JPH1195083A - レンズ駆動装置 - Google Patents

レンズ駆動装置

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Publication number
JPH1195083A
JPH1195083A JP25681897A JP25681897A JPH1195083A JP H1195083 A JPH1195083 A JP H1195083A JP 25681897 A JP25681897 A JP 25681897A JP 25681897 A JP25681897 A JP 25681897A JP H1195083 A JPH1195083 A JP H1195083A
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JP
Japan
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motor
value
data table
lens
lens driving
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Application number
JP25681897A
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English (en)
Inventor
Koichi Kobayashi
孝一 小林
Tomio Kurosu
富男 黒須
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Nidec Copal Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 DCモータを駆動源とするレンズ駆動装置で
駆動停止時のオーバランの個体差による誤差を低減す
る。 【解決手段】 DCモータ3回転が伝達されレンズ駆動
部材2が左に走行してレンズ1を繰り出す。モータ3に
よりエンコードディスク8も回転し,フォトインタラプ
タ9はパルス信号を発生しアンドゲート10に加えられ
る。検出縁2cがフォトインタラプタ6をオンした後に
アンドゲート10はパルス信号を通過させ,カウンタ1
1を歩進する。テーブル21からは被写体距離毎の基準
値がテーブル22からは距離ゾーン毎の補正値が読み出
され,演算部16は基準値から補正値を減じて制動開始
値を算出し,一致検出部15はカウンタ11の計数値が
制動開始値と一致すると制動装置17を作動させてモー
タ3に制動を加え,部材2は所定のオーバランの後に停
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスチルカメラ等に使
用されるレンズ駆動装置に関し,詳細にはDCモータを
駆動源として使用したレンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりスチルカメラ等の焦点調節に使
用されるレンズ駆動機構の駆動源としてステップモータ
やDCモータを使用することが広く行われており,この
種の装置では,モータと撮影用レンズとをギア列等を介
して連結し,モータの回転量を制御することによりレン
ズの移動量(一般的には繰り出し量)を制御する様にな
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】レンズ駆動機構の位置
精度は焦点調節精度に反映されるものであるので,高い
位置精度が望まれる。この種の駆動源として使用される
モータとしては上述の様にステップモータやDCモータ
等が一般的に使用されており,ステップモータを使用し
た場合には駆動パルス数を制御することにより正確な位
置決めをすることが比較的に容易であるが,レンズの停
止点段数を多くするためにはモータの駆動ステップ数を
増加する必要が生じ,レンズ駆動のための時間が長期化
し,シャッタレリーズ操作から実際にシャッタが作動す
るまでのタイムラグが長くなってしまうという問題があ
り,レンズの停止段数を多くとりながらレンズ駆動に要
する時間を短縮する為にはDCモータの使用が有利にな
る。
【0004】DCモータを使用してレンズ系の位置制御
を行う場合,一般的には,DCモータが所定角度回転す
る毎にパルスを発生するパルス信号発生手段(パルスエ
ンコーダ等)を具備し,このパルス信号発生手段が発生
したパルス数をカウントし,その計数値が所望の値に到
達したタイミングでDCモータに制動を加えることによ
り所定のオーバランを経て目的の合焦位置でレンズ系を
停止させる様になされている。ところで,DCモータを
使用した場合には,上記の様にDCモータに対して制動
を加えると直ちにDCモータが停止することは不可能で
あり,各種の負荷や部材の慣性重量や制動力に応じて定
まるオーバランの後に停止する。そこで,DCモータに
対する制動タイミングは上記のオーバランを見越したタ
イミングで行われることが一般的である。
【0005】しかしながら,レンズ駆動系を構成するヘ
リコイドの噛み合わせのムラによって生じる負荷の大小
やバックラッシュ吸収用のスプリングによって生起する
負荷の大小は焦点調整の全域に渡って均一に生じるもの
ではなく,上記のオーバランは焦点調整の全域に渡って
均一なものとはならない。そのため,上記の様に一定の
オーバランを見込んでモータ制動タイミングを制御した
場合には,撮影距離によって焦点調整誤差の大小が生じ
てしまうという問題が生じ,又,これらの焦点調整誤差
の大小は個々の製品毎の個体差の影響も受け,製品毎の
