JPH1199288A - 電気かみそりの外刃とその製造方法 - Google Patents

電気かみそりの外刃とその製造方法

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JPH1199288A
JPH1199288A JP17193598A JP17193598A JPH1199288A JP H1199288 A JPH1199288 A JP H1199288A JP 17193598 A JP17193598 A JP 17193598A JP 17193598 A JP17193598 A JP 17193598A JP H1199288 A JPH1199288 A JP H1199288A
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blade
crosspiece
outer blade
curved
thickness
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JP17193598A
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English (en)
Inventor
Manabu Kawahara
学 河原
Yoshinobu Takegawa
禎信 竹川
Takeshi Furuichi
武 古市
Takashi Kozai
敬 小戝
Masao Tanahashi
正雄 棚橋
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外刃に求められる多くの点を高レベルで満足
させる。 【解決手段】 刃孔2を囲む桟1の刃孔2側の側壁下部
が刃孔2側に突出して刃先を形成する側方突起部10と
なっており、側壁上部が断面円弧状の曲成部11となっ
ている。側方突起部10の上面側延長線よりも曲成部1
1上面が上方に突出する。桟1の上面から上記側方突起
部10と曲成部11との境界までの寸法Aが桟1の肉厚
tとほぼ同じか以下となっている。刃先角θは側方突起
部10で設定し、刃孔2からの肌の突出量は曲成部11
で設定することができる。また側方突起部10と曲成部
11との境界位置を桟1の上面近くに設けることで刃厚
Tを薄くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気かみそりの外
刃、殊に多数の刃孔が薄板素材に形成された網刃と称さ
れるタイプの外刃とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気かみそりの外刃として、図20に示
すように、対の金型3,4による圧印加工で薄板である
素材Mに多数の凹凸を形成し、次いで片面側に突出して
いる部分(図中で線C以下の領域)を研削してしまうこ
とによって図19に示すように刃孔2を明けるとともに
残る部分を刃孔2を囲む桟1としたものがあるが、この
場合、桟1における研削面が刃先角θの刃先となり、こ
の面に内刃が摺接することで、刃孔2から導入された髭
6を切断することになる。
【0003】この時、肉厚tが各部において素材厚から
殆ど変化することがないように加工する上記圧印加工で
は、刃先角θと刃孔2の開口径Dとの関係を満足のいく
ものとすることが難しい。すなわち、切れ味をあげるに
は刃先角θを小さくすればよいのであるが、この場合、
開口径Dが同じであると、桟1の高さ(刃厚)Tが低く
なってしまう分だけ、刃孔2からの肌5の突出量Pが大
となってしまうために、刃孔2の開口径Dを小さくしな
ければならない上に、桟1の断面二次モーメントも小さ
くなることから、強度確保のために桟1の断面も大きく
しなければならず、結果的に刃孔2の開口率が低下して
髭6の導入が悪くなる。
【0004】逆に刃孔2の開口率を大きくして髭6の導
入を良くしようとすると、刃先角θを大きくすることに
なって髭6への切り込み抵抗が大きくなるために切れ味
が悪化する。また、桟1の幅を同じとしたまま刃先角θ
を大きくする場合、桟1の上面角部の曲率半径を小さく
しなければならず、これは肌当たりの悪化を招くことに
なる。
