JPH1196334A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH1196334A
JPH1196334A JP9251923A JP25192397A JPH1196334A JP H1196334 A JPH1196334 A JP H1196334A JP 9251923 A JP9251923 A JP 9251923A JP 25192397 A JP25192397 A JP 25192397A JP H1196334 A JPH1196334 A JP H1196334A
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image
image data
spatial filter
coefficient
converter
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JP9251923A
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Toshiaki Matsuzawa
聡明 松沢
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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    • G06T5/73
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/20Image enhancement or restoration by the use of local operators
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10056Microscopic image

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、画像をリアルタイムに復元処理し、
試料の輝度分布に近い画像を得る。 【解決手段】画像データを4ラインバッファ14で逐次
取り込んで所定サイズ分の画像データを一時保存し、復
元の処理における無近接法に基づく係数マトリックスk
が予め設定された空間フィルタ15により4ラインバッ
ファ14からから逐次出力される画像データに対して空
間フィルタ処理して無近接法に基づく復元像fを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光学顕微鏡
等の光学機器の観察により得られる画像データの光学機
器によるボケを簡易的に除去して画質を改善した復元像
を得る画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】物体を光学顕微鏡等の光学機器で観察し
た画像は、元の物体に比べて光学機器によるボケの分だ
け画質が劣化する。このようなボケのある画像から数値
計算により光学機器のボケを取り除き、理想的な画像を
得る技術は、像の復元或いはデコンボリューション(de
convolution )と呼ばれている。
【0003】これと同様な処理に像の強調があるが、い
ずれにしても画像のコントラストを改善する技術であ
り、これらは復元が元の物体の輝度分布を正確に再現す
ることを目的とし、強調がそれにとらわれず観察したい
部分を明瞭にすることを目的とするところに違いがあ
る。
【0004】ところで、光学顕微鏡により試料に対して
深さ方向を等間隔で変位させながら撮像し、3次元画像
(積層画像)を得る方法を光学切片法(optical sectio
ning)という。
【0005】このように積層画像を得た場合、光学顕微
鏡のボケ(点像分布関数:PSF)は、図5に示すよう
に各画像gi-1 、gi 、gi+1 において水平方向(xy
方向)に比べて深さ方向(z方向)に大きく広がってい
るので、積層画像の中の各画像gi-1 、gi 、gi+1
は、試料の輝度分布を正確に反映した断面積にはなら
ず、例えば画像gi ではその上下の各画像gi-1 、g
i+1 から漏れてくるボケが重畳している。
【0006】このような積層画像から簡易的にボケを除
去する復元アルゴリズムの1つに最近接法(nearest ne
ighbor algorithm)がある。この最接近法としては、例
えば、D.A.Agard,“Optical Sectioning Microscopy :
Cellular Architecture in Three Dimensions ”,Ann.
Rev.Biophys.Bioeng.Vol.13,p.191-219,(1984)及びD.A.
Agard et al., “Fluorescence Microscopy in Three D
