JPH1191337A - 自動車用空気調和装置 - Google Patents
自動車用空気調和装置Info
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- JPH1191337A JPH1191337A JP25575097A JP25575097A JPH1191337A JP H1191337 A JPH1191337 A JP H1191337A JP 25575097 A JP25575097 A JP 25575097A JP 25575097 A JP25575097 A JP 25575097A JP H1191337 A JPH1191337 A JP H1191337A
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- door
- evaporator
- bypass passage
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷風と温風との混合を十分に行うことができ
るとともに、エバポレータからの飛水を防止して、ヒー
タコアの性能を十分に発揮することができる自動車用空
気調和装置を提供する。 【解決手段】 ヒータコア3の下方に、エバポレータ2
を通過した冷風を、ヒータコア3をバイパスして案内す
る副バイパス通路21を設け、この副バイパス通路21
の入口側に、副バイパス通路21を開閉するバイパスド
ア21aを設けたことを特徴とする。
るとともに、エバポレータからの飛水を防止して、ヒー
タコアの性能を十分に発揮することができる自動車用空
気調和装置を提供する。 【解決手段】 ヒータコア3の下方に、エバポレータ2
を通過した冷風を、ヒータコア3をバイパスして案内す
る副バイパス通路21を設け、この副バイパス通路21
の入口側に、副バイパス通路21を開閉するバイパスド
ア21aを設けたことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エバポレータから
の飛水を防止してヒータコアの性能を十分に発揮できる
ようにした自動車用空気調和装置に関する。
の飛水を防止してヒータコアの性能を十分に発揮できる
ようにした自動車用空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用空気調和装置は、図6
に示すようにユニットケース1内に、空気冷却用のエバ
ポレータ2と、空気加熱用のヒータコア3とを車の前後
方向に並べて熱交換器を縦に置いて、このエバポレータ
2とヒータコア3との間には、エバポレータ2を通過し
た空気を、ヒータコア3側と、当該ヒータコア3をバイ
パスするバイパス通路4側に導くミックスドア5が設け
られ、このミックスドア5により冷風と温風の割合を調
節した後に、これを再度ミックスすることにより所定の
温度の温調空気が得られるようにしている。
に示すようにユニットケース1内に、空気冷却用のエバ
ポレータ2と、空気加熱用のヒータコア3とを車の前後
方向に並べて熱交換器を縦に置いて、このエバポレータ
2とヒータコア3との間には、エバポレータ2を通過し
た空気を、ヒータコア3側と、当該ヒータコア3をバイ
パスするバイパス通路4側に導くミックスドア5が設け
られ、このミックスドア5により冷風と温風の割合を調
節した後に、これを再度ミックスすることにより所定の
温度の温調空気が得られるようにしている。
【0003】この温調空気は、ユニットケース1に設け
られたデフ吹出口6から車室内のガラス内面に向けて、
また、ベント吹出口7から乗員の上半身に向けて、さら
に、フット吹出口8から乗員の足元に向けてそれぞれ吹
き出される。なお、デフ吹出口6とベント吹出口7には
デフ−ベントドア6aが、フット吹出口8にはフットド
ア8aがそれぞれ開閉可能に設けられている。
られたデフ吹出口6から車室内のガラス内面に向けて、
また、ベント吹出口7から乗員の上半身に向けて、さら
に、フット吹出口8から乗員の足元に向けてそれぞれ吹
き出される。なお、デフ吹出口6とベント吹出口7には
デフ−ベントドア6aが、フット吹出口8にはフットド
ア8aがそれぞれ開閉可能に設けられている。
【0004】なお、図中の符号「9」は図外のインテー
クユニットからの空気が導入される空気導入口、「1
0」はフィルタ、「11」はドレン排出口である。
クユニットからの空気が導入される空気導入口、「1
