JPH1192075A - 搬送物の吊具 - Google Patents

搬送物の吊具

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JPH1192075A
JPH1192075A JP25714697A JP25714697A JPH1192075A JP H1192075 A JPH1192075 A JP H1192075A JP 25714697 A JP25714697 A JP 25714697A JP 25714697 A JP25714697 A JP 25714697A JP H1192075 A JPH1192075 A JP H1192075A
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JP
Japan
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hanging
holding
main body
clamps
hanger
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Application number
JP25714697A
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English (en)
Inventor
Masaru Ioku
優 伊奥
Sadao Kawada
貞雄 河田
Masayuki Ito
雅之 伊藤
Jun Kibune
洵 木船
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Sanwa Shutter Corp
Fukushima Ltd
Original Assignee
Sanwa Shutter Corp
Fukushima Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クレーンの操作によって吊具を設置位置の近傍
に移動させた後に、吊具に備えた保持押出部材に保持さ
せた搬送物を所定の設置位置に押し出して移動させるこ
とができるようにした搬送物の吊具を提供することであ
る。 【解決手段】搬送物を保持し、かつ、クレーンで吊上げ
られて所定の設置位置に搬送させる吊具であって、吊具
を構成する吊具本体1に進退可能に設け、搬送物Wを保
持して吊具本体1の前方に搬送物を押出可能な搬送物の
保持押出部材2と、吊具本体1の上方に設け前後方向に
進退可能で設置位置に当接押圧可能な当接押圧部材3
と、吊具本体1の前方下端部から上下方向に進退可能な
脚体4とを備えて構成した搬送物の吊具とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、搬送物、特に建
築現場において例えばパネル(プレキャストコンクリー
ト板等)をクレーン等で吊上げて、その吊上げられたパ
ネルを、前後、左右および上下に移動可能に、かつ、水
平方向の姿勢を調整可能に、さらに、左右方向の姿勢を
旋回調整可能にして、建築物の所定の設置位置に移動さ
せるようにした搬送物の吊具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パネルを保持してクレーンで吊上
げて建築物の所定の設置位置に移動させるようにした吊
具としては、実公平7−52145号公報、特開平5−
43184号公報、実開平5−95977号公報等に開
示されたようなものが開発されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記各先行
技術のものは、いずれも旋回推進機や流体発生部やファ
ン等を備え、これらを作動させることによって、クレー
ンで吊上げられた吊具を左右方向に旋回させて姿勢を制
御することができるが、クレーンの操作によって吊具を
建築物の所定の設置位置の近傍に移動させた後に、吊具
に保持させたパネルを、前後、左右および上下に移動可
能に、かつ、水平方向の姿勢を調整可能ににして、建築
物の所定の設置位置に移動させることができないので、
クレーン自体を微細に操作して設置位置方向へ移動させ
