JPH1199470A - 研磨装置 - Google Patents

研磨装置

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JPH1199470A
JPH1199470A JP19030498A JP19030498A JPH1199470A JP H1199470 A JPH1199470 A JP H1199470A JP 19030498 A JP19030498 A JP 19030498A JP 19030498 A JP19030498 A JP 19030498A JP H1199470 A JPH1199470 A JP H1199470A
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JP
Japan
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polishing
workpiece
polished
tool
polishing pad
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JP19030498A
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English (en)
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一雄 ▲高橋▼
Kazuo Takahashi
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 研磨中被加工物の被研磨面上に研磨剤を効率
的に供給する。 【解決手段】 研磨パッド11の研磨面とウエハー10
の被研磨面とを当接させ、少なくともいずれか一方を回
転させることで前記ウエハーの被研磨面を研磨する研磨
装置において、槽26の中に入っている研磨剤の中で前
記研磨パッド11と前記ウエハー10とを研磨中繰り返
して接触と非接触の状態にして前記ウエハー10を研磨
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエハー等の基板
表面を高精度に研磨するための研磨装置及び方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの超微細化や高段
差化が進み、これに伴ってSOI基板、Si、GeAs、InP
等からなる半導体ウエハー、あるいは半導体集積回路形
成過程において表面に絶縁膜あるいは金属膜を有したウ
エハー、更にディスプレー用の基板等を高精度に研磨す
るための加工手段として化学機械研磨(CMP)装置が
知られている。
【0003】ここでは従来のCMP装置について図8と
図9を用いて説明する。図8は被加工物であるウエハー
1がウエハーホルダー3によってその被研磨面を下に向
けた状態で保持され、ウエハー1の口径よりも大きな口
径の例えばポリウレタンからなる研磨パッド2を用いて
ウエハー1を研磨する形態である。この研磨パッド2
は、主として表面に凹凸を有しているかあるいは多孔質
である。図9ではウエハー1は不図示の駆動手段によっ
て矢印が示す方向に回転する。また、研磨パッド2は不
図示の駆動手段により矢印が示す方向に回転する。これ
らウエハー1と研磨パッド2の互いの回転或いはいずれ
か一方の回転によって当接するウエハー1の被研磨面が
研磨される。このとき研磨量を向上させる目的で研磨剤
(スラリー)をスラリー供給手段5から供給する。スラ
リーは例えばミクロンオーダーからサブミクロンオーダ
ーのSiO2の微粒子が安定に分散したアルカリ水溶液であ
る。図6においてスラリーはウエハー1と研磨パッド2
との間へ外部から供給される。
【0004】図9は、ウエハー1の口径よりも小さい口
径の研磨パッド2が研磨パッドホルダー6によって保持
され、被研磨面を上に向けて保持されるウエハー1を研
磨する形態である。
【0005】このときスラリーは、研磨パッドに設けら
れた小孔7に連通する不図示のスラリー供給手段から小
孔7を介してウエハー1と研磨パッド2との間へ供給さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
型のCMP装置では、ウエハー1と研磨パッド2との間に
十分な量のスラリーが保持されないという問題がある。
それは、ウエハー1ないし研磨パッド2、あるいは双方
が回転したときに遠心力が生じその結果、ウエハー1と
研磨パッド2との間に供給されたスラリーが外部へ押し
出されるためである。
【0007】詳述するに、図8に示した従来型のCMP装
置の場合では、ウエハー1と研磨パッド2との間へ外部
からスラリーが供給されるため、スラリーは回転するウ
エハー1と研磨パッド2との間に入り込むことが困難で
ある。また、図9に示した従来型のCMP装置の場合で
は、スラリーは小孔7から供給されるので当初ウエハー
1と研磨パッド2との間に供給されるが、遠心力によっ
てウエハー1と研磨パッド2との間から外部へ出ていっ
てしまう。
【0008】その結果、図8ないし図9に示した従来の
CMP装置ではウエハー1と研磨パッド2との間には十分
な量のスラリーが保持されないまま、研磨が行われる。
その結果、研磨量が減る。そのため高い研磨量を維持す
るために新たにスラリーを供給してもウエハー1と研磨
パッド2との間に保持されるスラリーの量は再び減り、
その結果、研磨量が再び減少する。また、残存するスラ
リーは、ウエハー1と研磨パッド2との間で局在するこ
とが多く、そのまま研磨が行われるといわゆる研磨むら
が生じる。
【0009】また更に、十分な量のスラリーがウエハー
1表面に保持されることでウエハー1の被研磨面が湿潤
状態を保つことができるが、反対に十分な量のスラリー
がウエハー1の被研磨面に保持されない場合、ウエハー
1の被研磨面は乾燥状態となりやすい。
【0010】その結果、研磨時に発生した研磨屑がウエ
ハー1の被研磨面に予期せずして吸着する。例えばスラ
リー成分である微粒子、中でも特にSiO2の微粒子やCeか
らなる微粒子はSiからなるウエハー1に極めて吸着しや
すく、また一度吸着した上記微粒子はウエハー1から容
易に取り除くことができない。
【0011】また上記研磨屑は、それ自体あるいはスラ
リー成分である微粒子と乾燥状態において凝集し、大き
な凝集塊となる。その凝集塊がウエハー1表面上から十
分に除去されぬまま研磨を行えば予期せぬ傷が生じる。
【0012】また、ウエハー1と研磨パッド2との間に
十分な量のスラリーが保持されないと研磨に伴う摩擦熱
が発生しその熱が例えばウエハー1の被研磨面が半導体
素子を有するような場合半導体素子の表面が熱的に改質
され半導体素子の電気的特性を劣化させるという現象を
起こす。
【0013】また、研磨量を上げるためにあるいは生産
性の向上のためにウエハー1ないし研磨パッド2の回転
数を上げた場合、前述した遠心力がより大きく働き、そ
の結果スラリーはウエハー1と研磨パッド2との間にほ
とんど残らない。
【0014】また前述した予期せぬ摩擦熱が更に多く発
生する。
【0015】このようにウエハー1と研磨パッド2との
間にスラリーが十分な量保持されないと様々な予期せぬ
現象を生み、その結果ウエハーの品質低下を招く。
【0016】また特に被研磨面がマイクロプロセッサ等
の高価な高集積回路用の基板あるいは薄膜半導体から構
成されるディスプレイ用基板である場合ではその歩留ま
りを向上させることが製造コスト削減の急務である。
【0017】これらの解決方法として従来技術では必要
以上のスラリーを研磨中供給し続ける。しかしながらそ
の結果、コスト面で大きな負担となる。
【0018】またさらに従来のウエハーはその口径が6
インチであるが、将来的にウエハーの大口径化が進み、
12インチあるいはそれ以上となる。ウエハーの大口径
化に伴いスラリーの消費量も増加するため、スラリーの
効率的な供給手段及び方法を新たに検討する必要があ
る。
【0019】また、研磨時に発生した粉塵はウエハーに
再付着しウエハーの機能持性を低下させる原因となる。
また粉塵は周囲に飛散するので研磨装置全体への汚染乃
至研磨装置周辺への汚染の拡大の原因となりうる。その
結果研磨装置のメンテナンスを短期間のうちに行わなけ
ればならなかったり、或いは清浄な環境に研磨装置を設
置するための手段を講じなければならない。そのため発
生する粉塵を効率よく回収する必要がある。
【0020】本発明はこのような従来技術における課題
を踏まえ、ウエハーと研磨パッドとの間に十分な量のス
ラリーが保持される手段あるいは方法を提供するもので
ある。
【0021】
【課題を解決するための手段】よって本発明は、被加工
物を保持する被加工物保持手段と、研磨工具と、前記被
加工物の被研磨面と前記研磨工具の研磨面とを上下方向
に対向させ所定の加圧力を与えて接触させるための加圧
手段と、前記被加工物と前記研磨工具の少なくともいず
れか一方を回転運動させるための駆動手段と、を有する
研磨装置において、研磨剤を入れるための槽と、前記被
加工物と前記研磨工具の少なくともいずれか一方を上下
方向に往復運動させる手段と、を有し、前記被加工物と
前記研磨工具とが前記槽内に入れた前記研磨剤の中で互
いに接触と非接触とを繰り返しながら前記研磨工具によ
り前記被加工物の前記被研磨面を研磨することを特徴と
する研磨装置を提供する。
【0022】また本発明は、被加工物と研磨工具の少な
くともいずれか一方が回転し且つ前記被加工物の被研磨
面と前記研磨工具の研磨面とが所定の加圧力で互いに接
触することで前記被研磨面を研磨する研磨方法におい
て、前記被加工物の前記被研磨面と前記研磨工具の前記
研磨面とを槽に収容された研磨剤の中で繰り返し接触と
非接触の状態としながら前記被加工物の前記被研磨面を
研磨することを特徴とする研磨方法を提供する。
【0023】また本発明は、被加工物を保持する被加工
