JPH1197261A - イグニッションコイル - Google Patents

イグニッションコイル

Info

Publication number
JPH1197261A
JPH1197261A JP9253175A JP25317597A JPH1197261A JP H1197261 A JPH1197261 A JP H1197261A JP 9253175 A JP9253175 A JP 9253175A JP 25317597 A JP25317597 A JP 25317597A JP H1197261 A JPH1197261 A JP H1197261A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
magnetic
magnetic core
magnetic field
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9253175A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriya Okamoto
典也 岡本
Shinichi Amano
伸一 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP9253175A priority Critical patent/JPH1197261A/ja
Priority to EP98117769A priority patent/EP0905722A3/en
Priority to US09/157,303 priority patent/US6025770A/en
Publication of JPH1197261A publication Critical patent/JPH1197261A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F38/00Adaptations of transformers or inductances for specific applications or functions
    • H01F38/12Ignition, e.g. for IC engines

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1次コイルが発生させる磁界を有効に利用す
ることができるとともに、1次コイルが発生させる磁界
に対して適切かつ十分な逆バイアス磁界をかけることが
でき、これによって小型細径化を図りつつエネルギー取
出し効率の向上が図れるイグニッションコイルを提供す
る。 【解決手段】 このイグニッションコイル21は、1次
コイル25と2次コイル27とが巻回されてなるトラン
ス部49を棒状の磁心23の外周部に設け、その外周部
に筒状の補助コア33を設けた構成であり、リング形状
に形成され、内周部と外周部とが互いに逆磁極となるよ
うに磁化された複数の磁石部材41,43,45,47
を、トランス部49の端部近傍における磁心23と補助
コア33との間に内外に重ね合わせた状態で嵌め込み、
この磁石部材41,43,45,47によって1次コイ
ル25が発生させる磁界と逆向きの磁界を磁心23およ
び補助コア33にかけるようにしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の内燃機関
等に使用されるイグニッションコイルであって、特にエ
ンジンのプラグホール内等に挿入される独立点火方式の
イグニッションコイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンのプラグホール内に挿
入される従来のイグニッションコイルとしては、特開平
8−213259号公報記載のものがある。このイグニ
ッションコイルは、図11に示されるように、棒状の磁
心1の周囲に1次コイル3および2次コイル5を備えた
開磁路構造を採用し、これによって小型化および細径化
を図るとともに、1次コイル3および2次コイル5が内
外に重ねて巻回されたトランス部7の外周部に筒状の補
助コア9を設けることによって磁漏を防止している。
【0003】また、このイグニッションコイルでは、磁
心1の一方の端部、あるいは両端部に、1次コイル3が
発生させる磁界B1に対して逆バイアスを与える板状の
磁石部材11が配設されている。この磁石部材11は、
1次コイル3により磁化された磁心1中の磁束密度を低
減させると共に、この磁石11の保持力によって1次コ
イル3の磁界B1による磁心1の残留磁化を軽減させ、
これによって、1次コイル3に直流電圧を断続印加した
際の磁心1中の磁束密度の変化量を増大させ、2次コイ
ル5でのエネルギー取出し効率の向上を図るためのもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
イグニッションコイルでは、磁心1を補助する補助コア
9が設けられているが、磁心1と補助コア9との間で磁
路が分断されているため、実際には磁漏が多く、1次コ
イル3にて発生させた磁界B1を有効利用できず、エネ
ルギーを効率よく取り出すことができないという問題が
ある。
【0005】また、磁心1の端部において1次コイル3
により発生される磁界B1には、図11に示されるよう
に、磁心1の端部から補助コア9の端部にかけて磁心1
の軸心方向に垂直な方向に沿って延びる磁界B1が多く
含まれるのであるが、上述のイグニッションコイルで
は、磁石部材11により発生される磁界A1は、磁石部
材11の厚み方向、即ち磁心1の軸心方向に沿って形成
されるので、1次コイル3によって磁心1および補助コ
ア9間に発生される磁界B1は、磁石部材11によって
