JP2002366381A - オブジェクトの動的入替え処理方法 - Google Patents

オブジェクトの動的入替え処理方法

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JP2002366381A
JP2002366381A JP2001176538A JP2001176538A JP2002366381A JP 2002366381 A JP2002366381 A JP 2002366381A JP 2001176538 A JP2001176538 A JP 2001176538A JP 2001176538 A JP2001176538 A JP 2001176538A JP 2002366381 A JP2002366381 A JP 2002366381A
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Keisuke Yonekawa
敬祐 米川
Yasuhiro Hashimoto
康弘 橋本
Akio Kadota
明生 門田
Naoya Oe
直哉 大江
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CORBAを分散化手法として用いた分散オ
ブジェクト環境において、入替え対象となるオブジェク
トが自オブジェクトを停止する方法の提供。 【解決手段】 システム上で実行されるオブジェクト13
0、140を起動することにより、オブジェクト管理機構12
0が提供するオブジェクト管理表121にバージョン情報を
登録し、起動されたオブジェクトの監視機能131、141が
オブジェクト管理表121を参照して現在の最新のバージ
ョン情報を監視し、自オブジェクトのバージョンより新
しいバージョンがあるときの動的入替え発生時に、自オ
ブジェクト停止機能132、142が自オブジェクトを閉塞状
態とするとともに、他のオブジェクトからの処理の依頼
を意味する接続が全て切断された時点で、オブジェクト
管理機構120を呼び出して、自オブジェクトを停止す
る。これによりオブジェクトの動的入替えを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCORBAを分散化
手法として用いた分散オブジェクト環境を前提とするプ
ログラムシステムにおいて、プログラムを止めることな
く、特定のオブジェクトを動的に入替える、分散オブジ
ェクト環境におけるオブジェクトの動的入替え方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、計算機システムにおいて、分散オ
ブジェクト環境を用いたシステムが多く利用されるよう
になってきている。分散オブジェクト環境では、ネット
ワークで相互に接続された複数計算機上に分散配置され
た全てのオブジェクトを同等に扱うことができる。つま
り、リモート計算機にあるオブジェクトをローカル計算
機にあるオブジェクトと同様にリモート計算機にあるこ
とを意識することなく利用でき、処理は各オブジェクト
が相互に呼び出しを行いながら行われる。分散オブジェ
クト環境を実現するための代表的な分散化手法の一つ
に、CORBA(Common Object Request Broker Archi
tecture)がある。CORBAは、アプリケーションに
対するオブジェクト指向の標準を記述したもので、OM
G(Object Management Group)により、1990年1
1月に発行された「Object Managemen
t Architecture Guide」によって
定義された。CORBAの定義は、「The Comm
on Object Request Broker:
Architecture and Specific
ation」の中で公表された。
【0003】CORBAの特徴の一つとして、クライア
ントオブジェクトとサーバオブジェクト間でリクエスト
と呼ばれるメッセージを扱うためのブローカと呼ばれる
分散オブジェクト通信基盤の利用がある。ブローカを利
用することにより、クライアントオブジェクトとサーバ
オブジェクトは、直接お互いを知るのではなく、ブロー
カを通してお互いを知る。この方法では、ブローカのみ
がネットワーク上のクライアントオブジェクトとサーバ
オブジェクトの位置を知っていれば良い。また、従来の
クライアント/サーバ環境ではクライアントとサーバは