物保持手段と、研磨工具と、前記被加工物の被研磨面と
前記研磨工具の研磨面とを上下方向に対向させ所定の加
圧力を与えて接触させるための加圧手段と、前記被加工
物と前記研磨工具の少なくともいずれか一方を回転運動
させるための駆動手段と、を有する研磨装置において、
前記加圧手段が所定の周期で加圧力を変化させる手段を
有し、加圧力を変化させながら研磨剤が収容された槽の
中で、前記研磨工具が前記被加工物の前記被研磨面を研
磨することを特徴とする研磨装置を提供する。
【0024】また本発明は、被加工物と研磨工具の少な
くともいずれか一方が回転し且つ前記被加工物の被研磨
面と前記研磨工具の研磨面とが所定の加圧力を受けて接
触することで前記被研磨面を研磨する研磨方法におい
て、所定の周期で加圧力を変化させながら槽の中に収容
された研磨剤の中で前記研磨工具により前記被加工物の
前記被研磨面を研磨することを特徴とする研磨方法を提
供する。
【0025】また本発明は、被加工物を保持する被加工
物保持手段と、研磨面側に孔を有する研磨工具と、前記
被加工物の被研磨面と前記研磨工具の前記研磨面とを上
下方向に対向させ所定の加圧力を与えて接触させるため
の加圧手段と、前記被加工物と前記研磨工具の少なくと
もいずれか一方を回転運動させるための駆動手段と、研
磨剤を入れるための槽と、前記被加工物と前記研磨工具
の少なくともいずれか一方を上下方向に往復運動させる
手段と、を有する研磨装置において、前記孔と連通する
研磨剤吸引手段を有し、前記研磨剤吸引手段が前記孔か
ら前記研磨剤を吸引することを特徴とする研磨装置を提
供する。
【0026】また本発明は、被加工物と研磨面側に孔を
有する研磨工具の少なくともいずれか一方が回転し且つ
前記被加工物の被研磨面と前記研磨工具の前記研磨面と
が所定の加圧力で互いに接触することで前記被研磨面を
研磨する研磨方法において、前記被加工物の前記被研磨
面と前記研磨工具の前記研磨面とを槽に収容された研磨
剤の中で前記研磨剤吸引手段により前記孔から前記研磨
剤を吸引しながら前記被加工物の前記被研磨面を研磨す
ることを特徴とする研磨方法を提供する。
【0027】また本発明は、被加工物を保持する被加工
物保持手段と、研磨面側に孔を有する研磨工具と、前記
被加工物の被研磨面と前記研磨工具の前記研磨面とを上
下方向に対向させ所定の加圧力を与えて接触させるため
の加圧手段と、前記被加工物と前記研磨工具の少なくと
もいずれか一方を回転運動させるための駆動手段と、前
記加圧手段が所定の周期で加圧力を変化させる手段を有
する研磨装置において、前記孔と連通する研磨剤吸引手
段を有し、加圧力を変化させ且つ、前記研磨剤吸引手段
が前記孔から前記研磨剤を吸引しながら研磨剤が収容さ
れた槽の中で、前記研磨工具が前記被加工物の前記被研
磨面を研磨することを特徴とする研磨装置を提供する。
【0028】また本発明は、被加工物と研磨面に孔を有
する研磨工具の少なくともいずれか一方が回転し且つ前
記被加工物の被研磨面と前記研磨工具の前記研磨面とが
所定の加圧力を受けて接触することで前記被研磨面を研
磨する研磨方法において、所定の周期で加圧力を変化さ
せ且つ前記研磨剤吸引手段が前記孔から前記研磨剤を吸
引しながら槽の中に収容された研磨剤の中で前記研磨工
具により前記被加工物の前記被研磨面を研磨することを
特徴とする研磨方法を提供する。
【0029】(作用)本発明により槽中に入った研磨剤
の中で、研磨中に被加工物と研磨工具との間の間隔を繰
り返し狭くあるいは広くすることが出来る。つまり前記
間隔が広いとき、該間隔に研磨剤が入り込みやすくな
り、その結果被加工物の被研磨面には十分な量の研磨剤
が安定して供給される。同様に被加工物と研磨工具とを
接触させる圧力を減じることによっても被研磨面に十分
な量の研磨剤が安定して供給される。また、被加工物は
研磨時の摩擦熱による局所的な温度上昇を研磨剤自体の
熱容量によって防ぐことが出来る。また、研磨時に発生
する研磨屑が研磨剤中にトラップされることで大気中に
飛散していくことを防ぐことが出来る。
【0030】また本発明により研磨工具に設けられた孔
から研磨剤を吸引することで、研磨時に発生する研磨屑
が該槽内に拡散することを防ぐことが出来る。又、吸引
により槽内の研磨剤は被加工物と研磨工具との間の間隔
に入り込みその結果被加工物の被研磨面には十分な量の
研磨剤が安定して供給される。また該研磨屑を効率良く
回収することが出来る。また、被加工物は研磨時の摩擦
熱による局所的な温度上昇を研磨剤自体の熱容量によっ
て防ぐことが出来る。また、研磨時に発生する研磨屑が
研磨剤中にトラップされることで大気中に飛散していく
ことを防ぐことが出来る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を述べ
る。
【0032】(第1の実施の形態)図1の符号a乃至cに
示すように本発明の第1の実施の形態は、被加工物保持
手段(ウエハーチャック16)によって保持された被加
工物(ウエハー10)が、駆動手段24を有した研磨工
具(脱着可能な研磨パッド11を有した研磨パッドホル
ダー18)によって保持された研磨面に凹凸を有した研
磨パッド11と対向し、研磨パッド11とウエハー10
とが研磨剤(スラリー23)の液面下においてウエハー
10と研磨パッド11との間隔f1、f2をa、b1、cが示す
順で変化させる手段(往復運動手段19)によって駆動
する形態である。また、本発明の第1の実施の形態でい
うスラリー23とは、粒子が分散した液体である。な
お、研磨パッド11とウエハー10とは共にスラリー2
3が入った槽26のなかに設置される。aは研磨パッド
11がウエハー10とスラリー23の液面25の下にお
いて当接し該研磨パッド11の中心を軸として矢印Dが
示す方向に回転(自転)しウエハー10を研磨する状態
を示している。このとき往復運動手段19は、ウエハー
10と研磨パッド11とを当接する際に所定の圧力を付
加するための加圧手段の働きをも兼ねている。図1にお
いてスラリー23は、研磨パッド11とウエハー10と
がスラリー23を介して当接するのでウエハー10と研
磨パッド11の凹部との間F1に保持される。そしてF1
に保持されたスラリー23がウエハー10の被研磨面と
研磨パッド11の研磨面の凸部と実質上接触している部
分に入り込む。f1はウエハー10の被研磨面と研磨パ
ッド11の研磨面の凸部と実質上接触している上記部分
の間隔であり、すなわちその間隔は実質0である。そし
て研磨パッド11の回転に伴い、研磨時間が経過するに
つれウエハー10と研磨パッド11との間で矢印Eが図
示する様にスラリーが研磨パッド11の自転中心から外
側へと移動し、その結果研磨パッド11の自転中心付近
のスラリー23は粗となり、一方研磨パッドの外周付近
のスラリー23は密となるという局在化が生じる。そし
てこのようにaで示した状態で研磨を長時間続けると上
に述べた様に研磨むらや予期せぬ傷が発生するといった
問題が生じる。そのため上記問題が発生する前に次の工
程に進める。そのときのウエハー10と研磨パッド11
との状態を表した図がb1である。
【0033】b1は、スラリー23の液面25より下に
おいて往復運動手段19が研磨パッド11を上方に移動
させることでウエハー10と研磨パッド11との間隔f
2が、間隔f1よりも大となり、且つスラリー23がウ
エハー10と研磨パッド11との間F2へ供給された状
態を示している。なおこの場合ウエハー10と研磨パッ
ド11とは全域で非接触である。このときウエハー10
と研磨パッド11との間F2は速やかに周囲から流入す
るスラリー23によって満たされる。また、このとき研
磨パッド11はaで表した状態と同様に回転し続ける。
【0034】そしてcは、b1で示したウエハー10と研
磨パッド11が、スラリー23の液面25より下におい
て往復運動手段19によって再び当接し研磨が行われる
状態をあらわす。このときスラリー23は、ウエハー1
0と研磨パッド11との間F1において局在することな
く一様に分布し、ウエハー10は再び研磨される。その
後研磨が続くとウエハー10と研磨パッド11とは再び
aに示す様にスラリー23の局在化が生じる状態となる
為、所定時間経過後は再びb1に示す状態となり、続いて
cに示す状態となるように一連の状態を繰り返す。また
本発明の第1の実施の形態においてウエハー10と研磨
パッド11とはスラリー23がウエハー10と研磨パッ
ド11との間F2に速やかに満たされるようにするという
目的から、b1に示した状態つまりウエハー10と研磨
パッド11とが非接触である場合がより好ましい。ま
た、研磨パッド11の材質に高い弾性率を有するものを
用いる場合には、ウエハー10と研磨パッド11が完全
に非接触にならずとも一部が非接触となることでウエハ
ー10と研磨パッド11の凹部との間にスラリー23が
速やかに且つ均一に供給されるので状態b1に代えて、
b2に示す様に加圧力を変化させて研磨パッド11の厚み
を繰り返し厚くしたり薄くしたりすることで十分な量の
スラリー23をウエハー10の被研磨面全域へ供給出来
る。
【0035】本発明においては、第1の実施の形態にお
いて説明したように研磨パッド11ウエハー10とは共
に非接触或いは接触のどちらの場合においてもスラリー
23の液面25より下に位置するように設定されるが、
スラリー23の液面26の高さは不図示の槽に入ったス
ラリー23の量や研磨ヘッド11の上下方向の運動距離
を設定することで任意に決めることが出来る。例えば必
要ならば研磨パッド11とウエハー10とが非接触の状
態であるとき、スラリー23の液面25が研磨パッド1
1とウエハー10との間に位置するように設定すること
が出来る。
【0036】また、本発明においては、第1の実施の形
態において説明したように駆動手段24と往復運動手段
19として研磨パッド11を有する研磨パッドホルダー
18を駆動させる構成を用いることが出来るが、ウエハ
