JPH1198467A

JPH1198467A - 複数メディアのデータ同期再生装置

Info

Publication number: JPH1198467A
Application number: JP9255384A
Authority: JP
Inventors: Takeru Minemoto; 長峯元; Takashi Hoshino; 剛史星野; Atsushi Ishibashi; 厚石橋; Yoshimasa Yokoyama; 佳正横山; Hideki Kuwamoto; 英樹桑本
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1997-09-19
Filing date: 1997-09-19
Publication date: 1999-04-09
Anticipated expiration: 2017-09-19
Also published as: JP3901298B2

Abstract

(57)【要約】【課題】インターネットからの情報として適宜に必要
な部分画像を取り出して、この部分画像とインターディ
スク上の記憶固定された情報とを同期合成して表示させ
ること。【解決手段】予め書き込まれた情報を読み込む読込専
用部と外部メディアへのアクセス情報を有するアクセス
部とを内蔵したディスク１と、ディスクにアクセス指示
される外部メディア２と、ディスクおよび外部メディア
からの情報を入力する情報再生装置３と、情報再生装置
からの文字、音声並びに画像情報を画像表示・音声出力
する画像表示・音声出力装置１１，１２と、を備えたデ
ータ同期再生装置であって、外部メディアからの情報を
情報再生装置内の内部記憶部１７に記憶させ、ディスク
に記憶されているタイミングデータとレイアウト信号に
基づいてディスク情報に外部メディア情報を同期させて
合成１４させ、両データを同期再生１０させて画像表示
及び音声出力させること。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】インターディスク（Ｉｎｔｅ
ｒＤｉｓｋ）と称する外部記憶メディアに格納された
データを基本データとして、他の外部記憶メディアから
のデータを同期合成して再生する技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】外部記憶メディアとして、ＣＤ−ＲＯ
Ｍ、音楽用ＣＤ、ＣＤーＧ、ＶｉｄｅｏーＣＤまたはＤ
ＶＤ等のディスクが現在使用されているが、これらのデ
ィスクはいずれもそれぞれのディスクに予め格納された
データを再生するものであって、予め格納されたデータ
を最新のデータに更新するという機能はないものであ
る。

【０００３】これに対して、ＩｎｔｅｒＤｉｓｋ（以
下、インターディスクと称する）は、そのディスク内部
に、画像情報、文字情報および音声情報を予め格納する
と共に、その格納された情報に関連する、インターネッ
ト上のホームページにアクセスできる情報が内蔵されて
いるものである。即ち、インターディスクは、ディスク
内の情報とインターネット上の情報を融合しようとする
ディスクである。

【０００４】図１１に、インターディスクを再生する場
合の情報の概略的な流れを示す。ここにおいて、１はイ
ンターディスク、２はインターネット上の情報源、３は
インターディスクの再生装置、４は時間制御部、５は外
部記憶装置再生部、６は外部記憶装置制御部、７は通信
制御部、８は音声制御部、９は表示制御部、１０は処理
部、１１は音声再生装置、１２は表示装置、１３は通信
回線、をそれぞれ表している。

【０００５】インターディスク１を外部記憶装置再生部
５に装填して駆動すると、インターディスク１に予め格
納された画像情報、文字情報および音声情報を表示装置
１１と音声再生装置１２によって視聴することができ
る。更に、インターディスク１に記憶されたインターネ
ットのアクセス情報に基づいて、通信回線１３を介して
インターネットに接続され、指定されたホームページに
アクセスでき、アクセスされたホームページの全体画像
を再生装置３の表示装置１１に表示することができる。
その際、必要があれば、階層化された情報にもアクセス
できその全体画像を表示装置１１に表示できる。