【0005】このために、実開昭54−13793号公
報には図21に示すように桟1の刃孔2を囲む側壁の断
面が変曲点を有する曲線を描くようにすることで刃先角
を小さくしたものが提案されており、また実開昭55−
68973号公報には図22に示すように上記側壁の刃
先側である下端部に曲線を描かせることで刃先角を小さ
くしたものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記2つの公
報に示されたものは、いずれも素材厚をできるだけ変化
させずに圧印加工する前記加工法を前提としていること
から、通常使用されているステンレス刃物鋼材を素材と
した場合、肉厚tよりも刃厚Tをかなり厚く(1.5倍
以上)しなくては成形することができず、そして刃厚T
の増大は髭を短く剃ることができないという問題を招
き、これを防ぐために肉厚t(素材厚)を薄くすれば強
度の低下を招く。
【0007】本発明はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その目的とするところは外刃に求められる多く
の点を高レベルで満足させる電気かみそりの外刃を提供
するにあり、また他の目的とするところは上記外刃を簡
便に製造することができる電気かみそりの外刃の製造方
法を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】しかして本発明に係る電
気かみそりの外刃は、刃孔を囲む桟の刃孔側の側壁下部
が刃孔側に突出して刃先を形成する側方突起部となって
おり、側壁上部が断面円弧状の曲成部となっており、側
方突起部の上面側延長線よりも曲成部上面が上方に突出
し、桟の上面から上記側方突起部と曲成部との境界まで
の寸法が桟の肉厚とほぼ同じか以下となっていることに
特徴を有している。刃先角は側方突起部で設定するとと
もに刃孔からの肌の突出量は曲成部で設定することがで
きるようにしたものであり、また上記側方突起部と曲成
部との境界位置を桟の上面近くに設けることで刃厚を厚
くしなくてもすむようにしたものである。
【0009】曲成部の裏側に凹所を設けたり、桟の上面
の両側曲成部間に凹所を設けておいてもよい。曲成部の
突出量を大きくることができる。この時、凹所は曲成部
に滑らかにつながる湾曲面としておくと、肌当たりをさ
らに良好なものとすることができる。
【0010】また、桟の上面中央部の肉厚を薄くしたも
のであってもよい。
【0011】側方突起部及び曲成部を備えた桟で囲まれ
る刃孔を全域に設けるのではなく、部分的に設けたもの
であってもよく、この場合、側方突起部及び曲成部を備
えた桟で囲まれる刃孔は肌との接触圧が高くなるエリア
のみに設けるのが好ましい。
【0012】また、側方突起部の突出量もしくは曲成部
の曲率半径を部分的に異ならせることも好ましい。
【0013】そして本発明における電気かみそりの外刃
の製造方法は、対の金型で薄板である素材を圧印加工し
て凹凸を形成し、片面側の凸部を研削して桟で囲まれる
刃孔を開口させるにあたり、対の金型として、桟の上部
上面側を形成する部分に凹部を設けた金型と、桟の上部
下面側を形成する部分に凸部を形成した金型とを用い
て、凹所の縁と凸部との間で素材を鍛造圧印して、刃孔
を囲む桟の刃孔側の側壁下部に刃孔側に突出して刃先を
形成する側方突起部を形成し、側壁上部に断面円弧状の
曲成部を形成することに特徴を有している。前記電気か
みそりの外刃を鍛造圧印によって簡単に得ることができ
る。
【0014】この時、一方の金型の凹所中央部と他方の
金型の凸部中央部との間で桟の上部中央部の肉厚を素材
厚より薄くする鍛造を行うのも好ましい。
【0015】鍛造圧印部以外の部分は通常圧印部として
圧印加工を行ってもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例につい
て説明すると、図1に示すように、基本的形態は前記従
来例と同じであるが、刃孔2を囲む桟1における刃孔2
側の側壁の下部を刃先角θの刃先を形成する側方突起部
10としており、上記側壁の上部を曲率半径Rの曲成部
11としている。また、側方突起部10の上面側の延長
線よりも曲成部11が微小量δだけ突出したものとして