精度が異なってしまうという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこの様な問題点
に鑑みてなされたものであり,焦点調整の全域に渡って
十分な焦点調整制度を得ることが出来るレンズ駆動装置
を提供することを目的とする。請求項1に係るレンズ駆
動装置は:正逆回転可能なDCモータ3と:該DCモー
タの回転が伝達されて駆動され,駆動方向に対応して撮
影レンズ1を駆動するレンズ駆動部材2と:前記DCモ
ータの回転を前記レンズ駆動部材に伝達する伝達部材5
と:前記DCモータが所定角度回転する毎にパルス信号
を発生するパルス信号発生手段9と:前記パルス信号を
計数する計数手段11と:被写体距離に対応して決定さ
れる基準値が被写体距離をアドレスとして格納された基
準データテーブル21と:撮影対象領域の全域を複数分
割した距離ゾーンをアドレスとして前記基準値を補正す
る補正値が格納された補正データテーブル22と:前記
基準データテーブルから被写体距離をアドレスとして読
み出された基準値に対して前記補正データテーブルから
距離ゾーンをアドレスとして読み出された補正値により
演算し制動開始値を算出する演算手段16と:前記計数
手段の計数値が前記演算手段により算出された制動開始
値と一致したタイミングで前記DCモータに対して制動
を加えるモータ制動手段17とを備えることを特徴とす
る。
【0007】又,請求項2に係るレンズ駆動装置は:正
逆回転可能なDCモータ3と:該DCモータの回転が伝
達されて駆動され,駆動方向に対応して撮影レンズ1を
駆動するレンズ駆動部材2と:前記DCモータの回転を
前記レンズ駆動部材に伝達する伝達部材5と:前記レン
ズ駆動部材が所定の位置まで駆動されたことを検出する
計数開始信号発生手段6と:前記DCモータが所定角度
回転する毎にパルス信号を発生するパルス信号発生手段
9と:前記計数開始信号発生手段が計数開始信号を発生
した後に前記パルス信号を計数する計数手段11と:被
写体距離に対応して決定される基準値が被写体距離をア
ドレスとして格納された基準データテーブル21と:撮
影対象領域の全域を複数分割した距離ゾーンをアドレス
として前記基準値を補正する補正値が格納された補正デ
ータテーブル22と:前記基準データテーブルから被写
体距離をアドレスとして読み出された基準値に対して前
記補正データテーブルから距離ゾーンをアドレスとして
読み出された補正値により演算し制動開始値を算出する
演算手段16と:前記計数手段の計数値が前記演算手段
により算出された補正値と一致したタイミングで前記D
Cモータに対して制動を加えるモータ制動手段17とを
備えることを特徴とする。
【0008】更に,請求項3に係るレンズ駆動装置は:
請求項1又は請求項2のレンズ駆動装置を前提として:
前記補正データテーブル22は,書換可能なメモリ素子
により構成され:該補正データテーブル内に格納される
各々の距離ゾーン内の補正値は,前記計数手段の計数値
が各々の距離ゾーンに属する各々の被写体距離をアドレ
スとして前記基準データテーブルから読み出された基準
値に到達したタイミングで前記モータ制動手段を作動さ
せた時の停止位置誤差の中央値であることを特徴とす
る。
【0009】請求項1によれば,補正データテーブル内
には全焦点調整領域内を複数分割した距離ゾーン毎に基
準値を補正する為の補正データが格納されており,被写
体距離をアドレスとして基準データテーブルから読み出
された基準値に対して距離ゾーンをアドレスとして補正
データテーブルから読み出された補正値による減算を加
えて制動開始値を算出し,DCモータが所定角度回転す
る毎にパルス発生手段が発生するパルス信号の計数値を
示す計数手段の出力が前記制動開始値に到達したタイミ
ングで制動手段によってDCモータに制動を加えている
ので,個々の距離ゾーン毎に適正なタイミングで制動を
加えることが可能となり,距離ゾーンによるレンズ停止
精度の誤差範囲を狭いものとすることが出来る。
【0010】又,請求項2によれば,前記レンズ駆動部
材が所定の位置まで駆動されたことを計数開始信号発生
手段が検出した後に前記パルス信号発生手段の出力の計
数動作が開始されるので,レンズ系の初期位置に誤差が
生じていてもレンズの停止位置精度に影響を受けること
が無くなる。
【0011】更に,請求項3によれば,補正データテー
ブルが書換可能なメモリ素子により構成されており,該
補正データテーブル内に格納される各々の距離ゾーン内
の補正値は,前記計数手段の計数値が各々の距離ゾーン
に属する各々の被写体距離をアドレスとして前記基準デ
ータテーブルから読み出された基準値に到達したタイミ
ングで前記モータ制動手段を作動させた時の停止位置誤
差の中央値となっているので,個々のカメラ毎の実測デ
ータに基づいて補正値を設定することが可能となり,個
々のカメラの個体差の影響も回避することが可能とな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の望ま
しい実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施形
態に係るレンズ駆動装置を原理的に示すブロック図であ
り,1は撮影用のレンズ,2はレンズ駆動部材を示す。
レンズ駆動部材2は,図面上では左右に走行可能に支持
されるとともに,レンズ1を駆動する為の手段の一例と
してカム縁2aを有しており,レンズ駆動部材2が図面
上で左に走行する過程でカム縁2aがレンズ1を押し上
げることによってレンズ1が繰り出される。又,3はD