【０００６】この場合、インターネットのホームページ
に最新情報が掲載されておれば、ディスク製造時におけ
る過去の情報を格納したインターディスクを再生するこ
とに伴って、そのディスクのアクセス情報でインターネ
ットから最新情報を視聴することができる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】前記従来技術によれ
ば、インターディスクのタイトル（「京都の旅」、「中
華料理」など）に関連する基礎的知識やディスク製造時
点での前記タイトルに関連するデータ等を固定情報とし
て、インターディスクに記憶させておき、前記知識並び
にデータに関する最新情報についてはインターネット情
報を利用することができて、利用者にとって大変有用な
ものであるが、この従来技術では、適宜のインターネッ
ト情報にアクセスできてその全体画像を単に表示装置に
表示するものであって、外部記憶メディアとしてのイン
ターディスク自体の内蔵情報には加工、変更がないもの
である。

【０００８】換言すると、インターディスクに内蔵され
た情報が時間の経過に伴って次第に古い内容となってし
まい、また、最新情報をインターネットを介して取得で
きてもそれは表示装置に単に表示するだけの取得であっ
て、この最新情報をインターディスクに取り込んでその
内蔵情報を加工したり、変更するものではない。したが
って、通信回線と接続されていない他の再生装置にイン
ターディスクを装填して再生しても、最新情報は得られ
ないものである。

【０００９】現状では、インターディスクの内蔵情報は
その製造時に書き込まれた情報であるので、使用者がイ
ンターディスクを再生装置に装填して視聴しようとする
時には、時間が経過しているので書き込まれた情報は古
い情報となってしまっていることがある。また、インタ
ーディスクに書き込める容量には限度があるので詳細な
情報を書き込むことができない。

【００１０】また、インターネットを介した情報はその
全体画像を表示装置に表示するのみであって、視聴者が
その全体画像の内の適宜の部分画像を取捨選択して取り
入れようとするものではない。

【００１１】本発明の目的は、インターネットからの情
報として適宜に必要な部分画像を取り出して、この部分
画像とインターディスク上の記憶固定された情報とを同
期合成して表示させようとするものである。

【００１２】また、インターネットからの追加情報を、
インターディスクの固定情報と同期再生させることによ
り、使用者は、視聴したい情報を例えば表示装置の１画
面上で同時に再生させて視聴しようとするものである。

【００１３】更に、インターネット情報から適宜取り出
した新規な追加データは、再生装置の内部記憶部または
インターディスクの新規データ書き込み部に記憶させよ
うとするものである。

【００１４】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は主として次のような構成を採用する。

【００１５】予め書き込まれた情報を読み込む読込専用
部と外部メディアへのアクセス情報を有するアクセス部
とを内蔵したディスクと、前記ディスクにアクセス指示
される外部メディアと、前記ディスクからの情報を入力
し且つ外部メディアからの情報を入力する情報再生装置
と、前記情報再生装置からの文字情報、音声情報並びに
画像情報を画像表示・音声出力する画像表示・音声出力
装置と、を備えたデータ同期再生装置であって、前記外
部メディアからの情報を前記情報再生装置内の内部記憶
部に記憶させ、前記ディスクに記憶されているタイミン
グデータとレイアウト信号に基づいて前記ディスク情報
に前記内部記憶部内の外部メディア情報を同期させて合
成させ、前記ディスク情報を基本データとし前記外部
メディア情報を追加データとしてこれらの両データを同
期再生させて画像表示及び音声出力させるデータ同期再
生装置。

【００１６】また、予め書き込まれた情報を読み込む読
込専用部と新規に情報を書き込める書込部と外部メディ
アへのアクセス情報を有するアクセス部とを内蔵したデ
ィスクと、前記ディスクにアクセス指示される外部メデ
ィアと、前記ディスクからの情報を入力し且つ外部メデ
ィアからの情報を入力する情報再生装置と、前記情報再
生装置からの文字情報、音声情報並びに画像情報を画像
表示・音声出力する画像表示・音声出力装置と、を備え
たデータ同期再生装置であって、前記外部メディアから
の情報を前記ディスクの書込部に記憶させ、前記ディス
クに記憶されているタイミングデータとレイアウト信号
に基づいて前記ディスク情報に前記書込部内の外部メデ
ィア情報を同期させて合成させ、前記ディスク情報を基
本データとし前記外部メディア情報を追加データとして
これらの両データを同期再生させて画像表示及び音声出
力させるデータ同期再生装置。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を用いて説明する。図１と図２には、インター
ディスクからの情報とインターネットからの情報とを同
期させて再生する方法についての基本的構成を示す。

