JPH1197359A - 薄膜形成装置および薄膜形成方法 - Google Patents

薄膜形成装置および薄膜形成方法

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JPH1197359A
JPH1197359A JP25887397A JP25887397A JPH1197359A JP H1197359 A JPH1197359 A JP H1197359A JP 25887397 A JP25887397 A JP 25887397A JP 25887397 A JP25887397 A JP 25887397A JP H1197359 A JPH1197359 A JP H1197359A
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JP
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gas
thin film
plasma
window
microwave
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JP25887397A
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Makoto Nishida
誠 西田
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ECRプラズマCVD装置において、導波窓
および観察窓に膜が付着することを防止して欠陥のない
薄膜を効率良く製造する。 【解決手段】 導波窓9にはガス導入管16から、観察
窓13にはガス導入管27から、それぞれガスを吹付け
ながらプラズマ生成室2にプラズマガスを導入してマイ
クロ波によってプラズマを生成し、前記プラズマ生成室
2と連通する反応室3へ反応ガスを導入して前記プラズ
マによって該反応ガスを活性化して基板11上に薄膜を
形成する。導波窓9および観察窓13の表面上には吹付
けられた点から周辺へ拡散するガスの流れが形成されて
いるので、解離した反応ガスの成分が導波窓9および観
察窓13に付着して膜が形成されることを防止すること
ができる。これによって、基板11の状態を確認しなが
らマイクロ波の減衰と欠陥の形成を防いで、効率よく薄
膜を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマ生成室に
導入されたプラズマガスをマイクロ波によって電離して
プラズマを生成し、反応室に導入された反応ガスを前記
プラズマによって活性化して、反応室に載置された被処
理基板上に薄膜を形成するECR(電子サイクロトロン
共鳴)プラズマCVD(化学気相成長)装置などの薄膜
形成装置に関し、また該装置を用いてシリコン薄膜など
の半導体薄膜を形成する薄膜形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来技術であるECR(電子サ
イクロトロン共鳴)プラズマCVD(化学気相成長)装
置31の構成を示す断面図である。ECRプラズマCV
D装置31は、プラズマ生成室32、反応室33、導波
管34、磁気コイル35、ガス導入管36,37、排気
管38および観察窓43を含んで構成される。
【0003】地球の重力が作用する方向を鉛直方向とす
ると、反応室33の鉛直方向上側に、プラズマ生成室3
2が設けられる。プラズマ生成室32と反応室33とは
連通しており、この連通部をプラズマ引出口40とす
る。
【0004】プラズマ生成室32を規定する外壁に導波
管34が挿入され、マイクロ波発生源が導波管34を介
して接続される。また、プラズマ生成室32の外壁に、
ガス導入管36が挿入され、プラズマガス供給源がガス
導入管36を介してプラズマ生成室32に接続される。
導波管34とプラズマ生成室32との間に導波窓39が
設けられる。該導波窓39は、透明な板状の部材から構
成され、マイクロ波を通過させるが、プラズマ生成室3
2から導波管34へ流れるガスを遮断する。プラズマ生
成室32の周囲に、磁気コイル35が設けられる。
【0005】反応室33は、プラズマ生成室32と同様
に外壁によって規定される。反応室33では、プラズマ
引出口40の直下に、試料台42が備えられる。試料台
42の上に処理対象の基板41が載置される。前記試料
台42に載置される基板41よりも鉛直方向上側となる
反応室33の外壁に、ガス導入管37が挿入され、反応
ガス供給源が、ガス導入管37を介して反応室33に接
続される。
【0006】また、反応室33の外壁に排気管38が挿
入され、ECRプラズマCVD装置31の内部の気体を
排気する真空ポンプが、排気管38を介して反応室33
に接続される。さらに、透光性を有し、反応室33の室
内状態を観察するための窓である観察窓43が、反応室
33の外壁に設けられる。
【0007】次に、ECRプラズマCVD装置31を用
いた薄膜の形成方法について説明する。試料台42に基
板41を載置した後、排気管38からプラズマ生成室3
2および反応室33の内部の気体を排気する。予め定め
る真空度が得られると、ガス導入管36からプラズマの
原料となるプラズマガスをプラズマ生成室32に導入
し、ガス導入管37からプラズマによって活性化される
反応ガスを反応室33に導入する。基板41上にシリコ
ン薄膜を形成するときは、たとえば反応ガスとしてシラ
ンガスが用いられる。プラズマガスと反応ガスとが導入
されている間も排気管38から一定の割合で排気を継続
しながら、装置31の内部をある定まった圧力とする。
装置31を用いて基板41上に薄膜を形成しようとする
作業者は、観察窓43から反応室33の内部の基板41
の位置を確認して作業を進める。
【0008】続いて、たとえば2.45GHzのマイク
ロ波を導波管34を介してプラズマ生成室32へ導入す
る。同時に、磁気コイル35に電流を供給してプラズマ
生成室32の内部に鉛直方向下向きの磁界を発生させ
る。前述のような磁界を発生できるように磁気コイル3
5の巻き方向は決定される。前記マイクロ波によって、
プラズマ生成室32では、水素ガスから水素の高電離プ
ラズマが生成される。該プラズマは、前記磁界によって
プラズマ流44となってプラズマ引出口40を介して反
応室33へ引出される。該プラズマ流44は、反応室3
3のシランガスを活性化する。活性化されたシランガス
の成分は基板41に向かい、該基板41の表面上にシリ
