JPH119438A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JPH119438A
JPH119438A JP16247497A JP16247497A JPH119438A JP H119438 A JPH119438 A JP H119438A JP 16247497 A JP16247497 A JP 16247497A JP 16247497 A JP16247497 A JP 16247497A JP H119438 A JPH119438 A JP H119438A
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lid
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Fumiaki Murakami
史晃 村上
Yoshiharu Sato
義治 佐藤
Shizunao Hatsutori
静尚 服部
Toshinori Sasaki
稔典 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炊飯器本体と蓋体との間に金属片が入り込ん
でいるか否か、炊飯器本体に蓋体が所定の取付状態で取
り付けられているか否かを検知する。 【解決手段】 炊飯器本体2に蓋体3を着脱可能に取り
付け、炊飯器本体に交流電源15に接続した整流回路1
7と整流回路の出力側に接続した平滑コンデンサ18と
からなる直流電源回路と、直流電源回路に接続した1次
コイル4とスイッチング手段(トランジスタ23,2
4)とを有する電磁誘導回路11を配設する一方、蓋体
に2次コイル5と負荷部品(ヒータ6)とからなる蓋体
側負荷制御回路12を配設し、1次コイルからの電磁誘
導によって2次コイルに発生した起電力を負荷部品に供
給する炊飯器において、平滑コンデンサの両端の電圧を
検知する電圧検知回路13と、電圧検知回路で検出した
電圧に基づいて蓋体の取付状態の異常を判定する異常判
定手段(マイコン14)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炊飯器本体に蓋体
を着脱可能に取り付ける炊飯器に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、この種の炊飯器1と
しては、内鍋8を配置する炊飯器本体2に対して蓋体3
を着脱可能に取り付け、該蓋体3の清掃時の取り扱いの
便利性等を向上したものが提供されている。このような
炊飯器1は、炊飯器本体2と蓋体3との間で配線ができ
ないため、前記炊飯器本体2の肩部2aに1次コイル4
を取り付けるとともに、該肩部2aと対向する蓋体3側
の縁部3aに2次コイル5を取り付け、前記1次コイル
4に通電することにより、相互誘導作用によって2次コ
イル5に発生した起電力で蓋体3に取り付けた負荷部品
であるヒータ6を加熱してむらし、保温およびつゆ飛ば
しの機能を動作をするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記炊
飯器1では、前記炊飯器本体2と蓋体3とを取り付けた
状態で、これらの肩部2aと縁部3aの間にアルミ箔等
の金属片7が入り込んだ場合には、1次コイル4と2次
コイル5との電磁誘導作用が十分に行えず、発生する起
電力が不足するという不都合があった。また、前記金属
片7が誘導加熱により発熱すると、樹脂製である周辺の
肩部2aや縁部3aが変形する可能性があった。なお、
前記炊飯器本体2に対して蓋体3が所定の取付状態で取
り付けられていない場合にも、前記と同様に発生する起
電力が不足することがある。
【0004】そこで、本発明では、炊飯器本体と蓋体と
の間に金属片が入り込んでいるか否かを検知し、金属片
が入り込んでいる場合には少なくとも蓋体への電力の供
給を停止することを主たる課題とし、さらに、炊飯器本
体に蓋体が所定の取付状態で取り付けられているか否か
も検知できるようにすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の手段である炊飯器は、炊飯器本体に
蓋体を着脱可能に取り付け、前記炊飯器本体に交流電源
に接続した整流回路と該整流回路の出力側に接続した平
滑コンデンサとからなる直流電源回路と、該直流電源回
路に接続した1次コイルとスイッチング手段とを有する
