JPH11942A - 射出成形装置 - Google Patents

射出成形装置

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JPH11942A
JPH11942A JP15722397A JP15722397A JPH11942A JP H11942 A JPH11942 A JP H11942A JP 15722397 A JP15722397 A JP 15722397A JP 15722397 A JP15722397 A JP 15722397A JP H11942 A JPH11942 A JP H11942A
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pressure
screw
molding
filling
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JP15722397A
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Osamu Nagai
修 長井
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Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出スクリューの初動位置を一定にして調整
不用にすると共に、保圧切換え時期を正確にキャッチす
ることにある。 【解決手段】 スクリューシリンダ(1)内に配置され
た射出スクリュー2の初動位置を成形キャビティの容積
よりも大きくなる射出量の位置に常に配置し、制御装置
24に充填完了時の射出ノズル内圧力の増加率が全ての
成形品で略同一になるしきい値の点で充填工程から保圧
工程へ切換える切換手段を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形装置に関
する。特に、射出スクリューの位置調整を不要ににし
て、しかも、射出制御のタイミングを正確にした射出成
形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の先行技術として、射出成形機の
射出に於ける金型内の成形材料の圧力制御が成形品の品
質と強い相関関係があるので、射出成形品の品質を向上
させて品質のばらつきを小さくするために、金型内のゴ
ム又は樹脂圧力を制御する方法が提案されている。
【0003】しかしながら、この方法は、金型ごとに圧
力センサを取り付けなければならないから、非常に多く
の圧力センサを取り付ける必要があり、また金型によっ
ては圧力センサを取り付けることができないという問題
があった。更には、金型洗浄のたびごとに圧力センサを
脱着しなければならないという問題がある。
【0004】この問題を解消する方法として、射出用圧
力シリンダの射出油圧を検出して、この射出油圧から金
型内のゴム又は樹脂圧力を間接的に測定する方法も提案
されているが、この方法では、金型内の成形材料を高速
で充填する過程で、金型内の成形材料の流動抵抗によっ
て射出油圧が高圧充填から低圧充填に切り換える設定値
に到達し、誤動により低圧充填に切り換えられて良好な
品質の射出成形品ができないという問題があった。
【0005】更に、これらの問題を解決する方法とし
て、図11に示す従来技術の射出成形機が存在する。
【0006】図11は、この射出成形機の断面図であ
る。図11に於て、ホッパ67から供給された成形材料
をスクリュー50で圧縮しながら混練溶解して射出シリ
ンダ51の先端室52に貯溜する。この射出シリンダ5
1には、内周面内に成形材料を混練すると共に、押し出
すスクリュー50が内装されている。
【0007】そして、このスクリュー50は、射出シリ
ンダ51の後端に設けられた油圧シリンダ53のピスト
ン54に連結されていて、この油圧シリンダ53内にポ
ンプ68から圧力油が送り込まれることによりピストン
54が作動してスクリュー50を前進・後退させる。
【0008】このスクリュー50の前進により、先端室
52に貯溜された成形材料を金型65の成形キャビティ
66に射出する。
【0009】油圧シリンダ53に作動油を供給するポン
プ68からの配管の途中には、作動油の流れの方向およ
び流量をコントロールする電磁比例流量弁55が設けら
れている。又、この配管に連通する回路には、電磁比例
圧力弁56が設けられている。この電磁比例圧力弁56
は油圧シリンダ53の油圧をコントロールするためにリ
リーフ弁と電磁指令圧力弁を組み合わせたものである。
【0010】又、油圧シリンダ53には、圧力センサ5
7が設けられていると共に、この圧力センサに連結した
圧力変換器58が取り付けられている。この両者の働き
で作動油の圧力を電気信号に変換する。
【0011】更に、圧力変換器58には作動油の比較器
59が連結されている。この比較器59には圧力設定器
60が連結されていて、この圧力設定器60により作動
油を高圧から低圧に切り換えるための圧力設定をする。
