JPH08214369A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JPH08214369A
JPH08214369A JP7005881A JP588195A JPH08214369A JP H08214369 A JPH08214369 A JP H08214369A JP 7005881 A JP7005881 A JP 7005881A JP 588195 A JP588195 A JP 588195A JP H08214369 A JPH08214369 A JP H08214369A
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JP
Japan
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slave
master
group
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Application number
JP7005881A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Seki
和之 関
Masahiko Shinomiya
聖彦 篠宮
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音声通話又はデータ通信可能な親機と子機と
をグループ設定できるようにする。 【構成】 親機CS−1は、子機PS−1〜PS−16
と共に第1通信グループを構成し、音声通話又はデータ
通信を行なえる子機数を制限し、子機PS−16とはデ
ータ通信のみを可能にしている。さらに、子機PS−1
〜PS−15と共に音声・通信グループNo1を構成
し、子機PS−1〜PS−15とは音声通話及びデータ
通信を可能にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はデジタルコードレス電
話システム等の無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、公衆回線とプリンタ等の出力装置
とを接続した親機(「CS」と略称する)と、ハンドセ
ット等の通話手段とパーソナルコンピュータ等のデータ
処理装置とを接続した子機(「PS」と略称する)とか
らなり、その親機と子機との間で無線による音声の通話
及びデータ通信を行なう無線通信システムが多用されて
いる。
【0003】このような無線通信システムでは、子機と
親機との間でデータ通信と音声通話を行なう際に、デー
タ通信又は音声通話の可能な子機と親機の範囲が決めら
れていないと、子機が不特定の親機と接続して混信を起
す原因となるという問題があった。
【0004】従来、親機と複数の子機で構成される各シ
ステム毎にシステム番号を対応させ、通信中にシステム
番号をチェックすることによって各システム間の混信を
解消する無線通信装置(例えば、特開平5−23584
8号公報参照)があった。
【0005】また、親機の無線部の2チャネルを用い、
奇数番号と偶数番号の子機をそれぞれ同時に着信等のデ
ータ処理を行なうことにより、親機と子機との間のデー
タ転送処理時間を迅速に行なう方法(例えば、特開平5
−308428号公報参照)があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
無線通信装置では、通信中にシステム番号をチェックす
るため、データ部に入れたシステム識別番号に基づいて
どのシステム番号かの判断をするまでの手続きが煩雑に
なり、データ通信又は音声通話の可能な子機と親機の範
囲を簡単に決められないという問題があった。
【0007】一方、上述した従来の方法では、無線によ
る音声通話を行なうことができる親機と子機には予めそ
れぞれのIDをROMに書き込んであるため、音声通話
のみでなくデータ伝送を行なう親機と子機のグループ設
定をユーザが任意に行なえないという問題があった。
【0008】また、リンクした親機は自動的に自機につ
ながっている電話回線にデータを流してしまうため、子
機のユーザが誤って音声通話可能な他のグループの親機
にデータを伝送してしまうとその親機に電話料金が課金
されてしまうという問題があった。
【0009】さらに、データ通信可能なグループ設定を
し忘れたり、誤って設定したためにリンクできなかった
場合には、そのリンクできなかった原因を容易に知るこ
とができないという問題があった。
【0010】さらにまた、音声通話の可能なグループと
データ通信の可能なグループの2種類のグループを設定
すると、親機と子機のユーザはリンクしたときにどのグ
ループのどの子機又は親機とリンクしているのかを知る
ことができないという問題があった。
【0011】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、データ通信又は音声通話を行なえる親機と子機
とをグループ化して容易に混信を防止できるようにする
ことを目的とする。また、任意の親機と子機とをデータ
通信可能なグループに設定できるようにすることも目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、親機と子機との間で無線による音声の通
話及びデータ通信を行なう無線通信システムにおいて、
上記親機に、音声の通話又はデータ通信を行なえる子機
の数を制限してグループ化する手段と、その手段によっ
てグループ化された子機の中から音声の通話を行なえる
子機を制限する手段を設けたものである。
【0013】また、上記親機に、上記グループ化された
子機に対して自局IDに対応する仮IDを設定する手段
と、その手段によって設定された自局IDに対応する仮
IDと子機で設定されたその子機の局IDに対応する仮
IDとを交換して、その子機との間で音声の通話又はデ
ータ通信を行なう親子関係を設定する手段を設けるとよ
い。
【0014】さらに、親機と子機との間で無線による音
声の通話及びデータ通信を行なう無線通信システムにお
いて、上記子機に、特定の親機を指定する手段と、その
手段によって指定された親機との間でメッセージを交換
する手段と、その手段によるメッセージ交換によって上
記指定された親機との間で上記音声の通話を行なう親子
関係を設定する手段を設けるとよい。
【0015】さらにまた、上記親機に、上記グループ化
