JPH1195002A - 光学部品 - Google Patents
光学部品Info
- Publication number
- JPH1195002A JPH1195002A JP9322514A JP32251497A JPH1195002A JP H1195002 A JPH1195002 A JP H1195002A JP 9322514 A JP9322514 A JP 9322514A JP 32251497 A JP32251497 A JP 32251497A JP H1195002 A JPH1195002 A JP H1195002A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- reflectance
- refractive index
- optical component
- wavelength
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
光の出射面での反射光による位置決め精度を上げ、光学
ユニット部品の組立て調整を容易にして生産性の向上を
計り、光学部品の表面の反射率の和を小さくして透過率
を大きくし、得られる電気信号のSN比を大きくし、安
定した電気信号を得られるようにする光学部品を提供す
る。 【解決手段】 光の入射面(S1)及び出射面(S2)
に反射防止コートを有する光学部品において、使用する
光を波長λAの光を少なくとも有するレーザ光と波長λB
の光を少なくとも有するレーザ光とし、光学部品の位置
精度を検出するための光を波長λCの光を少なくとも有
する光としたとき、RA及びRBを8%以下、RCを4%
以上とした反射防止コートを有する光学部品。但し、R
Aは、波長λAのS1面の反射率とS2面の反射率の和、
RBは、波長λBのS1面の反射率とS2面の反射率の
和、RCは、波長λCのS2面の反射率とする。
Description
有する光学部品に係り、特にレーザ光を使用する場合の
反射防止コートを有する光学部品に関する。
射防止コートを付けるとき、レンズの光入射面と光出射
面に各々異なる特性を有する反射防止コートを付ける事
はなかった。それは、生産性の面及び光透過率を出来る
かぎり上げ、電気信号のS/N比を高く維持する為であ
った。例えば、特開平08−146202号公報には、
反射防止コートとして2層構成のコートの1例が有り、
反射等の極少化及び耐久性向上の為の条件が示されてい
る。
いて光学ユニット部品を組み立てるとき、例えば光学レ
ンズを用いて光ディスク用のピックアップ等、微小レン
ズ光学系を組み立てるとき、レンズの水平位置、光軸に
対する角度の微量の調整が必要となる。調整の為には、
機械的な位置測定に加えて、光学部品の表面反射光を用
いて行う光学調整が微量調整に効果が大きい。
は、4〜5%と低く、又表面に反射防止コートがされて
いると、調整用の光の波長での反射率がさらに減少し、
光学調整の微量調整に困難をきたし、十分な位置決めが
出来ない問題があった。そのため、光学部品の位置調整
を高精度で出来る様にする必要があった。
して、オートコリメータが用いられており、He−Ne
レーザ光の約632.8nmの波長の光や、白色光を分
光して得られる視感度の高い500nm台の波長の緑色
光が多く用いられる。従って、それらの波長での光学部
品表面の反射率を高くする事が必要である。特に光の出
射面での反射光による位置決め精度を上げる事が重要で
あり、反射防止コート無しの反射率4〜5%以上が少な
くとも必要である。
過率を高く維持するため(例えば92%以上)、表面S
1,S2の反射率の和を小さくする事が必要である。
れたものである。即ち、特定波長での光学部品表面の反
射率を高め、光の出射面での反射光による位置決め精度
を上げ、光学ユニット部品の組立て調整を容易にして生
産性の向上を計り、光学部品の表面の反射率の和を小さ
くして透過率を大きくし、得られる電気信号のSN比を
大きくし、安定した電気信号を得られるようにする光学
部品を提供することを目的としたものである。
成を採ることによって達成される。
(S2)に反射防止コートを有する光学部品において、
使用する光を波長λAの光を少なくとも有するレーザ光
と波長λBの光を少なくとも有するレーザ光とし、光学
部品の位置精度を検出するための光を波長λCの光を少
なくとも有する光としたとき、RA及びRBを8%以下、
RCを4%以上とした反射防止コートを有することを特
徴とする光学部品。
(R1(λA))とS2面の反射率(R2(λA))の和、
RBは、波長λBのS1面の反射率(R1(λB))とS2
面の反射率(R2(λB))の和、RCは、波長λCのS2
面の反射率(R2(λC))とする。
1(λ)が極少になる波長をλ1、S2面の反射防止コ
ートの反射率R2(λ)が極少になる波長をλ2とした
とき、λ2がλ1より長い反射防止コートを有すること
を特徴とする記載の光学部品。
屈折率材料とし、屈折率をn21、膜厚をd21としたと
き、 1.95≦n21≦2.25 65≦n21d21≦76 とし、第2層を低屈折率材料とし、屈折率をn22、膜厚
をd22としたとき、 1.36≦n22≦1.50 244≦n22d22≦284 とすることを特徴とするに記載の光学部品。
るものとする。
屈折率材料とし、屈折率をn11、膜厚をd11としたと
き、 1.95≦n11≦2.25 45≦n11d11≦66 とし、第2層を低屈折率材料とし、屈折率をn12、膜厚
をd12としたとき、 1.36≦n12≦1.50 142≦n12d12≦247 とすることを特徴とするに記載の光学部品。
るものとする。
料からなる1層のみとし、屈折率をn11、膜厚をd11と
したとき、 1.36≦n11≦1.50 87≦n11d11≦200 とすることを特徴とするに記載の光学部品。
材料を酸化シリコンとしたとき、S1面の反射防止コー
トは、 22.5≦d11≦33(nm) 115≦d12≦170(nm) S2面の反射防止コートは、 33≦d21≦38 175≦d21≦196 とすることを特徴とする又はに記載の光学部品。