ー10を保持するウエハーチャック16を回転させ且つ
上下方向に往復運動させても構わないし、あるいは研磨
パッドホルダー18とウエハーチャック16を共に回転
させ且つ上下方向に往復運動させても構わない。
【0037】また、往復運動手段19としては油圧式乃
至気圧式シリンダからなる流体圧力制御手段であっても
よいし、あるいはばね等からなる硬い弾性部材を用いる
ことが出来る。
【0038】また、往復運動手段19が第3の駆動手段
14に大きな負荷をかけないならば、往復運動手段19
の設置位置を研磨パッドホルダー18に設置し、研磨パ
ッドホルダー18とともに第3の駆動手段14によって
回転されるように構成することが好ましい。
【0039】また、本発明においては、第1の実施の形
態において説明したように研磨パッド11を水平方向へ
の運動として上記に説明した自転運動させる構成を用い
ることが出来るが、さらに上記自転の自転軸と異なる軸
を中心に回転する公転運動や、あるいは水平方向への揺
動運動を併用させることが出来る。またウエハホルダー
17に駆動装置を設置して上述の各運動を行わせること
も出来る。また、対向するウエハー10と研磨パッド1
1の中心を揃えず偏心させた状態で回転させても構わな
い。
【0040】また、本発明においては、ウエハー10と
研磨パッドは、少なくともいずれか一方が研磨中スラリ
ー23の液中に常に設置されていればウエハー10の被
研磨面が下を向き、そして研磨パッド11の研磨面が上
を向く様に配置されても構わない。
【0041】また、本発明においては、ウエハー10の
固定手段として、ガイドリングや、減圧装置を用いてウ
エハー10の裏面をウエハーチャック16に吸着させる
真空チャックを用いることが出来る。更に摩擦係数の高
い部材を用いたバッキング材、ワックスあるいは純水を
介してウエハー裏面をウエハーチャック16に固定する
ことも好ましいものである。
【0042】また、本発明においては、ウエハー10と
研磨パッド11との大小関係は、ウエハー10が研磨パ
ッド11より大きくても小さくても構わないが、本発明
者が詳しくウエハー10と研磨パッド11との大小関係
について検討したところ、ウエハー10と研磨パッド1
1の形状が共に略円形であってウエハー10に対して研
磨パッド11が大口径である場合が好適である。またよ
り好ましくは、ウエハー10の口径に対する研磨パッド
11の口径の比は1以上2未満である。またウエハー1
0の中心軸と研磨パッドの中心軸との軸間距離とウエハ
ー10の半径との和が研磨パッドの半径より小さい状態
で且つ研磨パッドがウエハー10と当接する祭には常に
ウエハー10の被研磨面全面と接触することが全面均一
な研磨を行う上で好ましい。
【0043】また、上記口径の比が1未満の場合、つま
り研磨パッド11の口径がウエハー10に対して小径で
ある場合は、研磨パッド11をウエハー10の被研磨面
全面へ移動させながら研磨するかあるいは複数の研磨パ
ッド11をウエハー10の被研磨面全面を覆うように用
いれば全面研磨が可能である。また、小径の研磨パッド
11は、ウエハー10全面のうち局所的な一部分のみを
特定して研磨することができるので一度研磨したウエハ
の修正研磨に応用することが出来る。
【0044】また、研磨パッド11は例えばポリウレタ
ンからなるもので、ポリウレタンは、発砲ポリウレタン
や多孔質ポリウレタン、或いは高密度且つ高剛性ポリウ
レタンであってもよい。またあるいは、研磨パッド11
はテフロンからなるものでもよい。
【0045】また、本発明において用いられる研磨剤
は、例えばシリカ(SiO2)、アルミナ(Al2O3)、酸化
マンガン(MnO2,Mn2O3)、酸化セリウム(CeO)等の微
粒子のみ、あるいは前記微粒子を水酸化ナトリウム(NaO
H)、水酸化カリウム(KOH)、過酸化水素(H2O2)等を含む
液体に分散させたものが挙げられる。例えば被研磨対象
物の構成元素がSiならばSiO2、CeO等の微粒子を分散さ
せたスラリー、また被研磨対象物の構成元素がAl、Cu、
W等の金属であればAl2O3、MnO2の微粒子を分散させたス
ラリーを用いることがより好ましい。また、微粒子の粒
径はおよそ8nm〜50nmで粒度分布が比較的そろっ
ていることがより好ましい。なお、スラリーの液体成分
がアルカリ性乃至酸性の場合、槽26として、例えばそ
の表面がテフロン加工された耐薬品性のものを使用する
ことが好ましい。
【0046】また、特に酸化マンガンを研磨微粒子とし
て用いる場合には、酸化マンガン微粒子を液体に分散さ
せる必要はなく粉体のまま直接液体中に配置されたウエ
ハー10と研磨パッドとの間に供給した状態で研磨して
も構わない。
【0047】また、本発明により研磨される被加工物と
しては、例えば 略円形であるSOI基板、Si、GeAs、I
nP等からなる半導体ウエハー、半導体集積回路形成過程
において表面に絶縁膜あるいは金属膜を有したウエハ
ー、あるいは表面に被研磨層を有する四角形のディスプ
レー用の基板等が挙げられる。
【0048】(第2の実施の形態)図2は、第2の実施
の形態によるCMP装置を示す。この装置は、ウエハー1
0をその被研磨面を上に向けた状態で保持するためのウ
エハーチャック16を有するウエハーホルダー17と、
ウエハー10を回転させるための第1の駆動手段12
と、ガイド部と動力部から構成されるウエハーを揺動さ
せるための第2の駆動手段13と、研磨パッド11を回
転するための第3ないし第4の駆動手段14、15と、
研磨パッド11を上下運動し且つウエハー10に圧接す
るための往復運動手段19と、往復運動手段19が研磨
パッド11をウエハー10に圧接するときの圧力および
研磨パッド11の移動距離を制御するための制御装置2
1と、ウエハー10の口径以上且つ2倍以下である研磨
パッド11をウエハー11の被研磨面に対向するように
保持する研磨パッドホルダー18と、スラリーを入れる
ための槽26と、を有する。
【0049】このCMP装置では、ウエハー10を保持す
るためのウエハーチャック16が第1の駆動手段12に
より矢印Gが示す方向に回転し、また第2の駆動手段1
3により矢印Hが示す方向に揺動する。また、制御装置
21と電気的に接続した往復運動手段19が脱着自在な
研磨パッド11を有する研磨パッドホルダー18を上下
に往復運動させ、研磨パッド11がウエハー10と接
触、非接触を繰り返す。このとき研磨パッド11とウエ
ハー10は制御装置21によって予め入力された任意の
圧力で互いに当接し、そして制御装置21に予め入力さ
れた任意の時間で第1の実施の形態で説明した接触と非
接触とが繰り返される。また、制御装置21は非接触状
態におけるウエハー10と研磨パッド11との間隔を制
御することが出来る。また第3の駆動手段14が矢印I
が示す方向に研磨パッド11を自転させる。また、槽2
6の中にはスラリー23を入れる。研磨パッド11とウ
エハー10とは、スラリー23の液中に位置する。
【0050】また、第4の駆動手段15が、研磨パッド
11を矢印Jが示す方向に公転させる。このように研磨
パッド11を2つの異なる回転軸を中心に回転させるこ
とで研磨パッド11は自転と公転をする。
【0051】このようにウエハー10と研磨パッド11
とが接触と非接触とを繰り返すことで十分な量のスラリ
ーがウエハー10と研磨パッド11との間の全域に効率
よく供給されるので所定時間あたりの研磨量を確保しな
がらウエハー10に傷をつけることなく研磨することが
出来る。
【0052】また、上述した第1、第3及び第4の駆動
手段12、14、15によるウエハー10と研磨パッド
11の回転方向はそれぞれ必ずしも矢印で示した方向で
ある必要はなくそれぞれ任意に回転方向を決めて構わな
い。つまり研磨パッド11の自転方向と公転方向とを互
いに逆向きとすることも好ましい。また、ウエハー10
を回転させず研磨パッドのみを互いが逆方向に自転し、
且つ公転する形態や、あるいは、研磨パッド11を自転
のみさせて、同方向に自転するウエハー10を研磨する
形態も好ましい。この場合第1、第3及び第4の駆動手
段のうち、動作に必要ない駆動手段は研磨装置に設置さ
れていなくてもよい。また、回転数もそれぞれ任意に決
めて構わない。また回転数は数rpmから数万rpmの範囲で
選択可能である。なお、本発明者が詳しく検討した結
果、第1、第3及び第4の駆動手段12、14、15に
よるウエハー10と研磨パッド11の回転方向並びに回
転数はいずれも同方向且つ同回転数とすることがウエハ
ーの被研磨面をより平坦化するためにより好ましいこと
がわかった。特にウエハー10と研磨パッドとの自転数
が同回転数であることも好ましい。また、ウエハー10
の自転と公転の回転数も同回転数であることが好まし
い。また回転数を特定の回転数以上にすると研磨パッド
11をウエハー10から離す際ウエハー10が研磨パッ
ド11に張り付くという現象が減ることもわかった。例
えばこのときの回転数はおよそ10rpm以上からであ
る。
【0053】また、研磨パッド11の上下方向への往復
運動について具体例を挙げて説明するならば、例えばウ
エハー10を研磨するのに要する時間を1分とするなら
ば、該1分の間に研磨パッドがウエハー10と数回非接
触となる。また研磨パッド11とウエハー10とが非接
触である時間と接触している時間との差、つまりt2と
t1との差とは数秒であり、その間に十分な量のスラリ
ーがウエハー10の被研磨面全域に供給するために要す
る時間である。また、非接触状態におけるウエハー10
と研磨パッド11との間の距離f2は、回転するウエハ
ー10が非接触時に飛び出さない程度の距離であり、ウ
エハー10の厚みより小さくより具体的には0.2〜
0.8mmの間である。
【0054】なお、研磨パッド11の上下運動の周期及
びウエハー10との間の距離は、研磨が目標とする値の
範囲内となるように設定されることが望ましい。また、
研磨パッド11の上下運動の周期を短くしたり研磨パッ
ド11の運動距離を大きくすることで研磨パッド11の
