JPH1193734A - スロットルバルブ制御装置 - Google Patents

スロットルバルブ制御装置

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Publication number
JPH1193734A
JPH1193734A JP26058397A JP26058397A JPH1193734A JP H1193734 A JPH1193734 A JP H1193734A JP 26058397 A JP26058397 A JP 26058397A JP 26058397 A JP26058397 A JP 26058397A JP H1193734 A JPH1193734 A JP H1193734A
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JP
Japan
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ecu
throttle
opening
throttle valve
fuel
Prior art date
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JP26058397A
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English (en)
Inventor
Yuzuru Ito
譲 伊藤
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Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1193734A publication Critical patent/JPH1193734A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イグニッションキーをオンした直後における
燃料制御用ECUの制御を迅速ならしめること。 【解決手段】 スロットルバルブ制御装置は、アクセル
の踏込み量を検出して、スロットルバルブの制御目標値
である目標スロットル開度を算出する燃料制御用ECU
11と、スロットルバルブの開度を検出して、スロット
ルバルブの開度を前記目標スロットル開度と一致させる
べく制御する電子スロットル用ECU12と、燃料制御
用ECU11と電子スロットル用ECU12とを接続す
る通信手段23とを有し、燃料制御用ECU11が、目
標スロットル開度と現在のスロットルバルブ開度とか
ら、所定時間経過後のスロットルバルブ開度を予測し
て、適切な燃料噴射を行うスロットルバルブ制御装置に
おいて、イグニッションキーをオンした直後、電子スロ
ットル用ECU12が、燃料制御用ECU11に所定デ
ータ「A5」を送信し、燃料制御用ECUが所定データ
「A5」を受信した後、所定時間経過後のスロットル開
度を予測して燃料噴射制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクセルの踏込み
量を検出して、スロットルバルブの制御目標値である目
標スロットル開度を算出する燃料制御用ECUと、スロ
ットルバルブの開度を検出して、スロットルバルブの開
度を前記目標スロットル開度と一致させるべく制御する
電子スロットル用ECUとを有するスロットルバルブ制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車は、エンジンの電子制御を
筆頭に、オートマッチク・トランスミッション、サスペ
ンションなど、1台の自動車に複数のマイコンを使用し
ており、相互に情報をやり取りしながら各制御を行って
いる。特に、エンジンの電子制御においては、特開平6
−137206号公報に記載されているように、スロッ
トルバルブに相当する絞り弁制御用のECUを、燃料制
御用のECUとは別個に設け、通信手段である通信回線
で両ECUを接続している。ここで、バスラインを用い
てパラレル通信を行うと配線の数が増えるので、シリア
ル通信を用いて配線の本数を低減している。
【0003】電子スロットル用ECUには、スロットル
バルブの現在開度を検出するスロットルバルブセンサの
出力が入力されている。そして、燃料制御用ECUに
は、アクセル位置を検出するアクセルセンサの出力、エ
ンジン回転数を検出する回転センサの出力、吸気圧力を
検出する吸気センサの出力、車速を検出する車速センサ
の出力、エンジンの冷却水温を検出する冷却水温センサ
の出力等が入力されている。燃料制御用ECUは、入力
されたデータに基づいて、所定時間経過後でのスロット
ルバルブの開度を予測して、適切な燃料噴射量を算出
