JPH1196975A - 無電極放電灯 - Google Patents
無電極放電灯Info
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- JPH1196975A JPH1196975A JP25917697A JP25917697A JPH1196975A JP H1196975 A JPH1196975 A JP H1196975A JP 25917697 A JP25917697 A JP 25917697A JP 25917697 A JP25917697 A JP 25917697A JP H1196975 A JPH1196975 A JP H1196975A
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- coil
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Abstract
いは誘導コイルの形状変化が発生せず、かつ誘導コイル
並びにコイル形状保持手段が安価な材料で形成可能な無
電極放電灯を提供する。 【解決手段】球状のバルブ1は内部が真空に保たれたカ
プセル形の外管2によって被われる。外管2は略円筒形
のコイル形状保持手段4内に挿入配置してある。コイル
形状保持手段4の表面に螺旋状に溝5が形成され、溝5
に誘導コイル3が巻回してある。誘導コイル3は銀など
の金属材料によりテープ形状に形成され、耐熱性の接着
剤6により巻回部の両端と巻回部の数カ所でコイル形状
保持手段4に接着固定される。而して誘導コイル3の温
度上昇が抑制できるため、長期間使用しても光束の低下
や光色の変化あるいは誘導コイルの形状変化が発生せ
ず、かつ誘導コイル並びにコイル形状保持手段が安価な
材料で形成可能となる。
Description
た透光性材料より成るバルブの外側に誘導コイルを配設
し、該誘導コイルに高周波電源より高周波電流を通電し
て上記バルブ内に封入された放電ガスに高周波電磁界を
作用させることによって放電ガスを励起発光させる無電
極放電灯に関するものである。
に高周波電磁界を作用させることによって放電ガスを励
起して発光させるようにした無電極放電灯は、小型、高
出力、長寿命などの特徴を有しているものであるから、
各所で研究開発がなされ、高出力点光源などとして様々
の利用が考えられている。
おり、電球形のバルブ11が誘導コイル12を囲むよう
に形成されており、バルブ11の下端に設けた口金13
を通して誘導コイル12に高周波電流を通電し、バルブ
11の中に封入された放電ガスに高周波電磁界を作用さ
せることによって放電ガスを励起発光させるようにした
ものである(特開昭57ー78766号公報参照)。
灯で用いられている誘導コイルは、ランプ動作時にバル
ブ内に生じる放電プラズマと近接しているために非常に
高温となる。また始動時にはバルブ内の放電ガスに大き
な電磁界を作用させるためにQファクタが非常に高いも
のとする必要があるため、微小な形状変化でも高周波電
源の出力が大きく変化するという問題がある。
はセラミック製のコイル形状保持手段15を球状のバル
ブ14の外側に設けて誘導コイル16の形状変化を抑え
ることが提案されている。さらに形状変化を抑えるため
に、コイル形状保持手段にて誘導コイル全体を覆う構成
についても提案されている。このようなコイル形状保持
手段を使用する場合、コイル形状保持手段によるバルブ
からの出力光の遮蔽を小さくするためにコイル形状保持
手段をガラスのような透光性材料で形成することが考え
られるが、ランブ動作時の誘導コイルが非常に高温にな
るため、高温で連続使用できる高融点ガラスを使用する
ことが必要になる。しかしながら、一般にこのような高
融点ガラスは加工が非常に難しく、また容易に入手でき
るガラス素材の形状も限られている。
イル19の形状をテープ状又は断面に直線部分を持つ形
状とし、比較的入手しやすいパイプ状のガラス材にてカ
プセル状の外管18を形成してその内部に球状のバルブ
17を収め、外管18の表面に設けた螺旋状の溝20に
誘導コイル19を巻回することで誘導コイル19の形状
を保持する構成が提案されている。このような構成によ
れば、ランプ動作時の高温状態で誘導コイル19が膨脹
した場合でも誘導コイル19が外管(コイル形状保持手
段)18の構20から外れることがなく、外管18に設
ける構20の深さを浅くすることが可能になる。その結