【００１８】ここにおいて、１はインターディスク、２
はインターネット上の情報源、３はインターディスクの
再生装置、４は時間制御部、５は外部記憶装置再生部、
６は外部記憶装置制御部、７は通信制御部、８は音声制
御部、９は表示制御部、１０は処理部、１１は音声再生
装置、１２は表示装置、１３は通信回線、をそれぞれ表
しており、これらは従来技術に備わった構成要素であ
る。

【００１９】更に、１４は同期合成部、１５は検索部、
１６は記憶制御部、１７は内部記憶部、をそれぞれ表
し、これらの構成要素は再生装置３の一部を構成するも
のである。インターディスク１には画像情報、文字情報
及び音声情報からなる情報が基本データとして格納され
ているとともに、この基本データに関連する情報をイン
ターネットを介して入手できるようにインターネットの
ホームページにアクセス可能な情報も格納されている。

【００２０】再生装置３の処理部１０の入力としては、
時間制御部４からの時刻情報の外に、インターディスク
１からの情報と、インターディスク１からの要求に基づ
いたインターネットからの情報とが入力される。同期合
成部１４は、インターネットの情報源２の情報を保存す
る内部記憶部１７からの追加データと、インターディス
ク１からの基本データと、を処理部１０で同期合成させ
るものであり、その際、インターディスク１からタイミ
ングデータとレイアウト信号を取り出して、基本データ
と追加データの表示タイミングを合わせると共に、基本
データにおける適宜の情報表示箇所に追加データを表示
させるものである。インターディスク１の基本データに
は他のデータと同期させることができるようなプログラ
ムを組み込んでおく。

【００２１】検索部１５は、インターディスク１に格納
された基本データに対して追加可能な情報を検索する機
能を有している。例えば、「プロ野球選手」というタイ
トルを有するインターディスクを利用する場合、特定の
チームにおける特定の選手の最新の打率をインターネッ
トから求めてこれを表示させようとする際に、インター
ディスクからの表示画面で追加情報を必要とすることを
画面選択すると、インターネットからの追加情報とし
て、チーム名、選手名、打撃成績一覧などの情報が得ら
れ、これらが表示装置に画面表示されるので、これらの
中から特定の項目を選択、検索して、インターネットの
適宜のホームページにアクセスし、特定チームの特定選
手の打率を取得する。この取得データを基本データに同
期合成して表示するようになっている。また、インター
ネットからの追加情報は、再生装置３の内部記憶部１７
に保存させても良いし、また、インターディスク１の新
規データ書き込み部に保存することもできる。インター
ディスクに最新データからなる追加データを保存する
と、このインターディスクは、再びインターネットに接
続することなく、このディスクを再生装置で再生し同期
合成処理を行うことによって最新情報を表示することが
できる。

【００２２】前記インターディスクに追加情報を保存さ
せる方法として、新規データ書き込み部として説明した
が、図示はしないが、インターディスクの情報が再生の
指示を受けると、呼び出されたインターディスクの情報
が処理部１０に送られ、インターネットからの追加デー
タと同期合成処理がなされ、前記同期合成処理された情
報が、インターディスクの前記再生済みの開きスペース
に例えば、重ね書きされて記憶することにしてもよい
（この場合、インターディスク内の再生情報の領域は読
み出し専用ではなくて書き込みも可能な領域である）。

【００２３】そうすると、前記保存方法においては、再
生中のインターディスクに新規データ書き込み部が存在
していなくても、同期合成処理された情報を記憶するこ
とができ、このインターディスクを再生すると、再生装
置で同期合成の処理を行うことなく、前記追加データを
含めた情報が視聴できることとなる。

【００２４】同期合成処理された情報を保存させる方法
として、図示しないが、図６で示すメニュー表示イにお
いて、内部記憶部１７に記憶するか或いはインターディ
スクに記憶するかを選択させるようにすることで可能で
ある。

