JP3406081B2 - 洗浄補助具 - Google Patents
洗浄補助具Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内視鏡内に配設され
た処置具チャンネル、送気送水チャンネル等の管路を洗
浄する際に、その洗浄を補助する洗浄補助具に関する。 【0002】 【従来の技術】内視鏡にはその操作部から挿入部の先端
部に亘って処置具チャンネル、送気送水チャンネル等の
管路が配設されている。この管路は、体液、血液あるい
は汚物等によって汚染されやすく、内視鏡の使用後、そ
の外表面のみならず、管路の内部まで洗浄する必要があ
る。 【0003】しかし、管路は細く、しかも長いために洗
浄水を流通させただけでは管路の内面に付着した汚物を
取り除くことはできない。そこで、従来においては、実
開平4−37402号公報に示すように、ワイヤの端部
に洗浄ブラシを設けた洗浄具を用い、この洗浄具を内視
鏡の管路に挿入し、洗浄ブラシによって管壁を擦り、付
着した汚物を管壁から剥がして洗浄を行っている。 【0004】また、特開平4−312437号公報に示
すように、洗浄ブラシの後部にスポンジを設け、洗浄ブ
ラシで管壁に付着している汚物を擦り落とし、浮き上が
った汚物をスポンジで拭い落し、その後、濯ぎ用の液体
を管路に注入して汚物を排除する試みもなされている。 【0005】その後、シリンジ等を前記管路の開口に接
続して空気を管路内に送り込み、管路壁を乾燥させる。
(もしくは、内視鏡を自然放置して管路内を乾燥させ
る。)さらに、その後、内視鏡を滅菌する必要がある場
合は、例えばエチレンオキサイドガス滅菌(以下、EO
G滅菌という)を行っている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、EOG
滅菌は通常、チャンバー内を陰圧(ほとんど真空)に引
き、そしてチャンバー内にエチレンオキサイドガスを充
満させて、このガスを被滅菌分に触れさせる工程で行わ
れる。 【0007】チャンバー内に陰圧にする目的は、チャン
バー内をガスで完全に置換することであるが、陰圧にす
ることによって被滅菌物に付着している水分を蒸発させ
る目的もある。被滅菌物に水分が付着していると、その
部分がガスに触れないため、充分な滅菌ができないので
ある。しかし、陰圧工程は万能ではない。あまり被滅菌
分が濡れているようだと、陰圧工程でも乾燥しきれな
い。よって、EOG滅菌は、滅菌開始前迄に充分に被滅
菌分を乾燥させることが、常識となっている。 【0008】ところが、内視鏡の内部に配設された管路
内部の乾燥手段は、前述の如く、確実性に欠けるもので
あった。管路の開口部の間口が広い場合には綿棒等で水
滴を拭い切れるが、内部の奥深い管路では水滴を拭えな
い。通常は自然乾燥を待つしかない。また、特開平4−
312437公報の図13に示されているようなスポン
ジを管路を拭うために使ってもスポンジの水分の許容量
を越えれば、吸水性が無くなるので、やはり自然乾燥を
待つしかない。 【0009】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、内視鏡内に配設され
た管路内に付着している水滴を確実に除去することがで
きる洗浄補助具を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段および作用】この発明は、
前記目的を達成するために、内視鏡内に配設された管路
を洗浄する際に、洗浄を補助する洗浄補助具において、
前記管路の内径よりも大きな外径を全周に連続して有す
る非吸液性の弾性体と、この弾性体を支持する軸部材と
を具備したことを特徴とする。 【0011】内視鏡内に配設された管路に軸部材を介し
て非吸液性の弾性体を挿入すると、その弾性体の全周が
管路の内壁を摺動し、内壁に付着している水滴等を掻き
取り、水滴を確実に除去することができる。 【0012】 【実施例】以下、この発明の各実施例を図面に基づいて
説明する。図1〜図3は第1の実施例を示し、図1は洗
浄補助具1を示す。この洗浄補助具1は軸部材としての
可撓性線材2と、この可撓性線材2の先端部に設けられ
た弾性体としての水滴掻き取り部3とから構成されてい
る。可撓性線材2は、例えば金属製ワイヤー、樹脂パイ
プ、樹脂棒状体によって形成されている。 【0013】水滴掻き取り部3は、例えばシリコンゴ
ム、弗素ゴム等の弾性に富んだ材料によって形成されて
いて、本実施例では軸方向に3つの連続する円盤状の膨
大部4が全周的に設けられている。膨大部の外径d1 は
内視鏡の管路内径d2 よりもわずかに大きく形成されて
いる。さらに、可撓性線材2の基端部には洗浄補助具1
の進退操作時、作業者が把持するための把持部5が設け
られている。 【0014】次に、前述のように構成された洗浄補助具
1の作用を図2および図3に基づいて説明する。図2
は、可撓性の挿入部6を有する内視鏡7を示し、操作部
8から挿入部6に亘ってチャンネル管路9が設けられて
いる。今、チャンネル管路9を洗浄する場合について説
明すると、通常の洗浄ブラシでチャンネル管路9を洗浄
後、濯ぎ用の水をシリンジ等でチャンネル開口部10よ
り注入する。そして、チャンネル開口部10より洗浄補
助具1を挿入する。 【0015】図3は、チャンネル管路9内に挿入した洗
浄補助具1の先端部の水滴掻き取り部3を示し、この水
滴掻き取り部3の膨大部4はチャンネル管路9よりも径
が大きいので、弾性変形し、チャンネル管路9の管壁1
1を押圧しながら、矢印方向に移動される。その際、管
壁11に付着している水滴aは掻き取られる。そして、
水滴掻き取り部3がチャンネル管路9の先端開口から抜
け出ると、チャンネル管路9に溜まっていた水滴が内視
鏡7より排出される。 【0016】本実施例では、膨大部4を軸方向に設けた
