JPH1196648A - カメラの磁気ヘッド/パッド構造 - Google Patents

カメラの磁気ヘッド/パッド構造

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JPH1196648A
JPH1196648A JP9273576A JP27357697A JPH1196648A JP H1196648 A JPH1196648 A JP H1196648A JP 9273576 A JP9273576 A JP 9273576A JP 27357697 A JP27357697 A JP 27357697A JP H1196648 A JPH1196648 A JP H1196648A
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JP
Japan
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magnetic head
film
camera
pad
film material
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JP9273576A
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English (en)
Inventor
Yukio Sawada
幸雄 澤田
Masaru Endo
賢 遠藤
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡明な構成で、パッドから写真フィルムへ均
一で安定した押圧力を加えることができ、それによって
磁気ヘッドと写真フィルムの磁気記録層との間の良好な
密着性が得られる、APSカメラの磁気ヘッド/パッド
構造を提供する。 【解決手段】 APSカメラ10の磁気ヘッド/パッド
構造は、磁気ヘッド26と、写真フィルム30を押圧し
て磁気ヘッド26のギャップ部38に密接させるパッド
28とを備える。パッド28は、弾性及び可撓性を有す
る膜材44と、この膜材44を展張して支持する展張支
持手段とで形成されており、展張支持手段によって展張
された膜材44が写真フィルム30に摺接することで写
真フィルム30を押圧する。膜材44によって、写真フ
ィルム30が磁気ヘッド36の前面40に沿う形に変形
させられるため、磁気ヘッド26と写真フィルム30の
磁気記録層との間の良好な密着性が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録層を有す
る写真フィルムを使用するカメラの磁気ヘッド/パッド
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】APS(アドバンスト・フォト・システ
ム)は、比較的最近になって提案されたコンパクトカメ
ラのためのフィルムフォーマットである。APSでは、
現在最も広く普及している35mmフィルムフォーマッ
トのパトローネよりもひとまわりコンパクトなカートリ
ッジに収容したフィルムが使用され、このフィルムは、
APSフィルムと呼ばれることもあり、カートリッジフ
ィルムと呼ばれることもある。APSフィルムは、その
フィルムベースの画像形成層が設けられている面とは反
対側の面に、透明な磁気記録層(IX層と呼ばれる)が
設けられており、この磁気記録層にデータを記録するこ
とができる。APSに準拠したカメラ(APSカメラ)
は、APSフィルムの磁気記録層に書き込みを行うため
の磁気ヘッドを備えており、1つのコマの撮影が終了し
てフィルムの巻き上げを行う際のフィルム走行を利用し
て、そのコマに関する様々なデータを磁気的にフィルム
に書き込むようにしている。
【0003】APSカメラの磁気ヘッドの構造は、基本
的には磁気テープやフロッピーディスクの書き込みに使
用する磁気ヘッドと同様のものである。ただしAPSフ
ィルムは、磁気テープと比べればはるかに厚いため柔軟
