JPH0685763B2 - 内視鏡の案内管構造およびその洗浄消毒方法 - Google Patents

内視鏡の案内管構造およびその洗浄消毒方法

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JPH0685763B2
JPH0685763B2 JP61158843A JP15884386A JPH0685763B2 JP H0685763 B2 JPH0685763 B2 JP H0685763B2 JP 61158843 A JP61158843 A JP 61158843A JP 15884386 A JP15884386 A JP 15884386A JP H0685763 B2 JPH0685763 B2 JP H0685763B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、内視鏡において、鉗子等を案内する管構造お
よびこの案内管構造の洗浄消毒方法に関する。
(従来の技術) 一般的な内視鏡は、操作本体と、この操作本体から延び
るフレキシブルな挿入部と、挿入部の先部に形成され操
作本体での遠隔操作により湾曲される湾曲部と、この湾
曲部のさらに先に形成された先端硬性部とを有してい
る。挿入部には、長尺の鉗子等を案内する案内管が収納
されている。鉗子は、操作本体に形成された開口から案
内管を通り、先端硬性部に形成された開口から体腔内に
導かれ、体腔内壁の組織を切り取るものである。
上記案内管は、鉗子を円滑に出し入れできるように摩擦
係数の小さいことが要求される。また、湾曲部の湾曲操
作を容易にするために曲げ抵抗の小さいことが要求され
る。さらに、案内管は湾曲時に折れると管通路が遮断さ
れて鉗子の案内を行なえないので、折れにくいことも要
求される。
上記要求を満たす案内管の材料として、延伸による多孔
質の四弗化エチレン樹脂がよく用いられている。この材
料で形成された案内管には、第6図に示すように、径方
向に貫通した微小孔100が均等に分散されており、この
微小孔100には無数の微細繊維101が配されている。
上記の多孔質四弗化エチレン樹脂製の案内管は、撥水性
を有しているため、表面張力の大きい水は通過できない
が、表面張力が普通の水より小さい体液等は微小孔から
浸透可能である。このため、例えば実開昭54−115184号
公報や実開昭54−115185号公報に見られるように、上記
案内管の内周側または外周側に弗素ゴム等を塗布して一
部を含浸させる等の工夫をし、体液の漏れを防止してい
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、上記構成では、次の欠点があった。すなわち、
ゴムを含浸させて被膜を一体に形成するため曲げ抵抗が
増大し、多孔質四弗化エチレン樹脂の利点を減じてしま
う。
特に外周側にゴムを含浸させた構成では、体液が上記ゴ
ム被膜に達するまで微小孔内に浸透し、この微小孔内で
細菌が繁殖しやすい。内視鏡の使用後洗浄や消毒を行な
う。
まず、消毒液を使用する場合について詳述する。消毒液
を案内管に流通させると、この消毒液は案内管の微小孔
内にも浸透するが、この微小孔の外周側端部がゴム被膜
により閉塞されているため、奥まで行き渡らない。この
ため、充分な消毒が困難であった。また、この消毒作業
の後で水洗いしさらに乾燥させるが、微小孔の一端が閉
塞されていて乾燥を完全に行なえず、微小孔の奥に液体
が残ったままであるため、再び細菌が繁殖することがあ
った。
消毒ガスを使用する場合には、内視鏡をまず水で洗浄す
るが、微小孔の一端が閉塞されているため、微小孔の奥
に洗浄水が充分に至らず洗浄を確実に行なえなかった。
また、この洗浄後、内視鏡を真空状態の室内に入れて内
部の空気および水を除去した後、消毒ガスで消毒する
が、微小孔の奥に体液や洗浄水等の液体の一部が残るた
め消毒ガスによる滅菌効果を充分に果たすことができな
かった。
なお、実開昭52−90990号公報、実開昭57−7502号公報
