JPH1198156A - 通信システム及び回線コントローラ - Google Patents

通信システム及び回線コントローラ

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JPH1198156A
JPH1198156A JP10127745A JP12774598A JPH1198156A JP H1198156 A JPH1198156 A JP H1198156A JP 10127745 A JP10127745 A JP 10127745A JP 12774598 A JP12774598 A JP 12774598A JP H1198156 A JPH1198156 A JP H1198156A
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wireless
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wired network
radio
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Application number
JP10127745A
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English (en)
Inventor
Satoru Toguchi
悟 渡口
Katsuya Onodera
克也 小野寺
Masahiro Hirasawa
雅弘 平沢
Takeyoshi Asami
武義 浅見
Katsuyuki Tazawa
勝行 田澤
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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  • Small-Scale Networks (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内線・外線電話装置やデスクトップPCや携帯
端末等の間でデータの送受信をシームレスに扱うことが
できなかった。 【解決手段】 構内ネットワーク70と、これに接続さ
れた回線コントローラ10、移動無線端末の親機として
使用される無線基地局40a,40b、2種類の回線端
末20、30、光無線親機80a,80b、構内ネット
ワーク70の制御を行うサーバ100を有している。そ
して、相互に音声データを含むデータの送受信を行うこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信システムに関
し、特にLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)等
のコンピュータネットワークを用いた音声通話サービス
やデータ通信サービスを提供することが可能な通信シス
テム及び回線コントローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、1つの企業が所定範囲の構内で
音声通話やデータ通信を行う場合、音声処理ボードとネ
ットワークインターフェース(I/F)カードが組み込
まれたパソコンを使用することがある。すなわち、音声
処理ボードと交換機を電話線で接続し、交換機を介して
音声通話が行われている。また、LANなどの有線ネッ
トワークをネットワークI/Fカードに接続し、ネット
ワーク上で他のパソコンとデータ通信を行うことができ
る。さらに、音声処理ボードとネットワークI/Fが一
体になったボードもあり、この場合は、ネットワーク上
で音声通話とデータ通信を行うことができる。
【0003】近年、LANが急速に普及し、企業内では
ネットワークで各自のパソコンがつながれており、ネッ
トワークを介して他のパソコンとデータ通信を行うこと
が一般化している。かかるLANを用いて音声通話を行
う場合、パソコンに音声処理ボードを組み込み、パソコ
ンと交換機との間を電話線で接続し、交換機を介して音
声通話を行うこととなる。また、ネットワーク対応の音
声処理ボードもあり、この場合、ネットワーク上で他の
パソコンと音声通話を行うことができる。
【0004】ところが、このような方法では一人に1台
の電話機を持たせるためには、全てのパソコンを電話線
でつながなければならず、大規模な配線工事が必要とな
る。さらに、一人について1回線を割り当てなければな
らず、必要以上の大規模な交換機を導入しなければなら
ない。また、当該ネットワーク対応の音声処理ボードを