おり、さらに側方突起部10と曲成部11との境界点か
ら桟1の上面までの距離Aを桟1の上部肉厚(素材厚)
tと同じかそれ以下(A≦t)とし、また最小肉厚Wを
素材厚tよりも小さく(W<t)している。
【0017】このような外刃は、図2に示すように、対
の金型3,4として夫々凸部40と凹部30とを備えて
両者40,30の間で桟1の上部を形成するとともに凹
部30の縁によって側方突起部10と曲成部11との境
界点を形成するものを用いて素材Mの鍛造圧印の後、線
C以下の部分を研削することによって得る。
【0018】側方突起部10によって形成される刃先の
刃先角θが小さいにもかかわらず、側方突起部10より
も曲成部11が値δだけ突出しているために、開口径D
を大きくとっても肌の突出量を小さくすることができる
ものであり、また刃厚Tも肉厚tに近い小さいものとす
ることができるために、髭を短く剃ることができるもの
となっている。
【0019】図3(a)は図1に示したものに比して刃厚
Tをさらに小さくしたものを示しており、図3(b)は図
1に示したものに比して曲成部11の曲率半径Rを大き
くして突出量δを小さくしたものを、図3(c)は刃厚T
及び突出量δを共に小さくしたものを示している。刃厚
Tをさらに小さくすることで髭をより短く剃りあげるこ
とができ、曲率半径Rを大きくして突出量δを小さくす
ることで肌当たりを良くすることができるが、いずれに
しても開口径Dは図1に示したものより小さくしない
と、肌の突出量が大きくなってしまう。
【0020】図4に他例を示す。これは金型4として凸
部40の周縁に突条41を備えたものを用いて、桟1の
曲成部11の裏面側に段差h1の凹部13を形成するよ
うにしたものである。この凹部13の存在は、曲成部1
1を外に膨らませて突出量δを大きくすることになるた
めに、肌の突出量をさらに抑えることができる分だけ刃
孔2の開口径Dを大きくして髭の導入を良くすることが
できる。また、刃厚Tを薄くして髭をさらに短く剃りあ
げることができるようにすることもできる。
【0021】図5に示すものでは、上記図4に示した金
型4による凹部13の形成に加えて、金型3の凹部30
中央に突起31を設けて、桟1の上面中央部に段差h2
の凹所12を形成するようにしたものである。このよう
な凹所12の存在は、やはり曲成部11の突出量δを大
きくすることになるほか、髭剃りに際して、肌5がこの
凹所12で伸ばされるために、刃孔2からの肌5の突出
量を小さくすることができるものであり、また曲成部1
1が髭6の根元をより多く押さえることで髭6が根元か
ら絞り出されるために、より髭6を短くカットすること
ができる。
【0022】上記凹部13は図6に示すように台形形状
であったり、図7に示すように桟1の上部下面を湾曲面
とするものであってもよい。凹所12にしても、図7に
示すように桟1の上面を湾曲面とするものであってもよ
い。いずれの場合も鍛造圧印という金型3,4の苛酷な
使用に対しての耐久性を高くすることができ、さらに湾
曲面である凹所12の形成は、肌当たりを良くすること
になる。
【0023】また、図8や図9に示すように凹所12の
形成に際して桟1の上部肉厚を素材厚tよりも薄くする
鍛造を行うと、曲成部11の突出量δの増大を効果的に
行うことができる。図9に示すテーパ状の凹所12は、
金型3,4間の加圧力が小さくてすむために、負荷が大
である鍛造圧印を行う金型3,4の耐久性を高めること
ができる。
【0024】図10に示すように、桟1の上部下面側の
中央部に凹所14を設けて桟1の上部中央部の肉厚を素
材厚tよりも段差hだけ薄くするようにしても、やはり
曲成部11の突出量δを大きくすることができる。ま
た、凹所14をテーパ状とすることで、金型3,4にか
かる負担を小さくすることができる。図11は凹所14
を凹部13及び凹所12と共に設けて段差h3だけ素材
厚tよりも肉厚を薄くするとともに曲成部11の突出量
δの増大を刃厚Tに比して大きくとれるようにしたもの
を示している。
【0025】ところで、側方突起部10及び曲成部11
を設けることは、鍛造圧印で形成する場合の金型3,4
の耐久性の点からも、外刃における刃孔2を設けた全領
