JPH1198122A - 波長多重光通信ネットワークシステム - Google Patents

波長多重光通信ネットワークシステム

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JPH1198122A
JPH1198122A JP9270626A JP27062697A JPH1198122A JP H1198122 A JPH1198122 A JP H1198122A JP 9270626 A JP9270626 A JP 9270626A JP 27062697 A JP27062697 A JP 27062697A JP H1198122 A JPH1198122 A JP H1198122A
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JP9270626A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Hamada
恒生 濱田
Akihiko Matsuo
明彦 松尾
Masaki Yamauchi
雅喜 山内
Ryohei Konuma
良平 小沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長選択部で周囲の温度変化が発生した場合
でも、選択波長がずれてしまうことのない波長多重光通
信ネットワークシステムを実現する。 【解決手段】 波長選択部102は、波長可変フィルタ
の温度情報を出力する。制御部105は、この温度情報
を端末200−1に送る。端末200−1には、波長可
変フィルタの温度と波長選択値との関係を示す波長選択
対応テーブル201が設けられている。端末200−1
の波長選択制御部202は、光パケット送受信器100
−1から温度情報を受け取ると、波長選択対応テーブル
201から対応した波長選択値を検索し、その波長選択
値を光パケット送受信器100−1に送る。光パケット
送受信器100−1の制御部105は、受信した波長選
択値で波長選択部102の波長可変フィルタの選択波長
を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長多重光通信ネ
ットワークシステムに関し、特にそのコネクション接続
中における接続ポート切替時のコネクション回復の構成
に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、大容量の通信を行う技術として、
光多重通信が用いられている。このような技術とし、例
えば、電子情報通信学会 OCS95-33 波長多重技術を用
いた光波ネットワーク 岩下克、石田修、高知尾昇 N
TT光ネットワークシステム研究所 に示されている。
【0003】図2は、このような波長多重技術を用いた
波長選択型の波長多重光通信ネットワークシステムの構
成図である。図において、10−1,10−2,…,1
0−nは光パケット送受信器、20−1〜20−3は端
末、30は光ファイバループ伝送路を示している。各光
パケット送受信器10−1,10−2,…,10−n
は、光ファイバループ伝送路30で接続され、波長多重
分岐部11、波長選択部12、送信部13、受信部1
4、制御部15、波長選択情報分離部16、I/F部1
7を備えている。
【0004】それぞれの光パケット送受信器10−1,
10−2,…,10−nの送信部13には、互いに異な
る送信波長が割り当てられる。送信部13から発信され
たλ1の送信波長は、波長多重分岐部11で光ファイバ
ループ伝送路30上に多重され、他の光パケット送受信
器10−2,…,10−nを通過し、光パケット送受信
器10−1の波長多重分岐部11で終端される。即ち、
波長多重分岐部11は、λ1を含む全ての送信波長を分
波して波長選択部12へ送り、分波された他方のλ1以
外の送信波長はそのまま光ファイバループ伝送路30に
送る機能を有している。
【0005】任意の送信波長を受信する場合、端末20
−1〜20−3は、光パケット送受信器10−1,10
−2,…,10−nに対して波長選択情報を送信する。
光パケット送受信器10−1,10−2,…,10−n
は、波長選択情報分離部16で、この波長選択情報を抜
き取って、制御部15に送る。制御部15は、波長選択
情報に従い、波長選択部12を駆動し、要求された任意
の送信波長のみを抜き取り、受信部14に送る。尚、波
長選択部12は、波長可変フィルタで構成されている。
【0006】次に、他の端末とコネクションを接続し、
通信を行う場合について説明する。例えば、端末20−
1と端末20−2でコネクションを接続する場合、端末
20−1は端末20−2が接続している光パケット送受
信器10−2に割り当てられている送信波長λ2を選択
するように波長選択部12を駆動する。同様に、端末2
0−2は、光パケット送受信器10−1に割り当てられ
ているλ1を選択するよう、光パケット送受信器10−
2の波長選択部12を駆動する。以上の動作により、端
末20−1と端末20−2の互いの送信波長を受信し、
コネクション接続を行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシステムにおいて、波長選択部12が端末20−1
から送られてきた波長選択情報を受け取り、任意の波長
を選択する場合、波長選択部12で用いる波長可変フィ
ルタは、周囲で温度が変化すると、要求する波長を選択
することができなくなってしまう。また、波長選択部1
2で、任意の波長を選択中、同じく周囲の温度が変化す
ると、選択波長からずれてしまい、コネクションが切断
してしまうという問題点があった。
【0008】このような点から、波長選択部で周囲の温
度変化が発生した場合でも、選択波長がずれてしまうこ
とのない波長多重光通信ネットワークシステムを実現す
ることが望まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するため次の構成を採用する。 〈請求項1の構成〉光伝送路に接続された光パケット送
受信器を介して通信を行う波長多重光通信ネットワーク
システムにおいて、波長可変フィルタの温度情報に対応
した各波長の波長選択値を示す波長選択対応テーブル
と、波長可変フィルタの温度情報を受け取った場合は、
波長選択対応テーブルを検索し、対応した波長選択値を
送出する波長選択制御部と、光パケット送受信器に設け
られ、光伝送路からの自分宛の受信波長の光を選択する
と共に、波長可変フィルタの温度情報を送出する波長選
択部と、光パケット送受信器に設けられ、波長選択部か
らの温度情報を波長選択制御部に送り、かつ、この波長
選択制御部からの波長選択値に基づき波長可変フィルタ
の選択波長を制御する制御部とを備えたことを特徴とす
る波長多重光通信ネットワークシステムである。
【0010】〈請求項1の説明〉請求項1の発明は、予
め、波長可変フィルタの温度と波長選択値との関係を示
す波長選択対応テーブルを設けておき、光パケット送受
信器から波長可変フィルタの温度情報が送出されると、
この波長選択対応テーブルから、対応する波長選択値を
求め、この波長選択値で波長可変フィルタの選択波長を
制御するようにしたものである。ここで、波長選択対応
テーブルと波長選択制御部とは、光パケット送受信器に
接続されている端末に設けられているが、光パケット送
受信器内に設けられる等、その設置場所は限定されな
い。
【0011】請求項1の発明がこのような構成を備えて
いることにより、波長選択部で任意の波長を選択する場
合、波長選択部で用いる波長可変フィルタは、周囲で温
度が変化しても要求する波長を選択することができる。
また、任意の波長を選択中、即ち、通信中においても同
じく周囲の温度変化により選択波長からずれてしまって
も直ちに選択波長に補正を施しコネクションが不通にな
ることを防止することができる。
【0012】〈請求項2の構成〉請求項1において、異
なる波長可変フィルタのそれぞれに対応して設けられた
複数の波長選択対応テーブルと、温度情報と波長可変フ
ィルタ識別情報を受け取った場合は、波長可変フィルタ
識別情報に基づき、対応する波長選択対応テーブルを選
択し、この波長選択対応テーブルにおいて前記受け取っ
た温度情報に対応した値を検索する波長選択制御部と、
自身に設けられた波長可変フィルタを識別するための波
長可変フィルタ識別情報を送出する波長選択部と、波長
選択部からの波長可変フィルタ識別情報を波長選択制御
部に送出する制御部とを備えたことを特徴とする波長多
重光通信ネットワークシステムである。
【0013】〈請求項2の説明〉請求項2の発明は、波