一対一の関係を持っていたが、ブローカを利用すること
により、複数のサーバオブジェクトが一つのクライアン
トオブジェクトと協調することが可能となる。この方法
では、ブローカはクライアントオブジェクトの処理の依
頼を、同一のサーバオブジェクトが複数ある場合は、複
数のサーバオブジェクトに均等に処理を振り分けるとと
もに、一つのサーバオブジェクトが消失しても、残りの
サーバオブジェクトに再接続することで、クライアント
オブジェクトは引き続き処理の依頼を行うことが出来
る。
【0004】また、近年、計算機システムにおいては、
社会的需要から、24時間連続稼動を前提としたシステ
ム構築が要求されている。このようなシステムにおいて
は、プログラムシステムを構成する個々のモジュールの
修正や機能追加を、プログラムシステム全体を止めるこ
となく実現できる動的切り替え機能の提供が、システム
構築上の重要な案件となっている。従来の計算機システ
ムにおいて、動的モジュール入替え方法として、例え
ば、特開平7−152552号公報や特開平9−265
384号公報、特開平10−21067号公報に示すよ
うな、入替え対象となる副プログラム・ロードモジュー
ルを予めメモリ上に配置しておき、更新を契機に副プロ
グラム・ロードモジュールを呼び出す呼出し元のプログ
ラムが参照する呼び出しアドレスを更新する方法があ
る。CORBAを分散化手法として用いた分散オブジェ
クト環境を用いたプログラムシステムでもこれは同様で
あり、従来の計算機システムにおけるモジュールに相当
する、オブジェクトの機能追加などによるバージョンア
ップやオブジェクト内に内包されているユーザコールバ
ックなどのユーザ生成の処理のバージョンアップなどを
プログラムシステムやオブジェクトを止めることなく実
現できる機能が必要となってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の計算機システム
での動的切り替え方法は、分散オブジェクト環境を前提
として、1つの機能を実現するために複数のオブジェク
トを用いるような複数のオブジェクトが相互に強い関係
を持っている場合、関連するオブジェクトをグループと
して使用するプログラムシステムにおいても適用可能で
ある。しかしながら、CORBAを分散化手法として用
いた分散オブジェクト環境においては、ネットワークで
接続された異なった計算機がブローカを利用して動作し
ているため、CORBAが記述するアプリケーションに
対するオブジェクト指向の標準に基づきシステムを作成
することが重要となる。
【0006】従来の計算機システムにおいて問題を解決
するために示されている方法では、予め、呼出し先副プ
ログラム・ロードモジュールの双方にモジュール入替え
を契機とする呼出し先アドレスの切替のための処理を組
み込むとともに、呼出し元プログラムにおいても、切り
替えられる呼出し先アドレスのいずれが現在呼び出し可
能な副プログラム・ロードモジュールかを判定する処理
の必要がある。これは、分散オブジェクト環境において
は、本来、ブローカを介してクライアントオブジェクト
とサーバオブジェクトが直接互いを意識しないにもかか
わらず、クライアントオブジェクトとサーバオブジェク
トがお互いを意識して、同期を取りつつ動的入替えを実
現するか、標準的な手続きの範囲を超えて、ブローカが
登録されたサーバオブジェクトの世代を管理するととも
にサーバオブジェクトもこのための固有のインタフェー
スを実装することにより、動的入替えを実現することを
意味する。このため、CORBAを分散化手法として用
いた分散オブジェクト環境に、従来の動的モジュール入
替え方法を適用するには問題がある。
【0007】更に、従来の動的モジュール入替え方法で
は、モジュールを入替える時点で、入替え対象のモジュ
ールを呼び出すモジュールから見て、動的入替え実施時
にどこかしらの時点で全ての呼出をいったん停止し、切
替えを行うタイミングが必要であり、切替えポイントで
の障害等に弱い面がある上、切替え時間を可能な限り削
減するためにモジュールを管理する管理モジュールに複
雑な制御を備える必要があるという問題がある。本発明
は、異なった計算機が接続されたCORBAを分散化手
法として用いた分散オブジェクト環境において、標準的
なオブジェクトが実装するオブジェクト呼出し手続きの
範囲内で、入替え対象となるオブジェクト自体が動的入