電磁誘導回路を配設する一方、前記蓋体に2次コイルと
負荷部品とからなる蓋体側負荷制御回路を配設し、前記
1次コイルからの電磁誘導によって前記2次コイルに発
生した起電力を前記負荷部品に供給する炊飯器におい
て、前記平滑コンデンサの両端の電圧を検知する電圧検
知回路と、該電圧検知回路で検出した電圧に基づいて前
記蓋体の取付状態の異常を判定する異常判定手段とを備
えたものである。
【0006】また、第2の手段である炊飯器は、炊飯器
本体に蓋体を着脱可能に取り付け、前記炊飯器本体に交
流電源に接続した整流回路と該整流回路の出力側に接続
した平滑コンデンサとからなる直流電源回路と、該直流
電源回路に接続した1次コイルとスイッチング手段とを
有する電磁誘導回路を配設する一方、前記蓋体に2次コ
イルと負荷部品とからなる蓋体側負荷制御回路を配設
し、前記1次コイルからの電磁誘導によって前記2次コ
イルに発生した起電力を前記負荷部品に供給する炊飯器
において、前記1次コイルの両端の電圧を検知する電圧
検知回路と、該電圧検知回路で検出した電圧に基づいて
前記蓋体の取付状態の異常を判定する異常判定手段とを
備えたものである。
【0007】前記炊飯器によれば、平滑コンデンサまた
は1次コイルに電圧検知回路を接続しているため、前記
1次コイルと2次コイルとの間に金属片が入り込んでい
る場合や、炊飯器本体に対して蓋体が所定の取付状態で
取り付けられていない場合には、前記電圧検知回路によ
って検出する電圧が変動することにより、異常判定手段
によって蓋体の取付状態の異常を判定することができる
ため、蓋体が電力不足の状態で動作することを防止する
ことができる。
【0008】前記第2の手段の炊飯器では、前記1次コ
イルは2つの誘導コイルからなり、前記電圧検知回路
は、前記第1誘導コイルと第2誘導コイルとともにブリ
ッジ回路を形成する第1および第2抵抗器と、前記ブリ
ッジ回路に高周波電流を供給する発振回路とからなり、
前記第1誘導コイルと第1抵抗器との間と、前記第2誘
導コイルと第2抵抗器との間の電圧を検出することが好
ましい。
【0009】また、前記1次コイルの第1誘導コイルと
第2誘導コイルとの間に2接点型の第1リレーを配設
し、該第1リレーの第1接点部に前記電磁誘導回路を接
続するとともに、第2接点部に前記発振回路を接続し、
電圧検知回路によって電圧を検知して異常判定手段によ
って異常がないと判定した後に、1次コイルを電磁誘導
回路と接続することが好ましい。
【0010】さらに、前記1次コイルの第1誘導コイル
と第2誘導コイルの出力側に2接点型の第2リレーと第
3リレーをそれぞれ配設し、これら第2および第3リレ
ーの第1接点部に前記電磁誘導回路を接続するととも
に、第2接点部に前記第1および第2抵抗器を接続し、
前記電磁誘導回路に接続した状態で電圧検知回路側に電
圧がかからないようにすることがより好ましい。
【0011】前記各炊飯器では、前記異常判定手段はマ
イクロコンピュータであり、該マイクロコンピュータに
よって前記電圧検知回路で検出した電圧をしきい値と比
較して前記蓋体の負荷部品への電力の供給を制御するこ
とが好ましい。あるいは、前記異常判定手段は比較器と
マイクロコンピュータとからなり、前記比較器によって
前記電圧検知回路で検出した電圧を予め設定したしきい
値と比較してその比較信号を前記マイクロコンピュータ
に入力し、該マイクロコンピュータによって前記蓋体の
負荷部品への電力の供給を制御してもよい。これらのよ
うにすれば、1次コイルと2次コイルとの間に金属片が
入り込んでいる場合に、金属片が誘導加熱してその周辺
の樹脂が変形するという不都合を回避することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態の炊
飯器の電気回路10を示す。前記炊飯器の構造は、図4
に示す従来例と同様であるため、以下の説明では図4を
参照する。
【0013】前記電気回路10は、蓋体3側に電力を供
給するための1次コイル4を有する電磁誘導回路11
と、該電磁誘導回路11によって2次コイル5に発生し
た起電力を負荷部品であるヒータ6に供給する蓋体側負
荷回路12と、電圧検知回路13と、異常判定手段であ
るマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略する。)
14とから構成されている。また、炊飯器本体2は、内
鍋8を誘導加熱するための図示しない誘導加熱回路を備
