JPH1196988A - 鉛蓄電池用防爆形排気栓 - Google Patents

鉛蓄電池用防爆形排気栓

Info

Publication number
JPH1196988A
JPH1196988A JP9255417A JP25541797A JPH1196988A JP H1196988 A JPH1196988 A JP H1196988A JP 9255417 A JP9255417 A JP 9255417A JP 25541797 A JP25541797 A JP 25541797A JP H1196988 A JPH1196988 A JP H1196988A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
explosion
proof filter
proof
plug
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP9255417A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Shimizu
祥司 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd filed Critical Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
Priority to JP9255417A priority Critical patent/JPH1196988A/ja
Publication of JPH1196988A publication Critical patent/JPH1196988A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池の内圧が上昇した際に、内部の圧力を速
やかに解放し、電池の破裂を回避できる鉛蓄電池用防爆
形排気栓を得る。 【解決手段】 筒状栓本体2には、防爆フィルタ3の下
面を支える座部10を設ける。防爆フィルタ3は、座部
10に対して離間可能に支持させる。筒状栓本体2の頂
板部4と防爆フィルタ3との間には、通常は防爆フィル
タ3を座部10に押し付けるように付勢しているが、電
池内圧の上昇時には防爆フィルタ3を介して圧縮されて
防爆フィルタ3を座部10から離間させて筒状栓本体2
の内壁との間に隙間11を形成するように作用する弾性
材12aを介在させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用鉛蓄電池
の如き鉛蓄電池に設けられている防爆形排気栓に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用鉛蓄電池においては、電槽の上
蓋に、図5に示すような構造の防爆形排気栓1が取り付
けられている。この防爆形排気栓1は、筒状栓本体2
と、この筒状栓本体2内の上部に固定して組み込まれて
いる防爆フィルタ3と、この防爆フィルタ3より上で筒
状栓本体2の上端を塞いで設けられている頂板部4と、
この頂板部4に形成されている排気口5と、頂板部4と
防爆フィルタ3との間に設けられている小爆発室6と、
防爆フィルタ3の下で筒状栓本体2の下部に設けられて
いる防沫手段7と、筒状栓本体2の下部外周に設けられ
ている雄ネジ部8と、この雄ネジ部8より上で筒状栓本
体2の外周に設けられているフランジ部9とを備えた構
造になっている。防爆フィルタ3の筒状栓本体2に対す
る固定は、通常、筒状栓本体2の成形時の樹脂が硬化す
る前の柔らかいときに、防爆フィルタ3を押し込み、樹
脂が硬化し収縮した際の包み込みにより固定がなされて
いる。
【0003】このような防爆形排気栓1は、フランジ部
9の下の筒状栓本体2の外周に図示しないがパッキンを
嵌めた状態で、図示しない電槽の上蓋の雌ネジ孔に雄ネ
ジ部8を螺合することにより電槽の上部に取り付けられ
ている。
【0004】このような防爆形排気栓1では、本来、電
槽の外部での火点により電池が爆発しないように、小爆
発室6内で爆発を意図的に起こさせ、電池内部に火点を
持ち込ませないように防爆フィルタ3で阻止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな防爆形排気栓1を備えた自動車用鉛蓄電池で、電池
が爆発したときと同様の破裂する現象が近年多発してい
る。その理由は、自動車の充電器(以下、レギュレータ
と記す)の異常もしくは故障により、過剰な電流で長時
間充電を受けながら、ヒートサイクルを繰り返えすと、
多量の水素及び酸素ガスにより防爆形排気栓1内に組み
