JPH1198137A - 通信ネットワークの構築方法 - Google Patents

通信ネットワークの構築方法

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JPH1198137A
JPH1198137A JP25215797A JP25215797A JPH1198137A JP H1198137 A JPH1198137 A JP H1198137A JP 25215797 A JP25215797 A JP 25215797A JP 25215797 A JP25215797 A JP 25215797A JP H1198137 A JPH1198137 A JP H1198137A
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Kazuaki Iwamura
和昭 岩村
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】機器数が増加してもメッセージ数が増加するこ
となく、手順の実行に際しても所要時間が増加しない通
信ネットワークの構築方法を提供する。 【解決手段】通信ネットワークに属する機器を1つない
し複数の通信グループにグルーピングし、グルーピング
された各通信グループにおいて一つないし複数の代表機
器を選出し、各機器は同一のグループに属する機器とは
直接通信を行なうとともに、他のグループに属する機器
と通信を行なう場合には代表機器にデータを送信した
後、この代表機器が他のグループの代表機器に一部また
は総てのデータを転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信ネットワークの
構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の機器を用いてアドホックにネット
ワークを構築する技術は、例えば特願平07−8793
7号明細書に開示されている。この特願平07−879
37号明細書に基づいて構築されたネットワークでは、
各機器が機器メッセージをブロードキャストしてお互い
に機器メッセージを交換する。機器メッセージには、そ
のメッセージを送信した機器に関する情報と、その機器
が通信可能であると認識している機器に関しての情報が
含まれている。それゆえ、この機器メッセージの交換に
よって、周囲に存在する機器と機器の間の通信リンクの
状態に関しての情報を集めることが可能となり、特別の
設定を行なうことなく、ネットワークを構築することが
可能となる。実際にデータを交換して通信を行なうため
には、通信を行なう複数の機器によってグループを構成
し、当該グループの機器に対してデータをマルチキャス
トすることにより、複数の機器の間で効率的なデータ伝
送を行うことが可能である。
【0003】しかしながら、周囲に存在する機器の数が
増えるにつれて、ネットワークを通じて交換される機器
メッセージに要するデータ量が増加するため、ネットワ
ークの帯域を圧迫するという問題がある。
【0004】また、データを交換するために必要なグル
ープを作成するためには、グループを構成する機器の状
態を一致させ、マルチキャストアドレスなどの必要なパ
ラメータを設定するための手順が必要となる。
【0005】図7はこの手順の1例を示している。始め
にグループを作成しようとする第1の機器は、他の機器
に対してグループ作成の要求メッセージ10を送信す
る。要求メッセージ10を受信した機器は、第1の機器
に対して応答メッセージ11を送り返す。第1の機器
は、他の総ての機器から応答メッセージ11を受信する
と、確認メッセージ12を再び他の総ての機器に対して
送信する。図7に示した手順はグループを新たに作成す
るための手順であるが、グループに参加したり、グルー
プを解散する際にも同じように要求する機器と他の機器
との間でメッセージが交換される。
【0006】図7に示した例では、要求メッセージ10
を送信した機器は、他の総ての機器が送信した応答メッ
セージ11を処理しなければならず、その機器だけ処理
負荷が高くなるという問題が生じる。グループを構成す
る機器の数が増えるにつれてこの格差が広がってしま
う。
【0007】また、多くの計算機システムにおいては、
ネットワークインタフェースカードがネットワークから
メッセージを受信すると、CPUに対して割り込み信号
を発生する。CPUがこの割り込み信号を検出すると、
オペレーティングシステムは割り込み処理を行なうディ
スパッチルーチンを実行し、ネットワークインタフェー
スカードからメッセージを読み出し、必要な処理を行な
う。一般に、ネットワークインタフェースカード、もし
くはオペレーティングシステムには、メッセージが読み