した子機へグループナンバと自局IDに対応する仮ID
とを送信する手段と、上記グループ化された子機から受
け取ったグループナンバと自局IDに対応する仮IDと
に基づいてテーブルを作成する手段と、その手段によっ
て作成されたテーブルの仮IDに基づいて応答すべき子
機か否かを判断する手段を設け、上記子機に、上記グル
ープ化を行なった親機へグループナンバと自局IDに対
応する仮IDを送信する手段と、その親機から受け取っ
たグループナンバと自局IDに対応する仮IDとに基づ
いてテーブルを作成する手段と、その手段によって作成
されたテーブルの仮IDに基づいて応答すべき親機か否
かを判断する手段を設けるとよい。
【0016】そして、公衆回線と出力装置とを接続した
親機と、通話手段とデータ処理装置とを接続した子機と
からなり、上記親機と子機との間で無線による音声の通
話及びデータ通信を行なう無線通信システムにおいて、
その親機と子機に以下に記す各手段を設けたものであ
る。
【0017】上記親機には、その親機と共に通話用グル
ープを構成する子機を示す通話先IDを記憶する手段
と、その手段に記憶された通話先IDで示される子機に
対してのみ呼出しを可能にする手段と、その親機と共に
データ通信用グループを構成する子機を示すデータ通信
先IDを入力する手段と、その手段によって入力された
データ通信先IDを記憶する手段と、その手段に記憶さ
れたデータ通信先IDで示される子機とデータ通信のた
めのリンクを可能にする手段を設けたものである。
【0018】また、上記子機には、その子機と共に通話
用グループを構成する親機を示す通話先IDを記憶する
手段と、その手段に記憶された通話先IDで示される親
機に対してのみリンクを可能にする手段と、その子機と
共にデータ通信用グループを構成する子機を示すデータ
通信先IDを入力する手段と、その手段によって入力さ
れたデータ通信先IDを記憶する手段と、その手段に記
憶されたデータ通信先IDで示される親機とデータ通信
のためのリンクを可能にする手段を設けたものである。
【0019】さらに、上記子機に、その子機に記憶され
ている通話先IDとデータ通信先IDとによって示され
る親機へのみデータを出力可能にする手段を設けるとよ
い。
【0020】さらにまた、上記親機に、上記データ通信
先IDが記憶されていなかったり誤って記憶されている
ために子機とリンクできないとき、データ通信先IDの
再入力を促す手段を設け、上記子機に、上記データ通信
先IDが記憶されていなかったり誤って記憶されている
ために親機とリンクできないとき、データ通信先IDの
再入力を促す手段を設けるとよい。
【0021】そしてまた、上記親機に、子機とリンクし
た後に該親機に記憶されているリンク先の子機に対応す
るデータ通信先IDを表示する手段を設け、上記子機
に、親機とリンクした後にその子機に記憶されているリ
ンク先の親機に対応するデータ通信先IDを表示する手
段を設けるとよい。
【0022】
【作用】この発明による無線通信システムは、親機が音
声の通話又はデータ通信を行なえる子機の数を制限して
グループ化し、そのグループ化された子機の中から音声
の通話を行なえる子機を制限するので、データ通信又は
音声通話のために接続できる親機と子機との範囲を容易
にグループ化することができ、混信を防止することがで
きる。
【0023】また、親機がグループ化された子機に対し
て自局IDに対応する仮IDを設定し、その設定された
自局IDに対応する仮IDと子機で設定されたその子機
の局IDに対応する仮IDとを交換して、その子機との
間で音声の通話又はデータ通信を行なう親子関係を設定
するようにすれば、データ通信又は音声通話のために接
続できる親機と子機との範囲をグループ化する作業を簡
単に行なえる。
【0024】さらに、子機が特定の親機を指定し、その
指定された親機との間でメッセージを交換して、そのメ
ッセージ交換によって指定された親機との間で音声の通
話を行なう親子関係を設定するようにすれば、特定の親
機に対して音声通話可能な子機を容易に限定することが
できる。
【0025】さらにまた、親機がグループ化された子機
から受け取ったグループナンバと自局IDに対応する仮
IDとに基づいてテーブルを作成し、そのテーブルの仮
IDに基づいて応答すべき子機か否かを判断し、一方子
機も親機から受け取ったグループナンバと自局IDに対
応する仮IDとに基づいてテーブルを作成し、そのテー
ブルの仮IDに基づいて応答すべき親機か否かを判断す
るようにすれば、同じグループ内で応答すべき子機又は
親機であるかを自動的に判断することができる。
【0026】そして、親機は、その親機と共に通話用グ
ループを構成する子機を示す通話先IDを記憶し、その
記憶された通話先IDで示される子機に対してのみ呼出
しを可能にして、その親機と共にデータ通信用グループ
を構成する子機を示すデータ通信先IDを入力して記憶
し、その記憶されたデータ通信先IDで示される子機と
データ通信のためのリンクを可能にする。
【0027】また、子機は、その子機と共に通話用グル
ープを構成する親機を示す通話先IDを記憶し、その記
憶された通話先IDで示される親機に対してのみリンク
を可能にして、その子機と共にデータ通信用グループを
構成する子機を示すデータ通信先IDを入力して記憶
し、その記憶されたデータ通信先IDで示される親機と
データ通信のためのリンクを可能にする。したがって、
音声通信する親機と子機とのグループ設定を固定し、デ
ータ通信する親機と子機とのグループ設定を任意に設定
することができる。
【0028】さらに、子機が、その子機に記憶されてい
る通話先IDとデータ通信先IDとによって示される親
機へのみデータを出力可能にするようにすれば、異なる
グループの親機とのデータ通信を禁止することができ
る。
【0029】さらにまた、親機では、データ通信先ID
が記憶されていなかったり誤って記憶されているために
子機とリンクできないとき、データ通信先IDの再設定
を促し、子機では、データ通信先IDが記憶されていな
かったり誤って記憶されているために親機とリンクでき
ないとき、データ通信先IDの再設定を促すようにすれ
ば、ユーザに対してデータ通信先のグループ設定のし忘
れや誤設定によるリンク不可を示唆することができ、そ
の場合にはグループ設定を促すことができる。
【0030】そしてまた、親機では、子機とリンクした
後にその親機に記憶されているリンク先の子機に対応す
