JPH1191153A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1191153A
JPH1191153A JP25306397A JP25306397A JPH1191153A JP H1191153 A JPH1191153 A JP H1191153A JP 25306397 A JP25306397 A JP 25306397A JP 25306397 A JP25306397 A JP 25306397A JP H1191153 A JPH1191153 A JP H1191153A
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toner
aperture
roller
opening
voltage
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JP25306397A
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Kisho Sato
紀章 佐藤
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実用的な低い制御電圧でも、良好な画像形成
に必要な濃度コントラストを得ることができる画像形成
装置を提供すること。 【解決手段】 アパチャ短径D、試験用メッシュ開口径
dとしたとき、0.8D<d<1.2Dのメッシュを適
度に通りにくいトナーは、トナー溜21、供給ローラ1
2、及び層規制ブレード18を経た直後の担持ローラ1
4上に担持された段階では、アパチャ短径よりもわずか
に大きい凝集体を形成しており、これが担持ローラ14
とアパチャ電極体1との接触部において機械的な力を受
けて若干のほぐし作用を受け、かつオン時における電界
の作用を受けることによって、オン時において反射濃度
1.5を得るために十分な量のトナーがアパチャ6を通
過して飛翔するとともに、オフ時にはトナー凝集体がア
パチャ6を通過しにくいため、印加電圧が低くても被り
にくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、プロッタ、ファクシミリ等に利用し得る画像形成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置の1つとして、複数
の開孔部(以下、アパチャと称する)と、その各アパチ
ャに対応して設けられた電極部とを有するアパチャ電極
体を用い、そのアパチャ電極体の前記電極部に対する印
加電圧を画像データに基いて制御することにより、トナ
ー粒子の前記アパチャにおける通過を制御し、通過した
トナー粒子により支持体上に画像を形成するものが、例
えば、米国特許第3689935号明細書において開示
されている。
【0003】この画像形成装置は、絶縁体よりなる平板
の一方の面に、連続した基準電極を形成し、他方の面
に、互いに絶縁された複数の制御電極を形成し、前記各
制御電極毎に前記3者を貫いて少なくも1列のアパチャ
を形成することにより構成されたアパチャ電極体を用い
たものであって、さらに、画像信号に応じて選択的に前
記基準電極と制御電極との間の電位差を与える手段と、
帯電したトナー粒子を前記アパチャに供給する手段と、
支持体をトナー粒子流路中で、支持体がアパチャ電極体
に対して相対的に移動させる手段とから構成され、前記
電位差によってアパチャを通過するトナー粒子の流れが
変調されることにより前記支持体上に画像を形成する。
【0004】また、例えば、米国特許第4743926
号、同4755837号、同4780733号、および
同4814796号の各明細書には、アパチャ電極体が
支持体側に制御電極、トナー供給側に基準電極を向けて
配設された画像形成装置が開示されている。
【0005】これに対して、米国特許第4912489
号明細書には、アパチャ電極体を、支持体側に基準電
極、トナー供給側に制御電極を向けて配設することによ
り、オフ時に制御電極に対して印加される電圧を、上記
米国特許に開示される画像形成装置に比べて1/4程度
に抑えることができることが記載されている。
【0006】尚、前記オフ時とは、支持体上にトナー粒
子を付着させない時、すなわち、画像の空白部分を形成
する時点を意味するものであり、逆にオン時と言えば、
支持体上にトナー像を形成する時点を意味するものとす
る。また、制御電極への印加電圧を、以下「制御電圧」
と称する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の画像形成装置において、オン時の制御電
圧とオフ時の制御電圧の差(以下、これを駆動電圧と称
する)は、IC等の集積回路によって駆動されるので、
安価な集積回路を使用することにより画像形成装置を提
供するためには、なるべく小さな駆動電圧であることが
好ましく、実用的には、50V以内に設定しなければな
らない。ところが、従来、支持体に形成される画像濃度
と制御電圧との関係は、図4(a)における破線に示す
ようになっていた。したがって、オン時に1.5以上の
十分な濃度が得られ、かつオフ時のカブリ濃度を0.0
7以下に抑える良質な画像形成を50Vの駆動電圧で行
うことは、前記従来の画像形成装置においては、如何に
オン時及びオフ時の制御電圧を設定しても不可能であっ
た。
【0008】詳述すると、図4(a)の破線に示す制御
電圧と画像濃度との関係(以下、制御電圧特性という)
において、制御電圧が高くなるほど、制御電圧変化に対
する画像濃度変化の度合い(感度)が高くなっている。
したがって、オン時に対応する高い制御電極の領域にあ
っては、制御電圧の印加により応答性よくトナー流が発
生するが、逆にオフ時に対応する低い制御電極の領域に
あっては、トナー流を発生させないためにマイナス電圧
をいくら印加しても、その制御電圧印加に対して応答性
が悪く、トナー流が途切れにくい問題があった。
【0009】例えば、図4(a)の破線において、オン
時の制御電圧を70Vに設定し、オフ時の制御電圧を2
0Vに設定すると、オン時の画像濃度は1.5以上で実
用的に十分な濃度が得られるが、オフ時には濃度が0.