出されて処理されるまでの間、データを保持しておくバ
ッファが存在するが、処理能力が十分でない場合には続
けてメッセージが到着してバッファが溢れて廃棄されて
しまうことがある。
【0008】特に、ネットワークの伝送速度が高速にな
るにつれてこのように廃棄されるメッセージ数は増加す
る。ここで、図7に示した手順を考えると、第1の機器
に付して返される応答メッセージ11は短時間に集中し
て到着するため、機器の数が増加するにつれて廃棄され
るメッセージも増加する。第1の機器は、要求メッセー
ジ10を送信してから一定時間T以内に総ての応答メッ
セージ11を受信できない場合には、要求メッセージ1
0を再送する。要求メッセージ10の再送を繰り返すこ
とによって、総ての応答メッセージ11をほとんど必ず
受信することができる。
【0009】一定時間Tの値は、過度に短く設定すると
要求メッセージ10を再送する必要がない場合にも再送
を実行してしまうことになるので、不必要なメッセージ
を送信することで無駄に帯域を使用することになる。手
順が終了するまでに要する時間には、再送の間隔と再送
の回数が含まれるため、廃棄される応答メッセージ11
が増加して再送の回数が増加すると手順に要する時間も
長くなり過ぎるという問題が生じる。手順の終了までの
時間には問題がない場合にも、再送が増加するとそれだ
け手順のために送信しなければならない情報量が増加す
ることになり、ネットワークの帯域を浪費してしまうと
いう問題が生じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたよ
うに、特願平07−87937号明細書に基づいてアド
ホックなネットワークを構築する場合には、ネットワー
クを構成する機器やネットワーク内のグループを構成す
る機器の数が増加するにつれて、機器の構成管理や手順
の実行のために必要なメッセージ数が増加してアプリケ
ーションが使用できる帯域が減少したり、手順を終了す
るまでに要する時間が増加し、使用に耐えなくなるとい
う問題がある。
【0011】本発明はこのような課題に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、機器数が増加
してもメッセージ数が増加することなく、手順の実行に
際しても所要時間が増加しない通信ネットワークの構築
方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明に係る通信ネットワークの構築方法
は、通信ネットワークに属する機器を1つないし複数の
通信グループにグルーピングし、グルーピングされた各
通信グループにおいて一つないし複数の代表機器を選出
し、各機器は同一のグループに属する機器とは直接通信
を行なうととともに、他のグループに属する機器と通信
を行なう場合には代表機器にデータを送信した後、この
代表機器が他のグループの代表機器に一部または総ての
データを転送する。
【0013】また、第2の発明に係る通信ネットワーク
の構築方法は、第1の発明に係る通信ネットワークの構
築方法において、前記グルーピングされた各通信グルー
プに属する機器同士が通信する通信チャネルは、グルー
プ毎に異なるものである。
【0014】また、第3の発明に係る通信ネットワーク
の構築方法は、第1の発明に係る通信ネットワークの構
築方法において、自機器とは異なる通信グループに属す
る機器に対して要求メッセージを送信し、この要求デー
タを受信した機器から応答メッセージを受信する通信手
順を実行する場合に、前記代表機器は自通信グループに
属する機器が送信した応答メッセージに基づいて、要求
メッセージの送信機器に単一の応答メッセージを送信す
る。
【0015】また、第4の発明に係る通信ネットワーク
の構築方法は、第1の発明に係る通信ネットワークの構
築方法において、各機器は、送信した機器の情報と、送
信した機器が識別している通信可能な機器の情報とを含
む機器メッセージを送信し、受信した機器メッセージか
ら通信可能な機器を識別するとともに、受信した機器メ
ッセージの情報を用いて前記グルーピングと代表機器の
選定を実行する機器から構成される。
【0016】また、第5の発明に係る通信ネットワーク
の構築方法は、第4の発明に係る通信ネットワークの構
築方法において、前記グルーピングは、各通信グループ
に属する機器の数が定められた値に最も近くなるように
行われる。
【0017】また、第6の発明に係る通信ネットワーク
の構築方法は、第4の発明に係る通信ネットワークの構
築方法において、各機器は、最大グループ機器数を他の
機器に通知するとともに、自機器が属する通信グループ
に属する機器数が前記最大グループ機器数を越えないよ
うにグルーピングを行なう。
【0018】すなわち、本発明は、各機器を複数の通信