が、当然、幾つかの膨大部4を設けても良いことは言う
までもない。ただ、軸方向に膨大部4を複数設けること
によって、管路内での膨大部4の傾きを抑えることがで
きるので、水滴aを掻き取る性能が安定する。 【0017】しかし、一方で管壁との摩擦抵抗が増え、
洗浄補助具1の挿入抵抗が増えることにもなるので、要
は、水滴掻き取り部3の弾性体としての硬度、摩擦係数
を適宜考慮して、水滴掻き取り部3の外径の大きさ、膨
大部4の個数を決定することが必要である。 【0018】なお、本実施例では、軟性内視鏡の洗浄補
助具について述べたが、硬性鏡のチャンネル管路の洗浄
にも用いることができ、また硬性鏡の場合には軸部材は
可撓性線材2ではなく、硬性ロッドであってもよい。 【0019】図4および図5は第2の実施例を示し、可
撓性線材2の一端部に洗浄ブラシ12を設け、他端部に
第1の実施例と同様の水滴掻き取り部3を設けた洗浄具
13である。洗浄ブラシ12と水滴掻き取り部3との間
の可撓性線材2の長さは、内視鏡7の挿入部6の先端構
成部14からチャンネル開口部10に至るまでのチャン
ネル管路9よりも長く構成されている。 【0020】本実施例によれば、洗浄具13の洗浄ブラ
シ12側からチャンネル開口部10に挿入し、前後動さ
せながら、管壁11に付着している汚物を浮かび上がら
せる。そして、洗浄ブラシ12が先端構成部14から突
き抜けたら、洗浄ブラシ12側の洗浄具13の端部を把
持し、先端構成部14に引き抜くことにより、管壁11
に付着していた汚物とともに水滴を水滴掻き取り部3に
よって掻き取ることができる。 【0021】この実施例によれば、1本の洗浄具13
で、洗浄ブラシと洗浄補助具を兼ねることができ、経済
的である。また、作業的にも洗浄と水滴除去を一環した
作業で行えるため、作業が簡略化されるという効果があ
る。 【0022】図6は第3の実施例を示す。洗浄補助具1
5は、軸部材として中空のチューブ部材16を有してお
り、チューブ部材16の先端部は閉じられており、先端
近傍には開口17が設けられている。そして、開口17
を覆うようにバルーン18が設けられている。バルーン
18の両端はチューブ部材16に接着固定されている。 【0023】前記チューブ部材16の材質は、PVC、
PTFE等の弗素樹脂、ポリエチレン等、特に材質は何
でもよい。同様にバルーン18もシリコン、ラテック
ス、ポリオレフィン等、伸縮性を有する材質でありさえ
すればよい。そして、バルーン18の外周面には全周に
連続するシール突起19が一体に設けられている。本実
施例ではこのバルーン18が第1の実施例の水滴掻き取
り部3に相当する。また、洗浄補助具15の基端部、つ
まりチューブ部材16の端部には、伸縮性を有するゴム
球20が設けられており、チューブ部材16と接着固定
されている。 【0024】本実施例によれば、第1の実施例と同様に
洗浄ブラシでの管路ブラッシング、濯ぎ水のフラッシン
グの後、チャンネル開口部10よりバルーン18側から
洗浄補助具15をチャンネル管路9に挿入する。そし
て、作業者はゴム球20をつかみながら、洗浄補助具1
5をチャンネル管路9に挿入していく。 【0025】その際、ゴム球20はつかまれたことで、
内部圧力が高まって、チューブ部材16を通じてバルー
ン18が膨張する。よってバルーン18はその圧力で管
壁11に押圧される。そして、シール突起19が管壁1
1の全周を押圧し、水滴を掻き取る。したがって、バル
ーン18の径は、ゴム球20をつかむ力具合で調整でき
るため、チャンネル管路9の内径が様々であっても1本
の洗浄補助具15でまかなうことができる。 【0026】図7は第1の開示例を示し、医療用の内視
鏡やカテーテル等の管路内の水分を除去するための管路
水分除去具を示す。医療用の内視鏡やカテーテルは、感
染症を防ぐために使用前には確実に消毒もしくは滅菌し
ておく必要がある。消毒、滅菌を施す前処理として水中
で洗浄を行わなければならないが、このときの水分が内
視鏡等に付着したままであると、消毒剤、滅菌剤が機器
の表面に触れることができず、十分に消毒、滅菌が行わ
れない。したがって、洗浄後は水分を全て除去しなけれ
ばならない。一般に、機器外表面はガーゼ、布等で完全
に拭き取れたが、内視鏡に内蔵された鉗子用の管路やカ
テーテル類の管路内壁の水分は、シリンジで空気を送気
したり、吸引器による吸引で除去したり、非常に長い時
間をかけて乾燥炉等で水分を蒸発させていた。 【0027】前述のように空気の力で水分を飛ばす方法
では、空気圧の加減や管路内径によって除去に要する時
間が異なり、条件が煩わしい上、完全に水分を除去する
には長い時間を必要とした。また、乾燥炉等で水分を蒸
発させる方法では、非常に長い時間がかかってしまっ
た。 【0028】図7は前述のような問題を解決した管路水
分除去具であり、同図(a)に示す吸水部材21は、略
円柱状で、外径が内視鏡等の管路内径とほぼ同じかわず
かに大きく形成されている。長さは管路の形状、長さに
合わせて適当な寸法に設けられている。吸水部材21の
材質としては、高吸収性ポリマー、布、紙等が適してい
る。また、水を吸収すると変色する紙等を用いると、水
分の残りを検知することができる。 【0029】吸水部材21の端部中央に接続して、吸水
部材21を押し引き操作する操作ワイヤ22が設けられ
ている。操作ワイヤ22の長さは、管路の長さよりも長
く設けられている。 【0030】この管路水分除去具は、管路の一端開口か
ら操作ワイヤ22を挿通し、他端開口から突出させる。
突出した操作ワイヤ22を持って引張り、吸水部材21
を管路内へ引き込み、管路から引き抜く。吸水部材21
の外径は管路内径よりもわずかに大きく形成されている
ため、変形して管路内壁に全周に亘って密着し、管路内
壁に付着している水分をくまなく吸収することができ
