JPH1190828A - 熱交換器等の金属製ろう付品及びその製造方法 - Google Patents

熱交換器等の金属製ろう付品及びその製造方法

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JPH1190828A
JPH1190828A JP25552097A JP25552097A JPH1190828A JP H1190828 A JPH1190828 A JP H1190828A JP 25552097 A JP25552097 A JP 25552097A JP 25552097 A JP25552097 A JP 25552097A JP H1190828 A JPH1190828 A JP H1190828A
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JP
Japan
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brazing
heat exchanger
bracket
brazed
metal
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JP25552097A
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English (en)
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茂 ▲葛▼生
Shigeru Kuzuu
Tadaaki Morita
忠昭 森田
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Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付用のブラケット3を含んで一括炉中ろう
付されたアルミニウム製凝縮器1のブラケット3の強度
を増大すること。 【解決手段】 炉中ろう付後のブラケット3に対しガラ
スビーズ等を用いてブラスト処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換器等の金属
製ろう付品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばカークーラー用アルミニウム製凝
縮器には、これを車体に取付けるための取付用ブラケッ
トが備えられる。従来、このブラケットは、一括炉中ろ
う付により接合一体化された熱交換器本体に対し、締結
部材等にて後付けにより備えられることが多かったが、
近時、このブラケットも熱交換器本体の一括炉中ろう付
時に併せて一括炉中ろう付するようにすることの検討も
進められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブラケ
ットは、熱交換器本体を車体にしっかりと取付けるため
の要強度部品であり、上記のように、熱交換器本体の一
括ろう付に際して併せて一括炉中ろう付して熱交換器本
体に備えさせるものとすると、炉中ろう付により、その
ろう付温度(約600℃)のもとで、鈍されて軟化して
しまい、そのようなブラケットにて熱交換器本体を車体
に取り付けると、運転中の振動や衝撃などによってブラ
ケットに変形を生じさせてしまうおそれがある。そのた
め、ブラケットを熱交換器本体と共に一括炉中ろう付で
きるケースには制限があった。
【0004】本発明は、上記のような問題点に鑑み、熱
交換器におけるブラケットなどのような要強度部品を一
部に含んで一括炉中ろう付された金属製ろう付品のその
要強度部分を強度的に強いものにすることができて、一
括炉中ろう付の適用範囲を拡大することができる構造の
金属製ろう付品及びその製造方法を提供することを課題
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、複数の金属
製部品を一括炉中ろう付により接合一体化して構成され
た金属製ろう付品であって、ろう付後の要強度部分に局
部的にブラスト処理が施されてなることを特徴とする金
属製ろう付品によって解決される。また、複数の金属製
部品を互いに組み合わせ、これら金属部品を一括炉中ろ
う付により接合一体化したのち、このろう付接合品の要
強度部分に局部的にブラスト処理を施すことを特徴とす
る金属製ろう付品の製造方法によって解決される。
【0006】即ち、一括炉中ろう付により鈍され軟化さ
れた要強度部分は、ブラスト処理が施されることによっ
て加工硬化され、強度が高められる。従って、要強度部
分を一部に含んで一括炉中ろう付した場合のろう付によ
る要強度部分の強度低下の問題が解消され、一括炉中ろ
う付できる範囲の拡大を図ることができる。特に、ブラ
スト処理はろう付品を局部的に加工硬化させる上で簡易
かつ確実な方法であり、実用性にも優れる。
【0007】また、ろう付品が、熱交換器本体にブラケ
ット等の取付用部品を含んで一括炉中ろう付されたもの
であるような場合には、ろう付された取付用部品に対し
てブラスト処理を施すことで、ろう付により軟化された
取付用部品の強度を高いものに復帰、改善することがで
き、取付側に取付けた後に取付用部品に不本意な変形等
を生じさせてしまうというような不具合の発生を防止す
ることができ、好適な適用対象である。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0009】本実施形態では、カークーラー用凝縮器を
対象とする。図1に示される凝縮器(1)において、
(2)は熱交換器本体、(3)は取付用部品、即ち要強
度部品としてのブラケットである。
【0010】熱交換器本体(2)において、(4)…は
伝熱管としての偏平チューブ材であり、アルミニウム製
の多孔押出形材からなる。(5)はヘッダーであり、ろ
う材のクラッドされたアルミニウムブレージングシート
をパイプ状に曲成してその側縁部同士を突き合わせ状態
にしたヘッダーパイプ(5a)と、その端部を塞ぐアル
ミニウム製の蓋材(5b)からなる。(6)…はアルミ
ニウムブレージングシート製のコルゲートフィン、
(7)はアルミニウム製のサイドプレート、(8)はア
ルミニウム製の冷媒冷媒入口管である。
【0011】ブラケット(3)は、熱交換器本体(2)
を車体側に取付けるための部品で、アルミニウム製押出