域に対して行う必要はない。この点について、図12に
示す往復式電気かみそりに用いている外刃Aで説明す
る。
【0026】図12に示す往復式電気かみそりは、一対
の刃ヘッドHa,Haと、両刃ヘッドHa,Ha間に配
した刃ヘッドHbの総計3個の刃ヘッドを備えるととも
に、これら刃ヘッドにおける各可動刃B,C,Bを駆動
する駆動手段Dとして、振動型リニアアクチュエータを
備えたもので、各刃ヘッドは刃フレームYを介して駆動
手段Dを内蔵する本体ハウジングMに装着されていると
ともに、各刃ヘッドは刃フレームYによってフロート自
在に支持されている。
【0027】図13及び図14に上記刃ヘッドHaに用
いている外刃Aを示す。多数の刃穴2が形成されている
とともに断面U字形に湾曲した状態で使用に供される該
外刃孔Aは、その刃孔2を設けている領域のうち、湾曲
状態における頂上部Pを含む中央エリアa1について
は、図15(a)に示すように、側方突起部10及び曲成
部11に加えて凹部13も備えて、最小肉厚Waが素材
厚tよりも小さいのはもちろん、曲成部11の曲率半径
Raも小さくしており、これに伴って曲成部11の突出
量δaも大であるものとしている。
【0028】中央エリアa1の両サイドのエリアa2に
ついても、図15(b)に示すように、側方突起部10及
び曲成部11に加えて凹部13も備えて、最小肉厚Wb
が素材厚tよりも小さく、曲成部11の曲率半径Rbも
小さくて曲成部11の突出量δbも大であるものとして
いる。ただし、中央エリアa1における桟1の部分と比
較すれば、Ra<Rbとするとともに(または)突出量
をδa>δbとしている。なお、このような形状とする
ことは、最小肉厚Wbを最小肉厚Waより少し大きくす
ることで容易に得ることができると同時に、鍛造圧印に
際して必要な加圧力を低くすることができる。
【0029】そして、エリアa2のさらに外側可動刃B
が摺接しないエリアa3に設けた刃孔2の桟1に関して
は、図7(c)あるいは図7(d)に示すように、曲成部11
及び側方突起部10を備えていない従来のもの、つまり
は鍛造圧印ではなく、通常の圧印加工で得ることができ
る断面形状のものとしている。
【0030】外刃Aを肌に押し当てた時、肌との接触圧
がもっとも高くなる中央エリアa1においては、切れ味
よく短く剃ることができる上に、肌への刺激も少なくす
ることができるものとし、肌との接触圧が中央エリアa
1ほど高くなることがない両サイドのエリアa2につい
ては、鍛造圧印に必要な加圧力を低くすることができる
形状とし、さらに髭剃りに直接は関与しないエリアa3
については、鍛造圧印ではなく通常の圧印加工として、
大きな加圧力が不要となるようにしているわけである。
なお、上記の説明では2つのエリアa1,a2で異なる
断面形状となるようにしたが、エリアa1,a2を図1
5(a)または図15(b)に示す形状(または他の形状)の
いずれかに統一してもよいのはもちろんである。
【0031】回転式電気かみそりの外刃Eにも適用する
ことができる。図16は断面ドーナッツ状となっている
外刃Eの円を描く頂上部P付近の中央エリアa1と、そ
れ以外のエリアa4とに分けてエリアa1における桟1
に関しては、図15(a)または図15(b)に示すような断
面形状とし、他のエリアa4の桟1に関しては、図15
(c)または図15(d)に示すような断面形状としている。
エリアa4を中央エリアa1寄りの部分と回転式の可動
刃Eが摺接しないエリアの部分とに分けて、前者のエリ
アでは鍛造圧印による加工を、後者のエリアでは通常圧
印による加工を行うようにしてもよいのはもちろんであ
り、この場合においても、桟1の断面形状において、中
央エリアa1における突出量δがもっとも大きくなるよ
うにしておくのが好ましい。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明においては、刃先角
は側方突起部で設定するとともに刃孔からの肌の突出量
は曲成部で設定することができるようにしたものであ
り、このために刃先角を小さくして切れ味を良くするこ
とと刃孔の開口径を大きくして髭の導入を良くすること
についてのジレンマを逃れることができるものであり、
しかも桟の上面から上記側方突起部と曲成部との境界ま