長選択対応テーブルを波長可変フィルタに対応する数だ
け設けたものである。これにより、一旦、使用する波長
選択対応テーブルを設定してしまえば、一つのテーブル
を検索するだけなので、補正動作の迅速化が可能であ
る。
【0014】〈請求項3の構成〉光伝送路に接続された
光パケット送受信器を介して通信を行う波長多重光通信
ネットワークシステムにおいて、波長可変フィルタの温
度情報に対応した各波長の波長選択値を示す波長選択対
応テーブルと、各波長毎のの補正値情報を保持する補正
値テーブルと、波長可変フィルタの温度情報を受け取っ
た場合は、波長選択対応テーブルを参照して、温度情報
に対応した各波長の波長選択値を得て、各波長の波長選
択値を補正波長情報として送出すると共に、各波長のル
ープバック信号を送出し、このループバック信号が戻っ
てこなかった場合は、補正波長情報の値に補正を行い、
再度、この補正波長情報とループバック信号とを出力
し、ループバック信号が受信できた場合は、その時点の
補正値を補正値テーブルに保持し、かつ、その時点の補
正波長情報の値を各波長の波長選択値として決定する波
長選択制御部と、光パケット送受信器に設けられ、光伝
送路からの自分宛の受信波長の光を選択すると共に、波
長可変フィルタの温度情報を送出する波長選択部と、光
パケット送受信器に設けられ、波長選択部からの温度情
報を波長選択制御部に送り、かつ、この波長選択制御部
からの波長選択値に基づき波長可変フィルタの選択波長
を制御する制御部とを備えたことを特徴とする波長多重
光通信ネットワークシステムである。
【0015】〈請求項3の説明〉請求項3の発明は、波
長選択対応テーブルを一つだけ設け、この波長選択対応
テーブルに対して、各波長毎に補正を行うための補正値
テーブルを設けたものである。補正値テーブルの補正値
の求め方は、ループバック信号を用い、ループバック信
号が受信できなかった場合は、波長選択対応テーブルの
波長選択値に対して補正を行い、その結果ループバック
信号が受信できた場合は、その時点の補正値を補正値テ
ーブルに保持させ、かつ、その時点の補正を行った波長
選択値を波長可変フィルタの波長選択値として決定する
ようにしたものである。
【0016】請求項3は、このように構成されているこ
とにより、請求項1の発明の効果に加えて、波長可変フ
ィルタ毎に精密なテーブルを作成する作業を省略するこ
とができ、また、波長選択対応テーブル設置場所の記憶
装置の有効利用を図ることができるという効果がある。
【0017】〈請求項4の構成〉光伝送路に接続された
光パケット送受信器を介して通信を行う波長多重光通信
ネットワークシステムにおいて、波長可変フィルタの温
度情報に対応した各波長の波長選択値を示す波長選択対
応テーブルと、各波長毎の補正値情報を保持する補正値
テーブルと、波長可変フィルタの温度情報と受信光強度
情報を受け取った場合は、波長選択対応テーブルを参照
して、その温度情報に対応した各波長の波長選択値を得
て、各波長の波長選択値を補正波長情報として送出する
と共に、受信光強度が予め設けられた閾値を超えている
かを判定し、受信光強度が閾値を超えていない場合は、
補正波長情報の値に補正を行い、再度、この補正波長情
報を出力し、その結果、受信光強度が閾値を超えた場合
は、その時点の補正値を補正値テーブルに保持し、か
つ、その時点の補正波長情報の値を各波長の波長選択値
として決定する波長選択制御部と、光パケット送受信器
に設けられ、光伝送路からの自分宛の受信波長の光を選
択すると共に、波長可変フィルタの温度情報を送出する
波長選択部と、波長選択部で選択した光の強度を測定
し、受信光強度情報として出力する光強度測定部と、光
パケット送受信器に設けられ、波長選択部からの温度情
報と、光強度測定部で測定した受信光強度情報を波長選
択制御部に送り、かつ、この波長選択制御部からの波長
選択値に基づき波長可変フィルタの選択波長を制御する
制御部とを備えたことを特徴とする波長多重光通信ネッ
トワークシステムである。
【0018】〈請求項4の説明〉請求項4の発明は、請
求項3の発明と同様の波長選択対応テーブルと補正値テ
ーブルとを設けると共に、波長選択部で選択した波長の
受信光強度を測定し、この受信光強度が予め設定した閾
値を超えているか否かを判定し、超えていなかった場合
は、補正波長情報の値に補正を行って、この補正波長情
報に基づき波長可変フィルタの選択波長を補正し、その
結果、受信光強度が閾値を超えた場合は、その時点の補
正値を補正値テーブルに保持させ、かつ、その時点の補
正波長情報を波長可変フィルタの波長選択値として決定
するようにしたものである。
【0019】請求項4の発明は、このように構成されて
いることにより、請求項1および3の発明の効果に加え
て、次のような効果がある。先ず、補正動作において、
一番最初に閾値を超えたところで補正動作を終了するた
め、1波長の補正動作に要する時間が比較的短くて済
む。また、コネクションが不通になった場合、受信光強
度情報により完全に光の段階で信号が障害を受けている
のか、受信部においてフレームの同期外れ等による障害
であるかの切り分けを行うことができる。
【0020】〈請求項5の構成〉請求項4において、波
長選択制御部は、第1段階の補正動作として、補正波長
情報の初期値に対して正方向の補正値による受信光強度
の合計値と、負方向の補正値による受信光強度の合計値
を比較し、合計値の大きい補正方向を初期値に対する補
正方向として決定し、第2段階の補正動作として、この
補正方向の補正値を第1段階の補正動作時の補正値の間
隔より細かくして補正を行い、その結果、受信光強度が
閾値を超えた補正値を補正値テーブルに保持すると共
に、その時点の補正波長情報の値を、波長選択値として
決定することを特徴とする波長多重光通信ネットワーク
システムである。
【0021】〈請求項5の説明〉請求項5の発明は、請
求項4の発明の波長選択値の補正動作において、更に補
正値を細かく調整するようにしたものである。この補正
動作とは、第1段階として、任意の初期値に対して、正
負どちらの方向に補正した方が受信光強度が高いかを測
定して、補正方向を決定し、第2段階として、決定した
補正方向へ、例えば第1段階の1/2の間隔で補正動作
を行う。尚、この補正間隔は条件等によって任意の値が
選択可能である。
【0022】請求項5の発明はこのように構成されてい
ることにより、請求項1、3、4の発明の効果に加え
て、受信部においてより最適な受信強度を確保すること
ができ、信号を更に安定して受信できる効果がある。
【0023】〈請求項6の構成〉光伝送路に接続された
光パケット送受信器を介して通信を行う波長多重光通信
ネットワークシステムにおいて、波長可変フィルタの温
度情報に対応した各波長の波長選択値を示す波長選択対
応テーブルと、各波長毎の補正値情報を保持する補正値
テーブルと、波長可変フィルタの温度情報を受け取った
場合は、波長選択対応テーブルを参照して、その温度情
報に対応した各波長の波長選択値を得て、これらの波長
選択値を補正波長情報として送出すると共に、その後、
アラームを受け取った場合は、その都度、補正波長情報
の値を順次異なる値で補正して、この補正波長情報を出
力し、その結果、アラームを受信しなくなった場合は、
その時点の補正値を補正値テーブルに保持し、かつ、そ
の時点の補正波長情報の値を各波長の波長選択値として
決定する波長選択制御部と、光パケット送受信器に設け
られ、光伝送路からの自分宛の受信波長の光を選択する
と共に、波長可変フィルタの温度情報を送出する波長選
択部と、波長選択部で選択した波長におけるフレームの
同期外れを検出した場合はアラームを送出する受信部
と、光パケット送受信器に設けられ、波長選択部からの
温度情報を波長選択制御部に送ると共に、受信部からア
ラームが送出された場合は、このアラームを波長選択制
御部に送り、かつ、この波長選択制御部からの波長選択
値に基づき波長可変フィルタの波長を制御する制御部と
を備えたことを特徴とする波長多重光通信ネットワーク
システムである。
【0024】〈請求項6の説明〉請求項6の発明は、波
長選択部で、要求された波長を正常に受信できない場合
は、受信部において、フレームの同期がとれない点に着
目し、受信部において同期外れが発生した場合は、アラ
ームを送出し、このアラームによって、波長選択部の選
択波長の補正動作を行うようにしたものである。
【0025】請求項6の発明はこのように構成されてい
ることにより、請求項1、3〜5の発明の効果に加え
て、受信部におけるフレームの同期外れの検出およびア
ラーム発生機構は、フレーム同期確立における付随的機
構であり、ハード的な付加が比較的少なくて済むという
効果がある。