性に乏しい。一方、フロッピーディスクの磁気媒体と比
べた場合、APSフィルムは普段はカートリッジ内に巻
き込まれていて巻き癖がついているため、フロッピーデ
ィスクの磁気媒体のような高度の平面性をもたない。従
って、APSフィルムへの磁気書き込みに関しては、磁
気テープやフロッピーディスクへの書き込みと比べて、
磁束発生部(例えばギャップ部)を有する磁気ヘッドの
前面と磁気記録層の表面との密着性を確保することが容
易でない。この密着性が損なわれると磁気記録の確実性
が失われるため、この密着性を確保するための何らかの
工夫が必要とされており、そのための様々な構造がこれ
までに提案されている。それら構造のうちには、磁気ヘ
ッドを浮動状態で支持してフィルムの磁気記録層の表面
へ押付けることで、その磁気ヘッドをフィルムの表面に
追随させるようにしたものや、磁気ヘッドを固定状態で
支持してその磁気ヘッドに対向するパッドでフィルムを
その磁気ヘッドへ押付けるようにしたものがある。本発
明は、磁気ヘッドを固定状態で支持し、パッドでフィル
ムをその磁気ヘッドへ押付けるようにした磁気ヘッド/
パッド構造に関するものである。従来のこの種の磁気ヘ
ッド/パッド構造としては、適当な案内構造によって浮
動状態で支持したパッドをばねで付勢することで、その
パッドがフィルムを押圧して磁気ヘッドに押付けるよう
にしたものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うな磁気ヘッド/パッド構造では、パッドとその案内構
造との間に働く摩擦力、巻き上げの際に走行するフィル
ムからパッドに働く摩擦力、それに巻き上げの際に発生
するフィルムの張力の増大等の様々な要因によって、パ
ッドからフィルムに加わる押圧力の大きさや分布が変動
し、その結果として、フィルムの磁気記録層と磁気ヘッ
ドとの間の密着性が損なわれて磁気記録が不確実になる
ことがしばしばあった。本発明は前記事情に鑑み案出さ
れたものであって、本発明の目的は、磁気記録層を有す
る写真フィルムを使用するカメラの磁気ヘッド/パッド
構造であって、極めて簡明な構成でありながら、パッド
から写真フィルムへ均一で安定した押圧力を加えること
ができ、それによって磁気ヘッドと写真フィルムの磁気
記録層との間の良好な密着性を確保することのできる、
磁気ヘッド/パッド構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明にかかる磁気記録層を有する写真フィルムを
使用するカメラの磁気ヘッド/パッド構造は、磁束発生
部を写真フィルムの磁気記録層に摺接させて使用する固
定状態で支持された磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドに対
向する位置に配設され写真フィルムを押圧して前記磁気
ヘッドの前記磁束発生部に密接させるためのパッドとを
備え、前記パッドは、弾性及び可撓性を有する膜材と、
該膜材を展張して支持する展張支持手段とで形成され、
前記展張支持手段によって展張された前記膜材が写真フ
ィルムに摺接することで写真フィルムを押圧するように
構成されていることを特徴とする。また、本発明は、前
記膜材が軟プラスチック材料で形成されていることを特
徴とする。また、本発明は、膜材がシリコンラバーで形
成されていることを特徴とする。また、本発明は、前記
磁気ヘッドが前記カメラの圧板に固定されており、前記
パッドが前記カメラのカメラ本体部に固定されているこ
とを特徴とする。また、本発明は、前記膜材がリボン形
状に形成されており、前記展張支持手段がリボン形状の
前記膜材の両端を固定支持するものであることを特徴と
する。また、本発明は、リボン形状の前記膜材が写真フ
ィルムの走行方向に沿って延在していることを特徴とす
る。また、本発明は、前記展張支持手段が押え板を含ん
でおり、該押え板はリボン形状の前記膜材の両端を固定
支持する固定部と前記磁気ヘッドに対応した位置に形成
された開口とを有することを特徴とする。また、本発明
にかかる磁気記録層を有する写真フィルムを使用するカ
