JPH1197145A - キャップ挿入装置 - Google Patents
キャップ挿入装置Info
- Publication number
- JPH1197145A JPH1197145A JP9251735A JP25173597A JPH1197145A JP H1197145 A JPH1197145 A JP H1197145A JP 9251735 A JP9251735 A JP 9251735A JP 25173597 A JP25173597 A JP 25173597A JP H1197145 A JPH1197145 A JP H1197145A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cap
- set pin
- hole
- cable
- holding portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cable Accessories (AREA)
- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】熟練を要することなく、歩留りを高めること。
【解決手段】キャップ600を挿抜させるセットピン2
0の仮保持部730にロック手段22を設ける。ロック
手段22は仮保持部730に収容された電線500の端
部510をロックするものである。さらにセットピン2
0には、ロック解除手段30が設けられる。ロック解除
手段30は、電線500がキャップ600の貫通孔部6
12、622に挿入された時点でロックを解除する。 【効果】ロック手段22によって電線500の端部51
0がセットピン20の仮保持部730に止定されている
ので、セットピン20から離脱する方向の力を電線50
0がキャップ600から受けたとしても、手ブレが生じ
にくくなり、電線500の端部510が位置ずれしなく
なる。
0の仮保持部730にロック手段22を設ける。ロック
手段22は仮保持部730に収容された電線500の端
部510をロックするものである。さらにセットピン2
0には、ロック解除手段30が設けられる。ロック解除
手段30は、電線500がキャップ600の貫通孔部6
12、622に挿入された時点でロックを解除する。 【効果】ロック手段22によって電線500の端部51
0がセットピン20の仮保持部730に止定されている
ので、セットピン20から離脱する方向の力を電線50
0がキャップ600から受けたとしても、手ブレが生じ
にくくなり、電線500の端部510が位置ずれしなく
なる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はキャップ挿入装置に
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車等の内燃機関において採
用されているディストリビュータ分配方式の点火システ
ムでは、ハイテンションケーブルを介してディストリビ
ュータと点火プラグとが電気的に接続されている。この
際、ハイテンションケーブルとディストリビュータとの
接続箇所における防水性を確保するために、ハイテンシ
ョンケーブルの端部にゴム製のキャップを取りつけてそ
のキャップにより当該接続箇所を覆うという構成が採ら
れている。
用されているディストリビュータ分配方式の点火システ
ムでは、ハイテンションケーブルを介してディストリビ
ュータと点火プラグとが電気的に接続されている。この
際、ハイテンションケーブルとディストリビュータとの
接続箇所における防水性を確保するために、ハイテンシ
ョンケーブルの端部にゴム製のキャップを取りつけてそ
のキャップにより当該接続箇所を覆うという構成が採ら
れている。
【0003】すなわち、図3および図4に示すように、
ハイテンションケーブル500の端部にはディストリビ
ュータ側の接続端子(図示せず)と接続される接続端子
510が圧着されている。このハイテンションケーブル
500に取りつけられているキャップ600は、上記両
接続端子同士の接続箇所を覆うカバー部610と、この
カバー部610により側方に延設されてハイテンション
ケーブル500を保持するためのガイド保持部620と
から構成されている。
ハイテンションケーブル500の端部にはディストリビ
ュータ側の接続端子(図示せず)と接続される接続端子
510が圧着されている。このハイテンションケーブル
500に取りつけられているキャップ600は、上記両
接続端子同士の接続箇所を覆うカバー部610と、この
カバー部610により側方に延設されてハイテンション
ケーブル500を保持するためのガイド保持部620と
から構成されている。
【0004】上記ガイド保持部620内には、ハイテン
ションケーブル500の外径寸法よりも僅かに小さい内
径寸法のケーブル保持孔部622と連続してケーブル保
持孔部622の内径よりも若干大きい内径の端子収容孔