る。 【0031】同図(b)に示す吸水部材23は、2つの
円錘状の底面同士を合わせた形状に形成されている。吸
水部材23の両端部中央にはそれぞれ操作ワイヤ24が
接続している。その他は前記吸水部材21と同じであ
る。このように吸水部材23が円錐状に形成されている
ため、管路内径が異なる複数の内視鏡に共通に使用可能
である。また、1つの内視鏡で管路径が途中で変わって
いる場合にも、この吸水部材23ですべての管路内の水
分を除去できる。さらに、両端に操作ワイヤ24が接続
されているので、管路内を往復させる際に手間がかから
ない。 【0032】同図(c)に示す吸水部材25は、略球状
に形成されている。球の直径は管路の内径と略同じか、
わずかに大きく形成されている。この吸水部材25を複
数個直列に並べ、中心を操作ワイヤ26で数珠繋ぎに繋
いである。その他は前記吸水部材21と同じである。 【0033】吸水部材25が球状であるため、屈曲した
管路でも抵抗なく挿通可能となる。また、複数個の吸水
部材25が数珠繋ぎになっているので、1回の挿通で確
実かつ迅速に水分が除去できる。 【0034】図8〜図13は第2の開示例を示し、鉗子
を挿通したり、送水、吸引をするための管路を有する軟
性内視鏡を示す。鉗子用あるいは送水、吸引用の管路を
内蔵した従来の軟性内視鏡は、図8および図9に示すよ
うに、挿入部31の内部は軟性チューブ32で管路を形
成し、少なくとも挿入部31の先端部と操作部33の両
端開口部近傍で硬性の口金部材34に接続し、口金部材
34が外部に開口していた。 【0035】したがって、軟性チューブ32と口金部材
34の接続部分35にはどうしても溝や段差が生じてし
まう。この溝には粘液や汚物がたまってしまい、これを
洗浄して落とすためには念入りにブラッシングを行わな
ければならなかった。 【0036】図10および図11は前述のような問題を
解決した内視鏡を示し、図10は内視鏡挿入部の先端部
の断面図で、図11は内視鏡操作部の断面図である。図
10に示すように、挿入部36は樹脂チューブの中に金
属網管を一体的に埋め込み形成した、柔軟性に富んだ外
装チューブ37内に、イメージガイドファイバー38、
鉗子チャンネルチューブ39、図示しないライトガイド
ファイバー、湾曲操作ワイヤー等を内蔵して構成されて
いる。 【0037】外装チューブ37の先端には先端枠40が
嵌合され、外装チューブ37に接着固定されている。先
端枠40にはイメージガイドファイバー38や鉗子チャ
ンネルチューブ39等の内蔵物を先端面へ導く貫通孔4
1が複数設けられている。貫通孔41の径は、各々の内
蔵物が嵌合する径に設けられている。イメージガイドフ
ァイバー38の先端には対物レンズ42が当接され、貫
通孔41内に接着固定されている。 【0038】鉗子チャンネルチューブ39の一方の端部
は貫通孔41に嵌入され、鉗子チャンネルチューブ39
の先端面が先端枠40の先端面とほぼ面一になる位置で
貫通孔41内に接着固定されている。なお、鉗子チャン
ネルチューブ39を先端枠40の先端面よりも突出させ
て固定してもよい。 【0039】また、内視鏡操作部は、図11に示すよう
に、操作部本体43の側面から斜めに突出して鉗子口4
4が一体に設けられている。鉗子口44の内周面にはね
じ部45が設けられており、このねじ部45に螺合する
ねじ46を外周面に設けた口金47が鉗子口44にねじ
込み固定されている。口金47の一方の端部は鉗子口4
4よりも突出しており、外形は送水チューブ等が容易に
接続できるように鍔状に形成されている。前記鉗子チャ
ンネルチューブ39の端部内周面は、鉗子等を導入しや
すいように外部に開くテーパ部49に形成されている。 【0040】口金47の内周面には鉗子チャンネルチュ
ーブ39の他方の端部が嵌入され、鉗子チャンネルチュ
ーブ39の端面と、口金47の端面がほぼ同一面になる
ように口金47内に接着固定されている。口金47の前
記テーパ部49にあたる部分の鉗子チャンネルチューブ
39はあらかじめテーパ状に熱成形されている。 【0041】このように構成することによって、継ぎ目
のない鉗子チャンネルを形成することができ、汚物等が
たまる溝がなく、簡単な洗浄でも汚れが確実に落とすこ
とができる。 【0042】図12および図13も同様な問題を解決し
た内視鏡を示し、図12は内視鏡挿入部の先端部の断面
図で、図13は内視鏡操作部の断面図である。図12に
示すように、先端枠40の鉗子チャンネルチューブ39
が嵌合する貫通孔41の先端部には、鉗子チャンネルチ
ューブ39の先端をはさみ込んで固定するための座部5
0が設けられている、座部50の側周面にはねじ部51
が設けられており、このねじ部51には鉗子チャンネル
チューブ39を座部50へ押圧するための、リング状の
チャンネル固定部材52がねじ込んで接着されている。
チャンネル固定部材52の内径は鉗子チャンネルチュー
ブ39の内径よりも大きく設けられている。 【0043】内視鏡操作部は、図13に示すように、口
金基部53の外側面にはねじ部53aが設けられてい
る。口金基部53の先端面との間に鉗子チャンネルチュ
ーブ39をはさみ込んで固定するための固定口金54の
内周面には、前記ねじ部53aに螺合するねじが設けら
れ、固定口金54を口金基部53に対してねじ込むこと
によって、鉗子チャンネルチューブ39の端部を押圧固
定している。このように構成することによって、鉗子チ
ャンネルチューブ39を口金基部53に対して簡単かつ
確実に固定できる。また、先端枠40および口金基部5
3と鉗子チャンネルチューブ39とに接続継ぎ目がな
く、内視鏡の外部に開口しているため、汚物等がたまる
溝がなく、簡単な洗浄でも汚れが確実に落とすことがで
きる。 【0044】前述した実施態様によれば、次のような構