メラの磁気ヘッド/パッド構造は、磁気ヘッドと、写真
フィルムを押圧して前記磁気ヘッドに密接させるための
パッドとを備え、前記磁気ヘッドと前記パッドとは、そ
れらの間に写真フィルムを挟持するように互いに対向し
て配設されており、前記パッドは、弾性及び可撓性を有
する膜材を展張して支持することで形成されていること
を特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面に従って説明する。図1は本発明にかかるカメラ
の磁気ヘッド/パッド構造をカメラの底面側から見た断
面図、図2は図1の構造をカメラの前方から見た立面
図、図3は図1の構造を採用したカメラの主要な構成要
素の配置を示した模式図である。図3の模式図は、AP
Sカメラ10の主要な構成要素の配置を示しており、こ
れはカメラ10を後方から見た図である。このカメラ1
0の、ボディカバーに覆われたカメラ本体部12には、
APSフィルムのカートリッジを収容するカートリッジ
室14が右側に設けられ、フィルムを巻取るスプール1
6を備えたスプール室18が左側に設けられている。ま
た、カメラ本体部12の中央部分には、水平方向に平行
に延在する一対の外レール20a、20bと一対の内レ
ール22a、22bとが設けられている。これらのレー
ル20a、20b、22a、22bは、図3に想像線で
配設位置を示した圧板24と協働して、カートリッジか
ら引き出されたフィルムをスプール室16へ案内すると
共にそのフィルムを適切に位置決めする。また、内レー
ル22aと22bとの間には、そこを介してフィルムへ
画像が写し込まれるアパーチャ23が形成されている。
【0007】このカメラ10は、カートリッジフィルム
とも呼ばれるAPSフィルムを使用するものである。カ
メラ10にフィルムを装填するには、フィルムのカート
リッジをカートリッジ室14に挿入してカートリッジ室
14の蓋を閉じる。すると、不図示のフィルム装填機構
が作動して、カートリッジからフィルムの先端を引き出
し、内レール22a、22bと圧板24との間の隙間に
挿通してスプール16へ導き、そのフィルムをスプール
16で巻き取れるようにする。スプール16がフィルム
を巻き取るときの(即ち巻き上げの際の)、そのフィル
ムの走行方向を図中に矢印Fで示した。
【0008】フィルムの前面に摺接する内レール22
a、22bとフィルムの背面に摺接する圧板24との間
の隙間寸法は、フィルムの厚さと略々等しく、ただしフ
ィルムの挿通が容易なようにそれよりごく僅かだけ広く
してある。従って、それら内レール22a、22bと圧
板24とによって、カメラのレンズの光軸方向における
フィルムの位置が定められる。一対の外レール20a、
20bの内法間隔は、フィルムの幅と略々等しく、ただ
しフィルムの挿通が容易なようにそれよりごく僅かだけ
広くしてある。これら外レール20a、20bは、フィ
ルムの両側の側縁部(エッジ)に夫々係合することによ
って、フィルムの幅方向(即ちカメラの上下方向)にお
けるフィルムの位置を定める。
【0009】周知のごとくAPSフィルムは、そのフィ
ルムベースの画像形成層が設けられている面とは反対側
の面に、透明な磁気記録層(IX層と呼ばれる)が設け
られており、この磁気記録層にデータを記録することが
できる。この磁気記録層は、フィルムが内レール22
a、22bと圧板24との間に挿通されたときには、背
面側(即ち圧板24側)に位置することになる。カメラ
10は、フィルムの磁気記録層に書き込みを行うための
磁気ヘッド26(図1)を備えている。この磁気ヘッド
26は、圧板24の左下の隅部に配置されており、その
位置を図3に長方形H/Pで示した。カメラ本体部12
には、磁気ヘッド26に対向する位置(従って図3に長
方形H/Pで示した位置)にパッド28(図1)が設け
られている。磁気ヘッド26とパッド28とで、本発明
にかかるカメラの磁気ヘッド/パッド構造が構成されて
おり、以下に更に詳細に説明する。
【0010】図1はカメラを底面側から見た断面図であ
り、図中上方がカメラの前方、図中右方がカメラの左方