低減されることなく、磁石部材11を避けるようにして
磁心1および補助コア9間に形成される。このため、磁
石部材11による逆バイアス磁界A1を有効に1次コイ
ル3の磁界B1に対して反発させることができず、この
点でも2次出力の増加が得られないという問題がある。
図12は、1次コイル3が発生させる磁界B1と磁石部
材11によって与えられる磁界A1との合成磁界C1を
示しており、合成磁界C1が低減されることなく、磁石
部材11を避けて形成されている様子が示されている。
【0006】なお、逆バイアス用の磁石部材にリング状
の永久磁石を用いたイグニッションコイルが特開平3−
154311号公報に開示されているが、このイグニッ
ションコイルでは、逆バイアス用の磁石部材が発生させ
る磁界の向きが何ら開示されておらず、どのようにして
逆バイアス磁界がかけられるのか不明でり、この公報の
磁石部材が前記図11に示される従来技術の磁石部材1
1のように磁石部材11の厚み方向に磁界を発生させる
ようなものである場合、前述の図12に示す場合と同様
に適切な逆バイアス磁界を得ることができない。仮に、
この公報の磁石部材が本発明と同様に磁石部材の径方向
に沿った磁界を発生させるものであるとしても、永久磁
石が補助コアと磁心との間に挿入された環状コアと磁心
との間、即ち環状コアの内側に挿入されているため、永
久磁石の体積を大きく取れず、十分な強度の逆バイアス
磁界が得られないという問題がある。
【0007】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、1次
コイルが発生させる磁界を有効に利用することができる
とともに、1次コイルが発生させる磁界に対して適切か
つ十分な逆バイアス磁界をかけることができ、これによ
って小型細径化を図りつつエネルギー取出し効率の向上
が図れるイグニッションコイルを提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段は、直流電圧が断続印加される1次コイル
と、その誘導起電力の取出し用の2次コイルとが巻回さ
れてなるトランス部を棒状の磁心の外周部に設けるとと
もに、筒状の補助コアをそのトランス部の外周部に設け
たイグニッションコイルであって、リング形状に形成さ
れ、概ねその内周部と外周部とが互いに逆磁極となるよ
うに磁化された複数の磁石部材を、前記磁心の軸心方向
に沿った前記トランス部の端部近傍における前記磁心の
外周部と前記補助コアとの間に内外に重ね合わせた状態
で嵌め込み、この各磁石部材によって前記1次コイルが
発生させる磁界と逆向きの磁界を前記磁心および前記補
助コアにかけることを特徴とする。
【0009】好ましくは、前記磁心は、その軸心方向に
沿って延びる打抜き加工によって所定の形状に成形され
た珪素鋼板を複数積層することによって形成されるのが
よい。
【0010】また、前記目的を達成するための技術的手
段は、直流電圧が断続印加される1次コイルと、その誘
導起電力の取出し用の2次コイルとが巻回されてなるト
ランス部を棒状の磁心の外周部に設けるとともに、筒状
の補助コアをそのトランス部の外周部に設けたイグニッ
ションコイルであって、前記磁心の軸心方向に沿った前
記トランス部の端部近傍における前記磁心の外周部に外
方に張出すフランジ部を設け、リング形状に形成され、
概ねその内周部と外周部とが互いに逆磁極となるように
磁化された磁石部材を、前記磁心に設けられた前記フラ
ンジ部の外周面と前記補助コアの内周面との間に内嵌さ
せ、この磁石部材によって前記1次コイルが発生させる
磁界と逆向きの磁界を前記磁心および前記補助コアにか
けることを特徴とする。
【0011】好ましくは、前記磁心の前記軸心方向に沿
って延びる打抜き加工によって所定の形状に成形された
珪素鋼板を複数積層することによって棒状の磁心本体を
形成する一方、前記磁心本体よりも大径の形状に打抜か
れた珪素鋼板を複数積層して形成した磁性部材を前記磁
心本体の端部に設置することによって前記フランジ部を
形成するのがよい。
【0012】また、好ましくは、前記磁心の前記軸心方
向に沿って延びる打抜き加工によって所定の形状に成形
された珪素鋼板を複数積層することによって棒状の磁心
本体を形成する一方、前記磁心本体の外径と実質的に同
一の内径を有するリング形状に打抜かれた珪素鋼板を複
数積層して形成したリング状の磁性部材を前記磁心本体
に外嵌させることによって前記フランジ部を形成するの
がよい。
【0013】さらに、好ましくは、前記磁性部材を形成
する前記各珪素鋼板には、その珪素鋼板の径方向に沿っ
て延びるスリットが形成されているのがよい。
【0014】また、好ましくは、前記磁心は棒状の磁心
本体とその磁心本体の外周部に設けられる前記フランジ
部とからなり、その磁心本体とフランジ部とは、前記磁
心の前記軸心方向に沿って延びる打抜き加工によって所
定の形状に成形された珪素鋼板を複数積層することによ
って一体に形成されるのがよい。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態に係
るイグニッションコイルの構成を示す断面図であり、図
2はそのイグニッションコイルの平面図であり、図3は
そのイグニッションコイルに備えられる磁石部材の斜視
図であり、図4はその磁石部材の断面図であり、図5は
イグニッションコイルの磁石取付部の構成を示す断面図
である。
【0016】このイグニッションコイル21は、円柱状
の磁心23と、直流電圧が断続印加される1次コイル2
5およびその誘導起電力取出し用の2次コイル27がそ
れぞれ巻回され、磁心23の外周部に備えられる第1お
よび第2のボビン29,31と、その第1および第2の
ボビン29,31の外周部に備えられた円筒状の補助コ