組み込んだ場合には、当該ネットワークでつながれた相
手としか通話できないという制約がある。さらに、大規
模な交換機を導入したり、ネットワーク対応の音声処理
ボードを組み込んだとしても、自分の席からしか電話で
きないので、席を外している場合は電話をかけたり受け
たりできないという問題があった。
【0005】そこで、本出願人は、平成9年3月3日出
願の特願平9−63754号「通信システム」にて、L
ANネットワークを介して無線移動端末同士で音声デー
タを含むデータ送受信を行うことのできる通信システム
を提供した。この通信システムでは、無線移動端末とし
て、例えばPHS(パーソナル・ハンディホン・システ
ム)を使用しているので、屋内では内線電話、屋外では
通常の携帯電話機として同じ端末を使用することがで
き、また、データの送受信もできるので、戸外にも持ち
運びが可能な携帯型のPCの送受信端末として、使用す
ることも可能である。
【0006】また、無線LANとしては、従来より、光
を用いたものがあり、赤外線を用いることにより、10
Mbps〜100Mbps以上の伝送速度でデータの送受信を行
うことができるものが開発されてきている。この無線移
動端末を用いた通信システムと光無線LANは、共に室
内での配線が不要となり、使用する端末の設置自由度を
増すことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】光無線LANは、10
Mbps〜100Mbps以上の伝送能力があるので、短時間
で大量のデータ転送をすることができ、また、配線も不
要であることからデスクトップPCやハブ(HUB)を介
して複数の機器に接続して使用するのに非常に便利であ
る。しかし、反射光や障害物に弱く、使用する場所が制
限されていた。また、指向性が高いので、送受信を行う
送受後部の方向を定めなければならないという欠点があ
り、携帯端末や携帯用PCには、不向きであった。
【0008】また、無線移動端末を使用した通信システ
ムでは、電波を使用しているので、例えば、PHSを使用
した場合でも最大32kbpsの伝送能力しかなく、大量のデ
ータ転送には、不向きであった。そして、近年では、内
線・外線電話装置からデスクトップPCや携帯端末まで、
各種の機器間でデータの送受信を行うなど、使用する機
器の種類に関係なくシームレスに扱うことのできる通信
システムが、要望されていた。
【0009】そこで本発明は、電話線や複数の通信線を
並行して施設する必要がなく、また、各種機器の設置状
況や使用状況に合わせて、同一ネットワーク内で有線と
光と電波を使い分けて使用することにより、音声データ
を含むデータの送受信をシームレスに行うことのできる
通信システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、下記に示す通信システム及び回線コント
ローラを提供しようとするものである。 1.有線ネットワークに接続されており、有線ネットワ
ークデータと無線データとの間でフォーマット変換及び
データ速度の変換を行うデータ整合手段を備え、1つ以
上の端末との間で無線データの高速送受信を行う第1の
親機と、有線ネットワークに接続されており、有線ネッ
トワークデータと無線データとの間でフォーマット変換
及びデータ速度の変換を行うデータ整合手段を備え、1
つ以上の端末との間で無線データの送受信を行う親機で
あって前記第1の親機よりも低速でデータの送受信を行
うことのできる第2の親機とを備えたことを特徴とする
通信システム。
【0011】2.上記1記載の通信システムにおいて、
前記第1の親機または第2の親機の少なくとも一方に前
記有線ネットワークを介して接続され、接続された前記
親機に対して呼制御を行うよう指示を出すことにより、
前記複数の端末同士の通信、あるいは前記端末と前記ネ
ットワークに接続された他の端末との間の通信を制御す
る回線コントローラを設けたことを特徴とする通信シス
テム。
【0012】3.有線ネットワークに接続されており、
有線ネットワークデータと光無線データとの間でフォー
マット変換及びデータ速度の変換を行うデータ整合手段
を備え、1つ以上の光無線端末との間で光によるデータ
の送受信を行う少なくとも1つ以上の光無線親機と、有
線ネットワークに接続されており、有線ネットワークデ
ータと無線データとの間でフォーマット変換及びデータ
速度の変換を行うデータ整合手段を備え、1つ以上の移
動無線端末との間で電波によるデータの送受信を行う少
なくとも1つ以上の無線基地局と、を備えたことを特徴
とする通信システム。
【0013】4.上記3記載の通信システムにおいて、
前記無線基地局に前記ネットワークを介して接続され、