コン薄膜が形成される。このようなECRプラズマCV
D装置31は、たとえば特開平8−119793号公報
に開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述したようなECR
プラズマCVD装置31では、プラズマの生成が開始さ
れるある定まった圧力を得るまでの間に、導入されたシ
ランガスの一部が、反応室33からプラズマ生成室32
へ侵入する。このような状態で、マイクロ波が導入され
てプラズマが生成されると、プラズマ生成室32の内部
でシランガスが解離することがある。また、反応室33
で解離したシランガス成分の一部が、プラズマ引出口4
0を介してプラズマ生成室32へ侵入することもある。
これによって、導波窓39にシリコン膜が付着する。ま
た、反応室33においても、解離したシランガスによっ
て前記観察窓43にシリコン膜が付着する。このような
シリコン膜は、成膜回数が増えるに従って厚みを増して
ゆく。
【0010】導波窓39に付着したシリコン膜の厚みに
比例して、導波管34からプラズマ生成室32へ導入さ
れるマイクロ波のエネルギ損失が増加する。マイクロ波
のエネルギ損失に伴い、生成されるプラズマが少なくな
るので、プラズマによって活性化されるシランも減少
し、結果的に、同じ膜厚の薄膜を形成するために要する
時間が長くなる。さらに、導波窓39に付着したシリコ
ン膜が剥がれて基板41の上に落下し、薄膜中に取込ま
れると、半導体薄膜の欠陥の1つであるピンホールとな
り、半導体素子には不適当な薄膜となる。
【0011】また、たとえば基板41の載置位置がずれ
たままの状態では、基板41に均一に活性化されたシラ
ンガスが供給されないので、基板41の上に均質な薄膜
を形成することができない。観察窓43にシリコン膜が
付着していると、反応室33の内部の基板41の位置を
確認することができないので、ECRプラズマCVD装
置31の動作を止めることができない。したがって、基
板41がずれたまま装置31を動作させて、成膜状態の
悪い不均質な薄膜を形成することになる。
【0012】これまで、ECRプラズマCVD装置31
では、導波窓39と観察窓43とに付着したシリコン膜
を除去するために、装置31から導波窓39と観察窓4
3とを取外して洗浄して、上記の問題点を解決してい
た。しかし、この方法では導波窓39と観察窓43とを
洗浄している期間は、装置を停止しなければならず、薄
膜の生産性が低下する。
【0013】本発明の目的は、マイクロ波の導波窓およ
び室内状態観察用の観察窓への膜の付着を防止し、被処
理基板上に欠陥のない薄膜を効率よく形成することがで
きる薄膜形成装置および薄膜形成方法を提供することで
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、プラズマ生成
室に導入されたプラズマガスとマイクロ波とからプラズ
マを生成し、前記プラズマ生成室に連通する反応室に導
入された反応ガスを、前記プラズマによって活性化し
て、反応室に載置された被処理基板上に薄膜を形成する
薄膜形成装置において、前記マイクロ波の導波窓に向け
て吹付けられる予め定められるガスを導入する第1ガス
導入管を含むことを特徴とする薄膜形成装置である。
【0015】本発明に従えば、前記薄膜形成装置では、
プラズマ生成室でプラズマガスがマイクロ波によって電
離されてプラズマが生成され、該プラズマが、前記プラ
ズマ生成室に連通する反応室で反応ガスを活性化して、
被処理基板上に薄膜が形成される。
【0016】該薄膜形成装置において、マイクロ波導波
窓は、プラズマガスおよび解離した反応ガスの成分が、
マイクロ波を導波する導波管へ侵入しないように遮断す
る働きをする。予め定めるガスが、第1ガス導入管から
導入されて前記マイクロ波導波窓に向けて吹付けられる
ことによって、マイクロ波導波窓の表面に沿って、該表
面上でぶつかった点から周辺へ向かう前記ガスの流れが
形成される。前記表面上は、常にガスによって覆われる
ので、前記プラズマによって解離した反応ガスの成分
が、マイクロ波導波窓に接触することがない。したがっ
て、マイクロ波導波窓に前記反応ガス成分が付着して、
膜となることを防ぐことができるので、プラズマ生成室
へ導入されるマイクロ波のエネルギ損失を防ぐことがで
きる。これによって、プラズマ生成室において、マイク
ロ波によってプラズマガスを電離してプラズマを効率よ
く生成することができ、反応室において、該プラズマに
よって反応ガスを充分に活性化することができるので、
被処理基板上に成膜回数にかかわらず、常に同じ成膜時
間で同じ厚さの薄膜を形成することができる。また、マ
イクロ波導波窓に膜が付着しないので、その膜の小片が
基板上に落下して、該小片を含んだ欠陥を有する薄膜が
形成されることを防ぐことができる。さらに、マイクロ
波の導波窓を取外して洗浄する必要がなくなり、薄膜形
成装置を停止しないで、連続して薄膜形成を行うことが
できる。したがって、生産性の高い薄膜形成装置を実現
することができる。
【0017】また本発明は、前記第1ガス導入管は、マ
イクロ波導波窓と対向して設けられる単一のガス導入口
を有することを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、前記単一のガス導入口か
らマイクロ波導波窓に向けてガスが吹付けられる。これ
によって、前記ガスの流れは、マイクロ波導波窓の表面
にぶつかり、該表面上のぶつかった点から周辺へ拡散す
る。このようにして、前記ガスはマイクロ波導波窓の表
面上を流れるので、前記反応ガスの成分が導波窓に付着
して膜となることを防止することができる。したがっ
て、マイクロ波を減衰させることなくプラズマ生成室に
導入することができるとともに、薄膜中に欠陥が形成さ
れることを防止することができ、従来よりも品質の良い
薄膜を高い生産性で製造することができる薄膜形成装置
を得ることができる。
【0019】また本発明は、前記第1ガス導入管は、複
数のガス導入口を有し、各ガス導入口は、マイクロ波導
波窓と対向する位置で、マイクロ波導波窓内方に向かっ
て設けられることを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、プラズマ生成室におい
て、マイクロ波導波窓の近傍の水平方向の仮想平面に、
水平方向にガスが吹出されるようにして、複数のガス導
入口が、前記マイクロ波導波窓の中心を通過する導波窓
の垂線に向けて配置される。該ガス導入口からガスが導