えている。
【0014】前記電磁誘導回路11は、交流電源15に
リレー16を介して接続された整流回路17と、該整流
回路17の出力側に接続された平滑コンデンサ18およ
びチョークコイル19とからなる直流電源回路を有して
いる。
【0015】前記チョークコイル19のマイナス(−)
側は2つに分岐され、一方が前記炊飯器本体2の肩部2
aに配設される1次コイル4に接続され、他方が抵抗器
21に接続されている。前記1次コイル4は2つの誘導
コイル20A,20Bからなり、これらの接続部に前記
チョークコイル19が接続されている。
【0016】前記第1誘導コイル20Aのマイナス
(−)側は、スイッチング素子である第1トランジスタ
23のコレクタ極cに接続されている。同様に、前記第
2誘導コイル20Bのマイナス(−)側は、スイッチン
グ素子である第2トランジスタ24のコレクタ極cに接
続されている。前記第1および第2トランジスタ23,
24のコレクタ極c,c間には共振コンデンサ22が接
続されている。また、それらのエミッタ極eは、それぞ
れアースされている。
【0017】前記抵抗器21のマイナス(−)側はコン
デンサ27に接続され、該コンデンサ27のマイナス
(−)側はアースされている。また、前記抵抗器21の
マイナス(−)側は、抵抗器25を介して前記第1トラ
ンジスタ23のベース極bに接続されるとともに、抵抗
器26を介して第2トランジスタのベース極bに接続さ
れている。これら第1および第2トランジスタ23,2
4のベース極b,bには、それらが同電位にならないよ
うにするためのコイル28が接続されている。前記コン
デンサ27の両端には、第1および第2トランジスタ2
3,24のベース極bが負にならないようにするための
ダイオード30と、該ダイオード30に直列に接続され
たコイル29とが接続されている。
【0018】前記蓋体側負荷回路12は、前記蓋体3の
縁部3aに前記1次コイル4と対向するように配設され
た2次コイル5と、該2次コイルに接続された負荷部品
であるヒータ6とからなっている。
【0019】前記電圧検知回路13は、前記平滑コンデ
ンサ18の両端に並列に接続されるとともに、その出力
側が前記マイコン14に接続されている。即ち、1次コ
イル4と2次コイル5の間に金属片7が入り込んでいる
場合や、炊飯器本体2に蓋体3が所定の取付状態で取り
付けられていない場合には、前記平滑コンデンサ18の
両端電圧が変動することを利用して異常を検知するよう
にしている。
【0020】前記マイコン14は、前記電圧検知回路1
3によって検出した電圧の初期波形が設定されたしきい
値の設定範囲内であるか否かを判定し、前記電磁誘導回
路11のリレー16に信号を発信して蓋体3に対する電
力の供給を制御するものである。本実施形態では、炊飯
器1の製造時に1次コイル4と2次コイル5との間に前
記金属片7が入り込んでいない状態で動作させた時の電
圧波形(図2の実線Aで示す)の下限値と、蓋体3を取
り付けていない状態で動作させた時の電圧波形(図2の
実線Cで示す)の下限値より僅かに低い値をしきい値と
してマイコン14に設定し、電圧波形の下限値がしきい
値内であるか否かで異常を判定するようにしている。
【0021】次に、前記電気回路10を搭載した炊飯器
1の動作について説明する。まず、マイコン14は、炊
飯、保温動作中にリレー16をオン状態とする。これに
より、整流回路17に交流電力が流れ、該整流回路17
によって交流電力が直流電力に変換される。
【0022】そして、前記整流回路17からの出力が前
記平滑コンデンサ18およびコイル19によって平滑さ
れ、コイル28,29の作用によって前記第1および第
2トランジスタ23,24が交互にスイッチングするこ
とにより、前記1次コイル4に高周波電流が流れる。こ
れにより、前記2次コイル5には電磁誘導作用で交流の
起電力が発生し、この起電力によってヒータ6が加熱さ
れる。
【0023】前記ヒータ6の動作時には、前記電圧検知
回路13によって前記平滑コンデンサ18の初期電圧が
測定され、その電圧は前記マイコン14に入力される。
そして、マイコン14は入力された電圧と設定したしき
い値とを比較して異常を検知する。即ち、前記炊飯器本
体2の1次コイル4と蓋体3の2次コイル5との間にア
ルミ箔等の金属片7が入り込んでなく、炊飯器本体2に
対して蓋体3が確実に取り付けられている通常状態の場
合には、電圧検知回路13によって測定した平滑コンデ