上下運動はスラリーを行き渡らせるためのポンプとして
の機能を大きく発現する。また、本発明は一度研磨され
た被加工物の被加工面内の更に研磨すべき部分を特定
し、前記部分を研磨する修正研磨にも用いることが出来
る。また、研磨パッド11が弾性率のおおきな素材から
なる場合には、ウエハー10と研磨パッド11とは必ず
しも上記研磨中全域が非接触とならなくても微小な隙間
を介して、十分な量のスラリーがウエハ10と研磨パッ
ド11との間に行き届く。したがって、研磨パッド11
をウエハー10に当接させるときの圧力を時間と共に繰
り返し増減することによっても、同様の作用効果があ
る。
【0055】また本発明の研磨装置の研磨パッドホルダ
ーを実質的な浮力が多い構成とすることも好ましい。
【0056】詳述すると、図3に示すように研磨パッド
ホルダーの内部に空洞部30を設け、そこに浮力のおお
きな材料を収容ことも好ましい。
【0057】浮力の大きな材料とは、例えば木材、ある
いは発泡樹脂、あるいは多孔質セラミック等の密度の小
さい材料である。
【0058】この場合、研磨パッドホルダーの構成は、
研磨パッドを平坦に保持し、且つ高速に安定に回転出来
る構成であることが好ましく、例えば浮力のおおきな材
料の外側を金属、セラミック、あるいは硬質樹脂等の硬
質部材で囲い、研磨パッドホルダーの変形を防ぐ構成と
することが好ましい。
【0059】あるいは空洞部30を設けて空洞部30に
空気等の気体を収容し研磨パッドホルダーの実質的な浮
力を高めることも、研磨パッドホルダーの構成を簡素化
し、且つ大きな浮力が得られるという点で好ましい。ま
たこの場合は研磨パッドホルダーが軽量化されるので研
磨パッドホルダーの回転が容易である。
【0060】このように研磨パッドホルダーの実質的な
浮力を高めることで研磨中で被研磨体と当接する研磨パ
ッドを被研磨体からすばやく容易に引き離すことができ
る。
【0061】また浮力の高い研磨パッドホルダーを往復
運動手段と併用することで研磨パッドの精度の高い上下
運動が可能となる。
【0062】この場合、往復運動手段は、浮力の高い研
磨パッドホルダーに保持された研磨パッドを被研磨体に
当接するように専ら圧力を付勢すればよい。そして往復
運動手段が付勢した圧力を減じることで研磨パッドホル
ダーが自らの浮力によって浮き上がる構成とすること
で、往復運動手段を構成する装置の中で研磨パッドホル
ダーを上方に移動させるための装置を簡略化することが
出来る。
【0063】(第3の実施の形態)図4の符号a乃至cに
示すように本発明の第3の実施の形態は、被加工物保持
手段(ウエハーチャック16)によって保持された被加
工物(ウエハー10)が、駆動手段24を有したスラリ
ー排出(吸引)排出手段20と連通する小孔22を有し
た研磨工具(脱着可能な研磨パッド11を有した研磨パ
ッドホルダー18)によって保持された研磨面に凹凸を
有した研磨パッド11と対向し、研磨パッド11とウエ
ハー10とが研磨剤(スラリー23)の液面下において
ウエハー10と研磨パッド11との間隔f1、f2をa、b
1、cが示す順で変化させる手段(往復運動手段19)に
よって駆動する形態である。また、本発明の第3の実施
の形態でいうスラリー23とは、粒子が分散した液体で
ある。なお、研磨パッド11とウエハー10とは共にス
ラリー23が入った槽26のなかに設置される。スラリ
ー排出手段20は、小孔22からスラリー23を吸引し
排出する吸引ポンプ等で構成される。aは研磨パッド1
1がウエハー10とスラリー23の液面25の下におい
て当接し該研磨パッド11の中心を軸として矢印Dが示
す方向に回転(自転)しウエハー10を研磨する状態を
示している。このとき往復運動手段19は、ウエハー1
0と研磨パッド11とを当接する際に所定の圧力を付加
するための加圧手段の働きをも兼ねている。図4におい
てスラリー23は、研磨パッド11とウエハー10とが
スラリー23を介して当接するのでウエハー10と研磨
パッド11の凹部との間F1に保持される。そしてF1に
保持されたスラリー23がウエハー10の被研磨面と研
磨パッド11の研磨面の凸部と実質上接触している部分
に入り込む。f1はウエハー10の被研磨面と研磨パッ
ド11の研磨面の凸部と実質上接触している上記部分の
間隔であり、すなわちその間隔は実質0である。そして
研磨パッド11の回転に伴い、研磨時間が経過するにつ
れウエハー10と研磨パッド11との間で矢印Eが図示
する様に研磨パッド11の自転中心から外側へと移動
し、その結果スラリーが研磨パッド11の自転中心付近
のスラリー23は粗となり、一方研磨パッドの外周付近
のスラリー23は密となるという局在化が生じる。そし
てこのようにaで示した状態で研磨を長時間続けると上
に述べた様に研磨むらや予期せぬ傷が発生するといった
問題が生じる。そのため上記問題が発生する前に次の工
程に進める。そのときのウエハー10と研磨パッド11
との状態を表した図がb1である。
【0064】b1は、スラリー23の液面25より下に
おいて往復運動手段19が研磨パッド11を上方に移動
させることでウエハー10と研磨パッド11との間隔f
2が、間隔f1よりも大となり、且つスラリー23がウ
エハー10と研磨パッド11との間F2へ供給された状
態を示している。なおこの場合ウエハー10と研磨パッ
ド11とは全域で非接触である。また、スラリー排出手
段20は小孔22からスラリー23を吸引し排出する。
このときウエハー10と研磨パッド11との間F2は速
やかに周囲から流入するスラリー23によって満たされ
る。また、このとき研磨パッド11はaで表した状態と
同様に回転し続ける。
【0065】そしてcは、b1で示したウエハー10と研
磨パッド11が、スラリー23の液面25より下におい
て往復運動手段19によって再び当接し研磨が行われる
状態をあらわす。また、スラリー排出手段20は小孔2
2からスラリー23を吸引し排出する。このときスラリ
ー23は、ウエハー10と研磨パッド11との間F1に
おいて局在することなく一様に分布し、ウエハー10は
再び研磨される。その後研磨が続くとウエハー10と研
磨パッド11とは再びaに示す様にスラリー23の局在
化が生じる状態となる為、所定時間経過後は再びb1に示
す状態となり、続いてcに示す状態となるように一連の
状態を繰り返す。また本発明の第1の実施の形態におい
てウエハー10と研磨パッド11とはスラリー23がウ
エハー10と研磨パッド11との間F2に速やかに満たさ
れるようにするという目的から、b1に示した状態つま
りウエハー10と研磨パッド11とが非接触である場合
がより好ましい。また、研磨パッド11の材質に高い弾
性率を有するものを用いる場合には、ウエハー10と研
磨パッド11が完全に非接触にならずとも一部が非接触
となることでウエハー10と研磨パッド11の凹部との
間にスラリー23が速やかに且つ均一に供給されるので
状態b1に代えて、b2に示す様に加圧力を変化させて研
磨パッド11の厚みを繰り返し厚くしたり薄くしたりす
ることで十分な量のスラリー23をウエハー10の被研
磨面全域へ供給出来る。なお、状態b2においてもスラ
リー排出手段20が小孔22からスラリー23を吸引し
排出する。
【0066】本発明においては、第3の実施の形態にお
いて説明したように、スラリー排出手段20は、研磨パ
ッド11とウエハー10とが接触した状態にある場合、
a,b2,cと非接触の状態にある場合、b1のいずれ
においても小孔22からスラリー23を吸引し排出する
が、例えば研磨パッド11とウエハー10とが非接触で
ある状態、つまりb1の状態の時のみスラリー排出手段
20が小孔22からスラリー23を吸引し排出してもよ
い。
【0067】本発明においては、第3の実施の形態にお
いて説明したように研磨パッド11ウエハー10とは共
に非接触或いは接触のどちらの場合においてもスラリー
23の液面25より下に位置するように設定されるが、
スラリー23の液面26の高さは不図示の槽に入ったス
ラリー23の量や研磨ヘッド11の上下方向の運動距離
を設定することで任意に決めることが出来る。例えば必
要ならば研磨パッド11とウエハー10とが非接触の状
態であるとき、スラリー23の液面25が研磨パッド1
1とウエハー10との間に位置するように設定すること
が出来る。
【0068】また、本発明においては、第1の実施の形
態において説明したように駆動手段24と往復運動手段
19として研磨パッド11を有する研磨パッドホルダー
18を駆動させる構成を用いることが出来るが、ウエハ
ー10を保持するウエハーチャック16を回転させ且つ
上下方向に往復運動させても構わないし、あるいは研磨
パッドホルダー18とウエハーチャック16を共に回転
させ且つ上下方向に往復運動させても構わない。
【0069】また、往復運動手段19としては油圧式乃
至気圧式シリンダからなる流体圧力制御手段であっても
よいし、あるいはばね等からなる硬い弾性部材を用いる
ことが出来る。
【0070】また、往復運動手段19が第3の駆動手段
14に大きな負荷をかけないならば、往復運動手段19
の設置位置を研磨パッドホルダー18に設置し、研磨パ
ッドホルダー18とともに第3の駆動手段14によって
回転されるように構成することが好ましい。
【0071】また、本発明においては、第1の実施の形
態において説明したように研磨パッド11を水平方向へ
の運動として上記に説明した自転運動させる構成を用い
ることが出来るが、さらに上記自転の自転軸と異なる軸
を中心に回転する公転運動や、あるいは水平方向への揺
動運動を併用させることが出来る。またウエハホルダー
17に駆動装置を設置して上述の各運動を行わせること
も出来る。また、対向するウエハー10と研磨パッド1
1の中心を揃えず偏心させた状態で回転させても構わな
い。
【0072】また、本発明においては、ウエハー10と
研磨パッドは、少なくともいずれか一方が研磨中スラリ
ー23の液中に常に設置されていればウエハー10の被