果、コイル形状保持手段に比較的入手容易な透光性材料
が使用でき、安価で信頼性の高い無電極放電灯が提供で
きる。また、誘導コイル19をテープ状とすることによ
ってその断面積が小さくなるため、誘導コイル19に接
続されるインピーダンスマッチング用のマッチング回路
が実装された基板への熱伝導を低減して基板温度を下げ
ることができるとともに、誘導コイル19の剛性の低下
により製造が容易になり、且つコイル径のばらつきや材
料費の低減ができる。さらに、誘導コイル19の対向面
積の低下や外管(コイル形状保持手段)18への密着が
可能になることで、水滴が付着した場合のコイルインピ
ーダンス変化を抑えることができ、屋外での使用で懸念
される結露などが発生した場合でも無電極放電灯の点灯
が容易になる。
状保持手段として使用する場合、誘導コイル19の温度
が非常な高温となるためにコイル素材の溶融、蒸発、酸
化などが起こるという問題があった。また、誘導コイル
19を耐熱性を有する接着剤21により外管18に接着
固定しているが、点灯および消灯に伴う熱サイクルによ
り、接着剤21の接着力が低下して剥がれが発生し、誘
導コイル19の形状変化を招くという問題があった。さ
らに、誘導コイル19を形成する材料として銀などを用
いた場合、点灯時の高温下で銀が徐々に蒸発し、図11
に示すように対流気流によって誘導コイル19の直上に
位置する外管18のガラス材に銀22が付着し、バルブ
17から放射された光を遮り、光束の低下や透過光の光
色変化を招くという問題があった。
あり、その目的とするところは、長期間使用しても光束
の低下や光色の変化あるいは誘導コイルの形状変化が発
生せず、かつ誘導コイル並びにコイル形状保持手段が安
価な材料で形成可能な無電極放電灯を提供することにあ
る。
目的を達成するために、放電ガスを封入した透光性材料
より成るバルブの外側に誘導コイルを配設し、該誘導コ
イルに高周波電源より高周波電流を通電して上記バルブ
内に封入された放電ガスに高周波電磁界を作用させるこ
とによって放電ガスを励起発光させる無電極放電灯にお
いて、透光性材料より成り内部が真空に保たれた外管で
上記バルブを被うとともに、透光性材料より成り表面に
溝を有したコイル形状保持手段を上記外管の外側に配設
し、テープ状又は断面形状の少なくとも一部に直径方向
に概略平行な直線部を有する誘導コイルを上記コイル形
状保持手段の溝に巻回して成ることを特徴とし、コイル
形状保持手段を比較的安価な素材で形成することがで
き、誘導コイルの形状保持が長時間安定に行えるととも
に、ランプ動作時の誘導コイルの温度上昇を低減するこ
とができ、さらには誘導コイルの溶融、蒸発、酸化など
を抑えることができて誘導コイルの長期使用が可能とな
り、また、比較的融点の低い素材を誘導コイルに使用す
ることが可能となる。
て、少なくとも上記誘導コイル巻回部分の両端近傍並び
に途中の一部を耐熱性を有する接着剤により上記コイル
形状保持手段に固定するとともに該コイル形状保持手段
の近傍に上記誘導コイルの固定を補助するコイル固定補
助手段を配設し且つ該コイル固定補助手段と上記コイル
形状保持手段との間に上記接着剤を充填して成ることを
特徴とし、長時間点灯しても耐熱性を有する接着剤の接
着力低下による剥がれが発生せず、誘導コイルの形状保
持が安定に行えるとともに誘導コイルの形状変化を抑え
ることができ、結果として長期使用が可能で信頼性が高
い無電極放電灯が提供できる。
において、上記コイル形状保持手段の溝に巻回した誘導
コイルの上方に上昇気流の流れを制御する気流制御手段
を設けたことを特徴とし、誘導コイルに使用した金属が
高温下の長期使用によって蒸発をしても、気流制御手段
によって透光性材料からなる外管やコイル形状保持手段
に蒸発した金属が付着するのを防ぐことができ、光束の
低下や光色の変化を抑えることができる。
て、上記気流制御手段を透光性材料にて形成したことを
特徴とし、気流制御手段によってバルブから放射される
光が遮られるのを防ぐことができ、高効率な無電極放電
灯が提供できる。請求項5の発明は、請求項3又は4の
発明において、上記気流制御手段を上記バルブへの投影
面積が小さくなるような形状としたことを特徴とし、気
流制御手段によってバルブから放射される光が遮られる
のを防ぐことができ、高効率な無電極放電灯を提供でき
る。
の発明において、上記気流制御手段を白色としたことを
特徴とし、気流制御手段における可視光の反射率を高く