部612が形成されているとともに、その端部に外側張
出し状の鍔部614が形成されている(ケーブル保持孔
部622と端子収容孔部612とから貫通孔部が形成さ
れている)。
ションケーブル500の外径寸法よりも僅かに小さい内
径寸法のケーブル保持孔部622と連続してケーブル保
持孔部622の内径よりも若干大きい内径の端子収容孔
部612が形成されているとともに、その端部に外側張
出し状の鍔部614が形成されている(ケーブル保持孔
部622と端子収容孔部612とから貫通孔部が形成さ
れている)。
【0005】そして、上記ケーブル保持孔部622にハ
イテンションケーブル500を挿通して、接続端子51
0を端子収容孔部612から突出させると、キャップ6
00の弾性復元力によりハイテンションケーブル500
が一定位置で保持されるとともに、接続端子510が端
子収容孔部612内に遊びのある状態で配設されるよう
に構成されている。
イテンションケーブル500を挿通して、接続端子51
0を端子収容孔部612から突出させると、キャップ6
00の弾性復元力によりハイテンションケーブル500
が一定位置で保持されるとともに、接続端子510が端
子収容孔部612内に遊びのある状態で配設されるよう
に構成されている。
【0006】また、ハイテンションケーブル500をケ
ーブル保持孔部622に挿通するに際しては、予めハイ
テンションケーブル500の表面のケーブル保持孔部6
22に対応する領域に接着剤を塗布しておくとともに、
その挿通後にさらにハイテンションケーブル500とケ
ーブル保持孔部622との間の隙間を埋めるように接着
剤525を塗布することにより、その防水性能および電
気的シール性能の向上が図られている。
ーブル保持孔部622に挿通するに際しては、予めハイ
テンションケーブル500の表面のケーブル保持孔部6
22に対応する領域に接着剤を塗布しておくとともに、
その挿通後にさらにハイテンションケーブル500とケ
ーブル保持孔部622との間の隙間を埋めるように接着
剤525を塗布することにより、その防水性能および電
気的シール性能の向上が図られている。
【0007】ところで、このようにハイテンションケー
ブル500にキャップ600を装着するには、図5ない
し図7に示すようなキャップ挿入装置100を用いて以
下のような方法により行われる。キャップ挿入装置10
0は、キャップ600を保持するための環状の保持部7
10を備えている。この保持部710には、キャップ6
00のカバー部610がセットされるセット部714が
設けられており、このセット部714によって、キャッ
プ600の一方端(端子収容孔部612)側を保持して
いる。
ブル500にキャップ600を装着するには、図5ない
し図7に示すようなキャップ挿入装置100を用いて以
下のような方法により行われる。キャップ挿入装置10
0は、キャップ600を保持するための環状の保持部7
10を備えている。この保持部710には、キャップ6
00のカバー部610がセットされるセット部714が
設けられており、このセット部714によって、キャッ
プ600の一方端(端子収容孔部612)側を保持して
いる。
【0008】また、保持部710には、保持されたキャ
ップ600を把持する把持爪712を備えている。把持
爪712は、保持部基部716の前面に、周方向に例え
ば3個配設され、支軸713によってそれぞれ基部71
6の径方向に揺動自在に連結されているとともに、図示
しない揺動駆動手段によって駆動されることにより、セ
ット部714にセットされたキャップカバー部610を
把持可能に構成されている。
ップ600を把持する把持爪712を備えている。把持
爪712は、保持部基部716の前面に、周方向に例え
ば3個配設され、支軸713によってそれぞれ基部71
6の径方向に揺動自在に連結されているとともに、図示
しない揺動駆動手段によって駆動されることにより、セ
ット部714にセットされたキャップカバー部610を
把持可能に構成されている。
【0009】さらに、この保持部710の後ろ側には、
進退駆動手段715が設けられ、この進退駆動手段71
5によって、当該保持部710の軸線方向に沿って前後
に駆動可能に構成されている。図6に示すように、保持
部710の中央部には、ガイド孔718が形成され、こ
のガイド孔718には、セットピン720が挿通されて
いる。
進退駆動手段715が設けられ、この進退駆動手段71
5によって、当該保持部710の軸線方向に沿って前後
に駆動可能に構成されている。図6に示すように、保持
部710の中央部には、ガイド孔718が形成され、こ
のガイド孔718には、セットピン720が挿通されて
いる。
【0010】セットピン720は、上記ガイド孔718
を挿通した状態で先端を装置本体700の前面側より突
出するようにして、装置本体700内に配設されてい
る。このセットピン720はキャップ600のケーブル
保持孔部622内径寸法とほぼ同じ外径寸法に形成さ
れ、その先端が傾斜状に仕上げられるとともにその先端
