JPH1195152A - 広域光走査装置 - Google Patents

広域光走査装置

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JPH1195152A
JPH1195152A JP9258330A JP25833097A JPH1195152A JP H1195152 A JPH1195152 A JP H1195152A JP 9258330 A JP9258330 A JP 9258330A JP 25833097 A JP25833097 A JP 25833097A JP H1195152 A JPH1195152 A JP H1195152A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走査領域間の境界で隣り合う走査線を正確に
接続することができる広域光走査装置を得る。 【解決手段】 感光体12表面の全走査領域を主走査方
向に分割する境界線Kの近傍に一対の光検知センサ20
a,20bを配置し、光検知センサ20a,20bが受
光することにより発せられる同期検知信号に基づいて境
界線Kから書き込みを開始し互いに離反する方向へ走査
する一対の走査光学系11a,11bを設けることによ
り、境界線Kでの主走査方向のズレをなくすとともに、
経時に倍率に誤差が生じたとしても境界線Kにおける画
像の接続状態を維持し、画像の劣化を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体表面の全走
査領域を分割して走査する広域光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、fθレンズ等の結像素子を用いて
画像形成を行う光走査装置では、被走査面上のビームス
ポット径のバラツキをある程度の値に抑えるため、走査
半画角は45度以下に設定される。従って、幅が広い画
像すなわち主走査方向の長さが長い画像の形成を可能に
するためには、得ようとする幅に比例して光路長が長く
なり光走査装置が大型化してしまうという不都合があ
る。
【0003】この不都合を解決する光走査装置として、
特開昭60−35712公報記載の発明の従来技術のよ
うな広域光走査装置がある。この広域光走査装置は、全
走査領域を主走査方向に分割し、各走査領域の幅に対応
する複数の走査光学系を主走査方向に平行に並列配置し
たものである。
【0004】従来の広域光走査装置の一例について、図
5に基づいて説明する。この広域光走査装置1は、感光
体2の全走査幅を二等分し、その境界線上にポリゴンミ
ラー3を配置している。ポリゴンミラー3の両脇には、
光源4a,4bと、結像光学系5a,5bと、平面鏡6
a,6bとが設けられている。感光体2上に画像形成す
る場合には、回転するポリゴンミラー3に光源4a,4
bからビームが照射され、ポリゴンミラー3で反射され
たビームは、結像光学系5a,5bを通り、平面鏡6
a,6bで反射されて、感光体2に静電潜像を書き込
む。
【0005】このような広域光走査装置によれば、各走
査光学系に割り当てられる走査幅を走査光学系の個数に
よって任意に設定することができるので、光路長を長く
する必要がなく、光走査装置を大型化させることなく幅
が広い画像を形成することが可能となる。例えば、A4
幅に対応する走査光学系を二つ並列配置すれば、A2幅
の画像形成が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】全走査領域を分割した
広域光走査装置では、各走査領域間の境界で、隣り合う
走査線が正確に接続されているかどうかが画像品質を左
右する。接続が不正確である場合には、隣り合う走査線
の端部が離れていて空白の領域が存在したり、又は、境
界付近が隣り合う走査光学系によって重複して走査され
たりすることによって、形成された画像の境界付近に段
差が生じてしまう。
【0007】特開昭60−35712公報記載の発明の
広域光走査装置では、走査線の接続不良の原因として、
ポリゴンミラーの角度分割誤差による各走査領域間の走
査開始・終了タイミングのズレに着目し、このタイミン
グが合うように制御することによって走査線の接続不良
を改善することが提案されている。
【0008】しかし、走査線の接続不良の原因として
は、走査倍率の誤差がある。走査光学系には走査倍率の
誤差が約0.5%あるため、走査線の長さが走査領域の
幅に合わなくなることがある。この場合にはやはり、形
成された画像の境界付近に段差が生じてしまう。
【0009】本発明は、走査領域間の境界で隣り合う走
査線を正確に接続することができる広域光走査装置を得
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の広
域光走査装置は、画像データが書き込まれる感光体と、
前記感光体表面の走査領域を主走査方向に分割する境界
の近傍に配置された一対の光検知センサと、光源と偏向