して出力光の低下を抑えることができ、高効率な無電極
放電灯を提供できる。請求項7の発明は、請求項1又は
2の発明において、上記バルブ、外管並びにコイル形状
保持手段を上記誘導コイルよりも上方に突出させないよ
うにして成ることを特徴とし、誘導コイルに使用した金
属が高温下で長期使用したことにより蒸発をしても、バ
ルブ、外管、およびコイル形状保持手段に付着すること
がなく、光束の低下や光色の変化を抑えることができ
る。
の発明において、上記誘導コイルを高純度のアルミニウ
ムで形成したことを特徴とし、点灯時の高温下で誘導コ
イルの表面に安定なアルミナ層が形成されるため、誘導
コイル材料であるアルミニウムの蒸発などが発生せず、
光束低下や光色変化を防ぐことができる。また、高温下
で誘導コイルが軟化してもコイル形状保持手段で保持が
されているために自重による変形が発生せず、長期使用
が可能で信頼性の高い無電極放電灯を提供できる。
態1を説明する。バルブ1は石英ガラス等の透光性材料
によって球状に形成されており、その内部には放電ガス
として希ガスと金属ハロゲン化物が封入されている。放
電ガスとしては、例えば100〔Torr〕のキセノンガス
と12mgのNaI−TaI−InI(ヨウ化ナトリウ
ム、ヨウ化タリウム、ヨウ化インジウムの混合物)を用
いる。さらにバルブ1は透光性材料から成るカプセル形
の外管2によって被われており、外管2の内部が真空に
保たれている。なお、バルブ1の形状は球状に限定され
るものではなく、例えば円筒形のような他の形状であっ
ても構わない。
段4内に挿入配置してある。コイル形状保持手段4の表
面には周方向に沿った螺旋状に溝5が形成され、この溝
5内に嵌め込むようにして誘導コイル3が巻回してあ
る。ここでランプ動作中には誘導コイル3が非常に高温
になるため、コイル形状保持手段4は石英ガラスなどの
高融点ガラスにより形成してある。なお、コイル形状保
持手段4と外管2の間には空気層が介在させてあるが、
両者を部分的に接触又は接続してもよい。また誘導コイ
ル3は銀などの高融点で導電率の高い金属材料によりテ
ープ形状に形成されている。但し、誘導コイル3の形状
はこれに限定されるものではなく、断面形状の少なくと
も一部に直径方向に概略平行な直線部を有するものであ
ればよい。
着剤6により巻回部の両端と巻回部の数カ所でコイル形
状保持手段4に接着固定されている。なお、誘導コイル
3のコイル形状保持手段4への固定はこれに限定される
ものではなく、少なくとも巻回部の両端と一部が固定で
きればよい。このように構成された本実施形態の無電極
放電灯において、誘導コイル3に接続されている高周波
電源(図示せず)を動作させると誘導コイル3に高周波
電流が流れ、誘導コイル3の周りに高周波電磁界が発生
する。この高周波電磁界によりバルブ1内部に封入され
ている放電ガスの放電が維持される。放電維持中にはバ
ルブ1内部の電子が高周波電磁界により運動エネルギを
受け取り、放電ガス電子に衝突してエネルギを与える。
これにより放電ガス原子が電離又は励起され、励起され
た原子が基底状態に戻るときに発光する。而して、この
発光(出力光)を光エネルギとして利用するのである。
本実施形態のようにコイル形状保持手段4にガラスを使
用した場合には、誘導コイル3が巻回されている溝5の
間(誘導コイル3間)からも出力光が透過し、コイル形
状保持手段4によって出力光が遮られることを抑えるこ
とができる。
外管18の表面に溝20を形成してコイル形状保持手段
とし且つ誘導コイル19を銀で形成した場合、誘導コイ
ル19への入力電力が約180Wのときには誘導コイル
19の温度が約600℃になり、長期間の使用で誘導コ
イル19を形成する銀が蒸発して誘導コイル19の細り
が生じるという問題がある。しかも誘導コイル19の細
りが極端に進行した場合には、誘導コイル19の抵抗値
が上昇して無電極放電灯が点灯できなくなったり、ある
いは誘導コイル19の温度が上昇して溶断が発生するこ
ともある。
誘導コイル3が巻回される螺旋状の溝5が表面に形成さ
れたコイル形状保持手段4を外管2の外側に配置したた
め、上記従来例と同じ条件で誘導コイル3の温度を約5
00℃に抑制することができた。そして、このように誘
導コイル3の温度上昇が抑制できたことで誘導コイル3
を形成する銀の蒸発量を大幅に低減することが可能にな
り、上述の誘導コイル3の細りの問題が実用上無視でき
るものである。また、従来例では誘導コイルの素材とし