成が得られる。 (付記1)内視鏡内に配設された管路を洗浄する際に、
洗浄を補助する洗浄補助具において、前記管路の内径よ
りも大きな外径を全周に連続して有する非吸液性の弾性
体と、この弾性体を支持する軸部材とを具備したことを
特徴とする洗浄補助具。 (付記2)前記弾性体は、軸方向に複数の連続する円盤
状の膨大部を全周的に設けた水滴掻き取り部出あること
を特徴とする付記1記載の洗浄補助具。 (付記3)前記弾性体の外径は内視鏡の管路内径よりも
わずかに大きく形成されていることを特徴とする付記1
記載の洗浄補助具。 (付記4)前記弾性体は、シリコンゴム、弗素ゴム等の
弾性に富んだ材料で形成されていることを特徴とする付
記1記載の洗浄補助具。 (付記5)前記弾性体は、伸縮性のバルーンであること
を特徴とする付記1記載の洗浄補助具。 (付記6)前記軸部材は、可撓性線材であることを特徴
とする付記1記載の洗浄補助具。 (付記7)前記軸部材は、金属製ワイヤー、樹脂パイ
プ、樹脂棒状体によって形成されていることを特徴とす
る付記1記載の洗浄補助具。 (付記8)前記軸部材は、中空のパイプ部材からなり、
バルーンを膨張させる圧力を供給する管路を有している
付記1または5記載の洗浄補助具。 (付記9)前記バルーンは、伸縮性を有するシリコン、
ラテックス、ポリオレフィン等で形成されていることを
特徴とする付記5記載の洗浄補助具。 (付記10)前記バルーンは、その外周面の全周に連続
するシール突起が設けられていることを特徴とする付記
5または9記載の洗浄補助具。 (付記11)内視鏡内に配設された管路を洗浄する洗浄
具において、可撓性を有する軸部材と、この軸部材の一
端部に設けられた洗浄ブラシと、前記軸部材の他端部に
設けられ前記管路の内径よりも大きな外径を全周に連続
して有する非吸液性の弾性体とを具備したことを特徴と
する洗浄具。 (付記12)前記軸部材の長さは、内視鏡の管路よりも
長いことを特徴とする付記11記載の洗浄具。 (付記13)内視鏡内に配設された管路を洗浄した後、
管路ないの水分を除去するする管路内水分除去具におい
て、吸水部材と、この吸水部材に接続された操作ワイヤ
とからなる管路内水分除去具。 (付記14)前記吸水部材は、断面が略円形で、最大部
径が内視鏡等の管路内径と同じかそれより大きく形成さ
れていることを特徴とする付記13記載の管路内水分除
去具。 (付記15)前記吸水部材は、高吸水性ポリマー、布ま
たは紙で形成されていることを特徴とする付記13記載
の管路内水分除去具。 【0045】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、内視鏡の管路の内径よりも大きな外径を全周に連続
して有する非吸液性の弾性体を有する洗浄補助具を前記
管路にに挿入することにより、管路内に付着している水
滴を簡単かつ確実に除去することができるという効果が
ある。
た処置具チャンネル、送気送水チャンネル等の管路を洗
浄する際に、その洗浄を補助する洗浄補助具に関する。 【0002】 【従来の技術】内視鏡にはその操作部から挿入部の先端
部に亘って処置具チャンネル、送気送水チャンネル等の
管路が配設されている。この管路は、体液、血液あるい
は汚物等によって汚染されやすく、内視鏡の使用後、そ
の外表面のみならず、管路の内部まで洗浄する必要があ
る。 【0003】しかし、管路は細く、しかも長いために洗
浄水を流通させただけでは管路の内面に付着した汚物を
取り除くことはできない。そこで、従来においては、実
開平4−37402号公報に示すように、ワイヤの端部
に洗浄ブラシを設けた洗浄具を用い、この洗浄具を内視
鏡の管路に挿入し、洗浄ブラシによって管壁を擦り、付
着した汚物を管壁から剥がして洗浄を行っている。 【0004】また、特開平4−312437号公報に示
すように、洗浄ブラシの後部にスポンジを設け、洗浄ブ
ラシで管壁に付着している汚物を擦り落とし、浮き上が
った汚物をスポンジで拭い落し、その後、濯ぎ用の液体
を管路に注入して汚物を排除する試みもなされている。 【0005】その後、シリンジ等を前記管路の開口に接
続して空気を管路内に送り込み、管路壁を乾燥させる。
(もしくは、内視鏡を自然放置して管路内を乾燥させ
る。)さらに、その後、内視鏡を滅菌する必要がある場
合は、例えばエチレンオキサイドガス滅菌(以下、EO
G滅菌という)を行っている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、EOG
滅菌は通常、チャンバー内を陰圧(ほとんど真空)に引
き、そしてチャンバー内にエチレンオキサイドガスを充
満させて、このガスを被滅菌分に触れさせる工程で行わ
れる。 【0007】チャンバー内に陰圧にする目的は、チャン
バー内をガスで完全に置換することであるが、陰圧にす
ることによって被滅菌物に付着している水分を蒸発させ
る目的もある。被滅菌物に水分が付着していると、その
部分がガスに触れないため、充分な滅菌ができないので
ある。しかし、陰圧工程は万能ではない。あまり被滅菌
分が濡れているようだと、陰圧工程でも乾燥しきれな
い。よって、EOG滅菌は、滅菌開始前迄に充分に被滅
菌分を乾燥させることが、常識となっている。 【0008】ところが、内視鏡の内部に配設された管路
内部の乾燥手段は、前述の如く、確実性に欠けるもので
あった。管路の開口部の間口が広い場合には綿棒等で水
滴を拭い切れるが、内部の奥深い管路では水滴を拭えな
い。通常は自然乾燥を待つしかない。また、特開平4−
312437公報の図13に示されているようなスポン
ジを管路を拭うために使ってもスポンジの水分の許容量
を越えれば、吸水性が無くなるので、やはり自然乾燥を
待つしかない。 【0009】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、内視鏡内に配設され
