JPH1196182A - 情報管理システム、一次サーバ、及び二次サーバ - Google Patents

情報管理システム、一次サーバ、及び二次サーバ

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JPH1196182A
JPH1196182A JP25985797A JP25985797A JPH1196182A JP H1196182 A JPH1196182 A JP H1196182A JP 25985797 A JP25985797 A JP 25985797A JP 25985797 A JP25985797 A JP 25985797A JP H1196182 A JPH1196182 A JP H1196182A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検索キー情報及び検索対象情報の登録を行う
と共に、検索キー情報の指定による検索対象情報の検索
を行う情報管理システム、一次サーバ、及び二次サーバ
に関し、個々の情報管理サーバでの負荷の分散及び管理
すべき情報の減少を実現することを課題とする。 【解決手段】 ネットワーク1全体を、階層的に複数の
一次エリア2a〜2nと複数の二次エリア3a〜3mに
分割し、各一次エリアには一次サーバ4a〜4nをそれ
ぞれ配置し、各二次エリアには二次サーバ5a〜5mを
それぞれ配置する。各一次サーバには、検索キー情報か
ら、検索対象情報を格納している二次サーバが存在する
一次エリアの一次サーバを導き出す一次変換情報(6)
と、自一次エリア内で、検索キー情報から、検索対象情
報を格納している二次サーバを導き出す二次変換情報
(7)とを備えておき、また、各二次サーバには、同一
の一次エリア内で、検索キー情報から、検索対象情報を
格納している他の二次サーバを導き出す二次変換情報
(8)を備えておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報管理システ
ム、一次サーバ、及び二次サーバに関し、特に、広範囲
のネットワーク上に分散され、共通的に利用され得る性
質の情報を、ユーザ端末が登録及び検索することができ
る情報管理システム、並びにこの情報管理システムに使
用される一次サーバ及び二次サーバに関する。
【0002】例えば、公衆ATM(Asynchronous Transf
er Mode)ネットワークと既存のLAN(Local Area Netw
ork)を融合するATM−LANにおいて、通信相手の端
末をIP(Internet Protocol) アドレスで指定して通信
する時は、相手端末までのATMコネクションが必要と
なる。このような場合、相手端末のIPアドレスに対応
するATMアドレスを求めなければならない。この時、
発信端末内でATMアドレスの入手ができない場合は、
ATM−ARP(Address Resolution Protocol) サーバ
(ATMアドレス解決サーバ)にIPアドレスを指定し
てATMアドレスの検索を依頼することになる。ATM
−ARPサーバは、既存LANと公衆ATMネットワー
クとを世界的規模において融合を図る際に必須のもので
あるが、本発明はこうしたATM−ARPサーバ等に適
用できる技術である。
【0003】
【従来の技術】従来、端末からネットワークに情報が登
録され、それをネットワーク上で共通的に検索利用する
ような情報管理システムには大きく三種類考えられる。
図50にそれぞれのシステム構成を示す。図中、丸枠は
ネットワーク空間を示し、A,B,Cは情報管理サーバ
を、x、y、zは端末を示す。細実線の矢印は情報登録
要求、太実線の矢印は情報登録通知、細破線の矢印は端
末・サーバ間の情報検索要求とその応答、太破線の矢印
はサーバ・サーバ間の情報検索要求とその応答を示す。
【0004】なお、図50では、情報管理サーバA,
B,Cが端末のホスト名(図におけるx,y,z等)と
そのネットワークアドレスを管理しているものと仮定し
ており、端末xからは、自己のアドレスの情報登録要求
が出力され、端末zからは端末yのアドレスの情報検索
要求がなされているものとしている。ただし、(C)に
おいては、端末yのアドレス情報は、情報管理サーバB
だけで登録管理されているものとする。
【0005】図50(A)は一番目のシステム構成を示
す。これは三つの中で一番単純な構成であり、ネットワ
ーク全体で、集中的に情報管理する情報管理サーバAを
一つだけ設置するシステムである。この場合、端末x、
y、zの各々からの情報の登録及び検索の要求は、情報
管理サーバAに対して行われる。情報管理サーバAは、
例えば端末xから情報(x=10)の登録要求メッセー
ジを受信した場合は、その情報を情報記憶領域に格納す
る。また、例えば端末zから情報の検索要求メッセージ
(y?)を受信した場合は、その情報記憶領域から情報
を検索し、検索結果(y=11)を端末zに通知する。
【0006】図50(B)は二番目のシステム構成を示
す。これは一番目のシステムにおける情報管理サーバの
負荷を分散するために、ネットワーク上に複数の情報管
理サーバA,B,Cを設置する構成である。この場合、
個々の情報管理サーバは情報登録の同期機構により、端
末x、y、zから情報の登録要求メッセージを受信した
場合、それを情報記憶領域に格納した後、その情報を、
他の全ての情報管理サーバに通知する。例えば、情報管
理サーバAは、端末xから情報(x=10)の登録要求
メッセージを受信した場合、それを情報記憶領域に格納
した後、その情報を、他の全ての情報管理サーバB,C
に通知する。この通知を受信した情報管理サーバB,C
は、端末から直接、登録要求メッセージを受信した時と
同じように、通知された情報を情報記憶領域に格納す
る。つまり、同期機構は、一番目の集中的な情報管理サ
ーバAと同様に、各情報管理サーバでネットワーク全体
の情報を管理できるようにする機構である。情報の検索
要求メッセージを受信した場合は、一番目のシステムと
変わらず、各自のサーバ内で検索要求に応じることがで
きる。
【0007】図50(C)は三番目のシステム構成を示
す。これは二番目のシステムにおける個々の情報管理サ
ーバから情報登録の同期機構を排除した構成である。つ
まり、例えば情報管理サーバAは、端末xから情報(x
=10)の登録要求メッセージを受信した場合、その情
報を自己の情報記憶領域に格納するだけで、それを他の
情報管理サーバB,Cに通知しない。従って、各情報管
理サーバは別個の情報をそれぞれ管理することになる。
例えば、情報管理サーバCは、端末zから情報の検索要
求メッセージ(y?)を受信した場合は、自己の情報記
憶領域を検索し、見つからなかった場合は、システムで
前もって決められた検索転送手順に基づき(この図にお
いては、AはBに、BはCに、CはAに情報検索要求メ
ッセージを転送する)、検索要求メッセージを情報管理
サーバAに転送し、それでも見つからなかった場合は、
さらに情報管理サーバBに転送し、ネットワーク全体に
亘って要求された情報を検索するように努める。
【0008】この場合、検索結果(y=11)が情報管
理サーバBで見つかり、検索結果は、検索要求メッセー
ジが転送された経路の逆経路で、最初に検索要求メッセ
ージを転送した情報管理サーバCに返され、最終的に端
末zに検索結果が通知されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の上記一
番目のシステムでは、情報の検索が単純かつ確実である
が、1つの情報管理サーバで膨大な情報を保管しなけれ
ばならない他、1つの情報管理サーバへ検索負荷が集中
して、検索応答の遅延の問題が発生する。
【0010】従来の二番目のシステムでは、複数の情報
管理サーバを設置することで、1つの情報管理サーバへ
検索負荷が集中することは回避できる。しかしながら、
情報登録の同期機構により、情報登録時にネットワーク
の通信トラフィックが増大するという問題がある。
【0011】従来の三番目のシステムでは、二番目のシ
ステムと同じように情報管理サーバを複数台用意するこ
とで、一番目のシステムの問題である1つの情報管理サ
ーバへ検索負荷が集中することを回避でき、更に、同期
機構を取り除くことより、二番目のシステムで問題とな
る情報登録におけるネットワークの通信トラフィックの
増大を解決している。しかしながら、この同期機構の排
除により、各情報管理サーバが、どのような情報を管理
しているのか一切わからず、検索したい情報が見つから
ない場合は、情報管理サーバから情報管理サーバへと情
報検索の要求メッセージが次々に転送されることにな
る。つまり、三番目のシステムでは、情報の検索時に発
生するネットワーク負荷の増大と検索効率の低下が問題
となる。しかも、このシステムでは、登録されていない
情報を検索しようとした場合には、全く無意味な検索処
理がネットワークに存在する全ての情報管理サーバにお
いて行われる最悪の事態が起こり得る。
【0012】また、上記のいずれのシステムでも、ネッ
トワークが大規模になればなるほど、上記に示した問題
の程度が高くなることが推測できる。本発明はこのよう
な点に鑑みてなされたものであり、個々の情報管理サー
バでの負荷の分散及び管理すべき情報の減少を実現した
情報管理システム、並びに情報管理システムで使用され
る一次サーバ及び二次サーバを提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では上記目的を達
成するために、図1に示すように、ネットワーク1全体
を複数にエリア分割することにより得られた複数の一次
エリア2a〜2nと、複数の一次エリア2a〜2nを、
更に個々にエリア分割することによって得られた各一次
エリア毎の複数の二次エリア3a〜3mと、一次エリア
2a〜2nの各々に設けられ、ネットワーク1内で一意
に決まるサーバ識別子を持つ一次サーバ4a〜4nと、
二次エリア3a〜3mの各々に設けられ、自分が属する
一次エリア内で一意に決まるサーバ識別子を持つ二次サ
ーバ5a〜5mと、一次サーバ4a〜4nの各々に設け
られ、検索キー情報から、対応の検索対象情報が登録さ
れた二次サーバが存在する一次エリアに設けられた一次
サーバのサーバ識別子を導き出す一次変換情報6と、一
次サーバ4a〜4nの各々に設けられ、検索キー情報か
ら、対応の検索対象情報が登録された、自一次エリア内
の二次サーバのサーバ識別子を導き出す二次変換情報7
と、二次サーバ5a〜5mの各々に設けられ、検索キー
情報から、対応の検索対象情報が登録された、自分が属
する一次エリア内の二次サーバのサーバ識別子を導き出
す二次変換情報8とを有することを特徴とする情報管理
システムが提供される。
【0014】図1においては、一次エリア2aを更にエ
リア分割することによって得られた複数の二次エリア3
a〜3mだけを示すが、実際には、一次エリア2b〜2
nにおいても、それぞれ、複数の二次エリアが存在し、
各二次エリアには二次サーバがそれぞれ存在する。ま
た、図1においては、一次サーバ4aに設けられた一次
変換情報6及び二次変換情報7だけを示すが、実際に
は、一次サーバ4b〜4nの各々にも一次変換情報及び
二次変換情報が設けられる。同様に、図1には、二次サ
ーバ5aに設けられた二次変換情報8だけを示すが、実
際には、二次サーバ5b〜5mの各々に二次変換情報が
設けられる。
【0015】以上のような構成において、例えば、二次
エリア3aに位置する端末が、検索キー情報と検索対象
情報とからなる登録情報を、ネットワークに登録しよう
としたとする。
【0016】この場合、登録情報は、二次サーバ5aに
格納される他、一次エリア2a内の他の二次サーバに格
納され、更に、一次エリア2a以外の他の一次エリアに
存在する二次サーバにも格納される。すなわち、先ず、
端末から情報登録要求を受けた二次サーバ5aが、登録
情報を自己の記憶領域に格納する。それと共に、二次サ
ーバ5aが、自己の二次変換情報8を作用させることに
よって決まる一次エリア2a内の他の二次サーバに登録
情報の格納を依頼し、この依頼を受けた二次サーバは登
録情報の格納を行う。更に、二次サーバ5aは、自己の
属する一次エリア2aの一次サーバ4aに登録情報の格
納を依頼する。この依頼を受けた一次サーバ4aは、自
己の一次変換情報6を作用させることによって決まる他
の一次エリアの一次サーバに対して、登録情報の格納を
依頼する。この依頼を受けた他の一次エリアの一次サー
バは、自己の二次変換情報を作用させることによって決
まる、自一次エリア内に存在する二次サーバに、登録情
報の格納を依頼し、この依頼を受けた二次サーバは登録
情報の格納を行う。
【0017】こうした階層的な3段階の情報登録によ
り、登録情報は、ネットワーク全体で論理的に分散保管
されることになる。情報の検索も、登録と同じ理論を用
いる。例えば、二次エリア3aに位置する端末が、検索
キー情報を添えて情報検索要求を二次サーバ5aに出力
したとする。
【0018】この場合、二次サーバ5aが自己の記憶領
域を検索キー情報で検索する。見つからなければ次に、
二次サーバ5aが、自己の二次変換情報8を作用させる
ことにより特定される、自己の属する一次エリア2a内
の他の二次サーバに検索依頼し、依頼を受けた二次サー
バが自己の記憶領域を検索する。それでも見つからなけ
れば、二次サーバ5aが、自己の属する一次エリア2a
の一次サーバ4aに検索依頼を行い、依頼を受けた一次
サーバ4aが、自己の一次変換情報6を作用させること
により特定される、他の一次エリアの一次サーバに検索
依頼する。この依頼を受けた一次サーバは、自己の二次
変換情報の作用により特定される、自一次エリア内に存
在する二次サーバに検索依頼し、依頼を受けた二次サー
バが自己の記憶領域を検索する。こうした階層的な検索
を行い、最大でも3段階の検索を行うことにより、検索
対象情報に確実に到達することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。まず、本発明の情報管理システ
ムに係る実施の形態の原理構成を、図1を参照して説明
する。本発明の実施の形態は、ネットワーク1全体を複
数にエリア分割することにより得られた複数の一次エリ
ア2a〜2nと、複数の一次エリア2a〜2nを、更に
個々にエリア分割することによって得られた各一次エリ
ア毎の複数の二次エリア3a〜3mと、一次エリア2a
〜2nの各々に設けられ、ネットワーク1内で一意に決
まるサーバ識別子を持つ一次サーバ4a〜4nと、二次
エリア3a〜3mの各々に設けられ、自分が属する一次
エリア内で一意に決まるサーバ識別子を持つ二次サーバ
5a〜5mと、一次サーバ4a〜4nの各々に設けら
れ、検索キー情報から、対応の検索対象情報が登録され
た二次サーバが存在する一次エリアに設けられた一次サ
ーバのサーバ識別子を導き出す一次変換情報6と、一次
サーバ4a〜4nの各々に設けられ、検索キー情報か
ら、対応の検索対象情報が登録された、自一次エリア内
の二次サーバのサーバ識別子を導き出す二次変換情報7
と、二次サーバ5a〜5mの各々に設けられ、検索キー
情報から、対応の検索対象情報が登録された、自分が属
する一次エリア内の二次サーバのサーバ識別子を導き出
す二次変換情報8とから構成される。
【0020】図1においては、一次エリア2aを更にエ
リア分割することによって得られた複数の二次エリア3
a〜3mだけを示すが、実際には、一次エリア2b〜2
nにおいても、それぞれ、複数の二次エリアが存在し、
各二次エリアには二次サーバがそれぞれ存在する。ま
た、図1においては、一次サーバ4aに設けられた一次
変換情報6及び二次変換情報7だけを示すが、実際に
は、一次サーバ4b〜4nの各々にも一次変換情報及び
二次変換情報が設けられる。同様に、図1には、二次サ
ーバ5aに設けられた二次変換情報8だけを示すが、実
際には、二次サーバ5b〜5mの各々に二次変換情報が
設けられる。
【0021】以上のような構成において、例えば、二次
エリア3aに位置する端末が、検索キー情報と検索対象
情報とからなる登録情報を、ネットワークに登録しよう
としたとする。
【0022】この場合、登録情報は、二次サーバ5aに
格納される他、一次エリア2a内の他の二次サーバに格
納され、更に、一次エリア2a以外の他の一次エリアに
存在する二次サーバにも格納される。すなわち、先ず、
端末から情報登録要求を受けた二次サーバ5aが、登録
情報を自己の記憶領域に格納する。それと共に、二次サ
ーバ5aが、自己の二次変換情報8を作用させることに
よって決まる一次エリア2a内の他の二次サーバに登録
情報の格納を依頼し、この依頼を受けた二次サーバは登
録情報の格納を行う。更に、二次サーバ5aは、自己の
属する一次エリア2aの一次サーバ4aに登録情報の格
納を依頼する。この依頼を受けた一次サーバ4aは、自
己の一次変換情報6を作用させることによって決まる他
の一次エリアの一次サーバに対して、登録情報の格納を
依頼する。この依頼を受けた他の一次エリアの一次サー
バは、自己の二次変換情報を作用させることによって決
まる、自一次エリア内に存在する二次サーバに、登録情
報の格納を依頼し、この依頼を受けた二次サーバは登録
情報の格納を行う。
【0023】こうした階層的な3段階の情報登録によ
り、登録情報は、ネットワーク全体で論理的に分散保管
されることになる。情報の検索も、登録と同じ理論を用
いる。例えば、二次エリア3aに位置する端末が、検索
キー情報を添えて情報検索要求を二次サーバ5aに出力
したとする。
【0024】この場合、二次サーバ5aが自己の記憶領
域を検索キー情報で検索する。見つからなければ次に、
二次サーバ5aが、自己の二次変換情報8を作用させる
ことにより特定される、自己の属する一次エリア2a内
の他の二次サーバに検索依頼し、依頼を受けた二次サー
バが自己の記憶領域を検索する。それでも見つからなけ
れば、依頼を受けた二次サーバが端末より直接、情報検
索要求を受けた二次サーバに成り代わり、自己の属する
一次エリア2aの一次サーバ4aに検索依頼を行い、依
頼を受けた一次サーバ4aが、自己の一次変換情報6を
作用させることにより特定される、他の一次エリアの一
次サーバに検索依頼する。この依頼を受けた一次サーバ
は、自己の二次変換情報の作用により特定される、自一
次エリア内に存在する二次サーバに検索依頼し、依頼を
受けた二次サーバが自己の記憶領域を検索する。こうし
た階層的な検索を行い、最大でも3段階の検索を行うこ
とにより、検索対象情報に確実に到達することができ
る。
【0025】次に、本発明の実施の形態を詳しく説明す
る。以下、本発明を、ATM−ARPサーバに適用した
例を説明する。このATM−ARPサーバは、公衆AT
M網と既存のLANとを融合するATM−LANにおい
て、IPアドレスに対応したATMアドレスを獲得する
ために使用されるものである。
【0026】図2(A)は、第一段階としてエリア分割
されたネットワークを示す図であり、図2(B)は、第
二段階としてエリア分割されたネットワークを示す図で
ある。ネットワークを、第一段階として3つの一次エリ
アに分割、更に個々の一次エリアを、第二段階として、
3つの二次エリアに分割し、それぞれの一次エリアには
情報管理サーバ(以後、「一次サーバ」と表記)10,
20,30を設置し、それぞれの二次エリアには情報管
理サーバ(以後、「二次サーバ」と表記)110,12
0,130、210,220,230、310,32
0,330を設置する。また、一次サーバ10,20,
30を管理するための一次サーバ管理サーバ0を設置す
る。各二次エリアには、多数の端末が存在するが、ここ
では、端末40,41,50,60,70だけを図示す
る。
【0027】図3は、一次サーバ管理サーバ0と、一次
サーバ10と、その一次サーバ10の存在する一次エリ
ア内の二次エリアに位置する二次サーバ110と端末4
0とにおける、各内部構成を示すブロック図である。端
末40において、情報登録要求部400は、情報の登録
を必要とするプロセスが発生した場合に、情報登録要求
メッセージを発行する。ここで登録する情報とは、検索
キー情報及び検索対象情報であり、具体的には、IPア
ドレスとATMアドレスとである。情報検索要求部40
1は、端末内で情報の検索を必要とするプロセスが発生
した場合に、情報検索要求メッセージを発行する。内部
命令402は、上記要求を行う内部プロセスの命令であ
り、外部命令403は、上記要求を行う外部プロセスの
命令である。
【0028】一次サーバ管理サーバ0において、起動確
認部00は、サーバ起動系メッセージ(起動要求,再起
動要求)を受信した場合に対処する。サーバ管理部01
は、サーバ管理系メッセージ(二次サーバ情報通知,二
次サーバ変更通知)を受信した場合に、必要なサーバ情
報を抽出する。サーバ情報記憶領域02は、そのサーバ
情報を格納する。
【0029】一次サーバ10において、起動要求部10
0は起動要求メッセージを発行する。再起動要求部10
1は再起動要求メッセージを発行する。起動確認部10
2は、サーバ起動系メッセージ(起動要求,再起動要