そして、圧力設定器60の設定値と圧力変換器58から
の実際の油圧とを比較して、油圧が設定値に達すると、
信号をシーケンスコントローラ61に送ることになる。
【0012】又、スクリュー50にはポテンションメー
タ62が設けられており、スクリューの位置を検出す
る。更に、ポテンションメータ62に連結する位置の比
較器63が設けられており、この位置の比較器63に
は、スクリュー50の位置を設定する設定器64が連結
されている。
【0013】そして、位置の比較器63で、ポテンショ
ンメータからの実際のスクリュー50の位置と設定器6
4の設定値を比較してスクリュー50の位置が設定した
位置に達すると信号をシーケンスコントローラ61に発
信する。
【0014】そして、シーケンスコントローラ61は、
油圧の比較器59と位置の比較器63の両方から同時に
信号が発信されたときに、電磁比例圧力弁56に信号を
送って作動油を高圧から低圧に切り換えるものである。
【0015】この射出成形機に於ては、作動油の射出油
圧が高圧から低圧に切り換える設定値に到達しても、位
置の比較器63が作動しない限りシーケンスコントロー
ラ61の指令は電磁比例流量弁55に作用しない。そし
て、スクリュー50のストロークがある範囲に到達した
ときに初めて高圧充填から低圧充填に切り換えるように
なっている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法にも依然として問題点が存在する。すなわち、この問
題点を図12に基づいて説明する。図12は、成形材料
の粘性の異なる3種類の成形材料について実験をしたも
のである。射出成形材料が充填された金型内の圧力は、
射出成形材料の粘度のばらつきに応じて変化する。図1
2の曲線aは、射出成形材料の粘度が高い場合を示して
おり、このときは、射出ノズルの圧力がトリガ(しきい
値)に到達したとき、充填量が極端に少なく、金型への
成形材料の充填量は不足する。
【0017】逆に、曲線cは射出成形材料の粘度が低い
場合を示しており、このときは、射出ノズルの圧力がト
リガ(しきい値)に到達したとき、充填量が極端に多
く、金型に充填された成形材料が溢れ、バリの発生不良
となる。
【0018】これに対し、曲線bは、射出成形材料の粘
度が適切な場合を示しており、このときは射出ノズルの
圧力がトリガ(しきい値)に到達したとき充填が適切と
なる。しかし、この粘度が限定されることは、多数の異
なる粘度を成形しなければならない射出成形機にとって
は実用性がないことになる。
【0019】又、この射出成形機に於ては、保圧工程に
移行する時点が、圧力設定器にスイッチされた後の位置
の設定器の設定値に達してスイッチされる構成であるか
ら、成形品となる成形キャビティ66の容積に応じてス
クリュー50の初動位置を設定しなければならない。こ
のため成形品の品目ごとに成形品の大きさに応じ射出成
形機のスクリュー50の位置(充填量の設定値の決定)
を調整して設定している。この設定は、熟練と共に作業
時間を要している。
【0020】図13は、大、中、小の3種類の成形品に
ついて、スクリューがトリガ(しきい値)に到達した距
離と、その時点のノズル内圧の変化勾配を示すものであ
る。
【0021】図14は、この図13のスクリューのトリ
ガに達した位置とノズル内圧の変化勾配θを概念的に表
したものである。
【0022】この図13または図14から明らかなよう
にスクリューのトリガに到達する距離が異なるので、こ
の距離により保圧に切り換えを行うと成形キャビティの
大きさにより誤差が惹起する。
【0023】又、ノズル内圧の変化勾配(圧力増加率)
θも製品の大きさによって、その上昇方向が変化するこ
とが認められる。従って、ノズル内圧の増加率によって
射出工程から保圧工程に切り換えるときに誤差が惹起
し、不良品を成形する原因ともなる。
【0024】本発明は、上述のような問題点に鑑み成さ
れたものであって、その課題は、成形品の大きさが変わ
っても、スクリューの位置を調節することなく成形でで
きるようにすることにある。
【0025】又、射出工程から保圧工程に切り換えるタ
イミングを正確にし、成形キャビティ内の充填不足又は
充填過剰を防止して良品を成形することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために成されたものであって、その技術的手段
は、以下のように構成されている。すなわち、
【0027】本発明の請求項1は、成形型8の成形キャ
ビティ8cに射出する射出ノズル11を有したスクリュ
ーシリンダ1、スクリューシリンダ1の内周面に移動自
在に嵌合して射出ノズル11側へ成形材料を押し出す射
出スクリュー2、射出スクリュー2に連結して射出スク
リュー2を前進後退させる駆動装置3および駆動装置3
を駆動させる動力装置15を具備し、スクリューシリン
ダ1内の射出スクリュー2の前方の成形材料の充填量
(V)が成形される最大成形キャビティ8cの容積より
も大きくなる位置(b)に射出スクリュー2の射出位置