前記無線基地局に対し呼制御を行うよう指示を出すこと
により、前記複数の移動無線端末同士の通信、あるいは
前記移動無線端末と前記ネットワークに接続された他の
端末との間の通信を制御する回線コントローラを設けた
ことを特徴とする通信システム。
【0014】5.上記1または2または3または4記載
の通信システムにおいて、少なくとも有線ネットワーク
に接続されている機器のアドレス管理を行うサーバを備
えたことを特徴とする通信システム。
【0015】6.有線ネットワークデータと無線データ
との間でフォーマット変換及びデータ速度の変換を行う
データ整合手段を備える親機に対して、呼制御を行うた
めの指示を出力して前記親機と1つ以上の端末との間で
無線データの送受信を制御する構内交換機能を有するこ
とを特徴とする回線コントローラ。
【0016】7.有線ネットワークデータと無線データ
との間でフォーマット変換及びデータ速度の変換を行う
データ整合手段を備える無線基地局に対して、呼制御を
行うための指示を出力して前記無線基地局と1つ以上の
移動無線端末との間で電波によるデータの送受信を制御
する構内交換機能を有することを特徴とする回線コント
ローラ。
【0017】8.少なくとも有線ネットワークに接続さ
れている機器のアドレス管理を行うサーバ機能を有する
ことを特徴とする上記6または7記載の回線コントロー
ラ。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明に係る通信シ
ステムの好ましい実施の形態の構成を示す構成図であ
る。この通信システムは有線の構内ネットワーク70
と、これに接続された回線コントローラ10、移動無線
端末の親機として使用される無線基地局(第2の親機)
40a,40b、2種類の回線端末20、30、光無線
親機(第1の親機)80a,80b、端末のアドレス管
理など構内ネットワーク70の制御を行うサーバ100
を有している。
【0019】回線端末20はISDN回線端末であり、
回線端末30はPSTN(プライベート・スイッチ・テ
レフォン・ネットワーク)回線端末であり、これらの端
末20、30は高速デジタル回線網であるISDN網と
一般のアナログ回線網である公衆回線網(両者を代表し
て60で示す)にそれぞれ接続されている。ISDN回
線端末20はISDN網との間の局線インターフェース
(I/F)を提供し、また、音声データ及び通信データ
の転送を行う機能を有する。また、PSTN回線端末3
0はアナログ公衆網との間の局線インターフェース(I
/F)を提供し、また、音声データの転送を行う機能を
有する。構内ネットワーク70としてはイーサネット
(Ethernet)に代表されるLAN(ローカル・
エリア・ネットワーク)を用いるものとする。
【0020】無線基地局40a,40b,40cは、そ
れぞれ複数の子機としての移動無線端末51〜58(以
下51で代表する)と電波にて通信可能である。これら
の移動無線端末51としては、PHS(パーソナル・ハ
ンディーホン・システム)の端末が用いられる。
【0021】図2は回線コントローラ10の各機能ブロ
ック図である。回線コントローラ10は、空き回線の管
理と発呼・着呼などの呼制御を行うものである。回線コ
ントローラ10は、対端末通信処理部11、回線コント
ローラ制御部12、回線接続処理部13、呼状態管理部
14により構成されている。そして、図1における移動
無線端末51からアナログ公衆回線網60に発信する場
合を例に取ると、回線コントローラ10は、移動無線端
末51から無線基地局40aを介して供給される「呼設
定要求」を受信すると、空いているPSTN回線を探
し、無線基地局40aとPSTN回線端末30との間の
呼制御を行う。
【0022】図2の回線コントローラ10の対端末通信
処理部11は「呼設定要求」を受信すると、回線コント
ローラ制御部12に通知する。回線コントローラ制御部
12は発信元の端末番号、発信先の電話番号を取り出
し、回線接続処理部13に通知する。回線接続処理部1
3は呼状態管理部14に空き回線があるかどうかを問い
合わせる。呼状態管理部14はネットワーク上に接続さ
れている各端末の呼状態を常に監視しており、回線接続
処理部13から問い合わせがあると、使用可能な端末番
号を返す。回線接続処理部13は使用可能な端末を見つ
けたら、回線コントローラ制御部12に発信元の無線基
地局40aに「呼設定受付」の発行を指示し、また、使
用可能なPSTN回線端末30に「呼設定要求」の発行
を指示する。対端末通信処理部11は「呼設定受付」を
作成して無線基地局40aに送信し、「呼設定要求」を
作成してPSTN回線端末30に送信する。このよう