求)を受信した場合に対処する。サーバ管理部103
は、サーバ管理系メッセージ(起動応答,再起動応答,
一次サーバ情報通知,一次,二次サーバ復旧通知,一次
サーバ変更通知)を受信し、必要なサーバ情報を抽出す
る。情報登録部104は、登録系メッセージ(特殊情報
登録要求,情報登録要求,ハッシュ情報登録要求,特殊
情報復旧通知,エリア外情報復旧通知)を受信した場合
に、対応した登録処理を行う。情報検索部105は、検
索系メッセージ(情報検索要求,ハッシュ情報検索要
求,情報復旧要求)を受信した場合に、対応した検索処
理を行う。検索結果転送部106は、検索通知系メッセ
ージ(検索OK,検索NG)を受信した場合に、情報の
転送処理を行う。命令文107は、起動もしくは再起動
の命令文であり、命令解析部108は、その命令を解析
し、起動要求要求部もしくは再起動要求部を起動する。
一次ハッシュ関数作用部109は、検索キー情報から一
次サーバ識別子を導き出す。二次ハッシュ関数作用部1
10は、検索キー情報から二次サーバ識別子を導き出
す。エリア内復旧情報記憶領域111は、特殊情報登録
要求された情報を格納する。エリア外復旧情報記憶領域
112は、ハッシュ情報登録要求された情報を保険的に
格納する。サーバ情報記憶領域113は、サーバ管理部
103が抽出したサーバ情報を格納する。
【0030】二次サーバ110において、起動要求部1
100は起動要求メッセージを発行する。再起動要求部
1101は再起動要求メッセージを発行する。サーバ管
理部1102は、サーバ管理系メッセージ(起動応答,
再起動応答,二次サーバ情報通知,二次サーバ復旧通
知,一次サーバ変更通知,二次サーバ変更通知)を受信
した場合に、必要なサーバ情報を抽出する。情報登録部
1103は、登録系メッセージ(情報登録要求,エリア
内ハッシュ情報登録要求,エリア外ハッシュ情報登録要
求,特殊情報復旧通知,通常情報復旧通知,エリア内ハ
ッシュ情報旧通知,エリア外ハッシュ情報復旧通知)を
受信した場合に、対応した登録処理を行う。情報検索部
1104は、検索系メッセージ(情報検索要求,エリア
内ハッシュ情報検索要求,エリア外ハッシュ情報検索要
求,情報復旧要求,特殊情報復旧要求)に対応した検索
処理を行う。検索結果通知部1105は、検索通知系メ
ッージ(検索OK,検索NG)を受信した場合に、及
び、直接端末から情報検索要求メッセージを受信した二
次サーバで検索を終了した場合に、検索キー情報を元
に、端末に検索結果を通知する。命令文1106は、起
動もしくは再起動の命令文であり、命令解析部1107
は、その命令を解析し、起動要求部もしくは再起動要求
部を起動する。二次ハッシュ関数作用部1108は、検
索キー情報から二次サーバ識別子を導き出す。通常情報
記憶領域1109は、端末からの情報登録要求メッセー
ジを受信した場合に情報を登録する。エリア内ハッシュ
情報記憶領域1110は、エリア内ハッシュ情報登録要
求メッセージを受信した場合に、情報を登録する。エリ
ア外ハッシュ情報記憶領域1111は、エリア外ハッシ
ュ情報登録要求メッセージを受信した場合に、情報を登
録する。サーバ情報記憶領域1112は、サーバ管理部
が抽出したサーバ情報を格納する。
【0031】通信制御部404,03,114,111
3は各々、メッセージの送受信に関わり、メッセージを
送信する場合には各サーバ内部で起動され、メッセージ
を受信する場合は、通信手段90より起動される。
【0032】通信手段90は、ローカルエリアネットワ
ークや広域データ通信網の各接続装置や交換機、通信路
からなる通信手段である。図5は、各サーバのATMア
ドレスを示す図である。一次サーバ10,20,30、
二次サーバ110,120,130、210,220,
230、310,320,330はATM−ARPサー
バとして機能し、これらのサーバは、検索キー情報がI
Pアドレスとなり、検索対象情報がATMアドレスとな
る対のデータを管理することになる。
【0033】また、この場合は、ATMネットワークに
各サーバが配置され、各サーバがATMコネクションに
より情報のやり取りを行うため、予めPVC(Permanent
Virtual Connection)をメッシュに張る方が望ましい。
図4は、PVC設定後のネットワーク構成を示す図であ
る。
【0034】図6(A)は、上記のPVCが確立された
後に、一次サーバ30で保持されているコネクション情
報を例示した図であり、図6(B)は、上記のPVCが
確立された後に、二次サーバ330で保持されているコ
ネクション情報を例示した図である。
【0035】図7は、各サーバ間で用いる起動要求メッ
セージのフォーマットを示す図である。図8は、各サー
バ間で用いる起動応答メッセージのフォーマットを示す
図である。
【0036】図9は、各サーバ間で用いる再起動要求メ
ッセージのフォーマットを示す図である。図10は、各
サーバ間で用いる再起動応答メッセージのフォーマット
を示す図である。
【0037】図11は、各サーバ間で用いる一次サーバ
情報、一次サーバ復旧情報、一次サーバ変更通知メッセ
ージのフォーマットを示す図である。図12は、各サー
バ間で用いる二次サーバ情報、二次サーバ復旧情報、二
次サーバ変更通知メッセージのフォーマットを示す図で
ある。
【0038】図13は、各サーバ間で用いる情報検索
系、情報登録系、検索通知系メッセージの共通フォーマ
ットを示す図である。図14は、端末と二次サーバとの
間で用いる情報登録要求メッセージのフォーマットを示
す図である。
【0039】図15は、端末と二次サーバとの間で用い
る情報検索要求メッセージのフォーマットを示す図であ
る。図16は、端末と二次サーバとの間で用いる検索結
果通知メッセージのフォーマットを示す図である。
【0040】図17は、一次サーバ管理サーバのサーバ
情報記憶領域の構成を示す図である。図中の「ID1」
は一次サーバのサーバ識別子を示し、「ID2」は二次
サーバのサーバ識別子を示す。
【0041】図18は、一次サーバのサーバ情報記憶領
域の構成を示す図である。図19は、二次サーバのサー
バ情報記憶領域の構成を示す図である。図20は、検索
キー情報及び検索対象情報を格納する通常情報記憶領
域、エリア内ハッシュ情報記憶領域、エリア外ハッシュ
情報記憶領域、エリア内復旧情報記憶領域、エリア外復
旧情報記憶領域の構成を示す図である。各記憶領域の構
成は同じであると共に、一次サーバ,二次サーバでも同
じである。
【0042】図21〜図23は、端末の各種処理手順を
示すフローチャートである。図21は、端末で情報登録
要求が発生したときの処理手順を示すフローチャートで
あり、図22は、端末で情報検索要求が発生したときの
処理手順を示すフローチャートであり、図23は、端末
の通信制御部の処理動作を示すフローチャートである。
【0043】図24〜図27は一次サーバ管理サーバの
各種処理手順を示すフローチャートである。図24は、
一次サーバ管理サーバの通信制御部の処理動作を示すフ
ローチャートであり、図25は、一次サーバ管理サーバ
の起動確認部での起動時の処理動作を示すフローチャー
トであり、図26は、一次サーバ管理サーバの起動確認
部での再起動時の処理動作を示すフローチャートであ
り、図27は、一次サーバ管理サーバのサーバ管理部の
処理動作を示すフローチャートである。
【0044】図28〜図36は一次サーバの各種処理手
順を示すフローチャートである。図28(A)は一次サ
ーバの命令解析部の処理動作を示すフローチャートであ
り、図28(B)は一次サーバの起動要求部の処理動作
を示すフローチャートであり、図28(C)は一次サー
バの再起動要求部の処理動作を示すフローチャートであ
る。図29は一次サーバの通信制御部の処理動作を示す
フローチャートであり、図30は一次サーバの起動確認
部での再起動時の処理動作を示すフローチャートであ
り、図31は一次サーバの再起動確認部での起動時の処
理動作を示すフローチャートであり、図32は一次サー
バのサーバ管理部の処理動作を示すフローチャートであ
り、図33は一次サーバの情報登録部の処理動作を示す
フローチャートであり、図34は一次サーバの情報検索
部の前半の処理動作を示すフローチャートであり、図3
5は一次サーバの情報検索部の後半の処理動作を示すフ
ローチャートであり、図36は一次サーバの検索結果転
送部の処理動作を示すフローチャートである。
【0045】図37〜図45は二次サーバの各種処理手
順を示すフローチャートである。図37(A)は二次サ
ーバの命令解析部の処理動作を示すフローチャートであ
り、図37(B)は二次サーバの起動要求部の処理動作
を示すフローチャートであり、図37(C)は二次サー
バの再起動要求部の処理動作を示すフローチャートであ
る。図38は二次サーバの通信制御部の処理動作を示す
フローチャートであり、図39は二次サーバのサーバ管
理部の処理動作を示すフローチャートであり、図40は
二次サーバの情報登録部の処理動作の一部を示すフロー
チャートであり、図41は二次サーバの情報登録部の処
理動作の残りの部分を示すフローチャートであり、図4
2は二次サーバの情報検索部の第1の処理動作を示すフ
ローチャートであり、図43は二次サーバの情報検索部
の第2の処理動作を示すフローチャートであり、図44
は二次サーバの情報検索部の第3の処理動作を示すフロ
ーチャートであり、図45は二次サーバの検索結果通知
部の処理動作を示すフローチャートである。
【0046】以下、上記のフローチャートを参照して情
報管理システムの動作を説明する。なお、以下の動作説
明は、一次サーバの起動、二次サーバの起動、登録フェ
ーズ、検索フェーズ、情報復旧フェーズの5項に分けて
展開する。上述のように、図21〜図45に示す各フロ
ーチャートは、端末、一次サーバ、二次サーバ、一次サ
ーバ管理サーバをそれぞれ構成する個別の構成部分の各
動作を示しているので、以下では、必要に応じて適宜い
ずれかのフローチャートを指定し、そのフローチャート
を参照しながら説明を行うことにする。
【0047】先ず、説明に先立ち、図2に例示したエリ
ア分割に基づき、ハッシュ関数の演算内容を示してお
く。なお、一次サーバの各々が使用する一次ハッシュ関
数は同一内容のものとし、また、同一の一次エリア内に
存在する一次サーバ及び二次サーバで使用する二次ハッ
シュ関数は同一内容のものとする。
【0048】一次エリア数が3、各一次エリア内の二次
エリア数が3であることから、この場合に使用する各一
次サーバの共通の一次ハッシュ関数は、検索キー情報を
3で割った時の余りに1を足した結果を出力する。ま
た、一次サーバ10の存在する一次エリア内で共通の二
次ハッシュ関数は、検索キー情報を2進数で考え、下位
1ビットを削った値(2の割り算の商)を3で割った時
の余りに1を足した結果を出力する。一次サーバ20の
存在する一次エリア内で共通の二次ハッシュ関数は、検
索キー情報を2進数で考え、下位2ビットを削った値
(4の割り算の商)を3で割った時の余りに1を足した
値を出力する。一次サーバ30の存在する一次エリア内
で共通の二次ハッシュ関数は、検索キー情報を2進数で
考え、下位3ビットを削った値(8の割り算の商)を3
で割った時の余りに1を足した結果を出力するものとす
る。
【0049】[一次サーバの起動]既に、一次サーバ管
理サーバでは、一次サーバ10,20の順で、起動要求
を受け付け、起動確認を終えているものとする。
【0050】(1)一次サーバ30で、管理者より起動
コマンドが入力され、図28(B)に示す起動要求部の
動作により通信制御部を起動し、一次サーバ管理サーバ
0に起動要求メッセージを送信する。
【0051】(2)一次サーバ管理サーバ0の通信制御
部がこのメッセージを受信し、それがサーバ起動系の起
動要求メッセージであるので、図25の起動確認部に処
理が移る。起動確認部の処理において、一次サーバ起動
数カウンタを1増加し、そのカウンタ値である3を、一
次サーバ30の一次サーバ識別子として割り当てる。一
次サーバ30には、割り当てた識別子を設定した起動応
答メッセージと、既に起動中の一次サーバ10,20の
情報(ネットワークアドレスと一次サーバ識別子)を設
定した一次サーバ情報メッセージを、通信制御部を起動
し送信する。更に一次サーバ10と一次サーバ20に
は、新規に起動した一次サーバ30の情報(ネットワー
クアドレスと一次サーバ識別子)を設定した一次サーバ
情報メッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0052】(3)一次サーバ10,20ではサーバ管
理部が、一次サーバ情報メッセージから必要な情報を取
り出し、サーバ情報記憶領域に格納する。一次サーバ3
0でもサーバ管理部で、起動応答メッセージと一次サー
バ情報メッセージから必要な情報を取り出し、サーバ情
報記憶領域に格納する(図32)。
【0053】これにより、一次サーバ管理サーバ0と一
次サーバ30の各サーバ情報記憶領域に格納された値
は、図46のようになる。図46は、一次サーバ10,
20,30の全てが起動した後の一次サーバ管理サーバ
0及び一次サーバ30の各サーバ情報記憶領域の格納内
容を示す図である。
【0054】[二次サーバの起動]ここで、一次サーバ
10では、二次サーバ110,120,130の順で、
一次サーバ20では、二次サーバ210,220,23
0の順で、一次サーバ30では、二次サーバ310,3
20の順で、起動要求を受付け、起動確認を終えている
ものとする。
【0055】(1)二次サーバ330で、管理者より起
動コマンドが入力され、図37(B)に示す起動要求部
の動作により通信制御部を起動し、一次サーバ30に起
動要求メッセージを送信する。
【0056】(2)一次サーバ30の通信制御部がこの
メッセージを受信し、それがサーバ起動系の起動要求メ
ッセージであるので、図30の起動確認部に処理が移
る。起動確認部の処理において、二次サーバ起動数カウ
ンタを1増加し、そのカウンタ値である3を、二次サー
バ330の二次サーバ識別子として割り当てる。二次サ
ーバ330には、割り当てた識別子を設定した起動応答
メッセージと、既に起動中の二次サーバ310,320
の情報(ネットワークアドレスと二次サーバ識別子)を
設定した二次サーバ情報メッセージを、通信制御部を起
動して送信する。更に、二次サーバ310と二次サーバ
320と一次サーバ管理サーバ0とには、新規に起動し
た二次サーバ330の情報(ネットワークアドレスと二
次サーバ識別子)を設定した二次サーバ情報メッセージ
を、通信制御部を起動して送信する。
【0057】(3)一次サーバ管理サーバ0及び二次サ
ーバ310,320では、サーバ管理部で二次サーバ情
報メッセージから必要な情報を取り出し、サーバ情報記
憶領域に格納する。二次サーバ330でも、サーバ管理
部で起動応答メッセージと二次サーバ情報メッセージか
ら必要な情報を取り出し、サーバ情報記憶領域に格納す
る(図27、図39)。これにより、一次サーバ管理サ
ーバ0と一次サーバ30と二次サーバ330の各サーバ
情報記憶領域に格納された内容は、図47のようにな
り、全サーバのセットアップが完了したことになる。
【0058】図47は、二次サーバ全てが起動した後の
一次管理サーバ0、一次サーバ30及び二次サーバ33
0の各サーバ情報記憶領域の格納内容を示す図である。 [登録フェーズ]ここで、全ての二次サーバは起動直後
の状態であり、いずれの二次サーバにもまだ、情報が登
録されていないものとする。
【0059】例えば、二次サーバ110の二次エリアに
存在する端末40から、IPアドレス=5,ATMアド
レス=55の情報登録を行う場合を考える。 (1)端末40の内部命令または外部命令から、図21
に示す処理手順に従い、二次サーバ110に対して、検
索キー情報に5,検索対象情報に55が設定された情報
登録要求メッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0060】(2)二次サーバ110では、通信制御部
がこの情報登録要求メッセージを受信し、図40に示す
処理が実行される。登録系の情報登録要求メッセージで
あるので、フローF403が実行されて、検索キー情報
の5に二次サーバ110の二次ハッシュ関数を作用させ
(5=101の下位1ビットを削って得られる10を3
で割り、得られた余りに1を足す)結果として3を得
る。通常情報登録数カウンタを1増加し、通常情報記憶
領域のカウンタが示す領域に、登録情報とハッシュ演算
結果の二次サーバ識別子である3とを格納する。「登録
情報」は、検索キー情報(IPアドレス)及び検索対象
情報(ATMアドレス)を指す。
【0061】二次サーバ110は、自己の二次サーバ識
別子1とハッシュ演算結果とが等しくないので、メッセ
ージ種別をエリア内ハッシュ情報登録要求に変え、要求
元二次サーバ識別子に1を設定し、そのメッセージを二
次サーバ識別子3の二次サーバ130に対して、通信制
御部を起動し送信する。更に、二次サーバ110は、一
次サーバ10に対しては、メッセージ種別を情報登録要
求のまま、要求元二次サーバ識別子に同じく1を設定
し、そのメッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0062】(3)二次サーバ130では、通信制御部
がエリア内ハッシュ情報登録要求メッセージを受信し、
図40に示す処理が実行される。登録系のエリア内ハッ
シュ情報登録要求メッセージであるので、フローF40
4が実行されて図41に処理が移る。そこで、エリア内
ハッシュ情報登録数カウンタを1増加し、エリア内ハッ
シュ情報記憶領域のカウンタ値が示す領域に登録情報と
要求元の2次サーバ識別子である1を格納する。
【0063】(4)一次サーバ10では、通信制御部が
情報登録要求メッセージを受信し、図33に示す処理が
実行される。登録系の情報登録要求メッセージであるの
で、フローF333が実行されて、検索キー情報の5に
一次ハッシュ関数を作用させ(5=101を3で割った
得た余りに1を足す)、結果として3を得る。ハッシュ
演算結果が自己の一次サーバ識別子1でないことから、
メッセージ種別をハッシュ情報登録要求に変え、要求元
一次サーバ識別子に1を設定し、このメッセージを、一
次サーバ識別子3である一次サーバ30に対して、通信
制御部を起動し送信する。
【0064】(5)一次サーバ30では、通信制御部が
ハッシュ情報登録要求メッセージを受信し、図33に示
す処理が実行される。登録系のハッシュ情報登録要求メ
ッセージであるので、フローF334が実行されて、検
索キー情報の5に、一次サーバ30の二次ハッシュ関数
を作用させ(5=101の下位3ビットを削って0を
得、これを3で割って得た余りに1を足す)、結果とし
て1を得る。エリア外情報登録数カウンタを1増加し、
エリア外復旧情報記憶領域のカウンタ値が示す領域に、
登録情報とハッシュ演算結果の二次サーバ識別子1とを
格納する。更に、一次サーバ30は、メッセージ種別を
エリア外ハッシュ情報登録要求に変えたメッセージを、
二次サーバ識別子が1の二次サーバ310に対して、通
信制御部を起動し送信する。
【0065】(6)二次サーバ310では、通信制御部
がエリア外ハッシュ情報登録要求メッセージを受信し、
図40に示す処理が実行される。登録系のエリア外ハッ
シュ情報登録要求メッセージであるので、フローF40
5が実行されて図41に処理が移る。そこで、エリア外
ハッシュ情報登録数カウンタを1増加し、エリア外ハッ
シュ情報記憶領域のカウンタが示す領域に登録情報と自
己の二次サーバ識別子とを格納する。
【0066】次ぎに、端末60から、二次サーバ130
にIPアドレス=4,ATMアドレス=54の情報登録
要求が行われた場合は、二次サーバ130では、二次ハ
ッシュ関数を作用させ、結果の3と共に、通常情報記憶
領域に格納する。ハッシュ演算結果が自己の二次サーバ
識別子と等しくなるため、エリア内ハッシュ情報記憶領
域にも格納が行われる。その後、特別に一次サーバ10
に対しても、特殊情報登録要求メッセージを、通信制御
部を起動し送信する。これにより、一次サーバ10のエ
リア内復旧情報記憶領域にも、情報格納が行われること
になる。
【0067】この場合、一次ハッシュ関数の結果が2と
なるため、一次サーバ20のエリア外復旧情報記憶領域
に登録情報が格納される。また、一次サーバ20の二次
ハッシュ関数(4=100の下位2ビットを削って1を
得、これを3で割って得た余りに1を足す)の結果が2
となるので、二次サーバ識別子が2である二次サーバ2
20のエリア外ハッシュ情報記憶領域にも登録情報が格
納される。
【0068】更に、端末50から二次サーバ120にI
Pアドレス=12,ATMアドレス=62の情報登録要
求が行われた場合は、登録情報が二次サーバ120の通
常情報記憶領域に格納される。また、二次ハッシュ関数
の演算結果が1となるため、二次サーバ110のエリア
内ハッシュ情報記憶領域に登録情報が格納され、また、
一次ハッシュ関数の演算結果が1となるので、同一一次
エリア内の一次サーバ10のエリア外復旧情報記憶領域