【００２５】また、追加情報として、インターネットの
ホームページの全体画像を取り込んでこれを表示の全体
像とすることができることに加えて、この全体画像を表
示装置の一部分像（他の部分像はインターディスクから
の基本データからのもの）とすることもできる。即ち、
表示装置の１画面上に追加データと基本データを同時に
再生して視聴することができる。

【００２６】更に、インターネットを介した追加データ
におけるＨＴＭＬ（インターネットの通信プロトコル）
を再生装置３の同期合成部１４および処理部１０で解析
することによって、全体画像の内の必要な部分画像のみ
を取捨選択して、この部分画像のみを同期合成して表示
することもできる。この場合、画像情報、文字情報並び
に音声情報のそれぞれの一部分を取り出すことができる
のである。

【００２７】図２には、インターディスクとインターネ
ットからのデータを同期再生する基本的なフローを示
す。インターディスクを再生してこのディスクからのみ
の情報を表示できる外に、インターネットからの追加情
報も含めて表示させるにはインターネットに接続して、
メニュー表示された希望データの中から適宜のデータを
選択して再生装置にダウンロードし、これとインターデ
ィスクからの基本データとを同期合成して表示させるこ
とができる。

【００２８】次に、ディスクの種別、例えば、映画ディ
スク、旅行情報ディスク、企業・株価ディスク、料理情
報ディスクなど、に関するデータの同期再生の具体的方
法について順に説明する。

【００２９】インターディスクが映画に関するディスク
である場合、図３及び図４にその具体例を示す。映画な
どの世界各国共通の映像において、言語、言葉が違うこ
とによって映像内容を理解することが困難となる。各国
の言語、言葉を文字や音声によって表現すれば、どの国
におけるディスク利用者もディスク内容の理解ができる
ので、世界各国の音声、文字を全てディスクに内蔵して
おくことが考えられるが、このような内蔵方式はディス
クの記憶容量からして効率的ではない。そこで、共通内
容である映画の映像のみをインターディスクに内蔵して
おき、利用者の理解できる音声、文字などの追加情報
は、インターネットを介してそれぞれ適宜に取得して、
この取得した音声、文字とインターディスクの内蔵映像
とを再生装置において同期させて合成し、表示装置並び
に音声再生装置に表示するようにすればよい。

【００３０】図３によれば、インターディスクの映画映
像に追加可能な情報は、文字情報として字幕（例えば、
日本語、英語、仏語、中国語）及び解説（例えば、物語
解説、出演者解説）があり、音声情報として吹き替え
（例えば、日本語、英語、仏語、中国語）及びＢＧＭ
（例えば、ＲＯＣＫ、ＰＯＰＳ、テクノ、クラシック、
演歌）があり、画像情報として障害者対応（例えば、点
字、手話）がある。

【００３１】以上のような追加可能情報が表示装置に表
示されるので、検索部において、それらの追加情報から
適宜の情報を検索して、通信部を介してインターネット
から前記適宜の情報を追加データとして取得し、この追
加データとインターディスクの内蔵映像とを同期合成し
て同時表示する。

【００３２】図４には、インターネットを介した追加デ
ータの同期再生のフローチャートとそのフローに対応し
た表示画面を図示している。通常の放送画面Ａを表示装
置に表示させている再生装置に映画ディスクを装填して
インターディスクを再生すると、表示装置にはディスク
の内容画面Ｂが表示されると共に追加情報アが可能であ
ることが表示される。追加情報を選択すると再生装置が
インターネットに接続されて追加情報の詳細な内容が表
示装置にメニュー表示イされる。

【００３３】メニュー表示の内容は、各国語の音声デー
タ、各国字幕の文字データ、障害者対応およびＢＧＭで
ある。これらのメニュー表示から希望情報ウを適宜選択
して、それぞれのデータを再生装置にダウンロードす
る。

【００３４】映画ディスクを再生して、再生装置の同期
合成部がこのディスクからタイミングデータ、レイアウ
ト信号を読み出して、ダウンロードデータをディスクの
基本データと同期させて合成し再生出力を得ている。