るか、または吊具に引っ掛けたロープを作業員が設置位
置の方向へ引っ張って移動させなければならない、とい
う課題があった。また、前記各先行技術のものでは、上
下にスラブ(テラス)の突き出た構造の建屋のスラブ
(テラス)の奥に、パネルを押し出して取付けることが
できなかった。この発明は、吊具に備えた保持押出部材
に搬送物(パネル)を保持した吊具を、クレーンの操作
によって設置位置の近傍に移動させた後に、その吊具に
よって吊上げられた搬送物(パネル)を、前後、左右お
よび上下に移動可能に、かつ、水平方向の姿勢を調整可
能に、さらに、左右方向の姿勢を旋回調整可能にして、
所定の設置位置に移動させることができるようにした搬
送物の吊具を提供することを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、搬送物を保持し、かつ、クレーンで吊
上げられて所定の設置位置に搬送させる吊具であって、
吊具を構成する吊具本体1に進退可能に設け、搬送物W
(パネルW′)を保持して吊具本体1の前方に搬送物W
(パネルW′)を押出可能な搬送物の保持押出部材2
と、吊具本体1の上方に設け前後方向に進退可能で設置
位置に当接押圧可能な当接押圧部材3と、吊具本体1の
前方下端部から上下方向に進退可能な脚体4とを備えた
搬送物の吊具としたものである。このような搬送物の吊
具としたことにより、クレーンの操作によって搬送物W
(パネルW′)を保持して吊上げられた吊具を設置位置
の近傍に移動させた後に、吊具に備えた保持押出部材2
に保持させた搬送物W(パネルW′)を所定の設置位置
に押し出して移動させることができる。
【0005】前記搬送物の保持押出部材2は、搬送物W
(パネルW′)を保持する2本のクランプ2a,2aを
備え、これらのクランプ2a,2aの間隔が、可変可能
かつ所望の間隔を保持して左右に移動可能に構成された
搬送物の吊具としたものである。このような搬送物の吊
具としたので、前記2本のクランプ2a,2aの間隔
を、これらが差し込まれる搬送物W(パネルW′)に穿
設した差し込み孔の間隔に合わせて、2本のクランプ2
a,2aを搬送物W(パネルW′)に穿設した差し込み
孔に差し込んで、搬送物W(パネルW′)を保持するこ
とができる。また、2本のクランプ2a,2aを所望の
間隔を保ったまま左右に移動させることにより、この2
本のクランプ2a,2aに保持された搬送物W(パネル
W′)を、前記脚体4が着地(建築物の所定の設置位置
を含む)した後も、左右に移動させることができる。
【0006】また、前記搬送物の保持押出部材2は、搬
送物W(パネルW′)を保持する2本のクランプ2a,
2aを備え、これらのクランプ2a,2aが上下方向に
移動可能に構成された搬送物の吊具としたものである。
このように、前記クランプ2a,2aを上下方向に移動
可能にしたことにより、これらのクランプ2a,2aに
保持させた搬送物W(パネルW′)の持ち上げ、降ろし
を前記脚体4の上下方向の進退とは別に行うことができ
る。
【0007】また、前記吊具本体1は、その上方部の左
側または右側は伸縮部材5を介してクレーンで吊上げら
れ、前記伸縮部材5の伸縮調整により吊具本体1の水平
方向の姿勢を調整することができるように構成した搬送
物の吊具としたものである。このような搬送物の吊具と
したことにより、前記伸縮部材5の伸縮調整によって、
吊具本体1が水平になるように調整することができ、そ
れによって吊具に備えた保持押出部材2に保持させた搬
送物も水平になるように姿勢を調整することができる。
【0008】また、前記吊具本体1は、その左右位置に
旋回推進機6を備え、吊上げられた吊具本体1を旋回さ
せて左右方向の姿勢を調整することができるように構成
した搬送物の吊具としたものである。このような搬送物
の吊具としたことにより、前記旋回推進機6を作動させ
て、吊具本体1を旋回させて左右方向の姿勢を調整し
て、吊具に備えた保持押出部材2に保持させた搬送物W
(パネルW′)の左右方向の姿勢を調整することができ
る。
【0009】以上のように、吊具に備えた保持押出部材
に搬送物(パネル)を保持した吊具を、クレーンの操作
によって設置位置の近傍に移動させた後に、その吊具に
