JPH1192097A - 高所作業車の安全装置 - Google Patents

高所作業車の安全装置

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JPH1192097A
JPH1192097A JP26156497A JP26156497A JPH1192097A JP H1192097 A JPH1192097 A JP H1192097A JP 26156497 A JP26156497 A JP 26156497A JP 26156497 A JP26156497 A JP 26156497A JP H1192097 A JPH1192097 A JP H1192097A
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裕 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高所作業車の作業台に搭乗した作業者が安全
帯のフックを作業台側の係止金具に係止していない状態
においては作業台の移動を規制することにより作業者の
転落防止を図るとともに、この規制により作業台の移動
操作が一切できなくなることを防止する。 【解決手段】 フック係止検出器がフックの非係止状態
を検出しているときに上部操作装置からの入力がある
と、コントローラは規制弁37を駆動して第1制御弁3
8への油圧の供給を遮断させ、第1制御弁38側から作
動シリンダ17へ油圧を供給することができないように
する。これにより、フックの非係止状態では上部操作装
置による作動シリンダ17の作動が規制がされる。この
規制は第2制御弁36側から作動シリンダ17へ油圧を
供給することには影響を与えないので、下部操作装置に
よっては作動シリンダ17を作動させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明のする技術分野】本発明は、所望の位置に移動可
能な作業台に搭乗した作業者により高所作業を行う高所
作業車の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業車は、車体上に移動装置(ブー
ム装置やシザース装置等)を介して作業台を備えてお
り、移動装置を作動させて作業台を所望の位置へ移動さ
せるとともに、この作業台に搭乗した作業者により高所
作業を行うことができる。このような高所作業車を使用
して高所作業を行う場合には、作業者はいわゆる安全帯
と称される身体保持装置を用いて身体を作業台に係留す
る。この安全帯は、作業者の胴体に巻き付けられるベル
トと、このベルトに一端が繋がれ、他端にはフックが設
けられた安全ロープとから構成されており、作業者が作
業前にこのフックを作業台上に設けられた係止金具に係
止させておくことにより、万一作業台から転落した場合
でも地面まで落下することがないようにしている。
【0003】このような構成の安全帯では、作業者がフ
ックを係止金具へ掛け忘れた場合には安全帯本来の目的
を達成することができない。そこで、実公平7ー201
59号公報に開示されているように、作業台上に設けら
れた係止金具の近傍にフックの係止状態を検出する係止
検出手段を設け、この係止検出手段によってフックの係
止状態が検出されていないときには作業台の移動が規制
されたり、作業者に警報が発せられる等の手段が提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高所作
業中、作業者が安全帯のフックを係止金具からはずした
まま何かの原因で作業不能となってしまった場合や、或
いは係止検出手段が故障してフックを係止しても係止状
態を検出できなくなってしまった場合には、移動規制の
働きにより作業台の移動が一切できなくなってしまう虞
がある。又、この規制により、始業点検として作業台に
作業者を搭乗させずに移動装置を動かしてみるというこ
とができず、不便であった。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、高所作業車の作業台に搭乗した作業者が安
全帯のフックを作業台側の係止金具に係止していない状
態においては作業台の移動を規制して作業者の転落防止
を図るとともに、この規制により作業台の移動が一切で
きなくなることを防止する構成の高所作業車の安全装置
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る高所作業車の安全装置は、車体上に
移動装置を介して作業台が配設され、移動装置を作動さ
せて作業台を所望の位置に移動させ、この作業台に搭乗
した作業者により高所作業を行う高所作業車の安全装置
であって、作業台上に配設されて移動装置の作動入力を
行う第1入力手段と、車体上に配設されて移動装置の作
