JPH1191955A - 紙葉類取出し装置 - Google Patents

紙葉類取出し装置

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JPH1191955A
JPH1191955A JP25733897A JP25733897A JPH1191955A JP H1191955 A JPH1191955 A JP H1191955A JP 25733897 A JP25733897 A JP 25733897A JP 25733897 A JP25733897 A JP 25733897A JP H1191955 A JPH1191955 A JP H1191955A
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JP
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supply backup
sheet
paper
take
paper sheet
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JP25733897A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Ashikawa
芳昭 芦川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙葉類Pの上面を取出しローラ14aに対し
て正確に位置制御し、これらの紙葉類の取出しの信頼性
を向上させる。 【構成】 供給バックアップ28aの下限位置を検出す
る供給バックアップ下限検知センサ73と、紙葉類の上
面を検出する券上端検知センサ77を設け、これらのセ
ンサの間の距離と、このセンサ77により紙葉類の上面
が検出されるまでの供給バックアップの上昇距離とか
ら、この紙葉類の積み重ねの全体の厚さを測定し、これ
を枚数で除して1枚当たりの平均厚さを算出し、これに
対応して取出しごとに供給バックアップの上昇量を設定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積み重ねられた紙
葉類を一枚ずつ取出す紙葉類取出し装置に関する。さら
に特定すれば、本発明は積み重ねられた紙葉類を載置す
る供給バックアップの上昇をこの紙葉類の取出しに対応
して正確に制御し、紙葉類の取出し作動の信頼性を向上
させた紙葉類取出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙葉類処理装置、例えば、有価証券を処
理する処理装置は、多数枚の有価証券が積層された供給
部と、供給部から1枚づつ取り出された有価証券を所定
の搬送路に沿って区分部へ搬送する搬送装置と、を備え
ている。搬送路の途中には判別部が設けられ、この判別
部により搬送中の有価証券の判別が行なわれる。そし
て、有価証券は、判別結果に応じて区分部により区分さ
れ、これら区分された有価証券は集積部に集積され、あ
るいは、施封部により所定枚数づつ施封される。
【0003】このような紙葉類処理装置の上記の供給部
には、上述の如く積み重ねられた多数の紙葉を一枚ずつ
取出す紙葉類取出し装置が備えられている。このような
紙葉類取出し装置は、上記の他の紙葉類処理装置に多く
用いられている。
【0004】このような紙葉類取出し装置は、取り扱う
紙葉類の種類等に対応して各種のものがあるが、供給バ
ックアップと称される昇降台の上に紙葉を積み重ね、こ
の積み重ねられた紙葉を吸着回転ローラ等の取出しロー
ラにより上面から一枚ずつ取出すものが一般的である。
そして、この供給バックアップはこれら紙葉類の取出し
に対応して順次上昇し、その上に積み重ねられた紙葉類
の上面と上記の取出しローラとの位置関係を所定の位置
関係に維持し、紙葉類の取出しの信頼性を向上させてい
る。
【0005】ところで、上記の紙葉類の上面の位置を検
出する機構としては、この紙葉類の上面に接触する回動
自在なレバーを備え、このレバーの回動を光学検出器な
どにより検出するものが一般的である。しかし、上記の
紙葉類は高速で取出されるため、取出しごとにこのレバ
ーが振動し、積み重ねられた紙葉類の上面の位置を正確
に検出できないという不具合があった。特に、有価証券
等、使用された場合には、湾曲や折れのある券が混ざっ
ているため、上記のような不具合がより顕著となる。こ
のような不具合は、この上面の位置を検出する機構を他
の形式の検出機構に代えても改善はされない。
【0006】このように、積み重ねられた紙葉類の上面
の位置の検出が不正確であると、この上面と取出しロー
ラとの位置関係を正確に制御できなくなり、複数枚の紙
葉類が重ねて取出されるいわゆる重ね取りや、紙葉類が
取出されないいわゆるスキップ等の不具合を発生させる
ことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の事情に
基づいてなされたもので、積み重ねられた紙葉類の上面
からの紙葉類の取出しに対応して、この紙葉類が載置さ
れる供給バックアップを正確に上昇させ、この紙葉類の
上面と取出しローラとの位置を常に所定の位置関係に正
確に制御し、この紙葉類の取出し作動の信頼性を向上さ
せることができ、また構造も簡単でより信頼性の高い紙
葉類取出し装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、積み重ねられた紙葉類が載置される供給バックアッ