よって吊上げられた搬送物W(パネルW′)を、前後、
左右および上下に移動可能に、かつ、水平方向の姿勢を
調整可能に、さらに、左右方向の姿勢を旋回調整可能に
して、所定の設置位置に正確に移動させることができ
る。
【0010】また、前記保持押出部材2と、前記当接押
圧部材3と、前記脚体4と、前記伸縮部材5と、前記旋
回推進機6の作動・停止・伸縮調整を遠隔操作で行うよ
うに構成した搬送物の吊具としたものである。このよう
な搬送物の吊具としたことにより、前記各部材の作動・
停止・伸縮調整を遠隔操作で行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の搬送物の吊具の
実施の形態について図面を参照して詳細に説明すると、
図1はこの搬送物の吊具の斜視図、図2は搬送物の保持
押出部材の2本のクランプの間隔が可変可能かつ所望の
間隔を保持して左右に移動可能にした機構を示す図、図
3は搬送物の保持押出部材の2本のクランプが上下方向
に移動可能に構成した図、図4乃至図8はこの搬送物の
吊具の作動説明図である。
【0012】この発明の主要部は、吊具を構成する吊具
本体1に進退可能に設け、搬送物W(この実施の形態で
はパネルW′)を保持して吊具本体1の前方に搬送物W
(パネルW′)を押出可能な搬送物の保持押出部材2
と、吊具本体1の上方に設け前後方向に進退可能で設置
位置に当接押圧可能な当接押圧部材3と、吊具本体1の
前方下端部から上下方向に進退可能な脚体4とを備えた
搬送物の吊具としたものである。このような搬送物の吊
具としたことにより、クレーンの操作によって搬送物W
(パネルW′)を保持して吊上げられた吊具を設置位置
の近傍に移動させた後に、吊具に備えた保持押出部材2
に保持させた搬送物W(パネルW′)を所定の設置位置
に押し出して移動させることができる。
【0013】また、前記搬送物の保持押出部材2は、搬
送物W(パネルW′)を保持する2本のクランプ2a,
2aを備え、これらのクランプ2a,2aの間隔が可変
可能かつ所望の間隔を保持して左右に移動可能に構成さ
れた搬送物の吊具としたものである。具体的には、前記
保持押出部材2は、搬送物W(パネルW′)を引っ掛け
る2本のクランプ2a,2aがベース2bに設けられ、
このベース2bがガイドロッド2c,2c,2d,2d
に進退摺動可能に支持され、さらに、このベース2b
が、シリンダ2eによって大きく進退摺動駆動されるよ
うに、また、シリンダ2f,2fによって微小に進退摺
動駆動されるようになっている。
【0014】また、前記保持押出部材2を構成する2本
のクランプ2a,2aの間隔が可変可能かつ所望の間隔
を保持して左右に移動可能にするため、図2に示すよう
に構成されている。図2の(a)はその機構を示す背面
図で、同(b)は右側面図である。
【0015】これを詳細に説明すると、左右のガイドロ
ッド2d,2dに進退摺動可能に支持させた左右のフレ
ーム2g,2gの間に上下のガイドロッド2h,2hを
設け、このガイドロッド2h,2hにクランプ2a,2
aを保持した左右のベース2b′,2b′が左右摺動可
能に支持され、これらのベース2b′,2b′が、前記
上下のガイドロッド2h,2h間に固定された固定アー
ム2iに取付けた左右のシリンダ2j,2jによって左
右摺動駆動されるようになっている。
【0016】前記左右のシリンダ2j,2jは独立して
駆動するようになっており、搬送物W(パネルW′)の
上部に所望間隔を置いて穿設した2つの孔(図示しな
い)の間隔に、前記クランプ2a,2aの間隔を合わせ
るように前記左右のシリンダ2j,2jを駆動した後
に、このクランプ2a,2aを搬送物W(パネルW′)
に穿設した2つの孔に嵌合するようになっている。2e
は前記固定アーム2iに取付け、前記左右のフレーム2
g,2gおよび上下のガイドロッド2h,2hを進退摺
動させるシリンダである。
【0017】前記クランプ2a,2aを搬送物W(パネ
ルW′)に穿設した2つの孔に嵌合して、クランプ2
a,2aに搬送物W(パネルW′)を保持させた後、例
えば図2の(a)において右側のシリンダ2jのロッド
2j′を伸ばし、左側のシリンダ2jのロッド2j″を
縮めると、クランプ2a,2aに保持された搬送物W