には、2重管構造をなす案内管構造が示されているが、
本発明のように内側チューブの微小孔に対して流体通過
を可能にする思想は含まれていない。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、
その要旨は、多孔質樹脂製の内側チューブと、この内側
チューブを包囲する無孔質樹脂製の外側チューブとを有
し、これら内側チューブと外側チューブとの間に洗浄や
消毒用の流体通路が形成され、内側チューブの両端が内
視鏡に形成された開口に連通され、上記流体通路の少な
くとも一端が内視鏡に形成された開口に連通されている
ことを特徴とする内視鏡の案内管構造にある。
もう一つの発明の要旨は、上記内視鏡の案内管構造を消
毒する際、上記内側チューブおよび流体通路のいずれか
一方に連通する少なくとも一つの開口から洗浄や消毒用
の流体を流入させ、他方に連通する少なくとも一つの開
口からこの流体を流出させ、この過程で内側チューブの
微小孔に強制的に上記流体を流通させることを特徴とす
る内視鏡の案内管構造の洗浄消毒方法にある。
(作用) 本発明装置では多孔質樹脂製の内側チューブと、無孔質
樹脂製の外側チューブとで2重管構造をなし、これらチ
ューブ間に洗浄や消毒用の流体通路が形成されているた
め、洗浄、消毒用の流体が内側チューブの微小孔を通過
でき、確実な洗浄や消毒を行なうことが可能である。
内側チューブは多孔質樹脂製であるので曲げ抵抗が小さ
い。また、外側チューブは内側チューブと一体化してお
らず、しかも内側チューブによる補強作用により薄くす
ることが可能である。この結果、案内管構造全体の曲げ
抵抗を小さくすることができ、湾曲操作等が楽になる。
また、本発明方法では、内側チューブの微小孔に強制的
に洗浄、消毒流体を流すため、洗浄や消毒を確実に行な
うことができる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を第1図,第2図に基づいて説
明する。第1図に示す内視鏡は、操作本体10と、この操
作本体10から延び体腔内に挿入されるフレキシブルな挿
入部11と、挿入部11の先部に形成され操作本体10での遠
隔操作により湾曲される湾曲部12と、この湾曲部12のさ
らにまた先に形成された先端硬性部13とを有している。
また、操作本体10からフレキシブルなガイドチューブ14
が延びており、このガイドチューブ14の先にはプラグ15
が取り付けられている。
プラグ15の細長い管部15aには照明光伝送用の光学繊維
束16の一端部が収納されており、この光学繊維束16はガ
イドチューブ14、操作本体10、挿入部11を通って他端部
が先端硬性部13に至り、この先端硬性部13に形成された
照明窓(図示しない)に臨んでいる。そして、上記プラ
グ15を光源装置に挿入すると、光源装置内の光源の光が
光学繊維束16の端面に供給され、この光学繊維束16を通
って照明窓から体腔内に照射されるようになっている。
上記先端硬性部13には、上記照明窓とともに観察窓17が
形成されており、この観察窓17には、対物光学系を介し
て固体撮像素子(いずれも図示せず)が光学的に接続さ
れている。この固体撮像素子に一端が接続された電線は
挿入部11、操作本体10およびガイドチューブ14を通って
プラグ15から外部に導出され信号処理部に接続されてい
る。信号処理部では、固体撮像素子からの画像信号を処
理してモニターテレビにテレビジョン信号を送り、固体
撮像素子で得られた体腔内の像をモニターテレビで観察
できるようになっている。なお、一般の内視鏡と同様
に、操作本体10に接眼部を設け、観察窓に入る像を像伝
送光学系を介して接眼部で観察するようにしてもよい。
上記挿入部11内には、本発明の特徴部をなす案内管構造
20が収納されている。この案内管構造20は、内側チュー
ブ21と、この内側チューブ21を包囲する外側チューブ22
とを有している。内側チューブ21は、延伸された多孔質
四弗化エチレン樹脂からなり、顕微鏡で見ると、第6図
に示すように構成されている。また、外側チューブ22は