【００３５】以上のようにして、インターディスクから
の情報にインターネットからの追加情報を同期再生する
ことができるのである。したがって、海外で買ってきた
映画ディスクに日本語字幕をダウンロードして同期再生
することができる。また、映画ディスクを日本語吹き替
え版で購入した後に、オリジナル音声・日本語字幕版で
も観賞したい場合には、音声データ・文字データをイン
ターネットからダウンロードして前記日本語吹き替え版
と入れ替えするように同期再生することもできる。

【００３６】次に、インターディスクが旅行情報に関す
るディスクである場合、図５及び図６にその具体例を示
す。旅行、レジャー、ドライブ情報は、季節、気候、時
間等でそれぞれ状況が変わり、離れた旅行先の情報を得
るには雑誌や放送の情報を観る必要がある。しかしなが
ら、雑誌は最新情報ではなく、放送も限られた情報しか
得ることができない。

【００３７】そこで、共通内容である地図、観光地案内
等の情報をインターディスクに内蔵し、使用者が必要と
する時期情報、イベント情報等の最新の追加情報をイン
ターネットを介して取得し、インターディスクの内蔵情
報と同期再生することで、使用者自身が必要とする最新
情報をインターディスク内蔵情報と同時に視聴すること
が可能となる。また、インターディスクの内蔵情報を、
インターネットからの最新情報に更新して表示させるこ
ともできる。

【００３８】図５によると、旅行情報ディスクを再生す
ると更新情報が可能であることを示す表示がされて、こ
れを選択すると、更新可能情報の内容がメニュー表示さ
れる。更新可能情報には、文字情報として、現在の気候
情報、イベント情報、混雑状況、宿泊施設の予約状況、
追加施設情報等があり、音声情報として音楽イベントの
音声があり、画像情報として、紅葉や積雪の状態を示す
現在の季節の写真、現在の道路の混雑状況があり、これ
らの文字、音声および画像情報の中から適宜のものを検
索して選定し、更新情報とすることができる。図６に
は、インターネットを介した最新の更新情報の同期再生
のフローチャートとそのフローに対応した表示画面を図
示している。インターディスクを再生装置に装填して再
生すると、表示装置に更新可能情報の通知Ａがされるの
でこれを選択すると、再生装置がインターネットに接続
されて更新情報のメニュー、即ち、図５の文字、音声及
び画像情報イが表示される。

【００３９】メニューの中から希望情報ウを検索し選定
して、その情報ウを再生装置にダウンロードする。この
ように、更新可能情報を逐次通知して希望情報を選択す
るのに代えて、前記通知をすることなく更新可能情報を
全て自動で書き換えきるようにするフローを選択するこ
ともできる。

【００４０】再生装置の内部記憶部またはインターディ
スクの新規データ書込部にダウンロードされた更新情報
を、インターディスクから読み出されたタイミングデー
タ及びレイアウト信号に基づいて、インターディスクか
らの情報と同期させて再生する。例えば、図５に示すよ
うに、Ａ地域の旅行情報の内の去年の景色写真を更新し
て今年の景色写真を表示するすることができる。

【００４１】以上のように、購入したインターディスク
は、時間の経過と共に格納された内蔵情報が次第に古い
ものとなり、その情報を実際に役立てることが難しくな
りがちである。インターネットを介して最新の情報を適
宜に選択してインターディスクの情報を更新し、ディス
クの共通映像と同期再生することで、最新情報を含めた
情報を取得することができる。

【００４２】次に、インターディスクが企業・株価情報
に関するディスクである場合、図７および図８にその具
体例を示す。株価情報は、時間によって結果が変わりそ
の経過自体が今後の株価変動を予測する情報となる。通
常、株価を予測するには、企業情報を調査し、株価の変
動状況を調べ、これらをデータベース化する必要があ
る。現状では、新聞、ラジオ、専門放送において最新情
報を画面上で観ることができるが、その情報を使用者の
必要としている情報に編集するには、使用者自身で複数
メディアからの情報を編集し、紙に写し取るか、パソコ
ンなどにデータを入力せねばならず、視聴者にとって負
担が大であった。