プと、この供給バックアップを昇降させる供給バックア
ップ昇降機構と、この供給バックアップの上方に配置さ
れこの供給バックアップ上に積み重ねられている紙葉類
を一枚ずつ取出す取出しローラと、上記の供給バックア
ップの昇降位置を検出する供給バックアップ位置センサ
と、上記の供給バックアップが上昇した際に紙葉類の積
み重ねの上面を検出する紙葉類上面検知センサと、上記
の供給バックアップ位置センサおよび紙葉類上面検知セ
ンサからの信号を受けて上記のバックアップ昇降機構を
制御する供給バックアップ制御回路とを備えており、こ
の供給バックアップ制御回路は、上記の供給バックアッ
プ上に紙葉類が積み重ねられた状態の供給バックアップ
の位置とこの供給バックアップが上昇してその上の紙葉
類の上面が上記の紙葉類上面検知センサにより検出され
た位置との関係からこの供給バックアップ上に積み重ね
られた紙葉類の全体の高さを算出するとともに、これら
の紙葉類の枚数からこれら紙葉類の1枚当りの平均厚さ
を算出し、上記の取出しローラにより紙葉類が1枚ずつ
取出されるごとに上記の紙葉類の1枚当りの平均厚さに
相当する規定量ずつ上記の供給バックアップを上昇させ
るものである。
【0009】従って、この供給バックアップは紙葉類の
一枚当たりの平均厚さに相当する規定の上昇量ずつ上昇
するので、この紙葉類の上面と取出しローラとの位置は
正確に所定の位置関係に制御される。よって、この紙葉
類を確実に取出すことができ、信頼性が向上する。ま
た、このものは、積み重ねられた紙葉類の高さから一枚
当たりの平均厚さを算出するので、この紙葉類がたとえ
ば有価証券の旧券のようにそれらの状態が一定ではない
場合でも、その平均厚さを正確に算出することができ
る。さらに、このものは、供給バックアップの位置と、
これが上昇して紙葉類の上面を紙葉類上面検知センサが
検出した位置とから積み重ねられた紙葉類の高さを算出
するので、構造が簡単で信頼性も高い。
【0010】また、請求項2に記載の本発明は、前記の
供給バックアップ位置センサは、前記の供給バックアッ
プが積み重ねられた紙葉類を受け取る下端位置を検出す
るものである。よって、この位置センサは、この供給バ
ックアップが紙葉類を受けとるために下限位置まで下降
する場合の下端位置センサと兼用することができ、構造
が簡単となる。
【0011】また、請求項3に記載の本発明は、前記の
紙葉類上面検知センサは、前記の供給バックアップが上
昇してその上の紙葉類の上面が前記の取出しローラの所
定の取出し位置まで上昇したことを検出し、この紙葉類
の上面が所定の取出し位置にあるか否かを検出する作用
と前記の積み重ねられた紙葉類の全体の高さを検出する
作用とを兼用するものである。したがって、この紙葉類
上面検知センサは供給バックアップが上昇してその上の
紙葉類の上面の位置が取出しローラに対して所定の位置
に達したことを検出するセンサを兼用しており、構造が
簡単で信頼性も高い。
【0012】また、請求項4に記載の本発明は、前記の
紙葉類上面検知センサは、先端部が前記の紙葉類の上面
に接触することにより上下に回動する検知レバーを備
え、この検知レバーの回動を検出することにより上記の
紙葉類の上面を検知するものである。したがって、この
検知レバーが紙葉類の上面に直接接触するので、作動の
信頼性が高く、また構造も簡単である。
【0013】また、請求項5に記載の本発明は、前記の
取出しローラの下流側には、取出した紙葉類の取出し状
態を判別する判別機構が設けられており、前記の供給バ
ックアップ制御回路はこの判別機構からの信号を受け、
紙葉類の取出し状態に対応してこれら紙葉類が1枚ずつ
取出されるごとの供給バックアップの上昇量を補正する
ものである。
【0014】したがって、万一、紙葉類の取出しに異常
が生じた場合には、供給バックアップの上昇量に補正を
与え、これにより後の取出し異常を防止することがで
き、信頼性が一層向上する。
【0015】また、請求項6に記載の本発明は、前記の
判別機構は、取出された紙葉類が複数枚取出された重ね
取り、および取出しされなかったスキップを検出するも
のであり、また前記の供給バックアップ制御回路は、上
記の重ね取りの場合には紙葉類が1枚ずつ取出されるご
との供給バックアップの上昇量を規定量より減少させ、
またスキップの場合には供給バックアップの上昇量を規
定量より増加させるように補正するものである。よっ
て、この重ね取りやスキップ等を確実に防止することが
でき、信頼性がより一層向上する。
【0016】また、請求項7に記載の本発明は、前記の
供給バックアップ制御回路は、前記の紙葉類の取出し状
態に対応して供給バックアップの上昇量を補正した後、
所定の枚数の紙葉類が正規に取出される状態が継続した
場合に、この補正を解除して規定の上昇量に戻すもので
ある。したがって、上記のような取出し異常の原因とな
る状態が解消された後も不所望に補正が続けられること
がなく、より信頼性が高い。なお、補正が解除された後
に新たな取出し異常が発生した場合には、再度の補正が
なされるので、不具合は生じない。
【0017】また、請求項8に記載の本発明は、前記の
重ね取りの際の供給バックアップの上昇量の補正は規定
量に0.98を乗じる補正であり、またスキップの場合
の補正は規定量に1.02を乗じる補正である。従っ
て、このような適切な範囲の補正により、重ね取りやス
キップを確実に防止でき、また範囲の補正であれば、上
記の取出し異常の原因が直後に解消されても、この補正
による副次的な不具合を生じることがない。