動入力を行う第2入力手段と、作業台に搭乗した作業者
に取り付けられた第1係止具と作業台に取り付けられた
第2係止具とが係止状態にあるか否かを検出する係止検
出手段と、係止検出手段が第1係止具と第2係止具との
係止状態を検出しているときには第1入力手段及び第2
入力手段からの入力を選択的に受け付けて移動装置を作
動させ、係止検出手段が第1係止具と第2係止具との非
係止状態を検出し且つ第1入力手段からの入力が行われ
たときには第1入力手段による移動装置の作動を規制す
る制御を行う制御手段とから構成される。
【0007】ここで、制御手段が、第1入力手段からの
入力により制御手段を介して駆動され移動装置への油圧
の供給を制御して移動装置の作動制御を行う第1制御弁
と、第2入力手段からの入力により制御手段を介して駆
動され移動装置への油圧の供給を制御して移動装置の作
動制御を行う第2制御弁と、制御手段により駆動され第
1制御弁への油圧の供給を断続する規制弁とを有し、係
止検出手段が第1係止具と第2係止具との非係止状態を
検出し且つ第1入力手段からの入力が行われたときに
は、規制弁を駆動して第1制御弁への油圧の供給を遮断
することにより第1入力手段による移動装置の作動を規
制する制御を行うようにしてもよい。
【0008】又は、制御手段が、第1入力手段及び第2
入力手段のうちいずれかからの入力により制御手段を介
して駆動され移動装置への油圧の供給を制御して移動装
置の作動制御を行う制御弁と、制御手段により駆動され
制御弁への油圧の供給を断続する規制弁とを有し、係止
検出手段が第1係止具と第2係止具との非係止状態を検
出し且つ第1入力手段からの入力が行われたときには、
規制弁を駆動して制御弁への油圧の供給を遮断すること
により第1入力手段による移動装置の作動を規制する制
御を行うようにしてもよい。
【0009】更に、警報手段を備え、制御手段が、係止
検出手段が第1係止具と第2係止具との非係止状態を検
出し且つ第1入力手段からの入力が行われたときには、
警報手段を用いて警報を発する制御を行うことが望まし
い。
【0010】これにより、係止検出手段が第1係止具と
第2係止具との非係止状態を検出しているときには、第
1入力手段による移動装置の作動が規制されるので、作
業台の移動ができず、作業者に係止具の係止忘れを喚起
でき、作業者が作業台から転落することを防止できる。
ここで、警報手段を備えた場合には聴覚的或いは視覚的
にも注意を喚起できる。又、上記規制は第2入力手段に
よる作業台の移動には影響を与えないので、規制により
作業台の移動が一切不能になることを防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図を参照して説明する。先ず、図2を参照しな
がら本発明に係る安全装置を備えた高所作業車について
説明する。この高所作業車10は、走行自在な車体11
上に旋回自在な旋回台12を設け、この旋回台12には
ブーム13が配設されている。旋回台12は旋回台12
下部に設けられた旋回モータにより旋回作動し、ブーム
13は複数のブーム部材によって入れ子式に構成され、
伸縮シリンダの伸縮作動によって伸縮自在に構成されて
いる。又、このブーム13はブーム13基端に設けられ
た起伏シリンダの伸縮作動によって車体11に対して起
伏自在に配設されている。ブーム13の先端部には常時
垂直を維持する垂直ポスト14が配設され、この垂直ポ
スト14に作業台15が水平旋回自在に配設されてい
る。
【0012】このように構成された高所作業車10によ
れば、ブーム13の伸縮作動、起伏作動及び旋回台12
の旋回作動を行うことによって作業台15を所望の高所
に移動させることができる(これらブーム13及び旋回
台12が特許請求の範囲の範囲の移動装置に相当す
る)。このブーム13の伸縮・起伏作動制御及び旋回台
12の旋回作動は、作業台15上に設けられた上部操作
装置42(特許請求の範囲の第1入力手段に相当)、或
いは車体11上に設けられた下部操作装置43(特許請
求の範囲の第2入力手段に相当)からの作動入力操作に
より行われる。
【0013】図3に示すように、作業台15はFRP等
の絶縁材によって作業者Mが搭乗可能に形成された作業
台本体15aと、この作業台本体15aと垂直ポスト1
4とを繋ぐ作業台ブラケット15bと、作業台ブラケッ
ト15bの外周を覆うブラケットカバー15cとから構
成されている。又、作業台15上部にはブーム13の作
動入力用の上部操作装置42が設けられており、作業台
ブラケット15bには、フック係止金具22(特許請求
の範囲の第2係止具に相当)が取り付けられている。
【0014】安全帯25(特許請求の範囲の第1係止具
に相当)は、作業者Mの胴体に巻き付けられるベルト2
6と、一端がベルト26に繋がれるとともに他端にフッ
