにより汚染物質を除去することを目的とす
る。また、中空体の表面に太陽電池と光触媒とを併せて
備えることにより発電と汚染物質の除去を併せて行える
ことを目的とする。さらに、前記中空体に太陽電池と光
触媒とを備えた垂れ幕を付属させることにより、更なる
発電と汚染物質の除去を行うとともに、宣伝広告も併せ
て可能にすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明におけるは中空体と汚染物質の除去方法は、 1)表面に光触媒を備えた中空体とした。 2)表面に太陽電池機能と光触媒機能とを備えた中空体
とした。 3)中空体の表面に光触媒を備えるとともに、前記中空
体に光触媒を備えた垂れ幕をぶらさげた汚染物質の除去
装置とした。 4)中空体の表面に光触媒を備えるとともに、前記中空
体に光触媒と太陽電池とを備えた垂れ幕をぶらさげた汚
染物質の除去装置とした。 5)中空体の表面に光触媒と太陽電池とを備えるととも
に、前記中空体に光触媒を備えた垂れ幕をぶらさげた汚
染物質の除去装置とした。 6)中空体の表面に光触媒と太陽電池とを備えるととも
に、前記中空体に光触媒と太陽電池とを備えた垂れ幕を
ぶらさげた汚染物質の除去装置とした。 7)表面に光触媒を備えた中空体をトンネル内または室
内に浮遊(滞空)させることを特徴とする汚染物質の除
去方法とした。 8)表面に光触媒を備えた中空体または玉石または粒状
部材の内、少なくとも一つを水槽内に配置したことを特
徴とする汚染物質の除去方法とした。
【0006】本発明の上記構成において、光触媒を含ん
だ接着材または光触媒を含んだ塗料を配設する手段とし
ては、塗布、または印刷(スクリーン印刷、静電印刷
等)、またはスプレー等の方法とした。
【0007】なお、光触媒を表面に担持,または光触媒
を含ませる塗料、または光触媒を含ませる接着材等とし
ては、熱硬化性のアクリル系樹脂部材(例えばアクリル
メラミン樹脂)やアルキッドメラミン樹脂部材、または
酢酸ビニール系、またはフッ素樹脂系、またはシリコン
樹脂系、またはエポキシ樹脂系または、またはポリエス
テル系、またはUV樹脂(紫外線硬化樹脂)、またはポ
バール(ポリビニールアルコール/PVA)等の水溶性
樹脂部材、またはウレタン系、またはゴム部材(例えば
天然ゴム、ブチルゴム等)、または塩化ビニール、また
はフェノール樹脂等任意の部材の内いずれか一つとし
た。機能性部材を基材の表面に担持する部材として有機
バインダ、無機バインダ等任意としてよいことは言うま
でもない。
【0008】光触媒を含んだ塗料または接着材の塗布厚
さは0.1μm〜30μm程度(望ましくは0.1μm
〜3μm程度)とした。
【0009】光触媒の形態としては粉末粒子状または液
状等任意に実施してよい。例えば、二酸化チタン、また
は二酸化チタンと活性炭との混合物等からなる光触媒の
微粉末粒子を用いている。また、必要に応じ前記光触媒
に水または有機溶剤(アニリン)を含浸させてよい。光
触媒の粉末粒子、または光触媒を含んだ接着材または塗
料の薄膜を対象物表面に配設することにより、表面の汚
れを防いだり表面の菌を殺したり付着した臭いを取る。
また、流体中の汚染物質を分解する。即ち、太陽や蛍光
灯など300nm〜400nmの近紫外線を受けた光触
媒は活性化して有機物(アセトアルデヒドやアンモニア
等)、窒素酸化物、塩素化合物等を酸化し分解する。
【0010】二酸化チタンまたは二酸化チタンと活性炭
との混合物等からなる光触媒の微粉末粒子は0.005
ミクロンメートル〜100ミクロンメートルの外形を有
する。また、接着材または塗料に含ませる割合は0.1
重量%〜50重量%程度とした。
【0011】塗布膜厚については使用目的に応じ任意に
実施すればよい。スクリーン印刷等の場合、数ミクロン
メートル〜20ミクロンメートル程度が好適である。