0」はフィルタ、「11」はドレン排出口である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最近の自動車
用空気調和装置は、車の左右方向(図面では紙面に垂直
な方向)はコンパクト化が図られているが、前後方向
(図上X方向)は長くなりがちになるので、これを短く
すれば、十分なミックスゾーンを確保できない。
用空気調和装置は、車の左右方向(図面では紙面に垂直
な方向)はコンパクト化が図られているが、前後方向
(図上X方向)は長くなりがちになるので、これを短く
すれば、十分なミックスゾーンを確保できない。
【0006】例えば、ベントモード(冷房モード)の場
合に、ミックスドア5を実線で示す中間位置にセットし
たとき、エバポレータ2により冷却された冷風の一部
は、バイパス通路4に流れ、残りはヒータコア3により
加熱される。そして、バイパス通路4を通過した冷風
は、そのままベント吹出口7へ向かい、ヒータコア3に
より暖められた温風は、フットドア8やユニットケース
内面に沿って流れた後にベント吹出口7に向かうことに
なる。
合に、ミックスドア5を実線で示す中間位置にセットし
たとき、エバポレータ2により冷却された冷風の一部
は、バイパス通路4に流れ、残りはヒータコア3により
加熱される。そして、バイパス通路4を通過した冷風
は、そのままベント吹出口7へ向かい、ヒータコア3に
より暖められた温風は、フットドア8やユニットケース
内面に沿って流れた後にベント吹出口7に向かうことに
なる。
【0007】この場合、冷風は、通路抵抗が少ないの
で、スムーズに流れ、その流速も早いが、温風は、ヒー
タコア3やユニットケース内面等からの抵抗を受け、流
速も低減する。
で、スムーズに流れ、その流速も早いが、温風は、ヒー
タコア3やユニットケース内面等からの抵抗を受け、流
速も低減する。
【0008】このため、温風は、冷風の流れの中に円滑
に入り込まず、冷風と十分ミックスされないままベント
吹出口7より吹き出される虞れがある。特に、全体がコ
ンパクト化され、十分なミックスゾーンを確保できない
ユニットでは、当該ベント吹出口7から吹き出される空
気の温度が設定された温度になりにくく、吹出口で温度
差が生じる虞れもある。
に入り込まず、冷風と十分ミックスされないままベント
吹出口7より吹き出される虞れがある。特に、全体がコ
ンパクト化され、十分なミックスゾーンを確保できない
ユニットでは、当該ベント吹出口7から吹き出される空
気の温度が設定された温度になりにくく、吹出口で温度
差が生じる虞れもある。
【0009】このような現象は、暖房モードの場合、つ
まりフット吹出口8から温風を出す場合もほぼ同様で、
温風の中に冷風が入りにくいという傾向が生じ、従来の
自動車用空気調和装置では、良好な温調特性が得られな
い虞れがある。特に、ベント吹出口7とフット吹出口8
の両方を開く、いわゆるバイレベルモードでは、ベント
吹出口7からの冷風とフット吹出口8からの温風の温度
差が大きくなってしまう傾向にある。
まりフット吹出口8から温風を出す場合もほぼ同様で、
温風の中に冷風が入りにくいという傾向が生じ、従来の
自動車用空気調和装置では、良好な温調特性が得られな
い虞れがある。特に、ベント吹出口7とフット吹出口8
の両方を開く、いわゆるバイレベルモードでは、ベント
吹出口7からの冷風とフット吹出口8からの温風の温度
差が大きくなってしまう傾向にある。
【0010】また、従来の自動車用空気調和装置は、コ
ンパクト化した結果、エバポレータ2から排出されるド
レン水が飛水するという問題もある。エバポレータ2に
は、空気中の水分が凝縮して付着し、これが次第に成長
し水滴となるが、この水滴がエバポレータ2を流れる空
気流により飛ばされ、ヒータコア3に降り掛かり、ヒー
タコアの性能を低下させることがある。
ンパクト化した結果、エバポレータ2から排出されるド
レン水が飛水するという問題もある。エバポレータ2に
は、空気中の水分が凝縮して付着し、これが次第に成長
し水滴となるが、この水滴がエバポレータ2を流れる空
気流により飛ばされ、ヒータコア3に降り掛かり、ヒー
タコアの性能を低下させることがある。
【0011】このため、エバポレータ2とヒータコア3
との間に、飛水を防止するリブを設けることも考えられ
るが、リブを設けると通気抵抗が増大し、好ましくな
い。
との間に、飛水を防止するリブを設けることも考えられ
るが、リブを設けると通気抵抗が増大し、好ましくな
い。
【0012】本発明は、上記した従来の技術の有する問