での寸法を桟の肉厚とほぼ同じか以下としているため
に、刃厚を薄くして髭を短く剃ることもできるものであ
る。
【0033】この時、曲成部の裏側に凹所を設けると、
曲成部の突出量を大きくることができるために、刃孔の
開口径をさらに大きくしたり、刃厚をさらに薄くしたり
することができる。
【0034】また、桟の上面の両側曲成部間に凹所を設
けても、刃孔の開口径をさらに大きくしたり、刃厚をさ
らに薄くしたりすることができる。しかも凹所に肌が入
ることで肌を伸ばすことができるために、髭の深剃りが
できるものとなる。
【0035】上記凹所は曲成部に滑らかにつながる湾曲
面としておくと、肌当たりをさらに良好なものとするこ
とができる。
【0036】また、桟の上面中央部の肉厚を薄くしたも
のでも、上記凹所や凹部を設けたものと同等の効果を期
待することができる。
【0037】側方突起部及び曲成部を備えた桟で囲まれ
る刃孔を全域に設けるのではなく、部分的に設けたもの
であってもよい。全域において側方突起部及び曲成部を
設ける場合に比して、製造に必要な金型の破損の防止や
寿命の向上を図ることができる。特に、側方突起部及び
曲成部を備えた桟で囲まれる刃孔は肌との接触圧が高く
なるエリアのみに設けると、髭を剃ることについての長
所と製造上のコストの点との両立を図ることができるも
のとなる。
【0038】また、側方突起部の突出量もしくは曲成部
の曲率半径を部分的に異ならせると、髭を剃ることにつ
いての長所と製造上のコストの点との両立を図る点にお
いて、さらに好ましい結果を得ることができる。
【0039】そして本発明における電気かみそりの外刃
の製造方法は、対の金型で薄板である素材を圧印加工し
て凹凸を形成し、片面側の凸部を研削して桟で囲まれる
刃孔を開口させるにあたり、対の金型として、桟の上部
上面側を形成する部分に凹部を設けた金型と、桟の上部
下面側を形成する部分に凸部を形成した金型とを用い
て、凹所の縁と凸部との間で素材を鍛造圧印して、刃孔
を囲む桟の刃孔側の側壁下部に刃孔側に突出して刃先を
形成する側方突起部を形成し、側壁上部に断面円弧状の
曲成部を形成するために、桟の上面から側方突起部と曲
成部との境界までの寸法を桟の肉厚とほぼ同じか以下と
している外刃を鍛造圧印によって簡単に得ることができ
る。
【0040】この時、一方の金型の凹所中央部と他方の
金型の凸部中央部との間で桟の上部中央部の肉厚を素材
厚より薄くする鍛造を行うと、曲成部の突出量を大きく
して肌の突出量を小さくし、刃孔の開口径をさらに大き
くしたり刃厚をさらに小さくしたりすることができる。
【0041】鍛造圧印部以外の部分は通常圧印部として
圧印加工を行うことで、金型に与える加圧力を小さくす
ることができるために、金型の寿命を伸ばしてコストを
抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の破断斜視図であ
る。
【図2】同上の製造用金型の断面図である。
【図3】(a)(b)(c)は夫々同上の変形例の断面図であ
る。
【図4】他例を示すもので、(a)は断面図、(b)は製造用
金型の断面図である。
【図5】さらに他例を示すもので、(a)は断面図、(b)は
製造用金型の断面図である。
【図6】同上の他例の断面図である。
【図7】同上のさらに他例を示すもので、(a)は断面
図、(b)は製造用金型の断面図である。
【図8】別の例を示すもので、(a)は断面図、(b)は製造
用金型の断面図である。
【図9】同上の他例を示すもので、(a)は断面図、(b)は
製造用金型の断面図である。
【図10】異なる例を示すもので、(a)は断面図、(b)は
製造用金型の断面図である。
【図11】他例の断面図である。
【図12】電気かみそりの一例の断面図である。
【図13】同上の電気かみそりにおける本発明に係る外
刃の斜視図である。
【図14】同上の外刃の展開平面図である。
【図15】(a)(b)(c)(d)は同上の外刃の各部の断面図で
ある。
【図16】電気かみそりの他例の破断正面図である。
【図17】同上の電気かみそりにおける本発明に係る外
刃の斜視図である。
【図18】同上の外刃の平面図である。
【図19】従来例の断面図である。
