JPH1199334A - アンモ酸化用触媒組成物およびこれを用いたニトリル化合物の製造方法 - Google Patents

アンモ酸化用触媒組成物およびこれを用いたニトリル化合物の製造方法

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JPH1199334A
JPH1199334A JP9277969A JP27796997A JPH1199334A JP H1199334 A JPH1199334 A JP H1199334A JP 9277969 A JP9277969 A JP 9277969A JP 27796997 A JP27796997 A JP 27796997A JP H1199334 A JPH1199334 A JP H1199334A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 アルミナに担持された触媒であって、下
記式(1)で表される組成を持ち、かつ、1.5≦(単
位重量当たりの担持触媒に含まれるアルミナ中のアルミ
ニウムの原子数)/(単位重量当たりの担持触媒に含ま
れるクロムの原子数)≦5であるアンモ酸化用触媒組成
物。 Moa Bib Tec Crd e n (1) (式中、Xはアルカリ金属、アルカリ土類金属等の元素
から選ばれる少なくとも1種以上の元素、a、b、c、
d、eは各々Mo、Bi、Te、Cr、Xの原子数を表
し、aを10とした時、 0≦b≦50 0≦c≦50 但し、0.01≦(b+c)≦100 0.01≦d≦50 X≦50 【効果】本発明の触媒は、非常に容易に製造することが
でき、ハロゲン化物プロモーターを使用することなし
に、また、プロパンなどアルカンの分圧を酸素分圧より
も高めることなしに、ニトリル化合物を高い収率で製造
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロパン、イソブ
タンの気相接触アンモ酸化反応に用いる触媒、およびこ
れを用いたニトリル化合物の製造方法に関するものであ
る。ニトリル化合物は繊維、合成樹脂、合成ゴムなどの
重要な中間体として工業的に製造されている。
【0002】
【従来の技術】ニトリル化合物は、多様な工業製品の重
要な中間体として大量に製造されている。従来、その製
造方法としては、アルケン類すなわちプロピレン、イソ
ブテンなどを原料とし、分子状酸素およびアンモニアを
気相接触アンモ酸化する方法が一般的である。一方、近
年アルケン類とアルカン類との価格差から、従来アルケ
ン類を原料としてきた多くの誘導体を、より安価なアル
カン類を原料として合成する方法の開発が注目されてい
る。例えば、プロパンまたはイソブタンを出発原料とし
て、アンモ酸化によりアクリロニトリルやメタクリロニ
トリルを製造するために用いられる触媒系のうち、ハロ
ゲン化物などのプロモーターを用いた例として、Mo−
Ce系酸化物触媒(USP3,746,737号公
報)、Mo−Ce−Te系酸化物触媒(USP3,83
3,638号公報)、Mo−Ce−Bi系、Mo−Ce
−Te系酸化物触媒(特開昭47−13313号公
報)、Sb−U系酸化物触媒(特公昭50−17046
号公報)などが提案されている。
【0003】プロパンなどの分圧を酸素分圧よりも高め
た条件で使用する触媒として、Sb−Sn系、As−S
n系、Mo−Sn系、V−Cr系酸化物触媒(以上、特
公昭50−28940号公報)、V−Sb系酸化物触媒
(特開昭47−33783号公報、特公昭50−230
16号公報)、V−Sb−W系酸化物触媒(特開平2−
261544号公報)、V−Sn−Sb−Cu−Bi
系、V−Sn−Sb−Cu−Te系酸化物触媒(以上、
特開平4−275266号公報)、Mo−Bi−Fe−
Al系酸化物触媒(特開平3−157356号公報)、
Mo−Cr−Te系酸化物触媒(USP5,171,8
76号公報)、Mo−V−Te−Nb系酸化物触媒(特
開平4−235153号公報)などが提案されている。
【0004】ハロゲン化物プロモーターを用いず、アル