グループにグルーピングし、各通信グループに他の通信
グループに属する機器に対してデータを中継する代表機
器を設けて、他の通信グループに属する機器に対しては
代表機器がデータを転送する。さらに、このような代表
機器において、それが属するグループの機器が送信した
データをまとめて送信するようにする。
【0019】このような方法を用いることにより、ネッ
トワークを構築するために交換しなければならないデー
タを減らしたり、グループ作成などの手順の実行に必要
なメッセージが特定の機器に集中して、負荷の偏りが生
じたり、メッセージの多くが廃棄されてしまうために手
順の終了までに要する時間が過度に長くなることを防止
することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。まず、本発明の第1実施形態
を説明する。第1実施形態では、各機器は無線LANイ
ンタフェースを有しているものとする。この無線LAN
インタフェースは、例えばIEEE802.11で規定
されているものなどが使用できる。
【0021】図2は、各機器をノードとして、直接通信
可能な機器の間にエッジが存在するものとして作成した
グラフである。図中のA〜Vは機器を表している。図2
において、例えば、機器Aは機器C,D,E,B,F,
Hの6台の機器と通信可能である。このグラフがある時
点におけるネットワークの状況を表していると考えるこ
とができる。以下、このようなグラフ表現を用いて動作
の説明を行なうが、これと等価な他の表現方式を用いる
ことは当然可能である。
【0022】まず、図2に示されたグラフを作成するた
めに、各機器は機器メッセージをブロードキャストす
る。この機器メッセージは、それを送信した機器に関し
ての情報と、他の機器から受信した機器メッセージとか
ら得られた通信可能な機器の情報とを含んでいる。各機
器は、他の機器から機器メッセージを受信することによ
ってその機器と通信できるか、あるいは通信ができない
かを識別する。さらに、識別した通信可能な機器の情報
を機器メッセージに合わせて同報し、これを受信するこ
とによって各機器は図2に示したグラフを構成するのに
必要なデータを集めることが可能となる。
【0023】グラフを構成するために必要なデータを集
めることができると、各機器は定められた基準に従って
グラフを分割する。本実施形態では、分割されたグルー
プのそれぞれに属する機器の数が、あらかじめ定められ
た数Nに近くなるように分割する。Nを機器の処理能力
に合わせて設定することにより、オーバーヘッドをでき
るだけ増加させることなく、機器が受けとらなければな
らないメッセージ数を減らすことが可能である。
【0024】さらに、同じグループに属する機器は完全
部分グラフとなるようにグループを設定する。もし、あ
る機器を含むN個の機器で完全グラフを作成することが
できない場合には、完全グラフを作成できる機器の集合
でグループを作成する。
【0025】図1は、N=6のときの、グラフ分割の例
を示している。ただし、この図では図2で通信可能であ
ったが、異なるグループになった機器の間は点線で結ん
でいる。すなわち、図1では、機器A,B,C,Eの4
台、機器D,L,M,N,O,Pの6台、機器F,G,
H,I,J,Kの6台、機器S,R,Q,U,V,Tの
6台がそれぞれ1つのグループを構成しており、同じグ
ループに属する機器は相互に直接通信することが可能で
ある。なお、この場合には全部で22台しか機器がない
ので一つのグループだけ4台となっている。
【0026】次に、各グループにおいて一つの機器を代
表機器として選定する。図1には代表機器の間のリンク
も記載してある。機器E,G,M,Rがそれぞれ代表機
器である。各グループに対してそれぞれ同報アドレスを
決め、各グループ内の機器同士はそのグループに定めら
れた同報アドレスを用いて通信する。各グループの機器
同士が通信するために用いる同報アドレスの他に、代表
機器同士が通信するための同報アドレスも設定する。
【0027】グループ化と代表機器の選定が終了する
と、それ以後は、各機器は同じグループに属する機器に
対して機器メッセージを送信する。代表機器も同じグル
ープに対して機器メッセージを送信するが、それだけで
なく他の代表機器に対しても機器メッセージを送信す
る。ただし、代表機器が他の代表機器に送信する機器メ
ッセージは、代表機器だけに関した情報であり、各グル
ープで交換される機器メッセージもそのグループに属す
る機器に関した機器メッセージのみである。
【0028】ただし、代表機器は、それが属しているグ
ループにおいて変化、たとえば同じグループに属してい
た機器の1台と通信できなくなったなどのイベントを検
出するとこの情報を他の代表機器に通信する。このよう
に、代表機器相互の通信状態と各グループ内での通信状
