JPH1191756A - 異形缶およびその製造方法 - Google Patents

異形缶およびその製造方法

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JPH1191756A
JPH1191756A JP9253931A JP25393197A JPH1191756A JP H1191756 A JPH1191756 A JP H1191756A JP 9253931 A JP9253931 A JP 9253931A JP 25393197 A JP25393197 A JP 25393197A JP H1191756 A JPH1191756 A JP H1191756A
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JP
Japan
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peripheral wall
deformed
diameter
wall portion
concave
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Withdrawn
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JP9253931A
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English (en)
Inventor
Tsuneari Niwa
恒有 丹羽
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】他種類の缶との識別が困難で、かつ変形がしや
すく、把持した場合に滑りやすいという問題があった。 【解決手段】筒状の周壁部13の一端が底壁部17によ
り閉塞された缶であって、前記周壁部13には、径方向
外方へ膨出する拡径部19が形成されるとともに、該拡
径部19には、それぞれ缶軸方向に向けて筋状に延在
し、径方向内方へ凹む凹条部20が周方向に間隔をあけ
て複数形成されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ビール缶、酒
缶、ジュース缶等に用いられる缶に係わり、特に、その
外面を立体的に変形加工された異形缶およびその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビールやジュース等の飲料を封入する飲
料缶としては、図5に示すものが知られている。この図
に示す飲料缶1は、有底筒状の缶胴2と、缶蓋(図示
略)とを主な要素として構成されたものである。缶胴2
の円筒状の周壁部3の上部には、縮径された肩部4が形
成され、該肩部4の上端が開口部5とされていて、この
開口部5を折り返してフランジ部6が形成されている。
また、缶胴2の下端部は、底壁部7により閉塞されてい
る。この缶胴2内には、各種の飲料が充填され、開口部
5に缶蓋が被冠され固定される。缶蓋の固定は、缶蓋の
周縁部をフランジ部6に巻締められてなされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の缶に
おいては、その缶胴2について缶の外観形状がほぼ同径
のストレートの円筒形状となっているため、形状的な特
徴がなく、他種類の缶との識別が簡便でないという問題
があり、しかも、周壁部3を把持した場合に容易に変形
しやすいという問題があった。また、缶内容物を飲むた
めに缶胴2を把持する場合、特に、冷やされた缶の表面
に付着する水滴等によって、滑りやすいという問題もあ
った。
【0004】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、他種類の缶との識別が簡単で、かつ変形がしに
くく、把持した場合に滑りにくい異形缶およびその製造
方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明の異形缶およびその製造方法においては、
つぎに示すような手段を講じた。すなわち、請求項1記
載の異形缶によれば、筒状の周壁部の一端が底壁部によ
り閉塞された缶であって、前記周壁部には、径方向外方
へ膨出する拡径部が形成されるとともに、該拡径部に
は、それぞれ缶軸方向に向けて筋状に延在し、径方向内
方へ凹む凹条部が周方向に間隔をあけて複数形成される
ことを特徴とする。
【0006】この発明の異形缶によれば、周壁部に拡径
部を有するとともに、この拡径部に凹条部が複数形成さ
れているため、缶胴を把持した場合と、周壁部に外力が
加わった場合とにおいて変形が抑えられる。
【0007】請求項2記載の異形缶によれば、請求項1
記載の異形缶であって、前記拡径部は周壁部の上部と下