から基端側に向けて接続端子510の外径よりも僅かに
大きい内径寸法を有する所定深さ寸法の凹部732が形
成された仮保持部730を有する。
を挿通した状態で先端を装置本体700の前面側より突
出するようにして、装置本体700内に配設されてい
る。このセットピン720はキャップ600のケーブル
保持孔部622内径寸法とほぼ同じ外径寸法に形成さ
れ、その先端が傾斜状に仕上げられるとともにその先端
から基端側に向けて接続端子510の外径よりも僅かに
大きい内径寸法を有する所定深さ寸法の凹部732が形
成された仮保持部730を有する。
【0011】そして、手作業により上記セット部714
にキャップ600をセットした後、各把持爪712をセ
ット部714に向けて揺動駆動させてキャップ600を
セット部714に保持した状態で、仮保持部710を後
退駆動させると、図7に示すように、セットピン720
がキャップ600の端子収容孔部612からケーブル保
持孔部622内に挿通されて仮保持部730先端がケー
ブル保持孔部622より突出する。
にキャップ600をセットした後、各把持爪712をセ
ット部714に向けて揺動駆動させてキャップ600を
セット部714に保持した状態で、仮保持部710を後
退駆動させると、図7に示すように、セットピン720
がキャップ600の端子収容孔部612からケーブル保
持孔部622内に挿通されて仮保持部730先端がケー
ブル保持孔部622より突出する。
【0012】この後、予め接続端子510近傍の被覆部
表面に接着剤が塗布されたハイテンションケーブル50
0の端部を仮保持部730内の凹部732に挿入し、保
持部710を前進駆動させると、セットピン720から
キャップ600が相対的に引き抜かれて接続端子510
がキャップ600の端子収容孔部612内部に収容され
るようにしてハイテンションケーブル500の一端にキ
ャップ600が装着される。
表面に接着剤が塗布されたハイテンションケーブル50
0の端部を仮保持部730内の凹部732に挿入し、保
持部710を前進駆動させると、セットピン720から
キャップ600が相対的に引き抜かれて接続端子510
がキャップ600の端子収容孔部612内部に収容され
るようにしてハイテンションケーブル500の一端にキ
ャップ600が装着される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、接続端子5
10は、専ら作業者が仮保持部730内の凹部732に
挿入した際にそのまま当該ハイテンションケーブル50
0を手で保持していたに過ぎなかったので、保持部71
0を前進駆動し、キャップ600をセットピン720か
ら引き抜く際に、ハイテンションケーブル500がセッ
トピン720から離脱する方向の力をキャップ600か
ら受けて、手ブレが生じ、接続端子510が位置ずれす
るという不具合があった。このため、作業に熟練を要
し、不慣れな作業者が装着作業を行った場合には、歩留
りが悪くなるという不具合があった。
10は、専ら作業者が仮保持部730内の凹部732に
挿入した際にそのまま当該ハイテンションケーブル50
0を手で保持していたに過ぎなかったので、保持部71
0を前進駆動し、キャップ600をセットピン720か
ら引き抜く際に、ハイテンションケーブル500がセッ
トピン720から離脱する方向の力をキャップ600か
ら受けて、手ブレが生じ、接続端子510が位置ずれす
るという不具合があった。このため、作業に熟練を要
し、不慣れな作業者が装着作業を行った場合には、歩留
りが悪くなるという不具合があった。
【0014】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、熟練を要することなく、歩留りが高くなるキャ
ップ挿入装置を提供することを課題としている。
であり、熟練を要することなく、歩留りが高くなるキャ
ップ挿入装置を提供することを課題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、一方端側から他方端側にかけて貫通孔部が
形成されたキャップをその一方端側から保持する保持部
と、この保持部により保持されたキャップの貫通孔部内
にその一方端側から挿脱自在なセットピンと、セットピ
ンの先端部に設けられ、上記キャップに挿入される電線
の端部を覆った状態で仮保持する仮保持部とを有し、上
記保持部とセットピンとを相対的に駆動して、上記キャ
ップを一旦セットピンの外周に挿通して、上記仮保持部
をキャップの他方端側から突出させ、上記電線の端部を
仮保持部で仮保持してからキャップをセットピンの外周
から抜き出すことにより、上記電線をキャップの貫通孔
部に挿入するようにしたキャップ挿入装置において、上
記セットピンの仮保持部に設けられ、仮保持部に収容さ
れた電線の端部をロックするロック手段と、セットピン
に挿通されたキャップがセットピンから離脱して電線が
キャップの貫通孔部に挿入された時点でロック手段のロ