Cモータ,4はDCモータ3の出力軸に取り付けられた
出力ピニオン,5は伝達列となるギアを各々示し,出力
ピニオン4の回転はギア5を介してレンズ駆動部材2に
形成されたラック2bに伝達される。又,6は計数開始
点を検出するフォトインタラプタであり,レンズ駆動部
材2が図示する初期状態にある時にはフォトインタラプ
タ6の光路はレンズ駆動部材2の検出縁2cによって遮
られてフォトインタラプタ6はオフ状態にあるが,レン
ズ駆動部材2が図中で左に走行を開始してフォトインタ
ラプタ6の光路が遮蔽されなくなるとフォトインタラプ
タ6はオン状態になる。
【0013】次に,7はピニオン4と歯合したピニオン
であり,ピニオン7と同軸にエンコードディスク8が支
持されている。エンコードディスク8はフォトインタラ
プタ9の光路を開閉する為のものであり,ピニオン4の
回転がピニオン7を介して伝達されてエンコードディス
ク8が所定角度回転する毎にフォトインタラプタ9はパ
ルス信号を発生する。フォトインタラプタ9が発生する
パルスはアンドゲート10を介して正転時に作用するカ
ウンタ11に供給されるとともにアンド12を介して逆
転時に作用するカウンタ13に供給されており,カウン
タ11,13を歩進する。
【0014】アンドゲート10の一つの正入力(上側の
入力)及びアンドゲート12の負論理入力にはフォトイ
ンタラプタ6の出力が加えられている。従って,レンズ
駆動部材2の走行開始に際して制御装置14がアンドゲ
ート10の中央の入力をHレベルにすると,レンズ駆動
部材2が図1に示す初期状態から左に走行する過程でフ
ォトインタラプタ6がオフからオンに反転した後にフォ
トインタラプタ9が発生したパルスはアンドゲート10
を通過してカウンタ11を歩進する。従って,カウンタ
11の計数値はレンズ駆動部材2がフォトインタラプタ
6をオフからオンに反転するまで走行した後のレンズ駆
動部材2の移動量を示すことになる。このカウンタ11
の計数値は一致検出部15に加えられており,一致検出
部は15はカウンタ11の計数値が後に詳述する演算部
16の算出値と一致すると制動装置17を作動させてモ
ータドライバ17に制動を加え,DCモータ3を停止さ
せる。又,上記の様にしてレンズ駆動部材2が目的の位
置まで走行した後のレンズ駆動部材2の復帰走行に際し
て制御装置14がアンドゲート12の中央の入力をHレ
ベルにすると,レンズ駆動部材2が図1に示す初期状態
に向けて右に走行する過程でフォトインタラプタ6がオ
ンからオフに反転した後にフォトインタラプタ9が発生
するパルスはアンドゲート12を通過してカウンタ12
を歩進する。従って,カウンタ12の計数値はレンズ駆
動部材2がフォトインタラプタ6をオンからオフに反転
させる位置まで復帰した後のレンズ駆動部材2の移動量
を示すことになる。このカウンタ13の計数値も一致検
出部15に加えられており,一致検出部15はカウンタ
13の計数値が設定器19の設定値と一致すると制動装
置17を作動させてモータドライバ17に制動を加え,
DCモータ3を停止させる。尚,設定器19には,レン
ズ駆動部材2がフォトインタラプタ6をオンからオフに
反転させる位置まで復帰した後に,初期位置に復帰する
のに必要なパルス数が設定されている。
【0015】次に,20は公知の測距装置,21,22
は本実施形態を特徴付ける基準データテーブル及び補正
データテーブルを各々示す。既述の通りDCモータ3を
使用した場合,DCモータ3に対して制動を加えた後の
オーバランを見込んで制動タイミングを制御している。
従って,この種の制御をソフトウェア上で実行する場合
には被写体距離をアドレスとしてパルスカウント数(カ
ウンタ11が計数するパルスカウント数)を示すデータ
を読み出し,カウンタ11の計数値が一致したタイミン
グで制動装置19を作動させれば良いことになる。基準
データテーブル21には全合焦領域中の各々の合焦点毎
の基準値となるパルスカウント数データが被写体距離を
アドレスとして格納されており,測距装置20から得ら
れた被写体距離をアドレスとして基準データテーブル2
1から基準値となるパルスカウント数データが読み出さ
れ,この基準値となるパルスカウント数データは演算部
16に与えられる。
【0016】そして,一般的にはこの基準データテーブ
ルから読み出された基準値となるパルスカウント数デー
タとカウンタ11の計数値が一致したタイミングで制動
装置19を作動させればDCモータは所定のオーバラン
の後に停止する。そしてこの時の停止点誤差が許容範囲
内であれば,満足出来る焦点調節精度を得ることが可能
となる。ところで,上記のオーバランは焦点調整の全域
に渡って均一に生じるものではなく,レンズ駆動系を構
成するヘリコイドの噛み合わせのムラによって生じる負
荷の大小やバックラッシュ吸収用のスプリングによって
生起する負荷の大小等に起因してバラツキが生じる。そ
のため近距離領域ではプラス側の誤差が生じるのに対し
て遠距離領域ではマイナス側の誤差が生じる等の事態が
生じることもあり,しかも,この誤差傾向はレンズ駆動
装置のみに起因するものではなく,個々の製品となるカ
メラに組み込んだ時の各種調整によっても変動する性質
を有しており,基準データテーブル21内に用意した基
準値のみによる制御では焦点調整の全域に渡って誤差範
囲を狭いものとすることは困難である。
【0017】そこで,本実施形態では焦点調整の全域を
複数の距離ゾーン(例えば近距離ゾーン,中距離ゾー
ン,遠距離ゾーン)に区分し,各距離ゾーン毎に基準値
によって生じる誤差を打ち消す為の補正値を用意し,距
離ゾーン毎の補正値によって当該距離ゾーンに属する被