ア33と、磁心23の端部における磁心23と補助コア
33との間に内外に多重に重ね合わされた状態で嵌め込
まれるドーナツ状(円環状)の複数、ここでは4個の磁
石部材41,43,45,47とを備えており、エンジ
ンのプラグホール内に備えられるように小型細径化に適
した構成となっている。このようなイグニッションコイ
ル21は、熱硬化性樹脂等で満たされた所定のケース内
に挿入され、電気的な絶縁が図られている。
【0017】磁心23は、磁心23の軸心方向に沿って
延びる所定の形状に打抜かれた珪素鋼板48が複数積層
されて円柱状に形成されている。第1および第2のボビ
ン29,31は、第1のボビン29が外側に成るように
内外に重ねられた状態で装着されており、また本実施形
態では、第2のボビン31の方が第1のボビン29より
磁心23の軸心方向の長さが長くなっており、第1およ
び第2のボビン29,31の磁石部材41,43,4
5,47が配設される側の端部、ここでは上端部を揃え
るようにして装着されている。このような第1および第
2のボビン29,31に巻回された1次コイル25およ
び2次コイル27によってトランス部49が構成されて
おり、筒状の補助コア33は、このトランス部49の1
次コイル25が備えられる部分の外周を覆うようにして
装着されている。
【0018】磁心23および補助コア33の上端部23
a,33aは、互いに揃えられた状態でトランス部49
の上端部から所定の長さだけ突出しており、前記4個の
磁石部材41,43,45,47は、磁心23の上端部
23aの外周面と補助コア33の上端部33aの内周面
との間に内外にぴったりと重ね合わされた状態で、ぴっ
たりと嵌め込まれている。
【0019】各磁石部材41,43,45,47は、図
3および図4に示されるように、円盤の中央部をくり抜
いたようなドーナツ状の形状を有する永久磁石によって
一体形成されており、その内周部51と外周部53とが
互いに逆磁極となるように磁化されている。これによっ
て、各磁石部材41,43,45,47内には、図4に
おいて細実線で示されるように、内周部51と外周部5
3との間で径方向に沿った磁界が形成されている。
【0020】また、内周部51および外周部53のいず
れをN極とするかによって2種類の磁石部材41,4
3,45,47が形成されるが、いずれの磁石部材4
1,43,45,47を用いるかは、磁石部材41,4
3,45,47の取付部において1次コイル25が磁心
23および補助コア33にかける磁界の向きによって決
定される。
【0021】磁石部材41,43,45,47を内外に
重ね合わせた状態で磁心23と補助コア33との間に挿
入したときに、最内周部の磁石部材47の内周面が磁心
23の外周面に当接し、最外周部の磁石部材41の外周
面が補助コア33の内周面に当接するように、各磁石部
材41,43,45,47の内径R1および外径R2は
所定の値に設定されている。また、各磁石部材41,4
3,45,47の内外径差である径方向の肉厚Tは、製
造工程での割れ欠けを防止するために各外径R2の10
分の1以下の大きさに設定されている。
【0022】なお、各磁石部材41,43,45,47
は、同一極性を有するように、即ち各磁石部材41,4
3,45,47の内周部51同士および外周部53同士
が同磁極になるように磁化されており、内外に重ね合わ
された状態で磁心23と補助コア33との間に挿入され
た際、互いに磁界を強め合って磁心23および補助コア
33に逆バイアス磁界をかけるようになっている。
【0023】図5中、細実線で示されるのは磁石部材4
1,43,45,47によって形成される磁界(逆バイ
アス磁界)A2であり、2点鎖線で示されるのは1次コ
イル25によって発生される磁界B2である。
【0024】本実施形態では、磁心23の上端部23a
において1次コイル25によって磁心23および補助コ
ア33間に発生される磁界B2は、補助コア33側から
磁心23側に向けて形成されるので、各磁石部材41,
43,45,47には外周部53側がN極となっている
ものが用いられており、1次コイル25が磁心23およ
び補助コア33中に発生させる磁界B2と逆向きの磁界
A2が、磁石部材41,43,45,47によって磁心
23および補助コア33にかけられるようになってい
る。
【0025】以上のように、本実施形態に係るイグニッ
ションコイルよれば、トランス部49の上端部近傍にお
ける磁心23と補助コア33との間に、内周部51と外
周部53とが互いに逆磁極になるように磁化された複数
の逆バイアス用のドーナツ状の磁石部材41,43,4
5,47を内外に重ね合わせた状態で嵌め込んで磁心2
3と補助コア33との間を磁気的に接続することによっ
て、1次コイル25が発生させた磁界B2を磁石部材4
1,43,45,47を介して効率よく磁心23および
補助コア33間で導き、1次コイル25が発生させる磁
界B2の有効利用を図りつつ、磁石部材41,43,4
5,47によって磁心23および補助コア33に対して
効果的に逆バイアス磁界A2をかけることができる。こ
れによって、このイグニッションコイル21では、55
〜65mJの2次出力を得ることができるようになって
いる。
【0026】また、磁石部材41,43,45,47に
よる逆バイアス磁界A2がトランス部49の上端部近傍
の磁心23と補助コア33との間において磁石部材4
1,43,45,47の径方向に沿って形成されるよう
になっているので、1次コイル25が磁心23および補
助コア33間に発生させる磁界B2に対して逆バイアス
磁界A2を的確に反発させることができ、1次コイル2
5によって磁化される磁心23中の磁束密度を低減させ
るとともに、1次コイル25の磁界B2による磁心23
の残留磁化を軽減させることができ、その結果、イグニ
