JPH1196704A - 周波数特性導出方法及び装置、ノッチフィルタ設定方法及び装置、ノッチフィルタ調整方法、制御装置、並びにディスク記憶装置 - Google Patents
周波数特性導出方法及び装置、ノッチフィルタ設定方法及び装置、ノッチフィルタ調整方法、制御装置、並びにディスク記憶装置Info
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- JPH1196704A JPH1196704A JP9258442A JP25844297A JPH1196704A JP H1196704 A JPH1196704 A JP H1196704A JP 9258442 A JP9258442 A JP 9258442A JP 25844297 A JP25844297 A JP 25844297A JP H1196704 A JPH1196704 A JP H1196704A
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Abstract
共振存在時も、最適なノッチフィルタ選択により安定な
フィードバック制御を実現する。 【解決手段】機械的共振周波数近傍に中心周波数をもつ
2種類の異なる任意のノッチフィルタを別々に位置決め
制御を行う装置の位置決めサーボ系に挿入し、測定した
2種類の開ループゲインの周波数特性から、ノッチフィ
ルタの中心周波数近傍以外の周波数特性と、該特性から
ノッチフィルタの特性を除いた開ループゲインの周波数
特性を計算で合成し、該周波数特性に仮のノッチフィル
タの周波数特性をかけ、仮のノッチフィルタ使用時の開
ループゲインの周波数特性を計算による推定周波数特性
と基準特性とを比較し、各周波数での最小距離を、仮定
したノッチフィルタ性能とし、着目周波数とする。中心
周波数が異なり、サーボ帯域周波数で同じ位相遅れのノ
ッチフィルタから、複数のノッチフィルタを選び設定す
る。
Description
制に関し、より詳しくは、ノッチフィルタを用いる、機
械的な共振の抑制方法に関する。
決め制御において、アクチュエータの機械的共振のう
ち、サーボ帯域周波数より高い数kHz程度の周波数に存
在するものは、そのピーク振幅が大きいために、ノッチ
フィルタなどで抑圧しなければ安定なサーボループが構
成できない。このノッチフィルタの特性は、固定の中心
周波数で、固定のQのディジタル・フィルタやアナログ
・フィルタを用いるのが一般的である。ノッチフィルタ
の中心周波数はアクチュエータの共振周波数に選べばよ
いが、Qを小さ目に選んで、共振を抑圧できる周波数を
広くとると、ノッチフィルタの中心周波数より低い周波
数に存在するサーボ帯域周波数での位相遅れが大きくな
る。これではサーボループの位相余裕が減少し、制御性
能を劣化させるので、なるべく大きなQで、中心周波数
が常に共振周波数に一致したノッチフィルタが望まし
い。しかし、アクチュエータの共振周波数には固体のば
らつきがある上に、温度で変化するので、ノッチフィル
タのQは小さめに設定し、少々共振周波数がずれても共
振を抑圧できるようにマージンを持って設計されてい
る。そのため、アクチュエータを設計する上で、ばらつ
きや温度変化を小さくすることはもちろんであるが、共
振の大きさをなるべく小さく、かつその周波数を高くす
る必要がある。これは、ハードディスク装置のディスク
の枚数が増えると、アクチュエータの質量が増えるので
共振周波数が低下し、さらにディスクの回転数が高くな
ると、サーボ帯域が上昇するので、この問題はノッチフ
ィルタにとって不利な方向に進んでいる。
造時にアクチュエータの共振周波数に合わせ込む技術が
開発されている。その方法は大きく分けて2種類存在す
る。一つは、シーク動作終了直後のヘッド位置誤差信号
を利用する方法であり、もう一つは、ヘッドの位置決め
制御の開ループの伝達関数を利用する方法である。
信号を利用する方法は、特開平1−235082号公報
に開示されている。この公報は、光ディスク装置のノッ
チフィルタの調整方法に関する発明で、機構系の共振周
波数と共振値を、サーボのゲインやノッチフィルタの中
心周波数をスイープさせて、ヘッドの位置ずれ信号が最
小になる点を求める方法である。この手法を現実に適用
する場合には問題が多い。すなわち、機構系の共振は唯
一とは限らず、いくつかの共振の影響が位置ずれ信号に
現れる。その時、位置ずれ信号が局所的に最小になる点
が例えば図12のように複数現われる。それらの点のう
ちどれが最小になるかは装置の温度、機構の可動部の摩
擦などの状態によって左右される。さらに、本公報の図
2にある2次関数のようなはっきりした最小値が出ず
に、最小値の領域が平坦になって最小値の誤差が非常に
大きな周波数の誤差になる場合が多い。つまり、信頼で
きる共振周波数を検出するのは非常に困難である。ま
た、測定する際には、制御ループのゲインを変化させる
ために、制御系が不安定になりやすく、場合によっては
アクチュエータなどの機械要素にダメージを与えかねな
い。
プの伝達関数を利用する方法もいくつか開発されてい
る。まず、特開平5−109217号公報は、磁気ディ
スク装置のノッチフィルタの調整方法に関する発明で、
VCMに、ある周波数の信号を注入し、その周波数をスイ
ープすることで、アクチュエータの伝達関数を測定し、
そのピークにノッチフィルタの中心周波数をセットする
ことを特徴としている。この手法を現実に適用する場合
には問題が多い。すなわち、機構系の共振は単一とは限
らず、図13のP1とP2のように複数の共振が非常に近
い周波数に存在する場合がある。その時に伝達関数で見
た一方のピークにノッチフィルタをあわせこむと、他方
のピークが十分に押え込めないことになる。この公報で
は、段落番号0017に「ゲインを下げたい周波数は一
点のみとしている。仮に複数のポイントの周波数におい
てフィルタ定数を調整する必要があるなら、測定周波数
範囲を変えて、同じ処理を繰り返せばよい。」と記述さ
れているのは、図13のP3は別のフィルタで抑圧でき
ることを意味しており、P1とP2のように同じ測定範囲
に複数のピークがある場合には単一のノッチフィルタで
抑圧することができないことを示している。
いても、アクチュエータの伝達関数を利用する方法が述
べられている。この発明は特開平5−109217号公
報に酷似しており、請求項に「該取得した利得変化特性
が所定の特性からずれた波形の最大値と、該波形の最大
値の周波数と、該波形の幅とを検出し、このずれた波形