【0026】〈請求項7の構成〉請求項4または5にお
いて、波長可変フィルタの温度情報を受け取った場合
は、波長選択対応テーブルを参照して、その温度情報に
対応した各波長の波長選択値を得て、これらの波長選択
値を補正波長情報として送出すると共に、その後、アラ
ームを受け取った場合は、その都度、補正波長情報の値
を順次異なる値で補正して、この補正波長情報を出力
し、その結果、アラームを受信しなくなった場合は、そ
の時点の補正値を補正値テーブルに保持し、かつ、その
時点の補正波長情報の値を各波長の波長選択値として決
定する波長選択制御部と、波長選択部で選択した波長に
おけるフレームの同期外れを検出した場合はアラームを
送出する受信部と、光パケット送受信器に設けられ、波
長選択部からの温度情報を波長選択制御部に送ると共
に、受信部からアラームが送出された場合は、このアラ
ームを波長選択制御部に送り、かつ、この波長選択制御
部からの波長選択値に基づき波長可変フィルタの波長を
制御する制御部とを備えたことを特徴とする波長多重光
通信ネットワークシステムである。
【0027】〈請求項7の説明〉請求項7の発明は、請
求項4または5の発明において、請求項6の発明の構成
を備えたものである。このように構成されていることに
より、コネクションが不通になった場合、受信光強度情
報により完全に光の段階で信号が障害を受けているの
か、受信部においてフレームの同期外れによる障害であ
るかの切り分けを行うことができる。
【0028】〈請求項8の構成〉請求項3〜7のいずれ
かにおいて、任意の温度情報を受け取った場合は、補正
値テーブルの補正値を、温度情報の温度を含む所定の補
正温度範囲の値として保持させると共に、その時点の補
正波長情報の値を各波長の波長選択値として決定し、そ
の後、受け取った温度情報の値が前記補正温度範囲外で
あった場合は、この温度情報に基づく補正値の再設定を
行って補正値テーブルの補正値を更新すると共に、その
時点の補正波長情報の値を各波長の波長選択値として決
定する波長選択制御部を備えたことを特徴とする波長多
重光通信ネットワークシステムである。
【0029】〈請求項8の説明〉請求項8の発明は、受
け取った温度情報の値が、それ以前に設定した補正値テ
ーブルの補正温度範囲外であった場合は、再度、その温
度を含む補正温度範囲の補正値テーブルの設定動作を行
うようにしたものである。これにより、温度が大きく変
化した場合でも、正確な波長選択値を得ることができる
効果がある。
【0030】〈請求項9の構成〉請求項1または2にお
いて、波長選択対応テーブルと波長選択制御部は、光パ
ケット送受信器に接続される端末に設けられていること
を特徴とする波長多重光通信ネットワークシステムであ
る。
【0031】〈請求項9の説明〉請求項9の発明は、請
求項1または2の発明において、波長選択対応テーブル
と波長選択制御部が、端末に設けられている点を特徴と
するものである。これにより、請求項1または2の発明
の効果に加えて、光パケット送受信器における機能増加
によるコストアップを抑えることができると共に、補正
動作に関するメッセージは、端末と光パケット送受信器
間に閉じられているので、光伝送路におけるトラヒック
に影響を与えず、波長の有効利用を図ることができる効
果がある。
【0032】〈請求項10の構成〉請求項3〜8のいず
れかにおいて、波長選択対応テーブルと、補正値テーブ
ルと、波長選択制御部とは、光パケット送受信器に接続
される端末に設けられていることを特徴とする波長多重
光通信ネットワークシステムである。
【0033】〈請求項10の説明〉請求項10の発明
は、請求項3〜8のいずれかの発明において、波長選択
対応テーブルと波長選択制御部が、端末に設けられてい
る点を特徴とするものである。これにより、請求項3〜
8のいずれかの発明の効果に加えて、光パケット送受信
器における機能増加によるコストアップを抑えることが
できると共に、補正動作に関するメッセージは、端末と
光パケット送受信器間に閉じられているので、光伝送路
におけるトラヒックに影響を与えず、波長の有効利用を
図ることができる効果がある。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて詳細に説明する。
【0035】《具体例1》 〈構成〉図1は本発明の波長多重光通信ネットワークシ
ステムの具体例1を示す構成図である。図において、1
00−1、100−2は光パケット送受信器、200−
1、200−2は端末、300は光ファイバループ伝送
路を示している。尚、光ファイバループ伝送路300上
には、図2で示した構成と同様に複数の光パケット送受
信器が配置され、かつ、対応した端末が接続されている
が、図1上では、光パケット送受信器100−1、10
0−2および端末200−1、200−2以外の構成を
省略している。また、光パケット送受信器100−2お
よび端末200−2は、光パケット送受信器100−1
および端末200−1と同様の構成を備えているが、こ
こではその図示を省略する。
【0036】光パケット送受信器100−1は、波長多
重分岐部101、波長選択部102、送信部103、受
信部104、制御部105、波長選択情報分離部10
6、I/F部107を備えている。
【0037】波長多重分岐部101は、λ1の送信波長
を光ファイバループ伝送路300へ多重すると共に、全
送信波長を波長選択部102に分岐させた後、λ1のみ
を分離させ、終端部108で終端させる機能部である。
【0038】波長選択部102は、波長多重分岐部10
1で分岐したλ1を含む全送信波長から任意の送信波長
を選択する機能部である。また、この波長選択部102
は、一定の間隔で波長選択部102内の波長可変フィル
タの温度を計測し、その温度情報を制御部105に送る
機能を有している。
【0039】送信部103は、波長選択情報分離部10
6で分離した信号を、λ1の送信波長で波長多重分岐部
101へ送るよう構成されている。受信部104は、波
長選択部102で選択された光信号を電気信号に変換す
る機能部であり、この電気信号がI/F部107を介し
て端末200−1に送られるようになっている。
【0040】制御部105は、光パケット送受信器10
0−1の各機能部の制御を行うもので、波長選択情報分
離部106で抜き出した波長選択情報に基づき、波長選
択部102の選択波長を制御すると共に、波長選択部1
02からの波長可変フィルタの温度情報を端末200−
1に送り、また、波長選択部102の波長可変フィルタ
識別情報を一定の間隔で端末200−1に送っている。
【0041】波長選択情報分離部106は、I/F部1
07を介して受け取った端末200−1からのデータか
ら波長選択情報のみを抜き出して制御部105に送るよ
うに構成されている。また、残りの信号は、送信部10
3に送るように構成されている。更に、I/F部107
は、光パケット送受信器100−1に端末200−1を
接続するためのインタフェースであり、端末200はこ
のI/F部107で、光パケット送受信器100−1と
接続/切り離しが可能となっている。
【0042】端末200−1は、温度情報と波長多重ネ
ットワークで使用している全ての波長を選択するための
波長選択値との関係を示す波長選択対応テーブル201
を備えている。この波長選択対応テーブルは、波長選択
部102で使用している波長可変フィルタ毎に異なるテ
ーブルが必要であり、図中のテーブル1〜Xは、この波
長可変フィルタに対応したテーブルを示している。ま
た、端末200−1は、波長選択制御部202を備えて
いる。この波長選択制御部202は、光パケット送受信
器100−1から波長可変フィルタの温度情報を受け取
った場合は、波長選択対応テーブル201を検索し、対
応した波長選択値を光パケット送受信器100−1に対
して送出する機能部である。尚、端末200−1はマイ
クロコンピュータ等で構成されており、波長選択対応テ
ーブル201はその外部記憶装置に設けられ、また、波
長選択制御部202は、その機能を実現するためのソフ
トウェアと、これを実行するプロセッサ等で構成されて
いる。
【0043】図3は、光パケット送受信器100−1と
端末200−1間の制御メッセージの一覧を示す説明図
である。
【0044】〈動作〉端末200−1の波長選択制御部
202は、起動時の初期設定で光パケット送受信器10
0−1から定期的に送信されているTMPID_msgの波長可
変フィルタ識別情報を受け取り、保持している全ての波
長選択対応テーブル201の中から使用すべきテーブル
を選択する。
【0045】初期設定から通常運用に入ると、端末20
0−1の波長選択制御部202は、光パケット送受信器