imensions ”,Methods in Cell Biology Vol.30,p.353
-377, (1989)を参照。
【0007】この最近接法は、対象となる例えば1枚の
画像gi の上下に隣接する各画像gi-1 、gi+1 からの
影響だけを除去し、それに比べて影響の小さい他の平面
からの寄与は無視するものであり、近似の度合いに応じ
て何種類かの最近接法アルゴリズムが提案されている。
【0008】最も簡単な例は、復元像fi をi番目の積
層画像gi 及びその上下の各画像gi-1 、gi+1 から、 fi =c2 [gi −c1 (gi-1 +gi+1 )*h …(1) という画像演算により求めるものである。
【0009】ここで、c1 、c2 はボケの除去を調整す
るパラメータ、hはi番目の画像データに点像分布関数
PSFの中心をおいたときの上下の各画像gi-1 、g
i+1 における点像分布関数PSFの値である。そして、
*は畳み込み積分を表す。
【0010】このような復元アルゴリズムにおいて、積
層画像の深さ方向のサンプリング間隔が適度に小さい
と、i番目の積層画像gi とその上下の各画像gi-1
i+1とは殆ど同じ画像になる。そこで、上下の各画像
i-1 、gi+1 もi番目の積層画像gi で兼用して最近
接法を行っても、上下の各画像gi-1 、gi+1 から侵入
するボケを疑似的に除去することができる。この復元ア
ルゴリズムは無近接法(no-neighbor algorithm )と呼
ばれる。
【0011】この無近接法による復元像fi は、 fi =c2 [gi −2c1 (gi *h)] …(2) の画像演算を行って求められる。この無近接法では、上
下の近接画像gi-1 、gi+1 を参照する必要がないの
で、積層画像でない1枚の画像データに対しても処理で
きる。
【0012】点像分布関数PSFの値hは、一般に理論
値が用いられる。この値の小さい部分を切り捨てると、
通常マトリックス5×5〜11×11の大きさになる。
従って、この点像分布関数PSFの値hと積層画像gi
の畳み込み積分は、hを係数マトリックスとした空間フ
ィルタ処理となる。一般的に強調手段である空間フィル
タ処理と異なり、無近接法では係数マトリックスの大き
さや値が点像分布関数PSFの理論値で常に最適化され
る長所がある。
【0013】このような無近接法を適用した例として図
6に示す構成の共焦点レーザ走査顕微鏡(CLSM)が
ある。CPU1は、走査ドライバ2を駆動してレーザ光
の収束光を試料上に走査する。このとき、フォトマル等
の受光素子3は、試料からの戻り光を受光ピンホールを
通して受光して光電変換し、その画像信号として出力す
る。この画像信号は、A/Dコンバータ4でディジタル
化され、CPU1によりサンプリングされて画像データ
として一旦メモリ5に保存される。
【0014】次に、CPU1は、一旦メモリ5に保存さ
れた画像データを読み出し、上記式(2) の画像演算を実
行して復元像fi を得、これをモニタテレビジョン6に
表示する。このような処理により、試料の輝度分布に近
くコントラストの高い画像が得られる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上のように無近接法
は、画像データが1枚であっても光学機器の点像分布関
数PSFに基づいた3次元的な復元を簡易に実施できる
が、他の復元と同様に画像データを一旦メモリ5に保存
し、この後にメモリ5から画像データを読み出して画像
演算を行って復元像fi を得るために、リアルタイムの
観察には利用できない。
【0016】本来、共焦点レーザ走査顕微鏡は、深さ方
向の分解能が高いので、試料の3次元輝度分布を忠実に
再現できる特徴があるが、試料からの戻り光が弱い場
合、受光側のピンホール径を大きくして光量不足を補う
必要がある。
【0017】このようにピンホール径を大きくすること
は、深さ方向の分解能の低下を伴うため、像は明るくな
るが、コントラストが低下して不明瞭になってくる。こ
れを無近接法などの復元で補い、試料の輝度分布に近い
像にするには、上記の通り画像データを一旦メモリ5に
保存し、この後にメモリ5から画像データを読み出して
画像演算を行って復元像fi を得るしかなかった。
【0018】又、単に画像データを明瞭に映し出すため
に映像信号を強調して表示する方法もあるが、この場
合、表示される画像が実際の輝度分布を忠実に再現する
保証はない。
【0019】なお、広視野の光学顕微鏡の場合、元々深
さ方向の分解能が低いため、何等かの復元を行わない
と、正確な断面輝度分布は得られない。そこで本発明
は、画像をリアルタイムに復元処理し、試料の輝度分布
に近い画像を得ることができる画像処理装置を提供する
ことを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、撮像