を設定し、射出スクリュー2を前進させて成形材料を高
圧で射出圧力制御させた後に低圧に切り換えると共に、
射出スクリュー2の駆動をスクリュー速度制御して低圧
射出完了後に保圧工程に切り換える制御装置24を有す
るものである。
【0028】又、本発明の請求項2は、制御装置24が
射出ノズル11内の成形材料の射出圧力が低圧射出に切
り換えた後に略一定の圧力増加率を示して設定値(しき
い値)に達した時、射出工程から保圧工程へ切り換える
切り換え手段を有するものである。
【0029】又、本発明の請求項3は、成形材料がゴム
材料である請求項1又は請求項2に記載のものである。
【0030】
【作用】本発明の射出成形装置は、スクリューシリンダ
1内の射出スクリュー2の前方に蓋圧された成形材料
が、射出成形装置で成形される最大の成形キャビティ8
cの容積よりも大きく成形されているから、成形品の大
きさに関係なく射出スクリュー2の後退して前進させる
位置を常に所定の位置に設定することができる。このた
め、成形品の大きさに応じ射出スクリュー2の位置を変
更して調整することなく成形することが可能になる。
【0031】又、保圧工程に移行する直前の射出ノズル
11内圧力の圧力増加率は成形品の体積に関係なく略同
一であるから、この圧力増加率の最終点で(しきい値の
点)保圧工程に切り換えると、完全充填状態で、しかも
すべての成形品を同一条件で保圧工程へ切り換えること
が可能になる。
【0032】特に、成形材料がゴム材のように粘性度が
高いものであっても、射出ノズル11内圧力の増加率が
大きくならないから型締装置に大きな力が作用せず成形
品にバリが発生するのを効果的に防止できる。特に、小
形成形品では、従来不可能であったバリの発生が極端に
少なくなる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態の
射出成形装置を図面に基づいて詳述する。
【0034】図1は、本発明に係る一実施の形態を示す
射出成形装置の断面図である。
【0035】図1に於て、Aは射出成形装置である。射
出成形装置Aは、温調流体が通過できる流路14を内周
面の外周側に設けたスクリューシリンダ1が設けられて
いる。このスクリューシリンダ1内には、射出成形物導
入開口12から導入された成形材料を射出ノズル11に
向かって螺旋溝により押し出すと共に、先端ピストン部
で充填する射出スクリュー2が内装されている。又、こ
の射出スクリュー2を駆動する油圧シリンダである駆動
装置3も後方に設けられている。更に、この駆動装置3
に作動流体を供給して作動させる可変容量ポンプ15a
を設けた動力装置15と、この動力装置15を制御する
制御装置24とが設けられている。尚、駆動装置3を以
下では射出用圧力シリンダと具体的に称することにす
る。
【0036】又、射出成形装置Aは、スクリューシリン
ダ1の射出ノズル11から射出されたゴムを成形する成
形キャビティ8cを設けた上型8aと下型8bとからな
る成形型8を取り付けている。この成形型8は、加熱盤
13で加熱される。又、加熱盤13の下には、断熱盤9
とプレート10とが層状に載置されている。なお、成形
型8は簡略化して図解している。
【0037】更に、射出成形装置Aは、ノズル部圧力セ
ンサ6の検出信号を受け入れるインターフェース回路
(I/F)23と、射出用圧力シリンダ3の軸の移動か
ら射出スクリュー2の位置を検出する位置センサ5の読
みを入力するI/F22と、I/F22およびI/F2
3からの信号に基づいて後述する制御動作を行い、I/
F21を介してサーボバルブ7を駆動して射出スクリュ
ー2を移動させ、充填動作および保圧動作を制御する制
御装置24と、この制御装置24の条件を設定する設定
器25とを備えている。
【0038】そして、射出スクリュー2が後退して前進
する準備の位置は、射出ノズル11の射出開口aの位置
からL寸法だけ後方の停止位置bである。
【0039】この射出スクリュー2の停止位置bは、型
締位置により決定される射出成形装置Aの最大成形能力
の時の成形キャビティ8cのキャビティ容積V1 よりも
大きくなる充填量Vから決定される。つまり充填量V
は、射出開口aからの平均内径面積S×Lである。そし
て、この充填量Vは、最大のキャビティ容積V1 +クッ
ション量V2 となる。このクッション量V2 は、V×1
0〜35%に取ることが好ましい。
【0040】このクッション量V×10〜35%のう
ち、成形材料の粘性度が高いものほどクッション量を小
さくした方が好ましい結果が得られる。特に、粘性の高
いゴム材質の成形材料のような場合には、約20%位に
取ることが好ましい。
【0041】図2に示すように、制御装置24は、コン
ピュータを有する演算処理装置(CPU)240、メモ
リ242、A/D変換器244、I/O装置246およ
びD/A変換器248を設けている。そして、I/F2
3から入力されたアナログ形式の圧力信号はA/D変換
器244でディジタル形式の圧力信号に変換される。同
様に、I/F22から入力されたアナログ形式の射出ス
