JPH119546A - 内視鏡の管路殺菌装置 - Google Patents
内視鏡の管路殺菌装置Info
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- JPH119546A JPH119546A JP9177826A JP17782697A JPH119546A JP H119546 A JPH119546 A JP H119546A JP 9177826 A JP9177826 A JP 9177826A JP 17782697 A JP17782697 A JP 17782697A JP H119546 A JPH119546 A JP H119546A
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- ultraviolet
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- ultraviolet irradiation
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 紫外線照射部材を構成する各光学繊維の先端
を斜めにカットして、この紫外線照射部材の先端側に所
定の長さ分の全周にわたって紫外線を拡散させる拡散出
射部を形成し、特に吸引管路として利用され、雑菌が付
着しているおそれのある管路等を容易に、しかも完全に
殺菌処理できるようにする。 【構成】 光学繊維巻回体20と可撓チューブ21とで
紫外線照射部材22が構成されるが、光学繊維巻回体2
0の光出射端24bは斜めにカットされ、各光出射端2
4bの傾斜方向を光学繊維24の渦巻きの巻回方向に対
して概略接線方向となるように配置して、紫外線照射ラ
ンプ26から光入射端24aに対して概略直交する方向
から入射させた紫外線を、光出射端24bから出射する
際に、その傾斜方向の延長線方向に向けて、出射光を周
囲に拡散させて、この紫外線照射部材22を挿通させた
管路の内面を殺菌する。
を斜めにカットして、この紫外線照射部材の先端側に所
定の長さ分の全周にわたって紫外線を拡散させる拡散出
射部を形成し、特に吸引管路として利用され、雑菌が付
着しているおそれのある管路等を容易に、しかも完全に
殺菌処理できるようにする。 【構成】 光学繊維巻回体20と可撓チューブ21とで
紫外線照射部材22が構成されるが、光学繊維巻回体2
0の光出射端24bは斜めにカットされ、各光出射端2
4bの傾斜方向を光学繊維24の渦巻きの巻回方向に対
して概略接線方向となるように配置して、紫外線照射ラ
ンプ26から光入射端24aに対して概略直交する方向
から入射させた紫外線を、光出射端24bから出射する
際に、その傾斜方向の延長線方向に向けて、出射光を周
囲に拡散させて、この紫外線照射部材22を挿通させた
管路の内面を殺菌する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡に設けられ
る管路、特に吸引通路として用いられる管路の殺菌を行
うための内視鏡の管路殺菌装置に関するものである。
る管路、特に吸引通路として用いられる管路の殺菌を行
うための内視鏡の管路殺菌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療用等として用いられる内視鏡は、本
体操作部に患者の体腔等の内部に挿入される挿入部が連
設され、また本体操作部から少なくとも光源装置に着脱
可能に接続されるユニバーサルコードを延在させること
により大略構成されるものである。挿入部は、その全体
が硬質パイプで構成した硬性鏡と、本体操作部への連設
側から大半の部分を任意の方向に曲がる軟性部となし、
この軟性部の先端に遠隔操作で湾曲できるアングル部を
連設し、さらにアングル部の先端に先端硬質部を設けた
軟性鏡とがある。また、硬性鏡であっても、全体が硬質
パイプで形成するのではなく、先端側にアングル部を設
けたり、軟性部及びアングル部を設けたりしたものもあ
る。
体操作部に患者の体腔等の内部に挿入される挿入部が連
設され、また本体操作部から少なくとも光源装置に着脱
可能に接続されるユニバーサルコードを延在させること
により大略構成されるものである。挿入部は、その全体
が硬質パイプで構成した硬性鏡と、本体操作部への連設
側から大半の部分を任意の方向に曲がる軟性部となし、
この軟性部の先端に遠隔操作で湾曲できるアングル部を
連設し、さらにアングル部の先端に先端硬質部を設けた
軟性鏡とがある。また、硬性鏡であっても、全体が硬質
パイプで形成するのではなく、先端側にアングル部を設
けたり、軟性部及びアングル部を設けたりしたものもあ
る。
【0003】いずれにせよ、内視鏡の挿入部には、その
先端部の端面または側面に、体腔内を照明する照明手段
と、この照明手段による照明下で体腔内の観察を行う観
察手段を設けている。このように、挿入部には、照明手
段と観察手段とだけを設ける構成としたものもあるが、
いくつかの管路を設けたものもある。そこで、内視鏡に
設けられる管路の構成を図10に示す。図中において、
1は挿入部、2は本体操作部、3はユニバーサルコード
である。
先端部の端面または側面に、体腔内を照明する照明手段
と、この照明手段による照明下で体腔内の観察を行う観
察手段を設けている。このように、挿入部には、照明手
段と観察手段とだけを設ける構成としたものもあるが、
いくつかの管路を設けたものもある。そこで、内視鏡に
設けられる管路の構成を図10に示す。図中において、
1は挿入部、2は本体操作部、3はユニバーサルコード
である。
【0004】この図から明らかなように、挿入部1に設
けられる管路としては、まず処置具挿通チャンネル4が
ある。この処置具挿通チャンネルは、鉗子や高周波処置
具等のように、組織細胞の採取や患部の摘出、さらには
止血等の処置を施すための処置具を体腔内に挿入ガイド
すると共に、観察手段による観察下で所要の操作を行え
るようにするためのものである。この処置具挿通チャン
ネル4は、挿入部の先端における観察手段を設けた部位
の近傍における開口部から、チューブ状の通路を引き出
して、術者等が操作できる位置、例えば本体操作部の挿
入部との連結部近傍に設けた処置具導入部5に接続され
るようになっている。
けられる管路としては、まず処置具挿通チャンネル4が
ある。この処置具挿通チャンネルは、鉗子や高周波処置
具等のように、組織細胞の採取や患部の摘出、さらには