入されると、複数のうちの1つのガス導入口からのガス
の流れは、他のガス導入口からのガスの流れと仮想平面
上の前記垂線付近でぶつかる。ここでガスの流れは、マ
イクロ波導波窓に向かう流れと反応室に向かう流れとに
分離される。
【0021】前記ガスの流れのうち、マイクロ波導波窓
に向かうガスの流れは、マイクロ波導波窓にぶつかっ
て、マイクロ波導波窓の表面に沿って周辺へ拡散する。
複数のガス導入口からガスが導入されるので、前述した
ガスの流れが形成される領域が広くなる。これによっ
て、プラズマによって解離した反応ガスの成分が、マイ
クロ波導波窓に付着して膜となることを、より効果的に
防止することができる。したがって成膜回数にかかわら
ず、効率良くプラズマを生成して、欠陥のない薄膜を成
膜できる薄膜形成装置を実現することができる。
【0022】また本発明は、前記第1ガス導入管に供給
されるガスが、水素ガス、アルゴンガス、窒素ガス、こ
れらのうちの少なくとも2種類以上の混合ガスおよび前
記プラズマガスの中から選ばれることを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、マイクロ波導波窓に吹付
けられるガスは、水素ガス、アルゴンガス、窒素ガス、
これらのうち少なくとも2種類以上の混合ガスおよびプ
ラズマガスの中から選ばれる。これらのガスは、薄膜の
形成に悪影響を及ぼすことがない。また、前記ガスが、
ガス導入口を介してマイクロ波導波窓の表面上に吹付け
られると、該ガスは、表面とぶつかった点から表面に沿
って周辺へ流れ、マイクロ波導波窓の表面はガスによっ
て覆われる。これによって、解離した反応ガスの成分が
マイクロ波導波窓に接近できず、マイクロ波導波窓の表
面上に付着して膜となることを防止して前述のような薄
膜形成装置を得ることができる。特に、プラズマガスが
吹付けられる場合は、上述のように作用するとともに、
プラズマ生成室へ導入されるマイクロ波と反応してプラ
ズマになる。したがって、効率良くプラズマが生成され
るので、欠陥がない薄膜を、さらに効率良く連続して製
造することができる薄膜形成装置を得ることができる。
【0024】また本発明は、前記反応室には、室内状態
観察用の透光性を有する観察窓が設けられており、前記
薄膜形成装置は、前記観察窓に向けて吹付けられる予め
定められるガスを導入する第2ガス導入管を含むことを
特徴とする。
【0025】本発明に従えば、前記観察窓に吹付けられ
る予め定められるガスが、第2ガス導入管から導入され
ることによって、該観察窓の表面上に吹付けられた点か
ら周辺へ拡散するガスの流れが形成される。これによっ
て、解離した反応ガスの成分は前記観察窓の表面に寄付
けられないので、膜が付着することがない。したがって
作業者は前記観察窓から反応室内部を常に観察すること
ができ、基板の配置ずれを確認したときには、装置を停
止して基板の配置を補正することができる。このように
して、均質な薄膜を形成できる薄膜形成装置を実現する
ことができる。
【0026】また本発明は、前記第2ガス導入管に供給
されるガスが、水素ガス、アルゴンガス、窒素ガスおよ
びこれらのうちの少なくとも2種類以上の混合ガスの中
から選ばれることを特徴とする。
【0027】本発明に従えば、水素ガス、アルゴンガ
ス、窒素ガスおよびこれらのうちの少なくとも2種類以
上の混合ガスの中から選ばれたガスが、第2ガス導入管
から前記観察窓に吹付けられる。前記ガスは、薄膜の形
成に影響を及ぼすことがない。前記ガスは、観察窓の表
面上の吹付けられた箇所から周辺へ流れて常に該表面上
を覆うので、前記観察窓への膜の付着を防止することが
できる。したがって、作業者は、該観察窓から常に反応
室の内部状態を観察することができ、基板がずれてしま
ったときに装置を停止し、基板を載置し直すことができ
る。これによって、均質な薄膜を形成することができる
薄膜形成装置を実現することができる。
【0028】また本発明は、プラズマ生成室に導入され
たプラズマガスとマイクロ波とからプラズマを生成し、
前記プラズマ生成室に連通する反応室に導入された反応
ガスを前記プラズマによって活性化して、反応室に載置
された被処理基板上に薄膜を形成する薄膜形成方法にお
いて、前記マイクロ波の導波窓に向けて予め定められる
ガスを吹付けながら薄膜を形成することを特徴とする薄
膜形成方法である。
【0029】本発明に従えば、前記マイクロ波導波窓
は、プラズマガスおよび解離した反応ガスの成分がマイ
クロ波を導波する導波管へ侵入しないように遮断する働
きをする。該マイクロ波の導波窓の表面に、前記ガスを
吹付けながら被処理基板上に薄膜を形成することによっ
て、該表面上は前記ガスが吹付けられた点から周辺へ拡
散することによって覆われる。したがって、プラズマに
よって解離した反応ガスの成分が、マイクロ波導波窓の
表面上に付着して膜となることがない。これによって、
該膜の小片が基板上に落下することを防止することがで
きる。また、マイクロ波を減衰させることなく、プラズ
マ生成室へ導入することができるので、反応室では、効
率よく反応ガスが活性化されて、被処理基板上に従来よ
りも品質の良い薄膜を連続して形成することができる。
【0030】また本発明は、前記マイクロ波導波窓に向
けて、水素ガス、アルゴンガス、窒素ガス、これらのう
ちの少なくとも2種類以上の混合ガスおよび前記プラズ
マガスの中から選ばれたガスを吹付けながら薄膜を形成
することを特徴とする。
【0031】本発明に従えば、前記マイクロ波導波窓の
表面に、水素ガス、アルゴンガス、窒素ガス、これらの
うちの少なくとも2種類以上の混合ガスおよびプラズマ
ガスの中から選ばれたガスが吹付けられると、前記ガス
は、該表面上でぶつかった点から、該表面に沿って周辺
へ拡散するように流れる。これによって、解離した反応
ガスはマイクロ波導波窓の表面に付着して膜となること
がない。導波窓に吹付けられる前記ガスは、被処理基板
上に形成される薄膜に悪影響を及ぼすことがない。さら
に、前記ガスが導波窓に吹付けられることによって、マ
イクロ波のエネルギ損失が防止されるので、プラズマ生
成室では、効率よくプラズマが生成され、反応ガスが活
性化されて、被処理基板上に常に同じ成膜速度で薄膜を
形成することができる。また、前記膜が付着しないの
で、欠陥の原因となる膜の小片が含有されない、品質の
よい薄膜を連続して形成することができる。特に、プラ
ズマガスが選択される場合は、上記作用をするととも