【0018】また、請求項9に記載の本発明は、前記の
供給バックアップ制御回路は、紙葉類が50枚継続して
取出された場合に前記の補正を解除するものである。し
たがって、このような適切な枚数の設定により、この補
正が不所望に長く継続することもなく、また取出し異常
の原因が解消される前に補正が解除されるようなことも
ない。
【0019】また、請求項10に記載の本発明は、前記
の供給バックアップ制御回路は、前記の紙葉類上面検知
センサにより検出された紙葉類の上面の位置が所定の範
囲を越えない範囲で前記の供給バックアップの上昇量を
制御するものである。したがって、積み重ねられた紙葉
類の中に大きく湾曲したり折れ曲がっていたりする紙葉
類が混入しており、これら紙葉類の積み重ねの高さに大
きな誤差が発生した場合等においても、この紙葉類の上
面の位置は所定の範囲内に制御されるので、取出しロー
ラとの位置関係に大幅な誤差が生じることがない。
【0020】
【実施形態】以下図面を参照しながら、この発明の紙葉
類の取出し装置を有価証券の処理装置の取出し部に適用
した実施形態について説明する。図1を参照して、ま
ず、この処理装置全体の構成を概略的に説明する。
【0021】有価証券の処理装置10は、所定枚数、例
えば1000枚の有価証券を一単位として処理可能に構
成され、処理装置の右端部には、1000枚の有価証券
を積層状態で一括して順次自動投入する投入装置12が
接続されている。
【0022】処理装置10は、投入された有価証券を1
枚づつ取り出す本発明の取出し装置を備えた取出し部1
4、取り出された有価証券を所定の搬送路に沿って搬送
する搬送装置16、搬送されている有価証券から寸法、
搬送ピッチ等の情報を検出する判別部18、検出結果に
応じて有価証券の搬送方向を区分する区分部20、区分
された有価証券を集積する集積部22、集積された有価
証券を所定枚数づつ施封する施封部24、および廃棄処
分させる有価証券を裁断および収納する失効部26を備
えている。
【0023】図1ないし図3に示すように、取出し部1
4の近傍には供給装置28が設けられ、この供給装置
は、投入装置12から投入された有価証券Pを受け取り
取出し部14へ供給する。
【0024】投入装置12には、1000枚の定型の有
価証券、つまり、所定の寸法を有する有価証券が表面を
下にして集積されている。そして、投入信号によりトラ
ンスファー12aが図中左方向に移動して有価証券Pを
供給装置28の昇降自在な供給バックアップ28a上に
移載するようになっている。投入装置12は、図示の有
価証券Pと同様のバラ積み1000枚の有価証券を予め
複数個セット可能に構成され、有価証券を供給装置28
の供給バックアップ28a上に移載し、戻った空のトラ
ンスファー12aにバラ積1000枚の有価証券を例え
ばコンベア等の図示しない送り込み手段により送り込む
ことにより一括してセットしたものを連続的に投入可能
となっている。
【0025】取出し部14の供給バックアップ28a
は、積層された有価証券Pの最上端の有価証券Pがこの
取出し部14の取出しローラすなわち吸着回転ローラ1
4aに接する位置まで移動され、吸着回転ローラ14a
により1枚ずつ有価証券Pが取り出される毎に1枚分だ
け上昇され、常に最上端の有価証券Pが吸着回転ローラ
に接するように制御される。
【0026】一方、取出し部14の吸着回転ローラ14
aは、供給バックアップ28a上の有価証券Pを1枚づ
つ所定のピッチで取り出して搬送装置16へ受け渡す。
搬送装置16は、一対の搬送ベルト30およびこれらの
搬送ベルト30にそれぞれ接触して設けられた一対の搬
送ベルト31を有している。各搬送ベルト30、31は
駆動プーリ30a、31aおよび他の複数のガイドプー
リに掛け渡され、所定の搬送路32に沿って延びてい
る。また、搬送装置16は、駆動プーリ30a、31a
を回転駆動して搬送ベルト30、31を所定の速度で走
行させる駆動モータ34を備えている。駆動モータ34
としては、その回転速度を変更可能なACサーボモータ
が用いられている。
【0027】図3に示すように、駆動モータ34には駆
動モータの回転速度を検出するロータリエンコーダ35
が取付けられ、ロータリエンコーダおよび駆動モータは
制御手段としての制御部36に接続されている。そし
て、駆動モータ34は、制御部からの制御信号に応じて
その回転速度が変更される。
【0028】駆動モータ34により駆動プーリ30a、
31aを回転駆動することにより、搬送ベルト30、3
1が同期して走行される。吸着回転ローラ14aによっ
て取り出された有価証券Pは、その両端部がそれぞれ搬
送ベルト30、31間に挟持された状態で、これらの搬
送ベルトにより搬送路32に沿って搬送される。
【0029】判別部18は、搬送中の有価証券Pの重ね
取りを検知する重ね取り検知装置37、有価証券Pに付
された情報を読み取る読取装置38、有価証券Pの枚数
を計数する計数装置39を備え、これらは搬送路32に
沿って上記の順に配設されている。
【0030】重ね取り検知装置37は、搬送中の有価証
券Pに機械的接触することより有価証券Pの厚みを測定
し、測定した厚みに基づいて有価証券Pが何枚であるか
を計数する。有価証券Pは通常一枚ずつ取り出される
が、複数枚同時に取り出され搬送される場合もあるの
で、枚数計数が必要となる。計数結果は制御部36へ入
力されメモリ40に格納される。
【0031】重ね取り検知装置37の測定原理を図4お
よび図5を参照して簡単に説明する。重ね取り検知装置
37は、搬送路32を形成する搬送ベルト30、31に