に、回線コントローラ制御部12と、回線接続処理部1
3と、呼状態管理部14は協働して無線基地局40aと
回線端末20間の通信パスを管理する通信制御手段を構
成している。
【0023】図3は、無線基地局40aの各機能ブロッ
ク図である。無線基地局40aは、CS音声データ処理
部41、CS(セル・ステーション)呼制御部42、シ
ステム制御部43、対回線コントローラ通信処理部4
4、呼状態監視部45により構成されている。
【0024】無線基地局40aは移動無線端末51から
の発信要求を受けると、回線コントローラ10に対して
「呼設定要求」を発行する。図3に示す無線基地局40
のCS(セル・ステーション)呼制御部42は移動無線
端末51からの発信要求を受信すると、呼状態監視部4
5に通知するとともに、システム制御部43にその電話
番号とチャネル番号を通知する。なお、呼制御部42は
呼制御手段を構成する。呼状態監視部45はCS呼制御
部42が発信要求状態になったらシステム制御部43に
通知する。システム制御部43は電話番号とチャネル番
号をパラメータとし、対回線コントローラ通信処理部4
4に「呼設定要求」の発行を指示し、「呼設定受付」の
受信を待つ。対回線コントローラ通信処理部44は「呼
設定要求」コマンドを作成し、ネットワーク上の回線コ
ントローラ10に対して送信する。
【0025】そして、無線基地局40aは回線コントロ
ーラ10から「呼設定受付」を受信すると、PSTN回
線端末30からの音声データが転送されるのを待ち、そ
の音声データを移動無線端末51に転送する。対回線コ
ントローラ通信処理部44は「呼設定受付」を受信する
と、システム制御部43に通知する。システム制御部4
3は相手先の端末番号とチャネル番号を取り出し、CS
音声データ処理部41にPSTN回線端末30との音声
転送開始を指示する。また、システム制御部43はCS
呼制御部42に対して接続待ちであることを通知する。
CS音声データ処理部41は、音声転送開始を指示され
ると、PSTN回線端末30の音声データを移動無線端
末51に転送し、移動無線端末51の音声データをPS
TN回線端末30に転送する。CS呼制御部42は呼状
態監視部45に接続待ち状態になったことを通知する。
【0026】ここで、無線基地局40bが高速で送受信
を行う高速親機(第1の親機)である場合に、そのデー
タ整合手段について以下に説明する。そして、ここでは
高速親機としてCDMAを利用した無線基地局40bを
例に取り、CDMA無線デジタルデータとネットワーク
データ間の音声データ整合手段の一実施の形態を図6に
示して説明する。
【0027】図6において、無線データ処理部201は
移動無線端末54,55,56から受信したデータを逆
拡散部201aによって逆拡散し、復調部201bで復
調した後、無線データ変換部202に転送している。ま
た、無線データ変換部202から転送されたデータを拡
散変調部201cにて拡散変調し、移動無線端末54,
55,56に送信するものである。
【0028】無線データ変換部202は、無線データ処
理部201から転送されたch(チャンネル)0の音声
データを、音声コーディック(CODEC)202aを
通して一度アナログ音声に変換し、さらに、G.711
CODEC202bを通して、デジタルデータに変換
する。そして、変換した32バイトのデジタルデータを
8m秒毎にバッファ管理部203のch0送信バッファ
に書き込む。
【0029】また、同時に、ch0が受信中で、かつ、
ch0受信バッファに有効なデータがある場合には、3
2バイト分のデジタルデータを読み出して、G.711
CODEC202bを通して一度アナログ音声に変換
する。なお、ch0受信バッファに有効なデータがなけ
れば、無音データ(0xFF)32バイト分をアナログ
音声に変換する。そして、音声CODEC202aを通
してアナログ音声データをデジタルデータに変換し、無
線データ処理部201に転送する。さらに、通話中でな
ければ、無線データ変換部202は無線データ処理部2
01への最後のデータを転送する。そして、ネットワー
ク70が混雑してネットワーク70からのデータが受信
できない場合を考慮して、通話開始時には、64m秒分
のデータ(256バイト)がバッファ管理部203のc
h0受信バッファに蓄積されたときから有効と判断し、
転送を開始する。
【0030】なお、高速親機である無線基地局40bは
同時に複数チャネル通話可能なので、同様にして他のチ
ャネルのデータを処理している。たとえば、無線基地局
40b(親機)からの無線伝送速度を384kbpsと
し、移動無線端末54,55,56の伝送速度が64k