ンサ18の両端電圧は、図2に実線Aで示すように、し
きい値を越えない電圧波形を示す。よって、マイコン1
4を介してリレー16にはオフ信号が発信されず、電磁
誘導回路11が通電されることにより、前記2次コイル
5への電磁誘導が継続される。
【0024】一方、前記炊飯器本体2の1次コイル4と
蓋体3の2次コイル5との間に金属片7が入り込んでい
る状態の場合には、前記平滑コンデンサ18の両端電圧
は、図2に一点鎖線Bに示すように、その下限値が前記
しきい値の下限を越えた電圧波形を示す。このように、
マイコン14に設定したしきい値を越えた場合、前記マ
イコン14よりリレー16にオフ信号が発信され、炊飯
器本体2の電磁誘導回路11への通電を停止することに
より、蓋体3への電力の供給を停止する。
【0025】また、前記炊飯器本体2に対して蓋体3が
取り付けられていない状態の場合には、前記平滑コンデ
ンサ18の両端電圧の電圧は、図2に破線Cで示すよう
に、通常状態よりも下限値が高い電圧波形を示し、その
下限値が前記しきい値の上限を越える。これにより、前
記と同様にマイコン14よりリレー16にオフ信号が発
信され、蓋体3への電力の供給を停止する。
【0026】このように、前記電気回路10を搭載した
炊飯器1では、炊飯器本体2の1次コイル4と蓋体3の
2次コイル5との間に金属片7が入り込んでいる場合に
は、蓋体3への電力の供給を停止するようにしているた
め、前記金属片7が電磁誘導によって発熱して周辺の樹
脂材が変形する等の問題を未然に防止することができ
る。また、炊飯器本体2に蓋体3が確実に取り付けられ
ていない場合も検知することができるため、炊飯器1を
常に正規の状態で動作させることができる。
【0027】図3は第2実施形態の炊飯器1の電気回路
35を示す。該電気回路35は、電磁誘導回路36と、
蓋体側負荷回路12と、電圧検知回路37と、異常判定
手段を構成する比較器46,47およびマイコン14と
から構成されている。該電気回路35は、1次コイル4
と2次コイル5との間に金属片7が入り込んでいる場合
等には、前記1次コイル4での高周波抵抗が変化するこ
とを利用して、蓋体3の取付状態の異常を検知できるよ
うにしている点で第1実施形態と特に相違している。
【0028】前記電磁誘導回路36は、前記第1実施形
態の電磁誘導回路11と同様であるが、第1および第2
誘導コイル20A,20Bからなる1次コイル4に、2
接点型の第1リレー38、第2リレー39および第3リ
レー40を配設し、これらリレー38,39,40によ
って1次コイル4を電磁誘導回路36側と電圧検知回路
37側とに切換可能に接続できるようにしている点での
み相違している。
【0029】即ち、チョークコイル19のマイナス
(−)側は、第1誘導コイル20Aと第2誘導コイル2
0Bの接続部に配設した第1リレー38の第1接点部3
8aに接続されている。また、第1トランジスタ23の
コレクタ極cは第2リレー39の第1接点部39aに接
続され、第2トランジスタ24のコレクタ極cは第3リ
レー40の第1接点部40aに接続されている。
【0030】前記電圧検知回路37は、大略、発振回路
42、増幅回路43、第1,第2抵抗器44,45から
なる。具体的には、前記発振回路42は、前記増幅回路
43と併せて前記1次コイル4に約900kHzの高周
波を供給するもので、その出力部が前記第1リレー38
の第2接点部38bに接続されている。
【0031】前記第1抵抗器44は、前記第2リレー3
9の第2接点部39bに接続されるとともに、そのマイ
ナス(−)側はアースされている。同様に、前記第2抵
抗器45は、前記第3リレー40の第2接点部40bに
接続されるとともに、そのマイナス(−)側はアースさ
れている。本実施形態では、これら第1および第2抵抗
器44,45は、前記誘導コイル20A,20Bと併せ
てブリッジ回路を形成している。
【0032】前記異常判定手段を構成する比較器46,
47はオペアンプである。比較器46の負極側は、前記
第1誘導コイル20Aと第1抵抗器44との間に接続さ
れている。また、前記比較器46における正極側には基
準電圧の供給回路に接続された抵抗器48と49の分圧
がしきい値として入力されている。同様に、比較器47
の負極側は、前記第2誘導コイル20Bと第2抵抗器4
5との間に接続されている。また、比較器47の正極側
には基準電圧の供給回路に接続された抵抗器50と51
