JP3901806B2 - 情報管理システム及び二次サーバ - Google Patents
情報管理システム及び二次サーバ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3901806B2 JP3901806B2 JP25985797A JP25985797A JP3901806B2 JP 3901806 B2 JP3901806 B2 JP 3901806B2 JP 25985797 A JP25985797 A JP 25985797A JP 25985797 A JP25985797 A JP 25985797A JP 3901806 B2 JP3901806 B2 JP 3901806B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information
- server
- primary
- search
- area
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F16/00—Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
- G06F16/90—Details of database functions independent of the retrieved data types
- G06F16/901—Indexing; Data structures therefor; Storage structures
- G06F16/9014—Indexing; Data structures therefor; Storage structures hash tables
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S707/00—Data processing: database and file management or data structures
- Y10S707/953—Organization of data
- Y10S707/955—Object-oriented
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S707/00—Data processing: database and file management or data structures
- Y10S707/953—Organization of data
- Y10S707/959—Network
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S707/00—Data processing: database and file management or data structures
- Y10S707/99931—Database or file accessing
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S707/00—Data processing: database and file management or data structures
- Y10S707/99931—Database or file accessing
- Y10S707/99933—Query processing, i.e. searching
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S707/00—Data processing: database and file management or data structures
- Y10S707/99951—File or database maintenance
- Y10S707/99952—Coherency, e.g. same view to multiple users
- Y10S707/99953—Recoverability
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報管理システム及び二次サーバに関し、特に、広範囲のネットワーク上に分散され、共通的に利用され得る性質の情報を、ユーザ端末が登録及び検索することができる情報管理システム、並びにこの情報管理システムに使用される二次サーバに関する。
【0002】
例えば、公衆ATM(Asynchronous Transfer Mode)ネットワークと既存のLAN(Local Area Network)を融合するATM−LANにおいて、通信相手の端末をIP(Internet Protocol) アドレスで指定して通信する時は、相手端末までのATMコネクションが必要となる。このような場合、相手端末のIPアドレスに対応するATMアドレスを求めなければならない。この時、発信端末内でATMアドレスの入手ができない場合は、ATM−ARP(Address Resolution Protocol) サーバ(ATMアドレス解決サーバ)にIPアドレスを指定してATMアドレスの検索を依頼することになる。ATM−ARPサーバは、既存LANと公衆ATMネットワークとを世界的規模において融合を図る際に必須のものであるが、本発明はこうしたATM−ARPサーバ等に適用できる技術である。
【0003】
【従来の技術】
従来、端末からネットワークに情報が登録され、それをネットワーク上で共通的に検索利用するような情報管理システムには大きく三種類考えられる。図50にそれぞれのシステム構成を示す。図中、丸枠はネットワーク空間を示し、A,B,Cは情報管理サーバを、x、y、zは端末を示す。細実線の矢印は情報登録要求、太実線の矢印は情報登録通知、細破線の矢印は端末・サーバ間の情報検索要求とその応答、太破線の矢印はサーバ・サーバ間の情報検索要求とその応答を示す。
【0004】
なお、図50では、情報管理サーバA,B,Cが端末のホスト名(図におけるx,y,z等)とそのネットワークアドレスを管理しているものと仮定しており、端末xからは、自己のアドレスの情報登録要求が出力され、端末zからは端末yのアドレスの情報検索要求がなされているものとしている。ただし、(C)においては、端末yのアドレス情報は、情報管理サーバBだけで登録管理されているものとする。
【0005】
図50(A)は一番目のシステム構成を示す。これは三つの中で一番単純な構成であり、ネットワーク全体で、集中的に情報管理する情報管理サーバAを一つだけ設置するシステムである。この場合、端末x、y、zの各々からの情報の登録及び検索の要求は、情報管理サーバAに対して行われる。情報管理サーバAは、例えば端末xから情報(x=10)の登録要求メッセージを受信した場合は、その情報を情報記憶領域に格納する。また、例えば端末zから情報の検索要求メッセージ(y?)を受信した場合は、その情報記憶領域から情報を検索し、検索結果(y=11)を端末zに通知する。
【0006】
図50(B)は二番目のシステム構成を示す。これは一番目のシステムにおける情報管理サーバの負荷を分散するために、ネットワーク上に複数の情報管理サーバA,B,Cを設置する構成である。この場合、個々の情報管理サーバは情報登録の同期機構により、端末x、y、zから情報の登録要求メッセージを受信した場合、それを情報記憶領域に格納した後、その情報を、他の全ての情報管理サーバに通知する。例えば、情報管理サーバAは、端末xから情報(x=10)の登録要求メッセージを受信した場合、それを情報記憶領域に格納した後、その情報を、他の全ての情報管理サーバB,Cに通知する。この通知を受信した情報管理サーバB,Cは、端末から直接、登録要求メッセージを受信した時と同じように、通知された情報を情報記憶領域に格納する。つまり、同期機構は、一番目の集中的な情報管理サーバAと同様に、各情報管理サーバでネットワーク全体の情報を管理できるようにする機構である。情報の検索要求メッセージを受信した場合は、一番目のシステムと変わらず、各自のサーバ内で検索要求に応じることができる。
【0007】
図50(C)は三番目のシステム構成を示す。これは二番目のシステムにおける個々の情報管理サーバから情報登録の同期機構を排除した構成である。つまり、例えば情報管理サーバAは、端末xから情報(x=10)の登録要求メッセージを受信した場合、その情報を自己の情報記憶領域に格納するだけで、それを他の情報管理サーバB,Cに通知しない。従って、各情報管理サーバは別個の情報をそれぞれ管理することになる。例えば、情報管理サーバCは、端末zから情報の検索要求メッセージ(y?)を受信した場合は、自己の情報記憶領域を検索し、見つからなかった場合は、システムで前もって決められた検索転送手順に基づき(この図においては、AはBに、BはCに、CはAに情報検索要求メッセージを転送する)、検索要求メッセージを情報管理サーバAに転送し、それでも見つからなかった場合は、さらに情報管理サーバBに転送し、ネットワーク全体に亘って要求された情報を検索するように努める。
【0008】
この場合、検索結果(y=11)が情報管理サーバBで見つかり、検索結果は、検索要求メッセージが転送された経路の逆経路で、最初に検索要求メッセージを転送した情報管理サーバCに返され、最終的に端末zに検索結果が通知されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の上記一番目のシステムでは、情報の検索が単純かつ確実であるが、1つの情報管理サーバで膨大な情報を保管しなければならない他、1つの情報管理サーバへ検索負荷が集中して、検索応答の遅延の問題が発生する。
【0010】
従来の二番目のシステムでは、複数の情報管理サーバを設置することで、1つの情報管理サーバへ検索負荷が集中することは回避できる。しかしながら、情報登録の同期機構により、情報登録時にネットワークの通信トラフィックが増大するという問題がある。
【0011】
従来の三番目のシステムでは、二番目のシステムと同じように情報管理サーバを複数台用意することで、一番目のシステムの問題である1つの情報管理サーバへ検索負荷が集中することを回避でき、更に、同期機構を取り除くことより、二番目のシステムで問題となる情報登録におけるネットワークの通信トラフィックの増大を解決している。しかしながら、この同期機構の排除により、各情報管理サーバが、どのような情報を管理しているのか一切わからず、検索したい情報が見つからない場合は、情報管理サーバから情報管理サーバへと情報検索の要求メッセージが次々に転送されることになる。つまり、三番目のシステムでは、情報の検索時に発生するネットワーク負荷の増大と検索効率の低下が問題となる。しかも、このシステムでは、登録されていない情報を検索しようとした場合には、全く無意味な検索処理がネットワークに存在する全ての情報管理サーバにおいて行われる最悪の事態が起こり得る。
【0012】
また、上記のいずれのシステムでも、ネットワークが大規模になればなるほど、上記に示した問題の程度が高くなることが推測できる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、個々の情報管理サーバでの負荷の分散及び管理すべき情報の減少を実現した情報管理システム、並びに情報管理システムで使用される二次サーバを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記目的を達成するために、図1に示すように、ネットワーク1全体を複数にエリア分割することにより得られた複数の一次エリア2a〜2nと、複数の一次エリア2a〜2nを、更に個々にエリア分割することによって得られた各一次エリア毎の複数の二次エリア3a〜3mと、一次エリア2a〜2nの各々に設けられ、ネットワーク1内で一意に決まるサーバ識別子を持つ一次サーバ4a〜4nと、二次エリア3a〜3mの各々に設けられ、自分が属する一次エリア内で一意に決まるサーバ識別子を持つ二次サーバ5a〜5mと、一次サーバ4a〜4nの各々に設けられ、検索キー情報から、対応の検索対象情報が登録された二次サーバが存在する一次エリアに設けられた一次サーバのサーバ識別子を導き出す一次変換情報6と、一次サーバ4a〜4nの各々に設けられ、検索キー情報から、対応の検索対象情報が登録された、自一次エリア内の二次サーバのサーバ識別子を導き出す二次変換情報7と、二次サーバ5a〜5mの各々に設けられ、検索キー情報から、対応の検索対象情報が登録された、自分が属する一次エリア内の二次サーバのサーバ識別子を導き出す二次変換情報8とを有することを特徴とする情報管理システムが提供される。
【0014】
図1においては、一次エリア2aを更にエリア分割することによって得られた複数の二次エリア3a〜3mだけを示すが、実際には、一次エリア2b〜2nにおいても、それぞれ、複数の二次エリアが存在し、各二次エリアには二次サーバがそれぞれ存在する。また、図1においては、一次サーバ4aに設けられた一次変換情報6及び二次変換情報7だけを示すが、実際には、一次サーバ4b〜4nの各々にも一次変換情報及び二次変換情報が設けられる。同様に、図1には、二次サーバ5aに設けられた二次変換情報8だけを示すが、実際には、二次サーバ5b〜5mの各々に二次変換情報が設けられる。
【0015】
以上のような構成において、例えば、二次エリア3aに位置する端末が、検索キー情報と検索対象情報とからなる登録情報を、ネットワークに登録しようとしたとする。
【0016】
この場合、登録情報は、二次サーバ5aに格納される他、一次エリア2a内の他の二次サーバに格納され、更に、一次エリア2a以外の他の一次エリアに存在する二次サーバにも格納される。すなわち、先ず、端末から情報登録要求を受けた二次サーバ5aが、登録情報を自己の記憶領域に格納する。それと共に、二次サーバ5aが、自己の二次変換情報8を作用させることによって決まる一次エリア2a内の他の二次サーバに登録情報の格納を依頼し、この依頼を受けた二次サーバは登録情報の格納を行う。更に、二次サーバ5aは、自己の属する一次エリア2aの一次サーバ4aに登録情報の格納を依頼する。この依頼を受けた一次サーバ4aは、自己の一次変換情報6を作用させることによって決まる他の一次エリアの一次サーバに対して、登録情報の格納を依頼する。この依頼を受けた他の一次エリアの一次サーバは、自己の二次変換情報を作用させることによって決まる、自一次エリア内に存在する二次サーバに、登録情報の格納を依頼し、この依頼を受けた二次サーバは登録情報の格納を行う。
【0017】
こうした階層的な3段階の情報登録により、登録情報は、ネットワーク全体で論理的に分散保管されることになる。
情報の検索も、登録と同じ理論を用いる。例えば、二次エリア3aに位置する端末が、検索キー情報を添えて情報検索要求を二次サーバ5aに出力したとする。
【0018】
この場合、二次サーバ5aが自己の記憶領域を検索キー情報で検索する。見つからなければ次に、二次サーバ5aが、自己の二次変換情報8を作用させることにより特定される、自己の属する一次エリア2a内の他の二次サーバに検索依頼し、依頼を受けた二次サーバが自己の記憶領域を検索する。それでも見つからなければ、二次サーバ5aが、自己の属する一次エリア2aの一次サーバ4aに検索依頼を行い、依頼を受けた一次サーバ4aが、自己の一次変換情報6を作用させることにより特定される、他の一次エリアの一次サーバに検索依頼する。この依頼を受けた一次サーバは、自己の二次変換情報の作用により特定される、自一次エリア内に存在する二次サーバに検索依頼し、依頼を受けた二次サーバが自己の記憶領域を検索する。こうした階層的な検索を行い、最大でも3段階の検索を行うことにより、検索対象情報に確実に到達することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
まず、情報管理システムに係る実施の形態の原理構成を、図1を参照して説明する。実施の形態は、ネットワーク1全体を複数にエリア分割することにより得られた複数の一次エリア2a〜2nと、複数の一次エリア2a〜2nを、更に個々にエリア分割することによって得られた各一次エリア毎の複数の二次エリア3a〜3mと、一次エリア2a〜2nの各々に設けられ、ネットワーク1内で一意に決まるサーバ識別子を持つ一次サーバ4a〜4nと、二次エリア3a〜3mの各々に設けられ、自分が属する一次エリア内で一意に決まるサーバ識別子を持つ二次サーバ5a〜5mと、一次サーバ4a〜4nの各々に設けられ、検索キー情報から、対応の検索対象情報が登録された二次サーバが存在する一次エリアに設けられた一次サーバのサーバ識別子を導き出す一次変換情報6と、一次サーバ4a〜4nの各々に設けられ、検索キー情報から、対応の検索対象情報が登録された、自一次エリア内の二次サーバのサーバ識別子を導き出す二次変換情報7と、二次サーバ5a〜5mの各々に設けられ、検索キー情報から、対応の検索対象情報が登録された、自分が属する一次エリア内の二次サーバのサーバ識別子を導き出す二次変換情報8とから構成される。
【0020】
図1においては、一次エリア2aを更にエリア分割することによって得られた複数の二次エリア3a〜3mだけを示すが、実際には、一次エリア2b〜2nにおいても、それぞれ、複数の二次エリアが存在し、各二次エリアには二次サーバがそれぞれ存在する。また、図1においては、一次サーバ4aに設けられた一次変換情報6及び二次変換情報7だけを示すが、実際には、一次サーバ4b〜4nの各々にも一次変換情報及び二次変換情報が設けられる。同様に、図1には、二次サーバ5aに設けられた二次変換情報8だけを示すが、実際には、二次サーバ5b〜5mの各々に二次変換情報が設けられる。
【0021】
このように二次変換情報は、一次サーバおよび二次サーバ各々に設けられるものである。また後述するように、ある一次エリア内の一次サーバと二次サーバは同一内容の二次変換情報を有する。
【0022】
以上のような構成において、例えば、二次エリア3aに位置する端末が、検索キー情報と検索対象情報とからなる登録情報を、ネットワークに登録しようとしたとする。
【0023】
この場合、登録情報は、二次サーバ5aに格納される他、一次エリア2a内の他の二次サーバに格納され、更に、一次エリア2a以外の他の一次エリアに存在する二次サーバにも格納される。すなわち、先ず、端末から情報登録要求を受けた二次サーバ5aが、登録情報を自己の記憶領域に格納する。それと共に、二次サーバ5aが、自己の二次変換情報8を作用させることによって決まる一次エリア2a内の他の二次サーバに登録情報の格納を依頼し、この依頼を受けた二次サーバは登録情報の格納を行う。更に、二次サーバ5aは、自己の属する一次エリア2aの一次サーバ4aに登録情報の格納を依頼する。この依頼を受けた一次サーバ4aは、自己の一次変換情報6を作用させることによって決まる他の一次エリアの一次サーバに対して、登録情報の格納を依頼する。この依頼を受けた他の一次エリアの一次サーバは、自己の二次変換情報を作用させることによって決まる、自一次エリア内に存在する二次サーバに、登録情報の格納を依頼し、この依頼を受けた二次サーバは登録情報の格納を行う。
【0024】
こうした階層的な3段階の情報登録により、登録情報は、ネットワーク全体で論理的に分散保管されることになる。
情報の検索も、登録と同じ理論を用いる。例えば、二次エリア3aに位置する端末が、検索キー情報を添えて情報検索要求を二次サーバ5aに出力したとする。
【0025】
この場合、二次サーバ5aが自己の記憶領域を検索キー情報で検索する。見つからなければ次に、二次サーバ5aが、自己の二次変換情報8を作用させることにより特定される、自己の属する一次エリア2a内の他の二次サーバに検索依頼し、依頼を受けた二次サーバが自己の記憶領域を検索する。それでも見つからなければ、依頼を受けた二次サーバが端末より直接、情報検索要求を受けた二次サーバに成り代わり、自己の属する一次エリア2aの一次サーバ4aに検索依頼を行い、依頼を受けた一次サーバ4aが、自己の一次変換情報6を作用させることにより特定される、他の一次エリアの一次サーバに検索依頼する。この依頼を受けた一次サーバは、自己の二次変換情報の作用により特定される、自一次エリア内に存在する二次サーバに検索依頼し、依頼を受けた二次サーバが自己の記憶領域を検索する。こうした階層的な検索を行い、最大でも3段階の検索を行うことにより、検索対象情報に確実に到達することができる。
【0026】
次に、実施の形態を詳しく説明する。
以下、ATM−ARPサーバに適用した例を説明する。このATM−ARPサーバは、公衆ATM網と既存のLANとを融合するATM−LANにおいて、IPアドレスに対応したATMアドレスを獲得するために使用されるものである。
【0027】
図2(A)は、第一段階としてエリア分割されたネットワークを示す図であり、図2(B)は、第二段階としてエリア分割されたネットワークを示す図である。ネットワークを、第一段階として3つの一次エリアに分割、更に個々の一次エリアを、第二段階として、3つの二次エリアに分割し、それぞれの一次エリアには情報管理サーバ(以後、「一次サーバ」と表記)10,20,30を設置し、それぞれの二次エリアには情報管理サーバ(以後、「二次サーバ」と表記)110,120,130、210,220,230、310,320,330を設置する。また、一次サーバ10,20,30を管理するための一次サーバ管理サーバ0を設置する。各二次エリアには、多数の端末が存在するが、ここでは、端末40,41,50,60,70だけを図示する。
【0028】
図3は、一次サーバ管理サーバ0と、一次サーバ10と、その一次サーバ10の存在する一次エリア内の二次エリアに位置する二次サーバ110と端末40とにおける、各内部構成を示すブロック図である。端末40において、情報登録要求部400は、情報の登録を必要とするプロセスが発生した場合に、情報登録要求メッセージを発行する。ここで登録する情報とは、検索キー情報及び検索対象情報であり、具体的には、IPアドレスとATMアドレスとである。情報検索要求部401は、端末内で情報の検索を必要とするプロセスが発生した場合に、情報検索要求メッセージを発行する。内部命令402は、上記要求を行う内部プロセスの命令であり、外部命令403は、上記要求を行う外部プロセスの命令である。
【0029】
一次サーバ管理サーバ0において、起動確認部00は、サーバ起動系メッセージ(起動要求,再起動要求)を受信した場合に対処する。サーバ管理部01は、サーバ管理系メッセージ(二次サーバ情報通知,二次サーバ変更通知)を受信した場合に、必要なサーバ情報を抽出する。サーバ情報記憶領域02は、そのサーバ情報を格納する。
【0030】
一次サーバ10において、起動要求部100は起動要求メッセージを発行する。再起動要求部101は再起動要求メッセージを発行する。起動確認部102は、サーバ起動系メッセージ(起動要求,再起動要求)を受信した場合に対処する。サーバ管理部103は、サーバ管理系メッセージ(起動応答,再起動応答,一次サーバ情報通知,一次,二次サーバ復旧通知,一次サーバ変更通知)を受信し、必要なサーバ情報を抽出する。情報登録部104は、登録系メッセージ(特殊情報登録要求,情報登録要求,ハッシュ情報登録要求,特殊情報復旧通知,エリア外情報復旧通知)を受信した場合に、対応した登録処理を行う。情報検索部105は、検索系メッセージ(情報検索要求,ハッシュ情報検索要求,情報復旧要求)を受信した場合に、対応した検索処理を行う。検索結果転送部106は、検索通知系メッセージ(検索OK,検索NG)を受信した場合に、情報の転送処理1行う。命令文107は、起動もしくは再起動の命令文であり、命令解析部108は、その命令を解析し、起動要求部100もしくは再起動要求部101を起動する。一次ハッシュ関数作用部109は、検索キー情報から一次サーバ識別子を導き出す。二次ハッシュ関数作用部111は、検索キー情報から二次サーバ識別子を導き出す。エリア内復旧情報記憶領域112は、特殊情報登録要求された情報を格納する。エリア外復旧情報記憶領域113は、ハッシュ情報登録要求された情報を保険的に格納する。サーバ情報記憶領域114は、サーバ管理部103が抽出したサーバ情報を格納する。
【0031】
二次サーバ110において、起動要求部1100は起動要求メッセージを発行する。再起動要求部1101は再起動要求メッセージを発行する。サーバ管理部1102は、サーバ管理系メッセージ(起動応答,再起動応答,二次サーバ情報通知,二次サーバ復旧通知,一次サーバ変更通知,二次サーバ変更通知)を受信した場合に、必要なサーバ情報を抽出する。情報登録部1103は、登録系メッセージ(情報登録要求,エリア内ハッシュ情報登録要求,エリア外ハッシュ情報登録要求,特殊情報復旧通知,通常情報復旧通知,エリア内ハッシュ情報復旧通知,エリア外ハッシュ情報復旧通知)を受信した場合に、対応した登録処理を行う 。情報検索部1104は、検索系メッセージ(情報検索要求,エリア内ハッシュ情報検索要求,エリア外ハッシュ情報検索要求,情報復旧要求,特殊情報復旧要求)に対応した検索処理を行う。検索結果通知部1105は、検索通知系メッセージ(検索OK,検索NG)を受信した場合に、及び、直接端末から情報検索要求メッセージを受信した二次サーバで検索を終了した場合に、検索キー情報を元に、端末に検索結果を通知する。命令文1106は、起動もしくは再起動の命令文であり、命令解析部1107は、その命令を解析し、起動要求部もしくは再起動要求部を起動する。二次ハッシュ関数作用部1108は、検索キー情報から二次サーバ識別子を導き出す。通常情報記憶領域1109は、端末からの情報登録要求メッセージを受信した場合に情報を登録する。エリア内ハッシュ情報記憶領域1110は、エリア内ハッシュ情報登録要求メッセージを受信した場合に、情報を登録する。エリア外ハッシュ情報記憶領域1111は、エリア外ハッシュ情報登録要求メッセージを受信した場合に、情報を登録する。サーバ情報記憶領域1112は、サーバ管理部が抽出したサーバ情報を格納する。