器と結像手段と前記光検知センサに対向する反射部とを
有し前記光検知センサが受光することにより発せられる
同期検知信号に基づいて前記境界から書き込みを開始し
互いに離反する方向へ走査する一対の走査光学系とを備
える。
【0011】したがって、境界から書き込みが開始され
るため、境界における主走査方向のズレがない。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の広
域光走査装置であって、結像手段は副走査方向に曲率を
有するシリンダ面が形成された結像素子を備え、且つ、
前記結像素子は一対の走査光学系により走査される全走
査領域に渡って一体である。
【0013】したがって、シリンダ面の焦線位置に光が
集束されるため、二つの走査光学系により書き込まれる
画像データの副走査方向の位置合わせが不要になる。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の広域光走査装置であって、一対の偏向器はそれぞ
れ、マグネットが固定されたロータと、前記ロータに取
り付けられたポリゴンミラーと、前記ロータを立設し前
記マグネットの磁極を検出する速度検出素子が固定され
たモータ基板と、前記速度検出素子からの速度検出信号
に基づいて前記ロータの回転速度を制御する速度制御手
段とを備え、少なくとも一方の前記偏向器には同期検知
信号の位相と前記速度検出信号の位相とを相対的に変位
させる調節手段が設けられている。
【0015】したがって、二つの走査光学系の同期検知
信号が略同時に発せられるように調節手段で同期検知信
号の位相と速度検出信号の位相とを相対的に変位させる
ことによって、副走査方向のズレが防止される。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項3記載の広
域光走査装置であって、マグネットの磁極数はポリゴン
ミラーの面数の整数倍であって、調節手段は各モータ基
板間の回転方向の位置関係を相対的に変更する。
【0017】したがって、マグネットの磁極とポリゴン
ミラーの面との回転方向の位相差は、ポリゴンミラーの
面によらず一定となり、また、偏向器を取り付ける際、
各光検知センサが略同時に受光するように調節手段によ
って各モータ基板間の回転方向の位置関係を相対的に変
更することにより、同期検知信号が略同時に発せられる
ため、副走査方向のズレが防止される。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項3又は4記
載の広域光走査装置であって、マグネットの磁極数はポ
リゴンミラーの面数の整数倍であって、調節手段は少な
くとも一方の偏向器では前記マグネットに対する前記ポ
リゴンミラーの回転方向の位置を変更する。
【0019】したがって、マグネットの磁極とポリゴン
ミラーの面との回転方向の位相差は、ポリゴンミラーの
面によらず一定となり、また、偏向器を取り付ける際、
各光検知センサが略同時に受光するように調節手段によ
って少なくとも一方の偏向器におけるマグネットに対す
るポリゴンミラーの回転方向の位置を変更することによ
り、同期検知信号が略同時に発せられるため、副走査方
向のズレが防止される。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項1,2,
3,4又は5記載の広域光走査装置であって、原稿一枚
分の画像データを主走査方向に分割し、境界から書き込
みを開始する。
【0021】したがって、幅広の画像を形成することが
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の広域光走査装置の実施の
一形態について、図1〜図4に基づいて説明する。本実
施の形態の広域光走査装置10では、一対の走査光学系
11a,11bは、広域光走査装置10に備えられた光
学ハウジング(図示せず)に収納されている。図1に示
すように、感光体12の全走査領域は中央で二等分さ
れ、その境界線Kに対して線対称である位置に一対の偏
向器13a,13bが設けられている。また、偏向器1
3a,13b対して感光体12の反対側には、それぞ
れ、fθミラー14a,14bが設けられている。
【0023】光源である半導体レーザ15a,15bと
偏向器13a,13bとの間には、コリメートレンズ1
6a,16b及びシリンダレンズ17a,17bが介在
している。そして、fθミラー14a,14bにより反
射された光の進行方向には、この光を感光体12の表面
へ導く結像素子であるシリンダミラー18が設けられて
いる。ここで、シリンダミラー18は副走査方向にのみ
曲率を有しており、シリンダレンズ17a,17bとに
より面倒れ補正光学系を構成している。また、シリンダ
ミラー18は、全走査領域に渡る一体であって、各走査
光学系11a,11bに共用される。これらのコリメー
トレンズ16aとシリンダレンズ17aとfθミラー1