(パネルW′)は右に移動し、また、前記と逆に左右の
シリンダ2j,2jのロッドを伸縮させると、搬送物W
(パネルW′)を左に移動させることができる。このよ
うにして、後述するように、搬送物W(パネルW′)を
保持した吊具本体1を建築物Bの設置位置Pの前方に移
動させ、脚体4を下方へ伸ばして設置位置Pの前方に当
接して吊具本体1が動かないようにした後でも、搬送物
W(パネルW′)を左右に移動させることができる。
【0018】なお、図示しないが、前記シリンダ2eに
代えて油圧モータを設け、前記左右のガイドロッド2
d,2dに代えてボールネジを設け、このボールネジに
前記保持押出部材2に設けた雌ネジ部(図示しない)を
螺合し、前記油圧モータの回転をチエーン等で前記ボー
ルネジに伝動して、保持押出部材2を前後に推進させる
ようにすることもできる。
【0019】また、前記搬送物の保持押出部材2は、搬
送物W(パネルW′)を保持する2本のクランプ2a,
2aを備え、これらのクランプ2a,2aが上下方向に
移動可能に構成された搬送物の吊具としたものである。
図3の(a)は前記保持押出部材のクランプ2aが上下
方向に移動可能に構成された実施の形態を示す正面図
で、同(b)は左側面図である。この構成を詳細に説明
すると、ガイドロッド2hに摺動自在に支持されたベー
ス2b′の上端部のガイド部材2kに、上下摺動自在に
支持されたガイドロッド2mの上端にクランプ2aが取
付けられ、ガイドロッド2mの下端が、前記ベース2
b′の下部に取付けられたシリンダ2nのロッド2oの
先端に取付けられて構成されている。前記シリンダ2n
を作動させると、ロッド2oが突出して、ガイドロッド
2mを押し上げ、クランプ2aを鎖線で示すように上方
高さhに移動させて、このクランプ2aに保持させた搬
送物W(パネルW′)を持ち上げることができる。この
ように、前記クランプ2a,2aを上下方向に移動可能
にしたことにより、これらのクランプ2a,2aに保持
させた搬送物W(パネルW′)の持ち上げ、降ろしを前
記脚体4の上下方向の進退とは別に行うことができる。
【0020】また、前記当接押圧部材3は、吊具本体1
の上方に設けた図示しない支持部材に支持されたガイド
ロッド3a,3aを介して前後方向に進退可能に設けら
れ、また、シリンダ3bによって前後方向に進退駆動さ
れるようになっている。
【0021】また、前記脚体4は、基板4aの両端部が
吊具本体1に対して昇降可能に設けられ、吊具本体1の
前方下端部にガイドロッド4b(他方のガイドロッド4
bは図示しない)を介して昇降可能に支持されるととも
に、シリンダ4c,4cによって昇降駆動されるように
構成されている。
【0022】また、前記吊具本体1は、その上方部の左
側または右側は伸縮部材5,5を介してクレーンで吊上
げられ、前記伸縮部材5,5の伸縮調整により吊具本体
1の水平方向の姿勢を調整することができるように構成
されている。この構成を具体的に説明すると、吊具本体
1の上方に設けた図における右側のアーム7と吊具本体
1の後方の図における右側との2箇所は伸縮部材5,5
を介してクレーンのワイヤーL,Lで吊上げられ、図に
おける左側のアーム7と吊具本体1の後方との2箇所は
クレーンのワイヤーL,Lで直接吊上げられ、前記伸縮
部材5,5の伸縮調整によって吊具本体1の水平方向の
姿勢を調整することができるように構成されている。前
記伸縮部材5は、シリンダ5aによってクレーンのワイ
ヤーLに引っ掛けるロッド5bが伸縮調整可能になって
いる。このようにしたことにより、前記伸縮部材5,5
の伸縮調整によって、吊具本体1が水平になるように調
整することができ、それによって吊具に備えた保持押出
部材2に保持させた搬送物も水平になるように姿勢を調
整することができる。前記のように吊具本体1を水平に
吊上げる必要性は、この吊具本体1に保持された搬送物
を水平にしなければ、その搬送物を設置位置に設置でき
ない場合があるからである。
【0023】また、前記吊具本体1は、吊具本体1の左
右位置に設けた台6a,6aに旋回推進機6,6を備
え、吊具本体1を旋回させて左右方向の姿勢を調整する
ことができるように構成されている。前記旋回推進機6
は、この実施の形態ではブローアー等であり、空気が噴
