JPH1193048A - 編み機において編まれるファブリックにテンションを与える装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 編み機、特に大径円形編み機においてファブ
リックに均一なテンションを与える装置を提供する。 【解決手段】 本発明のテンションを与える装置は、編
み機の針作業領域の下部に横並びに配置され、ファブリ
ック１２の横方向の伸張に影響を与える複数のテンショ
ンローラ１１からなる。各テンションローラはコントラ
ストローラ１３と協同し、複数のコントラストローラ１
３はテンションローラ１１の接するファブリック面とは
反対の面に作動し、その軸は各対応するテンションロー
ラの軸１１ａと平行である。テンションローラ１１には
駆動装置１４が具備され、各ローラはその軸の周りを回
転して生産されるファブリックに引っ張り力を提供す
る。駆動装置は各テンションローラに対して、独立して
もしくは他のテンションローラを駆動するモータと相関
して駆動されうるモータを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、編み機において編
まれる編物（ファブリック）に張力（テンション）を与
える装置に関し、特に、大径の円形編み機においてファ
ブリックにテンションを与える装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ファブリックを生産する装置は大きく分
けて３つのカテゴリーに識別されることが知られてい
る。それは、ストレートバー機、閉じた管状のファブリ
ックを生産する円形機、および開いた管状のファブリッ
クを生産する円形機の３つである。

【０００３】ストレートバー機は、生産されるファブリ
ックにテンションを与えるために、針の作業領域の下に
配置される２つか３つのローラ、もしくは複数の相対す
るペアの細いベルトからなる装置を使用する。針によっ
て作成されるファブリックはローラもしくは細いベルト
の間を通過する。これらのローラもしくはベルトは作成
されるファブリックに所定のテンションを与えるために
作動されることがあるが、これは針がステッチを保持す
ることを容易にするものである。

【０００４】閉じた管状ファブリックを作成するための
円形機は、通常、機械の針シリンダの中に配設されたテ
ンション装置を有し、該装置は針シリンダの中に降下し
てくるファブリックを挟んで、機械の土台部分に配置さ
れる特別なロールに巻き取らせる。ファブリックを挟持
する部材は、機械の種類によっても異なるが、通常ファ
ブリック全体を挟持する。

【０００５】開いた管状ファブリックを作成するため
の、通常大径の円形機は、複数のテンションローラを有
し、これら複数のローラは針の作業領域の下にある針シ
リンダの中に、ローラの軸が多角形の線に沿って並ぶよ
うに配置される。複数のテンションローラは対応するコ
ントラストローラに対向し、この複数のコントラストロ
ーラは軸の周りを自由に回転可能なように支持され、こ
のローラの軸はテンションローラの軸と平行である。各
テンションローラはそれぞれの軸の周りを回転駆動さ
れ、テンションローラとコントラストローラとの間を通
過するファブリックにテンションを与える。テンション
ローラは単一のモータで駆動され、全てのローラに対し
て挿入された単一の減速ユニットを有し、トルク調整さ
れており、ファブリックが作成されないときにもテンシ
ョンを保持することが出来る。

【０００６】どのケースにおいても、編み機がファブリ
ックを作り始めるとき、ファブリックを横断する方向に
複数のセットのステッチを徐々に編み始める。このと
き、編み目を構成するセットはすでに編み始めている針
におけるテンションをゆるめるが、針の残りの部分では
状況に変化はない。従来のテンション装置によってファ
ブリックに与えられる力は複数の針に加えられ、その数
は徐々に減少する。よって、前記複数の針にかけられる
特定のテンションは増加する。この事実から、テンショ
ンはファブリックの様々な領域において不均一であり、
この問題は例えばある針のグループによって作られたフ
ァブリックの長さと別の針のグループによって作られた
ファブリックの長さの差異が増大するといった欠陥の原
因となる。

【０００７】この問題は特定の編み方、例えばブレイデ
ィング（モール）の場合に特に著しく、そのような編み
方は装飾的な観点からなされ、一枚のファブリックにあ
っても領域によってスタイルが大きく異なる。こういっ
たファブリックの領域毎に異なったテンションによっ
て、様々な針のステッチ保持の条件が異なり、この差異
が特に大きいときにファブリックに欠陥を与える可能性
がある。もしそうでなくても、ステッチ保持の条件が不
均一であれば、ファブリックの品質に悪影響を及ぼすこ
とがある。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記の
問題を解決する装置を提供することにあり、その装置
は、編み機、特に大径の円形編み機においてファブリッ
クにテンションを与える装置であって、どのようなタイ
プの編み方がおこなわれているかに関わりなく、ファブ
リックの様々な領域で相互に異なる編み方が行われてい
ても、全領域に均一にテンションを与えることを可能と
する。