写体距離に対する基準値に補正を加えることによって誤
差を減少させる様にしている。より具体的には補正デー
タテーブル22には測距装置20から得られた被写体距
離が属する距離ゾーンをアドレスとして基準値によって
生じる誤差を打ち消す為の補正値が格納されている。図
2及び図3は補正値の算出例を原理的に示しており,特
に図2は基準値のみによる制御を行った場合(尚,基準
値のみによる制御とは補正値の値を「0」として作動さ
せた場合を示している。)の繰り出し量誤差を,図3は
補正値によって基準値に対して補正を加えた場合の繰り
出し量誤差を各々折れ線グラフで各々示している。図2
及び図3に示す例では焦点調整の全域を近距離ゾーン,
中距離ゾーン,遠距離ゾーンの3種類のゾーンに分割す
るとともに各距離ゾーン毎に各々4点の合焦点を設けて
いる。
【0018】図2において,各距離ゾーン内の折れ線グ
ラフの4点の屈曲点は,基準値のみによる制御を行った
場合のレンズ駆動部材2の停止点誤差を示しており,近
距離ゾーン及び中距離ゾーンでは全体的にプラスの誤差
(繰り出し過剰)が生じており,近距離ゾーンの最遠点
及び中距離ゾーンの最近点での誤差が許容範囲を超過し
ている。同様に遠距離ゾーンでは全体的にマイナスの誤
差(繰り出し不足)が生じており,遠距離ゾーンの最遠
点での誤差は許容範囲を超過している。
【0019】ESは近距離ゾーンにおける最大誤差(近
距離ゾーンの最遠点誤差)と最小誤差(近距離ゾーンの
最近点誤差)の中間値を示しており,本実施形態では近
距離ゾーン誤差中間値ESと誤差0との差DSに相当す
るパルス数(DSに相当区間をレンズ駆動部材2が移動
する間にフォトインタラプタ9が発生するパルス数)が
近距離ゾーンにおける補正値として補正データテーブル
22に格納されている。同様に,EMは中距離ゾーンに
おける最大誤差と最小誤差の中間値を示しており,中距
離ゾーンにおける誤差中間値EMと誤差0との差DMに
相当するパルス数が中距離ゾーンにおける補正値として
補正データテーブル22に格納されている。同様に,E
Lは遠距離ゾーンにおける最大誤差と最小誤差の中間値
を示しており,遠距離ゾーンにおける誤差中間値ELと
誤差0との差DLに相当するパルス数が遠距離ゾーンに
おける補正値として補正データテーブル22に格納され
ている。
【0020】そして,演算部16は基準データテーブル
21から被写体距離をアドレスとして読み出された基準
値に対して前記補正データテーブル22から距離ゾーン
をアドレスとして読み出された補正値による減算を加え
て制動開始値を算出し,この制動開始値を一致検出部1
5に対して与える様になされている。又,23は公知の
レリーズスイッチを示す。
【0021】次に,図2に示す実施形態の動作を説明す
る。初期状態において機構は図1に示す状態におかれて
おり,レリーズスイッチ23が押されることによりシス
テムは作動を開始する。測距装置20は公知の手法によ
り被写体距離を測定し,コード化された被写体距離を基
準データテーブル21に対してアドレスとして与えると
ともに当該被写体距離が属する距離ゾーン(具体的には
例えば被写体距離データの下位ビットを使用せずに上位
ビットのみを使用すれば距離ゾーンを特定することが可
能となる)を補正データテーブル22に対してアドレス
として与え,基準データテーブル21から基準値を補正
データテーブル22から補正値を各々読み出し,読み出
された基準値及び補正値は演算部16に対して各々入力
される。演算部16では基準値から補正値を減じて制動
開始値を算出し,算出された制動開始値は一致検出部1
5に対して与えられる。一方,制御装置14はアンドゲ
ート10に対する制御入力(中央の入力端子)をHレベ
ル,アンドゲート12に対する制御入力(中央の入力端
子)をLレベルにした状態でモータドライバ18を作動
させDCモータ3を正転(時計廻り)させる。従って,
モータピニオン4は時計廻りに回転し,ギア5が反時計
廻りに回転してレンズ駆動部材2は図面上で左に向かっ
て走行開始する。そしてレンズ駆動部材2が左に走行す
る過程でレンズ1はカム縁2aに押し上げられて繰り出
される。
【0022】又,モータピニオン4の回転はピニオン7
にも伝達されており,エンコードディスク8も反時計廻
りに回転している。そしてエンコードディスク8の羽根
がフォトインタラプタ9の光路を通過する毎にフォトイ
ンタラプタ9はパルス信号を発生し,このパルス信号は
アンドゲート10及び12に対して加えられる。但し,
アンドゲート12の中央の入力は制御装置14によって
Lレベルになっているので,アンドゲート12はパルス
信号を通過させない。又,アンドゲート10の中央の入
力は制御装置14によってHレベルになっているが,初
期状態ではフォトインタラプタ6の光路がレンズ駆動部
材2の検出縁2cによって遮蔽されており,フォトイン
タラプタ6の出力がLレベルになっているので,アンド
ゲート10もパルス信号を通過させない。
【0023】さて,上記の様にしてレンズ駆動部材2が
図面上で左に走行するとレンズ駆動部材2の検出縁2c
はフォトインタラプタ6の光路を解放する。従って,フ
ォトインタラプタ6の出力はLレベルからHレベルに反
転し,アンドゲート10はフォトインタラプタ9が発生
したパルス信号を通過させ,このパルス信号によってカ
ウンタ11は歩進される。そしてカウンタ11の計数値
は一致検出部15に加えられ,一致検出部15はカウン
タ11の計数値が演算部16によって算出された制動開
始値と一致すると制動装置17を作動させ,モータドラ
イバ18を停止させる。従って,DCモータ3も所定の
オーバランの後に停止し,レンズ駆動部材2も停止す