部に形成され、周壁部の中央部には縮径部が形成されて
いることを特徴とする。
【0008】この発明の異形缶によれば、縮径部により
特に径方向の耐圧強度を向上させることができる。
【0009】請求項3記載の異形缶の製造方法によれ
ば、請求項1または2記載の異形缶の製造方法であっ
て、異形缶の周壁部を成形する成形金型が、缶胴を収容
するポケットの内周面に径方向外方へ凹む凹部を形成す
るとともに、該凹部の内面に、それぞれ缶軸方向に向け
て筋状に延在し、径方向内方へ凸状の凸条部を周方向に
間隔をあけて複数形成してなり、該成形金型のポケット
内に有底筒状の缶胴を収容し、該缶胴に内圧をかけるこ
とにより、周壁部を膨出させながら成形金型の凹部内面
に押しつけて、前記異形缶を成形することを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1から図4を参照して説明する。図1,図2は、この発
明による異形缶を示す図であって、図に示す異形缶11
は、有底筒状の缶胴12と、缶蓋(図示略)とを主な要
素として構成されたものである。缶胴12の筒状の周壁
部13の上部には、縮径された肩部14が形成され、該
肩部14の上端が開口部15とされていて、この開口部
15を折り返してフランジ部16が形成されている。ま
た、筒状の周壁部13の下端部は、底壁部17により閉
塞されている。
【0011】前記周壁部13には、缶胴軸線方向のほぼ
中央部に径内方へ縮径する縮径部18が形成されてい
る。そして、縮径部18と肩部14との間および縮径部
18と底壁部17との間には、それぞれ径方向外方へ膨
出する拡径部19が形成され、全体としてその断面形状
が瓢箪型をしている。さらに、それぞれの拡径部19に
は、それぞれ缶胴軸線方向に向けて筋状に延在し、径方
向内方へ凹む凹条部20が周方向に間隔をあけて複数形
成されている。
【0012】開口部15は、階段状の肩部14を設ける
ことによりフランジ16の口径とともに縮径されてい
る。
【0013】この缶胴12内には、各種の飲料が充填さ
れ、開口部15に缶蓋が被冠され固定される。缶蓋の固
定は、缶蓋の周縁部をフランジ部16に巻締められてな
される。
【0014】上記の異形缶によれば、周壁部13に拡径
部19を有するとともに、この拡径部19に凹条部20
が複数形成されているため、缶胴12を把持して、周壁
部13に外力が加わった場合に、この拡径部19部分に
凹み等が生じることなく、強度的に非常に頑丈で変形が
抑えられる。
【0015】また、その缶胴12について缶の外観形状
がほぼ胴径のストレートの円筒形状ではなく、周壁部1
3に拡径部19を有するほぼ瓢箪型形状であって、この
拡径部19に凹条部20が複数形成されているので、他
種類の缶との識別を容易に行うことができる。
【0016】さらにまた、周壁部13に拡形部19を有
しているので、缶胴12を把持した場合、滑りにくくな
っている。
【0017】縮径部により特に径方向の耐圧強度を向上
させることができる。
【0018】つぎに、上記の異形缶の製造方法について
説明する。この異形缶11は、まず、有底筒状の缶胴を
製作することからなされる。この場合の缶胴は、軸方向
に同径の断面形状円形の周壁部と、この下端部を閉塞す
る底壁部とからなるものである。そして、この缶胴によ
り、前記拡径部および凹条部を成形する。図3および図
4は、上記缶胴の周壁部の加工を行う成形装置を示す図
である。
【0019】これらの図に示す成形装置Xは、成形金型
31と、張り出し成形ゴム型32とからなるものであっ
て、前記成形装置Xの内部には、缶胴12を収容する空
間であるポケットPが形成されている。
【0020】この場合、成形金型31は、複数の金型
A,B,C,Dからなっていて、相互に型締めおよび相
互間を脱型できるようになっている。
【0021】金型Aは、通路33および34が形成され
ていて、また、張り出し成形ゴム型32に対して液体の
吸排を行う配管35および36が接続されている。
【0022】金型Cには、缶胴12を収容するポケット
Pの内周面に径方向外方へ凹む凹部37が形成されると
ともに、該凹部の内面には、それぞれ缶軸方向に向けて
筋状に延在し、径方向内方へ凸状の凸条部38が周方向
に間隔をあけて複数形成されている。
【0023】上記の成形装置Xにより、缶胴に拡径部1
9および凹条部20を成形する場合には、まず、前記成
形金型31のポケットP内に有底筒状の缶胴を収容し、
さらにその缶内部に張り出し成形ゴム型32を設置す
る。そして、張り出し成形ゴム型32内部に液体を流入
させて缶胴に内圧をかけ、張り出し成形ゴム型32を膨
らませる。周壁部を膨出させながら成形金型31の凹部
内面に押しつけ、周壁部13が膨らんで拡径部19を成
形するとともに、この拡径部19に凹条部20を成形す
る。
【0024】この製造方法によれば、缶胴をポケットP
内に配置し、缶胴内に張り出し成形ゴム型32を配置し