に登録情報が格納される。これに伴い、更に二次サーバ
110のエリア外ハッシュ情報記憶領域に登録情報が格
納されることになる。
【0069】以上の3つの情報登録要求に従った処理に
より、各一次サーバ、二次サーバの情報登録領域の格納
内容は図48及び図49のようになる。なお、両図で
は、登録が全くなされていない二次サーバ210,23
0,320,330を除いている。
【0070】図48(a)は一次サーバ10のエリア内
復旧情報記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納
内容を示し、図48(b)は一次サーバ20のエリア内
復旧情報記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納
内容を示し、図48(c)は一次サーバ30のエリア内
復旧情報記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納
内容を示す。図48(d)は二次サーバ110の通常情
報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア
外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示し、図48
(e)は二次サーバ120の通常情報記憶領域、エリア
内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶
領域の格納内容を示す。
【0071】図49(f)は二次サーバ130の通常情
報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア
外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示し、図49
(g)は二次サーバ220の通常情報記憶領域、エリア
内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶
領域の格納内容を示し、図49(h)は二次サーバ31
0の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域
及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示す。
【0072】[検索フェーズ]上記の情報登録状態を前
提にして話を進める。 (a)ある端末が、同一の二次エリアに存在する他の端
末が登録した情報を、検索対象とした場合の検索処理を
以下に説明する。
【0073】(1)端末41が、IPアドレスに5を指
定して通信を行おうとしたときに、通信を行うプロセス
がIPアドレス5に対するATMアドレスの情報を保持
していない場合は、図22に示す処理手順に従い、情報
検索要求部が、検索キー情報を5に設定した情報検索要
求メッセージを、通信制御部を起動し二次サーバ110
に送信する。
【0074】(2)二次サーバ110では、通信制御部
がこの情報検索要求メッセージを受信し、図42に示す
処理が実行される。検索系の情報検索要求メッセージで
あるので、フローF423が実行されて図43に処理が
移る。そこで、検索キー情報の5と端末41とのコネク
ション識別子を記録し、通常情報記憶領域を検索キー情
報の5で検索する。結果として、登録情報を見つけるこ
とができるので、検索キー情報=5,検索対象情報(A
TMアドレス)=55を設定した端末対応の検索OKメ
ッセージを生成する。そして、図45の検索結果通知部
の動作により、検索キー情報=5から端末41のコネク
ションを求め、端末41に対して検索OKメッセージ
を、通信制御部を起動し送信する。
【0075】(b)ある端末が、二次エリアは異なるが
同一の一次エリアに存在する他の端末が登録した情報
を、検索対象にした場合の検索処理を以下に説明する。 (1)端末50が、IPアドレスに5を指定して通信を
行おうとしたときに、通信を行うプロセスがIPアドレ
ス5に対するATMアドレスの情報を保持していない場
合は、図22に示す処理手順に従い、情報検索要求部
が、検索キー情報を5に設定した情報検索要求メッセー
ジを、通信制御部を起動して二次サーバ120に送信す
る。
【0076】(2)二次サーバ120では、通信制御部
がこの情報検索要求メッセージを受信し、図42に示す
処理が実行される。検索系の情報検索要求メッセージで
あるので、フローF423が実行されて図43に処理が
移る。そこで、検索キー情報の5と端末50とのコネク
ション識別子を記録し、通常情報記憶領域を検索キー情
報の5で検索する。結果として、登録情報を見つけるこ
とができないので、検索キー情報の5に二次ハッシュ関
数を作用させ、3を結果として得る。これが、自己の二
次サーバ識別子では無いので、メッセージ種別をエリア
内ハッシュ情報検索要求に変更し、二次サーバ識別子に
自己のサーバ識別子の2を設定したメッセージを、通信
制御部を起動して、二次サーバ識別子が3である二次サ
ーバ130に対して、送信する。
【0077】(3)二次サーバ130では、通信制御部
がこのメッセージを受信し、図42に示す処理が実行さ
れる。検索系のエリア内ハッシュ情報検索要求メッセー
ジであるので、フローF424が実行されて図43に処
理が移る。そこで、エリア内ハッシュ情報記憶領域を検
索キー情報の5で検索する。結果として、登録情報を見
つけることができるので、検索要求メッセージ中の二次
サーバ識別子2の二次サーバ120に対して、検索キー
情報=5,検索対象情報=55を設定した検索OKメッ
セージを、通信制御部を起動し送信する。
【0078】(4)二次サーバ120では、通信制御部
がこの検索OKメッセージを受信し、図45に示す処理
が実行される。これが検索結果通知系のメッセージであ
るので、これを端末対応のメッセージフォーマットに変
換する。検索キー情報=5から端末50とのコネクショ
ン識別子を求め、この端末50に対して変換メッセージ
を、通信制御部を起動し送信する。
【0079】(c)ある端末が、異なる一次エリアに存
在する他の端末が登録した情報を、検索対象とした場合
の検索処理を以下に説明する。 (1)端末70が、IPアドレスに5を指定して通信を
行おうとしたときに、通信を行うプロセスがIPアドレ
ス=5に対するATMアドレスの情報を保持していない
場合は、図22に示す処理手順に従い、情報検索要求部
が、検索キー情報を5に設定した情報検索要求メッセー
ジを、通信制御部を起動して二次サーバ230に送信す
る。
【0080】(2)二次サーバ230では、通信制御部
がこの情報検索要求メッセージを受信し、図42に示す
処理が実行される。検索系の情報検索要求メッセージで
あるので、フローF423が実行されて図43に処理が
移る。そこで、検索キー情報の5と端末70とのコネク
ション識別子を記録し、通常情報記憶領域を検索キー情
報の5で検索する。結果として、登録情報を見つけるこ
とができないので、検索キー情報の5に二次ハッシュ関
数を作用させ、2を結果として得る。これが、自己の二
次サーバ識別子では無いので、メッセージ種別をエリア
内ハッシュ情報検索要求に変更し、二次サーバ識別子に
自己のサーバ識別子の3を設定したメッセージを、通信
制御部を起動して二次サーバ識別子が2である二次サー
バ220に対して、送信する。
【0081】(3)二次サーバ220では、通信制御部
がこのメッセージを受信し、図42に示す処理が実行さ
れる。検索系のエリア内ハッシュ情報検索要求メッセー
ジであるので、フローF424が実行されて図43に処
理が移る。そこで、エリア内ハッシュ情報記憶領域を検
索キー情報の5で検索する。結果として、登録情報を見
つけることができないので、検索NG通知はせずに、一
次サーバ20に対して、メッセージ種別を情報検索要求
に変えたメッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0082】(4)一次サーバ20では、通信制御部が
このメッセージを受信し、図34に示す処理が実行され
る。検索系の情報検索要求メッセージであるので、フロ
ーF342が実行され、検索キー情報の5に一次ハッシ
ュ関数を作用させ、結果として3を得る。このハッシュ
演算結果3が自己の一次サーバ識別子でないので、メッ
セージ種別をハッシュ情報検索要求に変え、メッセージ
中の一次サーバ識別子に2を設定したメッセージを、通
信制御部を起動して、一次サーバ識別子3である一次サ
ーバ30に対して、送信する。
【0083】(5)一次サーバ30では、通信制御部が
このメッセージを受信し、図34に示す処理が実行され
る。検索系のハッシュ情報検索要求メッセージであるの
で、フローF343が実行され、検索キー情報の5に二
次ハッシュ関数を作用させ、結果として1を得る。そこ
で、二次サーバ識別子が1である二次サーバ310に対
して、メッセージ種別をエリア外ハッシュ情報検索要求
に変えたメッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0084】(6)二次サーバ310では、通信制御部
がこのメッセージを受信し、図42に示す処理が実行さ
れる。検索系のエリア外ハッシュ情報検索要求メッセー
ジであるので、フローF425が実行されて図44に処
理が移る。そこで、エリア外ハッシュ情報記憶領域を検
索キー情報の5で検索する。結果として、登録情報を見
つけることができる。検索要求メッセージ中の一次サー
バ識別子が0で無いことから、一次サーバ30に対して
検索OKメッセージを、通信制御部を起動し送信する。
検索OKメッセージには、検索キー情報=5,検索対象
情報=55を設定すると共に、検索要求メッセージ中の
一次サーバ識別子2と二次サーバ識別子3とを設定す
る。
【0085】(7)一次サーバ30では、通信制御部が
この検索OKメッセージを受信し、図36に示す処理が
実行される。そこで、メッセージ中の一次サーバ識別子
2が自己のサーバ識別子と異なるために、一次サーバ識
別子2の一次サーバ20をサーバ情報記憶領域から求
め、この一次サーバ20に対して検索OKメッセージ
を、通信制御部を起動し送信する。
【0086】(8)一次サーバ20では、通信制御部が
この検索OKメッセージを受信し、図36に示す処理が
実行される。そこで、メッセージ中の一次サーバ識別子
2が自己のサーバ識別子と等しいので、メッセージ中の
二次サーバ識別子が3の二次サーバ230をサーバ情報
記憶領域から求め、この二次サーバ230に対して、通
信制御部を起動し送信する。
【0087】(9)二次サーバ230では、通信制御部
がこの検索OKメッセージを受信し、図45の検索結果
通知部の動作により、端末対応のメッセージフォーマッ
トに変換し、検索キー情報の5から端末70とのコネク
ション識別子を求め、検索OKメッセージをこの端末7
0に対して、通信制御部を起動し送信する。
【0088】(d)どの二次サーバにも登録されていな
い情報を端末が検索しようとした場合の検索処理を以下
に説明する。端末80から、IPアドレス=22のAT
Mアドレス検索の要求が行われたとすると、上記の項
(c)の項(5)までは同じ処理を辿ることになる。
【0089】項(6)において、二次サーバ230で、
エリア外ハッシュ情報記憶領域を検索キー情報=22で
検索しても、結果として、登録情報を見つけることがで
きない。そのため、一次サーバ20に対して、検索キー
情報=5を設定すると共に、要求メッセージ中の一次サ
ーバ識別子3と二次サーバ識別子3とを設定した検索N
Gメッセージを、通信制御部を起動し送信する。この検
索結果メッセージに対して、上記の項(7)と同様の処
理が行われ、検索要求元の端末に検索NGメッセージが
返されることになる。 [情報復旧フェーズ] (a)一次サーバの情報復旧の場合 一次サーバ10が、故障等により、情報を失った場合
に、サーバ11(アドレス110)を代わりにし、情報
の復旧を試みる。このために、ATMネットワークに予
めサーバ11を設けておき、サーバ11も一次サーバ2
0,30及び二次サーバ110,120,130との間
に、PVCを前もって設定しておく。
【0090】(1)一次サーバの機能を備えたサーバ1
1に対して管理者より、復旧元の一次サーバ10のネッ
トワークアドレスの100を指定する再起動命令が行わ
れる。これにより、図28(C)に示す処理が実行され
る。ここで、復旧元サーバネットワークアドレスに10
0が設定され、自己のネットワークアドレスに110が
設定された再起動要求メッセージを作成し、これを、一
次サーバ管理サーバ0に対して、通信制御部を起動し送
信する。
【0091】(2)一次サーバ管理サーバ0では、通信
制御部がこのメッセージを受信し、図25に示す処理が
実行される。サーバ起動系の再起動要求メッセージであ
るので、図26の処理に移り、起動確認部が、サーバ情
報記憶領域を再起動要求メッセージ中の復旧元一次サー
バ10のネットワークアドレス=100で検索し、復旧
元の一次サーバ識別子1を求める。再起動要求元の一次
サーバ11には、再起動応答メッセージと一次及び二次
サーバ復旧メッセージとを、通信制御部を起動し送信す
る。再起動応答メッセージには、割り当てるべき一次サ
ーバ識別子の1と、一次サーバ起動数カウンタ値から1
を引いた値(2)と、一次サーバ識別子が1である一次
サーバ10が管理している二次サーバ起動数カウンタ値
(3)とを足した値である5を設定する。また、復旧の
対象となる一次サーバ20,30及び二次サーバ11
0,120,130には、再起動要求の一次サーバのネ
ットワークアドレスと一次サーバ識別子とを含んだ一次
サーバ変更メッセージを、通信制御部を起動し送信す
る。
【0092】(3)一次サーバ11は、再起動応答メッ
セージと一次及び二次サーバ復旧メッセージを受信し、
また、復旧の対象となった一次サーバ20,30及び二
次サーバ110,120,130は、一次サーバ変更メ
ッセージを受信し、それぞれのサーバ管理部にて、サー
バ情報記憶領域に必要な情報を設定し、また変更を行う
(図32,図39)。
【0093】一次サーバ11は、受信すべき数のサーバ
復旧情報メッセージを受信すると、管理している全二次
サーバ110,120,130に対して、特殊情報復旧
要求メッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0094】(4)二次サーバ110,120,130
では、通信制御部がこの特殊情報復旧要求メッセージを
受信し、図42に示す処理が実行される。検索系の特殊
情報復旧要求メッセージであるので、フローF422が
実行され、最初に通常情報記憶領域に格納されている全
ての登録情報のサーバ識別子に注目し、それが自己の二
次サーバ識別子と等しいものを検索する。見つかれば、
一次サーバ11に対して、登録情報と自己の二次サーバ
識別子とを設定した特殊情報復旧メッセージを作成し、
通信制御部を起動し送信する。この場合、該当するの
は、二次サーバ130の登録情報であるIPアドレス=
4,ATMアドレス=54,サーバ識別子=3だけであ
る。
【0095】次ぎに、エリア外ハッシュ情報記憶領域に
格納されている全ての情報を対象にして、一つずつ、登
録情報と自己の二次サーバ識別子とを設定したエリア外
情報復旧メッセージを作成し、通信制御部を起動して、
一次サーバ11に対して送信する。この場合、該当する
のは、二次サーバ110の登録情報であるIPアドレス
=12,ATMアドレス=62,サーバ識別子=1だけ
である。
【0096】(5)一次サーバ11では、通信制御部が
これらの特殊情報復旧メッセージまたはエリア外情報復
旧メッセージを受信し、図33に示す処理が実行され
る。登録系の特殊情報復旧メッセージであれば、フロー
F331が実行され、エリア内復旧情報登録数カウンタ
を1増加し、カウンタ値に対応するエリア内復旧情報記
憶領域に、メッセージに含まれている登録情報(IPア
ドレス=4,ATMアドレス=54)と二次サーバ識別
子(3)とを格納する。また、登録系のエリア外情報復
旧メッセージであれば、フローF332が実行され、エ
リア外復旧情報登録数カウンタを1増加し、カウンタ値
に対応するエリア外復旧情報記憶領域に、メッセージに
含まれている登録情報(IPアドレス=12,ATMア
ドレス=62)とサーバ識別子(1)を格納する。
【0097】(b)二次サーバの情報復旧の場合 二次サーバ130が、故障等により、情報を失った場合
に、サーバ131(アドレス1310)を代わりにし、
情報の復旧を試みる。このために、ATMネットワーク
に予めサーバ131を設けておき、サーバ131も一次
サーバ10(上記の復旧後であれば一次サーバ11)及
び二次サーバ110,120との間に、PVCを前もっ
て設定しておく。
【0098】(1)二次サーバの機能を備えたサーバ1
31に対して管理者より、復旧元の二次サーバ130の
ネットワークアドレスの1300を指定する再起動命令
が行われる。これにより、図37(C)に示す処理が実
行される。ここで、復旧元サーバのネットワークアドレ
スに1300が設定され、自己のネットワークアドレス
に1310が設定された再起動要求メッセージを作成
し、これを、一次サーバ10に対して、通信制御部を起
動し送信する。
【0099】(2)一次サーバ10では、通信制御部が
この再起動要求メッセージを受信し、図30に示す処理
が実行される。サーバ起動系の再起動要求メッセージで
あるので、図31に処理が移り、サーバ情報記憶領域を
再起動要求メッセージ中の復旧元二次サーバ130のネ
ットワークアドレス=1300で検索し、復旧元の二次
サーバ識別子3を求める。再起動要求元の二次サーバ1
31には、再起動応答メッセージと二次サーバ復旧情報
メッセージとを、通信制御部を起動し送信する。再起動
応答メッセージには、割り当てるべき二次サーバ識別子
の3と、二次サーバ起動数カウンタ値から1を引いた値
である2とを設定する。また、一次サーバ管理サーバ0
と復旧の対象となる二次サーバ110,120とには、
二次サーバ変更メッセージを、通信制御部を起動し送信
する。二次サーバ変更メッセージは、再起動要求メッセ
ージの二次サーバのネットワークアドレスと二次サーバ
識別子とを含む。
【0100】(3)二次サーバ131は、再起動応答メ
ッセージと二次サーバ復旧情報メッセージとを受信し、
また、一次サーバ管理サーバ0及び復旧の対象となった
二次サーバ110,120は、二次サーバ変更メッセー
ジを受信し、それぞれのサーバ管理部にて、サーバ情報
記憶領域に必要な情報を設定し、また変更を行う(図2
7,図39)。
【0101】二次サーバ131は、受信すべき数のサー
バ復旧情報メッセージを受信すると、同じ一次エリアの
一次サーバ10と他二次サーバ110,120に対し
て、自己の二次サーバ識別子の3を設定した情報復旧要
求メッセージを作成して、通信制御部を起動し送信す
る。
【0102】(4)一次サーバ10では、通信制御部が
この情報復旧要求メッセージを受信し、図34に示す処
理が実行される。検索系の情報復旧要求メッセージであ
るので、更に図35に示す処理も実行される。最初にエ
リア内復旧情報記憶領域に格納されている登録情報のサ
ーバ識別子に注目し、それが情報復旧要求メッセージ中
の二次サーバ識別子の3と等しいものを検索する。見つ
かれば、登録情報を設定した特殊情報復旧メッセージを
作成し、二次サーバ131に対して、通信制御部を起動
し送信する。この場合、該当するのは、IPアドレス=
4,ATMアドレス=54,サーバ識別子=3だけとな
る。
【0103】次ぎに、エリア外復旧情報記憶領域に格納
されている登録情報のサーバ識別子に注目し、それが情
報復旧要求メッセージ中の二次サーバ識別子の3と等し
いものを検索する。見つかれば、登録情報を設定したエ
リア外ハッシュ情報復旧メッセージを作成し、二次サー
バ131に対して、通信制御部を起動し送信する。この
場合、該当する登録情報はない。
【0104】(5)二次サーバ110,120では、通
信制御部が情報復旧要求メッセージを受信し、図42に
示す処理が実行される。検索系の情報復旧要求メッセー
ジであるので、フローF421が実行され、最初に通常
情報記憶領域に格納されている登録情報のサーバ識別子
に注目し、それが情報復旧要求メッセージ中の二次サー
バ識別子の3と等しいものを検索する。見つかれば、そ
の登録情報と自己の二次サーバ識別子とを設定したエリ
ア内ハッシュ情報復旧メッセージを作成し、二次サーバ
131に対して、通信制御部を起動し送信する。この場
合、該当するのは、二次サーバ110のIPアドレス=
5,ATMアドレス=55,サーバ識別子=3だけであ
る。
【0105】次ぎに、エリア内ハッシュ情報記憶領域に
登録されている登録情報のサーバ識別子に注目し、それ
が情報復旧要求メッセージ中の二次サーバ識別子の3に
等しいものを検索する。見つかれば、その登録情報と自
己の二次サーバ識別子とを設定した通常情報復旧メッセ
ージを作成し、二次サーバ131に対して、通信制御部
を起動し送信する。この場合、該当する登録情報はな
い。
【0106】(6)二次サーバ131では、通信制御部