【0012】光触媒の構成としては例えば特開平4−4
5853号公報などが提案されている。ここでは、還元
性の触媒活性成分を担持した触媒と、酸化性の触媒活性
成分を担持した光触媒とを互いに接触させ、しかも撥水
性物質をいずれかに接触させることにより、高活性な光
触媒を構成している。具体例としては、銅,水銀等の炭
酸ガスの還元反応に対して触媒活性を持つ成分を、カー
ボンブラック等の導電性担体に担持させる。また、銀、
白金等の水の酸化反応に対して触媒活性を持つ成分を、
二酸化チタン等の半導体に担持させる。そして両者を互
いに接触させるが、活性点が離れているので、電荷の再
結合を妨げる。また、撥水性物質をいずれかに接触させ
るので、触媒は浮上して水溶液表面層に存在し高活性な
光触媒を得る。
【0013】また、チタンのアルコキシド化合物を等モ
ルのエタノール等に溶解させ、塩酸等を加えて加水分解
する。得られたチタン化合物は粘結剤なしで任意の形状
に形成できる。
【0014】なお、二酸化チタンはアナターゼ型のもの
が好ましいが、銅、銀、白金、その他の金属でメタライ
ズされたルチル型二酸化チタンとしてもよい。また、W
O↓2,Cds,SrTiO↓2,MoS↓2のような
半導体で光触媒を形成するようにしてもよい。
【0015】流体たとえば水や空気中に滞空、浮遊(落
下も上昇もしないで漂う状態)する中空体、または流体
たとえば空気中に浮上する中空体としては薄膜からなる
外殻で中空部を形成する気球、風船、飛行船、ボール
(バルーン)、観賞,装飾,心の癒し等を目的とした動
植物の形をした中空体など任意の形態としてよい。前記
中空体へ充填するガス体としてはCO↓2、Heガスな
ど任意のガス体としてよい。また、水や海水等の流体中
に浮遊または浮かべる中空体に充填する流体についても
空気、水等任意の部材としてよい。中空体を構成する部
材についてもプラスチック、ゴム、ゴムを塗布した布、
セラミックス、ガラス、木材、紙、樹脂を塗布または積
層した紙等任意の部材としてよい。
【0016】上記構成により光触媒を備えた器材の設置
地面を不要にし、太陽電池は受光によって起電し、光触
媒は受光によって大気中の汚染物質、水中の汚染物質、
または中空体の表面に付着した汚染物質を分解する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の第1の発明は、中空部を
形成する薄膜の外殻表面に光触媒を備えた中空体とした
もので、光触媒を備えた構造物の設置地面を不要にし、
受光によって大気や水など流体中の汚染物質,または中
空体の表面に付着した汚染物質を分解する。
【0018】さらに、第2の発明は、表面に太陽電池機
能と光触媒機能とを備えた中空体としたとしたもので、
太陽電池と光触媒とを備えた構造物の設置地面を不要に
し、太陽電池は受光によって起電し、光触媒は受光によ
って大気中の汚染物質,または中空体の表面に付着した
汚染物質を分解する。
【0019】さらに、第3の発明は、中空体の表面に光
触媒を備えるとともに、前記中空体に光触媒を備えた垂
れ幕をぶらさげた汚染物質の除去装置としたもので、更
に汚染物質の除去効率が向上する。また、宣伝広告も併
せて可能にする。
【0020】さらに、第4の発明は、中空体の表面に光
触媒を備えるとともに、前記中空体に光触媒と太陽電池
とを備えた垂れ幕をぶらさげた汚染物質の除去装置とし
たもので、更に起電と汚染物質の除去効率が向上する。
【0021】さらに、第5の発明は、中空体の表面に光
触媒と太陽電池とを備えるとともに、前記中空体に光触
媒を備えた垂れ幕をぶらさげた汚染物質の除去装置とし
たもので、更に汚染物質の除去効率が向上し、併せて起
電を可能とする。
【0022】さらに、第6の発明は、中空体の表面に光
触媒と太陽電池とを備えるとともに、前記中空体に光触