カンの分圧を酸素分圧よりも高めない例としては、V−
Sb系酸化物触媒(特開平1−268668号公報)、
Mo−V−Nb−Te系酸化物触媒(特開平2−257
号公報、特開平7−10801号公報)、Cr−Sb−
W系酸化物触媒(特開平7−157461号公報)、M
o−Sb−W系酸化物触媒(平7−157462号公
報)、Mo−Bi−Cr−Nb系酸化物触媒(特開平6
−116225号公報)、Mo−Bi−Cr系酸化物触
媒(特開平7−215925号公報)などが提案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の触媒系のうち、反応系にプロモーターとして少量のハ
ロゲン化物などを添加している系では、反応装置の腐食
などの問題があり好ましくない。また、プロパンの分圧
を酸素分圧より高めている系では、未反応プロパンのリ
サイクルが必要なため、エネルギー消費型のプロセスと
なり好ましい方法とはいえない。ハロゲン化物プロモー
ターを用いず、アルカンの分圧を酸素分圧よりも高めな
い触媒系のうち、バナジウムを必須としている触媒系で
は、調液時にバナジウムの長時間加熱攪拌を要したり、
酸素不存在下での焼成操作を必要としたりしており、触
媒製造が容易ではない。一方、バナジウムを必須としな
い触媒系においては、良好な収率が得られていない。こ
のような背景のもと、ハロゲン化物プロモーターを使用
せず、プロパンなどアルカンの分圧を高めることもな
く、製造が容易でかつニトリル収率の高い触媒の開発が
必要とされてきた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、プロパンま
たはイソブタンを気相接触アンモ酸化反応させニトリル
化合物を製造する方法について種々の検討を行った結
果、容易に触媒を製造することができ、プロセスにおい
てハロゲン化物などのプロモーターを使用することなし
に、また、アルカンの分圧を酸素分圧よりも高めること
なしに、高い収率でニトリル化合物を製造し得る方法を
見い出し、本発明を達成したものである。すなわち、本
発明は、プロパンまたはイソブタンの気相接触アンモ酸
化反応に用いるアルミナに担持された触媒であって、下
記(1)式で表される組成を持ち、(単位重量当たりの
担持触媒に含まれるアルミナ中のアルミニウムの原子
数)/(単位重量当たりの担持触媒に含まれるクロムの
原子数)で表される比が下記式(2)で表されるアンモ
酸化用触媒組成物である。
【0007】 MoaBibTecCrden (1) (式中、Xはアルカリ金属、アルカリ土類金属、Al、
P、Sc、Ti、V、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、
Zn、Ga、Ge、Y、Zr、Nb、Ru、Rh、P
d、Ag、In、Sn、Sb、Hf、Ta、W、Pt、
Tl、Pb、希土類元素から選ばれる少なくとも1種以
上の元素を表し、a、b、c、d、eは各々Mo、B
i、Te、Cr、Xの原子数を表し、aを10とした
時、 0≦b≦50 0≦c≦50 但し、0.01≦(b+c)≦100 0.01≦d≦50 X≦50 であり、また、nは構成金属の酸化状態によって決まる
数である。)
【0008】 1.5≦(単位重量当たりの担持触媒に含まれるアルミナ中のアルミニウムの 原子数)/(単位重量当たりの担持触媒に含まれるクロムの原子数)≦5 (2) この際、(単位重量当たりの担持触媒に含まれるアルミ
ナ中のアルミニウムの原子数)/(単位重量当たりの担
持触媒に含まれるクロムの原子数)で表される比は、特
には下記式(3)で示される範囲が好ましい。
【0009】 2.5≦(単位重量当たりの担持触媒に含まれるアルミナ中のアルミニウムの 原子数)/(単位重量当たりの担持触媒に含まれるクロムの原子数)≦3.5 (3) また、本発明は、上記触媒を用いて、プロパンまたはイ
ソブタンを気相接触反応させニトリル化合物を製造する
方法である。
【0010】本発明の骨子は、アルミナに担持され、ビ