て、この張り出し成形ゴム型32内に液体の吸排を行う
だけで、缶胴に拡形部19および凹状部20が成形でき
るので、この異形缶11を効率よく簡単に製作すること
ができる。
【0025】なお、上記の実施の形態に示した異形缶1
1は、上下二箇所に拡径部19を有するものであるが、
この拡径部19は缶胴12の中央に一箇所設けるような
構造であっても良い。
【0026】
【発明の効果】この発明の異形缶によれば、以下の効果
が得られる。すなわち、缶胴について缶の外観形状が、
周壁部に拡径部を有するであって、さらに、この拡径部
に凹条部が複数形成されているので、他種類の缶との識
別が簡単になされるという効果を奏する。また、周壁部
を把持した場合に変形、凹みを生じにくく、強度的に非
常に頑丈であるという効果を奏する。さらにまた、周壁
部に拡形部を有しているので、缶胴を把持した場合、滑
りにくいという効果を奏する。縮径部により特に径方向
の耐圧強度を向上させることができるという効果を奏す
る。
【0027】この発明の異形缶の製造方法によれば、缶
胴をポケット内に配置し、缶胴内に張り出し成形ゴム型
を配置して、この張り出し成形ゴム型内に液体の吸排を
行うだけで、缶胴に拡形部および凹状部が成形できるの
で、この異形缶を効率よく簡単に製作することができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態を示す図であって、
異形缶を構成する缶胴の正面図である。
【図2】 図1のイ−イ線視断面図である。
【図3】 この発明の異形缶を製造するための成形装置
Xを示す図であって、異形缶の成形前の状態を示す図で
ある。
【図4】 この発明の異形缶を製造するための成形装置
Xを示す図であって、異形缶を成形中の状態を示す図で
ある。
【図5】 従来の飲料缶の一例を示す正面図である。
【符号の説明】
11 異形缶 12 缶胴 13 周壁部 17 底壁部 19 拡径部 20 凹条部 31 成形金型 32 張り出し成形ゴム型 37 凹部 38 凸状部 P ポケット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の周壁部の一端が底壁部により閉塞
    された缶であって、 前記周壁部には、径方向外方へ膨出する拡径部が形成さ
    れるとともに、該拡径部には、それぞれ缶軸方向に向け
    て筋状に延在し、径方向内方へ凹む凹条部が周方向に間
    隔をあけて複数形成されることを特徴とする異形缶。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の異形缶であって、 前記拡径部は周壁部の上部と下部に形成され、周壁部の
    中央部には縮径部が形成されていることを特徴とする異
    形缶。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の異形缶の製造方
    法であって、 異形缶の周壁部を成形する成形金型が、缶胴を収容する
    ポケットの内周面に径方向外方へ凹む凹部を形成すると
    ともに、該凹部の内面に、それぞれ缶軸方向に向けて筋
    状に延在し、径方向内方へ凸状の凸条部を周方向に間隔
    をあけて複数形成してなり、 該成形金型のポケット内に有底筒状の缶胴を収容し、該
    缶胴に内圧をかけることにより、周壁部を膨出させなが
    ら成形金型の凹部内面に押しつけて、前記異形缶を成形
    することを特徴とする異形缶の製造方法。
JP9253931A 1997-09-18 1997-09-18 異形缶およびその製造方法 Withdrawn JPH1191756A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004083049A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Top:Kk 吐出装置
KR100922037B1 (ko) 2002-08-26 2009-10-19 가부시기가이샤 톱 토출 장치
JP2009298428A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Showa Aluminum Kan Kk 金属缶
JP2011184050A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Toyo Glass Co Ltd 包装容器
CN106275735A (zh) * 2015-05-16 2017-01-04 四川谦泰仁投资管理有限公司 一种附着rfid电子标签的金属容器

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Effective date: 20041207