替え機能を備えることで、分散オブジェクト環境を用い
たプログラムシステムを止めることなく、かつ、入替え
対象となるオブジェクトを呼び出すクライアントオブジ
ェクトから見て切れ目無く、動的にオブジェクトを入替
える機能を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、CORBAを分散化手法として用いた分
散オブジェクト環境におけるネットワークで相互に接続
された計算機におけるオブジェクトの動的入替え処理方
法であり、計算機上で動作するオブジェクトに、テーブ
ルに登録されている自オブジェクトと同一オブジェクト
名を有する全てのオブジェクト(自オブジェクトを含
む)を参照し、自オブジェクトが最新のものであるか否
かを判定し、最新のものでないとの判定により動的入替
え発生の検知を行う監視機能と、動的入替え発生を検知
したときに、動的入替え対象の自オブジェクトが、処理
を依頼することを目的とした他のオブジェクトからの新
規の接続を拒否しつつ受付け済の処理の依頼に対して全
て処理を完了した時点で自オブジェクトを停止させる自
オブジェクト停止機能とを設け、新旧オブジェクトを当
該オブジェクトを呼び出すオブジェクトから見て切れ目
無く入替えるようにしている。また、前記テーブルを、
計算機のオブジェクト管理機構に設けたオブジェクト管
理表とするようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図面で説明する。図1は本発明によるCORBAを分散
化手法として用いた分散オブジェクト環境における動的
入替え方法を用いたプログラムシステムを備える計算機
の構成の一例を示すブロック図である。本発明によるC
ORBAを分散化手法として用いた分散オブジェクト環
境における動的入替え方法を用いた計算機1(100)
は、他の計算機2(101)、計算機3(102)とネ
ットワークで相互に接続されている。計算機1(10
0)には、ブローカと呼ばれる分散オブジェクト環境を
実現する分散オブジェクト通信基盤110を備えてい
る。また、計算機1(100)上のオブジェクトの管理
を行い、オブジェクトの起動と停止の機能を有するオブ
ジェクト管理機構120を備えている。また、計算機1
(100)内には、オブジェクト管理機構120により
管理されるオブジェクト130、140が存在する。オ
ブジェクト130、140は、CORBAに記述された
アプリケーションに対するオブジェクト指向の標準に基
づき作成されたオブジェクトであり、分散オブジェクト
通信基盤110を用いて分散処理を実現している。
【0010】本発明による、オブジェクト管理機構12
0は、従来技術でのオブジェクトの管理を行い、オブジ
ェクト起動機能とオブジェクト停止機能を有するオブジ
ェクト管理機構に、世代管理を実現するオブジェクト管
理表121を追加している。そして、従来技術でのオブ
ジェクト起動機能を、追加したオブジェクト管理表12
1を前提として追加された処理を有するオブジェクト起
動機能122に変更し、また、従来技術でのオブジェク
ト停止機能を、追加したオブジェクト管理表121を前
提として追加された処理を有するオブジェクト停止機能
に変更している。計算機1(100)内のオブジェクト
130は、CORBAにより記述されたアプリケーショ
ンに対するオブジェクト指向の標準に基づく機能と、分
散オブジェクト環境における分散オブジェクトとして他
のオブジェクトに提供する処理に加えて、監視機能13
1と、自オブジェクト停止機能132を備えている。他
のオブジェクトも同様である。
【0011】図2は、従来技術でのCORBAを分散化
手法として用いた分散オブジェクト環境の一例を示すブ
ロック図である。計算機1(200)は、他の計算機2
(201)、計算機3(202)とネットワークで相互
に接続されている。計算機1(200)にブローカと呼
ばれる分散オブジェクト環境を実現する分散オブジェク
ト通信基盤210を備えている。図1の分散オブジェク
ト通信基盤110は、分散オブジェクト通信基盤210
と同じ機能を備えている。また、計算機1(200)上
のオブジェクトの管理を行い、オブジェクト起動機能と
オブジェクト停止機能を有するオブジェクト管理機構2
20を備えている。しかし、オブジェクトの世代管理を
実現する、図1のオブジェクト管理表121は備えてな
い。同様に、オブジェクト起動機能222、オブジェク
ト停止機能223もオブジェクト管理表を操作する処理