スマスおよびテルルから選ばれる少なくとも1種以上の
元素とモリブデン、クロムを必須成分とし、(単位重量
当たりの担持触媒に含まれるアルミナ中のアルミニウム
の原子数)/(単位重量当たりの担持触媒に含まれるク
ロムの原子数)で表される比が特定の範囲にあるもの
を、アンモ酸化用触媒ととして用いる用いることにある
が、以下に、本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明で使用する触媒原料には特に制限は
ない。モリブデンはヘプタモリブデン酸アンモニウム、
モリブデン酸、モリブデン酸化物、モリブデン塩化物な
どを用いることができる。入手しやすさおよび溶解度の
面からヘプタモリブデン酸アンモニウムが好ましい。ビ
スマスは硝酸塩、ビスマス酸化物などを用いることがで
きる。入手しやすさおよび溶解度の面から硝酸塩が好ま
しい。テルルはテルル酸、テルル酸化物などを用いるこ
とができる。入手しやすさおよび溶解度の面からテルル
酸が好ましい。クロムは硝酸塩、クロム塩化物、酢酸ク
ロムなどを用いることができる。入手しやすさおよび溶
解度の面から硝酸塩が好ましい。その他のものについて
も、硝酸塩、酸化物、塩化物、有機酸塩などを使用する
ことができる。
【0012】担体のアルミナおよびシリカの原料は、そ
の成形体の他、酸化物、水酸化物の粉末あるいはゲル、
ゾルなどを用いることができる。触媒中のアルミナに関
して、(単位重量当たりの担持触媒に含まれるアルミナ
中のアルミニウムの原子数)/(単位重量当たりの担持
触媒に含まれるクロムの原子数)で表される比を前記式
(2)で表される特定の範囲に調整することにより、高
い活性および選択率を与えることができる。アルミナを
用いず、硝酸アルミニウムのように担体としてではな
く、触媒成分を構成する酸化物にアルミニウムが組み込
まれてしまうようなアルミニウム原料を用いることは好
ましくない。また、触媒に強度を持たせるためにシリカ
を添加することが好ましい。
【0013】触媒調製方法については例えば次のようで
ある。シリカゾルに所定量のヘプタモリブデン酸アンモ
ニウム水溶液を添加する。テルルを用いる場合は、テル
ル酸水溶液を添加する。次に、硝酸クロムの硝酸溶液を
添加する。ビスマスを用いる場合は、硝酸ビスマスの硝
酸溶液を併せて添加する。X成分はこれらの液に適宜混
合してかまわない。最後にアルミナゾルを添加し攪拌混
合する。この時、前記式(2)で表される(単位重量当
たりの担持触媒に含まれるアルミナ中のアルミニウムの
原子数)/(単位重量当たりの担持触媒に含まれるクロ
ムの原子数)の比を特定の範囲にする必要がある。
【0014】ここで得られた混合液を噴霧乾燥法、蒸発
乾固法、真空乾燥法などの方法で乾燥させ、固体物を得
る。これを400〜1000℃で焼成して目的物を得
る。本焼成の前に、低温での予備焼成を行ってもよい。
これらの焼成は、一般に大気中で行われるが、高酸素濃
度下、低酸素濃度下でも行うことができるし、窒素やヘ
リウムなどの不活性ガス中や真空中でも行うことができ
る。触媒製造の容易さを考えると、大気中が最も好まし
い。焼成方法についても固定焼成炉、流動焼成炉、回転
焼成炉などで実施することができる。
【0015】これらの触媒の形状については特に限定さ
れない。乾燥後または焼成後に打錠機、押し出し成型
機、造粒機などで成形し使用することができる。噴霧乾
燥法で調製した場合は、特に成形せずにそのまま使用す
ることができる。このように調製された触媒の存在下、
プロパンまたはイソブタンのアンモ酸化反応を行うこと
によってニトリル化合物を製造することができる。プロ
パンまたはイソブタンとアンモニアは必ずしも高純度で
ある必要はなく、工業グレードのものを使用できる。酸
素源として通常空気が使用されるが、純酸素または純酸
素を空気と混合するなどして酸素濃度を高めたものを用
いてもよい。希釈ガスとして窒素、アルゴン、ヘリウ
ム、二酸化炭素、水蒸気などを使用した希釈空気や希釈
酸素含有ガスを用いてもよい。
【0016】反応に供給される分子状酸素のモル比はア