に、マイクロ波で電離されてプラズマとなることができ
るので、さらに効率よく薄膜を形成することができる。
【0032】また本発明は、前記反応室に設けられた室
内状態観察用の透光性を有する観察窓に向けて予め定め
られるガスを吹付けながら薄膜を形成することを特徴と
する。
【0033】本発明に従えば、前記観察窓の表面上に沿
って周囲へ向かうガスの流れが形成されて、ガスによっ
て観察窓の表面が覆われた状態で薄膜が形成される。こ
れによって、解離した反応ガスが前記観察窓に付着して
膜となるのを防止することができる。したがって、作業
者は常に反応室の内部状態を観察できるので、基板の載
置位置のずれを確認して、基板の位置を補正することが
できる。このようにして、被処理基板上に常に均質な薄
膜を形成することができる。
【0034】また本発明は、前記観察窓に向けて、水素
ガス、アルゴンガス、窒素ガスおよびこれらのうちの少
なくとも2種類以上の混合ガスの中から選ばれたガスを
吹付けながら薄膜を形成することを特徴とする。
【0035】本発明に従えば、水素ガス、アルゴンガ
ス、窒素ガスおよびこれらのうちの少なくとも2種類以
上の混合ガスは、前記観察窓の表面に吹付けられると、
前記観察窓の表面上のぶつかった点から周辺へ拡散する
ガスの流れを形成する。前記ガスは、薄膜の形成に悪影
響を及ぼすことがない。さらに、前述のような作用によ
って、解離した反応ガスの成分が観察窓に付着して膜と
なるのを防止する。したがって、作業者は、常に反応室
内部を観察して基板の位置を確認し、均質な薄膜を形成
することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施形態で
あるECRプラズマCVD装置15の構成を示す断面図
である。ECRプラズマCVD装置15は、プラズマ生
成室2、反応室3、導波管4、磁気コイル5、ガス導入
管6,7,16および排気管8を含んで構成される。
【0037】プラズマ生成室2は、地球の重力が作用す
る方向を鉛直方向とすると、反応室3の鉛直方向上側に
設けられる。プラズマ生成室2と反応室3とは連通して
おり、この連通部をプラズマ引出口10とする。
【0038】プラズマ生成室2を規定する外壁に導波管
4が挿入され、マイクロ波発生源が導波管4を介してプ
ラスマ生成室2に接続される。また、プラズマ生成室2
の外壁にガス導入管6,16が挿入され、2つのガス供
給源がそれぞれガス導入管6,16を介してプラズマ生
成室2に接続される。導波管4とプラズマ生成室2との
間に導波窓9が設けられる。該導波窓9は、透明な板状
の部材から構成され、マイクロ波を通過させるが、プラ
ズマ生成室2から導波管4へ流れるガスを遮断する。
【0039】ガス導入管16の端部は、プラズマ生成室
2に引入れられており、プラズマ生成室2で端部がU字
形状に曲げられ、ガス導入口17は、導波窓9のプラズ
マ生成室2側の表面に向けられる。該ガス導入管16
が、導波窓9に向けてガスを吹出す第1ガス導入管に相
当する。プラズマ生成室2の周囲に、磁気コイル5が設
けられる。
【0040】反応室3において、プラズマ引出口10の
直下に試料台12が備えられる。試料台12の上に処理
対象の基板11が載置される。前記試料台12に載置さ
れる基板11よりも鉛直方向上側となる、反応室3の外
壁にガス導入管7が挿入され、反応ガス供給源が、ガス
導入管7を介して接続される。また、反応室3の外壁に
排気管8が挿入され、ECRプラズマCVD装置15の
内部の気体を排気するための真空ポンプが、排気管8を
介して接続される。
【0041】続いて、第1実施形態のECRプラズマC
VD装置15を用いて薄膜の形成を行う場合の薄膜の形
成方法および薄膜形成条件について説明する。基板11
は試料台12に載置され、基板11は200℃に加熱さ
れる。排気管8からプラズマ生成室2および反応室3の
気体を排気して、ある定まった真空度が得られると、ガ
ス導入管6からプラズマの原料となるプラズマガスとし
て、流量100sccmの水素ガスをプラズマ生成室2
へ導入する。ガス導入管16からは、導波窓9へ向けて
吹付ける流量10sccmの水素ガスを導入する。この
水素ガスはプラズマガスとしても作用する。さらに反応
室3には、ガス導入管7から反応ガスとして、流量50
sccmのモノシラン(SiH4)やジシラン(Si2
6)などのシランガスを導入する。このときも真空ポン
プの動作は継続されており、排気管8を介して一定の割
合で排気を続け、装置15の内部の圧力を500Paと
する。
【0042】この後、磁気コイル5に20Aの電流を供
給し、同時に導波管4から出力が2kWであるマイクロ
波をプラズマ生成室2へ導入する。なお、電流とマイク
ロ波とが同時に供給される時間は15分間とした。この
薄膜の形成方法は、薄膜形成条件である各種の値を上述
の値以外のものにしてもよい。上述の数値は、最良の例
である。
【0043】上述のようなECRプラズマCVD装置1
5の操作によって、装置15の内部で生じるプラズマ生
成および薄膜形成の過程を以下に説明する。
【0044】導波管4から導波窓9を介してマイクロ波
をプラズマ生成室2の内部に導入すると、プラズマ生成
室2の内部の水素ガスが、電子と水素の陽イオンとから
構成される高電離プラズマとなる。
【0045】前記プラズマ中の電子は反磁性を示すの
で、マイクロ波の導入と同時に磁気コイル5に電流を流
すことによって生じる磁力線に沿って流れる電子流とな
って、反応室3へ引出される。電子流によって装置内部
の空間に生じる電位差によって、電気的中性を保持する
ために水素の陽イオン流が生じるが、電子流と水素の陽
イオン流の発生にほとんど時間差はなく、電子流と水素
の陽イオン流とから成るプラズマ流14として観察され
る。このとき、プラズマ流14の中で水素の陽イオンの
一部は電子と再結合し、基板11の方向へ向かう中性原
子流も生じる。
【0046】反応室3において、前記電子はシランガス
を活性化する。活性化されたシランガスが基板11へ向
かい、基板11にシリコン薄膜が形成される。また、水
素の陽イオンや水素原子は、基板11に形成されつつあ
るシリコン薄膜に衝撃を与え、膜形成反応を高める機能
を持つ。
【0047】第1実施形態の比較例として、図9に示さ
れる従来技術のECRプラズマCVD装置31による薄
膜の作成について説明する。ECRプラズマCVD装置
31の構造は、第1実施形態のECRプラズマCVD装
置15と比較して、ガス導入管16に対応するガス導入