は有していない。オブジェクト管理機構220により管
理されるオブジェクト230、240が存在する。オブ
ジェクト230、240は図1のオブジェクト130、
140と同様にCORBAに記述されたアプリケーショ
ンに対するオブジェクト指向の標準に基づき作成された
オブジェクトであり、分散オブジェクト通信基盤210
を用いて分散処理を実現している。しかし、オブジェク
ト230は、図1の監視機能131と自オブジェクト停
止機能132は備えてなく、CORBAに記述されたア
プリケーションに対するオブジェクト指向の標準に基づ
く機能と分散オブジェクト環境における分散オブジェク
トとして他のオブジェクトに提供する機能のみを備えて
いる。他のオブジェクトも同様である。
【0012】図3は、図1のオブジェクト管理表121
の詳細内容の一例を示す表である。オブジェクト管理表
は、オブジェクトID欄310と、オブジェクト名欄3
20とバージョン情報欄330を備えている。オブジェ
クトID欄310には、各オブジェクトを判別するため
の固有番号を示すオブジェクトIDが記載される。オブ
ジェクト管理機構120は、オブジェクトIDにより、
管理対象の各オブジェクトを管理する。オブジェクト名
称欄320には、管理対象のオブジェクトが各オブジェ
クトを判別するためのオブジェクトの名称が記載され
る。各オブジェクトは、オブジェクト名称により自身を
含めたオブジェクトを管理する。バージョン情報欄33
0には、各オブジェクトの世代管理を目的としたオブジ
ェクトのバージョン情報が記載される。各オブジェクト
は、バージョン情報により、本発明による動的入替えの
発生を管理する。
【0013】図4は、計算機上のオブジェクトの管理状
態を示すブロック図である。図4のオブジェクト44
1、442、443、444、445は、プログラムシ
ステム430により提供されているオブジェクトであ
り、全体で1つのプログラムシステムを構成し、固有の
機能を提供する。また、オブジェクト441、442、
443、444、445は、分散オブジェクト環境のオ
ブジェクトとしての機能を有し、図3のオブジェクト管
理表のオブジェクトID0001、0002、000
3、0004、0005と対応する。分散オブジェクト
管理機構は、オブジェクトIDにより各オブジェクトを
判別するため、各オブジェクトは個別のオブジェクトと
して管理される。しかし、CORBAを分散化手法とし
て用いた分散オブジェクト環境では、他のオブジェクト
からの処理の依頼を受ける同一の機能を有する複数のオ
ブジェクトが存在することが可能であり、分散オブジェ
クト通信基盤は、処理の依頼が発生した際に、分散オブ
ジェクト通信基盤に登録されている依頼された処理を実
行可能な複数のオブジェクトに均等に振り分ける。
【0014】オブジェクト441、442は同一のオブ
ジェクト名を有し、バージョン情報も同一のオブジェク
トである。分散オブジェクト通信基盤は、オブジェクト
441、442をCORBAを分散化手法として用いた
分散オブジェクト環境上の同一の処理を依頼可能なオブ
ジェクトグループ411として管理する。オブジェクト
443は、計算機上で唯一のオブジェクト名を有する。
分散オブジェクト通信基盤は、オブジェクト443を個
別のオブジェクトグループ412として管理する。オブ
ジェクト444、445は同一のオブジェクト名を有す
るが、バージョン情報は異なる。オブジェクト445
は、オブジェクト444に対して上位互換性を有する、
機能が追加・修正されたオブジェクトであるが、分散オ
ブジェクト通信基盤は、オブジェクト444、445を
分散オブジェクト環境上の同一の処理を依頼可能なオブ
ジェクトグループ413として管理する。プログラムシ
ステムとしては、オブジェクト445が動的入替え対象
のオブジェクトであり、オブジェクト444が被動的入
替え対象オブジェクトとして位置付けられる。
【0015】以下、本発明の動作の一例を図を用いて説
明する。図5はオブジェクトの起動のフローチャートで
ある。コマンドなどを契機にオブジェクト起動要求(5
00)が発生すると、図1のオブジェクト管理機構12
0のオブジェクト起動機能122を用いてオブジェクト
を起動する。起動処理(510)では、先ず起動するオ
ブジェクトのオブジェクトIDと、オブジェクト名と、
バージョン情報をオブジェクト管理表121の図3に示
すオブジェクトID欄(310)、オブジェクト名称欄