が特殊情報復旧メッセージ、エリア外ハッシュ情報復旧
メッセージ、エリア内ハッシュ情報復旧メッセージ、ま
たは通常情報復旧メッセージを受信し、図40に示す処
理を実行する。登録系の特殊情報復旧メッセージであれ
ば、フローF402を実行し、通常情報登録数カウンタ
とエリア内ハッシュ情報登録数カウンタをそれぞれ1増
加し、通常情報記憶領域のカウンタ値に対応する領域と
エリア内ハッシュ情報記憶領域のカウンタ値に対応する
領域とに、登録情報(IPアドレス=4,ATMアドレ
ス=54)と自己の二次サーバ識別子の3を格納する。
【0107】また、登録系のエリア外ハッシュ情報復旧
メッセージを受信した場合は、フローF401を実行
し、エリア外ハッシュ情報登録数カウンタを1増加し、
エリア外ハッシュ情報記憶領域のカウンタ値に対応する
領域に、登録情報(この場合、該当する登録情報なし)
と自己の二次サーバ識別子の3を格納する。
【0108】また、登録系のエリア内ハッシュ情報復旧
メッセージを受信した場合は、フローF401を実行
し、エリア内ハッシュ情報登録数カウンタを1増加し、
エリア内ハッシュ情報記憶領域のカウンタ値に対応する
領域に、登録情報(IPアドレス=5,ATMアドレス
=55)とメッセージ中に含まれていた二次サーバ識別
子3を格納する。
【0109】また、登録系の通常情報復旧メッセージを
受信した場合は、フローF401を実行し、通常情報登
録数カウンタを1増加し、通常情報記憶領域のカウンタ
値に対応する領域に、登録情報(この場合、該当する登
録情報なし)とメッセージ中に含まれている二次サーバ
識別子を格納する。
【0110】以上により、任意の一次,二次サーバの情
報復旧を、そのサーバが存在する一次エリア内部で完全
に行うことができる。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、ネット
ワーク全体を、階層的に複数の一次エリアと複数の二次
エリアに分割し、各一次エリアには、ネットワーク全体
で一意に決定される識別子を持つ一次サーバをそれぞれ
配置し、各二次エリアには、それが存在する一次エリア
内で一意に決定される識別子を持つ二次サーバをそれぞ
れ配置する。各一次サーバには、検索対象情報を検索す
る際のキーとなる情報そのものから、検索対象情報を格
納している二次サーバが存在する一次エリアの一次サー
バを導き出す一次ハッシュ関数と、自一次エリア内で、
検索キー情報そのものから、検索対象情報を格納してい
る二次サーバを導き出す二次ハッシュ関数とを備えてお
き、また、各二次サーバには、同一の一次エリア内で、
検索キー情報そのものから、検索対象情報を格納してい
る他の二次サーバを導き出す二次ハッシュ関数を備えて
おき、情報の登録時及び検索時において作用させる。
【0112】これにより、情報の登録は、情報登録要求
を端末から受けた二次サーバで行われるが、それ以外
に、その二次サーバが存在する一次エリア内に存在する
他の二次サーバと、ネットワーク全体のいずれかの一次
エリア内に存在する二次サーバとで行われる。こうした
階層的な3段階の情報登録により、登録情報は、ネット
ワーク全体で論理的に分散保管されることになる。
【0113】情報の検索も、登録と同じ理論を用いるこ
とで行われる。すなわち、端末から直接、情報検索要求
を受けた二次サーバで検索し、見つからなければ次に、
この検索済の二次サーバが存在する一次エリア内に存在
する、二次ハッシュ関数で特定される他の二次サーバで
検索する。それも見つからなければ、ネットワーク全体
で一次ハッシュ関数及び二次ハッシュ関数で特定される
二次サーバで検索する、という階層的な検索を行う。最
大でも3段階の検索で、検索対象情報を確実に見つけだ
すことができる。
【0114】また、情報の登録における各段階で、登録
情報を格納する情報記憶領域を、その段階に応じて分け
るようにする。これにより、検索時に、各段階に応じた
情報記憶領域に格納されている情報のみを検索するだけ
で良いので、検索の高速化が実現できる。
【0115】また、上記のように情報の登録における各
段階で、登録情報を格納する情報記憶領域を分けること
に加え、その情報記憶領域に情報を格納する時に、登録
情報と共に、登録の段階に応じたサーバ識別子を格納す
るようにする。これにより、一次,二次サーバのいずれ
かで登録情報を失うような事態が発生しても、登録情報
を容易に復旧させることが可能となる。
【0116】また、一次サーバ及び二次サーバが起動す
る場合に、起動要求を送出することで、一次サーバ管理
サーバが、ネットワーク上の全サーバの情報を自己の内
部に自動的に構築することができ、同様に、一次サーバ
は、全一次サーバと自己の管理下の二次サーバの情報を
自己の内部に自動的に構築することができ、二次サーバ
は同一一次エリア内の全二次サーバの情報を自己の内部
に自動的に構築することができる。
【0117】また、各一次サーバが使用する一次ハッシ
ュ関数は同一内容のものとし、また、同一の一次エリア
に存在する一次サーバ及び二次サーバで使用する二次ハ
ッシュ関数は同一内容のものとするようにしている。こ
れにより、情報の登録及び検索において、同じ一次エリ
ア内で登録された登録情報は必ず2段階以内の検索で、
確実な検索結果を得ることができ、また、異なる一次エ
リアで登録された登録情報であっても、最終の第3段階
の検索で、確実な検索結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】(A)は、第一段階としてエリア分割されたネ
ットワークを示す図であり、(B)は、第二段階として
エリア分割されたネットワークを示す図である。
【図3】一次サーバ管理サーバと、一次サーバと、その
一次サーバの存在する一次エリア内の二次エリアに位置
する二次サーバと端末とにおける各内部構成を示すブロ
ック図である。
【図4】PVC設定後のネットワーク構成を示す図であ
る。
【図5】各サーバのATMアドレスを示す図である。
【図6】(A)は、PVCが確立された後に、一次サー
バで保持されているコネクション情報を例示した図であ
り、(B)は、PVCが確立された後に、二次サーバで
保持されているコネクション情報を例示した図である。
【図7】各サーバ間で用いる起動要求メッセージのフォ
ーマットを示す図である。
【図8】各サーバ間で用いる起動応答メッセージのフォ
ーマットを示す図である。
【図9】各サーバ間で用いる再起動要求メッセージのフ
ォーマットを示す図である。
【図10】各サーバ間で用いる再起動応答メッセージの
フォーマットを示す図である。
【図11】各サーバ間で用いる一次サーバ情報、一次サ
ーバ復旧情報、一次サーバ変更通知メッセージのフォー
マットを示す図である。
【図12】各サーバ間で用いる二次サーバ情報、二次サ
ーバ復旧情報、二次サーバ変更通知メッセージのフォー
マットを示す図である。
【図13】各サーバ間で用いる情報検索系、情報登録
系、検索通知系メッセージの共通フォーマットを示す図
である。
【図14】端末と二次サーバとの間で用いる情報登録要
求メッセージのフォーマットを示す図である。
【図15】端末と二次サーバとの間で用いる情報検索要
求メッセージのフォーマットを示す図である。
【図16】端末と二次サーバとの間で用いる検索結果通
知メッセージのフォーマットを示す図である。
【図17】一次サーバ管理サーバのサーバ情報記憶領域
の構成を示す図である。
【図18】一次サーバのサーバ情報記憶領域の構成を示
す図である。
【図19】二次サーバのサーバ情報記憶領域の構成を示
す図である。
【図20】検索キー情報及び検索対象情報を格納する通
常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域、エリ
ア外ハッシュ情報記憶領域、エリア内復旧情報記憶領
域、エリア外復旧情報記憶領域の構成を示す図である。
【図21】端末から情報登録要求が発生したときの処理
手順を示すフローチャートである。
【図22】端末から情報検索要求が発生したときの処理
手順を示すフローチャートである。
【図23】端末の通信制御部の処理動作を示すフローチ
ャートである。
【図24】一次サーバ管理サーバの通信制御部での処理
動作を示すフローチャートである。
【図25】一次サーバ管理サーバの起動確認部での起動
時の処理動作を示すフローチャートである。
【図26】一次サーバ管理サーバの起動確認部での再起
動時の処理動作を示すフローチャートである。
【図27】一次サーバ管理サーバのサーバ管理部の処理
動作を示すフローチャートである。
【図28】(A)は一次サーバの命令解析部の処理動作
を示すフローチャートであり、(B)は一次サーバの起
動要求部の処理動作を示すフローチャートであり、
(C)は一次サーバの再起動要求部の処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図29】一次サーバの通信制御部の処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図30】一次サーバの起動確認部での起動時における
処理動作を示すフローチャートである。
【図31】一次サーバの再起動確認部での再起動時にお
ける処理動作を示すフローチャートである。
【図32】一次サーバのサーバ管理部の処理動作を示す
フローチャートである。
【図33】一次サーバの情報登録部の処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図34】一次サーバの情報検索部の前半の処理動作を
示すフローチャートである。
【図35】一次サーバの情報検索部の後半の処理動作を
示すフローチャートである。
【図36】一次サーバの検索結果転送部の処理動作を示
すフローチャートである。
【図37】(A)は二次サーバの命令解析部の処理動作
を示すフローチャートであり、(B)は二次サーバの起
動要求部の処理動作を示すフローチャートであり、
(C)は二次サーバの再起動要求部の処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図38】二次サーバの通信制御部の処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図39】二次サーバのサーバ管理部の処理動作を示す
フローチャートである。
【図40】二次サーバの情報登録部の処理動作の一部を
示すフローチャートである。
【図41】二次サーバの情報登録部の処理動作の残りの
部分を示すフローチャートである。
【図42】二次サーバの情報検索部の第1の処理動作を
示すフローチャートである。
【図43】二次サーバの情報検索部の第2の処理動作を
示すフローチャートである。
【図44】二次サーバの情報検索部の第3の処理動作を
示すフローチャートである。
【図45】二次サーバの検索結果通知部の処理動作を示
すフローチャートである。
【図46】一次サーバの全てが起動した後の一次サーバ
管理サーバ及び一次サーバの各サーバ情報記憶領域の格
納内容を示す図である。
【図47】二次サーバ全てが起動した後の一次サーバ管
理サーバ、一次サーバ、及び二次サーバの各サーバ情報
記憶領域の格納内容を示す図である。
【図48】(a)は一次サーバ10のエリア内復旧情報
記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納内容を示
す図であり、(b)は一次サーバ20のエリア内復旧情
報記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納内容を
示す図であり、(c)は一次サーバ30のエリア内復旧
情報記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納内容
を示す図であり、(d)は二次サーバ110の通常情報
記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外
ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示す図であり、
(e)は二次サーバ120の通常情報記憶領域、エリア
内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶
領域の格納内容を示す図である。
【図49】(f)は二次サーバ130の通常情報記憶領
域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシ
ュ情報記憶領域の格納内容を示す図であり、(g)は二
次サーバ220の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ
情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納
内容を示す図であり、(h)は二次サーバ310の通常
情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリ
ア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示す図である。
【図50】(A)は従来の第1の情報管理システムの構
成を示す図であり、(B)は従来の第2情報管理システ
ムの構成を示す図であり、(C)は従来の第3の情報管
理システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク 2a〜2n 一次エリア 3a〜3m 二次エリア 4a〜4n 一次サーバ 5a〜5m 二次サーバ 6 一次変換情報 7 二次変換情報 8 二次変換情報
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 情報管理システム、一次サーバ、及び
二次サーバ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報管理システ
ム、一次サーバ、及び二次サーバに関し、特に、広範囲
のネットワーク上に分散され、共通的に利用され得る性
質の情報を、ユーザ端末が登録及び検索することができ
る情報管理システム、並びにこの情報管理システムに使
用される一次サーバ及び二次サーバに関する。
【0002】例えば、公衆ATM(Asynchronous Transf
er Mode)ネットワークと既存のLAN(Local Area Netw
ork)を融合するATM−LANにおいて、通信相手の端
末をIP(Internet Protocol) アドレスで指定して通信
する時は、相手端末までのATMコネクションが必要と
なる。このような場合、相手端末のIPアドレスに対応
するATMアドレスを求めなければならない。この時、
発信端末内でATMアドレスの入手ができない場合は、
ATM−ARP(Address Resolution Protocol) サーバ
(ATMアドレス解決サーバ)にIPアドレスを指定し
てATMアドレスの検索を依頼することになる。ATM
−ARPサーバは、既存LANと公衆ATMネットワー
クとを世界的規模において融合を図る際に必須のもので
あるが、本発明はこうしたATM−ARPサーバ等に適
用できる技術である。
【0003】
【従来の技術】従来、端末からネットワークに情報が登
録され、それをネットワーク上で共通的に検索利用する
ような情報管理システムには大きく三種類考えられる。
図50にそれぞれのシステム構成を示す。図中、丸枠は
ネットワーク空間を示し、A,B,Cは情報管理サーバ
を、x、y、zは端末を示す。細実線の矢印は情報登録
要求、太実線の矢印は情報登録通知、細破線の矢印は端
末・サーバ間の情報検索要求とその応答、太破線の矢印
はサーバ・サーバ間の情報検索要求とその応答を示す。
【0004】なお、図50では、情報管理サーバA,
B,Cが端末のホスト名(図におけるx,y,z等)と
そのネットワークアドレスを管理しているものと仮定し
ており、端末xからは、自己のアドレスの情報登録要求
が出力され、端末zからは端末yのアドレスの情報検索
要求がなされているものとしている。ただし、(C)に
おいては、端末yのアドレス情報は、情報管理サーバB
だけで登録管理されているものとする。
【0005】図50(A)は一番目のシステム構成を示
す。これは三つの中で一番単純な構成であり、ネットワ
ーク全体で、集中的に情報管理する情報管理サーバAを
一つだけ設置するシステムである。この場合、端末x、
y、zの各々からの情報の登録及び検索の要求は、情報
管理サーバAに対して行われる。情報管理サーバAは、
例えば端末xから情報(x=10)の登録要求メッセー
ジを受信した場合は、その情報を情報記憶領域に格納す
る。また、例えば端末zから情報の検索要求メッセージ
(y?)を受信した場合は、その情報記憶領域から情報
を検索し、検索結果(y=11)を端末zに通知する。
【0006】図50(B)は二番目のシステム構成を示
す。これは一番目のシステムにおける情報管理サーバの
負荷を分散するために、ネットワーク上に複数の情報管
理サーバA,B,Cを設置する構成である。この場合、
個々の情報管理サーバは情報登録の同期機構により、端
末x、y、zから情報の登録要求メッセージを受信した
場合、それを情報記憶領域に格納した後、その情報を、
他の全ての情報管理サーバに通知する。例えば、情報管
理サーバAは、端末xから情報(x=10)の登録要求
メッセージを受信した場合、それを情報記憶領域に格納
した後、その情報を、他の全ての情報管理サーバB,C
に通知する。この通知を受信した情報管理サーバB,C
は、端末から直接、登録要求メッセージを受信した時と
同じように、通知された情報を情報記憶領域に格納す
る。つまり、同期機構は、一番目の集中的な情報管理サ
ーバAと同様に、各情報管理サーバでネットワーク全体
の情報を管理できるようにする機構である。情報の検索
要求メッセージを受信した場合は、一番目のシステムと
変わらず、各自のサーバ内で検索要求に応じることがで
きる。
【0007】図50(C)は三番目のシステム構成を示
す。これは二番目のシステムにおける個々の情報管理サ
ーバから情報登録の同期機構を排除した構成である。つ
まり、例えば情報管理サーバAは、端末xから情報(x
=10)の登録要求メッセージを受信した場合、その情
報を自己の情報記憶領域に格納するだけで、それを他の
情報管理サーバB,Cに通知しない。従って、各情報管
理サーバは別個の情報をそれぞれ管理することになる。
例えば、情報管理サーバCは、端末zから情報の検索要
求メッセージ(y?)を受信した場合は、自己の情報記
憶領域を検索し、見つからなかった場合は、システムで
前もって決められた検索転送手順に基づき(この図にお
いては、AはBに、BはCに、CはAに情報検索要求メ
ッセージを転送する)、検索要求メッセージを情報管理
サーバAに転送し、それでも見つからなかった場合は、
さらに情報管理サーバBに転送し、ネットワーク全体に
亘って要求された情報を検索するように努める。
【0008】この場合、検索結果(y=11)が情報管
理サーバBで見つかり、検索結果は、検索要求メッセー
ジが転送された経路の逆経路で、最初に検索要求メッセ
ージを転送した情報管理サーバCに返され、最終的に端
末zに検索結果が通知されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の上記一
番目のシステムでは、情報の検索が単純かつ確実である
が、1つの情報管理サーバで膨大な情報を保管しなけれ
ばならない他、1つの情報管理サーバへ検索負荷が集中
して、検索応答の遅延の問題が発生する。
【0010】従来の二番目のシステムでは、複数の情報
管理サーバを設置することで、1つの情報管理サーバへ
検索負荷が集中することは回避できる。しかしながら、
情報登録の同期機構により、情報登録時にネットワーク
の通信トラフィックが増大するという問題がある。
【0011】従来の三番目のシステムでは、二番目のシ
ステムと同じように情報管理サーバを複数台用意するこ
とで、一番目のシステムの問題である1つの情報管理サ
ーバへ検索負荷が集中することを回避でき、更に、同期
機構を取り除くことより、二番目のシステムで問題とな
る情報登録におけるネットワークの通信トラフィックの
増大を解決している。しかしながら、この同期機構の排
除により、各情報管理サーバが、どのような情報を管理
しているのか一切わからず、検索したい情報が見つから
ない場合は、情報管理サーバから情報管理サーバへと情
報検索の要求メッセージが次々に転送されることにな
る。つまり、三番目のシステムでは、情報の検索時に発
生するネットワーク負荷の増大と検索効率の低下が問題
となる。しかも、このシステムでは、登録されていない
情報を検索しようとした場合には、全く無意味な検索処
理がネットワークに存在する全ての情報管理サーバにお
いて行われる最悪の事態が起こり得る。
【0012】また、上記のいずれのシステムでも、ネッ
トワークが大規模になればなるほど、上記に示した問題
の程度が高くなることが推測できる。本発明はこのよう