る。
【0024】そして,本実施形態の場合には近距離ゾー
ン及び中距離ゾーンでは基準データテーブル21から読
み出された基準値に対して補正データテーブル22から
読み出されたプラス誤差を減じて制動開始値を算出して
いるので,基準値で制動を開始する場合よりも制動開始
タイミングが早まることになる。同様に遠距離ゾーンで
は,基準データテーブル21から読み出された基準値に
対して補正データテーブル22から読み出されたマイナ
ス誤差を減じて制動開始値を算出しているので,基準値
で制動を開始する場合よりも制動開始タイミングが遅く
なることになる。その結果図3に示す様に全距離ゾーン
において誤差は許容範囲内に収まることになる。
【0025】図外のシャッタ開閉装置が作動を終了する
と制御装置14はアンドゲート10の中央の入力をLレ
ベルにするとともにアンドゲート12の中央の入力をH
レベルにした後にモータドライバ18を介してDCモー
タ3を反転させる。従って,レンズ駆動部材2は初期位
置に向けて右に走行する。又,DCモータ3の逆転に伴
ってエンコードディスク8も逆転し,フォトインタラプ
タ9はパルスを発生する。そしてこの時点ではアンドゲ
ート10は制御装置14により中央の入力をLレベルに
されているので,フォトインタラプタ9が発生したパル
スはアンドゲート10を通過しない。又,アンドゲート
12は制御装置14により中央の入力をHレベルにされ
ているが,レンズ駆動部材2が初期復帰作動を開始した
直後ではフォトインタラプタ6のHレベル出力がアンド
ゲート12の負論理の入力に加えられているので,フォ
トインタラプタ9が発生したパルスはアンドゲート12
も通過しない。この状態でレンズ駆動部材2が右に走行
していくと,レンズ駆動部材2が初期位置に到達する直
前にレンズ駆動部材2の検出縁2cがフォトインタラプ
タ6の光路を遮蔽し,フォトインタラプタ6の出力はL
レベルに反転する。その結果フォトインタラプタ9が発
生したパルス信号はアンドゲート12を通過し,このパ
ルス信号よってカウンタ13は歩進されていく。
【0026】設定器19には,レンズ駆動部材2がフォ
トインタラプタ6をオンからオフに反転させる位置まで
復帰した後に,初期位置に復帰するのに必要なパルス数
が設定されており,一致検出部15はカウンタ13の計
数値が設定器19の設定値と一致すると制動装置17を
作動させ,モータドライバ18を停止させる。従って,
DCモータ3も所定のオーバランの後に停止し,レンズ
駆動部材2も初期位置まで復帰して停止する。
【0027】次に図4乃至図6を参照して本発明をより
具体化した実施例を説明する。図4は本発明の実施例に
係るレンズ駆動装置を被写体側から見た平面図であり,
図5は断面図である。図中30,31,32は各々上地
板,中地板,下地板を示し,DCモータ33は出力軸を
上地板30側に向けて中地板31の下面に固着されてい
る。DCモータ33の出力軸に取り付けられたピニオン
34は伝達列を構成するギア列35乃至39を介して上
地板30の被写体側に回転自在に配置されたレンズ駆動
リング40に形成されたラック40aとギア連結されて
いる。従って,DCモータ33の回転によってピニオン
34が反時計廻りに回転すると,この回転が上記伝達列
を介して伝達されてレンズ駆動リング40も反時計廻り
に回転する。そして本実施例ではレンズ駆動リング40
の反時計廻りの回転により図外のレンズの繰り出し動作
がなされる。レンズ駆動リング40の手前側にはレンズ
駆動リング40と同様に露出開口APを中心として旋回
自在にヘリコイドリング41が配設されており,ヘリコ
イドリング41の外縁部に形成された係合用のフォーク
41aにはレンズ駆動リング40の手前側に突出形成さ
れた係合片40bが挟持されており,レンズ駆動リング
40が反時計廻りに回転するとヘリコイドリング41も
反時計方向に回転して図外の撮影用レンズを繰り出す様
になされている。尚,ヘリコイドによる撮影レンズの繰
り出し自体は周知のものである。
【0028】又,レンズ駆動リング40の外縁に立曲形
成された凸片40cはバネ掛けとなるものであり,レン
ズ駆動リング40はバックラッシュ吸収用の図外のスプ
リングにより時計廻りの付勢力を受けている。次に,4
2は計数開始信号発生手段たるフォトインタラプタであ
り,フォトインタラプタ42は図1に示す実施形態にお
けるフォトインタラプタ6に相当するものである。又,
レンズ駆動リング40にはフォトインタラプタ42の光
路を開閉する為の検出縁40dが形成されており,検出
縁40dは図1に示す実施形態の検出縁2cに相当する
ものである。
【0029】上地板30と中地板31の空間には出力ピ
ニオン34と歯合する中間ギア43が配設されており,
中間ギア43はエンコードディスク44と同軸支持され
たピニオン45とも歯合している。従って,レンズ駆動
リング40を回転させる為のDCモータ33の回転はエ
ンコードディスク44にも伝達され,このエンコードデ
ィスク45が所定角度回転するとフォトインタラプタ4
6はパルス信号を発生する。尚,このフォトインタラプ
タ46は図1に示す実施形態におけるフォトインタラプ
タ9に相当する。
【0030】次に,図6は上記図4及び図5に示す実施
例を制御する制御システムをソフトウェアで構成した構
成例を示すブロック図であり,33はDCモータ,47
は電源となる乾電池,48はDCモータに電源供給をす
る定電圧源を示し,トランジスタQ1,Q2,Q3,Q
4及びインバータN1,N2を有するモータドライバ4
9によってDCモータ33は定電圧源48から駆動され
る。即ち,CPU50はモータドライバ49の制御用に