射する反対方向に吊具本体1が旋回するようになってい
る。このようにしたことにより、前記旋回推進機6を作
動させ、吊具本体1を旋回させて左右方向の姿勢を調整
して、吊具に備えた保持押出部材2に保持させた搬送物
W(パネルW′)の左右方向の姿勢を調整することがで
きる。
【0024】以上のように、吊具に備えた保持押出部材
2に搬送物(パネル)を保持した吊具を、クレーンの操
作によって設置位置の近傍に移動させた後に、その吊具
によって吊上げられた搬送物W(パネルW′)を、前
後、左右および上下に移動可能に、かつ、水平方向の姿
勢を調整可能に、さらに、左右方向の姿勢を旋回調整可
能にして、所定の設置位置に正確に移動させることがで
きる。
【0025】また、前記保持押圧部材2と、前記当接押
圧部材3と、前記脚体4と、前記伸縮部材5と、前記旋
回推進機6の作動・停止・伸縮調整は、図示していない
が例えば無線送信機等によって制御信号を発信し、この
制御信号を吊具本体1に備えた前記各部材を作動・停止
・伸縮調整する制御装置が受信し、その受信信号に基づ
いて前記各部材を作動させる各シリンダに流通する流体
の電磁弁を開閉制御させたり、前記旋回推進機6の作動
・停止を制御するようにしている。
【0026】次に、図4から図8に従ってこの発明の搬
送物の吊具を使用し、搬送物Wとして例えばパネルW′
を建築物Bの設置位置Pに設置する作動について説明す
る。先ず、図4の(a)に示すように、地面Eに設置し
た所望の高さの台Sに吊具本体1の後方部を載置し、吊
具本体1の前方部に設けた脚体4を下方に伸ばして地面
Eに接地し、前記保持押出部材2の2本のクランプ2
a,2a(図1参照)を前記シリンダ2f,2f(図1
参照)を作動させて押出し、下端を地面Eに置き、側面
を前記台Sに立て掛けたパネルW′の上方部に穿設した
保持孔(図示しない)に前記2本のクランプ2a,2a
を挿入して保持する。
【0027】次に、図4の(b)に示すように、前記の
ように保持押出部材2の2本のクランプ2a,2aにパ
ネルW′を保持させた吊具本体1を、前記伸縮部材5お
よびワイヤーLを介して図示しないクレーンで吊上げ
る。この吊上げた際に吊具本体1が水平に吊上げられて
いない場合には、遠隔操作によって前記伸縮部材5のシ
リンダ5a(図1参照)を作動させて、ロッド5b(図
1参照)を伸縮調整して吊具本体1が水平に吊上げられ
るように調整する。また、この吊上げ中に遠隔操作によ
ってシリンダ4c,4cを作動させて脚体4を上昇させ
て吊具本体1内に引っ込める。
【0028】次に、図5の(c)に示すように、クレー
ンを操作するとともに旋回推進機6を作動させて吊具本
体1を建築物Bの設置位置Pの近傍に移動させ、遠隔操
作によって吊具本体1の上方部に設けた前記シリンダ3
b(図1参照)を作動させて前記当接押圧部材3を押し
出して、これを建築物Bに当接させる。次に、図5の
(d)に示すように、前記シリンダ3bを逆に作動させ
て前記当接押圧部材3を後退させて吊具本体1に引っ込
めると、前記脚体4が建築物Bの設置位置Pの手前に移
動する。
【0029】次に、図6の(e)に示すように、前記シ
リンダ4cを作動させて脚体4を、下方へ伸ばして、建
築物Bの設置位置Pの手前に設置して吊具本体1が動か
ないように位置決めする。次に、図6の(f)に示すよ
うに、遠隔操作による前記シリンダ2eの作動によって
前記保持押出部材2を前方に押し出し、この保持押出部
材2の2本のクランプ2a,2aに保持させたパネル
W′を建築物Bの設置位置Pに設置する。
【0030】次に、図7の(g)に示すように、前記シ
リンダ2f,2fを逆に作動させて前記2本のクランプ
2a,2aを後退させてパネルW′に穿設した保持孔か
ら抜くとともに、前記シリンダ2eを逆に作動させて前
記保持押出部材2を後退させる。次に、図7の(h)に
示すように、前記シリンダ4c,4cを逆に作動させて
脚体4,4を上昇させて吊具本体1内に引っ込める。
【0031】次に、図8の(i)に示すように、前記シ
リンダ3bを作動させて前記当接押圧部材3を押し出し
て建築物Bを押すと、その反動で吊具本体1の全体が建
築物Bの設置位置Pの前方に出る。次に、図8の(j)
に示すように、吊具本体1をクレーンで引き上げて、図