題点に鑑み提案されたもので、冷風と温風との混合を十
分に行うことができ、エバポレータからの飛水も防止で
きる自動車用空気調和装置を提供することを目的とす
る。
題点に鑑み提案されたもので、冷風と温風との混合を十
分に行うことができ、エバポレータからの飛水も防止で
きる自動車用空気調和装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。
る手段により達成される。
【0014】(1) ユニットケース内に、空気冷却用
のエバポレータと、空気加熱用のヒータコアとを有し、
このエバポレータとヒータコアとの間にはエバポレータ
を通過した空気を、ヒータコア側と、当該ヒータコアを
バイパスするバイパス通路側に分岐させるミックスドア
が設けられ、このミックスドアにより冷風と温風の割合
を調節した後に、再度ミックスすることにより所定温度
の温調空気が得られるようにした自動車用空気調和装置
において、前記エバポレータにより冷却された空気を前
記ヒータコアの下方をバイパスして案内する副バイパス
通路を設け、当該副バイパス通路の入口側に開閉可能な
バイパスドアを設けたことを特徴とする自動車用空気調
和装置。
のエバポレータと、空気加熱用のヒータコアとを有し、
このエバポレータとヒータコアとの間にはエバポレータ
を通過した空気を、ヒータコア側と、当該ヒータコアを
バイパスするバイパス通路側に分岐させるミックスドア
が設けられ、このミックスドアにより冷風と温風の割合
を調節した後に、再度ミックスすることにより所定温度
の温調空気が得られるようにした自動車用空気調和装置
において、前記エバポレータにより冷却された空気を前
記ヒータコアの下方をバイパスして案内する副バイパス
通路を設け、当該副バイパス通路の入口側に開閉可能な
バイパスドアを設けたことを特徴とする自動車用空気調
和装置。
【0015】(2) 前記バイパスドアは、前記エバポ
レータからの飛水を遮断可能な位置に配置したことを特
徴とする自動車用空気調和装置。
レータからの飛水を遮断可能な位置に配置したことを特
徴とする自動車用空気調和装置。
【0016】(3) 前記バイパスドアは、前記ミック
スドアがヒータコアの前面を開閉する作動と連動して副
バイパス通路を開閉するようにしたことを特徴とする自
動車用空気調和装置。
スドアがヒータコアの前面を開閉する作動と連動して副
バイパス通路を開閉するようにしたことを特徴とする自
動車用空気調和装置。
【0017】(4) 前記バイパスドアは、前記ミック
スドアの作動に先だって副バイパス通路を開閉作動する
ようにしたことを特徴とする自動車用空気調和装置。
スドアの作動に先だって副バイパス通路を開閉作動する
ようにしたことを特徴とする自動車用空気調和装置。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態
を示す概略断面図、図2〜図4は各モード状態を示した
自動車用空気調和装置の概略断面図であり、図5に示す
部材と共通する部材には同一符号を付している。
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態
を示す概略断面図、図2〜図4は各モード状態を示した
自動車用空気調和装置の概略断面図であり、図5に示す
部材と共通する部材には同一符号を付している。
【0019】図1に示す自動車用空気調和装置20は、
インテークユニット(図示せず)から空気導入口9を介
して空気が導入されるユニットケース1内に、空気を冷
却するエバポレータ2と、空気を加熱するヒータコア3
が立設された、いわゆる縦置き式のものである。この空
気調和装置20は、車の前後方向(図上X方向)にエバ
ポレータ2とヒータコア3を並設し、車の左右方向(図
面に垂直な方向)のコンパクト化を図るようにしたもの
である。
インテークユニット(図示せず)から空気導入口9を介
して空気が導入されるユニットケース1内に、空気を冷
却するエバポレータ2と、空気を加熱するヒータコア3
が立設された、いわゆる縦置き式のものである。この空
気調和装置20は、車の前後方向(図上X方向)にエバ
ポレータ2とヒータコア3を並設し、車の左右方向(図
面に垂直な方向)のコンパクト化を図るようにしたもの
である。
【0020】このユニットケース20の上部には、フロ
ントガラス内面に向けて温調空気を吹き出すデフ吹出口
6と、乗員の上半身に向けて温調空気を吹き出すベント
吹出口7が隣接して設けられ、また下部には、乗員の足