07を大きく超え、いわゆる白地カブリが発生して見苦
しい画像となる。
【0010】一方、上述の白地カブリを抑えるため、図
4(a)の破線において、オン時の制御電圧を30Vに
設定し、オフ時の制御電圧を−20Vに設定すると、濃
度値は紙のみの濃度測定値である0.07まで十分に下
がり、オフ時の白地カブリが抑えられるが、オン時の画
像濃度は不十分であるため、やはり見づらい画像とな
る。
【0011】前記制御電圧特性は、図4(b)の実線の
ごとく、ある電圧しきい値で2値的に変化するものが最
も理想的であり、この場合、前記駆動電圧は極めて小さ
くできる。しかし、実際の制御電圧特性は、図4(a)
の破線のようになり、上述のように、駆動電圧が大きく
なってしまう。この原因としては種々あるが、最大の原
因は、トナー流制御手段に供給されるトナーの帯電量に
ばらつきがあるということである。
【0012】すなわち、トナーの粒子径や、外添剤・荷
電制御剤の存在量や分布等が、トナー粒子のすべてにつ
いて一定であり、かつ全てのトナー粒子が全て一次粒子
として存在すれば、全てのトナー粒子について全く同じ
帯電量が与えられ、制御電圧印加による外部電界に起因
してトナー粒子に働く静電気力も全てのトナー粒子につ
いて均一に働くので、帯電したトナー粒子をアパチャ電
極体に対して供給する部材とトナー粒子との間の相互作
用(付着力等)が全てのトナーについて均一に働くとす
れば、前記静電気力と前記相互作用とが釣り合うしきい
値電圧より小さな制御電圧ではトナー流が全く発生せ
ず、前記しきい値電圧より大きな制御電圧では全てのト
ナーがアパチャを通過することとなる。
【0013】しかしながら、前記トナーの粒子径や外添
剤等、及び前記相互作用は、実際には、かなりのばらつ
きがあり、しかも、全てのトナーが一次粒子として存在
することはなく、その多くは凝集体を形成している。し
たがって、このようなばらつきや凝集体の形成に応じ
て、前記しきい値電圧にも大きな分布が生じるため、制
御電圧を上げていくと、飛翔しやすいトナーから徐々に
トナー流となって飛翔していくことにより、制御電圧特
性は図4(a)の破線で示すように、始めはなだらかで
次第に急峻になる曲線を描くこととなる。
【0014】上述したように、従来のこの種の画像形成
装置においては、低い駆動電圧、特に市販の安価なIC
が使用できる50V以下の駆動電圧で、良好な画像形成
に必要な濃度コントラストを達成することはできなかっ
た。
【0015】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、実用的な低い制御電圧でも、良
好な画像形成に必要な濃度コントラストを得ることがで
きる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載の画像形成装置は、基材に少
なくとも開孔部、及び各開孔部に対応して設けられ画像
信号に応じた電圧が印加される制御電極を設け、帯電し
たトナーの前記開孔部における通過を前記電圧により制
御するトナー流制御手段と、その表面に前記帯電したト
ナーを担持し、かつ前記開孔部近傍において前記基材と
接触することにより、前記開孔部に対してトナーを供給
するトナー担持部材を少なくとも有するトナー供給手段
とを備えたものを対象として、特に、前記トナーとし
て、前記開孔部における最も小さい内径よりも一次粒子
径が小さく、かつ前記内径よりも大きな凝集体を形成し
ているものを用いたことを特徴としている。
【0017】このトナーは、前記開孔部の前記内径より
も大きな凝集体を形成することにより、オフ時において
は前記開孔部を通過しにくい。また、オン時において
は、前記トナー担持部材と基材との接触により前記開孔
部にトナーを供給することから、制御電圧印加によりト
ナーに働く静電気力が極めて大きくなること、及び前記
接触によりトナーに機械的外力が働くこと、の両者が相
俟って、トナーの開孔部における通過を促進する。した
がって、画像形成に際して実用的な駆動電圧で、かつ実
用上十分な濃度コントラストが得られる。
【0018】また、請求項2に記載の画像形成装置は、
前記トナーとして、前記内径をD、試験用篩のメッシュ
開口径をdとした場合に、0.8D<d<1.2D、
1.8D<d<2.2D、及び3D<d<3.5Dの範
囲にある3種の試験用篩を、この順に下から重ね、振り
幅2mmで60Hz、20秒間振動させてトナー20g
をふるいにかけたとき、最下部のメッシュ上に試料が約