媒と太陽電池とを備えた垂れ幕をぶらさげた汚染物質の
除去装置としたもので、更に起電と汚染物質の除去効率
が向上する。
【0023】さらに、第7の発明は、表面に光触媒を備
えた中空体をトンネル内または室内のいずれか一方に配
設したことを特徴とする汚染物質の除去方法したもの
で、天井や壁面に光触媒を塗布することなく汚染物質を
分解できる。
【0024】さらに、第8の発明は、表面に光触媒を備
えた中空体または表面に光触媒を備えた玉石または表面
に光触媒を備えた粒状部材の内、少なくとも一つの部材
を水槽内に配置したことを特徴とする汚染物質の除去装
置としたもので、水槽の壁面や底面に光触媒を配設しな
くても、餌の腐敗物や魚の排泄物など水の汚染物質を分
解できる。
【0025】以下、本発明の実施の形態における中空体
と,汚染物質の除去装置と,汚染物質の除去方法につい
て図1から図7を用いて説明する。
【0026】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における中空体の概念の要部正面図を示す。本発明
の中空体100は図1に示すように、球形のプラスチッ
ク製薄膜中空体の表面に光触媒を配設してなる。
【0027】中空体100の表面に光触媒を配設する場
合、外形が0.01μm〜10μmの光触媒粒子を数W
%〜50W%含んだ透明な接着材たとえばアクリル系樹
脂を厚さ0.1μmから20μmの厚さ範囲に、静電印
刷、スプレ塗布またはローラー塗布またはスクリーン印
刷等の手段により構成した。なお、前記接着材が一般に
使用される塗料であってよいことは言うまでもない。ま
た、光触媒に水または有機溶剤(アニリン)を含浸させ
てよいことも同様である。
【0028】また、光触媒を含んだ接着材や塗料を塗布
することに代え、まず、接着材や塗料を塗布した後、光
触媒粒子を散布し、接着材や塗料の表面に担持させる構
成としてよい。勿論、散布した光触媒をさらに押圧し、
塗料または接着材に光触媒の一部またはほぼ全体を埋設
するようにしてもよい。
【0029】薄膜の外殻を備えた中空体に封入するガス
はHeガスとした。係留綱をつけて大気中に上昇可能に
する状態、室内の天井に向かって上昇,または室内の空
間に漂う(浮遊する)状態など目的に合わせて封入量や
ガスの種類を選択することは言うまでもない。
【0030】なお、薄膜の外殻を備えた中空体の外形に
ついても気球等の球形に限るものでなく任意である。例
えば、図2に示す魚形中空体、そのほかライオンや象等
のキャラクタ動物形、飛行船形、円筒形、直方体、ラグ
ビーボール形等(いずれも図示せず)としてよい。ま
た、外形寸法についても、室内装飾などに用いる場合、
直径20mm程度のビー玉状以上としたり、気球や飛行
船などの場合は数m以上とするなど任意に設定してよ
い。さらに、中空体を構成する外殻部材もプラスチック
の他に、ゴム部材、ゴムやプラスチックをコーティング
した布部材など任意である。なお、中空体は当然のこと
ながら、中空部の容積が圧倒的に大きく、中空体の外殻
を形成する皮膜部は数十μm〜数mmの厚さ寸法範囲が
好適で、厚くてもせいぜい10mm前後となる。さら
に、光触媒に水または有機溶剤(アニリン)の内いずれ
か一方を含浸させることについても任意に実施してよ
い。
【0031】中空体の表面に配設した光触媒は太陽光や
部屋内に設置した蛍光灯等によって活性化し、中空体の
表面に付着した汚染物質を分解する。また、空気中、水
中の汚染物質等を分解する。即ち、タバコの煙や悪臭、
窒素酸化物、有機物などを分解する。光触媒を配設した
面が塵埃等で覆われたり汚れたりした場合は、塵埃を化
学雑巾や濡れ雑巾で拭き取ったり、降水によって洗い流
すことにより、光触媒機能が回復する。
【0032】(実施の形態2)図3は本発明の実施の形