るデータ通信先IDを表示し、子機では、親機とリンク
した後にその子機に記憶されているリンク先の親機に対
応するデータ通信先IDを表示するようにすれば、親機
と子機のユーザはそれぞれどのグループのどの子機又は
親機とリンクしているのかを即座に知ることができる。
【0031】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の第1実施例の無線通
信システムの構成例を示す図である。この無線通信シス
テムは、それぞれパーソナルコンピュータ(パソコン)
PCを接続した複数の子機(「移動局」とも称する)P
S10,PS11,……と、プリンタ等のI/O機器と
電話回線等の公衆網とを接続した複数の親機(「基地
局」とも称する)CS10,……とからなる。
【0032】子機PS10,PS11,……は、それぞ
れのパソコンPCからセントロニクス,RS232C,
SCSI,LAN等の汎用I/Oインタフェースを介し
てデータが転送される。親機CS10,……は、それぞ
れのセントロニクス,RS232C,SCSI,LAN
等の汎用I/Oインタフェースを介してI/O機器を接
続している。そして、親機CS10,……は、子機PS
10,PS11,……と無線によって音声通話及びデー
タ通信を行ない、子機PS10,PS11,……から受
信したデータをI/O機器へ出力することができる。
【0033】図2はこの発明の一実施例である無線通信
システムの親機及び子機に使用する無線アダプタ装置の
内部ブロック図、図3はその無線アダプタ装置のオペレ
ーションパネルの図である。この無線アダプタ装置は、
図2に示すように、アンテナ20,RF(Radio
Frequency)部21,モデム(MODEM)部
22,TDMA/TDD(Time Division
MultipleAccess/Time Divi
sion Duplex)用CPU部23,ユーザイン
タフェース(I/F)用CPU部24,オペレーション
(操作)パネル部25からなり、パーソナルハンディホ
ンシステム(PHS)の時分割多重の復信方式を採用し
ている。
【0034】TDMA/TDD用CPU部23は、TD
MA/TDD方式による下位レイヤのプロトコル処理用
のCPUであり、親機CSと子機PSとの間で無線によ
る音声の通話及びデータ通信を行なう際の制御処理を行
なう。TDMA/TDD方式は、複数の無線キャリアの
各々のチャネルを利用して送信情報と受信情報を交互に
通信すると共に多重伝送する方式である。
【0035】また、ユーザI/F用CPU部24は、オ
ペレーションパネル部25とのユーザインタフェースの
処理用のCPUであり、親機CSにおいては、音声の通
話又はデータ通信を行なえる子機PSの数を制限してグ
ループ化する手段と、そのグループ化された子機PSの
中から音声の通話を行なえる子機PSを制限する手段の
各機能を果たす。
【0036】また、オペレーションパネル部25によっ
て設定された自局IDに対応する仮IDと子機PSで設
定されたその子機PSの局IDに対応する仮IDとを無
線通信によって交換して、その子機PSとの間で音声の
通話又はデータ通信を行なう親子関係を設定する手段の
機能も果たす。
【0037】さらに、グループ化した子機PSへグルー
プナンバと自局IDに対応する仮IDとを送信する手段
と、グループ化された子機PSから受け取ったグループ
ナンバと自局IDに対応する仮IDとに基づいてテーブ
ルを作成する手段と、そのテーブルの仮IDに基づいて
応答すべき子機PSか否かを判断する手段の各機能を果
たす。
【0038】一方、子機PSにおいては、オペレーショ
ンパネル部25によって指定された親機CSとの間でメ
ッセージを無線通信によって交換する手段と、そのメッ
セージ交換によって指定された親機CSとの間で音声の
通話を行なう親子関係を設定する手段の各機能を果た
す。
【0039】また、グループ化を行なった親機CSへグ
ループナンバと自局IDに対応する仮IDを送信する手
段と、その親機CSから受け取ったグループナンバと自
局IDに対応する仮IDとに基づいてテーブルを作成す
る手段と、そのテーブルの仮IDに基づいて応答すべき
親機CSか否かを判断する手段の各機能も果たす。
【0040】オペレーションパネル部25は、図3に示
すように、仮IDや各種メッセージの表示用のLCD2
6と、この無線アダプタ装置の電源が投入されているか
否かを示す電源用LED27,通信中か否かを示す通信
用LED28,及びアラーム用LED29と、モード設
定等の操作を行なうモードボタン30,セットボタン3
1,及び指示ボタン32〜35を備えている。そして、
グループ化された子機PSに対して自局IDに対応する
仮IDを設定する手段と、特定の親機CSを指定する手
段の各機能を果たす。
【0041】図4は親機と子機とのグループ化の一例を
示す説明図である。この例では、親機CSが接続できる
子機PSの台数を最大16台に、子機PSが接続できる
親機CSの台数を最大8台に制限する場合で説明する。
【0042】親機CS−1は、子機PS−1〜PS−1
5とのみ音声通話及びデータ通信可能に制限しており、
音声・通信グループNo1を構成している。また、親機
CS−8は、子機PS−16とのみ音声通話及びデータ
通信可能に制限しており、音声・通信グループNo2を
構成している。また、親機CS−1とCS−8は、それ
ぞれ音声通話を行なえる子機PSを制限し、子機PS−
1〜PS−16とはデータ通信可能な第1通信グループ
を構成している。
【0043】親機CS−9は、子機PS−17〜PS−
24とのみ音声通話及びデータ通信可能に制限してお
り、音声・通信グループNo3を構成している。この場
合は音声・通信グループNo3はデータ通信可能な第2
通信グループに相当している。また、通信グループNo
1とNo2との間の音声通信及びデータ通信は行なえな
い。
【0044】この場合、親機CS−1〜9は、予めそれ
ぞれ音声通話又はデータ通信可能な子機PSとの間で仮
IDを交換し、その子機PSの自局IDに対応する仮I
Dを登録することによって音声通話又はデータ通信を行
なえる子機PSの数を制限することができる。
【0045】次に、この第1実施例の無線通信システム
における音声通話又はデータ通信を行なう親子関係を設
定するときの処理について説明する。図5はその処理を
示すフローチャートである。同図の(a)に示すよう
に、移動局(子機)PSは、ステップ(図中では「S」