(320)、バージョン情報欄(330)に登録する
(511)。
【0016】複数の同一のオブジェクトを起動する場合
は、オブジェクト管理機構がオブジェクトを判別するオ
ブジェクトIDは、固有の内容となるが、同一のロード
モジュールよりオブジェクトが起動されるため、オブジ
ェクト名称とバージョン情報は全て同一となる。本発明
によるオブジェクトの動的入替えの場合は、既に同一の
名称のオブジェクトが起動されていることが前提となる
ため、オブジェクト名は同一のものがオブジェクト管理
表121に登録されているが、オブジェクト管理機構が
オブジェクトを判別するオブジェクトIDに加えて、修
正されたロードモジュールよりオブジェクトが起動され
るため、バージョン情報も固有の内容となる。
【0017】オブジェクト管理表121への登録(51
1)が完了すると、従来技術のオブジェクト管理機構の
起動処理であるオブジェクトを起動するための空間を生
成(512)して、オブジェクトを生成した空間に起動
する(513)。起動されたオブジェクト130は、先
ずテーブルなどの初期化処理(520)を実行後、分散
オブジェクト通信基盤110に対して、コネクションポ
イントの登録(521)を実行する。分散オブジェクト
通信基盤110では、コネクションポイントの登録処理
(530)が実行され、以降、オブジェクト130は、
他のオブジェクトからの処理の依頼を分散オブジェクト
通信基盤110を介して受付ける。オブジェクト名が同
一の場合は、登録されるコネクションポイントも同一で
あり、他のオブジェクトからの処理の依頼は、分散オブ
ジェクト通信基盤110により、負荷分散されて振り分
けられる。図5において、実線矢印は処理の流れを示
し、破線矢印は制御の流れを示す。このことは、次の図
6そして図7においても同様である。
【0018】図6は、オブジェクト停止時のフローチャ
ートである。コマンド、または本発明による自オブジェ
クト停止要求などを契機にオブジェクトの停止要求(6
00)が発生すると、図1のオブジェクト管理機構12
0のオブジェクト停止機能123を用いてオブジェクト
を停止する。停止処理(610)では、先ず停止するオ
ブジェクトのオブジェクトIDをキーとして、オブジェ
クトIDと、オブジェクト名と、バージョン情報をオブ
ジェクト管理表121の図3に示すオブジェクトID欄
(310)、オブジェクト名称欄(320)、バージョ
ン情報欄(330)から削除する(611)。オブジェ
クトIDはオブジェクト管理表121内で常に固有の内
容であるため、停止するオブジェクトの情報のみがこれ
により削除される。オブジェクト管理表121からの削
除(611)が完了すると、オブジェクトを停止(61
2)し、オブジェクト用に確保した空間を解放する(6
13)。その後、停止要求元が停止したオブジェクトか
を判定(614)し、停止要求元が停止したオブジェク
トの場合は、そのまま処理を終了する。停止要求元が、
停止したオブジェクトではなく、コマンドなどの場合
は、制御を要求元に返す。
【0019】図7は図1のオブジェクト管理機構120
の管理対象のオブジェクト(130、140)の監視機
能(131、141)と自オブジェクト停止機能(13
2、142)の処理を示すフローチャートである。監視
機能(710)は、監視処理(711)を実行してお
り、オブジェクト管理表121から、自オブジェクトと
同一名称のオブジェクトのバージョン情報を検索する
(712)。検索したバージョン情報を元に、自オブジ
ェクトのバージョン情報と比較を行い(713)、自オ
ブジェクトのバージョン情報より新しいバージョン情報
があった場合は、自オブジェクト停止機能の呼出(71
4)を行う。自オブジェクトのバージョン情報より新し
いバージョン情報がなかった場合は、一定時間休止して
から、自オブジェクトと同一名称のオブジェクトのバー
ジョン情報の検索(712)を実行する。
【0020】自オブジェクトのバージョン情報より新し
いバージョン情報があった場合に呼び出される自オブジ
ェクト停止機能(720)では、先ず停止処理(72
1)が実行され、接続受付け閉塞(722)のために閉
塞処理(726)を呼び出す。その後、他のオブジェク
トの処理の依頼を受付け中かを判定(723)する。他
のオブジェクトからの処理の依頼を受付け中の場合は一
定時間待ち(724)、再度、他のオブジェクトからの
処理を受付け中かを判定(723)する。他のオブジェ