100−1から定期的に送られてくる温度情報を監視し
ておき、温度の変動を検出する毎にその時の温度に対応
するλ1〜λnの波長選択値を波長選択対応テーブル2
01から検索しておく。
【0046】通常運用で、検索した波長選択値を波長選
択情報として光パケット送受信器100−1に送信する
状態として二つの状態がある。一つはコネクション設定
を要求している状態、もう一つは端末同士が通信中のコ
ネクション接続状態である。
【0047】先ず、コネクション設定を要求している状
態について説明する。端末200−1が波長多重ネット
ワークに接続されている他の端末200−2とコネクシ
ョンを接続するには、端末200−1が設定波長情報を
付与したCHSET_msgを光パケット送受信器100−1に
送信することになる。この時、端末200−2には、送
信波長λ2が割り当てられているため、光パケット送受
信器100−1では、波長選択部102をλ2を受信す
るように駆動すればよい。
【0048】また、端末200−1では、λ2を受信す
るための設定波長情報として波長選択対応テーブル20
1から設定波長情報作成時に検索されている波長選択値
を付与する。図1の例では、光パケット送受信器100
−1から得た温度情報が「1235」を示しているの
で、λ1が「112」、λ2が「223」、λ3が「3
34」、以降λnまで値を取ることができる。この場
合、λ2なので、「223」を付与する。
【0049】次に、コネクション接続状態について示
す。端末同士が通信中として、図1における端末200
−1と端末200−2で説明する。端末200−1は、
端末200−2のデータを受信するために、光パケット
送受信器100−2に割り当てられている送信波長λ2
に光パケット送受信器100−1の波長選択部102を
固定している。また、端末200−2は、端末200−
1のデータを受信するために、光パケット送受信器10
0−1に割り当てられている送信波長λ1に光パケット
送受信器100−2の波長選択部を固定している。
【0050】端末200−1は、光パケット送受信器1
00−1から定期的に送られてくる温度情報から温度の
変動を検出し、波長選択対応テーブルを再検索した後、
波長選択部102の選択波長を温度変化に合わせて補正
するために、設定波長λ2の補正後の波長選択値を補正
波長情報としてFQSET_msgに付与して光パケット送受信
器100−1に送信する。
【0051】FQSET_msgを受信した光パケット送受信器
100−1は、制御部105が、波長選択情報分離部1
06で分離した補正波長情報に基づき、補正したλ2の
波長選択値で波長選択部102を再設定する。コネクシ
ョンが切断されるまでこの波長補正動作は温度変化検出
の度に繰り返される。また、端末200−1の通信相手
である端末200−2と光パケット送受信器100−2
においても、同様な動作が行われている。
【0052】〈効果〉以上のように、具体例1によれ
ば、波長選択部102が端末200−1から送られてき
た設定情報を受け取り、任意の波長を選択する場合、波
長選択部102で用いる波長可変フィルタは、周囲で温
度が変化しても要求する波長を選択することができる。
また、任意の波長を選択中、即ち、通信中においても同
じく周囲の温度変化により選択波長からずれてしまって
も直ちに選択波長に補正を施しコネクションが不通にな
ることを防止することができる。
【0053】また、通常運用に入ると、一つのテーブル
を検索するだけなので、補正動作の迅速化が可能であ
る。
【0054】更に、課題を解決する上で、ほとんど端末
200−1におけるソフトウェア処理で解決しているた
め、光パケット送受信器における機能増加によるコスト
アップを抑えることができる。
【0055】そして、補正動作に関するメッセージは、
端末200−1と光パケット送受信器間100−1に閉
じられているので、光ファイバループ伝送路300にお
けるトラヒックに影響を与えず、波長の有効利用を図る
ことができる。
【0056】《具体例2》具体例2は、具体例1では波
長可変フィルタ毎に設けられていた波長選択対応テーブ
ル201を一つのテーブルのみとし、この波長選択対応
テーブル201の値を補正値テーブル204の値で補正
するようにしたものである。
【0057】〈構成〉図4は、具体例2の構成図であ
る。端末200−1は、波長選択制御部202aと、波
長選択対応テーブル203と、補正値テーブル204と
を備えている。波長選択対応テーブル203は、具体例
1における波長選択対応テーブル201と同様に、温度
情報と波長多重ネットワークで使用している全ての波長
を選択するための波長選択値との関係を示すテーブルで
あるが、次の点が異なっている。即ち、波長選択対応テ
ーブル203は、各光パケット送受信器100−1〜1
00−nのフィルタの特性に対応したテーブルではな
く、例えば、任意のフィルタをサンプルデータとして全
端末に一つだけ同じテーブルを保持するようになってい
る。また、補正値テーブル204は、波長選択対応テー
ブル203の波長選択値に対して補正を行った場合の補
正値を示すテーブルである。
【0058】また、波長選択制御部202aは、温度情
報を受け取った場合に、波長選択対応テーブル203を
参照して、その温度情報に対応した各波長の波長選択値
を得て、各波長の波長選択値を補正波長情報として送出
すると共に、各波長のループバック信号を送出し、この
ループバック信号が戻ってこなかった場合は、補正波長
情報の値に補正を行い、再度、この補正波長情報とルー
プバック信号とを出力し、ループバック信号が受信でき
た場合は、その時点の補正値を補正値テーブル204に
保持し、かつ、その時点の補正波長情報の値を各波長の
波長選択値として決定する機能を有している。
【0059】図5は、具体例2における制御メッセージ
の一覧を示す説明図である。
【0060】〈動作〉先ず、波長多重ネットワークに接
続されている全端末において、各端末の起動時には、初
期設定の最初の段階で図5に示すLOOPBK_msgの送信を開
始し、その後、端末を停止させるまで一定間隔で送信を
継続させる。
【0061】図4に示すように、端末200−1の起動
時の初期設定で、光パケット送受信器100−1から定
期的に送られてくる温度情報を受信すると、波長選択制
御部202aは、その時の温度に対応するλ1〜λnの
波長選択値を波長選択対応テーブル203から検索す
る。そして、λ1〜λnまで順に補正動作に入る。この
補正動作は、先ず検索済みの対応テーブルからλ1の波
長選択値を補正波長情報としてFQSET_msgに付与して光
パケット送受信器100−1に送信する。
【0062】FQSET_msgを受信した光パケット送受信器
100−1は、波長選択情報分離部106と制御部10
5とにより、波長選択部102の波長可変フィルタをλ
1の波長選択値に設定する。
【0063】端末200−1の波長選択制御部202a
は、FQSET_msgを送信後、一定時間λ1のLOOPBK_msgが
受信されるのを待つ。この場合、λ1のLOOPBK_msgは、
端末200−1自身が送信したLOOPBK_msgになる。一定
時間後、LOOPBK_msgが受信されないと、端末200−1
は、λ1の波長選択値に補正値δを加算して補正波長情
報としてFQSET_msgに付与し、再び光パケット送受信器
100−1に送信する。FQSET_msgの受信により、波長
選択部102は、補正されたλ1の波長選択値に再設定
される。この時の補正値δは、+δとして補正値テーブ
ル204に保持する。
【0064】端末200−1の波長選択制御部202a
は、FQSET_msg送信後、再び、一定時間λ1のLOOPBK_ms
gが受信されるのを待つ。一定時間経過後、LOOPBK_msg
が受信されないと、端末200−1は、λ1の波長選択
値から補正値δを減算して補正波長情報としてFQSET_ms
gに付与して再び光パケット送受信器100−1に送信
する。この時の補正値δは、−δとして補正値テーブル
を書き換える。更に、LOOPBK_msgが受信されない場合
は、補正値を+2δとして補正動作を行う。以上の動作
をλ1のLOOPBK_msgが受信されるか、λ1の補正境界に
なるまで繰り返す。
【0065】図6は、補正境界の説明図である。図6で
は、実線で示しているλ1〜λnの山の連なりが、ある
温度情報での実際にとるべき正しい波長選択値になって
いる。図中、601から605までの一点鎖線は、波長
選択対応テーブル203より検索されたλ1〜λnの波
長選択値を示している。612から616までの点線
は、601から605までのそれぞれの中間の値を示し
ている。611に関しては、601から612までの大