で示す)1でモードボタン30を押下してパラメータ設
定モードに入り、ステップ2へ進んで指示ボタン32で
仮ID設定モードを選択し、ステップ3へ進んで指示ボ
タン33で階層を下げ、指示ボタン32で自動仮ID設
定モードを選択する。
【0046】その後、ステップ4へ進んで自局の仮ID
を設定し、ステップ5へ進んでグループナンバを設定
し、ステップ6へ進んでセットボタン31の押下で自動
IDの設定処理を行なう。この処理で基地局(親機)C
Sとメッセージを交換し、ステップ7へ進んでグループ
ナンバが同一か否かを判断して、同一でなければステッ
プ6の処理へ戻り、同一ならばステップ8へ進んで親機
CSの仮IDがダブリか否かを判断して、ダブリなら親
機CSへダブリエラーを通知してステップ6の処理へ戻
り、ダブリでなければステップ9へ進む。
【0047】ステップ9で親機CSからの通知に基づい
て子機PSの仮IDがダブリか否かを判断して、親機C
Sからダブリエラー通知があってダブリならステップ4
へ戻り、その通知がなくてダブリでなければステップ1
0へ進んで接続した親機CSの仮IDを表示し、ステッ
プ11へ進んで指示ボタン34,35の押下で親子関係
を設定し、親機CSとメッセージ交換をし、ステップ1
2へ進んで接続した親機CSの仮IDと親子関係の表示
をしてステップ4へ戻る。
【0048】そして、図5の(c)に示すように、ステ
ップ13でセットボタン31の押下で接続した親機CS
の仮IDと親子関係の登録処理を行ない、ステップ14
へ進んでその登録処理後に自動ID設定モードを抜け
る。
【0049】一方、図5の(b)に示すように、基地局
(親機)CSは、ステップ(図中では「S」で示す)2
1でモードボタン30を押下してパラメータ設定モード
に入り、ステップ22へ進んで指示ボタン32で仮ID
設定モードを選択し、ステップ23へ進んで指示ボタン
33で階層を下げ、指示ボタン32で自動仮ID設定モ
ードを選択する。
【0050】その後、ステップ24へ進んで自局の仮I
Dを設定し、ステップ25へ進んでグループナンバを設
定し、ステップ6へ進んでセットボタン31の押下で自
動IDの設定処理を行なう。この処理で移動局(子機)
PSとメッセージを交換し、ステップ27へ進んでグル
ープナンバが同一か否かを判断して、同一でなければス
テップ26の処理へ戻り、同一ならばステップ28へ進
んで子機PSからの通知に基づいて親機CSの仮IDが
ダブリか否かを判断して、子機PSからダブリエラー通
知があってダブリならステップ24の処理へ戻り、その
通知がなくてダブリでなければステップ29へ進む。
【0051】ステップ29で子機PSの仮IDがダブリ
か否かを判断して、ダブリなら子機PSへダブリエラー
通知をしてステップ26へ戻り、ダブリでなければステ
ップ30へ進んで接続した子機PSの仮IDを表示し、
ステップ31へ進んで待ち状態になり子機PSとメッセ
ージ交換をし、ステップ32へ進んで接続した子機PS
の仮IDと親子関係の表示をしてステップ26へ戻る。
【0052】そして、図5の(d)に示すように、ステ
ップ33でセットボタン31の押下で接続した子機PS
の仮IDと親子関係の登録処理を行ない、ステップ34
へ進んでその登録処理後に自動ID設定モードを抜け
る。
【0053】次に、仮IDの設定操作について説明す
る。まず、モードボタン30を押してパラメータ設定モ
ードに入り、指示ボタン32を押して仮ID設定モード
に入る。その後、指示ボタン33で階層を下げて、指示
ボタン32で自局の仮ID設定モードに入り、自局の仮
IDを設定する。次に、自動的にグループナンバ設定モ
ードに入り、そこでグループナンバを設定する。そし
て、自動的に自動ID設定モードに移り、セットボタン
31を押して実行する。
【0054】その時、親機CSも自動ID設定モードに
入っておき、もし入っていない場合はエラー表示、例え
ばメッセージ「リンクデキマセン」をLCD26に表示
する。さらに、仮IDがダブリの場合もエラー表示を行
なう。また、グループナンバが異なる場合は、受信デー
タに応答せずにさらに別の子機PS又は親機CSからの
アクセスを待つ。エラー終了時は、電源再投入で設定を
やり直す。
【0055】一方、正常終了時には、子機PSでは接続
した親機CSの仮IDを表示し、その状態で指示ボタン
34,35で接続した親機CSと親子関係に入るか入ら
ないかを設定して、セットボタン31を押すと親機CS
へ通知する。その親機CSにおいて親子関係設定条件等
のチェックが行なってその結果を子機PSに通知する。
子機PSはその結果を受け取ると表示する。
【0056】複数の親機CSが自動ID設定モードに入
っていると、上述の処理を繰り返し、セットボタン31
によって作成されたテーブルを登録してこの自動ID設
定モードから抜ける。
【0057】次に、テーブル作成処理について説明す
る。子機PSと親機CSは自動ID設定モードに入る
と、その状態で子機PSは受信できる全ての親機CSの
例えば報知チャネル(BCCH)を認識して、同一のグ
ループナンバの親機CSの自局ID(CS−ID)を取
り込む。すでにテーブルにその親機CSの自局ID(C
S−ID)が登録されている場合は応答せずに無視す
る。また、CS−IDが異なるのにそのIDに対応する
仮ID(仮CS−ID)がダブリの場合はエラー表示を
する。
【0058】図6は報知チャネル(BCCH)のスロッ
ト構成を示す説明図である。このBCCHのスロット構
成は、標準規格RCR STD−28を基にしている。
このBCCHは、4ビットの過渡応答用ランプタイム:
Rと、2ビットのスタートシンボル:SSと、62ビッ
トのプリンアンブル:PRと、32ビットの同期ワー
ド:UWと、4ビットのチャネル種別CIと、42ビッ
トの発識別符号と、62ビットのI(BCCH(A))
と、16ビットのCRCの各ビット領域からなる。
【0059】発識別符号は、29ビットのシステム呼出
符号と、13ビットの付加IDと、28ビットの子機
(PS)呼出符号の各ビット領域とからなり、親機CS
のグループナンバと仮ID(仮CS−ID)を付加ID
のビット領域に割り付ける。例えば、D12〜D10の
3ビットをグループナンバに割り当てれば、0〜8のグ
ループナンバを識別できる。また、D09〜D07の3
ビットを仮ID(仮CS−ID)に割り当てれば0〜8
の仮IDを識別できる。そして、D06〜D00の7ビ
ットを予備とする。
【0060】子機PSは、親機CSから取り込んだCS