の分圧がしきい値として入力されている。
【0033】前記比較器46、47の出力端は1つのラ
インに接合された後にマイコン14に接続され、また、
抵抗器54を介してしきい値となる基準電圧の供給回路
に接続されるとともに、コンデンサ55を介してアース
されている。
【0034】次に、前記電圧検知回路37を有する電気
回路35を搭載した炊飯器1の動作について説明する。
まず、マイコン14は、炊飯、保温動作中にリレー16
をオン状態とする前に、マイコン14によって第1リレ
ー38、第2リレー39および第3リレー40をそれぞ
れ第2接点部38b,39b,40b側に接続し、増幅
回路43を介して発振回路42によって1次コイル4の
第1誘導コイル20Aおよび第2誘導コイル20Bに高
周波電流を流す。
【0035】そして、前記1次コイル4と2次コイル5
との間に金属片7が入り込んでいない場合には、前記誘
導コイル20A,20Bの高周波抵抗は変動しないた
め、これら誘導コイル20A,20Bと抵抗器44,4
5とで構成するブリッジ回路は平衡状態が保たれ、前記
比較器46,47の負極には各正極のしきい値よりも小
さい電圧が入力される。
【0036】その結果、両比較器46,47は出力端か
らH信号を出力し、マイコン14にはH信号が入力され
る。そして、マイコン14は、入力されたH信号によっ
て金属片7が入り込んでいないと判定し、前記各リレー
38,39,40に信号を発信してそれぞれ第1接点部
38a,39a,40aと接続するように切り換え、前
記1次コイル4を電磁誘導回路36側に接続させる。な
お、前記電磁誘導回路36での動作は前記第1実施形態
と同様である。
【0037】一方、1次コイル4と2次コイル5との間
において、1次コイル4の第1誘導コイル20Aと第2
誘導コイル20Bのうちいずれか一方または両方に金属
片7が入り込んでいる場合には、これら誘導コイル20
A,20Bの高周波抵抗が変動してブリッジ回路の平衡
が崩れる。即ち、前記比較器46,47のいずれか一方
または両方の負極に入力される電圧が変化して、しきい
値より高い電圧が入力されることにより、比較器46,
47からはL信号を出力し、マイコン14にはそのL信
号が入力される。
【0038】その結果、マイコン14は、入力されたL
信号によって金属片7が入り込んでいると判定し、リレ
ー16にオフ信号を発信して電磁誘導回路36への通電
を停止する。なお、炊飯器本体2に蓋体3が所定の状態
で取り付けられていない場合にも、金属片7が入り込ん
でいる場合と同様に高周波抵抗が変動して、異常を検知
することができる。
【0039】このように、第2実施形態の電気回路35
においても、第1実施形態と同様に、金属片7が入り込
んでいる場合や蓋体3が所定状態で取り付けられていな
い場合等の異常を検知することができる。また、第2実
施形態では、前記1次コイル4を構成する第1誘導コイ
ル20Aと第2誘導コイル20Bにリレー38,39,
40を取り付けて、電磁誘導回路36側と電圧検知回路
37側とに切換可能に接続するようにしているため、保
温やむらし等の通常動作を実施している時に、電圧検知
回路37に高電圧がかかって該電圧検知回路37が破損
することを防止することができる。
【0040】なお、本発明の炊飯器は前記構成に限定さ
れるものではない。例えば、前記各実施形態では、リレ
ー16によって蓋体3への電力の供給のみを停止するよ
うにしたが、炊飯器1全体に対する電力の供給を停止す
るようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の炊飯器では、炊飯器本体に対する蓋体の取付状態の異
常を電圧検知回路によって検知することにより、蓋体へ
の電力の供給を停止して、通電不良の防止や、前記1次
コイルや2次コイルが発熱して周辺の部品が変形したり
することを防止できるため、炊飯器自体の信頼性の向上
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の炊飯器に搭載した電
気回路図である。
【図2】 図1の電気回路の平滑コンデンサでの電圧波
形を示すグラフである。
【図3】 第2実施形態の炊飯器に搭載した電気回路図
である。
【図4】 炊飯器本体に対して蓋体を着脱可能に構成し
た炊飯器の断面図である。
【符号の説明】
1…炊飯器、2…炊飯器本体、2a…肩部、3…蓋体、
3a…縁部、4…1次コイル、5…2次コイル、6…ヒ