態とを分離して管理し、代表機器と通信可能である限
り、その代表機器と同じグループに属する機器の情報は
かならず通知されるようにすることによって、扱わなけ
ればならない機器メッセージの数を減少させることがで
きる。
【0029】代表機器はこのような構成管理情報である
機器メッセージを減らすだけではなく、異なるグループ
に属する機器の間で行なうハンドシェイクにおいて、応
答メッセージを集約し、機器が一時に受信しなければな
らないメッセージ数が増加しないようにする役割をも
つ。機器Aが、機器B,C,L,O,P,S,T,U,
Vとグループを作成する場合を例に説明する。
【0030】図3はこの場合のメッセージの流れを示す
図である。まず、機器Aは要求メッセージをグループの
同報アドレスを用いて他の各機器に送信する。機器B,
Cは要求メッセージを受信すると機器Aに応答メッセー
ジを返送する。機器Aの属するグループの代表機器であ
る機器Eは、機器Aからの要求メッセージを受信する
と、代表機器同士の間に定められた同報アドレスを用い
て、他の機器が属するグループの代表機器である機器
M,Rに要求メッセージを送信するとともに、この要求
を記憶する。
【0031】機器Eから要求メッセージを受信した代表
機器M,Rは、それぞれが属するグループの同報アドレ
スを用いて同報する。この様にして最終的に総ての機器
に要求メッセージを届けることが可能である。さらに要
求メッセージを受信した機器は、受信メッセージが送ら
れてきた経路を逆に辿って応答メッセージを機器Aに返
す。すなわち、例えば機器Oは代表機器Mに応答メッセ
ージを送る。代表機器Mは、機器Oから受信した応答メ
ッセージと、同じように送られてきた機器L,Pからの
応答メッセージの内容をまとめて、一つのメッセージを
作成して代表機器Eに送信する。
【0032】代表機器Eは代表機器Mからの応答メッセ
ージと、同じように機器S,T,U,Vからの応答メッ
セージの内容をまとめる代表機器Rからの応答メッセー
ジの内容をさらにまとめて機器Aに送信する。機器Aは
代表機器Eからの応答メッセージと機器B,Cからの応
答メッセージを受信すると、総ての機器からの応答メッ
セージを受信したと判断する。この時、機器Aは9台の
機器との間でグループを作成するが、実際に受信するメ
ッセージは3個だけであり、機器Aの処理負荷だけが他
の機器に比べて著しく増加することはない。それゆえ、
データの再送を繰り返して、総ての機器からの応答メッ
セージを受信するまでに、実用に耐えないほどの時間が
かかることもなくなる。
【0033】すなわち、上記したように代表機器を経由
してメッセージを転送し、代表機器において各グループ
に属する機器の応答メッセージをまとめて一つのメッセ
ージとして返送することにより、各機器が受信しなけれ
ばならないメッセージ数を減らすことができるので、結
果的に処理されずに廃棄されるバケット数も減少し、手
順が速やかに進行するという効果が得られる。本実施形
態では、グループの作成の手順について述べたが、他の
手順やデータの送信に当たっても同じように代表機器を
介してメッセージを交換することによって同じ効果が得
られる。
【0034】また、上述のように構成した場合において
も、メッセージが正常に処理されないことは種々の理由
によって起こり得る。この様な場合には、要求メッセー
ジを送信した機器がメッセージを再送することによって
メッセージの消失に対処することが可能である。しか
し、代表機器が受信すべきであると判断している機器、
すなわち同じグループに属する機器からのメッセージが
受信されないと判断した場合には代表機器が要求メッセ
ージを再送することによってより効率的かつ速やかな手
順の処理が可能となる。この時、経路にそって代表機器
が適切なタイムアウト値を設定しておくことが必要であ
る。例えば、経路上の機器で同じタイムアウト値を設定
している場合には、同一のメッセージに対して経路上の
複数の機器でタイムアウトが発生している可能性があ
り、不必要なメッセージが発生する。これに対して、要
求元の機器に近い機器のタイムアウト値を、それより下
流の機器がタイムアウトしてメッセージを再送し、その
メッセージに対する応答が得られる程度の時間、下流の
機器のタイムアウト値よりも大きな値に設定すること
で、このような同一の再送メッセージが複数の機器で生
成されることが少なくなる。このようにすることで、メ
ッセージの再送を必要最小限の機器に対してだけ行なえ
ば良くなり、ネットワークのトラヒックの増加を最小限
にすることができるとともに、レスポンスの向上を図る
こともできるようになる。
【0035】また、応答メッセージを返した後も、適切
な時刻まで代表機器が受信した応答メッセージを記憶し
ておくことによって別の効率化を図ることも可能であ