に相当しており、カメラ本体部12と圧板24との間を
フィルム30が延在している状態を示した。図1に示し
たように、磁気ヘッド26は、磁気テープやフロッピー
ディスクの書き込みに使用されている磁気ヘッドと基本
的に同様の構造の、リング型磁気ヘッドであり、コア3
2とコイル34とが金属製のケース36に収容されてお
り、そのケース36が圧板24に固定されている。尚、
磁気ヘッド26は2チャンネル用ヘッドであり、コア3
2及びコイル34は同一形状のものが2組ずつ備えら
れ、各コア32には磁束発生部であるギャップ部38が
形成されている。圧板24は、カメラ本体部12に対し
て固定されていることもあり、また、ばね等を介してカ
メラ本体部12に連結されていることもある。ただし、
いずれにしても、フィルムの巻き上げに際して圧板24
がカメラ本体部12に対して移動することはなく、従っ
て、磁気ヘッド26は、カメラ本体部12に対して固定
状態で支持されている。
【0011】磁気ヘッド26の磁束発生部であるギャッ
プ部38は、この磁気ヘッド26の前面40の中央部分
に位置している。磁気ヘッド26は、巻き上げに際して
矢印Fの方向へ走行するフィルム30の磁気記録層に、
このギャップ部38を(従って前面40を)摺接させて
使用することで、データの磁気書き込みを行うものであ
る。既述のごとく、磁気ヘッド26は2トラック用ヘッ
ドであるため、この磁気書き込みにより、フィルム30
の一方の側縁部(下方の側縁部)に沿って2本の記録ト
ラックが形成される。圧板24の左下の隅部には、磁気
ヘッド26を嵌装するための貫通開口41が形成されて
おり、更に圧板24の前面(フィルム30側の面)に
は、この貫通開口41の周囲を囲むように凹部42が形
成されている。磁気ヘッド26を圧板24の貫通開口4
1に嵌装して取り付けたときには、その磁気ヘッド26
の前面40が、図1に示すように、圧板24の前面と略
々同じ平面上に位置するようにしてある。ただし、多く
の場合、磁気ヘッド26の前面40は完全な平面ではな
く、ギャップ部38が最も前方へ突出し、フィルム走行
方向前方及び後方へ行くに従ってフィルム表面から離れ
る方向へ後退した形状とされている。より具体的には、
フィルムと摺接する磁気ヘッド26の前面40は、通
常、ギャップ部38からフィルム走行方向前方及び後方
へ行くに従ってフィルム面から後退した屋根形に形成さ
れているか、或いは、フィルム面へ向かって最も突出し
た部分にギャップ部38が位置するようにした略々円筒
形に形成されており、これらの形状は、ギャップ部の両
側の磁極部と磁気記録媒体とを良好に密接させるために
一般的に採用されている形状である。そして、磁気ヘッ
ド26の前面40は、その最も突出したギャップ部38
の近傍において、圧板24の前面と略々同じ平面上に位
置するようにしてある。
【0012】パッド28は、既述のごとく、カメラ本体
部12の磁気ヘッド26に対向する位置に設けられてお
り、このパッド28と磁気ヘッド26との間にフィルム
30が挟持され、パッド28がそのフィルム30を押圧
して磁気ヘッド26のギャップ部38に密接させること
で磁気記録が適切に行われるようにしている。パッド2
8は、図1及び図2に示すように、リボン形状の膜材4
4と、この膜材46を展張して支持する展張支持手段と
で形成されている。膜材44は弾性及び可撓性を有する
材料で形成されている。また、展張支持手段は、図示例
では、カメラ本体部12に形成した一対の断面三角形の
突起12a、12aの向かい合った夫々の傾斜面46、
46と、ビス48、48を介してそれら傾斜面46、4
6に取り付けられた押え板50とを含んでいる。リボン
形状の膜材44は、図中に矢印Fで示したフィルム30
の走行方向に沿って延在しており、その両端が夫々の傾
斜面46と押え板50の端部との間に挟持されて固定さ
れている。
【0013】より詳しくは、押え板50は、その両端が
夫々の傾斜面46と平行になるように屈曲されており、
それら屈曲部が、膜材44の両端を固定支持する固定部