研磨面が下を向き、そして研磨パッド11の研磨面が上
を向く様に配置されても構わない。
【0073】また、本発明においては、ウエハー10の
固定手段として、ガイドリングや、減圧装置を用いてウ
エハー10の裏面をウエハーチャック16に吸着させる
真空チャックを用いることが出来る。更に摩擦係数の高
い部材を用いたバッキング材、ワックスあるいは純水を
介してウエハー裏面をウエハーチャック16に固定する
ことも好ましいものである。
【0074】また、本発明においては、ウエハー10と
研磨パッド11との大小関係は、ウエハー10が研磨パ
ッド11より大きくても小さくても構わないが、本発明
者が詳しくウエハー10と研磨パッド11との大小関係
について検討したところ、ウエハー10と研磨パッド1
1の形状が共に略円形であってウエハー10に対して研
磨パッド11が大口径である場合が好適である。またよ
り好ましくは、ウエハー10の口径に対する研磨パッド
11の口径の比は1以上2未満である。また、ウエハー
10の中心軸と研磨パッドの中心軸との軸間距離とウエ
ハー10の半径との和が、研磨パッドの半径より小さい
状態で且つ研磨パッドがウエハー10と当接する祭には
常にウエハー10の被研磨面全面と接触することが全面
均一な研磨を行う上で好ましい。
【0075】また、上記口径の比が1未満の場合、つま
り研磨パッド11の口径がウエハー10に対して小径で
ある場合は、研磨パッド11をウエハー10の被研磨面
全面へ移動させながら研磨するかあるいは複数の研磨パ
ッド11をウエハー10の被研磨面全面を覆うように用
いれば全面研磨が可能である。また、小径の研磨パッド
11は、ウエハー10全面のうち局所的な一部分のみを
特定して研磨することができるので一度研磨したウエハ
の修正研磨に応用することが出来る。
【0076】また、研磨パッド11は例えばポリウレタ
ンからなるもので、ポリウレタンは、発砲ポリウレタン
や多孔質ポリウレタン、或いは高密度且つ高剛性ポリウ
レタンであってもよい。またあるいは、研磨パッド11
はテフロンからなるものでもよい。
【0077】また、本発明において用いられる研磨剤
は、例えばシリカ(SiO2)、アルミナ(Al2O3)、酸化
マンガン(MnO2,Mn2O3)、酸化セリウム(CeO)等の微
粒子のみ、あるいは前記微粒子を水酸化ナトリウム(NaO
H)、水酸化カリウム(KOH)、過酸化水素(H2O2)等を含む
液体に分散させたものが挙げられる。例えば被研磨対象
物の構成元素がSiならばSiO2、CeO等の微粒子を分散さ
せたスラリー、また被研磨対象物の構成元素がAl、Cu、
W等の金属であればAl2O3、MnO2の微粒子を分散させたス
ラリーを用いることがより好ましい。また、微粒子の粒
径はおよそ8nm〜50nmで粒度分布が比較的そろっ
ていることがより好ましい。なお、スラリーの液体成分
がアルカリ性乃至酸性の場合、槽26として、例えばそ
の表面がテフロン加工された耐薬品性のものを使用する
ことが好ましい。
【0078】また、特に酸化マンガンを研磨微粒子とし
て用いる場合には、酸化マンガン微粒子を液体に分散さ
せる必要はなく粉体のまま液体中に配置された直接ウエ
ハー10と研磨パッドとの間に供給した状態で研磨して
も構わない。
【0079】また、本発明により研磨される被加工物と
しては、例えば 略円形であるSOI基板、Si、GeAs、I
nP等からなる半導体ウエハー、半導体集積回路形成過程
において表面に絶縁膜あるいは金属膜を有したウエハ
ー、あるいは表面に被研磨層を有する四角形のディスプ
レー用の基板等が挙げられる。
【0080】(第4の実施の形態)図5は、第4の実施
の形態によるCMP装置を示す。この装置は、ウエハー1
0をその被研磨面を上に向けた状態で保持するためのウ
エハーチャック16を有するウエハーホルダー17と、
ウエハー10を回転させるための第1の駆動手段12
と、ガイド部と動力部から構成されるウエハーを揺動さ
せるための第2の駆動手段13と、研磨パッド11を回
転するための第3ないし第4の駆動手段14、15と、
研磨パッド11を上下運動し且つウエハー10に圧接す
るための往復運動手段19と、往復運動手段19が研磨
パッド11をウエハー10に圧接するときの圧力および
研磨パッド11の移動距離を制御するための制御装置2
1と、ウエハー10の口径以上且つ2倍以下である研磨
パッド11をウエハー11の被研磨面に対向するように
保持する研磨パッドホルダー18と、スラリーを入れる
ための槽26と、小孔22と連通するスラリー排出手段
20と、排出したスラリーを回収し再び槽26に戻して
再利用するためのスラリー再利用手段27と、を有す
る。
【0081】このCMP装置では、ウエハー10を保持す
るためのウエハーチャック16が第1の駆動手段12に
より矢印Gが示す方向に回転し、また第2の駆動手段1
3により矢印Hが示す方向に揺動する。また、制御装置
21と電気的に接続した往復運動手段19が脱着自在な
研磨パッド11を有する研磨パッドホルダー18を上下
に往復運動させ、研磨パッド11がウエハー10と接
触、非接触を繰り返す。また、スラリー排出手段20は
予め設定された方法でスラリー23を小孔22から吸引
し排出する。このとき研磨パッド11とウエハー10は
制御装置21によって予め入力された任意の圧力で互い
に当接し、そして制御装置21に予め入力された任意の
時間で先述の接触と非接触とが繰り返される。また、制
御装置21は非接触状態におけるウエハー10と研磨パ
ッド11との間隔を制御することが出来る。また第3の
駆動手段14が矢印Iが示す方向に研磨パッド11を自
転させる。また、槽26の中にはスラリー23を入れ
る。研磨パッド11とウエハー10とは、スラリー23
の液中に位置する。
【0082】また、第4の駆動手段15が、研磨パッド
11を矢印Jが示す方向に公転させる。このように研磨
パッド11を2つの異なる回転軸を中心に回転させるこ
とで研磨パッド11は自転と公転をする。
【0083】このようにウエハー10と研磨パッド11
とが接触と非接触とを繰り返すことで十分な量のスラリ
ーがウエハー10と研磨パッド11との間の全域に効率
よく供給されるので所定時間あたりの研磨量を確保しな
がらウエハー10に傷をつけることなく研磨することが
出来る。また、スラリー排出手段20がスラリー23を
小孔22から吸引し排出することで研磨時に発生する研
磨屑が該槽内に拡散することを防ぐことができる。
【0084】また、上述した第1、第3及び第4の駆動
手段12、14、15によるウエハー10と研磨パッド
11の回転方向はそれぞれ必ずしも矢印で示した方向で
ある必要はなくそれぞれ任意に回転方向を決めて構わな
い。つまり研磨パッド11の自転方向と公転方向とを互
いに逆向きとすることも好ましい。また、ウエハー10
を回転させず、研磨パッドのみを互いが逆方向に自転し
且つ公転する形態や、あるいは研磨パッド11を自転の
みさせて、同方向に自転するウエハー10を研磨する形
態も好ましい。この場合第1、第3及び第4の駆動手段
のうち、動作に必要ない駆動手段は研磨装置に設置され
ていなくてもよい。また、回転数もそれぞれ任意に決め
て構わない。また回転数は数rpmから数万rpmの範囲で選
択可能である。なお、本発明者が詳しく検討した結果、
第1、第3及び第4の駆動手段12、14、15による
ウエハー10と研磨パッド11の回転方向並びに回転数
はいずれも同方向且つ同回転数とすることがウエハーの
被研磨面をより平坦化するためにより好ましいことがわ
かった。特にウエハー10と研磨パッドとの自転数が同
回転数であることも好ましい。また、ウエハー10の自
転と公転の回転数も同回転数であることが好ましい。ま
た回転数を特定の回転数以上にすると研磨パッド11を
ウエハー10から離す際ウエハー10が研磨パッド11
に張り付くという現象が減ることもわかった。例えばこ
のときの回転数はおよそ10rpm以上からである。
【0085】また、研磨パッド11の上下方向への往復
運動について具体例を挙げて説明するならば、例えばウ
エハー10を研磨するのに要する時間を1分とするなら
ば、該1分の間に研磨パッドがウエハー10と数回非接
触となる。また研磨パッド11とウエハー10とが非接
触である時間と接触している時間との差、つまりt2と
t1との差とは数秒であり、その間に十分な量のスラリ
ーがウエハー10の被研磨面全域に供給するために要す
る時間である。また、非接触状態におけるウエハー10
と研磨パッド11との間の距離f2は、回転するウエハ
ー10が非接触時に飛び出さない程度の距離であり、ウ
エハー10の厚みより小さくより具体的には0.2〜
0.8mmの間である。また、このときスラリー排出手
段20が小孔22からスラリー23を排出する方法とし
て例を挙げるとすれば、1つは研磨動作中常時スラリー
23を排出しつづける方法や、あるいは研磨パッド11
とウエハー10とが非接触の状態であるときのみ排出す
る方法等である。スラリー排出に関してその他予め設定
することが好ましいパラメータは、特にスラリー23を
排出する際の排出圧力であるが、これらはいずれも必要
とする研磨レートと被研磨面が継続して得られる範囲に
おいて選択されることができる。
【0086】また、スラリー23は、スラリー排出手段
20によって槽26中から排出される。この排出に伴い
槽26中のスラリー23が減少するので必要ならば槽2
6中のスラリー23を補う。
【0087】槽26中のスラリー23を補う方法として
は、第1に未使用のスラリーを槽26中に供給する方法
がある。この方法によって研磨屑はスラリー排出手段2
0によって槽26の外へ排出され、また研磨屑の無い未
使用のスラリーが槽26中に供給される。この方法は研
磨屑を、微量な研磨屑でも除去する必要がある精密研磨
において採用されることが望ましく、例えば前記修正研
磨において採用されることが特に好ましい。
【0088】また、第2の方法としてスラリー排出手段