止血等の処置を施すための処置具を体腔内に挿入ガイド
すると共に、観察手段による観察下で所要の操作を行え
るようにするためのものである。この処置具挿通チャン
ネル4は、挿入部の先端における観察手段を設けた部位
の近傍における開口部から、チューブ状の通路を引き出
して、術者等が操作できる位置、例えば本体操作部の挿
入部との連結部近傍に設けた処置具導入部5に接続され
るようになっている。
【0005】前述した処置具挿通チャンネル4以外に
も、レンズ面洗浄用の管路が設けられる場合もある。即
ち、観察手段は対物レンズを備えているが、この対物レ
ンズの最先端のレンズ(またはカバーガラス)は露出し
た状態になっているから、レンズ面に体内汚物が付着す
ることがある。レンズ面が汚損されると、観察視野が得
られなくなるから、洗浄液(通常は洗浄水)で汚物を洗
い流し、次いでレンズ面に付着する液滴を除去する。そ
こで、レンズ面に向けて洗浄用ノズル6が開口してお
り、この洗浄用ノズル6には洗浄液と加圧エアとを供給
できるようになっている。このために、流体管路7が洗
浄用ノズル6に接続されている。流体管路7は、挿入部
1の先端近傍では1つの経路となっているが、途中から
送気管路7a,送液管路7bに分岐しており、これら送
気管路7a,送液管路7bは本体操作部2からユニバー
サルコード3内に延在されて、このユニバーサルコード
3の先端のコネクタ3aに開口している。
も、レンズ面洗浄用の管路が設けられる場合もある。即
ち、観察手段は対物レンズを備えているが、この対物レ
ンズの最先端のレンズ(またはカバーガラス)は露出し
た状態になっているから、レンズ面に体内汚物が付着す
ることがある。レンズ面が汚損されると、観察視野が得
られなくなるから、洗浄液(通常は洗浄水)で汚物を洗
い流し、次いでレンズ面に付着する液滴を除去する。そ
こで、レンズ面に向けて洗浄用ノズル6が開口してお
り、この洗浄用ノズル6には洗浄液と加圧エアとを供給
できるようになっている。このために、流体管路7が洗
浄用ノズル6に接続されている。流体管路7は、挿入部
1の先端近傍では1つの経路となっているが、途中から
送気管路7a,送液管路7bに分岐しており、これら送
気管路7a,送液管路7bは本体操作部2からユニバー
サルコード3内に延在されて、このユニバーサルコード
3の先端のコネクタ3aに開口している。
【0006】さらに、体腔内に体液等が充満している場
合に、この体液を除去したり、また体腔内に送水して、
体腔内壁から汚れを除いた後に存在する廃液を除去した
りするために、吸引管路8が設けられる。この吸引管路
8は、独立の管路として構成することもできるが、挿入
部1の細径化を図るために、挿入部1内においては、処
置具挿通チャンネル4を吸引経路に共用させる場合があ
る。この場合には、処置具挿通チャンネル4における処
置具導入部5の近傍位置で通路を分岐させて、この通路
をユニバーサルコード3内に延在させて、コネクタ3a
の部位で吸引用の配管に着脱可能に接続されるようにな
っている。
合に、この体液を除去したり、また体腔内に送水して、
体腔内壁から汚れを除いた後に存在する廃液を除去した
りするために、吸引管路8が設けられる。この吸引管路
8は、独立の管路として構成することもできるが、挿入
部1の細径化を図るために、挿入部1内においては、処
置具挿通チャンネル4を吸引経路に共用させる場合があ
る。この場合には、処置具挿通チャンネル4における処
置具導入部5の近傍位置で通路を分岐させて、この通路
をユニバーサルコード3内に延在させて、コネクタ3a
の部位で吸引用の配管に着脱可能に接続されるようにな
っている。
【0007】送気管路7aを介して洗浄用ノズル6に加
圧エアを供給したり、送液管路7bから洗浄用ノズル6
に洗浄液を供給したり、また吸引管路8を負圧にして、
体腔内からの吸引を行ったりするために、本体操作部2
には送気送水バルブ9及び吸引バルブ10が設けられて
いる。これらのバルブ9,10により前述した各管路の
開閉操作を行うようになっている。また、管路を開閉す
るバルブは、コネクタ3aに接続した配管に設けて、制
御ボタンからの制御信号により管路の開閉を行うように
することもできる。
圧エアを供給したり、送液管路7bから洗浄用ノズル6
に洗浄液を供給したり、また吸引管路8を負圧にして、
体腔内からの吸引を行ったりするために、本体操作部2
には送気送水バルブ9及び吸引バルブ10が設けられて
いる。これらのバルブ9,10により前述した各管路の
開閉操作を行うようになっている。また、管路を開閉す
るバルブは、コネクタ3aに接続した配管に設けて、制
御ボタンからの制御信号により管路の開閉を行うように
することもできる。
【0008】以上のように、内視鏡には種々の管路が設
けられているが、内視鏡は患者の体腔内に挿入されるこ
とから、使用の都度洗浄,消毒を行うと共に殺菌処理を
行う必要がある。内視鏡の洗浄や消毒は、挿入部1だけ
でなく、本体操作部2及びユニバーサルコード3を含む
全体を薬液を入れた槽内に浸漬させることにより行うの
が一般的である。また、洗浄や消毒に代えて、または洗
浄や消毒を行った後にガス殺菌を行うようにすることも
ある。
けられているが、内視鏡は患者の体腔内に挿入されるこ
とから、使用の都度洗浄,消毒を行うと共に殺菌処理を
行う必要がある。内視鏡の洗浄や消毒は、挿入部1だけ
でなく、本体操作部2及びユニバーサルコード3を含む
全体を薬液を入れた槽内に浸漬させることにより行うの
が一般的である。また、洗浄や消毒に代えて、または洗
浄や消毒を行った後にガス殺菌を行うようにすることも
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、洗浄
液に内視鏡全体を浸漬させたり、殺菌ガスの雰囲気下に
置いたりすることにより、内視鏡の外面の洗浄及び殺菌
消毒は可能であるが、前述した管路内も汚損されてお
り、洗浄液の循環やブラッシング等により洗浄している
ものの、この管路内の汚れを完全に除去することができ
ない場合がある。特に、処置具挿通チャンネル内は、処
置具を挿通する際に、その内壁と接触して汚損される可
能性がある。また、体内からの吸引を行った時には、吸
引通路及びこの吸引通路として共用される処置具挿通チ
ャンネルの内部は著しく汚損されることになる。また、
流体管路内は体内からの逆流がない限り、処置具挿通チ
ャンネルや吸引通路程は汚損されないが、先端が開口し