し、燃料供給バルブを制御している。電子スロットル用
ECUは、スロットルバルブの開度が、燃料制御用EC
Uから与えられる目標スロットルバルブの開度と一致す
るように、スロットルバルブを制御する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スロットルバルブの制御装置には、次のような問題があ
った。すなわち、電子スロットル用ECUは、イグニッ
ションキーがオンされた後、スロットルバルブの初期開
度を読み込んでから制御を開始するため、スロットルバ
ルブの初期開度の読み込みが完了するまでは、燃料制御
用ECUからスロットルバルブの目標開度を受信して
も、スロットルバルブの制御を行わなかった。その理由
は、イグニッションキーがオンされたときに、スロット
ルバルブがどの開度にあるか不明であり、スロットルバ
ルブの現在開度を把握しないと、目標開度に対して、ス
ロットルバルブをどちらの方向に回転させれば良いのか
認識できないからである。イグニッションキーがオンさ
れた直後は、スロットルバルブの初期開度を読み込みが
完了するまで、燃料制御用ECUからスロットルバルブ
の目標開度を受信しても、0.2〜0.3秒間、スロッ
トルバルブの制御を行わないため、燃料制御用ECUで
スロットルバルブ開度の予測を行ったときに、ずれが発
生し、不適切な燃料噴射が行われる恐れがあった。
【0005】特に、イグニッションキーがオンされた
後、スロットルバルブを制御していて、ある程度まで開
いた状態から、一度イグニッションキーをオフして、そ
の後再度イグニッションキーをオンした場合、スロット
ルバルブが初期開度に戻って安定するまでに時間がかか
る。そのため、燃料制御用ECUがスロットルバルブの
現在開度を受信して、所定時間経過後のスロットルバル
ブの開度を予測しても、適切な予測ができず、燃料噴射
量の補正計算も正しく行えない問題があった。これを回
避するために、スロットルバルブの開度制御を、イグニ
ッションキーがオンした後、所定時間行わない方法が考
えられる。しかし、イグニッションキーがオンしてから
スロットルバルブが初期開度に安定するまでの時間は大
きくばらつくため、この方法によると、所定時間を十分
長くとる必要があるため、スロットルバルブが早く安定
したにもかかわらず、所定時間経過するまでスロットル
バルブの制御が行えないので、始動時間が延びる問題が
あった。
【0006】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、イグニッションキーを
オンした直後における燃料制御用ECUの制御を迅速な
らしめることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に成された請求項1に係るスロットルバルブ制御装置
は、アクセルの踏込み量を検出して、スロットルバルブ
の制御目標値である目標スロットル開度を算出する燃料
制御用ECUと、スロットルバルブの開度を検出して、
スロットルバルブの開度を前記目標スロットル開度と一
致させるべく制御する電子スロットル用ECUと、燃料
制御用ECUと電子スロットル用ECUとを接続する通
信手段とを有し、燃料制御用ECUが、前記目標スロッ
トル開度と現在のスロットルバルブ開度とから、所定時
間経過後のスロットルバルブ開度を予測して、適切な燃
料噴射を行うスロットルバルブ制御装置において、イグ
ニッションキーをオンした直後、電子スロットル用EC
Uが、燃料制御用ECUに所定データを送信し、燃料制
御用ECUが前記所定データを受信した後、所定時間経
過後のスロットル開度を予測して前記燃料噴射制御を行
う。
【0008】また、請求項2に係るスロットルバルブの
制御装置は、請求項1に記載するスロットルバルブの制
御装置において、イグニッションキーをオンした直後、
燃料制御用ECUから電子スロットル用ECUに第二所
定データを送信し、電子スロットル用ECUが、前記第
二所定データを確認した後、燃料制御用ECUに前記所
定データを送信することを特徴とする。
【0009】上記構成を有するスロットルバルブの制御
装置の作用を説明する。イグニッションキーがオンされ
た直後において、電子スロットル用ECUは、スロット
ル開度センサが検出するスロットル開度が安定すると直
ちに、所定データ及び現在のスロットル開度を燃料制御
用ECUに送信する。燃料制御用ECU11は、所定時
間経過後のスロットル開度を予測して燃料噴射量の補正
を行う。これにより、イグニッションキーがオンされた
直後、電子スロットル用ECUにおいて、スロットル開
度の初期位置の読み込みが完了した時点で、燃料制御用
ECUの制御が開始されるので、T時間だけ制御開始を
早くすることができる。実験によれば、T=0.15〜