を打ち消す周波数特性を演算して前記ノッチフィルタの
定数を設定し直す。」とあるように、伝達関数のピーク
を検出し、それをノッチフィルタの中心周波数とし、そ
のQは共振ピークの幅を用いている。複数のピークのあ
る場合の対処は公報の段落番号0029に「ピークが一
つではないなど多岐に渡る場合があるが、一般論として
は、ノッチフィルタのF1とF2を算出して、この範囲内に
ある利得のピークを包括するようなダンピング・デプス
Gを決定すれば、解決する」と述べられている。しか
し、実際の周波数特性は公報の図3(B)のようなスムー
スな形にならないために、F1とF2の正確な検出が困難で
あるので、結果的にノッチフィルタのQの精度が悪い。
また、ノッチフィルタの中心周波数は最大のピークの周
波数にセットされ、他方のピークはノッチフィルタの幅
を広げることで押え込むため、必要以上にノッチフィル
タのQが必要以上に低めに設定されることにより、サー
ボループの位相余裕が減少して、制御特性が劣化する問
題がある。
通常の動作時にもノッチフィルタの調整をすることを示
唆するものはあるが、装置の通常動作時に製造時と同じ
調整方法を用いると、調整に時間がかかり、装置の通常
動作を妨げる可能性がある。
ータ等によって制御対象物の位置決め制御を行う装置
(例えばハードディスク装置など)に複数の周波数に機
械的共振が存在しても、一つの最適なノッチフィルタを
選択することによって安定なフィードバック制御を実現
することを目的とする。
置に対しダメージを与えないような方法で、ノッチフィ
ルタを除く制御ループの周波数特性を導出することも目
的である。
温度依存性などによって変化しても、その変化に対応し
てノッチフィルタを調整し、制御性能の低下のない制御
ループを構成することも目的である。
ッチフィルタの調整が短時間で終了できるようにするこ
とにより、装置の通常の動作の妨げになりにくい方法を
提供することも目的である。
を導出するために本発明では以下のような処理を行う。
すなわち、(A)導出すべき周波数特性の最小周波数f
minと周波数f3(fmi n<f3)の間の周波数f1を中心
周波数とする第1ノッチフィルタを含む制御装置の制御
ループの周波数特性を、導出すべき周波数特性の最大周
波数fmaxと前記周波数f3(fmax>f3)の間について
導出するステップと、(B)第1ノッチフィルタの周波
数特性を用いて、第1ノッチフィルタを含む前記制御ル
ープの周波数特性から、第1ノッチフィルタを除く制御
ループの周波数特性の第1の部分を計算するステップ
と、(C)最大周波数fmaxと周波数f3の間の周波数f
2を中心周波数とする第2ノッチフィルタを含む制御ル
ープの周波数特性を、最小周波数fminと周波数f3の間
について導出するステップと、(D)第2ノッチフィル
タの周波数特性を用いて、第2ノッチフィルタを含む制
御ループの周波数特性から、第2ノッチフィルタを除く
制御ループの周波数特性の第2の部分を計算するステッ
プと、(E)制御ループの周波数特性の第1の部分及び
第2の部分を合成するステップとを実施する。ここで、
実施の順番は、(C)(D)(A)(B),(A)
(C)(B)(D),(A)(C)(D)(B),
(C)(A)(B)(D),(C)(A)(D)(B)
でもよい。(A)及び(C)を実施する方法は様々であ
るが、制御ループにおける制御対象の位置の誤差に関す
る信号を各周波数の信号に対して測定し、その測定値を
用いて計算する方法が一般的である。この方法により制
御対象の周波数特性を導出することにより、ループゲイ
ンが変更されず、常にノッチフィルタが挿入されている
ので、制御ループが不安定になりにくいという効果があ
る。
理の元となる信号(制御ループ内の信号、例えばヘッド
の位置誤差信号)の測定以外は、主に、制御ループを有
しているハードディスク・ドライブ等の位置決め制御装
置を調整する装置において実施されるが、位置決め制御
装置自ら実施することも可能である。また、以上の処理
の一部を位置決め制御装置で実施し、残りの部分を調整
装置で実施することも可能である。
ィルタの設定を行うために、本発明では以下のような処
理を実施する。すなわち、ノッチフィルタを除く制御ル
ープの周波数特性を導出するステップと、特定の周波数
を中心周波数とする第1ノッチフィルタの周波数特性と
ノッチフィルタを除く制御ループの周波数特性から第1
ノッチフィルタを含む制御ループの周波数特性を計算
し、第1ノッチフィルタを含む制御ループの周波数特性
と所定の基準周波数特性との距離のうち最小距離を検出
する検出ステップと、必要な周波数帯の中でノッチフィ
ルタの中心周波数を変化させ、検出ステップを実施する
ステップと、検出された複数の最小距離の中から最大値
を見出し、当該最大値を検出した際の第1ノッチフィル
タの中心周波数を、制御ループ中に設けられるノッチフ
ィルタに設定するステップとを実施する。ノッチフィル
タを除く制御ループの周波数特性を導出するステップ
は、先に述べた処理を実行してもよい。また、検出ステ
ップを実施する場合、中心周波数のみならず、サーボ帯
域周波数における位相遅れについても考慮してノッチフ
ィルタのパラメータを設定するとよい。すなわち、位相
遅れが一定であって且つ所定の中心周波数を実現できる
ようにノッチフィルタのパラメータを設定する。このよ
うに、サーボ帯域周波数における位相遅れが一定という
保証があれば、アクチュエータ等の共振周波数がずれて
も、制御性能を劣化させることなく、機械的な共振ピー
クを抑圧することができる。ノッチフィルタのパラメー
タについては予め計算しておき、検出ステップを実施す
るごとに、当該パラメータを読み出すようにすると、処
理が高速化される。
とされる周波数特性であり、ノッチフィルタを含む制御
ループの周波数特性と基準周波数特性との距離の定義は
様々な態様が考えられる。また、このような処理は、主
に、位置決め制御装置を調整する装置にて実施するが、
これらの処理のうち一部又は全てについては位置決め制
御装置自身によって行うことが可能である。
ィルタについて、当該ノッチフィルタを含む制御ループ
の周波数特性と所定の基準周波数特性との距離が最小で
ある周波数を計算するステップを実行するようにしても
よい。後に、位置決め制御装置が実施する可能性があ
る、通常動作時の中心周波数の調整において用いるデー
タを収集するためである。本発明の実施例では、中心周
波数より大きく且つ距離が最低である周波数と、中心周
波数より小さく且つ距離が最低である周波数が用いられ
る。
ィルタの調整を行うために、ノッチフィルタの中心周波