2本の出力O1,O2を有しており,出力O1がLレベ
ルで出力O2をHレベルにすると,トランジスタQ1−
DCモータ33−トランジスタQ4経由で電流が流れD
Cモータ33は正転する。又,CPU50の出力O1が
Hレベルで出力O2をLレベルになるとトランジスタQ
2−DCモータ33−トランジスタQ3経由で電流が流
れDCモータ33は逆転する。
【0031】次に,42a,42bは各々フォトインタ
ラプタ42を構成する発光ダイオード及びフォトトラン
ジスタであり,46a,46bはフォトインタラプタ4
6を構成する発光ダイオード及びフォトトランジスタで
ある。CPU50の出力O3に制御されるトランジスタ
Q5がオンすると発光ダイオード42a,46aに各々
駆動電流が流れ,発光ダイオード42a,46aは各々
発光する。そして発光ダイオード42aからフォトトラ
ンジスタ42bに至る光路が開放されることによりフォ
トトランジスタ42bがオンするとトランジスタQ6が
オンしてCPU50の入力I2はLレベルに反転する。
同様に発光ダイオード46aからフォトトランジスタ4
6bに至る光路が開放されることによりフォトトランジ
スタ46bがオンするとトランジスタQ7がオンしてC
PU50の入力I1はLレベルに反転する。
【0032】又,51は公知の測距回路,52はDCモ
ータ33の正転時にCPU50が入力I1から受け付け
たパルス信号を計数する為のカウンタであり,図1に示
す実施形態におけるカウンタ11に相当する。同様に5
3はDCモータ33の逆転時にCPU50が入力I1か
ら受け付けたパルス信号を計数する為のカウンタであ
り,図1に示す実施形態におけるカウンタ13に相当す
る。更に,54は電気的に書き換え可能なメモリ素子E
EPROMであり,EEPROM54中には制御用のプ
ログラムを格納するプログラム領域54a,基準値を格
納する基準データテーブル54b,補正値を格納する補
正データテーブル54cが用意されている。尚,個々の
製品毎のデータ修正を必要とするのは補正データテーブ
ル54cの内容のみであり,プログラム領域54aや基
準データテーブル54bの内容は個々の製品毎の調整を
必要としないので,プログラム領域や基準データテーブ
ルはEEPROM54とは別のROM素子内に用意して
も差し支えない。又,55は公知のシャッタレリーズス
イッチ,CPU50の出力O4はDCモータ33のコイ
ル端子間にショートブレーキをかけるための出力であ
る。又,図4における56はレンズ駆動リング40の右
旋限を規制するストッパである。
【0033】次に,上記事項及び図7及び図8示すフロ
ーチャートを参照して上記実施例の動作を説明する。
尚,図7はDCモータ33の正転時のフローチャート
を,図8はDCモータ34の逆転時のフローチャートを
各々示している。個々のカメラの組立後に補正データテ
ーブル54c内に補正値を格納する必要がある。補正値
の作成は例えば全距離ゾーンにおける補正値を0にして
カメラを作動させれば実質的に基準データテーブル54
b内の基準値のみによる制御動作が実行され,各合焦点
では例えば図2示した様な誤差が発生する。そして,近
距離ゾーンにおける誤差の実測値の中間値ESにより近
距離ゾーンの補正値DS,中距離ゾーンにおける誤差の
実測値の中間値EMにより中距離ゾーンの補正値DM,
遠距離ゾーンにおける誤差の実測値の中間値ELにより
遠距離ゾーンの補正値DLを各々求め,各補正値を補正
データテーブル54cに書き込む。
【0034】実際の撮影に際しては,撮影者がレリーズ
スイッチ55をメークすることによりプログラムはスタ
ートし(S1),CPU50は測距回路51から距離情
報を読み込んで(S2)この距離情報をアドレスとして
基準データテーブル54bから基準値を読み出す(S
3)。又,CPU50は上記の距離情報に基づいて距離
ゾーンを判別して(S4)この距離ゾーンによって補正
データテーブル54cから補正値を読み出し(S5),
基準値から補正値を減算して制動開始値を算出した後に
(S6)出力O1をLレベル,出力O2をHレベル,出
力O3をHレベルにする(S7)。先ず,出力O1がL
レベルで出力O2がHレベルになることによりトランジ
スタQ1,Q4がオンしてDCモータ33には正方向電
流が流れ,DCモータ33は反時計廻り(正転)に回転
する。又,出力O3がHレベルになることによりトラン
ジスタQ5がオンして発光ダイオード42a及び46a
は発光を開始する。
【0035】DCモータ33が反時計方向に回転すると
ピニオン34の回転はギア35乃至39からなるギアト
レインを介してラック40aに伝達され,レンズ駆動リ
ング40はバネ掛け40cに張架された図外のバックラ
ッシュ吸収用のスプリングをチャージしながら反時計方
向に回転し,レンズ駆動リング40の回転に伴ってヘリ
コイドリング41も反時計方向に回転して図外の撮影用
レンズを繰り出す。レンズ駆動リング40が反時計方向
に回転するのに伴って,検出縁40dがフォトインタラ
プタ42の位置を通過するとフォトインタラプタ42を
構成する発光ダイオード42aからフォトトランジスタ
42bに至る光路が開放されてフォトトランジスタ42
bがオンし,トランジスタQ6もオンしてCPU50の
入力I2がLレベルに反転する。CPU50は通電開始
後は入力I2によってフォトインタラプタ42の状態を
監視しており(S8),入力I2によってフォトインタ
ラプタ42がオフからオンに反転したことを知ると(S
9),この時点からフォトインタラプタ46の出力,即
ち,CPU50の入力I1を有効なものとして受付を開
始する(S10)。