0.2秒時間短縮できる。制御開始を早めることによ
り、イグニッションキーがオンされた後、電子スロット
ル用ECUがスロットル開度の初期位置を読み込むと直
ちに燃料制御用ECUが燃料噴射量制御を行うので、不
適切な燃料噴射が行われる恐れが低減される。
【0010】また、イグニッションキーがオンされると
直ちに、燃料制御用ECUが電子スロットル用ECUに
対して第二の所定のデータを送信して、常に電子スロッ
トル用ECUでスロットル開度が安定したか否かをチェ
ックしているので、電子スロットル用ECUがスロット
ル開度の安定を検知すると直ちに、燃料制御用ECUが
スロットル開度の安定を知ることができ、制御開始をよ
り早く行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
形態であるスロットルバルブ制御装置を図面を参照して
詳細に説明する。図6にスロットルバルブの制御装置の
全体構成を示し、図7に2つのECUの内部構成を示
す。図6及び図7に示すように、燃料制御用ECU11
の入力インターフェイス24には、エンジンの回転数を
検出するためのエンジン回転センサ13、アクセルの踏
込み量を検出するためのアクセルセンサ15、吸気管に
おける燃料ガスの圧力を検出するための吸気管圧力セン
サ18が接続されている。また、燃料制御用ECU11
の入力インターフェイス24には、A/C、スタータ、
電気負荷等の各種入力14が接続されている。また、燃
料制御用ECU11の出力インターフェース26には、
燃料噴射を行うためのインジェクタ17、エンジンシリ
ンダ22において点火を行うための点火プラグ16が接
続されている。燃料制御用ECU11は、演算制御を行
うためのCPU25、制御プログラム等を記憶するため
のROM27、データ等を一時的に記憶するためのRA
M28、入力を受け入れるための入力インターフェイス
24、出力を出すための出力インターフェース26、シ
リアル通信を行うための通信インターフェース29から
構成されている。
【0012】電子スロットル用ECU12の入力インタ
ーフェイス31には、スロットルバルブの開度ポジショ
ンを検出するためのスロットルポジションセンサ19が
接続されている。また、電子スロットル用ECU12の
出力インターフェース33には、スロットルバルブ20
を駆動するためのスロットルバルブ駆動モータ21が接
続されている。電子スロットル用ECU12は、演算制
御を行うためのCPU32、制御プログラム等を記憶す
るためのROM34、データ等を一時的に記憶するため
のRAM35、入力を受け入れるための入力インターフ
ェイス31、出力を出すための出力インターフェース3
3、シリアル通信を行うための通信インターフェース3
6から構成されている。燃料制御用ECU11と電子ス
ロットル用ECU12とは、各々の通信インターフェー
ス29、通信インターフェース36を介してシリアル通
信回線23により接続されている。
【0013】次に、上記構成を有するスロットルバルブ
の制御装置の作用について説明する。始めに、スロット
ルバルブの制御装置の全体的な作用を説明する。通常の
運転状態において、運転者が踏み込んだアクセル量は、
アクセルセンサ15により検出され、燃料制御用ECU
11に入力される。燃料制御用ECU11は、アクセル
量に応じて目標開度を設定し、設定した目標開度と現在
のスロットルバルブ開度から所定時間経過後のスロット
ルバルブ開度を予測すると共に、吸気管圧力センサ1
8、エンジン回転センサ13、及び各種入力14のデー
タに基づいて、燃料噴射量を算出し、インジェクタ17
により燃料噴射を行う。一方、電子スロットル用ECU
12は、燃料制御用ECU11から与えられた目標開度
と、スロットルポジションセンサ19が検出した現在の
開度とが一致するように、スロットルバルブ駆動モータ
21を制御する。
【0014】次に、具体的な方法を説明する。先に、燃
料制御用ECU11の作用を図2及び図3に示すフロー
チャートにより説明する。CPU25は、イグニッショ
ンキーをオンした後のリセット期間が終了した後、図2
に示すフローチャートを実行する。始めに、RAM28
に記憶されている値をクリアする(S11)。そして、
RAM28に所定の初期値を設定記憶させる(S1
2)。ここで、目標開度送信フラグはオフとなってい
る。次に、通信インターフェース29から通信インター
フェース36を介して、電子スロットル用ECU12に
対して、キーワードである「5A」を送信して(S1
3)、電子スロットル用ECU12がデータの授受可能
か確認する。次に、燃料噴射量(TAU)を計算する
(S14)。次に、目標開度送信フラグがオンか否か判
断する(S15)。目標開度送信フラグがオンならば