数より大きく且つ制御ループの周波数特性と所定の基準
周波数特性との距離が最小であった第1周波数におけ
る、制御ループの現在の特性と基準周波数特性との第1
距離を導出するステップと、ノッチフィルタの中心周波
数より小さく且つ制御ループの周波数特性と所定の基準
周波数特性との距離が最小であった第2周波数におけ
る、制御ループの現在の特性と基準周波数特性との第2
距離を導出するステップと、第1距離及び第2距離か
ら、ノッチフィルタの中心周波数をシフトさせるか判断
する判断ステップと実施する。このように、第1周波数
及び第2周波数における制御ループの現在の特性のみを
測定すれば、ノッチフィルタの中心周波数をシフトさせ
るか否か判断できるようになっているので、位置決め制
御装置の動作時に行う最適ノッチフィルタの探索が短時
間で終了し、装置の通常の動作の妨げになりにくい。
距離の差を計算するステップと、当該差が所定のしきい
値を超えているか否か判断するステップとを含むように
することも考えられる。さらに、ノッチフィルタの中心
周波数をシフトさせる場合、第1距離と前記第2距離の
いずれが大きいかを判断するステップと、第1距離が大
きい場合、中心周波数を下げることによりノッチフィル
タを調整するステップと、第2距離が大きい場合、中心
周波数を上げることによりノッチフィルタを調整するス
テップとさらに実施するようにすることも考えられる。
する装置は、位置決め制御装置における機能を最小限に
する場合、以下のような機能を有す。すなわち、位置決
め制御装置とのインタフェースとなるモジュールであっ
て、導出すべき周波数特性の最小周波数fminと周波数
f3(fmin<f3)の間の周波数f1を中心周波数とする
第1ノッチフィルタを制御ループに設けた場合の、導出
すべき周波数特性の最大周波数fmaxと周波数f3(f
max>f3)の間の周波数における、制御ループ中の第1
信号(例えば制御対象物の位置の誤差に関する信号)
と、最大周波数fma xと周波数f3の間の周波数f2を中
心周波数とする第2ノッチフィルタを制御ループに設け
た場合の、最小周波数fminと前記周波数f3の間の周波
数における、制御ループ中の第2信号(例えば制御対象
物の位置の誤差に関する信号)とを位置決め制御装置か
ら受信するモジュールを含む。また、第1信号を用いて
第1ノッチフィルタを含む制御ループの周波数特性を計
算し、第2信号を用いて第2ノッチフィルタを含む制御
ループの周波数特性を計算するモジュールと、第1ノッ
チフィルタの周波数特性を用いて、第1ノッチフィルタ
を含む制御ループの周波数特性から、第1ノッチフィル
タを除く制御ループの周波数特性の第1の部分を計算
し、第2ノッチフィルタの周波数特性を用いて、第2ノ
ッチフィルタを含む制御ループの周波数特性から、第2
ノッチフィルタを除く制御ループの周波数特性の第2の
部分を計算し、ノッチフィルタを除く制御ループの周波
数特性の第1の部分及び第2の部分を合成するモジュー
ルとを含む。
置が存在する際に、位置決め制御装置は、導出すべき周
波数特性の最小周波数fminと周波数f3(fmin<f3)
の間の周波数f1が中心周波数として設定されたノッチ
フィルタと、導出すべき周波数特性の最大周波数fmax
と周波数f3(fmax>f3)の間の周波数の第1信号
を、ノッチフィルタを含む制御ループに注入し、第1信
号に対応する、制御ループ中の第2信号(例えば制御対
象物の位置の誤差に関する信号)の値を記憶するモジュ
ールとを有し、ノッチフィルタに、最大周波数fmaxと
周波数f3の間の周波数f2が中心周波数として設定され
た場合、先に述べたモジュールは、最小周波数fminと
周波数f3の間の周波数の第3信号を、周波数f2が中心
周波数として設定されたノッチフィルタを含む制御ルー
プに注入し、第3信号に対応する、制御ループ中の第4
信号(例えば制御対象物の位置の誤差に関する信号)の
値を記憶する。この位置決め制御装置は、他の機能を含
む事が可能である。
ークの周波数は直接測定せずに、伝達関数の形をもと
に、開ループゲインの不要なピークが低くなるように最
適なノッチフィルタを選択する。よって、複数の機械的
共振のピークが重なりあったり、ピークの形状がスムー
スでない場合などの、機械的共振の形態に影響されにく
い方法を実現することができる。以下、典型例としてハ
ードディスクドライブの場合を述べるが、アクチュエー
タやモーターを用いて位置決め制御を行うロボット、走
査型顕微鏡、光ディスクドライブなども機械的な共振が
制御ループ内に存在し且つ影響を与えるので、本発明を
応用することが可能である。
タ・プログラム(マイクロコードを含む)の形態にて実
施される場合もある。さらに、電子回路の形態で実施さ
れる場合もある。
であるHDD1とその調整装置であるファンクション・
テスタ3を示す。HDD1は、コンピュータ本体やテス
タ3と接続するためのバス・インターフェース17を有
している。このインターフェースはIDEやSCSIイ
ンターフェース等が用いられるが、これに限定されるも
のではない。このバス・インターフェース17は、HD
D1全体のためのCPUであるドライブCPU13に接
続されている。また、このドライブCPU13はメモリ
15及びサーボ・プロセッサ9に接続されている。この
サーボ・プロセッサ9は、メモリ11に接続されてい
る。なお、このサーボ・プロセッサ9は、アクチュエー
タ7に信号を送り、ヘッド5から位置誤差信号を受け取
るようになっている。なお、サーボ・プロセッサ9は、
サーボ・コントローラとノッチフィルタの両方を含んで
いる。すなわち、図2に示すように、制御ループとして
は、サーボ・コントローラ、ノッチフィルタ及びアクチ
ュエータが直列に接続されている形態になる。この制御
ループで、アクチュエータの出力としてフィードバック
されるのは位置誤差信号Pes(t)である。なお、基準
位置からの入力と位置誤差信号−Pes(t)を加算した
ものがU(t)であり、後に用いられる。
スに合わせてバス・インターフェース19を有してい
る。このバス・インターフェース19はCPU21に接
続しており、このCPU21はメモリ23に接続されて
いる。
行う装置においては図2に示すようなノッチフィルタを
制御ループ内に挿入し、アクチュエータの機械的共振に
よる制御性能の劣化を防ぐのが一般的である。機械的共
振のピークが存在すると、制御ループのゲイン余裕が低
下するだけでなく、位置誤差信号の中に、微小な振動成
分が残留し制御性能が劣化する。ノッチフィルタはその