た管路内に付着している水滴を確実に除去することがで
きる洗浄補助具を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段および作用】この発明は、
前記目的を達成するために、内視鏡内に配設された管路
を洗浄する際に、洗浄を補助する洗浄補助具において、
前記管路の内径よりも大きな外径を全周に連続して有す
る非吸液性の弾性体と、この弾性体を支持する軸部材と
を具備したことを特徴とする。 【0011】内視鏡内に配設された管路に軸部材を介し
て非吸液性の弾性体を挿入すると、その弾性体の全周が
管路の内壁を摺動し、内壁に付着している水滴等を掻き
取り、水滴を確実に除去することができる。 【0012】 【実施例】以下、この発明の各実施例を図面に基づいて
説明する。図1〜図3は第1の実施例を示し、図1は洗
浄補助具1を示す。この洗浄補助具1は軸部材としての
可撓性線材2と、この可撓性線材2の先端部に設けられ
た弾性体としての水滴掻き取り部3とから構成されてい
る。可撓性線材2は、例えば金属製ワイヤー、樹脂パイ
プ、樹脂棒状体によって形成されている。 【0013】水滴掻き取り部3は、例えばシリコンゴ
ム、弗素ゴム等の弾性に富んだ材料によって形成されて
いて、本実施例では軸方向に3つの連続する円盤状の膨
大部4が全周的に設けられている。膨大部の外径d1 は
内視鏡の管路内径d2 よりもわずかに大きく形成されて
いる。さらに、可撓性線材2の基端部には洗浄補助具1
の進退操作時、作業者が把持するための把持部5が設け
られている。 【0014】次に、前述のように構成された洗浄補助具
1の作用を図2および図3に基づいて説明する。図2
は、可撓性の挿入部6を有する内視鏡7を示し、操作部
8から挿入部6に亘ってチャンネル管路9が設けられて
いる。今、チャンネル管路9を洗浄する場合について説
明すると、通常の洗浄ブラシでチャンネル管路9を洗浄
後、濯ぎ用の水をシリンジ等でチャンネル開口部10よ
り注入する。そして、チャンネル開口部10より洗浄補
助具1を挿入する。 【0015】図3は、チャンネル管路9内に挿入した洗
浄補助具1の先端部の水滴掻き取り部3を示し、この水
滴掻き取り部3の膨大部4はチャンネル管路9よりも径
が大きいので、弾性変形し、チャンネル管路9の管壁1
1を押圧しながら、矢印方向に移動される。その際、管
壁11に付着している水滴aは掻き取られる。そして、
水滴掻き取り部3がチャンネル管路9の先端開口から抜
け出ると、チャンネル管路9に溜まっていた水滴が内視
鏡7より排出される。 【0016】本実施例では、膨大部4を軸方向に設けた
が、当然、幾つかの膨大部4を設けても良いことは言う
までもない。ただ、軸方向に膨大部4を複数設けること
によって、管路内での膨大部4の傾きを抑えることがで
きるので、水滴aを掻き取る性能が安定する。 【0017】しかし、一方で管壁との摩擦抵抗が増え、
洗浄補助具1の挿入抵抗が増えることにもなるので、要
は、水滴掻き取り部3の弾性体としての硬度、摩擦係数
を適宜考慮して、水滴掻き取り部3の外径の大きさ、膨
大部4の個数を決定することが必要である。 【0018】なお、本実施例では、軟性内視鏡の洗浄補
助具について述べたが、硬性鏡のチャンネル管路の洗浄
にも用いることができ、また硬性鏡の場合には軸部材は
可撓性線材2ではなく、硬性ロッドであってもよい。 【0019】図4および図5は第2の実施例を示し、可
撓性線材2の一端部に洗浄ブラシ12を設け、他端部に
第1の実施例と同様の水滴掻き取り部3を設けた洗浄具
13である。洗浄ブラシ12と水滴掻き取り部3との間
の可撓性線材2の長さは、内視鏡7の挿入部6の先端構
成部14からチャンネル開口部10に至るまでのチャン
ネル管路9よりも長く構成されている。 【0020】本実施例によれば、洗浄具13の洗浄ブラ
シ12側からチャンネル開口部10に挿入し、前後動さ
せながら、管壁11に付着している汚物を浮かび上がら
せる。そして、洗浄ブラシ12が先端構成部14から突
き抜けたら、洗浄ブラシ12側の洗浄具13の端部を把
持し、先端構成部14に引き抜くことにより、管壁11
に付着していた汚物とともに水滴を水滴掻き取り部3に
よって掻き取ることができる。 【0021】この実施例によれば、1本の洗浄具13
で、洗浄ブラシと洗浄補助具を兼ねることができ、経済
的である。また、作業的にも洗浄と水滴除去を一環した
作業で行えるため、作業が簡略化されるという効果があ
る。 【0022】図6は第3の実施例を示す。洗浄補助具1
5は、軸部材として中空のチューブ部材16を有してお
り、チューブ部材16の先端部は閉じられており、先端
近傍には開口17が設けられている。そして、開口17
を覆うようにバルーン18が設けられている。バルーン
18の両端はチューブ部材16に接着固定されている。 【0023】前記チューブ部材16の材質は、PVC、
PTFE等の弗素樹脂、ポリエチレン等、特に材質は何
でもよい。同様にバルーン18もシリコン、ラテック
ス、ポリオレフィン等、伸縮性を有する材質でありさえ
すればよい。そして、バルーン18の外周面には全周に
連続するシール突起19が一体に設けられている。本実
施例ではこのバルーン18が第1の実施例の水滴掻き取
り部3に相当する。また、洗浄補助具15の基端部、つ
まりチューブ部材16の端部には、伸縮性を有するゴム
球20が設けられており、チューブ部材16と接着固定
されている。 【0024】本実施例によれば、第1の実施例と同様に
洗浄ブラシでの管路ブラッシング、濯ぎ水のフラッシン
グの後、チャンネル開口部10よりバルーン18側から
洗浄補助具15をチャンネル管路9に挿入する。そし
て、作業者はゴム球20をつかみながら、洗浄補助具1