20によって槽26中から排出されたスラリー23を、
スラリー再利用手段27によって回収し、スラリー23
の成分を調整して、ウエハー10を研磨するために十分
な研磨能力を回復させたのち、槽26に再び戻して再利
用する方法がある。その結果、研磨に使用するスラリー
の使用量が従来の方式に比べて数分の一で済むようにな
る。
【0089】その他の方法としては未使用のスラリーと
研磨能力を回復したスラリー23とを併せて槽26に補
給することも槽26中の研磨屑を除去することができる
という点とスラリーの消費量を減らすことができるとい
う点から好ましい方法である。
【0090】これら上記の方法のいずれかを採用するこ
とで、槽26のスラリー23が常に必要な量確保され
る。また、研磨屑を除去することでスラリー23の研磨
能力の低下を軽減することが出来るので、その結果複数
のウエハーを連続して研磨し続けても必要とする研磨レ
ートと被研磨面を継続して得ることが出来る。
【0091】なお、研磨パッド11の上下運動の周期及
びウエハー10との間の距離は、研磨が目標とする値の
範囲内となるように設定されることが望ましい。また、
研磨パッド11の上下運動の周期を短くしたり研磨パッ
ド11の運動距離を大きくすることで研磨パッド11の
上下運動はスラリーを行き渡らせるためのポンプとして
の機能を大きく発現する。また、本発明は一度研磨され
た被加工物の被加工面内の更に研磨すべき部分を特定
し、前記部分を研磨する修正研磨にも用いることが出来
る。また、研磨パッド11が弾性率のおおきな素材から
なる場合には、ウエハー10と研磨パッド11とは必ず
しも上記研磨中全域が非接触とならなくても微小な隙間
を介して、十分な量のスラリーがウエハ10と研磨パッ
ド11との間に行き届く。したがって、研磨パッド11
をウエハー10に当接させるときの圧力を時間と共に繰
り返し増減することによっても、同様の作用効果があ
る。また、このときスラリー排出手段20が小孔22か
らスラリー23を排出する方法は、研磨パッド11とウ
エハー10とが接触と非接触を繰り返すことで研磨が行
われる上述した実施形態と同様の方法を適用することが
出来る。
【0092】また本発明の研磨装置の研磨パッドホルダ
ーを実質的な浮力が多い構成とすることも好ましい。
【0093】詳述すると、図6に示すように研磨パッド
ホルダーの内部に空洞部60を設け、そこに浮力のおお
きな材料を収容ことも好ましい。
【0094】浮力の大きな材料とは、例えば木材、ある
いは発泡樹脂、あるいは多孔質セラミック等の密度の小
さい材料である。
【0095】この場合、研磨パッドホルダーの構成は、
研磨パッドを平坦に保持し、且つ高速に安定に回転出来
る構成であることが好ましく、例えば浮力のおおきな材
料の外側を金属、セラミック、あるいは硬質樹脂等の硬
質部材で囲い、研磨パッドホルダーの変形を防ぐ構成と
することが好ましい。
【0096】あるいは空洞部60を設けて空洞部60に
空気等の気体を収容し研磨パッドホルダーの実質的な浮
力を高めることも、研磨パッドホルダーの構成を簡素化
し、且つ大きな浮力が得られるという点で好ましい。ま
たこの場合は研磨パッドホルダーが軽量化されるので研
磨パッドホルダーの回転が容易である。
【0097】このように研磨パッドホルダーの実質的な
浮力を高めることで研磨中で被研磨体と当接する研磨パ
ッドを被研磨体からすばやく容易に引き離すことができ
る。
【0098】また浮力の高い研磨パッドホルダーを往復
運動手段と併用することで研磨パッドの精度の高い上下
運動が可能となる。
【0099】この場合、往復運動手段は、浮力の高い研
磨パッドホルダーに保持された研磨パッドを被研磨体に
当接するように専ら圧力を付勢すればよい。そして往復
運動手段が付勢した圧力を減じることで研磨パッドホル
ダーが自らの浮力によって浮き上がる構成とすること
で、往復運動手段を構成する装置の中で研磨パッドホル
ダーを上方に移動させるための装置を簡略化することが
出来る。
【0100】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態は、図7に示すように、本発明の形態1乃至4に
おける研磨パッドホルダーが貫通孔を有することを特徴
とする形態である。
【0101】図7は、本発明の第5の実施の形態に係る
研磨パッドホルダー18を表した図で上図は研磨パッド
ホルダー18を側面から、そして下図は研磨パッドホル
ダー18を下から模式的に表した図である。
【0102】図7に示すように貫通孔51は、研磨パッ
ド11を保持するための保持面50に開口を有し、保持
面の裏面に相当する面52へと貫通している。
【0103】この貫通孔51により研磨パッド11が上
下運動する際、貫通孔51を介して研磨剤が、つまり流
体が保持面50と保持面の裏側に相当する面52とを移
動できる。その結果流体による抵抗力、つまり研磨パッ
ドホルダー18の上下移動を妨げるように働く抵抗力が
減少するので、研磨パッド11の上下運動が容易に行わ
れる。
【0104】また、研磨パッドホルダー18は複数の貫
通孔51を保持面50の中心部を中心に点対称に設けて
いる。複数の貫通孔51を点対称に設けることで研磨パ
ッドホルダー18を安定に高速回転させることが出来
る。
【0105】また研磨パッド11にも貫通孔51の位置
にあわせて穴を設けることも好ましい。このとき貫通孔
を移動する研磨剤が容易に研磨パッド11の研磨面と被
研磨体の被研磨面との間に入ったり、あるいは間から出
ていったりできるので新鮮な研磨剤を間に供給したり、
あるいは研磨で発生した研磨屑や粒径の大きな不溶物質
を間から排除することが容易になる。
【0106】また、本発明の研磨パッドホルダー18に
おいて、貫通孔51は図7に示したように研磨パッドを
保持する保持面50から保持面の裏面に相当する面52
へ貫通して設けられる他に例えば保持面50から研磨パ
ッドホルダー18の側面へと貫通する構成にしてもよ
く、あるいは保持面50の裏面から研磨パッドホルダー
18の側面へと貫通して設けられる構成としてもよい。
【0107】また本発明において貫通孔51は保持面5
0の中心部を中心に点対称に配置されるほかに被研磨体
を均一に研磨できるならば任意の位置に配置してもよ
い。
【0108】
【発明の効果】本発明によれば研磨剤が被加工物の被研
磨面に供給され、研磨工具により前記被加工物の前記被
研磨面を研磨する研磨装置において、研磨工具と被加工
物のうち少なくともいずれか一方が研磨中常に研磨剤の
液中に位置し、前記被加工物と前記研磨工具とが接触と
非接触の状態を繰り返しながら或いは加圧力を変化させ
ながら研磨をおこなうため、前記被加工物と前記研磨工
具との間に研磨中前記研磨剤が均一に且つ十分な量供給
される。その結果、所定時間あたりの安定した研磨量を
確保しながら傷をつけることなく研磨することが出来
る。その結果、研磨によって発生する粉塵を効率的に回
収することが出来る。また、必要以上の研磨剤を供給す
る必要が無くなり、製造コストを低減させることが出来
る。加えて研磨によって発生する粉塵を液中で回収する
ことが出来るので大気中に拡散することを防止できる。
【0109】また本発明によれば研磨剤が被加工物の被
研磨面に供給され、研磨工具により前記被加工物の前記
被研磨面を研磨する研磨装置において、研磨工具と被加
工物のうち少なくともいずれか一方が研磨中常に研磨剤
の液中に位置し、加えて研磨工具に設けた小孔と連通す
る研磨剤吸引手段が前記小孔から研磨剤を吸引し排出す
るため、前記被加工物と前記研磨工具との間に研磨中前
記研磨剤が均一に且つ十分な量供給され、更に研磨によ
って発生する研磨屑が効率良く回収される。その結果、
所定時間あたりの安定した研磨量を確保しながら傷をつ
けることなく研磨することが出来る。また研磨によって
発生する粉塵を液中で回収することが出来るので大気中
に拡散することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明する模式図で
ある。
【図2】本発明の第2の実施の形態を説明する模式図で
ある。
【図3】本発明の研磨パッドホルダーを説明する模式図
である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を説明する模式図で
ある。
【図5】本発明の第4の実施の形態を説明する模式図で
ある。
【図6】本発明の別の研磨パッドホルダーを説明する模
式図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態を説明する模式図で
ある。
【図8】従来の化学機械研磨装置の1形態を表す模式図
である。
【図9】従来の化学機械研磨装置の別の形態を表す模式
図である。
【符号の説明】
10、1 ウエハー 11、2 研磨パッド 12 第1の駆動手段 13 第2の駆動手段 14 第3の駆動手段 15 第4の駆動手段 16 ウエハーチャック 18 研磨パッドホルダー 19 往復運動手段 5 スラリー供給手段 21 制御装置 7 小孔 23 スラリー 24 駆動手段 25 液面 26 槽 17、3 ウエハーホルダー 4 研磨テーブル 6 研磨パッドホルダー 20 スラリー吸引(排出)手段 22 小孔 27 スラリー再利用手段 30,60 空洞部 50 保持面 51 貫通孔 52 面

Claims (91)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物を保持する被加工物保持手段
    と、研磨工具と、前記被加工物の被研磨面と前記研磨工
    具の研磨面とを上下方向に対向させ所定の加圧力を与え
    て接触させるための加圧手段と、前記被加工物と前記研
    磨工具の少なくともいずれか一方を回転運動させるため
    の駆動手段と、を有する研磨装置において、研磨剤を入
    れるための槽と、前記被加工物と前記研磨工具の少なく