接し、搬送ベルト30、31と同一周速度で回転する回
転ローラ41と、回転ローラ41に転接し同一周速度で
回転するローラ42を保持しているとともに一端が固定
された可撓姓レバー43と、可撓性レバー43の先端の
位置との距離を測定する検知器44と、を備えている。
【0032】搬送ベルト30、31との間に狭持されて
きた有価証券Pが回転ローラ41とローラ42との間に
入ると、可撓性レバー43が有価証券Pの厚さ分だけ弾
性変形する。そして、有価証券Pが1枚の場合、可撓性
レバー43の先端と検知器44との間の距離がL1とな
り、有価証券Pが2枚の場合は、L2となる。この時の
検知器44の出力を測定することにより有価証券Pの枚
数を特定することができる。
【0033】このように重ね取り検知装置37により重
ね取り検知が行われた有価証券Pは、次いで、読み取り
装置38により情報が読み取られた後、計数装置39に
より計数される。なお、この実施形態では、この読み取
り装置38および計数装置39は、前記の取出し部14
で取出された紙葉類が所定の間隔で搬送されて来るか否
か、すなわち取出しがなされない、または不完全な取出
しがなされたか、いわゆるスキップがあるか否かを検出
する装置を兼用している。
【0034】読み取り装置38としては光学的読み取り
装置が用いられ、有価証券から読み取られた情報は制御
部36へ送られ、予めメモリ40に格納されている基準
のデータと比較される。
【0035】計数装置39は、複数の発光素子39aと
それぞれに対応する受光素子39bとを備えている。搬
送ベルト30、31により搬送される有価証券Pは、発
光素子19aとそれぞれに対応する受光素子19bとの
間を通過し、その際、発光素子39aからの光を遮光す
る。そして、計数装置39は、受光素子39bからの明
暗信号を利用し有価証券Pを計数するとともに、その透
過光量を測定することにより有価証券Pの枚数を特定す
るようになっている。また、計数装置39は、明暗信号
により有価証券Pの搬送方向の長さ、および隣接する有
価証券間の間隔、つまり、搬送ピッチを測定する。な
お、測定結果は制御部36へ送られメモリ40に格納さ
れる。
【0036】一方、判別部18において計数、情報読み
取り、長さ検出された有価証券Pはその検出結果に応じ
て複数種類、例えば、4種類の有価証券に分けられ、各
種類毎に区分集積される。区分部20は搬送路32に設
けた3つの振り分けゲート20a、20b、20cを有
し、制御部36の制御の下、各ゲートを選択的に切換え
ることにより有価証券の搬送路を切換え、各有価証券を
その種類に応じた集積部へ導く。
【0037】集積部22は、有価証券の種類に応じた4
つの集積装置22a、22b、22c、22dを備えて
いる。また、施封部24は、集積装置22a、22b、
22cの下方にそれぞれ配設された3つの把施封部24
a、24b、24c、束施封部60、および束包装部6
1を備えている。失効部26は、2つのシュレッダ26
a、26b、および廃棄箱26cを備えている。
【0038】なお、各集積装置22a、22b、22
c,22dはそれぞれ同一の構成を有しているととも
に、把施封部24a、24b、24cもそれぞれ同一の
構成を有しているため、集積装置22aおよび把施封部
24aをそれぞれ代表してその構成を詳細に説明する。
【0039】図2に示すように、集積装置22aは搬送
ベルト30、31により搬送されてきた有価証券Pを受
けとめ、バックアップ部材45上に順次集積する集積羽
根車46を備えている。詳細には、搬送されてきた有価
証券Pは、集積羽根車46の羽根間に保持されて搬送さ
れた後、掻きだし板46aにより集積羽根車の羽根間か
ら掻きだされバックアップ部材45上に集積される。
【0040】重ね取り検知装置37、計数装置39、お
よび読み取り装置38を有する判別部18からの検知信
号により、バックアップ部材45上に集積された有価証
券Pが特定枚数、例えば「100枚」になったことが制
御部36によって判定されると、セパレータ46aが図
示矢印方向に回転し「101枚目」以降の有価証券Pを
保持する。その間にバックアップ部材45は下方に移動
し、バックアップ部材45上の100枚の有価証券Pは
図示しないクランプ機構により把施封部24aに受け渡
される。その後、バックアップ部材45は元の位置まで
上昇される。そして、バックアップ部材45が元の位置
まで上昇すると、セパレータ46aは「101枚目」以
降の有価証券Pを保持してまま元の位置まで戻り、「1
01枚目」以降の有価証券Pをバックアップ部材45上
に移載する。
【0041】なお、高速で有価証券Pを処理する必要の
ない場合には、セパレータ機能のない集積装置を使用す
ることも可能となる。把施封部24aは、100枚の有
価証券Pに小帯47を巻回し、その端部をヒーター48
によってヒートシールすることにより施封する。このよ
うに小帯47により施封された有価証券把P´は、束集
積装置60の上方に延出する搬送コンベア50上に立位
状態に移載される。
【0042】その後、有価証券把P´は、束施封部60
の一時集積部51に送り込まれ、図6に示すように、ヒ
ートシール方式を用いて大帯52a、52bにより十文
字結束され、1000枚の有価証券束P”となる。大帯
を掛ける順序は外れ易い縦帯52aを先に行い横帯52
bを後にしている。
【0043】なお、このとき有価証券束P”を目視で1
0把あることを確認し易くするため、有価証券把P´の
小帯47の巻掛け部分が5把ずつ反対となるように5把