【0032】
通信制御部404,03,115,1113は各々、メッセージの送受信に関わり、メッセージを送信する場合には各サーバ内部で起動され、メッセージを受信する場合は、通信手段90より起動される。
【0033】
通信手段90は、ローカルエリアネットワークや広域データ通信網の各接続装置や交換機、通信路からなる通信手段である。
図5は、各サーバのATMアドレスを示す図である。一次サーバ10,20,30、二次サーバ110,120,130、210,220,230、310,320,330はATM−ARPサーバとして機能し、これらのサーバは、検索キー情報がIPアドレスとなり、検索対象情報がATMアドレスとなる対のデータを管理することになる。
【0034】
また、この場合は、ATMネットワークに各サーバが配置され、各サーバがATMコネクションにより情報のやり取りを行うため、予めPVC(Permanent Virtual Connection)をメッシュに張る方が望ましい。図4は、PVC設定後のネットワーク構成を示す図である。
【0035】
図6(A)は、上記のPVCが確立された後に、一次サーバ30で保持されているコネクション情報を例示した図であり、図6(B)は、上記のPVCが確立された後に、二次サーバ330で保持されているコネクション情報を例示した図である。
【0036】
図7は、各サーバ間で用いる起動要求メッセージのフォーマットを示す図である。
図8は、各サーバ間で用いる起動応答メッセージのフォーマットを示す図である。
【0037】
図9は、各サーバ間で用いる再起動要求メッセージのフォーマットを示す図である。
図10は、各サーバ間で用いる再起動応答メッセージのフォーマットを示す図である。
【0038】
図11は、各サーバ間で用いる一次サーバ情報、一次サーバ復旧情報、一次サーバ変更通知メッセージのフォーマットを示す図である。
図12は、各サーバ間で用いる二次サーバ情報、二次サーバ復旧情報、二次サーバ変更通知メッセージのフォーマットを示す図である。
【0039】
図13は、各サーバ間で用いる情報検索系、情報登録系、検索通知系メッセージの共通フォーマットを示す図である。
図14は、端末と二次サーバとの間で用いる情報登録要求メッセージのフォーマットを示す図である。
【0040】
図15は、端末と二次サーバとの間で用いる情報検索要求メッセージのフォーマットを示す図である。
図16は、端末と二次サーバとの間で用いる検索結果通知メッセージのフォーマットを示す図である。
【0041】
図17は、一次サーバ管理サーバのサーバ情報記憶領域の構成を示す図である。図中の「ID1」は一次サーバのサーバ識別子を示し、「ID2」は二次サーバのサーバ識別子を示す。
【0042】
図18は、一次サーバのサーバ情報記憶領域の構成を示す図である。
図19は、二次サーバのサーバ情報記憶領域の構成を示す図である。
図20は、検索キー情報及び検索対象情報を格納する通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域、エリア外ハッシュ情報記憶領域、エリア内復旧情報記憶領域、エリア外復旧情報記憶領域の構成を示す図である。各記憶領域の構成は同じであると共に、一次サーバ,二次サーバでも同じである。
【0043】
図21〜図23は、端末の各種処理手順を示すフローチャートである。図21は、端末で情報登録要求が発生したときの処理手順を示すフローチャートであり、図22は、端末で情報検索要求が発生したときの処理手順を示すフローチャートであり、図23は、端末の通信制御部の処理動作を示すフローチャートである。
【0044】
図24〜図27は一次サーバ管理サーバの各種処理手順を示すフローチャートである。図24は、一次サーバ管理サーバの通信制御部の処理動作を示すフローチャートであり、図25は、一次サーバ管理サーバの起動確認部での起動時の処理動作を示すフローチャートであり、図26は、一次サーバ管理サーバの起動確認部での再起動時の処理動作を示すフローチャートであり、図27は、一次サーバ管理サーバのサーバ管理部の処理動作を示すフローチャートである。
【0045】
図28〜図36は一次サーバの各種処理手順を示すフローチャートである。図28(A)は一次サーバの命令解析部の処理動作を示すフローチャートであり、図28(B)は一次サーバの起動要求部の処理動作を示すフローチャートであり、図28(C)は一次サーバの再起動要求部の処理動作を示すフローチャートである。図29は一次サーバの通信制御部の処理動作を示すフローチャートであり、図30は一次サーバの起動確認部での再起動時の処理動作を示すフローチャートであり、図31は一次サーバの起動確認部での起動時の処理動作を示すフローチャートであり、図32は一次サーバのサーバ管理部の処理動作を示すフローチャートであり、図33は一次サーバの情報登録部の処理動作を示すフローチャートであり、図34は一次サーバの情報検索部の前半の処理動作を示すフローチャートであり、図35は一次サーバの情報検索部の後半の処理動作を示すフローチャートであり、図36は一次サーバの検索結果転送部の処理動作を示すフローチャートである。
【0046】
図37〜図45は二次サーバの各種処理手順を示すフローチャートである。図37(A)は二次サーバの命令解析部の処理動作を示すフローチャートであり、図37(B)は二次サーバの起動要求部の処理動作を示すフローチャートであり、図37(C)は二次サーバの再起動要求部の処理動作を示すフローチャートである。図38は二次サーバの通信制御部の処理動作を示すフローチャートであり、図39は二次サーバのサーバ管理部の処理動作を示すフローチャートであり、図40は二次サーバの情報登録部の処理動作の一部を示すフローチャートであり、図41は二次サーバの情報登録部の処理動作の残りの部分を示すフローチャートであり、図42は二次サーバの情報検索部の第1の処理動作を示すフローチャートであり、図43は二次サーバの情報検索部の第2の処理動作を示すフローチャートであり、図44は二次サーバの情報検索部の第3の処理動作を示すフローチャートであり、図45は二次サーバの検索結果通知部の処理動作を示すフローチャートである。
【0047】
以下、上記のフローチャートを参照して情報管理システムの動作を説明する。なお、以下の動作説明は、一次サーバの起動、二次サーバの起動、登録フェーズ、検索フェーズ、情報復旧フェーズの5項に分けて展開する。上述のように、図21〜図45に示す各フローチャートは、端末、一次サーバ、二次サーバ、一次サーバ管理サーバをそれぞれ構成する個別の構成部分の各動作を示しているので、以下では、必要に応じて適宜いずれかのフローチャートを指定し、そのフローチャートを参照しながら説明を行うことにする。
【0048】
先ず、説明に先立ち、図2に例示したエリア分割に基づき、ハッシュ関数の演算内容を示しておく。なお、一次サーバの各々が使用する一次ハッシュ関数は同一内容のものとし、また、同一の一次エリア内に存在する一次サーバ及び二次サーバで使用する二次ハッシュ関数は同一内容のものとする。
【0049】
一次エリア数が3、各一次エリア内の二次エリア数が3であることから、この場合に使用する各一次サーバの共通の一次ハッシュ関数は、検索キー情報を3で割った時の余りに1を足した結果を出力する。また、一次サーバ10の存在する一次エリア内で共通の二次ハッシュ関数は、検索キー情報を2進数で考え、下位1ビットを削った値(2の割り算の商)を3で割った時の余りに1を足した結果を出力する。一次サーバ20の存在する一次エリア内で共通の二次ハッシュ関数は、検索キー情報を2進数で考え、下位2ビットを削った値(4の割り算の商)を3で割った時の余りに1を足した値を出力する。一次サーバ30の存在する一次エリア内で共通の二次ハッシュ関数は、検索キー情報を2進数で考え、下位3ビットを削った値(8の割り算の商)を3で割った時の余りに1を足した結果を出力するものとする。
【0050】
[一次サーバの起動]
既に、一次サーバ管理サーバでは、一次サーバ10,20の順で、起動要求を受け付け、起動確認を終えているものとする。
【0051】
(1)一次サーバ30で、管理者より起動コマンドが入力され、図28(B)に示す起動要求部の動作により通信制御部を起動し、一次サーバ管理サーバ0に起動要求メッセージを送信する。
【0052】
(2)一次サーバ管理サーバ0の通信制御部がこのメッセージを受信し、それがサーバ起動系の起動要求メッセージであるので、図25の起動確認部に処理が移る。起動確認部の処理において、一次サーバ起動数カウンタを1増加し、そのカウンタ値である3を、一次サーバ30の一次サーバ識別子として割り当てる。一次サーバ30には、割り当てた識別子を設定した起動応答メッセージと、既に起動中の一次サーバ10,20の情報(ネットワークアドレスと一次サーバ識別子)を設定した一次サーバ情報メッセージを、通信制御部を起動し送信する。更に一次サーバ10と一次サーバ20には、新規に起動した一次サーバ30の情報(ネットワークアドレスと一次サーバ識別子)を設定した一次サーバ情報メッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0053】
(3)一次サーバ10,20ではサーバ管理部が、一次サーバ情報メッセージから必要な情報を取り出し、サーバ情報記憶領域に格納する。一次サーバ30でもサーバ管理部で、起動応答メッセージと一次サーバ情報メッセージから必要な情報を取り出し、サーバ情報記憶領域に格納する(図32)。
【0054】
これにより、一次サーバ管理サーバ0と一次サーバ30の各サーバ情報記憶領域に格納された値は、図46のようになる。
図46は、一次サーバ10,20,30の全てが起動した後の一次サーバ管理サーバ0及び一次サーバ30の各サーバ情報記憶領域の格納内容を示す図である。
【0055】
[二次サーバの起動]
ここで、一次サーバ10では、二次サーバ110,120,130の順で、一次サーバ20では、二次サーバ210,220,230の順で、一次サーバ30では、二次サーバ310,320の順で、起動要求を受付け、起動確認を終えているものとする。
【0056】
(1)二次サーバ330で、管理者より起動コマンドが入力され、図37(B)に示す起動要求部の動作により通信制御部を起動し、一次サーバ30に起動要求メッセージを送信する。
【0057】
(2)一次サーバ30の通信制御部がこのメッセージを受信し、それがサーバ起動系の起動要求メッセージであるので、図30の起動確認部に処理が移る。起動確認部の処理において、二次サーバ起動数カウンタを1増加し、そのカウンタ値である3を、二次サーバ330の二次サーバ識別子として割り当てる。二次サーバ330には、割り当てた識別子を設定した起動応答メッセージと、既に起動中の二次サーバ310,320の情報(ネットワークアドレスと二次サーバ識別子)を設定した二次サーバ情報メッセージを、通信制御部を起動して送信する。更に、二次サーバ310と二次サーバ320と一次サーバ管理サーバ0とには、新規に起動した二次サーバ330の情報(ネットワークアドレスと二次サーバ識別子)を設定した二次サーバ情報メッセージを、通信制御部を起動して送信する。
【0058】
(3)一次サーバ管理サーバ0及び二次サーバ310,320では、サーバ管理部で二次サーバ情報メッセージから必要な情報を取り出し、サーバ情報記憶領域に格納する。二次サーバ330でも、サーバ管理部で起動応答メッセージと二次サーバ情報メッセージから必要な情報を取り出し、サーバ情報記憶領域に格納する(図27、図39)。これにより、一次サーバ管理サーバ0と一次サーバ30と二次サーバ330の各サーバ情報記憶領域に格納された内容は、図47のようになり、全サーバのセットアップが完了したことになる。
【0059】
図47は、二次サーバ全てが起動した後の一次サーバ管理サーバ0、一次サーバ30及び二次サーバ330の各サーバ情報記憶領域の格納内容を示す図である。
【0060】
[登録フェーズ]
ここで、全ての二次サーバは起動直後の状態であり、いずれの二次サーバにもまだ、情報が登録されていないものとする。
【0061】
例えば、二次サーバ110の二次エリアに存在する端末40から、IPアドレス=5,ATMアドレス=55の情報登録を行う場合を考える。
(1)端末40の内部命令または外部命令から、図21に示す処理手順に従い、二次サーバ110に対して、検索キー情報に5,検索対象情報に55が設定された情報登録要求メッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0062】
(2)二次サーバ110では、通信制御部がこの情報登録要求メッセージを受信し、図40に示す処理が実行される。登録系の情報登録要求メッセージであるので、フローF403が実行されて、検索キー情報の5に二次サーバ110の二次ハッシュ関数を作用させ(5=101の下位1ビットを削って得られる10を3で割り、得られた余りに1を足す)結果として3を得る。通常情報登録数カウンタを1増加し、通常情報記憶領域のカウンタが示す領域に、登録情報とハッシュ演算結果の二次サーバ識別子である3とを格納する。「登録情報」は、検索キー情報(IPアドレス)及び検索対象情報(ATMアドレス)を指す。
【0063】
二次サーバ110は、自己の二次サーバ識別子1とハッシュ演算結果とが等しくないので、メッセージ種別をエリア内ハッシュ情報登録要求に変え、要求元二次サーバ識別子に1を設定し、そのメッセージを二次サーバ識別子3の二次サーバ130に対して、通信制御部を起動し送信する。更に、二次サーバ110は、一次サーバ10に対しては、メッセージ種別を情報登録要求のまま、要求元二次サーバ識別子に同じく1を設定し、そのメッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0064】
(3)二次サーバ130では、通信制御部がエリア内ハッシュ情報登録要求メッセージを受信し、図40に示す処理が実行される。登録系のエリア内ハッシュ情報登録要求メッセージであるので、フローF404が実行されて図41に処理が移る。そこで、エリア内ハッシュ情報登録数カウンタを1増加し、エリア内ハッシュ情報記憶領域のカウンタ値が示す領域に登録情報と要求元の2次サーバ識別子である1を格納する。
【0065】
(4)一次サーバ10では、通信制御部が情報登録要求メッセージを受信し、図33に示す処理が実行される。登録系の情報登録要求メッセージであるので、フローF333が実行されて、検索キー情報の5に一次ハッシュ関数を作用させ(5=101を3で割った得た余りに1を足す)、結果として3を得る。ハッシュ演算結果が自己の一次サーバ識別子1でないことから、メッセージ種別をハッシュ情報登録要求に変え、要求元一次サーバ識別子に1を設定し、このメッセージを、一次サーバ識別子3である一次サーバ30に対して、通信制御部を起動し送信する。
【0066】
(5)一次サーバ30では、通信制御部がハッシュ情報登録要求メッセージを受信し、図33に示す処理が実行される。登録系のハッシュ情報登録要求メッセージであるので、フローF334が実行されて、検索キー情報の5に、一次サーバ30の二次ハッシュ関数を作用させ(5=101の下位3ビットを削って0を得、これを3で割って得た余りに1を足す)、結果として1を得る。エリア外情報登録数カウンタを1増加し、エリア外復旧情報記憶領域のカウンタ値が示す領域に、登録情報とハッシュ演算結果の二次サーバ識別子1とを格納する。更に、一次サーバ30は、メッセージ種別をエリア外ハッシュ情報登録要求に変えたメッセージを、二次サーバ識別子が1の二次サーバ310に対して、通信制御部を起動し送信する。
【0067】
(6)二次サーバ310では、通信制御部がエリア外ハッシュ情報登録要求メッセージを受信し、図40に示す処理が実行される。登録系のエリア外ハッシュ情報登録要求メッセージであるので、フローF405が実行されて図41に処理が移る。そこで、エリア外ハッシュ情報登録数カウンタを1増加し、エリア外ハッシュ情報記憶領域のカウンタが示す領域に登録情報と自己の二次サーバ識別子とを格納する。
【0068】
次ぎに、端末60から、二次サーバ130にIPアドレス=4,ATMアドレス=54の情報登録要求が行われた場合は、二次サーバ130では、二次ハッシュ関数を作用させ、結果の3と共に、通常情報記憶領域に格納する。ハッシュ演算結果が自己の二次サーバ識別子と等しくなるため、エリア内ハッシュ情報記憶領域にも格納が行われる。その後、特別に一次サーバ10に対しても、特殊情報登録要求メッセージを、通信制御部を起動し送信する。これにより、一次サーバ10のエリア内復旧情報記憶領域にも、情報格納が行われることになる。
【0069】
この場合、一次ハッシュ関数の結果が2となるため、一次サーバ20のエリア外復旧情報記憶領域に登録情報が格納される。また、一次サーバ20の二次ハッシュ関数(4=100の下位2ビットを削って1を得、これを3で割って得た余りに1を足す)の結果が2となるので、二次サーバ識別子が2である二次サーバ220のエリア外ハッシュ情報記憶領域にも登録情報が格納される。
【0070】
更に、端末50から二次サーバ120にIPアドレス=12,ATMアドレス=62の情報登録要求が行われた場合は、登録情報が二次サーバ120の通常情報記憶領域に格納される。また、二次ハッシュ関数の演算結果が1となるため、二次サーバ110のエリア内ハッシュ情報記憶領域に登録情報が格納され、また、一次ハッシュ関数の演算結果が1となるので、同一一次エリア内の一次サーバ10のエリア外復旧情報記憶領域に登録情報が格納される。これに伴い、更に二次サーバ110のエリア外ハッシュ情報記憶領域に登録情報が格納されることになる。
【0071】
以上の3つの情報登録要求に従った処理により、各一次サーバ、二次サーバの情報記憶領域の格納内容は図48及び図49のようになる。なお、両図では、登録が全くなされていない二次サーバ210,230,320,330を除いている。
【0072】
図48(a)は一次サーバ10のエリア内復旧情報記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納内容を示し、図48(b)は一次サーバ20のエリア内復旧情報記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納内容を示し、図48(c)は一次サーバ30のエリア内復旧情報記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納内容を示す。図48(d)は二次サーバ110の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示し、図48(e)は二次サーバ120の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示す。
【0073】
図49(f)は二次サーバ130の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示し、図49(g)は二次サーバ220の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示し、図49(h)は二次サーバ310の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示す。
【0074】
[検索フェーズ]
上記の情報登録状態を前提にして話を進める。
(a)ある端末が、同一の二次エリアに存在する他の端末が登録した情報を、検索対象とした場合の検索処理を以下に説明する。
【0075】
(1)端末41が、IPアドレスに5を指定して通信を行おうとしたときに、通信を行うプロセスがIPアドレス5に対するATMアドレスの情報を保持していない場合は、図22に示す処理手順に従い、情報検索要求部が、検索キー情報を5に設定した情報検索要求メッセージを、通信制御部を起動し二次サーバ110に送信する。
【0076】
(2)二次サーバ110では、通信制御部がこの情報検索要求メッセージを受信し、図42に示す処理が実行される。検索系の情報検索要求メッセージであるので、フローF423が実行されて図43に処理が移る。そこで、検索キー情報の5と端末41とのコネクション識別子を記録し、通常情報記憶領域を検索キー情報の5で検索する。結果として、登録情報を見つけることができるので、図4 5の検索結果通知部の動作により、検索キー情報=5,検索対象情報(ATMアドレス)=55を設定した端末対応の検索OKメッセージを生成する。そして、検索キー情報=5から端末41のコネクションを求め、端末41に対して検索OKメッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0077】
(b)ある端末が、二次エリアは異なるが同一の一次エリアに存在する他の端末が登録した情報を、検索対象にした場合の検索処理を以下に説明する。
(1)端末50が、IPアドレスに5を指定して通信を行おうとしたときに、通信を行うプロセスがIPアドレス5に対するATMアドレスの情報を保持していない場合は、図22に示す処理手順に従い、情報検索要求部が、検索キー情報を5に設定した情報検索要求メッセージを、通信制御部を起動して二次サーバ120に送信する。
【0078】
(2)二次サーバ120では、通信制御部がこの情報検索要求メッセージを受信し、図42に示す処理が実行される。検索系の情報検索要求メッセージであるので、フローF423が実行されて図43に処理が移る。そこで、検索キー情報の5と端末50とのコネクション識別子を記録し、通常情報記憶領域を検索キー情報の5で検索する。結果として、登録情報を見つけることができないので、検索キー情報の5に二次ハッシュ関数を作用させ、3を結果として得る。これが、自己の二次サーバ識別子では無いので、メッセージ種別をエリア内ハッシュ情報検索要求に変更し、二次サーバ識別子に自己のサーバ識別子の2を設定したメッセージを、通信制御部を起動して、二次サーバ識別子が3である二次サーバ130に対して、送信する。
【0079】
(3)二次サーバ130では、通信制御部がこのメッセージを受信し、図42に示す処理が実行される。検索系のエリア内ハッシュ情報検索要求メッセージであるので、フローF424が実行されて図43に処理が移る。そこで、エリア内ハッシュ情報記憶領域を検索キー情報の5で検索する。結果として、登録情報を見つけることができるので、検索要求メッセージ中の二次サーバ識別子2の二次サーバ120に対して、検索キー情報=5,検索対象情報=55を設定した検索OKメッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0080】
(4)二次サーバ120では、通信制御部がこの検索OKメッセージを受信し、図45に示す処理が実行される。これが検索結果通知系のメッセージであるので、これを端末対応のメッセージフォーマットに変換する。検索キー情報=5から端末50とのコネクション識別子を求め、この端末50に対して変換メッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0081】
(c)ある端末が、異なる一次エリアに存在する他の端末が登録した情報を、検索対象とした場合の検索処理を以下に説明する。
(1)端末70が、IPアドレスに5を指定して通信を行おうとしたときに、通信を行うプロセスがIPアドレス=5に対するATMアドレスの情報を保持していない場合は、図22に示す処理手順に従い、情報検索要求部が、検索キー情報を5に設定した情報検索要求メッセージを、通信制御部を起動して二次サーバ230に送信する。
【0082】
(2)二次サーバ230では、通信制御部がこの情報検索要求メッセージを受信し、図42に示す処理が実行される。検索系の情報検索要求メッセージであるので、フローF423が実行されて図43に処理が移る。そこで、検索キー情報の5と端末70とのコネクション識別子を記録し、通常情報記憶領域を検索キー情報の5で検索する。結果として、登録情報を見つけることができないので、検索キー情報の5に二次ハッシュ関数を作用させ、2を結果として得る。これが、自己の二次サーバ識別子では無いので、メッセージ種別をエリア内ハッシュ情報検索要求に変更し、二次サーバ識別子に自己のサーバ識別子の3を設定したメッセージを、通信制御部を起動して二次サーバ識別子が2である二次サーバ220に対して、送信する。
【0083】
(3)二次サーバ220では、通信制御部がこのメッセージを受信し、図42に示す処理が実行される。検索系のエリア内ハッシュ情報検索要求メッセージであるので、フローF424が実行されて図43に処理が移る。そこで、エリア内ハッシュ情報記憶領域を検索キー情報の5で検索する。結果として、登録情報を見つけることができないので、検索NG通知はせずに、一次サーバ20に対して、メッセージ種別を情報検索要求に変えたメッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0084】