な点に鑑みてなされたものであり、個々の情報管理サー
バでの負荷の分散及び管理すべき情報の減少を実現した
情報管理システム、並びに情報管理システムで使用され
る一次サーバ及び二次サーバを提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では上記目的を達
成するために、図1に示すように、ネットワーク1全体
を複数にエリア分割することにより得られた複数の一次
エリア2a〜2nと、複数の一次エリア2a〜2nを、
更に個々にエリア分割することによって得られた各一次
エリア毎の複数の二次エリア3a〜3mと、一次エリア
2a〜2nの各々に設けられ、ネットワーク1内で一意
に決まるサーバ識別子を持つ一次サーバ4a〜4nと、
二次エリア3a〜3mの各々に設けられ、自分が属する
一次エリア内で一意に決まるサーバ識別子を持つ二次サ
ーバ5a〜5mと、一次サーバ4a〜4nの各々に設け
られ、検索キー情報から、対応の検索対象情報が登録さ
れた二次サーバが存在する一次エリアに設けられた一次
サーバのサーバ識別子を導き出す一次変換情報6と、一
次サーバ4a〜4nの各々に設けられ、検索キー情報か
ら、対応の検索対象情報が登録された、自一次エリア内
の二次サーバのサーバ識別子を導き出す二次変換情報7
と、二次サーバ5a〜5mの各々に設けられ、検索キー
情報から、対応の検索対象情報が登録された、自分が属
する一次エリア内の二次サーバのサーバ識別子を導き出
す二次変換情報8とを有することを特徴とする情報管理
システムが提供される。
【0014】図1においては、一次エリア2aを更にエ
リア分割することによって得られた複数の二次エリア3
a〜3mだけを示すが、実際には、一次エリア2b〜2
nにおいても、それぞれ、複数の二次エリアが存在し、
各二次エリアには二次サーバがそれぞれ存在する。ま
た、図1においては、一次サーバ4aに設けられた一次
変換情報6及び二次変換情報7だけを示すが、実際に
は、一次サーバ4b〜4nの各々にも一次変換情報及び
二次変換情報が設けられる。同様に、図1には、二次サ
ーバ5aに設けられた二次変換情報8だけを示すが、実
際には、二次サーバ5b〜5mの各々に二次変換情報が
設けられる。
【0015】以上のような構成において、例えば、二次
エリア3aに位置する端末が、検索キー情報と検索対象
情報とからなる登録情報を、ネットワークに登録しよう
としたとする。
【0016】この場合、登録情報は、二次サーバ5aに
格納される他、一次エリア2a内の他の二次サーバに格
納され、更に、一次エリア2a以外の他の一次エリアに
存在する二次サーバにも格納される。すなわち、先ず、
端末から情報登録要求を受けた二次サーバ5aが、登録
情報を自己の記憶領域に格納する。それと共に、二次サ
ーバ5aが、自己の二次変換情報8を作用させることに
よって決まる一次エリア2a内の他の二次サーバに登録
情報の格納を依頼し、この依頼を受けた二次サーバは登
録情報の格納を行う。更に、二次サーバ5aは、自己の
属する一次エリア2aの一次サーバ4aに登録情報の格
納を依頼する。この依頼を受けた一次サーバ4aは、自
己の一次変換情報6を作用させることによって決まる他
の一次エリアの一次サーバに対して、登録情報の格納を
依頼する。この依頼を受けた他の一次エリアの一次サー
バは、自己の二次変換情報を作用させることによって決
まる、自一次エリア内に存在する二次サーバに、登録情
報の格納を依頼し、この依頼を受けた二次サーバは登録
情報の格納を行う。
【0017】こうした階層的な3段階の情報登録によ
り、登録情報は、ネットワーク全体で論理的に分散保管
されることになる。情報の検索も、登録と同じ理論を用
いる。例えば、二次エリア3aに位置する端末が、検索
キー情報を添えて情報検索要求を二次サーバ5aに出力
したとする。
【0018】この場合、二次サーバ5aが自己の記憶領
域を検索キー情報で検索する。見つからなければ次に、
二次サーバ5aが、自己の二次変換情報8を作用させる
ことにより特定される、自己の属する一次エリア2a内
の他の二次サーバに検索依頼し、依頼を受けた二次サー
バが自己の記憶領域を検索する。それでも見つからなけ
れば、二次サーバ5aが、自己の属する一次エリア2a
の一次サーバ4aに検索依頼を行い、依頼を受けた一次
サーバ4aが、自己の一次変換情報6を作用させること
により特定される、他の一次エリアの一次サーバに検索
依頼する。この依頼を受けた一次サーバは、自己の二次
変換情報の作用により特定される、自一次エリア内に存
在する二次サーバに検索依頼し、依頼を受けた二次サー
バが自己の記憶領域を検索する。こうした階層的な検索
を行い、最大でも3段階の検索を行うことにより、検索
対象情報に確実に到達することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。まず、本発明の情報管理システ
ムに係る実施の形態の原理構成を、図1を参照して説明
する。本発明の実施の形態は、ネットワーク1全体を複
数にエリア分割することにより得られた複数の一次エリ
ア2a〜2nと、複数の一次エリア2a〜2nを、更に
個々にエリア分割することによって得られた各一次エリ
ア毎の複数の二次エリア3a〜3mと、一次エリア2a
〜2nの各々に設けられ、ネットワーク1内で一意に決
まるサーバ識別子を持つ一次サーバ4a〜4nと、二次
エリア3a〜3mの各々に設けられ、自分が属する一次
エリア内で一意に決まるサーバ識別子を持つ二次サーバ
5a〜5mと、一次サーバ4a〜4nの各々に設けら
れ、検索キー情報から、対応の検索対象情報が登録され
た二次サーバが存在する一次エリアに設けられた一次サ
ーバのサーバ識別子を導き出す一次変換情報6と、一次
サーバ4a〜4nの各々に設けられ、検索キー情報か
ら、対応の検索対象情報が登録された、自一次エリア内
の二次サーバのサーバ識別子を導き出す二次変換情報7
と、二次サーバ5a〜5mの各々に設けられ、検索キー
情報から、対応の検索対象情報が登録された、自分が属
する一次エリア内の二次サーバのサーバ識別子を導き出
す二次変換情報8とから構成される。
【0020】図1においては、一次エリア2aを更にエ
リア分割することによって得られた複数の二次エリア3
a〜3mだけを示すが、実際には、一次エリア2b〜2
nにおいても、それぞれ、複数の二次エリアが存在し、
各二次エリアには二次サーバがそれぞれ存在する。ま
た、図1においては、一次サーバ4aに設けられた一次
変換情報6及び二次変換情報7だけを示すが、実際に
は、一次サーバ4b〜4nの各々にも一次変換情報及び
二次変換情報が設けられる。同様に、図1には、二次サ
ーバ5aに設けられた二次変換情報8だけを示すが、実
際には、二次サーバ5b〜5mの各々に二次変換情報が
設けられる。
【0021】このように二次変換情報は、一次サーバお
よび二次サーバ各々に設けられるものである。また後述
するように、ある一次エリア内の一次サーバと二次サー
バは同一内容の二次変換情報を有する。
【0022】以上のような構成において、例えば、二次
エリア3aに位置する端末が、検索キー情報と検索対象
情報とからなる登録情報を、ネットワークに登録しよう
としたとする。
【0023】この場合、登録情報は、二次サーバ5aに
格納される他、一次エリア2a内の他の二次サーバに格
納され、更に、一次エリア2a以外の他の一次エリアに
存在する二次サーバにも格納される。すなわち、先ず、
端末から情報登録要求を受けた二次サーバ5aが、登録
情報を自己の記憶領域に格納する。それと共に、二次サ
ーバ5aが、自己の二次変換情報8を作用させることに
よって決まる一次エリア2a内の他の二次サーバに登録
情報の格納を依頼し、この依頼を受けた二次サーバは登
録情報の格納を行う。更に、二次サーバ5aは、自己の
属する一次エリア2aの一次サーバ4aに登録情報の格
納を依頼する。この依頼を受けた一次サーバ4aは、自
己の一次変換情報6を作用させることによって決まる他
の一次エリアの一次サーバに対して、登録情報の格納を
依頼する。この依頼を受けた他の一次エリアの一次サー
バは、自己の二次変換情報を作用させることによって決
まる、自一次エリア内に存在する二次サーバに、登録情
報の格納を依頼し、この依頼を受けた二次サーバは登録
情報の格納を行う。
【0024】こうした階層的な3段階の情報登録によ
り、登録情報は、ネットワーク全体で論理的に分散保管
されることになる。情報の検索も、登録と同じ理論を用
いる。例えば、二次エリア3aに位置する端末が、検索
キー情報を添えて情報検索要求を二次サーバ5aに出力
したとする。
【0025】この場合、二次サーバ5aが自己の記憶領
域を検索キー情報で検索する。見つからなければ次に、
二次サーバ5aが、自己の二次変換情報8を作用させる
ことにより特定される、自己の属する一次エリア2a内
の他の二次サーバに検索依頼し、依頼を受けた二次サー
バが自己の記憶領域を検索する。それでも見つからなけ
れば、依頼を受けた二次サーバが端末より直接、情報検
索要求を受けた二次サーバに成り代わり、自己の属する
一次エリア2aの一次サーバ4aに検索依頼を行い、依
頼を受けた一次サーバ4aが、自己の一次変換情報6を
作用させることにより特定される、他の一次エリアの一
次サーバに検索依頼する。この依頼を受けた一次サーバ
は、自己の二次変換情報の作用により特定される、自一
次エリア内に存在する二次サーバに検索依頼し、依頼を
受けた二次サーバが自己の記憶領域を検索する。こうし
た階層的な検索を行い、最大でも3段階の検索を行うこ
とにより、検索対象情報に確実に到達することができ
る。
【0026】次に、本発明の実施の形態を詳しく説明す
る。以下、本発明を、ATM−ARPサーバに適用した
例を説明する。このATM−ARPサーバは、公衆AT
M網と既存のLANとを融合するATM−LANにおい
て、IPアドレスに対応したATMアドレスを獲得する
ために使用されるものである。
【0027】図2(A)は、第一段階としてエリア分割
されたネットワークを示す図であり、図2(B)は、第
二段階としてエリア分割されたネットワークを示す図で
ある。ネットワークを、第一段階として3つの一次エリ
アに分割、更に個々の一次エリアを、第二段階として、
3つの二次エリアに分割し、それぞれの一次エリアには
情報管理サーバ(以後、「一次サーバ」と表記)10,
20,30を設置し、それぞれの二次エリアには情報管
理サーバ(以後、「二次サーバ」と表記)110,12
0,130、210,220,230、310,32
0,330を設置する。また、一次サーバ10,20,
30を管理するための一次サーバ管理サーバ0を設置す
る。各二次エリアには、多数の端末が存在するが、ここ
では、端末40,41,50,60,70だけを図示す
る。
【0028】図3は、一次サーバ管理サーバ0と、一次
サーバ10と、その一次サーバ10の存在する一次エリ
ア内の二次エリアに位置する二次サーバ110と端末4
0とにおける、各内部構成を示すブロック図である。端
末40において、情報登録要求部400は、情報の登録
を必要とするプロセスが発生した場合に、情報登録要求
メッセージを発行する。ここで登録する情報とは、検索
キー情報及び検索対象情報であり、具体的には、IPア
ドレスとATMアドレスとである。情報検索要求部40
1は、端末内で情報の検索を必要とするプロセスが発生
した場合に、情報検索要求メッセージを発行する。内部
命令402は、上記要求を行う内部プロセスの命令であ
り、外部命令403は、上記要求を行う外部プロセスの
命令である。
【0029】一次サーバ管理サーバ0において、起動確
認部00は、サーバ起動系メッセージ(起動要求,再起
動要求)を受信した場合に対処する。サーバ管理部01
は、サーバ管理系メッセージ(二次サーバ情報通知,二
次サーバ変更通知)を受信した場合に、必要なサーバ情
報を抽出する。サーバ情報記憶領域02は、そのサーバ
情報を格納する。
【0030】一次サーバ10において、起動要求部10
0は起動要求メッセージを発行する。再起動要求部10
1は再起動要求メッセージを発行する。起動確認部10
2は、サーバ起動系メッセージ(起動要求,再起動要
求)を受信した場合に対処する。サーバ管理部103
は、サーバ管理系メッセージ(起動応答,再起動応答,
一次サーバ情報通知,一次,二次サーバ復旧通知,一次
サーバ変更通知)を受信し、必要なサーバ情報を抽出す
る。情報登録部104は、登録系メッセージ(特殊情報
登録要求,情報登録要求,ハッシュ情報登録要求,特殊
情報復旧通知,エリア外情報復旧通知)を受信した場合
に、対応した登録処理を行う。情報検索部105は、検
索系メッセージ(情報検索要求,ハッシュ情報検索要
求,情報復旧要求)を受信した場合に、対応した検索処
理を行う。検索結果転送部106は、検索通知系メッセ
ージ(検索OK,検索NG)を受信した場合に、情報の
転送処理1行う。命令文107は、起動もしくは再起動
の命令文であり、命令解析部108は、その命令を解析
し、起動要求部100もしくは再起動要求部101を起
動する。一次ハッシュ関数作用部109は、検索キー情
報から一次サーバ識別子を導き出す。二次ハッシュ関数
作用部11は、検索キー情報から二次サーバ識別子を
導き出す。エリア内復旧情報記憶領域11は、特殊情
報登録要求された情報を格納する。エリア外復旧情報記
憶領域11は、ハッシュ情報登録要求された情報を保
険的に格納する。サーバ情報記憶領域11は、サーバ
管理部103が抽出したサーバ情報を格納する。
【0031】二次サーバ110において、起動要求部1
100は起動要求メッセージを発行する。再起動要求部
1101は再起動要求メッセージを発行する。サーバ管
理部1102は、サーバ管理系メッセージ(起動応答,
再起動応答,二次サーバ情報通知,二次サーバ復旧通
知,一次サーバ変更通知,二次サーバ変更通知)を受信
した場合に、必要なサーバ情報を抽出する。情報登録部
1103は、登録系メッセージ(情報登録要求,エリア
内ハッシュ情報登録要求,エリア外ハッシュ情報登録要
求,特殊情報復旧通知,通常情報復旧通知,エリア内ハ
ッシュ情報旧通知,エリア外ハッシュ情報復旧通知)
を受信した場合に、対応した登録処理を行う 。情報検
索部1104は、検索系メッセージ(情報検索要求,エ
リア内ハッシュ情報検索要求,エリア外ハッシュ情報検
索要求,情報復旧要求,特殊情報復旧要求)に対応した
検索処理を行う。検索結果通知部1105は、検索通知
系メッージ(検索OK,検索NG)を受信した場合
に、及び、直接端末から情報検索要求メッセージを受信
した二次サーバで検索を終了した場合に、検索キー情報
を元に、端末に検索結果を通知する。命令文1106
は、起動もしくは再起動の命令文であり、命令解析部1
107は、その命令を解析し、起動要求部もしくは再起
動要求部を起動する。二次ハッシュ関数作用部1108
は、検索キー情報から二次サーバ識別子を導き出す。通
常情報記憶領域1109は、端末からの情報登録要求メ
ッセージを受信した場合に情報を登録する。エリア内ハ
ッシュ情報記憶領域1110は、エリア内ハッシュ情報
登録要求メッセージを受信した場合に、情報を登録す
る。エリア外ハッシュ情報記憶領域1111は、エリア
外ハッシュ情報登録要求メッセージを受信した場合に、
情報を登録する。サーバ情報記憶領域1112は、サー
バ管理部が抽出したサーバ情報を格納する。
【0032】通信制御部404,03,11,111
3は各々、メッセージの送受信に関わり、メッセージを
送信する場合には各サーバ内部で起動され、メッセージ
を受信する場合は、通信手段90より起動される。
【0033】通信手段90は、ローカルエリアネットワ
ークや広域データ通信網の各接続装置や交換機、通信路
からなる通信手段である。図5は、各サーバのATMア
ドレスを示す図である。一次サーバ10,20,30、
二次サーバ110,120,130、210,220,
230、310,320,330はATM−ARPサー
バとして機能し、これらのサーバは、検索キー情報がI
Pアドレスとなり、検索対象情報がATMアドレスとな
る対のデータを管理することになる。
【0034】また、この場合は、ATMネットワークに
各サーバが配置され、各サーバがATMコネクションに
より情報のやり取りを行うため、予めPVC(Permanent
Virtual Connection)をメッシュに張る方が望ましい。
図4は、PVC設定後のネットワーク構成を示す図であ
る。
【0035】図6(A)は、上記のPVCが確立された
後に、一次サーバ30で保持されているコネクション情
報を例示した図であり、図6(B)は、上記のPVCが
確立された後に、二次サーバ330で保持されているコ
ネクション情報を例示した図である。
【0036】図7は、各サーバ間で用いる起動要求メッ
セージのフォーマットを示す図である。図8は、各サー
バ間で用いる起動応答メッセージのフォーマットを示す
図である。
【0037】図9は、各サーバ間で用いる再起動要求メ
ッセージのフォーマットを示す図である。図10は、各
サーバ間で用いる再起動応答メッセージのフォーマット
を示す図である。
【0038】図11は、各サーバ間で用いる一次サーバ
情報、一次サーバ復旧情報、一次サーバ変更通知メッセ
ージのフォーマットを示す図である。図12は、各サー
バ間で用いる二次サーバ情報、二次サーバ復旧情報、二
次サーバ変更通知メッセージのフォーマットを示す図で
ある。
【0039】図13は、各サーバ間で用いる情報検索
系、情報登録系、検索通知系メッセージの共通フォーマ
ットを示す図である。図14は、端末と二次サーバとの
間で用いる情報登録要求メッセージのフォーマットを示
す図である。
【0040】図15は、端末と二次サーバとの間で用い
る情報検索要求メッセージのフォーマットを示す図であ
る。図16は、端末と二次サーバとの間で用いる検索結
果通知メッセージのフォーマットを示す図である。
【0041】図17は、一次サーバ管理サーバのサーバ
情報記憶領域の構成を示す図である。図中の「ID1」
は一次サーバのサーバ識別子を示し、「ID2」は二次
サーバのサーバ識別子を示す。
【0042】図18は、一次サーバのサーバ情報記憶領
域の構成を示す図である。図19は、二次サーバのサー
バ情報記憶領域の構成を示す図である。図20は、検索
キー情報及び検索対象情報を格納する通常情報記憶領
域、エリア内ハッシュ情報記憶領域、エリア外ハッシュ
情報記憶領域、エリア内復旧情報記憶領域、エリア外復
旧情報記憶領域の構成を示す図である。各記憶領域の構
成は同じであると共に、一次サーバ,二次サーバでも同
じである。
【0043】図21〜図23は、端末の各種処理手順を
示すフローチャートである。図21は、端末で情報登録
要求が発生したときの処理手順を示すフローチャートで
あり、図22は、端末で情報検索要求が発生したときの
処理手順を示すフローチャートであり、図23は、端末
の通信制御部の処理動作を示すフローチャートである。
【0044】図24〜図27は一次サーバ管理サーバの
各種処理手順を示すフローチャートである。図24は、
一次サーバ管理サーバの通信制御部の処理動作を示すフ
ローチャートであり、図25は、一次サーバ管理サーバ
の起動確認部での起動時の処理動作を示すフローチャー
トであり、図26は、一次サーバ管理サーバの起動確認
部での再起動時の処理動作を示すフローチャートであ
り、図27は、一次サーバ管理サーバのサーバ管理部の
処理動作を示すフローチャートである。
【0045】図28〜図36は一次サーバの各種処理手
順を示すフローチャートである。図28(A)は一次サ
ーバの命令解析部の処理動作を示すフローチャートであ
り、図28(B)は一次サーバの起動要求部の処理動作
を示すフローチャートであり、図28(C)は一次サー
バの再起動要求部の処理動作を示すフローチャートであ
る。図29は一次サーバの通信制御部の処理動作を示す
フローチャートであり、図30は一次サーバの起動確認
部での再起動時の処理動作を示すフローチャートであ
り、図31は一次サーバの起動確認部での起動時の処理
動作を示すフローチャートであり、図32は一次サーバ
のサーバ管理部の処理動作を示すフローチャートであ
り、図33は一次サーバの情報登録部の処理動作を示す
フローチャートであり、図34は一次サーバの情報検索
部の前半の処理動作を示すフローチャートであり、図3
5は一次サーバの情報検索部の後半の処理動作を示すフ
ローチャートであり、図36は一次サーバの検索結果転
送部の処理動作を示すフローチャートである。
【0046】図37〜図45は二次サーバの各種処理手
順を示すフローチャートである。図37(A)は二次サ
ーバの命令解析部の処理動作を示すフローチャートであ
り、図37(B)は二次サーバの起動要求部の処理動作
を示すフローチャートであり、図37(C)は二次サー
バの再起動要求部の処理動作を示すフローチャートであ
る。図38は二次サーバの通信制御部の処理動作を示す
フローチャートであり、図39は二次サーバのサーバ管
理部の処理動作を示すフローチャートであり、図40は
二次サーバの情報登録部の処理動作の一部を示すフロー