装置から逐次出力される画像信号を逐次画像データに変
換する変換手段を有し、この画像データに対して復元の
処理を実行して画像データのボケを除去した復元像を得
る画像処理装置において、画像データを逐次取り込んで
所定サイズ分の画像データを一時保存する保存手段と、
復元の処理における無近接法に基づく係数が予め設定さ
れ、保存手段と変換手段から逐次出力される画像データ
に対して空間フィルタ処理して無近接法に基づく復元像
を得る空間フィルタと、を備えた画像処理装置である。
【0021】請求項2によれば、請求項1記載の画像処
理装置において、空間フィルタは、保存手段と変換手段
から出力される画像データをg、ディラックのデルタ関
数をδ、点像分布関数の理論値をh、定数をc1 、c2
とすると、 g*{c2 (δ−2c1 h)} 但し、*は畳み込み積分を表すの空間フィルタ処理して
無近接法に基づく復元像を得る機能を有する。
【0022】
【発明の実施の形態】
(1) 以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参
照して説明する。図1は共焦点レーザ走査顕微鏡に適用
した画像処理装置の構成図である。走査ドライバ10
は、CPU11の管理下で共焦点レーザ走査顕微鏡の走
査系を制御するものである。走査系は、レーザ光源から
出力されたレーザ光をガルバノミラー等によりレーザの
収束光を試料の表面や内部を2次元的に走査(rastersc
anning )する。
【0023】一方、受光素子12は、走査ドライバ10
でレーザ光の収束光を試料の表面や内部に2次元的に走
査したときに、試料からの微弱な戻り光を共焦点レーザ
走査顕微鏡の受光ピンホールを通して受光し、光電変換
してその画像信号を得るもので、例えば光電子増倍管
(PMT)が用いられている。
【0024】この受光素子12の出力端子には、受光素
子12からの画像信号をディジタル化して画像データを
得るA/Dコンバータ13を介して4ラインバッファ1
4及び5×5マトリックスの空間フィルタ15が接続さ
れている。
【0025】4ラインバッファ14は、A/Dコンバー
タ13からの画像データを逐次取り込んで所定サイズ分
の画像データを一時保存、すなわち1ライン分、2ライ
ン分、3ライン分、4ライン分だけそれぞれ遅延された
第2ラインから第5ラインまでの各画像データを空間フ
ィルタ15に送出する保存手段としての機能を有してい
る。
【0026】空間フィルタ15は、復元の処理における
無近接法に基づく係数が予め設定され、4ラインバッフ
ァ14とA/Dコンバータ13から逐次出力される画像
データに対して空間フィルタ処理して無近接法に基づく
復元像を得る機能を有している。
【0027】図2はかかる空間フィルタ15の具体的な
構成図である。この空間フィルタ15は、第1ラインか
ら第5ラインの各行に対応する第1から第5のブロック
15−1〜15−5に分割され、このうち第1のブロッ
ク15−1にはA/Dコンバータ13から出力される画
像データがそのまま入力され、第2〜第5のブロック1
5−2〜15−5には4ラインバッファ14で1ライン
分から4ライン分まで順次遅延された画像データがそれ
ぞれ入力されるものとなっている。
【0028】これら第1〜第5のブロック15−1〜1
5−5の構成は同一であり、第1のブロック15−1を
参照して各ブロック15−1〜15−5の構成について
説明する。
【0029】第1のブロック15−1は、直列に接続さ
れた5つのデータラッチ回路16〜20を備え、このう
ち入力側端部に接続されたデータラッチ回路16にA/
Dコンバータ13が接続されている。これにより、第1
のブロック15−1に入力した1ライン目の画像データ
は、5つのデータラッチ回路16〜20の間を1画素づ
つシフトし、1ラインで連続する5つの画素データが第
1のブロック15−1に保持されるものとなっている。
【0030】又、第1のブロック15−1には、5つの
係数レジスタ21〜25が備えられている。これら係数
レジスタ21〜25は、それぞれCPU11からデータ
バスを通して復元の処理における無近接法に基づく係
数、すなわち係数マトリックスが予め設定されるものと
なっている。
【0031】すなわち、1回の空間フィルタ処理で無近
接法を実現するためには、復元像fを示す上記式(2)
を、 f=g*k …(3) 但し、k=c2 (δ−2c1 h) …(4)
に変形する。
【0032】ここで、δはディラックのデルタ関数であ
り、この場合、図3(a) に示すように中心だけが
「1」で他の係数が「0」のm行n列マトリックスであ
る。なお、m、nは奇数である。
【0033】点像分布関数PSFの理論値hには、光の
波長や共焦点レーザ走査顕微鏡の対物レンズ開口数、受
光ピンホール径などを考慮したPSF理論値が用いられ