【０００９】この目的の範囲において、本発明のさらな
る目的は、その装置が組み込まれる編み機の生産性を最
大限に引き出し、同時に生産されるファブリックが高い
品質を有するよう、ファブリックにテンションを与える
装置を提供することである。本発明のさらなる目的は、
編み機においてファブリックにテンションを与える装置
であって、その装置が組み込まれる編み機によって実施
される様々な種類の編み方との関連において、容易に制
御可能な装置を提供することである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
装置によって達成される。編み機、特に大径の円形編み
機においてファブリックにテンションを与える装置は、
前記編み機における針の作業領域の下部に横並びに配置
されてファブリックの横断方面の伸張に作用する複数の
テンションローラと、生産されるファブリックに引っ張
り力を与えるため該テンションローラをその軸に沿って
回転駆動する手段とからなり、該テンションローラの各
々は、ファブリックのテンションローラが接触する面と
は反対の面に接触するコントラストローラと協同し、該
コントラストローラはその軸が対応するテンションロー
ラの軸と平行であるように配向される装置であって、前
記駆動手段は前記テンションローラの各々に対してモー
タを有し、該モータは独立してもしくは他のテンション
ローラを駆動する複数のモータと相関して駆動されるこ
とを特徴とする。本発明の他の特徴及び効果は本発明の
好ましい実施例および添付の図によって明らかにされ
る。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明に係る装置は全体を符号１
で示す大径の円形編み機に採用されており、この編み機
１は針シリンダ２を有し、針シリンダ２はその軸２ａが
垂直で、その上部領域において、針シリンダ２と同軸状
に配置されたダイアル３に面している。

【００１２】針シリンダ２とダイアル３の両方が針を有
し、それらの針はダイアル３の端部であって針シリンダ
２の上端部に面した部分に向き、そこで針作業領域を形
成する。

【００１３】本発明に係る装置は、針シリンダ２の、針
作業領域の下に収容され、その全体を符号１０で示す。
本発明に係る装置は複数のテンションローラ１１を有
し、該ローラはファブリック１２全域を横断する伸張力
に影響を与えるよう横並びに配置され、装置の針作業領
域の下部に配設される。

【００１４】前記複数のテンションローラ１１は複数の
コントラストローラ１３と協同する。前記複数のコント
ラストローラ１３もまた装置の針シリンダ２中に配置さ
れ、好ましくはそれぞれの軸に沿って回転可能なように
支持される。それらの軸は前記複数のテンションローラ
１１の軸１１ａに平行であって、ファブリック１２のテ
ンションローラ１１が接する面とは反対の面に接する。

【００１５】本発明の装置は前記複数のテンションロー
ラ１１を、それぞれの軸に沿って回転するように駆動す
る手段を有し、それによって生産されるファブリック１
２に引っ張り力を与える。本発明によると、前記駆動手
段はテンションローラ１１の各々に対してモータ１４を
有し、前記モータ１４は独立して、もしくは他のテンシ
ョンローラ１１を駆動する複数のモータと相関して駆動
される。これにより、生産要求に従い、テンションロー
ラ１１の接触するファブリックの様々な領域において異
なるもしくは均一なテンションを加える。

【００１６】本実施例において、複数のテンションロー
ラ１１は、それらの軸１１ａが針シリンダ２の中におい
て多角形の線に沿って位置するように配置される。同様
に前記複数のコントラストローラ１３も、それぞれの軸
の周りを回転可能なように、針シリンダの中に配置され
るそれぞれの支持構造３０によって支持され、それらの
軸はテンションローラ１１の複数の軸１１ａに対して平
行である。

【００１７】前記支持構造３０は、コントラストローラ
１３の各々に対してレバー３１を有する。レバー３１は
その中間部分の手段によって、軸２ａの回転動作に対し
て針シリンダ２に固定的に連結されるフレーム３２に対
して旋回される。前記レバー３１はその一端部に近い部
分において、対応するコントラストローラ１３を、その
ローラが自身の軸の周りを自由に回転することを可能に
するよう支持する。この軸はフレーム３２に対してレバ
ー３１が回転される軸に対して平行である。バネ３３が
レバー３１の、コントラストローラ１３を支持する端部
とは反対側の端部に働きかける。前記バネ３３はコント
ラストローラ１３を対応するテンションローラ１１方向
に付勢している。