0.5〜10.0g残るものを用いたことを特徴として
いる。
【0019】すなわち、このような条件を満足するトナ
ーは、開孔部の前記内径と近い大きさのメッシュを通り
にくいことから、開孔部においても通過しにくいので、
低制御電圧印加時において白地カブリを抑え、かつ高制
御電圧印加時において十分な画像濃度が得られることと
なり、画像形成に際して実用的な駆動電圧で、かつ実用
上十分な濃度コントラストが得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図面を参照しながら説明する。
【0021】図1は、本実施の形態の画像形成装置の概
略構成を示す図である。
【0022】トナー流制御手段としてのアパチャ電極体
1の図1における左側には、約1mmの間隙を隔てて背
面電極板22がシャーシ(図示せず)に配設される。そ
の背面電極板22の図1における下方には、一対の搬送
ローラ119が配置されており、普通紙や中間転写媒体
等の支持体20を搬送し、これを前記約1mmの間隙に
挿入される得るように構成される。また、前記アパチャ
電極体1の図1における右側には、そのアパチャ電極体
1の長手方向(図1の紙面と垂直の方向)に沿って、ト
ナー供給手段としてのトナー供給装置10が配設され
る。さらに、前記間隙を経た支持体20の進行先には、
その支持体20の表面に付着したトナー16を熱や圧力
等により定着するための定着装置26が配設される。
【0023】次に、前記各構成要素の詳細を説明する。
【0024】前記トナー供給装置10は、装置全体のハ
ウジングを兼ねるトナーケース11と、そのトナーケー
ス11内のトナー溜21に収納されるトナー16と、供
給ローラ12と、トナー担持部材としての担持ローラ1
4と、回収ローラ15と、トナー層規制ブレード18
と、回収ブレード19と、アジテータ17とから構成さ
れる。
【0025】ここで、前記担持ローラ14は、その表面
にトナー16を担持し、アパチャ電極体1に向かって搬
送するためのローラ状部材であり、例えば、金属ローラ
の表面に導電性ゴム層を形成したもの等を用いることが
できる。
【0026】前記供給ローラ12は、前記担持ローラ1
4に対してトナー16を供給するものであり、例えば、
スポンジローラ等により構成される。
【0027】前記回収ローラ15は、例えば、ステンレ
ス鋼の軸にナイロンブラシの生地を接着することにより
構成されたブラシローラ部材であり、前記担持ローラ1
4に残留したトナー16をはぎ取り回収するためのもの
である。
【0028】前記アジテータ17は、トナー溜21内に
おいて、トナー16のうち未使用のもの、及び回収ロー
ラ15により回収されたものを混合し攪拌するものであ
り、例えば、金属製回動軸に、コの字形の針金や、合成
樹脂製の羽根等を接着等により付設したもの等を用いる
ことができる。
【0029】そして、前記供給ローラ12、担持ローラ
14、回収ローラ15、及びアジテータ17は、トナー
ケース11に対して、それぞれ図示する矢印方向に、図
示しない駆動手段により回動可能に軸支され、かつ互い
にその回動中心軸が平行になるように配設される。
【0030】また、担持ローラ14と供給ローラ12、
及び担持ローラ14と回収ローラ15は、それぞれ互い
に接した状態で配設される。
【0031】さらに、前記トナー層規制ブレード18
は、担持ローラ14のローラ面上に担持されるトナー1
6の量が均一になるように調整するとともに、そのトナ
ー16を均一に帯電させるためのものであり、担持ロー
ラ14の前記ローラ面上に対して圧接されている。ま
た、回収ブレード19は、回収ローラ17のブラシ先端
と接触するように配置されており、回収ローラ17が回
転すると、ブラシに付着しているトナーがトナー溜21
に剥ぎ取られて落ちるようになっている。
【0032】前記アパチャ電極体1は、図2にその要部
を示すように、厚さ25μmのポリイミド製の基材であ
る絶縁シート2に、直径100μmの円形程度の開口面
積を有する開孔部としてのアパチャ6が1列に多数形成
され、かつその上面に厚さ1μmの制御電極4が各アパ
チャ6毎に形成されたものである。そして、前記アパチ
ャ電極体1は、図1に示すように、支持体20側に制御
電極4を対向させた状態で、前記トナーケース11に対
して張設されるとともに、絶縁シート2のアパチャ6近
傍位置で担持ローラ14により圧接され、前記ポリイミ