ている以上、内部の汚損を完全に防止できるものではな
い。
液に内視鏡全体を浸漬させたり、殺菌ガスの雰囲気下に
置いたりすることにより、内視鏡の外面の洗浄及び殺菌
消毒は可能であるが、前述した管路内も汚損されてお
り、洗浄液の循環やブラッシング等により洗浄している
ものの、この管路内の汚れを完全に除去することができ
ない場合がある。特に、処置具挿通チャンネル内は、処
置具を挿通する際に、その内壁と接触して汚損される可
能性がある。また、体内からの吸引を行った時には、吸
引通路及びこの吸引通路として共用される処置具挿通チ
ャンネルの内部は著しく汚損されることになる。また、
流体管路内は体内からの逆流がない限り、処置具挿通チ
ャンネルや吸引通路程は汚損されないが、先端が開口し
ている以上、内部の汚損を完全に防止できるものではな
い。
【0010】従って、内視鏡に設けられる管路も洗浄や
殺菌消毒を行わなければならない場合は、前記のように
通常は、これらの管路にブラシを挿入して洗浄を行う
が、管路は長く、しかも複雑に曲がった形状となってい
る等のことから、ブラシ洗浄を行うのは困難な場合が多
い。とりわけ、吸引管路として利用される管路について
は、汚損の度合いが激しいことから、この吸引管路とし
て利用される管路は、より入念に洗浄及び消毒を行わな
ければならず、ブラシ洗浄で完全な殺菌消毒を行うの
は、極めて面倒であり、長い時間が必要となる等といっ
た問題点があった。
殺菌消毒を行わなければならない場合は、前記のように
通常は、これらの管路にブラシを挿入して洗浄を行う
が、管路は長く、しかも複雑に曲がった形状となってい
る等のことから、ブラシ洗浄を行うのは困難な場合が多
い。とりわけ、吸引管路として利用される管路について
は、汚損の度合いが激しいことから、この吸引管路とし
て利用される管路は、より入念に洗浄及び消毒を行わな
ければならず、ブラシ洗浄で完全な殺菌消毒を行うの
は、極めて面倒であり、長い時間が必要となる等といっ
た問題点があった。
【0011】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、特に吸引管路として
利用され、雑菌が付着しているおそれのある管路等を容
易に、しかも完全に殺菌処理できるようにすることにあ
る。
あって、その目的とするところは、特に吸引管路として
利用され、雑菌が付着しているおそれのある管路等を容
易に、しかも完全に殺菌処理できるようにすることにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明は、内視鏡に設けられ、一端が挿入部の先
端に開口する管路の内部を殺菌するためのものにおい
て、多数の光学繊維を束ねてなり、この管路内に挿通可
能な紫外線照射部材と、この紫外線照射部材を構成する
各光学繊維の光入射端に対向配設されて、紫外線を含む
光を入射する光源装置とを備え、紫外線照射部材を構成
する各光学繊維の先端を斜めにカットすることにより傾
斜した光出射端となし、これら各光学繊維の光出射端を
外周側に向かうに従って紫外線照射部材の軸線方向の基
端側に位置するように配列することにより、この紫外線
照射部材の先端側に所定の長さ分の全周にわたって紫外
線を拡散させる拡散出射部を形成する構成としたことを
その特徴とするものである。
めに、本発明は、内視鏡に設けられ、一端が挿入部の先
端に開口する管路の内部を殺菌するためのものにおい
て、多数の光学繊維を束ねてなり、この管路内に挿通可
能な紫外線照射部材と、この紫外線照射部材を構成する
各光学繊維の光入射端に対向配設されて、紫外線を含む
光を入射する光源装置とを備え、紫外線照射部材を構成
する各光学繊維の先端を斜めにカットすることにより傾
斜した光出射端となし、これら各光学繊維の光出射端を
外周側に向かうに従って紫外線照射部材の軸線方向の基
端側に位置するように配列することにより、この紫外線
照射部材の先端側に所定の長さ分の全周にわたって紫外
線を拡散させる拡散出射部を形成する構成としたことを
その特徴とするものである。
【0013】光学繊維を斜めにカットして光出射面を傾
斜させると、この光学繊維内に伝送された光は、このカ
ット面の角度に応じて曲折されて、斜め方向に出射され
る。ただし、この出射光の曲折方向としては、紫外線照
射部材の中心軸線方向に向くようになっていても拡散す
ることになるが、全ての光学繊維からの出射光が紫外線
照射部材の中心軸線方向に向かうようになっていると、
出射光は一度収束した後に拡散することになる。従っ
て、管路の内面に対しては紫外線照射部材の位置から前
方位置で照射されることになる。ただし、紫外線照射部
材からあまり遠方で拡散するのは好ましくはない。そこ
で、出射光の曲折方向は紫外線照射部材の中心軸線方向
以外に向ける方が好ましい。
斜させると、この光学繊維内に伝送された光は、このカ
ット面の角度に応じて曲折されて、斜め方向に出射され
る。ただし、この出射光の曲折方向としては、紫外線照
射部材の中心軸線方向に向くようになっていても拡散す
ることになるが、全ての光学繊維からの出射光が紫外線
照射部材の中心軸線方向に向かうようになっていると、
出射光は一度収束した後に拡散することになる。従っ
て、管路の内面に対しては紫外線照射部材の位置から前
方位置で照射されることになる。ただし、紫外線照射部
材からあまり遠方で拡散するのは好ましくはない。そこ
で、出射光の曲折方向は紫外線照射部材の中心軸線方向
以外に向ける方が好ましい。
【0014】そこで、紫外線照射部材を構成する各光学
繊維は1または複数列に並べるようにすると、光学繊維
がシート状に配列される。そこで、このシートを斜めに
カットしてロール状に巻回すると、各光学繊維の光出射
端は渦巻き状態に配列されるが、その傾斜方向がこの渦
巻き曲線に対して略接線方向に向けた光学繊維巻回体を
形成できる。この光学繊維巻回体を構成する各光学繊維
の出射光は紫外線照射部材の中心軸線から離間する方向
に拡散することになる。
繊維は1または複数列に並べるようにすると、光学繊維
がシート状に配列される。そこで、このシートを斜めに
カットしてロール状に巻回すると、各光学繊維の光出射
端は渦巻き状態に配列されるが、その傾斜方向がこの渦
巻き曲線に対して略接線方向に向けた光学繊維巻回体を
形成できる。この光学繊維巻回体を構成する各光学繊維
の出射光は紫外線照射部材の中心軸線から離間する方向
に拡散することになる。