ックを解除するロック解除手段とを備えていることを特
徴とするキャップ挿入装置である。
に本発明は、一方端側から他方端側にかけて貫通孔部が
形成されたキャップをその一方端側から保持する保持部
と、この保持部により保持されたキャップの貫通孔部内
にその一方端側から挿脱自在なセットピンと、セットピ
ンの先端部に設けられ、上記キャップに挿入される電線
の端部を覆った状態で仮保持する仮保持部とを有し、上
記保持部とセットピンとを相対的に駆動して、上記キャ
ップを一旦セットピンの外周に挿通して、上記仮保持部
をキャップの他方端側から突出させ、上記電線の端部を
仮保持部で仮保持してからキャップをセットピンの外周
から抜き出すことにより、上記電線をキャップの貫通孔
部に挿入するようにしたキャップ挿入装置において、上
記セットピンの仮保持部に設けられ、仮保持部に収容さ
れた電線の端部をロックするロック手段と、セットピン
に挿通されたキャップがセットピンから離脱して電線が
キャップの貫通孔部に挿入された時点でロック手段のロ
ックを解除するロック解除手段とを備えていることを特
徴とするキャップ挿入装置である。
【0016】この特定事項を含む発明では、キャップが
セットピンの外周に一旦挿通され、セットピンの仮保持
部がキャップの他方端側から突出した状態で電線の端部
を仮保持部に仮保持する際に、ロック手段が電線の端部
をロックすることにより、電線の端部はセットピンに止
定される。その状態でキャップが再びセットピンから離
脱し、電線がキャップの貫通孔部に挿入される迄はロッ
ク手段によるロックが保持されることになる。そして、
キャップが貫通孔部に挿入された時点でロック解除手段
がロックを解除することにより、キャップと一体化され
た電線を容易に仮保持部から取り外すことができる。
セットピンの外周に一旦挿通され、セットピンの仮保持
部がキャップの他方端側から突出した状態で電線の端部
を仮保持部に仮保持する際に、ロック手段が電線の端部
をロックすることにより、電線の端部はセットピンに止
定される。その状態でキャップが再びセットピンから離
脱し、電線がキャップの貫通孔部に挿入される迄はロッ
ク手段によるロックが保持されることになる。そして、
キャップが貫通孔部に挿入された時点でロック解除手段
がロックを解除することにより、キャップと一体化され
た電線を容易に仮保持部から取り外すことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の好ましい実施の形態について詳述する。なお、
以下の説明では従来の技術欄で説明した部位と同等の部
位には同一の符号を付し説明を省略している。図1は本
発明の実施の一形態におけるキャップ挿入装置10の要
部を示す断面略図であり、図2は図1のキャップ挿入装
置10に採用されているセットピンの要部を拡大して示
す断面略図である。
本発明の好ましい実施の形態について詳述する。なお、
以下の説明では従来の技術欄で説明した部位と同等の部
位には同一の符号を付し説明を省略している。図1は本
発明の実施の一形態におけるキャップ挿入装置10の要
部を示す断面略図であり、図2は図1のキャップ挿入装
置10に採用されているセットピンの要部を拡大して示
す断面略図である。
【0018】図1を参照して、図示の実施の形態におけ
るキャップ挿入装置10においては、筒状の金属製部材
で構成されたセットピン20を備えている。このセット
ピン20は、その直径方向に設けられた支軸21と、こ
の支軸21に揺動可能に支持された、ロック手段として
の止定爪22と、止定爪22を駆動する駆動ピンユニッ
ト30とを含んでいる。
るキャップ挿入装置10においては、筒状の金属製部材
で構成されたセットピン20を備えている。このセット
ピン20は、その直径方向に設けられた支軸21と、こ
の支軸21に揺動可能に支持された、ロック手段として
の止定爪22と、止定爪22を駆動する駆動ピンユニッ
ト30とを含んでいる。
【0019】先ず、セットピン20は、概略的には従来
のセットピン720と同様のものであるが、内部が全体
として中空に構成されている点や、先端部に形成された
仮保持部730の凹部732が、環状フランジ733で
区画されている点が相違している。上記支軸21は、セ
ットピン20に形成された仮保持部730の凹部732
よりも、内側に配置されている。また、支軸21は、セ
ットピン20の先端傾斜面20Aに対し、平行な直径方
向に沿っている。
のセットピン720と同様のものであるが、内部が全体
として中空に構成されている点や、先端部に形成された
仮保持部730の凹部732が、環状フランジ733で
区画されている点が相違している。上記支軸21は、セ
ットピン20に形成された仮保持部730の凹部732
よりも、内側に配置されている。また、支軸21は、セ
ットピン20の先端傾斜面20Aに対し、平行な直径方
向に沿っている。
【0020】上記止定爪22は、支軸21に中間部分よ