(4)一次サーバ20では、通信制御部がこのメッセージを受信し、図34に示す処理が実行される。検索系の情報検索要求メッセージであるので、フローF342が実行され、検索キー情報の5に一次ハッシュ関数を作用させ、結果として3を得る。このハッシュ演算結果3が自己の一次サーバ識別子でないので、メッセージ種別をハッシュ情報検索要求に変え、メッセージ中の一次サーバ識別子に2を設定したメッセージを、通信制御部を起動して、一次サーバ識別子3である一次サーバ30に対して、送信する。
【0085】
(5)一次サーバ30では、通信制御部がこのメッセージを受信し、図34に示す処理が実行される。検索系のハッシュ情報検索要求メッセージであるので、フローF343が実行され、検索キー情報の5に二次ハッシュ関数を作用させ、結果として1を得る。そこで、二次サーバ識別子が1である二次サーバ310に対して、メッセージ種別をエリア外ハッシュ情報検索要求に変えたメッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0086】
(6)二次サーバ310では、通信制御部がこのメッセージを受信し、図42に示す処理が実行される。検索系のエリア外ハッシュ情報検索要求メッセージであるので、フローF425が実行されて図44に処理が移る。そこで、エリア外ハッシュ情報記憶領域を検索キー情報の5で検索する。結果として、登録情報を見つけることができる。検索要求メッセージ中の一次サーバ識別子が0で無いことから、一次サーバ30に対して検索OKメッセージを、通信制御部を起動し送信する。検索OKメッセージには、検索キー情報=5,検索対象情報=55を設定すると共に、検索要求メッセージ中の一次サーバ識別子2と二次サーバ識別子3とを設定する。
【0087】
(7)一次サーバ30では、通信制御部がこの検索OKメッセージを受信し、図36に示す処理が実行される。そこで、メッセージ中の一次サーバ識別子2が自己のサーバ識別子と異なるために、一次サーバ識別子2の一次サーバ20をサーバ情報記憶領域から求め、この一次サーバ20に対して検索OKメッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0088】
(8)一次サーバ20では、通信制御部がこの検索OKメッセージを受信し、図36に示す処理が実行される。そこで、メッセージ中の一次サーバ識別子2が自己のサーバ識別子と等しいので、メッセージ中の二次サーバ識別子が3の二次サーバ230をサーバ情報記憶領域から求め、この二次サーバ230に対して、通信制御部を起動し送信する。
【0089】
(9)二次サーバ230では、通信制御部がこの検索OKメッセージを受信し、図45の検索結果通知部の動作により、端末対応のメッセージフォーマットに変換し、検索キー情報の5から端末70とのコネクション識別子を求め、検索OKメッセージをこの端末70に対して、通信制御部を起動し送信する。
【0090】
(d)どの二次サーバにも登録されていない情報を端末が検索しようとした場合の検索処理を以下に説明する。
端末80から、IPアドレス=22のATMアドレス検索の要求が行われたとすると、上記の項(c)の項(5)までは同じ処理を辿ることになる。
【0091】
項(6)において、二次サーバ230で、エリア外ハッシュ情報記憶領域を検索キー情報=22で検索しても、結果として、登録情報を見つけることができない。そのため、一次サーバ20に対して、検索キー情報=22を設定すると共に、要求メッセージ中の一次サーバ識別子3と二次サーバ識別子3とを設定した検索NGメッセージを、通信制御部を起動し送信する。この検索結果メッセージに対して、上記の項(7)と同様の処理が行われ、検索要求元の端末に検索NGメッセージが返されることになる。
[情報復旧フェーズ]
(a)一次サーバの情報復旧の場合
一次サーバ10が、故障等により、情報を失った場合に、サーバ11(アドレス110)を代わりにし、情報の復旧を試みる。このために、ATMネットワークに予めサーバ11を設けておき、サーバ11も一次サーバ20,30及び二次サーバ110,120,130との間に、PVCを前もって設定しておく。
【0092】
(1)一次サーバの機能を備えたサーバ11に対して管理者より、復旧元の一次サーバ10のネットワークアドレスの100を指定する再起動命令が行われる。これにより、図28(C)に示す処理が実行される。ここで、復旧元サーバネットワークアドレスに100が設定され、自己のネットワークアドレスに110が設定された再起動要求メッセージを作成し、これを、一次サーバ管理サーバ0に対して、通信制御部を起動し送信する。
【0093】
(2)一次サーバ管理サーバ0では、通信制御部がこのメッセージを受信し、図25に示す処理が実行される。サーバ起動系の再起動要求メッセージであるので、図26の処理に移り、起動確認部が、サーバ情報記憶領域を再起動要求メッセージ中の復旧元一次サーバ10のネットワークアドレス=100で検索し、復旧元の一次サーバ識別子1を求める。再起動要求元の一次サーバ11には、再起動応答メッセージと一次及び二次サーバ復旧メッセージとを、通信制御部を起動し送信する。再起動応答メッセージには、割り当てるべき一次サーバ識別子の1と、一次サーバ起動数カウンタ値から1を引いた値(2)と、一次サーバ識別子が1である一次サーバ10が管理している二次サーバ起動数カウンタ値(3)とを足した値である5を設定する。また、復旧の対象となる一次サーバ20,30及び二次サーバ110,120,130には、再起動要求の一次サーバのネットワークアドレスと一次サーバ識別子とを含んだ一次サーバ変更メッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0094】
(3)一次サーバ11は、再起動応答メッセージと一次及び二次サーバ復旧メッセージを受信し、また、復旧の対象となった一次サーバ20,30及び二次サーバ110,120,130は、一次サーバ変更メッセージを受信し、それぞれのサーバ管理部にて、サーバ情報記憶領域に必要な情報を設定し、また変更を行う(図32,図39)。
【0095】
一次サーバ11は、受信すべき数の一次及び二次サーバ復旧情報メッセージを受信すると、管理している全二次サーバ110,120,130に対して、特殊情報復旧要求メッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0096】
(4)二次サーバ110,120,130では、通信制御部がこの特殊情報復旧要求メッセージを受信し、図42に示す処理が実行される。検索系の特殊情報復旧要求メッセージであるので、フローF422が実行され、最初に通常情報記憶領域に格納されている全ての登録情報のサーバ識別子に注目し、それが自己の二次サーバ識別子と等しいものを検索する。見つかれば、一次サーバ11に対して、登録情報と自己の二次サーバ識別子とを設定した特殊情報復旧メッセージを作成し、通信制御部を起動し送信する。この場合、該当するのは、二次サーバ130の登録情報であるIPアドレス=4,ATMアドレス=54,サーバ識別子=3だけである。
【0097】
次ぎに、エリア外ハッシュ情報記憶領域に格納されている全ての情報を対象にして、一つずつ、登録情報と自己の二次サーバ識別子とを設定したエリア外情報復旧メッセージを作成し、通信制御部を起動して、一次サーバ11に対して送信する。この場合、該当するのは、二次サーバ110の登録情報であるIPアドレス=12,ATMアドレス=62,サーバ識別子=1だけである。
【0098】
(5)一次サーバ11では、通信制御部がこれらの特殊情報復旧メッセージまたはエリア外情報復旧メッセージを受信し、図33に示す処理が実行される。登録系の特殊情報復旧メッセージであれば、フローF331が実行され、エリア内復旧情報登録数カウンタを1増加し、カウンタ値に対応するエリア内復旧情報記憶領域に、メッセージに含まれている登録情報(IPアドレス=4,ATMアドレス=54)と二次サーバ識別子(3)とを格納する。また、登録系のエリア外情報復旧メッセージであれば、フローF332が実行され、エリア外復旧情報登録数カウンタを1増加し、カウンタ値に対応するエリア外復旧情報記憶領域に、メッセージに含まれている登録情報(IPアドレス=12,ATMアドレス=62)とサーバ識別子(1)を格納する。
【0099】
(b)二次サーバの情報復旧の場合
二次サーバ130が、故障等により、情報を失った場合に、サーバ131(アドレス1310)を代わりにし、情報の復旧を試みる。このために、ATMネットワークに予めサーバ131を設けておき、サーバ131も一次サーバ10(上記の復旧後であれば一次サーバ11)及び二次サーバ110,120との間に、PVCを前もって設定しておく。
【0100】
(1)二次サーバの機能を備えたサーバ131に対して管理者より、復旧元の二次サーバ130のネットワークアドレスの1300を指定する再起動命令が行われる。これにより、図37(C)に示す処理が実行される。ここで、復旧元サーバのネットワークアドレスに1300が設定され、自己のネットワークアドレスに1310が設定された再起動要求メッセージを作成し、これを、一次サーバ10に対して、通信制御部を起動し送信する。
【0101】
(2)一次サーバ10では、通信制御部がこの再起動要求メッセージを受信し、図30に示す処理が実行される。サーバ起動系の再起動要求メッセージであるので、図31に処理が移り、サーバ情報記憶領域を再起動要求メッセージ中の復旧元二次サーバ130のネットワークアドレス=1300で検索し、復旧元の二次サーバ識別子3を求める。再起動要求元の二次サーバ131には、再起動応答メッセージと二次サーバ復旧情報メッセージとを、通信制御部を起動し送信する。再起動応答メッセージには、割り当てるべき二次サーバ識別子の3と、二次サーバ起動数カウンタ値から1を引いた値である2とを設定する。また、一次サーバ管理サーバ0と復旧の対象となる二次サーバ110,120とには、二次サーバ変更メッセージを、通信制御部を起動し送信する。二次サーバ変更メッセージは、再起動要求メッセージの二次サーバのネットワークアドレス1310と二次サーバ識別子3とを含む。
【0102】
(3)二次サーバ131は、再起動応答メッセージと二次サーバ復旧情報メッセージとを受信し、また、一次サーバ管理サーバ0及び復旧の対象となった二次サーバ110,120は、二次サーバ変更メッセージを受信し、それぞれのサーバ管理部にて、サーバ情報記憶領域に必要な情報を設定し、また変更を行う(図27,図39)。
【0103】
二次サーバ131は、受信すべき数のサーバ復旧情報メッセージを受信すると、同じ一次エリアの一次サーバ10と他二次サーバ110,120に対して、自己の二次サーバ識別子の3を設定した情報復旧要求メッセージを作成して、通信制御部を起動し送信する。
【0104】
(4)一次サーバ10では、通信制御部がこの情報復旧要求メッセージを受信し、図34に示す処理が実行される。検索系の情報復旧要求メッセージであるので、更に図35に示す処理も実行される。最初にエリア内復旧情報記憶領域に格納されている登録情報のサーバ識別子に注目し、それが情報復旧要求メッセージ中の二次サーバ識別子の3と等しいものを検索する。見つかれば、登録情報を設定した特殊情報復旧メッセージを作成し、二次サーバ131に対して、通信制御部を起動し送信する。この場合、該当するのは、IPアドレス=4,ATMアドレス=54,サーバ識別子=3だけとなる。
【0105】
次に、エリア外復旧情報記憶領域に格納されている登録情報のサーバ識別子に注目し、それが情報復旧要求メッセージ中の二次サーバ識別子の3と等しいものを検索する。見つかれば、登録情報を設定したエリア外ハッシュ情報復旧メッセージを作成し、二次サーバ131に対して、通信制御部を起動し送信する。この場合、該当する登録情報はない。
【0106】
(5)二次サーバ110,120では、通信制御部が情報復旧要求メッセージを受信し、図42に示す処理が実行される。検索系の情報復旧要求メッセージであるので、フローF421が実行され、最初に通常情報記憶領域に格納されている登録情報のサーバ識別子に注目し、それが情報復旧要求メッセージ中の二次サーバ識別子の3と等しいものを検索する。見つかれば、その登録情報と自己の二次サーバ識別子とを設定したエリア内ハッシュ情報復旧メッセージを作成し、二次サーバ131に対して、通信制御部を起動し送信する。この場合、該当するのは、二次サーバ110のIPアドレス=5,ATMアドレス=55,サーバ識別子=3だけである。
【0107】
次に、エリア内ハッシュ情報記憶領域に登録されている登録情報のサーバ識別子に注目し、それが情報復旧要求メッセージ中の二次サーバ識別子の3に等しいものを検索する。見つかれば、その登録情報と自己の二次サーバ識別子とを設定した通常情報復旧メッセージを作成し、二次サーバ131に対して、通信制御部を起動し送信する。この場合、該当する登録情報はない。
【0108】
(6)二次サーバ131では、通信制御部が特殊情報復旧メッセージ、エリア外ハッシュ情報復旧メッセージ、エリア内ハッシュ情報復旧メッセージ、または通常情報復旧メッセージを受信し、図40に示す処理を実行する。登録系の特殊情報復旧メッセージであれば、フローF402を実行し、通常情報登録数カウンタとエリア内ハッシュ情報登録数カウンタをそれぞれ1増加し、通常情報記憶領域のカウンタ値に対応する領域とエリア内ハッシュ情報記憶領域のカウンタ値に対応する領域とに、登録情報(IPアドレス=4,ATMアドレス=54)と自己の二次サーバ識別子の3を格納する。
【0109】
また、登録系のエリア外ハッシュ情報復旧メッセージを受信した場合は、フローF401を実行し、エリア外ハッシュ情報登録数カウンタを1増加し、エリア外ハッシュ情報記憶領域のカウンタ値に対応する領域に、登録情報(この場合、該当する登録情報なし)と自己の二次サーバ識別子の3を格納する。
【0110】
また、登録系のエリア内ハッシュ情報復旧メッセージを受信した場合は、フローF401を実行し、エリア内ハッシュ情報登録数カウンタを1増加し、エリア内ハッシュ情報記憶領域のカウンタ値に対応する領域に、登録情報(IPアドレス=5,ATMアドレス=55)とメッセージ中に含まれていた二次サーバ識別子3を格納する。
【0111】
また、登録系の通常情報復旧メッセージを受信した場合は、フローF401を実行し、通常情報登録数カウンタを1増加し、通常情報記憶領域のカウンタ値に対応する領域に、登録情報(この場合、該当する登録情報なし)とメッセージ中に含まれている二次サーバ識別子を格納する。
【0112】
以上により、任意の一次,二次サーバの情報復旧を、そのサーバが存在する一次エリア内部で完全に行うことができる。
【0113】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、ネットワーク全体を、階層的に複数の一次エリアと複数の二次エリアに分割し、各一次エリアには、ネットワーク全体で一意に決定される識別子を持つ一次サーバをそれぞれ配置し、各二次エリアには、それが存在する一次エリア内で一意に決定される識別子を持つ二次サーバをそれぞれ配置する。各一次サーバには、検索対象情報を検索する際のキーとなる情報そのものから、検索対象情報を格納している二次サーバが存在する一次エリアの一次サーバを導き出す一次ハッシュ関数と、自一次エリア内で、検索キー情報そのものから、検索対象情報を格納している二次サーバを導き出す二次ハッシュ関数とを備えておき、また、各二次サーバには、同一の一次エリア内で、検索キー情報そのものから、検索対象情報を格納している他の二次サーバを導き出す二次ハッシュ関数を備えておき、情報の登録時及び検索時において作用させる。
【0114】
これにより、情報の登録は、情報登録要求を端末から受けた二次サーバで行われるが、それ以外に、その二次サーバが存在する一次エリア内に存在する他の二次サーバと、ネットワーク全体のいずれかの一次エリア内に存在する二次サーバとで行われる。こうした階層的な情報登録制御により、登録情報は、ネットワーク全体で論理的に分散保管されることになり、情報登録時の負荷軽減を図ることが可能になる。
【0115】
情報の検索も、登録と同じ理論を用いることで行われる。すなわち、端末から直接、情報検索要求を受けた二次サーバで検索し、見つからなければ次に、この検索済の二次サーバが存在する一次エリア内に存在する、二次ハッシュ関数で特定される他の二次サーバで検索する。それも見つからなければ、ネットワーク全体で一次ハッシュ関数及び二次ハッシュ関数で特定される二次サーバで検索する、という階層的な検索を行う。最大でも3段階の検索で、検索対象情報を確実に見つけだすことができる。
【0116】
また、情報の登録における各段階で、登録情報を格納する情報記憶領域を、その段階に応じて分けるようにする。これにより、検索時に、各段階に応じた情報記憶領域に格納されている情報のみを検索するだけで良いので、検索の高速化が実現できる。
【0117】
また、上記のように情報の登録における各段階で、登録情報を格納する情報記憶領域を分けることに加え、その情報記憶領域に情報を格納する時に、登録情報と共に、登録の段階に応じたサーバ識別子を格納するようにする。これにより、一次,二次サーバのいずれかで登録情報を失うような事態が発生しても、登録情報を容易に復旧させることが可能となる。
【0118】
また、一次サーバ及び二次サーバが起動する場合に、起動要求を送出することで、一次サーバ管理サーバが、ネットワーク上の全サーバの情報を自己の内部に自動的に構築することができ、同様に、一次サーバは、全一次サーバと自己の管理下の二次サーバの情報を自己の内部に自動的に構築することができ、二次サーバは同一一次エリア内の全二次サーバの情報を自己の内部に自動的に構築することができる。
【0119】
また、各一次サーバが使用する一次ハッシュ関数は同一内容のものとし、また、同一の一次エリアに存在する一次サーバ及び二次サーバで使用する二次ハッシュ関数は同一内容のものとするようにしている。これにより、情報の登録及び検索において、同じ一次エリア内で登録された登録情報は必ず2段階以内の検索で、確実な検索結果を得ることができ、また、異なる一次エリアで登録された登録情報であっても、最終の第3段階の検索で、確実な検索結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 原理説明図である。
【図2】 (A)は、第一段階としてエリア分割されたネットワークを示す図であり、(B)は、第二段階としてエリア分割されたネットワークを示す図である。
【図3】 一次サーバ管理サーバと、一次サーバと、その一次サーバの存在する一次エリア内の二次エリアに位置する二次サーバと端末とにおける各内部構成を示すブロック図である。
【図4】 PVC設定後のネットワーク構成を示す図である。
【図5】 各サーバのATMアドレスを示す図である。
【図6】 (A)は、PVCが確立された後に、一次サーバで保持されているコネクション情報を例示した図であり、(B)は、PVCが確立された後に、二次サーバで保持されているコネクション情報を例示した図である。
【図7】 各サーバ間で用いる起動要求メッセージのフォーマットを示す図である。
【図8】 各サーバ間で用いる起動応答メッセージのフォーマットを示す図である。
【図9】 各サーバ間で用いる再起動要求メッセージのフォーマットを示す図である。
【図10】 各サーバ間で用いる再起動応答メッセージのフォーマットを示す図である。
【図11】 各サーバ間で用いる一次サーバ情報、一次サーバ復旧情報、一次サーバ変更通知メッセージのフォーマットを示す図である。
【図12】 各サーバ間で用いる二次サーバ情報、二次サーバ復旧情報、二次サーバ変更通知メッセージのフォーマットを示す図である。
【図13】 各サーバ間で用いる情報検索系、情報登録系、検索通知系メッセージの共通フォーマットを示す図である。
【図14】 端末と二次サーバとの間で用いる情報登録要求メッセージのフォーマットを示す図である。
【図15】 端末と二次サーバとの間で用いる情報検索要求メッセージのフォーマットを示す図である。
【図16】 端末と二次サーバとの間で用いる検索結果通知メッセージのフォーマットを示す図である。
【図17】 一次サーバ管理サーバのサーバ情報記憶領域の構成を示す図である。
【図18】 一次サーバのサーバ情報記憶領域の構成を示す図である。
【図19】 二次サーバのサーバ情報記憶領域の構成を示す図である。
【図20】 検索キー情報及び検索対象情報を格納する通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域、エリア外ハッシュ情報記憶領域、エリア内復旧情報記憶領域、エリア外復旧情報記憶領域の構成を示す図である。
【図21】 端末から情報登録要求が発生したときの処理手順を示すフローチャートである。
【図22】 端末から情報検索要求が発生したときの処理手順を示すフローチャートである。
【図23】 端末の通信制御部の処理動作を示すフローチャートである。
【図24】 一次サーバ管理サーバの通信制御部での処理動作を示すフローチャートである。
【図25】 一次サーバ管理サーバの起動確認部での起動時の処理動作を示すフローチャートである。
【図26】 一次サーバ管理サーバの起動確認部での再起動時の処理動作を示すフローチャートである。
【図27】 一次サーバ管理サーバのサーバ管理部の処理動作を示すフローチャートである。
【図28】 (A)は一次サーバの命令解析部の処理動作を示すフローチャートであり、(B)は一次サーバの起動要求部の処理動作を示すフローチャートであり、(C)は一次サーバの再起動要求部の処理動作を示すフローチャートである。
【図29】 一次サーバの通信制御部の処理動作を示すフローチャートである。
【図30】 一次サーバの起動確認部での起動時における処理動作を示すフローチャートである。
【図31】 一次サーバの起動確認部での再起動時における処理動作を示すフローチャートである。
【図32】 一次サーバのサーバ管理部の処理動作を示すフローチャートである。
【図33】 一次サーバの情報登録部の処理動作を示すフローチャートである。
【図34】 一次サーバの情報検索部の前半の処理動作を示すフローチャートである。
【図35】 一次サーバの情報検索部の後半の処理動作を示すフローチャートである。
【図36】 一次サーバの検索結果転送部の処理動作を示すフローチャートである。
【図37】 (A)は二次サーバの命令解析部の処理動作を示すフローチャートであり、(B)は二次サーバの起動要求部の処理動作を示すフローチャートであり、(C)は二次サーバの再起動要求部の処理動作を示すフローチャートである。
【図38】 二次サーバの通信制御部の処理動作を示すフローチャートである。
【図39】 二次サーバのサーバ管理部の処理動作を示すフローチャートである。
【図40】 二次サーバの情報登録部の処理動作の一部を示すフローチャートである。
【図41】 二次サーバの情報登録部の処理動作の残りの部分を示すフローチャートである。
【図42】 二次サーバの情報検索部の第1の処理動作を示すフローチャートである。
【図43】 二次サーバの情報検索部の第2の処理動作を示すフローチャートである。
【図44】 二次サーバの情報検索部の第3の処理動作を示すフローチャートである。
【図45】 二次サーバの検索結果通知部の処理動作を示すフローチャートである。
【図46】 一次サーバの全てが起動した後の一次サーバ管理サーバ及び一次サーバの各サーバ情報記憶領域の格納内容を示す図である。
【図47】 二次サーバ全てが起動した後の一次サーバ管理サーバ、一次サーバ、及び二次サーバの各サーバ情報記憶領域の格納内容を示す図である。
【図48】 (a)は一次サーバ10のエリア内復旧情報記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納内容を示す図であり、(b)は一次サーバ20のエリア内復旧情報記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納内容を示す図であり、(c)は一次サーバ30のエリア内復旧情報記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納内容を示す図であり、(d)は二次サーバ110の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示す図であり、(e)は二次サーバ120の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示す図である。
【図49】 (f)は二次サーバ130の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示す図であり、(g)は二次サーバ220の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示す図であり、(h)は二次サーバ310の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示す図である。
【図50】 (A)は従来の第1の情報管理システムの構成を示す図であり、(B)は従来の第2情報管理システムの構成を示す図であり、(C)は従来の第3の情報管理システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク
2a〜2n 一次エリア
3a〜3m 二次エリア
4a〜4n 一次サーバ
5a〜5m 二次サーバ
6 一次変換情報
7 二次変換情報
8 二次変換情報
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報管理システム及び二次サーバに関し、特に、広範囲のネットワーク上に分散され、共通的に利用され得る性質の情報を、ユーザ端末が登録及び検索することができる情報管理システム、並びにこの情報管理システムに使用される二次サーバに関する。
【0002】
例えば、公衆ATM(Asynchronous Transfer Mode)ネットワークと既存のLAN(Local Area Network)を融合するATM−LANにおいて、通信相手の端末をIP(Internet Protocol) アドレスで指定して通信する時は、相手端末までのATMコネクションが必要となる。このような場合、相手端末のIPアドレスに対応するATMアドレスを求めなければならない。この時、発信端末内でATMアドレスの入手ができない場合は、ATM−ARP(Address Resolution Protocol) サーバ(ATMアドレス解決サーバ)にIPアドレスを指定してATMアドレスの検索を依頼することになる。ATM−ARPサーバは、既存LANと公衆ATMネットワークとを世界的規模において融合を図る際に必須のものであるが、本発明はこうしたATM−ARPサーバ等に適用できる技術である。
【0003】
【従来の技術】
従来、端末からネットワークに情報が登録され、それをネットワーク上で共通的に検索利用するような情報管理システムには大きく三種類考えられる。図50にそれぞれのシステム構成を示す。図中、丸枠はネットワーク空間を示し、A,B,Cは情報管理サーバを、x、y、zは端末を示す。細実線の矢印は情報登録要求、太実線の矢印は情報登録通知、細破線の矢印は端末・サーバ間の情報検索要求とその応答、太破線の矢印はサーバ・サーバ間の情報検索要求とその応答を示す。
【0004】
なお、図50では、情報管理サーバA,B,Cが端末のホスト名(図におけるx,y,z等)とそのネットワークアドレスを管理しているものと仮定しており、端末xからは、自己のアドレスの情報登録要求が出力され、端末zからは端末yのアドレスの情報検索要求がなされているものとしている。ただし、(C)においては、端末yのアドレス情報は、情報管理サーバBだけで登録管理されているものとする。
【0005】
図50(A)は一番目のシステム構成を示す。これは三つの中で一番単純な構成であり、ネットワーク全体で、集中的に情報管理する情報管理サーバAを一つだけ設置するシステムである。この場合、端末x、y、zの各々からの情報の登録及び検索の要求は、情報管理サーバAに対して行われる。情報管理サーバAは、例えば端末xから情報(x=10)の登録要求メッセージを受信した場合は、その情報を情報記憶領域に格納する。また、例えば端末zから情報の検索要求メッセージ(y?)を受信した場合は、その情報記憶領域から情報を検索し、検索結果(y=11)を端末zに通知する。
【0006】
図50(B)は二番目のシステム構成を示す。これは一番目のシステムにおける情報管理サーバの負荷を分散するために、ネットワーク上に複数の情報管理サーバA,B,Cを設置する構成である。この場合、個々の情報管理サーバは情報登録の同期機構により、端末x、y、zから情報の登録要求メッセージを受信した場合、それを情報記憶領域に格納した後、その情報を、他の全ての情報管理サーバに通知する。例えば、情報管理サーバAは、端末xから情報(x=10)の登録要求メッセージを受信した場合、それを情報記憶領域に格納した後、その情報を、他の全ての情報管理サーバB,Cに通知する。この通知を受信した情報管理サーバB,Cは、端末から直接、登録要求メッセージを受信した時と同じように、通知された情報を情報記憶領域に格納する。つまり、同期機構は、一番目の集中的な情報管理サーバAと同様に、各情報管理サーバでネットワーク全体の情報を管理できるようにする機構である。情報の検索要求メッセージを受信した場合は、一番目のシステムと変わらず、各自のサーバ内で検索要求に応じることができる。
【0007】
図50(C)は三番目のシステム構成を示す。これは二番目のシステムにおける個々の情報管理サーバから情報登録の同期機構を排除した構成である。つまり、例えば情報管理サーバAは、端末xから情報(x=10)の登録要求メッセージを受信した場合、その情報を自己の情報記憶領域に格納するだけで、それを他の情報管理サーバB,Cに通知しない。従って、各情報管理サーバは別個の情報をそれぞれ管理することになる。例えば、情報管理サーバCは、端末zから情報の検索要求メッセージ(y?)を受信した場合は、自己の情報記憶領域を検索し、見つからなかった場合は、システムで前もって決められた検索転送手順に基づき(この図においては、AはBに、BはCに、CはAに情報検索要求メッセージを転送する)、検索要求メッセージを情報管理サーバAに転送し、それでも見つからなかった場合は、さらに情報管理サーバBに転送し、ネットワーク全体に亘って要求された情報を検索するように努める。
【0008】
この場合、検索結果(y=11)が情報管理サーバBで見つかり、検索結果は、検索要求メッセージが転送された経路の逆経路で、最初に検索要求メッセージを転送した情報管理サーバCに返され、最終的に端末zに検索結果が通知されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の上記一番目のシステムでは、情報の検索が単純かつ確実であるが、1つの情報管理サーバで膨大な情報を保管しなければならない他、1つの情報管理サーバへ検索負荷が集中して、検索応答の遅延の問題が発生する。
【0010】
従来の二番目のシステムでは、複数の情報管理サーバを設置することで、1つの情報管理サーバへ検索負荷が集中することは回避できる。しかしながら、情報登録の同期機構により、情報登録時にネットワークの通信トラフィックが増大するという問題がある。
【0011】
従来の三番目のシステムでは、二番目のシステムと同じように情報管理サーバを複数台用意することで、一番目のシステムの問題である1つの情報管理サーバへ検索負荷が集中することを回避でき、更に、同期機構を取り除くことより、二番目のシステムで問題となる情報登録におけるネットワークの通信トラフィックの増大を解決している。しかしながら、この同期機構の排除により、各情報管理サーバが、どのような情報を管理しているのか一切わからず、検索したい情報が見つからない場合は、情報管理サーバから情報管理サーバへと情報検索の要求メッセージが次々に転送されることになる。つまり、三番目のシステムでは、情報の検索時に発生するネットワーク負荷の増大と検索効率の低下が問題となる。しかも、このシステムでは、登録されていない情報を検索しようとした場合には、全く無意味な検索処理がネットワークに存在する全ての情報管理サーバにおいて行われる最悪の事態が起こり得る。
【0012】
また、上記のいずれのシステムでも、ネットワークが大規模になればなるほど、上記に示した問題の程度が高くなることが推測できる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、個々の情報管理サーバでの負荷の分散及び管理すべき情報の減少を実現した情報管理システム、並びに情報管理システムで使用される二次サーバを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記目的を達成するために、図1に示すように、ネットワーク1全体を複数にエリア分割することにより得られた複数の一次エリア2a〜2nと、複数の一次エリア2a〜2nを、更に個々にエリア分割することによって得られた各一次エリア毎の複数の二次エリア3a〜3mと、一次エリア2a〜2nの各々に設けられ、ネットワーク1内で一意に決まるサーバ識別子を持つ一次サーバ4a〜4nと、二次エリア3a〜3mの各々に設けられ、自分が属する一次エリア内で一意に決まるサーバ識別子を持つ二次サーバ5a〜5mと、一次サーバ4a〜4nの各々に設けられ、検索キー情報から、対応の検索対象情報が登録された二次サーバが存在する一次エリアに設けられた一次サーバのサーバ識別子を導き出す一次変換情報6と、一次サーバ4a〜4nの各々に設けられ、検索キー情報から、対応の検索対象情報が登録された、自一次エリア内の二次サーバのサーバ識別子を導き出す二次変換情報7と、二次サーバ5a〜5mの各々に設けられ、検索キー情報から、対応の検索対象情報が登録された、自分が属する一次エリア内の二次サーバのサーバ識別子を導き出す二次変換情報8とを有することを特徴とする情報管理システムが提供される。
【0014】
図1においては、一次エリア2aを更にエリア分割することによって得られた複数の二次エリア3a〜3mだけを示すが、実際には、一次エリア2b〜2nにおいても、それぞれ、複数の二次エリアが存在し、各二次エリアには二次サーバがそれぞれ存在する。また、図1においては、一次サーバ4aに設けられた一次変換情報6及び二次変換情報7だけを示すが、実際には、一次サーバ4b〜4nの各々にも一次変換情報及び二次変換情報が設けられる。同様に、図1には、二次サーバ5aに設けられた二次変換情報8だけを示すが、実際には、二次サーバ5b〜5mの各々に二次変換情報が設けられる。
【0015】
以上のような構成において、例えば、二次エリア3aに位置する端末が、検索キー情報と検索対象情報とからなる登録情報を、ネットワークに登録しようとしたとする。
【0016】
この場合、登録情報は、二次サーバ5aに格納される他、一次エリア2a内の他の二次サーバに格納され、更に、一次エリア2a以外の他の一次エリアに存在する二次サーバにも格納される。すなわち、先ず、端末から情報登録要求を受けた二次サーバ5aが、登録情報を自己の記憶領域に格納する。それと共に、二次サーバ5aが、自己の二次変換情報8を作用させることによって決まる一次エリア2a内の他の二次サーバに登録情報の格納を依頼し、この依頼を受けた二次サーバは登録情報の格納を行う。更に、二次サーバ5aは、自己の属する一次エリア2aの一次サーバ4aに登録情報の格納を依頼する。この依頼を受けた一次サーバ4aは、自己の一次変換情報6を作用させることによって決まる他の一次エリアの一次サーバに対して、登録情報の格納を依頼する。この依頼を受けた他の一次エリアの一次サーバは、自己の二次変換情報を作用させることによって決まる、自一次エリア内に存在する二次サーバに、登録情報の格納を依頼し、この依頼を受けた二次サーバは登録情報の格納を行う。
【0017】
こうした階層的な3段階の情報登録により、登録情報は、ネットワーク全体で論理的に分散保管されることになる。
情報の検索も、登録と同じ理論を用いる。例えば、二次エリア3aに位置する端末が、検索キー情報を添えて情報検索要求を二次サーバ5aに出力したとする。
【0018】
この場合、二次サーバ5aが自己の記憶領域を検索キー情報で検索する。見つからなければ次に、二次サーバ5aが、自己の二次変換情報8を作用させることにより特定される、自己の属する一次エリア2a内の他の二次サーバに検索依頼し、依頼を受けた二次サーバが自己の記憶領域を検索する。それでも見つからなければ、二次サーバ5aが、自己の属する一次エリア2aの一次サーバ4aに検索依頼を行い、依頼を受けた一次サーバ4aが、自己の一次変換情報6を作用させることにより特定される、他の一次エリアの一次サーバに検索依頼する。この依頼を受けた一次サーバは、自己の二次変換情報の作用により特定される、自一次エリア内に存在する二次サーバに検索依頼し、依頼を受けた二次サーバが自己の記憶領域を検索する。こうした階層的な検索を行い、最大でも3段階の検索を行うことにより、検索対象情報に確実に到達することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
まず、情報管理システムに係る実施の形態の原理構成を、図1を参照して説明する。実施の形態は、ネットワーク1全体を複数にエリア分割することにより得られた複数の一次エリア2a〜2nと、複数の一次エリア2a〜2nを、更に個々にエリア分割することによって得られた各一次エリア毎の複数の二次エリア3a〜3mと、一次エリア2a〜2nの各々に設けられ、ネットワーク1内で一意に決まるサーバ識別子を持つ一次サーバ4a〜4nと、二次エリア3a〜3mの各々に設けられ、自分が属する一次エリア内で一意に決まるサーバ識別子を持つ二次サーバ5a〜5mと、一次サーバ4a〜4nの各々に設けられ、検索キー情報から、対応の検索対象情報が登録された二次サーバが存在する一次エリアに設けられた一次サーバのサーバ識別子を導き出す一次変換情報6と、一次サーバ4a〜4nの各々に設けられ、検索キー情報から、対応の検索対象情報が登録された、自一次エリア内の二次サーバのサーバ識別子を導き出す二次変換情報7と、二次サーバ5a〜5mの各々に設けられ、検索キー情報から、対応の検索対象情報が登録された、自分が属する一次エリア内の二次サーバのサーバ識別子を導き出す二次変換情報8とから構成される。
【0020】
図1においては、一次エリア2aを更にエリア分割することによって得られた複数の二次エリア3a〜3mだけを示すが、実際には、一次エリア2b〜2nにおいても、それぞれ、複数の二次エリアが存在し、各二次エリアには二次サーバがそれぞれ存在する。また、図1においては、一次サーバ4aに設けられた一次変換情報6及び二次変換情報7だけを示すが、実際には、一次サーバ4b〜4nの各々にも一次変換情報及び二次変換情報が設けられる。同様に、図1には、二次サーバ5aに設けられた二次変換情報8だけを示すが、実際には、二次サーバ5b〜5mの各々に二次変換情報が設けられる。
【0021】
このように二次変換情報は、一次サーバおよび二次サーバ各々に設けられるものである。また後述するように、ある一次エリア内の一次サーバと二次サーバは同一内容の二次変換情報を有する。
【0022】
以上のような構成において、例えば、二次エリア3aに位置する端末が、検索キー情報と検索対象情報とからなる登録情報を、ネットワークに登録しようとしたとする。
【0023】
この場合、登録情報は、二次サーバ5aに格納される他、一次エリア2a内の他の二次サーバに格納され、更に、一次エリア2a以外の他の一次エリアに存在する二次サーバにも格納される。すなわち、先ず、端末から情報登録要求を受けた二次サーバ5aが、登録情報を自己の記憶領域に格納する。それと共に、二次サーバ5aが、自己の二次変換情報8を作用させることによって決まる一次エリア2a内の他の二次サーバに登録情報の格納を依頼し、この依頼を受けた二次サーバは登録情報の格納を行う。更に、二次サーバ5aは、自己の属する一次エリア2aの一次サーバ4aに登録情報の格納を依頼する。この依頼を受けた一次サーバ4aは、自己の一次変換情報6を作用させることによって決まる他の一次エリアの一次サーバに対して、登録情報の格納を依頼する。この依頼を受けた他の一次エリアの一次サーバは、自己の二次変換情報を作用させることによって決まる、自一次エリア内に存在する二次サーバに、登録情報の格納を依頼し、この依頼を受けた二次サーバは登録情報の格納を行う。
【0024】
こうした階層的な3段階の情報登録により、登録情報は、ネットワーク全体で論理的に分散保管されることになる。
情報の検索も、登録と同じ理論を用いる。例えば、二次エリア3aに位置する端末が、検索キー情報を添えて情報検索要求を二次サーバ5aに出力したとする。
【0025】
この場合、二次サーバ5aが自己の記憶領域を検索キー情報で検索する。見つからなければ次に、二次サーバ5aが、自己の二次変換情報8を作用させることにより特定される、自己の属する一次エリア2a内の他の二次サーバに検索依頼し、依頼を受けた二次サーバが自己の記憶領域を検索する。それでも見つからなければ、依頼を受けた二次サーバが端末より直接、情報検索要求を受けた二次サーバに成り代わり、自己の属する一次エリア2aの一次サーバ4aに検索依頼を行い、依頼を受けた一次サーバ4aが、自己の一次変換情報6を作用させることにより特定される、他の一次エリアの一次サーバに検索依頼する。この依頼を受けた一次サーバは、自己の二次変換情報の作用により特定される、自一次エリア内に存在する二次サーバに検索依頼し、依頼を受けた二次サーバが自己の記憶領域を検索する。こうした階層的な検索を行い、最大でも3段階の検索を行うことにより、検索対象情報に確実に到達することができる。
【0026】
次に、実施の形態を詳しく説明する。
以下、ATM−ARPサーバに適用した例を説明する。このATM−ARPサーバは、公衆ATM網と既存のLANとを融合するATM−LANにおいて、IPアドレスに対応したATMアドレスを獲得するために使用されるものである。
【0027】
図2(A)は、第一段階としてエリア分割されたネットワークを示す図であり、図2(B)は、第二段階としてエリア分割されたネットワークを示す図である。ネットワークを、第一段階として3つの一次エリアに分割、更に個々の一次エリアを、第二段階として、3つの二次エリアに分割し、それぞれの一次エリアには情報管理サーバ(以後、「一次サーバ」と表記)10,20,30を設置し、それぞれの二次エリアには情報管理サーバ(以後、「二次サーバ」と表記)110,120,130、210,220,230、310,320,330を設置する。また、一次サーバ10,20,30を管理するための一次サーバ管理サーバ0を設置する。各二次エリアには、多数の端末が存在するが、ここでは、端末40,41,50,60,70だけを図示する。
【0028】
図3は、一次サーバ管理サーバ0と、一次サーバ10と、その一次サーバ10の存在する一次エリア内の二次エリアに位置する二次サーバ110と端末40とにおける、各内部構成を示すブロック図である。端末40において、情報登録要求部400は、情報の登録を必要とするプロセスが発生した場合に、情報登録要求メッセージを発行する。ここで登録する情報とは、検索キー情報及び検索対象情報であり、具体的には、IPアドレスとATMアドレスとである。情報検索要求部401は、端末内で情報の検索を必要とするプロセスが発生した場合に、情報検索要求メッセージを発行する。内部命令402は、上記要求を行う内部プロセスの命令であり、外部命令403は、上記要求を行う外部プロセスの命令である。
【0029】
一次サーバ管理サーバ0において、起動確認部00は、サーバ起動系メッセージ(起動要求,再起動要求)を受信した場合に対処する。サーバ管理部01は、サーバ管理系メッセージ(二次サーバ情報通知,二次サーバ変更通知)を受信した場合に、必要なサーバ情報を抽出する。サーバ情報記憶領域02は、そのサーバ情報を格納する。
【0030】
一次サーバ10において、起動要求部100は起動要求メッセージを発行する。再起動要求部101は再起動要求メッセージを発行する。起動確認部102は、サーバ起動系メッセージ(起動要求,再起動要求)を受信した場合に対処する。サーバ管理部103は、サーバ管理系メッセージ(起動応答,再起動応答,一次サーバ情報通知,一次,二次サーバ復旧通知,一次サーバ変更通知)を受信し、必要なサーバ情報を抽出する。情報登録部104は、登録系メッセージ(特殊情報登録要求,情報登録要求,ハッシュ情報登録要求,特殊情報復旧通知,エリア外情報復旧通知)を受信した場合に、対応した登録処理を行う。情報検索部105は、検索系メッセージ(情報検索要求,ハッシュ情報検索要求,情報復旧要求)を受信した場合に、対応した検索処理を行う。検索結果転送部106は、検索通知系メッセージ(検索OK,検索NG)を受信した場合に、情報の転送処理1行う。命令文107は、起動もしくは再起動の命令文であり、命令解析部108は、その命令を解析し、起動要求部100もしくは再起動要求部101を起動する。一次ハッシュ関数作用部109は、検索キー情報から一次サーバ識別子を導き出す。二次ハッシュ関数作用部111は、検索キー情報から二次サーバ識別子を導き出す。エリア内復旧情報記憶領域112は、特殊情報登録要求された情報を格納する。エリア外復旧情報記憶領域113は、ハッシュ情報登録要求された情報を保険的に格納する。サーバ情報記憶領域114は、サーバ管理部103が抽出したサーバ情報を格納する。
【0031】
二次サーバ110において、起動要求部1100は起動要求メッセージを発行する。再起動要求部1101は再起動要求メッセージを発行する。サーバ管理部1102は、サーバ管理系メッセージ(起動応答,再起動応答,二次サーバ情報通知,二次サーバ復旧通知,一次サーバ変更通知,二次サーバ変更通知)を受信した場合に、必要なサーバ情報を抽出する。情報登録部1103は、登録系メッセージ(情報登録要求,エリア内ハッシュ情報登録要求,エリア外ハッシュ情報登録要求,特殊情報復旧通知,通常情報復旧通知,エリア内ハッシュ情報復旧通知,エリア外ハッシュ情報復旧通知)を受信した場合に、対応した登録処理を行う 。情報検索部1104は、検索系メッセージ(情報検索要求,エリア内ハッシュ情報検索要求,エリア外ハッシュ情報検索要求,情報復旧要求,特殊情報復旧要求)に対応した検索処理を行う。検索結果通知部1105は、検索通知系メッセージ(検索OK,検索NG)を受信した場合に、及び、直接端末から情報検索要求メッセージを受信した二次サーバで検索を終了した場合に、検索キー情報を元に、端末に検索結果を通知する。命令文1106は、起動もしくは再起動の命令文であり、命令解析部1107は、その命令を解析し、起動要求部もしくは再起動要求部を起動する。二次ハッシュ関数作用部1108は、検索キー情報から二次サーバ識別子を導き出す。通常情報記憶領域1109は、端末からの情報登録要求メッセージを受信した場合に情報を登録する。エリア内ハッシュ情報記憶領域1110は、エリア内ハッシュ情報登録要求メッセージを受信した場合に、情報を登録する。エリア外ハッシュ情報記憶領域1111は、エリア外ハッシュ情報登録要求メッセージを受信した場合に、情報を登録する。サーバ情報記憶領域1112は、サーバ管理部が抽出したサーバ情報を格納する。
【0032】
通信制御部404,03,115,1113は各々、メッセージの送受信に関わり、メッセージを送信する場合には各サーバ内部で起動され、メッセージを受信する場合は、通信手段90より起動される。
【0033】
通信手段90は、ローカルエリアネットワークや広域データ通信網の各接続装置や交換機、通信路からなる通信手段である。
図5は、各サーバのATMアドレスを示す図である。一次サーバ10,20,30、二次サーバ110,120,130、210,220,230、310,320,330はATM−ARPサーバとして機能し、これらのサーバは、検索キー情報がIPアドレスとなり、検索対象情報がATMアドレスとなる対のデータを管理することになる。
【0034】
また、この場合は、ATMネットワークに各サーバが配置され、各サーバがATMコネクションにより情報のやり取りを行うため、予めPVC(Permanent Virtual Connection)をメッシュに張る方が望ましい。図4は、PVC設定後のネットワーク構成を示す図である。
【0035】
図6(A)は、上記のPVCが確立された後に、一次サーバ30で保持されているコネクション情報を例示した図であり、図6(B)は、上記のPVCが確立された後に、二次サーバ330で保持されているコネクション情報を例示した図である。
【0036】
図7は、各サーバ間で用いる起動要求メッセージのフォーマットを示す図である。
図8は、各サーバ間で用いる起動応答メッセージのフォーマットを示す図である。
【0037】
図9は、各サーバ間で用いる再起動要求メッセージのフォーマットを示す図である。
図10は、各サーバ間で用いる再起動応答メッセージのフォーマットを示す図である。
【0038】
図11は、各サーバ間で用いる一次サーバ情報、一次サーバ復旧情報、一次サーバ変更通知メッセージのフォーマットを示す図である。
図12は、各サーバ間で用いる二次サーバ情報、二次サーバ復旧情報、二次サーバ変更通知メッセージのフォーマットを示す図である。
【0039】
図13は、各サーバ間で用いる情報検索系、情報登録系、検索通知系メッセージの共通フォーマットを示す図である。
図14は、端末と二次サーバとの間で用いる情報登録要求メッセージのフォーマットを示す図である。
【0040】
図15は、端末と二次サーバとの間で用いる情報検索要求メッセージのフォーマットを示す図である。
図16は、端末と二次サーバとの間で用いる検索結果通知メッセージのフォーマットを示す図である。
【0041】
図17は、一次サーバ管理サーバのサーバ情報記憶領域の構成を示す図である。図中の「ID1」は一次サーバのサーバ識別子を示し、「ID2」は二次サーバのサーバ識別子を示す。
【0042】
図18は、一次サーバのサーバ情報記憶領域の構成を示す図である。
図19は、二次サーバのサーバ情報記憶領域の構成を示す図である。
図20は、検索キー情報及び検索対象情報を格納する通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域、エリア外ハッシュ情報記憶領域、エリア内復旧情報記憶領域、エリア外復旧情報記憶領域の構成を示す図である。各記憶領域の構成は同じであると共に、一次サーバ,二次サーバでも同じである。
【0043】