ルカンに対して2〜5倍量程度が好ましく、アンモニア
モル比は0.5〜3倍量程度が好ましい。本反応は減圧
下、大気圧下、加圧下のいずれでも実施することができ
るが、0.1〜10atmの範囲内で行うことが好まし
い。アンモ酸化反応の場合、反応温度は350〜600
℃、好ましくは450〜600℃で実施することができ
る。反応方式については、固定床式、流動床式、移動床
式などが可能である。
【0017】
〔ここで、W=充填触媒量(ml)、F=原料混合ガス流量(Ncc/sec)、T=反応温度(℃)である。〕
【0018】
【実施例1】25重量%のSiO2 と25重量%のAl
2 3 の混合担体に担持された、組成式がMo10Bi
0.72Cr6.47Rb0.24n で示される触媒を次のように
して調製した。シリカ含有量30重量%のシリカゾル2
5.0gに、水25gに溶解させたヘプタモリブデン酸
アンモニウム12.57gを添加する。次に、18重量
%の硝酸16gに溶解させた硝酸ビスマス2.48g、
硝酸クロム18.32gおよび硝酸ルビジウム0.25
gを添加する。最後に10.4重量%のアルミナゾル7
2.1gを添加する。この時、(単位重量当たりの担持
触媒に含まれるアルミナ中のアルミニウムの原子数)/
(単位重量当たりの担持触媒に含まれるクロムの原子
数)の値は3.2である。混合液を十分に攪拌した後、
蒸発乾固し乾燥させた。得られた乾燥物を大気雰囲気下
300℃で2時間予備焼成した後、大気雰囲気下640
℃で2時間焼成して目的の触媒を得た。この触媒の3m
lをSUS製で内径10mmの固定床型反応装置に充填
し、反応温度520℃、反応圧力状圧下にプロパン:ア
ンモニア:酸素:ヘリウム:水=1:2:4:8:3の
モル比の混合ガスを毎秒0.79cc(NTP換算)の
流量で通過させた。触媒との接触時間は1.3秒であっ
た。得られた結果を表1に示す。
【0019】
【実施例2】33重量%のAl2 3 に担持された、組
成式がMo10Bi0.72Cr6.47Rb0.24n で示される
触媒を次のようにして調製した。水35gにヘプタモリ
ブデン酸アンモニウム16.84gを溶解する。これに
18重量%の硝酸18gに溶解させた硝酸ビスマス3.
33g、硝酸クロム24.55gおよび硝酸ルビジウム
0.34gを添加する。最後に10.4重量%のアルミ
ナゾル95.2gを添加する。この時、(単位重量当た
りの担持触媒に含まれるアルミナ中のアルミニウムの原
子数)/(単位重量当たりの担持触媒に含まれるクロム
の原子数)の値は3.2である。この混合液を実施例1
と同様に乾燥、焼成し、目的の触媒を得た。この触媒を
用いて、実施例1と同様にしてプロパンのアンモ酸化反
応を行った。得られた結果を表1に示す。
【0020】
【実施例3】37.5重量%のSiO2 と12.5重量
%のAl2 3 の混合担体に担持された、組成式がMo
10Bi0.72Cr6.47Rb0.24n で示される触媒を次の
ようにして調製した。シリカ含有量30重量%のシリカ
ゾル37.5gに、水25gに溶解させたヘプタモリブ
デン酸アンモニウム12.57gを添加する。次に、1
8重量%の硝酸14gに溶解させた硝酸ビスマス2.4
8g、硝酸クロム18.32gおよび硝酸ルビジウム
0.25gを添加する。最後に10.4重量%のアルミ
ナゾル36.1gを添加する。この時、(単位重量当た
りの担持触媒に含まれるアルミナ中のアルミニウムの原
子数)/(単位重量当たりの担持触媒に含まれるクロム
の原子数)の値は1.6である。混合液を十分に攪拌し
た後、蒸発乾固し乾燥させた。この混合液を実施例1と
同様に乾燥、焼成し、目的の触媒を得た。この触媒を用
いて、実施例1と同様にしてプロパンのアンモ酸化反応
を行った。得られた結果を表1に示す。
【0021】
【比較例1】50重量%のAl2 3 に担持された、組
成式がMo10Bi0.72Cr6.47Rb0.24n で示される
触媒を次のようにして調製した。水25gにヘプタモリ
ブデン酸アンモニウム12.57gを溶解する。これに
18重量%の硝酸21gに溶解させた硝酸ビスマス2.