態2における中空体の概念の要部断面図を示す。この場
合の中空体105は、中空体の表面に太陽電池機能と光
触媒機能とを重ねて備えてなる。中空部を形成する薄膜
の構成部材や中空体の形状などは実施の形態1と同様に
実施すればよい。
【0033】太陽電池の構成は例えば図3に例示するご
とく、フレキシブルな中空体構成基材1たとえば、ステ
ンレス等の金属薄膜、PET樹脂、PS樹脂、アクリル
系樹脂、塩化ビニール系樹脂、合成ゴム等からなるシー
ト上に裏面電極(反射電極)2、p層3p、i層3i、
n層3n、透明電極4の薄層を順次積層配設して可撓性
のあるフレキシブルな太陽電池素子10(アモルファス
シリコン層/光電変換層)を任意に構成すればよい。
【0034】図3に示す中空体105はさらに、前記太
陽電池素子10に重ねて、光触媒を含んだ接着材(また
は光触媒を含んだ塗料)を所定のパターンに配設してな
る。接着材を用いて光触媒を担持する場合、当然のこと
ながら、シリコン樹脂やアクリル樹脂などの透明樹脂と
するのが望ましい。塗布厚さも透光可能な0.1μm〜
数μm程度が望ましい。
【0035】なお、基材1の表面に配設する薄膜型太陽
電池素子はこの他の任意構成としてよい。例えば、アモ
ルファスシリコン太陽電池(a−Si)、アモルファス
シリコン・カーボン太陽電池(a−Si・C)、アモル
ファスシリコン・ゲルマニゥム太陽電池(a−Si・G
e)、Cd−Te等であってもよい。さらに、光触媒に
水または有機溶剤(アニリン)の内いずれか一方を含浸
させることについても任意に実施してよい。
【0036】このように本発明の中空体は、太陽光や蛍
光灯からの受光により起電作用と汚染物質の分解または
カビや細菌の繁殖防止を並行して実施できる。
【0037】(実施の形態3)図4は本発明の実施の形
態3における中空体の概念の要部断面図を示す。この場
合の中空体110も中空体の表面に太陽電池機能と光触
媒機能とを重ねて備えてなる。中空体の構成部材や形状
などは実施の形態1と同様に実施すればよい。そして、
太陽電池機能と光触媒機能の構成や配置も基本的に実施
の形態2と同一であるが、太陽電池素子15は最上層に
透明絶縁膜6を備えてなる。透明絶縁膜6はシリコン
系、ポリイミド系、ポリイミドアミド系、フッ素系等の
有機系樹脂を厚さ0.1μm〜3μmに配設した。
【0038】また、この場合の中空体110は光触媒層
(透明)の構成が異なる。まず、アクリル系の接着材や
塗料を数ミクロンメートル〜20ミクロンメートルの厚
さに塗布する。その後、外形が0.005μm〜10μ
m程度の光触媒粒子を散布し、前記接着材または塗料の
表面に担持させる構成とした。なお、散布した光触媒を
さらに押圧し、光触媒の一部またはほぼ全体を塗料また
は接着材に埋設するようにしてもよい。散布量は均一に
中空体表面を覆う程度とした。
【0039】透明絶縁膜6上に塗布する接着材としては
任意で、PVA(ポリビニールアルコール)、シリコン
系、ポリウレタン系、アクリル系、エポキシ樹脂、塩化
ビニール樹脂、ABS樹脂、PS樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリカーボネート樹脂、スチレン系樹脂、ポリブチ
レンテレフタレート樹脂などの内、いずれか一つまたは
その組み合わせ等としてよい。さらに、塗布手段とし
も、印刷(静電印刷、インクジェット、スクリーン印
刷、グラビア印刷等)吹き付け等の任意手段としてよ
い。
【0040】さらに、光触媒に水または有機溶剤(アニ
リン)の内いずれか一方を含浸させることについても任
意に実施してよい。
【0041】このように本発明の中空体も、太陽光や蛍
光灯からの受光により起電作用と汚染物質の分解または
カビや細菌の繁殖防止を並行して実施できる。
【0042】(実施の形態4)図4は本発明の実施の形