ータ、7…金属片、10,35…電気回路、11,36
…電磁誘導回路、12…蓋体側負荷回路、13,37…
電圧検知回路、14…マイコン、15…交流電源、17
…整流回路、18…平滑コンデンサ、20A,20B…
誘導コイル、23,24…トランジスタ、38,39,
40…リレー、42…発振回路、43…増幅回路、4
6,47…比較器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 稔典 大阪府大阪市北区天満1丁目20番5号 象 印マホービン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯器本体に蓋体を着脱可能に取り付
    け、前記炊飯器本体に交流電源に接続した整流回路と該
    整流回路の出力側に接続した平滑コンデンサとからなる
    直流電源回路と、該直流電源回路に接続した1次コイル
    とスイッチング手段とを有する電磁誘導回路を配設する
    一方、前記蓋体に2次コイルと負荷部品とからなる蓋体
    側負荷制御回路を配設し、前記1次コイルからの電磁誘
    導によって前記2次コイルに発生した起電力を前記負荷
    部品に供給する炊飯器において、前記平滑コンデンサの
    両端の電圧を検知する電圧検知回路と、該電圧検知回路
    で検出した電圧に基づいて前記蓋体の取付状態の異常を
    判定する異常判定手段とを備えたことを特徴とする炊飯
    器。
  2. 【請求項2】 炊飯器本体に蓋体を着脱可能に取り付
    け、前記炊飯器本体に交流電源に接続した整流回路と該
    整流回路の出力側に接続した平滑コンデンサとからなる
    直流電源回路と、該直流電源回路に接続した1次コイル
    とスイッチング手段とを有する電磁誘導回路を配設する
    一方、前記蓋体に2次コイルと負荷部品とからなる蓋体
    側負荷制御回路を配設し、前記1次コイルからの電磁誘
    導によって前記2次コイルに発生した起電力を前記負荷
    部品に供給する炊飯器において、前記1次コイルの両端
    の電圧を検知する電圧検知回路と、該電圧検知回路で検
    出した電圧に基づいて前記蓋体の取付状態の異常を判定
    する異常判定手段とを備えたことを特徴とする炊飯器。
  3. 【請求項3】 前記1次コイルは2つの誘導コイルから
    なり、前記電圧検知回路は、前記第1誘導コイルと第2
    誘導コイルとともにブリッジ回路を形成する第1および
    第2抵抗器と、前記ブリッジ回路に高周波電流を供給す
    る発振回路とからなり、前記第1誘導コイルと第1抵抗
    器との間と、前記第2誘導コイルと第2抵抗器との間の
    電圧を検出するようにした請求項2に記載の炊飯器。
  4. 【請求項4】 前記1次コイルの第1誘導コイルと第2
    誘導コイルとの間に2接点型の第1リレーを配設し、該
    第1リレーの第1接点部に前記電磁誘導回路を接続する
    とともに、第2接点部に前記発振回路を接続したことを
    特徴とする請求項3に記載の炊飯器。
  5. 【請求項5】 前記1次コイルの第1誘導コイルと第2
    誘導コイルの出力側に2接点型の第2リレーと第3リレ
    ーをそれぞれ配設し、これら第2および第3リレーの第
    1接点部に前記電磁誘導回路を接続するとともに、第2
    接点部に前記第1および第2抵抗器を接続したことを特
    徴とする請求項3または請求項4に記載の炊飯器。
  6. 【請求項6】 前記異常判定手段はマイクロコンピュー
    タであり、該マイクロコンピュータによって前記電圧検
    知回路で検出した電圧をしきい値と比較して前記蓋体の
    負荷部品への電力の供給を制御するようにした請求項1
    乃至請求項5のいずれか1項に記載の炊飯器。
  7. 【請求項7】 前記異常判定手段は比較器とマイクロコ
    ンピュータとからなり、前記比較器によって前記電圧検
    知回路で検出した電圧を予め設定したしきい値と比較し
    てその比較信号を前記マイクロコンピュータに入力し、
    該マイクロコンピュータによって前記蓋体の負荷部品へ
    の電力の供給を制御するようにした請求項1乃至請求項
    5のいずれか1項に記載の炊飯器。
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