分の有価証券把P´を束施封部60の前段に配置された
反転装置54により反転してもよい。
【0044】反転装置54は、有価証券把P´を吸着保
持する複数個のホルダー54aを一点中心に回転する反
転アーム54bに取り付けて構成され、有価証券把P´
を束施封部60の一時集積部51に送り込む搬送コンベ
ア50上の有価証券把P´を必要に応じて吸着保持して
反転する。したがって、反転装置54の反転機構は、上
述のように5把を連続して反転する他に、例えば5把の
内の真中の1把のみを反転したり、あるいは1把ごと交
互に反転することもでき、必要に応じて適宜選択可能で
ある。
【0045】反転装置54により反転され、あるいは反
転されずにそのまま束施封部60の一時集積部51に落
下した有価証券把P´は、次の有価証券把P´が受け入
れ可能なようにプッシャ56により後方に押され、その
後、保持爪57により保持される。そして、これを繰り
返すことにより5把の有価証券把P´が一時集積部25
に集積される。束施封部60により結束された1000
枚(10把)有価証券束P´は、シュリンクフィルムを
用いた束包装部61に送り込まれ、一括して自動的に包
装される。
【0046】なお、上述した構成の取出し部14、区分
部20、集積部22、施封部24、および失効部26
は、図3に示すように、制御部36に接続されこの制御
部によって動作が制御される。また、制御部36には、
処理装置の運転条件等の種々の情報を入力する操作パネ
ル64が接続されている。
【0047】上記のように構成された有価証券の処理装
置において、有価証券を搬送する搬送装置16の搬送速
度は判別部18の計数装置39によって検出された情報
に基づいて制御され、常に、所定の搬送速度に維持され
る。
【0048】次に、上記の取出し部14に設けられてい
る本発明の紙葉類の取出し装置について説明する。図7
には、この取出し装置の要部を示す。この取出し装置
は、前述した供給装置28の供給バックアップ28a
と、吸着回転ローラ14aすなわち取出しローラを備え
ている。
【0049】上記の供給バックアップ28aは、図示し
ない案内機構により上下に昇降自在に案内されており、
供給バックアップ昇降機構により昇降される。この供給
バックアップ昇降機構は、上下方向に沿ったスクリュー
軸70を備え、このスクリュー軸70には上記の供給バ
ックアップ28aに取り付けられたナット72が螺合し
ている。そして、上記のスクリュー軸70はモータ71
により正逆両方向に回転駆動され、これにより上記の供
給バックアップ28aが昇降する。
【0050】また、この供給バックアップ28aの昇降
経路に沿ってこの供給バックアップの昇降位置を検出す
る光学検出器等の検出器が設けられている。この実施形
態では、この検出器は、供給バックアップ28aの下降
下限位置を検出する供給バックアップ下端センサ73
と、この供給バックアップ28aの上昇上限位置を検出
する供給バックアップ上端センサ74とから構成されて
いる。
【0051】これらのセンサ73,74は、この供給バ
ックアップ28aの下降下限および上昇上限を検出して
この供給バックアップ28aを停止させるリミットスイ
ッチとして作用する。また、この供給バックアップ28
aは、その下降下限位置、すなわち上記の供給バックア
ップ下端センサ73でその位置が検出された位置におい
て、積み重ねられた紙葉類Pがその上に載置される。
【0052】そして、この実施形態では、上記の供給バ
ックアップ下端センサ73は、この供給バックアップ2
8a上に積み重ねられた紙葉類Pの全体の厚さすなわち
高さを測定するための供給バックアップ位置センサとし
ての作用を兼用しているものである。
【0053】また、上記の供給バックアップ28aの上
方には、紙葉類上面センサ、この実施形態の場合には券
上端検知センサが設けられている。この券上端検知セン
サは、軸76によって回動自在に支承された検知レバー
75を備えており、この検知レバー75の先端部が上昇
してきた紙葉類Pの上面に接触して回動するように構成
されている。また、この検知レバー75の後端部には、
光学検出器等の検知センサ77が設けられている。そし
て、上記の紙葉類Pの上面が前記の吸着回転ローラ14
aに対して取出しに最適な所定の高さまで上昇すると、
その上面に検知レバー75の先端部が当接してこの検知
レバー75が回動する。そして、この検知レバー75の
回動は上記の検知センサ77によって検出され、前記の
供給バックアップ昇降機構のモータ71が停止され、紙
葉類Pの上面がこの最適位置で停止する。
【0054】また、上記の吸着回転ローラ14aによっ
て紙葉類Pの上面から紙葉類が一枚ずつ取出されると、
その上面の高さが低下し、この上面の低下は上記の紙葉
類上面の検知センサ77により検出され、上記のモータ
71が作動し、再びこの紙葉類Pの上面が所定の高さま
で上昇する。このようにして、この紙葉類Pの上面の高
さを上記の吸着回転ローラ14aに対して最適の取出し
位置に維持する。
【0055】なお、この実施形態では、この紙葉類上面
の検知センサ77は、上記の紙葉類の上面の高さを直接
制御するためのセンサとして使用されるとともに、後述
するように、この紙葉類Pの積み重ねの全体の高さを測
定するセンサとしても使用され、これらの作用を兼用し
ている。
【0056】また、前述の吸着回転ローラ14aの下方
には、このローラ14aによって紙葉が取出される際
に、複数枚の紙葉が重なったまま取出されるのを防止す
る重ね取り防止ブロック78が設けられている。
【0057】また、この装置には、図8に示すように、