−IDに基づいてその親機CSにリンク要求を出して、
自局IDに対応する仮PS−IDを通知する。親機CS
は自動ID設定モードに入っているため、子機PSから
のリンク要求は子機PSからのPS−IDが何であろう
と受け付け、そのリンク要求を受け付けると子機PSか
らのPS−IDを認識して、そのPS−IDとそれに対
応する仮PS−IDと共にテーブルを作成する。
【0061】親機CSは、仮PS−IDのダブリなどの
エラーをチェックして、そのチェック結果を子機PSへ
通知する。子機PSは親機CSから正常終了した通知を
受け取った場合、キー入力の状態で親子関係の設定要求
を親機CSに対して行なう。親機CSでは、親子関係設
定条件のチェックを行なって、そのチェック結果を子機
PSへ通知し、テーブルにも登録する。そして、複数の
親機CSが自動ID設定モードに入っているときには上
述の動作を繰り返す。
【0062】次に、この発明の第2実施例について説明
する。図7はこの発明の第2実施例の無線通信システム
の構成例を示す図である。この無線通信システムは、そ
れぞれパーソナルコンピュータ(パソコン)とハンドセ
ットとを接続した複数の子機PS1,PS2,PS3,
PS4,PS5,……と、それぞれプリンタと電話回線
とを接続した複数の親機CS1,CS2,CS3,……
とからなる。
【0063】この無線通信システムでは、子機PS1,
PS2と親機CS1とが通話用グループ1を構成し、子
機PS3,PS4と親機CS2とが通話用グループ2を
構成し、子機PS5と親機CS3とが通話用グループ3
を構成している。さらに、通話用グループ1と通話用グ
ループ2の各子機と親機とはデータ通信用グループ1を
構成し、通話用グループ3はデータ通信用グループ2を
構成している。
【0064】そして、子機PS1とPS2は、親機CS
1との間でそれぞれ無線通信A1,A2によって音声通
話とデータ通信の両方を行なえ、子機PS3とPS4
は、親機CS2との間でそれぞれ無線通信A3,A4に
よって音声通話とデータ通信の両方を行なえ、子機PS
5は親機CS3に対して音声通話とデータ通信の両方を
行なえる。
【0065】また、子機PS1とPS2は親機CS2と
の間でデータ通信のみを、子機PS3とPS4は親機C
S1との間でデータ通信のみをそれぞれ行なえる。例え
ば、子機PS1は無線通信B1によって親機CS2へデ
ータ伝送を行なうことができ、子機PS4は無線通信B
2によって親機CS1へデータ伝送を行なうことができ
る。しかし、例えば子機PS4は親機CS3に対しては
無線通信Cによる音声通話もデータ通信も行なえない。
【0066】つまり、同じ通話用グループ内の子機PS
と親機CSとの間では無線による音声通話及びデータ通
信を行なえるが、同じデータ通信用グループ内でも通話
用グループが異なる子機PSと親機CSとの間では無線
によるデータ通信のみを行なえ、音声通話は行なえな
い。さらに、通話用グループもデータ通信用グループも
異なる親機CSと子機PSとの間では無線による音声通
話もデータ通信も共に行なえない。
【0067】このように、複数の子機PSに対して1つ
の親機CSをセットとした通話用グループを構成し、複
数の通話用グループによってデータ通信用グループを構
成する。各親機CSと各子機PSには予め通話用グルー
プの対応する子機PS又は親機CSを示すIDを格納し
ておき、データ通信用グループの対応する親機CSと子
機PSとはユーザが自由に構成し、その各親機CSと各
子機PSにはグループ内の対応する子機PS又は親機C
Sを示すIDを格納する。そして、そのIDに基づいて
グループ内での通話又は通信を可能にする。
【0068】図8は、この発明の一実施例である無線通
信システムに使用する無線通信装置の外観図である。こ
の無線通信装置の側面には、無線による音声通話又はデ
ータを送受信するアンテナ1と、データ処理装置である
パーソナルコンピュータ又は出力装置であるプリンタを
接続するセントロニクスポート2を備えている。
【0069】また、モデム,プロッタ,又はシリアルプ
リンタ等の出力装置を接続するRS232Cポート3
と、公衆回線(電話回線)を接続する電話回線インタフ
ェイスであるモジュラージャック4と、送受話器(ハン
ドセット)を接続するハンドセット接続部5も備えてい
る。
【0070】一方、装置の前面には、データ通信用グル
ープ設定時の自局IDとグループナンバを入力するため
のスイッチを含む各種の操作入力を行なうユーザ設定ス
イッチ(SW)6と、リンクした相手先のID及びグル
ープナンバやグループ設定を促すメッセージ等の各種の
情報を表示するLCDディスプレイ7を備えている。
【0071】この無線通信装置は、通話手段であるハン
ドセットとデータ処理装置であるパーソナルコンピュー
タを接続した子機PSとして使用することも、公衆回線
とプリンタ,モデム,プロッタ等の出力装置を接続した
親機CSとして使用することも可能であり、その親機C
Sと子機PSとで音声通話又はデータ通信を行なう無線
通信システムを構成する。
【0072】その無線通信システムでは、子機PSはハ
ンドセットを用いて通話用グループ内の親機CSに無線
通信を行ない、その親機CSを介して相手先と音声の通
話を行なったり、データ通信用グループ内の親機CSに
対してパーソナルコンピュータからのデータを出力する
ことができる。一方、親機CSは公衆回線を介して相手
先と通話グループ内の子機PSとの通話データの遣り取
りを行なう。また、データ通信用グループ内の子機PS
から伝送されるデータをプリンタ等に出力する。
【0073】図9は、上記無線通信装置の構成を示すブ
ロック図であり、図8と共通する部分には同一符号を付
している。この無線通信装置は、CPUからなるマイク
ロコンピュータを内蔵し、それによって実現される無線
部10,ベースバンド処理部(ロジック部)11,ユー
ザインタフェイス(I/F)部12,ネットワークコン
トロールユニット(NCU)部13,電話ID用ROM
14,ユーザID用EEPROM15,及び制御部16
の各機能部を備えている。
【0074】無線部10は、符号化された音声及びデー
タをアンテナ1によって無線で送信し、アンテナ1によ
って受信した音声及びデータを復号化してユーザI/F
部12へ送る。ベースバンド処理部11は、ユーザI/
F部12から受け取った音声及びデータを符号化して無
線部10へ送り、無線部10から送られるデータを復号