【００１８】各テンションローラ１１は支持構造１５に
よってその軸１１ａの周りを回転可能なように支持され
る。各テンションローラ１１を駆動するモータ１４は、
好ましくはテンションローラ１１の中に収容される。特
に図３に示されるように、各テンションローラ１１の中
には中空の支持シリンダ１６が、ねじ１７等によって支
持構造１５に固定されて配置される。

【００１９】中空シリンダ１６は対応するテンションロ
ーラ１１の中に同軸状に配設され、モータ１４を収容す
るための空洞１８を有する。モータ１４はシリンダ１６
のボディを通じて支持構造１５に固定的に連結される。
中空支持シリンダ１６の外側に位置するテンションロー
ラ１１の曲面１９は、任意に高粘着質材料の層で外側を
覆われる。これはファブリック１２に対してテンション
ローラ１１が滑るのを防ぐためである。

【００２０】前記モータ１４は好ましくは空気圧によっ
て駆動される回転モータを有し、該モータはその軸２０
ａの周りを３６０度もしくはそれより少なく回転される
ロータ２０を有し、該軸２０ａは好ましくは対応するテ
ンションローラ１１の軸１１ａと一致する。実施におい
て、モータ１４のボディの中には円筒形のチャンバ２１
があり、該チャンバ２１の中にはロータ２０がその軸２
０ａの周りを回転可能なように支持されている。ロータ
２０は円筒形チャンバ２１を二つの部分に分けるような
構造をしており、該二つの部分はそれぞれポート２２お
よび２３に連絡される。二つのポート２２および２３は
選択的に圧縮空気供給ダクトもしくは排気に連絡され、
円筒形チャンバ２１の中でロータ２０を交互に回転させ
る。

【００２１】ロータ２０に固定的に連結されるモータ１
４の出力シャフト２６は、好ましくは一方向性ベアリン
グによって構成される第１の一方向性回転カプリング２
７によって、テンションローラ１１の曲面１９に結合さ
れる。該第１の一方向性回転カプリング２７はロータ２
０からの回転動作をテンションローラ１１の曲面１９
に、テンションローラ１１がファブリック１２にテンシ
ョンを与える方向にのみ伝達可能である。

【００２２】前記第１の一方向性ベアリング２７は、モ
ータ１４の出力シャフト２６と、テンションローラ１１
と同軸状に配置され、ねじ４０等でテンションローラ１
１の曲面１９に固定されるカバー２９と、カバー２９に
固定されるスリーブ２８との間に配設される。さらに、
第２の一方向性回転カプリング４２はスリーブ２８と中
空支持シリンダ１６との間、すなわち、テンションロー
ラ１１と支持構造１５との間に配設される。前記第２カ
プリングは好ましくはファブリック１２にテンションを
与える回転方向とは反対の方向にテンションローラ１１
を回転させるのを防止するための一方向ベアリングによ
って構成される。

【００２３】実際は、前記第２の一方向性カプリング４
２は、モータ１４のロータ２０が戻り回転をファブリッ
ク１２にテンションを与える方向とは反対の方向に行っ
ているときに、テンションローラ１１がファブリック１
２にテンションを与える方向とは反対方向に誤って回転
するのを防ぐためのものである。前記第２の一方向性回
転カプリング４２は、テンションローラ１１が隣接する
ローラと交互にファブリック１２にテンションを与える
方向に駆動される場合は、省略されうる。実際は、ロー
タ２０の戻り回転の間に、前記ファブリックの弾性力に
よって発生する正しいテンション方向とは反対方向のフ
ァブリック１２の収縮が防止されうる。なぜならばファ
ブリックは、他の駆動ステップ、つまり、ロータ２０の
戻りステップとは違うステップにある隣接するテンショ
ンローラ１１によって保持され続けるからである。

【００２４】要求によってファブリック１２のテンショ
ンの度合いを変化させるためにモータ１４の供給する圧
力を調整するための従来の手段（簡易化の為図示されな
い）は、複数のモータ１４に供給を行う圧縮空気ライン
上に配置されることが可能である。