上記の各センサからの信号を受けるとともに、上記の供
給バックアップ昇降機構等を制御する供給バックアップ
制御回路80が設けられている。この供給バックアップ
制御回路80は、実際には前述した処理装置10全体の
制御部36内に一体的に組み込まれているものである
が、図8にはこの供給バックアップの制御回路部分のみ
を示す。
【0058】この供給バックアップ制御回路80は、前
述した紙葉類の上面の検知センサすなわち券上端検知セ
ンサ77、供給バックアップの下限位置を検出する下端
センサ73、および前述したこの処理装置の判別部18
からの信号が入力される。なお、この判別部18では、
搬送される有価証券等の紙葉類の重ね取り、スキップ等
を検出する機能を有していることは前述の通りである。
【0059】そして、この供給バックアップ制御機構8
0では、上記の信号およびその他の信号を処理し、これ
らに対応して上記の供給バックアップ昇降機構のモータ
71を制御する。
【0060】次に、図9を参照して上記の制御作動を説
明する。まず、ステップST1で紙葉類たとえば有価証
券の積み重ねが上記の供給バックアップ28aの上に移
送される。この場合には、前記のように、この供給バッ
クアップ28aは、その下限位置でこの有価証券の積み
重ねが移送され、この場合には上記の供給バックアップ
下端センサ73によりその位置が検出されている。
【0061】次にステップST2で、この移送された有
価証券すなわち紙葉類の積み重ねの枚数が供給バックア
ップ制御回路80に入力される。次に上記の供給バック
アップ昇降機構が作動して供給バックアップ28aが上
昇を開始し、ステップST3で供給バックアップの下端
検知センサ73、たとえば光学センサが暗から明にター
ンし、この供給バックアップ28aの上昇量の測定が開
始される。なお、この測定はたとえば供給バックアップ
昇降機構のモータ71の回転数の検出によって行われ
る。
【0062】次に、この供給バックアップ28aが上昇
を続け、紙葉類Pの上面が所定の位置に達すると、ステ
ップST4において紙葉類の上面の検知センサすなわち
光学センサである券上端検知センサ77が明から暗にタ
ーンする。これにより、上記のモータ71が停止され、
紙葉類Pの上昇が停止する。また、これとともに、上記
の供給バックアップ28aの上昇距離の測定が終了し、
この供給バックアップ28aの上昇の距離が測定され
る。
【0063】この場合に、上記の供給バックアップ下端
検知センサ73と、上記の券上端検知センサ77との距
離は一定でかつ判明しているので、この距離から上記の
供給バックアップ28aの上昇距離を減じると、この紙
葉類Pの積み重ねの全体の高さすなわち厚さが測定でき
る。
【0064】そして、この紙葉類Pの枚数は前記のよう
に判明しているので、この紙葉類Pの積み重ねの厚さを
この枚数で除せば、この紙葉類の一枚当たりの平均厚さ
が判明する。そして、この1枚当たりの平均の厚さは、
ステップST5において、この紙葉類が1枚取り出され
るごとの供給バックアップ28aの上昇量の規定値とし
てセットされる。
【0065】次に、ステップST6で前記の吸着回転ロ
ーラ14aによる紙葉類の取出しが開始される。この場
合、紙葉類が1枚取り出されるごとに、上記でセットさ
れた量、すなわち紙葉類1枚あたりの平均厚さに相当す
るだけ、供給バックアップ28aが上昇する。このよう
な制御により、紙葉類Pの上面は、吸着回転ローラ14
aに対して常に最適の取出し位置に正確に制御され、確
実な取出しがなされる。また、この制御は上記の券上面
検知センサ77による制御と異なり、検知レバー75の
振動等には影響されないので、極めて正確であり、重ね
取りやスキップ等を確実に防止できる。
【0066】次に、この実施形態では、前記の判定部1
8からの信号により、ステップST7において、常に正
規に1枚ずつ取り出しが行われているか否かが検出され
る。そして、ステップST8において、正規に1枚ずつ
取出されている場合には、ステップST9において供給
バックアップ28aの上昇量が規定量に維持され、この
供給バックアップ28aはこの規定量ずつ上昇する。ま
た、ステップST15において、前記の券上端検知セン
サ77からの信号により、紙葉類Pの上面の位置が所定
の範囲内にあるか否かが判定される。そして、この紙葉
類の上面の位置が所定の範囲内にある場合には、そのま
ま紙葉類の取出しが継続される。
【0067】また、この紙葉類の上面の位置が所定の範
囲から逸脱している場合には、異常ありと判定され、ス
テップST16で必要な補正、たとえばこの券上端検知
センサ77からの信号を優先して従来と同様な直接的な
制御をなす等の補正がが与えられる。したがって、たと
えば、紙葉類Pの積み重ねの中に、大きく湾曲した紙葉
や折り返された紙葉等が混入しており、この紙葉類Pの
高さに大幅な誤差が生じた場合でも、このような誤差に
よる悪影響を排除することができる。
【0068】また、万一、重ね取り等が発生した場合に
は、ステップST10で前記の判定部18でこれが検出
され、その信号が入力する。そして、これにより、ステ
ップST11において、上記の紙葉1枚当たりの供給バ
ックアップの上昇量に、規定量に所定の係数を乗じる補
正がなされる。
【0069】この場合、重ね取りが発生するのは、この
紙葉類の中に厚い紙葉や薄い紙葉が混在している場合
や、吸着回転ローラ14aに対する最適の取出し位置に
対して紙葉類の上面の位置が高すぎる場合、またはその
他の理由でこの吸着回転ローラ14aの取出し力が過大