共振のピークを押え込むので、ゲイン余裕が増えるが、
図3に示すようにノッチフィルタの位相特性から、制御
帯域周波数における位相が遅れ、位相余裕が減少する問
題がある(図4参照)。図4では、ノッチフィルタのな
い実線よりノッチフィルタのある点線の位相特性がfbw
で低下していることが分かる。
0Hz)での位相遅れが一定 (例えば5度)になるよ
うなノッチフィルタを予め計算で求めておく。例えば、
抑圧したい機械的な共振が存在する周波数の近傍(例え
ば+/−500Hz程度)で周波数 (例えば30H
z)ごとに中心周波数△fの異なるノッチフィルタの係
数を求めておく。そして、表としてテスタ3のメモリ2
3に記憶しておく(図5ステップ102)。但し、HD
D1のメモリ11に記憶しておいてもよい。図6はノッ
チフィルタの一例で、一つのフィルタに五個の係数
a1,a2,b0,b1,b2が必要である。
のノッチフィルタの表の中から中心周波数f01とf02の
2つのノッチフィルタを選択し、そのうちのf01のノッ
チフィルタの係数をバス・インターフェース19及び1
7、ドライブCPU13を介してノッチフィルタに設定
する(ステップ104)。なお、f01<f02とする。メ
モリ11にノッチフィルタの係数が予め記憶されている
場合には、周波数f01のみを指定すればよい。次にドラ
イブCPU13は、fmaxからf03(fmin<f03<f
maxであって、fmin<f01<f03)の間の所定の間隔の
周波数ごとに、Ref(t)=ar sin(2πft)の波形をメモ
リ15上に展開し、その波形をクロックごとに読み出し
て、サーボ・プロセッサ9に注入する(ステップ10
6)。この注入される信号は図2における基準位置に加
えられることになる。
て、信号の注入と同時に検出され且つサーボ・プロセッ
サ9の入力となる位置誤差信号Pes(t)の値をメモリ1
1又はメモリ15に格納する(ステップ108)。も
し、HDD1内の構成を最小限度にするのであれば、格
納した位置誤差信号Pes(t)をテスタ3に送信する(ス
テップ110)。もし、この後の処理もHDD1内で実
施する場合には、テスタ3に送信する必要はない。
フィルタにf02のノッチフィルタの係数をバス・インタ
ーフェース19及び17、ドライブCPU13を介して
ノッチフィルタに設定する(ステップ112)。上と同
じく、メモリ11にノッチフィルタの係数が予め記憶さ
れている場合には、周波数f02のみを指定すればよい。
次に、ドライブCPU13は、fminからf03(f03<
f02<fmax)の間の所定の間隔の周波数ごとに、R
ef(t)=ar sin(2πft)の波形をメモリ15上に展開
し、その波形をクロックごとに読み出して、サーボ・プ
ロセッサ9に注入する(ステップ114)。
て、信号の入力と同時に検出され且つサーボ・プロセッ
サ9の入力となる位置誤差信号Pes(t)の値をメモリ1
1又はメモリ15に格納する(ステップ116)。も
し、HDD1内の構成を最小限度にするのであれば、格
納した位置誤差信号Pes(t)をテスタ3に送信する(ス
テップ118)。もし、この後の処理もHDD1内で実
施する場合には、テスタ3に送信する必要はない。
信された場合には、テスタ3はそれを受信する(図7,
ステップ124)。送信しない場合にはこのステップは
不要である。テスタ3のCPU21は、以下の数式を基
に、f01が中心周波数であるノッチフィルタを含む制御
ループの開ループ伝達関数を計算する。
行うことにより、fmaxからf03の間のノッチフィルタ
を含む制御ループの周波数特性が得られたことになる。
心周波数であるノッチフィルタを含む制御ループの開ル
ープ伝達関数を数1を用いて計算する。fminからf03
の各周波数について数1の計算を行うことにより(結果
はTopen2(t)とする)、fmi nからf03の間のノッチフ
ィルタを含む制御ループの周波数特性が得られたことに
なる(ステップ126)。
もある。例えば、先に説明したU(t)を用いて、以下の
ような計算を実施すればよい。
タの駆動信号の入力の位置にする方法等が考えられる。
ブCPU13又はサーボ・プロセッサ9が実施し、T
open1(t)及びTopen2(t)をテスタ3に送信するようもで
きる。
ルタの周波数特性を計算する。これは、メモリ23に格
納されているf01を中心周波数とする場合のノッチフィ
ルタの係数から求められる。なお、f02を中心周波数と
するノッチフィルタの周波数特性も同様にして求められ
る。計算は、以下のようなものである。
中心周波数とするノッチフィルタの周波数特性はG
notch2(f)となる。
notch1(f)を計算し、ノッチフィルタを除く制御ループ
の周波数特性の第1の部分を求める。同じくT2(f)=T
open2(f)/Gnotch2(f)を計算し、ノッチフィルタを除
く制御ループの周波数特性の第2の部分を求める(ステ
ップ128)。このノッチフィルタを除く制御ループの
周波数特性の第1の部分及び第2の部分を連結すると、
fminからfmaxの伝達関数T(f)が合成できる(ステッ
プ130)。
てもHDD1内のドライブCPU13において実施して
もよいし、サーボ・プロセッサ9で実施してもよい。
タ及びサーボ・コントローラに関する伝達関数が求めら
れる。このように、伝達関数を導出する際には、ループ
ゲインが変更されず、常にノッチフィルタが挿入されて
いるので、位置決め制御装置の制御ループが不安定にな
りにくいという効果がある。
の設定処理について説明する。最初にn=1としてnを
初期化する(図8,ステップ142)。そして、nがm
になるまで、ステップ146乃至ステップ150を繰り
返す(ステップ144)。このmは、△fずつずれた中
心周波数fnのノッチフィルタの係数がmセット存在す
ることを意味する。そして、fnを中心周波数とするノ
ッチフィルタの係数をメモリ23から読み出し、数3と
同様な計算によりGfn(f)を計算し、Tfn=T(f)G
fn(f)によって、中心周波数fnであるノッチフィルタを
含む制御ループの開ループゲインの周波数特性を計算す
る(ステップ146)。一方、予め決められた基準周波
数特性Tref(f)とTfnを比較し、それらの距離が最小と
なる距離をメモリ23に格納する(ステップ148)。
距離は、ここではDfn(f)=Tfn/Tr ef(f)と定義す
る。この最小となる距離をDmin(fn)とし、これを格
納する。そして、nを1インクメントしてステップ14
4に戻る。これにより、n=1からmのDmin(fn)が