る。ここで、適切な時刻とは、もし、別の種類のメッセ
ージが引続いて到着することになっている場合にそのメ
ッセージを受信するまでであり、さもなければ再送メッ
セージがもう来ないと判断できるだけの時間である。こ
うすることによって、不要な再送メッセージの中継をす
る必要がなくなり、効率的なプロトコルの実行が可能と
なる。
【0036】本実施形態では、機器を代表機器とその他
の機器の2階層に分けた場合で説明を行なったが、代表
機器をさらに階層的に構成し、より多くの階層にネット
ワークを分類することも当然可能である。また、本実施
形態では、グループごとに同報アドレスを設定して、グ
ループに属する機器の間で通信を行なう場合について述
べたが、これ以外にもグループごとの通信手段はさまざ
まな形態をとることが可能である。ネットワークインタ
フェースカードとして異なる周波数を用いる複数の通信
チャネルを利用できるものを用いた場合には、グループ
毎に通信チャネルの一つを割り当てることも可能であ
り、異なるグループの機器が送信したメッセージによる
影響をさらに小さくすることができる。
【0037】さらに注意すべきこととして、本実施形態
はグループ化を行なうアルゴリズム自体とは独立したも
のであり、他の任意のグループ化アルゴリズムと組み合
わせて用いることができるものである。
【0038】以下に本発明の第2実施形態を説明する。
本発明の第2実施形態は、機器が同じグループに属する
ことが可能な機器の上限値である最大グループ機器数を
機器メッセージに合わせてブロードキャストするもので
ある。
【0039】図4は第1実施形態と同じように通信可能
な機器の間にエッジを表示して作成したグラフに、各機
器がブロードキャストする最大グループ機器数を合わせ
て示す図である。例えば機器Dがブロードキャストする
最大グループ機器数は5である。本実施形態において
は、機器をグループに分ける際に最大グループ機器数を
満たすように行なう。
【0040】すなわち、図4において機器Dが属するグ
ループの機器数は5以下となるようにする。実際にグル
ープ化を行なった例を図5に示す。図5には第1実施形
態と同じく代表機器も記載されている。図1と比較し
て、機器Dが属するグループが機器Dの最大グループ機
器数の制約に応じて変更されている。グループ化と代表
機器の選定が終了した後の動作は、上記した第1実施形
態と同じである。
【0041】本実施例に述べた構成に従えば、各機器が
その処理能力などに応じて最大グループ機器数を定める
ことにより、所属するグループの機器数が最大グループ
機器数以下となり、同時に処理しなければならないメッ
セージ数を制限できる。それゆえ、処理能力の異なる機
器が混在する場合においても処理能力に応じてグループ
を構成することが可能であり、全体の効率を最適化する
ことが可能となる。
【0042】以下に、本発明の第3実施形態を説明す
る。図6は本発明の第3実施形態の機器の配置を示す図
である。図6に示すように、機器A,B,C,D,Eの
5台、機器F,G,H,I,Jの5台、機器K,L,
M,Nの4台はそれぞれ有線LANで接続されている。
さらに、機器A,F,Kの3台は有線LANのインタフ
ェースの他に無線LANのインタフェースも持ってお
り、お互いに通信することが可能である。
【0043】図6では有線LANでの接続を実線で、無
線LANでの接続を点線で表している。本実施形態で
は、物理的なネットワーク構成に応じてグループ化と各
グループにおける代表機器の設定を行なう。すなわち、
同じ有線LANに接続されている機器が一つのグループ
を構成し、機器A,F,Kがそれぞれのグループの代表
機器となる。機器情報の交換やグループ設定などの手順
に関しては、第1実施形態と同様に実行する。しかし、
本実施形態においては、各グループの通信手段が別々の
有線LANおよび無線LANという形で分離されている
ため、グループ内での通信に関しては単純にブロードキ
ャストするだけでよい。
【0044】また、グループの設定を行なう必要がない
ため、始めに総ての機器の間で機器メッセージを交換す
る必要はない。しかし、この場合であっても、他のグル
ープとメッセージを交換するにあたって代表機器を介し
て行ない、代表機器が必要なメッセージのまとめを作成
したり、メッセージの再送を行なうことにより、大量の
メッセージを受信して、それを処理し切れないために生
じる不具合を同じように解消することが可能である。
【0045】上記した第3実施形態においては有線LA
Nと無線LANとを用いる場合で説明を行なった。しか
し、それぞれのグループと代表機器の間との通信が分離
されることが保証されればよく、通信媒体としてはこれ
以外にも赤外線など種々のものを用いることが可能であ
る。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、多数の機器によってア