クリュー2の位置信号はA/D変換器244でディジタ
ル形式の位置信号(ストローク信号)に変換される。C
PU240はメモリ242に記憶されている制御プログ
ラムを動作させて後述する制御動作を行う。その結果
が、D/A変換器248を介してディジタル形式のサー
ボバルブ7a駆動信号としてI/F21に出力される。
尚、設定器25にはS1値とΔP値が設定値として入力
されている。このS1は、成形する最大の成形品の容量
の95%の充填量に相当する値である。そして、このS
1値が低速射出に切り換える設定値である。又、ΔP
は、保圧工程に切り換える設定値である。
【0042】次に、スクリューシリンダ1の射出成形物
導入開口12からスクリューシリンダ1内に導入された
ゴム材の射出成形材料が射出スクリュー2によって混練
溶解されながら、射出ノズル11内へ押し出され、成形
型8内の成形キャビティ8c内に射出(充填)されると
共に、保圧される。以下、この工程について述べる。
【0043】図3は、CPU240の作動を示すフロー
チャートである。図4は、射出スクリューの位置を成形
キャビティの大小にかからわず一定にして成形したとき
の射出ノズル内圧及び射出ストロークの変化状態図であ
る。図5は、図4の要約図である。
【0044】次に、図3〜図5を参照して本発明の射出
成形装置の動作を述べる。図3に於て、初回は、低速射
出へ切り換える設定値S1と保圧工程へ切り換える設定
値ΔPを設定器25に入力することから始める。ステッ
プ1〜3(S1〜S3)では、CPU240は、射出ス
クリュー2を高速駆動して、射出圧力制御によりスクリ
ューシリンダ1の射出成形物導入開口12から導入され
たゴム生地を、高速・高圧でスクリューシリンダ1を介
して成形型8のキャビティ8c内に射出充填する。この
射出充填は、ゴム材料の場合には成形時の加硫特性の点
から許容充填時間内に完了しないと割れ不良が発生する
ので、射出スクリューを高速・高圧で充填するように駆
動制御する。この工程は、射出スクリュー2が略一定圧
力で駆動する圧力駆動手段により射出圧力制御である。
いかに射出スクリュー2を駆動するかは、CPU240
がメモリ242に記憶されている値に基づいて行う。
【0045】所定時間内に、ゴムの圧力が第1の所定圧
力PR1以上になり、射出スクリュー2の位置がある第
1のストローク位置P1に到達した場合、正常に高速・
高圧でゴムの充填が行われたことになる。たとえば、こ
の高速・高圧充填は、成形型内の70〜80%程度まで
行われる。
【0046】ステップ4〜6(S4〜S6)では、高速
・高圧充填状態で、射出スクリュー2の位置がある第1
のストローク位置P1に到達したことをCPU240が
検出した場合、CPU240は、サーボバルブ7を介し
て射出スクリュー2の移動を低速にする。これが射出ス
クリュー2を略一定速度で駆動するスクリュー速度制御
である。そして、いかに低速に射出スクリュー2を駆動
するかは、CPU240はメモリ242に記憶されてい
る値に基づいて行う。尚、このとき、射出圧力は、なり
ゆき状態である。
【0047】この期間、CPU240は、射出ノズル1
1の圧力がある圧力値を超えないように監視しながら、
射出スクリュー2を駆動する。射出スクリュー2のスト
ローク位置が図4のV1 、V2 、V3 の最終に到達する
程度までこの低速度充填を行う。
【0048】ステップ7〜8(S7〜S8) 低速度充填を行い、成形型8の成形キャビティ8cにゴ
ムを充填していくと、成形キャビティ8c内にゴムが完
全な充填になり、ゴムの戻り効果で射出ノズル11の圧
力が増加する現象が発生する。射出スクリュー2前方の
充填量Vを一定にされているため、この圧力増加の割合
は、全成形品で略一定となる。
【0049】CPU240は、ノズル部圧力センサ6の
出力を監視し続け、図4に於て保圧領域に到達したこと
を検出し、さらに、圧力変化率(圧力増加率)θ=ΔP
/ΔTを計算する。 この圧力増加率ΔP/ΔTがある
値を越えたとき、CPU40は、成形型8の成形キャビ
ティ8c内に適切なゴムの充填が行われたと判断し、充
填作業を停止し、保圧作業に移行する。この時点から、
成形型8の成形キャビティ8c内の圧力が降下してい
き、ほぼ一定の値になる。
【0050】図4は、射出成形装置の射出工程および保
圧工程に於ける射出ノズル内圧力及びスクリュー位置の
時間に対する変化状態を成形品の体積が大、中、小の3
種類について実験したものである。
【0051】図4に於て、射出スクリュー2は、すべて
の成形品について停止位置bから成形材料を成形型8内
へ充填する(図8、図9、図10参照)。このとき、射
出スクリュー2は、ノズル内圧力イ、射出圧力ハおよび
スクリュー速度ニの変化状態から明らかなように、成形
型8内へ成形材料を高速・高圧により充填が行われてい
ることを示す。これは、成形品の割れ不良を防止するた
め、許容充填時間内に行うためである。
【0052】次に、成形キャビティ8c内に成形材料が
満たされてくると、圧力は略一定となって進行する。こ
れが一次圧力工程であるが、成形品にバリが発生するの