求められる。なお、基準周波数特性Tref(f)は、周波数
が増加するとゲインが直線的に下がるような特性であ
り、開ループゲインの望ましい形を規定する。例えば、
log(Tref(f))=c1log(f)+c0(c0及び
c1は定数で、c1<0)のような関数になる。
係を示す。周波数の上昇につれて直線的に減少する線は
Tref(f)であり、点線は、ノッチフィルタなしの開ルー
プゲインであるT(f)、実線はノッチフィルタありの開
ループゲインであるTfn(f)である。この図で、Dfn(f)
が本実施例における距離である。
は、そのうちの最大のものを検出する(ステップ15
2)。これが、最も性能がよいノッチフィルタである。
よって、最大のDminのfnを見出し(ステップ15
6)、このfnを中心周波数としてノッチフィルタに設
定する(ステップ156)。設定は、メモリ23に格納
された周波数fnのノッチフィルタの係数をバス・イン
ターフェース19を介してHDD1に送信する。メモリ
11がノッチフィルタの係数の表を格納している場合に
はfnを指定するだけでよい。最終的には、サーボ・プ
ロセッサ9内のノッチフィルタに係数がセットされ、メ
モリ11も記憶する。ここまでで、HDD1の初期状態
におけるノッチフィルタの設定は終了する。しかし、H
DD1が通常動作中にノッチフィルタの調整を実施する
場合には、以下の処理を行っておく。
fnである時の周波数特性Tfn(f)と基準周波数特性T
ref(f)の距離が、fn以下で最小となる周波数f1-minと
fn以上で最小となる周波数f2-minを計算する。これ
は、図10に示したような関係になる。Tfn(f)はfnで
大きく落ち込むので、ノッチフィルタなしの周波数特性
T(f)がどのような特性を有していても、fnの左右には
基準周波数Tref(f)に最も近い周波数が1つずつ存在す
る。その周波数f1-min及びf2-minを検出し、HDD1
内の不揮発性のメモリに記憶しておく。この周波数を用
いて、通常動作時にノッチフィルタの調整を実施する。
なお、ノッチフィルタの調整を行う場合には、メモリ1
1には、メモリ23に格納されているような、ノッチフ
ィルタの表を保持しておかなければならない。よって、
メモリ11は不揮発性のメモリとして、それらのデータ
を保持するようにすることも考えられる。
ルタを調整する際の処理について説明する。以下の処理
はすべて、HDD1単独の処理である。HDD1がデー
タのアクセスを行っていない時に、ノッチフィルタ調整
命令が発せられる(図11ステップ172)。そうする
と、図2に示した制御ループの基準位置に注入するた
め、ドライブCPU13がRref(t)=ar sin(2πf
1-mint)をメモリに展開し、クロックごとに読み出して
サーボ・プロセッサ9に出力する(ステップ174)。
同時に検出されるヘッドの位置誤差信号Pes1(t) をメ
モリ15に記憶する(ステップ176)。同様に、ドラ
イブCPU13がRref(t)=ar sin(2πf2-mi nt)をメ
モリに展開し、クロックごとに読み出してサーボ・プロ
セッサ9に出力する(ステップ178)。同時に検出さ
れるヘッドの位置誤差信号Pes2(t) をメモリ15に記
憶する(ステップ180)。
述の方法によって数1を用いて開ループ伝達関数Topen
(f1-min)を求め、基準周波数特性Tref(f)からの距離
D(f1-min)を計算で求める。さらに、数1を用いて開
ループ伝達関数Topen(f2-min)を求め、基準周波数特
性Tref(f)からの距離D(f2-min)を計算で求める(ス
テップ182及び184)。そして、|D(f1-min)−
D(f2-min)|<Dth(Dthは所定のしきい値)かどう
か判断される(ステップ186)。もしそうであれば、
現在のノッチフィルタは、ほぼ最適であるので何もせず
に処理を終了する(ステップ194)。一方、そうでな
い場合には、さらに、D(f1-min)>D(f2-mi n)である
か否か判断する(ステップ188)。もし、そうである
ならば、機械的共振の周波数が低くなったとみなせるの
で、ノッチフィルタの中心周波数が△fだけ低いものの
係数をメモリ11から読み出し、ノッチフィルタに設定
する(ステップ192)。そうでないならば、機械的共
振の周波数が高くなったとみなせるので、ノッチフィル
タの中心周波数が△fだけ高いものの係数をメモリ11
にから読み出し、ノッチフィルタに設定する(ステップ
190)。
但し、単一の正弦波を注入する以外に、二つの周波数成
分をもつ信号を注入する方法もありうる。例えば、R
ref(t)=ar sin(2πf1-mint)+ar sin(2πf2-mint)
の信号を注入し、 以下の計算を実施することにより、
Topen(f1-min)及びTopen(f2-min)を計算することが
できる。
チュエータの共振周波数がずれても常に最適なノッチフ
ィルタを設定することができる。また、計算は二つの周
波数における伝達関数を大小比較するだけなので、計算
量が少なくてすみ、HDDの回路やプログラムを複雑に
することがなく、計算に時間がかからないので、HDD
の通常の動作を妨げない。
変形が可能である。例えば、上で述べた処理は、その結
果が変わらない限りにおいて順番の入れ替えが可能であ
る。例えば、図5では、f01の処理を最初に行っている
が、f02の処理を最初に行うようにすることも可能であ
る。さらに、図5では、位置誤差信号を送信することに
しているため、f01に関する位置誤差信号の値を格納し
た後に、直ぐにf02に関する位置誤差信号の値を格納す
るようになっているが、中心周波数f01のノッチフィル
タを含む制御ループの周波数特性の計算までを最初に行
い、その後にf02に関する処理を実施するようにしても
よい。さらに、ノッチフィルタを除く制御ループの周波
数特性の計算までを最初に行い、その後にf02に関する
処理を実施するようにすることも可能である。
る処理を実施することにしているが、f2-minに関する
処理を最初に実施するようにすることも可能である。さ
らに、f1-min及びf2-minに関する位置誤差信号の値を
格納するようにしているが、f1-minについてステップ
182又は184までの処理を実施してから、f2-min
についてステップ182又は184までの処理を実施す
るようにすることも可能である。
あって、位置決め制御装置が何であるかによって、その
構成は異なる可能性がある。当然、CPUの数や位置、
メモリの構成等も異なってくる。位置決め制御装置を調