下に向かって温調空気を吹き出すフット吹出口8も設け
られている。
ントガラス内面に向けて温調空気を吹き出すデフ吹出口
6と、乗員の上半身に向けて温調空気を吹き出すベント
吹出口7が隣接して設けられ、また下部には、乗員の足
下に向かって温調空気を吹き出すフット吹出口8も設け
られている。
【0021】前記デフ吹出口6とベント吹出口7は、デ
フ・ベントドア6aにより選択的に開閉され、フット吹
出口8にはフットドア8aが開閉可能に設けられてい
る。
フ・ベントドア6aにより選択的に開閉され、フット吹
出口8にはフットドア8aが開閉可能に設けられてい
る。
【0022】なお、本実施の形態では、デフ吹出口6と
ベント吹出口7とを1枚のドアにより開閉するようにし
ているが、それぞれ別個のドアを用いることも可能であ
る。
ベント吹出口7とを1枚のドアにより開閉するようにし
ているが、それぞれ別個のドアを用いることも可能であ
る。
【0023】また、エバポレータ2とヒータコア3との
間には、ミックスドア5が回動可能に設けられ、その回
動角度によって、エバポレータ2を通過した冷風を、バ
イパス通路4側とヒータコア3側に分岐し、冷風と温風
との混合割合を調節する。
間には、ミックスドア5が回動可能に設けられ、その回
動角度によって、エバポレータ2を通過した冷風を、バ
イパス通路4側とヒータコア3側に分岐し、冷風と温風
との混合割合を調節する。
【0024】特に、本実施の形態では、エバポレータ2
により冷却された空気をヒータコア3をバイパスして案
内するための副バイパス通路21が設けられ、当該副バ
イパス通路21の入口にバイパスドア21aが開閉可能
に設けられている。
により冷却された空気をヒータコア3をバイパスして案
内するための副バイパス通路21が設けられ、当該副バ
イパス通路21の入口にバイパスドア21aが開閉可能
に設けられている。
【0025】この副バイパス通路21は、前記バイパス
通路4ともにエバポレータ2からの冷風を、ヒータコア
3をバイパスして流すものである。この副バイパス通路
21を通った冷風は、ヒータコア3から吹き出された温
風とヒータコア3の出口付近で流れ線が交差することに
なるので、ここで冷風と温風が十分ミックスされること
になる。また、この副バイパス通路21の形成により、
エバポレータ2からの冷風の一部が副バイパス通路21
に導かれるので、直接バイパス通路4に流れる量が低減
することになり、これによりバイパス通路4を流れる冷
風の流れの中に温風が円滑に入り込み易く、これによっ
ても冷風と温風のミックス性が向上し、温度差のない、
快適な温調を行うことができる。
通路4ともにエバポレータ2からの冷風を、ヒータコア
3をバイパスして流すものである。この副バイパス通路
21を通った冷風は、ヒータコア3から吹き出された温
風とヒータコア3の出口付近で流れ線が交差することに
なるので、ここで冷風と温風が十分ミックスされること
になる。また、この副バイパス通路21の形成により、
エバポレータ2からの冷風の一部が副バイパス通路21
に導かれるので、直接バイパス通路4に流れる量が低減
することになり、これによりバイパス通路4を流れる冷
風の流れの中に温風が円滑に入り込み易く、これによっ
ても冷風と温風のミックス性が向上し、温度差のない、
快適な温調を行うことができる。
【0026】また、この副バイパス通路21の入口側に
設けられているバイパスドア21aは、回動し開いた場
合に、ほぼ直立し、エバポレータ2からの凝縮水を確実
に受け止め、遮断し得る位置及び高さとなるように設定
されていることが好ましい。ただし、この高さに関して
は、所定の高さがあれば良く、不必要に高くすることは
ないが、副バイパス通路21の開口面積との関係を考慮
して設定しなければならない。
設けられているバイパスドア21aは、回動し開いた場
合に、ほぼ直立し、エバポレータ2からの凝縮水を確実
に受け止め、遮断し得る位置及び高さとなるように設定
されていることが好ましい。ただし、この高さに関して
は、所定の高さがあれば良く、不必要に高くすることは
ないが、副バイパス通路21の開口面積との関係を考慮
して設定しなければならない。
【0027】また、このバイパスドア21aが閉じた場
合は、ドレン口11に向かって下り傾斜した状態となる
ので、エバポレータ2からの飛水をドレン口11に向か
って流下させる、いわば「樋」の機能を発揮するように
なる。しかも、ヒンジの位置も壁12よりドレン口11
側に設けられ、飛水がヒータコア側に入らないようにし