【００４３】企業情報などの基本データをインターディ
スクに内蔵し、必要としている条件のフォーマット（企
業情報の内で特に株価情報を必要としている場合にその
株価のフォーマット）をインターディスク上または再生
装置の内蔵記憶部に設定しておき、インターネットを介
した最新情報をインターディスクまたは内蔵記憶部に保
存し、再編集してデータベース化しておき、逐次の最新
情報を前記データベース情報と同期再生し、毎回再編集
し、データをグラフ化した最新情報とすることができ
る。

【００４４】図７及び図８によれば、インターネットを
介して、常に必要としている条件でデータを更新し、再
編集し、同期再生するフローチャートとそのフローに対
応した表示画面を図示している。インターディスクを再
生装置に装填して再生すると、ディスクの内容Ｂが画面
表示され、種々の情報の内で自動更新する更新情報（株
価）のフォーマットを作成する。図７によれば、例え
ば、追加情報として、会社名、従業員数、株価等の文字
情報がある場合、データを更新し再編集する情報として
株価を取り上げるときに、株価の更新情報のフォーマッ
トを作成する。

【００４５】更に、更新時間の間隔を設定して自動更新
を開始する。そして、インターネットに通信回線を介し
て接続し、前記作成フォーマットに更新時間毎に更新情
報（株価）を自動書込する。更新情報をそれまでの既存
情報に対して自動再編集して再生装置に最新の株価を表
示する。

【００４６】図７によれば、追加情報の中の文字情報と
して、会社名、従業員数、株価の外に、企業展開分野
（金融部門情報、製造部門情報、運搬部門情報）、社員
（常務人数情報、社員人数情報）、業績・株価（年度株
価、月株価）がある。更に、追加情報の中の音声情報と
して著名人のコメントがあり、また、画像情報として主
力製品の写真がある。

【００４７】以上のように、通常、使用者自身が必要と
している情報を入手するには、様々な情報を入手し、必
要としている条件に使用者自身が再編集しているが、こ
のような場合、使用者自身が全ての情報に目を通し、確
認して選択しなければならず手間が掛かるものであっ
た。

【００４８】使用者が、予め条件、フォーマットを設定
しておくことでインターネットからの最新情報を、条
件、フォーマットに沿って再編集を行い、企業に関する
共通情報を内蔵したインターディスクからの情報と、イ
ンターネットからの再編集した最新情報とを同期再生す
ることで、使用者自身が必要としている情報を視聴する
ことができるのである。

【００４９】次に、インターディスクが料理情報に関す
るディスクである場合、図９及び図１０にその具体例を
示す。ＴＶ等で放映されている料理番組等は時間が例え
ば３分間に制限されていたり、レシピ（材料、量）が短
時間しか表示されなかったり、作り方が省略されていた
りして、その詳細がわかりにくい。インターディスクに
おいても同様であり、ディスクへの記憶容量の制限等で
省略されていることが多い。このように省略されている
データ、音声データなどの追加データ、また、タイミン
グデータ、をインターネットを介した情報源から取得
し、これらを再生装置の内部記憶部またはインターディ
スクの新規データ書込部に記憶させることにより、料理
情報を使用者の観たいタイミング、あるいは実際の料理
のタイミングに合わせて、観ることが可能になる。

【００５０】例えば、インターディスクを再生して作り
たい料理情報があった場合、自分の調理時間、例えば３
０分に合わせれば、その時間配分で料理データを同期再
生し、含まれていない追加情報、例えばソースの作り方
をデータ取得しておけば、自分の作る料理時間に合わせ
た再生映像が可能となる。また、表示装置の画像表示を
を常に監視していなくても、音声情報を取得しておいて
これを同期再生すれば音声で料理の作り方をタイミング
を合わせて放声させることができる。