チャートであり、図41は二次サーバの情報登録部の処
理動作の残りの部分を示すフローチャートであり、図4
2は二次サーバの情報検索部の第1の処理動作を示すフ
ローチャートであり、図43は二次サーバの情報検索部
の第2の処理動作を示すフローチャートであり、図44
は二次サーバの情報検索部の第3の処理動作を示すフロ
ーチャートであり、図45は二次サーバの検索結果通知
部の処理動作を示すフローチャートである。
【0047】以下、上記のフローチャートを参照して情
報管理システムの動作を説明する。なお、以下の動作説
明は、一次サーバの起動、二次サーバの起動、登録フェ
ーズ、検索フェーズ、情報復旧フェーズの5項に分けて
展開する。上述のように、図21〜図45に示す各フロ
ーチャートは、端末、一次サーバ、二次サーバ、一次サ
ーバ管理サーバをそれぞれ構成する個別の構成部分の各
動作を示しているので、以下では、必要に応じて適宜い
ずれかのフローチャートを指定し、そのフローチャート
を参照しながら説明を行うことにする。
【0048】先ず、説明に先立ち、図2に例示したエリ
ア分割に基づき、ハッシュ関数の演算内容を示してお
く。なお、一次サーバの各々が使用する一次ハッシュ関
数は同一内容のものとし、また、同一の一次エリア内に
存在する一次サーバ及び二次サーバで使用する二次ハッ
シュ関数は同一内容のものとする。
【0049】一次エリア数が3、各一次エリア内の二次
エリア数が3であることから、この場合に使用する各一
次サーバの共通の一次ハッシュ関数は、検索キー情報を
3で割った時の余りに1を足した結果を出力する。ま
た、一次サーバ10の存在する一次エリア内で共通の二
次ハッシュ関数は、検索キー情報を2進数で考え、下位
1ビットを削った値(2の割り算の商)を3で割った時
の余りに1を足した結果を出力する。一次サーバ20の
存在する一次エリア内で共通の二次ハッシュ関数は、検
索キー情報を2進数で考え、下位2ビットを削った値
(4の割り算の商)を3で割った時の余りに1を足した
値を出力する。一次サーバ30の存在する一次エリア内
で共通の二次ハッシュ関数は、検索キー情報を2進数で
考え、下位3ビットを削った値(8の割り算の商)を3
で割った時の余りに1を足した結果を出力するものとす
る。
【0050】[一次サーバの起動]既に、一次サーバ管
理サーバでは、一次サーバ10,20の順で、起動要求
を受け付け、起動確認を終えているものとする。
【0051】(1)一次サーバ30で、管理者より起動
コマンドが入力され、図28(B)に示す起動要求部の
動作により通信制御部を起動し、一次サーバ管理サーバ
0に起動要求メッセージを送信する。
【0052】(2)一次サーバ管理サーバ0の通信制御
部がこのメッセージを受信し、それがサーバ起動系の起
動要求メッセージであるので、図25の起動確認部に処
理が移る。起動確認部の処理において、一次サーバ起動
数カウンタを1増加し、そのカウンタ値である3を、一
次サーバ30の一次サーバ識別子として割り当てる。一
次サーバ30には、割り当てた識別子を設定した起動応
答メッセージと、既に起動中の一次サーバ10,20の
情報(ネットワークアドレスと一次サーバ識別子)を設
定した一次サーバ情報メッセージを、通信制御部を起動
し送信する。更に一次サーバ10と一次サーバ20に
は、新規に起動した一次サーバ30の情報(ネットワー
クアドレスと一次サーバ識別子)を設定した一次サーバ
情報メッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0053】(3)一次サーバ10,20ではサーバ管
理部が、一次サーバ情報メッセージから必要な情報を取
り出し、サーバ情報記憶領域に格納する。一次サーバ3
0でもサーバ管理部で、起動応答メッセージと一次サー
バ情報メッセージから必要な情報を取り出し、サーバ情
報記憶領域に格納する(図32)。
【0054】これにより、一次サーバ管理サーバ0と一
次サーバ30の各サーバ情報記憶領域に格納された値
は、図46のようになる。図46は、一次サーバ10,
20,30の全てが起動した後の一次サーバ管理サーバ
0及び一次サーバ30の各サーバ情報記憶領域の格納内
容を示す図である。
【0055】[二次サーバの起動]ここで、一次サーバ
10では、二次サーバ110,120,130の順で、
一次サーバ20では、二次サーバ210,220,23
0の順で、一次サーバ30では、二次サーバ310,3
20の順で、起動要求を受付け、起動確認を終えている
ものとする。
【0056】(1)二次サーバ330で、管理者より起
動コマンドが入力され、図37(B)に示す起動要求部
の動作により通信制御部を起動し、一次サーバ30に起
動要求メッセージを送信する。
【0057】(2)一次サーバ30の通信制御部がこの
メッセージを受信し、それがサーバ起動系の起動要求メ
ッセージであるので、図30の起動確認部に処理が移
る。起動確認部の処理において、二次サーバ起動数カウ
ンタを1増加し、そのカウンタ値である3を、二次サー
バ330の二次サーバ識別子として割り当てる。二次サ
ーバ330には、割り当てた識別子を設定した起動応答
メッセージと、既に起動中の二次サーバ310,320
の情報(ネットワークアドレスと二次サーバ識別子)を
設定した二次サーバ情報メッセージを、通信制御部を起
動して送信する。更に、二次サーバ310と二次サーバ
320と一次サーバ管理サーバ0とには、新規に起動し
た二次サーバ330の情報(ネットワークアドレスと二
次サーバ識別子)を設定した二次サーバ情報メッセージ
を、通信制御部を起動して送信する。
【0058】(3)一次サーバ管理サーバ0及び二次サ
ーバ310,320では、サーバ管理部で二次サーバ情
報メッセージから必要な情報を取り出し、サーバ情報記
憶領域に格納する。二次サーバ330でも、サーバ管理
部で起動応答メッセージと二次サーバ情報メッセージか
ら必要な情報を取り出し、サーバ情報記憶領域に格納す
る(図27、図39)。これにより、一次サーバ管理サ
ーバ0と一次サーバ30と二次サーバ330の各サーバ
情報記憶領域に格納された内容は、図47のようにな
り、全サーバのセットアップが完了したことになる。
【0059】図47は、二次サーバ全てが起動した後の
一次サーバ管理サーバ0、一次サーバ30及び二次サー
バ330の各サーバ情報記憶領域の格納内容を示す図で
ある。
【0060】[登録フェーズ]ここで、全ての二次サー
バは起動直後の状態であり、いずれの二次サーバにもま
だ、情報が登録されていないものとする。
【0061】例えば、二次サーバ110の二次エリアに
存在する端末40から、IPアドレス=5,ATMアド
レス=55の情報登録を行う場合を考える。 (1)端末40の内部命令または外部命令から、図21
に示す処理手順に従い、二次サーバ110に対して、検
索キー情報に5,検索対象情報に55が設定された情報
登録要求メッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0062】(2)二次サーバ110では、通信制御部
がこの情報登録要求メッセージを受信し、図40に示す
処理が実行される。登録系の情報登録要求メッセージで
あるので、フローF403が実行されて、検索キー情報
の5に二次サーバ110の二次ハッシュ関数を作用させ
(5=101の下位1ビットを削って得られる10を3
で割り、得られた余りに1を足す)結果として3を得
る。通常情報登録数カウンタを1増加し、通常情報記憶
領域のカウンタが示す領域に、登録情報とハッシュ演算
結果の二次サーバ識別子である3とを格納する。「登録
情報」は、検索キー情報(IPアドレス)及び検索対象
情報(ATMアドレス)を指す。
【0063】二次サーバ110は、自己の二次サーバ識
別子1とハッシュ演算結果とが等しくないので、メッセ
ージ種別をエリア内ハッシュ情報登録要求に変え、要求
元二次サーバ識別子に1を設定し、そのメッセージを二
次サーバ識別子3の二次サーバ130に対して、通信制
御部を起動し送信する。更に、二次サーバ110は、一
次サーバ10に対しては、メッセージ種別を情報登録要
求のまま、要求元二次サーバ識別子に同じく1を設定
し、そのメッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0064】(3)二次サーバ130では、通信制御部
がエリア内ハッシュ情報登録要求メッセージを受信し、
図40に示す処理が実行される。登録系のエリア内ハッ
シュ情報登録要求メッセージであるので、フローF40
4が実行されて図41に処理が移る。そこで、エリア内
ハッシュ情報登録数カウンタを1増加し、エリア内ハッ
シュ情報記憶領域のカウンタ値が示す領域に登録情報と
要求元の2次サーバ識別子である1を格納する。
【0065】(4)一次サーバ10では、通信制御部が
情報登録要求メッセージを受信し、図33に示す処理が
実行される。登録系の情報登録要求メッセージであるの
で、フローF333が実行されて、検索キー情報の5に
一次ハッシュ関数を作用させ(5=101を3で割った
得た余りに1を足す)、結果として3を得る。ハッシュ
演算結果が自己の一次サーバ識別子1でないことから、
メッセージ種別をハッシュ情報登録要求に変え、要求元
一次サーバ識別子に1を設定し、このメッセージを、一
次サーバ識別子3である一次サーバ30に対して、通信
制御部を起動し送信する。
【0066】(5)一次サーバ30では、通信制御部が
ハッシュ情報登録要求メッセージを受信し、図33に示
す処理が実行される。登録系のハッシュ情報登録要求メ
ッセージであるので、フローF334が実行されて、検
索キー情報の5に、一次サーバ30の二次ハッシュ関数
を作用させ(5=101の下位3ビットを削って0を
得、これを3で割って得た余りに1を足す)、結果とし
て1を得る。エリア外情報登録数カウンタを1増加し、
エリア外復旧情報記憶領域のカウンタ値が示す領域に、
登録情報とハッシュ演算結果の二次サーバ識別子1とを
格納する。更に、一次サーバ30は、メッセージ種別を
エリア外ハッシュ情報登録要求に変えたメッセージを、
二次サーバ識別子が1の二次サーバ310に対して、通
信制御部を起動し送信する。
【0067】(6)二次サーバ310では、通信制御部
がエリア外ハッシュ情報登録要求メッセージを受信し、
図40に示す処理が実行される。登録系のエリア外ハッ
シュ情報登録要求メッセージであるので、フローF40
5が実行されて図41に処理が移る。そこで、エリア外
ハッシュ情報登録数カウンタを1増加し、エリア外ハッ
シュ情報記憶領域のカウンタが示す領域に登録情報と自
己の二次サーバ識別子とを格納する。
【0068】次ぎに、端末60から、二次サーバ130
にIPアドレス=4,ATMアドレス=54の情報登録
要求が行われた場合は、二次サーバ130では、二次ハ
ッシュ関数を作用させ、結果の3と共に、通常情報記憶
領域に格納する。ハッシュ演算結果が自己の二次サーバ
識別子と等しくなるため、エリア内ハッシュ情報記憶領
域にも格納が行われる。その後、特別に一次サーバ10
に対しても、特殊情報登録要求メッセージを、通信制御
部を起動し送信する。これにより、一次サーバ10のエ
リア内復旧情報記憶領域にも、情報格納が行われること
になる。
【0069】この場合、一次ハッシュ関数の結果が2と
なるため、一次サーバ20のエリア外復旧情報記憶領域
に登録情報が格納される。また、一次サーバ20の二次
ハッシュ関数(4=100の下位2ビットを削って1を
得、これを3で割って得た余りに1を足す)の結果が2
となるので、二次サーバ識別子が2である二次サーバ2
20のエリア外ハッシュ情報記憶領域にも登録情報が格
納される。
【0070】更に、端末50から二次サーバ120にI
Pアドレス=12,ATMアドレス=62の情報登録要
求が行われた場合は、登録情報が二次サーバ120の通
常情報記憶領域に格納される。また、二次ハッシュ関数
の演算結果が1となるため、二次サーバ110のエリア
内ハッシュ情報記憶領域に登録情報が格納され、また、
一次ハッシュ関数の演算結果が1となるので、同一一次
エリア内の一次サーバ10のエリア外復旧情報記憶領域
に登録情報が格納される。これに伴い、更に二次サーバ
110のエリア外ハッシュ情報記憶領域に登録情報が格
納されることになる。
【0071】以上の3つの情報登録要求に従った処理に
より、各一次サーバ、二次サーバの情報記憶領域の格納
内容は図48及び図49のようになる。なお、両図で
は、登録が全くなされていない二次サーバ210,23
0,320,330を除いている。
【0072】図48(a)は一次サーバ10のエリア内
復旧情報記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納
内容を示し、図48(b)は一次サーバ20のエリア内
復旧情報記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納
内容を示し、図48(c)は一次サーバ30のエリア内
復旧情報記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納
内容を示す。図48(d)は二次サーバ110の通常情
報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア
外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示し、図48
(e)は二次サーバ120の通常情報記憶領域、エリア
内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶
領域の格納内容を示す。
【0073】図49(f)は二次サーバ130の通常情
報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア
外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示し、図49
(g)は二次サーバ220の通常情報記憶領域、エリア
内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶
領域の格納内容を示し、図49(h)は二次サーバ31
0の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域
及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示す。
【0074】[検索フェーズ]上記の情報登録状態を前
提にして話を進める。 (a)ある端末が、同一の二次エリアに存在する他の端
末が登録した情報を、検索対象とした場合の検索処理を
以下に説明する。
【0075】(1)端末41が、IPアドレスに5を指
定して通信を行おうとしたときに、通信を行うプロセス
がIPアドレス5に対するATMアドレスの情報を保持
していない場合は、図22に示す処理手順に従い、情報
検索要求部が、検索キー情報を5に設定した情報検索要
求メッセージを、通信制御部を起動し二次サーバ110
に送信する。
【0076】(2)二次サーバ110では、通信制御部
がこの情報検索要求メッセージを受信し、図42に示す
処理が実行される。検索系の情報検索要求メッセージで
あるので、フローF423が実行されて図43に処理が
移る。そこで、検索キー情報の5と端末41とのコネク
ション識別子を記録し、通常情報記憶領域を検索キー情
報の5で検索する。結果として、登録情報を見つけるこ
とができるので、図45の検索結果通知部の動作によ
り、検索キー情報=5,検索対象情報(ATMアドレ
ス)=55を設定した端末対応の検索OKメッセージを
生成する。そして、検索キー情報=5から端末41のコ
ネクションを求め、端末41に対して検索OKメッセー
ジを、通信制御部を起動し送信する。
【0077】(b)ある端末が、二次エリアは異なるが
同一の一次エリアに存在する他の端末が登録した情報
を、検索対象にした場合の検索処理を以下に説明する。 (1)端末50が、IPアドレスに5を指定して通信を
行おうとしたときに、通信を行うプロセスがIPアドレ
ス5に対するATMアドレスの情報を保持していない場
合は、図22に示す処理手順に従い、情報検索要求部
が、検索キー情報を5に設定した情報検索要求メッセー
ジを、通信制御部を起動して二次サーバ120に送信す
る。
【0078】(2)二次サーバ120では、通信制御部
がこの情報検索要求メッセージを受信し、図42に示す
処理が実行される。検索系の情報検索要求メッセージで
あるので、フローF423が実行されて図43に処理が
移る。そこで、検索キー情報の5と端末50とのコネク
ション識別子を記録し、通常情報記憶領域を検索キー情
報の5で検索する。結果として、登録情報を見つけるこ
とができないので、検索キー情報の5に二次ハッシュ関
数を作用させ、3を結果として得る。これが、自己の二
次サーバ識別子では無いので、メッセージ種別をエリア
内ハッシュ情報検索要求に変更し、二次サーバ識別子に
自己のサーバ識別子の2を設定したメッセージを、通信
制御部を起動して、二次サーバ識別子が3である二次サ
ーバ130に対して、送信する。
【0079】(3)二次サーバ130では、通信制御部
がこのメッセージを受信し、図42に示す処理が実行さ
れる。検索系のエリア内ハッシュ情報検索要求メッセー
ジであるので、フローF424が実行されて図43に処
理が移る。そこで、エリア内ハッシュ情報記憶領域を検
索キー情報の5で検索する。結果として、登録情報を見
つけることができるので、検索要求メッセージ中の二次
サーバ識別子2の二次サーバ120に対して、検索キー
情報=5,検索対象情報=55を設定した検索OKメッ
セージを、通信制御部を起動し送信する。
【0080】(4)二次サーバ120では、通信制御部
がこの検索OKメッセージを受信し、図45に示す処理
が実行される。これが検索結果通知系のメッセージであ
るので、これを端末対応のメッセージフォーマットに変
換する。検索キー情報=5から端末50とのコネクショ
ン識別子を求め、この端末50に対して変換メッセージ
を、通信制御部を起動し送信する。
【0081】(c)ある端末が、異なる一次エリアに存
在する他の端末が登録した情報を、検索対象とした場合
の検索処理を以下に説明する。 (1)端末70が、IPアドレスに5を指定して通信を
行おうとしたときに、通信を行うプロセスがIPアドレ
ス=5に対するATMアドレスの情報を保持していない
場合は、図22に示す処理手順に従い、情報検索要求部
が、検索キー情報を5に設定した情報検索要求メッセー
ジを、通信制御部を起動して二次サーバ230に送信す
る。
【0082】(2)二次サーバ230では、通信制御部
がこの情報検索要求メッセージを受信し、図42に示す
処理が実行される。検索系の情報検索要求メッセージで
あるので、フローF423が実行されて図43に処理が
移る。そこで、検索キー情報の5と端末70とのコネク
ション識別子を記録し、通常情報記憶領域を検索キー情
報の5で検索する。結果として、登録情報を見つけるこ
とができないので、検索キー情報の5に二次ハッシュ関
数を作用させ、2を結果として得る。これが、自己の二
次サーバ識別子では無いので、メッセージ種別をエリア
内ハッシュ情報検索要求に変更し、二次サーバ識別子に
自己のサーバ識別子の3を設定したメッセージを、通信
制御部を起動して二次サーバ識別子が2である二次サー
バ220に対して、送信する。
【0083】(3)二次サーバ220では、通信制御部
がこのメッセージを受信し、図42に示す処理が実行さ
れる。検索系のエリア内ハッシュ情報検索要求メッセー
ジであるので、フローF424が実行されて図43に処
理が移る。そこで、エリア内ハッシュ情報記憶領域を検
索キー情報の5で検索する。結果として、登録情報を見
つけることができないので、検索NG通知はせずに、一
次サーバ20に対して、メッセージ種別を情報検索要求
に変えたメッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0084】(4)一次サーバ20では、通信制御部が
このメッセージを受信し、図34に示す処理が実行され
る。検索系の情報検索要求メッセージであるので、フロ
ーF342が実行され、検索キー情報の5に一次ハッシ
ュ関数を作用させ、結果として3を得る。このハッシュ
演算結果3が自己の一次サーバ識別子でないので、メッ
セージ種別をハッシュ情報検索要求に変え、メッセージ
中の一次サーバ識別子に2を設定したメッセージを、通
信制御部を起動して、一次サーバ識別子3である一次サ
ーバ30に対して、送信する。
【0085】(5)一次サーバ30では、通信制御部が
このメッセージを受信し、図34に示す処理が実行され
る。検索系のハッシュ情報検索要求メッセージであるの
で、フローF343が実行され、検索キー情報の5に二
次ハッシュ関数を作用させ、結果として1を得る。そこ
で、二次サーバ識別子が1である二次サーバ310に対
して、メッセージ種別をエリア外ハッシュ情報検索要求
