JPH1192729A - 一成分形湿気硬化型接着剤の硬化促進方法 - Google Patents
一成分形湿気硬化型接着剤の硬化促進方法Info
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- JPH1192729A JPH1192729A JP16038598A JP16038598A JPH1192729A JP H1192729 A JPH1192729 A JP H1192729A JP 16038598 A JP16038598 A JP 16038598A JP 16038598 A JP16038598 A JP 16038598A JP H1192729 A JPH1192729 A JP H1192729A
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Landscapes
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- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 一成分形湿気硬化型接着剤の硬化を促進する
方法を提供する。 【解決手段】 一成分形湿気硬化型接着剤を結晶水を有
する無機化合物の存在下に硬化させる一成分形湿気硬化
型接着剤の硬化促進方法である。本発明によれば、一成
分形湿気硬化型接着剤を大面積の被着体の面接着に使用
する場合に、短時間で接着剤全体を硬化させることがで
きる。
方法を提供する。 【解決手段】 一成分形湿気硬化型接着剤を結晶水を有
する無機化合物の存在下に硬化させる一成分形湿気硬化
型接着剤の硬化促進方法である。本発明によれば、一成
分形湿気硬化型接着剤を大面積の被着体の面接着に使用
する場合に、短時間で接着剤全体を硬化させることがで
きる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一成分形湿気硬化型
接着剤の硬化促進方法、その方法を用いた被着体の接合
方法及び一成分形湿気硬化型接着剤と結晶水を有する無
機化合物とを組み合わせてなる組み合わせ接着剤に関す
るものである。
接着剤の硬化促進方法、その方法を用いた被着体の接合
方法及び一成分形湿気硬化型接着剤と結晶水を有する無
機化合物とを組み合わせてなる組み合わせ接着剤に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一成分
形湿気硬化型接着剤を被着体の面と面との接着に使用す
る場合、特に被着体が水分を含有せず接着面に湿気を供
給しないもの(金属、プラスチック等)の場合、接着剤
は被着体の隙間からしか硬化しないので接着面が大面積
のときは中心部はなかなか固化(硬化)しないという欠
点があった。
形湿気硬化型接着剤を被着体の面と面との接着に使用す
る場合、特に被着体が水分を含有せず接着面に湿気を供
給しないもの(金属、プラスチック等)の場合、接着剤
は被着体の隙間からしか硬化しないので接着面が大面積
のときは中心部はなかなか固化(硬化)しないという欠
点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の欠点を克
服したものである。本発明は、一成分形湿気硬化型接着
剤を結晶水を有する無機化合物の存在下に硬化させるこ
とを特徴とする一成分形湿気硬化型接着剤の硬化促進方
法であり、本発明においては結晶水を有する無機化合物
が無機塩であって結晶水が無機塩のイオンに配位してい
るものが好ましく、また、結晶水を有する無機化合物が
粘土であるものが好ましい。また、本発明は被着体を結