48g、硝酸クロム18.32gおよび硝酸ルビジウム
0.25gを添加する。最後に10.4重量%のアルミ
ナゾル144.2gを添加する。この時、(単位重量当
たりの担持触媒に含まれるアルミナ中のアルミニウムの
原子数)/(単位重量当たりの担持触媒に含まれるクロ
ムの原子数)の値は6.4である。この混合液を実施例
1と同様に乾燥、焼成し、目的の触媒を得た。この触媒
を用いて、実施例1と同様にしてプロパンのアンモ酸化
反応を行った。得られた結果を表1に示す。
【0022】
【比較例2】50重量%のSiO2 に担持された、組成
式がMo10Bi0.72Cr6.47Rb0.24n で示される触
媒を次のようにして調製した。シリカ含有量30重量%
のシリカゾル50gに、水25gに溶解させたヘプタモ
リブデン酸アンモニウム12.57gを添加する。次
に、18重量%の硝酸12gに溶解させた硝酸ビスマス
2.48g、硝酸クロム18.32gおよび硝酸ルビジ
ウム0.25gを添加する。この時、(単位重量当たり
の担持触媒に含まれるアルミナ中のアルミニウムの原子
数)/(単位重量当たりの担持触媒に含まれるクロムの
原子数)の値は0である。この混合液を実施例1と同様
に乾燥、焼成し、目的の触媒を得た。
【0023】この触媒を用いて、実施例1と同様にして
プロパンのアンモ酸化反応を行った。得られた結果を表
1に示す。実施例1、2および3と比較例1および2の
結果より、(単位重量当たりの担持触媒に含まれるアル
ミナ中のアルミニウムの原子数)/(単位重量当たりの
担持触媒に含まれるクロムの原子数)の比が特定の範囲
である場合に、良好な収率を与えることがわかる。ま
た、これらの触媒は、いずれも簡易な方法で製造されて
いる。
【0024】
【比較例3】25重量%のSiO2 に担持された、組成
式がMo10Bi0.72Cr6.47Rb0.24Al20.8n で示
される触媒を次のようにして調製した。シリカ含有量3
0重量%のシリカゾル25gに、水25gに溶解させた
ヘプタモリブデン酸アンモニウム12.57gを添加す
る。次に、18重量%の硝酸15gに溶解させた硝酸ビ
スマス2.48g、硝酸クロム18.32g、硝酸ルビ
ジウム0.25gおよび硝酸アルミニウム56.29g
を添加する。この時、酸化物触媒を構成するAl/Cr
の原子比は3.2であるが、(単位重量当たりの担持触
媒に含まれるアルミナ中のアルミニウムの原子数)/
(単位重量当たりの担持触媒に含まれるクロムの原子
数)の値としては0である。この混合液を実施例1と同
様に乾燥、焼成し、目的の触媒を得た。この触媒を用い
て、実施例1と同様にしてプロパンのアンモ酸化反応を
行った。得られた結果を表1に示す。実施例1と比較例
3の結果より、アルミニウムはアルミナの形で担体とし
て用いる必要があることがわかる。
【0025】
【実施例4】25重量%のSiO2 と25重量%のAl
2 3 の混合担体に担持された、組成式がMo10Te
1.72Cr6.47n で示される触媒を次のようにして調製
した。シリカ含有量30重量%のシリカゾル25.0g
に、水25gに溶解させたヘプタモリブデン酸アンモニ
ウム11.94g、水10gに溶解させたテルル酸2.