図21〜図23は、端末の各種処理手順を示すフローチャートである。図21は、端末で情報登録要求が発生したときの処理手順を示すフローチャートであり、図22は、端末で情報検索要求が発生したときの処理手順を示すフローチャートであり、図23は、端末の通信制御部の処理動作を示すフローチャートである。
【0044】
図24〜図27は一次サーバ管理サーバの各種処理手順を示すフローチャートである。図24は、一次サーバ管理サーバの通信制御部の処理動作を示すフローチャートであり、図25は、一次サーバ管理サーバの起動確認部での起動時の処理動作を示すフローチャートであり、図26は、一次サーバ管理サーバの起動確認部での再起動時の処理動作を示すフローチャートであり、図27は、一次サーバ管理サーバのサーバ管理部の処理動作を示すフローチャートである。
【0045】
図28〜図36は一次サーバの各種処理手順を示すフローチャートである。図28(A)は一次サーバの命令解析部の処理動作を示すフローチャートであり、図28(B)は一次サーバの起動要求部の処理動作を示すフローチャートであり、図28(C)は一次サーバの再起動要求部の処理動作を示すフローチャートである。図29は一次サーバの通信制御部の処理動作を示すフローチャートであり、図30は一次サーバの起動確認部での再起動時の処理動作を示すフローチャートであり、図31は一次サーバの起動確認部での起動時の処理動作を示すフローチャートであり、図32は一次サーバのサーバ管理部の処理動作を示すフローチャートであり、図33は一次サーバの情報登録部の処理動作を示すフローチャートであり、図34は一次サーバの情報検索部の前半の処理動作を示すフローチャートであり、図35は一次サーバの情報検索部の後半の処理動作を示すフローチャートであり、図36は一次サーバの検索結果転送部の処理動作を示すフローチャートである。
【0046】
図37〜図45は二次サーバの各種処理手順を示すフローチャートである。図37(A)は二次サーバの命令解析部の処理動作を示すフローチャートであり、図37(B)は二次サーバの起動要求部の処理動作を示すフローチャートであり、図37(C)は二次サーバの再起動要求部の処理動作を示すフローチャートである。図38は二次サーバの通信制御部の処理動作を示すフローチャートであり、図39は二次サーバのサーバ管理部の処理動作を示すフローチャートであり、図40は二次サーバの情報登録部の処理動作の一部を示すフローチャートであり、図41は二次サーバの情報登録部の処理動作の残りの部分を示すフローチャートであり、図42は二次サーバの情報検索部の第1の処理動作を示すフローチャートであり、図43は二次サーバの情報検索部の第2の処理動作を示すフローチャートであり、図44は二次サーバの情報検索部の第3の処理動作を示すフローチャートであり、図45は二次サーバの検索結果通知部の処理動作を示すフローチャートである。
【0047】
以下、上記のフローチャートを参照して情報管理システムの動作を説明する。なお、以下の動作説明は、一次サーバの起動、二次サーバの起動、登録フェーズ、検索フェーズ、情報復旧フェーズの5項に分けて展開する。上述のように、図21〜図45に示す各フローチャートは、端末、一次サーバ、二次サーバ、一次サーバ管理サーバをそれぞれ構成する個別の構成部分の各動作を示しているので、以下では、必要に応じて適宜いずれかのフローチャートを指定し、そのフローチャートを参照しながら説明を行うことにする。
【0048】
先ず、説明に先立ち、図2に例示したエリア分割に基づき、ハッシュ関数の演算内容を示しておく。なお、一次サーバの各々が使用する一次ハッシュ関数は同一内容のものとし、また、同一の一次エリア内に存在する一次サーバ及び二次サーバで使用する二次ハッシュ関数は同一内容のものとする。
【0049】
一次エリア数が3、各一次エリア内の二次エリア数が3であることから、この場合に使用する各一次サーバの共通の一次ハッシュ関数は、検索キー情報を3で割った時の余りに1を足した結果を出力する。また、一次サーバ10の存在する一次エリア内で共通の二次ハッシュ関数は、検索キー情報を2進数で考え、下位1ビットを削った値(2の割り算の商)を3で割った時の余りに1を足した結果を出力する。一次サーバ20の存在する一次エリア内で共通の二次ハッシュ関数は、検索キー情報を2進数で考え、下位2ビットを削った値(4の割り算の商)を3で割った時の余りに1を足した値を出力する。一次サーバ30の存在する一次エリア内で共通の二次ハッシュ関数は、検索キー情報を2進数で考え、下位3ビットを削った値(8の割り算の商)を3で割った時の余りに1を足した結果を出力するものとする。
【0050】
[一次サーバの起動]
既に、一次サーバ管理サーバでは、一次サーバ10,20の順で、起動要求を受け付け、起動確認を終えているものとする。
【0051】
(1)一次サーバ30で、管理者より起動コマンドが入力され、図28(B)に示す起動要求部の動作により通信制御部を起動し、一次サーバ管理サーバ0に起動要求メッセージを送信する。
【0052】
(2)一次サーバ管理サーバ0の通信制御部がこのメッセージを受信し、それがサーバ起動系の起動要求メッセージであるので、図25の起動確認部に処理が移る。起動確認部の処理において、一次サーバ起動数カウンタを1増加し、そのカウンタ値である3を、一次サーバ30の一次サーバ識別子として割り当てる。一次サーバ30には、割り当てた識別子を設定した起動応答メッセージと、既に起動中の一次サーバ10,20の情報(ネットワークアドレスと一次サーバ識別子)を設定した一次サーバ情報メッセージを、通信制御部を起動し送信する。更に一次サーバ10と一次サーバ20には、新規に起動した一次サーバ30の情報(ネットワークアドレスと一次サーバ識別子)を設定した一次サーバ情報メッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0053】
(3)一次サーバ10,20ではサーバ管理部が、一次サーバ情報メッセージから必要な情報を取り出し、サーバ情報記憶領域に格納する。一次サーバ30でもサーバ管理部で、起動応答メッセージと一次サーバ情報メッセージから必要な情報を取り出し、サーバ情報記憶領域に格納する(図32)。
【0054】
これにより、一次サーバ管理サーバ0と一次サーバ30の各サーバ情報記憶領域に格納された値は、図46のようになる。
図46は、一次サーバ10,20,30の全てが起動した後の一次サーバ管理サーバ0及び一次サーバ30の各サーバ情報記憶領域の格納内容を示す図である。
【0055】
[二次サーバの起動]
ここで、一次サーバ10では、二次サーバ110,120,130の順で、一次サーバ20では、二次サーバ210,220,230の順で、一次サーバ30では、二次サーバ310,320の順で、起動要求を受付け、起動確認を終えているものとする。
【0056】
(1)二次サーバ330で、管理者より起動コマンドが入力され、図37(B)に示す起動要求部の動作により通信制御部を起動し、一次サーバ30に起動要求メッセージを送信する。
【0057】
(2)一次サーバ30の通信制御部がこのメッセージを受信し、それがサーバ起動系の起動要求メッセージであるので、図30の起動確認部に処理が移る。起動確認部の処理において、二次サーバ起動数カウンタを1増加し、そのカウンタ値である3を、二次サーバ330の二次サーバ識別子として割り当てる。二次サーバ330には、割り当てた識別子を設定した起動応答メッセージと、既に起動中の二次サーバ310,320の情報(ネットワークアドレスと二次サーバ識別子)を設定した二次サーバ情報メッセージを、通信制御部を起動して送信する。更に、二次サーバ310と二次サーバ320と一次サーバ管理サーバ0とには、新規に起動した二次サーバ330の情報(ネットワークアドレスと二次サーバ識別子)を設定した二次サーバ情報メッセージを、通信制御部を起動して送信する。
【0058】
(3)一次サーバ管理サーバ0及び二次サーバ310,320では、サーバ管理部で二次サーバ情報メッセージから必要な情報を取り出し、サーバ情報記憶領域に格納する。二次サーバ330でも、サーバ管理部で起動応答メッセージと二次サーバ情報メッセージから必要な情報を取り出し、サーバ情報記憶領域に格納する(図27、図39)。これにより、一次サーバ管理サーバ0と一次サーバ30と二次サーバ330の各サーバ情報記憶領域に格納された内容は、図47のようになり、全サーバのセットアップが完了したことになる。
【0059】
図47は、二次サーバ全てが起動した後の一次サーバ管理サーバ0、一次サーバ30及び二次サーバ330の各サーバ情報記憶領域の格納内容を示す図である。
【0060】
[登録フェーズ]
ここで、全ての二次サーバは起動直後の状態であり、いずれの二次サーバにもまだ、情報が登録されていないものとする。
【0061】
例えば、二次サーバ110の二次エリアに存在する端末40から、IPアドレス=5,ATMアドレス=55の情報登録を行う場合を考える。
(1)端末40の内部命令または外部命令から、図21に示す処理手順に従い、二次サーバ110に対して、検索キー情報に5,検索対象情報に55が設定された情報登録要求メッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0062】
(2)二次サーバ110では、通信制御部がこの情報登録要求メッセージを受信し、図40に示す処理が実行される。登録系の情報登録要求メッセージであるので、フローF403が実行されて、検索キー情報の5に二次サーバ110の二次ハッシュ関数を作用させ(5=101の下位1ビットを削って得られる10を3で割り、得られた余りに1を足す)結果として3を得る。通常情報登録数カウンタを1増加し、通常情報記憶領域のカウンタが示す領域に、登録情報とハッシュ演算結果の二次サーバ識別子である3とを格納する。「登録情報」は、検索キー情報(IPアドレス)及び検索対象情報(ATMアドレス)を指す。
【0063】
二次サーバ110は、自己の二次サーバ識別子1とハッシュ演算結果とが等しくないので、メッセージ種別をエリア内ハッシュ情報登録要求に変え、要求元二次サーバ識別子に1を設定し、そのメッセージを二次サーバ識別子3の二次サーバ130に対して、通信制御部を起動し送信する。更に、二次サーバ110は、一次サーバ10に対しては、メッセージ種別を情報登録要求のまま、要求元二次サーバ識別子に同じく1を設定し、そのメッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0064】
(3)二次サーバ130では、通信制御部がエリア内ハッシュ情報登録要求メッセージを受信し、図40に示す処理が実行される。登録系のエリア内ハッシュ情報登録要求メッセージであるので、フローF404が実行されて図41に処理が移る。そこで、エリア内ハッシュ情報登録数カウンタを1増加し、エリア内ハッシュ情報記憶領域のカウンタ値が示す領域に登録情報と要求元の2次サーバ識別子である1を格納する。
【0065】
(4)一次サーバ10では、通信制御部が情報登録要求メッセージを受信し、図33に示す処理が実行される。登録系の情報登録要求メッセージであるので、フローF333が実行されて、検索キー情報の5に一次ハッシュ関数を作用させ(5=101を3で割った得た余りに1を足す)、結果として3を得る。ハッシュ演算結果が自己の一次サーバ識別子1でないことから、メッセージ種別をハッシュ情報登録要求に変え、要求元一次サーバ識別子に1を設定し、このメッセージを、一次サーバ識別子3である一次サーバ30に対して、通信制御部を起動し送信する。
【0066】
(5)一次サーバ30では、通信制御部がハッシュ情報登録要求メッセージを受信し、図33に示す処理が実行される。登録系のハッシュ情報登録要求メッセージであるので、フローF334が実行されて、検索キー情報の5に、一次サーバ30の二次ハッシュ関数を作用させ(5=101の下位3ビットを削って0を得、これを3で割って得た余りに1を足す)、結果として1を得る。エリア外情報登録数カウンタを1増加し、エリア外復旧情報記憶領域のカウンタ値が示す領域に、登録情報とハッシュ演算結果の二次サーバ識別子1とを格納する。更に、一次サーバ30は、メッセージ種別をエリア外ハッシュ情報登録要求に変えたメッセージを、二次サーバ識別子が1の二次サーバ310に対して、通信制御部を起動し送信する。
【0067】
(6)二次サーバ310では、通信制御部がエリア外ハッシュ情報登録要求メッセージを受信し、図40に示す処理が実行される。登録系のエリア外ハッシュ情報登録要求メッセージであるので、フローF405が実行されて図41に処理が移る。そこで、エリア外ハッシュ情報登録数カウンタを1増加し、エリア外ハッシュ情報記憶領域のカウンタが示す領域に登録情報と自己の二次サーバ識別子とを格納する。
【0068】
次ぎに、端末60から、二次サーバ130にIPアドレス=4,ATMアドレス=54の情報登録要求が行われた場合は、二次サーバ130では、二次ハッシュ関数を作用させ、結果の3と共に、通常情報記憶領域に格納する。ハッシュ演算結果が自己の二次サーバ識別子と等しくなるため、エリア内ハッシュ情報記憶領域にも格納が行われる。その後、特別に一次サーバ10に対しても、特殊情報登録要求メッセージを、通信制御部を起動し送信する。これにより、一次サーバ10のエリア内復旧情報記憶領域にも、情報格納が行われることになる。
【0069】
この場合、一次ハッシュ関数の結果が2となるため、一次サーバ20のエリア外復旧情報記憶領域に登録情報が格納される。また、一次サーバ20の二次ハッシュ関数(4=100の下位2ビットを削って1を得、これを3で割って得た余りに1を足す)の結果が2となるので、二次サーバ識別子が2である二次サーバ220のエリア外ハッシュ情報記憶領域にも登録情報が格納される。
【0070】
更に、端末50から二次サーバ120にIPアドレス=12,ATMアドレス=62の情報登録要求が行われた場合は、登録情報が二次サーバ120の通常情報記憶領域に格納される。また、二次ハッシュ関数の演算結果が1となるため、二次サーバ110のエリア内ハッシュ情報記憶領域に登録情報が格納され、また、一次ハッシュ関数の演算結果が1となるので、同一一次エリア内の一次サーバ10のエリア外復旧情報記憶領域に登録情報が格納される。これに伴い、更に二次サーバ110のエリア外ハッシュ情報記憶領域に登録情報が格納されることになる。
【0071】
以上の3つの情報登録要求に従った処理により、各一次サーバ、二次サーバの情報記憶領域の格納内容は図48及び図49のようになる。なお、両図では、登録が全くなされていない二次サーバ210,230,320,330を除いている。
【0072】
図48(a)は一次サーバ10のエリア内復旧情報記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納内容を示し、図48(b)は一次サーバ20のエリア内復旧情報記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納内容を示し、図48(c)は一次サーバ30のエリア内復旧情報記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納内容を示す。図48(d)は二次サーバ110の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示し、図48(e)は二次サーバ120の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示す。
【0073】
図49(f)は二次サーバ130の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示し、図49(g)は二次サーバ220の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示し、図49(h)は二次サーバ310の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示す。
【0074】
[検索フェーズ]
上記の情報登録状態を前提にして話を進める。
(a)ある端末が、同一の二次エリアに存在する他の端末が登録した情報を、検索対象とした場合の検索処理を以下に説明する。
【0075】
(1)端末41が、IPアドレスに5を指定して通信を行おうとしたときに、通信を行うプロセスがIPアドレス5に対するATMアドレスの情報を保持していない場合は、図22に示す処理手順に従い、情報検索要求部が、検索キー情報を5に設定した情報検索要求メッセージを、通信制御部を起動し二次サーバ110に送信する。
【0076】
(2)二次サーバ110では、通信制御部がこの情報検索要求メッセージを受信し、図42に示す処理が実行される。検索系の情報検索要求メッセージであるので、フローF423が実行されて図43に処理が移る。そこで、検索キー情報の5と端末41とのコネクション識別子を記録し、通常情報記憶領域を検索キー情報の5で検索する。結果として、登録情報を見つけることができるので、図4 5の検索結果通知部の動作により、検索キー情報=5,検索対象情報(ATMアドレス)=55を設定した端末対応の検索OKメッセージを生成する。そして、検索キー情報=5から端末41のコネクションを求め、端末41に対して検索OKメッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0077】
(b)ある端末が、二次エリアは異なるが同一の一次エリアに存在する他の端末が登録した情報を、検索対象にした場合の検索処理を以下に説明する。
(1)端末50が、IPアドレスに5を指定して通信を行おうとしたときに、通信を行うプロセスがIPアドレス5に対するATMアドレスの情報を保持していない場合は、図22に示す処理手順に従い、情報検索要求部が、検索キー情報を5に設定した情報検索要求メッセージを、通信制御部を起動して二次サーバ120に送信する。
【0078】
(2)二次サーバ120では、通信制御部がこの情報検索要求メッセージを受信し、図42に示す処理が実行される。検索系の情報検索要求メッセージであるので、フローF423が実行されて図43に処理が移る。そこで、検索キー情報の5と端末50とのコネクション識別子を記録し、通常情報記憶領域を検索キー情報の5で検索する。結果として、登録情報を見つけることができないので、検索キー情報の5に二次ハッシュ関数を作用させ、3を結果として得る。これが、自己の二次サーバ識別子では無いので、メッセージ種別をエリア内ハッシュ情報検索要求に変更し、二次サーバ識別子に自己のサーバ識別子の2を設定したメッセージを、通信制御部を起動して、二次サーバ識別子が3である二次サーバ130に対して、送信する。
【0079】
(3)二次サーバ130では、通信制御部がこのメッセージを受信し、図42に示す処理が実行される。検索系のエリア内ハッシュ情報検索要求メッセージであるので、フローF424が実行されて図43に処理が移る。そこで、エリア内ハッシュ情報記憶領域を検索キー情報の5で検索する。結果として、登録情報を見つけることができるので、検索要求メッセージ中の二次サーバ識別子2の二次サーバ120に対して、検索キー情報=5,検索対象情報=55を設定した検索OKメッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0080】
(4)二次サーバ120では、通信制御部がこの検索OKメッセージを受信し、図45に示す処理が実行される。これが検索結果通知系のメッセージであるので、これを端末対応のメッセージフォーマットに変換する。検索キー情報=5から端末50とのコネクション識別子を求め、この端末50に対して変換メッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0081】
(c)ある端末が、異なる一次エリアに存在する他の端末が登録した情報を、検索対象とした場合の検索処理を以下に説明する。
(1)端末70が、IPアドレスに5を指定して通信を行おうとしたときに、通信を行うプロセスがIPアドレス=5に対するATMアドレスの情報を保持していない場合は、図22に示す処理手順に従い、情報検索要求部が、検索キー情報を5に設定した情報検索要求メッセージを、通信制御部を起動して二次サーバ230に送信する。
【0082】
(2)二次サーバ230では、通信制御部がこの情報検索要求メッセージを受信し、図42に示す処理が実行される。検索系の情報検索要求メッセージであるので、フローF423が実行されて図43に処理が移る。そこで、検索キー情報の5と端末70とのコネクション識別子を記録し、通常情報記憶領域を検索キー情報の5で検索する。結果として、登録情報を見つけることができないので、検索キー情報の5に二次ハッシュ関数を作用させ、2を結果として得る。これが、自己の二次サーバ識別子では無いので、メッセージ種別をエリア内ハッシュ情報検索要求に変更し、二次サーバ識別子に自己のサーバ識別子の3を設定したメッセージを、通信制御部を起動して二次サーバ識別子が2である二次サーバ220に対して、送信する。
【0083】
(3)二次サーバ220では、通信制御部がこのメッセージを受信し、図42に示す処理が実行される。検索系のエリア内ハッシュ情報検索要求メッセージであるので、フローF424が実行されて図43に処理が移る。そこで、エリア内ハッシュ情報記憶領域を検索キー情報の5で検索する。結果として、登録情報を見つけることができないので、検索NG通知はせずに、一次サーバ20に対して、メッセージ種別を情報検索要求に変えたメッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0084】
(4)一次サーバ20では、通信制御部がこのメッセージを受信し、図34に示す処理が実行される。検索系の情報検索要求メッセージであるので、フローF342が実行され、検索キー情報の5に一次ハッシュ関数を作用させ、結果として3を得る。このハッシュ演算結果3が自己の一次サーバ識別子でないので、メッセージ種別をハッシュ情報検索要求に変え、メッセージ中の一次サーバ識別子に2を設定したメッセージを、通信制御部を起動して、一次サーバ識別子3である一次サーバ30に対して、送信する。
【0085】
(5)一次サーバ30では、通信制御部がこのメッセージを受信し、図34に示す処理が実行される。検索系のハッシュ情報検索要求メッセージであるので、フローF343が実行され、検索キー情報の5に二次ハッシュ関数を作用させ、結果として1を得る。そこで、二次サーバ識別子が1である二次サーバ310に対して、メッセージ種別をエリア外ハッシュ情報検索要求に変えたメッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0086】
(6)二次サーバ310では、通信制御部がこのメッセージを受信し、図42に示す処理が実行される。検索系のエリア外ハッシュ情報検索要求メッセージであるので、フローF425が実行されて図44に処理が移る。そこで、エリア外ハッシュ情報記憶領域を検索キー情報の5で検索する。結果として、登録情報を見つけることができる。検索要求メッセージ中の一次サーバ識別子が0で無いことから、一次サーバ30に対して検索OKメッセージを、通信制御部を起動し送信する。検索OKメッセージには、検索キー情報=5,検索対象情報=55を設定すると共に、検索要求メッセージ中の一次サーバ識別子2と二次サーバ識別子3とを設定する。
【0087】
(7)一次サーバ30では、通信制御部がこの検索OKメッセージを受信し、図36に示す処理が実行される。そこで、メッセージ中の一次サーバ識別子2が自己のサーバ識別子と異なるために、一次サーバ識別子2の一次サーバ20をサーバ情報記憶領域から求め、この一次サーバ20に対して検索OKメッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0088】
(8)一次サーバ20では、通信制御部がこの検索OKメッセージを受信し、図36に示す処理が実行される。そこで、メッセージ中の一次サーバ識別子2が自己のサーバ識別子と等しいので、メッセージ中の二次サーバ識別子が3の二次サーバ230をサーバ情報記憶領域から求め、この二次サーバ230に対して、通信制御部を起動し送信する。
【0089】
(9)二次サーバ230では、通信制御部がこの検索OKメッセージを受信し、図45の検索結果通知部の動作により、端末対応のメッセージフォーマットに変換し、検索キー情報の5から端末70とのコネクション識別子を求め、検索OKメッセージをこの端末70に対して、通信制御部を起動し送信する。
【0090】
(d)どの二次サーバにも登録されていない情報を端末が検索しようとした場合の検索処理を以下に説明する。
端末80から、IPアドレス=22のATMアドレス検索の要求が行われたとすると、上記の項(c)の項(5)までは同じ処理を辿ることになる。
【0091】
項(6)において、二次サーバ230で、エリア外ハッシュ情報記憶領域を検索キー情報=22で検索しても、結果として、登録情報を見つけることができない。そのため、一次サーバ20に対して、検索キー情報=22を設定すると共に、要求メッセージ中の一次サーバ識別子3と二次サーバ識別子3とを設定した検索NGメッセージを、通信制御部を起動し送信する。この検索結果メッセージに対して、上記の項(7)と同様の処理が行われ、検索要求元の端末に検索NGメッセージが返されることになる。