てある。
合は、ドレン口11に向かって下り傾斜した状態となる
ので、エバポレータ2からの飛水をドレン口11に向か
って流下させる、いわば「樋」の機能を発揮するように
なる。しかも、ヒンジの位置も壁12よりドレン口11
側に設けられ、飛水がヒータコア側に入らないようにし
てある。
【0028】このバイパスドア21aは、前記ミックス
ドア5と連動するように構成されている。例えば、フル
クール時のようにミックスドア5がヒータコア3の前面
を全閉しているときは、当該バイパスドア21aも副バ
イパス通路21を全閉とし、フルホット時のようにミッ
クスドア5がヒータコア3の前面を全開にしているとき
は、当該バイパスドア21aも副バイパス通路21を全
開とする。
ドア5と連動するように構成されている。例えば、フル
クール時のようにミックスドア5がヒータコア3の前面
を全閉しているときは、当該バイパスドア21aも副バ
イパス通路21を全閉とし、フルホット時のようにミッ
クスドア5がヒータコア3の前面を全開にしているとき
は、当該バイパスドア21aも副バイパス通路21を全
開とする。
【0029】このようにバイパスドア21aとミックス
ドア5が連動関係を有するように構成すれば、例えば、
フルクール時のように多量の冷風がベント吹出口7から
吹き出ることが好ましい場合に、すべての冷風を最短距
離を通って円滑にベント吹出口7に導びくことができ
る。しかも、ヒータコア3の裏側を空気が流れないの
で、ヒータコア3自体が有している熱により冷風が不必
要に暖められることはなく、所定の低温を維持したまま
吹き出すことができる。
ドア5が連動関係を有するように構成すれば、例えば、
フルクール時のように多量の冷風がベント吹出口7から
吹き出ることが好ましい場合に、すべての冷風を最短距
離を通って円滑にベント吹出口7に導びくことができ
る。しかも、ヒータコア3の裏側を空気が流れないの
で、ヒータコア3自体が有している熱により冷風が不必
要に暖められることはなく、所定の低温を維持したまま
吹き出すことができる。
【0030】ただし、このバイパスドア21aは、必ず
しもミックスドア5と連動関係を有するように構成する
必要はなく、独立に開閉作動するようにしても良い。
しもミックスドア5と連動関係を有するように構成する
必要はなく、独立に開閉作動するようにしても良い。
【0031】また、バイパスドア21aは、ミックスド
ア5より先に作動するように構成することが好ましい。
ミックスドア5と同期させると、大きな面積のミックス
ドア5に風圧が作用することによりミックスドア5の作
動に大きなトルクが必要となるが、小型のバイパスドア
21aをミックスドア5より先に作動させると、ミック
スドア5に作用する風圧が軽減し、ミックスドア5の作
動に大きなトルクを必要とせず、円滑に作動させること
ができる。
ア5より先に作動するように構成することが好ましい。
ミックスドア5と同期させると、大きな面積のミックス
ドア5に風圧が作用することによりミックスドア5の作
動に大きなトルクが必要となるが、小型のバイパスドア
21aをミックスドア5より先に作動させると、ミック
スドア5に作用する風圧が軽減し、ミックスドア5の作
動に大きなトルクを必要とせず、円滑に作動させること
ができる。
【0032】次に、作用を説明する。
【0033】《ベントモード》図2に示すベントモード
の場合には、デフ・ベントドア6aがベント吹出口7を
開き、フットドア8aがフット吹出口8を閉じる。
の場合には、デフ・ベントドア6aがベント吹出口7を
開き、フットドア8aがフット吹出口8を閉じる。
【0034】フルクール時の場合は、ミックスドア5
は、図示するように、ヒータコア3の前面を閉鎖するの
で、バイパスドア12も副バイパス通路21を閉鎖す
る。
は、図示するように、ヒータコア3の前面を閉鎖するの
で、バイパスドア12も副バイパス通路21を閉鎖す
る。
【0035】この状態では、エバポレータ2を通過した
冷風は、直接、ミックスチャンバ4に導かれ、ベント吹
出口7から車室内に送出される。
冷風は、直接、ミックスチャンバ4に導かれ、ベント吹
出口7から車室内に送出される。
【0036】また、エバポレータ2からの飛水は、バイ
パスドア21aが閉鎖されているので、副バイパス通路
21には入り込まず、バイパスドア21aの樋効果によ
りドレン口11に向かって流される排水される。
パスドア21aが閉鎖されているので、副バイパス通路
21には入り込まず、バイパスドア21aの樋効果によ