ド製の絶縁シート2の可撓性及び弾性により、図1及び
図3に示すように撓みつつ、アパチャ6近傍において前
記担持ローラ14とトナー16を介して面接触するよう
に配設されている。
【0033】尚、前記アパチャ電極体1と担持ローラ1
4との面接触における位置関係は、図3においては、各
アパチャ6の中心線が担持ローラ14の中心軸32を通
過するように配置されたものについて示している。この
配置によれば、各アパチャ6は、担持ローラ14の周面
の図3における最左部分を基準として上下均等に配置さ
れることにより、各アパチャ6を通過するトナー16の
分布をアパチャ内の全域で均一にすることができる。ま
た、アパチャ6の壁面とトナー16の飛翔方向とが平行
であるため、安定してトナー16を飛翔させることがで
きる。
【0034】さらに、アパチャ電極体1は、図3におけ
るアパチャ6を中心とした上側・下側とも、それぞれ同
じ角度だけたわむように担持ローラ14に対して圧接さ
れている。これにより、アパチャ電極体1と担持ローラ
14との接触面の面積を大きくすることができるととも
に、前記接触面における接触圧を均一にすることができ
るため、濃度ムラの発生を抑えることができる。
【0035】電気的に接地された担持ローラ14と制御
電極4との間には、制御電圧印加回路8が接続されてい
る。この制御電圧印加回路8は、画像信号に基いて制御
電極4に対して0V、もしくは+50Vの電圧を印加す
るように構成されている。
【0036】さらに、前記背面電極板22と前記担持ロ
ーラ14との間には、直流電源24が接続されており、
この直流電源は、前記背面電極板22に対して+1kV
の電圧を印加し得るようになっており、アパチャ6を通
過したトナー16を支持体20に静電気的に引きつける
ための電界を形成するようになっている。
【0037】次に、上述のように構成される画像形成装
置の動作を説明する。
【0038】まず始めに、アジテータ17、供給ローラ
12、及び担持ローラ14の図1に示す矢印方向の回転
により、トナー16は、トナー溜19内から供給ローラ
12に付着させられ、さらに、担持ローラ14に擦りつ
けられることにより、担持ローラ14上に担持され、層
規制ブレード18によって薄層化されるとともにマイナ
ス極性に均一に帯電させた後、担持ローラ14の回転に
よってアパチャ電極体1に向かって搬送される。そし
て、担持ローラ14上のトナー16は、アパチャ電極体
1の絶縁シート2に擦られつつアパチャ6の下に供給さ
れる。
【0039】ここで、画像信号に応じ、トナー16によ
るドットを形成すべき(オン時の)制御電極4には、制
御電圧印加回路8から+50Vの電圧が印加される。そ
の結果、そのアパチャ6の近傍には、制御電極4と担持
ローラ14の間の電位差により電界が形成され、マイナ
ス帯電のトナー16は、電位の高い方向に静電気力を受
け、担持ローラ14上からアパチャ6を通過して制御電
極4側に引き出され、さらに、背面電極板22に印加さ
れている電圧によって支持体20とアパチャ電極体1と
の間に形成される電界により、支持体20に向かって飛
翔し、支持体20上に堆積してドット状の画素を形成す
る。
【0040】また、トナー16によるドットを形成すべ
きでない(オフ時の)制御電極4には、制御電圧印加回
路8から0Vの電圧が印加される。その結果、担持ロー
ラ14と制御電極4との間には電界が形成されず、担持
ローラ14上のトナー16は、静電力を受けないのでア
パチャ6を通過しない。
【0041】更には、支持体20は、その面上にトナー
16により1列の画素が形成される間に、アパチャ列と
垂直の方向に1画素分送られる。そして、上述のプロセ
スを繰り返すことにより、支持体20の全面にトナー像
が形成される。その後、形成されたトナー像は、定着装
置26によって支持体20上に定着される。
【0042】アパチャ6を通過せず担持ローラ14に残
留したトナー16は、回収ローラ15のブラシで掻き取
られ、さらに、回収ブレード21で剥ぎ取られてトナー
溜21に回収される。トナー溜21に回収されたトナー
16はアジテータ17の回転により未使用のトナー16
と混合、攪拌され、その一部は再び供給ローラ12に付
着して行く。
【0043】上述の如く、トナー16は、担持ローラ1
4上に残留し続ける事は無く、常に装置内を循環し続け
るため、摩擦熱により劣化することはなく、また、一度
担持ローラ14上で帯電したものでも、回収によって自
然に放電され、次回に使用される際にも使用履歴は画像
形成に影響しない。
【0044】また、本実施の形態では各構成部品の配置
は理想的であり、担持ローラ14のトナー搬送上流側か
ら順に、供給ローラ12、層規制ブレード18、アパチ
ャ電極体1、回収ローラ15が配置され、かつ、担持ロ
ーラ14の片側に、重力方向の上向から順に、層規制ブ
レード18、供給ローラ12、回収ローラ12が配置さ
れ、担持ローラ14の、これらとは反対側にアパチャ電
極体1が配置されている。
【0045】すなわち、層規制ブレード18で発生する
余剰トナーは、供給ローラ14に重力で落下するので問
題はなく、また、供給ローラ12と担持ローラ14との
間をすり抜けたトナー16も回収ローラ12に落下する
ため問題は無いし、回収ローラ15上のトナー16は、
回収ブレード19によりトナー溜21に回収されるた
め、廃棄トナーを発生させる事が無い。そして、供給ロ
ーラ12の外形等を適宜調整することにより、層規制ブ
レード18によって発生した余剰トナーが、担持ローラ
14と供給ローラ12との接触部分の上方になるべく滞
留せず、回収ローラ15へ落下し易くしておくことは、
トナー16の劣化をより軽減させる効果がある。
【0046】さらに、担持ローラ14の図1における右
方で行われるトナー16の循環は、左方に配置されたア
パチャ電極体1に対して、余計なトナーを混入させるこ
とはなく、装置全体のシール(トナー漏れ防止)も極め
て自然にできる。
【0047】前記のように構成される画像形成装置にお
いて、絶縁性トナーを用いれば、担持ローラ14と制御
電極4の間の絶縁性が保たれ、アパチャ6が絶縁破壊す
ることがない。
【0048】上述のプロセスにおいて、制御電極4への
制御電圧印加により生ずる電界は、制御電極4とアパチ
ャ6の内部との間、及びそのアパチャ6と対向する担持
ローラ14のトナーを担持する円筒面との間に形成され
るので、担持されるトナー16に直接電界を作用させる
ため、トナー流の電界制御の効率がよい。
【0049】また、供給されるトナー16の一部が、ア
パチャ電極体1との摺動で機械的な力等を受け、オフ時
に対応するアパチャ6内に進入しても、アパチャ6内部
の電界でアパチャ6を通過しないように制御できるた
め、トナーの制御性が良い。
【0050】さらに、担持ローラ14とアパチャ電極体
1とは、トナー16の層を挟んで対向しているので、比
較的近距離に配置することができることにより、制御電
圧を低くでき、安価な駆動素子を使用することができ
る。
【0051】また、アパチャ電極体1の絶縁性シート2
は、担持ローラ14側に向けられているので、トナー供
給系の不具合で担持ローラ14上にトナー16が存在し
ない場合でも、制御電極4と担持ローラ14とが接触す
ることによる電気的な短絡でIC等の駆動素子が壊され
ることがない。
【0052】また、アパチャ電極体1と担持ローラ14
上のトナー16とは、アパチャ6の入口付近で接触して
いることにより、トナー16がアパチャ6の入口部分に
堆積しようとしても、担持ローラ14により順次供給さ
れるトナー16により押し流されるため、トナー16が
堆積、架橋してアパチャ6を塞ぐことが無い。
【0053】尚、ここで使用されるトナー16は、アパ
チャ電極体1と担持ローラー14との間で摺動によるス
トレスが加えられることになるが、架橋剤を添加するこ
とにより、トナー16の合成樹脂成分の高分子領域を増
やしているため、このような高ストレス状態でも耐久性
に問題が生じない。
【0054】次に、本実施の形態の画像形成装置に用い
られるトナー16の成分について説明する。
【0055】 樹脂(三菱レイヨン製ポリエステル) 100重量部 着色剤(三菱化学製カーボンブラック) 13重量部 WAX(三洋化成製ポリプロピレン) 5重量部 荷電制御剤(オリエント化学製含金属染料) 2重量部 を配合し、連続式の1軸押出機を用いて混練、冷却、粉
砕、分級して、負帯電黒色粒子を得た。これに、日本ア
エロジル製シリカ微粉体を1〜3重量部外添してトナー
A〜Hを得た。これらのトナーを上述の画像形成装置を
用いて評価した結果を表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】尚、このトナーA〜Hは、混練、冷却、粉
砕、分級、外添量の各条件をそれぞれ変えたものであ
り、これにより、表1に示すように、それぞれトナー粒
子径が異なり、また流動性・凝集度の異なる8種類のト
ナーを得た。
【0058】表1には、前記トナーA〜Hについて、ア
パチャ6の形状を77μm×100μmの長円形(オー
バル形状)、担持ローラ14の周速度を毎秒100m
m、供給ローラ12の周速度を毎秒100mm、アジテ
ータ17の周速度を毎分30回転、支持体20(Xer
ox社製普通紙、品番4024)の搬送速度を毎秒25
mm(印字枚数=毎分6枚に相当)、オン/オフの制御
電圧を+50V/0Vの条件で画像形成テストを行った
ときの、オン/オフにおける反射濃度データを、それぞ
れ「濃度」及び「被り」の欄に示した。尚、「濃度」及
び「被り」の測定は、MACHBETH社製RD914
反射濃度計を使用した。以上のように測定した場合、
「濃度」は1.5以上、「被り」は0.07以下である
ことが実用上望ましい。
【0059】表1には、また、77μm×100μmの
アパチャ径に対応して、60メッシュ(目開き250μ
m)、100メッシュ(目開き149μm)、200メ
ッシュ(目開き74μm)の篩を、この順に上から重ね
たものを用意し、前記60メッシュの上にトナーを20
g乗せ、振り幅2mmで、1秒間あたり60回で20秒
間ふるいにかけたときの、200メッシュ上に残ったト
ナー重量のデータを示した。尚、前記の各篩は、アパチ
ャ短径D、試験用篩のメッシュ開口径dとした場合に、
0.8D<d<1.2D、1.8D<d<2.2D、3
D<d<3.5Dの範囲となるように選定したものであ
る。
【0060】表1から明らかなように、最下部(200
メッシュ)のメッシュ上に残る試料が所定の範囲内(約
0.5〜10g)に入っているトナーA、B、Cは、そ
の他のトナーに比べ、濃度、被りが実用十分な範囲にあ
る。また、トナーAを用い、制御電圧をスキャンさせつ
つ各制御電圧に対応する反射濃度を測定することにより
求めた制御電圧特性を図4(a)の実線で示す。この図
から明らかなように、トナーAは、図4(b)に示す理
想的な関係には及ばないものの、従来例(破線のもの)
よりも優れたコントラストを小さな駆動電圧で実現可能
である。
【0061】これに対し、前記所定の範囲より大きいト
ナーD、Eは、濃度は十分得られるが、被りが多くなり
実用的な範囲を満たさない。また、所定の範囲より小さ
いトナーF、Gは、濃度、被りとも実用的な範囲を満た
さなかった。
【0062】以上、表1から明らかなように、アパチャ
短径(今回は77μm)に近い大きさ(アパチャ開口径
D、試験用メッシュ開口径dとしたとき、0.8D<d
<1.2D)のメッシュを適度に通りにくいトナーは、
トナー溜21、供給ローラ12、及び層規制ブレード1
8を経た直後の担持ローラ14上に担持された段階で
は、アパチャ短径よりもわずかに大きい凝集体を形成し
ていると考えられ、これが担持ローラ14とアパチャ電
極体1との接触部において機械的な力を受けて若干のほ
ぐし作用を受け、かつオン時における電界の作用を受け
ることによって、オン時において反射濃度1.5を得る
ために十分な量のトナーがアパチャ6を通過して飛翔す
るとともに、オフ時にはトナー凝集体がアパチャ6を通
過しにくいため、印加電圧が低くても被りにくい。
【0063】尚、本発明は、以上詳述した実施の形態に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて、種々の変更を加えることが可能である。
【0064】例えば、前記実施の形態においては、トナ
ー流制御手段としてアパチャ電極体を用いたが、米国特
許第5036341号明細書に記載されるような網目状
の電極体を用いることも可能である。
【0065】また、前記実施の形態では、担持ローラ1
4上の残留トナーを回収する手段としてブラシ状の回収
ローラ15を用いたが、これに限らず、粘着性の強いシ
リコンゴム等でも良い。また、ウレタン等の樹脂ブレー
ドで剥ぎとっても良い。その場合、剥ぎ取られたトナー
は、前記実施の形態における回収ローラ15のような部
品を樹脂ブレードの下部に配置してトナー溜21まで回
収する必要がある。
【0066】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の請求項
1の画像形成装置によれば、オフ時に対応する低い制御
電圧の印加時にトナーが開孔部を通過しにくいため、オ
フ時の白地カブリを抑えることができる。したがって、
実用的な低い制御電圧でも、良好な画像形成に必要な濃
度コントラストを得られる画像形成装置を提供すること
ができる。
【0067】また、請求項2に記載の画像形成装置によ
れば、開孔部の最も小さい内径をDとし、試験用篩のメ
ッシュ開口径をdとしたとき、0.8D<d<1.2、
1.8D<d<2.2D、3D<d<3.5Dの範囲に
ある3種の試験用篩を、この順に下から重ね、振り幅2
mmで60Hz、20秒間振動させてトナー20グラム
をふるいにかけたとき、最下部のメッシュ上に試料が約
0.5〜10.0g残るトナー、すなわち、アパチャと
同等の大きさである最上部のメッシュを通過しにくい凝
集体を多く含むトナーを用いることによって、オフ時に
対応する低い制御電圧の印加時にトナーが開孔部を通過
しにくいため、オフ時の白地カブリを抑えることができ
る。したがって、実用的な低い制御電圧でも、良好な画
像形成に必要な濃度コントラストを得られる画像形成装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態である画像形成装置
の概略構成図である。
【図2】前記画像形成装置に用いられるアパチャ電極体
の要部を切断して拡大した斜視図である。
【図3】前記画像形成装置に用いられるアパチャ電極体
と担持ローラとの接触状態を模式的に示す図である。
【図4】前記画像形成装置及び従来の画像形成装置にお
ける制御電圧特性を示す説明図である。
【符号の説明】
1 アパチャ電極体 2 絶縁シート 4 制御電極 6 アパチャ 10 トナー供給手段 12 トナー担持ローラ 16 トナー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材に少なくとも開孔部、及び各開孔部
    に対応して設けられ画像信号に応じた電圧が印加される
    制御電極を設け、帯電したトナーの前記開孔部における
    通過を前記電圧により制御するトナー流制御手段と、 その表面に前記帯電したトナーを担持し、かつ前記開孔
    部近傍において前記基材と接触することにより、前記開
    孔部に対してトナーを供給するトナー担持部材を少なく
    とも有するトナー供給手段と、 を備える画像形成装置であって、 前記トナーとして、前記開孔部における最も小さい内径
    よりも一次粒子径が小さく、かつ前記内径よりも大きな
    凝集体を形成しているものを用いたことを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記トナーとして、前記内径をD、試験
    用篩のメッシュ開口径をdとした場合に、0.8D<d
    <1.2D、1.8D<d<2.2D、及び3D<d<
    3.5Dの範囲にある3種の試験用篩を、この順に下か
    ら重ね、振り幅2mmで60Hz、20秒間振動させて
    トナー20gをふるいにかけたとき、最下部のメッシュ
    上に試料が約0.5〜10.0g残るものを用いたこと
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
JP25306397A 1997-09-18 1997-09-18 画像形成装置 Pending JPH1191153A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000029220A1 (fr) * 1998-11-13 2000-05-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif de formation d'image et tete associee

Cited By (2)

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WO2000029220A1 (fr) * 1998-11-13 2000-05-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif de formation d'image et tete associee
US6499830B1 (en) 1998-11-13 2002-12-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image forming apparatus and image forming head

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