5をチャンネル管路9に挿入していく。 【0025】その際、ゴム球20はつかまれたことで、
内部圧力が高まって、チューブ部材16を通じてバルー
ン18が膨張する。よってバルーン18はその圧力で管
壁11に押圧される。そして、シール突起19が管壁1
1の全周を押圧し、水滴を掻き取る。したがって、バル
ーン18の径は、ゴム球20をつかむ力具合で調整でき
るため、チャンネル管路9の内径が様々であっても1本
の洗浄補助具15でまかなうことができる。 【0026】図7は第1の開示例を示し、医療用の内視
鏡やカテーテル等の管路内の水分を除去するための管路
水分除去具を示す。医療用の内視鏡やカテーテルは、感
染症を防ぐために使用前には確実に消毒もしくは滅菌し
ておく必要がある。消毒、滅菌を施す前処理として水中
で洗浄を行わなければならないが、このときの水分が内
視鏡等に付着したままであると、消毒剤、滅菌剤が機器
の表面に触れることができず、十分に消毒、滅菌が行わ
れない。したがって、洗浄後は水分を全て除去しなけれ
ばならない。一般に、機器外表面はガーゼ、布等で完全
に拭き取れたが、内視鏡に内蔵された鉗子用の管路やカ
テーテル類の管路内壁の水分は、シリンジで空気を送気
したり、吸引器による吸引で除去したり、非常に長い時
間をかけて乾燥炉等で水分を蒸発させていた。 【0027】前述のように空気の力で水分を飛ばす方法
では、空気圧の加減や管路内径によって除去に要する時
間が異なり、条件が煩わしい上、完全に水分を除去する
には長い時間を必要とした。また、乾燥炉等で水分を蒸
発させる方法では、非常に長い時間がかかってしまっ
た。 【0028】図7は前述のような問題を解決した管路水
分除去具であり、同図(a)に示す吸水部材21は、略
円柱状で、外径が内視鏡等の管路内径とほぼ同じかわず
かに大きく形成されている。長さは管路の形状、長さに
合わせて適当な寸法に設けられている。吸水部材21の
材質としては、高吸収性ポリマー、布、紙等が適してい
る。また、水を吸収すると変色する紙等を用いると、水
分の残りを検知することができる。 【0029】吸水部材21の端部中央に接続して、吸水
部材21を押し引き操作する操作ワイヤ22が設けられ
ている。操作ワイヤ22の長さは、管路の長さよりも長
く設けられている。 【0030】この管路水分除去具は、管路の一端開口か
ら操作ワイヤ22を挿通し、他端開口から突出させる。
突出した操作ワイヤ22を持って引張り、吸水部材21
を管路内へ引き込み、管路から引き抜く。吸水部材21
の外径は管路内径よりもわずかに大きく形成されている
ため、変形して管路内壁に全周に亘って密着し、管路内
壁に付着している水分をくまなく吸収することができ
る。 【0031】同図(b)に示す吸水部材23は、2つの
円錘状の底面同士を合わせた形状に形成されている。吸
水部材23の両端部中央にはそれぞれ操作ワイヤ24が
接続している。その他は前記吸水部材21と同じであ
る。このように吸水部材23が円錐状に形成されている
ため、管路内径が異なる複数の内視鏡に共通に使用可能
である。また、1つの内視鏡で管路径が途中で変わって
いる場合にも、この吸水部材23ですべての管路内の水
分を除去できる。さらに、両端に操作ワイヤ24が接続
されているので、管路内を往復させる際に手間がかから
ない。 【0032】同図(c)に示す吸水部材25は、略球状
に形成されている。球の直径は管路の内径と略同じか、
わずかに大きく形成されている。この吸水部材25を複
数個直列に並べ、中心を操作ワイヤ26で数珠繋ぎに繋
いである。その他は前記吸水部材21と同じである。 【0033】吸水部材25が球状であるため、屈曲した
管路でも抵抗なく挿通可能となる。また、複数個の吸水
部材25が数珠繋ぎになっているので、1回の挿通で確
実かつ迅速に水分が除去できる。 【0034】図8〜図13は第2の開示例を示し、鉗子
を挿通したり、送水、吸引をするための管路を有する軟
性内視鏡を示す。鉗子用あるいは送水、吸引用の管路を
内蔵した従来の軟性内視鏡は、図8および図9に示すよ
うに、挿入部31の内部は軟性チューブ32で管路を形
成し、少なくとも挿入部31の先端部と操作部33の両
端開口部近傍で硬性の口金部材34に接続し、口金部材
34が外部に開口していた。 【0035】したがって、軟性チューブ32と口金部材
34の接続部分35にはどうしても溝や段差が生じてし
まう。この溝には粘液や汚物がたまってしまい、これを
洗浄して落とすためには念入りにブラッシングを行わな
ければならなかった。 【0036】図10および図11は前述のような問題を
解決した内視鏡を示し、図10は内視鏡挿入部の先端部
の断面図で、図11は内視鏡操作部の断面図である。図
10に示すように、挿入部36は樹脂チューブの中に金
属網管を一体的に埋め込み形成した、柔軟性に富んだ外
装チューブ37内に、イメージガイドファイバー38、
鉗子チャンネルチューブ39、図示しないライトガイド
ファイバー、湾曲操作ワイヤー等を内蔵して構成されて
いる。 【0037】外装チューブ37の先端には先端枠40が
嵌合され、外装チューブ37に接着固定されている。先
端枠40にはイメージガイドファイバー38や鉗子チャ
ンネルチューブ39等の内蔵物を先端面へ導く貫通孔4
1が複数設けられている。貫通孔41の径は、各々の内
蔵物が嵌合する径に設けられている。イメージガイドフ
ァイバー38の先端には対物レンズ42が当接され、貫
通孔41内に接着固定されている。 【0038】鉗子チャンネルチューブ39の一方の端部
は貫通孔41に嵌入され、鉗子チャンネルチューブ39
の先端面が先端枠40の先端面とほぼ面一になる位置で
貫通孔41内に接着固定されている。なお、鉗子チャン
ネルチューブ39を先端枠40の先端面よりも突出させ
て固定してもよい。 【0039】また、内視鏡操作部は、図11に示すよう