きさ分だけ611と601の間に割り当てる。617も
同様に、616から605までの大きさ分だけ605と
617の間に割り当てる。この時、λ1の補正境界は、
611から612までになっている。その他、各波長の
補正境界は、同様に隣の点線から点線までになってい
る。
【0066】図7は、補正動作の説明図である。図示の
ように、補正動作は、波長選択値を最初に波長選択対応
テーブル203で検索した波長選択値を中心に、左右交
互に、つまり、1→2→3→4の順に波長選択値を変化
させている。また、図7では、1のときにLOOPBK_msgが
受信される。但し、補正動作として、どちらか片側の補
正境界に達した場合、もう一方の方向へのみの補正動作
に切り替わる。
【0067】LOOPBK_msgが受信されると、その時に補正
値テーブル204に保持されている補正値を波長選択対
応テーブルの補正温度範囲に当たるλ1の波長選択値全
てに補正値の分を加算もしくは減算する。
【0068】以上、同様の処理を残りのλnまで行う
が、各波長で補正境界まで補正動作を行っても、LOOPBK
_msgが受信されない場合は、その波長の補正値テーブル
204の値は「null」とし、波長選択対応テーブル20
3の波長選択値には補正を行わない。
【0069】ここまでが起動時の初期設定の一連の動作
になる。初期設定終了後、通常運用に入ると、具体例1
と同様にコネクション設定を要求している状態とコネク
ション接続状態の動作が行われる。
【0070】但し、補正値テーブル204で、値が「nu
ll」を示している波長に関しては、その波長に対してコ
ネクション設定を要求する時に補正動作を行った後、新
たな補正値を設定し、波長選択対応テーブル203の該
当する波長選択値を更新してからコネクション設定動作
を行う。また、補正動作後に再び「null」と判定された
場合は「null」で補正値テーブル204を設定する。
【0071】次に、光パケット送受信器100−1より
一定の間隔で受信される温度情報が補正値テーブル20
4の補正温度外を示した時には、再び全ての波長λ1〜
λnに対して補正動作を行い、温度情報が含まれる新し
い補正温度範囲に対して、波長選択テーブル202のλ
1〜λnの波長選択値を更新する。但し、コネクション
接続中に温度情報が補正温度範囲外を示した時は、コネ
クションを接続している選択波長のみに補正動作を行
う。他の波長に関しては、コネクション解放後、補正動
作を行う。
【0072】〈効果〉以上のように、具体例2によれ
ば、具体例1の効果に加えて次のような効果がある。
【0073】波長選択部102の波長可変フィルタに対
応する波長選択対応テーブル203で、波長可変フィル
タ毎に精密なテーブルを作成する作業を省略することが
できる。
【0074】また、基本的に波長選択対応テーブル20
3は、端末に一つだけ保持していればよいので、端末2
00−1の記憶装置の有効利用を図ることができる。
【0075】《具体例3》具体例3は、受信部104で
受信した光の強度を測定し、この光の強度に基づき、補
正動作を行うようにしたものである。
【0076】〈構成〉図8は、具体例3の構成図であ
る。図中、109は、光強度選択部であり、この光強度
選択部109は、受信部104のPD(Photo Diode)
の電流を観測して光の強度を測定し、その値を制御部1
05bに送るように構成されている。また、制御部10
5bは、波長選択部102からの温度情報を端末200
−1に送ると共に、光強度測定部109で測定した受信
光強度情報を端末200−1に送り、かつ、端末200
−1からの波長選択値に基づき波長選択部102におけ
る波長可変フィルタの波長を制御するよう構成されてい
る。
【0077】端末200−1は、具体例2と同様に、波
長選択制御部202bと波長選択対応テーブル203と
補正値テーブル204とを備えている。波長選択制御部
202bは、温度情報と受信光強度情報を受け取った場
合は、波長選択対応テーブル203を参照して、その温
度情報に対応した各波長の波長選択値を得て、各波長の
波長選択値を補正波長情報として送出すると共に、受信
光強度が予め設けられた閾値を超えているかを判定し、
受信光強度がこの閾値を超えていない場合は、補正波長
情報の値に補正を行い、再度、この補正波長情報を出力
し、受信光強度が閾値を超えていた場合は、その時点の
補正値を補正値テーブル204に保持し、かつ、その時
点の補正波長情報の値を各波長の波長選択値として決定
する機能を有している。また、波長選択対応テーブル2
03と補正値テーブル204の構成は具体例2と同様で
あるため、ここでの説明は省略する。
【0078】図9は具体例3における制御メッセージの
一覧を示す説明図である。
【0079】〈動作〉端末200−1の起動時の初期設
定で、光パケット送受信器100−1から定期的に送ら
れてくる温度情報を受信すると、波長選択制御部202
bは、その時の温度に対応するλ1〜λnの波長選択値
を波長選択対応テーブル203から検索する。そして、
λ1〜λn間で順に補正動作に入る。補正動作は、先
ず、検索済みの波長選択対応テーブル203からλ1の
波長選択値を補正波長情報としてFQSET_msgに付与して
光パケット送受信器100−1に送信する。
【0080】FQSET_msgを受信した光パケット送受信器
100−1は、波長選択情報分離部106と制御部10
5bにより、波長選択部102をλ1の波長選択値に設
定する。更に、制御部105bは、光強度選択部109
からの光の強度をLIGHTIN_msgとして端末200−1に
送信する。
【0081】端末200−1の波長選択制御部202b
は、受信したLIGHTIN_msgから受信光強度情報を取り出
し、その強度を予め定めた信号受信閾値と比較する。
【0082】図10は、信号受信閾値と波長選択値の補
正動作の説明図である。受信信号強度が閾値より大きい
値であった場合は、補正値テーブル204の補正値を0
とする。また、信号受信閾値は、受信部104での受信
信号がデジタルの1か0かに判定する時の判定値から得
られる。しかし、閾値より低い場合は、λ1の波長選択
値に補正値δを加算して補正波長情報としてFQSET_msg
に付与して再び光パケット送受信器100−1に送信す
る。光パケット送受信器100−1は、FQSET_msgを受
信することにより、波長選択部102は、補正されたλ
1の波長選択値に再設定される。
【0083】また、端末200−1において、波長選択
制御部202bは、この時の補正値δを、+δとして補
正値テーブル204に保持する。制御部105bは再び
光強度選択部109からの光の強度をLIGHTIN_msgとし
て端末200−1に送信する。これにより、波長選択制
御部202bは、このLIGHTIN_msgによる光の強度を再
び信号受信閾値と比較する。以上の動作を信号受信閾値
を超えるか、λ1の補正境界になるまで繰り返す。尚、
この補正境界については図6に示した具体例2と同様で
ある。
【0084】補正動作に関しては、図10に示すよう
に、波長選択値を最初に波長選択対応テーブル202で
検索した波長選択値を中心に左右交互に、つまり、1→
2→3→4→の順に波長選択値を変化させている。ま
た、図示のように、1の時に信号受信閾値を超えてい
る。但し、補正動作として、どちらか片側の補正境界に
達した場合、もう一方の方向へのみの補正動作に切り替
わる。
【0085】信号受信閾値を超えると、その時に補正値
テーブル204に保持されている補正値を波長選択対応
テーブル203の補正温度範囲に当たるλ1の波長選択
値全てに補正値の分を加算もしくは減算する。以上、同
様の処理を残りのλnまで行うが、各波長で補正境界を
行っても信号受信閾値を超えない場合は、その波長の補
正値テーブル204の値は「null」とし、波長選択対応
テーブル203の波長選択値には補正を行わない。
【0086】ここまでが、起動時の初期設定の一連の動
作になる。初期設定終了後、通常運用に入ると具体例1
と同様にコネクション設定を要求している状態とコネク
ション接続状態の動作が行われる。
【0087】但し、補正値テーブル204で、値が「nu
ll」を示している波長に関しては、その波長に対してコ
ネクション設定を要求する時に補正動作を行った後、新
たな補正値を設定し、波長選択対応テーブル203の該
当する波長選択値を更新してからコネクション設定動作
を行う。また、補正動作後に再び「null」と判定された
場合は、そのまま「null」で補正値テーブル204を設
定する。
【0088】次に、光パケット送受信器100−1より
一定の間隔で受信される温度情報が補正値テーブル20