クトからの全ての処理の依頼が完了した時点で、停止可
能状態に遷移し、オブジェクト管理機構120のオブジ
ェクト停止機能を呼び出す(725)。オブジェクト停
止(730)では、図6に示した処理が実行される。
【0021】接続受付け閉塞(722)より呼び出され
た閉塞処理(726)では、状態を閉塞中に遷移して、
以降の他のオブジェクトからの処理の依頼のための、新
規の接続要求を標準的な分散オブジェクト環境の規格に
従い、リトライ可能のコードで拒否する。接続要求を拒
否された接続要求を発行したオブジェクトは、接続拒否
時のコードにより、接続を再試行する。再試行された接
続要求は、分散オブジェクト通信基盤が実現する負荷分
散の機能により、接続を拒否したオブジェクト以外の同
一のオブジェクト名のオブジェクトがあれば、このオブ
ジェクトに対して接続要求を連絡する。これにより、動
的入替えが発生した場合は、最終的に接続要求を受付け
可能な、動的入替えで新たに起動されたオブジェクトに
接続が連絡される。
【0022】図8は、本発明によるオブジェクトの動的
入替えによる計算機上の状態の遷移の一例を示すブロッ
ク図である。状態1は、動的入替え実施前の状態を示
す。計算機1上は、ディスク1から読み込まれたオブジ
ェクト1(830)がオブジェクト管理機構(820)
を介して起動されており、分散オブジェクト通信基盤
(810)にコネクションポイントを登録している。こ
の状態では、サーバオブジェクトからのリクエストは、
唯一該当のリクエストを実行可能なコネクションポイン
トを登録しているオブジェクト1(830)に分散オブ
ジェクト管理基盤(810)により呼び出されて、処理
を実行する。
【0023】状態2は、動的入替え実施中の状態を示
す。ディスク2から読み込まれたオブジェクト2(83
1)は、オブジェクト1(830)に修正を行ったオブ
ジェクトであり、図5に示す起動時のフローチャートに
従い起動され、オブジェクト管理機構(820)に対し
て、オブジェクト1(830)と同一のオブジェクト名
で登録されるが、バージョン情報は更新された値で登録
される。起動されたオブジェクト2(831)は、分散
オブジェクト通信基盤(810)に対して、オブジェク
ト1(830)と同一名称のコネクションポイントを登
録する。この状態では、修正前のオブジェクト1(83
0)と修正後のオブジェクト2(831)が計算機1
(800)上に混在しており、サーバオブジェクトから
のリクエストは、分散オブジェクト通信基盤(810)
により、オブジェクト1(830)とオブジェクト2
(831)に振り分けられる。
【0024】状態3は、動的入替え完了後の状態を示
す。状態2で、同一のオブジェクト名で異なるバージョ
ン情報を持つオブジェクトがオブジェクト管理表に登録
されたことにより、オブジェクト1(830)は図7に
示すオブジェクトの監視機能/自オブジェクト停止機能
のフローチャートに従い、監視機能で新しいバージョン
情報があることを検知し、自オブジェクト停止機能を呼
び出し、自オブジェクトを停止させる。これにより、計
算機1上は、修正後のオブジェクト2(831)のみが
動作している状態となり、サーバオブジェクトからのリ
クエストは、唯一該当のリクエストを実行可能なコネク
ションポイントを登録しているオブジェクト2(83
1)に分散オブジェクト管理基盤(810)により呼び
出されて、処理を実行する。
【0025】本実施例によれば、異なった計算機が接続
されたCORBAを分散化手法として用いた分散オブジ
ェクト環境において、標準的な呼出元プログラムが実装
する手続きの範囲内で、動的入替えを実行する計算機上
のオブジェクト管理機構が提供する手続きに従い、動的
入替えを行うオブジェクトが監視機能と自オブジェクト
停止機能を備えるのみで、CORBAを分散化手法とし
て用いた分散オブジェクト環境を前提とするプログラム
システムを止めることなく、動的にオブジェクトを入替
える機能を実現できる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、COR
BAを分散化手法として用いた分散オブジェクト環境に
おいて、標準的な呼出しプログラムが実装する手続きの
範囲内で、動的入替えを実行する計算機上のオブジェク
ト管理機構が提供する手続きに従い、動的入替えを行う
オブジェクトがオブジェクトが監視機能と自オブジェク
ト停止機能を備えるのみで、分散オブジェクト環境を用