に、操作部本体43の側面から斜めに突出して鉗子口4
4が一体に設けられている。鉗子口44の内周面にはね
じ部45が設けられており、このねじ部45に螺合する
ねじ46を外周面に設けた口金47が鉗子口44にねじ
込み固定されている。口金47の一方の端部は鉗子口4
4よりも突出しており、外形は送水チューブ等が容易に
接続できるように鍔状に形成されている。前記鉗子チャ
ンネルチューブ39の端部内周面は、鉗子等を導入しや
すいように外部に開くテーパ部49に形成されている。 【0040】口金47の内周面には鉗子チャンネルチュ
ーブ39の他方の端部が嵌入され、鉗子チャンネルチュ
ーブ39の端面と、口金47の端面がほぼ同一面になる
ように口金47内に接着固定されている。口金47の前
記テーパ部49にあたる部分の鉗子チャンネルチューブ
39はあらかじめテーパ状に熱成形されている。 【0041】このように構成することによって、継ぎ目
のない鉗子チャンネルを形成することができ、汚物等が
たまる溝がなく、簡単な洗浄でも汚れが確実に落とすこ
とができる。 【0042】図12および図13も同様な問題を解決し
た内視鏡を示し、図12は内視鏡挿入部の先端部の断面
図で、図13は内視鏡操作部の断面図である。図12に
示すように、先端枠40の鉗子チャンネルチューブ39
が嵌合する貫通孔41の先端部には、鉗子チャンネルチ
ューブ39の先端をはさみ込んで固定するための座部5
0が設けられている、座部50の側周面にはねじ部51
が設けられており、このねじ部51には鉗子チャンネル
チューブ39を座部50へ押圧するための、リング状の
チャンネル固定部材52がねじ込んで接着されている。
チャンネル固定部材52の内径は鉗子チャンネルチュー
ブ39の内径よりも大きく設けられている。 【0043】内視鏡操作部は、図13に示すように、口
金基部53の外側面にはねじ部53aが設けられてい
る。口金基部53の先端面との間に鉗子チャンネルチュ
ーブ39をはさみ込んで固定するための固定口金54の
内周面には、前記ねじ部53aに螺合するねじが設けら
れ、固定口金54を口金基部53に対してねじ込むこと
によって、鉗子チャンネルチューブ39の端部を押圧固
定している。このように構成することによって、鉗子チ
ャンネルチューブ39を口金基部53に対して簡単かつ
確実に固定できる。また、先端枠40および口金基部5
3と鉗子チャンネルチューブ39とに接続継ぎ目がな
く、内視鏡の外部に開口しているため、汚物等がたまる
溝がなく、簡単な洗浄でも汚れが確実に落とすことがで
きる。 【0044】前述した実施態様によれば、次のような構
成が得られる。 (付記1)内視鏡内に配設された管路を洗浄する際に、
洗浄を補助する洗浄補助具において、前記管路の内径よ
りも大きな外径を全周に連続して有する非吸液性の弾性
体と、この弾性体を支持する軸部材とを具備したことを
特徴とする洗浄補助具。 (付記2)前記弾性体は、軸方向に複数の連続する円盤
状の膨大部を全周的に設けた水滴掻き取り部出あること
を特徴とする付記1記載の洗浄補助具。 (付記3)前記弾性体の外径は内視鏡の管路内径よりも
わずかに大きく形成されていることを特徴とする付記1
記載の洗浄補助具。 (付記4)前記弾性体は、シリコンゴム、弗素ゴム等の
弾性に富んだ材料で形成されていることを特徴とする付
記1記載の洗浄補助具。 (付記5)前記弾性体は、伸縮性のバルーンであること
を特徴とする付記1記載の洗浄補助具。 (付記6)前記軸部材は、可撓性線材であることを特徴
とする付記1記載の洗浄補助具。 (付記7)前記軸部材は、金属製ワイヤー、樹脂パイ
プ、樹脂棒状体によって形成されていることを特徴とす
る付記1記載の洗浄補助具。 (付記8)前記軸部材は、中空のパイプ部材からなり、
バルーンを膨張させる圧力を供給する管路を有している
付記1または5記載の洗浄補助具。 (付記9)前記バルーンは、伸縮性を有するシリコン、
ラテックス、ポリオレフィン等で形成されていることを
特徴とする付記5記載の洗浄補助具。 (付記10)前記バルーンは、その外周面の全周に連続
するシール突起が設けられていることを特徴とする付記
5または9記載の洗浄補助具。 (付記11)内視鏡内に配設された管路を洗浄する洗浄
具において、可撓性を有する軸部材と、この軸部材の一
端部に設けられた洗浄ブラシと、前記軸部材の他端部に
設けられ前記管路の内径よりも大きな外径を全周に連続
して有する非吸液性の弾性体とを具備したことを特徴と
する洗浄具。 (付記12)前記軸部材の長さは、内視鏡の管路よりも
長いことを特徴とする付記11記載の洗浄具。 (付記13)内視鏡内に配設された管路を洗浄した後、
管路ないの水分を除去するする管路内水分除去具におい
て、吸水部材と、この吸水部材に接続された操作ワイヤ
とからなる管路内水分除去具。 (付記14)前記吸水部材は、断面が略円形で、最大部
径が内視鏡等の管路内径と同じかそれより大きく形成さ
れていることを特徴とする付記13記載の管路内水分除
去具。 (付記15)前記吸水部材は、高吸水性ポリマー、布ま
たは紙で形成されていることを特徴とする付記13記載
の管路内水分除去具。 【0045】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、内視鏡の管路の内径よりも大きな外径を全周に連続
して有する非吸液性の弾性体を有する洗浄補助具を前記
管路にに挿入することにより、管路内に付着している水
滴を簡単かつ確実に除去することができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す洗浄補助具の一
部切欠した側面図。 【図2】同実施例の洗浄補助具の使用状態の説明図。 【図3】同実施例の洗浄補助具の使用状態の説明図。 【図4】この発明の第2の実施例を示す洗浄具の側面