68gを添加する。次に、18重量%の硝酸16gに溶
解させた硝酸クロム17.41gを添加する。最後に1
0.4重量%のアルミナゾル72.1gを添加する。こ
の時、(単位重量当たりの担持触媒に含まれるアルミナ
中のアルミニウムの原子数)/(単位重量当たりの担持
触媒に含まれるクロムの原子数)の値は3.4である。
この混合液を実施例1と同様に乾燥、焼成し、目的の触
媒を得た。この触媒を用いて、実施例1と同様にしてプ
ロパンのアンモ酸化反応を行った。得られた結果を表1
に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明の触媒は、非常に容易に製造する
ことができ、プロパンまたはイソブタンの気相接触アン
モ酸化反応において、プロセスにおいてハロゲン化物プ
ロモーターを使用することなしに、また、プロパンなど
アルカンの分圧を酸素分圧よりも高めることなしに、ニ
トリル化合物を高い収率で製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C07C 255/08 C07C 255/08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロパンまたはイソブタンの気相接触ア
    ンモ酸化反応に用いるアルミナに担持された触媒であっ
    て、下記式(1)で表される組成を持ち、(単位重量当
    たりの担持触媒に含まれるアルミナ中のアルミニウムの
    原子数)/(単位重量当たりの担持触媒に含まれるクロ
    ムの原子数)で表される比が下記式(2)で表されるア
    ンモ酸化用触媒組成物。 Moa Bib Tec Crd e n (1) (式中、Xはアルカリ金属、アルカリ土類金属、Al、
    P、Sc、Ti、V、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、
    Zn、Ga、Ge、Y、Zr、Nb、Ru、Rh、P
    d、Ag、In、Sn、Sb、Hf、Ta、W、Pt、
    Tl、Pb、希土類元素から選ばれる少なくとも1種以
    上の元素を表し、a、b、c、d、eは各々Mo、B
    i、Te、Cr、Xの原子数を表し、aを10とした
    時、 0≦b≦50 0≦c≦50 但し、0.01≦(b+c)≦100 0.01≦d≦50 X≦50 であり、また、nは構成金属の酸化状態によって決まる
    数である。) 1.5≦(単位重量当たりの担持触媒に含まれるアルミナ中のアルミニウムの 原子数)/(単位重量当たりの担持触媒に含まれるクロムの原子数)≦5 (2)
  2. 【請求項2】 単位重量当たりの担持触媒に含まれるア
    ルミナ中のアルミニウムの原子数)/(単位重量当たり
    の担持触媒に含まれるクロムの原子数)で表される比が
    下記式(3)で表される請求項1に記載のアンモ酸化用
    触媒組成物。 2.5≦(単位重量当たりの担持触媒に含まれるアルミナ中のアルミニウムの 原子数)/(単位重量当たりの担持触媒に含まれるクロムの原子数)≦3.5 (3)
  3. 【請求項3】 担体としてシリカを含むことを特徴とす
    る請求項1または2に記載のアンモ酸化用触媒組成物。
  4. 【請求項4】 プロパンまたはイソブタンを気相接触ア
    ンモ酸化反応させ、ニトリル化合物を製造するにあた
    り、請求項1ないし3のいずれかに記載の触媒を用いる
    ことを特徴とするニトリル化合物の製造方法。
JP27796997A 1997-09-26 1997-09-26 アンモ酸化用触媒組成物およびこれを用いたニトリル化合物の製造方法 Expired - Lifetime JP3966588B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003201260A (ja) * 2001-12-04 2003-07-18 Rohm & Haas Co アルカンからオレフィン、不飽和カルボン酸および不飽和ニトリルを調製するための改良されたプロセス

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