[情報復旧フェーズ]
(a)一次サーバの情報復旧の場合
一次サーバ10が、故障等により、情報を失った場合に、サーバ11(アドレス110)を代わりにし、情報の復旧を試みる。このために、ATMネットワークに予めサーバ11を設けておき、サーバ11も一次サーバ20,30及び二次サーバ110,120,130との間に、PVCを前もって設定しておく。
【0092】
(1)一次サーバの機能を備えたサーバ11に対して管理者より、復旧元の一次サーバ10のネットワークアドレスの100を指定する再起動命令が行われる。これにより、図28(C)に示す処理が実行される。ここで、復旧元サーバネットワークアドレスに100が設定され、自己のネットワークアドレスに110が設定された再起動要求メッセージを作成し、これを、一次サーバ管理サーバ0に対して、通信制御部を起動し送信する。
【0093】
(2)一次サーバ管理サーバ0では、通信制御部がこのメッセージを受信し、図25に示す処理が実行される。サーバ起動系の再起動要求メッセージであるので、図26の処理に移り、起動確認部が、サーバ情報記憶領域を再起動要求メッセージ中の復旧元一次サーバ10のネットワークアドレス=100で検索し、復旧元の一次サーバ識別子1を求める。再起動要求元の一次サーバ11には、再起動応答メッセージと一次及び二次サーバ復旧メッセージとを、通信制御部を起動し送信する。再起動応答メッセージには、割り当てるべき一次サーバ識別子の1と、一次サーバ起動数カウンタ値から1を引いた値(2)と、一次サーバ識別子が1である一次サーバ10が管理している二次サーバ起動数カウンタ値(3)とを足した値である5を設定する。また、復旧の対象となる一次サーバ20,30及び二次サーバ110,120,130には、再起動要求の一次サーバのネットワークアドレスと一次サーバ識別子とを含んだ一次サーバ変更メッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0094】
(3)一次サーバ11は、再起動応答メッセージと一次及び二次サーバ復旧メッセージを受信し、また、復旧の対象となった一次サーバ20,30及び二次サーバ110,120,130は、一次サーバ変更メッセージを受信し、それぞれのサーバ管理部にて、サーバ情報記憶領域に必要な情報を設定し、また変更を行う(図32,図39)。
【0095】
一次サーバ11は、受信すべき数の一次及び二次サーバ復旧情報メッセージを受信すると、管理している全二次サーバ110,120,130に対して、特殊情報復旧要求メッセージを、通信制御部を起動し送信する。
【0096】
(4)二次サーバ110,120,130では、通信制御部がこの特殊情報復旧要求メッセージを受信し、図42に示す処理が実行される。検索系の特殊情報復旧要求メッセージであるので、フローF422が実行され、最初に通常情報記憶領域に格納されている全ての登録情報のサーバ識別子に注目し、それが自己の二次サーバ識別子と等しいものを検索する。見つかれば、一次サーバ11に対して、登録情報と自己の二次サーバ識別子とを設定した特殊情報復旧メッセージを作成し、通信制御部を起動し送信する。この場合、該当するのは、二次サーバ130の登録情報であるIPアドレス=4,ATMアドレス=54,サーバ識別子=3だけである。
【0097】
次ぎに、エリア外ハッシュ情報記憶領域に格納されている全ての情報を対象にして、一つずつ、登録情報と自己の二次サーバ識別子とを設定したエリア外情報復旧メッセージを作成し、通信制御部を起動して、一次サーバ11に対して送信する。この場合、該当するのは、二次サーバ110の登録情報であるIPアドレス=12,ATMアドレス=62,サーバ識別子=1だけである。
【0098】
(5)一次サーバ11では、通信制御部がこれらの特殊情報復旧メッセージまたはエリア外情報復旧メッセージを受信し、図33に示す処理が実行される。登録系の特殊情報復旧メッセージであれば、フローF331が実行され、エリア内復旧情報登録数カウンタを1増加し、カウンタ値に対応するエリア内復旧情報記憶領域に、メッセージに含まれている登録情報(IPアドレス=4,ATMアドレス=54)と二次サーバ識別子(3)とを格納する。また、登録系のエリア外情報復旧メッセージであれば、フローF332が実行され、エリア外復旧情報登録数カウンタを1増加し、カウンタ値に対応するエリア外復旧情報記憶領域に、メッセージに含まれている登録情報(IPアドレス=12,ATMアドレス=62)とサーバ識別子(1)を格納する。
【0099】
(b)二次サーバの情報復旧の場合
二次サーバ130が、故障等により、情報を失った場合に、サーバ131(アドレス1310)を代わりにし、情報の復旧を試みる。このために、ATMネットワークに予めサーバ131を設けておき、サーバ131も一次サーバ10(上記の復旧後であれば一次サーバ11)及び二次サーバ110,120との間に、PVCを前もって設定しておく。
【0100】
(1)二次サーバの機能を備えたサーバ131に対して管理者より、復旧元の二次サーバ130のネットワークアドレスの1300を指定する再起動命令が行われる。これにより、図37(C)に示す処理が実行される。ここで、復旧元サーバのネットワークアドレスに1300が設定され、自己のネットワークアドレスに1310が設定された再起動要求メッセージを作成し、これを、一次サーバ10に対して、通信制御部を起動し送信する。
【0101】
(2)一次サーバ10では、通信制御部がこの再起動要求メッセージを受信し、図30に示す処理が実行される。サーバ起動系の再起動要求メッセージであるので、図31に処理が移り、サーバ情報記憶領域を再起動要求メッセージ中の復旧元二次サーバ130のネットワークアドレス=1300で検索し、復旧元の二次サーバ識別子3を求める。再起動要求元の二次サーバ131には、再起動応答メッセージと二次サーバ復旧情報メッセージとを、通信制御部を起動し送信する。再起動応答メッセージには、割り当てるべき二次サーバ識別子の3と、二次サーバ起動数カウンタ値から1を引いた値である2とを設定する。また、一次サーバ管理サーバ0と復旧の対象となる二次サーバ110,120とには、二次サーバ変更メッセージを、通信制御部を起動し送信する。二次サーバ変更メッセージは、再起動要求メッセージの二次サーバのネットワークアドレス1310と二次サーバ識別子3とを含む。
【0102】
(3)二次サーバ131は、再起動応答メッセージと二次サーバ復旧情報メッセージとを受信し、また、一次サーバ管理サーバ0及び復旧の対象となった二次サーバ110,120は、二次サーバ変更メッセージを受信し、それぞれのサーバ管理部にて、サーバ情報記憶領域に必要な情報を設定し、また変更を行う(図27,図39)。
【0103】
二次サーバ131は、受信すべき数のサーバ復旧情報メッセージを受信すると、同じ一次エリアの一次サーバ10と他二次サーバ110,120に対して、自己の二次サーバ識別子の3を設定した情報復旧要求メッセージを作成して、通信制御部を起動し送信する。
【0104】
(4)一次サーバ10では、通信制御部がこの情報復旧要求メッセージを受信し、図34に示す処理が実行される。検索系の情報復旧要求メッセージであるので、更に図35に示す処理も実行される。最初にエリア内復旧情報記憶領域に格納されている登録情報のサーバ識別子に注目し、それが情報復旧要求メッセージ中の二次サーバ識別子の3と等しいものを検索する。見つかれば、登録情報を設定した特殊情報復旧メッセージを作成し、二次サーバ131に対して、通信制御部を起動し送信する。この場合、該当するのは、IPアドレス=4,ATMアドレス=54,サーバ識別子=3だけとなる。
【0105】
次に、エリア外復旧情報記憶領域に格納されている登録情報のサーバ識別子に注目し、それが情報復旧要求メッセージ中の二次サーバ識別子の3と等しいものを検索する。見つかれば、登録情報を設定したエリア外ハッシュ情報復旧メッセージを作成し、二次サーバ131に対して、通信制御部を起動し送信する。この場合、該当する登録情報はない。
【0106】
(5)二次サーバ110,120では、通信制御部が情報復旧要求メッセージを受信し、図42に示す処理が実行される。検索系の情報復旧要求メッセージであるので、フローF421が実行され、最初に通常情報記憶領域に格納されている登録情報のサーバ識別子に注目し、それが情報復旧要求メッセージ中の二次サーバ識別子の3と等しいものを検索する。見つかれば、その登録情報と自己の二次サーバ識別子とを設定したエリア内ハッシュ情報復旧メッセージを作成し、二次サーバ131に対して、通信制御部を起動し送信する。この場合、該当するのは、二次サーバ110のIPアドレス=5,ATMアドレス=55,サーバ識別子=3だけである。
【0107】
次に、エリア内ハッシュ情報記憶領域に登録されている登録情報のサーバ識別子に注目し、それが情報復旧要求メッセージ中の二次サーバ識別子の3に等しいものを検索する。見つかれば、その登録情報と自己の二次サーバ識別子とを設定した通常情報復旧メッセージを作成し、二次サーバ131に対して、通信制御部を起動し送信する。この場合、該当する登録情報はない。
【0108】
(6)二次サーバ131では、通信制御部が特殊情報復旧メッセージ、エリア外ハッシュ情報復旧メッセージ、エリア内ハッシュ情報復旧メッセージ、または通常情報復旧メッセージを受信し、図40に示す処理を実行する。登録系の特殊情報復旧メッセージであれば、フローF402を実行し、通常情報登録数カウンタとエリア内ハッシュ情報登録数カウンタをそれぞれ1増加し、通常情報記憶領域のカウンタ値に対応する領域とエリア内ハッシュ情報記憶領域のカウンタ値に対応する領域とに、登録情報(IPアドレス=4,ATMアドレス=54)と自己の二次サーバ識別子の3を格納する。
【0109】
また、登録系のエリア外ハッシュ情報復旧メッセージを受信した場合は、フローF401を実行し、エリア外ハッシュ情報登録数カウンタを1増加し、エリア外ハッシュ情報記憶領域のカウンタ値に対応する領域に、登録情報(この場合、該当する登録情報なし)と自己の二次サーバ識別子の3を格納する。
【0110】
また、登録系のエリア内ハッシュ情報復旧メッセージを受信した場合は、フローF401を実行し、エリア内ハッシュ情報登録数カウンタを1増加し、エリア内ハッシュ情報記憶領域のカウンタ値に対応する領域に、登録情報(IPアドレス=5,ATMアドレス=55)とメッセージ中に含まれていた二次サーバ識別子3を格納する。
【0111】
また、登録系の通常情報復旧メッセージを受信した場合は、フローF401を実行し、通常情報登録数カウンタを1増加し、通常情報記憶領域のカウンタ値に対応する領域に、登録情報(この場合、該当する登録情報なし)とメッセージ中に含まれている二次サーバ識別子を格納する。
【0112】
以上により、任意の一次,二次サーバの情報復旧を、そのサーバが存在する一次エリア内部で完全に行うことができる。
【0113】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、ネットワーク全体を、階層的に複数の一次エリアと複数の二次エリアに分割し、各一次エリアには、ネットワーク全体で一意に決定される識別子を持つ一次サーバをそれぞれ配置し、各二次エリアには、それが存在する一次エリア内で一意に決定される識別子を持つ二次サーバをそれぞれ配置する。各一次サーバには、検索対象情報を検索する際のキーとなる情報そのものから、検索対象情報を格納している二次サーバが存在する一次エリアの一次サーバを導き出す一次ハッシュ関数と、自一次エリア内で、検索キー情報そのものから、検索対象情報を格納している二次サーバを導き出す二次ハッシュ関数とを備えておき、また、各二次サーバには、同一の一次エリア内で、検索キー情報そのものから、検索対象情報を格納している他の二次サーバを導き出す二次ハッシュ関数を備えておき、情報の登録時及び検索時において作用させる。
【0114】
これにより、情報の登録は、情報登録要求を端末から受けた二次サーバで行われるが、それ以外に、その二次サーバが存在する一次エリア内に存在する他の二次サーバと、ネットワーク全体のいずれかの一次エリア内に存在する二次サーバとで行われる。こうした階層的な情報登録制御により、登録情報は、ネットワーク全体で論理的に分散保管されることになり、情報登録時の負荷軽減を図ることが可能になる。
【0115】
情報の検索も、登録と同じ理論を用いることで行われる。すなわち、端末から直接、情報検索要求を受けた二次サーバで検索し、見つからなければ次に、この検索済の二次サーバが存在する一次エリア内に存在する、二次ハッシュ関数で特定される他の二次サーバで検索する。それも見つからなければ、ネットワーク全体で一次ハッシュ関数及び二次ハッシュ関数で特定される二次サーバで検索する、という階層的な検索を行う。最大でも3段階の検索で、検索対象情報を確実に見つけだすことができる。
【0116】
また、情報の登録における各段階で、登録情報を格納する情報記憶領域を、その段階に応じて分けるようにする。これにより、検索時に、各段階に応じた情報記憶領域に格納されている情報のみを検索するだけで良いので、検索の高速化が実現できる。
【0117】
また、上記のように情報の登録における各段階で、登録情報を格納する情報記憶領域を分けることに加え、その情報記憶領域に情報を格納する時に、登録情報と共に、登録の段階に応じたサーバ識別子を格納するようにする。これにより、一次,二次サーバのいずれかで登録情報を失うような事態が発生しても、登録情報を容易に復旧させることが可能となる。
【0118】
また、一次サーバ及び二次サーバが起動する場合に、起動要求を送出することで、一次サーバ管理サーバが、ネットワーク上の全サーバの情報を自己の内部に自動的に構築することができ、同様に、一次サーバは、全一次サーバと自己の管理下の二次サーバの情報を自己の内部に自動的に構築することができ、二次サーバは同一一次エリア内の全二次サーバの情報を自己の内部に自動的に構築することができる。
【0119】
また、各一次サーバが使用する一次ハッシュ関数は同一内容のものとし、また、同一の一次エリアに存在する一次サーバ及び二次サーバで使用する二次ハッシュ関数は同一内容のものとするようにしている。これにより、情報の登録及び検索において、同じ一次エリア内で登録された登録情報は必ず2段階以内の検索で、確実な検索結果を得ることができ、また、異なる一次エリアで登録された登録情報であっても、最終の第3段階の検索で、確実な検索結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 原理説明図である。
【図2】 (A)は、第一段階としてエリア分割されたネットワークを示す図であり、(B)は、第二段階としてエリア分割されたネットワークを示す図である。
【図3】 一次サーバ管理サーバと、一次サーバと、その一次サーバの存在する一次エリア内の二次エリアに位置する二次サーバと端末とにおける各内部構成を示すブロック図である。
【図4】 PVC設定後のネットワーク構成を示す図である。
【図5】 各サーバのATMアドレスを示す図である。
【図6】 (A)は、PVCが確立された後に、一次サーバで保持されているコネクション情報を例示した図であり、(B)は、PVCが確立された後に、二次サーバで保持されているコネクション情報を例示した図である。
【図7】 各サーバ間で用いる起動要求メッセージのフォーマットを示す図である。
【図8】 各サーバ間で用いる起動応答メッセージのフォーマットを示す図である。
【図9】 各サーバ間で用いる再起動要求メッセージのフォーマットを示す図である。
【図10】 各サーバ間で用いる再起動応答メッセージのフォーマットを示す図である。
【図11】 各サーバ間で用いる一次サーバ情報、一次サーバ復旧情報、一次サーバ変更通知メッセージのフォーマットを示す図である。
【図12】 各サーバ間で用いる二次サーバ情報、二次サーバ復旧情報、二次サーバ変更通知メッセージのフォーマットを示す図である。
【図13】 各サーバ間で用いる情報検索系、情報登録系、検索通知系メッセージの共通フォーマットを示す図である。
【図14】 端末と二次サーバとの間で用いる情報登録要求メッセージのフォーマットを示す図である。
【図15】 端末と二次サーバとの間で用いる情報検索要求メッセージのフォーマットを示す図である。
【図16】 端末と二次サーバとの間で用いる検索結果通知メッセージのフォーマットを示す図である。
【図17】 一次サーバ管理サーバのサーバ情報記憶領域の構成を示す図である。
【図18】 一次サーバのサーバ情報記憶領域の構成を示す図である。
【図19】 二次サーバのサーバ情報記憶領域の構成を示す図である。
【図20】 検索キー情報及び検索対象情報を格納する通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域、エリア外ハッシュ情報記憶領域、エリア内復旧情報記憶領域、エリア外復旧情報記憶領域の構成を示す図である。
【図21】 端末から情報登録要求が発生したときの処理手順を示すフローチャートである。
【図22】 端末から情報検索要求が発生したときの処理手順を示すフローチャートである。
【図23】 端末の通信制御部の処理動作を示すフローチャートである。
【図24】 一次サーバ管理サーバの通信制御部での処理動作を示すフローチャートである。
【図25】 一次サーバ管理サーバの起動確認部での起動時の処理動作を示すフローチャートである。
【図26】 一次サーバ管理サーバの起動確認部での再起動時の処理動作を示すフローチャートである。
【図27】 一次サーバ管理サーバのサーバ管理部の処理動作を示すフローチャートである。
【図28】 (A)は一次サーバの命令解析部の処理動作を示すフローチャートであり、(B)は一次サーバの起動要求部の処理動作を示すフローチャートであり、(C)は一次サーバの再起動要求部の処理動作を示すフローチャートである。
【図29】 一次サーバの通信制御部の処理動作を示すフローチャートである。
【図30】 一次サーバの起動確認部での起動時における処理動作を示すフローチャートである。
【図31】 一次サーバの起動確認部での再起動時における処理動作を示すフローチャートである。
【図32】 一次サーバのサーバ管理部の処理動作を示すフローチャートである。
【図33】 一次サーバの情報登録部の処理動作を示すフローチャートである。
【図34】 一次サーバの情報検索部の前半の処理動作を示すフローチャートである。
【図35】 一次サーバの情報検索部の後半の処理動作を示すフローチャートである。
【図36】 一次サーバの検索結果転送部の処理動作を示すフローチャートである。
【図37】 (A)は二次サーバの命令解析部の処理動作を示すフローチャートであり、(B)は二次サーバの起動要求部の処理動作を示すフローチャートであり、(C)は二次サーバの再起動要求部の処理動作を示すフローチャートである。
【図38】 二次サーバの通信制御部の処理動作を示すフローチャートである。
【図39】 二次サーバのサーバ管理部の処理動作を示すフローチャートである。
【図40】 二次サーバの情報登録部の処理動作の一部を示すフローチャートである。
【図41】 二次サーバの情報登録部の処理動作の残りの部分を示すフローチャートである。
【図42】 二次サーバの情報検索部の第1の処理動作を示すフローチャートである。
【図43】 二次サーバの情報検索部の第2の処理動作を示すフローチャートである。
【図44】 二次サーバの情報検索部の第3の処理動作を示すフローチャートである。
【図45】 二次サーバの検索結果通知部の処理動作を示すフローチャートである。
【図46】 一次サーバの全てが起動した後の一次サーバ管理サーバ及び一次サーバの各サーバ情報記憶領域の格納内容を示す図である。
【図47】 二次サーバ全てが起動した後の一次サーバ管理サーバ、一次サーバ、及び二次サーバの各サーバ情報記憶領域の格納内容を示す図である。
【図48】 (a)は一次サーバ10のエリア内復旧情報記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納内容を示す図であり、(b)は一次サーバ20のエリア内復旧情報記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納内容を示す図であり、(c)は一次サーバ30のエリア内復旧情報記憶領域及びエリア外復旧情報記憶領域の格納内容を示す図であり、(d)は二次サーバ110の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示す図であり、(e)は二次サーバ120の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示す図である。
【図49】 (f)は二次サーバ130の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示す図であり、(g)は二次サーバ220の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示す図であり、(h)は二次サーバ310の通常情報記憶領域、エリア内ハッシュ情報記憶領域及びエリア外ハッシュ情報記憶領域の格納内容を示す図である。
【図50】 (A)は従来の第1の情報管理システムの構成を示す図であり、(B)は従来の第2情報管理システムの構成を示す図であり、(C)は従来の第3の情報管理システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク
2a〜2n 一次エリア
3a〜3m 二次エリア
4a〜4n 一次サーバ
5a〜5m 二次サーバ
6 一次変換情報
7 二次変換情報
8 二次変換情報
Claims (18)
- ネットワーク上の端末からの要求により、検索キー情報及び検索対象情報の登録を行うと共に、検索キー情報の指定による検索対象情報の検索を行う情報管理システムにおいて、
ネットワーク全体を複数にエリア分割することにより得られた複数の一次エリアと、
前記複数の一次エリアを、更に個々にエリア分割することによって得られた各一次エリア毎の複数の二次エリアと、
前記一次エリアの各々に設けられ、ネットワーク内で一意に決まるサーバ識別子を持つ一次サーバと、
前記二次エリアの各々に設けられ、自己が属する一次エリア内で一意に決まるサーバ識別子を持つ二次サーバと、
前記一次サーバの各々に設けられ、検索キー情報から、対応の検索対象情報が登録された二次サーバが存在する一次エリアに設けられた一次サーバのサーバ識別子を導き出す一次変換情報と、
前記一次サーバと前記二次サーバの各々に設けられ、検索キー情報から、対応の検索対象情報が登録された、自己が属する一次エリア内の二次サーバのサーバ識別子を導き出す二次変換情報と、
を有し、
前記端末が位置する前記二次エリアを起点二次エリアとし、前記端末が、前記検索キー情報と前記検索対象情報とからなる登録情報を、前記ネットワークに登録する場合、
前記起点二次エリア内の二次サーバである起点二次サーバは、前記登録情報を受信すると自身に格納し、
前記起点二次サーバは、前記二次変換情報によって、前記起点二次サーバが属する一次エリア内の他の二次サーバのサーバ識別子を導き出して、前記他の二次サーバに前記登録情報の格納依頼を行って、前記他の二次サーバは前記登録情報を格納し、
前記起点二次サーバは、前記起点二次サーバが属する一次エリア内の一次サーバである起点一次サーバに前記登録情報の格納依頼を行い、
前記起点一次サーバは、前記一次変換情報によって、前記起点一次サーバが属さない一次エリア内の他の一次サーバのサーバ識別子を導き出して、前記他の一次サーバに前記登録情報の格納依頼を行い、
格納依頼を受けた前記他の一次サーバは、前記二次変換情報によって、自己が属する一次エリア内に存在する二次サーバのサーバ識別子を導き出して、該当二次サーバに前記登録情報の格納依頼を行って、前記該当二次サーバは前記登録情報を格納する、
ことを特徴とする情報管理システム。 - 各端末に設けられ、情報の登録を行う場合、ネットワーク上で自己が属する二次エリアの二次サーバに対して、検索キー情報と検索対象情報とからなる登録情報が記載された情報登録要求メッセージを送出する情報登録要求メッセージ送出手段と、
各端末に設けられ、情報の検索を行う場合、ネットワーク上で自己が属する二次エリアの二次サーバに対して、検索キー情報及び自端末の識別符号が記載された情報検索要求メッセージを送出する情報検索要求メッセージ送出手段と、
を更に有することを特徴とする請求項1記載の情報管理システム。 - 前記二次サーバの各々に設けられ、検索キー情報と検索対象情報とからなる登録情報が記載された情報登録要求メッセージを端末から受信した場合に、当該登録情報を自己の通常情報記憶領域に格納する登録情報格納手段と、
前記二次サーバの各々に設けられ、前記検索キー情報に自二次サーバ内の二次変換情報を作用させ、得られたサーバ識別子が自サーバ識別子と異なる場合、当該得られたサーバ識別子を有する同一一次エリア内の二次サーバに対して、前記登録情報が記載されたエリア内ハッシュ情報登録要求メッセージを送信する第1の登録要求手段と、
前記二次サーバの各々に設けられ、自己の属する一次エリアの一次サーバに対して、前記登録情報が記載された情報登録要求メッセージを送信する第2の登録要求手段と、
を更に有することを特徴とする請求項1記載の情報管理システム。 - 前記二次サーバの各々に設けられ、前記エリア内ハッシュ情報登録要求メッセージを受信したとき、前記登録情報を自己のエリア内ハッシュ情報記憶領域に格納する格納手段、