【0036】DCモータ33が回転を開始した時点から
ピニオン34の回転は中間ギア43を介してピニオン4
5に伝達され,エンコードディスク44が回転している
ので,エンコードディスク44が有する各々の羽根がフ
ォトインタラプタ46の光路を開閉する毎にCPU50
の入力I1にはパルス信号が加えられており,CPU5
0はステップS10で入力I1を有効なものとして受け
付けた後から入力I1がレベル反転する毎に(S11)
カウンタ52を歩進し(S12),歩進されたカウンタ
52の計数値を読み込む(S13)。そしてカウンタ5
2の計数値がステップS6で算出した制動開始値と一致
すると(S14),CPU50は出力O1,O2をとも
にHレベルにすることによりDCモータ33への通電を
遮断するとともに(S15)出力O4をHレベルにして
DCモータ33のコイル端子間をショートさせてDCモ
ータ33に制動を加える(S16)。そして,この状態
で30ms待機して(S17)シャッタ開閉を行う為の
シーケンスに移行して(S18)レンズの繰り出し動作
を終了する(S19)。この様にして制動動作が実行さ
れるとDCモータ33は駆動対象部材の慣性力や部材間
の摩擦力或いはバネ掛け40cに張架されたスプリング
の力量等のバランスに応じたオーバランの後に停止す
る。上記の制動動作は設計上のオーバランを見越して基
準データテーブル54bに格納された基準値から個々の
個体差による誤差の中央値として予め補正データテーブ
ル54c内に格納された補正値を減算することにより算
出された制動開始値が示す値にカウンタ52の計数値が
到達したタイミングで実行されるので,オーバランに関
する個々の製品毎の誤差が図3に示す様に低減され,誤
差を許容範囲内に収めることが可能となる。
【0037】続いて,初期位置復帰の為の動作を説明す
る。シャッタの開閉シーケンスが終了した後に初期位置
復帰動作は開始し(S20),CPU50は出力O1を
Hレベル,出力O2をLレベル,出力O3をハイレベル
にすることにより逆通電を開始する(S21)。先ず,
出力O1がHレベルで出力O2がLレベルになることに
よりトランジスタQ2,Q3がオンしてDCモータ33
には逆方向電流が流れ,DCモータ33は時計廻り(反
転)に回転する。又,出力O3がHレベルになることに
よりトランジスタQ5がオンして発光ダイオード42a
及び46aは発光を開始する。DCモータ33が時計方
向に回転するとピニオン34の回転はギア35乃至39
からなるギアトレインを介してラック40aに伝達さ
れ,レンズ駆動リング40は時計方向に回転し,レンズ
駆動リング40の回転に伴ってヘリコイドリング41も
時計方向に回転して図外の撮影用レンズを初期位置に向
けて復帰させる。
【0038】レンズ駆動リング40が時計方向に回転
し,初期位置の直前まで復帰して検出縁40dがフォト
インタラプタ42の位置を通過するとフォトインタラプ
タ42を構成する発光ダイオード42aからフォトトラ
ンジスタ42bに至る光路が遮蔽されてフォトトランジ
スタ42bがオンからオフに反転し,トランジスタQ6
がオフしてCPU50の入力I2がHレベルに反転す
る。CPU50は逆通電開始後は入力I2によってフォ
トインタラプタ42の状態を監視しており(S22),
入力I2によってフォトインタラプタ42がオンからオ
フに反転したことを知ると(S23),この時点からフ
ォトインタラプタ46の出力,即ち,CPU50の入力
I1を有効なものと受付を開始する(S24)。
【0039】DCモータ33が逆転を開始した時点から
ピニオン34の回転は中間ギア43を介してピニオン4
5に伝達され,エンコードディスク44が回転している
ので,エンコードディスク44が有する各々の羽根がフ
ォトインタラプタ46の光路を開閉する毎にCPU50
の入力I1にはパルス信号が加えられており,CPU5
0はステップS23で入力I1を有効なものとして受け
付けた後から入力I1がレベル反転する毎に(S25)
カウンタ53を歩進し(S26),歩進されたカウンタ
53の計数値を読み込む(S27)。検出縁40dがフ
ォトインタラプタ42の位置を通過してから初期位置に
復帰するまでにフォトインタラプタ46が発生するパル
ス数は既定値であるので,カウンタ53の計数値が所定
の通電停止値に到達すると(S28),CPU50は出
力O1,O2をともにHレベルにすることによりDCモ
ータ33への通電を遮断するとともに(S29)出力O
4をHレベルにしてDCモータ33のコイル端子間をシ
ョートさせてDCモータ33に制動を加える(S3
0)。従って,駆動リング40はストッパ57に右旋限
を規制されて停止,CPU50はこの状態で30ms待
機して(S31)一回の撮影動作を終了する(S3
2)。尚,正転動作の終了後にカウンタ52の内容をク
リアする様にすれば逆転時にの計数動作もカウンタ52
で兼用することも出来る。
【0040】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば,補正
データテーブル内には全焦点調整領域内を複数分割した
距離ゾーン毎に基準値を補正する為の補正データが格納
されており,被写体距離をアドレスとして基準データテ
ーブルから読み出された基準値に対して距離ゾーンをア
ドレスとして補正データテーブルから読み出された補正
値による減算を加えて制動開始値を算出し,DCモータ
が所定角度回転する毎にパルス発生手段が発生するパル
ス信号の計数値を示す計数手段の出力が前記制動開始値
に到達したタイミングで制動手段によってDCモータに
制動を加えているので,個々の距離ゾーン毎に適正なタ