りドレン口11に向かって流される排水される。
【0037】ミックスドア5が中間位置よりやや開いた
位置Aにセットされると、バイパスドア21aも中間位
置よりやや開いた位置aにセットされる。そして、エバ
ポレータ2を通過した冷風の一部は、バイパス通路4を
通ると共に副バイパス通路21に比較的多量の冷風が流
される。これにより副バイパス通路21を通った比較的
多量の冷風は、温風とミックスされた後に、バイパス通
路4を通る比較的少量の冷風とミックスされ、ベント吹
出口7から車室内に送出される。
位置Aにセットされると、バイパスドア21aも中間位
置よりやや開いた位置aにセットされる。そして、エバ
ポレータ2を通過した冷風の一部は、バイパス通路4を
通ると共に副バイパス通路21に比較的多量の冷風が流
される。これにより副バイパス通路21を通った比較的
多量の冷風は、温風とミックスされた後に、バイパス通
路4を通る比較的少量の冷風とミックスされ、ベント吹
出口7から車室内に送出される。
【0038】このようにミックスドア5が中間位置にセ
ットされたときは、エバポレータ2からの冷風の一部が
副バイパス通路21に導かれるので、直接バイパス通路
4に流れる量が低減することになり、これによりバイパ
ス通路4を流れる冷風の流れの中に温風が円滑に入り込
み易く、これによっても冷風と温風のミックス性が向上
する。
ットされたときは、エバポレータ2からの冷風の一部が
副バイパス通路21に導かれるので、直接バイパス通路
4に流れる量が低減することになり、これによりバイパ
ス通路4を流れる冷風の流れの中に温風が円滑に入り込
み易く、これによっても冷風と温風のミックス性が向上
する。
【0039】《フットモード》フットモード、すなわ
ち、温風を乗員の足下に向かって吹き出す暖房モードが
設定されると、例えば、フルホットモードの場合には、
図3に示すように、デフ・ベントドア6aが回動して、
ベント吹出口7を全閉状態、デフ吹出口50を全開状態
とし、フットドア8aがフット吹出口8を全開状態とす
る。
ち、温風を乗員の足下に向かって吹き出す暖房モードが
設定されると、例えば、フルホットモードの場合には、
図3に示すように、デフ・ベントドア6aが回動して、
ベント吹出口7を全閉状態、デフ吹出口50を全開状態
とし、フットドア8aがフット吹出口8を全開状態とす
る。
【0040】図示のフルホットモードでは、ミックスド
ア5がバイパス通路4を閉じるので、エバポレータ2を
通過した冷風は、大部分ヒータコア3に導かれて加熱さ
れるが、本実施の形態では、この冷風の一部が副バイパ
ス通路21に導かれる。
ア5がバイパス通路4を閉じるので、エバポレータ2を
通過した冷風は、大部分ヒータコア3に導かれて加熱さ
れるが、本実施の形態では、この冷風の一部が副バイパ
ス通路21に導かれる。
【0041】これにより、エバポレータ2を通過した冷
風は、ヒータコア3を通過し加熱された温風と、副バイ
パス通路21を通過し、ヒータコア3をバイパスした冷
風とに分割され、ヒータコア3の下流側で両空気がミッ
クスされたものが、フット吹出口8から車室内に吹き出
され、また副バイパス通路21を通過した冷風により上
方に変位された比較的高温の温風がデフ吹出口6よりフ
ロントガラス等に向かって吹き出される。
風は、ヒータコア3を通過し加熱された温風と、副バイ
パス通路21を通過し、ヒータコア3をバイパスした冷
風とに分割され、ヒータコア3の下流側で両空気がミッ
クスされたものが、フット吹出口8から車室内に吹き出
され、また副バイパス通路21を通過した冷風により上
方に変位された比較的高温の温風がデフ吹出口6よりフ
ロントガラス等に向かって吹き出される。
【0042】この場合も、エバポレータ2からの飛水
は、バイパスドア21aによって遮断され、ドレン口1
1から排水される。
は、バイパスドア21aによって遮断され、ドレン口1
1から排水される。
【0043】《デフロストモード》デフロストモード
は、フロントガラス等の曇りを除去するモードであり、
図4に示すように、デフ・ベントドア6aがベント吹出
口7を閉じ、デフ吹出口6が開放される。フットドア8
aはフット吹出口8を閉じる。
は、フロントガラス等の曇りを除去するモードであり、
図4に示すように、デフ・ベントドア6aがベント吹出
口7を閉じ、デフ吹出口6が開放される。フットドア8
aはフット吹出口8を閉じる。
【0044】ミックスドア5は、任意の位置にセットさ
れるが、本実施の形態では、副バイパス通路21を形成