bpsとすると、チャネル数は6となる。CDMAの場
合は、移動無線端末54,55,56との間の伝送速度
は可変であるので、同時通話数は移動無線端末54,5
5,56の伝送速度に依存することになる。
【0031】また、上記説明では、音声CODEC20
2aを通して一度アナログ音声データに変換してからフ
ォーマット変換及び速度変換などのデータ変換を行って
いるが、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)等
を利用して、直接データ変換を行う様にしても良い。
【0032】バッファ管理部203は、ch0が通話中
であれば、36m秒毎にch0の送信バッファにデータ
があるかどうかチェックし、データがあれば、ネットワ
ークデータ処理部204に転送する。他のチャネルのデ
ータも同様に処理する。また、バッファ管理部203は
ネットワークデータ処理部204からデータが転送され
ると、指定されたchの受信バッファに書き込む。
【0033】ネットワークデータ処理部204はバッフ
ァ管理部203から転送された送信データを図2に略図
で示すようなUDPフォーマットに変換し、ネットワー
ク70を介して、指定された端末へ送信する。また、ネ
ットワーク70からデータを受信すると、UDPフォー
マットからデータ及びチャネル情報を取り出して、バッ
ファ管理部203の指定するチャネルの受信バッファに
データを書き込む。ch情報はUDPサービスポートで
指定する。なお、10041+チャネル番号をUDPサ
ービスポートとする。また、UDPデータフォーマット
の詳細はIEEE802.3、RFC−768、RFC
−791に記載されている。
【0034】続いて、無線基地局40aが低速親機(第
2の親機)である場合に、そのデータ整合手段について
説明する。ここでは、移動無線端末51,52,53と
してPHSを利用する無線基地局(低速親機)40aを
例に取り、PHS無線デジタルデータとネットワークデ
ータ間の音声データ整合手段の一実施の形態を図8に示
す。
【0035】図8において、無線データ処理部411
は、5m秒毎に移動無線端末(PHS)51,52,5
3からのch0の送信データをch0の送信スロットか
ら20バイト分を取り出して、無線データ変換部412
に転送する。無線データのフォーマットを図9に簡単に
示す。なお、PHS通話データのデータフォーマットの
詳細はSTD―28に記載されている。また、無線デー
タ変換部412から転送されたデータ20バイト分を、
ch0の受信スロットにセットして移動無線端末51,
52,53に送信する。そして、移動無線端末51,5
2,53としてPHSを使用する場合には、その親機は
同時に3チャネル通話可能なので、同様にして、ch
1,ch2のデータも処理する。
【0036】無線データ変換部412は無線データ処理
部411からのch0の送信データを一旦蓄え、ch0
が通話中であれば、8m秒ごとに32バイトの送信デー
タをバッファ管理部413のch0送信バッファに書き
込む。また、同時にch0が通話中であり、かつ、ch
0受信バッファに有効なデータがあれば、32バイト読
み出し、無線データ処理部411に転送する。このと
き、ch0受信バッファに有効なデータがなければ、無
音データ(0xFF)を32バイト分転送する。なお、
通話中でない場合には、無線データ変換部412は無線
データ処理部411へ最後のデータを転送する。
【0037】また、ネットワーク70が混雑してデータ
を受信できない場合を考慮し、通話開始時には、64m
秒分のデータ(256バイト)がバッファ管理部413
のch0受信バッファに蓄積されたときに有効と判断す
る。そして、同様にして、ch1,ch2のデータを処
理する。
【0038】バッファ管理部413は、ch0が通話中
であれば、36m秒毎に送信バッファにデータがあるか
どうかチェックし、データがあれば、ネットワークデー
タ処理部414に転送する。同様にch1,ch2のデ
ータを処理する。また、バッファ管理部413はネット
ワークデータ処理部414からデータが転送されると、
指定されたchの受信バッファに書き込みを行う。
【0039】ネットワークデータ処理部414はバッフ
ァ管理部413から転送された送信データをUDPフォ
ーマット(図7参照)に変換し、ネットワーク70を介
して、指定された端末へ送信する。また、ネットワーク
70からデータを受信すると、UDPフォーマットから
データ及びチャネル情報を取り出して、バッファ管理部
413の指定するチャネルの受信バッファにデータを書
き込む。ch情報はUDPサービスポートで指定する。
なお、10041+チャネル番号をサービスポートとす
る。