【００２５】モータ１４はまた、例えば干渉時間や供給
圧力が各モータ毎に個別的に調整することの出来る個別
駆動タイプであってもよいし、もしくはいくつかの駆動
グループに分けられることも可能である。例えば、二つ
のグループに分ける場合は、一つのテンションローラ１
１の駆動モータを第１圧縮空気供給回路と、隣接するテ
ンションローラを駆動するモータを第２圧縮空気供給回
路とに交互に接続することによって、二つのグループの
各々が他のグループとは異なる干渉時間と圧力とで駆動
されうる。もちろん、要求によっては、二つの駆動グル
ープではなく、複数の駆動グループを提供することも可
能である。

【００２６】本発明の装置は、大径の円形編み機に採用
された特定の例について説明されてきた。しかしなが
ら、本発明の装置はまたストレートバー編み機に内蔵す
ることも可能である。その場合、複数のテンションロー
ラ１１のそれぞれの軸は、前記に示された多角形の線上
に配置されるのではなく、一列に配置される。

【００２７】本発明に係る装置の操作は以下の通りであ
る。ファブリック１２は、その製造の間、複数のローラ
１１と複数のコントラストローラ１３との間に降下す
る。複数のテンションローラ１１のモータ１４は個別に
駆動され、どのような場合においても、実施される編み
方によって、確実にファブリックが全体として実質的に
均一なテンションをかけられるようにする。そのため
に、いくつかの針グループが編みを実施している間他の
針グループは駆動されていない可能性があること、つま
りいくつかの領域においてファブリックが形成されてい
る間他の領域ではファブリックが形成されないことも考
慮に入れ、かつ、ある領域では他の領域よりもファブリ
ックの長さが長く作られることも考慮に入れる。この事
実によって、もしファブリックの様々な領域において編
み方に極端な多様性があったとしても、ファブリックの
均一なテンションが得られ、そのことによって装置の針
が完全にステッチを保持することが出来る。

【００２８】もし仮にファブリック１２が装置の全ての
針によって同じ編み方によって編まれている場合、つま
りファブリックの様々な領域が均一の状態で進む場合、
複数のローラ１１は均一に駆動され、ファブリックの全
領域において均一なテンションを実現する。

【００２９】実施において、本発明の装置は、複数のテ
ンションローラを個別的にも、互いに相関しても駆動す
ることが可能なので、要求に応じて所望の目的を完全に
達成することが出来る。なぜならば、実施される編み方
にかかわらず、またファブリックの様々な領域において
編み方が異なる場合においても、ファブリックの全域に
おいて均一なテンションを確実に得ることが出来るから
である。

【００３０】

【発明の効果】本発明の編み機においてファブリックに
テンションを与える装置は、複数のテンションローラを
個別的にも、互いに相関しても駆動することが可能なの
で、ファブリックの編み方や長さの違うどの領域におい
ても、均一なテンションを与えることが出来る。それに
よって、従来の不均一なテンションによる欠陥、例えば
ある針のグループによって作られたファブリックの長さ
と別の針のグループによって作られたファブリックの長
さに大きな差異が存在したり、不均一なステッチ保持の
条件によってファブリックの品質に悪影響を及ぼしたり
することがなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】大径円形編み機に内蔵される本発明に係る装置
の平面図。

【図２】大径円形編み機に内蔵される本発明に係る装置
の説明図。

【図３】本発明に係る装置におけるテンションローラの
軸方向断面図。

【図４】複数のテンションローラの各々に具備されるモ
ータの側面図。

【符号の説明】

１ 大径円形編み機 ２ 針シリンダ ３ ダイアル １０ 本発明に係る装置 １１ テンションローラ １２ ファブリック １３ コントラストローラ １４ モータ １５ 支持構造 １６ 中空支持シリンダ ２０ ロータ ２１ 円筒形チャンバ ２２，２３ ポート ２６ 出力シャフト ２７ 第１の一方向性回転カプリング ２８ スリーブ ２９ カバー ３０ 支持構造 ３１ レバー ３２ フレーム ４２ 第２の一方向性回転カプリング