な場合に発生する。このような重ね取りの発生を防止す
るには、紙葉類の上面の位置を少し低下させることが有
効である。このため、この場合には、供給バックアップ
の上昇量を規定量より少なく、たとえば規定量に所定の
係数0.98を乗じた量とする。この係数の値は、上記
のような重ね取りの原因を排除し、かつ紙葉類の上面の
位置が過度に低下してスキップ等の副次的な不具合を発
生しない範囲である。
【0070】また、万一、スキップ等が発生した場合に
は、ステップ12で前記の判定部18でこれが検出さ
れ、その信号が入力する。そして、これによりステップ
13において、上記の紙葉1枚当たりの供給バックアッ
プの上昇量に、規定量に所定の係数を乗じる補正がなさ
れる。
【0071】このスキップが発生するのは、吸着回転ロ
ーラ14aに対する最適の取出し位置に対して紙葉類の
上面の位置が低すぎる場合、またはその他の理由でこの
吸着回転ローラ14aの取出し力が不足した場合に発生
する。このようなスキップの発生を防止するには、紙葉
類の上面の位置を少し高くすることが有効である。この
ため、この場合には、供給バックアップの上昇量を規定
量より多く、たとえば規定量に所定の係数1.02を乗
じた量とする。この係数の値は、上記のようなスキップ
の原因を排除し、かつ紙葉類の上面の位置が過度に上昇
して重ね取り等の副次的な不具合を発生しない範囲であ
る。
【0072】上記のような補正をした後は、取出される
紙葉の枚数を計数し、その枚数が所定の枚数、たとえば
50枚に達したら、ステップST14で上記の補正を解
除するようにリセットされる。上記のような重ね取りや
スキップの原因が一次的なもので、前記の補正を行った
後にこの原因が解消した場合には、このような補正を長
い時間継続することは他の不具合を招く可能性がある
が、上記のように所定枚数でリセットすることにより、
このような不具合を防止することができる。なお、この
50枚という数値は、実際の試験から算出されたもの
で、この範囲であれば、補正が不必要に長く継続した
り、また不所望に短い時間で解消されるようなことがな
い。
【0073】そして、前述したようにステップST15
において、前記の券上端検知センサ77からの信号によ
り、紙葉類Pの上面の位置が所定の範囲内にあるか否か
が判定される。そして、この紙葉類の上面の位置が所定
の範囲内にある場合には、そのまま紙葉類の取出しが継
続される。
【0074】なお、本発明は上記の実施形態には限定さ
れない。たとえば、本発明は上記のような有価証券の処
理装置の取出し部に設けられる紙葉の取出し装置には限
定されず、各種の装置における紙葉類の取出し装置一般
に適用可能であることはもちろんである。
【0075】また、上記の紙葉類の積み重ねの厚さすな
わち高さを測定するセンサは、上記の実施形態では、供
給バックアップの下限停止位置を検出するセンサと、紙
葉類の上面を取出しローラに対して所定の位置に位置決
めするセンサを利用したものであるが、これらセンサと
は別に、供給バックアップの位置と紙葉類の上面とを検
出するセンサを上下に所定の距離だけ離間して配置して
も良いものである。
【0076】また、上記の実施形態では、万一紙葉類の
重ね取りやスキップが発生した場合に供給バックアップ
の上昇量を補正する機構が設けられているが、実用上、
または要求される仕様上から十分な紙葉取出しの信頼性
が得られるような場合には、これらの機構を省略するこ
とが可能である。
【0077】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、紙葉類
の平均厚さに対応した上昇量で供給バックアップが上昇
されるので、紙葉類の上面が取出しローラに対して最適
の取出し位置に制御され、かつこの制御は紙葉類の上面
を直接検出するセンサの振動等による誤差には影響され
ず、また構造も簡単であり、高い信頼性が得られ等、そ
の効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態例に係る有価証券の処理
装置全体を概略的に示す図。
【図2】上記処理装置の要部を拡大して模式的に示す斜
視図。
【図3】上記処理装置の構成を示すブロック図。
【図4】上記処理装置の重ね取り検知装置を示す側面
図。
【図5】上記重ね取り検知装置の動作を示す図。
【図6】施封された有価証券束を示す斜視図。
【図7】上記処理装置に使用されている本発明の一実施
形態の紙葉類取出し装置の要部を示す概略的な側面図。
【図8】上記の紙葉類取出し装置の構成を示すブロック
図。
【図9】上記の紙葉類取出し装置の制御作動を示すフロ
ーチャート。
【符号の説明】
10 処理装置 14 取出部 14a 吸着回転ローラ 18 判別部 28a 供給バックアップ 71 モータ 73 供給バックアップ下限検知センサ 75 検知レバー 77 券上端検知センサ P 有価証券

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積み重ねられた紙葉類が載置される供給
    バックアップと、この供給バックアップを昇降させる供
    給バックアップ昇降機構と、この供給バックアップの上
    方に配置されこの供給バックアップ上に積み重ねられて
    いる紙葉類を一枚ずつ取出す取出しローラと、上記の供
    給バックアップの昇降位置を検出する供給バックアップ
    位置センサと、上記の供給バックアップが上昇した際に
    紙葉類の積み重ねの上面を検出する紙葉類上面検知セン