【0015】以上のようにして形成される光学繊維巻回
体はほぼ中実状態に巻回して、この光学繊維巻回体を可
撓チューブ内に挿通させようにすることができ、また光
学繊維巻回体をそれぞれ可撓チューブから構成した内筒
及び外筒の間に挿通させた中空のものとして形成するこ
とも可能である。そして、光学繊維巻回体を中空に形成
した場合において、その外筒の基端側を内筒より短くな
し、この外筒の端部より基端側で光学繊維巻回体と内筒
とを分離して、この内筒を流体または挿通物の通路とす
ることができる。
体はほぼ中実状態に巻回して、この光学繊維巻回体を可
撓チューブ内に挿通させようにすることができ、また光
学繊維巻回体をそれぞれ可撓チューブから構成した内筒
及び外筒の間に挿通させた中空のものとして形成するこ
とも可能である。そして、光学繊維巻回体を中空に形成
した場合において、その外筒の基端側を内筒より短くな
し、この外筒の端部より基端側で光学繊維巻回体と内筒
とを分離して、この内筒を流体または挿通物の通路とす
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて説明する。ここで、本発明の殺菌装置によれば、内
視鏡に設けられている全ての管路の殺菌を行うことが可
能であるが、吸引用の経路として用いられる処置具挿通
チャンネル及び吸引管路の内部には、体内汚物が流入す
ることから、その内部の汚損の度合いは極めて高く、従
ってこの処置具挿通チャンネルから吸引管路の殺菌を行
うものとして用いる場合について説明する。この殺菌方
式は紫外線照射方式であるから、雑菌等を完全に殺滅さ
せるためのものであり、汚れ自体を除去するためのもの
ではない。従って、ブラシを用いて管路内の汚れを落と
した後に、なお残存する雑菌等を殺滅処理するのに好適
に用いられる。
いて説明する。ここで、本発明の殺菌装置によれば、内
視鏡に設けられている全ての管路の殺菌を行うことが可
能であるが、吸引用の経路として用いられる処置具挿通
チャンネル及び吸引管路の内部には、体内汚物が流入す
ることから、その内部の汚損の度合いは極めて高く、従
ってこの処置具挿通チャンネルから吸引管路の殺菌を行
うものとして用いる場合について説明する。この殺菌方
式は紫外線照射方式であるから、雑菌等を完全に殺滅さ
せるためのものであり、汚れ自体を除去するためのもの
ではない。従って、ブラシを用いて管路内の汚れを落と
した後に、なお残存する雑菌等を殺滅処理するのに好適
に用いられる。
【0017】まず、図1において、20は光学繊維巻回
体、21は可撓チューブであって、これら光学繊維巻回
体20と可撓チューブ21とにより紫外線照射部材22
が構成され、この紫外線照射部材22の基端部にはコネ
クタ部を構成する口金23が連結されている。光学繊維
巻回体20は極細の光学繊維24を多数束ねて、所定の
形状になるようにしたものであり、この光学繊維巻回体
20は可撓チューブ21内に挿入され、先端部分を除い
てばらばらの状態となっている。可撓チューブ2は透明
な部材であり、先端は閉塞されており、光学繊維巻回体
20を構成する全ての光学繊維24は可撓チューブ21
の基端側に連結されている口金23の位置にまで延在さ
れて、その光入射端は口金23の端部にまで延在されて
いる。この光入射端には、光源装置25に内蔵させた紫
外線照射ランプ26に対面させて、この紫外線照射ラン
プ26からの紫外線が入射されるようになっている。こ
こで、紫外線照射ランプ26からは、殺菌に好適な25
4nm付近の波長の紫外線を多く含む光が照射されるよ
うになっている。
体、21は可撓チューブであって、これら光学繊維巻回
体20と可撓チューブ21とにより紫外線照射部材22
が構成され、この紫外線照射部材22の基端部にはコネ
クタ部を構成する口金23が連結されている。光学繊維
巻回体20は極細の光学繊維24を多数束ねて、所定の
形状になるようにしたものであり、この光学繊維巻回体
20は可撓チューブ21内に挿入され、先端部分を除い
てばらばらの状態となっている。可撓チューブ2は透明
な部材であり、先端は閉塞されており、光学繊維巻回体
20を構成する全ての光学繊維24は可撓チューブ21
の基端側に連結されている口金23の位置にまで延在さ
れて、その光入射端は口金23の端部にまで延在されて
いる。この光入射端には、光源装置25に内蔵させた紫
外線照射ランプ26に対面させて、この紫外線照射ラン
プ26からの紫外線が入射されるようになっている。こ
こで、紫外線照射ランプ26からは、殺菌に好適な25
4nm付近の波長の紫外線を多く含む光が照射されるよ
うになっている。
【0018】光学繊維巻回体20を構成する各光学繊維
24の基端部は光入射端24aで、全ての光入射端24
aは端部が揃えられて、真直ぐカットした状態で口金2
3の端部に配置されて、紫外線照射ランプ26からの光
は、光入射端24aの端面に対して概略直交する方向か
ら入射される。これに対して、光学繊維巻回体20の先
端は光を出射する光出射端24bであるが、光学繊維巻
回体20の先端部分の全体の外形形状は略円錐面形状と
なっており、図2に示したように、光学繊維巻回体20
を構成する各光学繊維24の光出射端24bは螺旋形状
となるように配列されて、各光学繊維24の光出射端2
4bの位置は軸線方向に位置を違えており、従って紫外
線照射部材22の光出射24b側は軸線方向に所定の長
さに及ぶようになっている。
24の基端部は光入射端24aで、全ての光入射端24
aは端部が揃えられて、真直ぐカットした状態で口金2
3の端部に配置されて、紫外線照射ランプ26からの光
は、光入射端24aの端面に対して概略直交する方向か
ら入射される。これに対して、光学繊維巻回体20の先
端は光を出射する光出射端24bであるが、光学繊維巻
回体20の先端部分の全体の外形形状は略円錐面形状と
なっており、図2に示したように、光学繊維巻回体20
を構成する各光学繊維24の光出射端24bは螺旋形状
となるように配列されて、各光学繊維24の光出射端2
4bの位置は軸線方向に位置を違えており、従って紫外
線照射部材22の光出射24b側は軸線方向に所定の長
さに及ぶようになっている。
【0019】ここで、図3に示したように、各光学繊維
24の先端面である光出射端24bは斜めにカットされ
た状態となっている。これによって、光学繊維24内に
導かれた光は、その光出射端24bでは、同図に矢印で
示したように、この光学繊維24の軸線に対して傾斜方