し、 90≦d11≦145(nm) とすることを特徴とするに記載の光学部品。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
は、例えば半導体レーザの代表的な発振波長λA:78
0nm,λB:650nm若しくは632.8nmが使
用される。但し、半導体レーザの製造法、動作条件によ
っておよそ±20nmの波長変動が一般に生ずる。ま
た、前記以外の発振波長からなるレーザ光及び波長変調
されたレーザ光も本発明の対象となる。
e−Neガスレーザの発振波長、例えば約632.8n
mが使用され、又は白色光を分光した緑色光の場合は波
長500〜600nmの領域、好ましくは550nm付
近の波長の光が使用される。
ーザ光用ミラー、プリズム、レンズ等を使用。
の場合は通常光学ガラス、プラスチックの場合はアクリ
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂、オレフィン系樹脂、ノ
ボルネン系樹脂、スチレン系樹脂等が使用される。特に
屈折率1.53のオレフィン系樹脂(日本ゼオン製・ゼ
オネックス樹脂)を使用。
は、酸化セリウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸
化タンタル、酸化インジューム、酸化錫、酸化セレン等
及びそれらの一種以上を主成分とする材料を使用。
ーム、フッ化リチウム、酸化シリコン等及びそれらの一
種以上を主成分とする材料を使用。
成するとき、基材と反射防止コートの間に、密着性や表
面硬度を向上させるための下地層や、反射防止コートの
最終表面に、汚れ防止のために撥水コートを付与する場
合もある。
き、酸素ガスを真空槽に導入し、真空度0.5〜2×1
0-4Torrで高屈折率材料や低屈折率材料を加熱蒸着
して基材上に積層。通常のスパッタリング法も使用可能
である。
す。
11を示し、表2及び図12〜図15は比較例1〜比較
例4を示す。尚、図の細線1点鎖線はS1面最大膜厚と
き反射率、細線2点鎖線はS1面最小膜厚時反射率、細
線実線はS1面中間膜厚時反射率、太線実線はS2面反
射率を示す。
来た。全体の表面反射率を最大8%以下、更に好ましく
は5%以下にも出来た。その結果、透過率を最低92%
以上、更に好ましくは95%以上にも達せられ、実用可
能である。
った。調整用光(波長λC)の反射率が最低4%以上が
得られ、実用可能である。
抗が低く維持出来、表面の除電効果によりホコリ等の静
電気吸着が防止出来、光透過率が長期間にわたって劣化
しなくなった。特にプラスチック製光学部品でその効果
は大きい。
製、レンズ反射率測定機USP−RU−II)により、レ
ンズ中心表面の反射率を測定した。その結果による総合
評価は下記表3の通りである。
×:実用不可能 ・RAは、波長λAのS1面反射率(R1(λA))と波長
λAのS2面反射率(R2(λA))の和、RBは、波長λ
BのS1面反射率(R1(λB))と波長λBのS2面反射
率(R2(λB))の和、RCは、波長λCのS2面反射率
(R2(λC))である。
面の反射率を高め、光の出射面での反射光による位置決
め精度を上げ、光学ユニット部品の組立て調整を容易に
して生産性の向上を計り、光学部品の表面の反射率の和
を小さくして透過率を大きくし、得られる電気信号のS
N比を大きくし、安定した電気信号を得られるようにす
る光学部品が提供されることとなった。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
図である。
図である。
である。
である。
である。
である。
Claims (8)
- 【請求項1】 光の入射面(S1)及び出射面(S2)
に反射防止コートを有する光学部品において、 使用する光を波長λAの光を少なくとも有するレーザ光
と波長λBの光を少なくとも有するレーザ光とし、光学
部品の位置精度を検出するための光を波長λCの光を少
なくとも有する光としたとき、 RA及びRBを8%以下、RCを4%以上とした反射防止
コートを有することを特徴とする光学部品。但し、RA
は、波長λAのS1面の反射率(R1(λA))とS2面
の反射率(R2(λA))の和、RBは、波長λBのS1面
の反射率(R1(λB))とS2面の反射率(R
2(λB))の和、RCは、波長λCのS2面の反射率(R
2(λC))とする。 - 【請求項2】 S1面の反射防止コートの反射率R
1(λ)が極少になる波長をλ1、S2面の反射防止コ
ートの反射率R2(λ)が極少になる波長をλ2とした
とき、λ2がλ1より長い反射防止コートを有すること
を特徴とする請求項1に記載の光学部品。 - 【請求項3】 S2面の反射防止コートは、第1層を高
屈折率材料とし、屈折率をn21、膜厚をd21としたと
き、 1.95≦n21≦2.25 65≦n21d21≦76 とし、 第2層を低屈折率材料とし、屈折率をn22、膜厚をd22
としたとき、 1.36≦n22≦1.50 244≦n22d22≦284 とすることを特徴とする請求項2に記載の光学部品。但
し、基材に第1層、第2層の順に積層するものとする。 - 【請求項4】 S1面の反射防止コートは、第1層を高
屈折率材料とし、屈折率をn11、膜厚をd11としたと
き、 1.95≦n11≦2.25 45≦n11d11≦66 とし、 第2層を低屈折率材料とし、屈折率をn12、膜厚をd12
としたとき、 1.36≦n12≦1.50 142≦n12d12≦247 とすることを特徴とする請求項2に記載の光学部品。但
し、基材に第1層、第2層の順に積層するものとする。 - 【請求項5】 S1面の反射防止コートは、低屈折率材
料からなる1層のみとし、屈折率をn11、膜厚をd11と
したとき、 1.36≦n11≦1.50 87≦n11d11≦200 とすることを特徴とする請求項2に記載の光学部品。 - 【請求項6】 高屈折率材料を酸化セリウム、低屈折率
材料を酸化シリコンとしたとき、 S1面の反射防止コートは、 22.5≦d11≦33(nm) 115≦d12≦170(nm) S2面の反射防止コートは、 33≦d21≦38 175≦d21≦196 とすることを特徴とする請求項3又は4に記載の光学部