を防止する意味から、一次圧力工程より低圧の二次圧力
工程に移行する。
【0053】そして、二次圧力工程では、射出スクリュ
ー速度制御であって、射出ノズル内圧力も略一定圧力で
進行した後に充填が略完了したことを示すように射出ノ
ズル11内の圧力が上昇し始める。この上昇の圧力増加
率がある値を越えるとき(しきい値に達したとき)、保
圧工程に切り換えられることを示す。保圧工程では、射
出ノズル内の圧力が降下して一定圧力で進行することを
示す。
【0054】ところが、成形型8の成形キャビティ8c
の容積の大小に関係なく、射出スクリュー2の初動位置
を常に一定にして成形材料を充填すると、射出ノズル内
の圧力はほとんど同一圧力状態で進行する。そして、成
形材料の充填が略完了すると、成形キャビティ8cの容
積の大小に無関係に略一定の圧力増加率dP/dTを示
すことになる。つまり、射出ノズル内圧力変化勾配の角
度θが略同一となることである。この一定の圧力増加率
を示すしきい値の点で射出工程から保圧工程に切り換え
ると、成形品不良は、ほとんど発生しないことが認めら
れる。
【0055】図5は、図4に示すノズル内圧力と射出ス
クリューのストロークとの関係を判りやすく示す要約図
である。この図5からも明らかなように成形品の大、小
に関係なく射出工程の最終段階での射出ノズル内圧力
は、成形品の大小にかかわらず同一の圧力増加率を示し
ている。尚、aは小形成形品であり、bは中形成形品。
そして、cは大形成形品である。
【0056】又、図13は、前述した通り図4の実験例
に対する比較例でもある。図14は、図5に対する同様
の要約図である。
【0057】図13および図14は、図4に於て実験し
た3種類の成形型を用いて比較実験したものである。こ
のとき、一般の成形方法に従って、成形キャビティの大
きさに対応して射出スクリューの初動位置を変えたもの
である。b1 が小形成形品の射出スクリューの停止位
置、b2 が中形成形品の射出スクリューの停止位置、そ
してb3 が大形成形品の射出スクリューの停止位置であ
る。
【0058】この図13および図14から明らかなよう
に、小径成形品になるにつれて圧力増加率(角度θs )
が大きく変化することがわかる。この方法では、充填工
程から保圧工程に切り換えるのに誤差が発生しているこ
とが明らかになる。
【0059】図6は、図4に於て実験した同様の方法
で、成形材料をゴム材として粘性の異なる3種類につい
て実験したものである。
【0060】この実験例からも明らかなように射出スク
リューのストロークは3種類とも停止位置bから充填が
始められている。そして、充填工程の最終段階では射出
ノズル内圧力が上昇傾向を示すが、この圧力増加率ΔP
/ΔTは略同一割合となっている。つまり、粘性の変化
に対しても、射出ノズル内圧力は略同一の圧力増加率を
示すので、粘性による誤差も生じないと認められる。
【0061】上述の実験例から明らかなことは、射出工
程から保圧工程への切り換えが正確なタイミングで実施
できるということだけでなく、ノズル内圧力勾配が同一
であることは、成形品にバリが発生するのも効果的に防
止することができることになる。特に、従来技術では、
小径品の成形の場合、圧力増加率が大きくなるため、バ
リが発生するが、本発明の射出成形装置Aは、小径品の
成形に於ても圧力増加率が大きくならないから、バリの
発生を防止できると共に、成形品の大小にかかわらず、
成形品質を一定に保持することができる。
【0062】設定器25は、図2などを参照して述べた
各種の条件データ、たとえば、第1の圧力P1などを制
御装置24の設定条件としている。本発明の実施に際し
ては、上述したものに限定するものではない。たとえ
ば、図1に示した制御装置24は、本実施例において、
図2に示したコンピュータを用いた構成をとる場合を例
示したが、図3にフローチャートで示した内容はコンピ
ュータを用いずに、シーケンスコントローラなどで実現
することができる。したがって、本発明の制御装置24
の実施に際しては、コンピュータプログラムを用いる場
合に限定されず、ハードウェア回路などを用いても適
宜、実施することができる。
【0063】なお、射出ノズル11における樹脂の圧力
検出のため、ノズル部圧力センサ6は射出ノズル11の
内壁に設けることが望ましい。
【0064】次に、本発明に係る第2の実施の形態の射
出成形機について説明する。本発明の射出成形装置は上
述した実施の形態にのみ限定されるものではない。図7
は本発明の他の実施の形態である射出成形装置の制御動
作を示すフローチャートである。なお、本実施の形態で
は、そのハードウェア構成は実施の形態1と同じである
ためその説明は一部省略し、制御動作は図1及び図2を
参照しながら説明する。
【0065】本実施の形態である射出成形装置の動作は
次の通りである。 ステップ1〜2 CPU240は、射出スクリュー2を一定の射出圧力で
駆動して、スクリューシリンダ1の射出成形物導入開口
12から導入された加熱ゴムをスクリューシリンダ1を
介して成形型8のキャビティ8c内に充填する。いかに