    サと、上記の供給バックアップ位置センサおよび紙葉類
    上面検知センサからの信号を受けて上記のバックアップ
    昇降機構を制御する供給バックアップ制御回路とを備
    え、この供給バックアップ制御回路は、上記の供給バッ
    クアップ上に紙葉類が積み重ねられた状態の供給バック
    アップの位置とこの供給バックアップが上昇してその上
    の紙葉類の上面が上記の紙葉類上面検知センサにより検
    出された位置との関係からこの供給バックアップ上に積
    み重ねられた紙葉類の全体の高さを算出するとともに、
    これらの紙葉類の枚数からこれら紙葉類の1枚当りの平
    均厚さを算出し、上記の取出しローラにより紙葉類が1
    枚ずつ取出されるごとに上記の紙葉類の1枚当りの平均
    厚さに相当する規定量ずつ上記の供給バックアップを上
    昇させるものであることを特徴とする紙葉類取出し装
    置。
  2. 【請求項2】 前記の供給バックアップ位置センサは、
    前記の供給バックアップが積み重ねられた紙葉類を受け
    取る下端位置を検出するものであることを特徴とする請
    求項1の紙葉類取出し装置。
  3. 【請求項3】 前記の紙葉類上面検知センサは、前記の
    供給バックアップが上昇してその上の紙葉類の上面が前
    記の取出しローラの所定の取出し位置まで上昇したこと
    を検出し、この紙葉類の上面が所定の取出し位置にある
    か否かを検出する作用と前記の積み重ねられた紙葉類の
    全体の高さを検出する作用とを兼用するものであること
    を特徴とする請求項1の紙葉類取出し装置。
  4. 【請求項4】 前記の紙葉類上面検知センサは、先端部
    が前記の紙葉類の上面に接触することにより上下に回動
    する検知レバーを備え、この検知レバーの回動を検出す
    ることにより上記の紙葉類の上面を検知するものである
    ことを特徴とする請求項1の紙葉類取出し装置。
  5. 【請求項5】 前記の取出しローラの下流側には、取出
    した紙葉類の取出し状態を判別する判別機構が設けられ
    ており、前記の供給バックアップ制御回路はこの判別機
    構からの信号を受け、紙葉類の取出し状態に対応してこ
    れら紙葉類が1枚ずつ取出されるごとの供給バックアッ
    プの上昇量を補正するものであることを特徴とする請求
    項1の紙葉類取出し装置。
  6. 【請求項6】 前記の判別機構は、取出された紙葉類が
    複数枚取出された重ね取り、および取出しされなかった
    スキップを検出するものであり、また前記の供給バック
    アップ制御回路は、上記の重ね取りの場合には紙葉類が
    1枚ずつ取出されるごとの供給バックアップの上昇量を
    規定量より減少させ、またスキップの場合には供給バッ
    クアップの上昇量を規定量より増加させるように補正す
    るものであることを特徴とする請求項5の紙葉類取出し
    装置。
  7. 【請求項7】 前記の供給バックアップ制御回路は、前
    記の紙葉類の取出し状態に対応して供給バックアップの
    上昇量を補正した後、所定の枚数の紙葉類が正規に取出
    される状態が継続した場合に、この補正を解除して規定
    の上昇量に戻すものであることを特徴とする請求項5の
    紙葉類取出し装置。
  8. 【請求項8】 前記の重ね取りの際の供給バックアップ
    の上昇量の補正は規定量に0.98を乗じる補正であ
    り、またスキップの場合の補正は規定量に1.02を乗
    じる補正であることを特徴とする請求項6の紙葉類取出
    し装置。
  9. 【請求項9】 前記の供給バックアップ制御回路は、紙
    葉類が50枚継続して取出された場合に前記の補正を解
    除することを特徴とする請求項7の紙葉類取出し装置。
  10. 【請求項10】 前記の供給バックアップ制御回路は、
    前記の紙葉類上面検知センサにより検出された紙葉類の
    上面の位置が所定の範囲を越えない範囲で前記の供給バ
    ックアップの上昇量を制御するものであることを特徴と
    する請求項3の紙葉類取出し装置。
JP25733897A 1997-09-22 1997-09-22 紙葉類取出し装置 Pending JPH1191955A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008295948A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Mars Engineering Corp 景品払出装置
US7654517B2 (en) 2007-03-15 2010-02-02 Murata Machinery, Ltd. Image scanning apparatus and image scanner
US7753365B2 (en) 2007-03-15 2010-07-13 Murata Machinery, Ltd. Image scanning apparatus and image scanner
US8056896B2 (en) 2007-03-15 2011-11-15 Murata Machinery, Ltd. Image scanning apparatus and image scanner

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