管がないことが異なり、他はECRプラズマCVD装置
15と等しい。
【0048】従来技術のECRプラズマCVD装置31
の薄膜形成方法および薄膜形成条件は、第1実施形態と
比較して、ガス導入管16に対応するガス導入管がない
ので、第1実施形態でガス導入管16から導入していた
流量10sccmの水素ガスを導入しない点が異なり、
それ以外は、第1実施形態と同じとした。
【0049】従来技術のECRプラズマCVD装置31
の内部でのプラズマ生成および薄膜形成の過程は、第1
実施形態と同様であり、説明は省略する。
【0050】図2は、第1実施形態のECRプラズマC
VD装置15を用いたときの成膜回数と成膜速度との関
係を示すグラフである。ここでは、1分間当たりに生成
された薄膜の厚さを成膜速度と定義している。曲線51
は、第1実施形態における関係を示し、曲線52は比較
例における関係を示す。両者ともに、成膜回数の増加に
伴って成膜速度が低下しているが、従来の装置31の成
膜速度の方が大きく低下している。また、成膜回数の増
加に伴い、両者の成膜速度の差は大きくなっている。こ
のような結果が得られた理由は、次のように考えられ
る。
【0051】第1実施形態のECRプラズマCVD装置
15では、導波窓9のプラズマ生成室2側の表面にガス
導入管16から水素ガスを吹付けているので、水素ガス
が導波窓9の表面にぶつかって周辺へ拡散される。この
ようにして、導波窓9の表面上は水素ガスでほぼ覆われ
るので、導波窓9にはシリコンが付着しにくく、膜が形
成されにくい。したがって、導波窓9を介してプラズマ
生成室2に導入されるマイクロ波の損失が従来のECR
プラズマCVD装置31の場合よりも少なくなる。成膜
回数の増加につれて、従来の装置31の導波窓39に付
着するシリコン膜は、第1実施形態の装置15の導波窓
9に付着するシリコン膜よりも厚くなり、マイクロ波の
損失も大きくなる。これによって、マイクロ波によって
生成されるプラズマが減少し、プラズマによって活性化
されるシランも減少するので、同じ膜厚を有する薄膜の
成膜時間は成膜回数が増加するに従って長くなる。した
がって、成膜回数の増加に伴い、第1実施形態の装置1
5よりも従来の装置31の方が、成膜速度が低下する。
【0052】なお、第1実施形態の装置15において、
ガス導入管16から導波窓9に向けて吹出すガスに、ア
ルゴン(Ar)ガスあるいは窒素(N2)ガスを用いて
も同様の結果が得られた。また、水素ガス、アルゴンガ
スおよび窒素ガスのうち2種類以上混合した混合ガスを
用いた場合についても同様の結果が得られた。
【0053】図3は、本発明の第2実施形態であるEC
RプラズマCVD装置18の構成を示す断面図である。
ECRプラズマCVD装置18の構造は、第1実施形態
のECRプラズマCVD装置15と比較して、ガス導入
管16に代わってガス導入管19が設けられた点が異な
り、他はECRプラズマCVD装置15と同様にして構
成され、同じ部材には同じ参照符号を付して示し、説明
は省略する。
【0054】ECRプラズマCVD装置18は、プラズ
マ生成室2の外壁にガス導入管19が挿入され、ガス供
給源が、ガス導入管19を介してプラズマ生成室2に接
続される。該ガス導入管19の端部は、プラズマ生成室
2に引入れられて設けられる。導波窓9の近傍の直下
に、水平方向の仮想平面を考えると、プラズマ生成室2
に引入れられたガス導入管19の端部は、たとえば前記
仮想平面上に、プラズマ生成室2を囲む外壁に沿って設
けられる。ガス導入管19に設けられる複数のガス導入
口20は、導波窓9の中心を通過する導波窓9表面に対
する仮想的な垂線と前記仮想平面との交点に向かってガ
スが吹出されるようにして仮想平面上に配置される。好
ましくはプラズマ生成室2において、マイクロ波が通過
する領域以外の空間に、ガス導入管19とガス導入口2
0とは配置される。なお、前記ガス導入管19が前記第
1ガス導入管に相当する。
【0055】続いて、薄膜形成方法および薄膜形成条件
について説明する。本実施形態では、4つのガス導入口
20を有するガス導入管19を用いた。また、本実施形
態では、ガス導入管6からはガスを導入せず、第1実施
形態において、ガス導入管6から導入した流量100s
ccmの水素ガスとガス導入管16から導入した流量1
0sccmの水素ガスとを合わせた流量110sccm
の水素ガスを、ガス導入管19からプラズマ生成室2へ
導入した。本実施形態では、ガス導入管19から導入さ
れる水素ガスがプラズマガスと吹付けガスの両方の働き
をする。その他は、第1実施形態と同じ薄膜形成方法お
よび薄膜形成条件とした。
【0056】ECRプラズマCVD装置18内部でのプ
ラズマ生成および薄膜形成過程は、第1実施形態と同様
であり、説明は省略する。
【0057】図4は、本発明の第3実施形態であるEC
RプラズマCVD装置21の構成を示す断面図である。
ECRプラズマCVD装置21の構造は、第2実施形態
のECRプラズマCVD装置18と比較して、ガス導入
管6がないことが異なり、他はECRプラズマCVD装
置18と等しく、同じ部材には同じ参照符号を付して示
し、説明は省略する。薄膜形成方法および薄膜形成条件
は、第2実施形態と同じである。また、ECRプラズマ
CVD装置21内部でのプラズマ生成および薄膜形成過
程は、第1実施形態と同様であり、説明は省略する。
【0058】図5は、第2および第3実施形態のECR
プラズマCVD装置18,21を用いたときの成膜回数
と成膜速度との関係を示すグラフである。成膜速度の定
義は、第1実施形態で説明した定義と同じである。曲線
53は、第2および第3実施形態における関係を示し、
曲線51は、前述した第1実施形態における関係を示
す。第2および第3実施形態の装置18,21では、成
膜回数の増加によって成膜速度が低下することがなく、
ほぼ一定である。このような結果が得られた理由は、次
のように考えられる。
【0059】第2および第3実施形態のECRプラズマ
CVD装置18,21のガス導入管19から、前記ガス
導入口20を介して水素ガスが吹出される。複数あるう
ちの1つのガス導入口20から吹出された水素ガスは、
他のガス導入口20から吹出された水素ガスと導波窓9
の下でぶつかり合って比較的大きな2つのガスの流れが
生じる。一方のガスの流れは、導波窓9の方向へ向か
い、他方のガスの流れは、プラズマ引出口10の方向へ
と向かう。導波窓9の方向への前記水素ガスの流れは、
導波窓9とぶつかり、該導波窓9の表面に沿って周辺へ