晶水を有する無機化合物の存在下に一成分形湿気硬化型
接着剤で接着することを特徴とする被着体の接合方法で
あり、その方法で接着してなる接合体である。さらに、
本発明は一成分形湿気硬化型接着剤と結晶水を有する無
機化合物とを組み合わせてなる組み合わせ系接着剤であ
る。
服したものである。本発明は、一成分形湿気硬化型接着
剤を結晶水を有する無機化合物の存在下に硬化させるこ
とを特徴とする一成分形湿気硬化型接着剤の硬化促進方
法であり、本発明においては結晶水を有する無機化合物
が無機塩であって結晶水が無機塩のイオンに配位してい
るものが好ましく、また、結晶水を有する無機化合物が
粘土であるものが好ましい。また、本発明は被着体を結
晶水を有する無機化合物の存在下に一成分形湿気硬化型
接着剤で接着することを特徴とする被着体の接合方法で
あり、その方法で接着してなる接合体である。さらに、
本発明は一成分形湿気硬化型接着剤と結晶水を有する無
機化合物とを組み合わせてなる組み合わせ系接着剤であ
る。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明において用いる結晶水を有
する無機化合物は、塩、酸化物、水酸化物又はそれらの
組み合わせ、等の無機化合物であって、その結晶内の一
定の位置に固定された結晶格子の安定化に必要な水を有
する化合物である。結晶水の結晶内での位置、結合の程
度などによって分類され、結晶水が塩類のイオンに配位
しているもの、配位しないで結晶格子の空所を満たすも
の、水分よりもオキソニウムイオンとして含まれている
もの、OH基として含まれていて加熱すると水として脱
水されるもの、等があげられる。例えば、ゼオライト等
の鉱物やそれらの合成物、粘土類も含まれる。上記の無
機化合物の中でも、結晶水が塩類のイオンに配位してい
るものが好ましく、さらには粘土、特にカオリナイト族
鉱物(カオリナイト、ディッカイト、ナクライト、ハロ
イサイト)を主体鉱物とするカオリン、木節粘土、蛙目
粘土、頁岩粘土;パイロフィライトを主体鉱物とする蝋
石;モンモリロナイトを主体鉱物とするベントナイト、
酸性白土;酸性白土を処理した活性白土;が好ましい。
する無機化合物は、塩、酸化物、水酸化物又はそれらの
組み合わせ、等の無機化合物であって、その結晶内の一
定の位置に固定された結晶格子の安定化に必要な水を有
する化合物である。結晶水の結晶内での位置、結合の程
度などによって分類され、結晶水が塩類のイオンに配位
しているもの、配位しないで結晶格子の空所を満たすも
の、水分よりもオキソニウムイオンとして含まれている
もの、OH基として含まれていて加熱すると水として脱
水されるもの、等があげられる。例えば、ゼオライト等
の鉱物やそれらの合成物、粘土類も含まれる。上記の無
機化合物の中でも、結晶水が塩類のイオンに配位してい
るものが好ましく、さらには粘土、特にカオリナイト族
鉱物(カオリナイト、ディッカイト、ナクライト、ハロ
イサイト)を主体鉱物とするカオリン、木節粘土、蛙目
粘土、頁岩粘土;パイロフィライトを主体鉱物とする蝋
石;モンモリロナイトを主体鉱物とするベントナイト、
酸性白土;酸性白土を処理した活性白土;が好ましい。
【0005】本発明において用いる一成分形湿気硬化型
接着剤は湿気によって硬化する一成分形接着剤である。
例えば、主成分がオルガノポリシロキサンであるシリコ
ーン系接着剤、主成分が変成シリコーンポリマーである
変成シリコーン系接着剤、主成分がポリサルファイドポ
リマーであるポリサルファイド系接着剤、主成分がウレ
タンポリマーであるウレタン系接着剤などの他、湿気に
よって硬化する各種の一成分形接着剤があげられる。接
着剤には、一般的な接着剤の他、糊料、シーリング材、
粘着テープなどが含まれ、シーリング材は好ましい接着
剤である。
接着剤は湿気によって硬化する一成分形接着剤である。
例えば、主成分がオルガノポリシロキサンであるシリコ
ーン系接着剤、主成分が変成シリコーンポリマーである
変成シリコーン系接着剤、主成分がポリサルファイドポ
リマーであるポリサルファイド系接着剤、主成分がウレ
タンポリマーであるウレタン系接着剤などの他、湿気に
よって硬化する各種の一成分形接着剤があげられる。接
着剤には、一般的な接着剤の他、糊料、シーリング材、
粘着テープなどが含まれ、シーリング材は好ましい接着
剤である。
【0006】本発明の硬化促進方法又は接合方法を実施
するにあたっては、被着体の接合個所に結晶水を有する
無機化合物を塗布した後、その上に一成分形湿気硬化型
接着剤を塗布し、他の被着体と接合する方法;または上
記とは逆に一成分形湿気硬化型接着剤を先に塗布する方
法;被着体の一方に結晶水を有する無機化合物を塗布
し、他方に一成分形湿気硬化型接着剤を塗布して、両者
を接合する方法;一成分形湿気硬化型接着剤と結晶水を
有する無機化合物を混合した組成物を被着体に塗布し接
合する方法;等が適宜採用し得る。また、本発明の組み
合わせ系接着剤は、一成分形湿気硬化型接着剤と結晶水
を有する無機化合物とを別途準備してもよく、また、一
成分形湿気硬化型接着剤と結晶水を有する無機化合物を
混合した組成物としてもよく、硬化条件を勘案して適宜
選択される。
するにあたっては、被着体の接合個所に結晶水を有する
無機化合物を塗布した後、その上に一成分形湿気硬化型
接着剤を塗布し、他の被着体と接合する方法;または上
記とは逆に一成分形湿気硬化型接着剤を先に塗布する方
法;被着体の一方に結晶水を有する無機化合物を塗布
し、他方に一成分形湿気硬化型接着剤を塗布して、両者
を接合する方法;一成分形湿気硬化型接着剤と結晶水を
有する無機化合物を混合した組成物を被着体に塗布し接
合する方法;等が適宜採用し得る。また、本発明の組み
合わせ系接着剤は、一成分形湿気硬化型接着剤と結晶水
を有する無機化合物とを別途準備してもよく、また、一
成分形湿気硬化型接着剤と結晶水を有する無機化合物を
混合した組成物としてもよく、硬化条件を勘案して適宜
選択される。
【0007】
実施例1 アルミ板の接着面にプライマー(日本シーカ株式会社
製、商品名シーカ接着クリーナーNo.1) を塗布し乾燥さ
せた。次に、ポリウレタン系一成分形湿気硬化型接着剤
(商品名シーカボンドT8)とカオリンを混合重量比率
(100:5) で混合撹拌し、得られた混合物をプライマー処
理した一方のアルミ板の接着面に塗布した。塗布した表
面が硬化しないうちに、もう一方のプライマーしたアル
ミ板の接着面を押しつけ接着剤がはみ出るまでに圧着し
た。施工後、1日間放置し、せん断強度を測定した結
果、強度は12Kgf/cm2 であった。比較のため、カオリン
を混合しなかった以外は同様に試験した場合の強度は3.
5Kgf/cm2であった。
製、商品名シーカ接着クリーナーNo.1) を塗布し乾燥さ
せた。次に、ポリウレタン系一成分形湿気硬化型接着剤
(商品名シーカボンドT8)とカオリンを混合重量比率
(100:5) で混合撹拌し、得られた混合物をプライマー処
理した一方のアルミ板の接着面に塗布した。塗布した表
面が硬化しないうちに、もう一方のプライマーしたアル
ミ板の接着面を押しつけ接着剤がはみ出るまでに圧着し
た。施工後、1日間放置し、せん断強度を測定した結
果、強度は12Kgf/cm2 であった。比較のため、カオリン
を混合しなかった以外は同様に試験した場合の強度は3.