る。この点像分布関数PSFの理論値hは、図3(b) に
示すように5行5列マトリックスh=[hij]の各要素
ij(i,j=-2, …,2)を、3次元点像分布関数PSFの
理論値h(x,y,z) より、 hij=h(i・Δx,j・Δy,Δz) …(5) と求め、続いて全要素の和が「1」になるように規格化
する。但し、ΔxとΔyとは、画像データの縦横のサン
プリング間隔であり、Δzは上下の近接画像データとの
仮想的な間隔である。このΔzには焦点深度程度の値が
設定される。
【0034】2つのパラメータ(定数)c1 、c2 は、
それぞれ0.45と10程度の値が効果的である。な
お、無近接法の効果は、Δz及びc1 、c2 により変化
するので、処理された画像を見ながら最適な値に調整す
る必要がある。
【0035】従って、以上のような上記式(4) に示す計
算がCPU11において行われ、これにより求められた
係数マトリックスkが各係数レジスタ21〜25に設定
される。
【0036】これら係数レジスタ21〜25には、それ
ぞれ係数ラッチ回路26〜30を介して各乗算部31〜
35が接続されている。このうち各係数ラッチ回路26
〜30は、それぞれ外部例えばCPU11からの係数変
更信号を受けて各係数レジスタ21〜25に設定されて
いる係数マトリックスkをラッチして各乗算部31〜3
5に送出する機能を有している。
【0037】これら乗算部31〜35は、各データラッ
チ回路16〜20によりラッチした連続する5つの画素
データに対してそれぞれ各係数ラッチ26〜30でラッ
チした係数マトリックスkを乗算し、その乗算信号を加
算器36に送る機能を有している。
【0038】この加算器36は、第1〜第5のブロック
15−1〜15−5から出力される各乗算信号を加算
し、空間フィルタ出力としてフレームメモリ37に送出
する機能を有している。
【0039】位相同期ループ(PLL)38は、試料に
対するレーザ収束光の走査に同期させるためにCPU1
1から出力される同期信号に基づいてA/Dコンバータ
13、4ラインバッファ14、空間フィルタ15及びフ
レームメモリ37を動作管理する機能を有している。
【0040】上記CPU11は、上記の如く上記式(4)
に示す計算を演算して係数マトリックスkを求めて各係
数レジスタ21〜25に設定し、かつフレームメモリ3
7から画像データを読み出し、これをモニタテレビジョ
ン39に表示する機能を有している。
【0041】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。先ず、共焦点レーザ走査顕微鏡の対物レ
ンズ開口数などを基にしてCPU11は、上記式(4) に
示す計算を行って係数マトリックスk{=c2 (δ−2
1 h)}を求め、この係数マトリックスkを各係数レ
ジスタ21〜25に設定する。
【0042】次に、共焦点レーザ走査顕微鏡は、CPU
11の指示によって走査ドライバ10を駆動し、レーザ
光源から出力されたレーザ光をガルバノミラー等により
レーザの収束光を試料の表面や内部を2次元的に走査す
る。
【0043】このようにレーザ光の収束光を試料の表面
や内部に2次元的に走査したとき、共焦点レーザ走査顕
微鏡の受光ピンホールを通過した試料からの微弱な戻り
光を受光素子12で受光し、光電変換してその画像信号
を出力する。
【0044】この受光素子12から出力された画像信号
は、A/Dコンバータ13によりディジタル化され、画
像データとして4ラインバッファ14及び空間フィルタ
15に送られる。
【0045】4ラインバッファ14は、A/Dコンバー
タ13からの画像データを逐次取り込み、1ライン分、
2ライン分、3ライン分、4ライン分だけそれぞれ遅延
して第2ラインから第5ラインまでの画像データを空間
フィルタ15に送出する。
【0046】この空間フィルタ15は、復元の処理にお
ける無近接法に基づく係数を用い、4ラインバッファ1
4とA/Dコンバータ13から逐次出力される画像デー
タに対して空間フィルタ処理して無近接法に基づく復元
像を得る。
【0047】すなわち、図2に示すように空間フィルタ
15において、第1のブロック15−1にはA/Dコン
バータ13から出力される画像データがそのまま入力
し、第2〜第5のブロック15−2〜15−5には4ラ
インバッファ14で1ライン分から4ライン分まで順次
遅延された画像データがそれぞれ入力する。
【0048】このうち第1のブロック15−1では、入
力側端部に接続されたデータラッチ回路16から1ライ
ン目の画像データを入力し、この画像データを5つのデ
ータラッチ回路16〜20の間で1画素づつシフトし、
1ラインで連続する5つの画素データを保持する。
【0049】又、各係数ラッチ回路26〜30は、それ
ぞれ外部例えばCPU11からの係数変更信号を受けて
各係数レジスタ21〜25に設定されている係数マトリ