(S15;YES)、スロットル開度予測と噴射量補正
とを行う(S16)。そして、終了する。目標開度送信
フラグがオンでないならば(S15;NO)、そのまま
終了する。
【0015】また、受信割り込み処理として、図3に示
すフローを実行する。目標開度送信フラグがオンならば
(S21;YES)、受信データを現在のスロットル開
度とする(S26)。次に、目標開度をを送信データと
する(S27)。次に、データの送信を行う(S2
8)。一方、目標開度送信フラグがオンでないならば
(S21;NO)、受信データが「A5」であるか否か
判断する(S22)。受信データが「A5」ならば(S
22;YES)、目標開度を送信データとする(S2
3)。次に、目標開度送信フラグをオンにする(S2
4)。次に、データの送信を行う(S28)。また、受
信データが「A5」でないならば(S22;NO)、
「A5」を送信データとする(S25)。次に、データ
の送信を行う(S28)。何れの場合にも、データの送
信(S28)により割り込み処理は終了する。
【0016】次に、電子スロットル用ECU12の作用
を図4及び図5のフローチャートにより説明する。CP
U32は、イグニッションキーがオンした後のリセット
期間が終了すると、図4のフローチャートを実行する。
始めに、RAM35に記憶されている値をクリアする
(S31)。そして、RAM35に所定の初期値を設定
記憶させる(S32)。次に、スロットル開度が安定し
ているか否か判断する(S34)。スロットル開度が安
定していない場合には(S34;NO)、安定するまで
待機する。スロットル開度が安定している場合には(S
34;YES)、現在の開度(初期位置)をスロットル
開度初期値として読み込む(S35)。次に、初期設定
終了フラグをオンする(S36)。そして、スロットル
開度制御を開始する。
【0017】また、受信割り込み処理として、図5に示
すフローを実行する。スロットル開度送信フラグがオン
ならば(S41;YES)、受信データを目標開度とす
る(S47)。次に、現在のスロットルバルブ開度を送
信データとする(S48)。次に、データの送信を行う
(S49)。一方、スロットル開度送信フラグがオンで
ないならば(S41;NO)、受信データが「5A」で
あるか否か判断する(S42)。受信データが「5A」
ならば(S42;YES)、初期設定終了フラグがオン
か否か判断する(S43)。初期設定終了フラグがオン
ならば(S43;YES)、スロットル開度送信フラグ
をオンにする(S44)。次に、「A5」を送信データ
とする(S45)。そして、データの送信を行う(S4
9)。また、受信データが「5A」でない場合(S4
2;NO)、または初期設定終了フラグがオンでない場
合には(S43;NO)、「5A」を送信データとする
(S46)。そして、データの送信を行う(S49)。
何れの場合にも、データの送信(S49)により割り込
み処理は終了する。
【0018】次に、燃料制御用ECU11と電子スロッ
トル用ECU12との相互作用を、図1に基づいて具体
的に説明する。燃料制御用ECU11が先にリセット
(S11)と初期値設定(S12)を終了していて、既
にスロットルバルブ要求開度計算に入れる状態の場合、
キーワードとして16進数の、準備が整ったか否かを問
い合わせるための信号である「5A」を送信する(S1
3)。図1のEFI・ECUからETC・ECUへ向か
っている矢印5Aが送信を表している。これを受信した
電子スロットル用ECU12は、初期設定終了フラグが
オンしていない場合(S43;NO)、送信データとし
て未だ準備が整っていないことを示す信号である「5
A」を燃料制御用ECU11に向けて送信する。図1の
ETC・ECUからEFI・ECUへ向かっている矢印
5Aが送信を表している。燃料制御用ECU11側は、
受信データが準備完了を示す信号である「A5」でない
場合(S22;NO)、再び「5A」を電子スロットル
用ECU12へ向かって送信する(S25,S28)。
【0019】そして、既に初期設定終了フラグがオンし
ていれば(S43;YES)、所定のキーワードとして
16進数の「A5」を返信する(S45,S46)。図
1の3度目の交信が、その状態を示している。ここで、
初期設定終了フラグは、スロットル開度が安定したこと
を示すものであり、具体的には、スロットルポジション
センサ19で検出するスロットル開度が所定時間変化し
ないことにより判断する。スロットル開度が安定したこ
とは、スロットルバルブ20の現在位置を初期値として
確認することができ、その値に基づいて燃料制御用EC
U11及び電子スロットル用ECU12が制御を開始し
できる状態になったことを意味する。
【0020】そして、スロットル開度送信フラグをオン