に変えたメッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0086】(6)二次サーバ310では、通信制御部
がこのメッセージを受信し、図42に示す処理が実行さ
れる。検索系のエリア外ハッシュ情報検索要求メッセー
ジであるので、フローF425が実行されて図44に処
理が移る。そこで、エリア外ハッシュ情報記憶領域を検
索キー情報の5で検索する。結果として、登録情報を見
つけることができる。検索要求メッセージ中の一次サー
バ識別子が0で無いことから、一次サーバ30に対して
検索OKメッセージを、通信制御部を起動し送信する。
検索OKメッセージには、検索キー情報=5,検索対象
情報=55を設定すると共に、検索要求メッセージ中の
一次サーバ識別子2と二次サーバ識別子3とを設定す
る。
【0087】(7)一次サーバ30では、通信制御部が
この検索OKメッセージを受信し、図36に示す処理が
実行される。そこで、メッセージ中の一次サーバ識別子
2が自己のサーバ識別子と異なるために、一次サーバ識
別子2の一次サーバ20をサーバ情報記憶領域から求
め、この一次サーバ20に対して検索OKメッセージ
を、通信制御部を起動し送信する。
【0088】(8)一次サーバ20では、通信制御部が
この検索OKメッセージを受信し、図36に示す処理が
実行される。そこで、メッセージ中の一次サーバ識別子
2が自己のサーバ識別子と等しいので、メッセージ中の
二次サーバ識別子が3の二次サーバ230をサーバ情報
記憶領域から求め、この二次サーバ230に対して、通
信制御部を起動し送信する。
【0089】(9)二次サーバ230では、通信制御部
がこの検索OKメッセージを受信し、図45の検索結果
通知部の動作により、端末対応のメッセージフォーマッ
トに変換し、検索キー情報の5から端末70とのコネク
ション識別子を求め、検索OKメッセージをこの端末7
0に対して、通信制御部を起動し送信する。
【0090】(d)どの二次サーバにも登録されていな
い情報を端末が検索しようとした場合の検索処理を以下
に説明する。端末80から、IPアドレス=22のAT
Mアドレス検索の要求が行われたとすると、上記の項
(c)の項(5)までは同じ処理を辿ることになる。
【0091】項(6)において、二次サーバ230で、
エリア外ハッシュ情報記憶領域を検索キー情報=22で
検索しても、結果として、登録情報を見つけることがで
きない。そのため、一次サーバ20に対して、検索キー
情報=22を設定すると共に、要求メッセージ中の一次
サーバ識別子3と二次サーバ識別子3とを設定した検索
NGメッセージを、通信制御部を起動し送信する。この
検索結果メッセージに対して、上記の項(7)と同様の
処理が行われ、検索要求元の端末に検索NGメッセージ
が返されることになる。 [情報復旧フェーズ] (a)一次サーバの情報復旧の場合 一次サーバ10が、故障等により、情報を失った場合
に、サーバ11(アドレス110)を代わりにし、情報
の復旧を試みる。このために、ATMネットワークに予
めサーバ11を設けておき、サーバ11も一次サーバ2
0,30及び二次サーバ110,120,130との間
に、PVCを前もって設定しておく。
【0092】(1)一次サーバの機能を備えたサーバ1
1に対して管理者より、復旧元の一次サーバ10のネッ
トワークアドレスの100を指定する再起動命令が行わ
れる。これにより、図28(C)に示す処理が実行され
る。ここで、復旧元サーバネットワークアドレスに10
0が設定され、自己のネットワークアドレスに110が
設定された再起動要求メッセージを作成し、これを、一
次サーバ管理サーバ0に対して、通信制御部を起動し送
信する。
【0093】(2)一次サーバ管理サーバ0では、通信
制御部がこのメッセージを受信し、図25に示す処理が
実行される。サーバ起動系の再起動要求メッセージであ
るので、図26の処理に移り、起動確認部が、サーバ情
報記憶領域を再起動要求メッセージ中の復旧元一次サー
バ10のネットワークアドレス=100で検索し、復旧
元の一次サーバ識別子1を求める。再起動要求元の一次
サーバ11には、再起動応答メッセージと一次及び二次
サーバ復旧メッセージとを、通信制御部を起動し送信す
る。再起動応答メッセージには、割り当てるべき一次サ
ーバ識別子の1と、一次サーバ起動数カウンタ値から1
を引いた値(2)と、一次サーバ識別子が1である一次
サーバ10が管理している二次サーバ起動数カウンタ値
(3)とを足した値である5を設定する。また、復旧の
対象となる一次サーバ20,30及び二次サーバ11
0,120,130には、再起動要求の一次サーバのネ
ットワークアドレスと一次サーバ識別子とを含んだ一次
サーバ変更メッセージを、通信制御部を起動し送信す
る。
【0094】(3)一次サーバ11は、再起動応答メッ
セージと一次及び二次サーバ復旧メッセージを受信し、
また、復旧の対象となった一次サーバ20,30及び二
次サーバ110,120,130は、一次サーバ変更メ
ッセージを受信し、それぞれのサーバ管理部にて、サー
バ情報記憶領域に必要な情報を設定し、また変更を行う
(図32,図39)。
【0095】一次サーバ11は、受信すべき数の一次及
び二次サーバ復旧情報メッセージを受信すると、管理し
ている全二次サーバ110,120,130に対して、
特殊情報復旧要求メッセージを、通信制御部を起動し送
信する。
【0096】(4)二次サーバ110,120,130
では、通信制御部がこの特殊情報復旧要求メッセージを
受信し、図42に示す処理が実行される。検索系の特殊
情報復旧要求メッセージであるので、フローF422が
実行され、最初に通常情報記憶領域に格納されている全
ての登録情報のサーバ識別子に注目し、それが自己の二
次サーバ識別子と等しいものを検索する。見つかれば、
一次サーバ11に対して、登録情報と自己の二次サーバ
識別子とを設定した特殊情報復旧メッセージを作成し、
通信制御部を起動し送信する。この場合、該当するの
は、二次サーバ130の登録情報であるIPアドレス=
4,ATMアドレス=54,サーバ識別子=3だけであ
る。
【0097】次ぎに、エリア外ハッシュ情報記憶領域に
格納されている全ての情報を対象にして、一つずつ、登
録情報と自己の二次サーバ識別子とを設定したエリア外
情報復旧メッセージを作成し、通信制御部を起動して、
一次サーバ11に対して送信する。この場合、該当する
のは、二次サーバ110の登録情報であるIPアドレス
=12,ATMアドレス=62,サーバ識別子=1だけ
である。
【0098】(5)一次サーバ11では、通信制御部が
これらの特殊情報復旧メッセージまたはエリア外情報復
旧メッセージを受信し、図33に示す処理が実行され
る。登録系の特殊情報復旧メッセージであれば、フロー
F331が実行され、エリア内復旧情報登録数カウンタ
を1増加し、カウンタ値に対応するエリア内復旧情報記
憶領域に、メッセージに含まれている登録情報(IPア
ドレス=4,ATMアドレス=54)と二次サーバ識別
子(3)とを格納する。また、登録系のエリア外情報復
旧メッセージであれば、フローF332が実行され、エ
リア外復旧情報登録数カウンタを1増加し、カウンタ値
に対応するエリア外復旧情報記憶領域に、メッセージに
含まれている登録情報(IPアドレス=12,ATMア
ドレス=62)とサーバ識別子(1)を格納する。
【0099】(b)二次サーバの情報復旧の場合 二次サーバ130が、故障等により、情報を失った場合
に、サーバ131(アドレス1310)を代わりにし、
情報の復旧を試みる。このために、ATMネットワーク
に予めサーバ131を設けておき、サーバ131も一次
サーバ10(上記の復旧後であれば一次サーバ11)及
び二次サーバ110,120との間に、PVCを前もっ
て設定しておく。
【0100】(1)二次サーバの機能を備えたサーバ1
31に対して管理者より、復旧元の二次サーバ130の
ネットワークアドレスの1300を指定する再起動命令
が行われる。これにより、図37(C)に示す処理が実
行される。ここで、復旧元サーバのネットワークアドレ
スに1300が設定され、自己のネットワークアドレス
に1310が設定された再起動要求メッセージを作成
し、これを、一次サーバ10に対して、通信制御部を起
動し送信する。
【0101】(2)一次サーバ10では、通信制御部が
この再起動要求メッセージを受信し、図30に示す処理
が実行される。サーバ起動系の再起動要求メッセージで
あるので、図31に処理が移り、サーバ情報記憶領域を
再起動要求メッセージ中の復旧元二次サーバ130のネ
ットワークアドレス=1300で検索し、復旧元の二次
サーバ識別子3を求める。再起動要求元の二次サーバ1
31には、再起動応答メッセージと二次サーバ復旧情報
メッセージとを、通信制御部を起動し送信する。再起動
応答メッセージには、割り当てるべき二次サーバ識別子
の3と、二次サーバ起動数カウンタ値から1を引いた値
である2とを設定する。また、一次サーバ管理サーバ0
と復旧の対象となる二次サーバ110,120とには、
二次サーバ変更メッセージを、通信制御部を起動し送信
する。二次サーバ変更メッセージは、再起動要求メッセ
ージの二次サーバのネットワークアドレス1310と二
次サーバ識別子とを含む。
【0102】(3)二次サーバ131は、再起動応答メ
ッセージと二次サーバ復旧情報メッセージとを受信し、
また、一次サーバ管理サーバ0及び復旧の対象となった
二次サーバ110,120は、二次サーバ変更メッセー
ジを受信し、それぞれのサーバ管理部にて、サーバ情報
記憶領域に必要な情報を設定し、また変更を行う(図2
7,図39)。
【0103】二次サーバ131は、受信すべき数のサー
バ復旧情報メッセージを受信すると、同じ一次エリアの
一次サーバ10と他二次サーバ110,120に対し
て、自己の二次サーバ識別子の3を設定した情報復旧要
求メッセージを作成して、通信制御部を起動し送信す
る。
【0104】(4)一次サーバ10では、通信制御部が
この情報復旧要求メッセージを受信し、図34に示す処
理が実行される。検索系の情報復旧要求メッセージであ
るので、更に図35に示す処理も実行される。最初にエ
リア内復旧情報記憶領域に格納されている登録情報のサ
ーバ識別子に注目し、それが情報復旧要求メッセージ中
の二次サーバ識別子の3と等しいものを検索する。見つ
かれば、登録情報を設定した特殊情報復旧メッセージを
作成し、二次サーバ131に対して、通信制御部を起動
し送信する。この場合、該当するのは、IPアドレス=
4,ATMアドレス=54,サーバ識別子=3だけとな
る。
【0105】次に、エリア外復旧情報記憶領域に格納さ
れている登録情報のサーバ識別子に注目し、それが情報
復旧要求メッセージ中の二次サーバ識別子の3と等しい
ものを検索する。見つかれば、登録情報を設定したエリ
ア外ハッシュ情報復旧メッセージを作成し、二次サーバ
131に対して、通信制御部を起動し送信する。この場
合、該当する登録情報はない。
【0106】(5)二次サーバ110,120では、通
信制御部が情報復旧要求メッセージを受信し、図42に
示す処理が実行される。検索系の情報復旧要求メッセー
ジであるので、フローF421が実行され、最初に通常
情報記憶領域に格納されている登録情報のサーバ識別子
に注目し、それが情報復旧要求メッセージ中の二次サー
バ識別子の3と等しいものを検索する。見つかれば、そ
の登録情報と自己の二次サーバ識別子とを設定したエリ
ア内ハッシュ情報復旧メッセージを作成し、二次サーバ
131に対して、通信制御部を起動し送信する。この場
合、該当するのは、二次サーバ110のIPアドレス=
5,ATMアドレス=55,サーバ識別子=3だけであ
る。
【0107】次に、エリア内ハッシュ情報記憶領域に登
録されている登録情報のサーバ識別子に注目し、それが
情報復旧要求メッセージ中の二次サーバ識別子の3に等
しいものを検索する。見つかれば、その登録情報と自己
の二次サーバ識別子とを設定した通常情報復旧メッセー
ジを作成し、二次サーバ131に対して、通信制御部を
起動し送信する。この場合、該当する登録情報はない。
【0108】(6)二次サーバ131では、通信制御部
が特殊情報復旧メッセージ、エリア外ハッシュ情報復旧
メッセージ、エリア内ハッシュ情報復旧メッセージ、ま
たは通常情報復旧メッセージを受信し、図40に示す処
理を実行する。登録系の特殊情報復旧メッセージであれ
ば、フローF402を実行し、通常情報登録数カウンタ
とエリア内ハッシュ情報登録数カウンタをそれぞれ1増
加し、通常情報記憶領域のカウンタ値に対応する領域と
エリア内ハッシュ情報記憶領域のカウンタ値に対応する
領域とに、登録情報(IPアドレス=4,ATMアドレ
ス=54)と自己の二次サーバ識別子の3を格納する。
【0109】また、登録系のエリア外ハッシュ情報復旧
メッセージを受信した場合は、フローF401を実行
し、エリア外ハッシュ情報登録数カウンタを1増加し、
エリア外ハッシュ情報記憶領域のカウンタ値に対応する
領域に、登録情報(この場合、該当する登録情報なし)
と自己の二次サーバ識別子の3を格納する。
【0110】また、登録系のエリア内ハッシュ情報復旧
メッセージを受信した場合は、フローF401を実行
し、エリア内ハッシュ情報登録数カウンタを1増加し、
エリア内ハッシュ情報記憶領域のカウンタ値に対応する
領域に、登録情報(IPアドレス=5,ATMアドレス
=55)とメッセージ中に含まれていた二次サーバ識別
子3を格納する。
【0111】また、登録系の通常情報復旧メッセージを
受信した場合は、フローF401を実行し、通常情報登
録数カウンタを1増加し、通常情報記憶領域のカウンタ
値に対応する領域に、登録情報(この場合、該当する登
録情報なし)とメッセージ中に含まれている二次サーバ
識別子を格納する。
【0112】以上により、任意の一次,二次サーバの情
報復旧を、そのサーバが存在する一次エリア内部で完全
に行うことができる。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、ネット
ワーク全体を、階層的に複数の一次エリアと複数の二次
エリアに分割し、各一次エリアには、ネットワーク全体
で一意に決定される識別子を持つ一次サーバをそれぞれ
配置し、各二次エリアには、それが存在する一次エリア
内で一意に決定される識別子を持つ二次サーバをそれぞ
れ配置する。各一次サーバには、検索対象情報を検索す
る際のキーとなる情報そのものから、検索対象情報を格
納している二次サーバが存在する一次エリアの一次サー
バを導き出す一次ハッシュ関数と、自一次エリア内で、
検索キー情報そのものから、検索対象情報を格納してい
る二次サーバを導き出す二次ハッシュ関数とを備えてお
き、また、各二次サーバには、同一の一次エリア内で、
検索キー情報そのものから、検索対象情報を格納してい
る他の二次サーバを導き出す二次ハッシュ関数を備えて
おき、情報の登録時及び検索時において作用させる。
【0114】これにより、情報の登録は、情報登録要求
を端末から受けた二次サーバで行われるが、それ以外
に、その二次サーバが存在する一次エリア内に存在する
他の二次サーバと、ネットワーク全体のいずれかの一次
エリア内に存在する二次サーバとで行われる。こうした
階層的な3段階の情報登録により、登録情報は、ネット
ワーク全体で論理的に分散保管されることになる。
【0115】情報の検索も、登録と同じ理論を用いるこ
とで行われる。すなわち、端末から直接、情報検索要求
を受けた二次サーバで検索し、見つからなければ次に、
この検索済の二次サーバが存在する一次エリア内に存在
する、二次ハッシュ関数で特定される他の二次サーバで
検索する。それも見つからなければ、ネットワーク全体
で一次ハッシュ関数及び二次ハッシュ関数で特定される
二次サーバで検索する、という階層的な検索を行う。最
大でも3段階の検索で、検索対象情報を確実に見つけだ
すことができる。
【0116】また、情報の登録における各段階で、登録
情報を格納する情報記憶領域を、その段階に応じて分け
るようにする。これにより、検索時に、各段階に応じた
情報記憶領域に格納されている情報のみを検索するだけ
で良いので、検索の高速化が実現できる。
【0117】また、上記のように情報の登録における各
段階で、登録情報を格納する情報記憶領域を分けること
に加え、その情報記憶領域に情報を格納する時に、登録
情報と共に、登録の段階に応じたサーバ識別子を格納す
るようにする。これにより、一次,二次サーバのいずれ
かで登録情報を失うような事態が発生しても、登録情報
を容易に復旧させることが可能となる。
【0118】また、一次サーバ及び二次サーバが起動す
る場合に、起動要求を送出することで、一次サーバ管理
サーバが、ネットワーク上の全サーバの情報を自己の内
部に自動的に構築することができ、同様に、一次サーバ
は、全一次サーバと自己の管理下の二次サーバの情報を
自己の内部に自動的に構築することができ、二次サーバ
は同一一次エリア内の全二次サーバの情報を自己の内部
に自動的に構築することができる。
【0119】また、各一次サーバが使用する一次ハッシ
ュ関数は同一内容のものとし、また、同一の一次エリア
に存在する一次サーバ及び二次サーバで使用する二次ハ
ッシュ関数は同一内容のものとするようにしている。こ
れにより、情報の登録及び検索において、同じ一次エリ
ア内で登録された登録情報は必ず2段階以内の検索で、
確実な検索結果を得ることができ、また、異なる一次エ
リアで登録された登録情報であっても、最終の第3段階
の検索で、確実な検索結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】(A)は、第一段階としてエリア分割されたネ
ットワークを示す図であり、(B)は、第二段階として
エリア分割されたネットワークを示す図である。
【図3】一次サーバ管理サーバと、一次サーバと、その
一次サーバの存在する一次エリア内の二次エリアに位置
する二次サーバと端末とにおける各内部構成を示すブロ
ック図である。
【図4】PVC設定後のネットワーク構成を示す図であ
る。
【図5】各サーバのATMアドレスを示す図である。
【図6】(A)は、PVCが確立された後に、一次サー
バで保持されているコネクション情報を例示した図であ
り、(B)は、PVCが確立された後に、二次サーバで
保持されているコネクション情報を例示した図である。
【図7】各サーバ間で用いる起動要求メッセージのフォ
ーマットを示す図である。
【図8】各サーバ間で用いる起動応答メッセージのフォ
ーマットを示す図である。
【図9】各サーバ間で用いる再起動要求メッセージのフ
ォーマットを示す図である。
【図10】各サーバ間で用いる再起動応答メッセージの
フォーマットを示す図である。
【図11】各サーバ間で用いる一次サーバ情報、一次サ
ーバ復旧情報、一次サーバ変更通知メッセージのフォー
マットを示す図である。
【図12】各サーバ間で用いる二次サーバ情報、二次サ
ーバ復旧情報、二次サーバ変更通知メッセージのフォー
マットを示す図である。
【図13】各サーバ間で用いる情報検索系、情報登録
系、検索通知系メッセージの共通フォーマットを示す図
である。
【図14】端末と二次サーバとの間で用いる情報登録要
求メッセージのフォーマットを示す図である。
【図15】端末と二次サーバとの間で用いる情報検索要
求メッセージのフォーマットを示す図である。
【図16】端末と二次サーバとの間で用いる検索結果通
知メッセージのフォーマットを示す図である。
【図17】一次サーバ管理サーバのサーバ情報記憶領域
の構成を示す図である。
【図18】一次サーバのサーバ情報記憶領域の構成を示
す図である。
【図19】二次サーバのサーバ情報記憶領域の構成を示
す図である。
【図20】検索キー情報及び検索対象情報を格納する通
常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域、エリ
ア外ハッシュ情報記憶領域、エリア内復旧情報記憶領
域、エリア外復旧情報記憶領域の構成を示す図である。
【図21】端末から情報登録要求が発生したときの処理
手順を示すフローチャートである。
【図22】端末から情報検索要求が発生したときの処理
手順を示すフローチャートである。
【図23】端末の通信制御部の処理動作を示すフローチ
ャートである。
【図24】一次サーバ管理サーバの通信制御部での処理
動作を示すフローチャートである。
【図25】一次サーバ管理サーバの起動確認部での起動
時の処理動作を示すフローチャートである。
【図26】一次サーバ管理サーバの起動確認部での再起
動時の処理動作を示すフローチャートである。
【図27】一次サーバ管理サーバのサーバ管理部の処理
動作を示すフローチャートである。
【図28】(A)は一次サーバの命令解析部の処理動作
を示すフローチャートであり、(B)は一次サーバの起
動要求部の処理動作を示すフローチャートであり、
(C)は一次サーバの再起動要求部の処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図29】一次サーバの通信制御部の処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図30】一次サーバの起動確認部での起動時における