込まれている防爆フィルタ3が目詰まりを起こし、該排
気栓1が排気不能状態となり、電池の内圧が図6に〇印
で示すように上昇し続け、形式により若干異なるが約1
〜1.5kg/cm2 の破壊限界を越えて、破裂に至っ
たものと考えられる。
【0006】電池が破裂すると、電解液である硫酸が電
池外部へ流出し、鉛蓄電池の周辺の自動車搭載部品及び
その他の精密機器等を腐食することになる。
【0007】本発明の目的は、電池の内圧が上昇した際
に、内部の圧力を速やかに解放し、電池の破裂を回避で
きる鉛蓄電池用防爆形排気栓を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明で改良しようとし
ている鉛蓄電池用防爆形排気栓は、上端の頂板部に排気
口を有して下部から上昇する内圧を放圧する筒状栓本体
を有する。この筒状栓本体内には、頂板部の下に小爆発
室を介して防爆フィルタが組み込まれている。
【0009】本発明にあっては、防爆フィルタはその下
部に作用する電池内圧の上昇時に移動して筒状栓本体の
内壁との間に隙間を形成する構造になっている。
【0010】このような鉛蓄電池用防爆形排気栓では、
電池内圧が上昇すると防爆フィルタが移動して筒状栓本
体の内壁との間に隙間を形成する。このため防爆フィル
タが目詰まりを起こしていても、該防爆フィルタの移動
により形成された筒状栓本体の内壁と該防爆フィルタと
の間の隙間から放圧することができ、破裂を防止するこ
とができる。
【0011】このような鉛蓄電池用防爆形排気栓は、次
のような構造により実現することができる。
【0012】即ち、筒状栓本体には、防爆フィルタの下
面を支える座部が設けられている。防爆フィルタは、こ
の座部に対して離間可能に支持されている。頂板部と防
爆フィルタとの間には、通常は防爆フィルタを座部に押
し付けるように付勢しているが、電池内圧の上昇時には
防爆フィルタを介して圧縮されて該防爆フィルタを座部
から離間させて筒状栓本体の内壁との間に隙間を形成す
るように作用する弾性材が介在されている。
【0013】このような鉛蓄電池用防爆形排気栓によれ
ば、防爆フィルタが移動を開始する圧力の設定を弾性材
により適宜設定することができる。弾性材としては、耐
酸性のゴムや耐酸性のコイルバネを用いることができ
る。弾性材を用いると、電池内圧の放圧後には、自動的
に防爆機能を回復させることができる。
【0014】また、鉛蓄電池用防爆形排気栓は、次のよ
うな構造によっても実現することができる。
【0015】即ち、筒状栓本体には、防爆フィルタの下
面を支える座部が設けられている。防爆フィルタは、座
部に対して離間可能に支持されている。頂板部は、閉じ
た状態ではその一部で防爆フィルタを押圧して該防爆フ
ィルタを座部に押し付けると共に、開いた状態では該防
爆フィルタに対する押し付け力を解放するように開閉可
能に枢支部で筒状栓本体に枢支されている。頂板部は、
電池内圧の上昇時に防爆フィルタを介して押し上げ力を
受けると、筒状栓本体から外れるような結合力で該筒状
栓本体に係止されている。
【0016】このような構造にすると、弾性材を別部品
として用いずに、少ない部品点数で実施することができ
る。
【0017】また、鉛蓄電池用防爆形排気栓は、さらに
次のような構造によっても実現することができる。
【0018】即ち、筒状栓本体には、防爆フィルタの下
面を支える座部が設けられている。防爆フィルタは、座
部に対して離間可能に支持されている。座部の上の筒状
栓本体の内周には、防爆フィルタに所要の押し上げ力が
作用するまでは該防爆フィルタを係止できるように該防
爆フィルタを嵌め込み係止するテーパ面が設けられてい
る。
【0019】このような構造によっても、弾性材を別部
品として用いずに、少ない部品点数で実施することがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1(A)(B)は本発明に係る
鉛蓄電池用防爆形排気栓1における実施の形態の第1例
を示したもので、図1(A)は内圧が作用していない状
態での縦断端面図、図1(B)は内圧が作用した状態で
の縦断端面図である。
【0021】この鉛蓄電池用防爆形排気栓1において
は、筒状栓本体2には防爆フィルタ3の下面を支える座
部10が設けられている。防爆フィルタ3は、この座部
10に対して離間可能に載置されている。頂板部4と防
爆フィルタ3との間には、通常は防爆フィルタ3を座部
10に押し付けるように付勢しているが、電池内圧の上
昇時には防爆フィルタ3を介して圧縮されて該防爆フィ
ルタ3を座部10から離間させて筒状栓本体2の内壁1
0との間に隙間11を形成する弾性材12aが介在され
ている。この弾性材12aは、Oリング状をなす耐酸性
のゴムパッキンにより形成されている。この弾性材12
aは、0.3kg/cm2 以上の排気作動圧で圧縮されて機
能するよう設定されている。小爆発室6を含めた座部1
0より上の弾性材12aを収容する部屋は、防爆フィル
タ3の移動が自由に行えるように防爆フィルタ3より若
干大きく形成されている。
【0022】このような鉛蓄電池用防爆形排気栓1で
は、電池内圧が上昇すると、図1(B)に示すように防
爆フィルタ3を介して弾性材12aが圧縮されて、該弾
性材12aが圧縮された分だけ防爆フィルタ3が上昇移
動して筒状栓本体2の内壁における座部10との間に隙
間11が形成される。このため防爆フィルタ3が目詰ま
りを起こしていても、該防爆フィルタ3の移動により形
成された筒状栓本体2の内壁における座部10と該防爆
フィルタ3との間の隙間11から放圧することができ、
破裂を防止することができる。電池内圧の解放後は、弾
性材12aの弾性力で防爆フィルタ3は座部10に押し
付けられ、防爆機能が自動的に回復する。
【0023】このため、この鉛蓄電池用防爆形排気栓1
を備えた鉛蓄電池では、図6に△印で示すように0.3
kg/cm2 に達する毎に放圧され、内圧が低下すると防爆
機能が自動的に回復し、また電池内圧が0.3kg/cm2
に達する毎に放圧され、この動作が繰り返される。
【0024】またこのような構造によれば、小爆発室6
内で爆発を意図的に起こさせても、そのとき防爆フィル
タ3が座部10で支えられているので、支障は生じな
い。
【0025】図2(A)(B)は本発明に係る鉛蓄電池
用防爆形排気栓1における実施の形態の第2例を示した
もので、図2(A)は内圧が作用していない状態での縦
断端面図、図2(B)は内圧が作用した状態での縦断端
面図である。
【0026】この鉛蓄電池用防爆形排気栓1において
は、筒状栓本体2には防爆フィルタ3の下面を支える座
部10が設けられている。防爆フィルタ3は、この座部
10に対して離間可能に載置されている。頂板部4と防
爆フィルタ3との間には、通常は防爆フィルタ3を座部
10に押し付けるように付勢しているが、電池内圧の上
昇時には防爆フィルタ3を介して圧縮されて該防爆フィ
ルタ3を座部10から離間させて筒状栓本体2の内壁1
0との間に隙間11を形成する弾性材12bが介在され
ている。この弾性材12bは、Oリング状をなす耐酸性
のコイルバネにより形成されている。この弾性材12b
は、0.3kg/cm2 以上の排気作動圧で圧縮されて機能
するよう設定されている。この例でも、小爆発室6を含
めた座部10より上の弾性材12aを収容する部屋は、
防爆フィルタ3の移動が自由に行えるように防爆フィル
タ3より若干大きく形成されている。
【0027】このような構造でも、第1例と同様に動作
して、第1例と同様の効果を得ることができる。
【0028】図3(A)(B)は本発明に係る鉛蓄電池
用防爆形排気栓1における実施の形態の第3例を示した
もので、図3(A)は内圧が作用していない状態での縦
断端面図、図3(B)は内圧が作用した状態での縦断端
面図である。
【0029】この鉛蓄電池用防爆形排気栓1において
は、筒状栓本体2には防爆フィルタ3の下面を支える座
部10が設けられている。防爆フィルタ3は、この座部
10に対して離間可能に載置されている。頂板部4は、
閉じた状態ではその一部の突起4aで防爆フィルタ3を
押圧して該防爆フィルタ3を座部10に押し付けると共
に、開いた状態では該防爆フィルタ3に対する押し付け
力を解放するように開閉可能に枢支部13で筒状栓本体
2に枢支されている。頂板部4は、電池内圧の上昇時に
防爆フィルタ3を介して押し上げ力を受けると、筒状栓
本体2から外れるような結合力で該筒状栓本体2に嵌め
込まれて係止されている。頂板部4は、0.3kg/cm2
以上の排気作動圧で筒状栓本体2からの係止状態が外れ
るように、筒状栓本体2に対する摩擦係合力が設定され
ている。この例でも、小爆発室6を含めた座部10より
上の弾性材12aを収容する部屋は、防爆フィルタ3の
移動が自由に行えるように防爆フィルタ3より若干大き
く形成されている。
【0030】このような鉛蓄電池用防爆形排気栓1で
は、電池内圧が上昇すると、図3(B)に示すように防
爆フィルタ3と突起4aとを介して頂板部4が押し上げ
られて、該頂板部4の筒状栓本体2に対する係止が外
れ、頂板部4が枢支部13を中心に回動し、これにより
防爆フィルタ3がフリーになって上昇移動して筒状栓本
体2の内壁における座部10との間に隙間11が形成さ
れる。このため防爆フィルタ3が目詰まりを起こしてい
ても、該防爆フィルタ3の移動により形成された筒状栓
本体2の内壁における座部10と該防爆フィルタ3との
間の隙間11から放圧することができ、破裂を防止する
ことができる。
【0031】図4(A)(B)は本発明に係る鉛蓄電池
用防爆形排気栓1における実施の形態の第4例を示した
もので、図4(A)は内圧が作用していない状態での縦
断端面図、図4(B)は内圧が作用した状態での縦断端
面図である。
【0032】この鉛蓄電池用防爆形排気栓1において
は、筒状栓本体2には防爆フィルタ3の下面を支える座
部10が設けられている。防爆フィルタ3は、この座部
10に対して離間可能に載置されている。座部10の上
の筒状栓本体2の内周には、防爆フィルタ3に0.3kg
/cm2 以上の排気作動圧が押し上げ力として作用するま
では該防爆フィルタ3を係止できるように該防爆フィル
タ3の下部を嵌め込んで係止するテーパ面14が設けら
れている。この例では、小爆発室6を含めたテーパ面1
4より上の弾性材12aを収容する部屋は、防爆フィル
タ3の移動が自由に行えるように防爆フィルタ3より若
干大きく形成されている。
【0033】このような鉛蓄電池用防爆形排気栓1で
は、0.3kg/cm2 以上の電池内圧が防爆フィルタ3に
作用すると、図4(B)に示すように防爆フィルタ3が
押し上げられてテーパ面14に沿って滑って上昇し、該
防爆フィルタ3が座部10から離れ座部10との間に隙
間11が形成される。このため防爆フィルタ3が目詰ま
りを起こしていても、該防爆フィルタ3の移動により形
成された筒状栓本体2の内壁における座部10と該防爆
フィルタ3との間の隙間11から放圧することができ、
破裂を防止することができる。
【0034】なお、第3例及び第4例のものは、いずれ
も電池内圧の解放後、防爆機能を自動的に回復しないタ
イプである。防爆機能を回復させるには、図3(A)
(B)に示す第3例のものでは、防爆フィルタ3を座部
10の上に再度載置し、頂板部4を枢支部13を中心に
回動して筒状栓本体2に係止させる。図4(A)(B)
に示す第4例のものでは、防爆フィルタ3の下部をテー
パ面14に嵌め込んで座部10の上に係止させる。
【0035】上記した図1(A)(B)〜図4(A)
(B)に示す4種類の鉛蓄電池用防爆形排気栓1を用い
た4種類の鉛蓄電池(ここで、図1(A)(B)に示す
鉛蓄電池用防爆形排気栓1を用いた鉛蓄電池を本発明品
1と称し、図2(A)(B)に示す鉛蓄電池用防爆形排
気栓1を用いた鉛蓄電池を本発明品2と称し、図3
(A)(B)に示す鉛蓄電池用防爆形排気栓1を用いた
鉛蓄電池を本発明品3と称し、図4(A)(B)に示す
鉛蓄電池用防爆形排気栓1を用いた鉛蓄電池を本発明品
4と称する。)と、図5(A)(B)に示す従来の鉛蓄
電池用防爆形排気栓1を用いた鉛蓄電池(これを従来品
と称する。)を用いて破裂実験を行った。その結果を、
以下に説明する。
【0036】実験に供試した鉛蓄電池の型式は55D2
3Rで、公称容量48Ahのものを用いた。過充電電流
は、5A,10A,30A,50A,80Aで、充電時
間を30時間、試験温度を0℃とした。この実験は、電
池温度が15℃となった時点で充電を止めて電池温度を
下げ、0℃となった時点で再度通電を開始するという方
法で充電を行い、充電時間は累積の時間とした。この際
の評価方法は、電池が破裂したか否かで行った。
【0037】この破裂実験の結果を表1に示す。
【0038】
【表1】 この実験によると、従来品は、過充電電流30A以上で
充電すると、電池は破裂に至った。しかしながら、本発
明品1,2,3,4の4種類のいずれも、30A以上で
充電しても電池が破裂に至ることはないことが分かっ
た。
【0039】
【発明の効果】本発明の鉛蓄電池用防爆形排気栓では、
防爆フィルタが、その下部に作用する電池内圧の上昇時
に移動して筒状栓本体の内壁との間に隙間を形成する構
造になっているので、このため防爆フィルタが目詰まり
を起こしていても、該防爆フィルタが電池内圧で移動す
ることにより形成された筒状栓本体の内壁と該防爆フィ
ルタとの間の隙間から放圧することができて、電池の破
裂を確実に防止することができる。従って、従来の防爆
形排気栓に比べて、安全性を格段に向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)(B)は本発明に係る鉛蓄電池用防爆形
排気栓における実施の形態の第1例を示したもので、図
1(A)は内圧が作用していない状態での縦断端面図、
図1(B)は内圧が作用した状態での縦断端面図であ
る。
【図2】(A)(B)は本発明に係る鉛蓄電池用防爆形
排気栓における実施の形態の第2例を示したもので、図
2(A)は内圧が作用していない状態での縦断端面図、