4aとシリンダミラー18とにより結像手段19aが構
成されており、同様に、コリメートレンズ16bとシリ
ンダレンズ17bとfθミラー14bとシリンダミラー
18とにより結像手段19bが構成されている。
【0024】感光体12の境界線Kの近傍には、境界線
Kに対して線対称に光検知センサ20a,20bが設け
られており、また、fθミラー14a,14bの境界線
K側の端部にはそれぞれ、光検知センサ20a,20b
に対向する反射部21a,21bが設けられている。
【0025】反射部21a,21bとfθミラー14
a,14bとは、副走査方向の面法線方向が異なってい
る。ここで、半導体レーザ15a,15bからは、同期
検知ビームと画像形成ビームとが射出される。同期検知
ビームは反射部21a,21bに反射されて光検知セン
サ20a,20bに照射され、また、画像形成ビームは
fθミラー14a,14bで反射されてシリンダミラー
18に照射され、シリンダミラー18から感光体12の
表面に導かれて静電潜像を形成する。
【0026】同期検知ビームが光検知センサ20a,2
0bで検知されることによって、同期検知信号が発せら
れる。本実施の形態では、この同期検知信号により書き
込み開始のタイミングが決定され、境界線K側から書き
込みが開始され、走査光学系11a,11bはそれぞれ
感光体12の各端部へ向かって走査する。したがって、
仮に、図2に示すように、走査光学系11aの同期検知
信号aと走査光学系11bの同期検知信号bとに位相差
があると、走査光学系11aの書込信号aと走査光学系
11bの書込信号bとに位相差が生じる。この場合に
は、各走査光学系11aの書き込み開始と走査光学系1
1bの書き込み開始とに時間差が生じ、この時間差の分
だけ感光体12が回転することによって感光体12上の
書き込み開始位置が副走査方向にずれるため、感光体1
2に書き込まれた画像データは境界線Kで副走査方向に
段差を有するものになってしまう。これを防ぐため、本
実施の形態では後述する調節手段を設け、同期検知信号
a及び同期検知信号bのタイミングを略一致させるよう
にしている。
【0027】図3に偏向器13a,13bの分解斜視図
を示す。まず、モータ基板22に、ロータ23が立設さ
れている。ロータ23の外周には、N極とS極とが交互
に着磁されたマグネット24が取り付けられ、複数のコ
イル25は等間隔をあけてモータ基板22に固定され、
マグネット24に対向している。これらのロータ23と
マグネット24とコイル25とにより、コイル25が回
転磁界を作り出すことによって駆動力を発生するモータ
26が構成されている。
【0028】ロータ23の回転速度をフィードバックす
るため、速度検出素子(図示せず)がモータ基板22上
のマグネット24に対向する位置に取り付けられてい
る。ロータ23とともに回転するマグネット24の磁極
が速度検出素子の上を通過する毎に、速度検出信号が発
せられる。この速度検出信号と、モータ26の外部から
供給される基準クロックとを同期させることによって、
回転速度制御が行われる。ここで、本実施の形態では、
各偏向器13a,13bが備えるモータ26に同位相の
基準クロックを供給することによって、各モータ26を
繰り返し立ち上げ直したとしても走査光学系11aの同
期検知信号と走査光学系11bの同期検知信号との位相
差が変動しないようにしている。
【0029】ロータ23に嵌合されたポリゴンミラー2
7は、係止部材28が有する板バネ部29で押圧され、
係止部材28の上から止め輪30が嵌め込まれて固定さ
れる。本実施の形態では、図4に示すように、ポリゴン
ミラー27の面数を6面とし、マグネット24の磁極数
をポリゴンミラー27の整数倍の12極とすることによ
って、ポリゴンミラー27の面によらず面と磁極との位
相差αが等しくなるようにしている。
【0030】モータ基板22には、中心角が30°の円
弧型の長孔31が回転軸心に対して点対称に二箇所設け
られており、この長孔31を貫通するネジ32が走査光
学系11a,11bを収納する光学ハウジングに形成さ
れたネジ孔33に螺合することによって、偏向器13
a,13bは光学ハウジング内に固定される。これらの
長孔31とネジ32とネジ孔33とにより、第一の調節
手段34が構成されている。長孔31に沿ってモータ基
板22を回転させることによって偏向器13aと偏向器
13bとの回転方向の位置を相対的に変更し、走査光学
系11aの同期検知信号と走査光学系11bの同期検知
信号との位相差が最も低減する位置に調節して固定す
る。
【0031】ロータ23の外周面には15°毎に四箇
所、溝35が設けられており、ポリゴンミラー27の上
面には孔36が設けられている。そして、係止部材28
には、溝35のいずれかに係合する突出部37と、孔3
6に係合する屈曲部38とが形成されている。これらの
溝35と孔36と係止部材28の突出部37と屈曲部3
8とにより、第二の調節手段39が構成されている。
【0032】突出部37を係合させる溝35を選択する