て融点が約650℃のアルミニウムを使用した場合、温
度上昇によって誘導コイル19が軟化しその断面形状が
変化してしまい、場合によっては断線等が発生するが、
本実施形態の構成では、誘導コイル3の温度上昇が抑制
できるためにアルミニウムを用いて誘導コイル3を形成
することも可能となる。
ウムにより形成すれば、アルミニウムから成る誘導コイ
ル3の表面に安定なアルミナ層が形成されるため、誘導
コイル3を形成するアルミニウムの蒸発が防止でき、従
来例のように点灯時の高温下で誘導コイルの形成材料
(銀)が徐々に蒸発し、図11に示すように対流気流に
よって誘導コイル19の直上に位置する外管18のガラ
ス材に付着してバルブ17から放射された光を遮り、光
束の低下や透過光の光色変化を招くという問題も発生せ
ず、長時間使用時の出力光の低下や光色の変化を抑える
ことができる。なお、誘導コイル3がコイル形状保持手
段4の溝5に巻回されてその形状が保持されているの
で、高純度のアルミニウムから成る誘導コイル3をその
融点近くの温度で長時間使用した場合でも、アルミニウ
ムが軟化し自重により誘導コイル3の各ターン間のピッ
チなどが変化することが防止でき、長時間安定に点灯さ
せることが可能となる。
のバルブ1並びに外管2を省略した斜視図を示す。但
し、本実施形態の基本構成は実施形態1と共通であるか
ら、共通する部分については同一の符号を付して説明を
省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ説明
する。
傍に誘導コイル3の固定を補助するコイル固定補助手段
7を配設するとともにコイル固定補助手段7とコイル形
状保持手段4との間に誘導コイル3とコイル形状保持手
段4を固定する耐熱性の接着剤6を充填した点に特徴が
ある。コイル固定補助手段7は高融点ガラスにより棒状
に形成され、ステンレスなどの耐熱材料から成る固定バ
ンド8によって一端部がコイル形状保持手段4に縛りつ
けるようにして固定されている。ここでコイル固定補助
手段7が透光性を有するガラス性であるため、出力光の
遮蔽を抑えることが可能になるが、これに限るものでは
なく、耐熱素材であればよい。
イル3とコイル形状保持手段4を固定する接着剤6をコ
イル形状保持手段4とコイル固定補助手段7の間に充墳
するようにしたため、長時間の使用により接着剤6の接
着力が低下した場合であっても接着剤6が剥がれたりす
ることがなく、誘導コイル3の形状保持が長期間にわた
って安定に行えるとともに誘導コイル3の形状変化を抑
えることができる。
の斜視図、図5に同じく側面断面図を示す。但し、本実
施形態の基本構成は実施形態1と共通であるから、共通
する部分については同一の符号を付して説明を省略し、
本実施形態の特徴となる部分についてのみ説明する。
を最上部の溝5の上方近傍にて切断されたような形状に
形成するとともに、コイル形状保持手段4’の上端にコ
イル形状保持手段4’の周囲に生じる上昇気流を制御す
るための環状の気流制御手段9を設けた点に特徴があ
る。気流制御手段9は導電性を有しない耐熱素材により
環状に形成されており、接着等の適宜の方法でコイル形
状保持手段4’の上端に取着されている。なお、透光性
を有する高融点ガラスにて気流制御手段9を形成すれ
ば、出力光を透過してその遮蔽を抑えることができる。
また、白色のアルミナ板により気流制御手段9を形成す
れば、可視光を反射して出力光の低下を抑えることがで
きる。
間の使用によって誘導コイル3の形成材料が微量ながら
蒸発した場合にも、蒸発した金属が対流気流にのって外
管2の近傍を通ることが誘導コイル3の上方に位置する
気流制御手段9により避けられ、図11に示すように対
流気流によって誘導コイル19の直上に位置する外管1
8のガラス材に蒸発した金属(銀22)が付着してバル
ブ17から放射された光を遮り、光束の低下や透過光の
光色変化を招くという問題を回避でき、結果として、出
力光の低下や光色の変化を抑えることが可能となる。
の側面断面図を示す。但し、本実施形態の基本構成は実
施形態3と共通であるから、共通する部分については同
一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴とな
る部分についてのみ説明する。本実施形態は、気流制御
手段9’をバルブ1に対する投影面積が小さくなるよう
な形状に形成、例えばバンク角を有する環状に形成した
点に特徴がある。