通常の無孔質樹脂からなる。これら内側チューブ21と外
側チューブ22との間には隙間が形成され、この隙間が洗
浄や消毒用の流体通路23となっている。
案内管構造20の一端は金属管25によって操作本体10に連
結されており、他端は金属管26によって先端硬性部13に
連結されている。
詳述すると、操作本体10には、開口27aを有する筒状の
接続部27が外側に突出して形成されている。この開口27
aの内端部に上記金属管25の一端部が挿入固定されてい
る。金属管25の他端部は二重構造をなしており、内管部
25aに上記内側チューブ21の一端部が連結され、外管部2
5bに外側チューブ22の一端部が連結されている。また、
先端硬性部13には開口13aが形成されており、この開口1
3aの内端部に上記金属管26の一端部が挿入固定されてい
る。そして、この金属管26の他端部に上記内側チューブ
21の他端部が連結され、金属管26の中途部外周に、外側
チューブ22の他端部が連結されている。
上記内側チューブ21の金属管25,26への連結端部は、無
孔質にするか、内周面および外周面にゴムを塗布してそ
の一部を含浸させることにより微小孔を閉じている。
上記金属管25の外管部25bには筒状の接続部25cが形成さ
れており、この接続部25cには接続チューブ30の一端部
が接続されている。このチューブ30の他端部は操作本体
10に形成された筒状の接続部31に接続されている。接続
部31は開口31aを有している。
上記金属管25の中途部には筒状の接続部25dが形成され
ており、この接続部25dには接続チューブ35が連結され
ており、この接続チューブ35の他端部にはバルブ36を介
して吸引チューブ37の一端部が連結されている。この吸
引チューブ37はガイドチューブ14を通ってプラグ15に至
り、このプラグ15に形成された筒状の接続部38に接続さ
れている。この接続部38は開口38aを有しており、図示
しない吸引装置に接続されている。上記バルブ36は操作
本体10に設けられた操作ボタン39により開閉されるもの
である。
上記説明から明らかなように、内側チューブ21の一端は
金属管26を介して開口13aに連通され、他端は金属管25
を介して開口27aに連通されるとともに、金属管25,接続
チューブ35,バルブ36,吸引チューブ37を介して開口38a
に連通されている。また、流体通路23の一端は金属管26
により閉塞されており、他端は金属管25、接続チューブ
30を介して開口31aに連通されている。
上述構成において、挿入部11を体腔内に挿入して、内部
を観察する。そして、図示しない長尺の鉗子を開口27a
から案内管構造20の内側チューブ21内に通し開口13aか
ら体腔内に突出させる。そして、この鉗子により体腔の
組織を採集する。採集後、鉗子を内視鏡から抜き取る。
この際、内側チューブ21が多孔質四弗化エチレン樹脂か
らなり内周面の摩擦係数が非常に小さいため、鉗子を円
滑に出し入れすることができる。
また、湾曲部12が操作本体10での遠隔操作により湾曲し
た場合に、案内管構造20も曲がるが、この時、湾曲形状
の内側に位置する微小孔100に配された柔軟な微細繊維1
01が曲がるため、内側チューブ21の管壁に大きな曲げ応
力が生じず、曲げ抵抗は小さい。また、外側チューブ21
は湾曲時に第2図中想像線で示すように上記内側チュー
ブ21に支持されて折れないため、薄くすることが可能で
あり、曲げ抵抗を小さくすることができる。しかも、両
チューブ21,22は一体化されていないため、案内管構造2
0の合成曲げ抵抗が小さく、湾曲操作を楽に行なうこと
ができる。
また、内側チューブ21は上記のように大きな曲げ応力が
生じないため、折れて管通路が遮断される不都合が生じ
ず、鉗子の案内や後述の吸引を確実に行なうことができ
る。
体腔内の体液を除去する場合は、操作ボタン39を押して
バルブ36を開く。すると、体液が開口13aから内側チュ
ーブ21、接続チューブ35、吸引チューブ37を通って吸引
装置に吸引される。なお、この吸引時、開口27aはゴム
弁等により閉じられている。