り若干後ろ側部分が回動可能に支持されることにより、
その先端部分が上記環状フランジ733を挿通してセッ
トピン20の凹部732内に入り込んでいる。この止定
爪22の先端部分は、僅かに先細り状態になっており、
且つ圧縮コイルばね23の付勢力によって、先端部分が
下方に下がるようになっている。これによって、上記凹
部732内に導入される接続端子510の内部に導入可
能になっているとともに、先端部分下部に形成された鉤
状の係止部22Aによって、接続端子510の底部に形
成された孔511に係止可能に構成されている。
り若干後ろ側部分が回動可能に支持されることにより、
その先端部分が上記環状フランジ733を挿通してセッ
トピン20の凹部732内に入り込んでいる。この止定
爪22の先端部分は、僅かに先細り状態になっており、
且つ圧縮コイルばね23の付勢力によって、先端部分が
下方に下がるようになっている。これによって、上記凹
部732内に導入される接続端子510の内部に導入可
能になっているとともに、先端部分下部に形成された鉤
状の係止部22Aによって、接続端子510の底部に形
成された孔511に係止可能に構成されている。
【0021】他方、止定爪22の後端部には、後ろ側に
いくにつれて細くなるカム面22Bが形成されており、
このカム面22Bに、次に説明する駆動ピンユニット3
0の駆動ピン31が係止しており、上記支軸21回りに
止定爪22を揺動できるようになっている。駆動ピンユ
ニット31は、セットピン20の内部に止定された保持
スリーブ32と、保持スリーブ32に同心に固定された
固定チューブ33とを備えており、上記駆動ピン31
は、固定チューブ33に対して軸方向に往復移動可能な
状態で、固定チューブ33の内部に配置されており、そ
の先端部を上記保持スリーブ32から突出させて上記止
定爪22のカム面22Bに係止している。
いくにつれて細くなるカム面22Bが形成されており、
このカム面22Bに、次に説明する駆動ピンユニット3
0の駆動ピン31が係止しており、上記支軸21回りに
止定爪22を揺動できるようになっている。駆動ピンユ
ニット31は、セットピン20の内部に止定された保持
スリーブ32と、保持スリーブ32に同心に固定された
固定チューブ33とを備えており、上記駆動ピン31
は、固定チューブ33に対して軸方向に往復移動可能な
状態で、固定チューブ33の内部に配置されており、そ
の先端部を上記保持スリーブ32から突出させて上記止
定爪22のカム面22Bに係止している。
【0022】具体的には省略されているが、この駆動ピ
ンユニット31の後端部には、エアシリンダ34が連結
されており、このエアシリンダ34で駆動ピン31を所
定のタイミングで往復移動させることにより、図2
(A)に示すように、縮長時には係止部22Aが接続端
子510に係止する係止姿勢に止定爪22があることを
許容するとともに、図2(B)に示すように、伸長時に
は、係止部22Aが孔511から離脱して接続端子51
0を解放する解放姿勢に止定爪22を揺動できるように
なっている。
ンユニット31の後端部には、エアシリンダ34が連結
されており、このエアシリンダ34で駆動ピン31を所
定のタイミングで往復移動させることにより、図2
(A)に示すように、縮長時には係止部22Aが接続端
子510に係止する係止姿勢に止定爪22があることを
許容するとともに、図2(B)に示すように、伸長時に
は、係止部22Aが孔511から離脱して接続端子51
0を解放する解放姿勢に止定爪22を揺動できるように
なっている。
【0023】上記エアシリンダ34は、キャップ600
を駆動するための進退駆動手段715と以下のように連
動するように構成されている。以上の構成では、作業者
は従来と同様に、先ず、キャップ600を保持部710
のセット部714にセットし、一旦、キャップ600を
セットピン20の外周に挿通する。次いで、ハイテンシ
ョンケーブル500の接続端子510をセットピン20
の仮保持部730に形成された凹部732内に導入する
と、止定爪22は、圧縮コイルばね23の付勢力に抗し
ながら一旦接続端子510の底部を乗り上げながら接続
端子510の内部に導入され、次いで、圧縮コイルばね
23の付勢力によって接続端子510の底部に形成され
た孔511内に嵌入することにより係止する。これによ
り、接続端子510は、凹部732内にロックされ、止
定爪22が孔511から外れるまでは凹部732から離
脱することはない。
を駆動するための進退駆動手段715と以下のように連
動するように構成されている。以上の構成では、作業者
は従来と同様に、先ず、キャップ600を保持部710
のセット部714にセットし、一旦、キャップ600を
セットピン20の外周に挿通する。次いで、ハイテンシ
ョンケーブル500の接続端子510をセットピン20
の仮保持部730に形成された凹部732内に導入する
と、止定爪22は、圧縮コイルばね23の付勢力に抗し