となっている。また、押え板50は、カメラ本体部12
に取り付けたときに、その長手方向中央部分が圧板24
の前面に対して平行になるように形成されており、この
中央部分に開口52を有する。開口52は磁気ヘッド2
6に対応した位置に形成されており、その大きさは磁気
ヘッド26の前面40の大きさに略々等しい。膜材44
は、その両端が、押え板50の両端の屈曲部と、カメラ
本体部12の傾斜面46、46との間に挟持されること
で展張されており、押え板50の開口52の周縁部で
は、膜材44のフィルム30側の表面が、圧板24の前
面より更に後方へ(図1の下方へ)突出して、圧板24
に形成された凹部42の中へ突き出すように、この押え
板50の寸法及び膜材44の厚さを定めてある。尚、後
に更に詳しく説明するように、押え板50をカメラ本体
部12に取り付けて膜材44を展張する際には、この膜
材44に張力を付与することなく(即ち自由長のまま
で)展張するようにしてもよく、張力を付与して(即ち
伸張させた状態で)展張するようにしてもよい。
【0014】一方、押え板50の開口52内の中央付近
では、磁気ヘッド26の前面40の最も突出した部分
(即ち、ギャップ部38の近傍の部分)によって、弾性
及び可撓性を有する膜材44が前方へ押し戻されてお
り、その部分の膜材44のフィルム30側の表面は、圧
板24の前面と略々同じ平面上に位置している。そし
て、フィルム30が巻き上げられて走行するときには、
この開口52内の部分の膜材44がフィルム30に摺接
することで、そのフィルム30が磁気ヘッド26の前面
40へ押付けられる。即ち、カメラ10を組立てる際に
は、磁気ヘッド26の前面40によって膜材44が弾性
変形させられる。そして、フィルム30を装填したとき
には、その変形している膜材44の弾性によって、フィ
ルム30が磁気ヘッド26の前面40に沿う形に変形さ
せられる。このとき膜材44からフィルム30へ加わる
押圧力は、弾性変形した膜材44の張力によって発生す
る押圧力であるため、均一で、しかも安定した押圧力と
なる。その結果として、フィルム30の磁気記録層が磁
気ヘッド26の前面40に、ギャップ部38を中心とし
たかなり広い領域に亙って良好に密接するため、安定し
た磁気記録が保証される。
【0015】膜材44は走行するフィルム30に摺接す
るものであるため、膜材44の材料としては、弾性及び
可撓性を有すると共に、低摩擦であるものを用いる。膜
材44の適当な材料は、例えば軟プラスチック材料であ
り、シリコンラバーを用いれば好適な結果が得られる。
ただし、それ以外の材料のうちにも、適当なものが多く
ある。また、弾性及び可撓性の点で優れているが摩擦が
大きい材料の場合には、その表面に低摩擦の別の材料を
コートすることによって、好適に使用することができ
る。膜材44を押え板50でカメラ本体部12に固定す
る際には、その膜材44に特に張力を付与しなくとも、
磁気ヘッド26を組み付ける際に弾性変形させられるこ
とで膜材44に張力が発生する。ただし、膜材44の材
料や形状、それに展張支持手段の構造によっては、膜材
44を固定する際に予め幾らかの張力を付与しておくこ
とが好ましい場合もあり、そのような場合にはそうして
もよい。また、膜材44を展張して支持する展張支持手
段の構造は、上に説明したものに限られないが、磁気ヘ
ッド26の前面40の形状が通常の屋根形ないし円筒形
である場合には、上に説明した構造とすることで良好な
結果が得られる。展張支持手段の別の実施の形態として
は、矩形の枠に膜材を展張して接着したものをカメラ本
体部に固定するようにしてもよく、また、矩形の枠とそ
こに展張した膜材とをプラスチックの一体成形品として
形成し、それをカメラ本体部に固定するようにしてもよ
い。また特に、図示例では、磁気ヘッド26は圧板24
に固定され、パッド28はカメラ本体部12に固定され
ており、膜材44が弾性変形するだけであって、従来の
浮動状態で支持したパッドのように部材どうしが相対変
位するということがない。そのため、部材どうしの接触
部の摩擦によって動作が不安定なるということがなく、