整する装置における機能は、位置決め制御装置内に含め
られるものが多く、位置決め制御装置自ら全ての設定及
び調整を実施するようにすることも可能である。
め制御を行う装置に複数の周波数に機械的共振が存在し
ても、一つの最適なノッチフィルタを選択することによ
って安定なフィードバック制御を実現することができ
た。
与えないような方法で、ノッチフィルタを除く制御ルー
プの周波数特性を導出することもできた。
温度依存性などによって変化しても、その変化に対応し
てノッチフィルタを調整し、制御性能の低下のない制御
ループを構成することもできた。
ッチフィルタの調整が短時間で終了できるようにするこ
とにより、装置の通常の動作の妨げになりにくい方法を
提供することもできた。
備えた位置決め制御装置を提供することもできた。
を表す図である。
ある。
ローを表す図である。
を表す図である。
るノッチフィルタを含む制御ループの周波数特性Tfnの
関係を表す図である。
る。
ための処理フローを表す図である。
決め制御において、アクチュエータの機械的共振のう
ち、サーボ帯域周波数より高い数kHz程度の周波数に存
在するものは、そのピーク振幅が大きいために、ノッチ
フィルタなどで抑圧しなければ安定なサーボループが構
成できない。このノッチフィルタの特性は、固定の中心
周波数で、固定のQのディジタル・フィルタやアナログ
・フィルタを用いるのが一般的である。ノッチフィルタ
の中心周波数にアクチュエータの共振周波数を選べばよ
いが、Qを小さ目に選んで、共振を抑圧できる周波数を
広くとると、ノッチフィルタの中心周波数より低い周波
数に存在するサーボ帯域周波数での位相遅れが大きくな
る。これではサーボループの位相余裕が減少し、制御性
能を劣化させるので、なるべく大きなQで、中心周波数
が常に共振周波数に一致したノッチフィルタが望まし
い。しかし、アクチュエータの共振周波数には固体のば
らつきがある上に、温度で変化するので、ノッチフィル
タのQは小さめに設定し、少々共振周波数がずれても共
振を抑圧できるようにマージンを持って設計されてい
る。そのため、アクチュエータを設計する上で、ばらつ
きや温度変化を小さくすることはもちろんであるが、共
振の大きさをなるべく小さく、かつその周波数を高くす
る必要がある。しかし、ハードディスク装置のディスク
の枚数が増えると、アクチュエータの質量が増えるので
共振周波数が低下し、さらにディスクの回転数が高くな
ると、サーボ帯域が上昇するので、この問題はノッチフ
ィルタにとって不利な方向に進んでいる。
信号を利用する方法は、特開平1−235082号公報
に開示されている。この公報は、光ディスク装置のノッ
チフィルタの調整方法に関する発明で、機構系の共振周
波数と共振値を得るために、サーボのゲインやノッチフ
ィルタの中心周波数をスイープさせて、ヘッドの位置ず
れ信号が最小になる点を求める方法である。この手法を
現実に適用する場合には問題が多い。すなわち、機構系
の共振は唯一とは限らず、いくつかの共振の影響が位置
ずれ信号に現れる。その時、位置ずれ信号が局所的に最
小になる点が例えば図12のように複数現われる。それ
らの点のうちどれが最小になるかは装置の温度、機構の
可動部の摩擦などの状態によって左右される。さらに、
本公報の図2にある2次関数のようなはっきりした最小
値が出ずに、最小値の領域が平坦になって最小値の誤差
が非常に大きな周波数の誤差になる場合が多い。つま
り、信頼できる共振周波数を検出するのは非常に困難で
ある。また、測定する際には、制御ループのゲインを変
化させるために、制御系が不安定になりやすく、場合に
よってはアクチュエータなどの機械要素にダメージを与
えかねない。
いても、アクチュエータの伝達関数を利用する方法が述
べられている。この発明は特開平5−109217号公
報に酷似しており、請求項に「該取得した利得変化特性
が所定の特性からずれた波形の最大値と、該波形の最大
値の周波数と、該波形の幅とを検出し、このずれた波形
を打ち消す周波数特性を演算して前記ノッチフィルタの
定数を設定し直す。」とあるように、伝達関数のピーク
を検出し、それをノッチフィルタの中心周波数とし、そ
のQは共振ピークの幅を用いている。複数のピークのあ
る場合の対処は公報の段落番号0029に「ピークが一
つではないなど多岐に渡る場合があるが、一般論として
は、ノッチフィルタのF1とF2を算出して、この範囲内に
ある利得のピークを包括するようなダンピング・デプス
Gを決定すれば、解決する」と述べられている。しか
し、実際の周波数特性は公報の図3(B)のようなスムー
スな形にならないために、F1とF2の正確な検出が困難で
あるので、結果的にノッチフィルタのQの精度が悪い。
また、ノッチフィルタの中心周波数は最大のピークの周
波数にセットされ、他方のピークはノッチフィルタの幅
を広げることで押え込むため、ノッチフィルタのQが必
要以上に低めに設定されることにより、サーボループの
位相余裕が減少して、制御特性が劣化する問題がある。
ルタの周波数特性を計算する。これは、メモリ23に格
納されているf01を中心周波数とする場合のノッチフィ
ルタの係数から求められる。なお、f02を中心周波数と
するノッチフィルタの周波数特性も同様にして求められ
る。計算は、以下のようなものである。
中心周波数とするノッチフィルタの周波数特性はG
notch2(f)となる。
Claims (21)
- 【請求項1】制御ループの周波数特性を導出する方法で
あって、 導出すべき周波数特性の最小周波数fminと周波数f
3(fmin<f3)の間の周波数f1を中心周波数とする第
1ノッチフィルタを含む前記制御ループの周波数特性
を、導出すべき周波数特性の最大周波数fmaxと前記周
波数f3(fmax>f3)の間について導出するステップ
と、 前記第1ノッチフィルタの周波数特性を用いて、前記第
1ノッチフィルタを含む前記制御ループの周波数特性か
ら、前記第1ノッチフィルタを除く前記制御ループの周
波数特性の第1の部分を計算するステップと、 前記最大周波数fmaxと前記周波数f3の間の周波数f2
を中心周波数とする第2ノッチフィルタを含む前記制御
ループの周波数特性を、前記最小周波数fminと前記周
波数f3の間について導出するステップと、 前記第2ノッチフィルタの周波数特性を用いて、前記第
2ノッチフィルタを含む前記制御ループの周波数特性か
ら、前記第2ノッチフィルタを除く前記制御ループの周
波数特性の第2の部分を計算するステップと、 前記制御ループの周波数特性の第1の部分及び第2の部