【図20】同上の製造用金型の断面図である。
【図21】他の従来例の断面図である。
【図22】さらに他の従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 桟 2 刃孔 10 側方突起部 11 曲成部
フロントページの続き (72)発明者 小戝 敬 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 棚橋 正雄 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃孔を囲む桟の刃孔側の側壁下部が刃孔
    側に突出して刃先を形成する側方突起部となっており、
    側壁上部が断面円弧状の曲成部となっており、側方突起
    部の上面側延長線よりも曲成部上面が上方に突出し、桟
    の上面から上記側方突起部と曲成部との境界までの寸法
    が桟の肉厚とほぼ同じか以下となっていることを特徴と
    する電気かみそりの外刃。
  2. 【請求項2】 曲成部の裏側に凹所が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の電気かみそりの外刃。
  3. 【請求項3】 桟の上面の両側曲成部間に凹所が設けら
    れていることを特徴とする請求項1または2記載の電気
    かみそりの外刃。
  4. 【請求項4】 凹所は曲成部に滑らかにつながる湾曲面
    として形成されていることを特徴とする請求項3記載の
    電気かみそりの外刃。
  5. 【請求項5】 桟の上面中央部の肉厚を薄くしているこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の電
    気かみそりの外刃。
  6. 【請求項6】 側方突起部及び曲成部を備えた桟で囲ま
    れる刃孔を部分的に設けていることを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかの項に記載の電気かみそりの外刃。
  7. 【請求項7】 側方突起部及び曲成部を備えた桟で囲ま
    れる刃孔を肌との接触圧が高くなるエリアのみに設けて
    いることを特徴とする請求項6記載の電気かみそりの外
    刃。
  8. 【請求項8】 側方突起部の突出量もしくは曲成部の曲
    率半径を部分的に異ならせていることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかの項に記載の電気かみそりの外刃。
  9. 【請求項9】 対の金型で薄板である素材を圧印加工し
    て凹凸を形成し、片面側の凸部を研削して桟で囲まれる
    刃孔を開口させるにあたり、対の金型として、桟の上部
    上面側を形成する部分に凹部を設けた金型と、桟の上部
    下面側を形成する部分に凸部を形成した金型とを用い
    て、凹所の縁と凸部との間で素材を鍛造圧印して、刃孔
    を囲む桟の刃孔側の側壁下部に刃孔側に突出して刃先を
    形成する側方突起部を形成し、側壁上部に断面円弧状の
    曲成部を形成することを特徴とする電気かみそりの外刃
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 一方の金型の凹所中央部と他方の金型
    の凸部中央部との間で桟の上部中央部の肉厚を素材厚よ
    り薄くする鍛造を行うことを特徴とする請求項9記載の
    電気かみそりの外刃の製造方法。
  11. 【請求項11】 鍛造圧印部以外の部分を通常圧印部と
    して圧印加工を行うことを特徴とする請求項9または1
    0記載の電気かみそりの外刃の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008528077A (ja) * 2005-01-21 2008-07-31 ブラウン、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング 電気ヘアトリマー

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