しているので、図示の位置にセットされても、ヒータコ
ア3により加熱された温風と、副バイパス通路21を通
った冷風がミックスされ、所定の温度となって全量デフ
吹出口6に導かれる。
れるが、本実施の形態では、副バイパス通路21を形成
しているので、図示の位置にセットされても、ヒータコ
ア3により加熱された温風と、副バイパス通路21を通
った冷風がミックスされ、所定の温度となって全量デフ
吹出口6に導かれる。
【0045】また、エバポレータ2からの飛水は、バイ
パスドア21aによって遮断され、ドレン口11から排
水される。
パスドア21aによって遮断され、ドレン口11から排
水される。
【0046】《バイレベルモード》バイレベルモード
は、ベント吹出口7から冷風を、フット吹出口8から温
風を吹き出す頭寒足熱モードであり、図5に示すよう
に、デフ・ベントドア6aがベント吹出口7を開き、フ
ットドア8aがフット吹出口8を開く。
は、ベント吹出口7から冷風を、フット吹出口8から温
風を吹き出す頭寒足熱モードであり、図5に示すよう
に、デフ・ベントドア6aがベント吹出口7を開き、フ
ットドア8aがフット吹出口8を開く。
【0047】バイレベルモードの場合は、ミックスドア
5は、中間位置になり、副バイパス通路21も開くの
で、バイパス通路4の冷風量も減り、ヒータコア3を通
った温風とのミックス性も良く、フット吹出口8から吹
き出される空気流の温度が低下しやすく、ベント吹出口
7とフット吹出口8からの吹出し空気の温度差が広がる
ことはない。
5は、中間位置になり、副バイパス通路21も開くの
で、バイパス通路4の冷風量も減り、ヒータコア3を通
った温風とのミックス性も良く、フット吹出口8から吹
き出される空気流の温度が低下しやすく、ベント吹出口
7とフット吹出口8からの吹出し空気の温度差が広がる
ことはない。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ヒータコアの
下方に副バイパス通路を設け、エバポレータを通過した
冷風を、ヒータコアの下方を迂回してヒータコアの下流
側に導くようにしたので、ミックスゾーンが小さくても
冷風と温風とのミックス性が向上し、温度差のない、快
適な温調を行うことが可能となる。
下方に副バイパス通路を設け、エバポレータを通過した
冷風を、ヒータコアの下方を迂回してヒータコアの下流
側に導くようにしたので、ミックスゾーンが小さくても
冷風と温風とのミックス性が向上し、温度差のない、快
適な温調を行うことが可能となる。
【0049】請求項2記載の発明によれば、バイパスド
アによりエバポレータからの飛水を受け止めるようにし
たので、エバポレータからの飛水を防止し、ヒータコア
の性能低下を防止できる。
アによりエバポレータからの飛水を受け止めるようにし
たので、エバポレータからの飛水を防止し、ヒータコア
の性能低下を防止できる。
【0050】請求項3記載の発明によれば、バイパスド
アとミックスドアを連動し、副バイパス通路を開閉する
ようにしたので、フルクール時のように多量の冷風をベ
ント吹出口から吹き出ることが好ましい場合に、すべて
の冷風を最短距離を通って円滑にベント吹出口に導びく
ことができる。
アとミックスドアを連動し、副バイパス通路を開閉する
ようにしたので、フルクール時のように多量の冷風をベ
ント吹出口から吹き出ることが好ましい場合に、すべて
の冷風を最短距離を通って円滑にベント吹出口に導びく
ことができる。
【0051】請求項4記載の発明によれば、バイパスド
アがミックスドアより先に作動するようにしたので、ミ
ックスドアに掛かる風圧を軽減し、ミックスドアを円滑
に作動することができる。
アがミックスドアより先に作動するようにしたので、ミ
ックスドアに掛かる風圧を軽減し、ミックスドアを円滑
に作動することができる。
【図1】 本発明の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】 ベントモード時における各ドアの位置を示し
た自動車用空地調和装置の断面図である。
た自動車用空地調和装置の断面図である。
【図3】 フットモード時における各ドアの位置を示し
た自動車用空地調和装置の断面図である。
た自動車用空地調和装置の断面図である。
【図4】 デフロストモード時における各ドアの位置を
示した自動車用空地調和装置の断面図である。
示した自動車用空地調和装置の断面図である。
【図5】 バイレベルモード時における各ドアの位置を
示した自動車用空地調和装置の断面図である。