型材を所定長さ単位にスライス切断して製作されたもの
である。
【0012】凝縮器(1)の製作は、次のようにして行
われる。即ち、チューブ(4)…の端部をヘッダー
(5)に連通状態に嵌合すると共に、チューブ(4)…
間にフィン(6)…を配置し、その他、サイドプレート
(7)、冷媒冷媒入口管(8)等を組付けた状態にして
仮組状態の熱交換器本体に組み立てる。そして、この熱
交換器本体(2)のヘッダー(5)にブラケット(3)
も併せて組み付ける。
【0013】次いで、この仮組状態の凝縮器組立体に対
し、フッ化物系フラックスを浸漬にて塗布すると共に、
ブラケット(3)部分に対してはフッ化物系フラックス
をハケ塗り等により多めに塗布しておく。
【0014】そして、この組立体を炉中にて一括ろう付
し、ブラケット(3)を含めて全体を接合一体化する。
この炉中ろう付によって得られた凝縮器(1)におい
て、ブラケット(3)は鈍され軟化している。また、ブ
ラケット(3)にはフラックスの残渣が多く付着してい
る。
【0015】この一括炉中ろう付後、凝縮器(1)のブ
ラケット(3)の外表面に対しブラスト処理を施す。ブ
ラスト処理は、例えばガラスビーズなどを用いて行えば
よい。このブラスト処理により、ろう付にて軟化された
ブラケット(3)は加工硬化され、その強度が高められ
る。同時にブラケット(3)に付着したフラックスの残
渣も除去される。以上のようにして、凝縮器(1)に製
作される。
【0016】因みに、上記のようにして製作した凝縮器
(1)において、ブラスト処理前のブラケット(3)の
硬度と、ブラスト処理後のブラケット(3)の硬度とを
測定して比較した結果、ブラスト処理によってブラケッ
ト(3)の強度を10%程度向上し得ることを確認し
た。
【0017】以上に、本発明の実施形態を示したが、本
発明は上記実施形態に限られるものではなく、発明思想
を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。例えば、
本発明のろう付品は、カークーラー用凝縮器に限らず、
各種の熱交換器であってよく、また、熱交換器に限ら
ず、各種のろう付品であってよい。即ち、本発明は、要
強度部品を一部に含んで一括炉中ろう付するような場合
に、広く適用されるものである。また、材質もアルミニ
ウムに限られるものではなく、ろう付に適した各種の金
属であってよい。
【0018】
【発明の効果】上述の次第で、本発明の金属製ろう付品
及びその製造方法は、一括炉中ろう付されたろう付品の
要強度部分に局部的にブラスト処理を施すものであるか
ら、要強度部分を一部に含んで一括炉中ろう付した場合
のろう付による要強度部分の強度低下の問題を解消しえ
て、一括炉中ろう付できる範囲の拡大を図ることができ
る。しかも、ブラスト処理は、局部強度アップ手段とし
て最適であり、要強度部分を施工上容易に強度アップす
ることができ、実用性に優れる。
【0019】また、ろう付品が、熱交換器本体にブラケ
ット等の取付用部品を含んで一括炉中ろう付されたもの
であるような場合には、ろう付された取付用部品に対し
てブラスト処理を施すことで、ろう付により軟化された
取付用部品の強度を高いものに容易に復帰、改善するこ
とができ、取付側に取り付けた後に取付け用部品に不本
意な変形等を生じてしまうのを効果的に防止することが
できる。
【0020】加えて、ろう付をフッ化物フラックスを用
いて行うような場合には、その残渣がろう付品の外観を
悪くするが、上記のようなろう付後のブラスト処理によ
りその残渣を除去でき、ろう付品の外観を良好なものに
することができる利点もある。特に、熱交換器に一括ろ
う付される取付用部品などでは、しっかりとしたろう付
接合部を形成すべく、ろう付に際してフッ化物フラック
スが多く塗布され、ろう付後にその残渣が多く残存する
が、この残渣がブラスト処理によりきれいに除去され、
熱交換器の取付用部品部分の外観を良好なものにするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態にかかる凝縮器を示すもので、図
(イ)はブラケット取付部分の正面図、図(ロ)は図
(イ)のI−I線断面図である。
【符号の説明】
1…凝縮器(金属製ろう付品) 2…凝縮器本体 3…ブラケット(取付用部品、要強度部品)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の金属製部品を一括炉中ろう付によ
    り接合一体化して構成された金属製ろう付品であって、
    ろう付後の要強度部分に局部的にブラスト処理が施され
    てなることを特徴とする金属製ろう付品。
  2. 【請求項2】 複数の金属製部品を互いに組み合わせ、
    これら金属部品を一括炉中ろう付により接合一体化した
    のち、このろう付接合品の要強度部分に局部的にブラス
    ト処理を施すことを特徴とする金属製ろう付品の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 熱交換器本体と、該熱交換器本体を取付
    側に取付ける取付用部品とが、一括炉中ろう付により接
    合一体化された金属製熱交換器であって、ろう付後の前
    記取付用部品にブラスト処理が施されてなることを特徴
    とする金属製熱交換器。
  4. 【請求項4】 熱交換器本体と、該熱交換器本体を取付
    側に取付ける取付用部品とを、一括炉中ろう付により接
    合一体化したのち、前記取付用部品にブラスト処理を施
    すことを特徴とする金属製熱交換器の製造方法。
JP25552097A 1997-09-19 1997-09-19 熱交換器等の金属製ろう付品及びその製造方法 Pending JPH1190828A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010007651A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd 高圧直噴内燃機関用燃料レール及びその製造方法
JP2017216261A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 日本軽金属株式会社 パワーデバイス用冷却器の製造方法

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