上記のように鉗子を出し入れしたり吸引作用を行なう際
に、体液や汚物が内側チューブ21の内周面に付着し、一
部は微小孔100に浸透する。なお、内視鏡の使用中は開
口31aにゴム栓をしておき、浸透した体液の一部が開口3
1aから漏れるのを防止する。上記浸透の結果、微小孔10
0内において細菌が繁殖しやすくなる。したがって、内
視鏡は使用後に消毒される。
最初に本発明方法の一例として消毒液を使用して消毒を
行なう場合について説明する。まず、開口13aを指や栓
等で閉じる。この結果、内側チューブ21の一端は閉塞さ
れる。また、操作ボタン39を押さないのでバルブ36が閉
じられており、内側チューブ21の他端は開口38aから遮
断されている。この内側チューブ21の他端は開口27aを
介してのみ外部に連通している。そして、この開口27a
から消毒液を正の圧力をかけて供給する。すると、この
消毒液は内側チューブ21内に充満し、供給圧により微小
孔100を強制的に通過させられて流体通路23に出る。消
毒液が微小孔100を通過するので確実に消毒を行なえ
る。この消毒液の通過の過程で、微小孔100に溜まって
いた体液や汚物が消毒液と一緒に微小孔100から流し出
される。流体通路23に出た消毒液は接続チューブ30を経
て開口31aから排出される。
上記消毒液を流通させる方法として、上記の他に次の方
法がある。例えば、消毒液を開口31aから正の圧力をか
けて供給してもよい。この場合、消毒液は最初に流体通
路23に充満し、内側チューブ21の微小孔100を通って内
側チューブ21内に出、この後開口13a,27aから排出され
る。
また、開口13a,27aを閉じ、操作ボタン39を押してバル
ブ36を開いて開口38aと内側チューブ21を連通させた状
態で吸引装置により吸引を行ない(開口38aに負圧を付
与し)、上記開口31aから消毒液を流入させてもよい。
この場合でも、内側チューブ21の微小孔100に消毒液を
流通させることができる。
次に、洗浄水を上記消毒液と同様にして案内管構造20内
を流通させる。この時、洗浄水を内側チューブ21の微小
孔100に流通させることができるので、この微小孔100か
ら消毒液を確実に除去できる。この洗浄の後、乾燥を行
なう。この乾燥の際、微小孔100の両端が開いているの
で、洗浄水が蒸発しやすく、この微小孔100に液体が溜
まって細菌の再繁殖を許すような不都合は生じない。な
お、この乾燥の際、上記消毒液および洗浄水と同様にし
て高温の加圧空気を流通させたり、バキューム吸引する
と、空気が微小孔100内を強制的に流通させられるた
め、乾燥をより確実に行なうことができる。
本発明方法としてエチレンオキサイド等の消毒ガスを用
いて消毒することもできる。すなわち、最初に洗浄水を
上記と同様にして案内管構造20内を流通させる。この
際、洗浄水が内側チューブ21の微小孔100を通るので確
実に微小孔100を洗浄できる。次に、内視鏡を真空室内
に入れて内部の空気および水を除去する。この際、内側
チューブ21の微小孔100の両端が開いているため、この
微小孔100内の液体を確実に除去できる。次に、上記室
を消毒ガス雰囲気にして消毒を行う。この際、内側チュ
ーブ21の微小孔100の両端が開いているので消毒ガスが
充分に微小孔100内に行き渡り、しかも上述したように
微小孔100内に液体が残存していないので消毒を確実に
行なうことができる。なお、上記消毒ガスを上記消毒液
の場合と同様に正圧または負圧を用いて、内側チューブ
21の微小孔100内で強制流通させると、消毒がより確実
となる。
本発明は上記実施例に制約されず種々の態様が可能であ
る。例えば、外側チューブを薄肉のゴムにより形成し、
内側チューブに密着させておき、消毒液等の圧送時に膨
らんで、外側チューブと内側チューブとの間に消毒液等
を流通させるようにしてもよい。このように、両チュー
ブ間の流体通路は、流体が通過する時にのみ開くもので
あってもよい。
第3図に示すように、外側チューブ22′を蛇腹形状にし
てもよい。この場合、案内管構造20の曲げ抵抗をさらに