4の補正温度範囲外を示した時は、再び全ての波長λ1
〜λnに対して補正動作を行い、温度情報が含まれる新
しい補正温度範囲に対して、波長選択対応テーブル20
3のλ1〜λnの波長選択値を更新する。但し、コネク
ション接続中に温度情報が補正温度範囲外を示した時
は、コネクションを接続している選択波長のみに補正動
作を行う。他の波長に関しては、コネクション解放後、
補正動作を行う。
【0089】〈効果〉以上のように具体例3によれば、
上記具体例1、2の効果に加えて更に次のような効果が
ある。先ず、補正動作において、一番最初に閾値を超え
たところで補正動作を終了するため、1波長の補正動作
に要する時間が比較的短くて済む。また、コネクション
が不通になった場合、受信光強度情報により完全に光の
段階で信号が障害を受けているのか、受信部104にお
いてフレームの同期外れ等による障害であるかの切り分
けを行うことができる。
【0090】《具体例4》具体例4は、具体例3の波長
選択値の補正動作において、更に補正値を細かく調整す
るようにしたものである。
【0091】〈構成〉具体例4の図面上の構成は、具体
例3と同様であるため、図8を援用して説明する。
【0092】〈動作〉端末200−1の起動時の初期設
定で、光パケット送受信器100−1から定期的に送ら
れてくる温度情報を受信すると、波長選択制御部202
bは、その時の温度に対応するλ1〜λnの波長選択値
を波長選択対応テーブル203から検索する。更に、λ
1〜λn間で順に補正動作に入る。補正動作は、先ず、
検索済みの波長選択対応テーブル203からλ1の波長
選択値を補正波長情報としてFQSET_msgに付与して光パ
ケット送受信器100−1に送信する。FQSET_msgを受
信した光パケット送受信器100−1は、波長選択情報
分離部106と制御部105bにより、波長選択部10
2をλ1の波長選択値に設定する。更に、制御部105
bは、光強度選択部109からの光の強度をLIGHTIN_ms
gとして端末200−1に送信する。ここまでの動作は
具体例3と同様である。
【0093】端末200−1では、波長選択制御部20
2bが、受信したLIGHTIN_msgから受信光強度情報を取
り出し、その強度に基づき補正動作を開始する。
【0094】図11は、波長選択値の補正動作(第1段
階)の説明図である。端末200−1の波長選択制御部
202bは、受信光強度情報から取り出した光強度の値
を図11に示す受信強度比較表1の補正順序0に設定す
る。次に、λ1の波長選択値に、補正値δを加算して補
正波長情報としてFQSET_msgに付与して再び光パケット
送受信器100−1に送信する。
【0095】FQSET_msgの受信により、波長選択部10
2は、補正されたλ1の波長選択値に再設定される。制
御部105bは、光強度選択部109からの光の強度を
LIGHTIN_msgとして端末200−1に送信する。端末2
00−1の波長選択制御部202bは、受信したLIGHTI
N_msgから受信光強度情報を取り出し、その強度を図1
1の受信強度比較表1の補正順序1に設定する。以下、
同様の動作により補正順序4まで受信強度比較表1に受
信強度を設定する。
【0096】受信強度比較表が完成した時点で、補正順
序1と3の受信強度を足した値と、補正順序2と4を足
した値を比較する。図示の状態では、補正順序1と3の
方が大きいので、波長選択値の+方向を勝ち残りとす
る。但し、補正順序4までに受信強度表1の波長選択値
が補正境界を超えた場合は、超えていない側の補正順序
の方向を勝ち残りとする。
【0097】次に、この勝ち残った方向の補正間隔を小
さくして更に第2段階の補正動作を行う。図12は、波
長選択値の補正動作(第2段階)を示す説明図である。
図12に示すように、上記の補正動作で勝ち残った方向
へ補正間隔δ/2として、波長選択制御部202bは、
FQSET_msgの送信とLIGHTIN_msgの受信により受信強度を
測定していく。その結果として受信強度比較表2を設定
する。測定は、受信強度が信号受信閾値を超えた後、再
び閾値以下の値を示すか、波長選択値が補正境界になる
まで行う。
【0098】受信強度比較表2が完成した時点で、受信
強度が一番大きい補正値を補正値テーブル204に設定
する。更に、補正値を波長選択対応テーブル203の補
正温度範囲に当たるλ1の波長選択値全てに補正値の分
を加算もしくは減算する。受信強度比較表2の測定で波
長選択値が補正境界になったときは補正値を「null」と
し、波長選択対応テーブル203の波長選択値には補正
を行わない。また、受信強度比較表1、2ではδを1と
している。以上、同様の処理を残りのλnまで行う。
【0099】ここまでが、起動時の初期設定の一連の動
作となる。初期設定終了後、通常運用に入ると、具体例
1と同様に、コネクション設定を要求している状態とコ
ネクション接続状態の動作が行われる。
【0100】但し、補正値テーブル204で、値が「nu
ll」を示している波長に関しては、その波長に対してコ
ネクション設定を要求する時に補正動作を行った後、新
たな補正値を設定し、波長選択対応テーブル203の該
当する波長選択値を更新してからコネクション設定動作
を行う。また、補正動作後に再び「null」と判定された
場合は、そのまま「null」で補正値テーブル204を設
定する。
【0101】次に、光パケット送受信器100−1より
一定の間隔で受信される温度情報が補正値テーブル20
4の補正温度範囲外を示した時は、再び全ての波長λ1
〜λnに対して補正動作を行い、温度情報が含まれる新
しい補正温度範囲に対して、波長選択対応テーブル20
3のλ1〜λnの波長選択値を更新する。但し、コネク
ション接続中に温度情報が補正温度範囲外を示した時
は、コネクションを接続している選択波長のみに補正動
作を行う。他の波長に関しては、コネクション解放後、
補正動作を行う。
【0102】〈効果〉以上のように具体例4によれば、
上記具体例1、2の効果に加えて、受信部104におい
てより最適な受信強度を確保することができ、信号を更
に安定して受信できる効果がある。
【0103】《具体例5》具体例5は、受信部から同期
外れのアラームを出力するようにし、このアラームを端
末200−1が受け取った場合は、補正した波長選択値
を出力するようにしたものである。
【0104】〈構成〉図13は、具体例5の構成図であ
る。図において、受信部104aは、波長選択部102
からの受信信号の同期外れ発生時にその旨を知らせるア
ラームを制御部105cに送る機能を有している。ま
た、制御部105cは、そのアラームを端末200−1
に送る機能を有している。
【0105】端末200−1においては、波長選択制御
部202cは次のような機能を有している。即ち、光パ
ケット送受信器100−1から温度情報を受け取った場
合は、波長選択対応テーブル203を参照して、その温
度情報に対応した各波長の波長選択値を得て、これらの
波長選択値を補正波長情報として送出すると共に、その
後、光パケット送受信器100−1からアラームを受け
取った場合は、その都度、補正波長情報の値を順次異な
る値で補正して、この補正波長情報を出力し、その結
果、アラームを受信しなくなった場合は、その時点の補
正値を補正値テーブル204に保持し、かつ、その時点
の補正波長情報の値を各波長の波長選択値として決定す
る機能を備えている。
【0106】これ以外の構成については、具体例1、2
と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0107】図14は、具体例5における制御メッセー
ジの一覧を示す説明図である。
【0108】〈動作〉端末200−1の起動時の初期設
定で、光パケット送受信器100−1から定期的に送ら
れてくる温度情報を受信すると、波長選択制御部202
cは、その時の温度に対応するλ1〜λnの波長選択値
を波長選択対応テーブル202から検索する。更に、λ
1〜λn間で順に補正動作に入る。補正動作は、先ず、
検索済みの波長選択対応テーブル203からλ1の波長
選択値を補正波長情報としてFQSET_msgに付与して光パ
ケット送受信器100−1に送信する。FQSET_msgを受
信した光パケット送受信器100−1は、波長選択情報
分離部106と制御部105cにより、波長選択部10
2をλ1の波長選択値に設定する。
【0109】端末200−1の波長選択制御部202c
は、FQSET_msg送信後、一定時間光パケット送受信器1
00−1より、FMALARM_msgの受信を監視する。この
時、波長選択値がλ1の信号を受信するのに不適切な値
である場合、受信部104aはλ1の信号を正しく受信