ながら一旦接続端子510の底部を乗り上げながら接続
端子510の内部に導入され、次いで、圧縮コイルばね
23の付勢力によって接続端子510の底部に形成され
た孔511内に嵌入することにより係止する。これによ
り、接続端子510は、凹部732内にロックされ、止
定爪22が孔511から外れるまでは凹部732から離
脱することはない。
【0024】そして、上記進退駆動手段715が保持部
710を前進させることにより、キャップ600は、セ
ットピン20から離脱し、遂には、ハイテンションケー
ブル500の端部近傍部分をケーブル保持孔部622に
嵌入させた状態になる(図4参照)。この過程におい
て、ハイテンションケーブル600には、凹部732か
ら抜け出る方向の力をキャップから受けることがある
が、接続端子510が止定爪22によって止定されてい
ることによって、接続端子510が位置ずれすることは
なく、ハイテンションケーブル500は、予め設定され
た取付け位置のところでキャップ600に挿入されるこ
とになる。
710を前進させることにより、キャップ600は、セ
ットピン20から離脱し、遂には、ハイテンションケー
ブル500の端部近傍部分をケーブル保持孔部622に
嵌入させた状態になる(図4参照)。この過程におい
て、ハイテンションケーブル600には、凹部732か
ら抜け出る方向の力をキャップから受けることがある
が、接続端子510が止定爪22によって止定されてい
ることによって、接続端子510が位置ずれすることは
なく、ハイテンションケーブル500は、予め設定され
た取付け位置のところでキャップ600に挿入されるこ
とになる。
【0025】そして、キャップ600が貫通孔部として
の各孔部612、622に挿入された時点でロック解除
手段としての駆動ピンユニット30に設けられた駆動ピ
ン31が図2(B)で示すようにロックを解除すること
により、キャップ600と一体化されたハイテンション
ケーブル500を容易に仮保持部730から取り外すこ
とができる。
の各孔部612、622に挿入された時点でロック解除
手段としての駆動ピンユニット30に設けられた駆動ピ
ン31が図2(B)で示すようにロックを解除すること
により、キャップ600と一体化されたハイテンション
ケーブル500を容易に仮保持部730から取り外すこ
とができる。
【0026】以上説明したように、上述した実施の形態
では、キャップ600の貫通孔部(端子収容孔部612
及びケーブル保持孔部622)にハイテンションケーブ
ル500が挿通される過程では、ロック手段としての止
定爪22によってハイテンションケーブル500の端部
を構成する接続端子510がセットピン20の仮保持部
730に止定されているので、セットピン20から離脱
する方向の力をハイテンションケーブル500がキャッ
プ600から受けたとしても、手ブレが生じにくくな
り、ハイテンションケーブル500の接続端子510が
位置ずれしなくなる結果、作業に熟練を要することなく
確実に挿入作業を行い、もって、歩留りを高くすること
ができるという顕著な効果を奏する。
では、キャップ600の貫通孔部(端子収容孔部612
及びケーブル保持孔部622)にハイテンションケーブ
ル500が挿通される過程では、ロック手段としての止
定爪22によってハイテンションケーブル500の端部
を構成する接続端子510がセットピン20の仮保持部
730に止定されているので、セットピン20から離脱
する方向の力をハイテンションケーブル500がキャッ
プ600から受けたとしても、手ブレが生じにくくな
り、ハイテンションケーブル500の接続端子510が
位置ずれしなくなる結果、作業に熟練を要することなく
確実に挿入作業を行い、もって、歩留りを高くすること
ができるという顕著な効果を奏する。
【0027】上述した実施の形態は本発明の好ましい具
体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の
形態に限定されない。本発明の特許請求の範囲内で種々
の設計変更が可能であることはいうまでもない。
体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の
形態に限定されない。本発明の特許請求の範囲内で種々
の設計変更が可能であることはいうまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、キ
ャップの貫通孔部に電線が挿通される過程では、ロック
手段によって電線の端部がセットピンの仮保持部に止定
されているので、セットピンから離脱する方向の力を電
線がキャップから受けたとしても、手ブレが生じにくく
なり、電線の端部が位置ずれしなくなる結果、作業に熟
練を要することなく確実に挿入作業を行い、もって、歩
留りを高くすることができるという顕著な効果を奏す
る。
ャップの貫通孔部に電線が挿通される過程では、ロック
手段によって電線の端部がセットピンの仮保持部に止定
されているので、セットピンから離脱する方向の力を電