【００５１】図９と図１０によれば、インターディスク
を再生するとその画面表示には追加可能情報が表示され
るので、これを希望すると、その追加情報の詳細情報が
メニュー表示される。例えば、文字情報として料理名、
レシピ、調理時間、調理手順、調理用語が表示され、音
声情報として味付けの仕方などの調理手順の音声ガイダ
ンスが表示され、また、画像情報として料理写真、材料
写真、調理詳細（切り方等）写真が表示され、更にタイ
ミングデータ情報が表示される。

【００５２】前記メニュー表示された詳細情報の中から
適宜の情報を検索し選定して、そのデータをインターネ
ットから再生装置の内部記憶部またはインターディスク
の新規書込部にダウンロードする。更に、インターネッ
トからのタイミングデータ情報に対して具体的な設定を
行って、ダウンロードデータとインターディスクの情報
とを同期再生する。例えば、タイミングデータ情報を設
定することにより、ソースの作り方を追加情報とし、料
理完成までの時間を追加音声情報として放声できるよう
にする。

【００５３】以上のように、使用者が、編集タイミング
データや追加データをインターネットを介して取得する
ことにより、使用者の観たいタイミングで観たい情報を
視聴することができる。

【００５４】本発明の実施形態において、インターディ
スクの情報に追加する情報として、インターネットを介
した情報を説明してきたが、このインターネット情報に
限らず、インターディスクから指定できる情報であれば
いかなる複数の外部メディア（通常の地上波放送、Ｂ
Ｓ、ＣＳ、ＣＡＴＶ等）からの情報でも取り込むことが
でき、取り込んだ情報を同期再生することが可能となる
ものである。

【００５５】

【発明の効果】本発明によれば、インターディスク情報
に追加する情報をインターネットの情報源から取得し
て、これらの情報を同期再生することができ、また、イ
ンターディスク情報に含まれる情報をインターネットを
介して更新して最新情報を同期再生することができる。

【００５６】更に、インターディスク情報の内で使用者
が必要としている情報についてフォーマットを作成し
て、このフォーマットに合致する情報をインターネット
から取得して更新し、インターディスク情報を再編集し
て最新情報を同期再生することができる。また、インタ
ーネットから追加情報と共にタイミングデータ情報を取
得して、使用者の視聴したいタイミングに合わせて情報
を同期再生することもできる。

【００５７】そして、インターネットからの情報は、イ
ンターディスクの再生装置の表示装置に単にその全体画
像を表示されるのではなくて、インターディスクの情報
と同期再生されるものであり、使用者の使い勝手が向上
するものである。具体的には、表示装置の１画面上に分
割してにインターディスク情報とインターネット情報と
を同時再生することも可能であり、また、インターネッ
ト情報の全体画像ではなくて、必要とされる部分画像の
みをインターディスク情報と共に同時再生することも可
能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】インターディスクからの情報とインターネット
からの情報とを同期させて再生する基本的構成を示す図
である。

【図２】図１に示す基本的構成における動作のフローを
示す図である。

【図３】インターディスクが映画ディスクである場合の
追加情報の同期再生を説明する図である。

【図４】インターディスクが映画ディスクである場合の
追加情報の同期再生のフロー図である。

【図５】インターディスクが旅行情報ディスクである場
合の最新情報の同期再生を説明する図である。

【図６】インターディスクが旅行情報ディスクである場
合の最新情報の同期再生のフロー図である。

【図７】インターディスクが企業・株価ディスクである
場合、必要条件でデータを更新、再編集して同期再生を
行うことを説明する図である。

【図８】インターディスクが企業・株価ディスクである
場合、必要条件でデータを更新、再編集して同期再生を
行うフロー図である。

【図９】インターディスクが料理情報ディスクである場
合、使用者の観たい同期タイミングに合わせて追加情報
の同期再生を行うことを説明する図である。

【図１０】インターディスクが料理情報ディスクである
場合、使用者の観たい同期タイミングに合わせて追加情
報の同期再生を行うフロー図である。

【図１１】従来技術におけるインターディスクを再生す
る場合の情報の概略的な流れを示す図である。

【符号の説明】

１インターディスク２インターネット上の情報源３インターディスクの再生装置４時間制御部５外部記憶装置再生部６外部記憶装置制御部７通信制御部８音声制御部９表示制御部１０処理部１１音声再生装置１２表示装置１３通信回線１４同期合成部１５検索部１６記憶制御部１７内部記憶部