【0040】図4は光無線親機80aの各機能ブロック
図である。光無線親機80aは、光無線子機91,93
と赤外線によりデータの送受信を行うものである。この
光無線親機80aは、光無線子機91,93からの光信
号を受光する無線受信回路81、復調回路82a,82
b、受信データを記憶するデータ記憶回路83、無線受
信回路81の制御によりデータ記憶回路83の記憶デー
タを選択出力する回線選択回路84、変調回路85a,
85b、変調回路85aを介して得た選択データをネッ
トワーク70に送信する回線送信回路86、ネットワー
ク70からのデータを受信する回線受信回路87、回線
受信回路87の制御によりデータ記憶回路83の記憶デ
ータを選択出力する無線送信選択回路88、変調回路8
5bを介して得た選択データを光無線子機91,93に
送信する無線送信回路89により構成されている。そし
て、このような構成により、ネットワーク70と光無線
子機91,93との間でデータの送受信を行うことがで
きる。
【0041】図5は光無線子機91の各機能ブロック図
である。光無線子機91は、光無線親機80aと赤外線
によりデータの送受信を行うものである。光無線子機9
1は、受信回路94、復調回路95、変調回路96、送
信回路97とで構成されている。そして、光無線親機8
0aからの光信号は受信回路94にて受信(受光)し、
この受信データは復調回路95に供給されて復調され、
接続されている外部の機器へ出力される。外部の機器か
らの信号は、変調回路96にて変調されて送信回路97
から光無線親機80aにむけて光信号が送信される。
【0042】ここで、光無線親機80a及び光無線子機
91におけるデータ整合手段について説明する。ここで
は、光無線LANを例に取り、光無線デジタルデータと
ネットワークデータ間のデータ整合手段の一実施の形態
について説明する。なお、図4に示す光無線親機80a
を中心に説明し、光無線子機91は対応部品番号をカッ
コ内に記すことにより、その説明を省略する。
【0043】図4(図5)において、復調回路82a
(95)は、無線受信回路81(94)からの受信信号
を復調し、データを取り出す。この時のデータフォーマ
ットを図10に示す。復調回路82a(95)はCRC
をチェックしてエラーがなければ、図10に示す取り出
したデータのうち、送受信データのみを回線送信回路8
6(98)に転送する。回線送信回路86(98)は、
復調回路82a(95)から転送されたデータに、図1
0に示されるプリアンブル、スタートフレームデリミ
タ、CRCを付加して、IEEE802.3で定められ
た規則に従ってネットワーク70に送信する。
【0044】回線受信回路87(99)は、ネットワー
ク70からのデータを受信し、CRCをチェックしてエ
ラーがなければ、図10に示すデータのうちの送受信デ
ータのみを変調回路85b(96)に転送する。変調回
路85b(96)は、回線受信回路87(99)から転
送された送受信データに、図10に示すプリアンブル、
スタートフレームデリミタ、CRCを付加した後に変調
し、無線送信回路89(97)に転送する。無線送信回
路89(97)は変調回路85b(96)から転送され
た変調データを光無線子機91(光無線親機80a)に
送信する。
【0045】このような構成の光無線親機80aと光無
線子機91との間でのデータの送受信は、10Mbps〜1
00Mbps以上のデータ速度で行うことができるので、光
無線子機91に接続されるのは、図に示したようにデス
クトップPC(パソコン)に限らず、携帯用PC、無線
基地局40Cの他、PSTNI/F30、ISDNI/
F20でも良く、ハブ(HUB)を接続して、複数のP
Cを接続しても良い。さらに、光無線子機91に光無線
親機を接続して、異なる光無線子機との間で光通信を行
うようにしても良い。
【0046】以上説明した通信システムでは、サーバ1
00の制御により、構内ネットワーク70を介してのデ
ータの送受信が可能となっている。例えば、無線基地局
40a〜40cそれぞれと電波でデータの送受信を行う
移動無線端末51〜58間でのデータの送受信や光無線
子機91〜93に接続されている機器間でのデータの送
受信、無線基地局40a〜40cそれぞれと電波でデー
タの送受信を行う移動無線端末51〜58と光無線子機
91〜93に接続されている機器との間でのデータの送
受信等が可能である。
【0047】そして、回線コントローラ10の制御によ
り、構内ネットワーク70を介しての音声データを含め
たデータの送受信が可能となっている。すなわち、無線
基地局40a〜40cそれぞれと電波でデータの送受信
を行う移動無線端末51〜58間での音声データの送受