小さくすることができる。
さらに、第4図,第5図にそれぞれ示すような構成にし
てもよい。これら実施例において、上記実施例に対応す
る構成部材については図中同番号を付してその詳細な説
明を省略する。
上記実施例では、観察窓17洗浄用の送水通路を構成する
チューブ(図示しない)が、上記案内管構造20とは別体
をなして挿入部11内に収納されているが、第4図に示す
実施例では、流体通路23が観察窓17洗浄用の送水通路を
兼ねており、挿入部11の径を細くすることができる。詳
述すると、先端硬性部13には金属管26および大径の金属
管50が同心をなして固定されており、この金属管50に外
側チューブ22の端部が接続されている。内側チューブ21
と外側チューブ22との間の流体通路23は、金属管26,50
間に形成された通路51、先端硬性部13に形成された通路
52、この通路52の開口52aに取り付けられたノズル53を
介して外部に連通している。また、金属管25に接続され
た接続チューブ30にはバルブ55を介して送水チューブ56
が接続されている。このチューブ56はガイドチューブ14
内を挿通されて、プラグ15に設けた接続部57に接続され
ている。この接続部57は開口57aを有し、送水装置に接
続されている。
上記構成において、鉗子の出し入れおよび吸引について
は上記実施例と同様に行なう。観察窓17が体液等で汚れ
た場合には、操作ボタン59を押してバルブ55を開き、送
水装置から水を開口57aに供給する。この際、水はチュ
ーブ56,30を通り、さらに流体通路23、通路51,52を通っ
てノズル53から噴出し、観察窓17を洗浄する。この後、
プラグ15に接続された送気装置から図示しないチューブ
を介して圧縮空気を観察窓17に吹き付けて洗浄水を除去
する。
この実施例において、バルブ36,55を閉じ状態にし、開
口13aを指や栓でふさぐことにより、内側チューブ21は
一端だけが開口27aを介して外部に連通され、流体通路2
3は一端だけが開口52aを介して外部に連通された状態に
なる。この状態で、開口27aから消毒液を圧力をかけて
流すと、消毒液は内側チューブ21に充満し、さらに内側
チューブ21の微小孔を通りさらに流体通路23、通路51,5
2を通り開口52aから排出される。
また、この実施例では、開口52aを閉じ、バルブ55を開
き、開口57aから消毒液を圧力をかけて供給することも
できる。この場合、消毒液は流体通路23から内側チュー
ブ21の微小孔を通って内側チューブ21内に流れ、開口13
a,27aから排出される。さらに、他の洗浄,消毒方法も
第1図の実施例で説明したのと同様にして行なうことが
できる。
なお、第4図の流体通路23は圧縮空気の通路としてもよ
く、さらに洗浄水および圧縮空気の両方を流通させる通
路としてもよい。
第4図では案内管構造20の流体通路23を送水通路に兼用
させたものであるが、送水や送気の専用通路に本発明の
案内管構造を適用してもよい。この場合、内側チューブ
内を洗浄水や圧縮空気が通る。
第5図に示す内視鏡は膀胱A等の観察に用いられるもの
である。先端硬性部13の構成は、ノズルが無いだけで第
4図の場合と似ている。操作本体10には開口61a,62aを
それぞれ有する2つの接続部61,62が設けられている。
各接続部61,62には、金属管63,64が取り付けられてい
る。一方の金属管63は内端部が2重管構造をなしてい
て、内管部63aに内側チューブ21が接続され、外管部63b
には外側チューブ22が接続されている。外管部63bには
接続部63cが形成されていてこの接続部63cと金属管64と
がチューブ65により接続されている。
この例では、膀胱Aの観察時に洗浄水が接続部61の開口
61aから供給され内側チューブ21を通って開口13aから膀
胱A内に入り、開口52aに戻り、さらに流体通路23、チ
ューブ65、金属管64を経て開口62aから排出される。こ
れにより、膀胱A内の汚れた体液が排出され、膀胱A内
が洗浄水により満たされるので良好な観察が得られる。