線がキャップから受けたとしても、手ブレが生じにくく
なり、電線の端部が位置ずれしなくなる結果、作業に熟
練を要することなく確実に挿入作業を行い、もって、歩
留りを高くすることができるという顕著な効果を奏す
る。
【図1】本発明の実施の一形態におけるキャップ挿入装
置の要部を示す断面略図である。
置の要部を示す断面略図である。
【図2】図1のキャップ挿入装置に採用されているセッ
トピンの要部を拡大して示す断面略図であり、(A)は
係止爪が係止姿勢にある状態、(B)は係止爪が解放姿
勢にある状態を示している。
トピンの要部を拡大して示す断面略図であり、(A)は
係止爪が係止姿勢にある状態、(B)は係止爪が解放姿
勢にある状態を示している。
【図3】本発明に係る接続端子が圧着されたハイテンシ
ョンケーブルを示す側面図である。
ョンケーブルを示す側面図である。
【図4】キャップに挿入されたハイテンションケーブル
を示す図である。
を示す図である。
【図5】従来のキャップ挿入装置を示す斜視図である。
【図6】図5のキャップ挿入装置によるキャップの一挿
通工程を示す説明図である。
通工程を示す説明図である。
【図7】図5のキャップ挿入装置によるキャップの別の
一挿通工程を示す説明図である。
一挿通工程を示す説明図である。
【符号の説明】 10 キャップ挿入装置 20 セットピン 22 止定爪(ロック手段) 30 駆動ピンユニット(ロック解除手段)
Claims (1)
- 【請求項1】一方端側から他方端側にかけて貫通孔部が
形成されたキャップをその一方端側から保持する保持部
と、 この保持部により保持されたキャップの貫通孔部内にそ
の一方端側から挿脱自在なセットピンと、 セットピンの先端部に設けられ、上記キャップに挿入さ
れる電線の端部を覆った状態で仮保持する仮保持部と を有し、上記保持部とセットピンとを相対的に駆動し
て、上記キャップを一旦セットピンの外周に挿通して、
上記仮保持部をキャップの他方端側から突出させ、上記
電線の端部を仮保持部で仮保持してからキャップをセッ
トピンの外周から抜き出すことにより、上記電線をキャ
ップの貫通孔部に挿入するようにしたキャップ挿入装置
において、 上記セットピンの仮保持部に設けられ、仮保持部に収容
された電線の端部をロックするロック手段と、 セットピンに挿通されたキャップがセットピンから離脱
して電線がキャップの貫通孔部に挿入された時点でロッ
ク手段のロックを解除するロック解除手段とを備えてい
ることを特徴とするキャップ挿入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9251735A JPH1197145A (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | キャップ挿入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9251735A JPH1197145A (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | キャップ挿入装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1197145A true JPH1197145A (ja) | 1999-04-09 |
Family
ID=17227174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9251735A Pending JPH1197145A (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | キャップ挿入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1197145A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8892271B2 (en) | 1997-10-22 | 2014-11-18 | American Vehicular Sciences Llc | Information Transmittal Techniques for Vehicles |
US9008854B2 (en) | 1995-06-07 | 2015-04-14 | American Vehicular Sciences Llc | Vehicle component control methods and systems |
US9102220B2 (en) | 1992-05-05 | 2015-08-11 | American Vehicular Sciences Llc | Vehicular crash notification system |