ク21が取り付けられたロープ26aとを有して構成さ
れている。このロープ26aは絶縁材料によって形成さ
れており、作業台15側からの電気導通を絶縁する。高
所作業を行う作業者Mはロープ26a端のフック21を
フック係止金具22に係止することにより、身体が作業
台15に係留される。
【0015】図4に示すように、フック係止金具22の
基部は作業台ブラケット15bに固着されており、その
端部にはフック21が係止(挿入)可能なフック係止穴
22aが形成されている。更にフック係止金具22に
は、フック係止穴22aの一部を覆う非検出位置と、こ
のフック係止穴22aを開口させる検出位置との間でヒ
ンジ24aまわりに揺動自在なフック検出用作動片24
が配設されており、フック係止穴22aの側部にはフッ
ク21の係止状態を検出するフック係止検出器23(特
許請求の範囲の係止検出手段に相当)が配設されてい
る。
【0016】フック係止検出器23はいわゆるリミット
スイッチであり、フック21がフック係止穴22aに係
止され、フック検出用作動片24がR方向に回転して腕
部23aを上方に押し上げたときにのみオンとなる。な
お、フック検出用作動片24はバネ27により常に非検
出位置方向(Rと反対方向)に付勢されているため、フ
ック21がフック係止金具22に係止されていないとき
にはフック係止検出器23はオフとなっている。
【0017】次に、本発明の安全装置の構成と作動を、
図1及び図5を用いて説明する。図1は油圧回路図であ
り、図5は信号経路を示すブロック図である。後に詳述
するように、上部操作装置42、下部操作装置43、フ
ック係止検出器23からの入力信号を受けたコントロー
ラ41が第1制御弁38、第2制御弁36及び規制弁3
7を電磁的に駆動して油圧回路を制御し、ブーム13の
起伏、伸縮及び旋回台12の旋回作動を行わせる複数の
作動シリンダ17(前記した起伏シリンダ、伸縮シリン
ダ、旋回モータを代表して表す)に油圧を供給すること
により、ブーム13及び旋回台12を作動させる構成と
なっている。ここで、第1制御弁38は作業台15側
に、第2制御弁36は車体11側(旋回台12付近)に
配設される。なお、この油圧回路にコントローラ41及
び各弁類を含んだものが特許請求の範囲の制御手段に相
当する。
【0018】油圧ポンプ31は油タンク32からストレ
ーナ33を介して作動油を吸入し、油路51を介してソ
レノイド式の主切換弁34へ油圧を供給する。この主切
換弁34は中立位置34aにおいては油圧ポンプ31か
らの油圧をアンロードして油路52から油タンク32へ
逃がすが、切換位置34bでは油圧を油路53からジャ
ッキ用切換弁35へ供給し、切換位置34cでは油路5
4から第2制御弁36へ供給する。又、油圧ポンプ31
から油路51へ吐き出された油圧が規定値以上とならな
いようにするために、リリーフ弁39が設けられてい
る。
【0019】手動式方向制御弁であるジャッキ用切換弁
35は中立位置35aにおいては油路53から供給され
た油圧をアンロードして油路55から油タンク32へ逃
がすが、手動により切換位置35a或いは切換位置35
bへ切り換えることによりジャッキ16へ油圧を供給し
てこれを伸縮作動させる。なお、ジャッキ用切換弁35
及びジャッキ16は実際には複数存在するが、図1中で
は代表で一つずつのみ記している。なお、このジャッキ
用切換弁35をソレノイド式方向制御弁として電磁的な
方法により作動させるようにしてもよい。
【0020】油路54の油圧は途中で油路54a及び油
路54bに分岐してソレノイド式方向制御弁である第2
制御弁36へ供給される。第2制御弁36は中立位置3
6aにおいては油路54aから供給される油圧を油路5
7へ供給するが、油路54bの油圧はブロックする。切
換位置36b或いは切換位置36cにおいては油路54
aから供給される油圧はブロックし、油路54bの油圧
を油路58又は油路59に供給して作動シリンダ17を
作動させる。
【0021】油路57の油圧は途中で油路57c及び油
路57dに分岐し、油路57cの油圧は更に油路57a
及び油路57bに分岐してソレノイド式方向制御弁であ
る第1制御弁38へ供給される。第1制御弁38は中立
位置38aにおいては油路57aから供給される油圧を
油路60から油タンク32へ逃がすが、油路57bから
供給される油圧はブロックする。切換位置38b或いは
切換位置38cにおいては油路57aから供給される油
圧はブロックし、油路57bの油圧を油路61又は油路
62に供給して作動シリンダ17を作動させる。なお、
第2制御弁36、第1制御弁38及び作動シリンダ17
はそれぞれ複数ずつ存在するが、図1中では代表で一つ
ずつのみ記している。
【0022】油路57dの油圧はソレノイド式シャット
オフ弁である規制弁37へ供給される。規制弁37のノ
ーマル位置37aでは油路57dから供給される油圧を
ブロックして油路57の油圧が油路57cを介して第1
制御弁38へ供給されるようにし、切換位置37bでは
油路57dから供給される油圧を油路56を介して油タ
ンク32へ逃がすことにより、油路57の油圧が第1制
御弁38へ供給されないようにする。
【0023】このように作動シリンダ17は第1制御弁
38或いは第2制御弁36により制御した油圧を供給す
ることにより作動させることができるとともに、これら
制御弁を切換駆動して供給油路を切り換えることによ
り、その作動方向を変えることができる。ここで規制弁
37がノーマル位置37aにあるときは、作動シリンダ
17を第1制御弁側から作動制御するか(第1制御弁3
8により制御した油圧を用いて作動させるか)、或いは
第2制御弁側から作動制御するか(第2制御弁36を用
いた油圧で作動させるか)、選択的に切り換えることが
できる。すなわち、第2制御弁36側から作動シリンダ
17を作動制御するときには第2制御弁36を切換位置
36b或いは36cに切り換えればよく、このとき第1
制御弁38には油圧が供給されないため、第1制御弁3
8側から作動シリンダ17を作動制御することはできな
い。
【0024】一方、第1制御弁38側から作動シリンダ
17を作動制御するときには、第2制御弁36を中立位
置36aへ位置させ、且つ規制弁37をノーマル位置3
7aへ位置させて油圧が第1制御弁38へ供給される状
態とした上で、第1制御弁38を切換位置38b或いは
38cに切り換えればよい。しかし、第2制御弁36が
中立位置36aにあっても、規制弁37が切換位置37
bにあれば油路57の油圧は油路57dから規制弁37
及び油路56を経由して油タンク32へ逃がされるた
め、第1制御弁38側から作動シリンダ17を作動制御
することはできない。
【0025】上記主切換弁34、第1制御弁38、第2
制御弁36及び規制弁37のソレノイドは、車体11内
に取り付けられたコントローラ41を介して送信される
上部操作装置42、下部操作装置43、フック係止検出
器23からの入力信号により電磁的に駆動される。そし
て基本的には上部操作装置42からの入力信号により第
1制御弁38が駆動され、下部操作装置43からの入力
信号により第2制御弁36が駆動される。
【0026】上部操作装置42からの入力操作により第
1制御弁38を駆動してこの第1制御弁38側から作動
シリンダ17を作動制御するときは、第2制御弁36が
中立位置36aに位置する必要がある。すなわち下部操
作装置43は非操作状態になけらばならない。ここで、
安全帯25のフック21がフック係止金具22のフック
係止穴22aに係止され係止検出器23がオンである状
態(フック係止状態を検出)では、上部操作装置42を
操作して入力信号がコントローラ41へ送られても規制
弁37はノーマル位置37aのままであり、第1制御弁
38には油圧が供給され、第1制御弁38側からの作動
シリンダ17の作動制御が可能である。すなわち、フッ
ク21が係止状態であれば、上部操作装置42からのブ
ーム13の作動が可能である。
【0027】一方、安全帯25のフック21がフック係
止穴22aに非係止でフック係止検出器23がオフであ
る状態(フック非係止状態を検出)において、上部操作
装置42を操作して入力信号がコントローラ41へ送ら
れたときには、コントローラ41より規制弁37のソレ
ノイドへ通電がなされ、規制弁37はノーマル位置37
aから切換位置37bへ切り換えられる。これにより第
1制御弁38へは油圧が供給されないこととなり、第1
制御弁38側からの作動シリンダ17の作動制御が規制
される。すなわちフック21が非係止状態であれば、上
部操作装置42からのブーム13の作動はできない。
【0028】このように、作業者Mが作業台15に搭乗
していても、フック21をフック係止穴22aに係止し
忘れている状態では、上部操作装置42より入力操作を
してもブーム13を作動させることができないので、フ
ック21の係止忘れを喚起することができ、転落の危険
を防ぐことができる。更に、このブーム13作動の規制
とともに、コントローラ41を介して車体11上に取り
付けられた警報器18(特許請求の範囲の警報手段に相
当)より警報が発せられるようにしてもよい。この警報
器18はスピーカ等により警報音を発するものでも良
く、パネル等により色や文字により警報を発するもので
も良い。これによりフック21の係止忘れを聴覚的或い
は視覚的にも注意を喚起することができ、安全性が一層
向上する。
【0029】又、上記のように規制弁37の働きにより
上部操作装置42によるブーム13の作動が規制されて
いても、第2制御弁36へは油圧が供給されているの
で、下部操作装置43により第2制御弁36を駆動して
作動シリンダ17を作動制御することは可能である。す
なわち下部操作装置43によるブーム13の作動はフッ
ク21の係止非係止に関わらず常に可能である。又、第
2制御弁36側からの作動シリンダ17の作動時には、
第2制御弁36は第1制御弁38への油圧供給をブロッ
クするので、下部操作装置43によるブーム13操作
は、上部操作装置42による操作に優先する。
【0030】このように、フック21をフック係止穴2
2aに係止していない状態では上部操作装置42による
ブーム13の作動のみが規制され、下部操作装置43に
よるブーム13の作動は影響を受けない。このため、高
所作業中、作業者Mが安全帯のフック21を係止金具2
2からはずしたまま何かの原因で作業不能となってしま
った場合や、或いはフック係止検出器23が故障してフ
ック21をフック係止穴22aに係止しても係止状態を
検出できなくなってしまった場合など、上部操作装置4
2によるブーム13の作動が規制中であっても下部操作
装置43によりブーム13を作動させることができ、作
業台の移動が一切不能になることを防止することができ
る。又、作業台に作業者を搭乗させずに移動装置を動か
すこと(始業点検時に行う)も可能となる。
【0031】なお、上記実施例において、フック21非
係止状態で上部操作装置42から入力操作があったとき
には、コントローラ41を介して主切換弁34を中立位
置34aに切り換え、油圧ポンプ31からの油圧をアン
ロードするようにしてもよい。又はコントローラ41
が、フック21が非係止状態にあるときには上部操作装
置42からの入力信号を受け付けないか、受け付けても
第1制御弁38のソレノイドへ通電しない構成としても
よい。又は上部操作装置42の電源を主電源とは別系統
とし、フック係止検出器23がオンであるときのみ上部
操作装置42の電源が立ち上がる構成としても良い。こ
れらいずれの方法によっても同様の効果を得ることがで
きる。
【0032】又、上記実施例と異なりブーム13を作動
制御する制御弁72が車体11側にのみ設けられ、この
制御弁72を上部操作装置42と下部操作装置43のい
ずれからの入力によっても駆動可能とすることにより、
ブーム13を上部操作装置42及び下部操作装置43の
いずれからでも作動可能とする構成であれば、図6に示
すように、切換弁71は通常ノーマル位置71aにあっ
て油圧が制御弁72へ供給されるようにするが、フック
21が非係止状態で且つ上部操作装置42からの入力が
あったときには、コントローラ41により駆動されて切
換位置71bへ位置し、油圧を油タンク32へ逃がして
油圧が制御弁72へ供給されないようにする(作動油の
流れは上記実施例とほぼ同じなので省略する)。或い
は、フック21が非係止状態にあるときにはコントロー
ラ41が上部操作装置42からの入力を受け付けない
か、受け付けても制御弁72を駆動しない構成とする。
これにより、上記と同様の効果を得ることができる。
【0033】なお、上記実施例においては作業台15の
昇降手段としてブーム式の昇降手段を用いた場合につい
て説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、
シザース式の昇降装置や屈伸式のアームを用いた昇降装
置等、他の構成の昇降装置でもよい。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る高所作業車
の安全装置によれば、係止検出手段が第1係止具と第2
係止具との非係止状態を検出しているときに第1入力手
段により入力が行われたときには、制御手段が規制弁を
駆動して第1制御弁へ油圧が供給されないようにするの
で、第1入力手段により移動装置を作動させることがで
きない。これにより、作業者に係止具の係止忘れを喚起
することができ、作業台からの転落を防止することがで
きる。
【0035】一方、上記非係止状態が検出されていて
も、第2制御弁への油圧の供給が規制されることはなく
第2入力手段からの移動装置の作動は常に可能であるの
で、高所作業中、作業者が係止具の係止をはずしたまま
何かの原因で作業不能となった場合や、或いは係止検出
手段が故障して係止具の係止状態を検出できなくなった
場合などに移動装置の作動が一切不能になることを防止
できる。又、作業台に作業者を搭乗させずに移動装置を
動かすことも可能となる。
【0036】又、ブーム13を作動制御する制御弁が車
体側にのみ設けられ、この制御弁が第1入力手段と第2
入力手段のいずれからの入力によっても駆動可能な構成
であれば、係止検出手段が第1係止具と第2係止具との
非係止状態を検出しているときに第1入力手段により入
力が行われたときには、制御手段が規制弁を駆動して制
御弁へ油圧が供給されないようにするので、同様の効果
を得ることができる。又は上記非係止状態を検出してい
るときには制御手段が第1入力手段からの入力を受け付
けないか、受け付けても制御弁を駆動しない構成として
も、同様の効果を得ることができる。
【0037】又、警報手段を備え、係止検出手段が第1
係止具と第2係止具との非係止状態を検出しているとき
に第1入力手段により入力が行われたときは、制御手段
が警報手段により警報を発する構成とすれば、作業者の
係止具の係止忘れを聴覚的或いは視覚的にも喚起するこ
とができ、安全性が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の安全装置の油圧回路である。
【図2】本発明の安全装置を備えた高所作業車の側面図
である。
【図3】安全帯のフックを作業台側のフック係止金具へ
取り付けた状態を示す図である。
【図4】フック係止金具上のフック係止検出器の構成の
詳細を示す図である。
【図5】本発明の安全装置の信号経路を示すブロック図
である。
【図6】本発明の安全装置の油圧回路である。
【符号の説明】
15 作業台 21 フック 22 フック係止金具 23 フック係止検出器 36 第2制御弁 37 規制弁 38 第1制御弁 41 コントローラ 42 上部操作装置 43 下部操作装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上に移動装置を介して作業台が配設
    され、前記移動装置を作動させて前記作業台を所望の位
    置に移動させ、この作業台に搭乗した作業者により高所
    作業を行う高所作業車の安全装置であって、 前記作業台上に配設されて前記移動装置の作動入力を行
    う第1入力手段と、 前記車体上に配設されて前記移動装置の作動入力を行う
    第2入力手段と、 前記作業台に搭乗した前記作業者に取り付けられた第1
    係止具と前記作業台に取り付けられた第2係止具とが係
    止状態にあるか否かを検出する係止検出手段と、 前記係止検出手段が前記第1係止具と前記第2係止具と
    の係止状態を検出しているときには前記第1入力手段及
    び前記第2入力手段からの入力を選択的に受け付けて前
    記移動装置を作動させ、前記係止検出手段が前記第1係
    止具と前記第2係止具との非係止状態を検出し且つ前記
    第1入力手段からの入力が行われたときには前記第1入
    力手段による前記移動装置の作動を規制する制御を行う
    制御手段とからなることを特徴とする高所作業車の安全
    装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、 前記第1入力手段からの入力により前記制御手段を介し
    て駆動され前記移動装置への油圧の供給を制御して前記
    移動装置の作動制御を行う第1制御弁と、 前記第2入力手段からの入力により前記制御手段を介し
    て駆動され前記移動装置への油圧の供給を制御して前記
    移動装置の作動制御を行う第2制御弁と、 前記制御手段により駆動され前記第1制御弁への油圧の
    供給を断続する規制弁とを有し、 前記係止検出手段が前記第1係止具と前記第2係止具と
    の非係止状態を検出し且つ前記第1入力手段からの入力
    が行われたときには、前記規制弁を駆動して第1制御弁
    への油圧の供給を遮断することにより前記第1入力手段
    による前記移動装置の作動を規制する制御を行うことを
    特徴とする請求項1記載の高所作業車の安全装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が、 前記第1入力手段及び前記第2入力手段のうちいずれか
    からの入力により前記制御手段を介して駆動され前記移
    動装置への油圧の供給を制御して前記移動装置の作動制
    御を行う制御弁と、 前記制御手段により駆動され前記制御弁への油圧の供給
    を断続する規制弁とを有し、 前記係止検出手段が前記第1係止具と前記第2係止具と
    の非係止状態を検出し且つ前記第1入力手段からの入力
    が行われたときには、前記規制弁を駆動して前記制御弁
    への油圧の供給を遮断することにより前記第1入力手段
    による前記移動装置の作動を規制する制御を行うことを
    特徴とする請求項1記載の高所作業車の安全装置。
  4. 【請求項4】 警報手段を備え、前記制御手段が、前記
    係止検出手段が前記第1係止具と前記第2係止具との非
    係止状態を検出し且つ前記第1入力手段からの入力が行
    われたときに、前記警報手段を用いて警報を発する制御
    を行うことを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の
    高所作業車の安全装置。
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