ッションコイル21の小型細径化を図りつつ、エネルギ
ー取出し効率化の大幅な向上を図ることができる。
【0027】さらに、トランス部49の上端部近傍に位
置する磁心23および補助コア33中には、磁石部材4
1,43,45,47による逆バイアス磁界A2が形成
されるので、1次コイル25によって発生される磁界B
2は、この磁石部材41,43,45,47による逆バ
イアス磁界A2を避けることはできず、確実に低減され
るようになっている。図6は、磁石部材41,43,4
5,47の取付部における磁石部材41,43,45,
47と1次コイル25との合成磁界C2を示す図であ
り、1次コイル25によって発生される磁界B2が、ト
ランス部49の上端部近傍において途切れるようにして
低減されている様子を示している。
【0028】また、複数の磁石部材41,43,45,
47を内外に積層して磁心23と補助コア33との間に
挿入するようにしてあるので、磁石部材41,43,4
5,47同士の間、および磁石部材41,43,45,
47と磁心23および補助コア33との間に隙間を生じ
ることなく、各磁石部材41,43,45,47の径方
向の肉厚Tを製造工程での割れ欠けが生じにくい厚さで
ある外径R2の10分の1以下の厚さにすることがで
き、その結果、磁石部材41,43,45,47の歩留
まりを向上させることができ、イグニッションコイル2
1を安価に製造することができる。
【0029】さらに、磁気特性に優れた珪素鋼板48を
所定形状に打抜いて積層して磁心23を形成するように
してあるので、加工性の低い珪素鋼板から打抜加工およ
び積層という簡単な加工方法により優れた磁気特性を有
する磁心23を作製することができる。
【0030】図7は本発明の第2実施形態に係るイグニ
ッションコイルの構成を示す断面図であり、図8はその
イグニッションコイルに備えられる磁心の構成を示す斜
視図である。本実施形態に係るイグニッションコイル6
1において、第1実施形態に係るイグニッションコイル
21と共通する部分については同一参照符号を付して説
明を省略する。
【0031】このイグニッションコイル61では、磁心
63が、前述の磁心23と同様な構成の円柱状の磁心本
体65と、その磁心本体65の上端部に設置される磁心
本体65よりも大径の円盤状の磁性部材67とから構成
されており、この磁性部材67を磁心本体65の上端面
に密着させた状態で同心となるように設置することによ
って、補助コア33の上端部33aに対向する磁心63
の上端部63aの外周部に径方向外方に張り出すフラン
ジ部63bを形成している。そのフランジ部63bの外
周面と補助コア33の上端部33aの内周面との間に
は、前述の磁石部材41がぴったりと嵌め込まれてい
る。
【0032】磁心本体65は、前述の磁心23と同様
に、磁心本体65の軸心方向に沿って延びる所定の形状
に打抜かれた珪素鋼板69が複数積層されて円柱状に形
成されている。フランジ部形成用の磁性部材67は、円
盤状に打抜かれた珪素鋼板71を複数積層して形成され
ており、各珪素鋼板71には、図8に示されるように、
その珪素鋼板71の周方向に間隔をあけて径方向に沿っ
て延びる複数、ここでは4本のスリット73が形成され
ている。スリット73は、珪素鋼板71を分断してしま
わないように、珪素鋼板71の中心から少し離れた位置
から珪素鋼板71の周縁部にかけて形成されている。
【0033】このように、磁性部材67を構成する各珪
素鋼板71にはスリット73が形成されているので、1
次コイル25によって生成される磁界が変化するのに伴
って磁性部材67内に磁心63の軸心回りに生じる渦電
流を低減することができるよになっている。
【0034】本実施形態に係るイグニッションコイル6
1においても、ドーナツ状の磁石部材41により前述の
実施形態の場合と同様な逆バイアス磁界A2が得られる
ようになっており、前述のイグニッションコイル21と
同様に、トランス部49の上端部近傍における磁心63
のフランジ部63bと補助コア33との間に、内周部5
1と外周部53とが互いに逆磁極になるように磁化され
た逆バイアス用のドーナツ状の磁石部材41を嵌め込ん
で磁心63と補助コア33との間を磁気的に接続するこ
とによって、1次コイル25が発生させた磁界B2を磁
石部材41を介して効率よく磁心63および補助コア3
3間で導き、1次コイル25が発生させる磁界B2の有
効利用を図りつつ、磁石部材41によって磁心63およ
び補助コア33に対して効果的に逆バイアス磁界A2を
かけることができる。
【0035】また、磁石部材41による逆バイアス磁界
がトランス部49の上端部近傍の磁心63と補助コア3
3との間において磁石部材41の径方向に沿って形成さ
れるようになっているので、1次コイル25が磁心63
および補助コア33間に発生させる磁界B2に対して逆
バイアス磁界A2を的確に反発させることができ、1次
コイル25によって磁化される磁心63中の磁束密度を
低減させるとともに、1次コイル25の磁界による磁心
63の残留磁化を軽減させることができ、その結果、イ
グニッションコイル61の小型細径化を図りつつ、エネ
ルギー取出し効率化の大幅な向上を図ることができる。
【0036】さらに、トランス部49の上端部近傍に位
置する磁心63および補助コア33中には、磁石部材4
1による逆バイアス磁界A2が形成されるので、1次コ
イル25によって発生される磁界B2は、この磁石部材
41による逆バイアス磁界A2を避けることはできず、
確実に低減されるようになっている。
【0037】また、磁心63の上端部63aに外方に張
り出すフランジ部63bを形成し、フランジ部63bと
補助コア33との間にドーナツ状の磁石部材41を挿入
するようにしてあるので、磁石部材41と磁心63およ
び補助コア33との間に隙間を生じることなく、磁石部
材41の径方向の肉厚Tを製造工程での割れ欠けが生じ
にくい厚さである外径R2の10分の1以下の厚さにす
ることができ、その結果、磁石部材41の歩留まりを向
上させることができ、イグニッションコイル61を安価
に製造することができる。なお、ここでは磁石部材41
の外径R2は20mmに、肉厚Tは2mmに設定されて
いる。
【0038】さらに、磁心63を構成する磁心本体65
および磁性部材67は、磁気特性に優れた珪素鋼板6
9,71を所定形状に打抜いて積層して形成されるの
で、加工性の低い珪素鋼板から打抜加工および積層とい
う簡単な加工方法により優れた磁気特性を有する磁心6
3を作製することができる。
【0039】また、フランジ部形成用の磁性部材67を
形成する各珪素鋼板71には、径方向に延びる複数のス
リット73が形成されているので、1次コイル25によ
って生成される磁界が変化するのに伴って磁性部材67
内に磁心63の軸心回りに生じる渦電流を低減すること
ができ、その結果、エネルギー損失を低減して2次エネ
ルギーを効率よく取り出すことができる。
【0040】さらに、本実施形態では、磁心63側にフ
ランジ部63bを設けてあるので、前述の特開平3−1
54311号公報のように環状コアの内側に磁石部材4
1を挿入する場合に比べて、磁石部材41の内外径、即
ち体積を拡大させてその磁界の強度(磁束量)を向上さ
せることができ、十分な強度の逆バイアス磁界を得るこ
とができる。
【0041】なお、本実施形態では、磁心本体65の上
端部に円盤状の磁性部材67を設置することによって磁
心63のフランジ部63bを形成したが、図9に示され
るように、円柱状の磁心本体65の上端部の外周にドー
ナツ状の磁性部材75を外嵌することによってフランジ
部63bを形成するようにしてもよい。この磁性部材7
5は、磁心本体65の外径と実質的に同一の内径を有す
る円環状に打抜かれた珪素鋼板76を複数積層して形成
されており、各珪素鋼板76には、その周方向に間隔を
あけてその径方向に沿って延びる複数、ここでは4本の
スリット77が渦電流低減のために形成されている。そ
のスリット77は、珪素鋼板75を分断してしまわない
ように珪素鋼板76の内周縁部から外周縁部にかけて形
成されている。
【0042】また、磁心63の他のフランジ部形成方法
としては、円柱状の磁心本体65とその上端部に形成さ
れるフランジ部63bとを、図10に示されるように、
前記軸心方向に沿って延びる打抜き加工によって所定の
形状に成形された珪素鋼板79を複数積層することによ
って一体に形成するようにしてもよい。この場合、磁心
63の磁心本体65とフランジ部63bとは、磁心63
の軸心方向に沿って延びる珪素鋼板79を積層して形成
されているので、渦電流が生じにくく、前述のような渦
電流低減用のスリット73,77を設る必要がないとい
う利点がある。
【0043】なお、上述の各実施形態では、イグニッシ
ョンコイル21,61の上端部にドーナツ状の磁石部材
41,43,45,47を配設するようにしたが、イグ
ニッションコイル21,61の下端部に配設するように
してもよく、また上下両端部に配設するようにしてもよ
い。また、磁石部材41,43,45,47は、ドーナ
ツ状に限らず、磁心23、磁心63のフランジ部63b
と補助コア33との間の空間の形状に応じて矩形環状等
の形状に変更してもよい。
【0044】また、上述の各実施形態では、トランス部
49において1次コイル25と2次コイル27とを内外
に重ねて配置したが、このように重ね合わさず、磁心2
3,63の軸心方向に並列させて配置してもよい。この
場合、磁石部材41,43,45,47は、1次コイル
25の2次コイル27と隣接していない方の端部近傍に
配設される。
【0045】
【発明の効果】以上のように、請求項1および2記載の
発明によれば、トランス部の端部近傍における磁心と補
助コアとの間に、内周部と外周部とが互いに逆磁極にな
るように磁化された複数の逆バイアス用のリング状の磁
石部材を内外に重ね合わせた状態で嵌め込んで磁心と補
助コアとの間を磁気的に接続することによって、1次コ
イルが発生させた磁界を各磁石部材を介して効率よく磁
心および補助コア間で導き、1次コイルが発生させる磁
界の有効利用を図りつつ、各磁石部材によって磁心およ
び補助コアに対して効果的に逆バイアス磁界をかけるこ
とができる。
【0046】また、各磁石部材による逆バイアス磁界が
トランス部の端部近傍の磁心と補助コアとの間において
各磁石部材の径方向に沿って形成されるようになってい
るので、1次コイルが磁心および補助コア間に発生させ
る磁界に対して逆バイアス磁界を的確に反発させること
ができ、1次コイルによって磁化される磁心中の磁束密
度を低減させるとともに、1次コイルの磁界による磁心
の残留磁化を軽減させることができ、その結果、イグニ
ッションコイルの小型細径化を図りつつ、エネルギー取
出し効率化の大幅な向上を図ることができる。
【0047】さらに、複数の磁石部材を内外に積層して
磁心と補助コアとの間に挿入するようにしてあるので、
磁石部材同士の間、および磁石部材と磁心および補助コ
アとの間に隙間を生じることなく、各磁石部材の径方向
の肉厚を製造工程での割れ欠けが生じにくい厚さ、例え
ば外径の10分の1以下の厚さにすることができ、その
結果、磁石部材の歩留まりを向上させることができ、イ
グニッションコイルを安価に製造することができる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、磁気特性に
優れた珪素鋼板を所定形状に打抜いて積層して磁心を形
成するようにしてあるので、加工性の低い珪素鋼板から
打抜加工および積層という簡単な加工方法により優れた
磁気特性を有する磁心を作製することができる。
【0049】請求項3ないし7記載の発明によれば、ト
ランス部の端部近傍における磁心のフランジ部と補助コ
アとの間に、内周部と外周部とが互いに逆磁極になるよ
うに磁化された逆バイアス用のリング状の磁石部材を嵌
め込んで磁心と補助コアとの間を磁気的に接続すること
によって、1次コイルが発生させた磁界を磁石部材を介
して効率よく磁心および補助コア間で導き、1次コイル
が発生させる磁界の有効利用を図りつつ、各磁石部材に
よって磁心および補助コアに対して効果的に逆バイアス
磁界をかけることができる。
【0050】また、磁石部材による逆バイアス磁界がト
ランス部の端部近傍の磁心と補助コアとの間において磁
石部材の径方向に沿って形成されるようになっているの
で、1次コイルが磁心および補助コア間に発生させる磁
界に対して逆バイアス磁界を的確に反発させることがで
き、1次コイルによって磁化される磁心中の磁束密度を
低減させるとともに、1次コイルの磁界による磁心の残
留磁化を軽減させることができ、その結果、イグニッシ
ョンコイルの小型細径化を図りつつ、エネルギー取出し
効率化の大幅な向上を図ることができる。
【0051】さらに、トランス部の端部近傍における磁
心の外周部に外方に張出すフランジ部を設け、そのフラ
ンジ部と補助コアとの間にリング状の磁石部材を挿入す
るようにしてあるので、磁石部材と磁心および補助コア
との間に隙間を生じることなく、磁石部材の径方向の肉
厚を製造工程での割れ欠けが生じにくい厚さ、例えば外
径の10分の1以下の厚さにすることができ、その結
果、磁石部材の歩留まりを向上させることができ、イグ
ニッションコイルを安価に製造することができる。
【0052】また、本発明では、磁心側にフランジ部を
設けてあるので、前述の特開平3−154311号公報
のように環状コアの内側に磁石部材を挿入する場合に比
べて、磁石部材の内外径、即ち体積を拡大させてその磁
界の強度(磁束量)を向上させることができ、十分な強
度の逆バイアス磁界を得ることができる。
【0053】請求項4および5記載の発明によれば、磁
心を構成する磁心本体および磁性部材は、磁気特性に優
れた珪素鋼板を所定形状に打抜いて積層して形成される
ので、加工性の低い珪素鋼板から打抜加工および積層と
いう簡単な加工方法により優れた磁気特性を有する磁心
を作製することができる。
【0054】請求項6記載の発明によれば、フランジ部
形成用の磁性部材を形成する各珪素鋼板には、径方向に
延びるスリットが形成されているので、1次コイルによ
って生成される磁界が変化するのに伴って磁性部材内に
磁心の軸心回りに生じる渦電流を低減することができ、
その結果、エネルギー損失を低減して2次エネルギーを
効率よく取り出すことができる。
【0055】請求項7記載の発明によれば、磁心を構成
する磁心本体とフランジ部とは、磁心の軸心方向に沿っ
て延びる打抜き加工によって所定の形状に成形された珪
素鋼板を複数積層することによって一体に形成されるの
で、加工性の低い珪素鋼板から打抜加工および積層とい
う簡単な加工方法により優れた磁気特性を有する磁心を
作成することができるとともに、渦電流が生じにくく、
前述のような渦電流低減用のスリットを設る必要がない
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るイグニッションコ
イルの断面図である。
【図2】図1のイグニッションコイルの平面図である。
【図3】図1のイグニッションコイルに備えられる磁石
部材の斜視図である。
【図4】図3の磁石部材の断面図である。
【図5】図1のイグニッションコイルの磁石取付部の構
成を示す断面図である。
【図6】図5の磁石取付部における磁石部材と1次コイ
ルとの合成磁界を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るイグニッションコ
イルの断面図である。
【図8】図7のイグニッションコイルに備えられる磁心
の斜視図である。
【図9】図8の磁心の第1の変形例を示す斜視図であ
る。
【図10】図8の磁心の第2の変形例を示す分解斜視図
である。
【図11】従来のイグニッションコイルにおける磁石取
付部の構成を示す断面図である。
【図12】図11の磁石取付部における磁石部材と1次
コイルとの合成磁界を示す図である。
【符号の説明】
21 イグニッションコイル 23 磁心 25 1次コイル 27 2次コイル 33 補助コア 41,43,45,47 磁石部材 61 イグニッションコイル 63 磁心 63b フランジ部 65 磁心本体 67,75 磁性部材 A2 磁石部材による磁界 B2 1次コイルによる磁界 C2 合成磁界

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電圧が断続印加される1次コイル
    と、その誘導起電力の取出し用の2次コイルとが巻回さ
    れてなるトランス部を棒状の磁心の外周部に設けるとと
    もに、筒状の補助コアをそのトランス部の外周部に設け
    たイグニッションコイルであって、 リング形状に形成され、概ねその内周部と外周部とが互
    いに逆磁極となるように磁化された複数の磁石部材を、
    前記磁心の軸心方向に沿った前記トランス部の端部近傍
    における前記磁心の外周部と前記補助コアとの間に内外
    に重ね合わせた状態で嵌め込み、この各磁石部材によっ
    て前記1次コイルが発生させる磁界と逆向きの磁界を前
    記磁心および前記補助コアにかけることを特徴とするイ
    グニッションコイル。
  2. 【請求項2】 前記磁心は、その軸心方向に沿って延び
    る打抜き加工によって所定の形状に成形された珪素鋼板