拡散する。第1実施形態の場合より大きなガスの流れが
形成されるので、導波窓9の表面上はガスによって覆わ
れることによって、第1実施形態の場合よりもシリコン
が導波窓9に接近しにくく、導波窓9に膜が付着しにく
くなる。したがって、第2および第3実施形態のECR
プラズマCVD装置18,21は、第1実施形態のEC
RプラズマCVD装置15よりもプラズマ生成室2へ導
入されるマイクロ波の減衰量を少なくすることができ
る。したがって、プラズマ生成室2において生成される
プラズマの量は成膜回数が増加してもほとんど減少せ
ず、該プラズマによって反応室3において解離されるシ
ランガスの量もほとんど変化しない。結果的に、成膜回
数にかかわらず、同じ成膜時間で同じ膜厚のシリコン薄
膜が形成されるので、成膜速度は変化しない。
【0060】図6は、本発明の第4実施形態であるEC
RプラズマCVD装置22を示す断面図である。ECR
プラズマCVD装置22の構造は、第2実施形態のEC
RプラズマCVD装置18と比較して、ガス導入管19
に代わって、ガス導入管23が設けられた点が異なり、
他はECRプラズマCVD装置18と等しく、同じ部材
には同じ参照符号を付して示し、説明は省略する。
【0061】ECRプラズマCVD装置22において、
プラズマ生成室2の外壁にガス導入管23が挿入され、
ガス供給源がガス導入管23を介してプラズマ生成室2
に接続される。該ガス導入管23の端部は、プラズマ生
成室2の外壁内部に埋込まれる。導波窓9の近傍の直下
にプラズマ生成室2の水平方向の仮想平面を考えると、
ガス導入管23の端部は、前記仮想平面上で、プラズマ
生成室2を囲むようにして設けられる。前記ガス導入管
23が有する複数のガス導入口24は、導波窓9の中心
を通過する導波窓9表面に対する仮想的な垂線と前記仮
想平面との交点に向かってガスが吹出すように設けら
れ、前記仮想平面上の外壁のプラズマ生成室2と接する
側から露出する。該ガス導入管23が前記第1ガス導入
管に相当する。
【0062】続いて、薄膜形成方法および薄膜形成条件
について説明する。本実施形態では、4つのガス導入口
24を有するガス導入管23を用いた。第4実施形態で
は、第2実施形態と同様にガス導入管6からはガスを導
入せず、流量110sccmの水素ガスをガス導入管2
3からプラズマ生成室2へ導入した。本実施形態では、
ガス導入管23から導入される水素ガスが、プラズマガ
スと吹付けガスの両方の働きをする。その他は、第1実
施形態と同じ薄膜形成方法および薄膜形成条件とした。
なお、ECRプラズマCVD装置22の内部でのプラズ
マ生成および薄膜形成過程は、第1実施形態と同様であ
り、説明は省略する。
【0063】図7は、本発明の第5実施形態であるEC
RプラズマCVD装置25を示す断面図である。ECR
プラズマCVD装置25の構造は、第4実施形態のEC
RプラズマCVD装置22と比較して、ガス導入管6が
ないことが異なり、他は、ECRプラズマCVD装置2
2と等しく、同じ部材には同じ符号を付して示し、説明
は省略する。第5実施形態の装置25を使った薄膜形成
方法および薄膜形成条件についても、第4実施形態と同
じである。また、ECRプラズマCVD装置25内部で
のプラズマ生成および薄膜形成過程は、第1実施形態と
同様であり、説明は省略する。
【0064】第4および第5実施形態のECRプラズマ
CVD装置22,25を用いて薄膜形成したときも、第
2および第3実施形態のECRプラズマCVD装置1
8,21と同程度の成膜回数と成膜速度の関係が得られ
た。これは第2および第3実施形態の場合と同じく、第
4および第5実施形態においても4つのガス導入口24
から吹出される水素ガスの働きによって、シリコンが導
波窓9に付着しにくく、プラズマ生成室2へのマイクロ
波の導入が妨害されにくいからである。これによって、
成膜回数によらず、常に同じ成膜速度を得ることができ
る。
【0065】第2〜第5実施形態によって得られた結果
について考察すると、第2および第3実施形態の場合、
プラズマ生成室2において、マイクロ波が反応室3の方
向に通過する領域の外側に、ガス導入管19の一部およ
びガス導入口20を設置することができたので、ガス導
入管19がマイクロ波の導入を妨害することがなかっ
た。これによって、第2および第3実施形態において、
第4および第5実施形態と同等の結果が得られたと考え
られる。したがって、プラズマ生成室2の内部に上述の
ようなガス導入管19を設置することが可能な空間がな
いときは、ガス導入管19を設けることによってマイク
ロ波の導入が妨害されて、マイクロ波の減衰が生じると
考えられる。
【0066】このようなときには、第4および第5実施
形態のようにガス導入口20だけがプラズマ生成室2の
前記外壁のプラズマ生成室2側の表面に露出し、第2お
よび第3実施形態でプラズマ生成室2に設けられていた
ガス導入管19の端部を前記プラズマ生成室2の外壁の
内部に埋込まれる構造とすることが好ましい。これによ
って、ガス導入管19がマイクロ波を減衰させることが
なく、効率のよい薄膜の形成ができると考えられる。
【0067】図8は、本発明の第6実施形態であるEC
RプラズマCVD装置26を示す断面図である。ECR
プラズマCVD装置26の構造は、第1実施形態のEC
RプラズマCVD装置15と比較して、観察窓13が、
反応室3の外壁に設けられ、反応室3の外壁にガス導入
管27が挿入されることが異なり、他はECRプラズマ
CVD装置15と等しく、同じ部材には同じ参照符号を
付して示し、説明は省略する。該ガス導入管27は、反
応室3の内部まで引入れられて、前記観察窓13にガス
導入管27のガス導入口28が向いている。ガス供給源
がガス導入管27を介して反応室3に接続されており、
該ガス導入管27が、観察窓13に向けて吹付けるガス
を導入するための第2ガス導入管に相当する。
【0068】続いて、薄膜形成方法および薄膜形成条件
について説明する。本実施形態では、該ガス導入管27
から観察窓13に向けて吹付けるための水素ガスを流量
10sccmで導入した。その他は第1実施形態と同じ
薄膜形成方法および薄膜形成条件とした。また、ECR
プラズマCVD装置26の内部でのプラズマ生成および
薄膜形成過程は、第1実施形態と同様であり説明は省略
する。
【0069】表1は、第6実施形態のECRプラズマC
VD装置26における成膜回数に対しての観察窓13へ
のシリコン膜の付着の様子を示す。
【0070】
【表1】
【0071】第6実施形態の装置26では、成膜回数が