射出スクリュー2を駆動するかは、CPU240はメモ
リ242に記憶されている値に基づいて行うが、ゴムな
どのように許容充填時間に限りがある場合には、加硫が
進行する前に充填を完了させる必要があり、これを越え
ると割れ不良が生じることがあるため、一定の高圧で充
填を行い、充填時間の短縮を図ることが望ましい。この
場合、射出スクリュー2の速度は、一定の射出圧力に伴
う成り行きの速度となるが、高圧制御で射出した場合に
は結果的に高速・高圧充填となる。
【0066】射出スクリュー2の位置が、ストローク位
置S1−4mm(S1とはキャビティ8cの充填率が9
5%相当のストローク位置をいう)に到達するまで、上
述した射出圧力制御による射出を行う。 ステップ3 射出圧力制御の下、射出スクリュー2の位置がストロー
ク2の位置がストローク位置S1−4mmに到達したこ
とをCPU240が検出すると、CPU240は、サー
ボバルブ7を介して射出スクリュー2の駆動をそれまで
の射出圧力制御から射出速度制御に切り換える。いかな
る速度で射出スクリュー2を駆動するかは、CPU24
0がメモリ242に記憶されている値に基づいて行う
が、本実施の形態では一定の低速で制御する。
【0067】このように充填完了前に、射出工程の制御
を射出圧力制御から速度制御、特に低速の速度制御へ切
り換えるのは、以下の理由による。すなわち、保圧工程
に切り換えるまで射出圧力制御を一定に維持し続ける
と、射出ノズル11の圧力は射出圧力に依存する傾向が
あり、射出圧力に伴って射出ノズル11の圧力も一定で
推移することになる。このため、射出ノズルの圧力をセ
ンサ6で監視しても、成形型8内の充填圧力の変化を検
出することはできないことがある。その結果、保圧工程
への切り換えタイミングを逸してしまい、成形型8内圧
力が型締圧力よりも大きくなってバリ漏れ不良が発生す
ることになる。
【0068】また、充填完了前に、射出工程の制御を速
度制御へ切り換えたとしても、高速で制御した場合に
は、充填が完了して成形型8内の圧力が上昇しても射出
圧力が上限に達していることがあり、このような場合に
は射出ノズル11の圧力がそれ以上増加しないことがあ
る。
【0069】これに対して、成形型8内への充填完了前
に、低速による速度制御(射出圧力は成り行き)に切り
換えると、充填完了時は成形型8内圧力の上昇によって
射出スクリュー2は抗力を受けて減速しようとするが、
速度を一定に制御しているため射出スクリュー2は前進
を続け、その結果、射出ノズル11内の材料圧力が上昇
することになる。このとき、射出スクリュー2は低速で
制御されているため、射出ノズル11の材料圧力は上限
には達しておらず、従って、射出ノズル11内の材料圧
力の増加を的確に検出することができる。これにより、
充填完了時を判断することができ、このタイミングをも
って保圧工程へ適切に切り換えると、充填不足や充填過
剰などの不具合を防止することができる。
【0070】ステップ4〜6 低速度充填を行い、成形型8のキャビティ8cにゴムを
充填していくと、キャビティ8cにゴムが一杯になり、
戻り効果で射出ノズル11の圧力が増加する現象が発生
する。
【0071】CPU240は、ノズル部圧力センサ6の
出力を監視し続け、図4に示すV1、V2 、V3 の各最
終の領域に到達したことを検出し、さらに、圧力変化率
(圧力増加率)=ΔP/ΔTを計算する。この圧力増加
率ΔP/ΔTがある値を越えたとき、CPU240は、
成形型8のキャビティ8cに適切なゴムの充填が行われ
たと判断し、充填作業を停止、保圧工程の作業に移行す
る。この時点から、成形型8のキャビティ8cの圧力が
上昇していき、ほぼ一定の値になる。
【0072】本実施の形態である射出成形装置において
も、図4に示す結果が得られ、圧力増加率ΔP/ΔTを
みると、射出スクリュー2のストローク位置は同じであ
り、成形型8のキャビティ8cへのゴム充填量が適切と
なる。つまり、ゴムの粘度に依存せずに、成形型8への
ゴム充填が可能となる。その結果、充填不良、バリ漏れ
の発生などが非常に少なくなる。また、生産性の向上を
計ることができる。
【0073】次に、本発明の射出成形装置Aと従来の射
出成形機との射出スクリューの工程について対比する。
【0074】図8は、本発明の射出成形装置Aにより小
容量(小形)の成形品を成形するときの射出スクリュー
2の工程Sを示す断面図である。尚、射出成形装置Aの
構成は、図1と同様である。又、図9は、本発明の射出
成形装置Aにより中容量(中形)の成形品を成形すると
きの射出スクリュー2の工程Sを示す断面図である。更
に、図10は、本発明の射出成形装置Aにより大容量
(大形)の成形品を成形するときの射出スクリュー2の
工程Sを示す断面図である。
【0075】図8、図9および図10に於て、射出スク
リュー2の先端の射出する停止位置bは、全ての成形に
於て同位置である。そして、工程Sだけ前進して射出成
形する。つまり、射出スクリュー2の先端側に存在する
成形材料の容量Vは、成形品の大小にかかわらず、常に