    ともいずれか一方を上下方向に往復運動させる手段と、
    を有し、前記被加工物と前記研磨工具とが前記槽内に入
    れた前記研磨剤の中で互いに接触と非接触とを繰り返し
    ながら前記研磨工具により前記被加工物の前記被研磨面
    を研磨することを特徴とする研磨装置。
  2. 【請求項2】 前記槽は耐アルカリ性部材からなること
    を特徴とする請求項1記載の研磨装置。
  3. 【請求項3】 前記槽は耐酸性部材からなることを特徴
    とする請求項1記載の研磨装置。
  4. 【請求項4】 前記研磨工具が前記研磨面を下に向けた
    状態で設置されていることを特徴とする請求項1記載の
    研磨装置。
  5. 【請求項5】 前記研磨工具が研磨面を上に向けた状態
    で設置されていることを特徴とする請求項1記載の研磨
    装置。
  6. 【請求項6】 前記研磨工具は前記被加工物の前記被研
    磨面の全面を研磨することを特徴とする請求項1記載の
    研磨装置。
  7. 【請求項7】 前記研磨工具は前記被加工物の前記被研
    磨面の一部のみを研磨することを特徴とする請求項1記
    載の研磨装置。
  8. 【請求項8】 前記研磨工具の前記研磨面が前記加工物
    の前記被研磨面より大きいことを特徴とする請求項1記
    載の研磨装置。
  9. 【請求項9】 前記被加工物の前記被研磨面は略円形で
    あることを特徴とする請求項1記載の研磨装置。
  10. 【請求項10】 前記研磨工具の前記研磨面は略円形で
    あり、且つ前記被加工物の前記被研磨面の口径に対する
    前記研磨工具の前記研磨面の口径の比が1以上2未満の
    範囲にあることを特徴とする請求項9記載の研磨装置。
  11. 【請求項11】 前記研磨工具の前記研磨面が前記加工
    物の前記被研磨面より小さいことを特徴とする請求項1
    記載の研磨装置。
  12. 【請求項12】 前記研磨工具は、少なくとも2つ設け
    られていることを特徴とする請求項11項記載の研磨装
    置。
  13. 【請求項13】 前記駆動手段が、前記研磨工具を自転
    させることを特徴とする請求項1記載の研磨装置。
  14. 【請求項14】 前記駆動手段が、前記研磨工具を公転
    させることを特徴とする請求項13記載の研磨装置。
  15. 【請求項15】 前記駆動手段が、前記被加工物保持手
    段を自転させることを特徴とする請求項1記載の研磨装
    置。
  16. 【請求項16】 前記駆動手段が、前記被加工物保持手
    段を公転させることを特徴とする請求項15記載の研磨
    装置。
  17. 【請求項17】 前記研磨工具を揺動させる揺動手段を
    有することを特徴とする請求項1記載の研磨装置。
  18. 【請求項18】 前記加工物を揺動させる揺動手段を有
    することを特徴とする請求項1記載の研磨装置。
  19. 【請求項19】 前記手段は、前記研磨工具及び前記被
    加工物のうち一方を静止させ他方を往復運動させること
    を特徴とする請求項1記載の研磨装置。
  20. 【請求項20】 前記手段は、前記研磨工具及び前記被
    加工物の両方を往復運動させることを特徴とする請求項
    1記載の研磨装置。
  21. 【請求項21】 前記手段は、弾性部材乃至流体圧力制
    御手段のうち少なくともいずれか1つを有することを特
    徴とする請求項1記載の研磨装置。
  22. 【請求項22】 前記手段に電気的に接続され、電気信
    号を前記手段に与え、非接触の状態における前記被加工
    物の前記被研磨面と前記研磨工具の前記研磨面との間の
    距離を任意に設定するための制御手段を有することを特
    徴とする請求項1記載の研磨装置。
  23. 【請求項23】 前記加圧手段に電気的に接続され、電
    気信号を前記加圧手段に与え、前記研磨工具と前記被加
    工物とを接触させるための圧力を任意に設定するための
    制御手段を有することを特徴とする請求項1記載の研磨
    装置。
  24. 【請求項24】 前記研磨工具の前記研磨面は研磨剤供
    給手段と連通する小孔を有していることを特徴とする請
    求項1記載の研磨装置。
  25. 【請求項25】 前記研磨工具は、脱着可能な研磨パッ
    ドとそれを保持するパッドホルダーを有することを特徴
    とする請求項1記載の研磨装置。
  26. 【請求項26】 前記研磨工具は前記研磨剤の中で浮力
    を高めるための空洞部を有することを特徴とする請求項
    1記載の研磨装置。
  27. 【請求項27】 前記研磨工具は研磨パッドを保持する
    保持面で開口する複数の貫通孔を有することを特徴とす
    る請求項1記載の研磨装置。
  28. 【請求項28】 被加工物と研磨工具の少なくともいず
    れか一方が回転し且つ前記被加工物の被研磨面と前記研
    磨工具の研磨面とが所定の加圧力で互いに接触すること
    で前記被研磨面を研磨する研磨方法において、前記被加
    工物の前記被研磨面と前記研磨工具の前記研磨面とを槽
    に収容された研磨剤の中で繰り返し接触と非接触の状態
    としながら前記被加工物の前記被研磨面を研磨すること
    を特徴とする研磨方法。
  29. 【請求項29】 前記被加工物は半導体基板、被研磨層
    を表面に設けた絶縁性基板、被研磨層を表面に設けた半
    導体基板のいずれか1つであることを特徴とする請求項
    28記載の研磨方法。
  30. 【請求項30】 前記研磨剤は微粒子のみで構成されて
    いることを特徴とする請求項28記載の研磨方法。
  31. 【請求項31】 前記微粒子は酸化シリコン、酸化アル
    ミニウム、酸化マンガンのうち少なくとも1つを含むこ
    とを特徴とする請求項30記載の研磨方法。
  32. 【請求項32】 前記研磨剤は微粒子を含む液体である
    ことを特徴とする請求項28記載の研磨方法。
  33. 【請求項33】 前記被加工物の前記被加工面全面を研
    磨した後、更に研磨すべき部分を特定し、特定された前
    記部分のみを再び研磨することを特徴とする請求項28
    記載の研磨方法。
  34. 【請求項34】 前記研磨工具は前記研磨剤の中で浮力
    を高めるための空洞部を有することを特徴とする請求項
    28記載の研磨方法。
  35. 【請求項35】 前記研磨工具は研磨パッドを保持する
    保持面で開口する複数の貫通孔を有することを特徴とす
    る請求項28記載の研磨方法。
  36. 【請求項36】 被加工物を保持する被加工物保持手段
    と、研磨工具と、前記被加工物の被研磨面と前記研磨工
    具の研磨面とを上下方向に対向させ所定の加圧力を与え
    て接触させるための加圧手段と、前記被加工物と前記研
    磨工具の少なくともいずれか一方を回転運動させるため
    の駆動手段と、を有する研磨装置において、前記加圧手
    段が所定の周期で加圧力を変化させる手段を有し、加圧
    力を変化させながら研磨剤が収容された槽の中で、前記
    研磨工具が前記被加工物の前記被研磨面を研磨すること
    を特徴とする研磨装置。
  37. 【請求項37】 前記研磨面はポリウレタンからなるこ
    とを特徴とする請求項36記載の研磨装置。
  38. 【請求項38】 前記研磨工具は前記研磨剤の中で浮力
    を高めるための空洞部を有することを特徴とする請求項
    36記載の研磨装置。
  39. 【請求項39】 前記研磨工具は研磨パッドを保持する
    保持面で開口する複数の貫通孔を有することを特徴とす
    る請求項36記載の研磨装置。
  40. 【請求項40】 被加工物と研磨工具の少なくともいず
    れか一方が回転し且つ前記被加工物の被研磨面と前記研
    磨工具の研磨面とが所定の加圧力を受けて接触すること
    で前記被研磨面を研磨する研磨方法において、所定の周
    期で加圧力を変化させながら槽の中に収容された研磨剤
    の中で前記研磨工具により前記被加工物の前記被研磨面
    を研磨することを特徴とする研磨方法。
  41. 【請求項41】 前記研磨面にポリウレタンを用いるこ
    とを特徴とする請求項40記載の研磨方法。
  42. 【請求項42】 前記研磨工具は前記研磨剤の中で浮力
    を高めるための空洞部を有することを特徴とする請求項
    40記載の研磨方法。
  43. 【請求項43】 前記研磨工具は研磨パッドを保持する
    保持面で開口する複数の貫通孔を有することを特徴とす
    る請求項40記載の研磨方法。
  44. 【請求項44】 被加工物を保持する被加工物保持手段
    と、研磨面側に孔を有する研磨工具と、前記被加工物の
    被研磨面と前記研磨工具の前記研磨面とを上下方向に対
    向させ所定の加圧力を与えて接触させるための加圧手段
    と、前記被加工物と前記研磨工具の少なくともいずれか
    一方を回転運動させるための駆動手段と、研磨剤を入れ
    るための槽と、前記被加工物と前記研磨工具の少なくと
    もいずれか一方を上下方向に往復運動させる手段と、を
    有する研磨装置において、前記孔と連通する研磨剤吸引
    手段を有し、前記研磨剤吸引手段が前記孔から前記研磨
    剤を排出することを特徴とする研磨装置。
  45. 【請求項45】 前記研磨剤吸引手段は研磨剤再利用手
    段と連通することを特徴とする請求項44記載の研磨装
    置。
  46. 【請求項46】 前記槽は耐アルカリ性部材からなるこ
    とを特徴とする請求項44記載の研磨装置。
  47. 【請求項47】 前記槽は耐酸性部材からなることを特
    徴とする請求項44記載の研磨装置。