化してユーザI/F部12へ送る処理を行なう。
【0075】ユーザI/F部12は、セントロニクスポ
ート2,RS−232Cポート3,ハンドセット接続部
5,ユーザ設定スイッチ6,LCDディスプレイ7,及
びNCU部13とベースバンド処理部11との間の音声
又はデータの遣り取りのインタフェイスを司る。ネット
ワークコントロールユニット(NCU)部13は、電話
回線(公衆回線)を介して音声データの送受信の制御処
理を司る。
【0076】電話ID用ROM14は、通話用グループ
を構成する相手先(親機又は子機)を示す通話先IDを
記憶する読み出し専用のメモリである。この通話先ID
は固定IDでありユーザによって書き換えを不可能にし
ている。ユーザID用EEPROM15は、データ通信
用グループを構成する相手先(親機又は子機)を示すデ
ータ通信先IDを記憶する書き換え可能なメモリであ
る。このデータ通信先IDはデータ通信用グループ設定
時にそのグループを構成する相手機から受け取ったパケ
ットデータの内容を記憶する。
【0077】すなわち、この電話ID用ROM14に
は、通話用グループの相手先の親機CS又は子機PSを
示す通話用IDを書き込んでおき、ユーザは変更するこ
とができないようにしている。また、ユーザID用EE
PROM15には、ユーザが自由に設定したデータ通信
用グループの相手先の親機CS又は子機PSを示すデー
タ通信用IDを書き換え可能に記憶し、そのデータ通信
用IDは相手先の自局IDとグループナンバから構成さ
れる。
【0078】制御部16は、この無線通信装置全体の制
御を司ると共に、この発明に係るデータ通信用グループ
の設定処理と、データ通信用グループに設定された相手
先との間の無線によるデータ通信の制御を行なう。
【0079】すなわち、データ通信用グループを構成す
る相手先の親機CS又は子機PSを示すデータ通信先I
Dを入力する手段と、電話ID用ROM14に記憶され
た通話先IDで示される子機PSに対してのみ呼出しを
可能にする手段と、電話ID用ROM14に記憶された
通話先IDで示される親機CSに対してのみリンクを可
能にする手段の各機能を果たす。
【0080】また、ユーザID用EEPROM15に記
憶されたデータ通信先IDで示される子機PSとデータ
通信のためのリンクを可能にする手段と、ユーザID用
EEPROM15に記憶されたデータ通信先IDで示さ
れる親機CSとデータ通信のためのリンクを可能にする
手段の各機能も果たす。
【0081】さらに、電話ID用ROM14に記憶され
ている通話先IDとユーザID用EEPROM15に記
憶されているデータ通信先IDとによって示される親機
CSへのみデータを出力可能にする手段と、ユーザID
用EEPROM15に相手先のIDが記憶されていなか
ったり誤って記憶されているためにその相手先とリンク
できないとき、データ通信先IDの再設定を促す手段
と、相手先とリンクした後にユーザID用EEPROM
15に記憶されているリンク先の相手先に対応するデー
タ通信先IDを表示する手段の各機能を果たす。
【0082】図10はデータ通信用グループ設定時に相
手先に送信するパケットデータのフォーマットの一例を
示す図である。このパケットは、データ通信用グループ
の設定時、そのグループを構成する相手先の親機CS又
は子機PSへ通知する自局IDとグループナンバの情報
を格納しており、前半に固定IDの通話用IDを格納
し、後半に自局IDとグループナンバとからなるデータ
通信用IDを格納する。
【0083】子機PSは、データ通信用グループを設定
する相手先の親機CSに対して上述のようなフォーマッ
トによる自局IDとグループナンバとを格納したパケッ
トを送信し、親機CSはそのパケット内のデータ通信用
IDをユーザID用EEPROM15にデータ通信先I
Dとして格納する。
【0084】親機CSは、その後その子機PSに対して
上述のようなフォーマットによる自局IDとグループナ
ンバとを格納したパケットを送信し、子機PSは親機C
Sから受信したパケット内のデータ通信用IDをデータ
通信先IDとしてユーザID用EEPROM15に格納
する。このようにして、ユーザは任意の親機CSと子機
PSとをデータ通信用グループに構成する。
【0085】次に、この実施例の無線通信システムの子
機の処理について説明する。図11はその処理を示すフ
ローチャートである。子機PSは、ステップ(図中では
「S」で示す)1でハンドセットがオフフックか否かを
判断して、オフフックならステップ9へ進んで通話先I
Dを参照する。
【0086】その後、ステップ10へ進んでその通話先
IDに基づいて通話用グループの相手先の親機CSを決
定し、ステップ11へ進んで相手先の親機CSのIDと
グループナンバをLCD表示し、ステップ12へ進んで
親機CSを介して通話先との通話を行なうと、この処理
を終了する。
【0087】一方、ステップ1の判断でハンドセットが
オンフックのままのときは、ステップ2へ進んでセント
ロニクスポート2又はRS−232Cポート3にデータ
インしたか否かを判断して、データインしなければ最初
の処理に戻るが、データインしたらステップ3へ進んで
データ通信先IDを参照し、ステップ4へ進んでデータ
通信先IDの設定が正しいか否かを判断して、正しくな
ければステップ8へ進んでデータ通信先ID設定モード
に移行し、そのIDを設定した後に最初の処理へ戻る。
【0088】また、ステップ4の判断でデータ通信先I
Dの設定が正しければ、ステップ5へ進んでそのデータ
通信先IDに対応するデータ通信用グループの相手先の
親機CSを決定してリンクを行ない、ステップ6へ進ん
でそのリンクした相手先の親機CSのIDとデータ通信
用グループを示すグループナンバをLCD表示し、ステ
ップ7へ進んでその親機CSを介して通信先とのデータ
通信を行なうと、この処理を終了する。
【0089】さらに、この実施例の無線通信システムに
おける処理について説明する。この無線通信システムの
子機は、付属のハンドセットがオフフックされたことに
よって通話であることを判別し、ハンドセットがオフフ
ックされた段階で電話ID用ROM14に記憶されてい
る通話用IDを参照する。
【0090】その通話用IDのグループナンバと通話先
IDとによって相手先の親機を決定して、その親機との
みリンクを可能にする。そして、その親機に接続された
公衆回線を介して通話先と通話を行なう。一方、親機は
公衆回線を介した呼出しに対して、電話ID用ROM1