一定量となる。成形キャビティ8cの容量V2 が大きい
場合には、その分射出スクリュー2の先端が前進するだ
けで、全体の容量には変更がない。
【0076】尚、射出ノズル11内圧力の上昇は次の式
で表される。又、本発明の図8、図9および図10に示
す射出成形装置Aのデータは図4に示す通りである。
又、図15、図16および図17に示す射出成形機のそ
れは図13に示す通りである。
【0077】
【数1】
【0078】但し、上式で、p=射出ノズル内圧力 t=時間 k=体積弾性率 V=容積 である。
【0079】この数1の式に於て、本発明の成形条件は
Vが一定となるから、成形品の大小にかかわらず、圧力
上昇率は、同一となってある傾斜角度θで進行すること
になる。
【0080】又、射出用駆動装置3に於けるピストンの
停止位置bも一定になるので、ピストンを押出す作動流
体の容量も初動においては一定量から始まることにな
る。このため、作動流体自体の圧縮率の影響も受けるこ
となく、成形材料を充填することができ、作動流体の圧
縮による誤差も受けることがない。
【0081】これに対し、従来の射出成形機に於ける射
出スクリュー2の工程Sは、以下のようになる。
【0082】図15は、従来の射出成形機により小容量
(小形)の成形品を成形するときの射出スクリューの工
程Sを示す断面図である。又、図16は、従来の射出成
形機により中容量(中形)の成形品を成形するときの射
出スクリューの工程Sを示す断面図である。更に、図1
7は、従来の射出成形機による大容量(大形)の成形品
を成形するときの射出スクリューの工程Sを示す断面図
である。
【0083】この従来の射出成形機においては、射出ス
クリューの先端側の充填量は、小容量の成形品は小さ
く、大容量の成形品は大きくなることがわかる。このた
め、前記した数1の式から明らかなように、小容量の成
形品は、射出ノズル内の圧力上昇率が大きく、大容量の
成形品は、圧力上昇率が小さくなる。このため、成形品
の大小に応じ、実験により前もって射出ノズル内の圧力
上昇率を確認しておかなければならない。
【0084】本発明は、射出スクリュー2の前方の充填
量が一定であるから、成形品が変更されても、その設定
値の実験による確認の必要もなく、更に、その装置の調
整も不要である。又、成形品の大小にかかわらず、射出
ノズル11内の圧力上昇率(dP/dT)は一定となる
から、保圧工程へ切換えるしきい値(トリガ)を変更す
ることなく一定値ですべての成形品を成形することが可
能になる。このため、不良を惹起することなく、成形材
質の均一な成形品を成形することが可能になる。
【0085】
【発明の効果】本発明の射出成形装置は、成形品の大小
にかかわらず、射出スクリューの位置調整を不要とする
から、熟練作業を必要とせず、更に、射出スクリューの
位置調整のための作業時間を不要として作業能率を向上
させることができる。又、多品種成形のとき、射出スク
リューの調整不要は、多品種生産の自動化を可能にす
る。
【0086】本発明の請求項2の射出成形装置は、射出
スクリューの初動停止位置を、成形品の大小にかかわら
ず、大形品の容積よりも大量になるよう充填量としたた
め、充填工程から保圧工程に切り換える時点を正確に捕
えることができる。その結果、成形品の成形に於ける充
填不足又は過多が防止できるから、高品質で欠陥ない成
形品を得ることができる。
【0087】又、小形成形品であっても、保圧工程に切
り換える時点で成形圧力が大形成形品と略同じであるの
で、バリが発生するのを効果的に防止することができ
る。特に小形成形品にバリが発生すると、そのバリ取り
作業が困難になるが、保圧工程に切り換える時点で、従
来のような圧力上昇がないから、バリの発生を防止す
る。このことは、小形成形品の多数個取りを可能とし、
生産能力を向上させることができる。
【0088】本発明の請求項3は、成形材料としてゴム
材であるため粘性が高いが、粘性に無関係に圧力増加率
を略一定に形成することができるので、成形の困難なゴ
ム製形に於てもバリの発生を最小に保持することが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態を示す射出成形装置
の断面図である。
【図2】図1に示す制御装置の構成図である。
【図3】図1および図2に示した制御装置の制御動作を
示すフローチャートである。
【図4】図1の射出成形装置の射出ノズル内圧力及び射
出ストロークの変化状態図である。
【図5】図4の要約図である。
【図6】粘性の異なる高、中、低粘度の成形材料を図4
と同様にして実験した射出ノズル内圧力の増加率と射出
スクリューのストロークとの関係図である。
【図7】本発明に係る他の実施の形態の制御動作のフロ
ーチャート図である。
【図8】本発明に係る射出成形装置で小形成形品を成形
するときの射出スクリューの工程を示す断面図である。
【図9】本発明に係る射出成形装置で中形成形品を成形
するときの射出スクリューの工程を示す断面図である。
【図10】本発明に係る射出成形装置で大形成形品を成