にする(S44)。スロットル開度送信フラグは、電子
スロットル用ECU12が制御を開始するための準備が
整った状態にあることを示すデータである。燃料制御用
ECU11は、受信データが「A5」であるので(S2
2;YES)、スロットル開度の受信、目標開度の送信
を行う。すなわち、受信したスロットル開度に基づいて
目標開度を算出し、算出した目標開度を送信データとし
(S23)、目標開度送信フラグをオンとし(S2
4)、目標開度をデータとして電子スロットル用ECU
12へ向けて送信する(S28)。目標開度送信フラグ
は、燃料制御用ECU11が制御を開始するための準備
が整った状態にあることを示すデータである。
【0021】目標開度を受信した電子スロットル用EC
U12は、スロットルバルブ開度送信フラグがオンにな
っているので(S41;YES)、燃料制御用ECU1
1から受信したデータを目標開度とし(S47)、スロ
ットルポジションセンサ19が検出した現在のスロット
ルバルブの開度と、受信した目標開度とを一致させるた
めにスロットルバルブ駆動モータ21の制御を開始する
(S48)。これらの作用により、燃料制御用ECU1
1は、電子スロットル用ECU12がスロットルバルブ
の制御に入る準備ができたことを速やかに検知するで
き、スロットルバルブの目標開度と現在の開度から所定
時間後のスロットルバルブ開度を予測して、燃料噴射量
を計算することができる。
【0022】スロットルバルブ開度を予測して、燃料噴
射量を補正する例を示す。時刻t1に受信したスロット
ル開度がθ1、時刻t2に受信したスロットル開度がθ
2のとき、時刻t3におけるスロットル開度θ3を予測
する。ここで、目標開度をθとする。 θ>θ2>θ1の場合、 θ3=(θ2−θ1)×(θ−θ2)/(θ−θ1) θ2=θ1≠θの場合、 θ3=(θ−θ2)×K+θ2 ここで、Kは1より小さい定数である。本実施の形態で
は、K=0.2としている。時刻t2で、エンジン回転
数と吸気管圧力から燃料噴射量TAUを求めるが、この
噴射が実行されてエンジンに吸入されるのは、時刻t3
なので、この時のスロットル開度の予測値θ3を用いて
補正を加えると、 燃料噴射量=TAU×θ3/θ2
【0023】次に、上記スロットルバルブの制御装置の
効果を図8に基づいて説明する。横軸は時間軸であり、
縦軸は、スロットル開度を示している。R1が従来のス
ロットルバルブの制御装置による場合を示し、R2が本
発明のスロットルバルブの制御装置による場合を示して
いる。イグニッションキーがオンされた直後、電子スロ
ットル用ECU12において、スロットル開度の初期位
置の読み込み(S35)が完了した時点で、燃料制御用
ECU11及び電子スロットル用ECU12の制御が開
始されるので、図に示すように、T時間だけ制御開始を
早くすることができる。実験によれば、T=0.15〜
0.2秒時間短縮できる。これにより、イグニッション
キーがオンされた後、電子スロットル用ECU12がス
ロットル開度の初期位置を読み込むと直ちに燃料制御用
ECU11が燃料噴射量制御を行うので、不適切な燃料
噴射が行われる恐れが低減される。
【0024】さらに、図9に示すように、イグニッショ
ンキーがオフされた後、再度イグニッションキーをオン
した場合においても、電子スロットル用ECU12がス
ロットル開度の初期位置を読み込むと直ちに燃料制御用
ECU11が燃料噴射量制御を行うので、燃料制御用E
CU11がスロットルバルブの現在開度を受信して、燃
料噴射量の補正を適切に行うことができる。また、従来
のように、決められた所定時間を待たずに、スロットル
バルブが安定し次第速やかに、燃料制御用ECU11の
制御が行われるので、始動時間が延びる問題がない。
【0025】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更
が可能である。例えば、本実施の形態のスロットルバル
ブ制御装置では、確認のためのキーワード「5A」、
「A5」を用いたが、他のキーワードや信号を用いても
良い。
【0026】
【発明の効果】本発明のスロットルバルブ制御装置で
は、イグニッションキーをオンした直後、電子スロット
ル用ECUが、燃料制御用ECUに所定データを送信
し、燃料制御用ECUが前記所定データを受信した後、
所定時間経過後のスロットル開度を予測して前記燃料噴
射制御を行うので、制御開始を早めることができ、イグ
ニッションキーがオンされた後、電子スロットル用EC
Uがスロットル開度の初期位置を読み込むと直ちに燃料
制御用ECUが燃料噴射量制御を行うので、不適切な燃
料噴射が行われる恐れが低減される。
【0027】また、イグニッションキーがオンされると
直ちに、燃料制御用ECUが電子スロットル用ECUに
対して第二の所定のデータを送信して、常に電子スロッ