態4における汚染物質の除去装置の概念の要部斜視図を
示す。この場合の汚染物質の除去装置200は、上記実
施の形態1、2、3で述べた中空体にHeガスなど空気
より軽い気体を封入した気球型とし、該気球に機能性シ
ートからなる垂れ幕を吊り下げた構成とした。前記気球
の直径寸法は数十cm〜数十mなど任意に設定してよ
い。この場合の垂れ幕は、前記中空体100、105、
110と同様に、シート基材の表面に光触媒、または太
陽電池と光触媒とを備えてなる。従って、気球表面に設
けた機能性部材と垂れ幕に設けた機能性部材との組合せ
は次の4通りの構成が可能となる。即ち、光触媒と光触
媒、光触媒と(太陽電池+光触媒)、(太陽電池+光触
媒)と光触媒、(太陽電池+光触媒)と(太陽電池+光
触媒)となる。
【0043】垂れ幕を構成するシート基材としては樹
脂、布など任意の部材としてよいことは言うまでもな
い。樹脂シートとしてはPET、ポリイミド樹脂、塩化
ビニール樹脂、ABS樹脂、PS樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリカーボネート樹脂、スチレン系樹脂、ポリブチ
レンテレフタレート樹脂など任意である。垂れ幕の表面
に設ける光触媒や太陽電池の構成、配設方法についても
任意で、上記実施の形態1、2、3と同様にしてよい。
さらに、垂れ幕の片面側に光触媒,または太陽電池と光
触媒の内いずれか一方を備え、もう一方の側に広告(文
字、図形),または広告と光触媒,または広告と太陽電
池と光触媒とを並べたり積層して配設した構成等の内い
ずれか一つとしてよい(いずれも図示せず)。
【0044】上記構成により本発明装置は、太陽光また
は蛍光灯の受光により起電作用と汚染物質の分解作用を
更に加速できる。また、設置地面を不要とする。さら
に、宣伝広告を可能にする。なお、起電した電力はケー
ブルやマイクロ波送電等を介して地上の蓄電器に貯えら
れる(図示せず)。
【0045】(実施の形態5)図6、図7、図8は本発
明の実施の形態5における汚染物質の除去方法と除去装
置の概念図を示す。この場合の汚染物質の除去方法は上
記実施の形態1で述べた中空体にHeガス、CO↓2ガ
ス、空気、水等の内いずれか一つを封入して用いた。
【0046】図6における汚染物質の除去方法の場合
は、薄膜の外殻表面に光触媒を備え,Heガスを封入し
た中空体をトンネル内の天井付近に滞空させる構成とし
た。中空体はトンネル内の蛍光灯、ナトリウムランプ、
水銀灯等を受光してトンネル内の汚染物質(車の廃棄ガ
ス)を分解する。中空体の形状は直径20cm程度以上
の球体を複数配設するようにしてもよいし、円筒形の中
空体を複数配列する等任意に実施すればよい。トンネル
内に設置した中空体を定期的にトンネル外へ取り出し、
中空体の表面汚れを除去することにより再利用できる。
また、トンネル内への設置も極めて容易に行える。な
お、中空体をトンネル内に配置する場所は任意で、天井
付近に限らず側壁等に係留してよい。
【0047】図7は実施の形態5におけるもう一つの汚
染物質の除去方法を示す。この場合は表面に光触媒を備
え,Heガスを封入した中空体を室内の天井付近または
床上から数m程度の高さに滞空させることにより、室内
の蛍光灯、太陽光等を受光して室内の汚染物質(たばこ
の煙や臭い、料理過程で生ずるガスや煙等)を分解す
る。中空体は天井付近に限らず室内の任意の空間に滞空
または浮遊するようにしてもよい。中空体に封入するH
eガスの配合比率は、中空体を滞空させる位置に応じて
任意に設定すればよい。勿論、封入ガスの種類について
も空気より軽い任意のガスとしてよい。
【0048】図8は実施の形態5における汚染物質の除
去装置であって、観賞魚用の水槽または水産物養殖用水
槽等の概念の一例を示す。この場合は水底に光触媒を備
えた玉石や光触媒を備えた粒状部材を敷設してなる。ま