4の(a)に示すパネルW′の積込み位置に復帰させ
る。
【0032】なお、前記実施の形態においては、搬送物
WとしてパネルW′を建築物Bの設置位置Pに設置する
ように搬送する場合について説明したが、この発明の搬
送物の吊具で吊上げて搬送される搬送物Wとしては、こ
れに限定されるものではなく、あらゆる搬送物Wを所望
の位置に正確に搬送して設置することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、吊具
を構成する吊具本体に進退可能に設け、搬送物を保持し
て吊具本体の前方に搬送物を押出可能な搬送物の保持押
出部材と、前記吊具本体の上方に設け前後方向に進退可
能で設置位置に当接押圧可能な当接押圧部材と、吊具本
体の前方下端部から上下方向に進退可能な脚体とを備え
た搬送物の吊具としたことにより、搬送物を保持した吊
具をクレーンで吊上げるとともに、クレーンの操作によ
って吊具を設置位置の近傍に移動させた後に、前記保持
押出部材に保持させた搬送物を、前記保持押出部材を押
し出すことによって所定の設置位置に移動させて設置さ
せることができる。
【0034】また、前記搬送物の保持押出部材は、搬送
物を保持する2本のクランプを備え、これらのクランプ
の間隔が可変可能かつ所望の間隔を保持して左右に移動
可能に構成されているので、搬送物の上方部にどのよう
な間隔で保持孔が穿設されていても、その保持孔の間隔
に2本のクランプの間隔を合わせ、この2本のクランプ
を前記保持孔に挿入することができる。また、2本のク
ランプを所望の間隔を保ったまま左右に移動させること
により、前記脚体が着地(建築物の所定の設置位置を含
む)した後も、この2本のクランプに保持された搬送物
を、左右に移動させることができる。
【0035】また、前記搬送物の保持押出部材は、搬送
物を保持する2本のクランプを備え、これらのクランプ
が上下方向に移動可能に構成されているので、これらの
クランプに保持させた搬送物の持ち上げ、降ろしを、前
記脚体の上下方向の進退とは別に行うことができる。
【0036】また、前記吊具本体は、その上方部の左側
または右側は伸縮部材を介してクレーンで吊上げられ、
前記伸縮部材の伸縮調整により吊具本体の水平方向の姿
勢を調整することができるように構成したことにより、
前記伸縮部材の伸縮調整によって吊上げられた吊具本体
が水平になるように調整し、吊具に備えた保持押出部材
に保持させた搬送物も水平になるようにすることができ
る。
【0037】また、前記吊具本体は、その左右位置に旋
回推進機を備え、吊上げられた吊具本体を旋回させて左
右方向の姿勢を調整することができるように構成したこ
とにより、前記旋回推進機を作動させ、吊上げられた吊
具本体を旋回させて左右方向の姿勢を調整して、吊具に
備えた保持押出部材に保持させた搬送物の左右方向の姿
勢も同様に調整することができる。
【0038】以上のように、吊具に備えた保持押出部材
に搬送物(パネル)を保持した吊具を、クレーンの操作
によって設置位置の近傍に移動させた後に、その吊具に
よって吊上げられた搬送物(パネル)を、前後、左右お
よび上下に移動可能に、かつ、水平方向の姿勢を調整可
能に、さらに、左右方向の姿勢を旋回調整可能にして、
所定の設置位置に正確に移動させることができる。
【0039】また、前記保持押出部材と、前記当接押圧
部材と、前記脚体と、前記伸縮部材と、前記旋回推進機
の作動・停止・伸縮調整を遠隔操作で行うようにした搬
送物の吊具としたことにより、前記各部材の作動・停止
・伸縮調整を遠隔操作で行いながら、搬送物を所望の設
置位置に正確に搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の搬送物の吊具の斜視図である。
【図2】搬送物の保持押出部材の2本のクランプの間隔
が可変可能かつ所望の間隔を保持して左右に移動可能に
した機構を示す図である。
【図3】搬送物の保持押出部材の2本のクランプが上下
方向に移動可能に構成した図である。
【図4】この発明の搬送物の吊具の作動説明図である。
【図5】この発明の搬送物の吊具の作動説明図である。
【図6】この発明の搬送物の吊具の作動説明図である。