トル用ECUでスロットル開度が安定したか否かをチェ
ックしているので、電子スロットル用ECUがスロット
ル開度の安定を検知すると直ちに、燃料制御用ECUが
スロットル開度の安定を知ることができ、制御開始をよ
り早く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスロットルバルブの制御装置の作
用を説明するための通信図である。
【図2】燃料制御用ECU11の制御を示すフローチャ
ートである。
【図3】燃料制御用ECU11の受信割り込みを示すフ
ローチャートである。
【図4】電子スロットル用ECU12の制御を示すフロ
ーチャートである。
【図5】電子スロットル用ECU12の受信割り込みを
示すフローチャートである。
【図6】スロットルバルブの制御装置の全体構成を示す
ブロック図である。
【図7】燃料制御用ECU11と電子スロットル用EC
U12の構成を示すブロック図である。
【図8】スロットル開度を示す第一データ図である。
【図9】スロットル開度を示す第二データ図である。
【符号の説明】
11 燃料制御用ECU 12 電子スロットル用ECU 15 アクセルセンサ 19 スロットルポジションセンサ 21 スロットルバルブ駆動モータ 23 シリアル通信回線 29 通信インターフェース 36 通信インターフェース
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】また、受信割り込み処理として、図3に示
すフローを実行する。目標開度送信フラグがオンならば
(S21;YES)、受信データを現在のスロットル開
度とする(S26)。次に、目標開度をを送信データと
する(S27)。次に、データの送信を行う(S2
8)。一方、目標開度送信フラグがオンでないならば
(S21;NO)、受信データが「A5」であるか否か
判断する(S22)。受信データが「A5」ならば(S
22;YES)、目標開度を送信データとする(S2
3)。次に、目標開度送信フラグをオンにする(S2
4)。次に、データの送信を行う(S28)。また、受
信データが「A5」でないならば(S22;NO)、
5A」を送信データとする(S25)。次に、データ
の送信を行う(S28)。何れの場合にも、データの送
信(S28)により割り込み処理は終了する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセルの踏込み量を検出して、スロッ
    トルバルブの制御目標値である目標スロットル開度を算
    出する燃料制御用ECUと、 スロットルバルブの開度を検出して、スロットルバルブ
    の開度を前記目標スロットル開度と一致させるべく制御
    する電子スロットル用ECUと、 燃料制御用ECUと電子スロットル用ECUとを接続す
    る通信手段とを有し、 燃料制御用ECUが、前記目標スロットル開度と現在の
    スロットルバルブ開度とから、所定時間経過後のスロッ
    トルバルブ開度を予測して、適切な燃料噴射を行うスロ
    ットルバルブ制御装置において、 イグニッションキーをオンした直後、電子スロットル用
    ECUが、燃料制御用ECUに所定データを送信し、 燃料制御用ECUが前記所定データを受信した後、所定
    時間経過後のスロットル開度を予測して前記燃料噴射制
    御を行うことを特徴とするスロットルバルブ制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するスロットルバルブの
    制御装置において、 イグニッションキーをオンした直後、燃料制御用ECU
    から電子スロットル用ECUに第二所定データを送信
    し、 電子スロットル用ECUが、前記第二所定データを確認
    した後、燃料制御用ECUに前記所定データを送信する
    ことを特徴とするスロットルバルブ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2002103181A1 (ja) * 2001-06-18 2004-09-30 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の空燃比制御装置

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JPWO2002103181A1 (ja) * 2001-06-18 2004-09-30 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の空燃比制御装置
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