9’の投影面積を小さくすれば、気流制御手段9’の素
材が透光性材料や白色素材でなくても出力光の遮蔽を小
さくすることが可能となる。 (実施形態5)図7に本発明の実施形態5の側面断面図
を示す。但し、本実施形態の基本構成は実施形態3と共
通であるから、共通する部分については同一の符号を付
して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分につい
てのみ説明する。
コイル形状保持手段4’が誘導コイル3よりも上方にほ
ぼ突出しないように、コイル形状保持手段4’の上端近
傍にて外管2’を略平に形成した点に特徴がある。但
し、外管2’の形状はこれに限定されるものではなく、
少なくとも誘導コイル3よりも上方にほぼ突出しないよ
うな形状であればよい。
間の使用によって誘導コイル3の形成材料が微量ながら
蒸発した場合にも、蒸発した金属が対流気流にのって外
管2’の近傍を通ることが避けられ、図11に示すよう
に対流気流によって誘導コイル19の直上に位置する外
管18のガラス材に蒸発した金属(銀22)が付着して
バルブ17から放射された光を遮り、光束の低下や透過
光の光色変化を招くという問題を回避でき、結果とし
て、出力光の低下や光色の変化を抑えることが可能とな
る。
透光性材料より成るバルブの外側に誘導コイルを配設
し、該誘導コイルに高周波電源より高周波電流を通電し
て上記バルブ内に封入された放電ガスに高周波電磁界を
作用させることによって放電ガスを励起発光させる無電
極放電灯において、透光性材料より成り内部が真空に保
たれた外管で上記バルブを被うとともに、透光性材料よ
り成り表面に溝を有したコイル形状保持手段を上記外管
の外側に配設し、テープ状又は断面形状の少なくとも一
部に直径方向に概略平行な直線部を有する誘導コイルを
上記コイル形状保持手段の溝に巻回して成るので、コイ
ル形状保持手段を比較的安価な素材で形成することがで
き、誘導コイルの形状保持が長時間安定に行えるととも
に、ランプ動作時の誘導コイルの温度上昇を低減するこ
とができ、さらには誘導コイルの溶融、蒸発、酸化など
を抑えることができて誘導コイルの長期使用が可能とな
り、また、比較的融点の低い素材を誘導コイルに使用す
ることが可能となるという効果がある。
イル巻回部分の両端近傍並びに途中の一部を耐熱性を有
する接着剤により上記コイル形状保持手段に固定すると
ともに該コイル形状保持手段の近傍に上記誘導コイルの
固定を補助するコイル固定補助手段を配設し且つ該コイ
ル固定補助手段と上記コイル形状保持手段との間に上記
接着剤を充填して成るので、長時間点灯しても耐熱性を
有する接着剤の接着力低下による剥がれが発生せず、誘
導コイルの形状保持が安定に行えるとともに誘導コイル
の形状変化を抑えることができ、結果として長期使用が
可能で信頼性が高い無電極放電灯が提供できるという効
果がある。
段の溝に巻回した誘導コイルの上方に上昇気流の流れを
制御する気流制御手段を設けたので、誘導コイルに使用
した金属が高温下の長期使用によって蒸発をしても、気
流制御手段によって透光性材料からなる外管やコイル形
状保持手段に蒸発した金属が付着するのを防ぐことがで
き、光束の低下や光色の変化を抑えることができるとい
う効果がある。
光性材料にて形成したので、気流制御手段によってバル
ブから放射される光が遮られるのを防ぐことができ、高
効率な無電極放電灯が提供できるという効果がある。請
求項5の発明は、上記気流制御手段を上記バルブへの投
影面積が小さくなるような形状としたので、気流制御手
段によってバルブから放射される光が遮られるのを防ぐ
ことができ、高効率な無電極放電灯を提供できるという
効果がある。
色としたので、気流制御手段における可視光の反射率を
高くして出力光の低下を抑えることができ、高効率な無
電極放電灯を提供できるという効果がある。請求項7の
発明は、上記バルブ、外管並びにコイル形状保持手段を
上記誘導コイルよりも上方に突出させないようにして成
るので、誘導コイルに使用した金属が高温下で長期使用
したことにより蒸発をしても、バルブ、外管、およびコ
イル形状保持手段に付着することがなく、光束の低下や
光色の変化を抑えることができるという効果がある。
度のアルミニウムで形成したので、点灯時の高温下で誘
導コイルの表面に安定なアルミナ層が形成されるため、
誘導コイル材料であるアルミニウムの蒸発などが発生せ
ず、光束低下や光色変化を防ぐことができ、また、高温