を更に有することを特徴とする請求項3記載の情報管理システム。 - 前記一次サーバの各々に設けられ、前記第2の登録要求手段から情報登録要求メッセージを受信したとき、前記検索キー情報に自一次サーバ内の一次変換情報を作用させ、得られたサーバ識別子を有する一次サーバに対して、前記登録情報が記載された情報登録要求メッセージを送信する第3の登録要求手段と、
前記一次サーバの各々に設けられ、前記第3の登録要求手段から情報登録要求メッセージを受信したとき、前記検索キー情報に自一次サーバ内の二次変換情報を作用させ、得られたサーバ識別子を有する同一一次エリア内の二次サーバに対して、前記登録情報が記載されたエリア外ハッシュ情報登録要求メッセージを送信する第4の登録要求手段と、
前記二次サーバの各々に設けられ、前記第4の登録要求手段からエリア外ハッシュ情報登録要求メッセージを受信したとき、前記登録情報を自己のエリア外ハッシュ情報記憶領域に格納する格納手段と、
を更に有することを特徴とする請求項3記載の情報管理システム。 - 前記二次サーバの各々に設けられ、少なくとも検索キー情報が記載された情報検索要求メッセージを端末から受信したときに、前記検索キー情報で自己の通常情報記憶領域を検索し、対応する検索対象情報が検出されれば、当該検索対象情報を検索要求元の端末に通知する通知手段、
前記二次サーバの各々に設けられ、前記情報検索要求メッセージを受信したときに、前記検索キー情報で自己の通常情報記憶領域を検索し、対応する検索対象情報が検出されなければ、前記検索キー情報に、自二次サーバ内の二次変換情報を作用させる変換情報作用手段と、
前記二次サーバの各々に設けられ、前記変換情報作用手段の作用で得られたサーバ識別子が自サーバ識別子と異なる場合、当該得られたサーバ識別子を有する同一一次エリア内の二次サーバに対して、少なくとも前記検索キー情報が記載されたエリア内ハッシュ情報検索要求メッセージを送信する第1の検索要求手段と、
を更に有することを特徴とする請求項1記載の情報管理システム。 - 前記二次サーバの各々に設けられ、前記エリア内ハッシュ情報検索要求メッセージを受信したとき、前記検索キー情報で自己のエリア内ハッシュ情報記憶領域を検索する領域検索手段と、
前記二次サーバの各々に設けられ、前記領域検索手段により、対応の検索対象情報が検出されれば、当該対応の検索対象情報が記載された検索成功メッセージを送出する第1の検索成功メッセージ送出手段と、
前記二次サーバの各々に設けられ、前記領域検索手段により、対応の検索対象情報が検出されなければ、自己が属する一次エリアの一次サーバに対して、少なくとも前記検索キー情報が記載された情報検索要求メッセージを送信する第2の検索要求手段と、
を更に有することを特徴とする請求項6記載の情報管理システム。 - 前記一次サーバの各々に設けられ、前記第2の検索要求手段から情報検索要求メッセージを受信したとき、前記検索キー情報に自一次サーバ内の一次変換情報を作用させ、得られたサーバ識別子を有する一次サーバに対して、少なくとも前記検索キー情報が記載された情報検索要求メッセージを送信する第3の検索要求手段と、
前記一次サーバの各々に設けられ、前記第3の検索要求手段から情報検索要求メッセージを受信したとき、前記検索キー情報に自一次サーバ内の二次変換情報を作用させ、得られたサーバ識別子を有する同一一次エリア内の二次サーバに対して、少なくとも前記検索キー情報が記載されたエリア外ハッシュ情報検索要求メッセージを送信する第4の検索要求手段と、
を更に有することを特徴とする請求項7記載の情報管理システム。 - 前記二次サーバの各々に設けられ、前記第4の検索要求手段から前記エリア外ハッシュ情報検索要求メッセージを受信したとき、前記検索キー情報で自己のエリア外ハッシュ情報記憶領域を検索し、対応の検索対象情報が検出されれば、当該対応の検索対象情報が記載された検索成功メッセージを送出する第2の検索成功メッセージ送出手段、
を更に有することを特徴とする請求項8記載の情報管理システム。 - 前記ネットワークに1つ設けられた一次サーバ管理サーバと、
前記一次サーバ管理サーバに設けられ、前記複数の一次サーバのうちの1つから起動要求メッセージを受信したとき、前記ネットワーク全体で一意に決定される一次サーバ識別子を当該一次サーバに割り当てる第1の割当手段と、
前記一次サーバ管理サーバに設けられ、前記起動要求メッセージを送信した一次サーバに対して、前記第1の割当手段で割り当てられた一次サーバ識別子と、既に動作中の他の一次サーバのネットワークアドレス及び一次サーバ識別子とを、通知する第1の通知手段と、
前記一次サーバ管理サーバに設けられ、前記第1の割当手段によって新たな一次サーバ識別子が割り当てられたとき、当該一次サーバ識別子と、この識別子に対応する一次サーバのネットワークアドレスとを、既に動作中の一次サーバに対して通知する第2の通知手段と、
を更に有することを特徴とする請求項1記載の情報管理システム。 - 前記一次サーバの各々に設けられ、自己の属する一次エリアに存在する複数の二次サーバのうちの1つから起動要求メッセージを受信したとき、自己の属する一次エリアで一意に決定される二次サーバ識別子を当該二次サーバに割り当てる第2の割当手段と、
前記一次サーバの各々に設けられ、前記起動要求メッセージを送信した二次サーバに対して、前記第2の割当手段で割り当てられた二次サーバ識別子と、既に動作中の他の二次サーバのネットワークアドレス及び二次サーバ識別子とを、通知する第3の通知手段と、
前記一次サーバの各々に設けられ、新たな二次サーバ識別子が割り当てられたとき、前記第2の割当手段によって当該二次サーバ識別子と、この識別子に対応する二次サーバのネットワークアドレスと、自己の一次サーバ識別子とを、既に動作中の二次サーバに対して通知する第4の通知手段と、
を更に有することを特徴とする請求項10記載の情報管理システム。 - 前記一次サーバの各々が使用する一次変換情報は同一内容のものとし、また、同一の一次エリアに存在する一次サーバ及び二次サーバで使用する二次変換情報は同一内容のものとすることを特徴とする請求項1記載の情報管理システム。
- 前記一次変換情報は一次ハッシュ関数であることを特徴とする請求項1記載の情報管理システム。
- 前記二次変換情報は二次ハッシュ関数であることを特徴とする請求項1記載の情報管理システム。
- ネットワーク上の端末からの要求により、検索キー情報及び検索対象情報の登録を行うと共に、検索キー情報の指定による検索対象情報の検索を行う情報管理システムに使用される二次サーバにおいて、
自己が属する一次エリア内で一意に決まるサーバ識別子と、
検索キー情報から、対応の検索対象情報が登録された、自己が属する一次エリア内の二次サーバのサーバ識別子を導き出す二次変換情報と、
検索キー情報と検索対象情報とからなる登録情報が記載された情報登録要求メッセージを端末から受信した場合に、当該登録情報を自己の通常情報記憶領域に格納する登録情報格納手段と、
前記検索キー情報に自二次サーバ内の二次変換情報を作用させ、得られたサーバ識別子が自サーバ識別子と異なる場合、当該得られたサーバ識別子を有する同一一次エリア内の二次サーバに対して、前記登録情報が記載されたエリア内ハッシュ情報登録要求メッセー ジを送信する第1の登録要求手段と、
自己の属する一次エリアの一次サーバに対して、前記登録情報が記載された情報登録要求メッセージを送信する第2の登録要求手段と、
を有することを特徴とする二次サーバ。 - 前記エリア内ハッシュ情報登録要求メッセージを受信したとき、前記登録情報を自己のエリア内ハッシュ情報記憶領域に格納する格納手段、
を更に有することを特徴とする請求項15記載の二次サーバ。 - 少なくとも検索キー情報が記載された情報検索要求メッセージを端末から受信したときに、前記検索キー情報で自己の通常情報記憶領域を検索し、対応する検索対象情報が検出されれば、当該検索対象情報を検索要求元の端末に通知する通知手段と、
前記情報検索要求メッセージを受信したときに、前記検索キー情報で自己の通常情報記憶領域を検索し、対応する検索対象情報が検出されなければ、前記検索キー情報に、自二次サーバ内の二次変換情報を作用させる変換情報作用手段と、前記変換情報作用手段の作用で得られたサーバ識別子が自サーバ識別子と異なる場合、当該得られたサーバ識別子を有する同一一次エリア内の二次サーバに対して、少なくとも前記検索キー情報が記載されたエリア内ハッシュ情報検索要求メッセージを送信する第1の検索要求手段と、
を更に有することを特徴とする請求項15記載の二次サーバ。 - 前記エリア内ハッシュ情報検索要求メッセージを受信したとき、前記検索キー情報で自己のエリア内ハッシュ情報記憶領域を検索する領域検索手段と、
前記領域検索手段により、対応の検索対象情報が検出されれば、当該対応の検索対象情報が記載された検索成功メッセージを送出する第1の検索成功メッセージ送出手段と、
前記領域検索手段により、対応の検索対象情報が検出されなければ、自己が属する一次エリアの一次サーバに対して、少なくとも前記検索キー情報が記載された情報検索要求メッセージを送信する第2の検索要求手段と、
を更に有することを特徴とする請求項17記載の二次サーバ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25985797A JP3901806B2 (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | 情報管理システム及び二次サーバ |
US09/049,551 US6212521B1 (en) | 1997-09-25 | 1998-03-27 | Data management system, primary server, and secondary server for data registration and retrieval in distributed environment |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25985797A JP3901806B2 (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | 情報管理システム及び二次サーバ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1196182A JPH1196182A (ja) | 1999-04-09 |
JP3901806B2 true JP3901806B2 (ja) | 2007-04-04 |
Family
ID=17339946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25985797A Expired - Fee Related JP3901806B2 (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | 情報管理システム及び二次サーバ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6212521B1 (ja) |
JP (1) | JP3901806B2 (ja) |
Families Citing this family (96)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6829610B1 (en) * | 1999-03-11 | 2004-12-07 | Microsoft Corporation | Scalable storage system supporting multi-level query resolution |
US6560599B1 (en) * | 1999-06-30 | 2003-05-06 | Microsoft Corporation | Method and apparatus for marking a hash table and using the marking for determining the distribution of records and for tuning |
US7035880B1 (en) | 1999-07-14 | 2006-04-25 | Commvault Systems, Inc. | Modular backup and retrieval system used in conjunction with a storage area network |
US7395282B1 (en) | 1999-07-15 | 2008-07-01 | Commvault Systems, Inc. | Hierarchical backup and retrieval system |
US7389311B1 (en) * | 1999-07-15 | 2008-06-17 | Commvault Systems, Inc. | Modular backup and retrieval system |
JP2001101232A (ja) * | 1999-10-04 | 2001-04-13 | Sony Corp | 情報処理装置および情報処理方法、並びに記録媒体 |
US6701448B1 (en) * | 1999-10-12 | 2004-03-02 | Cisco Technology, Inc. | Establishing and maintaining master and standby LAN emulation server connections to provide a fault tolerant ELAN |
US6658436B2 (en) | 2000-01-31 | 2003-12-02 | Commvault Systems, Inc. | Logical view and access to data managed by a modular data and storage management system |
US7155481B2 (en) | 2000-01-31 | 2006-12-26 | Commvault Systems, Inc. | Email attachment management in a computer system |
US7003641B2 (en) | 2000-01-31 | 2006-02-21 | Commvault Systems, Inc. | Logical view with granular access to exchange data managed by a modular data and storage management system |
US6594665B1 (en) * | 2000-02-18 | 2003-07-15 | Intel Corporation | Storing hashed values of data in media to allow faster searches and comparison of data |
US20020198996A1 (en) * | 2000-03-16 | 2002-12-26 | Padmanabhan Sreenivasan | Flexible failover policies in high availability computing systems |
US6735717B1 (en) | 2000-04-13 | 2004-05-11 | Gnp Computers, Inc. | Distributed computing system clustering model providing soft real-time responsiveness and continuous availability |
US6947963B1 (en) * | 2000-06-28 | 2005-09-20 | Pluris, Inc | Methods and apparatus for synchronizing and propagating distributed routing databases |
US7225219B2 (en) * | 2000-11-29 | 2007-05-29 | Broadspider Networks, Inc. | Distributed caching architecture for computer networks |
US8458754B2 (en) | 2001-01-22 | 2013-06-04 | Sony Computer Entertainment Inc. | Method and system for providing instant start multimedia content |
US20020143798A1 (en) * | 2001-04-02 | 2002-10-03 | Akamai Technologies, Inc. | Highly available distributed storage system for internet content with storage site redirection |
US20030023898A1 (en) * | 2001-07-16 | 2003-01-30 | Jacobs Dean Bernard | Layered architecture for data replication |
US6918013B2 (en) * | 2001-07-16 | 2005-07-12 | Bea Systems, Inc. | System and method for flushing bean cache |
US7571215B2 (en) * | 2001-07-16 | 2009-08-04 | Bea Systems, Inc. | Data replication protocol |
US7702791B2 (en) * | 2001-07-16 | 2010-04-20 | Bea Systems, Inc. | Hardware load-balancing apparatus for session replication |
US7409420B2 (en) * | 2001-07-16 | 2008-08-05 | Bea Systems, Inc. | Method and apparatus for session replication and failover |
US7028030B2 (en) * | 2001-08-30 | 2006-04-11 | Bea Systems, Inc. | Cluster caching with concurrency checking |
US20030046230A1 (en) * | 2001-08-30 | 2003-03-06 | Jacobs Dean Bernard | Method for maintaining account consistency |
US7113980B2 (en) | 2001-09-06 | 2006-09-26 | Bea Systems, Inc. | Exactly once JMS communication |
US6826601B2 (en) * | 2001-09-06 | 2004-11-30 | Bea Systems, Inc. | Exactly one cache framework |
US7930704B2 (en) * | 2002-02-06 | 2011-04-19 | Oracle International Corporation | J2EE component extension architecture |
US7403996B2 (en) * | 2002-02-21 | 2008-07-22 | Bea Systems, Inc. | Systems and methods for migratable services |
AU2003216332A1 (en) * | 2002-02-21 | 2003-09-09 | Bea Systems, Inc. | System and method for message driven bean service migration |
US7178050B2 (en) * | 2002-02-22 | 2007-02-13 | Bea Systems, Inc. | System for highly available transaction recovery for transaction processing systems |
US7152181B2 (en) * | 2002-02-22 | 2006-12-19 | Bea Systems, Inc. | Method for highly available transaction recovery for transaction processing systems |
AU2003217599A1 (en) * | 2002-02-22 | 2003-09-09 | Bea Systems, Inc. | System and method for using a data replication service to manage a configuration repository |
US7747747B1 (en) * | 2002-05-06 | 2010-06-29 | Apple Inc. | Method and arrangement for supressing duplicate network resources |
US7506342B2 (en) * | 2002-07-23 | 2009-03-17 | Bea Systems, Inc. | System and method for implementing J2EE connector architecture |
US20040034807A1 (en) * | 2002-08-14 | 2004-02-19 | Gnp Computers, Inc. | Roving servers in a clustered telecommunication distributed computer system |
US7698434B2 (en) * | 2002-08-29 | 2010-04-13 | Bea Systems, Inc. | J2EE connector architecture |
JP2004094369A (ja) * | 2002-08-29 | 2004-03-25 | Ntt Comware Corp | データベース検索システム、データベース検索方法、データベース検索プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
US7454569B2 (en) * | 2003-06-25 | 2008-11-18 | Commvault Systems, Inc. | Hierarchical system and method for performing storage operations in a computer network |
US7143117B2 (en) * | 2003-09-25 | 2006-11-28 | International Business Machines Corporation | Method, system, and program for data synchronization by determining whether a first identifier for a portion of data at a first source and a second identifier for a portion of corresponding data at a second source match |
GB0322494D0 (en) * | 2003-09-25 | 2003-10-29 | British Telecomm | Computer networks |
WO2005050381A2 (en) | 2003-11-13 | 2005-06-02 | Commvault Systems, Inc. | Systems and methods for performing storage operations using network attached storage |
US7529782B2 (en) | 2003-11-13 | 2009-05-05 | Commvault Systems, Inc. | System and method for performing a snapshot and for restoring data |
US7519726B2 (en) * | 2003-12-12 | 2009-04-14 | International Business Machines Corporation | Methods, apparatus and computer programs for enhanced access to resources within a network |