図2(B)は内圧が作用した状態での縦断端面図であ
る。
【図3】(A)(B)は本発明に係る鉛蓄電池用防爆形
排気栓における実施の形態の第3例を示したもので、図
3(A)は内圧が作用していない状態での縦断端面図、
図3(B)は内圧が作用した状態での縦断端面図であ
る。
【図4】(A)(B)は本発明に係る鉛蓄電池用防爆形
排気栓における実施の形態の第4例を示したもので、図
4(A)は内圧が作用していない状態での縦断端面図、
図4(B)は内圧が作用した状態での縦断端面図であ
る。
【図5】従来の鉛蓄電池用防爆形排気栓の縦断端面図で
ある。
【図6】本発明に係る鉛蓄電池用防爆形排気栓を組み込
んだ鉛蓄電池と、従来の鉛蓄電池用防爆形排気栓を組み
込んだ鉛蓄電池とを用いて破裂実験した際の充電時間と
電池内圧の関係を示す比較図である。
【符号の説明】
1 防爆形排気栓 2 筒状栓本体 3 防爆フィルタ 4 頂板部 5 排気口 6 小爆発室 7 防沫手段 8 雄ネジ部 9 フランジ部 10 座部 11 隙間 12a,12b 弾性材 13 枢支部 14 テーパ面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端の頂板部に排気口を有して下部から
    上昇する内圧を放圧する筒状栓本体を有し、前記筒状栓
    本体内には前記頂板部の下に小爆発室を介して防爆フィ
    ルタが組み込まれている鉛蓄電池用防爆形排気栓におい
    て、 前記防爆フィルタはその下部に作用する電池内圧の上昇
    時に移動して前記筒状栓本体の内壁との間に隙間を形成
    する構造になっていることを特徴とする鉛蓄電池用防爆
    形排気栓。
  2. 【請求項2】 上端の頂板部に排気口を有して下部から
    上昇する内圧を放圧する筒状栓本体を有し、前記筒状栓
    本体内には前記頂板部の下に小爆発室を介して防爆フィ
    ルタが組み込まれている鉛蓄電池用防爆形排気栓におい
    て、 前記筒状栓本体には前記防爆フィルタの下面を支える座
    部が設けられ、前記防爆フィルタは前記座部に対して離
    間可能に支持され、前記頂板部と前記防爆フィルタとの
    間には通常は前記防爆フィルタを前記座部に押し付ける
    ように付勢しているが電池内圧の上昇時には前記防爆フ
    ィルタを介して圧縮されて該防爆フィルタを前記座部か
    ら離間させて前記筒状栓本体の内壁との間に隙間を形成
    するように作用する弾性材が介在されていることを特徴
    とする鉛蓄電池用防爆形排気栓。
  3. 【請求項3】 上端の頂板部に排気口を有して下部から
    上昇する内圧を放圧する筒状栓本体を有し、前記筒状栓
    本体内には前記頂板部の下に小爆発室を介して防爆フィ
    ルタが組み込まれている鉛蓄電池用防爆形排気栓におい
    て、 前記筒状栓本体には前記防爆フィルタの下面を支える座
    部が設けられ、前記防爆フィルタは前記座部に対して離
    間可能に支持され、前記頂板部は閉じた状態ではその一
    部で前記防爆フィルタを押圧して該防爆フィルタを前記
    座部に押し付けると共に開いた状態では該防爆フィルタ
    に対する押し付け力を解放するように開閉可能に枢支部
    で前記筒状栓本体に枢支され、前記頂板部は電池内圧の
    上昇時に前記防爆フィルタを介して押し上げ力を受ける
    と前記筒状栓本体から外れるような結合力で該筒状栓本
    体に係止されていることを特徴とする鉛蓄電池用防爆形
    排気栓。
  4. 【請求項4】 上端の頂板部に排気口を有して下部から
    上昇する内圧を放圧する筒状栓本体を有し、前記筒状栓
    本体内には前記頂板部の下に小爆発室を介して防爆フィ
    ルタが組み込まれている鉛蓄電池用防爆形排気栓におい
    て、 前記筒状栓本体には前記防爆フィルタの下面を支える座
    部が設けられ、前記防爆フィルタは前記座部に対して離
    間可能に支持され、前記座部の上の前記筒状栓本体の内
    周には前記防爆フィルタに所要の押し上げ力が作用する
    までは該防爆フィルタを係止できるように該防爆フィル
    タを嵌め込み係止するテーパ面が設けられていることを
    特徴とする鉛蓄電池用防爆形排気栓。
JP9255417A 1997-09-19 1997-09-19 鉛蓄電池用防爆形排気栓 Abandoned JPH1196988A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9255417A JPH1196988A (ja) 1997-09-19 1997-09-19 鉛蓄電池用防爆形排気栓