ドホックにネットワークを構成し、ネットワークに属す
る機器がグループを構築して通信を行なう場合において
も、効率的に管理情報を交換し、1台の機器が同時に受
信しなければならないメッセージ数を減らして、効率良
く通信を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】N=6でグラフを分割したときの機器の配置を
示す図である。
【図2】各機器をノードとして、直接通信可能な機器の
間にエッジが存在するものとして作成したグラフであ
る。
【図3】機器Aが、機器B,C,L,O,P,S,T,
U,Vとグループを作成する場合のメッセージの流れを
示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態において、通信可能な機
器の間にエッジを表示して作成したグラフに、各機器が
ブロードキャストする最大グループ機器数を合わせて示
す図である。
【図5】図4において機器Dが属するグループの機器数
が5以下となるようにグループ化を行なった例を示す図
である。
【図6】本発明の第3実施形態の機器の配置を示す図で
ある。
【図7】データを交換するために必要なグループを作成
するための手順を示す図である。
【符号の説明】
A〜V…機器、 10…要求メッセージ、 11…応答メッセージ…、 12…確認メッセージ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信ネットワークに属する機器を1つな
    いし複数の通信グループにグルーピングし、 グルーピングされた各通信グループにおいて一つないし
    複数の代表機器を選出し、 各機器は同一のグループに属する機器とは直接通信を行
    なうとともに、他のグループに属する機器と通信を行な
    う場合には代表機器にデータを送信した後、この代表機
    器が他のグループの代表機器に一部または総てのデータ
    を転送することを特徴とする通信ネットワークの構築方
    法。
  2. 【請求項2】 前記グルーピングされた各通信グループ
    に属する機器同士が通信する通信チャネルは、グループ
    毎に異なるものであることを特徴とする請求項1記載の
    通信ネットワークの構築方法。
  3. 【請求項3】 自機器とは異なる通信グループに属する
    機器に対して要求メッセージを送信し、この要求データ
    を受信した機器から応答メッセージを受信する通信手順
    を実行する場合に、前記代表機器は自通信グループに属
    する機器が送信した応答メッセージに基づいて、要求メ
    ッセージの送信機器に単一の応答メッセージを送信する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信ネットワークの構
    築方法。
  4. 【請求項4】 各機器は、送信した機器の情報と、送信
    した機器が識別している通信可能な機器の情報とを含む
    機器メッセージを送信し、受信した機器メッセージから
    通信可能な機器を識別するとともに、受信した機器メッ
    セージの情報を用いて前記グルーピングと代表機器の選
    定を実行する機器から構成されることを特徴とする請求
    項1記載の通信ネットワークの構築方法。
  5. 【請求項5】 前記グルーピングは、各通信グループに
    属する機器の数が定められた値に最も近くなるように行
    われることを特徴とする請求項4記載の通信ネットワー
    クの構築方法。
  6. 【請求項6】 各機器は、最大グループ機器数を他の機
    器に通知するとともに、自機器が属する通信グループに
    属する機器数が前記最大グループ機器数を越えないよう
    にグルーピングを行なうことを特徴とする請求項4記載
    の通信ネットワークの構築方法。
JP25215797A 1997-09-12 1997-09-17 通信ネットワークの構築方法 Pending JPH1198137A (ja)

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US10/117,084 US20020114286A1 (en) 1997-09-12 2002-04-08 Network construction method and communication system for communicating between different groups via representative device of each group

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