US7475427B2 (en) * | 2003-12-12 | 2009-01-06 | International Business Machines Corporation | Apparatus, methods and computer programs for identifying or managing vulnerabilities within a data processing network |
US7398399B2 (en) * | 2003-12-12 | 2008-07-08 | International Business Machines Corporation | Apparatus, methods and computer programs for controlling performance of operations within a data processing system or network |
JP2006172385A (ja) * | 2004-12-20 | 2006-06-29 | Hitachi Ltd | 計算機システム、ストレージ管理プログラムの呼出方法及びストレージシステム |
US7516181B1 (en) * | 2005-02-08 | 2009-04-07 | Microstrategy, Inc. | Technique for project partitioning in a cluster of servers |
US7617262B2 (en) | 2005-12-19 | 2009-11-10 | Commvault Systems, Inc. | Systems and methods for monitoring application data in a data replication system |
US7962709B2 (en) | 2005-12-19 | 2011-06-14 | Commvault Systems, Inc. | Network redirector systems and methods for performing data replication |
US7661028B2 (en) | 2005-12-19 | 2010-02-09 | Commvault Systems, Inc. | Rolling cache configuration for a data replication system |
US7636743B2 (en) * | 2005-12-19 | 2009-12-22 | Commvault Systems, Inc. | Pathname translation in a data replication system |
US7606844B2 (en) | 2005-12-19 | 2009-10-20 | Commvault Systems, Inc. | System and method for performing replication copy storage operations |
US7651593B2 (en) | 2005-12-19 | 2010-01-26 | Commvault Systems, Inc. | Systems and methods for performing data replication |
US8655850B2 (en) | 2005-12-19 | 2014-02-18 | Commvault Systems, Inc. | Systems and methods for resynchronizing information |
US8630627B2 (en) * | 2006-02-14 | 2014-01-14 | Sri International | Method and apparatus for processing messages in a social network |
US7716238B2 (en) * | 2006-02-15 | 2010-05-11 | Sony Computer Entertainment America Inc. | Systems and methods for server management |
US7979460B2 (en) | 2006-02-15 | 2011-07-12 | Sony Computer Entainment America Inc. | Systems and methods for server management |
JP4808524B2 (ja) * | 2006-03-17 | 2011-11-02 | 株式会社日立製作所 | データ処理方法、データ処理システム及びデータ処理プログラム |
US7613742B2 (en) * | 2006-05-02 | 2009-11-03 | Mypoints.Com Inc. | System and method for providing three-way failover for a transactional database |
US8726242B2 (en) | 2006-07-27 | 2014-05-13 | Commvault Systems, Inc. | Systems and methods for continuous data replication |
CA2670094A1 (en) * | 2006-11-21 | 2008-05-29 | Wayport, Inc. | Intelligent quality of service management |
ATE474277T1 (de) * | 2007-02-21 | 2010-07-15 | Ericsson Telefon Ab L M | Verfahren und vorrichtung zur abwicklung der speicherung von benutzerdaten in digitalen zellularen 3g-telekommunikationssystemen |
US8290808B2 (en) | 2007-03-09 | 2012-10-16 | Commvault Systems, Inc. | System and method for automating customer-validated statement of work for a data storage environment |
US7970916B2 (en) * | 2007-07-25 | 2011-06-28 | Cisco Technology, Inc. | Register clustering in a sip-based network |
US9483405B2 (en) | 2007-09-20 | 2016-11-01 | Sony Interactive Entertainment Inc. | Simplified run-time program translation for emulating complex processor pipelines |
US9495382B2 (en) | 2008-12-10 | 2016-11-15 | Commvault Systems, Inc. | Systems and methods for performing discrete data replication |
US8204859B2 (en) | 2008-12-10 | 2012-06-19 | Commvault Systems, Inc. | Systems and methods for managing replicated database data |
US8874724B2 (en) * | 2009-08-26 | 2014-10-28 | At&T Intellectual Property I, L.P. | Using a content delivery network for security monitoring |
US8504517B2 (en) | 2010-03-29 | 2013-08-06 | Commvault Systems, Inc. | Systems and methods for selective data replication |
US8352422B2 (en) | 2010-03-30 | 2013-01-08 | Commvault Systems, Inc. | Data restore systems and methods in a replication environment |
US8504515B2 (en) | 2010-03-30 | 2013-08-06 | Commvault Systems, Inc. | Stubbing systems and methods in a data replication environment |
US8725698B2 (en) | 2010-03-30 | 2014-05-13 | Commvault Systems, Inc. | Stub file prioritization in a data replication system |
US8433759B2 (en) | 2010-05-24 | 2013-04-30 | Sony Computer Entertainment America Llc | Direction-conscious information sharing |
US8489656B2 (en) | 2010-05-28 | 2013-07-16 | Commvault Systems, Inc. | Systems and methods for performing data replication |
US8898318B2 (en) * | 2010-06-03 | 2014-11-25 | Microsoft Corporation | Distributed services authorization management |
US9015244B2 (en) | 2010-08-20 | 2015-04-21 | Bitvore Corp. | Bulletin board data mapping and presentation |
US9021198B1 (en) | 2011-01-20 | 2015-04-28 | Commvault Systems, Inc. | System and method for sharing SAN storage |
US9712599B2 (en) | 2011-10-03 | 2017-07-18 | International Business Machines Corporation | Application peak load processing |
US9471578B2 (en) | 2012-03-07 | 2016-10-18 | Commvault Systems, Inc. | Data storage system utilizing proxy device for storage operations |
US9298715B2 (en) | 2012-03-07 | 2016-03-29 | Commvault Systems, Inc. | Data storage system utilizing proxy device for storage operations |
US9342537B2 (en) | 2012-04-23 | 2016-05-17 | Commvault Systems, Inc. | Integrated snapshot interface for a data storage system |
US9430491B2 (en) | 2013-01-11 | 2016-08-30 | Commvault Systems, Inc. | Request-based data synchronization management |
US9886346B2 (en) | 2013-01-11 | 2018-02-06 | Commvault Systems, Inc. | Single snapshot for multiple agents |
US9753812B2 (en) | 2014-01-24 | 2017-09-05 | Commvault Systems, Inc. | Generating mapping information for single snapshot for multiple applications |
US9639426B2 (en) | 2014-01-24 | 2017-05-02 | Commvault Systems, Inc. | Single snapshot for multiple applications |
US9632874B2 (en) | 2014-01-24 | 2017-04-25 | Commvault Systems, Inc. | Database application backup in single snapshot for multiple applications |
US9495251B2 (en) | 2014-01-24 | 2016-11-15 | Commvault Systems, Inc. | Snapshot readiness checking and reporting |
US10042716B2 (en) | 2014-09-03 | 2018-08-07 | Commvault Systems, Inc. | Consolidated processing of storage-array commands using a forwarder media agent in conjunction with a snapshot-control media agent |
US9774672B2 (en) | 2014-09-03 | 2017-09-26 | Commvault Systems, Inc. | Consolidated processing of storage-array commands by a snapshot-control media agent |
US9648105B2 (en) | 2014-11-14 | 2017-05-09 | Commvault Systems, Inc. | Unified snapshot storage management, using an enhanced storage manager and enhanced media agents |
US9448731B2 (en) | 2014-11-14 | 2016-09-20 | Commvault Systems, Inc. | Unified snapshot storage management |
US10503753B2 (en) | 2016-03-10 | 2019-12-10 | Commvault Systems, Inc. | Snapshot replication operations based on incremental block change tracking |
JP6620679B2 (ja) * | 2016-06-16 | 2019-12-18 | 富士通株式会社 | 管理装置、情報処理システム、管理装置の制御方法および管理装置の制御プログラム |
US10732885B2 (en) | 2018-02-14 | 2020-08-04 | Commvault Systems, Inc. | Block-level live browsing and private writable snapshots using an ISCSI server |
US11042318B2 (en) | 2019-07-29 | 2021-06-22 | Commvault Systems, Inc. | Block-level data replication |
US11809285B2 (en) | 2022-02-09 | 2023-11-07 | Commvault Systems, Inc. | Protecting a management database of a data storage management system to meet a recovery point objective (RPO) |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02113349A (ja) | 1988-10-24 | 1990-04-25 | Casio Comput Co Ltd | マルチマスターシステム |
US5633999A (en) * | 1990-11-07 | 1997-05-27 | Nonstop Networks Limited | Workstation-implemented data storage re-routing for server fault-tolerance on computer networks |
US5592626A (en) * | 1994-02-07 | 1997-01-07 | The Regents Of The University Of California | System and method for selecting cache server based on transmission and storage factors for efficient delivery of multimedia information in a hierarchical network of servers |
US5764903A (en) * | 1994-09-26 | 1998-06-09 | Acer America Corporation | High availability network disk mirroring system |
US5621795A (en) * | 1994-12-27 | 1997-04-15 | Pitney Bowes Inc. | System and method for fault tolerant key management |
US5513314A (en) * | 1995-01-27 | 1996-04-30 | Auspex Systems, Inc. | Fault tolerant NFS server system and mirroring protocol |
US5819020A (en) * | 1995-10-16 | 1998-10-06 | Network Specialists, Inc. | Real time backup system |
US5777989A (en) * | 1995-12-19 | 1998-07-07 | International Business Machines Corporation | TCP/IP host name resolution for machines on several domains |
US5828847A (en) * | 1996-04-19 | 1998-10-27 | Storage Technology Corporation | Dynamic server switching for maximum server availability and load balancing |
US5898780A (en) * | 1996-05-21 | 1999-04-27 | Gric Communications, Inc. | Method and apparatus for authorizing remote internet access |
US5941999A (en) * | 1997-03-31 | 1999-08-24 | Sun Microsystems | Method and system for achieving high availability in networked computer systems |
US5966372A (en) * | 1997-07-01 | 1999-10-12 | Omnipoint Technologies, Inc. | Methods for resource control in a non-unitary service system |
US6065046A (en) * | 1997-07-29 | 2000-05-16 | Catharon Productions, Inc. | Computerized system and associated method of optimally controlled storage and transfer of computer programs on a computer network |
-
1997
- 1997-09-25 JP JP25985797A patent/JP3901806B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-03-27 US US09/049,551 patent/US6212521B1/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6212521B1 (en) | 2001-04-03 |
JPH1196182A (ja) | 1999-04-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3901806B2 (ja) | 情報管理システム及び二次サーバ | |
US7747757B2 (en) | Distributed network query | |
JP3354433B2 (ja) | ネットワーク通信システム | |
US6834302B1 (en) | Dynamic topology notification extensions for the domain name system | |
JP2005509979A (ja) | 非同期型同期のシステムおよび方法 | |
EP2939401B1 (en) | Method for guaranteeing service continuity in a telecommunication network and system thereof | |
CN105099952A (zh) | 一种资源分配方法及装置 | |
CN100505735C (zh) | 一种多节点智能网络应用服务系统中的会话管理方法 | |
KR100423391B1 (ko) | 고속 라우터 시스템에서 분산 포워딩 테이블 처리방법 | |
WO2022121492A1 (zh) | 文件传输方法、装置、计算机设备及存储介质 | |
CN114363335A (zh) | 跨链交互方法及装置 | |
CN112751907B (zh) | 信息处理方法、装置和存储介质及电子装置 | |
CN103746817A (zh) | Dnssec签名方法及其系统 | |
CN114090342A (zh) | 存储容灾的链路管理方法及消息执行节点、存储控制集群 | |
US6904467B1 (en) | Network system, network control method, and signal sender/receiver | |
JP3666619B2 (ja) | ネットワークにおいてプリンタを発見しエージングする方法 | |
JPH1174915A (ja) | Tcp/ipネットワークにおけるipアドレスの自動設定方法 | |
JP2002026950A (ja) | サーバツリー構造の構築方法及びシステム、サーバ並びに記録媒体 | |
JPH09311843A (ja) | クライアントサーバ型通信方法及びクライアントサーバ型通信装置 | |
JP2001092699A (ja) | ファイル蓄積装置 | |
JP2743890B2 (ja) | ネットワーク管理方法 | |
KR20010004954A (ko) | 푸시시스템에서 멀티서버를 이용한 채널 연동 방법 | |
JP2000347962A (ja) | ネットワーク分散管理システム及びネットワーク分散管理方法 | |
JPH09162887A (ja) | ネットワーク上の端末接続方法およびネットワークシステム | |
JP2001142811A (ja) | ネットワーク管理システム及びネットワーク管理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061003 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061201 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061226 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061227 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |