JPH1192302A - 非水性懸濁製剤 - Google Patents
非水性懸濁製剤Info
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Abstract
安定性とを同時に充足できる非水性懸濁製剤を提供す
る。 【解決手段】農薬薬効成分、界面活性剤及び分散媒を含
有する非水性懸濁製剤において、分散媒として特定のポ
リエーテル化合物を40重量%以上の割合で含有させ
た。
Description
する。農薬製剤は、粉状、粒状、乳状、懸濁状等、各種
の形態に製剤化される。これらのうちで懸濁製剤は、水
を分散媒とした水性懸濁製剤と、水以外のものを分散媒
とした非水性懸濁製剤とに大別される。本発明はかかる
非水性懸濁製剤の改良に関する。
散媒としてグリコール系の水溶性分散媒を用いた例(特
公昭46−20519)、2)分散媒として鉱物油や植
物油等の非水溶性分散媒を用いた例(特開昭57−22
02、特開平4−18002、特開平4−21611、
特開平6−56602、特開平6−340509)が提
案されている。ところが、上記1)の非水性懸濁製剤に
は、貯蔵中の形態安定性は良いが、分散媒として用いた
水溶性分散媒により農薬薬効成分が分解するという欠点
がある。また上記2)の非水性懸濁製剤には、農薬薬効
成分の分解は防止できるが、貯蔵中の形態安定性が悪
く、非水性懸濁製剤が分離するという欠点がある。
する課題は、従来の非水性懸濁製剤では、農薬薬効成分
の分解防止と貯蔵中における良好な形態安定性とを同時
に充足できないという点である。
上記課題を解決するべく研究した結果、農薬薬効成分、
界面活性剤及び分散媒を含有する非水性懸濁製剤におい
て、分散媒として特定のポリエーテル化合物を所定割合
で用いることが正しく好適であることを見出した。
性剤及び分散媒を含有する非水性懸濁製剤において、分
散媒として下記のポリエーテル化合物を40重量%以上
の割合で含有して成ることを特徴とする非水性懸濁製剤
に係る。
るポリエーテル化合物の単独物又は混合物であって、凝
固点が0℃以下である単独物又は混合物
キル基又は炭素数2〜6のアルカノイル基 (OA):炭素数2〜4のオキシアルキレン単位の繰り
返しで構成されたポリオキシアルキレン基であり、該オ
キシアルキレン単位の繰り返し数が4〜30であって、
該オキシアルキレン単位としてオキシエチレン単位を4
0モル%以上の割合で有するポリオキシアルキレン基
ポリエーテル化合物の単独物又は混合物である。式1で
示されるポリエーテル化合物には、1)ポリオキシアル
キレンジアルキルエーテル、2)ポリオキシアルキレン
モノアルキルエーテルの脂肪酸エステル、3)ポリオキ
シアルキレングリコールの脂肪酸ジエステルが包含され
る。
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、ヘキシル基等の炭素数1〜6のア
ルキル基、2)アセチル基、プロピオニル基、ヘキサノ
イル基等の炭素数2〜6のアルカノイル基が挙げられる
が、なかでも炭素数2〜4のアルキル基、炭素数2〜4
のアルカノイル基が好ましい。
チレン単位、オキシプロピレン単位、オキシエチルエチ
レン単位等の炭素数2〜4のオキシアルキレン単位から
構成されたポリオキシアルキレン基であるが、該オキシ
アルキレン単位としてオキシエチレン単位を40モル%
以上、好ましくは60モル%以上の割合で有するもので
ある。かかるポリオキシアルキレン基には、1)オキシ
エチレン単位のみから成るもの、2)40モル%以上の
オキシエチレン単位と60モル%以下のその他のオキシ
アルキレン単位とがブロック状及び/又はランダム状に
結合したものが包含される。なかでもポリオキシアルキ
レン基が、オキシエチレン単位とその他のオキシアルキ
レン単位とがランダム状に結合した部分とオキシエチレ
ン単位がブロック状に結合した部分とから成るものが好
ましい。
キレン基を構成するオキシアルキレン単位の繰り返し数
は、4〜30とするが、4〜20とするのが好ましい。
で示されるポリエーテル化合物の単独物又は混合物であ
って、その凝固点が0℃以下の単独物又は混合物を用い
るものであるが、かかる凝固点は、JIS−K8004
(試薬一般試験方法)に記載された方法で測定される値
である。
エーテル化合物の合成方法を特に制限するものではな
く、その合成方法としては公知の方法が適用できる。例
えば、1)炭素数1〜6の脂肪族アルコールに、水酸化
ナトリウムや水酸化カリウム等の塩基性触媒存在下で、
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、1,2−
ブチレンオキサイド等の炭素数2〜4のアルキレンオキ
サイドを逐次付加反応してポリオキシアルキレンモノア
ルキルエーテルとし、更に該ポリオキシアルキレンモノ
アルキルエーテルの片末端水酸基を炭素数1〜6のアル
キルハライドを用いてエーテル化する方法、2)炭素数
2〜4のアルキレンオキサイドを重合して得られるポリ
アルキレングリコールの両末端水酸基を、前記1)と同
様の塩基性触媒存在下で、炭素数1〜6のアルキルハラ
イドを用いてエーテル化する方法、3)前記1)のポリ
オキシアルキレンモノアルキルエーテルの片末端水酸基
を、パラトルエンスルホン酸や硫酸等の酸性触媒存在下
で、炭素数2〜6の脂肪酸を用いてエステル化する方
法、4)前記2)のポリアルキレングリコールの両末端
水酸基を、パラトルエンスルホン酸や硫酸等の酸性触媒
存在下で、炭素数2〜6の脂肪酸を用いてエステル化す
る方法が挙げられる。
に制限するものではないが、なかでも非イオン界面活性
剤、アニオン界面活性剤又はこれらの併用物が有利に適
用できる。
ポリオキシアルキレン(以下、POAと略記する)スチ
リルフェニルエーテル、POAベンジルフェニルエーテ
ル、POAアルキルフェニルエーテル等のフェニル基に
置換基を有するPOAフェニルエーテル類、2)前記
1)のフェニル基に置換基を有するPOAフェニルエー
テル類のホルマリン縮合物、3)ソルビタン脂肪酸部分
エステル、グリセリン脂肪酸部分エステル、蔗糖脂肪酸
部分エステル等の多価アルコール脂肪酸部分エステル、
4)前記3)の多価アルコール脂肪酸部分エステルにア
ルキレンオキサイドを付加して得られるPOA多価アル
コール脂肪酸部分エステル、5)アルキルグルコシド、
6)ブロックドポリオキシエチレン・ポリオキシプロピ
レングリコール等が挙げられる。いずれも、POAを形
成することとなるアルキレンオキサイドとしては、エチ
レンオキサイド、プロピレンオキサイド及びこれらの混
合物が挙げられるが、アルキレンオキサイドの付加モル
数が5〜50モルの範囲のものが好ましい。またブロッ
クドポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリコ
ールとしては、分子量が2000〜20000であり、
且つオキシエチレン単位/オキシプロピレン単位=50
/50〜90/10(モル比)の範囲のものが好まし
い。
記非イオン界面活性剤の硫酸エステル塩又はリン酸エス
テル塩、2)アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル
ナフタレンスルホン酸塩又はこれらのホルマリン縮合物
等のアルキルアリールスルホン酸塩、3)リグニンスル
ホン酸塩、4)ジアルキルスルホコハク酸塩等が挙げら
れるが、なかでも2)のアルキルアリールスルホン酸塩
が好ましい。
性剤との併用物としては、前記のフェニル基に置換基を
有するPOAフェニルエーテル類と前記のアルキルアリ
ールスルホン酸塩との併用物が好ましい。本発明におい
て界面活性剤の選択は農薬用界面活性剤に関する公知の
技術を適用して行うことができる。
に制限するものではないが、実質的に水不溶性の固体で
あり、具体的には常温の水に対する溶解度が1%以下の
室温で固体である各種の殺虫剤、殺菌剤、除草剤が有利
に適用される。
ロロ−3−ピリジルメチル)−N−ニトロイミダゾリジ
ン−2−イリデンアミン(イミダクロプリド)等のニト
ロ系殺虫剤、2)1−[3,5−ジクロロ−4−(3−
クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジロキシ)
フェニル]−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウ
レア(クロルフルアズロン)、1−(3,5−ジクロロ
−2,4−ジフルオロフェニル)−3−(2,6−ジフ
ルオロベンゾイル)ウレア(テフルベンズロン)等のベ
ンゾイルウレア系殺虫剤、3)3,7,9,13−テト
ラメチル−5,11−ジオキサ−2,8,14−トリチ
ア−4,7,9,12−テトラアザペンタデカ−3,1
2−ジエン−6,10−ジオン(チオジカルブ)等のカ
ーバメート系殺虫剤等が挙げられる。
−1,3−ジチオラン−2−イリデンマロネート(イソ
プロチオラン)、ジメチル4,4−(o−フェニレン)
ビス(3−チオアロファネート)(チオファネートメチ
ル)等の有機硫黄剤系殺菌剤、2)(Z)−2’−メチ
ルアセトフェノン=4,6−ジメチルピリミジン−2−
イルヒドラゾン(フェリムゾン)、4−クロロベンジル
=N−2,4−ジクロロフェニル−2−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)チオアセトイミダー
ト(イミベンコナゾール)、6−(3,5−ジクロロ−
4−メチルフェニル)−3−(2H)ピリダジノン(ジ
クロメジン)等の含窒素ヘテロ環系殺菌剤、3)4,
5,6,7−テトラクロロフタリド(フサライド)、テ
トラクロロ−イソフタロニトリル(ダコニール)等の有
機塩素系殺菌剤等が挙げられる。
ジメトキシピリミジン−2−イル)−1−[(2−メトキ
シカルボニルベンジル)スルホニル]ウレア(ベンスル
フロンメチル)、エチル5−[3−(4,6−ジメトキ
シピリミジン−2−イル)ウレイドスルホニル]−1−
メチルピラゾール−4−カルボキシレート(ピラゾスル
フロン−エチル)、1−(2−クロロイミダゾ[1,2
−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6
−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレア(イマゾス
ルフロン)、1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2
−イル)−3−(3−トリフルオロメチル−2−ピリジ
ルスルホニル)ウレア(フラザスルフロン)、メチル3
−クロロ−5−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−
イルカルバモイルスルファモイル)−1−メチルピラゾ
ール−4−カルボキシレート(ハロスルフロンメチル)
等のスルホニルウレア系除草剤、2)2−ベンゾチアゾ
ール−2−イルオキシ−N−メチル−アセトアニリド
(メフェナセット)、2’,3’−ジクロロ−4−エト
キシメトキシベンズアニリド(エトベンザニド)、(R
S)−2−(2,4−ジクロロ−m−トリロキシ)−プ
ロピオンアニリド(クロメプロップ)等のアニリド系除
草剤、3)4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,
3−ジメチルピラゾール−5−イルオキシトルエン−4
−スルホン(ピラゾレート)、2−[4−(2,4−ジ
クロロベンゾイル)−1,3−ジメチルピラゾール−5
−イルオキシ]アセトフェノン(ピラゾキシフェン)等
のピラゾール系除草剤、4)O−3−tert−ブチル
フェニル−6−メトキシ−2−ピリジル(メチル)チオ
カーバメート(ピリブチカルブ)等のカーバメート系除
草剤、5)1−(α,α−ジメチルベンジル)−3−
(p−トリル)ウレア(ダイムロン)等の尿素系除草剤
等が挙げられる。
農薬薬効成分、界面活性剤及び分散媒を含有して成るも
のであって、非水性懸濁製剤中に該分散媒を40重量%
以上の割合で含有するものであるが、該分散媒を60〜
99.8重量%の割合で含有するものが好ましい。本発
明は、本発明の非水性懸濁製剤中における農薬薬効成分
と界面活性剤との含有割合を特に制限するものではない
が、農薬薬効成分を0.1〜30重量%、界面活性剤を
0.1〜10重量%の割合で含有し、残部として分散媒
を含有するものが好ましい。
を特に制限されず、懸濁製剤の製造に通常適用される公
知の方法によって製造される。例えば、分散媒としての
式1で示されるポリエーテル化合物に界面活性剤を加
え、次いで農薬薬効成分を加えて混合し、ボールミル、
サンドグラインダー、ダイノーミル等の湿式粉砕機で農
薬薬効成分を微粒化処理しながら分散させる方法、或は
農薬薬効成分を予めある程度乾式粉砕した後、これを界
面活性剤と共に分散媒としての式1で示されるポリエー
テル化合物に分散させ、更に湿式粉砕機で微粒化処理す
る方法等が挙げられる。
1)〜6)が挙げられる。 1)農薬薬効成分としてベンスルフロンメチル/ダイム
ロン=0.8/99.2(重量比)の混合物25重量
%、界面活性剤としてジブチルナフタレンスルホン酸ナ
トリウム10重量%及び分散媒としてポリオキシエチレ
ン(5モル、以下m=5と略記する)・オキシプロピレ
ン(2モル、以下n=2と略記する)ブチルメチルエー
テル{式1中のR1がブチル基、(OA)がオキシエチ
レン単位を71モル%の割合で有するオキシアルキレン
単位の繰り返し数7のポリオキシアルキレン基、R2が
メチル基}であるポリエーテル化合物(P−1)65重
量%の割合から成る非水性懸濁製剤。
5重量%、界面活性剤を5重量%及び分散媒を80重量
%の割合とした非水性懸濁製剤。
重量%、界面活性剤を3重量%及び分散媒を90重量%
の割合とした非水性懸濁製剤。
オキシエチレン(m=5)ジメチルエーテル{式1中の
R1がメチル基、(OA)がオキシエチレン単位を10
0モル%の割合で有するオキシアルキレン単位の繰り返
し数5のポリオキシアルキレン基、R2がメチル基}で
あるポリエーテル化合物(P−2)を用いた非水性懸濁
製剤。
オキシエチレン(m=5)・ポリオキシプロピレン(n
=2)モノブチルエーテルの酢酸エステル{式1中のR
1がブチル基、(OA)がオキシエチレン単位を71モ
ル%の割合で有するオキシアルキレン単位の繰り返し数
が7のポリオキシアルキレン基、R2がアセチル基}で
あるポリエーテル化合物(P−3)を用いた非水性懸濁
製剤。
オキシエチレン(m=5)グリコールの酢酸ジエステル
{式1中のR1がアセチル基、(OA)がオキシエチレ
ン単位を100モル%の割合で有するオキシアルキレン
単位の繰り返し数が5のポリオキシアルキレン基、R2
がアセチル基}であるポリエーテル化合物(P−4)を
用いた非水性懸濁製剤。
構成及び効果をより具体的にするが、本発明がこれらの
実施例に限定されるというものではない。尚、以下の実
施例及び比較例において、部は重量部、また%は別に記
載しない限り重量%を意味する。
成) ・ポリエーテル化合物(P−1)の合成 ブチルアルコール74g(1モル)をオートクレーブに
仕込み、触媒として水酸化カリウム粉末0.3gを加え
た後、オートクレーブ内を充分に窒素で置換した。撹拌
しながら反応温度を110℃〜120℃に維持してエチ
レンオキサイド134g(3モル)とプロピレンオキサ
イド117g(2モル)とを予め混合しておいた混合物
を圧入して付加重合反応を行った。混合物を圧入後、同
温度で1時間熟成した後、更にエチレンオキサイド89
g(2モル)を圧入して付加重合反応させ、同温度で1
時間熟成して反応を終了した。反応物をフラスコに移
し、触媒の水酸化カリウムをリン酸で中和した。中和物
からリン酸塩を濾別してポリオキシアルキレンモノブチ
ルエーテル410gを得た。ここで得られたポリオキシ
アルキレンモノブチルエーテル410g(1モル)と4
8%水酸化カリウム水溶液117gをオートクレーブに
仕込み、撹拌しながら70〜100℃で減圧下に脱水を
行った。その後反応温度を100〜120℃に維持し
て、塩化メチル53g(1.05モル)をオートクレー
ブ内の圧力低下が認められなくなるまで圧入し、エーテ
ル化反応を行った。反応生成物から副生した塩化カリウ
ムを濾別して、ポリエーテル化合物(P−1)を得た。
これを分析したところ、ポリオキシアルキレン基がオキ
シエチレン単位3個とオキシプロピレン単位2個とのラ
ンダム結合部分とオキシエチレン単位2個のブロック結
合部分とで構成されたポリオキシアルキレンブチルメチ
ルエーテルであった。
1),(R−3),(R−4)の合成 ポリエーテル化合物(P−1)の場合と同様にして、ポ
リエーテル化合物(P−2)及び(R−1),(R−
3),(R−4)を合成した。
て得た中間体としてのポリオキシアルキレンモノブチル
エーテル410g(1モル)、氷酢酸72g(1.2モ
ル)及び触媒として濃硫酸6gをフラスコに仕込み、撹
拌しながら反応温度を100〜110℃とし、減圧下に
脱水してエステル化反応を行った。反応終了後、冷却し
ながら、濃硫酸と未反応酢酸とを48%水酸化カリウム
35gで中和した。次いで生成水を減圧下に留去した。
副生した無機塩を濾別してポリエーテル化合物(P−
3)を得た。これを分析したところ、ポリオキシアルキ
レン基がオキシエチレン単位3個とオキシプロピレン単
位2個とのランダム結合部分とオキシエチレン単位2個
のブロック結合部分とで構成されたポリオキシアルキレ
ンモノブチルエーテルの酢酸エステルであった。
2)の合成 ポリエーテル化合物(P−3)の場合と同様にして、ポ
リエーテル化合物(P−4)及び(R−2)を合成し
た。以上で合成した各ポリエーテル化合物の内容を表1
にまとめて示した。
キシアルキレン単位を上段の付加形態で付加した後、下
段のオキシアルキレン単位を下段の付加形態で付加した
=0.8/99.2(重量比)の混合物25部、界面活
性剤としてジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム5
部及び分散媒としてポリエーテル化合物(P−1)70
部と共に粉砕用の直径1〜1.5mmのガラスビーズを四
筒式サンドグラインダー(五十嵐機械製造社製)に仕込
み、回転数2000rpmで2時間、微粒化処理しなが
ら分散させて非水性懸濁製剤(T−1)を得た。
及び(t−1)〜(t−8)の調製 非水性懸濁製剤(T−1)と同様にして、非水性懸濁製
剤(T−2)〜(T−6)及び(t−1)〜(t−8)
を調製した。以上で調製した各非水性懸濁製剤の内容を
表2にまとめて示した。
薬効成分の分解防止性と形態安定性を以下の方法で評価
した。結果を表2にまとめて示した。
ロンメチルについて行なった。試験区分2で調製した非
水性懸濁製剤を20mlのガラスビンに充填密封し、50
℃で14日間保存したものを試料とした。試料中のベン
スルフロンメチル含有量を、内部標準としてジフェニル
アミンを用い、下記の条件で液体クロマトグラフィーに
より分析した。 液体クロマトグラフィーによる分析条件 装置名 :島津LC−10A カラム :ZORBAX BP−ODS(14.6×1
50mm) 移動相 :アセトニトリル/5mMリン酸水溶液{65
/35(容積比)} 流量 :1.5ml/分 検出波長:254nm
ベンスルフロンメチルの分解率を算出し、以下の条件で
評価した。結果を表2にまとめて示した。 評価基準 ◎:分解率が15%以下で良好 ○:分解率が15%〜25%未満でほぼ良好 △:分解率が25%〜35%未満で不良 ×:分解率が35%以上で極めて不良
付き200mlメスシリンダーに秤採り、温度可変の恒温
槽に入れ、1サイクルが50℃で12時間→20℃で6
時間→−5℃で12時間→20℃で6時間の条件で4サ
イクル繰り返した後、非水性懸濁製剤の全体の体積に対
する懸濁部分の体積の割合を求め、形態安定性を以下の
基準で評価した。結果を表2にまとめて示した。
極めて良好 ○:懸濁状態の体積の割合が90%以上〜95%未満で
形態安定性は良好 △:懸濁状態の体積の割合が70%以上〜90%未満で
形態安定性はやや不良 ×:懸濁状態の体積の割合が70%未満で形態安定性は
不良
99.2(重量比)の混合物 C−1:ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム R−5:平均分子量200のポリエチレングリコール R−6:エチレングリコール
明には、非水性懸濁製剤において農薬薬効成分の分解防
止と貯蔵中における形態安定性とを同時に充足できると
いう効果がある。
Claims (4)
- 【請求項1】 農薬薬効成分、界面活性剤及び分散媒を
含有する非水性懸濁製剤において、分散媒として下記の
ポリエーテル化合物を40重量%以上の割合で含有して
成ることを特徴とする非水性懸濁製剤。 ポリエーテル化合物:下記の式1で示されるポリエーテ
ル化合物の単独物又は混合物であって、凝固点が0℃以
下である単独物又は混合物 【式1】R1−(OA)−O−R2 (式1において、 R1,R2:同時に同一又は異なる、炭素数1〜6のアル
キル基又は炭素数2〜6のアルカノイル基 (OA):炭素数2〜4のオキシアルキレン単位の繰り
返しで構成されたポリオキシアルキレン基であり、該オ
キシアルキレン単位の繰り返し数が4〜30であって、
該オキシアルキレン単位としてオキシエチレン単位を4
0モル%以上の割合で有するポリオキシアルキレン基) - 【請求項2】 農薬薬効成分が0.1〜30重量%、界
面活性剤が0.1〜10重量%及び分散媒が60〜9
9.8重量%(合計100重量%)の割合から成る請求
項1記載の非水性懸濁製剤。 - 【請求項3】 式1で示されるポリエーテル化合物が、
式1中のR1が炭素数2〜4のアルキル基又は炭素数2
〜4のアルカノイル基であり、R2が炭素数2〜4のア
ルキル基又は炭素数2〜4のアルカノイル基である場合
のものである請求項1又は2記載の非水性懸濁製剤。 - 【請求項4】 式1で示されるポリエーテル化合物が、
式1中の(OA)がオキシアルキレン単位の繰り返し数
が4〜20のポリオキシアルキレン基であって、該オキ
シアルキレン単位としてオキシエチレン単位を60モル
%以上の割合で有するポリオキシアルキレン基である場
合のものである請求項1、2又は3記載の非水性懸濁製
剤。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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JPH1192302A true JPH1192302A (ja) | 1999-04-06 |
JP3739546B2 JP3739546B2 (ja) | 2006-01-25 |
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JP27047997A Expired - Fee Related JP3739546B2 (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | 非水性懸濁製剤 |
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
JP2005501909A (ja) | 2001-09-06 | 2005-01-20 | シンジェンタ リミテッド | 新規化合物 |
-
1997
- 1997-09-16 JP JP27047997A patent/JP3739546B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005501909A (ja) | 2001-09-06 | 2005-01-20 | シンジェンタ リミテッド | 新規化合物 |
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JP3739546B2 (ja) | 2006-01-25 |
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