増えても観察窓13に、シリコンの付着によって生じる
曇りは生じない。これは次のような効果によるものと考
えられる。ガス導入管27から水素ガスが観察窓13に
吹付けられ、観察窓13の表面上を絶えず水素ガスが流
れているので、解離したシランガス成分は観察窓に近寄
ることができない。したがって、観察窓13にはシリコ
ン膜が付着されない。
【0072】これによって、該装置26を操作している
作業者は、観察窓13から基板11の配置を確認するこ
とができ、基板11のずれが確認されたならば、ECR
プラズマCVD装置26を停止してずれを補正して、均
質な薄膜を形成することができる。
【0073】第1〜第5実施形態に示されるガス導入管
16,19,23を設けて、導波窓9の表面上に水素ガ
スを吹付けることによって、導波窓9へのシリコン膜の
付着を抑制することができ、マイクロ波が減衰すること
なくプラズマ生成室2へ導入されるので、プラズマの生
成効率の低下を抑制することができる。したがって、従
来の装置31と比較すると、予め定める時間内に反応室
3でプラズマがシランガスを活性化する量は、成膜回数
に関係なく常に同じ量に保つことができる。これによっ
て、基板11の上に形成されるシリコン薄膜の成膜速度
の低下を従来よりも抑制することができる。
【0074】また、導波窓9へのシリコン膜の付着が抑
制されることによって、該シリコン膜が剥がれて基板1
1上に落ち、薄膜中に取込まれることによって半導体素
子に欠陥が形成されることを防止することができる。
【0075】さらに、第2〜第5実施形態に示されるガ
ス導入管19,23では、水素ガスが吹出されるガス導
入口20,24を、導波窓9の近傍の直下の水平方向の
仮想平面上に複数個設けたことによって、上述した効果
はさらに高まり、成膜回数によらず基板11上に形成さ
れるシリコン薄膜の成膜速度をほぼ同じ速度に保つこと
ができる。
【0076】第6実施形態に示されるガス導入管27を
設けて、常に観察窓13の表面にガスを吹付けることに
よって、観察窓13へのシリコン膜の付着を防止するこ
とができる。これによって、観察窓13から反応室3の
内部を常に観察することができ、基板11のずれを確認
したならば装置を停止して基板11の位置を補正し、基
板11の上に均質な薄膜を形成することができる。
【0077】上述のように、導波窓9へのシリコン膜の
付着を防止するガス導入管16,19,23および観察
窓13へのシリコン膜の付着を防止するガス導入管27
を設けたことによって、装置を停止し、導波窓9と観察
窓13とを取外して洗浄する必要がなくなり、薄膜の生
産性を向上させることができる。
【0078】第2〜第5実施形態において、ガス導入管
19,23に複数個設けられた前記ガス導入口20,2
4は、導波窓9の近傍の直下の水平方向の仮想平面上
に、マイクロ波の導入を妨害しないように設けられて、
導波窓9へのシリコン膜の付着を防止することができる
構造であればいくつ設けてもよく、どのような配置にし
てもよい。
【0079】第6実施形態のECRプラズマCVD装置
26は、観察窓13とガス導入管27以外の構造を第1
実施形態と等しくすることに限らず、第2〜第5実施形
態のECRプラズマCVD装置18,21,22,25
と同様に構成してもよい。
【0080】第1〜第6実施形態において、ガス導入管
16,19,23から導入されるガスは、水素ガスの他
にアルゴンガスや窒素ガスでもよい。また、水素ガス、
アルゴンガスおよび窒素ガスのうち少なくとも2種類以
上のガスを混合した混合ガスやプラズマガスを供給して
もよい。
【0081】第6実施形態において、ガス導入管27か
ら観察窓13に吹付けられるガスは、水素ガスのほか、
アルゴンガスや窒素ガスでもよい。また、水素ガス、ア
ルゴンガスおよび窒素ガスのうち少なくとも2種類以上
のガスを混合した混合ガスを供給してもよい。
【0082】また、プラズマガスは水素ガスだけでな
く、アルゴンガスも用いることができ、水素ガスとアル
ゴンガスとの混合ガスを用いてもよい。さらに、プラズ
マガスに混合ガスを用いるときにガス導入管6およびガ
ス導入管16,19,23からそれぞれ異なった単独ガ
スを導入して、プラズマ生成室2の内部でガスが混合さ
れるようにしてもよい。
【0083】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、マイクロ
波導波窓に向けて吹付けられるガスを導入する第1ガス
導入管を設けたので、前記マイクロ波導波窓に膜が付着
するのを防ぐことができる。これによって、欠陥のない
薄膜を連続して形成することができる、生産性の高い薄
膜形成装置を実現することができる。
【0084】また本発明によれば、前記第1ガス導入管
は、マイクロ波導波窓と対向して設けられる単一のガス
導入口を有するので、品質の良い薄膜を連続して製造す
ることができる薄膜形成装置を得ることができる。
【0085】また本発明によれば、前記第1ガス導入管
は、マイクロ波導波窓と対向する位置でマイクロ波導波
窓内方に向かって設けられるので、より品質が良い薄膜
を連続して製造できる薄膜形成装置を実現できる。
【0086】また本発明によれば、水素ガス、アルゴン
ガス、窒素ガス、これらのうち少なくとも2種類以上の
混合ガスおよびプラズマガスの中から第1ガス導入管へ
供給されるガスが選ばれるので、薄膜形成に影響を及ぼ
すことがない。したがって、効率よく欠陥のない薄膜を
製造することができる薄膜形成装置を得ることができ
る。特にプラズマガスの場合にさらに効率の良い薄膜形
成装置を得ることができる。
【0087】また本発明によれば、反応室の室内状態を
観察できる観察窓に向けて吹付けられるガスを導入する
第2ガス導入管を設けたので、前記観察窓には膜が付着
しない。これによって作業者は、反応室内部を常に観察
することができ、被処理基板のずれを確認したときには
基板の配置を補正して、均質な薄膜を形成することがで
きる薄膜形成装置を実現することができる。
【0088】また本発明によれば、前記第2ガス導入管
に供給されるガスが、水素ガス、アルゴンガス、窒素ガ
スおよびこれらのうちの少なくとも2種類以上の混合ガ
スの中から選ばれて、前記観察窓の表面上に前記ガスが
吹付けられる。前記ガスは、薄膜の形成に影響を及ぼす
ことがなく、上述したような薄膜形成装置を得ることが
できる。
【0089】また本発明によれば、マイクロ波導波窓に
向けてガスを吹付けながら膜を形成するので、被処理基