示した自動車用空地調和装置の断面図である。
【図6】 従来の自動車用空地調和装置の断面図であ
る。
る。
1…ユニットケース、 2…エバポレータ、 3…ヒータコア、 4…バイパス通路、 5…ミックスドア、 6…デフ吹出口 6a…デフ・ベントドア、 7…ベント吹出口、 8…フット吹出口、 8a…フットドア、 21…副バイパス通路、 21a…バイパスドア。
Claims (4)
- 【請求項1】 ユニットケース(1)内に、空気冷却用の
エバポレータ(2)と空気加熱用のヒータコア(3)とを有
し、このエバポレータ(2)とヒータコア(3)との間には
エバポレータ(2)を通過した空気を、ヒータコア(3)側
と、当該ヒータコア(3)をバイパスするバイパス通路
(4)側に分岐させるミックスドア(5)が設けられ、この
ミックスドア(5)により冷風と温風の割合を調節した後
に、再度ミックスすることにより所定温度の温調空気が
得られるようにした自動車用空気調和装置において、 前記エバポレータ(2)により冷却された空気を前記ヒー
タコア(3)の下方をバイパスして案内する副バイパス通
路(21)を設け、当該副バイパス通路(21)の入口側に開閉
可能なバイパスドア(21a)を設けたことを特徴とする自
動車用空気調和装置。 - 【請求項2】 前記バイパスドア(21a)は、前記エバポ
レータから(2)の飛水を遮断可能な位置に配置したこと
を特徴とする請求項1に記載の自動車用空気調和装置。 - 【請求項3】 前記バイパスドア(21a)は、前記ミック
スドア(5)がヒータコア(3)の前面を開閉する作動と連
動して副バイパス通路(21)を開閉するようにしたことを
特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用空気調和装
置。 - 【請求項4】 前記バイパスドア(21a)は、前記ミック
スドア(5)の作動に先だって副バイパス通路(21)を開閉
作動するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の
自動車用空気調和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25575097A JPH1191337A (ja) | 1997-09-19 | 1997-09-19 | 自動車用空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25575097A JPH1191337A (ja) | 1997-09-19 | 1997-09-19 | 自動車用空気調和装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1191337A true JPH1191337A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=17283118
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25575097A Withdrawn JPH1191337A (ja) | 1997-09-19 | 1997-09-19 | 自動車用空気調和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1191337A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003146054A (ja) * | 2001-11-13 | 2003-05-21 | Denso Corp | 車両用空調装置 |
CN100372699C (zh) * | 2002-09-17 | 2008-03-05 | 株式会社电装 | 用于汽车空气管的空气变向系统 |
-
1997
- 1997-09-19 JP JP25575097A patent/JPH1191337A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003146054A (ja) * | 2001-11-13 | 2003-05-21 | Denso Corp | 車両用空調装置 |
CN100372699C (zh) * | 2002-09-17 | 2008-03-05 | 株式会社电装 | 用于汽车空气管的空气变向系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041207 |