  48. 【請求項48】 前記研磨工具が前記研磨面を下に向け
    た状態で設置されていることを特徴とする請求項44記
    載の研磨装置。
  49. 【請求項49】 前記研磨工具が研磨面を上に向けた状
    態で設置されていることを特徴とする請求項44記載の
    研磨装置。
  50. 【請求項50】 前記研磨工具は前記被加工物の前記被
    研磨面の全面を研磨することを特徴とする請求項44記
    載の研磨装置。
  51. 【請求項51】 前記研磨工具は前記被加工物の前記被
    研磨面の一部のみを研磨することを特徴とする請求項4
    4記載の研磨装置。
  52. 【請求項52】 前記研磨工具の前記研磨面が前記加工
    物の前記被研磨面より大きいことを特徴とする請求項4
    4記載の研磨装置。
  53. 【請求項53】 前記被加工物の前記被研磨面は略円形
    であることを特徴とする請求項44記載の研磨装置。
  54. 【請求項54】 前記研磨工具の前記研磨面は略円形で
    あり、且つ前記被加工物の前記被研磨面の口径に対する
    前記研磨工具の前記研磨面の口径の比が1以上2未満の
    範囲にあることを特徴とする請求項53記載の研磨装
    置。
  55. 【請求項55】 前記研磨工具の前記研磨面が前記加工
    物の前記被研磨面より小さいことを特徴とする請求項4
    4記載の研磨装置。
  56. 【請求項56】 前記研磨工具は、少なくとも2つ設け
    られていることを特徴とする請求項55項記載の研磨装
    置。
  57. 【請求項57】 前記駆動手段が、前記研磨工具を自転
    させることを特徴とする請求項44記載の研磨装置。
  58. 【請求項58】 前記駆動手段が、前記研磨工具を公転
    させることを特徴とする請求項57記載の研磨装置。
  59. 【請求項59】 前記駆動手段が、前記被加工物保持手
    段を自転させることを特徴とする請求項44記載の研磨
    装置。
  60. 【請求項60】 前記駆動手段が、前記被加工物保持手
    段を公転させることを特徴とする請求項59記載の研磨
    装置。
  61. 【請求項61】 前記研磨工具を揺動させる揺動手段を
    有することを特徴とする請求項44記載の研磨装置。
  62. 【請求項62】 前記加工物を揺動させる揺動手段を有
    することを特徴とする請求項44記載の研磨装置。
  63. 【請求項63】 前記手段は、前記研磨工具及び前記被
    加工物のうち一方を静止させ他方を往復運動させること
    を特徴とする請求項44記載の研磨装置。
  64. 【請求項64】 前記手段は、前記研磨工具及び前記被
    加工物の両方を往復運動させることを特徴とする請求項
    44記載の研磨装置。
  65. 【請求項65】 前記手段は、弾性部材乃至流体圧力制
    御手段のうち少なくともいずれか1つを有することを特
    徴とする請求項44記載の研磨装置。
  66. 【請求項66】 前記手段に電気的に接続され、電気信
    号を前記手段に与え、非接触の状態における前記被加工
    物の前記被研磨面と前記研磨工具の前記研磨面との間の
    距離を任意に設定するための制御手段を有することを特
    徴とする請求項44記載の研磨装置。
  67. 【請求項67】 前記加圧手段に電気的に接続され、電
    気信号を前記加圧手段に与え、前記研磨工具と前記被加
    工物とを接触させるための圧力を任意に設定するための
    制御手段を有することを特徴とする請求項44記載の研
    磨装置。
  68. 【請求項68】 前記研磨工具は、脱着可能な研磨パッ
    ドとそれを保持するパッドホルダーを有することを特徴
    とする請求項44記載の研磨装置。
  69. 【請求項69】 前記被加工物と前記研磨工具とが前記
    槽内に入れた前記研磨剤の中で互いに接触と非接触とを
    繰り返しながら前記研磨工具により前記被加工物の前記
    被研磨面を研磨することを特徴とする請求項44記載の
    研磨装置。
  70. 【請求項70】 前記研磨工具は前記研磨剤の中で浮力
    を高めるための空洞部を有することを特徴とする請求項
    44記載の研磨装置。
  71. 【請求項71】 前記研磨工具は研磨パッドを保持する
    保持面で開口する複数の貫通孔を有することを特徴とす
    る請求項44記載の研磨装置。
  72. 【請求項72】 被加工物と研磨面側に孔を有する研磨
    工具の少なくともいずれか一方が回転し且つ前記被加工
    物の被研磨面と前記研磨工具の前記研磨面とが所定の加
    圧力で互いに接触することで前記被研磨面を研磨する研
    磨方法において、前記被加工物の前記被研磨面と前記研
    磨工具の前記研磨面とを槽に収容された研磨剤の中で前
    記研磨剤吸引手段により前記孔から前記研磨剤を吸引し
    ながら前記被加工物の前記被研磨面を研磨することを特
    徴とする研磨方法。
  73. 【請求項73】 吸引された前記研磨剤は、回収され前
    記被加工物の前記被研磨面を研磨するための研磨能力を
    回復し再び槽に収容されることを特徴とする請求項72
    記載の研磨方法。
  74. 【請求項74】 前記被加工物は半導体基板、被研磨層
    を表面に設けた絶縁性基板、被研磨層を表面に設けた半
    導体基板のいずれか1つであることを特徴とする請求項
    72記載の研磨方法。
  75. 【請求項75】 前記研磨剤は微粒子のみで構成されて
    いることを特徴とする請求項72記載の研磨方法。
  76. 【請求項76】 前記微粒子は酸化シリコン、酸化アル
    ミニウム、酸化マンガンのうち少なくとも1つを含むこ
    とを特徴とする請求項75記載の研磨方法。
  77. 【請求項77】 前記研磨剤は微粒子を含む液体である
    ことを特徴とする請求項72記載の研磨方法。
  78. 【請求項78】 前記被加工物の前記被加工面全面を研
    磨した後、更に研磨すべき部分を特定し、特定された前
    記部分のみを再び研磨することを特徴とする請求項72
    記載の研磨方法。
  79. 【請求項79】 前記被加工物と前記研磨工具とが前記
    槽内に入れた前記研磨剤の中で互いに接触と非接触とを
    繰り返しながら前記研磨工具により前記被加工物の前記
    被研磨面を研磨することを特徴とする請求項72記載の
    研磨方法。
  80. 【請求項80】 前記研磨工具は前記研磨剤の中で浮力
    を高めるための空洞部を有することを特徴とする請求項
    72記載の研磨方法。
  81. 【請求項81】 前記研磨工具は研磨パッドを保持する
    保持面で開口する複数の貫通孔を有することを特徴とす
    る請求項72記載の研磨方法。
  82. 【請求項82】 被加工物を保持する被加工物保持手段
    と、研磨面側に孔を有する研磨工具と、前記被加工物の
    被研磨面と前記研磨工具の前記研磨面とを上下方向に対
    向させ所定の加圧力を与えて接触させるための加圧手段
    と、前記被加工物と前記研磨工具の少なくともいずれか
    一方を回転運動させるための駆動手段と、前記加圧手段
    が所定の周期で加圧力を変化させる手段を有する研磨装
    置において、前記孔と連通する研磨剤吸引手段を有し、
    加圧力を変化させ且つ、前記研磨剤吸引手段が前記孔か
    ら前記研磨剤を吸引しながら研磨剤が収容された槽の中
    で、前記研磨工具が前記被加工物の前記被研磨面を研磨
    することを特徴とする研磨装置。
  83. 【請求項83】 前記研磨剤吸引手段は、研磨剤再利用
    手段と連通することを特徴とする請求項82記載の研磨
    装置。
  84. 【請求項84】 前記研磨面はポリウレタンからなるこ
    とを特徴とする請求項82記載の研磨装置。
  85. 【請求項85】 前記研磨工具は前記研磨剤の中で浮力
    を高めるための空洞部を有することを特徴とする請求項
    82記載の研磨装置。
  86. 【請求項86】 前記研磨工具は研磨パッドを保持する
    保持面で開口する複数の貫通孔を有することを特徴とす
    る請求項82記載の研磨装置。
  87. 【請求項87】 被加工物と研磨面に孔を有する研磨工
    具の少なくともいずれか一方が回転し且つ前記被加工物
    の被研磨面と前記研磨工具の前記研磨面とが所定の加圧
    力を受けて接触することで前記被研磨面を研磨する研磨
    方法において、所定の周期で加圧力を変化させ且つ前記
    研磨剤吸引手段が前記孔から前記研磨剤を吸引しながら
    槽の中に収容された研磨剤の中で前記研磨工具により前
    記被加工物の前記被研磨面を研磨することを特徴とする
    研磨方法。
  88. 【請求項88】 吸引された前記研磨剤は、回収され前
    記被加工物の前記被研磨面を研磨するための研磨能力を
    回復し再び槽に収容されることを特徴とする請求項87
    記載の研磨方法。
  89. 【請求項89】 前記研磨面にポリウレタンを用いるこ
    とを特徴とする請求項87記載の研磨方法。
  90. 【請求項90】 前記研磨工具は前記研磨剤の中で浮力
    を高めるための空洞部を有することを特徴とする請求項
    87記載の研磨方法。
  91. 【請求項91】 前記研磨工具は研磨パッドを保持する
    保持面で開口する複数の貫通孔を有することを特徴とす
    る請求項87記載の研磨方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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