分を合成するステップと、 を含む周波数特性導出方法。 - 【請求項2】制御ループ中に設けられるノッチフィルタ
の設定を行う方法であって、 前記ノッチフィルタを除く前記制御ループの周波数特性
を導出する導出ステップと、 特定の周波数を中心周波数とする第1ノッチフィルタの
周波数特性と前記ノッチフィルタを除く前記制御ループ
の周波数特性から前記第1ノッチフィルタを含む前記制
御ループの周波数特性を計算し、前記第1ノッチフィル
タを含む前記制御ループの周波数特性と所定の基準周波
数特性との距離のうち最小距離を検出する検出ステップ
と、 必要な周波数帯の中で前記第1ノッチフィルタの中心周
波数を変化させ、前記検出ステップを実施するステップ
と、 検出された複数の前記最小距離の中から最大値を見出
し、当該最大値を検出した際の第1ノッチフィルタの中
心周波数を、前記制御ループ中に設けられるノッチフィ
ルタに設定するステップと、 を含むノッチフィルタ設定方法。 - 【請求項3】前記導出ステップが、 導出すべき周波数特性の最小周波数fminと周波数f
3(fmin<f3)の間の周波数f1を中心周波数とする第
2ノッチフィルタを含む前記制御ループの周波数特性
を、導出すべき周波数特性の最大周波数fmaxと前記周
波数f3(fmax>f3)の間について導出するステップ
と、 前記第2ノッチフィルタの周波数特性を用いて、前記第
2ノッチフィルタを含む前記制御ループの周波数特性か
ら、前記第2ノッチフィルタを除く前記制御ループの周
波数特性の第1の部分を計算するステップと、 前記最大周波数fmaxと前記周波数f3の間の周波数f2
を中心周波数とする第3ノッチフィルタを含む前記制御
ループの周波数特性を、前記最小周波数fminと前記周
波数f3の間について導出するステップと、 前記第3ノッチフィルタの周波数特性を用いて、前記第
3ノッチフィルタを含む前記制御ループの周波数特性か
ら、前記第3ノッチフィルタを除く前記制御ループの周
波数特性の第2の部分を計算するステップと、 前記制御ループの周波数特性の第1の部分及び第2の部
分を合成するステップと、 を含む請求項2記載のノッチフィルタ設定方法。 - 【請求項4】中心周波数が設定されたノッチフィルタに
ついて、当該ノッチフィルタを含む前記制御ループの周
波数特性と所定の基準周波数特性との距離が最小である
周波数を計算するステップをさらに含む請求項2記載の
ノッチフィルタ設定方法。 - 【請求項5】ノッチフィルタを含む制御ループが安定的
に動作するように前記ノッチフィルタの設定を調整する
方法であって、 前記ノッチフィルタの中心周波数より大きく且つ前記制
御ループの周波数特性と所定の基準周波数特性との距離
が最小であった第1周波数における、前記制御ループの
現在の特性と前記基準周波数特性との第1距離を導出す
るステップと、 前記ノッチフィルタの中心周波数より小さく且つ前記制
御ループの周波数特性と所定の基準周波数特性との距離
が最小であった第2周波数における、前記制御ループの
現在の特性と前記基準周波数特性との第2距離を導出す
るステップと、 前記第1距離及び第2距離から、前記ノッチフィルタの
中心周波数をシフトさせるか判断する判断ステップとを
含むノッチフィルタ調整方法。 - 【請求項6】前記判断ステップが、 前記第1距離及び第2距離の差を計算するステップと、 当該差が所定のしきい値を超えているか否か判断するス
テップとを含む請求項5記載のノッチフィルタ調整方
法。 - 【請求項7】前記ノッチフィルタの中心周波数をシフト
させる場合、前記第1距離と前記第2距離のいずれが大
きいかを判断するステップと、 前記第1距離が大きい場合、前記中心周波数を下げるこ
とにより前記ノッチフィルタを調整するステップと、 前記第2距離が大きい場合、前記中心周波数を上げるこ
とにより前記ノッチフィルタを調整するステップとをさ
らに含む請求項5記載のノッチフィルタ調整方法。 - 【請求項8】制御装置における制御ループの周波数特性
を導出する装置であって、 導出すべき周波数特性の最小周波数fminと周波数f
3(fmin<f3)の間の周波数f1を中心周波数とする第
1ノッチフィルタを前記制御ループに設けた場合の、導
出すべき周波数特性の最大周波数fmaxと前記周波数f3
(fmax>f3)の間の周波数における、前記制御ループ
中の第1信号と、前記最大周波数fmaxと前記周波数f3
の間の周波数f2を中心周波数とする第2ノッチフィル
タを前記制御ループに設けた場合の、前記最小周波数f
minと前記周波数f3の間の周波数における、前記制御ル
ープ中の第2信号とを前記制御装置から受信するモジュ
ールと、 前記第1信号を用いて前記第1ノッチフィルタを含む前
記制御ループの周波数特性を計算し、前記第2信号を用
いて前記第2ノッチフィルタを含む前記制御ループの周
波数特性を計算するモジュールと、 前記第1ノッチフィルタの周波数特性を用いて、前記第
1ノッチフィルタを含む前記制御ループの周波数特性か
ら、前記第1ノッチフィルタを除く前記制御ループの周
波数特性の第1の部分を計算し、前記第2ノッチフィル
タの周波数特性を用いて、前記第2ノッチフィルタを含
む前記制御ループの周波数特性から、前記第2ノッチフ
ィルタを除く前記制御ループの周波数特性の第2の部分
を計算し、前記制御ループの周波数特性の第1の部分及
び第2の部分を合成するモジュールと、 を有する周波数特性導出装置。 - 【請求項9】導出すべき周波数特性の最小周波数fmin
と周波数f3(fmin<f3)の間の周波数f1が中心周波
数として設定されたノッチフィルタと、 導出すべき周波数特性の最大周波数fmaxと前記周波数
f3(fmax>f3)の間の周波数の第1信号を、前記ノ
ッチフィルタを含む制御ループに注入し、前記第1信号
に対応する、前記制御ループ中の第2信号の値を記憶す
るモジュールと、 を有し、 前記ノッチフィルタに、前記最大周波数fmaxと前記周
波数f3の間の周波数f2が中心周波数として設定された
場合、前記モジュールは、前記最小周波数fminと前記
周波数f3の間の周波数の第3信号を、前記周波数f2が
中心周波数として設定されたノッチフィルタを含む制御
ループに注入し、前記第3信号に対応する、前記制御ル
ープ中の第4信号の値を記憶することを特徴とする、 制御装置。 - 【請求項10】前記第2信号の値を用いて前記周波数f
1が中心周波数として設定されたノッチフィルタを含む
前記制御ループの周波数特性を計算し、前記第4信号の
値を用いて前記周波数f2が中心周波数として設定され