できないため、電気信号に変換した場合に受信信号のフ
レームの同期をとることができない。受信部104a
は、この同期外れの状態を制御部105cにアラームと
して伝える。制御部105cは、このアラームをFMALAR
M_msgとして端末200−1に送信する。
【0110】FMALARM_msgを受信した端末200−1
は、波長選択制御部202cが、λ1の波長選択値に、
補正値δを加算して補正波長情報としてFQSET_msgに付
与して再び光パケット送受信器100−1に送信する。
FQSET_msgの受信により、波長選択部102は、補正さ
れたλ1の波長選択値に再設定される。また、波長選択
制御部202cは、この時の補正値δを、+δとして補
正値テーブル204に保持する。そして、波長選択制御
部202cは、FQSET_msg送信後、再び一定時間光パケ
ット送受信器100−1よりFMALARM_msgの受信を監視
する。
【0111】FMALARM_msgが受信されると、波長選択制
御部202cは、λ1の波長選択値から補正値δを減算
して補正波長情報としてFQSET_msgに付与して再び光パ
ケット送受信器100−1に送信する。この時の補正値
δは、−δとして補正値テーブル204を書き換える。
更に、FMALARM_msgが受信される場合は、補正値を+2
δとして補正動作を行う。以上の動作をλ1のFMALARM_
msgが受信されないようになるか、λ1の補正境界にな
るまで繰り返す。
【0112】尚、補正境界および補正動作に関しては具
体例2と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0113】端末200−1において、一定時間監視
後、FMALARM_msgが受信されなくなると、補正値テーブ
ル204に保持されている補正値を波長選択対応テーブ
ル203の補正温度範囲に当たるλ1の波長選択値全て
に補正値の分を加算もしくは減算する。
【0114】以上、同様の処理を残りのλnまで行う
が、各波長で補正境界まで補正動作を行ってもFMALARM_
msgが受信される場合は、その波長の補正値テーブル2
04の値は「null」とし、波長選択対応テーブル203
の波長選択値には補正を行わない。
【0115】ここまでが、起動時の初期設定の一連の動
作になる。初期設定終了後、通常運用に入ると、具体例
1と同様にコネクション設定を要求している状態とコネ
クション接続状態の動作が行われる。
【0116】但し、補正値テーブル204で、値が「nu
ll」を示している波長に関しては、その波長に対してコ
ネクション設定を要求する時に補正動作を行った後、新
たな補正値を設定し、波長選択対応テーブル203の該
当する波長選択値を更新してからコネクション設定動作
を行う。また、補正動作後に再び「null」と判定された
場合は、そのまま「null」で補正値テーブル204を設
定する。
【0117】次に、光パケット送受信器100−1より
一定の間隔で受信される温度情報が補正値テーブル20
4の補正温度範囲外を示した時は、再び全ての波長λ1
〜λnに対して補正動作を行い、温度情報が含まれる新
しい補正温度範囲に対して、波長選択対応テーブル20
3のλ1〜λnの波長選択値を更新する。但し、コネク
ション接続中に温度情報が補正温度範囲外を示した時
は、コネクションを接続している選択波長のみに補正動
作を行う。他の波長に関しては、コネクション解放後、
補正動作を行う。
【0118】〈効果〉以上のように具体例5によれば、
上記具体例1〜4の効果に加えて、次のような効果があ
る。即ち、受信部104aにおけるフレームの同期外れ
の検出およびアラーム発生機構は、フレーム同期確立に
おける付随的機構であり、ハード的な付加を比較的少な
く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の波長多重光通信ネットワークシステム
の具体例1を示す構成図である。
【図2】従来の波長多重光通信ネットワークシステムを
示す構成図である。
【図3】本発明の波長多重光通信ネットワークシステム
の具体例1における制御メッセージを示す説明図であ
る。
【図4】本発明の波長多重光通信ネットワークシステム
の具体例2を示す構成図である。
【図5】本発明の波長多重光通信ネットワークシステム
の具体例2における制御メッセージを示す説明図であ
る。
【図6】本発明の波長多重光通信ネットワークシステム
の具体例2における各波長における補正境界を示す説明
図である。
【図7】本発明の波長多重光通信ネットワークシステム
の具体例2における波長選択値の補正動作を示す説明図
である。
【図8】本発明の波長多重光通信ネットワークシステム
の具体例3を示す構成図である。
【図9】本発明の波長多重光通信ネットワークシステム
の具体例3における制御メッセージを示す説明図であ
る。
【図10】本発明の波長多重光通信ネットワークシステ
ムの具体例3における波長選択値の補正動作を示す説明
図である。
【図11】本発明の波長多重光通信ネットワークシステ
ムの具体例4における第1段階の波長選択値の補正動作
を示す説明図である。
【図12】本発明の波長多重光通信ネットワークシステ
ムの具体例4における第2段階の波長選択値の補正動作
を示す説明図である。
【図13】本発明の波長多重光通信ネットワークシステ
ムの具体例5の構成図である。
【図14】本発明の波長多重光通信ネットワークシステ
ムの具体例5における制御メッセージの説明図である。
【符号の説明】
100−1、100−2 光パケット送受信器 102 波長選択部 104、104a 受信部 105、105a、105b、105c 制御部 200−1、200−2 端末 201、203 波長選択対応テーブル 202、202a、202b、202c 波長選択制御
部 204 補正値テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04L 12/56 (72)発明者 小沼 良平 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光伝送路に接続された光パケット送受信
    器を介して通信を行う波長多重光通信ネットワークシス
    テムにおいて、 波長可変フィルタの温度情報に対応した各波長の波長選
    択値を示す波長選択対応テーブルと、 波長可変フィルタの温度情報を受け取った場合は、前記
    波長選択対応テーブルを検索し、対応した波長選択値を
    送出する波長選択制御部と、 前記光パケット送受信器に設けられ、前記光伝送路から
    の自分宛の受信波長の光を選択すると共に、前記波長可
    変フィルタの温度情報を送出する波長選択部と、 前記光パケット送受信器に設けられ、前記波長選択部か
    らの温度情報を前記波長選択制御部に送り、かつ、この
    波長選択制御部からの波長選択値に基づき前記波長可変
    フィルタの選択波長を制御する制御部とを備えたことを
    特徴とする波長多重光通信ネットワークシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 異なる波長可変フィルタのそれぞれに対応して設けられ
    た複数の波長選択対応テーブルと、 温度情報と波長可変フィルタ識別情報を受け取った場合
    は、当該波長可変フィルタ識別情報に基づき、対応する
    波長選択対応テーブルを選択し、この波長選択対応テー
    ブルにおいて前記受け取った温度情報に対応した値を検
    索する波長選択制御部と、 自身に設けられた波長可変フィルタを識別するための波
    長可変フィルタ識別情報を送出する波長選択部と、 前記波長選択部からの波長可変フィルタ識別情報を前記
    波長選択制御部に送出する制御部とを備えたことを特徴
    とする波長多重光通信ネットワークシステム。
  3. 【請求項3】 光伝送路に接続された光パケット送受信
    器を介して通信を行う波長多重光通信ネットワークシス
    テムにおいて、 波長可変フィルタの温度情報に対応した各波長の波長選
    択値を示す波長選択対応テーブルと、 各波長毎のの補正値情報を保持する補正値テーブルと、 前記波長可変フィルタの温度情報を受け取った場合は、
    前記波長選択対応テーブルを参照して、前記温度情報に
    対応した各波長の波長選択値を得て、各波長の波長選択
    値を補正波長情報として送出すると共に、各波長のルー
    プバック信号を送出し、当該ループバック信号が戻って
    こなかった場合は、前記補正波長情報の値に補正を行
    い、再度、この補正波長情報とループバック信号とを出