ックスkをラッチして各乗算部31〜35に送出する。
【0050】しかるに、各乗算部31〜35は、各デー
タラッチ回路16〜20によりラッチした連続する5つ
の画素データを受け取るとともに各係数ラッチ回路26
〜30にラッチされている係数マトリックスkを受け取
り、これら画素データと係数マトリックスkとを乗算
し、その乗算信号を加算器36に送る。
【0051】第2〜第5のブロック15−2〜15−5
においても第1のブロック15−1と同様の動作が行わ
れ、連続する5つの画素データと各係数マトリックスk
との乗算信号が加算器36に送られる。
【0052】この加算器36は、第1〜第5のブロック
15−1〜15−5から出力される各乗算信号を加算
し、空間フィルタ出力としてフレームメモリ37に送出
し、蓄積する。
【0053】1ライン部の処理が終了したら、4ライン
バッファ14のラインデータを1ラインずつ下にシフト
して、再び次の1ラインの画像データを処理する。共焦
点レーザ走査顕微鏡による1画面分の走査が終了する
と、CPU11は、フレームメモリ37から画像データ
を読み出し、モニタテレビジョン39に表示する。この
表示画面は次回のフレームメモリ37からの画像データ
の読み出しまで保持される。
【0054】以下、CPU11から停止の指示があるま
で試料の走査と画像の表示とが繰り返される。なお、係
数マトリックスkを変更する場合は、新たな係数マトリ
ックスkをCPU11から各係数レジスタ21〜25に
送り、さらにCPU11から係数変更信号を空間フィル
タ15の各係数ラッチ回路26〜30に送ることによ
り、これら係数ラッチ回路26〜30で新たな係数マト
リックスkをラッチする。
【0055】このように上記第1の実施の形態において
は、画像データを4ラインバッファ14で逐次取り込ん
で所定サイズ分の画像データを一時保存し、復元の処理
における無近接法に基づく係数マトリックスkが予め設
定された空間フィルタ15により4ラインバッファ14
からから逐次出力される画像データに対して空間フィル
タ処理して無近接法に基づく復元像fを得るようにした
ので、画像をリアルタイムに復元処理し、試料の輝度分
布に近い画像をモニタテレビジョン39に表示できる。
従って、共焦点レーザ走査顕微鏡の受光ピンホール径を
大きくしても、コンストラストが高く、実際の試料の輝
度分布に近い断面像を観察できる。
【0056】又、1周期の動作毎に、試料を深さ方向に
一定量づつ変位させれば、無近接法処理された積層画面
を得ることができ、それを画像ファイルとして保存して
おけば、後に改めて画像処理する必要がなくなる。
【0057】なお、上記第1の実施の形態は、次の通り
に変形してもよい。例えば、A/Dコンバータ13の代
わりに、CPU11から4ラインバッファ14と空間フ
ィルタ15とに生画像データを供給するように変更する
ことは容易であり、このように構成すると、未処理のま
ま保存された画像データを空間フィルタ15を利用して
高速に無近接法処理することができる。
【0058】又、点像分布関数PSFの理論値hの実測
値があれば、理論値の代わりに用いてもよい。 (2) 次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参
照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を
付してその詳しい説明は省略する。
【0059】図4は通常の広視野光学顕微鏡に適用した
本発明による画像処理装置の構成図である。撮像素子4
0は、例えば光学顕微鏡の観察像を撮像するモノクロー
ムのCCD素子から構成されている。この撮像素子40
から出力される画像信号は、A/Dコンバータ13でデ
ィジタルの画像データに変換され、4ラインバッファ1
4及び空間フィルタ15に送られるようになっている。
【0060】一方、空間フィルタ15の出力側に接続さ
れるD/Aコンバータ41は、空間フィルタ15で空間
フィルタ処理された画像データをアナログの画像信号に
変換し、モニタテレビジョン39に送出する機能を有し
ている。
【0061】又、同期分離回路42は、撮像素子40か
ら出力される画像信号から同期信号を分離し、この同期
信号を位相同期ループ38に送り、A/Dコンバータ1
3、4ラインバッファ14、空間フィルタ15及びD/
Aコンバータ41を動作管理させるものとなっている。
【0062】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。先ず、広視野顕微鏡の対物レンズ開口数
などを基にしてCPU11は、上記式(4) に示す計算を
行って係数マトリックスk{=c2 (δ−2c1 h)}
を求め、この係数マトリックスkを各係数レジスタ21
〜25に設定する。
【0063】次に、撮像素子40は、広視野顕微鏡の観