5Kgf/cm2であった。
【0008】実施例2 変成シリコーン系一成分形湿気硬化型シーリング材(商
品名:シーカフレックス 100MS )と、酸性白土を混合
重量比率(100:20)で混合攪拌し、得られた混合物を深
さ30mm、幅30mmのコンクリート目地に塗布し、シーリン
グ材として使用した結果、5時間で全硬化した。なお比
較のため、酸性白土を混合しなかった以外は同様に試験
した結果、24時間後でも表面から3mm 硬化したのみで
全硬化には至らなかった。
品名:シーカフレックス 100MS )と、酸性白土を混合
重量比率(100:20)で混合攪拌し、得られた混合物を深
さ30mm、幅30mmのコンクリート目地に塗布し、シーリン
グ材として使用した結果、5時間で全硬化した。なお比
較のため、酸性白土を混合しなかった以外は同様に試験
した結果、24時間後でも表面から3mm 硬化したのみで
全硬化には至らなかった。
【0009】
【発明の効果】一成分形湿気硬化型接着剤を大面積の被
着体の面接着に使用する場合、特に被着体が水分を含有
せず接着面に湿気を供給しないもの(金属、プラスチッ
ク等)の場合にも、本発明により結晶水を有する無機化
合物を接着面に散布したり、接着剤に混合して使用する
等の方法を採用することによって、短時間で接着剤全体
を硬化させることができる。また、一成分形湿気硬化型
接着剤が硬化しにくい条件(低温度、低湿度など)でも
全体的に硬化させることができる。
着体の面接着に使用する場合、特に被着体が水分を含有
せず接着面に湿気を供給しないもの(金属、プラスチッ
ク等)の場合にも、本発明により結晶水を有する無機化
合物を接着面に散布したり、接着剤に混合して使用する
等の方法を採用することによって、短時間で接着剤全体
を硬化させることができる。また、一成分形湿気硬化型
接着剤が硬化しにくい条件(低温度、低湿度など)でも
全体的に硬化させることができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 一成分形湿気硬化型接着剤を結晶水を有
する無機化合物の存在下に硬化させることを特徴とする
一成分形湿気硬化型接着剤の硬化促進方法。 - 【請求項2】 接着剤がシーリング材である請求項1記
載の方法。 - 【請求項3】 被着体を結晶水を有する無機化合物の存
在下に一成分形湿気硬化型接着剤で接着することを特徴
とする被着体の接合方法。 - 【請求項4】 接着剤がシーリング材である請求項3記
載の方法。 - 【請求項5】 被着体を結晶水を有する無機化合物の存
在下に一成分形湿気硬化型接着剤で接着してなる接合
体。 - 【請求項6】 一成分形湿気硬化型接着剤と結晶水を有
する無機化合物とを組み合わせてなる、組み合わせ接着
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16038598A JPH1192729A (ja) | 1997-07-24 | 1998-06-09 | 一成分形湿気硬化型接着剤の硬化促進方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-198665 | 1997-07-24 | ||
JP19866597 | 1997-07-24 | ||
JP16038598A JPH1192729A (ja) | 1997-07-24 | 1998-06-09 | 一成分形湿気硬化型接着剤の硬化促進方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1192729A true JPH1192729A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=26486921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16038598A Pending JPH1192729A (ja) | 1997-07-24 | 1998-06-09 | 一成分形湿気硬化型接着剤の硬化促進方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1192729A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005281404A (ja) * | 2004-03-29 | 2005-10-13 | Aica Kogyo Co Ltd | 湿気硬化型樹脂組成物とその硬化促進方法 |
JP2010043739A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-25 | Nie Wieder Bohren Ag | 壁に物体を定常的に取り付けるための固定エレメント、並びに壁に固定エレメントを固定する接着・結合剤を硬化させる方法 |
JP2014001333A (ja) * | 2012-06-20 | 2014-01-09 | Techno Brains:Kk | 一液性湿気硬化型樹脂の硬化促進剤及びこれを用いる硬化促進方法 |
JP2017089258A (ja) * | 2015-11-11 | 2017-05-25 | セメダイン株式会社 | 下地調整方法及び内外装工法 |
JP2022545475A (ja) * | 2019-08-26 | 2022-10-27 | エイチ.ビー.フラー カンパニー | 速硬性湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物及びそれを含む物品 |
-
1998
- 1998-06-09 JP JP16038598A patent/JPH1192729A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005281404A (ja) * | 2004-03-29 | 2005-10-13 | Aica Kogyo Co Ltd | 湿気硬化型樹脂組成物とその硬化促進方法 |
JP2010043739A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-25 | Nie Wieder Bohren Ag | 壁に物体を定常的に取り付けるための固定エレメント、並びに壁に固定エレメントを固定する接着・結合剤を硬化させる方法 |
JP2014001333A (ja) * | 2012-06-20 | 2014-01-09 | Techno Brains:Kk | 一液性湿気硬化型樹脂の硬化促進剤及びこれを用いる硬化促進方法 |
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JP2022545475A (ja) * | 2019-08-26 | 2022-10-27 | エイチ.ビー.フラー カンパニー | 速硬性湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物及びそれを含む物品 |
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