向に曲折されて、斜め方向に光が出射され、傾斜角を大
きくすればする程、出射光が曲折する度合いが大きくな
る。ここで、光学繊維24の斜めにカットした光出射端
24bの傾斜方向を紫外線照射部材22全体の中心軸線
の方向に向ければ、光はこの中心軸線と交差する方向に
向けられて、光が収束した後に拡散するようになる。こ
れに対して、傾斜方向を中心軸線以外の方向に向けると
出射光はそのまま拡散することになる。
24の先端面である光出射端24bは斜めにカットされ
た状態となっている。これによって、光学繊維24内に
導かれた光は、その光出射端24bでは、同図に矢印で
示したように、この光学繊維24の軸線に対して傾斜方
向に曲折されて、斜め方向に光が出射され、傾斜角を大
きくすればする程、出射光が曲折する度合いが大きくな
る。ここで、光学繊維24の斜めにカットした光出射端
24bの傾斜方向を紫外線照射部材22全体の中心軸線
の方向に向ければ、光はこの中心軸線と交差する方向に
向けられて、光が収束した後に拡散するようになる。こ
れに対して、傾斜方向を中心軸線以外の方向に向けると
出射光はそのまま拡散することになる。
【0020】そこで、螺旋状に配列した光学繊維24の
それぞれの光出射端24bにおける傾斜面の傾斜方向を
光学繊維巻回体20からなる紫外線照射部材22の中心
軸線以外の方向に向けることによって、各光学繊維24
の光出射端24bから出射する光を拡散させるようにな
し、これによって全体としての光学繊維巻回体20の出
射部は、軸線方向に所定の長さ範囲にわたって全周から
光が拡散する拡散出射部Eとする。即ち、図4から明ら
かなように光出射端24bは渦巻きの形状に配列される
が、この図に矢印で示したように、各光出射端24bの
傾斜方向をその渦巻きの巻回方向に対して概略接線方向
となるように配置する。これによって、光出射端24b
から出射された光はこの矢印の延長線方向に向けて進行
することになり、その結果、紫外線照射部材22から出
射した光は周囲に拡散する。
それぞれの光出射端24bにおける傾斜面の傾斜方向を
光学繊維巻回体20からなる紫外線照射部材22の中心
軸線以外の方向に向けることによって、各光学繊維24
の光出射端24bから出射する光を拡散させるようにな
し、これによって全体としての光学繊維巻回体20の出
射部は、軸線方向に所定の長さ範囲にわたって全周から
光が拡散する拡散出射部Eとする。即ち、図4から明ら
かなように光出射端24bは渦巻きの形状に配列される
が、この図に矢印で示したように、各光出射端24bの
傾斜方向をその渦巻きの巻回方向に対して概略接線方向
となるように配置する。これによって、光出射端24b
から出射された光はこの矢印の延長線方向に向けて進行
することになり、その結果、紫外線照射部材22から出
射した光は周囲に拡散する。
【0021】而して、図5に示したように、多数の光学
繊維24を並べて各光学繊維24相互の間を軟性の接着
剤で固着することによってシート状に形成する。そし
て、1枚のシートまたはシートを複数枚重ねることによ
って光学繊維を1列または複数列並べることができる。
そして、このシートの先端側を斜めにカットして、同図
に仮想線で示した部位を除去すると、光出射端24bは
傾斜面となり、しかも全ての光出射端24bは同じ方向
に傾斜する。このようにしてシートをカットした後に、
図6に示したように、最も長い部位を中心に配置してロ
ール状に巻回することによってほぼ円形状とする。各光
学繊維24は相互に接着されて、巻回時に軸周りに回動
することがないから、光出射端24bの傾斜方向はこの
巻回による円の接線方向を向くことになる。この結果、
光学繊維巻回体20の中心に位置する光学繊維24の光
出射端24bが最も前方に突出し、外周側に向かうに応
じて光出射端24bの位置が基端側に位置するようにな
り、全体としての光学繊維巻回体20の先端部分は軸線
方向の所定の長さ分に及び、かつ全周にわたる拡散出射
部Eが形成される。
繊維24を並べて各光学繊維24相互の間を軟性の接着
剤で固着することによってシート状に形成する。そし
て、1枚のシートまたはシートを複数枚重ねることによ
って光学繊維を1列または複数列並べることができる。
そして、このシートの先端側を斜めにカットして、同図
に仮想線で示した部位を除去すると、光出射端24bは
傾斜面となり、しかも全ての光出射端24bは同じ方向
に傾斜する。このようにしてシートをカットした後に、
図6に示したように、最も長い部位を中心に配置してロ
ール状に巻回することによってほぼ円形状とする。各光
学繊維24は相互に接着されて、巻回時に軸周りに回動
することがないから、光出射端24bの傾斜方向はこの
巻回による円の接線方向を向くことになる。この結果、
光学繊維巻回体20の中心に位置する光学繊維24の光
出射端24bが最も前方に突出し、外周側に向かうに応
じて光出射端24bの位置が基端側に位置するようにな
り、全体としての光学繊維巻回体20の先端部分は軸線
方向の所定の長さ分に及び、かつ全周にわたる拡散出射
部Eが形成される。
【0022】管路殺菌装置は、以上のように、紫外線照
射部材22と紫外線を含む光を照射する光源装置25と
から構成されるが、この紫外線照射部材22は、図10
に示した内視鏡における管路のうち、処置具挿通チャン
ネル4及び吸引管路8の内部に挿入されて、これらの管
路の内壁に付着している雑菌等を殺滅させるために用い
られる。従って、紫外線照射部材22の外径は、これら
処置具挿通チャンネル4及び吸引管路8内に挿通できる
程度の細径のものとする。しかも、紫外線照射部材22
の外径はこれら各管路の内径との径差をできるだけ少な
くするのがより好ましい。
射部材22と紫外線を含む光を照射する光源装置25と
から構成されるが、この紫外線照射部材22は、図10
に示した内視鏡における管路のうち、処置具挿通チャン
ネル4及び吸引管路8の内部に挿入されて、これらの管
路の内壁に付着している雑菌等を殺滅させるために用い
られる。従って、紫外線照射部材22の外径は、これら
処置具挿通チャンネル4及び吸引管路8内に挿通できる
程度の細径のものとする。しかも、紫外線照射部材22
の外径はこれら各管路の内径との径差をできるだけ少な
くするのがより好ましい。
【0023】而して、内視鏡の処置具挿通チャンネル4
及び吸引管路8は真直ぐではなく、曲がった経路となっ
ている。特に、吸引管路8は本体操作部2からユニバー
サルコード3内に延在されており、ユニバーサルコード