形するときの射出スクリューの工程を示す断面図であ
る。
【図11】従来の射出成形機の断面図である。
【図12】従来の射出成形機で粘性の異なる3種類の成
形材料について射出スクリューのストロークとノズル内
圧力の変化の状態図である。
【図13】従来の射出成形機で、図4と比較するための
射出ノズル内圧力と射出ストロークとの変化状態図であ
る。
【図14】図13の要約図である。
【図15】従来の射出成形機で小形成形品を成形すると
きの射出スクリューの工程を示す断面図である。
【図16】従来の射出成形機で中形成形品を成形すると
きの射出スクリューの工程を示す断面図である。
【図17】従来の射出成形機で大形成形品を成形すると
きの射出スクリューの工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・スクリューシリンダ 2・・・射出スクリュー 3・・・射出用駆動装置 5・・・位置センサ 6・・・ノズル部圧力センサ 7・・・サーボバルブ 8・・・成形型 8a・・・上型 8b・・・下型 8c・・・成形キャビティ 8d・・・流入口 9・・・断熱盤 10・・・プレート 11・・・射出ノズル 12・・・射出成形物導入開口 13・・・加熱盤 14・・・流路 15・・・動力装置 15a・・・可変容量ポンプ 21〜23・・・I/F(インターフェース) 24・・・制御装置 240・・・CPU 242・・・メモリ 244・・・A/D変換器 246・・・I/O装置 248・・・D/A変換器 25・・・設定器 a・・・射出開口 b・・・停止位置 V1 ・・・キャビティ容積 V・・・充填量 50・・・スクリュー 51・・・スクリューシリンダ 52・・・先端室 53・・・油圧シリンダ 54・・・ピストン 55・・・電磁比例流量弁 56・・・電磁比例圧力弁 57・・・圧力センサ 58・・・圧力変換器 59・・・油圧の比較器 60・・・圧力設定器 61・・・シーケンスコントローラ 62・・・ポテンションメータ 63・・・位置の比較器 64・・・位置の設定器 65・・・金型 66・・・成形キャビティ 67・・・ホッパ 68・・・ポンプ 69・・・室

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形型(8)の成形キャビティ(8c)
    に射出する射出ノズル(11)を有するスクリューシリ
    ンダ(1)、前記スクリューシリンダ(1)のシリンダ
    内周面に移動自在に嵌合して前記射出ノズル(11)側
    へ成形材料を押し出す射出スクリュー(2)、前記射出
    スクリュー(2)に連結して前記射出スクリュー(2)
    を前進後退させる駆動装置(3)および前記駆動装置
    (3)を駆動させる動力装置(15)を具備し、前記ス
    クリューシリンダ(1)内の前記射出スクリュー(2)
    の前方の成形材料の充填量(V)が最大の前記成形キャ
    ビティ(8c)の容積よりも大きくなる位置(b)に前
    記射出スクリュー(2)の射出位置を設定し、前記射出
    スクリュー(2)を前進させて成形材料を高圧で射出圧
    力制御させた後に低速射出に切り換えると共に、射出ス
    クリュー(2)の駆動をスクリュー速度制御して前記低
    速射出完了時に保圧工程に切り換える制御装置(24)
    を有することが特徴である射出成形装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置(24)は前記射出ノズル
    内の成形材料の射出圧力が低速射出に切り換えられた後
    に略一定の圧力増加率(dP/dT)を示して設定値に
    達した時、射出工程から保圧工程に切り換える切り換え
    手段を有することを特徴とする請求項1に記載の射出成
    形装置。
  3. 【請求項3】 前記成形材料がゴム材料である請求項1
    又は請求項2に記載の射出成形装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4895551A (en) * 1987-09-24 1990-01-23 A. O. Smith Corporation Dynamically balanced drive shaft
JP2015013467A (ja) * 2013-06-05 2015-01-22 ファナック株式会社 射出成形機の圧力制御装置

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US4895551A (en) * 1987-09-24 1990-01-23 A. O. Smith Corporation Dynamically balanced drive shaft
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Effective date: 20040113

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