ことによって、マグネット24とポリゴンミラー27と
の回転方向の位相を相対的に変位させることができる。
溝35は、走査光学系11aの同期検知信号と走査光学
系11bの同期検知信号との位相差が最も低減されるも
のを選択する。
【0033】このような構成において、各走査光学系1
1a,11bは、境界線Kの方から書き込みを開始す
る。まず、半導体レーザ15a,15bから同期検知ビ
ームが射出され、この同期検知ビームがコリメートレン
ズ16a,16bとシリンダレンズ17a,17bとを
介して偏向器13a,13bのポリゴンミラー27で偏
向され、反射部21a,21bで反射されて光検知セン
サ20a,20bに受光されることによって、同期検知
信号が発せられる。
【0034】ここで、偏向されてからの光の経路が光検
知センサ20a,20bを終点とする角度から境界線K
上を終点とする角度に変わるまで偏向器13a,13b
が回転するのに要する時間が予め設定されている。この
時間により画像書き込み開始のタイミングが決定され
る。同期検知信号が発せられてからこの時間が経過した
後に、半導体レーザ15a,15bから画像形成ビーム
が射出される。
【0035】半導体レーザ15a,15bから射出され
た画像形成ビームは、コリメートレンズ16a,16b
により平行光束とされ、シリンダレンズ17a,17b
を介して偏向器13a,13bのポリゴンミラー27で
偏向され、fθミラー14a,14bによりシリンダミ
ラー18へと導かれ、シリンダミラー18の焦線方向に
集束され、感光体12に照射され、静電潜像が形成され
る。ここで、感光体12の全走査領域のドット数がNで
あったとすると、走査光学系11aによってN/2ドッ
ト目を始点に1ドット目までの画像データが書き込ま
れ、走査光学系11bによってN/2+1ドット目を始
点にNドット目までの画像データが書き込まれる。
【0036】それぞれの走査光学系11a,11bが感
光体12に書き込む画像データは、一枚の原稿を主走査
方向の中央で分割したものだけでなく、二枚の原稿を合
わせたものでもよい。後者の場合には、原稿二枚分の画
像データを感光体12に並列に書き込むことによって、
二枚同時に出力することができる。
【0037】本実施の形態によれば、境界線K側から書
き込みが開始されるので、主走査方向については、倍率
に誤差があってもその影響は少ない。副走査方向につい
ては、同期検知信号の位相差が最も低減されるように位
置調節されることによって略同時に書き込みが開始され
るので、副走査方向の段差も殆ど無いと言える。
【0038】また、本実施の形態では、シリンダミラー
18を一対の走査光学系11a,11bに共用としてお
り、シリンダミラー18では光が焦線方向に集束される
ので、副走査方向の走査位置を各走査光学系11a,1
1b毎に調節して合わせる必要がなく、さらに、シリン
ダミラー18は主走査方向には光を屈折させないので、
主走査方向の書き込み位置がずれることがない。
【0039】なお、本実施の形態では、偏向器13a,
13bの両方に第一・第二の調節手段34,39を設け
ているが、実施にあたっては、偏向器13a,13bの
いずれか一方に設けられているのであってもよい。
【0040】また、本実施の形態ではfθミラー14
a,14bを用いた走査光学系11a,11bについて
説明したが、実施にあたっては、fθレンズを用いた走
査光学系であってもよい。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、境界から書き
込みが開始され互いに離反する方向へ走査するので、境
界で主走査方向にずれることがないため、経時に走査倍
率に誤差が生じたとしても、境界における画像の接続状
態を維持することができ、画像の劣化を防止することが
できる。
【0042】請求項2記載の発明では、結像手段は副走
査方向に曲率を有するシリンダ面が形成された結像素子
を備え、且つ、結像素子は一対の走査光学系により走査
される全走査領域に渡って一体であるので、シリンダ面
の焦線位置に光が集束されるため、二つの走査光学系に
より書き込まれる画像データの副走査方向の位置を各走
査光学系ごとに調節して合わせる手間を省くことがで
き、また、結像素子を各走査光学系に別々に設ける場合
と異なり経時にも光を主走査方向に屈折させることがな
いため、画像の劣化を防止することができる。
【0043】請求項3記載の発明では、少なくとも一方
の偏向器には同期検知信号の位相と速度検出信号の位相
とを相対的に変位させる調節手段が設けられているの
で、二つの走査光学系の同期検知信号が略同時に発せら
れるように調節手段で同期検知信号の位相と速度検出信
号の位相とを相対的に変位させることができるため、同
期検知信号のズレを低減させることができ、したがっ
て、各走査光学系による書き込みを略同時に開始するこ
とができるため、副走査方向のズレを目立たないように
することができる。
【0044】請求項4記載の発明では、マグネットの磁