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 編み機、特に大径の円形編み機において
   編まれるファブリックにテンションを与える装置であっ
   て、複数のテンションローラ（１１）を有し、前記テン
   ションローラは該編み機の針作業領域の下部に互いに横
   並びに配置されて前記ファブリック（１２）の横断方向
   全域の伸張に作用し、前記各テンションローラ（１１）
   はコントラストローラ（１３）と協同し、前記コントラ
   ストローラ（１３）は前記ファブリック（１２）の前記
   テンションローラ（１１）が接する面とは反対の面に作
   用し、前記コントラストローラ（１３）の軸はそれと対
   応するテンションローラの軸（１１ａ）と平行であるよ
   うに配置され、さらに製造されるファブリック（１２）
   に引っ張り力を与えるため、前記テンションローラ（１
   １）を駆動させてそれぞれの軸（１１ａ）の周りを回転
   させる駆動装置を有する装置であって、前記駆動装置
   は、前記テンションローラ（１１）の各々に対して、他
   のテンションローラ（１１）を駆動するモータ（１４）
   とは独立してもしくは相関して駆動することの出来るモ
   ータ（１４）を有することを特徴とする、ファブリック
   にテンションを与える装置。
2. 【請求項２】 前記モータ（１４）は対応するテンショ
   ンローラ（１１）の内部に設置されることを特徴とす
   る、請求項１に記載の装置。
3. 【請求項３】 前記モータ（１４）は、それ自身の軸
   （２０ａ）の周囲を往復運動するよう駆動されるロータ
   （２０）を有し、前記ロータ（２０）は、その回転モー
   ションを、前記ファブリック（１２）にテンションを与
   える回転方向においてのみ、対応する前記テンションロ
   ーラ（１１）の曲面に回転を伝達するように、第１の一
   方向性回転カプリング（２７）によって対応する前記テ
   ンションローラ（１１）の曲面（１９）に連結されるこ
   とを特徴とする、請求項１または２に記載の装置。
4. 【請求項４】 前記複数のテンションローラ（１１）の
   各々は、それ自身の軸（１１ａ）の周りを回転可能なよ
   うに支持構造（１５）によって支持され、前記テンショ
   ンローラ（１１）と前記支持構造（１５）の間には第２
   の一方向性回転カプリング（４２）が具備され、前記第
   ２の一方向性回転カプリング（４２）は対応するテンシ
   ョンローラ（１１）が、前記支持構造（１５）に関し
   て、該ローラ自身の軸（１１ａ）の周りをファブリック
   （１２）にテンションを与える回転方向にのみ回転する
   ことを許容することを特徴とする、前記請求項１乃至３
   のいずれかに記載の装置。
5. 【請求項５】 前記モータ（１４）は空気圧で駆動され
   る回転モータであり、そのロータ（２０）は３６０°も
   しくはそれ以下の回転弧上で往復駆動されることを特徴
   とする、前記請求項１乃至４のいずれかに記載の装置。
6. 【請求項６】 前記第１の一方向性カプリング（２７）
   は一方向性ベアリングによって構成され、該一方向性ベ
   アリングは、前記モータ（１４）のロータ（２０）と、
   対応するテンションローラ（１１）の曲面（１９）との
   間に配置されることを特徴とする、前記請求項３に記載
   の装置。
7. 【請求項７】 前記第２の一方向性カプリング（４２）
   は一方向性ベアリングによって構成され、該一方向性ベ
   アリングは、前記支持構造（１５）と、対応するテンシ
   ョンローラ（１１）との間に配置されることを特徴とす
   る、前記請求項４に記載の装置。
8. 【請求項８】 本装置がさらに複数の前記空気圧で駆動
   される回転モータ（１４）の供給する圧力を調整するた
   めの調整手段を有することを特徴とする、前記請求項１
   乃至７のいずれかに記載の装置。
9. 【請求項９】 前記複数のテンションローラ（１１）を
   駆動する前記複数のモータ（１４）が少なくとも二つの
   グループに分けられ、一つのグループに属するモータ
   （１４）は、他のグループに属するモータ（１４）の駆
   動とは独立して駆動されることを特徴とする、前記請求
   項１乃至８のいずれかに記載の装置。
10. 【請求項１０】 前記請求項１乃至９のいずれかに記載
    の、大径円形編み機において編まれるファブリックにテ
    ンションを与える装置であって、前記複数のテンション
    ローラ（１１）が装置の針シリンダの中で、該複数のロ
    ーラの軸が多角形状の線上に沿うよう配置されることを
    特徴とする装置。
11. 【請求項１１】 前記請求項１乃至１０のいずれかに記
    載の、編まれるファブリックにテンションを与える装置
    を有することを特徴とする編み機。