イミングで制動を加えることが可能となり,距離ゾーン
によるレンズ停止精度の誤差範囲を狭いものとすること
が出来る。又,前記レンズ駆動部材が所定の位置まで駆
動されたことを計数開始信号発生手段が検出した後に前
記パルス信号発生手段の出力の計数動作を開始する様に
した場合にはレンズ駆動系の初期位置に誤差が生じてい
てもレンズの停止位置精度に影響を受けることが無くな
る。更に,補正データテーブルを書換可能なメモリ素子
により構成し,補正データテーブル内に格納される各々
の距離ゾーン内の補正値を,前記計数手段の計数値が各
々の距離ゾーンに属する各々の被写体距離をアドレスと
して前記基準データテーブルから読み出された基準値に
到達したタイミングで前記モータ制動手段を作動させた
時の停止位置誤差の中央値とする場合には,個々のカメ
ラ毎の実測データに基づいて補正値を設定することが可
能となり,個々のカメラの個体差の影響も回避すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を原理的に示すブロック図。
【図2】各距離ゾーン毎の補正値の算出方法を示す説明
図。
【図3】各距離ゾーン毎の補正後の誤差量を示す説明
図。
【図4】本発明のより具体的な実施例に係るレンズ駆動
装置の機構部分を示す平面図。
【図5】図4示す機構の断面図。
【図6】図4及び図5に示すレンズ駆動装置の制御系の
ブロック図。
【図7】上記実施例のレンズ繰り出し動作のフローチャ
ート。
【図8】上記実施例の初期位置復帰動作のフローチャー
ト。
【符号の説明】
1 レンズ 2 レンズ駆動部材 3 DCモータ 5 伝達部材 6 計数開始信号発生手段たるフォトインタラプタ 9 パルス信号発生手段たるフォトインタラプタ 11 計数手段たるカウンタ 15 一致検出部 16 演算手段たる演算部 21 基準データテーブル 22 補正データテーブル 17 モータ制動手段たる制動部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正逆回転可能なDCモータと,該DCモ
    ータの回転が伝達されて駆動され,駆動方向に対応して
    撮影レンズを駆動するレンズ駆動部材と,前記DCモー
    タの回転を前記レンズ駆動部材に伝達する伝達部材と,
    前記DCモータが所定角度回転する毎にパルス信号を発
    生するパルス信号発生手段と,前記パルス信号を計数す
    る計数手段と,被写体距離に対応して決定される基準値
    が被写体距離をアドレスとして格納された基準データテ
    ーブルと,撮影対象領域の全域を複数分割した距離ゾー
    ンをアドレスとして前記基準値を補正する補正値が格納
    された補正データテーブルと,前記基準データテーブル
    から被写体距離をアドレスとして読み出された基準値に
    対して前記補正データテーブルから距離ゾーンをアドレ
    スとして読み出された補正値により演算し制動開始値を
    算出する演算手段と,前記計数手段の計数値が前記演算
    手段により算出された制動開始値と一致したタイミング
    で前記DCモータに対して制動を加えるモータ制動手段
    とを備えることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 正逆回転可能なDCモータと,該DCモ
    ータの回転が伝達されて駆動され,駆動方向に対応して
    撮影レンズを駆動するレンズ駆動部材と,前記DCモー
    タの回転を前記レンズ駆動部材に伝達する伝達部材と,
    前記レンズ駆動部材が所定の位置まで駆動されたことを
    検出する計数開始信号発生手段と,前記DCモータが所
    定角度回転する毎にパルス信号を発生するパルス信号発
    生手段と,前記計数開始信号発生手段が計数開始信号を
    発生した後に前記パルス信号を計数する計数手段と,被
    写体距離に対応して決定される基準値が被写体距離をア
    ドレスとして格納された基準データテーブルと,撮影対
    象領域の全域を複数分割した距離ゾーンをアドレスとし
    て前記基準値を補正する補正値が格納された補正データ
    テーブルと,前記基準データテーブルから被写体距離を
    アドレスとして読み出された基準値に対して前記補正デ
    ータテーブルから距離ゾーンをアドレスとして読み出さ
    れた補正値により演算し制動開始値を算出する演算手段
    と,前記計数手段の計数値が前記演算手段により算出さ
    れた補正値と一致したタイミングで前記DCモータに対
    して制動を加えるモータ制動手段とを備えることを特徴
    とするレンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載のレンズ駆動装
    置において,前記補正データテーブルは,書換可能なメ
    モリ素子により構成され,該補正データテーブル内に格
    納される各々の距離ゾーン内の補正値は,前記計数手段
    の計数値が各々の距離ゾーンに属する各々の被写体距離
    をアドレスとして前記基準データテーブルから読み出さ
    れた基準値に到達したタイミングで前記モータ制動手段
    を作動させた時の停止位置誤差の中央値であることを特
    徴とするレンズ駆動装置。
JP25681897A 1997-09-22 1997-09-22 レンズ駆動装置 Pending JPH1195083A (ja)

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