この実施例では、内側チューブ21は両端が開口61a,13a
を介して外部に連通されており、流体通路23は両端が開
口62a,52aを介して外部に連通されている。したがっ
て、本発明方法により案内管構造20の洗浄,消毒を行な
う場合、正圧または負圧を付与する開口を選択し、この
開口と内側チューブ21または流体通路23を介して連通関
係にある反対側の開口を閉じる必要がある。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明装置では、内側チューブの
微小孔の両端が開いているので洗浄や消毒用流体が通過
可能であり、確実な洗浄や消毒を行なうことができる。
また、内側チューブを構成する多孔質樹脂の特徴を生か
すことができ、曲げ抵抗等を小さくすることができる。
また、本発明方法では、内側チューブの微小孔に強制的
に洗浄や消毒用の流体を通過させるので、洗浄や消毒を
より確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す内視鏡の断面図、第2
図は第1図中II−II矢視拡大断面図、第3図は案内管構
造の他の態様を示す断面図、第4図,第5図はさらに他
の態様を示す内視鏡の断面図、第6図は内側チューブの
表面を顕微鏡で見た図である。 10……操作本体、11……挿入部、20……案内管構造、21
……内側チューブ、22,22′……外側チューブ、23……
流体通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内視鏡の挿入部に収納される案内管構造に
    おいて、多孔質樹脂製の内側チューブと、この内側チュ
    ーブを包囲する無孔質樹脂製の外側チューブとを有し、
    これら内側チューブと外側チューブとの間に洗浄や消毒
    用の流体通路が形成され、内側チューブの両端が内視鏡
    に形成された開口に連通され、上記流体通路の少なくと
    も一端が内視鏡に形成された開口に連通されていること
    を特徴とする内視鏡の案内管構造。
  2. 【請求項2】上記内側チューブが多孔質四弗化エチレン
    樹脂からなる特許請求の範囲第1項に記載の内視鏡の案
    内管構造。
  3. 【請求項3】多孔質樹脂製の内側チューブと、この内側
    チューブを包囲する無孔質樹脂製の外側チューブとを有
    し、これら内側チューブと外側チューブとの間に洗浄や
    消毒用の流体通路が形成され、内側チューブの両端が内
    視鏡に形成された開口に連通され、上記流体通路の少な
    くとも一端が内視鏡に形成された開口に連通されている
    内視鏡の案内管構造を消毒する際、上記内側チューブお
    よび流体通路のいずれか一方に連通する少なくとも一つ
    の開口から洗浄や消毒用の流体を流入させ、他方に連通
    する少なくとも一つの開口からこの流体を流出させ、こ
    の過程で内側チューブの微小孔に強制的に上記流体を流
    通させることを特徴とする内視鏡の案内管構造の洗浄消
    毒方法。
JP61158843A 1986-07-08 1986-07-08 内視鏡の案内管構造およびその洗浄消毒方法 Expired - Lifetime JPH0685763B2 (ja)

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JPH0677567B2 (ja) * 1990-02-08 1994-10-05 株式会社東芝 内視鏡
LV13860B (lv) * 2008-03-20 2009-02-20 Sergejs Matasovs Endoskops ar vienkanāla endoskopisku caurulīti un vienreizējas lietošanas komplektu, kas savieno tās kanālu ar spiediena avotiem

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