    力し、当該ループバック信号が受信できた場合は、その
    時点の補正値を前記補正値テーブルに保持し、かつ、そ
    の時点の補正波長情報の値を各波長の波長選択値として
    決定する波長選択制御部と、 前記光パケット送受信器に設けられ、光伝送路からの自
    分宛の受信波長の光を選択すると共に、波長可変フィル
    タの温度情報を送出する波長選択部と、 前記光パケット送受信器に設けられ、前記波長選択部か
    らの温度情報を前記波長選択制御部に送り、かつ、この
    波長選択制御部からの波長選択値に基づき波長可変フィ
    ルタの選択波長を制御する制御部とを備えたことを特徴
    とする波長多重光通信ネットワークシステム。
  4. 【請求項4】 光伝送路に接続された光パケット送受信
    器を介して通信を行う波長多重光通信ネットワークシス
    テムにおいて、 波長可変フィルタの温度情報に対応した各波長の波長選
    択値を示す波長選択対応テーブルと、 各波長毎の補正値情報を保持する補正値テーブルと、 前記波長可変フィルタの温度情報と受信光強度情報を受
    け取った場合は、前記波長選択対応テーブルを参照し
    て、その温度情報に対応した各波長の波長選択値を得
    て、各波長の波長選択値を補正波長情報として送出する
    と共に、受信光強度が予め設けられた閾値を超えている
    かを判定し、受信光強度が前記閾値を超えていない場合
    は、前記補正波長情報の値に補正を行い、再度、この補
    正波長情報を出力し、その結果、前記受信光強度が前記
    閾値を超えた場合は、その時点の補正値を前記補正値テ
    ーブルに保持し、かつ、その時点の補正波長情報の値を
    各波長の波長選択値として決定する波長選択制御部と、 前記光パケット送受信器に設けられ、前記光伝送路から
    の自分宛の受信波長の光を選択すると共に、前記波長可
    変フィルタの温度情報を送出する波長選択部と、 前記波長選択部で選択した光の強度を測定し、受信光強
    度情報として出力する光強度測定部と、 前記光パケット送受信器に設けられ、前記波長選択部か
    らの温度情報と、前記光強度測定部で測定した受信光強
    度情報を前記波長選択制御部に送り、かつ、この波長選
    択制御部からの波長選択値に基づき波長可変フィルタの
    選択波長を制御する制御部とを備えたことを特徴とする
    波長多重光通信ネットワークシステム。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 波長選択制御部は、第1段階の補正動作として、補正波
    長情報の初期値に対して正方向の補正値による受信光強
    度の合計値と、負方向の補正値による受信光強度の合計
    値を比較し、合計値の大きい補正方向を前記初期値に対
    する補正方向として決定し、第2段階の補正動作とし
    て、当該補正方向の補正値を前記第1段階の補正動作時
    の補正値の間隔より細かくして補正を行い、その結果、
    受信光強度が閾値を超えた補正値を補正値テーブルに保
    持すると共に、その時点の補正波長情報の値を、波長選
    択値として決定することを特徴とする波長多重光通信ネ
    ットワークシステム。
  6. 【請求項6】 光伝送路に接続された光パケット送受信
    器を介して通信を行う波長多重光通信ネットワークシス
    テムにおいて、 波長可変フィルタの温度情報に対応した各波長の波長選
    択値を示す波長選択対応テーブルと、 各波長毎の補正値情報を保持する補正値テーブルと、 前記波長可変フィルタの温度情報を受け取った場合は、
    前記波長選択対応テーブルを参照して、その温度情報に
    対応した各波長の波長選択値を得て、これらの波長選択
    値を補正波長情報として送出すると共に、その後、アラ
    ームを受け取った場合は、その都度、前記補正波長情報
    の値を順次異なる値で補正して、この補正波長情報を出
    力し、その結果、アラームを受信しなくなった場合は、
    その時点の補正値を前記補正値テーブルに保持し、か
    つ、その時点の補正波長情報の値を各波長の波長選択値
    として決定する波長選択制御部と、 前記光パケット送受信器に設けられ、光伝送路からの自
    分宛の受信波長の光を選択すると共に、波長可変フィル
    タの温度情報を送出する波長選択部と、 前記波長選択部で選択した波長におけるフレームの同期
    外れを検出した場合はアラームを送出する受信部と、 前記光パケット送受信器に設けられ、前記波長選択部か
    らの温度情報を前記波長選択制御部に送ると共に、前記
    受信部からアラームが送出された場合は、このアラーム
    を前記波長選択制御部に送り、かつ、この波長選択制御
    部からの波長選択値に基づき波長可変フィルタの波長を
    制御する制御部とを備えたことを特徴とする波長多重光
    通信ネットワークシステム。
  7. 【請求項7】 請求項4または5において、 波長可変フィルタの温度情報を受け取った場合は、波長
    選択対応テーブルを参照して、その温度情報に対応した
    各波長の波長選択値を得て、これらの波長選択値を補正
    波長情報として送出すると共に、その後、アラームを受
    け取った場合は、その都度、前記補正波長情報の値を順
    次異なる値で補正して、この補正波長情報を出力し、そ
    の結果、アラームを受信しなくなった場合は、その時点
    の補正値を補正値テーブルに保持し、かつ、その時点の
    補正波長情報の値を各波長の波長選択値として決定する
    波長選択制御部と、 波長選択部で選択した波長におけるフレームの同期外れ
    を検出した場合はアラームを送出する受信部と、 光パケット送受信器に設けられ、前記波長選択部からの
    温度情報を前記波長選択制御部に送ると共に、前記受信
    部からアラームが送出された場合は、このアラームを前
    記波長選択制御部に送り、かつ、この波長選択制御部か
    らの波長選択値に基づき波長可変フィルタの波長を制御
    する制御部とを備えたことを特徴とする波長多重光通信
    ネットワークシステム。
  8. 【請求項8】 請求項3〜7のいずれかにおいて、 任意の温度情報を受け取った場合は、補正値テーブルの
    補正値を、前記温度情報の温度を含む所定の補正温度範
    囲の値として保持させると共に、その時点の補正波長情
    報の値を各波長の波長選択値として決定し、その後、受
    け取った温度情報の値が前記補正温度範囲外であった場
    合は、この温度情報に基づく補正値の再設定を行って前
    記補正値テーブルの補正値を更新すると共に、その時点
    の補正波長情報の値を各波長の波長選択値として決定す
    る波長選択制御部を備えたことを特徴とする波長多重光
    通信ネットワークシステム。
  9. 【請求項9】 請求項1または2において、 波長選択対応テーブルと波長選択制御部は、光パケット
    送受信器に接続される端末に設けられていることを特徴
    とする波長多重光通信ネットワークシステム。
  10. 【請求項10】 請求項3〜8のいずれかにおいて、 波長選択対応テーブルと、補正値テーブルと、波長選択
    制御部とは、光パケット送受信器に接続される端末に設
    けられていることを特徴とする波長多重光通信ネットワ
    ークシステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7181094B2 (en) 2005-05-27 2007-02-20 Fujitsu Limited Apparatus for controlling acousto-optic tunable filter and method of selecting wavelength
US7349632B2 (en) 2005-02-24 2008-03-25 Fujitsu Limited Method of wavelength selection control and wavelength variable filter device
US8385750B2 (en) 2008-12-17 2013-02-26 Mitsubishi Electric Corporation Optical transmission device

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