4に記憶されている通話先IDの子機のみを呼び出す。
【0091】また、子機は、ハンドセットがオンフック
の状態の場合、セントロニクスポート2又はRS−23
2Cポート3にデータが入力されたときにデータ通信で
あることを判別して、ユーザID用EEPROM15に
記憶されているデータ通信先IDを参照する。
【0092】そのデータ通信先IDのグループナンバと
データ通信先IDとによって相手先の親機CSを決定
し、その親機CSとのリンクを可能にする。そして、リ
ンク後はそのリンク先の親機CSに対応するIDとグル
ープナンバとを表示し、その親機CSへのデータ通信を
行なう。
【0093】この際、データ通信先IDはユーザが任意
に設定できるので、そのIDの設定が正しくない場合、
つまり、誤った設定がされていたり設定がまだされてい
ないような場合、自動的にデータ通信用グループを設定
するモードに移行し、データ通信先IDの再入力を促す
表示を行ない、そのモードで相手先の親機のIDとグル
ープナンバを設定する。
【0094】また、子機PSはデータ通信のとき、電話
ID用ROM14に記憶されている通話先IDとユーザ
ID用EEPROM15に記憶されているデータ通信先
IDとを参照し、それらのIDに基づいて自機と同じデ
ータ通信用グループでさらに同じ通話用グループの親機
CSを相手先の親機と決定し、その親機CSへのみデー
タを出力可能にする。
【0095】つまり、音声以外のデータを電話回線へ流
せる機能を有している場合、通話用グループとして設定
されているグループの親機にはそのグループの子機PS
からしか電話回線へデータを流すことができないように
するため、データ伝送モードでユーザが設定したデータ
通信先IDに基づいて相手先の親機CSを決定するだけ
でなく、通話先IDも参照することによってデータを流
しても良い電話回線か否かを判別する。
【0096】そして、それ以外の親機CSをユーザ設定
した場合には、その親機CSを介して電話回線にデータ
を流さないようにし、誤って許可されていない相手先の
親機CSに接続されている電話回線にデータを流してし
まうことを防止する。
【0097】さらに、親機CSと子機PSは、それぞれ
通話時には通話先IDを参照して通話のためにリンクし
た相手先のIDとグループナンバとをLCD表示し、デ
ータ通信時にはデータ通信先IDを参照してデータ通信
のためにリンクした相手先のIDとグループナンバとを
LCD表示して、それぞれのユーザにリンク先を通知す
る。
【0098】このようにして、この実施例の無線通信シ
ステムでは、音声の通話については、予め構成された通
話用グループ内の親機と子機との間でのみの通話しか行
なえないようにして、誤課金を防止することができる。
また、データ通信については、ユーザは任意にデータ通
信用グループを構築することができる。
【0099】さらに、通話先IDとグループ管理は変更
不可能な固定IDによって行なっているので誤課金を防
止することができる。また、データ通信用グループ内の
親機の選択は自由にできるので、子機から誤って異なる
通話用グループの親機へデータ通信をしてしまった場合
のユーザの操作ミスによる誤課金を防止することができ
る。
【0100】さらにまた、ユーザはデータ通信用グルー
プを設定するときの相手先を示すIDを自由に入力する
ことができるので、誤って設定してしまったり設定を忘
れてしまうことがあるが、そのような原因によって相手
先とリンクできない場合には、自動的にデータ通信用グ
ループの設定モードに移行するので、リンクできない原
因を知らせることができ、操作ミスによって相手先とつ
ながらないときにユーザが混乱しなくて済む。また、再
設定作業も手間無く行なえる。
【0101】そしてまた、通話用グループとデータ通信
用グループの2種類のグループ分けをしても、ユーザは
リンクしたときにはどのグループのどの親機又は子機と
リンクしているのかを容易に知ることができ、混乱しな
くて済む。
【0102】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る無線通信システムによれば、音声通話又はデータ通信
で接続できる親機と子機の範囲を制限するので、データ
通信又は音声通話を行なえる親機と子機とをグループ化
して混信を容易に防止することができる。また、仮ID
に基づいてグループ化を自動的に行なえる。
【0103】さらに、任意の親機と子機とをデータ通信
可能なグループに設定することができる。また、データ
通信可能なグループの親機と子機との間でのみデータ通
信を可能にすれば、ユーザの誤操作によって異なるグル
ープの親機に対してデータ通信を行なうことによる誤課
金を防止することができる。
【0104】さらに、データ通信用のグループ設定がさ
れていなかったり誤設定されているためにリンクできな
いときにはそのグループ設定を促すようにすれば、ユー
ザのグループ設定の操作ミスによってリンクできないこ
とを防止することができる。さらにまた、リンクしたと
きに相手先のグループとIDを表示するようにすれば、
ユーザにリンク先を容易に認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の無線通信システムの構
成例を示す図である。
【図2】この発明の一実施例である無線通信システムの
親機及び子機に使用する無線アダプタ装置の内部ブロッ
ク図である。
【図3】図2に示す無線アダプタ装置のオペレーション
パネルの図である。
【図4】図4は親機と子機とのグループ化の一例を示す
説明図である。
【図5】この第1実施例の無線通信システムにおける音
声通話又はデータ通信を行なう親子関係を設定するとき
の処理を示すフローチャートである。
【図6】報知チャネル(BCCH)のスロット構成を示
す説明図である。
【図7】この発明の第2実施例の無線通信システムの構
成例を示す図である。
【図8】この発明の第2実施例の無線通信システムに使
用する無線通信装置の外観図である。
【図9】図8に示す無線通信装置の構成を示すブロック
図である。
【図10】データ通信用グループ設定時に相手先に送信
するパケットデータのフォーマットの一例を示す図であ
る。
【図11】この発明の第2実施例の無線通信システムの