信や無線基地局40a〜40cそれぞれと電波でデータ
の送受信を行う移動無線端末51〜58とPSTNI/
F30又はISDNI/F20を介してISDN/公衆
回線60に接続されている外部の機器との間での音声デ
ータの送受信が可能である。
【0048】なお、図1に示す無線基地局40cのよう
にネットワーク70との間に光通信を行う光無線親機8
0aと光無線子機93が介在する場合でも音声データの
送受信が可能であり、他の無線基地局40a,40bと
電波でデータの送受信を行う移動無線端末51〜56と
の間、及びISDN/公衆回線60に接続されている外
部の機器との間での音声データの送受信が可能である。
【0049】そして、回線コントローラ10とサーバ1
00の制御により、構内ネットワーク70を介して光無
線子機91〜93に接続されている機器と、PSTNI
/F30又はISDNI/F20を介してISDN/公
衆回線60に接続されている外部の機器との間とのデー
タの送受信も可能となっている。
【0050】なお、図1では、便宜上、無線基地局40
aに対しては移動無線端末51〜53、無線基地局40
bに対しては移動無線端末54〜56、無線基地局40
cに対しては移動無線端末57,58が電波でデータの
送受信を行うことができるように記載しているが、例え
ば移動無線端末51を無線基地局40aの圏外に移動し
て無線基地局40cの圏内に入った場合には、移動無線
端末51は無線基地局40cを介して他の機器との音声
データを含むデータの送受信が可能であり、他の移動無
線端末52〜58も同様に他の無線基地局40a〜40
cの圏内に移動して使用することができる。
【0051】また、光無線子機91〜93も同様に、他
の光無線親機80a,80bの光送受信可能な範囲内に
移動してもデータの送受信が可能である。但し、光通信
の場合には、遮蔽物や送受信部の方向などに気を付ける
必要がある。そして、回線コントローラ10とサーバ1
00は共に、PC等のコンピュータとその周辺機器から
なるハードウエアとそのコンピュータで動作するソフト
ウエアで実現することができる。したがって、回線コン
トローラ10とサーバ100とを同一ハードうウエアで
実現し、ネットワーク70の制御と音声データの制御を
1つの機器で行うことも可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明の通信システムは、有線のネット
ワークに対して無線基地局、光無線親機と回線コントロ
ーラ等を接続し、無線基地局を介して複数の移動無線端
末同士の通信を可能としているので電話導入のための大
規模な配線工事を行うことなく、また、高価な構内交換
機を導入することなく容易に構内コードレス電話システ
ムを構築することができる。また、各自が移動無線端末
を持つことにより、席を外している場合でも電話をかけ
たり受けたりすることができる通信システムが提供され
る。さらに、契約する回線数以上の移動無線端末を使用
することができるので、電話の使用頻度に応じてリーズ
ナブルに一人1台のコードレス電話環境を提供すること
ができる。
【0053】そして、光無線通信を使用することによ
り、大規模な配線工事を行うことなく、LANの構築が
可能となる。無線で大容量のデータ送受信が可能となる
等の効果がある。さらに、データ転送速度の異なる親機
をネットワークで接続して、相互通信を可能にすること
ができるので、用途やコストに応じた自由なネットワー
クを構築することができる。
【0054】さらに、設置位置や使用状況により、移動
無線端末によるデータ送受信と光無線通信によるデータ
送受信とを選択することにより、より多用途での使用が
可能であり、また、相互での通信が可能であるので、シ
ームレスに使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信システムの好ましい実施の形態を
示す構成図である。
【図2】図1中の回線コントローラの機能及び他の要素
との接続状態を示すブロック図である。
【図3】図1中の無線基地局の機能及び他の要素との接
続状態を示すブロック図である。
【図4】図1中の光無線親機の機能を示すブロック図で
ある。
【図5】図1中の光無線子機の機能を示すブロック図で
ある。
【図6】高速親機におけるデータ整合手段の一実施の形
態を示す機能ブロック図である。
【図7】UDPデータフォーマットを簡潔に示した図で
ある。
【図8】低速親機におけるデータ整合手段の一実施の形
態を示す機能ブロック図である。
【図9】PHS通話データのデータフォーマットを簡潔
に示した図である。
【図10】光無線親機80aにおけるIEEE802.