フロントページの続き (72)発明者横山佳正東京都国分寺市東恋ケ窪１丁目280番地株式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者桑本英樹神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式会社日立製作所マルチメディアシステム開発本部内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】予め書き込まれた情報を読み込む読込専
用部と外部メディアへのアクセス情報を有するアクセス
部とを内蔵したディスクと、前記ディスクにアクセス指
示される外部メディアと、前記ディスクからの情報を入
力し且つ外部メディアからの情報を入力する情報再生装
置と、前記情報再生装置からの文字情報、音声情報並び
に画像情報を画像表示・音声出力する画像表示・音声出
力装置と、を備えたデータ同期再生装置であって、前記外部メディアからの情報を前記情報再生装置内の内
部記憶部に記憶させ、前記ディスクに記憶されているタイミングデータとレイ
アウト信号に基づいて前記ディスク情報に前記内部記憶
部内の外部メディア情報を同期させて合成させ、前記
ディスク情報を基本データとし前記外部メディア情報を
追加データとしてこれらの両データを同期再生させて画
像表示及び音声出力させることを特徴とするデータ同期
再生装置。
【請求項２】予め書き込まれた情報を読み込む読込専
用部と新規に情報を書き込める書込部と外部メディアへ
のアクセス情報を有するアクセス部とを内蔵したディス
クと、前記ディスクにアクセス指示される外部メディア
と、前記ディスクからの情報を入力し且つ外部メディア
からの情報を入力する情報再生装置と、前記情報再生装
置からの文字情報、音声情報並びに画像情報を画像表示
・音声出力する画像表示・音声出力装置と、を備えたデ
ータ同期再生装置であって、前記外部メディアからの情報を前記ディスクの書込部に
記憶させ、前記ディスクに記憶されているタイミングデータとレイ
アウト信号に基づいて前記ディスク情報に前記書込部内
の外部メディア情報を同期させて合成させ、前記ディスク情報を基本データとし前記外部メディア情
報を追加データとしてこれらの両データを同期再生させ
て画像表示及び音声出力させることを特徴とするデータ
同期再生装置。
【請求項３】請求項１または２に記載のデータ同期再
生装置において、前記ディスクのアクセス情報に基づいて外部メディアか
らの更新可能情報が画像表示装置にメニュー表示され、
前記メニュー表示の希望情報から適宜の最新情報を検
索、選定することにより、最新情報を前記追加データと
することを特徴とするデータ同期再生装置。
【請求項４】請求項１または２に記載のデータ同期再
生装置において、前記ディスクのアクセス情報に基づく外部メディアから
の更新情報のフォーマットを前記内部記憶部または前記
ディスクの書込部に設定し、前記外部メディアからの一定時間毎の更新情報を前記内
部記憶部または前記ディスクの書込部に保存し、再編集
し、前記ディスクからの基本データと一定時間毎のフォーマ
ット化された最新情報を同期再生することを特徴とする
データ同期再生装置。
【請求項５】請求項１または２に記載のデータ同期再
生装置において、前記ディスクのアクセス情報に基づく外部メディアから
の追加情報に、文字情報、音声情報および画像情報に加
えて、タイミングデータ情報を含ませ、前記タイミングデータ情報の設定によって、使用者の視
聴したい同期タイミングに合わせて追加情報を前記ディ
スクからの基本データに同期合成し、同期再生すること
を特徴とするデータ同期再生装置。
【請求項６】請求項１または２に記載のデータ同期再
生装置において、前記画像表示装置の１画面中に、前記ディスクからの基
本データと前記外部メディアからの追加データを分割し
て同期再生させることを特徴とするデータ同期再生装
置。
【請求項７】請求項６に記載のデータ同期再生装置に
おいて、前記追加データの画像表示は、前記外部メディアからの
全体画像の内の適宜の部分画像を選択したものであるこ
とを特徴とするデータ同期再生装置。