いたプログラムシステムを止めることなく、動的にオブ
ジェクトを入替える機能を実現できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による分散オブジェクト環境における動
的入替え方法を実施するシステムの構成を示す図であ
る。
【図2】従来技術での分散オブジェクト環境でのシステ
ムの構成を示す図である。
【図3】本発明によるオブジェクト管理表の一実施例を
示す図である。
【図4】本発明による計算機上のオブジェクトの管理状
態を示すブロック図である。
【図5】本発明によるオブジェクトの起動時の概要フロ
ーチャートを示す図である。
【図6】本発明によるオブジェクトの停止時の概要フロ
ーチャートを示す図である。
【図7】本発明のよるオブジェクトの動的入替え発生時
の処理の概要フローチャートを示す図である。
【図8】本発明によるオブジェクトの動的入替えによる
計算機上の状態の遷移の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
100、101、102 計算機 110、210 分散オブジェクト通信基盤 120 オブジェクト管理機構 121 オブジェクト管理表 122 オブジェクト起動機能 123 オブジェクト停止機能 130、140 オブジェクト 131、141 監視機能 132、142 自オブジェクト停止機能
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 門田 明生 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株 式会社日立製作所ソフトウェア事業部内 (72)発明者 大江 直哉 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株 式会社日立製作所ソフトウェア事業部内 Fターム(参考) 5B076 AC01 AC03 AC07 EA17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CORBAを分散化手法として用いた分
    散オブジェクト環境におけるネットワークで相互に接続
    された計算機におけるオブジェクトの動的入替え処理方
    法であって、 前記計算機上で動作するオブジェクトに、 テーブルに登録されている自オブジェクトと同一オブジ
    ェクト名を有する全てのオブジェクト(自オブジェクト
    を含む)を参照し、自オブジェクトが最新のものである
    か否かを判定し、最新のものでないとの判定により動的
    入替え発生の検知を行う監視機能と、 前記動的入替え発生を検知したときに、動的入替え対象
    の自オブジェクトが、処理を依頼することを目的とした
    他のオブジェクトからの新規の接続を拒否しつつ受付け
    済の処理の依頼に対して全て処理を完了した時点で自オ
    ブジェクトを停止させる自オブジェクト停止機能とを設
    け、 新旧オブジェクトを当該オブジェクトを呼び出すオブジ
    ェクトから見て切れ目無く入替えることを特徴とするオ
    ブジェクトの動的入替え処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のオブジェクトの動的入替
    え処理方法において、 前記テーブルは、前記計算機のオブジェクト管理機構に
    設けたオブジェクト管理表であることを特徴とするオブ
    ジェクトの動的入替え処理方法。
  3. 【請求項3】 コンピュータに、テーブルに登録されて
    いる自オブジェクトと同一オブジェクト名を有する全て
    のオブジェクト(自オブジェクトを含む)を参照し、自
    オブジェクトが最新のものであるか否かを判定し、最新
    のものでないとの判定により動的入替え発生の検知を行
    う監視機能と、前記動的入替え発生を検知したときに、
    動的入替え対象の自オブジェクトが、処理を依頼するこ
    とを目的とした他のオブジェクトからの新規の接続を拒
    否しつつ受付け済の処理の依頼に対して全て処理を完了
    した時点で自オブジェクトを停止させる自オブジェクト
    停止機能を実現させるためのオブジェクト。
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