US9177476B2 (en) | 1997-10-22 | 2015-11-03 | American Vehicular Sciences Llc | Method and system for guiding a person to a location |
US10358057B2 (en) | 1997-10-22 | 2019-07-23 | American Vehicular Sciences Llc | In-vehicle signage techniques |
-
1997
- 1997-09-17 JP JP9251735A patent/JPH1197145A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9102220B2 (en) | 1992-05-05 | 2015-08-11 | American Vehicular Sciences Llc | Vehicular crash notification system |
US9008854B2 (en) | 1995-06-07 | 2015-04-14 | American Vehicular Sciences Llc | Vehicle component control methods and systems |
US9593521B2 (en) | 1995-06-07 | 2017-03-14 | American Vehicular Sciences Llc | Vehicle component control methods and systems |
US8892271B2 (en) | 1997-10-22 | 2014-11-18 | American Vehicular Sciences Llc | Information Transmittal Techniques for Vehicles |
US9177476B2 (en) | 1997-10-22 | 2015-11-03 | American Vehicular Sciences Llc | Method and system for guiding a person to a location |
US10358057B2 (en) | 1997-10-22 | 2019-07-23 | American Vehicular Sciences Llc | In-vehicle signage techniques |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001159454A (ja) | プランジャストッパピン付きテンショナ | |
JP2001511404A (ja) | 注射装置に関する改良 | |
JPH1197145A (ja) | キャップ挿入装置 | |
JPH11294420A (ja) | 補機の取付構造 | |
JPH11326693A (ja) | ロック用バネ着脱治具 | |
US5743002A (en) | Elastic part holder for use in mounting apparatus | |
JPH0557138B2 (ja) | ||
US5247737A (en) | Camshaft holding and installation method | |
EP0779680B1 (en) | Connector assembly for wire harness and method for coupling the same | |
JPH1068407A (ja) | 固定素子の固定方法および装置 | |
JP3070481B2 (ja) | キャップ挿入装置用のセットピン | |
JP2002227815A (ja) | 車両用アシストグリップ等の部品の固着具 | |
JP3178879B2 (ja) | 始動モータ組立体のソレノイド部の交換のために改良された装置及びその方法 | |
JP3702317B2 (ja) | ワイヤー操作装置 | |
JP3799911B2 (ja) | シードチャック | |
JPH08236247A (ja) | 防水コネクタの防水栓挿入・引き抜き方法及び該方法に使用する防水栓並びに治具 | |
JPH05228749A (ja) | Eリング挿入装置 | |
JP2001323856A (ja) | 燃料ポンプの給電ターミナル組付け構造 | |
KR200258772Y1 (ko) | 차량 점화 배선용 튜브형 부츠 | |
KR100256050B1 (ko) | 차량용 그로밋 구조물 | |
JPH0123858Y2 (ja) | ||
JPH097732A (ja) | プラグキャップ装置 | |
JPS6466607A (en) | Attaching/detaching jig for optical connector | |
JPS5936206A (ja) | 光コネクタ用光フアイバ保持具 | |
JP4160704B2 (ja) | クリップ |