極めて信頼性の高い構造となっている。
【0016】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかる磁気記録層を有する写真フィルムを使用するカメ
ラの磁気ヘッド/パッド構造では、写真フィルムを押圧
して磁気ヘッドの磁束発生部に密接させるためのパッド
を、弾性及び可撓性を有する膜材料を展張して支持する
ことで形成した。そのため本発明によれば、極めて簡明
な構成でありながら、パッドから写真フィルムへ均一で
安定した押圧力を加えることができ、それによって磁気
ヘッドと写真フィルムの磁気記録層との間の良好な密着
性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるカメラの磁気ヘッド/パッド構
造をカメラの底面側から見た断面図である。
【図2】図1の構造をカメラの前方から見た立面図であ
る。
【図3】図1の構造を採用したカメラの主要な構成要素
の配置を示した模式図である。
【符号の説明】
10 APSカメラ 12 カメラ本体部 24 圧板 26 磁気ヘッド 28 パッド 30 写真フィルム 38 磁気ヘッドのギャップ部 40 磁気ヘッドの前面 44 膜材 50 押え板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録層を有する写真フィルムを使用
    するカメラの磁気ヘッド/パッド構造において、 磁束発生部を写真フィルムの磁気記録層に摺接させて使
    用する固定状態で支持された磁気ヘッドと、 前記磁気ヘッドに対向する位置に配設され写真フィルム
    を押圧して前記磁気ヘッドの前記磁束発生部に密接させ
    るためのパッドとを備え、 前記パッドは、弾性及び可撓性を有する膜材と、該膜材
    を展張して支持する展張支持手段とで形成され、前記展
    張支持手段によって展張された前記膜材が写真フィルム
    に摺接することで写真フィルムを押圧するように構成さ
    れている、 ことを特徴とするカメラの磁気ヘッド/パッド構造。
  2. 【請求項2】 前記膜材は軟プラスチック材料で形成さ
    れている請求項1記載のカメラの磁気ヘッド/パッド構
    造。
  3. 【請求項3】 前記膜材はシリコンラバーで形成されて
    いる請求項2記載のカメラの磁気ヘッド/パッド構造。
  4. 【請求項4】 前記磁気ヘッドは前記カメラの圧板に固
    定されており、前記パッドは前記カメラのカメラ本体部
    に固定されている請求項1乃至3の何れか1項記載のカ
    メラの磁気ヘッド/パッド構造。
  5. 【請求項5】 前記膜材はリボン形状に形成されてお
    り、前記展張支持手段はリボン形状の前記膜材の両端を
    固定支持するものである請求項1乃至4の何れか1項記
    載のカメラの磁気ヘッド/パッド構造。
  6. 【請求項6】 リボン形状の前記膜材は写真フィルムの
    走行方向に沿って延在している請求項5記載のカメラの
    磁気ヘッド/パッド構造。
  7. 【請求項7】 前記展張支持手段は押え板を含んでお
    り、該押え板はリボン形状の前記膜材の両端を固定支持
    する固定部と前記磁気ヘッドに対応した位置に形成され
    た開口とを有する請求項5または6記載のカメラの磁気
    ヘッド/パッド構造。
  8. 【請求項8】 磁気記録層を有する写真フィルムを使用
    するカメラの磁気ヘッド/パッド構造において、 磁気ヘッドと、写真フィルムを押圧して前記磁気ヘッド
    に密接させるためのパッドとを備え、 前記磁気ヘッドと前記パッドとは、それらの間に写真フ
    ィルムを挟持するように互いに対向して配設されてお
    り、 前記パッドは、弾性及び可撓性を有する膜材を展張して
    支持することで形成されている、 ことを特徴とするカメラの磁気ヘッド/パッド構造。
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