3は本体操作部2の軸線に対して概略直交する方向に延
在されている。従って、吸引管路8の本体操作部2から
ユニバーサルコード3への移行部は略90°曲げられて
いる。このような曲がった経路に紫外線照射部材22を
円滑に挿入するために、紫外線照射部材22は可撓性を
持たせている。即ち、光学繊維24としては極細のもの
となし、しかも光学繊維巻回体20を形成するに当って
は、先端側の一部分だけを接着して、それ以外の部分は
ばらばらの状態にすることによって、大半の長さ部分に
可撓性を持たせるようになし、しかも先端部分は軟性の
接着剤で接着されているから、ある程度剛性になるもの
のなお可撓性を失わない。
及び吸引管路8は真直ぐではなく、曲がった経路となっ
ている。特に、吸引管路8は本体操作部2からユニバー
サルコード3内に延在されており、ユニバーサルコード
3は本体操作部2の軸線に対して概略直交する方向に延
在されている。従って、吸引管路8の本体操作部2から
ユニバーサルコード3への移行部は略90°曲げられて
いる。このような曲がった経路に紫外線照射部材22を
円滑に挿入するために、紫外線照射部材22は可撓性を
持たせている。即ち、光学繊維24としては極細のもの
となし、しかも光学繊維巻回体20を形成するに当って
は、先端側の一部分だけを接着して、それ以外の部分は
ばらばらの状態にすることによって、大半の長さ部分に
可撓性を持たせるようになし、しかも先端部分は軟性の
接着剤で接着されているから、ある程度剛性になるもの
のなお可撓性を失わない。
【0024】そこで、図7に示したように、紫外線照射
部材22の口金23の部位を光源装置25に接続して、
光源装置25における紫外線ランプ26を点灯した状態
で、この紫外線照射部材22の先端から内視鏡の処置具
導入部5から処置具挿通チャンネル4内に挿入する。こ
れによって、この紫外線照射部材22の先端における拡
散出射部Eから拡散する方向に曲折した状態で出射され
る紫外線を多量に含む光が処置具挿通チャンネル4の内
面の全周に向けてほぼ均一に照射される。これによっ
て、処置具挿通チャンネル4の内面に付着している雑菌
等を殺滅することができる。
部材22の口金23の部位を光源装置25に接続して、
光源装置25における紫外線ランプ26を点灯した状態
で、この紫外線照射部材22の先端から内視鏡の処置具
導入部5から処置具挿通チャンネル4内に挿入する。こ
れによって、この紫外線照射部材22の先端における拡
散出射部Eから拡散する方向に曲折した状態で出射され
る紫外線を多量に含む光が処置具挿通チャンネル4の内
面の全周に向けてほぼ均一に照射される。これによっ
て、処置具挿通チャンネル4の内面に付着している雑菌
等を殺滅することができる。
【0025】光学繊維巻回体20を構成する各光学繊維
24によりその軸線方向にロスなく伝送された紫外線
は、斜めにカットした先端の光出射端24bから、この
カット面の角度に応じて外方に拡散することになるか
ら、紫外線は処置具挿通チャンネル4からなる管路の内
面に対して効率的に照射される。しかも、紫外線照射部
材22の先端における拡散出射部Eは全周にわたって所
定の長さ分だけ形成されているから、処置具挿通チャン
ネル4の内面の全周に広い範囲にわたってほぼ均一な量
の紫外線が照射される。また、紫外線照射部材22は、
処置具挿通チャンネル4に部分的に接触した状態であっ
ても、格別紫外線の照射むらが発生するおそれはない。
従って、紫外線照射部材22を処置具挿通チャンネル4
内にゆっくり押し込むようにするだけで、また処置具挿
通チャンネル4の先端部にまで紫外線照射部材22を押
し込んだ後に、引き戻す際にも、処置具挿通チャンネル
4の内壁に付着している雑菌等を確実に殺滅させること
ができる。そして、この処置具挿通チャンネル4が途中
で曲がっていても、紫外線照射部材22は可撓性を有す
ることから、曲がった部位をも円滑に通過できる。
24によりその軸線方向にロスなく伝送された紫外線
は、斜めにカットした先端の光出射端24bから、この
カット面の角度に応じて外方に拡散することになるか
ら、紫外線は処置具挿通チャンネル4からなる管路の内
面に対して効率的に照射される。しかも、紫外線照射部
材22の先端における拡散出射部Eは全周にわたって所
定の長さ分だけ形成されているから、処置具挿通チャン
ネル4の内面の全周に広い範囲にわたってほぼ均一な量
の紫外線が照射される。また、紫外線照射部材22は、
処置具挿通チャンネル4に部分的に接触した状態であっ
ても、格別紫外線の照射むらが発生するおそれはない。
従って、紫外線照射部材22を処置具挿通チャンネル4
内にゆっくり押し込むようにするだけで、また処置具挿
通チャンネル4の先端部にまで紫外線照射部材22を押
し込んだ後に、引き戻す際にも、処置具挿通チャンネル
4の内壁に付着している雑菌等を確実に殺滅させること
ができる。そして、この処置具挿通チャンネル4が途中
で曲がっていても、紫外線照射部材22は可撓性を有す
ることから、曲がった部位をも円滑に通過できる。
【0026】処置具挿通チャンネル4の内部の殺菌が終
了すると、図10に示したユニバーサルコード3のコネ
クタ部3aに開口する吸引管路8内に、同様にして紫外
線照射部材22を挿入することによって、この吸引管路
8の内部の殺菌も行える。ここで、図10に示した吸引
管路8の途中に吸引バルブ10が設けられているが、紫
外線照射部材22は可撓性のある部材であることから、
この吸引バルブ10を取り外した状態にすると、この吸
引バルブ10の装着位置を通過させることは可能であ
る。そして、吸引バルブを本体操作部2側に設けずに、
コネクタ部3aに接続される吸引配管の側に設けるよう
にすれば、紫外線照射部材22は、例えばコネクタ部3
a側から吸引管路8に挿入して、この吸引管路8の内部
を殺菌すると共に、この吸引管路8の処置具挿通チャン
ネル4への合流部から処置具挿通チャンネル4内に進行
することになる。従って、1回の殺菌操作で吸引管路8
の内部から処置具挿通チャンネル4の大半の経路、即ち
処置具導入部5から吸引管路8の合流部までの部位を除
いた全ての管路の殺菌処理を行うことができる。
了すると、図10に示したユニバーサルコード3のコネ
クタ部3aに開口する吸引管路8内に、同様にして紫外
線照射部材22を挿入することによって、この吸引管路
8の内部の殺菌も行える。ここで、図10に示した吸引
管路8の途中に吸引バルブ10が設けられているが、紫