た、水中に光触媒を備えた中空体を浮遊、または水面に
薄膜の外殻表面に光触媒を備えた中空体を浮かべた構成
とした。また、水槽の内面には光触媒を含んだ接着材
(または塗料)を数μm〜20μmの厚さに塗布してな
る。本発明の水槽は前記光触媒を備えた部材を少なくと
も一つ備えたことを特徴とする。
【0049】前記玉石や粒状部材は無空の天然石であっ
てもよいし、加工した無空のセラミックスやガラスであ
ってもよい。勿論、中空体であってもよいし、樹脂部材
で構成してもよい。水底に敷設するので、比重は当然の
ことながら水や海水より大きく構成した。玉石や粒状部
材の外形寸法は数mm以上の球形や楕円形、方形、錐体
など目的に応じて任意の寸法と形状に設定すればよい。
【0050】水や海水などの流体中に浮遊させる中空体
120の比重は、流体とほぼ同等となるよう構成した。
また、外径寸法は5mm以上、望ましくは10mm以上
とした。中空体のみの比重が前記流体の比重より小さい
場合は、中空体の外殻構成部材内に水より比重の大きな
部材を混入したり、中空部内に比重を合わせる部材たと
えば水や砂、セラミックス、金属粒子などを封入してな
る。
【0051】水などの流体に浮かべる中空体125は、
同じく外径寸法は5mm以上、望ましくは10mm以上
とした。
【0052】前記中空体120、125はガラス、セラ
ミックス、樹脂部材などの薄膜で中空部を有するバルー
ンを形成した。バルーンは前述のごとく外殻の厚さが比
較的薄く(薄膜)、中空部の容積が大きい。
【0053】前記玉石、粒状部材、中空体の各表面に光
触媒を配設する手段としては、光触媒を含んだ接着材
(または塗料)を数μm〜20μmの厚さに塗布してな
る。また、別工法として、中空体の表面に予め接着材を
数μm〜20μmの厚さに塗布しておき、この接着材上
に光触媒粒子を散布して担持する構成としてもよい。
【0054】光触媒は大気中、室内空気に含まれる汚染
物質だけでなく、水中の汚染物質も分解する。従って、
表面に光触媒を備えた玉石、粒状部材、中空体等を観賞
魚を飼う水槽や養魚(養殖)用水槽内に配置することに
より、餌の腐敗物や魚の排泄物等の汚染物質を分解し、
水の汚れや腐敗を低減または防止する。なお、水槽は魚
用に限るものでなく他の養殖物用や飲用であっても一向
に差し支えない。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明の中空体と汚染物
質の除去装置は光触媒、または太陽電池と光触媒の二つ
の機能を合わせ持つことにより、太陽光や蛍光灯からの
受光により起電作用と汚染物質の分解作用とを並行して
実施できる。また、宣伝広告を併せて可能にする。本発
明の汚染物質の除去方法は簡便に大気中や室内の汚染物
質を分解する。また、水槽内では魚の排泄物や餌の腐敗
等による汚染物質を分解し、水槽を洗浄する間隔を延ば
したり、魚の生存率や成長率を向上させたりする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における中空体の概念の
要部正面図
【図2】本発明の実施の形態1におけるもう一つの中空
体の概念の要部正面図
【図3】本発明の実施の形態2における中空体の概念の
要部断面図
【図4】本発明の実施の形態3における中空体の概念の
要部断面図
【図5】本発明の実施の形態4における汚染物質の除去
装置の要部斜視図
【図6】本発明の実施の形態5における汚染物質の除去
方法の概念の要部側面図
【図7】本発明の実施の形態5における汚染物質の除去
方法の概念の要部側面図
【図8】本発明の実施の形態5における汚染物質の除去
装置の概念の要部側面図
【符号の説明】