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9255417A JPH1196988A (ja) 1997-09-19 1997-09-19 鉛蓄電池用防爆形排気栓

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1196988A true JPH1196988A (ja) 1999-04-09

Family

ID=17278478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9255417A Abandoned JPH1196988A (ja) 1997-09-19 1997-09-19 鉛蓄電池用防爆形排気栓

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1196988A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101847756A (zh) * 2010-06-11 2010-09-29 东莞市德而泰新能源科技有限公司 一种圆柱形铝壳束腰封口正负极同向引出的锂离子电池
US8968897B2 (en) 2011-11-24 2015-03-03 Samsung Sdi Co., Ltd. Secondary battery

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101847756A (zh) * 2010-06-11 2010-09-29 东莞市德而泰新能源科技有限公司 一种圆柱形铝壳束腰封口正负极同向引出的锂离子电池
US8968897B2 (en) 2011-11-24 2015-03-03 Samsung Sdi Co., Ltd. Secondary battery

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8871369B2 (en) Hermetic battery
US10164228B2 (en) Sealed type battery
JP2023511865A (ja) エンドカバーユニット、電池セル及び排気方法、電池及び電力消費機器
CN112909419A (zh) 电池
JP2002124236A (ja) 密閉型電池
CN114400415A (zh) 一种电池防爆阀及电池
JP2003197483A (ja) 圧力開放弁
JPH1196988A (ja) 鉛蓄電池用防爆形排気栓
TW494594B (en) Closed alkaline battery
JPH11144696A (ja) 蓄電池用排気栓
RU130145U1 (ru) Литий-ионный аккумулятор и предохранительный клапан для него
JP4958428B2 (ja) アルカリ乾電池
JPS58212055A (ja) 密閉形アルカリ蓄電池
KR101130097B1 (ko) 안전장치를 구비한 전기 에너지 저장장치
CN205790630U (zh) 车辆副启动插座
CN111106399B (zh) 锂电池安全阀开启压力的设计方法、系统、安全阀及电池
JP4056234B2 (ja) 密閉型蓄電池
JP4415734B2 (ja) 密閉形蓄電池
JPH08180850A (ja) 密閉形蓄電池
JP2003045395A (ja) 密閉型蓄電池
JPH065274A (ja) 密閉型電池
JP2020087781A (ja) 蓄電装置
KR101810661B1 (ko) 원통형 이차전지
CN220209209U (zh) 单向透气阀、电池盖板及电池
JP2002110123A (ja) 制御弁式鉛蓄電池

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050201

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20050222