図。 【図5】同実施例の洗浄具の使用状態の斜視図。 【図6】この発明の第3の実施例の洗浄補助具の一部切
欠した側面図。 【図7】第1の開示例を示し、(a)〜(c)は管路内
水分除去具の異なる例を示す側面図。 【図8】内視鏡挿入部の先端部の断面図。 【図9】内視鏡操作部の断面図。 【図10】内視鏡挿入部の先端部の断面図。 【図11】内視鏡操作部の断面図。 【図12】内視鏡挿入部の先端部の断面図。 【図13】内視鏡操作部の断面図。 【符号の説明】 1…洗浄補助具、2…可撓性線材(軸部材)、3…水滴
掻き取り部(弾性体)。
部切欠した側面図。 【図2】同実施例の洗浄補助具の使用状態の説明図。 【図3】同実施例の洗浄補助具の使用状態の説明図。 【図4】この発明の第2の実施例を示す洗浄具の側面
図。 【図5】同実施例の洗浄具の使用状態の斜視図。 【図6】この発明の第3の実施例の洗浄補助具の一部切
欠した側面図。 【図7】第1の開示例を示し、(a)〜(c)は管路内
水分除去具の異なる例を示す側面図。 【図8】内視鏡挿入部の先端部の断面図。 【図9】内視鏡操作部の断面図。 【図10】内視鏡挿入部の先端部の断面図。 【図11】内視鏡操作部の断面図。 【図12】内視鏡挿入部の先端部の断面図。 【図13】内視鏡操作部の断面図。 【符号の説明】 1…洗浄補助具、2…可撓性線材(軸部材)、3…水滴
掻き取り部(弾性体)。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 実開 平2−55913(JP,U)
実開 平2−15101(JP,U)
実開 平4−6925(JP,U)
実開 昭62−30806(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A61B 1/00 - 1/32
G02B 23/24 - 23/26
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 内視鏡内に配設された管路を洗浄する際
に、洗浄を補助する洗浄補助具において、 前記管路の内径よりも大きな外径を全周に連続して有す
る非吸液性の弾性体と、この弾性体を支持する軸部材と
を具備したことを特徴とする洗浄補助具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22929494A JP3406081B2 (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 洗浄補助具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22929494A JP3406081B2 (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 洗浄補助具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0889477A JPH0889477A (ja) | 1996-04-09 |
JP3406081B2 true JP3406081B2 (ja) | 2003-05-12 |
Family
ID=16889884
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP22929494A Expired - Fee Related JP3406081B2 (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 洗浄補助具 |
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JP (1) | JP3406081B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US20220104916A1 (en) * | 2020-10-01 | 2022-04-07 | American Sterilizer Company | Detection of residual fluid in endoscope channels |
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1994
- 1994-09-26 JP JP22929494A patent/JP3406081B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US8566995B2 (en) | 2009-02-12 | 2013-10-29 | Piolax Medical Devices, Inc. | Endoscopic duct cleaning tool |
US20220104916A1 (en) * | 2020-10-01 | 2022-04-07 | American Sterilizer Company | Detection of residual fluid in endoscope channels |
WO2022072125A1 (en) * | 2020-10-01 | 2022-04-07 | American Sterilizer Company | Detection of residual fluid in endoscope channels |
US11678951B2 (en) * | 2020-10-01 | 2023-06-20 | American Sterilizer Company | Detection of residual fluid in endoscope channels |
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