たノッチフィルタを含む前記制御ループの周波数特性を
計算するモジュールをさらに含む請求項9記載の制御装
置。 - 【請求項11】前記周波数f1が中心周波数として設定
されたノッチフィルタの周波数特性を用いて、前記周波
数f1が中心周波数として設定されたノッチフィルタを
含む前記制御ループの周波数特性から、前記ノッチフィ
ルタを除く前記制御ループの周波数特性の第1の部分を
計算し、前記周波数f2が中心周波数として設定された
ノッチフィルタの周波数特性を用いて、前記周波数f2
が中心周波数として設定されたノッチフィルタを含む前
記制御ループの周波数特性から、前記ノッチフィルタを
除く前記制御ループの周波数特性の第2の部分を計算
し、前記制御ループの周波数特性の第1の部分及び第2
の部分を合成するモジュールをさらに含む請求項10記
載の制御装置。 - 【請求項12】特定の周波数を中心周波数とする第1ノ
ッチフィルタの周波数特性と前記ノッチフィルタを除く
前記制御ループの周波数特性とから前記第1ノッチフィ
ルタを含む前記制御ループの周波数特性を計算し、前記
第1ノッチフィルタを含む前記制御ループの周波数特性
と所定の基準周波数特性との距離のうち最小距離を検出
する検出モジュールをさらに含む請求項11記載の制御
装置。 - 【請求項13】検出された複数の前記最小距離の中から
最大値を見出し、当該最大値を検出した際の第1ノッチ
フィルタの中心周波数を、前記ノッチフィルタに設定す
るモジュールと、 をさらに含む請求項12記載の制御装置。 - 【請求項14】中心周波数が設定されたノッチフィルタ
について、当該ノッチフィルタを含む前記制御ループの
周波数特性と所定の基準周波数特性との距離が最小であ
る周波数を計算するモジュールをさらに含む請求項13
記載の制御装置。 - 【請求項15】ノッチフィルタを含む位置制御装置の当
該ノッチフィルタを設定する装置であって、 前記ノッチフィルタを除く、前記位置制御装置の制御ル
ープの周波数特性を導出するモジュールと、 特定の周波数を中心周波数とする第1ノッチフィルタの
周波数特性と前記ノッチフィルタを除く前記制御ループ
の周波数特性から前記第1ノッチフィルタを含む前記制
御ループの周波数特性を計算し、前記第1ノッチフィル
タを含む前記制御ループの周波数特性と所定の基準周波
数特性との距離のうち最小距離を検出する検出モジュー
ルと、 検出された複数の前記最小距離の中から最大値を見出
し、当該最大値を検出した際の第1ノッチフィルタの中
心周波数を前記ノッチフィルタに設定するように、前記
位置制御装置に指示するモジュールとを有するノッチフ
ィルタ設定装置。 - 【請求項16】中心周波数の設定されたノッチフィルタ
について、当該ノッチフィルタを含む前記制御ループの
周波数特性と所定の基準周波数特性との距離が最小であ
る周波数を計算するモジュールをさらに有する請求項1
5記載のノッチフィルタ設定装置。 - 【請求項17】ノッチフィルタを含む制御装置であっ
て、 前記ノッチフィルタの中心周波数より大きく且つ前記制
御装置における制御ループの周波数特性と所定の基準周
波数特性との距離が最小であった第1周波数における、
前記制御ループの現在の特性と前記基準周波数特性との
第1距離を導出し、前記ノッチフィルタの中心周波数よ
り小さく且つ前記制御ループの周波数特性と所定の基準
周波数特性との距離が最小であった第2周波数におけ
る、前記制御ループの現在の特性と前記基準周波数特性
との第2距離を導出するモジュールと、 前記第1距離及び第2距離から、前記ノッチフィルタの
中心周波数をシフトさせるか判断する判断モジュールと
を有する制御装置。 - 【請求項18】前記判断モジュールが、 前記第1距離及び第2距離の差を計算し、当該差が所定
のしきい値を超えているか否か判断することを特徴とす
る請求項17記載の制御装置。 - 【請求項19】前記ノッチフィルタの中心周波数をシフ
トさせる場合、前記第1距離と前記第2距離のいずれが
大きいかを判断し、前記第1距離が大きい場合、前記中
心周波数を下げるように命じ、前記第2距離が大きい場
合、前記中心周波数を上げるように命じるモジュールを
さらに含む請求項17記載の制御装置。 - 【請求項20】導出すべき周波数特性の最小周波数f
minと周波数f3(fmin<f3)の間の周波数f1が中心
周波数として設定されたノッチフィルタと、 導出すべき周波数特性の最大周波数fmaxと前記周波数
f3(fmax>f3)の間の周波数の第1信号を、前記ノ
ッチフィルタを含む制御ループに注入し、前記第1信号
に対応する、前記制御ループ中の第2信号の値を記憶す
るモジュールと、 前記ノッチフィルタに、前記最大周波数fmaxと前記周
波数f3の間の周波数f2を中心周波数として設定し、前
記モジュールに、前記最小周波数fminと前記周波数f3
の間の周波数の第3信号を、前記周波数f2が中心周波
数として設定されたノッチフィルタを含む制御ループに
注入させ、前記第3信号に対応する、前記制御ループ中
の第4信号の値を記憶させる制御モジュールと、 を含むディスク記憶装置。 - 【請求項21】ディスク記憶装置であって、 ノッチフィルタを含むヘッド制御装置を有し、 当該ヘッド制御装置は、 前記ノッチフィルタの中心周波数より大きく且つ前記ヘ
ッド制御装置における制御ループの周波数特性と所定の
基準周波数特性との距離が最小であった第1周波数にお
ける、前記制御ループの現在の特性と前記基準周波数特
性との第1距離を導出し、前記ノッチフィルタの中心周
波数より小さく且つ前記制御ループの周波数特性と所定
の基準周波数特性との距離が最小であった第2周波数に
おける、前記制御ループの現在の特性と前記基準周波数
特性との第2距離を導出するモジュールと、 前記第1距離及び第2距離から、前記ノッチフィルタの
中心周波数をシフトさせるか判断する判断モジュールと
を有する、ディスク記憶装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09258442A JP3111046B2 (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 周波数特性導出方法及び装置、ノッチフィルタ設定方法及び装置、ノッチフィルタ調整方法、制御装置、並びにディスク記憶装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
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