察像を撮像し、その画像信号を出力する。この撮像素子
40から出力された画像信号は、A/Dコンバータ13
によりディジタル化され、画像データとして4ラインバ
ッファ14及び空間フィルタ15に送られる。
【0064】4ラインバッファ14は、A/Dコンバー
タ13からの画像データを逐次取り込み、1ライン分、
2ライン分、3ライン分、4ライン分だけそれぞれ遅延
して第2ラインから第5ラインまでの画像データを空間
フィルタ15に送出する。
【0065】この空間フィルタ15は、上記同様に、復
元の処理における無近接法に基づく係数マトリックスk
を用い、4ラインバッファ14とA/Dコンバータ13
から逐次出力される画像データに対して空間フィルタ処
理して無近接法に基づく復元像の画像データを出力す
る。
【0066】この画像データは、D/Aコンバータ41
によりアナログの画像信号に変換され、モニタテレビジ
ョン39に送出され、表示される。なお、係数マトリッ
クスkを変更する場合は、新たな係数マトリックスkを
CPU11から各係数レジスタ21〜25に送り、さら
にCPU11から係数変更信号を空間フィルタ15の各
係数ラッチ回路26〜30に送ることにより、これら係
数ラッチ回路26〜30で新たな係数マトリックスkを
ラッチする。
【0067】このように上記第2の実施の形態によれ
ば、通常の深さ方向の分解能が低い広視野顕微鏡に適用
しても、この広視野顕微鏡の画像をリアルタイムで無近
接法処理して、実際の試料の輝度分布に近い断面像とし
て観察できる。
【0068】なお、上記第2の実施の形態は、次の通り
に変形してもよい。例えば、上記構成を並置してRGB
成分を独立に並列処理すれば、カラー画像にも対応でき
るものであり、この場合、RGB成分毎に対応して個別
に最適化した係数マトリックスkを用いると効果的であ
る。
【0069】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の請求項1及
び2によれば、画像をリアルタイムに復元処理し、試料
の輝度分布に近い画像を得ることができる画像処理装置
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる画像処理装置を共焦点レーザ走
査顕微鏡に適用した第1の実施の形態を示す構成図。
【図2】同装置における空間フィルタの具体的な構成
図。
【図3】ディラックのデルタ関数及び点像分布関数の理
論値を示す模式図。
【図4】本発明に係わる画像処理装置を広視野光学顕微
鏡に適用した第2の実施の形態を示す構成図。
【図5】積層画像から簡易的にボケを除去する復元アル
ゴリズムを説明するための模式図。
【図6】無近接法を適用した共焦点レーザ走査顕微鏡の
構成図。
【符号の説明】
10…走査ドライバ、 11…CPU、 12…受光素子、 14…4ラインバッファ、 15…空間フィルタ、 15−1〜15−5…第1〜第5のブロック、 16〜20…データラッチ回路、 21〜25…係数レジスタ、 26〜30…係数ラッチ回路、 31〜35…乗算部、 36…加算器、 37…フレームメモリ、 38…位相同期ループ(PLL)、 39…モニタテレビジョン、 40…撮像素子、 42…同期分離回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像装置から逐次出力される画像信号を
    逐次画像データに変換する変換手段を有し、この画像デ
    ータに対して復元の処理を実行して前記画像データのボ
    ケを除去した復元像を得る画像処理装置において、 前記画像データを逐次取り込んで所定サイズ分の画像デ
    ータを一時保存する保存手段と、 前記復元の処理における無近接法に基づく係数が予め設
    定され、前記保存手段と前記変換手段から逐次出力され
    る前記画像データに対して空間フィルタ処理して前記無
    近接法に基づく前記復元像を得る空間フィルタと、を具
    備したことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記空間フィルタは、前記保存手段と前
    記変換手段から出力される前記画像データをg、ディラ
    ックのデルタ関数をδ、点像分布関数の理論値をh、定
    数をc1 、c2 とすると、 g*{c2 (δ−2c1 h)} 但し、*は畳み込み積分を表すの空間フィルタ処理して
    前記無近接法に基づく前記復元像を得る機能を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
JP9251923A 1997-09-17 1997-09-17 画像処理装置 Withdrawn JPH1196334A (ja)

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