子機の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,20:アンテナ 2:セントロニクスポート 3:RS232Cポート 4:モジュラージャック 5:ハンドセット接続部 6:ユーザ設定スイッチ(SW) 7:LCDディスプレイ 10:無線部 11:ベースバンド処理部(ロジック部) 12:ユーザインタフェイス(I/F)部 13:ネットワークコントロールユニット(NCU)部 14:電話ID用ROM 15:ユーザID用EEPROM 16:制御部 21:RF部 22:MODEM部 23:TDMA/TDD用CPU部 24:ユーザI/F用CPU部 25:オペレーションパネル部 30:モードボタン 31:セットボタン 32〜35:指示ボタン PS:子機 CS:親機

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親機と子機との間で無線による音声の通
    話及びデータ通信を行なう無線通信システムにおいて、 前記親機に、音声の通話又はデータ通信を行なえる子機
    の数を制限してグループ化する手段と、該手段によって
    グループ化された子機の中から音声の通話を行なえる子
    機を制限する手段とを設けたことを特徴とする無線通信
    システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無線通信システムにおい
    て、 前記親機に、前記グループ化された子機に対して自局I
    Dに対応する仮IDを設定する手段と、該手段によって
    設定された自局IDに対応する仮IDと子機で設定され
    た該子機の局IDに対応する仮IDとを交換して、該子
    機との間で音声の通話又はデータ通信を行なう親子関係
    を設定する手段とを設けたことを特徴とする無線通信シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 親機と子機との間で無線による音声の通
    話及びデータ通信を行なう無線通信システムにおいて、 前記子機に、特定の親機を指定する手段と、該手段によ
    って指定された親機との間でメッセージを交換する手段
    と、該手段によるメッセージ交換によって前記指定され
    た親機との間で前記音声の通話を行なう親子関係を設定
    する手段とを設けたことを特徴とする無線通信システ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の無線通信システムにおい
    て、 前記親機に、前記グループ化した子機へグループナンバ
    と自局IDに対応する仮IDとを送信する手段と、前記
    グループ化された子機から受け取ったグループナンバと
    自局IDに対応する仮IDとに基づいてテーブルを作成
    する手段と、該手段によって作成されたテーブルの仮I
    Dに基づいて応答すべき子機か否かを判断する手段を設
    け、 前記子機に、前記グループ化を行なった親機へグループ
    ナンバと自局IDに対応する仮IDを送信する手段と、
    該親機から受け取ったグループナンバと自局IDに対応
    する仮IDとに基づいてテーブルを作成する手段と、該
    手段によって作成されたテーブルの仮IDに基づいて応
    答すべき親機か否かを判断する手段を設けたことを特徴
    とする無線通信システム。
  5. 【請求項5】 公衆回線と出力装置とを接続した親機
    と、通話手段とデータ処理装置とを接続した子機とから
    なり、前記親機と子機との間で無線による音声の通話及
    びデータ通信を行なう無線通信システムにおいて、 前記親機に、該親機と共に通話用グループを構成する子
    機を示す通話先IDを記憶する手段と、該手段に記憶さ
    れた通話先IDで示される子機に対してのみ呼出しを可
    能にする手段と、該親機と共にデータ通信用グループを
    構成する子機を示すデータ通信先IDを入力する手段
    と、該手段によって入力されたデータ通信先IDを記憶
    する手段と、該手段に記憶されたデータ通信先IDで示
    される子機とデータ通信のためのリンクを可能にする手
    段とを設け、 前記子機に、該子機と共に通話用グループを構成する親
    機を示す通話先IDを記憶する手段と、該手段に記憶さ
    れた通話先IDで示される親機に対してのみリンクを可
    能にする手段と、該子機と共にデータ通信用グループを
    構成する子機を示すデータ通信先IDを入力する手段
    と、該手段によって入力されたデータ通信先IDを記憶
    する手段と、該手段に記憶されたデータ通信先IDで示
    される親機とデータ通信のためのリンクを可能にする手
    段とを設けたことを特徴とする無線通信システム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の無線通信システムにおい
    て、 前記子機に、該子機に記憶されている通話先IDとデー
    タ通信先IDとによって示される親機へのみデータを出
    力可能にする手段を設けたことを特徴とする無線通信シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の無線通信システムにおい
    て、 前記親機に、前記データ通信先IDが記憶されていなか
    ったり誤って記憶されているために子機とリンクできな
    いとき、データ通信先IDの再設定を促す手段を設け、 前記子機に、前記データ通信先IDが記憶されていなか
    ったり誤って記憶されているために親機とリンクできな
    いとき、データ通信先IDの再設定を促す手段を設けた
    ことを特徴とする無線通信システム。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の無線通信システムにおい
    て、 前記親機に、子機とリンクした後に該親機に記憶されて
    いるリンク先の子機に対応するデータ通信先IDを表示
    する手段を設け、 前記子機に、親機とリンクした後に該子機に記憶されて
    いるリンク先の親機に対応するデータ通信先IDを表示
    する手段を設けたことを特徴とする無線通信システム。
JP7005881A 1994-12-08 1995-01-18 無線通信システム Pending JPH08214369A (ja)

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