3のデータフォーマットを簡潔に示した図である。
【符号の説明】
10 回線コントローラ 20 ISDNI/F 30 PSTNI/F 40a〜40c 無線基地局(第2の親機) 51〜58 移動無線端末 60 ISDN/公衆回線 70 構内ネットワーク 80a,80b 光無線親機(第1の親機) 91,92,93 光無線子機 100 サーバ 101〜103 PC(パーソナル・コンピュータ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 10/24 H04B 9/00 G H04M 1/00 11/00 302 (72)発明者 浅見 武義 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 田澤 勝行 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有線ネットワークに接続されており、有線
    ネットワークデータと無線データとの間でフォーマット
    変換及びデータ速度の変換を行うデータ整合手段を備
    え、1つ以上の端末との間で無線データの高速送受信を
    行う第1の親機と、 有線ネットワークに接続されており、有線ネットワーク
    データと無線データとの間でフォーマット変換及びデー
    タ速度の変換を行うデータ整合手段を備え、1つ以上の
    端末との間で無線データの送受信を行う親機であって前
    記第1の親機よりも低速でデータの送受信を行うことの
    できる第2の親機とを備えたことを特徴とする通信シス
    テム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の通信システムにおいて、 前記第1の親機または第2の親機の少なくとも一方に前
    記有線ネットワークを介して接続され、接続された前記
    親機に対して呼制御を行うよう指示を出すことにより、
    前記複数の端末同士の通信、あるいは前記端末と前記ネ
    ットワークに接続された他の端末との間の通信を制御す
    る回線コントローラを設けたことを特徴とする通信シス
    テム。
  3. 【請求項3】有線ネットワークに接続されており、有線
    ネットワークデータと光無線データとの間でフォーマッ
    ト変換及びデータ速度の変換を行うデータ整合手段を備
    え、1つ以上の光無線端末との間で光によるデータの送
    受信を行う少なくとも1つ以上の光無線親機と、 有線ネットワークに接続されており、有線ネットワーク
    データと無線データとの間でフォーマット変換及びデー
    タ速度の変換を行うデータ整合手段を備え、1つ以上の
    移動無線端末との間で電波によるデータの送受信を行う
    少なくとも1つ以上の無線基地局と、 を備えたことを特徴とする通信システム。
  4. 【請求項4】請求項3記載の通信システムにおいて、 前記無線基地局に前記ネットワークを介して接続され、
    前記無線基地局に対し呼制御を行うよう指示を出すこと
    により、前記複数の移動無線端末同士の通信、あるいは
    前記移動無線端末と前記ネットワークに接続された他の
    端末との間の通信を制御する回線コントローラを設けた
    ことを特徴とする通信システム。
  5. 【請求項5】請求項1または請求項2または請求項3ま
    たは請求項4記載の通信システムにおいて、少なくとも
    有線ネットワークに接続されている機器のアドレス管理
    を行うサーバを備えたことを特徴とする通信システム。
  6. 【請求項6】有線ネットワークデータと無線データとの
    間でフォーマット変換及びデータ速度の変換を行うデー
    タ整合手段を備える親機に対して、呼制御を行うための
    指示を出力して前記親機と1つ以上の端末との間で無線
    データの送受信を制御する構内交換機能を有することを
    特徴とする回線コントローラ。
  7. 【請求項7】有線ネットワークデータと無線データとの
    間でフォーマット変換及びデータ速度の変換を行うデー
    タ整合手段を備える無線基地局に対して、呼制御を行う
    ための指示を出力して前記無線基地局と1つ以上の移動
    無線端末との間で電波によるデータの送受信を制御する
    構内交換機能を有することを特徴とする回線コントロー
    ラ。
  8. 【請求項8】少なくとも有線ネットワークに接続されて
    いる機器のアドレス管理を行うサーバ機能を有すること
    を特徴とする請求項6または請求項7記載の回線コント
    ローラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009165145A (ja) * 2009-02-23 2009-07-23 Victor Co Of Japan Ltd 光無線受信装置および光無線受信方法
JP2009165146A (ja) * 2009-02-23 2009-07-23 Victor Co Of Japan Ltd 光無線送信装置および光無線送信方法
US7829784B2 (en) 2003-12-16 2010-11-09 Sharp Kabushiki Kaisha Solar battery and fabrication method thereof

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