下で誘導コイルが軟化してもコイル形状保持手段で保持
がされているために自重による変形が発生せず、長期使
用が可能で信頼性の高い無電極放電灯を提供できるとい
う効果がある。
視図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 放電ガスを封入した透光性材料より成る
バルブの外側に誘導コイルを配設し、該誘導コイルに高
周波電源より高周波電流を通電して上記バルブ内に封入
された放電ガスに高周波電磁界を作用させることによっ
て放電ガスを励起発光させる無電極放電灯において、透
光性材料より成り内部が真空に保たれた外管で上記バル
ブを被うとともに、透光性材料より成り表面に溝を有し
たコイル形状保持手段を上記外管の外側に配設し、テー
プ状又は断面形状の少なくとも一部に直径方向に概略平
行な直線部を有する誘導コイルを上記コイル形状保持手
段の溝に巻回して成ることを特徴とする無電極放電灯。 - 【請求項2】 少なくとも上記誘導コイル巻回部分の両
端近傍並びに途中の一部を耐熱性を有する接着剤により
上記コイル形状保持手段に固定するとともに該コイル形
状保持手段の近傍に上記誘導コイルの固定を補助するコ
イル固定補助手段を配設し且つ該コイル固定補助手段と
上記コイル形状保持手段との間に上記接着剤を充填して
成ることを特徴とする請求項1記載の無電極放電灯。 - 【請求項3】 上記コイル形状保持手段の溝に巻回した
誘導コイルの上方に上昇気流の流れを制御する気流制御
手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の無
電極放電灯。 - 【請求項4】 上記気流制御手段を透光性材料にて形成
したことを特徴とする請求項3記載の無電極放電灯。 - 【請求項5】 上記気流制御手段を上記バルブへの投影
面積が小さくなるような形状としたことを特徴とする請
求項3又は4記載の無電極放電灯。 - 【請求項6】 上記気流制御手段を白色としたことを特
徴とする請求項3又は4又は5記載の無電極放電灯。 - 【請求項7】 上記バルブ、外管並びにコイル形状保持
手段を上記誘導コイルよりも上方に突出させないように
して成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
無電極放電灯。 - 【請求項8】 上記誘導コイルを高純度のアルミニウム
で形成したことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記
載の無電極放電灯。
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---|---|---|---|
JP25917697A JP3552488B2 (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | 無電極放電灯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25917697A JP3552488B2 (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | 無電極放電灯 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1196975A true JPH1196975A (ja) | 1999-04-09 |
JP3552488B2 JP3552488B2 (ja) | 2004-08-11 |
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ID=17330427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25917697A Expired - Fee Related JP3552488B2 (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | 無電極放電灯 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3552488B2 (ja) |
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1997
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