品。 - 【請求項7】 低屈折率材料を酸化シリコンとし、 60≦d11≦138(nm) とすることを特徴とする請求項5に記載の光学部品。
- 【請求項8】 低屈折率材料をフッ化マグネシウムと
し、 90≦d11≦145(nm) とすることを特徴とする請求項5に記載の光学部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9322514A JPH1195002A (ja) | 1997-07-22 | 1997-11-25 | 光学部品 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-195593 | 1997-07-22 | ||
JP19559397 | 1997-07-22 | ||
JP9322514A JPH1195002A (ja) | 1997-07-22 | 1997-11-25 | 光学部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1195002A true JPH1195002A (ja) | 1999-04-09 |
Family
ID=26509241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9322514A Pending JPH1195002A (ja) | 1997-07-22 | 1997-11-25 | 光学部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1195002A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001264533A (ja) * | 2000-03-14 | 2001-09-26 | Konica Corp | 波長選択機能を有する光学部品及び光ピックアップ装置 |
WO2010100854A1 (ja) * | 2009-03-02 | 2010-09-10 | 日立マクセル株式会社 | 光ピックアップレンズ |
-
1997
- 1997-11-25 JP JP9322514A patent/JPH1195002A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001264533A (ja) * | 2000-03-14 | 2001-09-26 | Konica Corp | 波長選択機能を有する光学部品及び光ピックアップ装置 |
WO2010100854A1 (ja) * | 2009-03-02 | 2010-09-10 | 日立マクセル株式会社 | 光ピックアップレンズ |
JP2010205322A (ja) * | 2009-03-02 | 2010-09-16 | Hitachi Maxell Ltd | 光ピックアップレンズ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6783253B2 (en) | First surface mirror with DLC coating | |
JP2620712B2 (ja) | 2波長反射防止多層膜 | |
JPH0238924B2 (ja) | ||
JP2009116218A (ja) | 反射防止膜、反射防止膜の形成方法、及び透光部材 | |
JPH10160906A (ja) | 反射防止膜付きレンズ及び反射防止膜の形成方法 | |
JP2002515142A (ja) | 非反射被覆を有する光システム | |
JPH1195002A (ja) | 光学部品 | |
JP2004333908A (ja) | 反射防止膜を有する光学素子 | |
JP2001100002A (ja) | 反射防止膜及びそれを用いた光学部材 | |
JP3497236B2 (ja) | 高精度光学部品用反射防止膜 | |
JPS60130704A (ja) | 合成樹脂基板の反射防止膜 | |
JPH05173005A (ja) | アルミニウム表面反射鏡 | |
JPH06186403A (ja) | 多層膜光学部材 | |
JP3056320B2 (ja) | 光学多層薄膜およびビームスプリッター | |
JPS62127701A (ja) | 反射防止膜 | |
JP3113371B2 (ja) | 多層反射防止膜 | |
JP2711697B2 (ja) | 広帯域反射防止膜 | |
JP2000266907A (ja) | 樹脂接合型光学素子 | |
JP2000019304A (ja) | 光学部品 | |
JP2008152069A (ja) | 反射防止膜 | |
JP2007003936A (ja) | 赤外域反射鏡及びその製造方法 | |
JPH0836101A (ja) | 合成樹脂製光学部品の反射防止膜 | |
JP2001013308A (ja) | プリズム式ビームスプリッタ | |
JP2624827B2 (ja) | ハーフミラー | |
JP3113376B2 (ja) | 多層反射防止膜 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050726 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050926 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051025 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051222 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20060221 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20060331 |