【図7】この発明の搬送物の吊具の作動説明図である。
【図8】この発明の搬送物の吊具の作動説明図である。
【符号の説明】
1 吊具本体 2 保持押出部材 2a クランプ 2b ベース 2b′ ベース 2c ガイドロッド 2d ガイドロッド 2e シリンダ 2f シリンダ 2g フレーム 2h ガイドロッド 2i 固定アーム 2j シリンダ 2j′ ロッド 2j″ ロッド 2k ガイド部材 2m ガイドロッド 2n シリンダ 2o ロッド 3 当接押圧部材 3a ガイドロッド 3b シリンダ 4 脚体 4a 基板 4b ガイドロッド 4c シリンダ 5 伸縮部材 5a シリンダ 5b ロッド 6 旋回推進機 7 アーム B 建築物 P 設置位置 W 搬送物 W′ パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 雅之 東京都新宿区西新宿2丁目1番1号 三和 シヤッター工業株式会社内 (72)発明者 木船 洵 福島県福島市三河北町9番80号 株式会社 福島製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送物を保持し、かつ、クレーンで吊上げ
    られて所定の設置位置に搬送させる吊具であって、吊具
    を構成する吊具本体(1)に進退可能に設け、搬送物
    (W)を保持して吊具本体(1)の前方に搬送物(W)
    を押出可能な搬送物(W)の保持押出部材(2)と、吊
    具本体(1)の上方に設け前後方向に進退可能で設置位
    置に当接押圧可能な当接押圧部材(3)と、吊具本体
    (1)の前方下端部から上下方向に進退可能な脚体
    (4)とを備えたことを特徴とする搬送物の吊具。
  2. 【請求項2】前記搬送物(W)の保持押出部材(2)
    は、搬送物(W)を保持する2本のクランプ(2a)を
    備え、これらのクランプ(2a)の間隔が可変可能かつ
    所望の間隔を保持して左右に移動可能に構成されたこと
    を特徴とする請求項1に記載の搬送物の吊具。
  3. 【請求項3】前記搬送物(W)の保持押出部材(2)
    は、搬送物(W)を保持する2本のクランプ(2a)を
    備え、これらのクランプ(2a)が上下方向に移動可能
    に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の搬送物
    の吊具。
  4. 【請求項4】前記吊具本体(1)は、その上方部の左側
    または右側は伸縮部材(5)を介してクレーンで吊上げ
    られ、前記伸縮部材(5)の伸縮調整により吊具本体
    (1)の水平方向の姿勢を調整することができるように
    構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れか一つに記載の搬送物の吊具。
  5. 【請求項5】前記吊具本体(1)は、その左右位置に旋
    回推進機(6)を備え、吊上げられた吊具本体(1)を
    旋回させて左右方向の姿勢を調整することができるよう
    に構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のい
    ずれか一つに記載の搬送物の吊具。
  6. 【請求項6】前記保持押出部材(2)と、前記当接押圧
    部材(3)と、前記脚体(4)と、前記伸縮部材(5)
    と、前記旋回推進機(6)の作動・停止・伸縮調整を遠
    隔操作で行うように構成したことを特徴とする請求項1
    乃至請求項5のいずれか一つに記載の搬送物の吊具。
JP25714697A 1997-09-22 1997-09-22 搬送物の吊具 Pending JPH1192075A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11130207B2 (en) 2018-02-23 2021-09-28 Fanuc Corporation Transport tool used for transporting object

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