極数はポリゴンミラーの面数の整数倍であって、調節手
段は各モータ基板間の回転方向の位置関係を相対的に変
更するので、マグネットの磁極とポリゴンミラーの面と
の回転方向の位相差は、ポリゴンミラーの面によらず一
定となり、また、偏向器を取り付ける際、各光検知セン
サが略同時に受光するように調節手段によって各モータ
基板間の回転方向の位置関係を相対的に変更することが
できるため、同期検知信号のズレを低減させることがで
き、したがって、各走査光学系による書き込みを略同時
に開始することができるため、副走査方向のズレを目立
たないようにすることができる。
【0045】請求項5記載の発明では、マグネットの磁
極数はポリゴンミラーの面数の整数倍であって、調節手
段は少なくとも一方の偏向器ではマグネットに対するポ
リゴンミラーの回転方向の位置を変更するので、マグネ
ットの磁極とポリゴンミラーの面との回転方向の位相差
は、ポリゴンミラーの面によらず一定となり、また、偏
向器を取り付ける際、各光検知センサが略同時に受光す
るように調節手段によって少なくとも一方の偏向器にお
けるマグネットに対するポリゴンミラーの回転方向の位
置を変更することができるため、同期検知信号のズレを
低減させることができ、したがって、各走査光学系によ
る書き込みを略同時に開始することができるため、副走
査方向のズレを目立たないようにすることができる。
【0046】請求項6記載の発明では、原稿一枚分の画
像データを主走査方向に分割し、境界から書き込みを開
始するので、幅広の画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の広域光走査装置の実施の一形態を示す
斜視図である。
【図2】同期検知手段に位相差がある場合のタイムチャ
ートである。
【図3】偏向器の分解斜視図である。
【図4】マグネットの磁極とポリゴンミラーの面との位
相差を示す偏向器の平面図である。
【図5】従来の広域光走査装置の一例を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
10 広域光走査装置 11a,11b 走査光学系 12 感光体 13a,13b 偏向器 15a,15b 光源 18 結像素子 19a,19b 結像手段 20a,20b 光検知センサ 21a,21b 反射部 22 モータ基板 23 ロータ 24 マグネット 27 ポリゴンミラー 34,39 調節手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データが書き込まれる感光体と、 前記感光体表面の走査領域を主走査方向に分割する境界
    の近傍に配置された一対の光検知センサと、 光源と偏向器と結像手段と前記光検知センサに対向する
    反射部とを有し、前記光検知センサが受光することによ
    り発せられる同期検知信号に基づいて前記境界から書き
    込みを開始し互いに離反する方向へ走査する一対の走査
    光学系と、を備えることを特徴とする広域光走査装置。
  2. 【請求項2】 結像手段は副走査方向に曲率を有するシ
    リンダ面が形成された結像素子を備え、且つ、前記結像
    素子は一対の走査光学系により走査される全走査領域に
    渡って一体であることを特徴とする請求項1記載の広域
    光走査装置。
  3. 【請求項3】 一対の偏向器はそれぞれ、マグネットが
    固定されたロータと、前記ロータに取り付けられたポリ
    ゴンミラーと、前記ロータを立設し前記マグネットの磁
    極を検出する速度検出素子が固定されたモータ基板と、
    前記速度検出素子からの速度検出信号に基づいて前記ロ
    ータの回転速度を制御する速度制御手段とを備え、少な
    くとも一方の前記偏向器には同期検知信号の位相と前記
    速度検出信号の位相とを相対的に変位させる調節手段が
    設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    広域光走査装置。
  4. 【請求項4】 マグネットの磁極数はポリゴンミラーの
    面数の整数倍であって、調節手段は各モータ基板間の回
    転方向の位置関係を相対的に変更することを特徴とする
    請求項3記載の広域光走査装置。
  5. 【請求項5】 マグネットの磁極数はポリゴンミラーの
    面数の整数倍であって、調節手段は少なくとも一方の偏
    向器では前記マグネットに対する前記ポリゴンミラーの
    回転方向の位置を変更することを特徴とする請求項3又
    は4記載の広域光走査装置。
  6. 【請求項6】 原稿一枚分の画像データを主走査方向に
    分割し、境界から書き込みを開始することを特徴とする
    請求項1,2,3,4,又は5記載の広域光走査装置。
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