1 中空体構成基材 2 裏面電極(反射電極) 3 アモルファスシリコン層(光電変換層) 4 透明電極 5、7 光触媒層(透明) 6 透明絶縁膜 8 玉石 9 粒状部材 10 太陽電池素子 100、105、110、120、125 中空体 200 汚染物質の除去装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/72 101 A01K 63/04 F C23C 30/00 B01D 53/36 C H01L 31/04 102D // A01K 63/04 H01L 31/04 Q

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空部を形成する薄膜外殻の表面に光触
    媒を備えたことを特徴とする中空体。
  2. 【請求項2】 表面に太陽電池機能と光触媒機能とを備
    えたことを特徴とする中空体。
  3. 【請求項3】 太陽電池素子に重ねて塗布した樹脂の表
    面に光触媒を担持させたことを特徴とする請求項2に記
    載の中空体。
  4. 【請求項4】 太陽電池素子に重ねて、光触媒を含んだ
    接着材または光触媒を含んだ塗料の内いずれか一方を配
    設したことを特徴とする請求項2に記載の中空体。
  5. 【請求項5】 流体内を浮遊または流体に浮上するかの
    内、いずれか一方としたことを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の中空体。
  6. 【請求項6】 中空体の表面に光触媒を備えるととも
    に、前記中空体に光触媒を備えた垂れ幕をぶらさげたこ
    とを特徴とする汚染物質の除去装置。
  7. 【請求項7】 中空体の表面に光触媒を備えるととも
    に、前記中空体に光触媒と太陽電池とを備えた垂れ幕を
    ぶらさげたことを特徴とする汚染物質の除去装置。
  8. 【請求項8】 中空体の表面に光触媒と太陽電池とを備
    えるとともに、前記中空体に光触媒を備えた垂れ幕をぶ
    らさげたことを特徴とする汚染物質の除去装置。
  9. 【請求項9】 中空体の表面に光触媒と太陽電池とを備
    えるとともに、前記中空体に光触媒と太陽電池とを備え
    た垂れ幕をぶらさげたことを特徴とする中空体。
  10. 【請求項10】 太陽電池素子に重ねて塗布した樹脂の
    表面に光触媒を担持させたことを特徴とする請求項7〜
    9のいずれかに記載の汚染物質の除去装置。
  11. 【請求項11】 太陽電池素子に重ねて、光触媒を含ん
    だ接着材または光触媒を含んだ塗料の内いずれか一方を
    配設したことを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記
    載の汚染物質の除去装置。
  12. 【請求項12】 表面に光触媒を備えた中空体をトンネ
    ル内または室内のいずれか一方に配設したことを特徴と
    する汚染物質の除去方法。
  13. 【請求項13】 表面に光触媒を備えた中空体または玉
    石または粒状部材の内、少なくとも一つの部材を水槽内
    に配設したことを特徴とする汚染物質の除去装置。
  14. 【請求項14】 中空部を形成する薄膜の表面に光触媒
    を備え外形を10mm以上の球体としたことを特徴とす
    る中空体。
  15. 【請求項15】 気球または飛行船の内いずれか一方の
    表面に光触媒を備えたことを特徴とする中空体。
  16. 【請求項16】 空気中を浮遊または滞空し,表面に光
    触媒を備えたことを特徴とする中空体。
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Cited By (7)

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