外線照射部材22は可撓性のある部材であることから、
この吸引バルブ10を取り外した状態にすると、この吸
引バルブ10の装着位置を通過させることは可能であ
る。そして、吸引バルブを本体操作部2側に設けずに、
コネクタ部3aに接続される吸引配管の側に設けるよう
にすれば、紫外線照射部材22は、例えばコネクタ部3
a側から吸引管路8に挿入して、この吸引管路8の内部
を殺菌すると共に、この吸引管路8の処置具挿通チャン
ネル4への合流部から処置具挿通チャンネル4内に進行
することになる。従って、1回の殺菌操作で吸引管路8
の内部から処置具挿通チャンネル4の大半の経路、即ち
処置具導入部5から吸引管路8の合流部までの部位を除
いた全ての管路の殺菌処理を行うことができる。
【0027】そして、紫外線照射部材22はある程度の
腰があり、かつその全体が可撓性を有するものであるか
ら、これらの管路において曲がった部位を円滑に通過
し、たとえユニバーサルコード3の端部から挿入部1の
先端までというように、長い管路に対しても確実に押し
込み推力を先端にまで及ぼすことができ、途中で座屈す
るようなことはない。特に、紫外線照射部材22の外径
とこれら管路の内径との径差をできるだけ小さくすると
共に、その外面を構成する可撓チューブ21を滑りの良
い部材で構成すると、さらに挿入操作性が良好になる。
腰があり、かつその全体が可撓性を有するものであるか
ら、これらの管路において曲がった部位を円滑に通過
し、たとえユニバーサルコード3の端部から挿入部1の
先端までというように、長い管路に対しても確実に押し
込み推力を先端にまで及ぼすことができ、途中で座屈す
るようなことはない。特に、紫外線照射部材22の外径
とこれら管路の内径との径差をできるだけ小さくすると
共に、その外面を構成する可撓チューブ21を滑りの良
い部材で構成すると、さらに挿入操作性が良好になる。
【0028】ここで、光学繊維巻回体を構成する各光学
繊維の出射端は、渦巻き状態にすることにより規則的に
配列するようにしたが、光出射端が斜めにカットされた
多数の光学繊維をランダムに配置するようにしても、大
部分の光学繊維から出射される紫外線を拡散させること
ができる。
繊維の出射端は、渦巻き状態にすることにより規則的に
配列するようにしたが、光出射端が斜めにカットされた
多数の光学繊維をランダムに配置するようにしても、大
部分の光学繊維から出射される紫外線を拡散させること
ができる。
【0029】次に、図8及び図9に本発明の第2の実施
の形態を示す。この実施の形態では、紫外線照射部材を
中空円筒状に形成している。即ち、紫外線照射部材30
は円筒状の部材からなり、それぞれ可撓性のある内筒3
1と外筒32との間の円環状の部位に光学繊維巻回体3
3を設けたものである。光学繊維巻回体33は、前述し
た第1の実施の形態と同様、先端が斜めにカットされた
光学繊維から構成されて、図5に示したシート形状とし
た状態で、内筒31を芯材として、その回りにロール状
に巻回してなるものである。これによって、紫外線照射
部材30の先端側に全周にわたって軸線方向に所定の長
さ分の拡散出射部Eが形成される。このように構成して
も、前述した第1の実施の形態と同様、紫外線照射部材
30に入射させた紫外線は所定の範囲にわたって拡散さ
れるから、処置具挿通チャンネル4や吸引管路8の内部
に挿入すれば、それらの内面の全周にわたってほぼ均一
に紫外線を照射することにより殺菌処理できる。
の形態を示す。この実施の形態では、紫外線照射部材を
中空円筒状に形成している。即ち、紫外線照射部材30
は円筒状の部材からなり、それぞれ可撓性のある内筒3
1と外筒32との間の円環状の部位に光学繊維巻回体3
3を設けたものである。光学繊維巻回体33は、前述し
た第1の実施の形態と同様、先端が斜めにカットされた
光学繊維から構成されて、図5に示したシート形状とし
た状態で、内筒31を芯材として、その回りにロール状
に巻回してなるものである。これによって、紫外線照射
部材30の先端側に全周にわたって軸線方向に所定の長
さ分の拡散出射部Eが形成される。このように構成して
も、前述した第1の実施の形態と同様、紫外線照射部材
30に入射させた紫外線は所定の範囲にわたって拡散さ
れるから、処置具挿通チャンネル4や吸引管路8の内部
に挿入すれば、それらの内面の全周にわたってほぼ均一
に紫外線を照射することにより殺菌処理できる。
【0030】そして、紫外線照射部材30は中空になっ
ているから、内部に消毒液等の薬液や、洗浄用ブラシ等
を挿通させることによって、複合的な殺菌を行ったり、
洗浄と同時に殺菌したりすることもできる。ここで、紫
外線照射部材30の内筒31の内部を薬液の通路として
利用するには、紫外線照射部材30における基端側の部
位で内筒31と光学繊維巻回体33とを分離しなければ
ならない。そこで、外筒32の基端部より内筒31を延
長させて、外筒32の端部から光学繊維巻回体33を内
筒31の周囲から分離させて、テーピング34により円
形に束ねるようになし、その端部に口金35を嵌合させ
る。また、内筒31の端部には接続パイプ36を嵌合さ
せることによって、剛性を持たせるようにする。そし
て、口金35及び接続パイプ36をそれぞれ光源装置及
び薬液供給装置(共に図示せず)に接続すれば良い。
ているから、内部に消毒液等の薬液や、洗浄用ブラシ等
を挿通させることによって、複合的な殺菌を行ったり、
洗浄と同時に殺菌したりすることもできる。ここで、紫
外線照射部材30の内筒31の内部を薬液の通路として
利用するには、紫外線照射部材30における基端側の部
位で内筒31と光学繊維巻回体33とを分離しなければ
ならない。そこで、外筒32の基端部より内筒31を延
長させて、外筒32の端部から光学繊維巻回体33を内
筒31の周囲から分離させて、テーピング34により円
形に束ねるようになし、その端部に口金35を嵌合させ
る。また、内筒31の端部には接続パイプ36を嵌合さ
せることによって、剛性を持たせるようにする。そし
て、口金35及び接続パイプ36をそれぞれ光源装置及
び薬液供給装置(共に図示せず)に接続すれば良い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、紫外線
照射部材を構成する各光学繊維の先端を斜めにカットす
ることにより傾斜した光出射端となし、これら各光学繊
維の光出射端を外周側に向かうに従って紫外線照射部材
の軸線方向の基端側に位置するように配列することによ
り、この紫外線照射部材の先端側に所定の長さ分の全周
にわたって紫外線を拡散させる拡散出射部を形成する構
成としたので、特に吸引管路として利用され、雑菌が付
着しているおそれのある管路等を容易に、しかも完全に
殺菌処理できる等の効果を奏する。
照射部材を構成する各光学繊維の先端を斜めにカットす
ることにより傾斜した光出射端となし、これら各光学繊
維の光出射端を外周側に向かうに従って紫外線照射部材
の軸線方向の基端側に位置するように配列することによ
り、この紫外線照射部材の先端側に所定の長さ分の全周
にわたって紫外線を拡散させる拡散出射部を形成する構
成としたので、特に吸引管路として利用され、雑菌が付
着しているおそれのある管路等を容易に、しかも完全に
殺菌処理できる等の効果を奏する。
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す管路殺菌装置
の全体構成図である。
の全体構成図である。
【図2】光学繊維巻回体の先端部分の外観図である。
【図3】光学繊維の光の出射方向を示す説明図である。
【図4】光学繊維巻回体の光出射端の傾斜方向を示す説
明図である。
明図である。
【図5】巻回体を形成するための第1の工程を示す説明
図である。
図である。
【図6】巻回体を形成するための第2の工程を示す説明
図である。
図である。
【図7】殺菌装置を内視鏡に組み込んだ状態を示す構成
説明図である。
説明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す管路殺菌装置
の全体構成図である。
の全体構成図である。
【図9】図8の紫外線照射部材の先端部分の断面図であ
る。
る。
【図10】内視鏡に設けられる管路の構成を示す構成説
明図である。
明図である。
1 挿入部 2 本体操作部 3 ユニバーサルコード 4 処置具挿通チャン
ネル 5 処置具導入部 8 吸引管路 20,33 光学繊維巻回体 21 可撓チューブ 22,30 紫外線照射部材 24 光学繊維 24a 入射端 24b 出射端 25 光源装置 26 紫外線ランプ 31 内筒 32 外筒
ネル 5 処置具導入部 8 吸引管路 20,33 光学繊維巻回体 21 可撓チューブ 22,30 紫外線照射部材 24 光学繊維 24a 入射端 24b 出射端 25 光源装置 26 紫外線ランプ 31 内筒 32 外筒
Claims (5)
- 【請求項1】 内視鏡に設けられ、一端が挿入部の先端
に開口する管路の内部を殺菌するためのものにおいて、
多数の光学繊維を束ねてなり、前記管路内に挿通可能な
紫外線照射部材と、この紫外線照射部材を構成する各光
学繊維の光入射端に対向配設されて、紫外線を含む光を
入射する光源装置とを備え、前記紫外線照射部材を構成
する各光学繊維の先端を斜めにカットすることにより傾
斜した光出射端となし、これら各光学繊維の光出射端を
外周側に向かうに従って前記紫外線照射部材の軸線方向
の基端側に位置するように配列することにより、この紫
外線照射部材の先端側に所定の長さ分の全周にわたって
紫外線を拡散させる拡散出射部を形成する構成としたこ
とを特徴とする内視鏡の管路殺菌装置。 - 【請求項2】 前記紫外線照射部材を構成する各光学繊
維は1または複数列に並べてロール状に巻回した光学繊
維巻回体で構成し、各光学繊維の光出射端の傾斜方向
を、この光学繊維巻回体の渦巻き曲線に対して略接線方
向に向ける構成としたことを特徴とする請求項1記載の
内視鏡の管路殺菌装置。 - 【請求項3】 前記紫外線照射部材は、それを構成する
光学繊維巻回体をほぼ中実状態に巻回して、この光学繊
維巻回体を可撓チューブ内に挿通させたものから構成し
たことを特徴とする請求項2記載の内視鏡の管路殺菌装
置。 - 【請求項4】 前記紫外線照射部材は、それを構成する
光学繊維巻回体をそれぞれ可撓チューブから構成した内
筒及び外筒の間に挿通させた中空のもので構成したこと
を特徴とする請求項2記載の内視鏡の管路殺菌装置。 - 【請求項5】 前記外筒の基端側を前記内筒より短くな
し、この外筒の端部より基端側で前記光学繊維巻回体と
前記内筒とを分離して、この内筒を流体または挿通物の
通路とする構成としたことを特徴とする請求項4記載の
内視鏡の管路殺菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9177826A JPH119546A (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 内視鏡の管路殺菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9177826A JPH119546A (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 内視鏡の管路殺菌装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH119546A true JPH119546A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=16037789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9177826A Pending JPH119546A (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 内視鏡の管路殺菌装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH119546A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4826705A (en) * | 1986-07-02 | 1989-05-02 | Loctite Corporation | Radiation curable temporary solder mask |
WO2002074350A1 (fr) * | 2001-03-15 | 2002-09-26 | Solsys | Dispositif de decontamination des sondes medicales endocavitaires |
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