板上に欠陥のない膜を連続して効率的に形成することが
できる。
【0090】また本発明によれば、水素ガス、アルゴン
ガス、窒素ガス、これらのうち少なくとも2種類以上の
混合ガスおよびプラズマガスの中から選ばれたガスを前
記マイクロ波導波窓に向けて吹付けながら薄膜を形成す
るので、前記ガスによって薄膜に影響が生じることがな
く、被処理基板上に品質の良い薄膜を連続して形成する
ことができる。特にプラズマガスでは、上述の他のガス
を用いた場合よりも効率良く薄膜を形成することができ
る。
【0091】また本発明によれば、反応室の室内状態を
観察できる観察窓にガスを吹付けながら基板上に薄膜を
形成するので、作業者は、該観察窓から基板の状態を確
認することができる。これによって、たとえば基板がず
れた状態のときには、作業者は、基板の位置を補正し
て、基板上に均質な薄膜を形成することができる。
【0092】また本発明によれば、水素ガス、アルゴン
ガス、窒素ガスおよびこれらのうち少なくとも2種類以
上の混合ガスは、前記観察窓の表面上に吹付けられるこ
とによって該観察窓への膜の付着を防止する。前記ガス
は、薄膜の形成に悪影響を及ぼすことがない。したがっ
て、該観察窓から基板の状態を確認して均質な薄膜を形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるECRプラズマC
VD装置15の構成を示す断面図である。
【図2】第1実施形態および従来技術のECRプラズマ
CVD装置15,31を用いたときの成膜回数と成膜速
度との関係を示すグラフである。
【図3】本発明の第2実施形態であるECRプラズマC
VD装置18の構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態であるECRプラズマC
VD装置21の構成を示す断面図である。
【図5】第2および第3実施形態ならびに第1実施形態
のECRプラズマCVD装置18,21;15を用いた
ときの成膜回数と成膜速度との関係を示すグラフであ
る。
【図6】本発明の第4実施形態であるECRプラズマC
VD装置22を示す断面図である。
【図7】本発明の第5実施形態であるECRプラズマC
VD装置25を示す断面図である。
【図8】本発明の第6実施形態であるECRプラズマC
VD装置26を示す断面図である。
【図9】従来技術であるECRプラズマCVD装置31
の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
2 プラズマ生成室 3 反応室 9 導波窓 11 基板 13 観察窓 14 プラズマ流 15,18,21,22,25,26 ECRプラズマ
CVD装置 16,19,23,27 ガス導入管 17,20,24,28 ガス導入口

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマ生成室に導入されたプラズマガ
    スとマイクロ波とからプラズマを生成し、前記プラズマ
    生成室に連通する反応室に導入された反応ガスを、前記
    プラズマによって活性化して、反応室に載置された被処
    理基板上に薄膜を形成する薄膜形成装置において、 前記マイクロ波の導波窓に向けて吹付けられる予め定め
    られるガスを導入する第1ガス導入管を含むことを特徴
    とする薄膜形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第1ガス導入管は、マイクロ波導波
    窓と対向して設けられる単一のガス導入口を有すること
    を特徴とする請求項1記載の薄膜形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第1ガス導入管は、複数のガス導入
    口を有し、各ガス導入口は、マイクロ波導波窓と対向す
    る位置で、マイクロ波導波窓内方に向かって設けられる
    ことを特徴とする請求項1記載の薄膜形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第1ガス導入管に供給されるガス
    が、水素ガス、アルゴンガス、窒素ガス、これらのうち
    の少なくとも2種類以上の混合ガスおよび前記プラズマ
    ガスの中から選ばれることを特徴とする請求項1記載の
    薄膜形成装置。
  5. 【請求項5】 前記反応室には、室内状態観察用の透光
    性を有する観察窓が設けられており、 前記薄膜形成装置は、前記観察窓に向けて吹付けられる
    予め定められるガスを導入する第2ガス導入管を含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の薄膜形成装置。
  6. 【請求項6】 前記第2ガス導入管に供給されるガス
    が、水素ガス、アルゴンガス、窒素ガスおよびこれらの
    うちの少なくとも2種類以上の混合ガスの中から選ばれ
    ることを特徴とする請求項5記載の薄膜形成装置。
  7. 【請求項7】 プラズマ生成室に導入されたプラズマガ
    スとマイクロ波とからプラズマを生成し、前記プラズマ
    生成室に連通する反応室に導入された反応ガスを前記プ
    ラズマによって活性化して、反応室に載置された被処理
    基板上に薄膜を形成する薄膜形成方法において、 前記マイクロ波の導波窓に向けて予め定められるガスを
    吹付けながら薄膜を形成することを特徴とする薄膜形成
    方法。
  8. 【請求項8】 前記マイクロ波導波窓に向けて、水素ガ
    ス、アルゴンガス、窒素ガス、これらのうちの少なくと
    も2種類以上の混合ガスおよび前記プラズマガスの中か
    ら選ばれたガスを吹付けながら薄膜を形成することを特
    徴とする請求項7記載の薄膜形成方法。
  9. 【請求項9】 前記反応室に設けられた室内状態観察用
    の透光性を有する観察窓に向けて予め定められるガスを
    吹付けながら薄膜を形成することを特徴とする請求項7
    記載の薄膜形成方法。
  10. 【請求項10】 前記観察窓に向けて、水素ガス、アル
    ゴンガス、窒素ガスおよびこれらのうちの少なくとも2
    種類以上の混合ガスの中から選ばれたガスを吹付けなが
    ら薄膜を形成することを特徴とする請求項9記載の薄膜
    形成方法。
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