    を複数積層することによって形成されることを特徴とす
    る請求項1に記載のイグニッションコイル。
  3. 【請求項3】 直流電圧が断続印加される1次コイル
    と、その誘導起電力の取出し用の2次コイルとが巻回さ
    れてなるトランス部を棒状の磁心の外周部に設けるとと
    もに、筒状の補助コアをそのトランス部の外周部に設け
    たイグニッションコイルであって、 前記磁心の軸心方向に沿った前記トランス部の端部近傍
    における前記磁心の外周部に外方に張出すフランジ部を
    設け、 リング形状に形成され、概ねその内周部と外周部とが互
    いに逆磁極となるように磁化された磁石部材を、前記磁
    心に設けられた前記フランジ部の外周面と前記補助コア
    の内周面との間に内嵌させ、この磁石部材によって前記
    1次コイルが発生させる磁界と逆向きの磁界を前記磁心
    および前記補助コアにかけることを特徴とするイグニッ
    ションコイル。
  4. 【請求項4】 前記磁心の前記軸心方向に沿って延びる
    打抜き加工によって所定の形状に成形された珪素鋼板を
    複数積層することによって棒状の磁心本体を形成する一
    方、 前記磁心本体よりも大径の形状に打抜かれた珪素鋼板を
    複数積層して形成した磁性部材を前記磁心本体の端部に
    設置することによって前記フランジ部を形成することを
    特徴とする請求項3に記載のイグニッションコイル。
  5. 【請求項5】 前記磁心の前記軸心方向に沿って延びる
    打抜き加工によって所定の形状に成形された珪素鋼板を
    複数積層することによって棒状の磁心本体を形成する一
    方、 前記磁心本体の外径と実質的に同一の内径を有するリン
    グ形状に打抜かれた珪素鋼板を複数積層して形成したリ
    ング状の磁性部材を前記磁心本体に外嵌させることによ
    って前記フランジ部を形成することを特徴とする請求項
    3に記載のイグニッションコイル。
  6. 【請求項6】 前記磁性部材を形成する前記各珪素鋼板
    には、その珪素鋼板の径方向に沿って延びるスリットが
    形成されていることを特徴とする請求項4または5に記
    載のイグニッションコイル。
  7. 【請求項7】 前記磁心は棒状の磁心本体とその磁心本
    体の外周部に設けられる前記フランジ部とからなり、そ
    の磁心本体とフランジ部とは、前記磁心の前記軸心方向
    に沿って延びる打抜き加工によって所定の形状に成形さ
    れた珪素鋼板を複数積層することによって一体に形成さ
    れることを特徴とする請求項3に記載のイグニッション
    コイル。
JP9253175A 1997-09-18 1997-09-18 イグニッションコイル Pending JPH1197261A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9253175A JPH1197261A (ja) 1997-09-18 1997-09-18 イグニッションコイル
EP98117769A EP0905722A3 (en) 1997-09-18 1998-09-18 Ignition coil with counter magnetic field
US09/157,303 US6025770A (en) 1997-09-18 1998-09-18 Ignition coil with counter magnetic field

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9253175A JPH1197261A (ja) 1997-09-18 1997-09-18 イグニッションコイル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1197261A true JPH1197261A (ja) 1999-04-09

Family

ID=17247590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9253175A Pending JPH1197261A (ja) 1997-09-18 1997-09-18 イグニッションコイル

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6025770A (ja)
EP (1) EP0905722A3 (ja)
JP (1) JPH1197261A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100469988B1 (ko) * 1999-10-27 2005-02-04 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 변압기
JP2006278500A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Denso Corp 点火コイル

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6188304B1 (en) * 2000-03-03 2001-02-13 Delphi Technologies, Inc. Ignition coil with microencapsulated magnets
US6501365B1 (en) 2000-09-08 2002-12-31 Oberg Industries Ignition coil having a circular core and a method of making the same
DE102006019296A1 (de) * 2006-04-26 2007-10-31 Robert Bosch Gmbh Zündspule, insbesondere für eine Brennkraftmaschine eines Kraftfahrzeugs
JP5090364B2 (ja) * 2006-10-31 2012-12-05 三菱電機株式会社 シート型トランスおよび放電灯点灯装置
US20090199827A1 (en) * 2008-02-08 2009-08-13 Skinner Albert A Flux director for ignition coil assembly
US8354911B2 (en) * 2009-06-15 2013-01-15 North-West University Segmented core transformer
US8209850B2 (en) * 2010-03-25 2012-07-03 Tempel Steel Company Method for manufacturing pencil cores
US20120105189A1 (en) * 2010-11-01 2012-05-03 Tsai Hong-Jen Ignition coil for spark plugs
RU2679980C2 (ru) 2014-07-24 2019-02-14 Олтриа Клайент Сервисиз Ллк Электронное вейпинговое (курительное) устройство и его компоненты

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2962699A (en) * 1954-12-01 1960-11-29 Rca Corp Memory systems
US4035751A (en) * 1975-05-27 1977-07-12 Ainslie Walthew Device for inducing an electrical voltage
JP2995763B2 (ja) * 1989-11-10 1999-12-27 株式会社デンソー 点火コイル
JP3018424B2 (ja) * 1990-07-30 2000-03-13 株式会社デンソー 内燃機関用コイルの中心鉄心の製造方法
JPH04143461A (ja) * 1990-10-05 1992-05-18 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の点火装置
JPH08213259A (ja) * 1994-12-09 1996-08-20 Nippondenso Co Ltd 内燃機関用点火コイル

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100469988B1 (ko) * 1999-10-27 2005-02-04 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 변압기
JP2006278500A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Denso Corp 点火コイル

Also Published As

Publication number Publication date
EP0905722A2 (en) 1999-03-31
EP0905722A3 (en) 2000-07-05
US6025770A (en) 2000-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5973435A (en) Rotary electric machine having auxiliary permanent magnets
KR20080050329A (ko) 모터의 적층형 코어 구조
JP2007143335A (ja) 界磁子およびモータ
JPH1197261A (ja) イグニッションコイル
MX171997B (es) Bobina de encendido
JP6065568B2 (ja) 着磁装置
US9800107B2 (en) Rotor
JPS61285055A (ja) 電磁作動器
US11791682B2 (en) Radial multi piece rotor for electric machine
KR960023758A (ko) 내연기관용 점화코일
JPH03149805A (ja) 内燃機関用点火コイル
JP4291211B2 (ja) 回転電機の回転子および回転電機
JPH11187639A (ja) 磁石可動型リニアアクチュエータ
WO2015114794A1 (ja) アキシャルギャップ型回転電機
JP6465330B1 (ja) 多相クローポールモータ
JP2007300754A (ja) 電動機の回転子製造方法および回転子
JPH0591683A (ja) 誘導電動機のステータ装置
JPH10340821A (ja) イグニッションコイル
JPH1154347A (ja) イグニッションコイル
KR100308294B1 (ko) 리니어 모터의 스테이터 조립체 구조
JPH05316694A (ja) 電動機ステータの製造方法
WO2024116245A1 (ja) ロータの着磁装置、ロータ、モータ及びロータの製造方法
JP2002010610A (ja) リニアモータ
JP3784367B2 (ja) 内燃機関用点火コイルの鉄心−コイル組立体
KR100352936B1 (ko) 원통형 선형전동기의 조립구조