処理動作を示すフローチャートである。
【図31】一次サーバの起動確認部での再起動時におけ
る処理動作を示すフローチャートである。
【図32】一次サーバのサーバ管理部の処理動作を示す
フローチャートである。
【図33】一次サーバの情報登録部の処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図34】一次サーバの情報検索部の前半の処理動作を
示すフローチャートである。
【図35】一次サーバの情報検索部の後半の処理動作を
示すフローチャートである。
【図36】一次サーバの検索結果転送部の処理動作を示
すフローチャートである。
【図37】(A)は二次サーバの命令解析部の処理動作
を示すフローチャートであり、(B)は二次サーバの起
動要求部の処理動作を示すフローチャートであり、
(C)は二次サーバの再起動要求部の処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図38】二次サーバの通信制御部の処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図39】二次サーバのサーバ管理部の処理動作を示す
フローチャートである。
【図40】二次サーバの情報登録部の処理動作の一部を
示すフローチャートである。
【図41】二次サーバの情報登録部の処理動作の残りの
部分を示すフローチャートである。
【図42】二次サーバの情報検索部の第1の処理動作を
示すフローチャートである。
【図43】二次サーバの情報検索部の第2の処理動作を
示すフローチャートである。
【図44】二次サーバの情報検索部の第3の処理動作を
示すフローチャートである。
【図45】二次サーバの検索結果通知部の処理動作を示
すフローチャートである。
【図46】一次サーバの全てが起動した後の一次サーバ
管理サーバ及び一次サーバの各サーバ情報記憶領域の格
納内容を示す図である。
【図47】二次サーバ全てが起動した後の一次サーバ管
理サーバ、一次サーバ、及び二次サーバの各サーバ情報
記憶領域の格納内容を示す図である。
【図48】(a)は一次サーバ10のエリア内復旧情報
記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納内容を示
す図であり、(b)は一次サーバ20のエリア内復旧情
報記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納内容を
示す図であり、(c)は一次サーバ30のエリア内復旧
情報記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納内容
を示す図であり、(d)は二次サーバ110の通常情報
記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外
ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示す図であり、
(e)は二次サーバ120の通常情報記憶領域、エリア
内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶
領域の格納内容を示す図である。
【図49】(f)は二次サーバ130の通常情報記憶領
域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシ
ュ情報記憶領域の格納内容を示す図であり、(g)は二
次サーバ220の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ
情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納
内容を示す図であり、(h)は二次サーバ310の通常
情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリ
ア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示す図である。
【図50】(A)は従来の第1の情報管理システムの構
成を示す図であり、(B)は従来の第2情報管理システ
ムの構成を示す図であり、(C)は従来の第3の情報管
理システムの構成を示す図である。
【符号の説明】 1 ネットワーク 2a〜2n 一次エリア 3a〜3m 二次エリア 4a〜4n 一次サーバ 5a〜5m 二次サーバ 6 一次変換情報 7 二次変換情報 8 二次変換情報
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図7】
【図8】
【図1】
【図4】
【図5】
【図6】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図15】
【図3】
【図13】
【図14】
【図16】
【図21】
【図22】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図23】
【図24】
【図27】
【図45】
【図25】
【図26】
【図28】
【図29】
【図31】
【図35】
【図30】
【図36】
【図37】
【図32】
【図33】
【図34】
【図38】
【図41】
【図44】
【図39】
【図40】
【図42】
【図43】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04L 12/56 H04L 11/20 D H04Q 3/00 102D

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク上の端末からの要求によ
    り、検索キー情報及び検索対象情報の登録を行うと共
    に、検索キー情報の指定による検索対象情報の検索を行
    う情報管理システムにおいて、 ネットワーク全体を複数にエリア分割することにより得
    られた複数の一次エリアと、 前記複数の一次エリアを、更に個々にエリア分割するこ
    とによって得られた各一次エリア毎の複数の二次エリア
    と、 前記一次エリアの各々に設けられ、ネットワーク内で一
    意に決まるサーバ識別子を持つ一次サーバと、 前記二次エリアの各々に設けられ、自分が属する一次エ
    リア内で一意に決まるサーバ識別子を持つ二次サーバ
    と、 前記一次サーバの各々に設けられ、検索キー情報から、
    対応の検索対象情報が登録された二次サーバが存在する
    一次エリアに設けられた一次サーバのサーバ識別子を導
    き出す一次変換情報と、 前記一次サーバの各々に設けられ、検索キー情報から、
    対応の検索対象情報が登録された、自一次エリア内の二
    次サーバのサーバ識別子を導き出す二次変換情報と、 前記二次サーバの各々に設けられ、検索キー情報から、
    対応の検索対象情報が登録された、自分が属する一次エ
    リア内の二次サーバのサーバ識別子を導き出す二次変換
    情報と、 を有することを特徴とする情報管理システム。
  2. 【請求項2】 各端末に設けられ、情報の登録を行う場
    合、ネットワーク上で自分が属する二次エリアの二次サ
    ーバに対して、検索キー情報と検索対象情報とからなる
    登録情報が記載された情報登録要求メッセージを送出す
    る情報登録要求メッセージ送出手段と、 各端末に設けられ、情報の検索を行う場合、ネットワー
    ク上で自分が属する二次エリアの二次サーバに対して、
    検索キー情報及び自端末の識別符号が記載された情報検
    索要求メッセージを送出する情報検索要求メッセージ送
    出手段と、 を更に有することを特徴とする請求項1記載の情報管理
    システム。
  3. 【請求項3】 前記二次サーバの各々に設けられ、検索
    キー情報と検索対象情報とからなる登録情報が記載され
    た情報登録要求メッセージを端末から受信した場合に、
    当該登録情報を自己の通常情報記憶領域に格納する登録
    情報格納手段と、 前記二次サーバの各々に設けられ、前記検索キー情報に
    自二次サーバ内の二次変換情報を作用させ、得られたサ
    ーバ識別子が自サーバ識別子と異なる場合、当該得られ
    たサーバ識別子を有する同一一次エリア内の二次サーバ
    に対して、前記登録情報が記載されたエリア内ハッシュ
    情報登録要求メッセージを送信する第1の登録要求手段
    と、 前記二次サーバの各々に設けられ、自己の属する一次エ
    リアの一次サーバに対して、前記登録情報が記載された
    情報登録要求メッセージを送信する第2の登録要求手段
    と、 を更に有することを特徴とする請求項1記載の情報管理
    システム。
  4. 【請求項4】 前記二次サーバの各々に設けられ、前記
    エリア内ハッシュ情報登録要求メッセージを受信したと
    き、前記登録情報を自己のエリア内ハッシュ情報記憶領
    域に格納する格納手段を更に有することを特徴とする請
    求項3記載の情報管理システム。
  5. 【請求項5】 前記一次サーバの各々に設けられ、前記
    第2の登録要求手段から情報登録要求メッセージを受信
    したとき、前記検索キー情報に自一次サーバ内の一次変
    換情報を作用させ、得られたサーバ識別子を有する一次
    サーバに対して、前記登録情報が記載された情報登録要
    求メッセージを送信する第3の登録要求手段と、 前記一次サーバの各々に設けられ、前記第3の登録要求
    手段から情報登録要求メッセージを受信したとき、前記
    検索キー情報に自一次サーバ内の二次変換情報を作用さ
    せ、得られたサーバ識別子を有する同一一次エリア内の
    二次サーバに対して、前記登録情報が記載されたエリア
    外ハッシュ情報登録要求メッセージを送信する第4の登
    録要求手段と、 前記二次サーバの各々に設けられ、前記第4の登録要求
    手段からエリア外ハッシュ情報登録要求メッセージを受
    信したとき、前記登録情報を自己のエリア外ハッシュ情
    報記憶領域に格納する格納手段と、 を更に有することを特徴とする請求項3記載の情報管理
    システム。
  6. 【請求項6】 前記二次サーバの各々に設けられ、少な
    くとも検索キー情報が記載された情報検索要求メッセー
    ジを端末から受信したときに、前記検索キー情報で自己
    の通常情報記憶領域を検索し、対応する検索対象情報が
    検出されれば、当該検索対象情報を検索要求元の端末に
    通知する通知手段前記二次サーバの各々に設けられ、前
    記情報検索要求メッセージを受信したときに、前記検索
    キー情報で自己の通常情報記憶領域を検索し、対応する
    検索対象情報が検出されなければ、前記検索キー情報
    に、自二次サーバ内の二次変換情報を作用させる変換情
    報作用手段と、 前記二次サーバの各々に設けられ、前記変換情報作用手
    段の作用で得られたサーバ識別子が自サーバ識別子と異
    なる場合、当該得られたサーバ識別子を有する同一一次
    エリア内の二次サーバに対して、少なくとも前記検索キ
    ー情報が記載されたエリア内ハッシュ情報検索要求メッ
    セージを送信する第1の検索要求手段と、 を更に有することを特徴とする請求項1記載の情報管理
    システム。
  7. 【請求項7】 前記二次サーバの各々に設けられ、前記
    エリア内ハッシュ情報検索要求メッセージを受信したと
    き、前記検索キー情報で自己のエリア内ハッシュ情報記
    憶領域を検索する領域検索手段と、 前記二次サーバの各々に設けられ、前記領域検索手段に
    より、対応の検索対象情報が検出されれば、当該対応の
    検索対象情報が記載された検索成功メッセージを送出す
    る第1の検索成功メッセージ送出手段と、 前記二次サーバの各々に設けられ、前記領域検索手段に
    より、対応の検索対象情報が検出されなければ、自己が
    属する一次エリアの一次サーバに対して、少なくとも前
    記検索キー情報が記載された情報検索要求メッセージを
    送信する第2の検索要求手段と、 を更に有することを特徴とする請求項6記載の情報管理
    システム。
  8. 【請求項8】 前記一次サーバの各々に設けられ、前記
    第2の検索要求手段から情報検索要求メッセージを受信
    したとき、前記検索キー情報に自一次サーバ内の一次変
    換情報を作用させ、得られたサーバ識別子を有する一次
    サーバに対して、少なくとも前記検索キー情報が記載さ
    れた情報検索要求メッセージを送信する第3の検索要求
    手段と、 前記一次サーバの各々に設けられ、前記第3の検索要求
    手段から情報検索要求メッセージを受信したとき、前記
    検索キー情報に自一次サーバ内の二次変換情報を作用さ
    せ、得られたサーバ識別子を有する同一一次エリア内の
    二次サーバに対して、少なくとも前記検索キー情報が記
    載されたエリア外ハッシュ情報検索要求メッセージを送
    信する第4の検索要求手段と、 を更に有することを特徴とする請求項7記載の情報管理
    システム。
  9. 【請求項9】 前記二次サーバの各々に設けられ、前記
    エリア外ハッシュ情報検索要求メッセージを受信したと
    き、前記検索キー情報で自己のエリア外ハッシュ情報記
    憶領域を検索し、対応の検索対象情報が検出されれば、
    当該対応の検索対象情報が記載された検索成功メッセー
    ジを送出する第2の検索成功メッセージ送出手段を更に
    有することを特徴とする請求項8記載の情報管理システ
    ム。
  10. 【請求項10】 前記ネットワークに1つ設けられた一
    次サーバ管理サーバと、 前記一次サーバ管理サーバに設けられ、前記複数の一次
    サーバのうちの1つから起動要求メッセージを受信した
    とき、前記ネットワーク全体で一意に決定される一次サ
    ーバ識別子を当該一次サーバに割り当てる第1の割当手
    段と、 前記一次サーバ管理サーバに設けられ、前記起動要求メ
    ッセージを送信した一次サーバに対して、前記第1の割
    当手段で割り当てられた一次サーバ識別子と、既に動作
    中の他の一次サーバのネットワークアドレス及び一次サ
    ーバ識別子とを、通知する第1の通知手段と、 前記一次サーバ管理サーバに設けられ、新たな一次サー
    バ識別子が割り当てられたとき、当該一次サーバ識別子
    と、この識別子に対応する一次サーバのネットワークア
    ドレスとを、既に動作中の一次サーバに対して通知する
    第2の通知手段と、 を更に有することを特徴とする請求項1記載の情報管理
    システム。
  11. 【請求項11】 前記一次サーバの各々に設けられ、自
    己の属する一次エリアに存在する複数の二次サーバのう
    ちの1つから起動要求メッセージを受信したとき、自己
    の属する一次エリアで一意に決定される二次サーバ識別
    子を当該二次サーバに割り当てる第2の割当手段と、 前記一次サーバの各々に設けられ、前記起動要求メッセ
    ージを送信した二次サーバに対して、前記第2の割当手
    段で割り当てられた二次サーバ識別子と、既に動作中の
    他の二次サーバのネットワークアドレス及び二次サーバ
    識別子とを、通知する第3の通知手段と、 前記一次サーバの各々に設けられ、新たな二次サーバ識
    別子が割り当てられたとき、当該二次サーバ識別子と、
    この識別子に対応する二次サーバのネットワークアドレ
    スと、自己の一次サーバ識別子とを、既に動作中の二次
    サーバに対して通知する第4の通知手段と、 を更に有することを特徴とする請求項10記載の情報管
    理システム。
  12. 【請求項12】 前記一次サーバの各々が使用する一次
    変換情報は同一内容のものとし、また、同一の一次エリ
    アに存在する一次サーバ及び二次サーバで使用する二次
    変換情報は同一内容のものとすることを特徴とする請求
    項1記載の情報管理システム。
  13. 【請求項13】 前記一次変換情報は一次ハッシュ関数
    であることを特徴とする請求項1記載の情報管理システ
    ム。
  14. 【請求項14】 前記二次変換情報は二次ハッシュ関数
    であることを特徴とする請求項1記載の情報管理システ
    ム。
  15. 【請求項15】 ネットワーク上の端末からの要求によ
    り、検索キー情報及び検索対象情報の登録を行うと共
    に、検索キー情報の指定による検索対象情報の検索を行
    う情報管理システムに使用される一次サーバにおいて、 ネットワーク内で一意に決まるサーバ識別子と、 検索キー情報から、対応の検索対象情報が登録された二
    次サーバが存在する一次エリアに設けられた一次サーバ
    のサーバ識別子を導き出す一次変換情報と、 検索キー情報から、対応の検索対象情報が登録された、
    自一次エリア内の二次サーバのサーバ識別子を導き出す
    二次変換情報と、 を有することを特徴とする一次サーバ。
  16. 【請求項16】 ネットワーク上の端末からの要求によ
    り、検索キー情報及び検索対象情報の登録を行うと共
    に、検索キー情報の指定による検索対象情報の検索を行
    う情報管理システムに使用される二次サーバにおいて、 自分が属する一次エリア内で一意に決まるサーバ識別子
    と、 検索キー情報から、対応の検索対象情報が登録された、
    自分が属する一次エリア内の二次サーバのサーバ識別子
    を導き出す二次変換情報と、 を有することを特徴とする二次サーバ。
  17. 【請求項17】 検索キー情報と検索対象情報とからな
    る登録情報が記載された情報登録要求メッセージを端末
    から受信した場合に、当該登録情報を自己の通常情報記
    憶領域に格納する登録情報格納手段と、 前記検索キー情報に自二次サーバ内の二次変換情報を作
    用させ、得られたサーバ識別子が自サーバ識別子と異な
    る場合、当該得られたサーバ識別子を有する同一一次エ
    リア内の二次サーバに対して、前記登録情報が記載され
    たエリア内ハッシュ情報登録要求メッセージを送信する
    第1の登録要求手段と、 自己の属する一次エリアの一次サーバに対して、前記登
    録情報が記載された情報登録要求メッセージを送信する
    第2の登録要求手段と、 を更に有することを特徴とする請求項16記載の二次サ
    ーバ。
  18. 【請求項18】 前記エリア内ハッシュ情報登録要求メ
    ッセージを受信したとき、前記登録情報を自己のエリア
    内ハッシュ情報記憶領域に格納する格納手段を更に有す
    ることを特徴とする請求項17記載の二次サーバ。
  19. 【請求項19】 少なくとも検索キー情報が記載された
    情報検索要求メッセージを端末から受信したときに、前
    記検索キー情報で自己の通常情報記憶領域を検索し、対
    応する検索対象情報が検出されれば、当該検索対象情報
    を検索要求元の端末に通知する通知手段前記情報検索要
    求メッセージを受信したときに、前記検索キー情報で自
    己の通常情報記憶領域を検索し、対応する検索対象情報
    が検出されなければ、前記検索キー情報に、自二次サー
    バ内の二次変換情報を作用させる変換情報作用手段と、 前記変換情報作用手段の作用で得られたサーバ識別子が
    自サーバ識別子と異なる場合、当該得られたサーバ識別
    子を有する同一一次エリア内の二次サーバに対して、少
    なくとも前記検索キー情報が記載されたエリア内ハッシ
    ュ情報検索要求メッセージを送信する第1の検索要求手
    段と、 を更に有することを特徴とする請求項16記載の二次サ
    ーバ。
  20. 【請求項20】 前記エリア内ハッシュ情報検索要求メ
    ッセージを受信したとき、前記検索キー情報で自己のエ
    リア内ハッシュ情報記憶領域を検索する領域検索手段
    と、 前記領域検索手段により、対応の検索対象情報が検出さ
    れれば、当該対応の検索対象情報が記載された検索成功
    メッセージを送出する第1の検索成功メッセージ送出手
    段と、 前記領域検索手段により、対応の検索対象情報が検出さ
    れなければ、自己が属する一次エリアの一次サーバに対
    して、少なくとも前記検索キー情報が記載された情報検
    索要求メッセージを送信する第2の検索要求手段と、 を更に有することを特徴とする請求項19記載の二次サ
    ーバ。
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